JP7132777B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関し、詳しくは、所定の実行条件が成立することに基づき、大入賞口を開放する開放遊技が行われる特別遊技を実行可能な遊技機に関するものである。
従来、この種の遊技機として、始動領域(始動入賞口)へ遊技球が進入すると、特別図柄の変動表示が開始され、大当たり図柄が停止表示されることにより大入賞口を開放する開放遊技(ラウンド遊技)を複数回行う特別遊技を実行可能なものが知られている。このような遊技機では、特別遊技中において、開放された大入賞口へ遊技球を入球させることで、遊技者に対し多くの賞球を付与可能となっている。
また近年では、大入賞口へ入球した遊技球が進入可能な特定領域を設け、特別遊技中に大入賞口へ入球した遊技球が特定領域へ進入することにより、特別遊技終了後に遊技者にとって有利な遊技状態を設定するような遊技機が考案されている(特許文献1参照)。このような遊技機によれば、特別遊技中は大入賞口への遊技球の入球のみならず、特定領域へ遊技球を進入させることについて遊技者に関心を抱かせることができ、特別遊技の遊技性を向上させるとともに、特別遊技に対する遊技者の興趣を高めることができる。
特開2012-245173号公報
上述のような遊技機によれば、特別遊技に対する遊技者の興趣を高めることができるものの、遊技性の多様化が進む近年においては、より遊技者の興趣を高めることが可能な遊技性を備えた遊技機の登場が望まれていた。
そこで、本発明は、上述した事情によりなされたものであり、特別遊技に対する遊技者の興趣を高めることが可能な遊技機の提供を目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明は次のように構成されている。
以下、本発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。なお、下記の符号及び記載は、本発明の構成に相当する発明の実施の形態における構成の符号及び名称を示したものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)本発明は、遊技球が流下可能な遊技領域12と、遊技球が通過可能な通過領域(ゲート20)と、前記遊技領域12に設けられ開閉可能な大入賞口(第2大入賞口55)及び特定入賞口(一般入賞口14)と、所定の実行条件が成立することに基づき、前記大入賞口を開放する開放遊技(ラウンド遊技)が複数回行われる特別遊技を実行する特別遊技実行手段(メインCPU101)と、遊技球が前記通過領域を通過することに基づき、前記特定入賞口の開放の可否を決定する決定手段(メインCPU101)と、前記決定手段により前記特定入賞口を開放する旨が決定された場合に、当該特定入賞口を開放する開放手段(メインCPU101、一般入賞口開閉扉14b、一般入賞口ソレノイド14c)と、前記大入賞口又は前記特定入賞口への遊技球の入球に基づき、所定数の遊技球を賞球として払い出す払出手段(発射払出制御基板200)と、を備え、前記決定手段は、前記開放遊技の実行中において、少なくとも遊技球が前記通過領域を通過してから前記特定入賞口の開放が終了するまでの決定不可期間外に遊技球が前記通過領域を通過した場合に、前記特定入賞口の開放の可否を決定可能であるように設定された遊技機(パチンコ機P)において、前記開放遊技の実行中に遊技球が前記通過領域を通過した場合には、次に実行される前記開放遊技が開始されるまでに前記決定不可期間が終了可能であり、前記開放遊技の実行中には、前記決定手段による前記特定入賞口の開放の可否の決定を少なくとも1回行うことが可能であり、開放中の前記特定入賞口に遊技球が入球可能であることを特徴とする。
ここで、所定の実行条件としては、所定の抽選により特別遊技を実行する旨が決定されたこと、所定の抽選により特別遊技を実行する旨が決定され、かつ遊技球が遊技領域に設けられた所定の領域を通過したこと等が挙げられる。
本発明に係る遊技機においては、開放遊技の実行中に、特定入賞口の開放の可否の決定を少なくとも1回行うことができるようになっている。したがって、特別遊技においては、開放遊技が1回実行されるごとに特定入賞口が少なくとも1回開放される可能性がある。これにより、開放遊技の実行に基づき、大入賞口への遊技球の入球に基づく賞球のみならず、特定入賞口への遊技球の入球に基づく賞球を獲得できるという新たな遊技性が付与されるため、特別遊技に対する遊技者の興趣を高めることができる。
本発明によれば、特別遊技に対する遊技者の興趣を高めることが可能な遊技機を提供することができる。
パチンコ機の外観斜視図である。 パチンコ機の前扉を開けた状態の外観斜視図である。 パチンコ機の遊技盤の正面概略図である。 パチンコ機の第2遊技領域の拡大正面概略図である。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 パチンコ機の大当たり決定乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機の当たり図柄乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機のリーチグループ決定乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機のリーチモード決定乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機のリーチモード決定乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機の変動パターン抽選テーブルの説明図である。 パチンコ機の変動時間決定テーブルの説明図である。 パチンコ機の特別電動役物作動テーブルの説明図である。 パチンコ機の遊技状態設定テーブルの説明図である。 パチンコ機の当たり決定乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機の普通図柄制御テーブルの説明図である。 パチンコ機の一般入賞口開放制御テーブルの説明図である。 パチンコ機の大当たり図柄X5に基づく特別遊技中の第2大入賞口の開閉、普図遊技、一般入賞口の開閉のタイミングを示したタイムチャートである。 パチンコ機の主制御基板におけるメイン処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板におけるタイマ割込処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板におけるセンサ検出時処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板におけるゲート検出時処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における第1始動入賞口検出時処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における第2始動入賞口検出時処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における第2大入賞口検出時処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における特図関連制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における特別図柄変動開始処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における変動演出パターン決定処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における特別図柄変動停止処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における停止後処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における特別遊技制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板におけるラウンド遊技制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における特別遊技終了処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における普図関連制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における普通図柄変動開始処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における普通図柄変動停止処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における普通図柄停止後処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における一般入賞口開放制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の変動演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機の特別遊技中の演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機の第2アタッカー装置の変形例を示す図である。
以下、本発明の好適な実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
(パチンコ機Pの外部構成)
本形態に係る遊技機は、遊技媒体として遊技球を使用するパチンコ機Pである。特に図示していないが、パチンコ機Pが設置される遊技場においては、島と呼ばれる遊技機の設置領域に、複数台のパチンコ機Pが並べて配設されるとともに、遊技球を貸し出すための遊技球貸出装置が各パチンコ機Pに隣接して設置される。また、各パチンコ機Pは対応する遊技球貸出装置Rに接続されている。
遊技球貸出装置Rは、紙幣の投入や遊技球の貸し出しに必要な価値情報が記憶される記憶媒体(カード)の挿入が可能となっている。そして、遊技球貸出装置Rに紙幣を投入(又は、カードを挿入)した上で、パチンコ機Pに対して所定の操作を行うことにより、遊技球貸出装置Rから遊技球の貸し出しを受けることができるようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pは、図1又は図2に示すように、島に固定される四角形状の枠体であって、中空部(特に図示しておらず)を有する機枠1と、この機枠1にヒンジ機構(特に図示しておらず)により開閉自在に取り付けられる四角形状の枠体であって、中空部(特に図示しておらず)を有する本体枠2と、この本体枠2にヒンジ機構(特に図示しておらず)により開閉自在に取り付けられ、正面に開口部(特に図示しておらず)が形成された前扉3と、を備えている。
機枠1の左下部には、図2に示すように、音声出力装置10としてのスピーカが設けられている。また、本体枠2の中空部には、遊技領域12を形成するための遊技盤11が収容されている。また、前扉3には、開口部を覆う透明板4と、透明板4の下方に位置し遊技球を受容可能な上皿6及び受皿7と、受皿7の右方に取り付けられ遊技球の発射操作を行うための操作ハンドル5と、透明板4の左右上方にそれぞれ1個ずつ取り付けられた音声出力装置10としてのスピーカと、が設けられている(図1参照)。
このパチンコ機Pでは、機枠1に対して本体枠2を閉じ、さらに、前扉3を閉じると、遊技盤11の前方に間隙を挟んで透明板4が位置することとなる。これにより、透明板4を介して、後方に位置する遊技盤11を視認することができるようになっている。
また、上皿6には、遊技球貸出装置Rにより貸し出される遊技球や、パチンコ機Pから払い出される賞球が導かれるようになっている。上皿6は、所定量の遊技球を受容可能となっているが、この上皿6が遊技球で一杯になると、その後に貸し出されたり、払い出されたりする遊技球は受皿7に導かれるようになっている。また、受皿7の底面には、特に図示していないが、貯留されている遊技球を排出するための排出孔と、排出孔を開閉可能な開閉板と、が設けられている。常態において、排出孔は開閉板により閉じられているものの、開閉板と一体に取り付けられた開閉レバー8(図1参照)を横方向に移動させることで、開閉板も同方向に移動し、排出孔が開放される。これにより、遊技球を排出孔から落下させて、受皿7の外に排出することができるようになっている。
また、操作ハンドル5は、遊技者が所定方向へ向けて回転操作できるように形成されている。そして、遊技者が操作ハンドル5を回転操作すると、上皿6に受容されている遊技球が発射装置(特に図示しておらず)に送られ、操作ハンドル5の回転角度に応じた強度で、発射装置によって遊技球が遊技領域12へ向けて発射される。このように発射された遊技球は、遊技盤11に固定された一対のレール13a、13bに案内されて上昇し、遊技領域12に到達する。
ここで、遊技領域12は、機枠1に対し本体枠2及び前扉3を閉じた状態で遊技盤11と透明板4との間に形成される空間のうち、遊技盤11に固定された一対のレール13a、13bにより略円形状に仕切られた部分であって、遊技球が流下可能な領域である。
この遊技領域12は、図3に示すように、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て左側の領域である第1遊技領域12aと、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て右側の領域である第2遊技領域12bとから構成されている。これら2つの遊技領域12は、発射装置の発射強度により、遊技球の進入可能性が異なるようになっている。具体的には、発射装置の発射強度が所定の強度未満(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達しない程度の強度)の場合には、遊技球は第1遊技領域12aに進入する。これに対して、発射装置の発射強度が所定の強度以上(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達可能な強度)の場合には、遊技球は第2遊技領域12bに進入する。
また、この遊技領域12内には、図3に示すように、遊技球の流下方向を不規則にするための風車及び多数の釘と、始動領域としての第1始動入賞口15及び第2始動入賞口16と、所定条件を満たすことで作動する一般入賞口装置NS、第1アタッカー装置AS1及び第2アタッカー装置AS2と、遊技球を遊技領域12外へ導くアウト口19と、遊技の進行等に伴って演出を行う演出装置としての演出表示装置21と、が設けられている。
第1始動入賞口15は、図3に示すように、遊技領域12の中央から下寄りの位置に設けられている。第1始動入賞口15へは、第1遊技領域12aに進入した遊技球が入球可能となっており、第2遊技領域12bに進入した遊技球は入球できないようになっている。これに対して、第2始動入賞口16は、図3に示すように、遊技領域12の中央から右寄りの位置(第2遊技領域12b内)に設けられている。第2始動入賞口16へは、第2遊技領域12bに進入した遊技球が入球可能となっており、第1遊技領域12aに進入した遊技球は入球できないようになっている。
なお、第1始動入賞口15や第2始動入賞口16の設置位置は特に限定されるものではなく、たとえば、第1始動入賞口15や第2始動入賞口16は、いずれの遊技領域12(第1遊技領域12a、第2遊技領域12b)に進入した遊技球も入球しやすいような位置に配置してもよい。また、第1始動入賞口15及び第2始動入賞口16の両方を設置するのではなく、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16のいずれか一方のみを設置するようにしてもよい。
そして、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、所定個数の賞球が払い出されるとともに、大当たりの抽選が行われ、予め定められた複数の特別図柄の中からいずれか1の特別図柄が決定される。各特別図柄には、遊技者にとって有利な特別遊技の実行の可否、特別遊技の実行態様(たとえば、特別遊技中において開放される大入賞口(第1大入賞口18、第2大入賞口55)の種類)、特別遊技終了後に設定される遊技状態等が対応付けられており、決定された特別図柄の種類に応じて、特別遊技の実行等の遊技利益を受けられるようになっている。
なお、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づいて払い出される賞球は、1個以上であれば特に限定されるものではなく、いかなる個数にしてもよい。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、図3、図4(a)及び(b)に示すように、第2始動入賞口16の下方に第1アタッカー装置AS1が設けられ、第1アタッカー装置AS1の下方に一般入賞口装置NSが設けられ、一般入賞口装置NSの下方に第2アタッカー装置AS2が設けられている。
第1アタッカー装置AS1は、遊技球が入球可能な第1大入賞口18と、この第1大入賞口18を開閉する第1開閉扉18bと、を備えている。この第1開閉扉18bは、第1大入賞口18を開放する開位置と、第1大入賞口18を閉鎖する閉位置との間を変位可能となっている。
そして、常態においては、第1開閉扉18bが閉位置に位置し(すなわち、第1開閉扉18bが閉じられ)第1大入賞口18は閉鎖されているため、当該第1大入賞口18への遊技球の入球は不可能となっているものの、所定の特別図柄が決定され当該決定に基づく特別遊技が実行されると、第1開閉扉18bが開き第1大入賞口18が開放されるとともに、第1開閉扉18bが遊技球を第1大入賞口18へ導く受皿部材として機能することにより、第1大入賞口18への遊技球の入球が可能となる。第1大入賞口18へは、第2遊技領域12bに進入した遊技球が入球可能となっており、第1遊技領域12aに進入した遊技球は入球できないようになっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、後述する如く、操作ハンドル5を操作している間は0.6秒間隔で遊技球が連続して発射されるようになっており、このペースで遊技球が発射されているときには概ね0.6秒間隔で第1大入賞口18(第1アタッカー装置AS1)へ遊技球が到達するように、第2遊技領域12b(遊技球の流下通路の形状、各装置の配置等)が構成されている。
また、第1大入賞口18へ遊技球が入球すると、所定個数(本形態では15個)の賞球が払い出される。
なお、特に図示していないが、第1大入賞口18内には、この第1大入賞口18へ入球した遊技球を第1大入賞口18の外部(遊技盤11の背面側)へ排出するための第1大入賞口排出口も設けられている。
一般入賞口装置NSは、遊技球が入球可能な一般入賞口14と、遊技盤11に対して突没可能であって一般入賞口14を開閉する一般入賞口開閉扉14b(普通電動役物)と、を備えている。そして、そして、一般入賞口開閉扉14bが閉じているときには一般入賞口14が閉状態となっており、一般入賞口14への遊技球の入球は不可能である。これに対して、一般入賞口開閉扉14bが開くと、一般入賞口14が開状態となり、一般入賞口14への遊技球の入球が可能となる。一般入賞口14へは、第2遊技領域12bに進入した遊技球が入球可能となっており、第1遊技領域12aに進入した遊技球は入球できないようになっている。
この一般入賞口開閉扉14の構成は特に限定されるものではない。たとえば、遊技盤11に直交する軸を中心に左右方向に回動して一般入賞口14を開閉する一対の羽根部材や、水平な軸を中心に前後方向に回動して一般入賞口14を開閉する蓋部材により構成してもよいし、上下方向にスライドして一般入賞口14を開閉するシャッター部材により構成してもよい。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、0.6秒間隔で遊技球が連続して発射されているときには概ね0.6秒間隔で一般入賞口14(一般入賞口装置NS)へ遊技球が到達するように、第2遊技領域12bが構成されている。
そして、一般入賞口14へ遊技球が入球すると、所定個数(本形態では15個)の賞球が払い出される。
なお、一般入賞口14の設置個数や設置位置は特に限定されるものではない。たとえば、第2遊技領域12bのみならず、第1遊技領域12a内にも一般入賞口14を別個に設けてもよい。ただし、一般入賞口14を複数設けた場合には、普通電動役物としての一般入賞口開閉扉14bはいずれか一の一般入賞口14にのみ設ける必要がある。
また、特に図示していないが、一般入賞口14内には、この一般入賞口14へ入球した遊技球を一般入賞口14の外部(遊技盤11の背面側)へ排出するための一般入賞口排出口も設けられている。
第2アタッカー装置AS2は、遊技球が入球可能な第2大入賞口55と、遊技盤11に対して突没可能であって第2大入賞口55を開閉する第2開閉扉55bと、を備えている。この第2開閉扉55bは、第2大入賞口55を開放する開位置と、第2大入賞口55を閉鎖する閉位置との間を変位可能となっている。
そして、常態においては、第2開閉扉55bが閉位置に位置し(すなわち、第2開閉扉55bが閉じられ)第2大入賞口55は閉鎖されているため、当該第2大入賞口55への遊技球の入球は不可能となっているものの、上述の所定の特別図柄と異なる特定の特別図柄が決定され当該決定に基づく特別遊技が実行されると、第2開閉扉55bが開位置に位置し(すなわち、第2開閉扉55bが開き)第2大入賞口55が開放されることにより、第2大入賞口55への遊技球の入球が可能となる。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、0.6秒間隔で遊技球が連続して発射されているときには概ね0.6秒間隔で第2大入賞口55(第2アタッカー装置AS2)へ遊技球が到達するように、第2遊技領域12bが構成されている。
そして、当該第2大入賞口55へ遊技球が入球すると、所定個数(本形態では15個)の賞球が払い出される。
さらに、図4(a)及び(b)に示すように、第2アタッカー装置AS2内部には、第2大入賞口55へ入球した遊技球が左方へ向けて転動可能な転道路56が設けられている。この転道路56は、転動方向の所定位置において上側通路57と下側通路58とに分岐しており、上側通路57の末端には第2大入賞口55へ入球した遊技球を第2大入賞口55の外部(遊技盤11の背面側)へ排出するための上側排出口57bが設けられ、下側通路58の末端には第2大入賞口55へ入球した遊技球を第2大入賞口55の外部へ排出するための下側排出口58bが設けられている(図4(a)及び(b)参照)。
また、図4(a)及び(b)に示すように、上側通路57と下側通路58とに分岐する位置には、遊技球を上側通路57又は下側通路58のいずれかに振り分ける振り分け部材としての可動片59が設けられている。この可動片59は、遊技盤11に直交する軸を中心に回動可能であって、上側通路57への進路を開放し下側通路58への進路を塞ぐ第1位置と、上側通路57への進路を塞ぎ下側通路58への進路を開放する第2位置との間を変位可能となっている。そして、第2大入賞口55へ入球した遊技球は、可動片59が第1位置に位置しているときには上側通路57へ進入し、この上側通路57に設けられた上側排出口57bから排出され、可動片59が第2位置に位置しているときには下側通路58へ進入し、この下側通路58に設けられた下側口排出口58bから排出される。
また、可動片59は、常態においては第1位置に位置しているものの、特別遊技中に実行される各ラウンド遊技において所定の変位条件を満たすと第2位置に変位する。したがって、第2大入賞口55へ入球した遊技球は、各ラウンド遊技が開始されてから上述の変位条件を満たすまでの間は上側通路57へ進入し、上述の変位条件を満たしてから各ラウンド遊技が終了するまでの間は下側通路58へ進入することとなる。
さらに、図4(a)及び(b)に示すように、下側通路58内の所定箇所には、遊技球が通過可能なゲート20が設けられている。
このゲート20を遊技球が通過すると、後述する普通図柄の抽選が行われる。そして、当該抽選の結果が当たりとなると、上述の一般入賞口装置NSに設けられた一般入賞口開閉扉14bが所定時間開かれるようになっている。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の特定の特別図柄の決定に基づく特別遊技中に第2大入賞口55が開放されるため、この特別遊技中に第2大入賞口55へ入球し、かつ下側通路58へ進入した遊技球がゲート20を通過できることとなる。すなわち、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の特別遊技中においては、一般入賞口開閉扉14bが開放し遊技球が一般入賞口14へ入球可能となり得るものの、上述の特別遊技中以外においては、一般入賞口開閉扉14bは開放されず遊技球が一般入賞口14へ入球できないようになっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、第2大入賞口55へ入球した遊技球がゲート20を通過するまでの時間が概ね0.3秒となるように、第2アタッカー装置AS2の内部が構成されている。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、一般入賞口装置NS及び第2アタッカー装置AS2は同様の外観となっているとともに、一般入賞口装置NSに設けられている一般入賞口開閉扉14b、及び、第2アタッカー装置AS2に設けられている第2開閉扉55bは同様の形状となっている。また、上述の如く、一般入賞口14へ遊技球が入球した場合、及び、第2大入賞口55へ遊技球が入球した場合にいずれであっても、同じ個数の賞球が払い出されるようになっている。さらに、上述の如く、第2大入賞口55及び一般入賞口14はいずれも特別遊技中に開放可能となっている。
以上より、本形態に係るパチンコ機Pでは、外観から一般入賞口14と第2大入賞口55とを区別することが極めて困難であり、一般入賞口14及び第2大入賞口55のいずれも、一般的な遊技機において特別遊技の実行を契機に開放する大入賞口であるような印象を与えることができるようになっている。
アウト口19は、図3、図4(a)及び(b)に示すように、遊技領域12の最下部、及び、一般入賞口14と第2アタッカー装置AS2との間にそれぞれ1つずつ設けられている。
遊技領域12の最下部に設けられたアウト口19には、一般入賞口14、第1始動入賞口15、第2始動入賞口16、第1大入賞口18及び第2大入賞口55のいずれにも入球しなかった遊技球が受け入れられる。また、一般入賞口14と第2アタッカー装置AS2との間に設けられたアウト口19には、第2遊技領域12bに進入した遊技球のうち、第2始動入賞口16、第1大入賞口18及び一般入賞口14に入球することなく流下してきた遊技球の一部が受け入れられる。
そして、アウト口19に受け入れられた遊技球は、遊技盤11の背面側に導かれ回収される。
演出表示装置21は、図3に示すように、遊技領域12の略中央に設けられている。本形態に係るパチンコ機Pでは、この演出表示装置21として液晶表示装置が用いられている。また、この演出表示装置21には、動画や静止画等の画像を表示するための表示部21aが設けられており、この表示部21aには、背景画像が表示されるほか、演出図柄(特に図示しておらず)が変動表示され、各演出図柄の停止表示態様により後述する大当たりの抽選の結果を遊技者に報知する変動演出が行われるようになっている。
なお、演出表示装置21は、液晶表示装置に限定されるものではなく、たとえば、外周に図柄が付された複数のドラムを用いて各種表示を行うドラム式の表示装置等を用いてもよい。
本形態に係るパチンコ機Pは、演出装置として、演出表示装置21のほか、上述の音声出力装置10としてのスピーカや、種々の色や点灯パターンで発光することにより演出を行う演出照明装置23としてのランプ(図2参照)を備えている。
なお、演出装置としては、これらに限定されるものではなく、たとえば、種々のタイミングや態様で可動する演出役物装置等を備えてもよい。
また、上皿6の前方位置には、遊技者が操作することにより遊技中や待機中等に実行される演出の進行や切り替えが可能な演出操作装置9が設けられている。本形態における演出操作装置9は、円形リング状の枠体であって回転操作が可能な操作ダイヤル9aと、操作ダイヤル9aに嵌め込まれており押下操作が可能な操作ボタン9bとから構成されている。そして、演出表示装置21において所定の演出が実行されているときに、操作ダイヤル9aの回転操作や操作ボタン9bの押下操作を行うと、上述の所定の演出が進行したり、異なる演出に切り替わったりするようになっている。
なお、演出操作装置9としては、操作ダイヤル9aや操作ボタン9b等に限定されるものではなく、上下左右方向の入力が可能な十字キー等を設けてもよい。また、操作ダイヤル9aや操作ボタン9b等の演出操作装置9を設けるとともに、上述の十字キーを別途設けてもよい。
また、図3に示すように、遊技盤11の右下部であって、かつ、遊技領域12の外側には、遊技についての種々の状況を表示するための装置として、第1特別図柄表示装置30、第2特別図柄表示装置31、第1特図保留表示装置38、第2特図保留表示装置39及び普通図柄表示装置32が設けられている。
また、上述の如く、本形態に係るパチンコ機Pには、遊技球貸出装置Rが電気的に接続されているが、遊技球の貸し出しやカードの排出等の遊技球貸出装置Rに対する操作を、パチンコ機Pで受け付けられるようにしている。そのため、パチンコ機Pには、図1に示すように、カードに記憶されている価値情報(残高情報)を表示する価値情報表示装置35と、押下操作が可能な球貸ボタン36と、押下操作が可能なカード返却ボタン37と、が設けられている。
(パチンコ機Pの制御手段の構成)
次に、パチンコ機Pの遊技や演出を制御する制御手段について説明する。
上述の制御手段は各種制御基板により構成されており、具体的には、図5に示すように、パチンコ機Pの遊技の基本動作を制御する主制御基板100、遊技球の発射及び賞球の払い出しを制御する発射払出制御基板200、各種演出を制御する副制御基板300、及び、遊技球貸出装置Rへの操作を中継する遊技球貸出制御基板400を備えている。
また、図5に示すように、主制御基板100には、発射払出制御基板200及び副制御基板300が接続され、また、発射払出制御基板200には、遊技球貸出制御基板400が接続されている。
さらに、主制御基板100及び発射払出制御基板200には、遊技進行上の種々の情報をパチンコ機Pの外部(たとえば、遊技場のホールコンピュータ等)に出力するための外部情報端子基板500が接続されている。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、発射払出制御基板200が遊技球の発射及び賞球の払い出しの双方を制御しているが、遊技球の発射を制御する基板(発射制御基板)と、賞球の払い出しを制御する基板(払出制御基板)とを別個に設けてもよい。
また、特に図示していないが、本形態に係るパチンコ機Pが備える各基板には電源基板が接続されている。この電源基板にはバックアップ電源が設けられており、パチンコ機Pに供給される電源の電圧値が所定値以下になった場合に電断と判断し、主制御基板100に電断信号を出力する。
主制御基板100は、パチンコ機Pにおいて行われる遊技を制御するものであり、具体的には、遊技球が第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ入球することを契機に開始される特図遊技、遊技球がゲート20を通過することを契機に開始される普図遊技、遊技者にとって有利な特別遊技等を制御する。
この主制御基板100は、図5に示すように、各種演算処理を行うメインCPU101と、遊技を進行するための制御プログラム、遊技に必要なデータやテーブル等を格納するメインROM102と、演算処理時の一時記憶領域等として用いられるメインRAM103と、を備えている。
そして、メインCPU101は、後述する各検出センサやタイマからの信号に基づき、メインROM102に格納されている制御プログラムを読み出して演算処理を行うとともに、メインCPU101に接続されている各種装置の制御や、演算処理の結果に基づく他の基板へのコマンド送信等を行う。
また、図5に示すように、主制御基板100には、一般入賞口14へ遊技球が入球したことを検出する一般入賞口検出センサ14aと、第1始動入賞口15へ遊技球が入球したことを検出する第1始動入賞口検出センサ15aと、第2始動入賞口16へ遊技球が入球したことを検出する第2始動入賞口検出センサ16aと、第1大入賞口18へ遊技球が入球したことを検出する第1大入賞口検出センサ18aと、第2大入賞口55へ遊技球が入球したことを検出する第2大入賞口検出センサ55aと、一般入賞口排出口14cから遊技球が排出されたことを検出する一般入賞口排出検出センサ14dと、第1大入賞口排出口から遊技球が排出されたことを検出する第1大入賞口排出検出センサ18dと、第2アタッカー装置AS2の上側排出口57bから遊技球が排出されたことを検出する上側排出検出センサ57dと、第2アタッカー装置AS2の下側排出口58bから遊技球が排出されたことを検出する下側排出検出センサ58dと、アウト口19へ遊技球が受け入れられたことを検出するアウト口検出センサ19aと、ゲート20を遊技球が通過したことを検出するゲート検出センサ20aと、遊技盤11に向けられる磁気や電波等を検出する不正検出センサ35と、が接続されている。そして、これらの各検出センサから出力される検出信号が、主制御基板100に入力されるようになっている。
さらに、主制御基板100には、制御の対象となる機器として、一般入賞口装置NSの一般入賞口開閉扉14bを開閉駆動する一般入賞口ソレノイド14cと、第1アタッカー装置AS1の第1開閉扉18bを開閉駆動する第1大入賞口ソレノイド18cと、第2アタッカー装置AS2の第2開閉扉55bを開閉駆動する第2大入賞口ソレノイド55cと、第2アタッカー装置AS2の可動片59を変位させる可動片ソレノイド59cと、第1特別図柄表示装置30と、第2特別図柄表示装置31と、普通図柄表示装置32と、第1特図保留表示装置38と、第2特図保留表示装置39と、が接続されている。
そして、主制御基板100によって、各ソレノイドが駆動されることで一般入賞口14、第1大入賞口18、第2大入賞口55の開閉制御や可動片59の回動(変位)制御がなされ、また、各表示装置の表示制御がなされるようになっている。
発射払出制御基板200は、特に図示していないが、主制御基板100と同様に、CPU、ROM及びRAMを備えており、主制御基板100と双方向に通信可能となるように接続されている。
図5に示すように、発射払出制御基板200には、遊技球の発射を制御するための機器として、操作ハンドル5に遊技者が触れたことを検出するタッチセンサ5aと、操作ハンドル5の操作角度(回転角度)を検出する操作ボリューム5bと、遊技球の発射を停止する発射停止スイッチ5cと、上皿6に受容されている遊技球を発射装置(図示しておらず)に送る球送りソレノイド60と、遊技球を発射する発射モータ61と、が接続されている。また、タッチセンサ5a、操作ボリューム5b及び発射停止スイッチ5cから出力される制御信号が、発射払出制御基板200に入力されるようになっている。
そして、タッチセンサ5a及び操作ボリューム5bからの制御信号が発射払出制御基板200に入力されると、球送りソレノイド60及び発射モータ61を通電して遊技球を発射させる制御がなされる。また、球送りソレノイド60及び発射モータ61が通電されている間は、0.6秒間隔(すなわち、1分間に100球の発射ペース)で遊技球が連続して発射されるようになっている。これに対して、発射停止スイッチ5cからの制御信号が発射払出制御基板200に入力されると、球送りソレノイド60及び発射モータ61の通電を止めて遊技球の発射を停止させる制御がなされる。
なお、遊技球を発射する装置としては、発射モータ61ではなく、ロータリーソレノイドを用いてもよい。
また、発射払出制御基板200には、図5に示すように、遊技球の払い出しを制御するための機器として、遊技球貯留部(特に図示しておらず)に貯留されている遊技球を賞球として払い出す払出モータ62と、払い出された遊技球を検出して計数する払出計数スイッチ63と、が接続されている。そして、主制御基板100から送信される払出数コマンドを発射払出制御基板200が受信すると、当該発射払出制御基板200は、この払出数コマンドに基づいて所定個数の遊技球(賞球)を払い出すように払出モータ62を制御する。このとき、払い出された遊技球の個数が払出計数スイッチ63によって計数され、所定個数の遊技球(賞球)が払い出されたか否かの判定が可能となっている。
さらに、発射払出制御基板200には、図5に示すように、前扉3の開放状態を検出する前扉開放検出センサ3aと、受皿7の満タン状態を検出する受皿満タン検出センサ7aと、が接続されている。
前扉開放検出センサ3aは、前扉3が開放されていることを検出すると開放検出信号を発射払出制御基板200に出力するようになっており、前扉3の開放中は、開放検出信号が連続して出力される。そして、発射払出制御基板200は、開放検出信号が入力されると、扉開放コマンドを主制御基板100に送信する。これに対して、開放検出信号の入力が止まると、前扉3が閉じられたと判断し、扉閉鎖コマンドを主制御基板100に送信する。
受皿満タン検出センサ7aは、受皿7の所定位置に設けられており、受皿7に賞球として払い出される遊技球が所定量以上貯留されて満タン状態になると、貯留された遊技球が上述の所定位置に達することとなり、検出信号が発射払出制御基板200に出力されるようになっている。そして、貯留された遊技球が上述の所定位置に達している間、検出信号が発射払出制御基板200に対して連続的に出力されることとなる。発射払出制御基板200は、検出信号が所定時間連続して入力されることにより、受皿7が満タン状態であると判断して、受皿満タンコマンドを主制御基板100に送信する。これに対して、発射払出制御基板200への検出信号の連続的な入力が途絶えると、受皿7の満タン状態が解除されたものと判断し、受皿満タン解除コマンドを主制御基板100に送信する。
すなわち、本形態に係るパチンコ機Pでは、受皿7が満タン状態となることで受皿満タンエラーが発生し、受皿7の満タン状態が解除されることで受皿満タンエラーが解除されるようになっている。
また、本形態では、上述の如く、発射払出制御基板200には、遊技球貸出装置Rへの操作を中継する遊技球貸出制御基板400が接続されている。換言すれば、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、発射払出制御基板200が、遊技球貸出制御基板400を介して遊技球貸出装置Rに接続されている。
また、図5に示すように、発射払出制御基板200には、遊技球貸出制御基板400を介して、価値情報表示装置35と、球貸ボタン36の押下操作を検出する球貸スイッチ36aと、カード返却ボタン37の押下操作を検出するカード返却スイッチ37aと、が接続されている。
球貸ボタン36が押下操作されると、球貸スイッチ36aから出力される検出信号が発射払出制御基板200に入力され、当該発射払出制御基板200は、遊技球貸出装置Rに対して、遊技球の貸し出しを要求する貸出要求信号を送信する。そして、遊技球貸出装置Rが貸出要求信号を受信すると、当該遊技球貸出装置Rにより、記憶されている価値情報から所定の価値情報を減算する処理がなされるとともに、減算された価値情報に対応する個数の遊技球を払い出す制御がなされる。
また、カード返却ボタン37が押下操作されると、カード返却スイッチ37aから出力される検出信号が発射払出制御基板200に入力され、当該発射払出制御基板200は、遊技球貸出装置Rに対して、カードの返却を要求する返却要求信号を送信する。そして、遊技球貸出装置Rが返却要求信号を受信すると、当該遊技球貸出装置Rによりカードを排出する制御がなされる。
副制御基板300は、遊技中や待機中等に実行される演出を制御するものである。
この副制御基板300は、図5に示すように、各種演算処理を行うサブCPU301と、演出を実行するための制御プログラム、演出の実行に必要なデータやテーブル等を格納するサブROM302と、演算処理時の一時記憶領域等として用いられるサブRAM303と、を備えており、主制御基板100から副制御基板300への一方向に通信可能となるように接続されている。
そして、サブCPU301は、主制御基板100から送信されるコマンドやタイマからの信号に基づき、サブROM302に格納されている制御プログラムを読み出して演算処理を行うとともに、画像表示を制御するための画像制御基板(特に図示しておらず)、音声出力を制御するための音声制御基板(特に図示しておらず)、照明の点灯を制御するための電飾制御基板(特に図示しておらず)等に、演出実行用のコマンドを送信する。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、音声制御基板と電飾制御基板とを別個に設けているが、これらの基板の機能を集約した1枚の基板(音声電飾制御基板)を設け、当該基板により、音声出力及び照明の点灯のいずれをも制御するようにしてもよい。
また、副制御基板300には、画像制御基板を介して演出表示装置21が接続され、音声制御基板を介して音声出力装置10が接続されている。さらに、副制御基板300には、電飾制御基板を介して、演出照明装置23と、操作ダイヤル9aの回転操作を検出する回転操作検出センサ9cと、操作ボタン9bの押下操作を検出する押下操作検出センサ9dと、が接続されている。
画像制御基板は、特に図示していないが、CPU、ROM、RAM及びVRAM等を備えている。この画像制御基板のROMには、演出表示装置21に表示される図柄、背景等の画像データが格納されている。そして、副制御基板300から送信されたコマンドに基づき、CPUが、ROMから読み出した画像データをVRAMに記憶することによって、演出表示装置21による画像表示を制御する。
音声制御基板は、特に図示していないが、サウンドチップ(CPU)、サウンドROM及びRAM等を備えている。サウンドROMには、音声出力装置10から出力される音声、BGM等のサウンドデータが格納されている。そして、副制御基板300から送信されたコマンドに基づき、サウンドROMから読み出したサウンドデータをRAMに記憶することによって、音声出力装置10からの音声出力を制御する。
電飾制御基板は、副制御基板300からのコマンドに基づき、演出照明装置23による照明の点灯を制御する。また、電飾制御基板は、操作ダイヤル9aの回転操作に基づき回転操作検出センサ9cから出力される回転操作検出信号、又は、操作ボタン9bの押下操作に基づき押下操作検出センサ9dから出力される押下操作検出信号が入力されると、所定のコマンドを副制御基板300に送信する。
(パチンコ機Pの遊技の概要)
次に、本形態のパチンコ機Pにおける遊技について、メインROM102に格納されている各種テーブルに基づいて説明する。
上述の如く、本形態のパチンコ機Pにおいては、特図遊技及び普図遊技が実行される。これら両遊技を実行する際の遊技状態としては、低確率遊技状態(いわゆる非確変状態)又は高確率遊技状態(いわゆる確変状態)のいずれかの遊技状態が設定されるようになっている。
ここで、低確率遊技状態は、後述する大当たりの抽選によって大当たりに当選する確率が所定の値に設定された遊技状態である。また、高確率遊技状態は、大当たりの抽選によって大当たりに当選する確率が低確率遊技状態よりも高い値に設定された遊技状態である。すなわち、低確率遊技状態中よりも高確率遊技状態中のほうが、大当たりの抽選によって大当たりに当選しやすくなっている。
なお、工場出荷直後やリセット後の初期状態においては、低確率遊技状態が設定されるようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、発射装置(図示しておらず)により発射され遊技領域12を流下する遊技球が第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16に入球すると、大当たりの抽選が行われる。そして、この大当たりの抽選によって大当たりに当選すると、第1大入賞口18又は第2大入賞口55が開放され、当該第1大入賞口18又は当該第2大入賞口55へ遊技球を入球させることが可能となる特別遊技が実行される。さらに、大当たりの抽選によって決定された大当たり図柄の種類に応じて、特別遊技の終了後にいずれかの遊技状態が設定されるようになっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、第2大入賞口55へ遊技球を入球させることが可能となる特別遊技中に遊技球がゲート20を通過すると、後述する普通図柄の抽選が行われる。そして、この普通図柄によって当たりとなると、一般入賞口14が開放され、当該一般入賞口14へ遊技球を入球させることが可能となる。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、第1遊技領域12aを流下する遊技球は、第1始動入賞口15への入球が可能となっている。また、第2遊技領域12bを流下する遊技球は、第2始動入賞口16への入球、第1大入賞口18への入球、第2大入賞口55への入球、一般入賞口14への入球が可能となっている。そして、低確率遊技状態中は、遊技球が第1始動入賞口15へ入球するように、遊技者に第1遊技領域12aへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる左打ち)を行わせ、高確率遊技状態中は、遊技球が第2始動入賞口16へ入球するように、遊技者に第2遊技領域12bへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる右打ち)を行わせる。また、特別遊技中は、遊技球が第1大入賞口18、第2大入賞口55又は一般入賞口14へ入球するように、遊技者に第2遊技領域12bへ向けての遊技球の打ち出し(右打ち)を行わせる。
具体的には、高確率遊技状態中及び特別遊技中は、演出表示装置21において第2遊技領域12bへ向けて遊技球を打ち出す旨を指示する表示が行われ、低確率遊技状態が設定されると、演出表示装置21において第1遊技領域12aへ向けて遊技球を打ち出す旨を指示する表示が行われる。
また、大当たりの抽選は、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球することを契機に取得される種々の乱数、及び、メインROM102に格納されており当該乱数を判定するための各種テーブルに基づいて、行われる。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pは、大当たりの抽選に用いられる乱数として、大当たりの判定に用いられる大当たり決定乱数、特別図柄の種別の決定に用いられる当たり図柄乱数、並びに、上述の変動演出のパターン(以下、変動演出パターンという)を決定するための変動モード番号、変動パターン番号の決定に用いられるリーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数を有している。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の大当たり決定乱数は、主制御基板100に内蔵されたハードウェア乱数を用いている。この大当たり決定乱数は、一定の規則に従って更新され、乱数列が一巡するごとに自動的に乱数列が変更されるとともに、システムリセット毎にスタート値が変更されるようになっている。
また、変動演出パターンの決定に用いられる乱数は上述の3種類に限定されるものではなく、たとえば、これらの乱数に加えて他の乱数を用いてもよいし、これらの乱数のうちいずれか1又は複数の乱数を用いてもよい。
そして、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、上述の乱数についてそれぞれ乱数値が取得されるとともに、各乱数値がメインRAM103の保留記憶領域に記憶されるようになっている。
この保留記憶領域は、第1始動入賞口15への遊技球の入球により取得される各乱数値(以下、第1特図乱数という)を記憶するための第1保留記憶領域、及び、第2始動入賞口16への遊技球の入球により取得される各乱数値(以下、第2特図乱数という)を記憶するための第2保留記憶領域から構成されている。そして、これらの保留記憶領域は、それぞれ第1記憶部から第4記憶部までの計4つの記憶部から構成されており、第1特図乱数を計4組、第2特図乱数を計4組記憶可能となっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、第1始動入賞口15へ遊技球が入球すると、第1特図乱数が、第1保留記憶領域の第1記憶部から順に記憶されるようになっている。たとえば、第1保留記憶領域のいずれの記憶部にも第1特図乱数が記憶されていない状態において、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合には、これを契機に取得される第1特図乱数が、第1保留記憶領域の第1記憶部に記憶される。また、第1保留記憶領域の第1記憶部に第1特図乱数が記憶されている状態において、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合には、これを契機に取得される第1特図乱数が、第1保留記憶領域の第2記憶部に記憶される。また、第1保留記憶領域の第1記憶部及び第2記憶部に第1特図乱数が記憶されている状態において、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合には、これを契機に取得される第1特図乱数が、第1保留記憶領域の第3記憶部に記憶される。また、第1保留記憶領域の第1記憶部~第3記憶部に第1特図乱数が記憶されている状態において、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合には、これを契機に取得される第1特図乱数が、第1保留記憶領域の第4記憶部に記憶される。そして、第1保留記憶領域の第1記憶部~第4記憶部に第1特図乱数が記憶されている状態において、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合には、この入球に係る第1特図乱数は記憶されない。
同様に、第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、第2特図乱数が、第2保留記憶領域の第1記憶部から順に記憶されるようになっている。具体的な記憶の処理については、上述の第1特図乱数の記憶と同様であるため、説明を省略する。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1保留記憶領域に記憶されている第1特図乱数の組数(以下、第1特図保留数という)は、第1特図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶され、第2保留記憶領域に記憶されている第2特図乱数の組数(以下、第2特図保留数という)は、第2特図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶されるようになっている。
なお、本明細書においては、上述のように、第1特図乱数や第2特図乱数が保留記憶領域に記憶されることを「保留」や「保留記憶」ともいい、また、第1特図保留数や第2特図保留数を単に「保留数」ともいう。
また、本形態に係るパチンコ機Pは、大当たりの抽選に係るテーブルとして、大当たり決定乱数判定テーブル110、当たり図柄乱数判定テーブル111、リーチグループ決定乱数判定テーブル112、リーチモード決定乱数判定テーブル113、及び、変動パターン抽選テーブル114を有している。
なお、大当たりの抽選に係るテーブルはこれらに限定されるものではなく、他に、乱数に基づく判定や決定を行う必要がある場合には、適宜、テーブルを設けてもよい。
大当たり決定乱数判定テーブル110は、大当たりか否かの判定を行うためのものであって、図6(a)及び(b)に示すように、低確率遊技状態において参照される低確率判定テーブル110aと、高確率遊技状態において参照される高確率判定テーブル110bと、を備えている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0~65535の数値範囲内で1個の大当たり決定乱数が取得される。そして、大当たりの抽選を行う時点の遊技状態に応じて、低確率判定テーブル110a又は高確率判定テーブル110bのいずれかの大当たり決定乱数判定テーブル110が選択され、取得された大当たり決定乱数と選択された大当たり決定乱数判定テーブル110とに基づいて大当たりの抽選が行われる。
図6(a)に示すように、低確率判定テーブル110aによれば、大当たり決定乱数が10001~10220であった場合に大当たりと判定され、これ以外の大当たり決定乱数(0~10000、10221~65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この低確率判定テーブル110aにおける大当たりの当選確率はおよそ1/297.8となる。
また、図6(b)に示すように、高確率判定テーブル110bによれば、大当たり決定乱数が10001~11119であった場合に大当たりと判定され、これ以外の大当たり決定乱数(0~10000、11120~65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この高確率判定テーブル110bにおける大当たりの当選確率はおよそ1/58.6となる。
すなわち、高確率判定テーブル110bは、低確率判定テーブル110aに比べて、大当たりの当選確率がおよそ5倍となるように設定されている。
なお、低確率判定テーブル110aにおいて大当たりと判定される大当たり決定乱数(10001~10220)は、高確率判定テーブル110bにおいて大当たりと判定される大当たり決定乱数(10001~11119)に含まれるように設定されている。すなわち、低確率判定テーブル110aにおいて大当たりと判定される大当たり決定乱数は、高確率判定テーブル110bにおいても大当たりと判定されることとなる。
当たり図柄乱数判定テーブル111は、特別図柄の種別を決定するためのものであって、図7(a)及び(b)に示すように、第1特図乱数によって大当たりに当選した場合に参照される第1始動入賞口判定テーブル111aと、第2特図乱数によって大当たりに当選した場合に参照される第2始動入賞口判定テーブル111bと、を備えている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0~199の数値範囲内で1個の当たり図柄乱数が取得される。そして、上述の大当たりの抽選によって大当たりに当選した場合に、遊技球が入球した始動入賞口に応じて、第1始動入賞口判定テーブル111a又は第2始動入賞口判定テーブル111bのいずれかの当たり図柄乱数判定テーブル111が選択され、取得された当たり図柄乱数と選択された当たり図柄乱数判定テーブル111とに基づいて、特別図柄の種別が決定される。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、大当たりに当選した場合に決定される特別図柄(以下、大当たり図柄という)として5種類(X1、X2、X3、X4、X5)の図柄が設けられており、また、ハズレの場合に決定される特別図柄(以下、ハズレ図柄という)として2種類(Y1、Y2)の図柄が設けられている。
図7(a)に示すように、第1始動入賞口判定テーブル111aによれば、当たり図柄乱数が0~109であった場合に大当たり図柄X1が決定され、当たり図柄乱数が110~139であった場合に大当たり図柄X2が決定され、当たり図柄乱数が140~179であった場合に大当たり図柄X3が決定され、当たり図柄乱数が180~189であった場合に大当たり図柄X4が決定され、当たり図柄乱数が190~199であった場合に大当たり図柄X5が決定される。すなわち、この第1始動入賞口判定テーブル111aにおいては、大当たり図柄X1が決定される確率は55%、大当たり図柄X2が決定される確率は15%、大当たり図柄X3が決定される確率は20%、大当たり図柄X4が決定される確率は5%、大当たり図柄X5が決定される確率は5%となっている。
また、図9(b)に示すように、第2始動入賞口判定テーブル111bによれば、当たり図柄乱数が0~89であった場合に大当たり図柄X1が決定され、当たり図柄乱数が90~109であった場合に大当たり図柄X2が決定され、当たり図柄乱数が110~169であった場合に大当たり図柄X3が決定され、当たり図柄乱数が170~189であった場合に大当たり図柄X4が決定され、当たり図柄乱数が190~199であった場合に大当たり図柄X5が決定される。すなわち、この第2始動入賞口判定テーブル111bにおいては、大当たり図柄X1が決定される確率は45%、大当たり図柄X2が決定される確率は10%、大当たり図柄X3が決定される確率は30%、大当たり図柄X4が決定される確率は10%、大当たり図柄X5が決定される確率は5%となっている。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、当たり図柄乱数判定テーブル111ごとに、同じ大当たり図柄が決定される確率は異なっているが、これに限定されるものではなく、いずれの当たり図柄乱数判定テーブル111においても、同じ大当たり図柄が決定される確率は同一となるようにしてもよい。また、いずれの当たり図柄乱数判定テーブル111であっても、同一の大当たり図柄が決定されるようになっているが、これに限定されるものではなく、各テーブルにおいて異なる大当たり図柄が決定されるようにしてもよい。
また、第1特図乱数に基づく大当たりの抽選によりハズレとなった場合には、当たり図柄乱数に基づく上述の抽選を行わずに、ハズレ図柄Y1が決定される。また、第2特図乱数に基づく大当たりの抽選によりハズレとなった場合には、当たり図柄乱数に基づく上述の抽選を行わずに、ハズレ図柄Y2が決定される。
すなわち、当たり図柄乱数判定テーブル111は、大当たりに当選した場合にのみ参照され、ハズレの場合には参照されないようになっている。
リーチグループ決定乱数判定テーブル112、リーチモード決定乱数判定テーブル113及び変動パターン抽選テーブル114は、変動演出パターンを決定するための変動モード番号及び変動パターン番号の決定に用いられるテーブルである。
本形態に係るパチンコ機Pでは、上述のように大当たりの抽選によって特別図柄が決定されると、当該決定の結果に基づいて変動演出パターンを決定するための変動モード番号及び変動パターン番号が決定されるとともに、決定された変動モード番号に対応する変動モードコマンド、及び、決定された変動パターン番号に対応する変動パターンコマンドが生成される。そして、生成された変動モードコマンド及び変動パターンコマンドは、主制御基板100から副制御基板300に送信され、副制御基板300は、受信した変動モードコマンド及び変動パターンコマンドに基づいて、大当たりの抽選の結果を報知する変動演出の具体的な態様(たとえば、演出表示装置21の表示部21aに表示する画像等)を決定する。変動モードコマンド及び変動パターンコマンドは、変動演出の変動時間及び態様の決定に用いられるコマンドである。
そして、リーチグループ決定乱数判定テーブル112は、変動モード番号及び変動パターン番号を決定するために用いられるリーチモード決定乱数判定テーブル113が属するグループを決定するためのものである。本形態に係るパチンコ機Pでは、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に、変動モード番号及び変動パターン番号を決定するにあたり、その前段階として、リーチグループ決定乱数とリーチグループ決定乱数判定テーブル112により、グループの種別が決定される。
このリーチグループ決定乱数判定テーブル112は、始動入賞口の種別、及び、保留数(第1特図保留数、第2特図保留数)ごとに複数設けられている。ここでは、図8(a)~(c)に示すように、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に選択されるリーチグループ決定乱数判定テーブル112について省略する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0~10006の数値範囲内で1個のリーチグループ決定乱数が取得される。そして、上述の大当たりの抽選によってハズレとなった場合に、始動入賞口の種別、及び、保留数に応じて、リーチグループ決定乱数判定テーブル112が選択され、取得されたリーチグループ決定乱数と選択されたリーチグループ決定乱数判定テーブル112とに基づいて、グループの種別が決定される。
具体的には、第1始動入賞口15への遊技球の入球により取得された第1特図乱数に基づく大当たりの抽選の結果がハズレとなったときにおいて、当該抽選時の第1特図保留数が0又は1であった場合には、第1判定テーブル112aが選択され、当該抽選時の第1特図保留数が2以上であった場合には、第2判定テーブル112bが選択される(図8(a)及び(b)参照)。
また、第2始動入賞口16への遊技球の入球により取得された第2特図乱数に基づく大当たりの抽選の結果がハズレとなったときは、当該抽選時の第2特図保留数が0~3であった場合に(すなわち、第2特図保留数がいかなる個数であっても)、第3判定テーブル112cが選択される(図8(c)参照)。
そして、図8(a)に示すように、第1判定テーブル112aによれば、リーチグループ決定乱数が0~3999であった場合に「第1グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が4000~8999であった場合に「第2グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9000~9899であった場合に「第3グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9900~10006であった場合に「第4グループ」が決定される。
また、図8(b)に示すように、第2判定テーブル112bによれば、リーチグループ決定乱数が0~5999であった場合に「第1グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が6000~8999であった場合に「第2グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9000~9899であった場合に「第3グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9900~10006であった場合に「第4グループ」が決定される。
さらに、図8(c)に示すように、第3判定テーブル112cによれば、リーチグループ決定乱数が0~7999であった場合に「第1グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が8000~10006であった場合に「第2グループ」が決定される。
また、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合には、グループの種別を決定することなく、リーチモード決定乱数判定テーブル113が決定されるようになっている。すなわち、リーチグループ決定乱数判定テーブル112は、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合にのみ参照され、大当たりであった場合には参照されない。
リーチモード決定乱数判定テーブル113は、変動演出パターン(変動演出の態様、変動時間)の決定に用いられる変動モード番号を決定するとともに、後述する変動パターン番号の決定に用いられる変動パターン抽選テーブル114を決定するためのものである。
このリーチモード決定乱数判定テーブル113は、大別して、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に参照されるハズレ用判定テーブルと、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合に参照される大当たり用判定テーブルと、を備えている。
また、ハズレ用判定テーブルは、上述のように決定されたグループの種別ごとに複数設けられている。ここでは、図9(a)~(d)に示すように、「第1グループ」が決定された場合に参照される第1グループ用判定テーブル113a、「第2グループ」が決定された場合に参照される第2グループ用判定テーブル113b、「第3グループ」が決定された場合に参照される第3グループ用判定テーブル113c、「第4グループ」が決定された場合に参照される第4グループ用判定テーブル113dについて説明する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0~2038の数値範囲内で1個のリーチモード決定乱数が取得される。そして、上述したグループの種別の抽選によりグループが決定された場合に、この決定されたグループの種別に対応するハズレ用判定テーブルが選択され、取得されたリーチモード決定乱数と選択されたハズレ用判定テーブルとに基づいて、変動モード番号、及び、変動パターン抽選テーブル114が決定される。
具体的には、たとえば、上述したグループの種別の抽選により「第1グループ」が決定された場合に第1グループ用判定テーブル113aが選択され、「第2グループ」が決定された場合に第2グループ用判定テーブル113bが選択され、「第3グループ」が決定された場合に第3グループ用判定テーブル113cが選択され、「第4グループ」が決定された場合に第4グループ用判定テーブル113dが選択される(図9(a)~(d)参照)。
そして、図9(a)に示すように、第1グループ用判定テーブル113aによれば、リーチモード決定乱数が0~2038であった場合に(すなわち、リーチモード決定乱数がいかなる値であっても)、「00H」(最後尾に「H」が付された英数字は16進数表記。以下、同様)という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第1変動テーブル114aが選択される。
また、図9(b)に示すように、第2グループ用判定テーブル113bによれば、リーチモード決定乱数が0~1999であった場合に、「00H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第2変動テーブル114bが選択される。また、リーチモード決定乱数が2000~2038であった場合に、「01H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第2変動テーブル114bが選択される。
また、図9(c)に示すように、第3グループ用判定テーブル113cによれば、リーチモード決定乱数が0~2038であった場合に(すなわち、リーチモード決定乱数がいかなる値であっても)、「02H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第3変動テーブル114cが選択される。
さらに、図9(d)に示すように、第4グループ用判定テーブル113dによれば、リーチモード決定乱数が0~1899であった場合に、「03H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第3変動テーブル114cが選択される。また、リーチモード決定乱数が1900~2038であった場合に、「04H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第4変動テーブル114dが選択される。
また、大当たり用判定テーブルは、大当たりの抽選時(すなわち、大当たりの当選時)の遊技状態、及び、大当たりとなった場合に決定された大当たり図柄の種別ごとに複数設けられている。
ここでは、図10(a)及び(b)に示すように、低確率遊技状態において大当たり図柄X1、X2、X3、X4又はX5が決定された場合に参照される第1大当たり用判定テーブル113e、及び、高確率遊技状態において大当たり図柄X1、X2、X3、X4又はX5が決定された場合に参照される第2大当たり用判定テーブル113fについて説明する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、大当たりに当選し特別図柄の種別が決定された場合に、決定された特別図柄の種別、及び、大当たりの抽選時の遊技状態に対応する大当たり用判定テーブルが選択される。そして、上述したハズレ用判定テーブルに基づく決定の場合と同様に、取得されたリーチモード決定乱数と選択された大当たり用判定テーブルとに基づいて、変動モード番号及び変動パターン抽選テーブル114が決定される。
具体的には、低確率遊技状態において大当たりに当選し大当たり図柄X1、X2、X3、X4又はX5が決定された場合に、第1大当たり用判定テーブル113eが選択され、低確率遊技状態において大当たりに当選し大当たり図柄X1、X2、X3、X4又はX5が決定された場合に、第2大当たり用判定テーブル113fが選択される(図10(a)及び(b)参照)。
そして、図10(a)に示すように、第1大当たり用判定テーブル113eによれば、リーチモード決定乱数が0~199であった場合に、「32H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第30変動テーブル114eが選択される。また、リーチモード決定乱数が200~1299であった場合に、「33H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第31変動テーブル114fが選択される。また、リーチモード決定乱数が1300~2038であった場合に、「34H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第31変動テーブル114fが選択される。
また、第2大当たり用判定テーブル113fによれば、リーチモード決定乱数が0~1399であった場合に、「33H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第32変動テーブル114gが選択される。また、リーチモード決定乱数が1400~2038であった場合に、「34H」という変動モード番号が決定されるとともに、変動パターン抽選テーブル114として第32変動テーブル114gが選択される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、大当たりの抽選時の遊技状態、及び、大当たり図柄の種別ごとに大当たり用判定テーブルが設けられているが、始動入賞口の種別を考慮して、大当たりの抽選時の遊技状態、始動入賞口の種別、及び、大当たり図柄の種別ごとに大当たり用判定テーブルを設けるようにしてもよい。
変動パターン抽選テーブル114は、変動演出パターン(変動演出の態様、変動時間)の決定に用いられる変動パターン番号を決定するためのものであり、多数設けられている。
ここでは、図11(a)~(g)に示すように、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に決定される第1変動テーブル114a、第2変動テーブル114b、第3変動テーブル114c及び第4変動テーブル114d、並びに、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合に決定される第30変動テーブル114e、第31変動テーブル114f及び第32テーブル114gについて説明し、他の変動パターン抽選テーブル114の説明は省略する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0~249の数値範囲内で1個の変動パターン乱数が取得される。そして、取得された変動パターン乱数と、上述の変動モード番号とともに決定された変動パターン抽選テーブル114とに基づいて、変動パターン番号が決定される。
たとえば、図11(a)に示すように、第1変動テーブル114aによれば、変動パターン乱数が0~124であった場合に「00H」という変動パターン番号が決定され、変動パターン乱数が125~249であった場合に「01H」という変動パターン番号が決定される。また、図11(d)に示すように、第4変動テーブル114dによれば、変動パターン乱数が0~119であった場合に「03H」という変動パターン番号が決定され、変動パターン乱数が120~249であった場合に「04H」という変動パターン番号が決定される。
また、図11(e)に示すように、第30変動テーブル114eによれば、変動パターン乱数が0~124であった場合に「30H」という変動パターン番号が決定され、変動パターン乱数が125~249であった場合に「31H」という変動パターン番号が決定される。また、図11(g)に示すように、第32変動テーブル114gによれば、変動パターン乱数が0~199であった場合に「33H」という変動パターン番号が決定され、変動パターン乱数が200~249であった場合に「34H」という変動パターン番号が決定される。
なお、同様に、他の変動パターンテーブル114によっても、所定の変動パターン乱数に対応して、所定の変動パターン番号が決定されるようになっている(図11参照)。
以上のように、本形態に係るパチンコ機Pでは、変動開始時(すなわち、後述する特別図柄の変動表示の開始時(変動演出の開始時))に、上述のような大当たりの抽選が行われるとともに、大当たりの抽選が行われると、大当たりの抽選の結果、大当たりの抽選時の遊技状態及び保留数(第1特図保留数、第2特図保留数)等に応じて、変動モード番号及び変動パターン番号が決定される。上述の如く、変動モード番号及び変動パターン番号は、変動演出パターンを決定するためのものであり、変動モード番号及び変動パターン番号により、変動演出の態様及び変動時間が定められるようになっている。ここで、本形態に係るパチンコ機Pでは、変動演出が前半部分と後半部分に分けられている。そして、変動演出の前半部分の態様及び変動時間は、変動モード番号により決定され、変動演出の後半部分の態様及び変動時間は、変動パターン番号により決定されるようになっている。
次に、特図遊技における変動演出の変動時間の決定処理や、特別遊技の制御について説明する。
本形態に係るパチンコ機Pは、上述の決定処理や特別遊技の制御を行うためのテーブルとして、変動時間決定テーブル115、特別電動役物作動テーブル116、及び、遊技状態設定テーブル117等を備えている。
変動時間決定テーブル115は、変動時間を決定するためのものである。
本形態に係るパチンコ機Pは、この変動時間決定テーブル115として、各変動モード番号に対応する変動演出の前半部分の変動時間(以下、前半変動時間という)が定められた第1変動時間決定テーブル115a、及び、各変動パターン番号に対応する変動演出の後半部分の変動時間(以下、後半変動時間という)が定められた第2変動時間決定テーブル115bを備えている(図12(a)及び(b)参照)。
そして、変動モード番号が決定されると、この決定された変動モード番号及び第1変動時間決定テーブル115aに基づき、対応する前半変動時間が決定される。また、変動パターン番号が決定されると、この決定された変動パターン番号及び第2変動時間決定テーブル115bに基づき、対応する後半変動時間が決定される。そして、このように決定された前半変動時間と後半変動時間の合計値が、大当たりの抽選の結果を報知する変動演出の全体の変動時間に相当する。
たとえば、決定された変動モード番号が「03H」及び変動パターン番号が「04H」であった場合には、変動モード番号「03H」に対応して「13秒」の前半変動時間が決定され、変動パターン番号「04H」に対応して「60秒」の後半変動時間が決定される。そして、これらの合計値「73秒(=13秒+60秒)」が、変動演出の全体の変動時間となる。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、変動モード番号及び変動パターン番号が決定されると、この決定された変動モード番号に対応する変動モードコマンド、及び、この決定された変動パターン番号に対応する変動パターンコマンドが生成され、副制御基板300に送信される。そして、副制御基板300においては、受信した変動モードコマンド及び変動パターンコマンドに基づいて、変動演出の態様が決定されるようになっている。具体的には、変動モードコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様が決定され、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様が決定されるようになっている。
なお、変動演出の態様については、変動モードコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様を決定し、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様を決定するのではなく、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様を決定し、変動モードコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様を決定するようにしてもよい。
また、変動演出は、前半部分と後半部分とに分けるのではなく、より多くの部分に分けて、変動モードコマンドや変動パターンコマンドに基づいて、それぞれの部分の態様を決定するようにしてもよい。
また、変動演出の態様は、変動モードコマンド及び変動パターンコマンドのみならず、他のコマンドに基づいて決定してもよい。また、変動モードコマンド又は変動パターンコマンドのいずれかのみに基づいて決定してもよい。
また、上述のように決定された変動時間に基づいて、演出表示装置21では変動演出が行われるとともに、特別図柄表示装置(第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31)では特別図柄の変動表示が行われる。具体的には、遊技球が入球した始動入賞口が第1始動入賞口15の場合には、決定された変動時間の間、第1特別図柄表示装置30が点滅表示され、遊技球が入球した始動入賞口が第2始動入賞口16の場合には、決定された変動時間の間、第2特別図柄表示装置31が点滅表示される。そして、変動時間の経過後、決定された特別図柄が停止表示される。
特別電動役物作動テーブル116は、大当たりに当選した場合に実行される特別遊技を制御するためのものであり、特別遊技の実行中に第1大入賞口ソレノイド18c又は第2大入賞口ソレノイド55cを通電(作動)させるために参照されるものである。本形態に係るパチンコ機Pでは、図13(a)~(c)に示すように、特別電動役物作動テーブル116として、大当たり図柄X1又はX2が決定された場合に参照される第1作動テーブル116aと、大当たり図柄X3又はX4が決定された場合に参照される第2作動テーブル116bと、大当たり図柄X5が決定された場合に参照される第3作動テーブル116cと、が設けられている。
具体的には、大当たり図柄X1又はX2が決定されると、図13(a)に示すように、第1作動テーブル116aを参照して特別遊技が実行される。この第1作動テーブル116aによれば、第1大入賞口18が29.0秒開放するか又は第1大入賞口18に終了規定数である10個の遊技球が入球するかのいずれかの条件が成立することで終了するラウンド遊技が2回実行される。また、各ラウンド遊技の実行中、第1大入賞口18は1回のみ開放され、各ラウンド遊技間のインターバル時間(すなわち、各ラウンド遊技間に第1大入賞口18が閉鎖する時間)は2.0秒に設定されている。
そして、第1大入賞口18の開放中には、当該第1大入賞口18への遊技球の入球に基づく賞球の獲得が可能となる。
大当たり図柄X3又はX4が決定されると、図13(b)に示すように、第2作動テーブル116bを参照して特別遊技が実行される。この第2作動テーブル116bによれば、第1作動テーブル116aと同態様のラウンド遊技が10回実行される。また、各ラウンド遊技の実行中における第1大入賞口18の開閉回数及びインターバル時間は第1作動テーブル116aと同様の内容に設定されている。
そして、上述と同様に、第1大入賞口18の開放中には、当該第1大入賞口18への遊技球の入球に基づく賞球の獲得が可能となる。
大当たり図柄X5が決定されると、図13(c)に示すように、第3作動テーブル116cを参照して特別遊技が実行される。この第3作動テーブル116cによれば、第2大入賞口55が29.0秒開放するか又は第2大入賞口55に終了規定数である10個の遊技球が入球するかのいずれかの条件が成立することで終了するラウンド遊技が10回実行される。また、各ラウンド遊技の実行中、第2大入賞口55は1回のみ開放され、各ラウンド遊技間のインターバル時間は7.5秒に設定されている。
そして、第2大入賞口55の開放中には、当該第2大入賞口55への遊技球の入球に基づく賞球の獲得が可能となる。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、第2アタッカー装置AS2の内部に設けられている可動片59が第1位置から第2位置に変位するための所定の変位条件として、各ラウンド遊技において第2大入賞口55へ特定個数(本形態では8個)の遊技球が入球することが定められている。
上述の特別遊技中において、各ラウンド遊技が開始されてから第2大入賞口55へ8個の遊技球が入球するまでの間は、可動片59が第1位置に位置し上側通路57への進路が開放され下側通路58への進路が塞がれている。これにより、当該ラウンド遊技において第2大入賞口55へ入球した1個目~8個目の遊技球は全て上側通路57へ進入する。
第2大入賞口55へ8個の遊技球が入球すると、可動片59が第2位置に変位し上側通路57への進路が塞がれ下側通路58への進路が開放される。これにより、当該ラウンド遊技において第2大入賞口55へ入球した9個目の遊技球が下側通路58へ進入しゲート20を通過し、普通図柄の抽選が行われる。そして、当該抽選の結果が当たりとなることで一般入賞口開閉扉14bが開かれ、一般入賞口14への遊技球の入球に基づく賞球の獲得が可能となる。
このように、大当たり図柄X5の決定に基づく特別遊技中には、第2大入賞口55への遊技球の入球に基づく賞球のみならず、一般入賞口14への遊技球の入球に基づく賞球も獲得可能となる。
各大当たり図柄の決定に基づく特別遊技の内容については、後程詳述する。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、大当たり図柄X5の決定に基づく特別遊技中のみならず、大当たり図柄X1、X2、X3又はX4の決定に基づく特別遊技中においても、上述と同様の変位条件により可動片59が第1位置から第2位置に変位するようになっている。
しかし、大当たり図柄X1、X2、X3又はX4の決定に基づく特別遊技中には第1大入賞口18が開放されるため、そもそも上述の変位条件を満たすことはなく、仮にこの変位条件を満たしたとしても、可動片59は第2アタッカー装置AS2の内部に設けられていることから、第1大入賞口18へ入球した遊技球の進路には何ら影響を及ぼすことは無い。
遊技状態設定テーブル117は、特別遊技が実行された場合に、当該特別遊技の終了後の遊技状態を設定するためのものである。本形態に係るパチンコ機Pでは、特別遊技の終了後の遊技状態が、大当たりの抽選によって決定された大当たり図柄の種別により決定されるようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pには、図14に示すように、遊技状態設定テーブル117として、大当たり図柄X2、X4又はX5が決定された場合に参照される第1状態設定テーブル117aと、大当たり図柄X1又はX3が決定された場合に参照される第2状態設定テーブル117bと、が設けられている。
具体的には、大当たり図柄X2、X4又はX5が決定されると、図14(a)に示すように、特別遊技の終了後の遊技状態が高確率遊技状態に設定され、高確率遊技状態の継続回数(以下、高確回数という)は10000回に設定される。すなわち、特別遊技の終了後、大当たりの抽選の結果が10000回導出されるまで、高確率遊技状態が継続する。また、高確率遊技状態の継続中に大当たりに当選した場合には、再度、高確回数が設定されるようになっている。
上述の如く、本形態に係るパチンコ機Pでは、高確率遊技状態における大当たりの当選確率がおよそ1/59となっているため、実質的には、大当たりに再度当選するまで、高確率遊技状態が継続することとなる。
また、大当たり図柄X1又はX3が決定されると、図14(b)に示すように、特別遊技の終了後の遊技状態が低確率遊技状態に設定される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、大当たり図柄X5の決定に基づく特別遊技中にのみ、普通電動役物としての一般入賞口開閉扉14bが開放されるようになっているため、高確率遊技状態中に一般入賞口14への遊技球の入球に基づく賞球を獲得することはできない。したがって、高確率遊技状態中は、低確率遊技状態中よりも大当たりに当選しやすいものの、遊技の進行に伴う遊技球の減少速度は低確率遊技状態中と同等となっている。
次に、普図遊技に関する処理について説明する。
上述の如く、本形態に係るパチンコ機Pでは、第2大入賞口55へ入球した遊技球がゲート20を通過すると、一般入賞口14に設けられた一般入賞口開閉扉14bを作動させて当該一般入賞口開閉扉14bを開くか否かを決定する普通図柄の抽選が行われる。そして、この普通図柄の抽選によって当たりとなると、一般入賞口開閉扉14bが開き一般入賞口14が開状態となるため、一般入賞口14への遊技球の入球が可能となる。
この普通図柄の抽選は、遊技球がゲート20を通過することを契機に取得される当たり決定乱数、及び、メインROM102に格納されており当該乱数を判定するための当たり決定乱数判定テーブル118に基づいて、行われる。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、普通図柄の抽選が行われてから当該抽選の結果に基づいて行われる一般入賞口開閉扉14bの開放が終了するまでの間に、遊技球がゲート20を通過しても、新たな当たり決定乱数が取得されることはなく普通図柄の抽選は行われない。換言すれば、普通図柄の抽選、後述する普通図柄の変動表示及び停止表示が行われておらず、かつ一般入賞口開閉扉14bが開放していないときに遊技球がゲート20を通過した場合にのみ、新たな当たり決定乱数が取得され、当該当たり決定乱数に基づいて普通図柄の抽選が行われる。
また、本形態に係るパチンコ機Pにおいて、当たり決定乱数には、主制御基板100に内蔵されたハードウェア乱数を用いている。この当たり決定乱数は、一定の規則に従って更新され、乱数列が一巡するごとに自動的に乱数列が変更されるとともに、システムリセット毎にスタート値が変更されるようになっている。
当たり決定乱数判定テーブル118は、上述の如く、普通図柄の抽選により当たりか否かの判定を行うためのものである。
本形態に係るパチンコ機Pでは、遊技球がゲート20を通過すると、0~65535の数値範囲内で1個の当たり決定乱数が取得される。そして、取得された当たり決定乱数と当たり決定乱数判定テーブル118とに基づいて普通図柄の抽選が行われる。
この当たり決定乱数判定テーブル118によれば、当たり決定乱数が0~65535であった場合に(すなわち、当たり決定乱数がいずれの値であっても)当たりと判定される。したがって、この当たり決定乱数判定テーブル118において当たりとなる確率は100%(100/100)となる。このように、本形態に係るパチンコ機Pでは、普通図柄の抽選の結果が必ず当たりとなるように設定されている。そして、普通図柄の抽選によって当たりとなると、普通図柄の種別として当たり図柄が決定される。
なお、当たり決定乱数判定テーブル118は、当たりとなる確率が100%未満となるようにしてもよい。すなわち、特定の当たり決定乱数が取得された場合に当たりと判定し、特定の当たり決定乱数以外の当たり決定乱数が取得された場合にハズレと判定されるようにしてもよい。なお、普通図柄の抽選により当たりのみならずハズレも決定されるようにした場合には、ハズレのときに普通図柄の種別としてハズレ図柄を決定するように設定しておく必要がある。
また、本形態に係るパチンコ機Pは、普通図柄の変動表示や停止表示、一般入賞口開閉扉14bの開閉の制御に係るテーブルとして、普通図柄制御テーブル119及び一般入賞口開放制御テーブル120を備えている。
普通図柄制御テーブル119は、普通図柄の変動表示を行う時間である普図変動時間、及び、普通図柄の停止表示を行う時間である普図停止表示時間を決定するものである。そして、上述のように、普通図柄の抽選が行われると、この普通図柄制御テーブル119に基づいて普図変動時間及び普図停止表示時間が決定される。
本形態に係るパチンコ機Pでは、図16に示すように、普図変動時間は0.8秒に決定され、普図停止表示時間は0.5秒に決定される。そして、普図変動時間及び普図停止表示時間が決定されると、決定された普図変動時間(0.8秒)の間、普通図柄表示装置32(図3参照)が点滅表示される。すなわち、普通図柄の変動表示が行われる。そして、普通図柄の抽選により当たりとなって当たり図柄が決定されると、この結果を報知すべく、普通図柄表示装置32が点灯する。その後、決定された普図停止表示時間(0.5秒)が経過した後、一般入賞口開閉扉14bが開放される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、常に同一の普図変動時間及び普図停止表示時間が決定されるようになっているが、これに限定されるものではない。たとえば、遊技球がゲート20を通過した際に所定の乱数を取得し、当該乱数に基づく抽選によって異なる普図変動時間や普図停止表示時間が決定されるようにしてもよい。
また、普通図柄の抽選により当たりのみならずハズレが決定されるように設定した場合には、ハズレのときにおける普図変動時間及び普図停止表示時間を設定しておく必要がある。また、普通図柄の抽選の結果がハズレとなりハズレ図柄が決定された場合には、この結果を報知するための報知態様(たとえば、普通図柄表示装置32が消灯する等)を設定しておく必要もある。
また、一般入賞口開放制御テーブル120は、一般入賞口ソレノイド14cを通電(作動)させて、第2アタッカー装置AS2に設けられた一般入賞口開閉扉14bの作動を制御するために参照されるものである。
本形態に係るパチンコ機Pでは、普通図柄表示装置32が点灯し上述の普図停止表示時間が経過すると、一般入賞口開放制御テーブル120を参照して一般入賞口開閉扉14bの開閉が行われる。
具体的には、図17に示すように、一般入賞口開閉扉14bが開いた後、当該一般入賞口開閉扉14bが6.0秒開放するか又は一般入賞口14に開放終了規定数である10個の遊技球が入球するかのいずれかの条件が成立することで、当該一般入賞口開閉扉14bが閉じるようになっている。また、この一般入賞口開閉扉14bの開閉は1回のみ行われる。
そして、上述の如く、一般入賞口14の開放中は、当該一般入賞口14への遊技球の入球に基づく賞球の獲得が可能となる。
(各大当たり図柄の決定に基づく特別遊技の内容)
次に、大当たり図柄X1、X2、X3、X4又はX5の決定に基づく特別遊技の内容や当該特別遊技中の制御について説明する。
(1)大当たり図柄X1又はX2の決定に基づく特別遊技
上述の如く、大当たり図柄X1又はX2の決定に基づく特別遊技中には、第1大入賞口18が開放される。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pでは、操作ハンドル5を操作し続けていれば概ね0.6秒間隔で第1大入賞口18へ遊技球が到達する。これにより、大当たり図柄X1又はX2の決定に基づく特別遊技の各ラウンド遊技(1ラウンド、2ラウンド)中においては、操作ハンドル5を操作し続けていれば、第1大入賞口18の29.0秒の開放が終了する前に確実に終了規定数(10個)の遊技球を入球させることができるようになっている。
したがって、大当たり図柄X1又はX2の決定に基づく特別遊技中には、第1大入賞口18への遊技球の入球に基づいて300個(=15個(第1大入賞口18への遊技球1個の入球に基づく賞球数)×10個(1ラウンドにおける第1大入賞口18への遊技球の入球数)×2ラウンド)の賞球を獲得できる。
(2)大当たり図柄X3又はX4の決定に基づく特別遊技
上述の如く、大当たり図柄X3又はX4の決定に基づく特別遊技中も、第1大入賞口18が開放される。
そして、(1)の場合と同様に、大当たり図柄X3又はX4の決定に基づく特別遊技の各ラウンド遊技(1ラウンド~10ラウンド)中においても、操作ハンドル5を操作し続けていれば、第1大入賞口18の29.0秒の開放が終了する前に確実に終了規定数(10個)の遊技球を入球させることができるようになっている。
したがって、大当たり図柄X3又はX4の決定に基づく特別遊技中には、第1大入賞口18への遊技球の入球に基づいて1500個(=15個×10個×10ラウンド)の賞球を獲得できる。
(3)大当たり図柄X5の決定に基づく特別遊技
上述の如く、大当たり図柄X5の決定に基づく特別遊技中には、第2大入賞口55が開放される。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、操作ハンドル5を操作し続けていれば概ね0.6秒間隔で第2大入賞口55へ遊技球が到達する。これにより、大当たり図柄X5の決定に基づく特別遊技の各ラウンド遊技(1ラウンド~10ラウンド)中においては、操作ハンドル5を操作し続けていれば、第2大入賞口55の29.0秒の開放が終了する前に確実に終了規定数(10個)の遊技球を入球させることができるようになっている。
したがって、大当たり図柄X5の決定に基づく特別遊技中には、第2大入賞口55への遊技球の入球に基づいて1500個(=15個×10個×10ラウンド)の賞球を獲得可能となっている。
ここで、上述の如く、特別遊技中の各ラウンド遊技において第2大入賞口55へ特定個数(8個)の遊技球が入球すると(所定の変位条件を満たすと)、第2アタッカー装置AS2に設けられている可動片59が第1位置から第2位置へ変位する。
すると、大当たり図柄X5の決定に基づく特別遊技中において、各ラウンド遊技が開始されてから第2大入賞口55へ8個の遊技球が入球するまでの間は、可動片59が第1位置に位置し上側通路57への進路が開放され下側通路58への進路が塞がれている。したがって、この特別遊技の各ラウンド遊技において第2大入賞口55へ入球した1個目~8個目の遊技球は全て上側通路57へ進入する。
そして、第2大入賞口55へ8個の遊技球が入球すると、可動片59が第2位置に変位し上側通路57への進路が塞がれ下側通路58への進路が開放される。したがって、この特別遊技の各ラウンド遊技において第2大入賞口55へ入球した9個目の遊技球は下側通路58へ進入しゲート20を通過し、普通図柄の抽選が行われる。本形態に係るパチンコ機Pでは、この普通図柄の抽選の結果は必ず当たりとなるため、普図変動時間及び普図停止表示時間が経過した後に一般入賞口14が開放される。
またここで、上述の如く、操作ハンドル5を操作し続けていれば概ね0.6秒間隔で第2大入賞口55へ遊技球が到達し、第2大入賞口55へ入球した遊技球は概ね0.3秒でゲート20を通過する。そのため、上述の特別遊技の各ラウンド遊技において、10個目の遊技球は、9個目の遊技球がゲート20を通過してから概ね0.3秒後に第2大入賞口55へ入球し、その後概ね0.3秒後にゲート20を通過することとなる(図18参照)。
すると、本形態に係るパチンコ機Pでは、普図変動時間は0.8秒、普図停止表示時間は0.5秒に設定されているため(図16参照)、10個目の遊技球がゲート20を通過した時点では、9個目の遊技球がゲート20を通過したことに基づく普通図柄の変動表示が行われていることとなる。
したがって、上述の特別遊技の各ラウンド遊技においては、10個目の遊技球がゲート20を通過したことに基づく普通図柄の抽選は行われない。すなわち、上述の特別遊技の各ラウンド遊技においては、第2大入賞口55へ入球した9個目の遊技球がゲート20を通過したことに基づく普通図柄の抽選のみ行われ、この抽選に基づいて一般入賞口14の開放が1回行われることとなる。
また、上述の特別遊技の各ラウンド遊技においては、第2大入賞口55の29.0秒の開放が終了する前に、第2大入賞口55に終了規定数である10個の遊技球が入球可能となっている。そのため、10個の遊技球が第2大入賞口55へ入球することで、各ラウンド遊技が終了し第2大入賞口55が閉鎖される。
また、上述の如く、この各ラウンド遊技において、10個目の遊技球が第2大入賞口55に入球した時点(すなわち、9個目の遊技球がゲート20を通過してから概ね0.3秒経過した時点)では、普通図柄の変動表示が行われており一般入賞口14は閉じている。そして、第2大入賞口55へ入球した9個目の遊技球がゲート20を通過してから普図変動時間(0.8秒)及び普図停止表示時間(0.5秒)が経過すると、一般入賞口14(一般入賞口開閉扉14b)が開放される(図18参照)。
したがって、上述の特別遊技の各ラウンド遊技においては、第2大入賞口55が閉鎖されてから約1.0秒経過後に一般入賞口14が開放される(図18参照)。
さらに、上述の如く、一般入賞口開閉扉14bが6.0秒開放するか又は一般入賞口14に開放終了規定数である10個の遊技球が入球するかのいずれかの条件が成立することで開放中の一般入賞口開閉扉14bが閉じるため、一般入賞口14は最長で6.0秒間開放する。すると、一般入賞口14は、第2大入賞口55が閉鎖されてから約7.0秒経過後までには閉鎖されることとなる(図18参照)。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の特別遊技における各ラウンド遊技終了後のインターバル時間は7.5秒に設定されている(図13(c)参照)。
したがって、上述の特別遊技においては、一般入賞口14が閉鎖されてから約0.5秒以上経過した後に、次のラウンド遊技が開始されて第2大入賞口55が開放する(図18参照)。
このように、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述のような第2遊技領域12bの構成、第2アタッカー装置AS2内の構造、普図変動時間、普図停止表示時間、一般入賞口14の開放時間及び第2大入賞口55のインターバル時間としたことにより、第2大入賞口55の開放中に一般入賞口14が開放することの無いように、かつ、一般入賞口14の開放中に第2大入賞口55が開放することの無いようになっている。さらに、第2大入賞口55が閉鎖されると速やかに一般入賞口14が開放され、かつ、一般入賞口14が閉鎖されると速やかに第2大入賞口55が開放されるようになっている。すなわち、大当たり図柄X5の決定に基づく特別遊技中には、第2大入賞口55及び一般入賞口14が交互に開放されるようになっている。
また、大当たり図柄X5の決定に基づく特別遊技中には、各ラウンド遊技(1ラウンド~10ラウンド)が実行されるごとに一般入賞口14が必ず1回開放され、これにより計10回一般入賞口14が開放されるようになっている
ここで、本形態に係るパチンコ機Pでは、操作ハンドル5を操作し続けていれば0.6秒間隔で一般入賞口14へ遊技球が到達する。これにより、大当たり図柄X5の決定に基づく特別遊技の各ラウンド遊技中において一般入賞口14が開放したときには、操作ハンドル5を操作し続けていれば、一般入賞口14の6秒の開放が終了する前に開放終了規定数(10個)の遊技球を一般入賞口14に入球させることが概ね可能となっている。
したがって、大当たり図柄X5の決定に基づく特別遊技中には、第2大入賞口55への遊技球の入球に基づく1500個の賞球のみならず、一般入賞口14への遊技球の入球に基づいて最大1500個(=15個(一般入賞口14への遊技球1個の入球に基づく賞球数)×10個(1回の開放中に一般入賞口14へ入球可能な遊技球の最大数)×10回(特別遊技中の開放回数))の賞球を獲得可能となっている。すなわち、この特別遊技中には合計で最大3000個の賞球を獲得できる。
以上のように、本形態に係るパチンコ機Pでは、大当たり図柄X5の決定に基づく特別遊技中において、ラウンド遊技が1回実行されるごとに一般入賞口14が必ず1回開放され、この一般入賞口14の開放中に開放終了規定数(10個)の遊技球を入球させることが概ね可能となっている。したがって、この特別遊技中には、各ラウンド遊技中に開放される第2大入賞口55への遊技球の入球に基づく賞球を獲得できるのみならず、各ラウンド遊技の実行ごとに開放される一般入賞口14への遊技球の入球に基づく賞球も獲得できるという新たな遊技性が付与されるため、遊技者の興趣を高めることができる。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、一般入賞口14及び第2大入賞口55のいずれも特別遊技の実行を契機に開放する大入賞口であるような印象を与えることができるとともに、大当たり図柄X5の決定に基づく特別遊技中において、第2大入賞口55と一般入賞口14が交互に開放されるようになっている。これにより、第2大入賞口55の開放に基づくラウンド遊技の実行とは別個に、一般入賞口14の開放によってもラウンド遊技が実行されている(すなわち、疑似的なラウンド遊技が実行されている)ように認識させることができる。そして、この特別遊技中には、実際に実行されるラウンド遊技の回数(10回)よりも多い回数(本形態では20回)のラウンド遊技が実行されるような印象を遊技者に与えることができ、遊技者の興趣を高めることができる。
(パチンコ機Pにおける処理の概要)
次に、上述の特図遊技、普図遊技及び特別遊技の進行に伴って主制御基板100で実行される処理の概要について、フローチャートを用いて説明する。
まず、主制御基板100のメイン処理を説明する。
電源基板により電源が供給されると、メインCPU101にシステムリセットが発生し、メインCPU101は、図19のフローチャートに示すメイン処理を実行する。
ステップ100において、メインCPU101は、初期化処理として、電源投入に応じて、メインROM102から起動プログラムを読み込むとともに、メインRAM103に記憶されるフラグなどを初期化したり、副制御基板300に送信する各種のコマンドを、メインRAM103に設けられた演出用伝送データ格納領域に記憶したりする。そして、次のステップ101に進む。
ステップ101において、メインCPU101は、当たり図柄乱数を更新する際に参照される当たり図柄乱数用初期値更新乱数の更新を行う。この当たり図柄乱数用初期値更新乱数は、当たり図柄乱数の初期値を決定するためのものである。すなわち、当たり図柄乱数は、更新を開始する時点の当たり図柄乱数用初期値更新乱数を初期値として更新が行われる。そして、この乱数範囲を1周すると、その時点における当たり図柄乱数用初期値更新乱数を初期値として、当たり図柄乱数の更新が継続されるようになっている。そして、次のステップ102に進む。
ステップ102において、メインCPU101は、変動演出パターンを決定するための乱数(以下、変動演出用乱数という)である、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数、及び、変動パターン乱数を更新する。そして、ステップ102の処理が終了すると、以降は、所定の割込み処理が行われるまで、ステップ101とステップ102の処理を繰り返し実行する。
次に、主制御基板100のタイマ割込処理を説明する。
主制御基板100に設けられたリセット用クロックパルス発生回路により、所定の周期(本形態に係るパチンコ機Pでは、4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、図20のフローチャートに示すタイマ割込処理が実行される。
ステップ200において、メインCPU101は、各種タイマカウンタを更新するタイマ更新処理を実行する。そして、次のステップ201に進む。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、減算タイマを採用しており、主制御基板100のタイマ割込処理が実行されるたびにタイマカウンタが1ずつ減算され、0になると減算を停止するようになっている。
ステップ201において、メインCPU101は、当たり図柄乱数の更新を行う。具体的には、乱数カウンタを「1」加算して更新し、加算した結果が乱数範囲の最大値を超えた場合には、乱数カウンタを「0」に戻し、乱数カウンタが1周した場合には、その時点の当たり図柄乱数用初期値更新乱数の値から乱数を更新する。そして、次のステップ202に進む。
ステップ202において、メインCPU101は、ゲート検出センサ20a、第1始動入賞口検出センサ15a、第2始動入賞口検出センサ16aに入力があったか否かを判定し、これに基づいて所定の処理を行うセンサ検出時処理を実行する。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、メインCPU101は、特図遊技及び特別遊技に関する制御を行うための特図関連制御処理を実行する。そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、メインCPU101は、普図遊技に関する制御を行うための普図関連制御処理を実行する。そして、次のステップ205に進む。
ステップ205において、メインCPU101は、各種エラーの発生や解除に関する制御を行うためのエラー関連処理を実行する。具体的には、前扉3の開放に基づく扉開放コマンドや、受皿7の満タン状態に基づく受皿満タンコマンド等を、主制御基板100が受信した場合に、メインCPU101は、対応するエラー指定コマンド(たとえば、扉開放指定コマンド、満タン状態指定コマンド等)を生成して演出用伝送データ格納領域に記憶(セット)する。また、上述のコマンドを主制御基板100が受信しなくなった場合に、メインCPU101は、対応するエラー解除指定コマンド(たとえば、扉閉鎖指定コマンド、満タン解除指定コマンド等)を生成して演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ206に進む。
ステップ206において、一般入賞口検出センサ14a、第1始動入賞口検出センサ15a、第2始動入賞口検出センサ16a、第1大入賞口検出センサ18a、第2大入賞口検出センサ55aからの検出信号がメインCPU101に入力された場合に、当該メインCPU101は、それぞれの検出信号に対応して設けられている賞球カウンタを更新するとともに、それぞれの検出信号に対応する払出個数指定コマンドを発射払出制御基板200に送信する。なお、発射払出制御基板200により賞球の払い出しが行われると、当該払い出しごとに主制御基板100に払い出しコマンドが送信され、メインCPU101は、当該払い出しコマンドを受信すると、賞球カウンタを減算する。そして、次のステップ207に進む。
ステップ207において、メインCPU101は、パチンコ機Pの遊技状態を当該パチンコ機Pの外部に出力するための外部情報データ、一般入賞口開閉扉14bを開閉するための一般入賞口ソレノイドデータ、第1大入賞口18の開閉を制御するための第1大入賞口ソレノイドデータ、第2大入賞口55の開閉を制御するための第2大入賞口ソレノイドデータ、可動片59の変位を制御するための可動片ソレノイドデータ、各種表示装置(第1特別図柄表示装置30、第2特別図柄表示装置31、普通図柄表示装置32、第1特図保留表示装置38及び第2特図保留表示装置39)の表示データ等の作成を実行する。そして、次のステップ208に進む。
ステップ208において、メインCPU101は、上述のステップ207で作成した各データの信号を出力するポート出力、及び、演出用伝送データ格納領域に記憶されたコマンドを送信するコマンド送信等の処理を行う出力制御処理を実行する。そして、主制御基板100のタイマ割込処理を終了する。
次に、上述したステップ202のセンサ検出時処理について、図21のフローチャートを参照して説明する。
ステップ300において、メインCPU101は、遊技球がゲート20を通過したことに基づいて、普通図柄の抽選を行うためのゲート検出時処理を実行する。そして、次のステップ301に進む。
ステップ301において、メインCPU101は、遊技球が第1始動入賞口15に入球したことに基づいて、大当たりの抽選を行うための第1始動入賞口検出時処理を実行する。そして、次のステップ302に進む。
ステップ302において、メインCPU101は、遊技球が第2始動入賞口16に入球したことに基づいて、大当たりの抽選を行うための第2始動入賞口検出時処理を実行する。そして、次のステップ303に進む。
ステップ303において、メインCPU101は、遊技球が第2大入賞口55に入球したことに基づいて、可動片59の変位に関する制御を行うための第2大入賞口検出時処理を実行する。そして、センサ検出時処理を終了する。
次に、上述したステップ300のゲート検出時処理について、図22のフローチャートを参照して説明する。
ステップ400において、メインCPU101は、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、ゲート検出時処理を終了する。一方、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ401に進む。
ステップ401において、メインCPU101は、普通図柄の抽選、普通図柄の変動表示又は停止表示、或いは一般入賞口14の開放が行われていることを示す普図遊技中フラグがオンであるか否かを判定する。そして、普図遊技中フラグがオンであると判定した場合、ゲート検出時処理を終了する。一方、普図遊技中フラグがオンでない(すなわち、オフである)と判定した場合、次のステップ402に進む。
なお、工場出荷直後やリセット後の初期状態においては、普図遊技中フラグはオフとなっている。
ステップ402において、メインCPU101は、普図遊技中フラグをオンにする。そして、次のステップ403に進む。
ステップ403において、メインCPU101は、現時点の当たり決定乱数を取得してメインRAM103に設けられた普図記憶領域に記憶し、ゲート検出時処理を終了する。
次に、上述したステップ301の第1始動入賞口検出時処理について、図23のフローチャートを参照して説明する。
ステップ500において、メインCPU101は、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ501に進む。
ステップ501において、メインCPU101は、第1特図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における第1特図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、当該値が「4」未満であると判定した場合、次のステップ502に進む。
ステップ502において、メインCPU101は、第1特図保留数カウンタの値を「1」インクリメントする。そして、次のステップ503に進む。
ステップ503において、メインCPU101は、大当たり決定乱数を取得して第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ504に進む。
ステップ504において、メインCPU101は、上述のステップ201で更新された当たり図柄乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり決定乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ505に進む。
ステップ505において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチグループ決定乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり決定乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ506に進む。
ステップ506において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチモード決定乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり決定乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ507に進む。
ステップ507において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新された変動パターン乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり決定乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。以上より、取得された大当たり決定乱数、当たり図柄乱数、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数はすべて同じ第1保留記憶領域の記憶部に記憶されることとなる。そして、次のステップ508に進む。
ステップ508において、メインCPU101は、第1特図乱数が記憶されたことを示す始動入賞コマンドを生成して演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、第1始動入賞口検出時処理を終了する。
次に、上述したステップ302の第2始動入賞口検出時処理について、図24のフローチャートを参照して説明する。
ステップ600において、メインCPU101は、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、第2始動入賞口検出時処理を終了する。一方、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ601に進む。
ステップ601において、メインCPU101は、第2特図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における第2特図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、第2始動入賞口検出時処理を終了する。一方、当該値が「4」未満であると判定した場合、次のステップ602に進む。
ステップ602において、メインCPU101は、第2特図保留数カウンタの値を「1」インクリメントする。そして、次のステップ603に進む。
ステップ603において、メインCPU101は、大当たり決定乱数を取得して第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ604に進む。
ステップ604において、メインCPU101は、上述のステップ201で更新された当たり図柄乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり決定乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ605に進む。
ステップ605において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチグループ決定乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり決定乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ606に進む。
ステップ606において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチモード決定乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり決定乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ607に進む。
ステップ607において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新された変動パターン乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり決定乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。以上より、取得された大当たり決定乱数、当たり図柄乱数、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数はすべて同じ第2保留記憶領域の記憶部に記憶されることとなる。そして、次のステップ608に進む。
ステップ608において、メインCPU101は、第2特図乱数が記憶されたことを示す始動入賞コマンドを生成して演出用伝送データ格納領域に記憶し、第2始動入賞口検出時処理を終了する。
次に、上述したステップ303の第2大入賞口検出時処理について、図25のフローチャートを参照して説明する。
ステップ620において、メインCPU101は、第2大入賞口検出センサ55aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、第2大入賞口検出センサ55aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、第2大入賞口検出時処理を終了する。一方、第2大入賞口検出センサ55aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ621に進む。
ステップ621において、メインCPU101は、第2大入賞口55へ入球した遊技球の数をカウントするための第2大入賞口入球カウンタの値を「1」インクリメントする。そして、次のステップ622に進む。
ステップ622において、メインCPU101は、第2大入賞口入球カウンタの値が特定個数(本形態では8)であるか否かを判定する。そして、特定個数でないと判定した場合、第2大入賞口検出時処理を終了する。一方、特定個数であると判定した場合、次のステップ623に進む。
ステップ623において、メインCPU101は、第2アタッカー装置AS2の内部に設けられた可動片59を第1位置から第2位置に変位させる。そして、第2大入賞口検出時処理を終了する。
次に、上述したステップ203の特図関連制御処理について、図26のフローチャートを参照して説明する。
ステップ700において、メインCPU101は、実行フェーズデータの値をロードする。この実行フェーズデータは、当該特図関連制御処理を構成する複数の機能モジュール(サブルーチン)のうちいずれを実行するかを示すものである。具体的には、この実行フェーズデータは、後述する特別図柄変動開始処理の実行を示すデータ「00」と、後述する特別図柄変動停止処理の実行を示すデータ「01」と、後述する停止後処理の実行を示すデータ「02」と、後述する特別遊技制御処理の実行を示すデータ「03」と、後述する特別遊技終了処理の実行を示すデータ「04」と、を有している。
そして、メインCPU101は、上述のステップ700でロードした実行フェーズデータの値に基づき、特別図柄変動開始処理(ステップ701)、特別図柄変動停止処理(ステップ702)、停止後処理(ステップ703)、特別遊技制御処理(ステップ704)又は特別遊技終了処理(ステップ705)のいずれかを実行する。そして、特図関連制御処理を終了する。
次に、上述したステップ701の特別図柄変動開始処理について、図27のフローチャートを参照して説明する。
ステップ800において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別図柄変動開始処理の実行を示すデータ「00」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「00」でないと判定した場合、特別図柄変動開始処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「00」であると判定した場合、次のステップ801に進む。
ステップ801において、メインCPU101は、第2保留記憶領域の記憶部に第2特図乱数が記憶されているか否か、すなわち、第2特図保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、第2特図乱数が記憶されていると判定した場合、ステップ804に進む。一方、第2特図乱数が記憶されていないと判定した場合、次のステップ802に進む。
ステップ802において、メインCPU101は、第1保留記憶領域の記憶部に第1特図乱数が記憶されているか否か、すなわち、第1特図保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、第1特図乱数が記憶されていないと判定した場合、ステップ811に進む。一方、第1特図乱数が記憶されていると判定した場合、次のステップ803に進む。
ステップ803において、メインCPU101は、第1特図保留数カウンタの値を「1」デクリメントするとともに、第1保留記憶領域のシフト処理を実行する。具体的には、第1保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている各乱数を、メインRAM103に設けられている所定の処理領域に記憶するとともに、第1保留記憶領域の第2記憶部~第4記憶部に記憶されている各乱数を、1つ番号の小さい記憶部にシフトさせる。これにより、第1保留記憶領域に記憶された各乱数は、いわゆる先入れ先出し(FIFO)で、後述の大当たり判定処理に用いられるようになっている。そして、ステップ805に進む。
また、上述のステップ801で第2特図乱数が記憶されていると判定した場合に進むステップ804において、メインCPU101は、第2特図保留数カウンタの値を「1」デクリメントするとともに、第2保留記憶領域のシフト処理を実行する。具体的には、第2保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている各乱数を、メインRAM103に設けられている所定の処理領域に記憶するとともに、第2保留記憶領域の第2記憶部~第4記憶部に記憶されている各乱数を、1つ番号の小さい記憶部にシフトさせる。これにより、第2保留記憶領域に記憶された各乱数は、いわゆる先入れ先出し(FIFO)で、後述の大当たり判定処理に用いられるようになっている。そして、ステップ805に進む。
ステップ805において、メインCPU101は、大当たり決定乱数判定テーブル110のうち、現時点の遊技状態に対応するいずれかを取得し、取得したテーブルと上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶された大当たり決定乱数とに基づいて、大当たりの抽選の結果を導出する大当たり判定処理を実行する。そして、次のステップ806に進む。
ステップ806において、メインCPU101は、特別図柄の種別を決定する特別図柄決定処理を実行する。具体的には、上述のステップ805における抽選の結果が大当たりであった場合には、当該抽選の判定に用いられた大当たり決定乱数がいずれの始動入賞口への遊技球の入球によるものか(すなわち、第1始動入賞口15か、又は、第2始動入賞口16か)を確認した上で、これに応じた当たり図柄乱数判定テーブル111を取得し、取得したテーブルと上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶された当たり図柄乱数とに基づいて、特別図柄の種別を決定する。一方、上述のステップ805における抽選の結果がハズレであった場合には、当該抽選の判定に用いられた大当たり決定乱数が第1始動入賞口15への遊技球の入球によるものであればハズレ図柄Y1を決定し、当該抽選の判定に用いられた大当たり決定乱数が第2始動入賞口16への遊技球の入球によるものであればハズレ図柄Y2を決定する。そして、決定した特別図柄に対応するデータを、メインRAM103の所定の一時記憶領域に記憶する。また、この特別図柄決定処理においては、現時点の遊技状態、すなわち、特別図柄を決定した時点の遊技状態が遊技状態バッファに記憶される。そして、次のステップ807に進む。
なお、本形態に係るパチンコ機Pの特別図柄変動開始処理では、第1特図乱数及び第2特図乱数の両方が記憶されている場合には、第1特図乱数に優先して第2特図乱数が処理されるようになっているが、これに限定されるものではなく、保留記憶領域に記憶された順に処理してもよい。
ステップ807において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された特別図柄の種別を示す図柄決定コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。これにより、決定された特別図柄の種別に係る情報が、変動開始時に副制御基板300に送信されることとなる。そして、次のステップ808に進む。
ステップ808において、メインCPU101は、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶されたリーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数に基づいて、変動演出パターンの決定に係る変動演出パターン決定処理を実行する。そして、次のステップ809に進む。
ステップ809において、メインCPU101は、第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31で特別図柄の変動表示を開始するための変動表示データをセットする。これにより、第1特図乱数に基づいて特別図柄の変動表示が行われる場合には、第1特別図柄表示装置30が点滅表示を開始し、また、第2特図乱数に基づいて特別図柄の変動表示が行われる場合には、第2特別図柄表示装置31が点滅表示を開始する。ここで、点滅表示とは、各表示装置において「-」が所定の間隔で点滅することをいうものである。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1特図乱数が第1保留記憶領域に記憶されている場合には、第1特図保留数を認識できる態様で第1特図保留表示装置38が表示され、第2特図乱数が第2保留記憶領域に記憶されている場合には、第2特図保留数を認識できる態様で第2特図保留表示装置39が表示されるようになっている。そして、第1特図乱数に基づいて上述の特別図柄の変動表示が行われる場合には、変動表示の開始と同時に、第1特図保留数が1つ減ることを示すように、第1特図保留表示装置38が表示制御され、第2特図乱数に基づいて上述の特別図柄の変動表示が行われる場合には、変動表示の開始と同時に、第2特図保留数が1つ減ることを示すように、第2特図保留表示装置39が表示制御される。
そして、次のステップ810に進む。
ステップ810において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別図柄変動停止処理が実行されるように、実行フェーズデータに「01」をセットし、特別図柄変動開始処理を終了する。
また、上述のステップ802で第1保留記憶領域に第1特図乱数が記憶されていないと判定した場合に進むステップ811において、メインCPU101は、変動表示が行われていないことに基づき、演出表示装置21においてデモ表示を行うためのデモ判定処理を実行する。具体的には、メインCPU101は特別図柄の変動表示が行われていない時間を計時するとともに、特別図柄の変動表示が行われることなく所定のデモ開始時間(たとえば、30秒)が経過した場合に、演出表示装置21にデモ画面を表示するためのデモコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、特別変動開始処理を終了する。
次に、上述したステップ808の変動演出パターン決定処理について、図28のフローチャートを参照して説明する。
ステップ900において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された特別図柄が大当たり図柄であるか否かを判定する。そして、大当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ903に進む。一方、大当たり図柄であると判定した場合、次のステップ901に進む。
ステップ901において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された大当たり図柄、及び、現時点の遊技状態を確認する。そして、次のステップ902に進む。
ステップ902において、メインCPU101は、上述のステップ901で確認した大当たり図柄、及び、遊技状態に基づいて、対応するリーチモード決定乱数判定テーブル113(大当たり用判定テーブル)を取得する。そして、ステップ907に進む。
また、上述のステップ900で大当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ903において、メインCPU101は、当該抽選の判定に係る始動入賞口の種別(すなわち、当該抽選の判定に用いられた大当たり決定乱数がいずれの始動入賞口への入球により取得されたものであるか)を確認するとともに、現時点の保留数(第1特図保留数、第2特図保留数)を確認する。そして、次のステップ904に進む。
ステップ904において、メインCPU101は、上述のステップ903で確認した始動入賞口の種別及び保留数に基づいて、対応するリーチグループ決定乱数判定テーブル112を取得する。そして、次のステップ905に進む。
ステップ905において、メインCPU101は、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶されたリーチグループ決定乱数と上述のステップ904で選択されたリーチグループ決定乱数判定テーブル112とに基づいて、グループの種別を決定し、当該グループの種別を所定の処理領域に記憶する。そして、次のステップ906に進む。
ステップ906において、メインCPU101は、上述のステップ905で決定されたグループの種別に基づいて、リーチモード決定乱数判定テーブル113(ハズレ用判定テーブル)を取得する。そして、次のステップ907に進む。
ステップ907において、メインCPU101は、上述のステップ902で取得されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(大当たり用判定テーブル)、又は、上述のステップ906で取得されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(ハズレ用判定テーブル)と、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶されたリーチモード決定乱数とに基づいて、変動モード番号及び変動パターン抽選テーブル114を決定し、この決定された変動モード番号を所定の一時記憶領域に記憶する。そして、次のステップ908に進む。
ステップ908において、メインCPU101は、上述のステップ907で決定された変動パターン抽選テーブル114を取得する。そして、次のステップ909に進む。
ステップ909において、メインCPU101は、上述のステップ908で取得された変動パターン抽選テーブル114と、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶された変動パターン乱数とに基づいて、変動パターン番号を決定し、この決定された変動パターン番号を所定の一時記憶領域に記憶する。そして、次のステップ910に進む。
ステップ910において、メインCPU101は、変動時間決定テーブル115と、所定の一時記憶領域に記憶された変動モード番号及び変動パターン番号とに基づいて、変動時間を決定する。また、メインCPU101は、この決定された変動時間を変動時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ911に進む。
ステップ911において、メインCPU101は、所定の一時記憶領域に記憶された変動モード番号に基づいて変動モードコマンドを生成し、所定の一時記憶領域に記憶された変動パターン番号に基づいて変動パターンコマンドを生成する。さらに、メインCPU101は、生成された変動モードコマンド及び変動パターンコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、変動演出パターン決定処理を終了する。
次に、上述したステップ702の特別図柄変動停止処理について、図29のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1000において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別図柄変動停止処理の実行を示すデータ「01」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「01」でないと判定した場合、特別図柄変動停止処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「01」であると判定した場合、次のステップ1001に進む。
ステップ1001において、メインCPU101は、ステップ910で変動時間タイマカウンタにセットされた変動時間が経過したか否かを判定する。そして、当該変動時間が経過していないと判定した場合、特別図柄変動停止処理を終了する。一方、当該変動時間が経過したと判定した場合、次のステップ1002に進む。
ステップ1002において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された特別図柄を、第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31に停止表示するための停止表示データをセットし、特別図柄の停止表示を実行する。そして、次のステップ1003に進む。
ステップ1003において、メインCPU101は、特別図柄が確定したことを示す図柄確定コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1004に進む。
ステップ1004において、メインCPU101は、特別図柄を停止表示する停止表示時間を停止表示時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ1005に進む。
ステップ1005において、メインCPU101は、特図関連制御処理において停止後処理が実行されるように、実行フェーズデータに「02」をセットする。そして、特別図柄変動停止処理を終了する。
次に、上述したステップ703の停止後処理について、図30のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1100において、メインCPU101は、実行フェーズデータが停止後処理の実行を示すデータ「02」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「02」でないと判定した場合、停止後処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「02」であると判定した場合、次のステップ1101に進む。
ステップ1101において、メインCPU101は、上述のステップ1004で停止表示時間タイマカウンタにセットされた停止表示時間が経過したか否かを判定する。そして、停止表示時間が経過していないと判定した場合、停止後処理を終了する。一方、停止表示時間が経過したと判定した場合、次のステップ1102に進む。
ステップ1102において、メインCPU101は、現時点の遊技状態を遊技状態バッファに記憶する。そして、次のステップ1103に進む。
ステップ1103において、メインCPU101は、高確回数更新処理を行う。ここでは、メインCPU101は、現時点の遊技状態が高確率遊技状態であることを示す高確遊技フラグがオンとなっているか否かを判定する。そして、高確遊技フラグがオンとなっていると判定した場合、メインRAM103に設けられた高確回数記憶領域を更新する。この高確回数記憶領域には、高確率遊技状態が終了するまでの残りの変動回数が記憶されている。そして、この記憶されている残りの変動回数を「1」デクリメントする。また、残りの変動回数の更新により当該残りの変動回数が「0」となった場合には、高確遊技フラグをオフにする処理も実行される。また、高確遊技フラグがオンとなっていないと判定した場合、メインCPU101は何も処理を行わない。そして、次のステップ1104に進む。
ステップ1104において、メインCPU101は、停止表示されている特別図柄が大当たり図柄であるか否かを判定する。そして、停止表示されている特別図柄が大当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ1110に進む。一方、停止表示されている特別図柄が大当たり図柄であると判定した場合、次のステップ1105に進む。
ステップ1105において、メインCPU101は、大当たり当選時の遊技状態及び停止表示された大当たり図柄の種別(X1、X2、X3、X4又はX5)を副制御基板300に伝達するための大当たり当選時コマンドをセットする。そして、次のステップ1106に進む。
ステップ1106において、メインCPU101は、現時点の遊技状態をリセットする。そして、次のステップ1107に進む。
ステップ1107において、メインCPU101は、特別遊技の開始時に設定される待機時間であるオープニング時間をオープニング時間タイマカウンタにセットするとともに、オープニング処理が開始されることを示すオープニングコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1108に進む。
ステップ1108において、メインCPU101は、停止表示されている大当たり図柄の種別に基づいて、メインRAM103にラウンド数をセットする。具体的には、メインCPU101は、停止表示されている大当たり図柄がX1又はX2であれば、ラウンド数として「2」をセットし、停止表示されている大当たり図柄がX3、X4又はX5であれば、ラウンド数として「10」をセットする。そして、次のステップ1109に進む。
ステップ1109において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別遊技制御処理が実行されるように、実行フェーズデータに「03」をセットする。そして、停止後処理を終了する。
また、上述のステップ1104で停止表示されている特別図柄が大当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ1110において、メインCPU101は、現時点の遊技状態を確認し、当該遊技状態及び停止表示されたハズレ図柄の種別(Y1又はY2)を副制御基板300に伝達するための遊技状態コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1111に進む。
ステップ1111において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別図柄変動開始処理が実行されるように、実行フェーズデータに「00」をセットする。そして、停止後処理を終了する。
次に、上述したステップ704の特別遊技制御処理について、図31のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1200において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別遊技制御処理の実行を示すデータ「03」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「03」でないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「03」であると判定した場合、次のステップ1201に進む。
ステップ1201において、メインCPU101は、上述のステップ1107でオープニング時間タイマカウンタにセットされたオープニング時間が経過したか否かを判定する。そして、オープニング時間が経過していないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、オープニング時間が経過したと判定した場合、次のステップ1202に進む。
ステップ1202において、メインCPU101は、この特別遊技制御処理において全ラウンド遊技が終了した後に行われる待機処理であるエンディング処理中であるか否かを判定する。そして、エンディング処理中であると判定した場合、ステップ1206に進む。一方、エンディング処理中でないと判定した場合、次のステップ1203に進む。
ステップ1203において、メインCPU101は、各ラウンド遊技における第1大入賞口18や第2大入賞口55の開閉制御等を行うラウンド遊技制御処理を実行する。そして、次のステップ1204に進む。
ステップ1204において、メインCPU101は、全ラウンド遊技が終了したか否かを判定する。そして、全ラウンド遊技が終了していないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、全ラウンド遊技が終了したと判定した場合、次のステップ1205に進む。
ステップ1205において、メインCPU101は、特別遊技の終了時に設定される待機時間であるエンディング時間をエンディング時間タイマカウンタにセットし、エンディング処理が開始されることを示すエンディングコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、特別遊技制御処理を終了する。
また、上述のステップ1202でエンディング処理中であると判定した場合に進むステップ1206において、メインCPU101は、上述のステップ1205でセットしたエンディング時間が経過したか否かを判定する。そして、当該エンディング時間が経過していないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、当該エンディング時間が経過したと判定した場合、次のステップ1207に進む。
ステップ1207において、メインCPU101は、特別遊技が終了したことを示す特別遊技終了コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1208に進む。
ステップ1208において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別遊技終了処理が実行されるように、実行フェーズデータに「04」をセットする。そして、特別遊技制御処理を終了する。
次に、上述したステップ1203のラウンド遊技制御処理について、図32のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1250において、メインCPU101は、最初のラウンド遊技(すなわち、1ラウンド)が開始された時点であるか否かを判定する。そして、1ラウンドが開始された時点でないと判定した場合、ステップ1253に進む。一方、1ラウンドが開始された時点であると判定した場合、次のステップ1251に進む。
ステップ1251において、メインCPU101は、ラウンド遊技が開始される旨を示す開始フラグをオンにする。そして、次のステップ1252に進む。
ステップ1252において、メインCPU101は、ラウンド遊技が終了した旨を示す終了フラグをオフにする。そして、次のステップ1253に進む。
ステップ1253において、メインCPU101は、開始フラグがオンであるか否かを判定する。そして、開始フラグがオンでない(すなわち、オフである)と判定した場合、ステップ1259に進む。一方、開始フラグがオンであると判定した場合、次のステップ1254に進む。
ステップ1254において、メインCPU101は、開始フラグをオフにする。そして、次のステップ1255に進む。
ステップ1255において、メインCPU101は、ラウンド遊技の開始を示すラウンド遊技開始コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1256に進む。
ステップ1256において、メインCPU101は、停止表示されている大当たり図柄に応じた特別電動役物作動テーブル116を取得する。具体的には、大当たり図柄がX1又はX2であった場合には第1作動テーブル116aを取得し、大当たり図柄がX3又はX4であった場合には第2作動テーブル116bを取得し、大当たり図柄がX5であった場合には第3作動テーブル116cを取得する。そして、次のステップ1257に進む。
ステップ1257において、メインCPU101は、上述のステップ1256で取得された特別電動役物作動テーブル116を参照して、第1大入賞口18又は第2大入賞口55の開放時間(すなわち、第1大入賞口ソレノイド18c又は第2大入賞口ソレノイド55cの通電時間)を開放時間タイマカウンタにセットする。なお、ここで開放時間タイマカウンタにセットされた開放時間は、上述のステップ200のタイマ更新処理で減算されるようになっている。そして、次のステップ1258に進む。
ステップ1258において、メインCPU101は、上述のステップ1256で取得された特別電動役物作動テーブル116を参照して、第1開閉扉18b又は第2開閉扉55bを開くことにより第1大入賞口18又は第2大入賞口55を開放する。具体的には、大当たり図柄がX1、X2、X3又はX4であった場合には第1大入賞口18が開放され、大当たり図柄がX5であった場合には第2大入賞口55が開放される。そして、次のステップ1259に進む。
ステップ1259において、メインCPU101は、終了フラグがオンであるか否かを判定する。そして、終了フラグがオンであると判定した場合、ステップ1266に進む。一方、終了フラグがオンでない(すなわち、オフである)と判定した場合、次のステップ1260に進む。
ステップ1260において、メインCPU101は、上述のステップ1257で開放時間タイマカウンタにセットされた開放時間の経過、若しくは、第1大入賞口18又は第2大入賞口55への終了規定数(10個)の遊技球の入球のいずれかの条件を満たしたか否かを判定する。そして、いずれの条件も満たしていないと判定した場合、ラウンド遊技制御処理を終了する。一方、いずれかの条件を満たしたと判定した場合、次のステップ1261に進む。
ステップ1261において、メインCPU101は、終了フラグをオンにする。そして、次のステップ1262に進む。
ステップ1262において、メインCPU101は、ラウンド遊技の終了を示すラウンド遊技終了コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1263に進む。
ステップ1263において、メインCPU101は、第1開閉扉18b又は第2開閉扉55bを閉じることにより、開放中の第1大入賞口18又は第2大入賞口55を閉鎖する。そして、次のステップ1264に進む。
ステップ1264において、メインCPU101は、第2大入賞口入球カウンタの値をリセットし、可動片59を第2位置から第1位置へ変位させる。そして、次のステップ1265に進む。
ステップ1265において、メインCPU101は、上述のステップ1256で取得された特別電動役物作動テーブル116を参照して、各ラウンド遊技の終了後に設定されるインターバル時間をインターバルタイマカウンタにセットする。具体的には、大当たり図柄がX1、X2、X3又はX4であった場合には、いずれのラウンド遊技の終了後も2.0秒のインターバル時間がセットされる。また、大当たり図柄がX5であった場合には、いずれのラウンド遊技の終了後も7.5秒のインターバル時間がセットされる。なお、ここでインターバルタイマカウンタにセットされたインターバル時間は、上述のステップ200のタイマ更新処理で減算されるようになっている。そして、ラウンド遊技制御処理を終了する。
また、上述のステップ1259で終了フラグがオンであると判定した場合に進むステップ1266において、メインCPU101は、上述のステップ1265でセットされたインターバル時間が経過したか否かを判定する。そして、インターバル時間が経過していないと判定した場合、ラウンド遊技制御処理を終了する。一方、インターバル時間が経過したと判定した場合、次のステップ1267に進む。
ステップ1267において、メインCPU101は、終了フラグをオフにする。そして、次のステップ1268に進む。
ステップ1268において、メインCPU101は、開始フラグをオンにする。そして、ラウンド遊技制御処理を終了する。
次に、上述したステップ705の特別遊技終了処理について、図33のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1300において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別遊技終了処理の実行を示すデータ「04」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「04」でないと判定した場合、特別遊技終了処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「04」であると判定した場合、次のステップ1301に進む。
ステップ1301において、メインCPU101は、終了した特別遊技の実行契機となった大当たり図柄に応じた遊技状態設定テーブル117に基づいて、特別遊技の終了後の遊技状態を設定する。具体的には、メインCPU101は、高確遊技フラグ、高確回数を設定する。本形態に係るパチンコ機Pでは、大当たり図柄がX2、X4又はX5の場合には、高確遊技フラグをオンとするとともに高確回数に「10000」をセットする。また、大当たり図柄がX1又はX3の場合には、高確遊技フラグをオフにする。そして、次のステップ1302に進む。
ステップ1302において、メインCPU101は、上述のステップ1301で設定された遊技状態に応じて、遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。この遊技状態指定コマンドには、上述のステップ1301で設定された高確遊技フラグがオン又はオフである旨の情報、高確回数の情報が含まれている。そして、次のステップ1303に進む。
ステップ1303において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別図柄変動開始処理が実行されるように、実行フェーズデータに「00」をセットする。そして、特別遊技終了処理を終了する。
次に、上述したステップ204の普図関連制御処理について、図34のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1400において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータの値をロードする。この普図実行フェーズデータは、当該普図関連制御処理を構成する複数の機能モジュール(サブルーチン)のうちいずれを実行するかを示すものである。具体的には、この普図実行フェーズデータは、後述する普通図柄変動開始処理の実行を示すデータ「10」と、後述する普通図柄変動停止処理の実行を示すデータ「11」と、後述する普通図柄停止後処理の実行を示すデータ「12」と、後述する一般入賞口開放制御処理の実行を示すデータ「13」と、を有している。
そして、メインCPU101は、上述のステップ1400でロードした普図実行フェーズデータの値に基づき、普通図柄変動開始処理(ステップ1401)、普通図柄変動停止処理(ステップ1402)、普通図柄停止後処理(ステップ1403)又は一般入賞口開放制御処理(ステップ1404)のいずれかを実行する。そして、普図関連制御処理を終了する。
次に、上述したステップ1401の普通図柄変動開始処理について、図35のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1500において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄変動開始処理の実行を示す「10」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「10」でないと判定した場合、普通図柄変動開始処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「10」と判定した場合、次のステップ1501に進む。
ステップ1501において、メインCPU101は、普図遊技中フラグがオンであるか否かを判定する。そして、普図遊技中フラグがオンでないと判定した場合、普通図柄変動開始処理を終了する。一方、普図遊技中フラグがオンであると判定した場合、次のステップ1502に進む。
ステップ1502において、メインCPU101は、当たり決定乱数判定テーブル118を参照して上述のステップ403で普図記憶領域に記憶された当たり決定乱数を判定することにより、普通図柄の抽選の結果を導出する当選判定処理を実行する。そして、次のステップ1503に進む。
ステップ1503において、メインCPU101は、上述のステップ1502における当選判定処理の結果が当たりであるか否かを判定する。そして、当たりでない(すなわち、ハズレ)と判定した場合、ステップ1505に進む。一方、当たりであると判定した場合、次のステップ1504に進む。なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、当選判定処理の結果は必ず当たりとなるように設定されているため、ステップ1505に進むことはなく、常にステップ1504に進むこととなる。
ステップ1504において、メインCPU101は、当たり図柄データをメインRAM103の所定の記憶領域に記憶する。そして、ステップ1506に進む。
また、上述のステップ1503で当選判定処理の結果が当たりでないと判定した場合に進むステップ1505において、メインCPU101は、ハズレ図柄データをメインRAM103の所定の記憶領域に記憶する。そして、次のステップ1506に進む。
ステップ1506において、メインCPU101は、普通図柄制御テーブル119を参照して、普図変動時間(0.8秒)及び普図停止表示時間(0.5秒)を決定する。その後、メインCPU101は、決定された普図変動時間を普図変動時間タイマカウンタにセットするとともに、決定された普図停止表示時間をメインRAM103に設けられた所定の一時記憶領域に記憶する。そして、次のステップ1507に進む。
ステップ1507において、メインCPU101は、普通図柄の変動表示を開始するための変動表示データをセットする。これにより、普通図柄表示装置32が点滅表示を開始する。そして、次のステップ1508に進む。
ステップ1508において、メインCPU101は、現時点の遊技状態を変動開始時の遊技状態として遊技状態バッファに記憶する。そして、次のステップ1509に進む。
ステップ1509において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄変動停止処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「11」をセットする。そして、普通図柄変動開始処理を終了する。
次に、上述したステップ1402の普通図柄変動停止処理について、図36のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1600において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄変動停止処理の実行を示すデータ「11」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「11」でないと判定した場合、普通図柄変動停止処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「11」であると判定した場合、次のステップ1601に進む。
ステップ1601において、メインCPU101は、上述のステップ1506で普図変動時間タイマカウンタにセットされた普図変動時間が経過したか否かを判定する。そして、普図変動時間が経過していないと判定した場合、普通図柄変動停止処理を終了する。一方、普図変動時間が経過したと判定した場合、次のステップ1602に進む。
ステップ1602において、メインCPU101は、普通図柄を普通図柄表示装置32に停止表示するための停止表示データをセットし、普通図柄の停止表示を実行する。そして、次のステップ1603に進む。
ステップ1603において、メインCPU101は、上述のステップ1506で決定された普図停止表示時間を普図停止表示時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ1604に進む。
ステップ1604において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄停止後処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「12」をセットする。そして、普通図柄変動停止処理を終了する。
次に、上述したステップ1403の普通図柄停止後処理について、図37のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1700において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄停止後処理の実行を示すデータ「12」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「12」でないと判定した場合、普通図柄停止後処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「12」であると判定した場合、次のステップ1701に進む。
ステップ1701において、メインCPU101は、上述のステップ1603で普図停止表示時間タイマカウンタにセットされた普図停止表示時間が経過したか否かを判定する。そして、当該普図停止表示時間が経過していないと判定した場合、普通図柄停止後処理を終了する。一方、当該普図停止表示時間が経過したと判定した場合、次のステップ1702に進む。
ステップ1702において、メインCPU101は、停止表示されている普通図柄が当たり図柄であるか否かを判定する。そして、停止表示されている普通図柄が当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ1704に進む。一方、停止表示されている普通図柄が当たり図柄であると判定した場合、次のステップ1703に進む。なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、当選判定処理の結果は必ず当たりとなるように設定されているため、ステップ1704に進むことはなく、常にステップ1703に進むこととなる。
ステップ1703において、メインCPU101は、普図関連制御処理において一般入賞口開放制御処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「13」をセットする。そして、普通図柄停止後処理を終了する。
また、上述のステップ1702で停止表示されている普通図柄が当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ1704において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄変動開始処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「10」をセットする。そして、普通図柄停止後処理を終了する。
次に、上述したステップ1404の一般入賞口開放制御処理について、図38のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1800において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが一般入賞口開放制御処理の実行を示すデータ「13」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「13」でないと判定した場合、一般入賞口開放制御処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「13」であると判定した場合、次のステップ1801に進む。
ステップ1801において、メインCPU101は、一般入賞口14が開放中であるか否か、すなわち、一般入賞口開閉扉14bが開いているか否か(一般入賞口ソレノイド14cが作動中であるか否か)を判定する。そして、一般入賞口14が開放中であると判定した場合、ステップ1804に進む。一方、一般入賞口14が開放中でないと判定した場合、次のステップ1802に進む。
ステップ1802において、メインCPU101は、一般入賞口開放制御テーブル120を参照し、一般入賞口14の開放時間(すなわち、一般入賞口ソレノイド14cの通電時間)を一般入賞口開放時間タイマカウンタにセットする。なお、ここで一般入賞口開放時間タイマカウンタにセットされた開放時間は、上述のステップ200のタイマ更新処理で減算されるようになっている。そして、次のステップ1803に進む。
ステップ1803において、メインCPU101は、一般入賞口開閉扉14bを開くことにより一般入賞口14を開放する。また、メインCPU101は、一般入賞口14を開放した旨を示す一般入賞口開放コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、一般入賞口開放制御処理を終了する。
また、上述のステップ1801で一般入賞口が開放中であると判定した場合に進むステップ1804において、メインCPU101は、上述のステップ1802で一般入賞口開放時間タイマカウンタにセットされた開放時間の経過、若しくは、一般入賞口14への開放終了規定数(10個)の遊技球の入球のいずれかの条件を満たしたか否かを判定する。そして、いずれの条件も満たしていないと判定した場合、一般入賞口開放制御処理を終了する。一方、いずれかの条件を満たしたと判定した場合、次のステップ1805に進む。
ステップ1805において、メインCPU101は、一般入賞口開閉扉14bを閉じることにより一般入賞口14を閉鎖する。すなわち、一般入賞口ソレノイド14cの通電を停止する。そして、次のステップ1806に進む。
ステップ1806において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄変動開始処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「10」をセットする。そして、一般入賞口開放制御処理を終了する。
(パチンコ機Pにおける演出の概要)
上述の如く、主制御基板100において各種処理が実行されることにより、特図遊技及び普図遊技、並びに、特別遊技が進行することとなる。そして、これら遊技の進行中には、主制御基板100から種々のコマンドを副制御基板300に送信し、このコマンドを副制御基板300が受信することにより、当該副制御基板300において、遊技の進行に伴う演出の制御が行われる。
以下では、特別図柄の変動表示中に実行され大当たりの抽選の結果を報知する変動演出、特別遊技中に実行されラウンド遊技の実行回数に関する所定の表示を行うラウンド表示演出について説明する。
(変動演出の概要)
変動演出は、特別図柄の変動表示中に、演出図柄50の表示態様により大当たりの抽選の結果を報知するものである。この変動演出では、演出表示装置21の表示部21aに表示される背景画像に重ねて、演出図柄50(ダミー図柄)の変動表示が行われる。そして、変動表示した後に停止表示された演出図柄50の組み合わせ(停止表示態様)により、大当たりの抽選の結果が遊技者に報知されるようになっている。
具体的には、特別図柄の変動表示の開始後に、すべての演出図柄50が停止表示された状態から、すべての演出図柄50の変動表示が開始され(図39(a)及び(b)参照)、その後、左側に位置する演出図柄50(以下、第1停止図柄という)、右側に位置する演出図柄50(以下、第2停止図柄という)、中央に位置する演出図柄50(以下、第3停止図柄)という順番で停止表示される(図39(c)~(e)参照)。
そして、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合には、すべての演出図柄50が同一の図柄で停止表示される(図39(e)参照)。すなわち、すべての演出図柄50が同一の図柄で停止表示されることにより、大当たりの抽選の結果が大当たりであることが報知される。
これに対して、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合には、特に図示していないが、すべての演出図柄50が同一の図柄で停止表示されることはない。すなわち、少なくとも一の演出図柄50が他の演出図柄50とは異なる図柄で停止表示されることにより、大当たりの抽選の結果がハズレであることが報知される。
また、本形態に係るパチンコ機Pには、変動演出の態様として、第1停止図柄と第2停止図柄とが異なる図柄で停止表示されるリーチなし変動パターン、及び、第1停止図柄と第2停止図柄とが同一の図柄で停止表示される(いわゆるリーチ表示が行われる)リーチ変動パターンが設けられている。これらの変動演出の態様はそれぞれ複数の態様を有しており、各態様には、変動の仕方や演出図柄50の表示内容等が種々設定されている。
また、特に図示していないが、本形態に係るパチンコ機Pでは、副制御基板300のサブROM302に、変動演出の態様を決定するための種々の変動演出決定テーブルが記憶されている。副制御基板300のサブCPU301は、主制御基板100から送信された変動モードコマンド及び変動パターンコマンドを受信することにより、所定の条件に応じた変動演出決定テーブルを選択するとともに、所定の数値範囲内(たとえば、0~249)で演出乱数(前半変動演出乱数、後半変動演出乱数)を取得する。そして、選択された変動演出決定テーブル、主制御基板100のメインCPU101から受信した変動モードコマンド、変動パターンコマンド及び取得された演出乱数(前半変動演出乱数、後半変動演出乱数)に基づいて、変動演出の態様を決定する。
具体的には、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、変動モードコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様が決定され、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様(リーチ発展演出の有無等)が決定されるようになっている。これにより、決定された態様に基づいた変動演出が、演出表示装置21において実行されることとなる。
(ラウンド表示演出の概要)
ラウンド表示演出は、ラウンド遊技の実行回数に関する所定の表示を行うものである。ここで、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1大入賞口18又は第2大入賞口55の開放に基づいて1回のラウンド遊技が実行されるようになっているが、一般入賞口14の開放によっても疑似的に1回のラウンド遊技が実行されるものとして、上述のラウンド表示演出が行われるようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、変動演出により大当たりの抽選の結果が大当たりである旨が報知されると(図39(e)参照)、演出表示装置21において特別遊技が開始される旨の表示が行われる。この特別遊技が開始される旨の表示は、図40(a)~(c)に示すように、大当たりの抽選において決定された大当たり図柄に応じた態様(すなわち、当該特別遊技中に獲得可能な賞球数に応じた態様)となっている。具体的には、大当たり図柄がX1又はX2であった場合(300個の賞球を獲得可能な場合)には「REGULAR BONUS!!」という表示が行われ(図40(a)参照)、大当たり図柄がX3又はX4であった場合(1500個の賞球を獲得可能な場合)には「BIG BONUS!!」という表示が行われ(図40(b)参照)、大当たり図柄がX5であった場合(3000個の賞球を獲得可能な場合)には「SUPER BIG BONUS!!」という表示が行われる(図40(c)参照)。
そして、特別遊技が開始されると、演出表示装置21において、大当たりを報知した際の演出図柄50及び特定のキャラクター画像やストーリー動画等により構成される特別遊技中演出画像が表示されるとともに、ラウンド表示演出が実行される。
このラウンド表示演出では、第1大入賞口18又は第2大入賞口55の開放に基づくラウンド遊技、及び、一般入賞口14の開放に基づく疑似的なラウンド遊技を含めて、何ラウンド目のラウンド遊技が実行されているのかを示すラウンド数の表示(たとえば、第1大入賞口18の開放に基づく1回目のラウンド遊技中には、「1ROUND」という表示)が行われる(図40(d)参照)。
具体的には、大当たり図柄X1又はX2の決定に基づいて行われ第1大入賞口18が開放される特別遊技では、一般入賞口14が開放されることはない。したがって、特に図示していないが、第1大入賞口18の開放に基づく1回目のラウンド遊技中には「1ROUND」の表示が行われ、第1大入賞口18の開放に基づく2回目のラウンド遊技中には「2ROUND」の表示が行われる。
また、同様に、大当たり図柄X3又はX4の決定に基づいて行われ第1大入賞口18が開放される特別遊技においても、一般入賞口14が開放されることはない。したがって、第1大入賞口18の開放に基づく1回目のラウンド遊技中には「1ROUND」の表示が行われ、その後、第1大入賞口18の開放に基づく2回目~10回目のラウンド遊技中に「2ROUND」~「10ROUND」の表示が行われる。
これに対して、大当たり図柄X5の決定に基づいて行われ第2大入賞口55が開放される特別遊技では、1回のラウンド遊技ごとに一般入賞口14が開放される。したがって、特に図示していないが、第2大入賞口55の開放に基づく1回目のラウンド遊技中には「1ROUND」の表示が行われ、1回目のラウンド遊技において遊技球がゲート20を通過したことに基づく一般入賞口14の開放中には「2ROUND」の表示が行われる。また、第2大入賞口55の開放に基づく2回目のラウンド遊技中には「3ROUND」の表示が行われ、2回目のラウンド遊技において遊技球がゲート20を通過したことに基づく一般入賞口14の開放中には「4ROUND」の表示が行われる。同様に、第2大入賞口55の開放に基づく3回目~10回目のラウンド遊技中、及び、各ラウンド遊技において遊技球がゲート20を通過したことに基づく一般入賞口14の開放中に、「5ROUND」~「20ROUND」の表示が行われる。
また、上述のラウンド表示は、主制御基板100から送信されるラウンド開始コマンド及び一般入賞口開放コマンドに基づいて実行されるようになっている。具体的には、福制御基板300のサブCPU301は、主制御基板100から1ラウンド目に対応するラウンド開始コマンドを受信することにより、演出表示装置21において「1ROUND」のラウンド表示を実行する。その後、主制御基板100からラウンド開始コマンド又は一般入賞口開放コマンドを受信するごとに、この受信時点におけるラウンド表示を更新する。これにより、第1大入賞口18又は第2大入賞口55の開放、或いは一般入賞口14の開放に基づくラウンド表示が、演出表示装置21において実行されることとなる。
以上のように、本形態におけるラウンド表示演出では、第1大入賞口18又は第2大入賞口55の開放に基づくラウンド遊技、及び、一般入賞口14の開放に基づく疑似的なラウンド遊技を含めたラウンド数の表示が行われる。したがって、大当たり図柄X5の決定に基づく特別遊技中には、このラウンド数の表示によっても、実際に実行されるラウンド遊技の回数よりも多い回数のラウンド遊技が実行されるような印象を遊技者に与えることができ、遊技者の興趣を高めることができる。
なお、ラウンド表示演出は、上述の態様に限定されるものではない。たとえば、第2大入賞口55の開放に基づくラウンド遊技中には、上述と同様に、ラウンドの表示を行うものの、第2大入賞口55の閉鎖後に行われる一般入賞口14の開放中には、ラウンドの表示を行う代わりに、上述のラウンド遊技が延長されたような旨を示唆する表示(たとえば、「チャンス! 1ROUND開放延長中!」のような文字表示)を行ってもよい。
このようにすることで、ラウンド遊技の実行時間が延長され、さらにはラウンド遊技中に入球可能な遊技球の数が増加したような印象を与えることができ、遊技者の興趣を高めることができる。
次に、上述の実施の形態の変形例について説明する。
上述の実施の形態では、第2大入賞口55へ入球した遊技球をゲート20が設けられていない上側通路57又はゲート20が設けられた下側通路58のいずれかに振り分ける振り分け部材として、可動片59が設けられていたが、振り分け部材はこれに限定されるものではない。
たとえば、上側通路57と下側通路58の分岐位置に、1又は複数の貫通孔が設けられた円板部材(いわゆるクルーン)を設け、転動してきた遊技球が円板部材の貫通孔へ進入しなかった場合には上側通路57へ振り分けられ、円板部材の貫通孔へ進入した場合には下側通路58へ振り分けられるようにしてもよい。
なお、このような円板部材を振り分け部材として設けた場合には、上側通路57又は下側通路58のいずれに振り分けられるかは遊技球の転動位置や転動速度等に委ねられることとなる。そのため、たとえば、第2大入賞口55へ入球した遊技球の全部が上側通路57へ振り分けられた場合には、遊技球がゲート20を通過しないような状況も生じ得る。したがって、このようにすることで、遊技球がゲート20を通過するか否か(一般入賞口14が開放されるか否か)について遊技者に関心を抱かせることができるため、特別遊技に対する遊技者の興趣をより高めることができる。
また、上述のような円板部材を設けた場合には、第2大入賞口55へ入球した遊技球をカウントすることにより、ゲート20を通過した遊技球が第2大入賞口55へ入球した何個目の遊技球であるのかを特定するとともに、第2大入賞口55へ終了規定数の遊技球が入球しラウンド遊技が終了した後に一般入賞口14が開放可能となるように、特定された個数に応じて普図変動時間や普図停止表示時間を決定してもよい。
たとえば、第2大入賞口55へ入球した1個目の遊技球がゲート20を通過した場合には、この時点から10個の遊技球が第2大入賞口55へ入球するまでの時間(5.1秒=0.3秒(2個目の遊技球が第2大入賞口55へ入球するまでの時間)+0.6秒×8(3個目~10個目の遊技球が第2大入賞口55へ入球するまでの時間))が経過した後に一般入賞口14が開放可能となるように、普図変動時間を5.0秒、普図停止表示時間を0.5秒に決定することができる。また、たとえば、第2大入賞口55へ入球した5個目の遊技球がゲート20を通過した場合には、この時点から10個の遊技球が第2大入賞口55へ入球するまでの時間(2.7秒=0.3秒(6個目の遊技球が第2大入賞口55へ入球するまでの時間)+0.6秒×4(7個目~10個目の遊技球が第2大入賞口55へ入球するまでの時間))が経過した後に一般入賞口14が開放可能となるように、普図変動時間を2.5秒、普図停止表示時間を0.5秒に決定することができる。
このようにすることで、遊技球がゲート20を通過する時点が確定しない場合であっても、第2大入賞口55が閉鎖した後に一般入賞口14を開放させることができる。
また、上述の実施の形態における第2アタッカー装置AS2内には、ゲート20が設けられていない上側通路57と、ゲート20が設けられた下側通路58とが設けられていたが、これに限定されるものではない。
たとえば、図41に示すように、ゲート20が設けられていない通路は設けず、ゲート20が設けられている通路のみとしてもよい。すなわち、第2大入賞口55へ入球した遊技球がすべてゲート20を通過するようにしてもよい。
なお、このようにした場合には、上述と同様に、第2大入賞口へ終了規定数の遊技球が入球しラウンド遊技が終了した後に一般入賞口14が開放可能となるように、1個目の遊技球がゲート20を通過した場合の普図変動時間や普図停止表示時間を決定してもよい。
また、上述の実施の形態では、大当たりの抽選により決定された大当たり図柄の種類に応じて、特別遊技が終了した後の遊技状態が低確率遊技状態又は高確率遊技状態のいずれかに設定されるようになっていたが、これに限定されるものではない。
たとえば、第2大入賞口55の内部に遊技球が進入可能な特定領域(確変領域)を設け、特別遊技中に所定数(たとえば、1個)の遊技球が特定領域へ進入した場合、特別遊技の終了後に高確率遊技状態を設定し、特別遊技中に所定数の遊技球が特定領域へ進入しなかった場合、特別遊技の終了後に低確率遊技状態を設定するようにしてもよい。
また、上述のように設定する場合には、大当たりの抽選により決定された大当たり図柄の種類に応じて、特定領域へ遊技球が進入可能となるような第2大入賞口55の開閉パターン、及び、特定領域へ遊技球が進入不可となるような第2大入賞口55の開閉パターンのいずれかが決定されるように設定し、この開閉パターンで第2大入賞口55を開閉することで特定領域への遊技球の進入(すなわち、低確率遊技状態又は高確率遊技状態の設定)を制御するようにしてもよい。
また、第2大入賞口55に設けられているゲート20を上述の特定領域として用いてもよい。すなわち、遊技球のゲート20の通過に基づいて、一般入賞口14の開放を可能とするとともに、特別遊技終了後の遊技状態を高確率遊技状態に設定するようにしてもよい。
このようにすることで、遊技球がゲート20を通過することに対する遊技者の関心がより高まり、特別遊技に対する遊技者の興趣をより高めることができる。
なお、ゲート20とは別個の領域を、特定領域として用いてもよい。
また、遊技状態としては、高確率遊技状態及び低確率遊技状態の両方を設けるのではなく、低確率遊技状態のみを設けてもよい。すなわち、特別遊技の終了後には常に低確率遊技状態が設定されるようにしてもよい。
このようにすることで、短期間のうちに大当たりに多数回当選し、過度な賞球が付与されてしまうような事態を防止することができる。
また、上述の実施の形態では、大当たりの抽選において大当たりに当選すると複数回のラウンド遊技が行われる特別遊技が実行されるようになっているが、これに限定されるものではない。たとえば、大当たりの抽選の結果として大当たり及びハズレ以外に小当たりを設けるとともに、小当たりに当選した場合には小当たりの当選に基づく特別遊技を実行できるようにしてもよい。そして、この小当たりの当選に基づく特別遊技では第2大入賞口55が開放される遊技(本発明の開放遊技に相当)が複数回行われるようにしてもよい。
このようにすることで、小当たりの当選に基づく特別遊技中にも一般入賞口14が開放され、この一般入賞口14への遊技球の入球に基づく賞球を獲得できることとなるため、特別遊技に対する遊技者の興趣を高めることができる。
また、上述の実施の形態における大当たり図柄X5の決定に基づく特別遊技では、第2大入賞口55と一般入賞口14が同時に開放されることはなく、両者が交互に開放されるようになっていたが、これに限定されるものではない。たとえば、第2大入賞口55の開放中に一般入賞口14が開放するように、また、一般入賞口14の開放中に第2大入賞口55が開放するように、普図変動時間、普図停止表示時間、第2大入賞口55のインターバル時間、一般入賞口14の開放時間等を設定してもよい。
このようにすることで、一般入賞口14及び第2大入賞口55の両方が開放される期間は、遊技球が一般入賞口14及び第2大入賞口55のいずれにも入球可能となるため、打ち出した遊技球がアウト口19へ受け入れられ無駄に消費されてしまうような事態が生じるのを抑止することができる。
また、上述の実施の形態における大当たり図柄X5の決定に基づく特別遊技では、各ラウンド遊技が実行されるごとに一般入賞口14が1回開放されるようになっていたが、これに限定されるものではない。たとえば、各ラウンド遊技において、1の遊技球がゲート20を通過し、この通過に基づく一般入賞口14の開放が終了した後に、さらに遊技球がゲート20を通過し、この通過に基づく一般入賞口14の開放が行われるように、普図変動時間、普図停止表示時間、一般入賞口14の開放時間等を設定してもよい。
このようにすることで、上述の特別遊技においてより多くの賞球を獲得することができるため、特別遊技に対する遊技者の興趣を高めることができる。
また、上述の実施の形態では、遊技状態(低確率遊技状態、高確率遊技状態)ごとに設定可能な大当たりの当選確率は1パターンのみとなっていたが、遊技状態ごとに複数段階の大当たりの当選確率の中からいずれかを設定できるようにしてもよい。すなわち、大当たりの当選確率がそれぞれ別個に定められた複数段階の設定を設けてもよい。そして、この場合には、設定ごとに、大当たり図柄X5が決定される確率が異なるように設定してもよい。
このようにすることで、第2大入賞口55への遊技球の入球のみならず、一般入賞口14への遊技球の入球に基づく賞球を獲得可能な特別遊技の実行確率が変化するため、特別遊技に対する遊技者の興趣を高めることができる。
なお、上述の変形例は、可能な範囲で互いに組み合わせて構成することもできる。
なお、上述の実施の形態におけるゲート20は、本発明の通過領域に相当する。また、上述の実施の形態における第2大入賞口55は、本発明の大入賞口に相当する。また、上述の実施の形態における一般入賞口14は、本発明の特定入賞口に相当する。また、上述の実施の形態におけるラウンド遊技は、本発明の開放遊技に相当する。また、上述の実施の形態における特別遊技制御処理、ラウンド遊技制御処理を実行するメインCPU101は、本発明の特別遊技実行手段に相当する。また、上述の実施の形態におけるステップ1502の処理を実行するメインCPU101は、本発明の決定手段に相当する。また、上述の実施の形態におけるステップ1803の処理を実行するメインCPU101、一般入賞口開閉扉14b、一般入賞口ソレノイド14cは、本発明の開放手段に相当する。また、上述の実施の形態における発射払出制御基板200は、本発明の払出手段に相当する。また、上述の実施の形態におけるパチンコ機Pは、本発明の遊技機に相当する。
P パチンコ機
AS1 第1アタッカー装置
AS2 第2アタッカー装置
NS 一般入賞口装置
14 一般入賞口
18 第1大入賞口
20 ゲート
55 第2大入賞口
100 主制御基板
101 メインCPU
102 メインROM
103 メインRAM

Claims (1)

  1. 遊技球が流下可能な遊技領域と、
    遊技球が通過可能な通過領域と、
    前記遊技領域に設けられ開閉可能な大入賞口及び特定入賞口と、
    所定の実行条件が成立することに基づき、前記大入賞口を開放する開放遊技が複数回行われる特別遊技を実行する特別遊技実行手段と、
    遊技球が前記通過領域を通過することに基づき、前記特定入賞口の開放の可否を決定する決定手段と、
    前記決定手段により前記特定入賞口を開放する旨が決定された場合に、当該特定入賞口を開放する開放手段と、
    前記大入賞口又は前記特定入賞口への遊技球の入球に基づき、所定数の遊技球を賞球として払い出す払出手段と、を備え、
    前記決定手段は、
    前記開放遊技の実行中において、少なくとも遊技球が前記通過領域を通過してから前記特定入賞口の開放が終了するまでの決定不可期間外に遊技球が前記通過領域を通過した場合に、前記特定入賞口の開放の可否を決定可能であるように設定された遊技機において、
    前記開放遊技の実行中に遊技球が前記通過領域を通過した場合には、次に実行される前記開放遊技が開始されるまでに前記決定不可期間が終了可能であり、前記開放遊技の実行中には、前記決定手段による前記特定入賞口の開放の可否の決定を少なくとも1回行うことが可能であり、開放中の前記特定入賞口に遊技球が入球可能であることを特徴とする遊技機。
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