JPH11333071A - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

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Publication number
JPH11333071A
JPH11333071A JP14592298A JP14592298A JPH11333071A JP H11333071 A JPH11333071 A JP H11333071A JP 14592298 A JP14592298 A JP 14592298A JP 14592298 A JP14592298 A JP 14592298A JP H11333071 A JPH11333071 A JP H11333071A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winning opening
prize
balls
game
jackpot
Prior art date
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Pending
Application number
JP14592298A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Watabe
和弘 渡部
Satoru Iwata
岩田  悟
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Mitsuboshi Inc
Original Assignee
Mitsuboshi Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パチンコ遊技機の「大当たり」発生による賞
品球払出個数を制限すること。 【解決手段】 遊技盤13面に設けられる第1種始動入
賞口45への遊技球の落入により特別図柄表示装置44
が図柄変動を開始し、その停止により大当たり図柄が確
定すると、大入賞口46が開放され、この大入賞口46
の開放の間に大入賞口46への遊技球の入賞に対して1
5個ずつの賞品球が賞品球払出装置106により払出さ
れるが、その際に大入賞口46への入賞に対して賞品球
払出装置106より払出される総賞品球数が大入賞口4
6に設けられる累積カウントスイッチ62からの検知信
号により例えば2000個に達すれば、その時点で大当
たり状態が終了する(S70〜S82)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機に
関し、更に詳しくは、遊技盤面に設けられる始動入賞口
への遊技球の落入により図柄表示装置が図柄変動を開始
し、その停止図柄が大当たり図柄であった時に遊戯者に
多量に賞品球を払出するパチンコ遊技機に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、いわゆるフィーバータイプのパチ
ンコ遊技機においては、例えば、遊技盤面に設けられた
始動入賞口に遊技球が入賞すると特別図柄表示装置の図
柄が変動し、その停止時の図柄の組合せによって「大当
たり」と称される条件装置が作動し、遊技盤面の下方に
設けられる大入賞口が連続して開放され、その開放の間
に遊技球が入賞すればその入賞個数に応じた球数の賞品
球が遊戯者に払出されるというものが既に知られてい
る。
【0003】このようなパチンコ遊技機においては、
「大当たり」図柄が発生すると大入賞口が連続して開放
される間に数多くの遊技球が入賞し、それに見合う球数
の多量の賞品球が遊戯者に払出される。したがって遊戯
者としては、いったん「大当たり」が発生すると多量の
賞品球を獲得できるという期待感をもって遊技を楽しむ
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな遊技機においては、非常にギャンブル性が高い。遊
戯者は大勝ちするか、大負けするかのどちらかになる場
合が多い。いったん「大当たり」が発生すれば大勝ちは
するが、次回は大負けすることもある。したがって遊戯
者としては大勝ちしている間は遊技をすることが楽しい
が、負けが続くと段々と遊技に対する興味を失ってゲー
ムから遠ざかり、遊技場に足を運ぶ回数も減って遊技産
業の発展を阻害することにもなっていた。
【0005】本発明の解決しようとする課題は、遊技盤
面に設けられる図柄表示装置に「大当たり」図柄が発生
しても賞品球の払出個数を制限してもっと遊技として楽
しめるパチンコ遊技機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
本発明の請求項1に記載のパチンコ遊技機は、遊技盤面
に設けられる図柄変動用の始動入賞口への遊技球の落入
により図柄が変動される図柄表示装置と、該図柄表示装
置の変動された図柄が予め定められた図柄に一致した大
当たり時に遊戯者に特別の利益を与えるように開放動作
される大入賞口と、該大入賞口の開放の間に大入賞口へ
の遊技球の入賞に対して所定個数に設定された球数の賞
品球を払出する賞品球払出装置とを有し、前記大当たり
時の大入賞口への入賞に対して該賞品球払出装置より払
出される総賞品球数を所定の球数内に制限する大当たり
時払出数制限手段を備えることを要旨とするものであ
る。
【0007】上記構成を有するパチンコ遊技機によれ
ば、遊技盤面に設けられる図柄変動用の始動入賞口への
遊技球の落入により図柄表示装置が図柄変動を開始し、
その停止図面が予め定められた図柄(これを「大当た
り」図柄と称する)に一致した時に大入賞口が開放さ
れ、この大入賞口の開放の間に大入賞口への遊技球の入
賞に対して所定個数に設定された球数の賞品球が賞品球
払出装置により払出されるが、その際に大入賞口への入
賞に対して賞品球払出装置より払出される総賞品球数が
払出数制限手段により所定の球数内に制限される。
【0008】これにより遊戯者としては1回の「大当た
り」に対する賞品球の獲得数は減るかもしれないが、そ
の分ギャンブル性は解消されることになる。また、遊技
ホールとしては、その1回の「大当たり」に対する賞品
球の払出個数を抑える代わりに、「大当たり」回数を増
やして多くの遊戯者に遊技を楽しんでもらうようにする
ことができることになる。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記払出数制限
手段が、前記大当たり時の大入賞口への入賞球数を計数
する入賞数計数手段と、該入賞数計数手段により計数さ
れた大入賞口への入賞球数が所定球数に達した時に前記
大入賞口を閉鎖して入賞球の払出しを制限する大入賞口
閉鎖制御手段とにより構成されることを要旨としてい
る。大当たり時の大入賞口への入賞球数が入賞数計数手
段により計数(カウント)され、そのカウントされた大
入賞口への入賞球数が所定球数に達した時に大入賞口閉
鎖制御手段によりその大入賞口を閉鎖して入賞球の払出
しが制限されるようにすれば請求項1に記載の発明の目
的は達成されることになる。
【0010】更に請求項3に記載の発明のように、入賞
数計数手段により計数された計数値がこのパチンコ機に
おいて大入賞口入賞数表示手段により表示されるように
すれば、遊戯者としては賞品球の払出個数を逐次把握で
き、またその払出個数が確保されるという満足感も得ら
れることになる。
【0011】更に請求項4に記載の発明のように、前記
図柄表示装置の大当たり回数をカウントする大当たり回
数カウント手段と、該大当たり回数カウント手段により
カウントされた大当たり回数を当該パチンコ機において
表示する大当たり回数表示手段とを備え、大当たり回数
カウント手段によりカウントされた大当たり回数が各遊
技機毎に逐次表示されるようにすれば、遊戯者は遊技機
を選ぶ際の目安にすることができる。
【0012】この場合に請求項5に記載の発明のよう
に、前記大当たり回数カウント手段によりカウントされ
た毎日の大当たり回数を累積して記憶する大当たり回数
累積記憶手段と、該大当たり回数累積記憶手段により記
憶される大当たり回数の累積値が所定回数に達した時に
その旨を知らせる報知手段とを備えるようにしても面白
い。
【0013】そうすれば、「大当たり」が発生した時点
でその遊技機の累積大当たり回数が丁度所定回数に達す
るとその遊技機で遊技を行っていた遊戯者に特別の報償
を与える等により遊戯性は一層高められ、遊技を楽しむ
雰囲気が更に盛り上げられることになる。
【0014】請求項6に記載のパチンコ遊技機は、遊技
盤面に設けられる図柄変動用の始動入賞口への遊技球の
落入により図柄が変動される図柄表示装置と、該図柄表
示装置の変動された図柄が予め定められた図柄に一致し
た大当たり時に遊戯者に特別の利益を与えるように開放
動作される大入賞口と、該大入賞口の開放の間に該大入
賞口への遊技球の入賞に対して所定個数に設定された球
数の賞品球を払出する賞品球払出装置とを有し、前記図
柄表示装置の大当たり回数をカウントする大当たり回数
カウント手段と、該大当たり回数カウント手段によりカ
ウントされた毎日の大当たり回数を累積して記憶する大
当たり回数累積記憶手段と、該大当たり回数累積記憶手
段により記憶される大当たり回数の累積値が所定回数に
達した時にその旨を知らせる報知手段とを備えることを
要旨とするものである。
【0015】この発明は、図柄表示装置に「大当たり」
が発生した時に遊戯者に対して賞品球の払出個数を制限
するかしないかに拘わらず、その図柄表示装置の大当た
り回数が大当たり回数カウント手段によりカウントさ
れ、そのカウントされた毎日の大当たり回数の累積値が
所定回数に達した時に報知手段によりその旨が遊戯者に
報知されるものである。これによって前述のように、そ
の遊技機で丁度遊技を行っていた遊戯者に報償を与える
等により遊技を楽しむ雰囲気は一層盛り上げられ、パチ
ンコ遊技機のギャンブル性から遊戯性への移行が図られ
ることになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面を参照して詳しく説明する。図1は、本実施例に
係るパチンコ遊技機の正面図を示している。図示される
ように、このパチンコ遊技機10は、遊技機本体枠を構
成する遊技機枠11の前面額縁状に形成された開口内周
縁に金枠12が嵌められ、その金枠12には遊技盤13
の前面を覆うガラス扉14が開閉可能に設けられる。
【0017】そしてガラス扉14の下方位置には打球発
射装置に供給される遊技球を貯留するための上球受け皿
15が取付けられ、その下方には賞品球の払出時にその
上球受け皿15から溢れた球を貯留するための下球受け
皿16が設けられている。尚、上球受け皿15に設けら
れる球抜ボタン17の操作により上球受け皿15内の遊
技球が下球受け皿16に向けて抜落とされ、この下球受
け皿16に貯留した遊技球を遊技機外部に排出する場合
は、下球受け皿16の前面部に設けられた球抜スライド
ボタン18を操作することにより遊技球が抜落されるよ
うに構成されている。
【0018】また、前記遊技機枠11の下隅位置には、
上球受け皿15内の遊技球を遊技盤13面に向けて弾発
発射する発射レバー20が設けられ、この発射レバー2
0には遊技球を一球毎に発射する為の単発スイッチ21
が備えられる。この発射レバー20は、回動操作する量
に応じて遊技球を遊技盤13面に向けて弾発発射する程
度が調整されると共に、所定回動位置の検出により発射
電源が投入されるようになっている。
【0019】前記遊技機枠11の上辺縁から図中右側辺
縁には、合成樹脂製のレンズ体で構成される枠トップ飾
り22が設けられ、この枠トップ飾り22の内部には枠
飾ランプ23,23…が設けられる。その右端には現保
有球数を景品交換比率を持って計数した際に生じる端球
の有無を表示する端球表示ランプ24、そして前記ガラ
ス扉14開閉用の鍵穴25の周囲を飾る鍵飾ランプ26
が設けられている。
【0020】そして、このパチンコ遊技機10には、詳
細は後述するが、この日の「大当たり」の発生回数をラ
ンプの点灯個数で表示する大当たり回数表示ランプ群2
7と、「大当たり」が発生した時に、後述する特別電動
役物である大入賞口が開放されてからの賞品球の払出個
数を7セグメントのデジタル表示で表示する大当たり払
出個数表示部28が設けられている。また、この遊技機
本体には毎日の「大当たり」発生回数を累積したトータ
ルの「大当たり」回数が所定回数(例えば、200回,
300回,500回,1000回といった回数)に達し
た時に遊戯者や遊戯ホールに知らせる特別賞ランプ29
が設けられている。
【0021】そして、前記遊技機枠11の前面に設けら
れる遊技盤13は、遊技板に装着された金属製の内レー
ル40、打球発射位置より弾発発射された遊技球を盤面
に向けて誘導する為の外レール41、遊技盤13面上に
発射された遊技球が跳返り作用により再び発射レールや
打球発射位置に戻ることを防止するファール止42、弾
発発射された遊技球を遊技盤13面の下方に落下させる
返しゴム43等によりその周囲が構成され、その内側に
遊技領域が形成される。
【0022】尚、このパチンコ遊技機10の一側には、
プリペイドカードによる玉貸機(以下「プリペイドカー
ドユニット」と称する)30が1台の遊技機に1台づつ
設置される。このプリペイドカードユニット30の設置
に対応して前記上球受け皿15にはプリペイドカードに
よる遊技球の貸出操作を行う球貸操作部31が設けられ
ている。
【0023】そして、この前記球貸操作部31にはプリ
ペイドカードによる球貸出しを操作する球貸出ボタン3
2、その球貸出しの可能状態を示す球貸出ボタンランプ
33、プリペイドカードを排出させるカード返却ボタン
34が備えられる。更にプリペイドカードの残高表示及
びエラー表示、そして計数した遊技球の端数表示を行う
度数表示部35が備えられる。
【0024】プリペイドカードの使用に際しては、プリ
ペイドカードユニット30に備えられるカード利用可表
示ランプ36の点灯中にカード挿入口37にプリペイド
カードを挿入し、金額設定ボタン38を操作することに
より貸出金額(100円、200円、300円、500
円等)を選択する。そして前記上球受け皿15に備えら
れる球貸操作部31の球貸出ボタン32を操作すること
により、前記金額設定ボタン38により予め選択された
金額の遊技球が上球受け皿15上に貸出される。
【0025】図2(a)はこのパチンコ遊技機10の遊
技盤13面の詳細図を示し、図2(b)はこの遊技盤1
3面の中央部に備えられる図柄表示装置の詳細図を示し
ている。この遊技盤13面の遊技領域の中央部に備えら
れる特別図柄表示装置44は、その表示画面の上半分領
域には各々個別に変動可能な左図柄44a、右図柄44
b、中図柄44cが設けられると共に、下半分領域には
各種のキャラクタ図柄等が表示される図柄表示領域44
dが設けられる。この特別図柄表示装置44の左図柄4
4a、右図柄44b、中図柄44cには、「1」〜
「9」までの数字と4種類のキャラクタ図柄等の合計1
3種類が夫々表示される。
【0026】また、この特別図柄表示装置42の真下位
置には、遊技球の入賞により特別図柄表示装置44の各
図柄44a、44b、44cの図柄変動を開始される普
通電動役物である可変翼タイプの第1種始動入賞口45
が設けられ、更にその下方位置には、通常は閉じている
特別電動役物である大入賞口46と、該大入賞口46が
開放された時に入賞可能となる特定領域入賞口47とが
備えられる。
【0027】更に遊技盤13面には前記大入賞口46の
左右位置に、普通入賞口である左落し入賞口50、右落
し入賞口51が設けられると共に、その上方位置には左
袖入賞口52、右袖入賞口53が各々備えられる。これ
らの各入賞口に遊技球が入賞すると第1種始動入賞口4
5、左右落し入賞口50,51、及び左右袖入賞口52
においては6個、右袖入賞口53においては8個、大入
賞口46及び特定領域入賞口47は15個の賞品球が各
々払出される。
【0028】また、前記特別図柄表示装置44の周囲を
囲む装飾枠体55の上部に形成された半円弧形状の装飾
枠部には、7セグメントのデジタル表示で「0」〜
「9」までの数字が表示される普通図柄表示装置56が
備えられる。そして、前記特別図柄表示装置44の左右
位置に、左ゲート70、右ゲート71が設けられ、これ
ら左右ゲート70,71への遊技球の通過に伴って、普
通図柄表示装置56が図柄変動を開始するように構成さ
れている。
【0029】この左右ゲート70,71を通過した遊技
球はカウントされ、普通図柄表示装置56の側部に備え
られた図示しない普通図柄用記憶表示LEDにおいて最
大4個まで記憶され、記憶個数はランプの点灯によって
表示される。また、前記第1種始動入賞口45に入賞し
た遊技球数もカウントされ、特別図柄表示装置44の側
部に備えられた図示しない特別図柄用記憶表示LEDに
おいて最大4個まで記憶され、記憶個数はランプの点灯
によって表示される。なお、この左右ゲート70,71
は遊技球の入賞口として設け、遊技球が通過した際に賞
球(例えば6個)が払出されるようにしてもよい。
【0030】そして、前記左右ゲート70,71を通過
した遊技球は、遊技盤13の裏面を通って下側枠縁上に
誘導されるようになっている。そして、この装飾枠体5
5の下枠縁部はすり鉢状に構成され、その中央には手前
側が上下に変動可能な誘導部材57が設けられる。この
誘導部材57は、モータ駆動により上下動作が繰り返さ
れ、遊技球が誘導部材57が装飾枠体55の下枠縁より
も低い位置にある間はその下枠縁上に滞留されるが、誘
導部材57の上昇動作に伴って遊技盤13面を再び落下
される。
【0031】この遊技盤13面には、前記各図柄表示装
置及び各種入賞口のほかに、遊技者によって弾発発射さ
れた遊技球の落下方向を無造作に変更されたり、その流
下速度を変化させる風車76,76及びランプ風車7
7,77等が設けられている。これにより弾発発射され
た遊技球は、遊技盤13面の遊技領域内で転動しつつ下
方へ落下していき、上記した各装置及び入賞口に入賞す
るか、どこにも入賞しなければ遊技領域最下部に開口さ
れた排出口79にて遊技盤13の裏側へ排出される。
【0032】図3はパチンコ遊技機の裏面図を示したも
のである。遊技機10の裏面に設けられる機構板100
の上方位置には、遊技場の島から供給される遊技球を一
時的に貯留する賞球タンク102が設けられ、この賞球
タンク102に連設してタンクレール104が設けられ
る。更にこのタンクレール104の下端部分には、遊技
球の入賞に応じて賞品球を払出する賞球払出機構部10
6が連設されている。
【0033】前記タンクレール104には、賞球タンク
102及びタンクレール104上にある遊技球の補給状
態によって作動する補給スイッチ108が設けられ、更
に賞球払出機構部106の直前において賞品球の欠乏を
検出し、該機構部106の空動作を防止する空切り防止
スイッチ110が設けられる。又、該機構部106によ
って払出された賞品球が遊技機内部で充満した場合、こ
れを検出する満タンスイッチ112、遊技機内部で充満
した遊技球によって係動され、前記満タンスイッチ11
2を押動する満タンストッパ114等も備えられてい
る。
【0034】前記機構板100には、遊技盤13面上に
設けられる各入賞口に遊技球が入賞した場合、この入賞
球(セーフ球)を一球毎に球切りして検出するセーフ球
排出機構部116が設けられる。ここでセーフ球排出機
構部116に検出された入賞球は、その後機外へ排出さ
れる。尚、遊技機10の遊技盤13の裏面は中央カバー
118によって覆われており、この中央カバー118の
内部には遊技状況を制御指示する各種の制御基板等が設
けられている。
【0035】そして、各種の制御基板がこの機構板10
0には取付られている。例えば、遊技者が使用するプリ
ペイドカードに係る情報を遊技機10の外部で処理する
プリペイドカードユニット30と遊技機本体とを接続す
るCR外部接続端子基板120を含む外部接続端子12
2、遊技盤13面上に設けられた各入賞口毎に設定され
た個数の賞品球を前記賞球払出機構部106から払出さ
せるCR賞球払出制御基板126、該CR賞球払出制御
基板126とプリペイドカードユニット30及び球貸操
作基板、度数表示基板(図1の球貸操作部31に収納さ
れている)との間に設けられ、プリペイドカードの情報
と球貸操作部31への球貸し要求の操作信号、球貸し状
態を表示する度数表示情報、更に球貸し情報に基づいて
CR賞球払出制御部を制御する情報の授受を行うカード
インターフェイス基板124が設けられている。
【0036】また、前記CR外部接続端子基板120、
CR賞球払出制御基板126、カードインターフェイス
基板124の相互間においてカードデータ処理に係わる
信号を中継する賞球払出分配基板128及び主制御基板
130等がこの機構板100に取付けられている。そし
てこれらの各基板は機構板100に組付けられた後、コ
ネクタ配線を用いて互いに脱着可能に接続されている。
尚、遊技機10の外部に設けられたプリペイドカードユ
ニット30と遊技機10本体間の情報の入出力は、カー
ドインターフェイス接続部132を介して行われる。
【0037】前記CR賞球払出制御基板126は、賞球
の不足欠乏及び供給・排出状態における異常を検出し、
賞球の払出動作停止と表示動作を合わせて行う。ここで
はCR賞球払出制御基板126及び賞球払出機構部10
6等の賞球払出制御機構における遊技球の不足、球詰ま
り、回路操作異常、ソフトエラー等の異常が発生した場
合に、その旨を表示するエラー表示部134、或いはエ
ラー状態が解除された場合にエラー表示部134を初期
状態にリセットするエラー表示リセットボタン136が
設けられている。
【0038】また前記主制御基板130には、特別図柄
表示装置44において発生する「当たり」の出現状態
(確率)を3個のLEDにて表示する設定表示LED1
38、前記「当たり」の出現確率を所定条件の発生を契
機に切替え可能に設定する為の確率モード設定スイッチ
140が設けられている。
【0039】遊技機10で発生した情報は、機構板10
0の上部片隅に設けられる外部接続端子122を介して
遊技機外部に設けられる遊技場管理装置へ出力される。
それにより、特別図柄表示装置44の表示図柄及び入賞
装置の始動回数、所定図柄の確定により発生する「大当
たり」の発生回数、遊技者に特別な利益状態を継続させ
る継続情報、当該パチンコ遊技機における「当たり」の
出現確率、不正検出信号等の各種情報がこの外部接続端
子122を介して入出力されることになる。
【0040】更に機構板100の裏面下方隅寄り位置に
は、前記上球受け皿15に供給された遊技球を遊技盤1
3面上に向けて弾発発射する打球発射装置150が備え
られている。この打球発射装置150は打球発射モータ
152の他、発射装置制御回路、打球槌、弾発力調整手
段等により構成される。タッチ感度調整ボリューム15
4は、遊技者が発射レバー20及び単発スイッチ21へ
の接触を検出して打球発射モータ152の電源を投入す
るタッチスイッチ回路の検出感度を調整する為に設けら
れ、又、遊技球発射調整ダイヤル156は、遊技球を弾
発発射する際の弾発力、飛走距離を調整設定する為に設
けられている。
【0041】また、打球発射装置150に近接して発射
装置制御基板158が設けられ、これには打球発射モー
タ152の駆動制御回路及びタッチスイッチ回路が含ま
れている。該打球発射モータ152の駆動制御回路では
モータの回転速度、トルク、特に1分間に発射する打球
間隔、速度等が設定されている。なお、このパチンコ遊
技機10は電源プラグ160を介してAC100V電源
に接続されている。また前記外部接続端子122より引
き出されたリード線162は、コネクタ164及び電源
プラグ166を介してAC24V電源に接続されてい
る。
【0042】図4は、遊技盤10面の各種入賞口やゲー
トを通過した遊技球の遊技盤裏面における流出経路及び
各種スイッチ類やソレノイド類等の配置状況を示した図
である。図示されるように前記第一種始動入賞口45に
おける入賞球の流出経路には始動口検知用スイッチ59
が設けられ、前記大入賞口46における入賞球の流出経
路にはその入賞球数をカウントする大入賞口カウント用
スイッチ60が設けられ、前記特定領域入賞口47にお
ける入賞球の流出経路には、その入賞を検知する特定領
域用スイッチ61が設けられる。そしてここには「大当
たり」時に大入賞口46と特定領域入賞口47を通過し
た入賞球のトータル(累積)個数をカウントする累積カ
ウントスイッチ62も設けられている。更に前記左右ゲ
ート70,71における遊技球の通過経路には、その通
過を検知する左ゲート用スイッチ63及び右ゲート用ス
イッチ64が設けられる。
【0043】更に、第一種始動入賞口45を開閉動作す
る普通電動役物ソレノイド65、大入賞口46を開閉動
作させる大入賞口開放用ソレノイド66、特定領域入賞
口47を開閉動作させる特定領域扉開放用ソレノイド6
7が設けられ、装飾枠体55の下枠縁部に設けられた誘
導部材57を上下動作するための誘導部材駆動用モータ
68も設けられる。
【0044】一方、前記右袖入賞口53における入賞球
の流出経路には入賞検出用スイッチ69が設けられ、前
記左右落し入賞口50,51及び左袖入賞口52におけ
る入賞球の流出経路には入賞検出用スイッチは設けられ
ていないが、セーフ球排出機構部116にセーフ球排出
ソレノイド117aとそのセーフ球排出ソレノイドの作
動により1個ずつ排出される入賞球を検知するセーフ球
検出スイッチ117bとが設けられ、そのセーフ球検出
スイッチ117bにより入賞球の合計個数がカウントさ
れるので、その個数差分だけ6個ずつの賞球が払出され
るようになっている。
【0045】図5は、上述した各種制御基板の電気的接
続関係を示す制御ブロック図である。この制御ブロック
図でもわかるように、特別図柄表示装置44の特別図柄
制御基板141は主制御基板130に接続され、普通図
柄表示装置56の普通図柄制御基板142は中継基板1
43を介して主制御基板130に接続されている。
【0046】また、左右ゲート70,71の遊技球の通
過検知する左ゲート用スイッチ63、右ゲート用スイッ
チ64、第1種始動入賞口45への入賞を検知する始動
口用検知スイッチ59、普通電動役物開放用ソレノイド
65、誘導部材駆動用モータ68等も前記中継基板14
3を介して主制御基板130に接続される。更に大当た
り回数表示ランプ群27及び大当たり払出個数表示部2
8及び特別賞ランプ29も、中継基板143を介して主
制御基板130に接続されている。
【0047】また、大入賞口46への遊技球の入賞を検
知する大入賞口カウント用スイッチ60、特定領域入賞
検出用スイッチ61、大当たり時の大入賞口への入賞球
の累積カウントスイッチ62、普通電動役物開放用ソレ
ノイド65、大入賞口開放用ソレノイド66、特定領域
開放用ソレノイド67等も大入賞口基板144及び前記
中継基板143を介して主制御基板130に接続されて
いる。
【0048】一方、主制御基板130と接続されるCR
賞球払出制御基板126には、セーフ球排出機構部11
6に設けられるセーフ球排出ソレノイド117a、セー
フ球検出スイッチ117b等が直接接続される他、賞球
払出分配基板145を介して、賞球払出機構部106に
設けられる賞球モータ107a及び払出される賞品球を
検知する賞球フォトセンサ107b等が接続される。そ
の他に、数多くの制御基板やスイッチ類がこの遊技機1
0には用いられているが、本発明には余り関係しないの
で省略する。
【0049】次に、この遊技盤10の遊技内容につい
て、図9に示した制御フローチャートに基づいて説明す
る。この遊技機10では、遊技者によって遊技盤13面
に向けて発射された遊技球がゲート70,71の何れか
を通過したことが左右ゲートスイッチ63,64により
検知される(S10「YES」)と、その信号に基づい
て普通図柄表示装置56が図柄変動を開始する(S1
2)。そしてこの普通図柄表示装置56は図柄変動を開
始してから6.0秒を経過すると図柄変動を停止し、変
動図柄が確定する(S24)。この確定図柄のうち、い
わゆる「当たり」と称される図柄は5種類(1,3,
5,7,9)設定され、これらの「当たり」図柄が出れ
ば(S26「YES」)、主制御基板130からの指令
信号により遊技盤13面の第1種始動入賞口45が開放
される(S28)。
【0050】普通図柄表示装置56に「当たり」の発生
する抽選確率は5/10である。又、この第1種始動入
賞口45は、特別図柄表示装置44に係る抽選確率によ
って、その開放時間及び開放回数が異なるように設定さ
れ、この抽選確率が低確率であった場合は約0.3秒間
の開放を1回行い、高確率であった場合は約1.7秒間
の開放を3回行う。この普通図柄表示装置56の図柄変
動は左右ゲート70,71を通過した遊技球数の記憶個
数によって最大4個分まで図柄の変動と停止を繰り返す
ことになる。
【0051】そして、この前記開放された第1種始動入
賞口45に遊技球が入賞する(S30「YES」)と、
始動口用検知スイッチ59からの検出信号に基づき特別
図柄表示装置44の各図柄44a、44b、44cが順
に図柄変動を開始する(S32)。この特別図柄表示装
置44は「大当たり」が発生する低確率と高確率の2段
階の抽選確率を有し、最低確率(低確率)では1/33
7、最高確率(高確率)では5/337となっている。
この特別図柄表示装置44が図柄変動を開始した時点に
おける抽選確率が低確率の場合(S34「YES」)は
5.8秒経過後に図柄変動を停止し(S40)、高確率
の場合(S34「NO」)は、それよりも短い5.0秒
経過後に図柄変動が停止される(S38)。
【0052】この各図柄44a、44b、44cに表示
される確定図柄の組合せによって「大当たり」と称する
遊技状況が発生する。「大当たり」が発生する図柄の組
合せは24通りが設定され、このうち通常図柄(非特定
図柄)と称される組合せを表1(a)に示し、特定図柄
と称される組合せを表1(b)に示す。
【0053】
【表1】
【0054】前記各図柄44a、44b、44cの図柄
の組合せが表1(a)(b)にて示した「大当たり」図
柄の組合せの何れかの場合(S42「YES」)は、
「大当たり」時のみに作動する条件装置が作動すること
になる。この条件装置の作動は特別図柄表示装置44に
表示された図柄が表1(a)に示した通常図柄(非特定
図柄)か、表1(b)に示した特定図柄かによって異な
り、表1(a)に示した通常図柄の場合は大入賞口46
が開放状態を繰り返す連続作動回数は最大16回に設定
される(S44「YES」、S48)。
【0055】また表1(b)に示した特定図柄の場合
は、その大入賞口46が開放状態を繰り返す連続作動回
数が最大14回に設定される(S44「NO」、S5
0)が、その条件装置の作動停止から次の作動開始まで
特別図柄表示装置44に係る抽選確率は高確率へと移行
する。但し、抽選確率が高確率中に特定図柄による「大
当たり」が表示された場合は、その作動停止後、新たに
高確率の抽選確率が維持されることになる。
【0056】この条件装置の作動によって大入賞口46
が開放状態にあるときに、この大入賞口46に遊技球が
入賞すると(S52「YES」)、1個の入賞球(セー
フ球)に対して15個の賞品球が払出される(S5
4)。この大入賞口46は1個につき約20秒間開放状
態を維持し、その間にセーフ球が10個入賞したことが
大入賞口カウント用スイッチ60からの検知信号により
確認される(S64「YES」)と、時間経過前にも閉
じるようになっている(S62)。また、大入賞口46
の開放に伴って特定領域入賞口47が開放されるが、大
入賞口46の開放の間にこの特定領域入賞口47に遊技
球が入賞する(S56「YES」)とやはり賞品球が1
5個払出されるが、それと同時に特定領域入賞検出用ス
イッチ61からの検出信号に基づき特定領域入賞口47
は閉じられ、これに伴って大入賞口46も閉じられる
(S58)。
【0057】そして連続役物作動回数に達したか否かが
判定され(S60)、まだ連続作動回数に達していない
場合には、再度大入賞口46が開放される。この連続役
物作動には、大入賞口46の開放中及び第1種特別電動
役物の作動終了後、約2.0秒以内に遊技球が特定領域
入賞口47を通過することによって大入賞口46が閉じ
られた後、再度第1種特別電動役物が作動して大入賞口
46が開放されるものである。
【0058】そして、所定の連続作動回数が終了するま
で前記大入賞口46の開放状態と閉じた状態を繰り返し
(S60「NO」)、所定連続回数回数が終了すると大
入賞口46は閉じられる(S60「YES」、S6
2)。また、特定領域入賞口47に遊技球が入賞しなか
った場合(S56「NO」)は、大入賞口46が開放状
態になってから約20秒経過した後、或いは大入賞口4
6に遊技球が10個入賞することにより大入賞口46は
閉じられ(S64「YES」、S62)、これらの条件
を満たすまでは第1種特別電動役物の作動を繰り返し
(S64「NO」)、一連の動作は終了する(S6
6)。
【0059】なお、上記「大当たり」による条件装置が
4回連続して作動し、且つ、その作動が表1(b)に示
す特定図柄による作動の場合は、次回の「大当たり」は
普通図柄による組合せが表示されるように設定されてい
る。
【0060】一方、S10において遊技盤13面に向け
て発射された遊技球が、ゲート70、71を通過しなか
った(S10「NO」)が、遊技盤13面に設けられる
何れかの入賞口50〜53等に入賞する(S16「YE
S」)か、或いはゲートを通過した後に何れかの入賞口
に入賞した場合には、入賞検出用スイッチ69,及びセ
ーフ球検出スイッチ117bからの検知信号に基づき入
賞球1個につき6個の賞球が払出される(S18)。な
お、何処の入賞口にも入賞しない場合は「はずれ」とし
て処理される(S20)。また、S42において特別図
柄表示装置44の変動図柄の確定により「大当たり図柄
が出なかった場合(S42「NO」)」も「はずれ」と
して処理される(S46)。
【0061】このような遊技内容において、従来では特
別図柄表示装置44にいったん「大当たり」が発生する
と、通常図柄(非特定図柄)での「大当たり」の場合に
は、大入賞口6の開閉が繰り返される間に最大、15個
×10×16ラウンド=2400個・・・・・(1)の
賞品球の払出が期待され、また特定図柄での「大当た
り」の場合には最大、15個×10×14ラウンド=2
100個・・・・・(2)の賞品球の払出が期待される
が、この第1の実施例では、この「大当たり」状態にお
いても大入賞口46及び特定領域入賞口47に入賞した
入賞球の数が14ラウンドの途中、つまりこれのよって
払出される賞品球の数が、15個×10×13.4=約
2000個・・・・・(3)になった時点で「大当た
り」状態が終了するようになっている。
【0062】次の図7はその制御フローチャートを示し
ている。図示されるように「大当たり」状態が発生した
(S70「YES」)と判断されると、主制御基板13
0からの指令により累積カウントスイッチ62が起動さ
れる(S72)。そして大入賞口46の1ラウンド目の
開放が行われ、その開放の間に大入賞口46又は特定領
域入賞口47に遊技球が入賞する(S74「YES」)
と、その入賞球は累積カウントスイッチ62により検知
されてその入賞個数がカウントされる(S76)。この
入賞個数は前述の図6の制御フローチャートでも示した
ように、大入賞口46に10個の入賞球があるか、開放
時間が20秒経過すると閉じるし、又その間に特定領域
入賞口47に入賞してもいったんは閉じるが、条件装置
が継続中(特定領域入賞口47に入賞があって、かつ大
入賞口46の開放が所定ラウンド数(14回又は16
回)に達していない)であれば、2ラウンド目の大入賞
口46の開放が行われる
【0063】そして2ラウンド目の大入賞口46の開放
の間にも大入賞口46又は特定領域入賞口47への入賞
があれば、累積カウントスイッチ62によりカウントさ
れ、そのカウント値は1ラウンド目のカウント値に加算
して主制御基板130のRAMメモリに記憶される。そ
してその累積されたカウント値に基づき主制御基板13
0では、賞品球の払出個数を演算により求め、未だ20
00個に達していない(S78「NO」)と判断すれ
ば、条件装置が終了しない限り(S80「NO」)、大
入賞口46又は特定領域入賞口47への入賞球数のカウ
ントが続けられる。この賞品球の払出個数は逐次遊技機
に設けられる大当たり払出個数表示部28にデジタル表
示され、遊技者はその大当たり払出個数表示部28の数
字から賞品球払出個数の途中経過を把握できることにな
る。
【0064】そして累積カウントスイッチ62からの検
知信号により賞品球の払出個数が2000個に達した
(S80「YES」)と判断されれば、たとえ大入賞口
の開放回数が15回、あるいは16回の途中であっても
主制御基板130からの指令信号により大入賞口46が
閉じられ、条件装置も作動を停止して「大当たり」状態
が終了する(S82)。
【0065】遊戯者は「大当たり」状態が発生した時に
うまく遊技が進めば、すなわち大入賞口46が開放され
る各ラウンドで特定領域入賞口47に入賞することなく
条件装置の作動が終了したり、大入賞口46が開放され
た早い段階で特定領域入賞口47に入賞して大入賞口4
6に何個も入賞がなく次のラウンドに進んだりすること
がなければ、通常2000個の賞品球の獲得により「大
当たり」状態が終了する。そしてこの「大当たり」状態
が何回か続くことにより遊戯者は1回の「大当たり」で
約2000個、4〜5回「大当たり」が出れば、800
0〜10000個の賞品球を獲得できるという計算にな
る。したがって遊技ホール側としては1回の「大当た
り」で出る賞品球の払出個数を若干制限する代わりに、
「大当たり」の発生回数(頻度)を上げることにより遊
戯者に遊技を楽しんでもらうことができることになる。
【0066】次に本発明の第2の実施例について説明す
る。この第2の実施例では、大入賞口46内に特定領域
入賞口47が設けられていない。また大入賞口46の1
回の開放時間は約30秒とし、前述の第1の実施例(2
0秒)よりも開放時間を長くし、しかも大入賞口46の
カウント用スイッチ60は設けられていない。図8はそ
の制御ブロック図を示すが、図示のように、大入賞口4
6のカウント用スイッチ60及び特定領域用スイッチ6
1は設けられておらず、大当たり時の累積カウントスイ
ッチ62のみはそのまま設けられている。
【0067】この第2の実施例では、その遊技内容を説
明する制御フローチャートを図9に示したが、「大当た
り」が発生する(S90「YES」)と、大入賞口46
が開放される(S91)と共に累積カウントスイッチ6
2が起動される(S92)。そして大入賞口46の1ラ
ウンドの開放時間30秒が経過する間にその大入賞口4
6に入賞した入賞球の個数がその累積カウントスイッチ
62によりカウントされ(S93「NO」,S94)、
そのカウント値から賞品球の払出個数が2000個に達
したか否かが主制御基板130による演算により判断さ
れる(S95)。
【0068】そして未だ2000個に達していない(S
95「NO」)と判断される間は、大入賞口46の開放
時間が30秒経過する度に大入賞口46はいったん閉じ
られ(S96)、再び条件装置の作動により2ラウンド
目の開放が行われ(S97「NO」,S91)、累積カ
ウントスイッチ62による入賞球のカウントが続けられ
る。そして何ラウンドかが経過して累積カウントスイッ
チ62からの検知信号により賞品球の払出個数が200
0個に達した(S95「YES」)と判断されれば、条
件装置の作動が終了し(S98)、「大当たり」状態は
終了する(S99)。
【0069】この第2の実施例では、各ラウンドでの入
賞個数は制限されず、少なくとも累積カウントスイッチ
62からの検知信号により賞品球の払出個数が2000
個に達するまでは30秒間の開放状態が維持される。し
たがって遊戯者は出来るだけ早いラウンドで数多くの入
賞を果たし、早く賞品球の払出個数2000個になるよ
うに遊技に熱中することになる。
【0070】尚、この実施例では、条件装置の作動回
数、つまり「大当たり」状態での大入賞口46の開放回
数は特に制限していない。しかし、例えば、その条件装
置の作動回数、すなわち大入賞口46の開放回数は「1
0回」というように制限してもよい。そうすれば、パチ
ンコ遊技機の各台の障害釘による遊技球の転動状況や遊
戯者自身の腕前によっては条件装置の作動回数の制限内
に2000個に到達したり、しなかったりということで
更に遊技への集中が増すことになる。
【0071】更に、次に説明する第3の実施例は、上述
の第1の実施例及び第2の実施例に付加してこのパチン
コ遊技機に適用されたものである。この第3の実施例で
は、特別図柄表示装置44に「大当たり」が発生する
と、主制御基板130からの指令信号により遊技機本体
に設けられる大当たり回数表示ランプ群27の点灯数が
1個ずつ増していく。そしてその日のそのパチンコ遊技
機における「大当たり」の発生状況はその大当たり回数
表示ランプ群27の点灯数から容易にわかる。そして、
この実施例では更に、このパチンコ遊技機の累積大当た
り回数、つまりこのパチンコ遊技機をその遊技場に設置
してからの毎日の大当たり回数が主制御基板130のR
AMメモリエリアに累積演算して記憶されていく。この
「大当たり」の累積回数は、遊技機の電源を切っても図
示しないリセットボタンによりリセットされない限り、
カウントされる。
【0072】そしてこの累積カウント値が予め設定した
所定回数(例えば、200回,300回,500回,1
000回)に達した場合には、遊戯客あるいは遊技ホー
ルに音楽もしくはアナウンス等により報知される。そし
てその遊戯客には偶然とは言え、該当者として例えば賞
品球2000個分の特別賞、あるいは特別の賞品が与え
られるようにすれば、遊戯者としては「大当たり」発生
による賞品球の獲得のほかに、時として何回目の「大当
たり」該当者としての特別賞の期待も持って遊技を楽し
むことができることになる。
【0073】本発明は上記した実施の形態に何ら限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々の改変が可能である。例えば、上記実施例において
は、上記第1の実施例又は第2の実施例に第3の実施例
を併用した形態で説明したが、第3の実施例を切り離し
て独自にパチンコ遊技機に適用しても面白い。また第1
の実施例では、大入賞口の各開放ラウンドでの入賞数カ
ウント用スイッチ61と大当たり時のトータルの入賞数
の累積カウントスイッチ63とを併用したが、これを1
つのスイッチで兼用することも可能である。この場合に
は、そのスイッチからの検知信号により各開放ラウンド
での入賞数のカウント処理と各開放ラウンドの入賞数の
累積演算処理とが行われるようにすればよい。
【0074】
【発明の効果】本発明の請求項1ないし請求項3に記載
のパチンコ遊技機によれば、遊技盤面に設けられる図柄
変動用の始動入賞口への遊技球の落入により図柄が変動
される図柄表示装置の停止図柄が予め定められたいわゆ
る「大当たり」図柄に一致した時に条件装置が作動し、
大入賞口が所定のインターバルで繰り返し開閉される間
に大入賞口への遊技球の入賞に対して所定個数に設定さ
れた球数の賞品球が賞品球払出装置により遊戯者へ払出
されるが、その大当たり時に遊戯者に払出される総賞品
球数が所定個数に達した時点で大当たり状態が終了され
る。したがって遊戯者としては「大当たり」発生毎の賞
品球の獲得数は制限されるかもしれないが、その分ギャ
ンブル性は解消される。そして遊技ホール側としては
「大当たり」毎に賞品球の払出個数を抑える代わりに、
「大当たり」の発生回数(頻度)を増す等により遊戯者
に楽しんでもらうことができる。
【0075】また、請求項4ないし請求項6に記載の発
明のように、「大当たり」回数をカウントし、毎日の累
積カウント値が所定の大当たり回数に達した時に、遊戯
者に対して「大当たり」に対する賞品球の払出のほかに
特別の賞品を与えるようにすれば、遊戯者は二重の喜び
が得られ、遊興性は一層高められ、顧客吸引の増大が期
待されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるパチンコ遊技機
の正面図である。
【図2(a)、(b)】(a)は図1に示した遊技機における
遊技盤面の詳細図、(b)はその遊技盤面における特別図
柄表示装置の詳細図である。
【図3】本遊技機の裏面図である。
【図4】本遊技盤裏面における入賞球(セーフ球)の流
出経路を示した図である。
【図5】本発明の第1の実施例における各種制御基板や
スイッチ類の電気的接続関係を示す制御ブロック図であ
る。
【図6】この第1の実施例おける遊技内容を説明する制
御フローチャートである。
【図7】この第1の実施例における遊技内容の制御フロ
ーチャートのつづきである。
【図8】本発明の第2の実施例における制御ブロック図
である。
【図9】この第2の実施例における遊技内容の制御フロ
ーチャートである。
【符号の説明】
10 パチンコ遊技機 13 遊技盤 27 大当たり回数表示ランプ群 28 大当たり払出個数表示部 29 特別賞ランプ 44 特別図柄表示装置 45 第1種始動入賞口 46 大入賞口 62 累積(個数)カウントスイッチ 106 賞球払出機構部(賞球払出装置)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤面に設けられる図柄変動用の始動
    入賞口への遊技球の落入により図柄が変動される図柄表
    示装置と、該図柄表示装置の変動された図柄が予め定め
    られた図柄に一致した大当たり時に遊戯者に特別の利益
    を与えるように開放動作される大入賞口と、該大入賞口
    の開放の間に大入賞口への遊技球の入賞に対して所定個
    数に設定された球数の賞品球を払出する賞品球払出装置
    とを有し、前記大当たり時の大入賞口への入賞に対して
    該賞品球払出装置により払出される総賞品球数を所定の
    球数内に制限する大当たり時払出数制限手段を備えるこ
    とを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 【請求項2】 前記払出数制限手段が、前記大当たり時
    の大入賞口への入賞球数を計数する入賞数計数手段と、
    該入賞数計数手段により計数された大入賞口への入賞球
    数が所定球数に達した時に前記大入賞口を閉鎖して入賞
    球の払出しを制限する大入賞口閉鎖制御手段とにより構
    成されることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊
    技機。
  3. 【請求項3】 前記入賞数計数手段により計数された計
    数値を当該パチンコ機において表示する大入賞口入賞数
    表示手段を更に備えることを特徴とする請求項2に記載
    のパチンコ遊技機。
  4. 【請求項4】 前記図柄表示装置の大当たり回数をカウ
    ントする大当たり回数カウント手段と、該大当たり回数
    カウント手段によりカウントされた大当たり回数を当該
    パチンコ機において表示する大当たり回数表示手段とを
    備えることを特徴とする請求項1、2又は3に記載のパ
    チンコ遊技機。
  5. 【請求項5】 前記大当たり回数カウント手段によりカ
    ウントされた毎日の大当たり回数を累積して記憶する大
    当たり回数累積記憶手段と、該大当たり回数累積記憶手
    段により記憶される大当たり回数の累積値が所定回数に
    達した時にその旨を知らせる報知手段とを備えることを
    特徴とする請求項4に記載のパチンコ遊技機。
  6. 【請求項6】 遊技盤面に設けられる図柄変動用の始動
    入賞口への遊技球の落入により図柄が変動される図柄表
    示装置と、該図柄表示装置の変動された図柄が予め定め
    られた図柄に一致した大当たり時に遊戯者に特別の利益
    を与えるように開放動作される大入賞口と、該大入賞口
    の開放の間に該大入賞口への遊技球の入賞に対して所定
    個数に設定された球数の賞品球を払出する賞品球払出装
    置とを有し、前記図柄表示装置の大当たり回数をカウン
    トする大当たり回数カウント手段と、該大当たり回数カ
    ウント手段によりカウントされた毎日の大当たり回数を
    累積して記憶する大当たり回数累積記憶手段と、該大当
    たり回数累積記憶手段により記憶される大当たり回数の
    累積値が所定回数に達した時にその旨を知らせる報知手
    段とを備えることを特徴とするパチンコ遊技機。
JP14592298A 1998-05-27 1998-05-27 パチンコ遊技機 Pending JPH11333071A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001166222A (ja) * 1999-12-09 2001-06-22 Olympus Optical Co Ltd 内視鏡
JP2010233948A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Kyoraku Sangyo Kk 遊技機

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