JP4597204B2 - センサモジュールおよびセンサモジュールの検知出力信号の補正方法 - Google Patents

センサモジュールおよびセンサモジュールの検知出力信号の補正方法 Download PDF

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Description

本発明は、センサ素子、増幅器及びAD変換器を備えたセンサモジュールに関する。
加速度センサや角速度センサ等の各種センサと、これらのセンサから出力される検知信号を増幅する差動増幅器と、増幅された検知信号をAD変換するAD変換器とが1パッケージ化されたセンサモジュールは公知である。このようなセンサモジュールは他の機器への組み込みを容易にすることができ、部品点数の削減、機器の小型化に寄与することができる。
センサを用いた装置において、その出力信号の精度を高めるための技術として特許文献1には、自動車の進行方向における加速度に対応した出力信号を得るための加速度センサを有する加速度検出装置において、自動車のエンジン回転数が一定であるとき、すなわち、自動車の進行方向における加速度がゼロであるときの加速度センサの出力信号を補正信号として保持しておき、以降、加速度センサの出力信号から補正信号を除去する手段を備えた加速度検出装置が開示されている。補正信号には、例えば温度変化などの環境変化によって加速度センサの出力信号に生じるドリフト成分や、自動車が坂道を走行する際に加速度センサに加わる重力加速度成分といった自動車の進行方向における加速度とは無関係の不要成分が含まれることとなり、除去手段によってこれらの不要成分が除去されるので、このような不要成分によって生じる誤差を軽減することができる旨が記載されている。
特開平9−43264号公報
センサモジュールにおいては、センサ以外の構成部、すなわち、オペアンプやAD変換器からの出力信号が何らかの要因によって変動することに起因するいわゆる検知出力信号のゆらぎが常に生じている。つまり、センサモジュールから最終的に出力される検知出力信号には絶えずゆらぎ成分が混入しており、高精度な検知出力信号を得ることが困難なものとなっていた。
本発明は、上記した点に鑑みてなされたものであり、各種センサ、差動増幅器およびAD変換器等を含むセンサモジュールにおいて、センサの後段に設けられる差動増幅器やAD変換器等の信号処理部における出力変動に起因するゆらぎ成分を除去し、より高精度な検知出力信号を得ることができるセンサモジュールおよびセンサモジュールの検知出力信号の補正方法を提供することを目的とする。
本発明のセンサモジュールは、検知量に応じた検知信号を生成するセンサ素子と、前記検知信号を増幅してこれを増幅信号として出力する増幅器と、前記増幅信号を所定タイミングによって順次AD変換して得られるAD変換データを順次出力するAD変換器とを含むセンサモジュールであって、電圧レベルが一定の基準電圧を生成する基準電圧生成手段と、前記検知信号又は前記基準電圧のいずれかを選択的に前記増幅器に供給する入力信号選択手段と、前記基準電圧に対応した第1のAD変換データの所定数を平均化して前記第1のAD変換データに重畳しているゆらぎ成分を除去した平均値データを得る平均値算出手段と、前記基準電圧に対応した第1のAD変換データの1つから前記平均値データを減算することにより前記ゆらぎ成分を抽出し、これを補正値として出力する補正値生成手段と、前記検知信号に対応する第2のAD変換データの各々から前記補正値を減算することにより前記第2のAD変換データに重畳しているゆらぎ成分を除去し、これを検知出力信号として出力する補正手段と、を更に有することを特徴としている。
また、本発明のセンサモジュールの検知出力信号の補正方法は、検知量に応じた検知信号を生成するセンサ素子と、前記検知信号を増幅してこれを増幅信号として出力する増幅器と、前記増幅信号を所定タイミングによって順次AD変換して得られるAD変換データを順次出力するAD変換器とを含むセンサモジュールの検知出力信号の補正方法であって、電圧レベルが一定の基準電圧を前記増幅器に入力し、平均値算出手段が前記基準電圧に対応した第1のAD変換データの所定数を平均化して前記第1のAD変換データに重畳しているゆらぎ成分を除去した平均値データを得るステップと、補正値生成手段が前記基準電圧に対応した第1のAD変換データの1つから前記平均値データを減算することにより前記ゆらぎ成分を抽出し、これを補正値として出力するステップと、前記検知信号を前記増幅器に入力し、補正手段が前記検知信号に対応する第2のAD変換データの各々から前記補正値を減算することにより前記第2のAD変換データに重畳しているゆらぎ成分を除去し、これを前記検知出力信号として出力するステップと、を含むことを特徴としている。
発明を実施するための形態
以下、本発明の実施例について図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明のセンサモジュールの構成を示すブロック図である。センサ10は、例えばピエゾ抵抗型の3軸加速度センサである。ピエゾ抵抗型加速度センサは、シリコン母材をMEMS技術によってフレーム、マス、ビームからなる構造体に加工したものであり、ビーム上にピエゾ抵抗が配置されている。ピエゾ抵抗とは結晶に機械的な外力を加えると結晶格子に歪みが生じ、半導体中のキャリア数や移動度が変化して抵抗値が変化する素子である。センサチップに加速度が加わると、マスが移動し、ビーム上に歪みが発生する。この歪みによってビーム上に配置したピエゾ抵抗に応力が生じ抵抗値が変化する。ピエゾ抵抗型加速度センサは、ピエゾ抵抗でブリッジ回路を構成し、かかる抵抗値変化を電気信号として出力する。すなわち、センサ10の出力端子間には、センサ素子に加えられた加速度に応じた電圧レベルを有する検知電圧Vsが発生するようになっている。
基準電圧発生器11は、その出力端子間に電圧レベルが一定の基準電圧Vrefを発生させる直流電圧発生回路である。基準電圧Vrefは周囲温度や電源電圧に依存せず、常に安定な直流電圧を維持できるように例えばバンドギャップ回路等により構成される。
入力側スイッチ回路12は、差動増幅器13の入力電圧を切り換えるスイッチ回路であり、センサ10からの検知電圧Vsの差動増幅回路13への入力/遮断を切り替える第1スイッチSW1aと、基準電圧発生器11からの基準電圧Vrefの差動増幅回路13への入力/遮断を切り替える第2スイッチSW2aとにより構成される。各スイッチの切り替えは、制御部15から供給される制御信号に基づいて行われることとなる。
差動増幅器13は、2つの入力端子を有し、これら2つの入力端子間に印加された電圧の差分を増幅して出力する。センサ10から供給される検知電圧Vsおよび基準電圧発生器11から供給される基準電圧Vrefは、差動増幅回路13により所定の増幅率で増幅された増幅信号として出力される。このように差動増幅器13を用いて信号増幅を行うのはセンサ10からの検知電圧Vsは、微小であり、これをAD変換するために必要な電圧レベルにまで引き上げる必要があるからである。尚、差動増幅回路13は入力端子間の信号の差分を増幅するため、雑音が混入したとしても、電気的な信号の差として現れにくいため、これが問題となることは殆どない。
AD変換器14は、差増増幅回路13から供給される検知電圧Vs又は基準電圧Vrefの増幅信号を所定周期でサンプリングして各入力信号の大きさに対応したデジタル量に変換し、これを順次AD変換データとして出力する。AD変換器14は、例えば公知の逐次比較型AD変換器であり、差動増幅器13より供給される検知電圧Vs又は基準電圧Vrefの増幅信号をサンプルホールドし、これを最上位ビットから比較しながらデジタル量に変換し、これを順次出力していく。
出力側スイッチ回路16は、第1スイッチSW1bと第2スイッチSW2bとにより構成され、これらのスイッチを制御部15から供給される制御信号に基づいてオンオフさせることにより、AD変換器14から順次出力されるセンサ10の検知電圧Vsに対応するAD変換データA(X)を第1スイッチSW1bを介して出力端子Q1より出力するとともに、基準電圧発生器11の基準電圧Vrefに対応するAD変換データD(x)を第2スイッチSW2bを介して出力端子Q2より出力する。
制御部15は、入力側スイッチ回路12および出力側スイッチ回路16に制御信号を供給し、入力側スイッチ回路12の各スイッチのオンオフ制御を行うことにより、検知電圧Vsおよび基準電圧Vrefを所定のタイミングで交互に差動増幅器13に供給するとともに、出力側スイッチ回路16の第1および第2スイッチのオンオフタイミングを入力側スイッチ回路12の第1および第2スイッチのオンオフタイミングに同期させることにより検知電圧VsのAD変換出力と、基準電圧VrefのAD変換出力の出力先を上記の如く振り分ける。つまり、制御部15は、出力側スイッチ回路16のオンオフタイミングを入力側スイッチ回路12に連動させることにより、センサ10の検知電圧Vsに対応するAD変換出力を第1スイッチSW1bを介して出力端子Q1より出力させるとともに、基準電圧発生器11の基準電圧Vrefに対応するAD変換出力を第2スイッチSW2bを介して出力端子Q2より出力させる。
メモリ17は、出力側スイッチ回路16の第2スイッチSW2bを介して順次供給される基準電圧Vrefに対応するAD変換データD(x)のうちの一部のデータを記憶しておくための記憶媒体である。メモリ17には後述する電源起動時における初期設定動作において、順次供給される基準電圧Vrefに対応するAD変換データのうち例えば100個のサンプリングデータが格納される。
平均化回路18は、メモリ17に格納された基準電圧VrefのAD変換データの平均値Daveを演算し、これを保持する。
ホールド回路19は、出力側スイッチ回路16の第2スイッチSW2bを介して順次供給される基準電圧Vrefに対応するAD変換データD(x)に含まれる1のAD変換データDを制御信号に基づいてホールドしてこれを出力する。
第1減算器19は、ホールド回路19によりホールドされた基準電圧VrefのAD変換データDから平均化回路18に保持された平均値Daveを減算し、これを補正値E(=D−Dave)として出力する。
第2減算器21は、出力側スイッチ回路16の第1スイッチSW1bを介して順次供給されるセンサ10の検知電圧Vsに対応するAD変換データA(x)から、第1減算器20による演算結果である補正値Eを減算し、その結果を補正データM(x)(=A(x)−E)として出力する。かかる補正データM(x)が本発明のセンサモジュールの最終的な検知出力信号となる。
次に上記した構成を有する本発明のセンサモジュールの動作について図2および図3を参照しつつ説明する。図2および図3は、センサモジュールを構成する各機能ブロック毎の動作を示したタイミングチャートである。図2は、センサモジュールの電源起動時に行われる初期設定動作を示したものであり、図3は、センサモジュールによる加速度検知時における動作を示したものである。
はじめに、センサモジュールの初期設定動作について図2を参照しつつ説明する。センサモジュールの電源が投入されると、センサモジュールの初期設定動作が開始される。この初期設定においては、一定期間内に基準電圧発生器11から出力される基準電圧Vrefの平均値が平均化回路18により算出され、これが保持される。すなわち、センサモジュールに電源が投入されると、制御部15は入力側スイッチ回路12および出力側スイッチ回路16に制御信号を供給し、入力側スイッチ回路12の第1スイッチSW1aをオフ状態、第2スイッチSW2aをオン状態とするとともに出力側スイッチ回路16の第1スイッチSW1bをオフ状態、第2スイッチSW2bをオン状態とする(S1)。これにより、差動増幅器13には基準電圧発生器11の出力端子間に発生している基準電圧Vrefが印加されることとなる。差動増幅器13は基準電圧Vrefを所定の増幅率で増幅した増幅信号を生成し、これをAD変換器14に供給する。
AD変換器14は、供給される基準電圧Vrefの増幅信号を所定のサンプリング周期でサンプリングし、これをAD変換データD(x)として順次出力していく(S2)。尚、このAD変換データD(x)には、入力電圧が差動増幅器13およびAD変換器14を通過することによりゆらぎ成分が重畳されている。
AD変換器14より順次出力された基準電圧Vrefに対応するAD変換データD(x)は、出力側スイッチ回路16の第2スイッチSW2bを介してメモリ17に供給される。メモリ17には、AD変換器14のサンプリング周期に応じて断続的に供給される基準電圧VrefのAD変換データのうち例えば100個のデータが格納される(S3)。尚、メモリ17に格納されたデータは、センサモジュールの電源がオフされるまでは保持される。
平均化回路18は、メモリ17に格納された100個のデータを抽出し、これらの平均値Daveを算出してその結果を保持する(S4)。ゆらぎ成分が重畳された複数のAD変換データを平均化回路18によって平均化することにより、ゆらぎ成分が相殺されることとなる。すなわち、平均化回路18により算出された平均値Daveは、ゆらぎ成分が除去された増幅後の基準電圧Vrefの真値として位置付けられるものであり、以下に説明する本発明のセンサモジュールの検知動作においてゆらぎ成分を抽出する際に用いられる。平均値Daveの算出が完了すると初期設定が終了する。
また、平均値Daveの値はセンサのキャリブレーション常温測定時(センサの感度オフセット値の取得するとき)に算出し不揮発メモリー等に保存することにより電源投入時に再度測定を行わず、温度変化による基準電圧Vref変動も補正することが可能になる。
次に、初期設定が完了したセンサモジュールが加速度検知動作を行う場合の動作について図3を参照しつつ説明する。制御部15は、入力側スイッチ回路12および出力側スイッチ回路16に制御信号を供給し、入力側スイッチ回路12の第1スイッチSW1aをオフ状態、第2スイッチSW2aをオン状態とするとともに出力側スイッチ回路16の第1スイッチSW1bをオフ状態、第2スイッチSW2bをオン状態とする(S11)。これにより、差動増幅器13には基準電圧発生器11の出力端子間に発生している基準電圧Vrefが印加されることとなる。差動増幅器13は基準電圧Vrefを所定の増幅率で増幅した増幅信号を生成し、これをAD変換器14に供給する。AD変換器14は、供給される基準電圧Vrefの増幅信号を所定のサンプリング周期でサンプリングし、これをAD変換データD(x)として順次出力していく(S12)。AD変換データD(x)には、差動増幅器13およびAD変換器14を通過することにより、ゆらぎ成分が重畳されている。AD変換器14から出力される基準電圧Vrefに対応するAD変換データD(x)は、出力側スイッチ回路16の第2スイッチSW2bを介してホールド回路19に供給される。ホールド回路19は、制御信号に基づくタイミングで順次供給されるAD変換データD(x)に含まれる1のデータD1をホールドしてこれを出力する(S13)。ホールド回路19によりホールドされたAD変換データD1は第1減算器20に供給される。第1減算器20は、AD変換データD1から初期設定時に取得した平均値Daveを減算し、その結果を補正値E1(=D1−Dave)として出力する(S14)。つまり、平均値Daveは、先に述べたように、ゆらぎ成分が除去された基準電圧Vrefの真値であり、D1がゆらぎ成分を含む基準電圧VrefのAD変換データであるので、D1からDaveを減算することにより、ゆらぎ成分のみを抽出することが可能となる。すなわち、第1減算器10より出力される補正値E1は、データD1取得時点におけるゆらぎ成分の大きさを表している。尚、メモリ17に格納されたデータおよび平均化回路18による平均値Daveは、初期設定の段階で設定されたものが保持されるので、加速度検知動作時においてこれらの値は変更しない。
続いて制御部15は、入力側スイッチ回路12および出力側スイッチ回路16に制御信号を供給し、入力側スイッチ回路12の第1スイッチSW1aをオン状態、第2スイッチSW2aをオフ状態とするとともに出力側スイッチ回路16の第1スイッチSW1bをオン状態、第2スイッチSW2bをオフ状態とする(S15)。これにより、差動増幅器13にはセンサ10の出力端子間に発生している検知電圧Vsが印加されることとなる。差動増幅器13は検知電圧Vsを所定の増幅率で増幅した増幅信号を生成し、これをAD変換器14に供給する。AD変換器14は、供給される検知電圧Vsの増幅信号を所定のサンプリング周期でサンプリングし、これをAD変換データA(x)として順次出力していく(S16)。尚、AD変換データA(x)には、入力電圧が差動増幅器13およびAD変換器14を通過することにより、ゆらぎ成分が重畳されている。AD変換器14より出力されたセンサ10の検知電圧Vsに対応するAD変換データA(x)は、出力側スイッチ回路16の第1スイッチSW1bを介して第2減算器21に順次供給される。第2減算器21は、順次供給される検知電圧VsのAD変換データの各々から第1減算器20より出力される補正値E1(=D1−Dave)を減算し、その結果を補正データM(x)(=A(x)−E1)を出力する(S17)。先に述べたように第1減算器20より供給される補正値E1は、データD1取得時点におけるゆらぎ成分の大きさを表しており、減算器21は、ゆらぎ成分が重畳された検知電圧VsのAD変換データの各々から補正値E1を減算することによりゆらぎ成分の除去を行う。これにより、検知出力信号のゆらぎ補正が行われることとなる。
ゆらぎ成分の大きさは常に変化するため、補正値の取得および補正処理は、所定期間毎に行われる。すなわち、センサ10の検知電圧VsのADデータを所定数取得した後、制御部15は、再び入力側スイッチ回路12および出力側スイッチ回路16に制御信号を供給し、入力側スイッチ回路12の第1スイッチSW1aをオフ状態、第2スイッチSW2aをオン状態とするとともに出力側スイッチ回路16の第1スイッチSW1bをオフ状態、第2スイッチSW2bをオン状態とする(S18)。これにより、差動増幅器13には基準電圧Vrefが再び印加されることとなる。AD変換器14は、供給される基準電圧Vrefの増幅信号をAD変換データD(x)に変換し(S19)、これが出力側スイッチ回路16を介してホールド回路19に供給される。ホールド回路19は、制御信号に基づくタイミングで順次供給される新たなAD変換データD(x)に含まれる1つのデータD2をホールドしてこれを出力する(S20)。第1減算器20は、ホールド回路19よりホールドされたAD変換データD2から平均値Daveを減算し、新たな補正値E2(=D2−Dave)を出力する(S21)。新たな補正値E2は、データD2取得時点におけるゆらぎ成分の大きさを表している。
続いて制御部15は、入力側スイッチ回路12および出力側スイッチ回路16に制御信号を供給し、入力側スイッチ回路12の第1スイッチSW1aをオン状態、第2スイッチSW2aをオフ状態とするとともに出力側スイッチ回路16の第1スイッチSW1bをオン状態、第2スイッチSW2bをオフ状態とし(S22)、センサ10の検知電圧Vsに対応する新たなAD変換データAを得る(S23)。第2減算器21は順次供給される当該新たなAD変換データA(x)の各々から新たな補正値E2を減算することにより、当該新たな期間において生じているゆらぎ成分を除去した補正データM(x)を検知出力信号として出力する(S24)。
このように、本発明のセンサモジュールは、初期設定において電圧レベルが一定である基準電圧Vrefを差動増幅器13およびAD変換器14に通過させることにより、ゆらぎ成分が重畳されたAD変換データを取得し、これを平均化することによりゆらぎ成分が相殺された基準電圧Vrefの真値に相当するDaveを求め、検知動作時において、ある時点における基準電圧Vrefに対応するAD変換データDから上記Daveを減算することによりゆらぎ成分を特定する。そして、センサ出力に対応するAD変換データの各々からゆらぎ成分を減算することにより補正を行い、その結果を最終的な検知出力信号として出力する。これにより、ゆらぎ成分の影響が排除され、高精度な検知出力信号を得ることが可能となる。また、上記の如くゆらぎ成分の抽出、すなわち補正値の取得を断続的に行うため、常に変化するゆらぎ成分に対して適切な補正を行うことが可能となる。尚、補正値Eを取得するために基準電圧発生器11を差動増幅器13に接続させる期間は極力短い方が好ましい。
図4(a)は、加速度ゼロの状態における本発明のセンサモジュールの検知出力信号の推移を示すグラフであり、22時間測定を行った100個データの移動平均をプロットしたものである。図4(b)は、ゆらぎ補正を行わない従来のセンサモジュールの同一条件における検知出力信号の推移を比較例として示したものである。尚、各グラフ中に示された破線は検知出力信号の理想値を表している。両者を比較して明らかなように、検知出力信号に対してゆらぎ補正を行うことにより、理想値からの出力変動が大幅に低減されていることがわかる。図4(c)は両者の標準偏差を示したものであり、ゆらぎ補正の効果により検知出力信号のばらつき、すなわち検知出力信号に重畳するゆらぎ成分は、概ね半減していることが理解できる。
尚、上記実施例においてはセンサ10を加速度センサとした場合を例に説明したが、角速度センサ、温度センサ、磁気センサ、圧力センサ等あらゆるセンサに適用することが可能である。また、AD変換器13は逐次比較型に限らず電荷平衡型や二重積分型等の他の方式によるものを使用することとしてもよい。また、上記実施例においては、基準電圧VrefのAD変換データを取得し、これに基づいてゆらぎ成分を特定した後にセンサ出力を取り込んでゆらぎ成分の減算を行うような動作としたが、センサ出力を予め取り込んでこれを保持しておき、その後にゆらぎ成分を特定し、保持しておいたセンサ出力からゆらぎ成分を減算する動作とすることも可能である。
本発明の実施例であるセンサモジュールの構成を示すブロック図である。 本発明の実施例であるセンサモジュールの初期設定時の動作を示す図である。 本発明の実施例であるセンサモジュールの検知動作時の動作を示す図である。 (a)は本発明の実施例であるセンサモジュールの検知出力信号の推移を示すグラフである。(b)は従来のセンサモジュールの検知出力信号の推移を示すグラフである。(c)は本発明の実施例であるセンサモジュールと従来のセンサモジュールの検知出力信号の標準偏差の比較表である。
符号の説明
10 センサ
11 基準電圧生成器
12 第1スイッチ回路
13 差動増幅器
14 AD変換器
15 制御回路
16 第2スイッチ回路
17 メモリ
18 平均化回路
19 ホールド回路
20 第1減算器
21 第2減算器

Claims (4)

  1. 検知量に応じた検知信号を生成するセンサ素子と、前記検知信号を増幅してこれを増幅信号として出力する増幅器と、前記増幅信号を所定タイミングによって順次AD変換して得られるAD変換データを順次出力するAD変換器とを含むセンサモジュールであって、
    電圧レベルが一定の基準電圧を生成する基準電圧生成手段と、
    前記検知信号又は前記基準電圧のいずれかを選択的に前記増幅器に供給する入力信号選択手段と、
    前記基準電圧に対応した第1のAD変換データの所定数を平均化して前記第1のAD変換データに重畳しているゆらぎ成分を除去した平均値データを得る平均値算出手段と、
    前記基準電圧に対応した第1のAD変換データの1つから前記平均値データを減算することにより前記ゆらぎ成分を抽出し、これを補正値として出力する補正値生成手段と、
    前記検知信号に対応する第2のAD変換データの各々から前記補正値を減算することにより前記第2のAD変換データに重畳しているゆらぎ成分を除去し、これを検知出力信号として出力する補正手段と、を更に有することを特徴とするセンサモジュール。
  2. 前記入力信号選択手段は、前記検知信号の前記増幅器への供給および遮断を切り換える第1スイッチと、前記基準電圧の前記増幅器への供給および遮断を切り換える第2スイッチとからなるスイッチ回路を含むことを特徴とする請求項1に記載のセンサモジュール。
  3. 検知量に応じた検知信号を生成するセンサ素子と、前記検知信号を増幅してこれを増幅信号として出力する増幅器と、前記増幅信号を所定タイミングによって順次AD変換して得られるAD変換データを順次出力するAD変換器とを含むセンサモジュールの検知出力信号の補正方法であって、
    電圧レベルが一定の基準電圧を前記増幅器に入力し、平均値算出手段が前記基準電圧に対応した第1のAD変換データの所定数を平均化して前記第1のAD変換データに重畳しているゆらぎ成分を除去した平均値データを得るステップと、
    補正値生成手段が前記基準電圧に対応した第1のAD変換データの1つから前記平均値データを減算することにより前記ゆらぎ成分を抽出し、これを補正値として出力するステップと、
    前記検知信号を前記増幅器に入力し、補正手段が前記検知信号に対応する第2のAD変換データの各々から前記補正値を減算することにより前記第2のAD変換データに重畳しているゆらぎ成分を除去し、これを前記検知出力信号として出力するステップと、を含むことを特徴とする検知出力信号の補正方法。
  4. 前記補正値は所定期間毎に算出されることを特徴とする請求項3に記載の検知出力信号の補正方法。
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