JP7037347B2 - 遊技機 - Google Patents
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また、近年では、演出効果を向上すべく、乱数が取得されることを契機として種々の演出を実行可能な遊技機も考案されている。このような遊技機においては、乱数が取得されることを契機として、所定の表示態様で保留表示を行う保留表示演出や、当該保留に係る乱数が大当たりに当選するものであるか否かの判定を行った上で、当該判定の結果を示唆可能な背景画像を表示する先読みゾーン演出等を実行可能となっている。
また、より演出効果を高めるべく、乱数が取得されることを契機として、上述の保留表示演出及び先読みゾーン演出を同時に実行するような遊技機も知られている(特許文献1参照)。
以下、本発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。なお、下記の符号及び記載は、本発明の構成に相当する発明の実施の形態における構成の符号及び名称を示したものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(パチンコ機Pの外部構成)
本形態に係る遊技機は、遊技媒体として遊技球を使用するパチンコ機Pである。特に図示していないが、パチンコ機Pが設置される遊技場においては、島と呼ばれる遊技機の設置領域に、複数台のパチンコ機Pが並べて配設されるとともに、遊技球を貸し出すための遊技球貸出装置が各パチンコ機Pに隣接して設置される。また、各パチンコ機Pは対応する遊技球貸出装置Rに接続されている。
遊技球貸出装置Rは、紙幣の投入や遊技球の貸し出しに必要な価値情報が記憶される記憶媒体(カード)の挿入が可能となっている。そして、遊技球貸出装置Rに紙幣を投入(又は、カードを挿入)した上で、パチンコ機Pに対して所定の操作を行うことにより、遊技球貸出装置Rから遊技球の貸し出しを受けることができるようになっている。
この遊技領域12は、図3に示すように、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て左側の領域である第1遊技領域12aと、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て右側の領域である第2遊技領域12bとから構成されている。これら2つの遊技領域12は、発射装置の発射強度により、遊技球の進入可能性が異なるようになっている。具体的には、発射装置の発射強度が所定の強度未満(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達しない程度の強度)の場合には、遊技球は第1遊技領域12aに進入する。これに対して、発射装置の発射強度が所定の強度以上(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達可能な強度)の場合には、遊技球は第2遊技領域12bに進入する。
なお、一般入賞口14の設置個数や設置位置は特に限定されるものではない。
また、この可動片16bの構成は特に限定されるものではなく、たとえば、遊技盤11に直交する軸を中心に左右方向に回動して第2始動入賞口16を開閉する一対の羽根部材や、水平な軸を中心に前後方向に回動して第2始動入賞口16を開閉する蓋部材により構成してもよいし、また、上下方向にスライドして第2始動入賞口16を開閉するシャッター部材により構成してもよい。
なお、第1始動入賞口15や第2始動入賞口16の設置位置は特に限定されるものではなく、たとえば、第1始動入賞口15や第2始動入賞口16は、いずれの遊技領域12(第1遊技領域12a、第2遊技領域12b)を流下する遊技球も入球しやすいような位置に配置してもよい。
なお、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づいて払い出される賞球は、1個以上であれば特に限定されるものではなく、いかなる個数にしてもよい。また、可動片16bが設けられている始動入賞口(第2始動入賞口16)と可動片16bが設けられていない始動入賞口(第1始動入賞口15)とでは、賞球の数を同一にしてもよいし、異ならせてもよい。
そして、大入賞口18へ遊技球が入球すると、所定個数(本形態では15個)の賞球が払い出される。
また、図3に示すように、この大入賞口18へは、第2遊技領域12bを流下する遊技球が入球可能となっており、第1遊技領域12aを流下する遊技球は入球できないようになっている。
このように、第1遊技領域12aを流下する遊技球は第1始動入賞口15への入球が可能となっており、第2遊技領域12bを流下する遊技球はゲート20の通過、第2始動入賞口16への入球、大入賞口18への入球が可能となっている。
なお、演出表示装置21は、液晶表示装置に限定されるものではなく、たとえば、外周に図柄が付された複数のドラムを用いて各種表示を行うドラム式の表示装置等を用いてもよい。
また、上皿6の前方位置には、遊技者が操作することにより遊技中や待機中等に実行される演出の進行や切り替えが可能な演出操作装置9が設けられている。本形態における演出操作装置9は、円形リング状の枠体であって回転操作が可能な操作ダイヤル9aと、操作ダイヤル9aに嵌め込まれており押下操作が可能な操作ボタン9bとから構成されている。そして、演出表示装置21において所定の演出が実行されているときに、操作ダイヤル9aの回転操作や操作ボタン9bの押下操作を行うと、上述の所定の演出が進行したり、異なる演出に切り替わったりするようになっている。
なお、演出操作装置9としては、操作ダイヤル9aや操作ボタン9b等に限定されるものではなく、上下左右方向の入力が可能な十字キー等を設けてもよい。また、操作ダイヤル9aや操作ボタン9b等の演出操作装置9を設けるとともに、上述の十字キーを別途設けてもよい。
次に、パチンコ機Pの遊技や演出を制御する制御手段について説明する。
上述の制御手段は各種制御基板により構成されており、具体的には、図4に示すように、パチンコ機Pの遊技の基本動作を制御する主制御基板100、遊技球の発射及び賞球の払い出しを制御する発射払出制御基板200、各種演出を制御する副制御基板300、及び、遊技球貸出装置Rへの操作を中継する遊技球貸出制御基板400を備えている。
さらに、主制御基板100及び発射払出制御基板200には、遊技進行上の種々の情報をパチンコ機Pの外部(たとえば、遊技場のホールコンピュータ等)に出力するための外部情報端子基板500が接続されている。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、発射払出制御基板200が遊技球の発射及び賞球の払い出しの双方を制御しているが、遊技球の発射を制御する基板(発射制御基板)と、賞球の払い出しを制御する基板(払出制御基板)とを別個に設けてもよい。
この主制御基板100は、図4に示すように、各種演算処理を行うメインCPU101と、遊技を進行するための制御プログラム、遊技に必要なデータやテーブル等を格納するメインROM102と、演算処理時の一時記憶領域等として用いられるメインRAM103と、を備えている。
そして、メインCPU101は、後述する各検出センサやタイマからの信号に基づき、メインROM102に格納されている制御プログラムを読み出して演算処理を行うとともに、メインCPU101に接続されている各種装置の制御や、演算処理の結果に基づく他の基板へのコマンド送信等を行う。
そして、主制御基板100によって、各ソレノイドが駆動されることで第2始動入賞口16や大入賞口18の開閉制御がなされ、また、各表示装置の表示制御がなされるようになっている。
なお、遊技球を発射する装置としては、発射モータ61ではなく、ロータリーソレノイドを用いてもよい。
また、図4に示すように、発射払出制御基板200には、遊技球貸出制御基板400を介して、価値情報表示装置35と、球貸ボタン36の押下操作を検出する球貸スイッチ36aと、カード返却ボタン37の押下操作を検出するカード返却スイッチ37aと、が接続されている。
また、カード返却ボタン37が押下操作されると、カード返却スイッチ37aから出力される検出信号が発射払出制御基板200に入力され、当該発射払出制御基板200は、遊技球貸出装置Rに対して、カードの返却を要求する返却要求信号を送信する。そして、遊技球貸出装置Rが返却要求信号を受信すると、当該遊技球貸出装置Rによりカードを排出する制御がなされる。
この副制御基板300は、図4に示すように、各種演算処理を行うサブCPU301と、演出を実行するための制御プログラム、演出の実行に必要なデータやテーブル等を格納するサブROM302と、演算処理時の一時記憶領域等として用いられるサブRAM303と、を備えており、主制御基板100から副制御基板300への一方向に通信可能となるように接続されている。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、音声制御基板と電飾制御基板とを別個に設けているが、これらの基板の機能を集約した1枚の基板(音声電飾制御基板)を設け、当該基板により、音声出力及び照明の点灯のいずれをも制御するようにしてもよい。
次に、本形態のパチンコ機Pにおける遊技について、メインROM102に格納されている各種テーブルに基づいて説明する。
上述の如く、本形態のパチンコ機Pにおいては、特図遊技と普図遊技の遊技が並行して進行する。また、これら両遊技を進行する際の遊技状態としては、低確率遊技状態(いわゆる非確変状態)又は高確率遊技状態(いわゆる確変状態)のいずれかの遊技状態と、非時短遊技状態又は時短遊技状態のいずれかの遊技状態と、が組み合わされたいずれかの遊技状態が設定されるようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、低確率遊技状態及び非時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(以下、通常遊技状態という)又は高確率遊技状態及び時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(以下、高確率時短遊技状態という)のいずれかの遊技状態が設定される。
また、非時短遊技状態は、可動片16bが開きにくく(すなわち、第2始動入賞口16が開状態となりにくく)、第2始動入賞口16へ遊技球が入球しにくい遊技状態である。また、時短遊技状態は、非時短遊技状態よりも可動片16bが開きやすく(すなわち、第2始動入賞口16が開状態となりやすく)、第2始動入賞口16へ遊技球が入球しやすい遊技状態である。
なお、工場出荷直後やリセット後の初期状態においては、通常遊技状態が設定されるようになっている。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、第1遊技領域12aを流下する遊技球は、第1始動入賞口15への入球が可能となっている。また、第2遊技領域12bを流下する遊技球は、大入賞口18への入球、ゲート20の通過、第2始動入賞口16への入球が可能となっている。そして、通常遊技状態中は、遊技球が第1始動入賞口15へ入球するように、遊技者に第1遊技領域12aへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる左打ち)を行わせ、高確率時短遊技状態中及び特別遊技中は、大入賞口18へ遊技球が入球し、或いは遊技球がゲート20を通過及び第2始動入賞口16へ入球するように、遊技者に第2遊技領域12bへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる右打ち)を行わせる。
具体的には、高確率時短遊技状態中及び特別遊技中は、演出表示装置21において第2遊技領域12bへ向けて遊技球を打ち出す旨を指示する表示が行われ、通常遊技状態が設定されると、演出表示装置21において第1遊技領域12aへ向けて遊技球を打ち出す旨を指示する表示が行われる。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pは、大当たりの抽選に用いられる乱数として、大当たりの判定に用いられる大当たり決定乱数、特別図柄の種別の決定に用いられる当たり図柄乱数、並びに、上述の変動演出のパターン(以下、変動演出パターンという)を決定するための変動モード番号、変動パターン番号の決定に用いられるリーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数を有している。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の大当たり決定乱数は、主制御基板100に内蔵されたハードウェア乱数を用いている。この大当たり決定乱数は、一定の規則に従って更新され、乱数列が一巡するごとに自動的に乱数列が変更されるとともに、システムリセット毎にスタート値が変更されるようになっている。
また、変動演出パターンの決定に用いられる乱数は上述の3種類に限定されるものではなく、たとえば、これらの乱数に加えて他の乱数を用いてもよいし、これらの乱数のうちいずれか1又は複数の乱数を用いてもよい。
この保留記憶領域は、第1始動入賞口15への遊技球の入球により取得される各乱数値(以下、第1特図乱数という)を記憶するための第1保留記憶領域、及び、第2始動入賞口16への遊技球の入球により取得される各乱数値(以下、第2特図乱数という)を記憶するための第2保留記憶領域から構成されている。そして、これらの保留記憶領域は、それぞれ第1記憶部から第4記憶部までの計4つの記憶部から構成されており、第1特図乱数を計4組、第2特図乱数を計4組記憶可能となっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1保留記憶領域に記憶されている第1特図乱数の組数(以下、第1特図保留数という)は、第1特図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶され、第2保留記憶領域に記憶されている第2特図乱数の組数(以下、第2特図保留数という)は、第2特図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶されるようになっている。
なお、本明細書においては、上述のように、第1特図乱数や第2特図乱数が保留記憶領域に記憶されることを「保留」や「保留記憶」ともいい、また、第1特図保留数や第2特図保留数を単に「保留数」ともいう。
なお、大当たりの抽選に係るテーブルはこれらに限定されるものではなく、他に、乱数に基づく判定や決定を行う必要がある場合には、適宜、テーブルを設けてもよい。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0~65535の数値範囲内で1個の大当たり決定乱数が取得される。そして、大当たりの抽選を行う時点の遊技状態に応じて、低確率判定テーブル110a又は高確率判定テーブル110bのいずれかの大当たり決定乱数判定テーブル110が選択され、取得された大当たり決定乱数と選択された大当たり決定乱数判定テーブル110とに基づいて大当たりの抽選が行われる。
すなわち、高確率判定テーブル110bは、低確率判定テーブル110aに比べて、大当たりの当選確率がおよそ5倍となるように設定されている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0~199の数値範囲内で1個の当たり図柄乱数が取得される。そして、上述の大当たりの抽選によって大当たりに当選した場合に、遊技球が入球した始動入賞口に応じて、第1始動入賞口判定テーブル111a又は第2始動入賞口判定テーブル111bのいずれかの当たり図柄乱数判定テーブル111が選択され、取得された当たり図柄乱数と選択された当たり図柄乱数判定テーブル111とに基づいて、特別図柄の種別が決定される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、いずれの当たり図柄乱数判定テーブル111であっても、同一の大当たり図柄が決定されるようになっているが、これに限定されるものではなく、各テーブルにおいて異なる大当たり図柄が決定されるようにしてもよい。
すなわち、当たり図柄乱数判定テーブル111は、大当たりに当選した場合にのみ参照され、ハズレの場合には参照されないようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、上述のように大当たりの抽選によって特別図柄が決定されると、当該決定の結果に基づいて変動演出パターンを決定するための変動モード番号及び変動パターン番号が決定されるとともに、決定された変動モード番号に対応する変動モードコマンド、及び、決定された変動パターン番号に対応する変動パターンコマンドが生成される。そして、生成された変動モードコマンド及び変動パターンコマンドは、主制御基板100から副制御基板300に送信され、副制御基板300は、受信した変動モードコマンド及び変動パターンコマンドに基づいて、大当たりの抽選の結果を報知する変動演出の具体的な態様(たとえば、演出表示装置21の表示部21aに表示する画像等)を決定する。変動モードコマンド及び変動パターンコマンドは、変動演出の変動時間及び態様の決定に用いられるコマンドである。
このリーチグループ決定乱数判定テーブル112は、遊技状態、始動入賞口の種別、及び、保留数(第1特図保留数、第2特図保留数)ごとに複数設けられている。ここでは、図7(a)~(c)に示すように、遊技状態が非時短遊技状態であってかつ第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に選択されるリーチグループ決定乱数判定テーブル112、及び、遊技状態が時短遊技状態であってかつ第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に選択されるリーチグループ決定乱数判定テーブル112について説明する。
また、遊技状態が時短遊技状態でありかつ第2始動入賞口16への遊技球の入球により取得された第2特図乱数に基づく大当たりの抽選の結果がハズレとなったときは、当該抽選時の第2特図保留数が0~3であった場合に(すなわち、第2特図保留数がいかなる個数であっても)、第3判定テーブル112cが選択される(図7(c)参照)。
また、図7(b)に示すように、第2判定テーブル112bによれば、リーチグループ決定乱数が0~8999であった場合に「第2グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9000~9899であった場合に「第4グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9900~10006であった場合に「第5グループ」が決定される。
さらに、図7(c)に示すように、第3判定テーブル112cによれば、リーチグループ決定乱数が0~7999であった場合に「第1グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が8000~8999であった場合に「第3グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9000~10006であった場合に「第5グループ」が決定される。
ここで、グループ種別の決定を行うにあたっては、この決定を行う時点の保留数に応じたリーチグループ決定乱数判定テーブル112、すなわち、第1判定テーブル112a又は第2判定テーブル112bのいずれかが参照されるようになっているが、本形態における第1判定テーブル112a及び第2判定テーブル112bはいずれも、リーチグループ決定乱数が0~8999の場合に、第1グループ又は第2グループのいずれかが決定され、リーチグループ決定乱数が9000~10006の場合に、第4グループ又は第5グループのいずれかが決定されるように、設定されている(図7(a)及び(b)参照)。
したがって、変動開始時の保留数と、上述の事前判定処理を実行する際の保留数とが異なっていたとしても、上述の事前判定処理において第1グループ又は第2グループのいずれかのグループ種別が決定された場合には、変動開始時においても、第1グループ又は第2グループのいずれかのグループ種別が決定される。また、上述の事前判定処理において第4グループ又は第5グループのいずれかのグループ種別が決定された場合には、変動開始時において、事前判定処理で決定されたグループ種別と同一のグループ種別が決定される。そして、後述するように、各グループに変動モード番号及び変動パターン抽選テーブル114が対応付けられているため、事前判定処理において第4グループ又は第5グループのいずれかのグループ種別が決定された場合には、事前判定処理時及び変動開始時のいずれの時点でも、同一の変動モード番号及び変動パターン番号が決定される。
このリーチモード決定乱数判定テーブル113は、大別して、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に参照されるハズレ用判定テーブルと、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合に参照される大当たり用判定テーブルと、を備えている。
また、図8(b)に示すように、第2グループ用判定テーブル113bによれば、リーチモード決定乱数が0~2038であった場合に、「00H」の変動モード番号が決定されるとともに、第2変動テーブル114bが選択される。
また、図8(c)に示すように、第3グループ用判定テーブル113cによれば、リーチモード決定乱数が0~2038であった場合に、「00H」という変動モード番号が決定されるとともに、第3変動テーブル114cが選択される。
また、図8(d)に示すように、第4グループ用判定テーブル113dによれば、リーチモード決定乱数が0~2038であった場合に、「01H」という変動モード番号が決定されるとともに、第4変動テーブル114dが選択される。
また、図8(e)に示すように、第5グループ用判定テーブル113eによれば、リーチモード決定乱数が0~1799であった場合に、「02H」という変動モード番号が決定されるとともに、第5変動テーブル114eが選択される。また、リーチモード決定乱数が1800~2038であった場合に、「03H」という変動モード番号が決定されるとともに、第5変動テーブル114eが選択される。
本形態に係るパチンコ機Pでは、図9(a)及び(b)に示すように、大当たり用判定テーブルとして、非時短遊技状態において特別図柄X1又はX2が決定された場合に参照される第1大当たり用判定テーブル113f、及び、時短遊技状態において特別図柄X1又はX2が決定された場合に参照される第2大当たり用判定テーブル113gが設けられている。
また、図9(b)に示すように、第2大当たり用判定テーブル113gによれば、リーチモード決定乱数が0~699であった場合に、「A2H」の変動モード番号が決定されるとともに第31変動テーブル114gが選択され、リーチモード決定乱数が700~1399であった場合に、「A3H」の変動モード番号が決定されるとともに第32変動テーブル114hが選択され、リーチモード決定乱数が1400~2038であった場合に、「04H」の変動モード番号が決定されるとともに第33変動テーブル114iが選択される。
ここでは、図10(a)~(i)に示すように、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に決定される第1変動テーブル114a、第2変動テーブル114b、第3変動テーブル114c、第4変動テーブル114d及び第5変動テーブル114e、並びに、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合に決定される第30変動テーブル114f、第31変動テーブル114g、第32変動テーブル114h及び第33変動テーブル114iについて説明する。
たとえば、図10(a)に示すように、第1変動テーブル114aによれば、変動パターン乱数が0~249であった場合に(すなわち、変動パターン乱数がいかなる値であっても)「00H」という変動パターン番号が決定される。また、図10(d)に示すように、第4変動テーブル114dによれば、変動パターン乱数が0~249であった場合に「05H」という変動パターン番号が決定される。
なお、同様に、他の変動パターンテーブル114によっても、変動パターン乱数に対応して、所定の変動パターン番号が決定されるようになっている(図10参照)。
本形態に係るパチンコ機Pは、上述の各種処理や特別遊技の制御を行うためのテーブルとして、変動時間決定テーブル115、特別電動役物作動テーブル116、及び、遊技状態設定テーブル117等を備えている。
本形態に係るパチンコ機Pは、この変動時間決定テーブル115として、各変動モード番号に対応する変動演出の前半部分の変動時間(以下、前半変動時間という)が定められた第1変動時間決定テーブル115a、及び、各変動パターン番号に対応する変動演出の後半部分の変動時間(以下、後半変動時間という)が定められた第2変動時間決定テーブル115bを備えている(図11(a)及び(b)参照)。
また、決定された変動時間に基づいて、演出表示装置21では変動演出が行われるとともに、特別図柄表示装置(第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31)では特別図柄の変動表示が行われる。具体的には、遊技球が入球した始動入賞口が第1始動入賞口15の場合には、決定された変動時間の間、第1特別図柄表示装置30が点滅表示され、遊技球が入球した始動入賞口が第2始動入賞口16の場合には、決定された変動時間の間、第2特別図柄表示装置31が点滅表示される。そして、変動時間の経過後、決定された特別図柄が停止表示される。
なお、変動演出の態様については、変動モードコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様を決定し、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様を決定するのではなく、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様を決定し、変動モードコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様を決定するようにしてもよい。
また、変動演出は、前半部分と後半部分とに分けるのではなく、より多くの部分に分けて、変動モードコマンドや変動パターンコマンドに基づいて、それぞれの部分の態様を決定するようにしてもよい。
また、変動演出の態様は、変動モードコマンド及び変動パターンコマンドのみならず、他のコマンドに基づいて決定してもよい。また、変動モードコマンド又は変動パターンコマンドのいずれかのみに基づいて決定してもよい。
なお、特別遊技中に獲得可能な賞球の期待値は、特別図柄X2が決定された場合よりも、特別図柄X1が決定された場合の方が多い。
本形態に係るパチンコ機Pでは、図13に示すように、特別図柄X1及び特別図柄X2のいずれが決定された場合であっても、特別遊技の終了後の遊技状態が高確率時短遊技状態に設定される。また、高確率遊技状態の継続回数(以下、高確回数という)及び時短遊技状態の継続回数(以下、時短回数という)はいずれも、100回に設定される。すなわち、特別遊技の終了後、大当たりの抽選の結果が100回導出されるまで、高確率時短遊技状態が継続する。また、この遊技状態の継続中に大当たりに当選した場合には、再度、高確回数及び時短回数が設定されるようになっている。したがって、特別遊技の終了後に高確率時短遊技状態が設定され、この遊技状態の継続中に大当たりに当選することなく、100回の抽選の結果がすべてハズレとなると、遊技状態が通常遊技状態に変更されることとなる。
なお、特別遊技の終了後の遊技状態としては、いずれの特別図柄が決定された場合にも同一の遊技状態を設定するのではなく、大当たりの抽選によって決定された特別図柄の種別に基づいて異なる遊技状態(たとえば、低確率遊技状態と時短遊技状態とを組み合わせた遊技状態、高確率遊技状態と非時短遊技状態とを組み合わせた遊技状態等)を設定するようにしてもよい。
本形態に係るパチンコ機Pでは、発射装置(図示しておらず)により発射され遊技領域12を流下する遊技球がゲート20を通過すると、第2始動入賞口16の可動片16bを作動させて当該可動片16bを開くか否かを決定する普通図柄の抽選が行われる。そして、この普通図柄の抽選によって当たりとなると、可動片16bが開き、第2始動入賞口16が開状態となるため、第2始動入賞口16への遊技球の入球が容易となる。
この普通図柄の抽選は、遊技球がゲート20を通過することを契機に取得される当たり決定乱数、及び、メインROM102に格納されており当該乱数を判定するための当たり決定乱数判定テーブル118に基づいて、行われる。
なお、本形態に係るパチンコ機Pにおいて、当たり決定乱数には、主制御基板100に内蔵されたハードウェア乱数を用いている。この当たり決定乱数は、一定の規則に従って更新され、乱数列が一巡するごとに自動的に乱数列が変更されるとともに、システムリセット毎にスタート値が変更されるようになっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、普図保留記憶領域に記憶されている当たり決定乱数の数(以下、普図保留数という)は、普図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶されるようになっている。
なお、本明細書においては、上述のように、当たり決定乱数が普図保留記憶領域に記憶されることを「普図保留」ともいう。
本形態に係るパチンコ機Pでは、遊技球がゲート20を通過すると、0~65535の数値範囲内で1個の当たり決定乱数が取得される。そして、普通図柄の抽選を行う時点の遊技状態が非時短遊技状態であれば、非時短判定テーブル118aが選択され、取得された当たり決定乱数と選択された非時短判定テーブル118aとに基づいて普通図柄の抽選が行われる。また、普通図柄の抽選を行う時点の遊技状態が時短遊技状態であれば、時短判定テーブル118bが選択され、取得された当たり決定乱数と選択された時短判定テーブル118bとに基づいて普通図柄の抽選が行われる。
また、時短判定テーブル118bによれば、当たり決定乱数が1~65000であった場合に当たりと判定され、これ以外の当たり決定乱数(0、65001~65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この時短判定テーブル118bにおいて当たりとなる確率は65000/65536、すなわち、およそ99/100となる。
なお、普通図柄の抽選によって当たりとなった場合には当たり図柄が決定され、ハズレとなった場合にはハズレ図柄が決定される。
本形態に係るパチンコ機Pでは、図15に示すように、遊技状態が非時短遊技状態の場合には普通図柄の変動時間が3秒に決定され、遊技状態が時短遊技状態の場合には普通図柄の変動時間が0.6秒に決定される。そして、普通図柄の変動時間が決定されると、この決定された普通図柄の変動時間の間、普通図柄表示装置32(図3参照)が点滅表示される。そして、普通図柄の抽選により当たりとなって当たり図柄が決定された場合には、普通図柄表示装置32が点灯し、ハズレとなってハズレ図柄が決定された場合には、普通図柄表示装置32が消灯する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、普通図柄表示装置32が点灯すると、第2始動入賞口16の可動片16bが、第2始動入賞口開放制御テーブル120に定められた態様で開閉するようになっている。具体的には、遊技状態が非時短遊技状態の場合には、図16に示すように、始動入賞口ソレノイド16cが0.2秒(=0.2秒×1回)通電されるため、第2始動入賞口16の可動片16bが0.2秒開放される。また、遊技状態が時短遊技状態の場合には、図16に示すように、始動入賞口ソレノイド16cが2.4秒(=1.2秒×2回)通電されるため、第2始動入賞口16の可動片16bが合計2.4秒開放される。
次に、上述の特図遊技、普図遊技及び特別遊技の進行に伴って主制御基板100で実行される処理の概要について、フローチャートを用いて説明する。
まず、主制御基板100のメイン処理を説明する。
電源基板により電源が供給されると、メインCPU101にシステムリセットが発生し、メインCPU101は、図17のフローチャートに示すメイン処理を実行する。
ステップ101において、メインCPU101は、当たり図柄乱数を更新する際に参照される当たり図柄乱数用初期値更新乱数の更新を行う。この当たり図柄乱数用初期値更新乱数は、当たり図柄乱数の初期値を決定するためのものである。すなわち、当たり図柄乱数は、更新を開始する時点の当たり図柄乱数用初期値更新乱数を初期値として更新が行われる。そして、この乱数範囲を1周すると、その時点における当たり図柄乱数用初期値更新乱数を初期値として、当たり図柄乱数の更新が継続されるようになっている。そして、次のステップ102に進む。
主制御基板100に設けられたリセット用クロックパルス発生回路により、所定の周期(本形態に係るパチンコ機Pでは、4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、図18のフローチャートに示すタイマ割込処理が実行される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、減算タイマを採用しており、主制御基板100のタイマ割込処理が実行されるたびにタイマカウンタが1ずつ減算され、0になると減算を停止するようになっている。
ステップ201において、メインCPU101は、当たり図柄乱数の更新を行う。具体的には、乱数カウンタを「1」加算して更新し、加算した結果が乱数範囲の最大値を超えた場合には、乱数カウンタを「0」に戻し、乱数カウンタが1周した場合には、その時点の当たり図柄乱数用初期値更新乱数の値から乱数を更新する。そして、次のステップ202に進む。
ステップ203において、メインCPU101は、特図遊技及び特別遊技に関する制御を行うための特図関連制御処理を実行する。そして、次のステップ204に進む。
ステップ205において、メインCPU101は、各種エラーの発生や解除に関する制御を行うためのエラー関連処理を実行する。具体的には、前扉3の開放に基づく扉開放コマンドや、受皿7の満タン状態に基づく受皿満タンコマンド等を、主制御基板100が受信した場合に、メインCPU101は、対応するエラー指定コマンド(たとえば、扉開放指定コマンド、満タン状態指定コマンド等)を生成して演出用伝送データ格納領域に記憶(セット)する。また、上述のコマンドを主制御基板100が受信しなくなった場合に、メインCPU101は、対応するエラー解除指定コマンド(たとえば、扉閉鎖指定コマンド、満タン解除指定コマンド等)を生成して演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ206に進む。
ステップ207において、メインCPU101は、パチンコ機Pの遊技状態を当該パチンコ機Pの外部に出力するための外部情報データ、第2始動入賞口16の可動片16bを開閉するための始動入賞口ソレノイドデータ、大入賞口18の開閉を制御するための大入賞口ソレノイドデータ、各種表示装置(第1特別図柄表示装置30、第2特別図柄表示装置31、普通図柄表示装置32、第1特図保留表示装置38、第2特図保留表示装置39及び普通図柄保留表示装置33)の表示データ等の作成を実行する。そして、次のステップ208に進む。
ステップ300において、メインCPU101は、遊技球がゲート20を通過したことに基づいて、普通図柄の抽選を行うためのゲート検出時処理を実行する。そして、次のステップ301に進む。
ステップ301において、メインCPU101は、遊技球が第1始動入賞口15に入球したことに基づいて、大当たりの抽選を行うための第1始動入賞口検出時処理を実行する。そして、次のステップ302に進む。
ステップ400において、メインCPU101は、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、ゲート検出時処理を終了する。一方、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ401に進む。
ステップ401において、メインCPU101は、普図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における普図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、ゲート検出時処理を終了する。一方、当該値が4未満であると判定した場合、次のステップ402に進む。
ステップ403において、メインCPU101は、現時点の当たり決定乱数を取得して普図保留記憶領域に記憶し、ゲート検出時処理を終了する。
ステップ500において、メインCPU101は、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ501に進む。
ステップ501において、メインCPU101は、第1特図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における第1特図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、当該値が「4」未満であると判定した場合、次のステップ502に進む。
ステップ503において、メインCPU101は、大当たり決定乱数を取得して第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ504に進む。
ステップ505において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチグループ決定乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり決定乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ506に進む。
ステップ507において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新された変動パターン乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり決定乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。以上より、取得された大当たり決定乱数、当たり図柄乱数、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数はすべて同じ第1保留記憶領域の記憶部に記憶されることとなる。そして、次のステップ508に進む。
ステップ509において、メインCPU101は、現時点の遊技状態が非時短遊技状態(すなわち、通常遊技状態)であるか否かを判定する。そして、非時短遊技状態でない(すなわち、時短遊技状態である)と判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、非時短遊技状態であると判定した場合、次のステップ510に進む。
ステップ550において、メインCPU101は、大当たり決定乱数判定テーブル110のうち、現時点の遊技状態に対応するいずれかを取得し、取得したテーブルと、上述のステップ503で第1保留記憶領域の記憶部に記憶された大当たり決定乱数とに基づいて、大当たりの抽選の結果を判定する大当たり判定処理を実行する。その後、当該判定の結果(大当たり又はハズレ)に係るデータをメインRAM103の所定の処理領域に記憶する。そして、次のステップ551に進む。
ステップ553において、メインCPU101は、上述のステップ552で判定された大当たり図柄、及び、現時点の遊技状態を確認する。そして、次のステップ554に進む。
また、上述のステップ552で大当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ555において、メインCPU101は、現時点の遊技状態、及び、現時点の保留数(第1特図保留数)を確認する。そして、次のステップ556に進む。
ステップ557において、メインCPU101は、上述のステップ505で第1保留記憶領域の記憶部に記憶されたリーチグループ決定乱数と、上述のステップ556で取得されたリーチグループ決定乱数判定テーブル112とに基づいて、グループの種別を判定し、当該グループの種別をメインRAM103の所定の処理領域に記憶する。そして、次のステップ558に進む。
ステップ559において、メインCPU101は、上述のステップ554で取得されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(大当たり用判定テーブル)、又は、上述のステップ558で取得されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(ハズレ用判定テーブル)と、上述のステップ506で第1保留記憶領域の記憶部に記憶されたリーチモード決定乱数とに基づいて、変動モード番号及び変動パターン抽選テーブル114を判定する変動モード番号判定処理を実行する。そして、次のステップ560に進む。
ステップ561において、メインCPU101は、上述のステップ560で取得された変動パターン抽選テーブル114と、上述のステップ507で第1保留記憶領域の記憶部に記憶された変動パターン乱数とに基づいて、変動パターン番号を判定する変動パターン番号判定処理を実行する。そして、次のステップ562に進む。
なお、特に図示していないが、本形態に係るパチンコ機Pは事前判定コマンドテーブルを有しており、この事前判定コマンドテーブルには、上述の判定結果(大当たりの抽選の結果、特別図柄の種別、変動モード番号及び変動パターン番号)に対応付けられて事前判定コマンドが定められている。そして、メインCPU101は、この事前判定コマンドテーブルを参照して上述の判定結果に対応する事前判定コマンドを取得できるようになっている。そして、事前判定処理を終了する。
以上の処理により、新たに記憶された第1特図乱数(保留)について、特別図柄の変動開始時に決定される大当たりの抽選の結果、特別図柄の種別、変動モード番号及び変動パターン番号が、事前判定コマンドによって、当該保留が記憶された時点で事前に(すなわち、変動開始前に)副制御基板300に伝達される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の事前判定処理において、保留記憶領域(第1保留記憶領域)に記憶された乱数(第1特図乱数)を判定するようになっていたが、これに限定されるものではない。たとえば、事前判定処理においては、保留記憶領域に記憶された乱数を直接判定するのではなく、他の記憶領域(たとえば、レジスタ等)に記憶された乱数を判定するようにしてもよい。
ステップ600において、メインCPU101は、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、第2始動入賞口検出時処理を終了する。一方、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ601に進む。
ステップ601において、メインCPU101は、第2特図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における第2特図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、第2始動入賞口検出時処理を終了する。一方、当該値が「4」未満であると判定した場合、次のステップ602に進む。
ステップ603において、メインCPU101は、大当たり決定乱数を取得して第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ604に進む。
ステップ605において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチグループ決定乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり決定乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ606に進む。
ステップ607において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新された変動パターン乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり決定乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。以上より、取得された大当たり決定乱数、当たり図柄乱数、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数はすべて同じ第2保留記憶領域の記憶部に記憶されることとなる。そして、次のステップ608に進む。
ステップ700において、メインCPU101は、実行フェーズデータの値をロードする。この実行フェーズデータは、当該特図関連制御処理を構成する複数の機能モジュール(サブルーチン)のうちいずれを実行するかを示すものである。具体的には、この実行フェーズデータは、後述する特別図柄変動開始処理の実行を示すデータ「00」と、後述する特別図柄変動停止処理の実行を示すデータ「01」と、後述する停止後処理の実行を示すデータ「02」と、後述する特別遊技制御処理の実行を示すデータ「03」と、後述する特別遊技終了処理の実行を示すデータ「04」と、を有している。
そして、メインCPU101は、上述のステップ700でロードした実行フェーズデータの値に基づき、特別図柄変動開始処理(ステップ701)、特別図柄変動停止処理(ステップ702)、停止後処理(ステップ703)、特別遊技制御処理(ステップ704)又は特別遊技終了処理(ステップ705)のいずれかを実行する。そして、特図関連制御処理を終了する。
ステップ800において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別図柄変動開始処理の実行を示すデータ「00」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「00」でないと判定した場合、特別図柄変動開始処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「00」であると判定した場合、次のステップ801に進む。
ステップ801において、メインCPU101は、第2保留記憶領域の記憶部に第2特図乱数が記憶されているか否か、すなわち、第2特図保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、第2特図乱数が記憶されていると判定した場合、ステップ804に進む。一方、第2特図乱数が記憶されていないと判定した場合、次のステップ802に進む。
ステップ803において、メインCPU101は、第1特図保留数カウンタの値を「1」デクリメントするとともに、第1保留記憶領域のシフト処理を実行する。具体的には、第1保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている各乱数を、メインRAM103に設けられている所定の処理領域に記憶するとともに、第1保留記憶領域の第2記憶部~第4記憶部に記憶されている各乱数を、1つ番号の小さい記憶部にシフトさせる。これにより、第1保留記憶領域に記憶された各乱数は、いわゆる先入れ先出し(FIFO)で、後述の大当たり判定処理に用いられるようになっている。そして、ステップ805に進む。
ステップ805において、メインCPU101は、大当たり決定乱数判定テーブル110のうち、現時点の遊技状態に対応するいずれかを取得し、取得したテーブルと上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶された大当たり決定乱数とに基づいて、大当たりの抽選の結果を導出する大当たり判定処理を実行する。そして、次のステップ806に進む。
なお、本形態に係るパチンコ機Pの特別図柄変動開始処理では、第1特図乱数及び第2特図乱数の両方が記憶されている場合には、第1特図乱数に優先して第2特図乱数が処理されるようになっているが、これに限定されるものではなく、保留記憶領域に記憶された順に処理してもよい。
ステップ808において、メインCPU101は、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶されたリーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数に基づいて、変動演出パターンの決定に係る変動演出パターン決定処理を実行する。そして、次のステップ809に進む。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1特図乱数が第1保留記憶領域に記憶されている場合には、第1特図保留数を認識できる態様で第1特図保留表示装置38が表示され、第2特図乱数が第2保留記憶領域に記憶されている場合には、第2特図保留数を認識できる態様で第2特図保留表示装置39が表示されるようになっている。そして、第1特図乱数に基づいて上述の特別図柄の変動表示が行われる場合には、変動表示の開始と同時に、第1特図保留数が1つ減ることを示すように、第1特図保留表示装置38が表示制御され、第2特図乱数に基づいて上述の特別図柄の変動表示が行われる場合には、変動表示の開始と同時に、第2特図保留数が1つ減ることを示すように、第2特図保留表示装置39が表示制御される。
そして、次のステップ810に進む。
また、上述のステップ802で第1保留記憶領域に第1特図乱数が記憶されていないと判定した場合に進むステップ811において、メインCPU101は、変動表示が行われていないことに基づき、演出表示装置21においてデモ表示を行うためのデモ判定処理を実行する。具体的には、メインCPU101は特別図柄の変動表示が行われていない時間を計時するとともに、特別図柄の変動表示が行われることなく所定のデモ開始時間(たとえば、30秒)が経過した場合に、演出表示装置21にデモ画面を表示するためのデモコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、特別変動開始処理を終了する。
ステップ900において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された特別図柄が大当たり図柄であるか否かを判定する。そして、大当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ903に進む。一方、大当たり図柄であると判定した場合、次のステップ901に進む。
ステップ901において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された大当たり図柄、及び、現時点の遊技状態を確認する。そして、次のステップ902に進む。
また、上述のステップ900で大当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ903において、メインCPU101は、当該抽選の判定に係る始動入賞口の種別(すなわち、当該抽選の判定に用いられた大当たり決定乱数がいずれの始動入賞口への入球により取得されたものであるか)を確認するとともに、現時点の遊技状態、及び、現時点の保留数(第1特図保留数、第2特図保留数)を確認する。そして、次のステップ904に進む。
ステップ905において、メインCPU101は、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶されたリーチグループ決定乱数と上述のステップ904で選択されたリーチグループ決定乱数判定テーブル112とに基づいて、グループの種別を決定し、当該グループの種別を所定の処理領域に記憶する。そして、次のステップ906に進む。
ステップ907において、メインCPU101は、上述のステップ902で取得されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(大当たり用判定テーブル)、又は、上述のステップ906で取得されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(ハズレ用判定テーブル)と、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶されたリーチモード決定乱数とに基づいて、変動モード番号及び変動パターン抽選テーブル114を決定し、この決定された変動モード番号を所定の一時記憶領域に記憶する。そして、次のステップ908に進む。
ステップ909において、メインCPU101は、上述のステップ908で取得された変動パターン抽選テーブル114と、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶された変動パターン乱数とに基づいて、変動パターン番号を決定し、この決定された変動パターン番号を所定の一時記憶領域に記憶する。そして、次のステップ910に進む。
ステップ911において、メインCPU101は、所定の一時記憶領域に記憶された変動モード番号に基づいて変動モードコマンドを生成し、所定の一時記憶領域に記憶された変動パターン番号に基づいて変動パターンコマンドを生成する。さらに、メインCPU101は、生成された変動モードコマンド及び変動パターンコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、変動演出パターン決定処理を終了する。
ステップ1000において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別図柄変動停止処理の実行を示すデータ「01」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「01」でないと判定した場合、特別図柄変動停止処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「01」であると判定した場合、次のステップ1001に進む。
ステップ1002において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された特別図柄を、第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31に停止表示するための停止表示データをセットし、特別図柄の停止表示を実行する。そして、次のステップ1003に進む。
ステップ1004において、メインCPU101は、特別図柄を停止表示する停止表示時間を停止表示時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ1005に進む。
ステップ1100において、メインCPU101は、実行フェーズデータが停止後処理の実行を示すデータ「02」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「02」でないと判定した場合、停止後処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「02」であると判定した場合、次のステップ1101に進む。
ステップ1101において、メインCPU101は、上述のステップ1004で停止表示時間タイマカウンタにセットされた停止表示時間が経過したか否かを判定する。そして、停止表示時間が経過していないと判定した場合、停止後処理を終了する。一方、停止表示時間が経過したと判定した場合、次のステップ1102に進む。
ステップ1103において、メインCPU101は、時短回数更新処理を実行する。具体的には、メインCPU101は、現時点の遊技状態が時短遊技状態であることを示す時短遊技フラグがオンとなっているか否かを判定する。そして、時短遊技フラグがオンとなっていると判定した場合、メインRAM103に設けられた時短回数記憶領域を更新する。この時短回数記憶領域には、時短遊技状態が終了するまでの残りの変動回数が記憶されている。そして、この記憶されている残りの変動回数を「1」デクリメントする。また、残りの変動回数の更新により当該残りの変動回数が「0」となった場合には、時短遊技フラグをオフにする処理も実行する。また、時短遊技フラグがオンとなっていないと判定した場合、メインCPU101は何も処理を行わない。そして、次のステップ1104に進む。
ステップ1105において、メインCPU101は、停止表示されている特別図柄が大当たり図柄であるか否かを判定する。そして、停止表示されている特別図柄が大当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ1111に進む。一方、停止表示されている特別図柄が大当たり図柄であると判定した場合、次のステップ1106に進む。
ステップ1107において、メインCPU101は、現時点の遊技状態をリセットする。そして、次のステップ1108に進む。
ステップ1109において、メインCPU101は、停止表示されている大当たり図柄の種別に基づいて、メインRAM103にラウンド数をセットする。具体的には、メインCPU101は、停止表示されている大当たり図柄が特別図柄X1であれば、ラウンド数として「16」をセットし、停止表示されている大当たり図柄が特別図柄X2であれば、ラウンド数として「4」をセットする。そして、次のステップ1110に進む。
また、上述のステップ1105で停止表示されている特別図柄が大当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ1111において、メインCPU101は、現時点の遊技状態を確認し、当該遊技状態を示す遊技状態コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1112に進む。
ステップ1200において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別遊技制御処理の実行を示すデータ「03」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「03」でないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「03」であると判定した場合、次のステップ1201に進む。
ステップ1201において、メインCPU101は、上述のステップ1108でオープニング時間タイマカウンタにセットされたオープニング時間が経過しているか否かを判定する。そして、オープニング時間が経過していないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、オープニング時間が経過していると判定した場合、次のステップ1202に進む。
ステップ1203において、メインCPU101は、停止表示された大当たり図柄の種別に応じた特別電動役物作動テーブル116に基づいて、大入賞口18の開閉を行う大入賞口開閉制御処理を実行する。そして、次のステップ1204に進む。
ステップ1205において、メインCPU101は、ラウンド遊技の開始を示すラウンド遊技開始コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1206に進む。
なお、ラウンド遊技開始コマンドは、ラウンド遊技の回数ごとに設けられており、これにより、何回目のラウンド遊技が開始されたかを副制御基板300に伝達できるようになっている。
ステップ1207において、メインCPU101は、メインRAM103に記憶されているラウンド数を「1」デクリメントする。そして、次のステップ1208に進む。
ステップ1209において、メインCPU101は、特別遊技の終了時に設定される待機時間であるエンディング時間をエンディング時間タイマカウンタにセットし、エンディング処理が開始されることを示すエンディングコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、特別遊技制御処理を終了する。
ステップ1211において、メインCPU101は、特別遊技が終了したことを示す特別遊技終了コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1212に進む。
ステップ1300において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別遊技終了処理の実行を示すデータ「04」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「04」でないと判定した場合、特別遊技終了処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「04」であると判定した場合、次のステップ1301に進む。
ステップ1301において、メインCPU101は、終了した特別遊技の実行契機となった大当たり図柄(メインRAM103の記憶領域に記憶)を確認するとともに、上述の大当たり図柄に応じた遊技状態設定テーブル117に基づいて、特別遊技の終了後の遊技状態を設定する。
具体的には、メインCPU101は、高確遊技フラグ、時短遊技フラグ、高確回数、時短回数を設定する。本形態に係るパチンコ機Pでは、大当たり図柄が特別図柄X1及びX2のいずれの場合であっても、高確遊技フラグ及び時短遊技フラグをいずれもオンとするとともに、高確回数及び時短回数のいずれにも「100」をセットする。
そして、次のステップ1302に進む。
ステップ1303において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別図柄変動開始処理が実行されるように、実行フェーズデータに「00」をセットする。そして、特別遊技終了処理を終了する。
ステップ1400において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータの値をロードする。この普図実行フェーズデータは、当該普図関連制御処理を構成する複数の機能モジュール(サブルーチン)のうちいずれを実行するかを示すものである。具体的には、この普図実行フェーズデータは、後述する普通図柄変動開始処理の実行を示すデータ「10」と、後述する普通図柄変動停止処理の実行を示すデータ「11」と、後述する普通図柄停止後処理の実行を示すデータ「12」と、後述する可動片制御処理の実行を示すデータ「13」と、を有している。
そして、メインCPU101は、上述のステップ1400でロードした普図実行フェーズデータの値に基づき、普通図柄変動開始処理(ステップ1401)、普通図柄変動停止処理(ステップ1402)、普通図柄停止後処理(ステップ1403)又は可動片制御処理(ステップ1404)のいずれかを実行する。そして、普図関連制御処理を終了する。
ステップ1500において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄変動開始処理の実行を示す「10」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「10」でないと判定した場合、普通図柄変動開始処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「10」と判定した場合、次のステップ1501に進む。
ステップ1501において、メインCPU101は、普図保留記憶領域に当たり決定乱数が記憶されているか否か、すなわち、普図保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、普図保留数カウンタが「1」以上でない(すなわち、「0」)と判定した場合、普通図柄変動開始処理を終了する。一方、普図保留数カウンタが「1」以上であると判定した場合、次のステップ1502に進む。
ステップ1503において、メインCPU101は、普図保留記憶領域のシフト処理を実行する。具体的には、第1記憶部に記憶されている当たり決定乱数を、メインRAM103に設けられている所定の処理領域に記憶するとともに、第2記憶部~第4記憶部に記憶されている当たり決定乱数を、1つ番号の小さい記憶部にシフトさせる。これにより、普図保留記憶領域に記憶された当たり決定乱数は、いわゆる先入れ先出し(FIFO)で、後述の当選判定処理に用いられるようになっている。そして、次のステップ1504に進む。
ステップ1505において、メインCPU101は、上述のステップ1504における当選判定処理の結果が当たりであるか否かを判定する。そして、当たりでない(すなわち、ハズレ)と判定した場合、ステップ1507に進む。一方、当たりであると判定した場合、次のステップ1506に進む。
また、上述のステップ1505で当選判定処理の結果が当たりでないと判定した場合に進むステップ1507において、メインCPU101は、ハズレ図柄データをメインRAM103の所定の普図記憶領域に記憶する。そして、次のステップ1508に進む。
ステップ1509において、メインCPU101は、普通図柄の変動表示を開始するための変動表示データをセットする。これにより、普通図柄表示装置32が点滅表示を開始する。また、本形態に係るパチンコ機Pでは、当たり決定乱数が普図保留記憶領域に記憶されている場合には、普図保留数を認識できる態様で普通図柄保留表示装置33が表示されるようになっている。そして、普通図柄の変動表示が行われる場合には、当該変動表示の開始と同時に、普図保留数が1つ減ることを示すように、普通図柄保留表示装置33が表示制御される。そして、次のステップ1510に進む。
ステップ1511において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄変動停止処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「11」をセットする。そして、普通図柄変動開始処理を終了する。
ステップ1600において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄変動停止処理の実行を示すデータ「11」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「11」でないと判定した場合、普通図柄変動停止処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「11」であると判定した場合、次のステップ1601に進む。
ステップ1601において、メインCPU101は、上述のステップ1508で普図変動時間タイマカウンタにセットされた普通図柄の変動時間が経過したか否かを判定する。そして、当該変動時間が経過していないと判定した場合、普通図柄変動停止処理を終了する。一方、当該変動時間が経過したと判定した場合、次のステップ1602に進む。
ステップ1603において、メインCPU101は、普通図柄を停止表示する普図停止表示時間を普図停止表示時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ1604に進む。
ステップ1700において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄停止後処理の実行を示すデータ「12」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「12」でないと判定した場合、普通図柄停止後処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「12」であると判定した場合、次のステップ1701に進む。
ステップ1701において、メインCPU101は、上述のステップ1603で普図停止表示時間タイマカウンタにセットされた普図停止表示時間が経過したか否かを判定する。そして、当該普図停止表示時間が経過していないと判定した場合、普通図柄停止後処理を終了する。一方、当該普図停止表示時間が経過したと判定した場合、次のステップ1702に進む。
ステップ1703において、メインCPU101は、普図関連制御処理において可動片制御処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「13」をセットする。そして、普通図柄停止後処理を終了する。
ステップ1800において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが可動片制御処理の実行を示すデータ「13」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「13」でないと判定した場合、可動片制御処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「13」であると判定した場合、次のステップ1801に進む。
ステップ1801において、メインCPU101は、可動片16bが作動制御中であるか否か、すなわち、始動入賞口ソレノイド16cが通電されているか否かを判定する。そして、可動片16bが作動制御中であると判定した場合、ステップ1804に進む。一方、可動片16bが作動制御中でないと判定した場合、次のステップ1802に進む。
ステップ1803において、メインCPU101は、第2始動入賞口開放制御テーブル120を参照し、上述のステップ1802で確認した遊技状態に応じて、始動入賞口ソレノイド16cの通電制御データ(開放データ)として、通電回数(開放回数)及び通電時間(開放時間)をセットする。そして、可動片制御処理を終了する。
ステップ1805において、メインCPU101は、可動片16bの作動の停止、すなわち、始動入賞口ソレノイド16cの通電の停止を実行する。そして、次のステップ1806に進む。
以上のように、主制御基板100において各種処理が実行されることにより、特図遊技、普図遊技及び特別遊技が進行することとなる。そして、これら遊技の進行中には、主制御基板100から種々のコマンドを副制御基板300に送信し、このコマンドを副制御基板300が受信することにより、当該副制御基板300が、遊技の進行に伴う演出の制御を実行する。
以下では、特別図柄の変動表示中に実行され、大当たりの抽選の結果を報知する変動演出、所定の表示態様で保留表示を行う保留表示演出、及び、通常遊技状態中に表示される通常背景画像を大当たりの期待度の高い他の背景画像に切り替える通常中背景切り替え演出について説明する。なおここでは、変動演出及び保留表示演出に関しては、遊技状態が非時短遊技状態(すなわち、通常遊技状態)である場合の内容について説明し、遊技状態が時短遊技状態(すなわち、高確率時短遊技状態)である場合の内容については説明を省略する。
本形態に係るパチンコ機Pで実行される変動演出では、演出表示装置21の表示部21aに表示される背景画像に重ねて、演出図柄50(ダミー図柄)の変動表示が行われる。そして、変動表示した後に停止表示された演出図柄50の組み合わせ(停止表示態様)により、大当たりの抽選の結果が遊技者に報知されるようになっている。
そして、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合には、すべての演出図柄50が同一の図柄で停止表示される(図37(e)参照)。すなわち、すべての演出図柄50が同一の図柄で停止表示されることにより、大当たりの抽選の結果が大当たりであることが報知される。
これに対して、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合には、すべての演出図柄50が同一の図柄で停止表示されることはない(図36(e)参照)。すなわち、少なくとも一の演出図柄50が他の演出図柄50とは異なる図柄で停止表示されることにより、大当たりの抽選の結果がハズレであることが報知される。
リーチ変動パターンとしては、変動モード番号が「01H」であった場合に実行可能な態様であるノーマルリーチパターン、並びに、変動モード番号が「02H」、「03H」、「A2H」又は「A3H」であった場合に実行可能な態様である特殊リーチパターンが設けられている。
ノーマルリーチパターンは、変動の仕方や演出図柄50の表示内容に特段の変化が生じることなく単に第1停止図柄と第2停止図柄とが同一の図柄で停止表示されるものである(図37参照)。また、特殊リーチパターンは、すべての演出図柄50が所定の停止表示態様で仮停止(第1停止図柄及び第2停止図柄が1違いの数字の図柄で仮停止、第3停止図柄が仮停止を示唆する仮停止図柄で仮停止)した後に変動表示を再開するという態様の表示が所定回数行われ(いわゆる擬似連が行われ)、その後に、リーチ表示がなされるものである(図38参照)。本形態における特殊リーチパターンでは、1回又は2回の仮停止が行われるようになっている。
また、特殊リーチパターンによる変動演出において仮停止を行う回数、仮停止を行うタイミングは、種々の回数や種々の時点を設定することができる。
また、リーチ変動パターンにおいては、第1停止図柄と第2停止図柄とが同一の図柄で停止表示されるリーチ表示を行わず、当該リーチ表示を行う代わりにリーチが発生した旨を所定の画像を表示することにより報知するようにしてもよい。
また、変動演出の前半部分の態様がリーチなし変動パターンであった場合における変動演出の後半部分の態様としては、後半変動時間の経過後に大当たりの抽選の結果がハズレであることが報知されるハズレ変動パターン(図36参照)が設けられている。
具体的には、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、変動モードコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様が決定され、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様(リーチ発展演出の有無等)が決定されるようになっている。これにより、決定された態様に基づいた変動演出が、演出表示装置21において実行されることとなる。
保留表示演出は、保留記憶がなされた場合(すなわち、第1特図乱数や第2特図乱数が取得された場合)や保留記憶が読み出された場合に、演出表示装置21において、所定の表示態様の保留画像を表示する保留表示を行うものである。ここでは、第1特図乱数の保留記憶に基づく保留表示演出についてのみ説明するものとし、第2特図乱数の保留記憶に基づく保留表示演出については説明を省略する。
図40に示すように、演出表示装置21における表示部21aの下部には、第1特図乱数の保留表示領域52が設けられている。そして、第1特図乱数について保留記憶がなされると、この保留表示領域52に、保留記憶がなされた旨を示す保留表示が行われ、この保留表示により保留数が遊技者に報知されるようになっている。
具体的には、図40に示すように、保留表示領域52の最左部に、読み出された保留(すなわち、現時点における特別図柄の変動表示の対象である保留)に係る保留表示を行う読み出し保留表示部52aが設けられているとともに、読み出し保留表示部52aの右側に、記憶された保留に係る保留表示を記憶順に行う第1保留表示部52b、第2保留表示部52c、第3保留表示部52d、第4保留表示部52eが設けられている。そして、第1保留表示部52b、第2保留表示部52c、第3保留表示部52d、第4保留表示部52eの4つの保留表示部により第1特図保留数が示されるようになっている。
このサブRAM303に設けられる第1保留記憶領域には、第1記憶部~第4記憶部の計4つの記憶部から構成されており、第1記憶部が第1保留表示部52bに対応し、以下、第2記憶部~第4記憶部が、それぞれ第2保留表示部52c~第4保留表示部52eに対応している。そして、各記憶部に保留情報が記憶されると、対応する保留表示部において保留表示が行われる。また、変動モードコマンドを受信すると、第1記憶部に記憶された保留情報が読み出され、当該保留情報がサブRAM303の所定の処理領域に記憶されるとともに、特別図柄の変動表示及び変動演出が開始される。そして、これに伴って、読み出し保留表示部52aにおいて読み出された保留を対象とする保留表示が行われる。
また、サブCPU301は、第1保留記憶領域におけるいずれの記憶部まで保留情報が記憶されているかを確認することで、第1特図保留数を把握できるようになっている。たとえば、いずれの記憶部にも保留情報が記憶されていない場合には、第1特図保留数は「0」であると把握することができ、第2記憶部まで保留情報が記憶されている場合には、第1特図保留数は「2」であると把握することができる。
また、たとえば、特別図柄の変動表示及び変動演出の実行中であって第1特図保留数が「3」である場合には、第1記憶部~第3記憶部に保留情報が記憶されているため、読み出し保留表示部52aにおいて保留表示が行われるとともに、第1保留表示部52b、第2保留表示部52c、第3保留表示部52dにおいて保留表示が行われる。その後、実行中の特別図柄の変動表示及び変動演出が終了し、第1記憶部における保留記憶が読み出されて、次の特別図柄の変動表示及び変動演出が開始されると、第1保留表示部52bにおける保留表示が読み出し保留表示部52aへシフトされ、第2保留表示部52cにおける保留表示が第1保留表示部52bへシフトされ、第3保留表示部52dにおける保留表示が第2保留表示部52cへシフトされて、各保留表示部における保留表示が更新されるとともに、第3保留表示部52dにおける保留表示が消去されることとなる(図40(a)~(c)参照)。
具体的には、それぞれ異なる色が付された丸印の保留画像に係る表示態様については、白保留→青保留→赤保留→金保留→虹保留の順に、色の変化に応じて段階的に大当たりの当選の期待度が高くなるように設定されている。虹保留については、大当たりに当選している場合にのみ表示されるように設定されており、大当たりの当選を示す表示態様となっている。また、宝箱保留及び星保留はいずれも、赤保留と同等の大当たりの当選の期待度が設定されている。
なお、図面において、「白」の文字が付された丸印は白保留を示し、「青」の文字が付された丸印は青保留を示し、「赤」の文字が付された丸印は赤保留を示し、「金」の文字が付された丸印は金保留を示し、「虹」の文字が付された丸印は虹保留を示し、「宝」の文字が付された四角印は宝箱保留を示し、星印は星保留を示している。
具体的には、初期保留として白保留又は青保留が決定された場合には、特段の表示アクションを伴うことなく対応する保留表示部に初期保留を表示する通常初期保留表示態様(図41(b)、図42(b)等参照)による保留表示が行われる。これに対して、初期保留として星保留が決定された場合には、特定の表示アクション(本形態では、対応する保留表示部から星保留が表示部21aの上端近傍まで跳ね上がった後、当該保留表示部に着地するという表示アクション)を伴って対応する保留表示部に初期保留を表示する特殊初期保留表示態様(図50(b)及び(c)参照)により保留表示が行われる。
具体的には、通常初期保留表示態様においては、保留記憶がなされてから初期保留が保留表示部に表示されるまでの時間が0.3秒に設定されており、保留記憶がなされるのとほぼ同時に初期保留が保留表示部に表示される。これに対して、特殊初期保留表示態様においては、保留記憶がなされてから初期保留が保留表示部に表示されるまでの時間(上述の特定の表示アクションが開始されてから初期保留が保留表示部に表示されるまでの時間)が2秒に設定されている。
さらに、本形態に係るパチンコ機Pでは、新たに記憶された保留に係る表示中の保留表示の表示態様が、より大当たりの期待度の高い他の表示態様に切り替わる保留変化演出を実行できるようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、新たに記憶された保留について決定された変動モード番号が「02H」、「03H」、「A2H」又は「A3H」(すなわち、特殊リーチパターンにより変動演出の前半部分が実行される場合)であって、かつ、所定の実行禁止条件(たとえば、記憶されている保留のいずれかについて保留変化演出の実行が決定されていること、記憶されている保留のいずれかについて保留変化演出が実行されていること、記憶されている保留のいずれかについて決定された変動モード番号が「01H」、「02H」、「03H」、「A2H」又は「A3H」であること(すなわち、リーチ変動パターンの変動演出が実行されること)等)が成立していない場合に、新たに記憶された保留を対象として保留変化演出の実行を決定できる。なお、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、初期保留が白保留又は青保留のいずれかであった場合に、保留変化演出が実行可能となっている。
上述の切り替えタイミングで対象保留の保留表示の表示態様を切り替える旨、及び、所定の態様による切り替え示唆演出の実行が決定された場合には、上述の切り替えタイミングに至ると、決定された所定の態様による切り替え示唆演出が実行され、これに伴って、対象保留の保留表示の表示態様が、より大当たりの期待度の高い他の表示態様に切り替わることとなる。これに対して、上述の切り替えタイミングで対象保留の表示態様を切り替えない旨(維持する旨)、及び、所定の態様による切り替え示唆演出の実行が決定された場合には、上述の切り替えタイミングに至ると、決定された所定の態様による切り替え示唆演出が実行されるものの、対象保留の保留表示は表示中の表示態様のまま維持されることとなる。
なお、切り替えタイミングとしては、これらの時点に限定されるものではなく、対象変動演出よりも前に実行される変動演出(対象3回前変動演出、対象2回目変動演出、対象1回前変動演出)の開始から終了までの間におけるいずれかの時点(たとえば、変動演出の終了時点、変動演出中に特定の演出(チャンスアップ演出やカットイン演出等)が実行される場合には当該特定の演出の実行時点等)、対象変動演出の開始から終了までの間におけるいずれかの時点(たとえば、演出図柄50の仮停止が行われる時点、リーチ表示が行われる時点等)を設定してもよい。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、1回の変動演出中には1の切り替えタイミングのみ設定されているが、これに限定されるものではなく、1回の変動演出中に複数の切り替えタイミングを設定してもよい。すなわち、1回の変動演出中に複数回、保留表示の表示態様を切り替えることが可能となるように設定してもよい。
たとえば、特別図柄の変動表示及び変動演出の実行中であって第1特図保留数が「0」である場合に新たな保留記憶がなされ、第1記憶部に当該新たな保留に係る保留情報が記憶されたものとする。なお、読み出し保留表示部52aにおいては白保留の保留表示がなされていたものとする(図41(a)参照)。そして、この新たに記憶された保留について初期保留として白保留が決定されるとともに、保留変化演出の実行が決定されたものとする。具体的には、上述の新たに記憶された保留に基づく変動演出(対象変動演出)の開始時点(すなわち、実行中の変動演出の次に実行される変動演出の開始時点)において所定の切り替え示唆演出を行い、かつ、対象保留について白保留の保留表示から青保留の保留表示に切り替わる旨が決定されたものとする。
すると、対象保留が記憶された時点で、第1保留表示部52bにおいて通常初期保留表示態様により白保留の保留表示が行われる(図41(b)参照)。そして、実行中の変動演出が終了し(図41(c)参照)、第1記憶部に記憶された保留情報(すなわち、対象保留の保留情報)が読み出されて当該保留情報に基づいて対象変動演出が開始されると、第1保留表示部52bにおいて行われていた白保留の保留表示を読み出し保留表示部52aへシフトする表示が行われる(図41(d)参照)。そして、この時点において、所定の切り替え示唆演出が行われ、これに伴って、読み出し保留表示部52aにおける白保留の保留表示が青保留の保留表示に切り替わることとなる(図41(e)参照)。これにより、読み出し保留表示部52aにおいて、対象保留について青保留の保留表示が行われる。
すると、対象保留が記憶された時点で、第2保留表示部52cにおいて通常初期保留表示態様により青保留の保留表示が行われる(図42(b)、図43(b)参照)。そして、実行中の変動演出が終了し(図42(c)、図43(c)参照)、第1記憶部に記憶された保留情報(すなわち、対象保留の1つ前に記憶された保留に係る保留情報)が読み出されて当該保留情報に基づいて対象1回前変動演出が開始されると、第2保留表示部52cにおいて行われていた青保留の保留表示を第1保留表示部52bへシフトする表示が行われる(図42(d)、図43(d)参照)。そして、この時点において、所定の切り替え示唆演出が行われ、これに伴って、第1保留表示部52bにおける青保留の保留表示が金保留の保留表示に切り替わることとなる(図42(e)、図43(e)~(h)参照)。これにより、第1保留表示部52bにおいて、対象保留について金保留の保留表示が行われる。
すると、対象保留が記憶された時点で、第2保留表示部52cにおいて通常初期保留表示態様により白保留の保留表示が行われる。そして、実行中の変動演出が終了し(図45(a)参照)、第1記憶部に記憶された保留情報(すなわち、対象保留の1つ前に記憶された保留に係る保留情報)が読み出されて当該保留情報に基づいて対象1回前変動演出が開始されると、第2保留表示部52cにおいて行われていた白保留の保留表示を第1保留表示部52bへシフトする表示が行われる(図45(b)参照)。そして、この時点において、所定の切り替え示唆演出が行われ、これに伴って、第1保留表示部52bにおける白保留の保留表示が青保留の保留表示に切り替わることとなる(図45(c)参照)。これにより、第1保留表示部52bにおいて、対象保留について青保留の保留表示が行われる。
その後、実行中の対象1回前変動演出が終了し(図45(d)参照)、第1記憶部に記憶された保留情報(すなわち、対象保留に係る保留情報)が読み出されて当該保留情報に基づいて対象変動演出が開始されると、第1保留表示部52bにおいて行われていた青保留の保留表示を読み出し保留表示部52aへシフトする表示が行われる(図45(e)参照)。そして、この時点において、所定の切り替え示唆演出が行われ、これに伴って、読み出し保留表示部52aにおける青保留の保留表示が赤保留の保留表示に切り替わることとなる(図45(f)及び(g)参照)。これにより、読み出し保留表示部52aにおいて、対象保留について赤保留の保留表示が行われる。
すると、対象保留が記憶された時点で、第2保留表示部52cにおいて通常初期保留表示態様により白保留の保留表示が行われる。そして、実行中の変動演出が終了し(図46(a)参照)、第1記憶部に記憶された保留情報(対象保留の1つ前に記憶された保留に係る保留情報)が読み出されて当該保留情報に基づいて対象1回前変動演出が開始されると、第2保留表示部52cにおいて行われていた白保留の保留表示を第1保留表示部52bへシフトする表示が行われる(図46(b)参照)。その後、実行中の対象1回前変動演出が終了し(図46(c)参照)、第1記憶部に記憶された保留情報(対象保留に係る保留情報)が読み出されて当該保留情報に基づいて対象変動演出が開始されると、第1保留表示部52bにおいて行われていた白保留の保留表示を読み出し保留表示部52aへシフトする表示が行われる(図46(d)参照)。そして、この時点において、読み出し保留表示部52aにおける白保留の保留表示が宝箱保留の保留表示に切り替わることとなる(図46(e)参照)。これにより、読み出し保留表示部52aにおいて、対象保留について宝箱保留の保留表示が行われる。
なお、宝箱保留の保留表示への切り替えが行われる場合には、当該宝箱保留の保留表示への切り替えよりも前の所定時点から、特定の切り替え示唆演出(後述するパターンDによる切り替え示唆演出)が実行されるようになっている。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pでは、色の変化に応じて段階的に大当たりの当選の期待度が高くなるように設定されている保留表示の表示態様(丸印の保留画像に係る表示態様)の切り替えパターンとして、一の切り替えタイミングにおいて大当たりの当選の期待度が1段階上の表示態様に切り替わる1段階切り替え(たとえば、白保留の保留表示が青保留の保留表示に切り替わるパターン等)と、一の切り替えタイミングにおいて大当たりの当選の期待度が複数段階上の表示態様に切り替わる複数段階切り替え(たとえば、青保留の保留表示が金保留の保留表示に切り替わるパターン等)と、が設けられている。
具体的には、1段階切り替えにおいては、途中段階非表示態様により保留表示の表示態様の切り替えが行われる。また、複数段階切り替えにおいては、途中段階非表示態様又は途中段階表示態様のいずれかにより保留表示の表示態様の切り替えが行われる。
これに対して、たとえば、対象1回前変動演出の開始時において、対象保留について、途中段階表示態様により青保留の保留表示が金保留の保留表示に切り替わる旨が決定されていた場合には、対象1回目変動演出の開始時に至ると、途中段階表示態様により、青保留の保留画像が第1保留表示部52bから表示部21aの所定地点まで跳ね上がり、この所定地点において赤保留の保留画像に切り替わった後、当該赤保留の保留画像が第1保留表示部52bまで落下し(図43(d)~(f)参照)、さらに、赤保留の保留画像が第1保留表示部52bから上述の所定地点まで跳ね上がり、この所定地点において金保留の保留画像に切り替わった後、当該金保留の保留画像が第1保留表示部52bまで落下する(図43(g)及び(h)、参照)という一連の表示が行われることで、第1保留表示部52bにおける青保留の保留表示が金保留の保留表示に切り替わることとなる。
すなわち、途中段階表示態様によると、表示中の保留表示の表示態様が、大当たりの当選の期待度が1段階上の表示態様に順次切り替わり、最終的に大当たりの当選の期待度が複数段階上の表示態様に切り替わるようになっている。
したがって、本形態に係るパチンコ機Pによれば、保留表示の表示態様の切り替えがバリエーションに富んだものとなるため、保留表示に対する遊技者の興趣を高めることができるのである。
また、途中段階表示態様においては、所定の表示態様に至るまで表示態様が順次切り替わることから、保留表示の表示態様が次の段階の表示態様へ切り替わった場合には、さらに次の段階の表示態様へ切り替わる可能性があるため、いずれの段階まで表示態様が切り替わるかという点に対し期待感を遊技者に抱かせることができるのである。
切り替え示唆演出は、上述の如く、保留表示の表示態様の切り替えが行われる旨を示唆する演出である。
本形態に係るパチンコ機Pでは、新たに記憶された保留について保留変化演出の実行が決定された場合において、上述の切り替えタイミングにおいて保留表示の表示態様を切り替えるか維持するかの決定に伴って切り替え示唆演出の実行の可否を決定するとともに、切り替え示唆演出の実行が決定された場合には、当該切り替え示唆演出の態様が決定されるようになっている。そして、決定された態様により切り替え示唆演出が実行されることとなる。
本形態に係るパチンコ機Pでは、切り替え示唆演出の態様として、パターンA、パターンB、パターンC及びパターンDの4つが設けられている。
パターンAは、保留表示の表示態様の切り替えタイミングにおいて、対象保留の上方に所定のアイコン画像(本形態では、雨が降る旨を示したアイコン画像)が表示されるものである(図41(d)参照)。
また、このパターンAは、保留表示の表示態様の切り替えが行われる場合及び維持が行われる場合のいずれにおいても実行可能であり、また、1段階切り替えが行われる場合及び複数段階切り替えが行われる場合のいずれにおいても実行可能であるように設定されている。したがって、パターンAによる切り替え示唆演出が実行された場合には、遊技者は、対象保留について保留表示の表示態様の切り替えが行われるか否かを把握することができず、また、複数段階切り替えが行われるか否かも把握することができないようになっている。
そして、上述のアイコン画像の表示に伴って、対象保留について保留表示の表示態様の切り替え又は維持が行われる(図41(e)参照)。
また、たとえば、新たに記憶された保留について、初期保留として白保留が決定されるとともに、対象変動演出の開始時に白保留の保留表示がそのまま維持される保留変化演出の実行、及び、パターンAによる切り替え示唆演出の実行が決定されたものとする。この場合には、上述と同様に、対象変動演出の開始時において、読み出し保留表示部52aの上方に上述のアイコン画像が表示されるものの(図41(d)参照)、読み出し保留表示部52aにおける白保留の保留表示が切り替わることはなく、そのまま白保留の保留表示が維持される。
パターンBは、保留表示の表示態様の切り替えタイミングにおいて、対象保留の上方にパターンAのアイコン画像とは異なるアイコン画像(本形態では、雷が落ちる旨を示したアイコン画像)が表示されるものである(図42(d)、図43(d)参照)。
また、このパターンBは、保留表示の表示態様の切り替えが行われる場合にのみ実行可能であり、また、1段階切り替えが行われる場合及び複数段階切り替えが行われる場合のいずれにおいても実行可能であるように設定されている。したがって、パターンBによる切り替え示唆演出が実行された場合には、遊技者は、対象保留について保留表示の表示態様の切り替えが行われることを把握できるものの、複数段階切り替えが行われるか否かについては把握することができないようになっている。
そして、上述のアイコン画像の表示に伴って、対象保留について保留表示の表示態様の切り替えが行われる(図42(e)、図43(e)~(h)参照)。
これに対して、途中段階非表示態様ではなく、途中段階表示態様による切り替えの実行が決定された場合には、上述と同様に、対象変動演出の開始時において、読み出し保留表示部52aの上方に上述のアイコン画像が表示され(図43(d)参照)、これに伴って、読み出し保留表示部52aにおける青保留の保留表示が赤保留の保留表示に切り替わり、赤保留の保留表示が金保留の保留表示に切り替わる(図43(e)~(h)参照)。
パターンCは、保留表示の表示態様の切り替えタイミングにおいて、表示部21aの所定箇所に所定のキャラクター画像が表示された後、このキャラクター画像が対象保留の保留表示に突進する表示が行われるものである。
このパターンCには、上述の切り替えタイミングにおいて、表示部21aにおける保留表示領域52の左方に第1のキャラクター画像(以下、キャラAという)が表示された後に、キャラAが対象保留の保留表示に突進する表示が行われるパターンC1(図45(e)及び(f)参照)、及び、上述の切り替えタイミングにおいて、表示部21aにおける保留表示領域52の左方にキャラAが表示され、かつ表示部21aにおける保留表示領域52の右方に第2のキャラクター画像(以下、キャラBという)が表示された後に、キャラAが対象保留の保留表示に突進する表示が行われ、さらに、キャラBが対象保留の保留表示に突進する表示が行われるパターンC2(図44(b)、(c)及び(h)参照)が設けられている。
また、パターンC1及びパターンC2はいずれも、保留表示の表示態様の切り替えが行われる場合にのみ実行可能であるように設定されている。したがって、パターンCによる切り替え示唆演出が実行された場合には、遊技者は、対象保留について保留表示の表示態様の切り替えが行われることを把握できることとなる。
これに対して、パターンC2による切り替え示唆演出が実行されキャラA及びキャラBが表示された場合には、保留表示の表示態様の切り替えが2回行われることから、表示中の保留表示の表示態様が少なくとも2段階上の表示態様に切り替わることが確定する。なお、この場合には必ず、途中段階表示態様により切り替えが行われるようになっている。すなわち、キャラAが突進する表示及びキャラBが突進する表示それぞれに伴って保留表示の表示態様が少なくとも1段階ずつ順次切り替わることとなる。
したがって、パターンC1による切り替え示唆演出が実行された場合には、遊技者は、対象保留について複数段階切り替えが行われるか否かを把握できないものの、パターンC2による切り替え示唆演出が実行された場合には、遊技者は、対象保留について複数段階切り替えが行われることを把握できるようになっている。すなわち、パターンCについては、実行される態様(パターンC1又はパターンC2)に応じて、複数段階切り替えの実行を把握できるか否かが異なるようになっている。
この場合には、対象変動演出の開始時において、読み出し保留表示部52aに白保留の保留表示が行われるとともに、キャラA及びキャラBが表示された後(図44(b)参照)、キャラAが対象保留の保留表示に突進する表示が行われ(図44(c)参照)、これに伴って、読み出し保留表示部52aにおける白保留の保留表示が青保留の保留表示に切り替わり、さらに、青保留の保留表示が赤保留の保留表示に切り替わる(図44(d)~(g)参照)。その後、キャラBが対象保留の保留表示に突進する表示が行われ(図44(h)参照)、これに伴って、読み出し保留表示部52aにおける赤保留の保留表示が金保留の保留表示に切り替わる(図44(i)及び(j)参照)。
この場合には、対象変動演出の開始時点でキャラA及びキャラBが表示されたことにより、当該時点において、読み出し保留表示部52aにおける白保留の保留表示が少なくとも2段階上の赤保留の保留表示に切り替わること(複数段階切り替えの実行)を把握できる。
なお、各キャラが突進する表示に基づき複数段階上の表示態様に切り替えるときには、表示中の保留表示の表示態様を当該複数段階上の表示態様に直接切り替えるようにしてもよい。上述の場合において、キャラAが突進する表示に基づく切り替えにおいては、白保留の保留表示を赤保留の保留表示に直接切り替えてもよい。
この場合には、対象1回前変動演出の開始時において、第1保留表示部52bに白保留の保留表示が行われるとともに、第1保留表示部52bの上方にパターンBに係るアイコン画像が表示され、これに伴って、第1保留表示部52bにおける白保留の保留表示が青保留の保留表示に切り替わる(図45(a)~(c)参照)。そして、対象変動演出の開始時において、第1保留表示部52bにおける青保留の保留表示を読み出し保留表示部52aへシフトする表示が行われるとともに、キャラAが表示された後、キャラAが対象保留の保留表示に激突する表示が行われ、これに伴って、読み出し保留表示部52aにおける青保留の保留表示が赤保留の保留表示に切り替わる(図45(e)~(g)参照)。
この場合には、対象変動演出の開始時点でキャラAが表示されたことにより、当該時点において、読み出し保留表示部52aにおける青保留の保留表示が少なくとも1段階上の赤保留の保留表示に切り替わることを把握できるものの、複数段階切り替えが行われるか否かは把握できない。
したがって、この場合には、対象保留について保留表示の表示態様の切り替えが行われることを把握できるため、大当たりの当選に対する期待感を向上させることができる。また、実行される態様がパターンC1又はパターンC2であるか(すなわち、表示されるキャラクター画像の数)に応じて、対象保留について複数段階切り替えの実行を把握できるか否かが異なるようになっているため、パターンCが実行される態様に応じて、大当たりの当選に対する期待感を異ならせることができるのである。
また、パターンC2による切り替え示唆演出が実行される場合には、上述の切り替えタイミングにおいて、キャラA及びキャラBが同時に表示されるようになっているが、これに限定されるものではない。たとえば、最初にキャラAのみを表示し、所定の待機時間(たとえば、5秒)が経過した後に、キャラBを表示するようにしても設定してもよい。
パターンDは、保留表示の表示態様の切り替えタイミングよりも前の所定時点(本形態では対象1回前変動演出の開始時点)において、表示部21aの右上方から対象保留の保留表示に向けて矢が発射され、この矢が対象保留の保留画像に突き刺さる表示が行われ、対象保留についての保留表示の表示態様の切り替えタイミングに至るまで、矢が刺さった保留画像の表示が維持されるものである(図46(b)~(d)参照)。
また、このパターンDは、初期保留として白保留が決定された場合であって、当該白保留の宝箱保留への切り替えが行われる場合にのみ実行可能であるように設定されている。したがって、パターンDによる切り替え示唆演出が実行された場合には、遊技者は、対象保留について保留表示の表示態様の切り替えが行われることを把握できるとともに、切り替え後の保留表示の表示態様が宝箱保留であることを把握できるようになっている。
そして、上述の切り替えタイミングに至ると、上述の如く、途中段階非表示態様により対象保留に係る白保留の保留表示が宝箱保留の保留表示へ切り替わる(図46(e)参照)。
したがって、この場合には、対象保留について保留表示の表示態様の切り替えが行われること、及び、途中段階非表示態様による複数段階切り替えの実行を把握できるため、大当たりの当選に対する期待感を向上させることができる。
このように設定することで、パターンDの切り替え示唆演出が実行された場合には、保留表示の表示態様の切り替えのみならず、保留表示の表示態様の維持が行われる可能性があるため、保留表示の表示態様の切り替えが行われることに対する遊技者の期待感を煽ることができるのである。
このように設定することで、パターンDの切り替え示唆演出が実行された場合における保留表示の表示態様の切り替えタイミングのバリエーションが増えるため、遊技者の興趣を高めることができるのである。
新たに記憶された保留についての初期保留、初期保留の保留表示を行う場合の態様(通常初期保留表示態様、特殊初期保留表示態様)、保留変化演出の実行の可否、保留変化演出を実行する場合における保留表示の切り替えの態様(切り替えタイミングにおける維持又は切り替え、1段階切り替え又は複数段階切り替え、途中段階表示態様又は途中段階非表示態様)、切り替え示唆演出の実行の可否、切り替え示唆演出を実行する場合の態様については、新たな保留が記憶された時点において主制御基板100から取得する事前判定コマンドに含まれる変動モード番号、及び、保留記憶がなされた時点における第1特図保留数に基づいて決定されるようになっている。
なお、本明細書においては、保留に基づいて決定される初期保留、初期保留の保留表示を行う場合の態様、保留変化演出の実行の可否、保留変化演出を実行する場合における保留表示の切り替えの態様、切り替え示唆演出の実行の可否、切り替え示唆演出を実行する場合の態様を総称して「保留表示情報」という場合がある。
ここでは、保留記憶がなされた時点における第1特図保留数が「0」であった場合に参照される保留表示決定テーブル121(以下、保留表示決定テーブルAという)、及び、保留記憶がなされた時点における第1特図保留数が「1」であった場合に参照される保留表示決定テーブル121(以下、保留態様決定テーブルBという)について説明し、他の保留表示決定テーブル121については説明を省略する。
副制御基板300が主制御基板100のメインCPU101から事前判定コマンドを受信すると、サブCPU301は、当該時点における第1特図保留数を確認し、当該第1特図保留数に対応する保留表示決定テーブル121を取得するとともに、所定の数値範囲(0~249)から1の保留表示決定乱数を取得する。そして、サブCPU301は、取得した保留表示決定テーブル121、事前判定コマンドに含まれる変動モード番号、及び、取得した保留表示決定乱数に基づいて、保留表示情報を決定する。
たとえば、パターン1は、対象変動演出の開始時点において、白保留の保留表示の維持、及び、パターンAによる切り替え示唆演出の実行が定められた態様である。
また、パターン3は、対象変動演出の開始時点において、白保留から青保留への切り替え、パターンBによる切り替え示唆演出、及び、途中段階非表示態様による切り替えの実行が定められた態様である。
また、パターン4は、対象変動演出の開始時点において、白保留から青保留への切り替え、パターンC1による切り替え示唆演出(キャラAの表示に基づき白保留から青保留への切り替え)、及び、途中段階非表示態様による切り替えの実行が定められた態様である。
また、パターン8は、対象変動演出の開始時点において、白保留から赤保留への切り替え、パターンC2による切り替え示唆演出(キャラAの表示に基づき白保留から青保留への切り替え、キャラBの表示に基づき青保留から赤保留への切り替え)、及び、途中段階表示態様による切り替えの実行が定められた態様である。
また、パターン14は、対象変動演出の開始時点において、青保留から赤保留への切り替え、パターンC1による切り替え示唆演出(キャラAの表示に基づき青保留から赤保留への切り替え)、及び、途中段階非表示態様による切り替えの実行が定められた態様である。
また、パターン15は、対象変動演出の開始時点において、青保留から金保留への切り替え、パターンBによる切り替え示唆演出、及び、途中段階表示態様による切り替えの実行が定められた態様である。
なお、他のパターンについても、これらと同様に、種々の保留表示情報が定められている。
たとえば、パターン17は、対象1回前変動演出の開始時点において、白保留の保留表示の維持及びパターンAによる切り替え示唆演出の実行が定められ、並びに、対象変動演出の開始時点において、白保留の保留表示の維持及び切り替え示唆演出の非実行が定められた態様である。
また、パターン20は、対象1回前変動演出の開始時点において、白保留から青保留への切り替え、パターンC1による切り替え示唆演出(キャラAの表示に基づき白保留から青保留への切り替え)及び途中段階非表示態様による切り替えの実行が定められ、並びに、対象変動演出の開始時点において、青保留から赤保留への切り替え、パターンBによる切り替え示唆演出及び途中段階非表示態様による切り替えの実行が定められた態様である。
また、パターン22は、対象1回前変動演出の開始時点において、白保留から青保留への切り替え、パターンC1による切り替え示唆演出(キャラAの表示に基づき白保留から青保留への切り替え)及び途中段階非表示態様による切り替えの実行が定められ、並びに、対象変動演出の開始時点において、青保留から金保留への切り替え、パターンC1による切り替え示唆演出(キャラAの表示に基づき青保留から金保留への切り替え)及び途中段階表示態様による切り替えの実行が定められた態様である。
また、パターン26は、対象1回前変動演出の開始時点において、白保留から赤保留への切り替え、パターンC2による切り替え示唆演出(キャラAの表示に基づき白保留から青保留への切り替え、キャラBの表示に基づき青保留から赤保留への切り替え)及び途中段階表示態様による切り替えの実行が定められ、並びに、対象変動演出の開始時点において、赤保留から虹保留への切り替え、パターンC2による切り替え示唆演出(キャラAの表示に基づき赤保留から金保留への切り替え、キャラBの表示に基づき金保留から虹保留への切り替え)及び途中段階表示態様による切り替えの実行が定められた態様である。
また、パターン27は、対象1回前変動演出の開始時点において、パターンDによる切り替え演出の実行が定められ、対象変動演出の開始時点において、白保留から宝箱保留への切り替え及び途中段階非表示態様による切り替えの実行が定められた態様である。
また、パターン30は、対象1回前変動演出の開始時点において、青保留から赤保留への切り替え、パターンBによる切り替え示唆演出及び途中段階非表示態様による切り替えの実行が定められ、並びに、対象変動演出の開始時点において、赤保留から金保留への切り替え、パターンC1による切り替え示唆演出(キャラAの表示に基づき赤保留から金保留への切り替え)及び途中段階非表示態様による切り替えの実行が定められた態様である。
なお、他のパターンについても、これらと同様に、種々の保留表示情報が定められている。
通常中背景切り替え演出は、通常遊技状態中に実行される演出であって、新たな保留の記憶に基づき(すなわち、第1特図乱数の取得に基づき)、通常遊技状態中に初期の背景画像として表示される通常背景画像を大当たりの期待度の高い他の背景画像に切り替えるものである。
本形態に係るパチンコ機Pでは、通常遊技状態中に表示される背景画像として、通常背景画像、第1特殊背景画像、第2特殊背景画像、及び、第3特殊背景画像が設けられている。これらの背景画像については、新たに記憶された保留が大当たりの当選に係るものである場合に表示される可能性の高低がそれぞれ別個に設定されており、これにより、表示された背景画像に応じて、新たに記憶された保留について大当たりの当選に対する期待度を変化させることができるようになっている。具体的には、通常背景画像→第1特殊背景画像→第2特殊背景画像→第3特殊背景画像の順に、大当たりの当選の期待度が高くなるように設定されている。
(第1背景切り替え演出の概要)
第1背景切り替え演出は、通常背景画像を第1特殊背景画像又は第2特殊背景画像のいずれかに切り替える場合に実行される演出であり、変動演出の実行中であって、かつ当該変動演出が終了するまでの残り時間が予め定められた特定時間(本形態では2.5秒)以上であるときにおいて保留記憶がなされた場合に、実行可能となっている。また、この第1背景切り替え演出は、保留記憶に基づいて行われる初期保留の保留表示と同時期に実行されるようになっている。
また、第1背景切り替え演出には、所定の背景画像(第1特殊背景画像又は第2特殊背景画像のいずれか)に切り替わる旨を報知する背景切り替え報知表示を行った後に、当該所定の背景画像を表示する背景切り替え表示を行う背景切り替えパターンP(図49(b)及び(c)参照)、及び、背景切り替え報知表示を行わずに背景切り替え表示のみを行う背景切り替えパターンQ(図50(d)参照)が設けられている。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、背景切り替え報知表示の実行時間は2秒に設定されており、背景切り替え表示の実行時間は0.5秒に設定されている。したがって、背景切り替えパターンPによる第1背景切り替え演出の実行時間は2.5秒(=2秒+0.5秒)であり、上述の特定時間と一致するものとなっている。これに対して、背景切り替えパターンQによる第1背景切り替え演出の実行時間は2秒であり、上述の特定時間よりも短くなっている。
この場合には、保留記憶がなされるのとほぼ同時に、第2保留表示部52cにおいて青保留の保留表示が行われるとともに(図49(b)参照)、背景切り替えパターンPによる第1背景切り替え演出が開始される。この第1背景切り替え演出においては、まず、第1特殊背景画像に切り替わる旨を報知する背景切り替え報知表示(本形態では、「チャンスZONE突入!」という文字表示)が行われ(図49(b)参照)、その後、通常背景画像を第1特殊背景画像に切り替える背景切り替え表示が行われることとなる(図49(c)参照)。
この場合には、保留記憶がなされると、星保留が第2保留表示部52cから表示部21aの上端近傍まで跳ね上がり第2保留表示部52cに着地するという特定の表示アクションが行われた後に、第2保留表示部52cにおいて星保留の保留表示が行われる(図50(b)及び(c)参照)。そして、星保留の保留表示が行われると、背景切り替えパターンQによる第1背景切り替え演出が開始される。この第1背景切り替え演出においては、第2特殊背景画像に切り替わる旨を報知する背景切り替え報知表示が行われることなく、通常背景画像を第2特殊背景画像に切り替える背景切り替え表示のみが行われることとなる(図50(d)参照)。
これに対して、当該保留記憶に基づく初期保留の保留表示が特殊初期保留表示態様により行われるときには、当該特殊初期保留表示態様による初期保留の保留表示が行われた後に、第1背景切り替え演出が開始される(図51(b)参照)。そして、このときには、第1背景切り替え演出において、背景切り替え表示のみが行われる(図51(b)参照)。
すなわち、本形態に係るパチンコ機Pでは、初期保留の保留表示の実行状況(通常初期保留表示態様、特殊初期保留表示態様)に応じて、第1背景切り替え演出の開始タイミングが異なるようになっている。したがって、たとえば、初期保留の保留表示に注目させたい場合には、初期保留の保留表示と背景画像の切り替えとを重複させずに実行したり、また、初期保留の保留表示に注目させる必要がない場合には、初期保留の保留表示と背景画像の切り替えとを重複させて実行したりする等の設定が可能であり、保留表示に対して遊技者が抱く印象を変化させることができ、保留表示に対する遊技者の興趣を高めることができるのである。
したがって、本形態に係るパチンコ機Pによれば、背景切り替えパターンQによる第1背景切り替え演出が実行される場合における初期保留の保留表示が開始されてから背景画像の切り替えが終了するまで期間が、背景切り替えパターンPによる第1背景切り替え演出が実行される場合と比較して間延びするような印象を与えることを防止することができるのである。
第2背景切り替え演出は、通常背景画像を第3特殊背景画像に切り替える場合に実行される演出であり、保留記憶がなされてから当該保留記憶に基づく変動演出が終了するまでの間における特定タイミング(本形態では、保留記憶がなされた時点よりも後において最初に実行される変動演出のリーチ表示が行われる時点)で実行されるようになっている。
この第2背景切り替え演出においては、上述の特定タイミングに至ると、第3特殊背景画像への切り替えが行われる旨を示唆する特殊表示が行われる(図52(c)参照)。そして、第3特殊背景画像に切り替わる旨を報知する背景切り替え報知表示を行った後(図52(d)参照)、第3特殊背景画像を表示する背景切り替え表示が行われるようになっている(図52(e)参照)。
この場合には、実行中の変動演出が終了し、次の変動演出が開始されリーチ表示が行われる時点に至ると、第1停止図柄、第2停止図柄及び第3停止図柄がいずれも、予め定められた演出図柄50とは異なる特殊な図柄(本形態では、「SUPER!」という文字が付された図柄)で停止する特殊表示が行われる(図52(c)参照)。そして、第3特殊背景画像に切り替わる旨を報知する背景切り替え報知表示(本形態では、「SUPERチャンスZONE突入!」という文字表示)が行われ(図52(d)参照)、その後、通常背景画像を第3特殊背景画像に切り替える背景切り替え表示が行われることとなる(図52(e)参照)。
通常中背景切り替え演出の実行の可否、及び、通常中背景切り替え演出を実行する場合の態様(第1特殊背景画像への切り替え(第1背景切り替え演出の実行)、第2特殊背景画像への切り替え(第1背景切り替え演出の実行)、第3特殊背景画像への切り替え(第2背景切り替え演出の実行))については、新たな保留が記憶された時点において主制御基板100から取得する事前判定コマンドに含まれる変動モード番号、及び、当該時点から変動演出が終了するまでの残り時間(以下、変動演出残り時間という)に基づいて決定されるようになっている。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1特図保留数が「0」のときに保留記憶がなされた場合には、背景画像切り替え決定テーブル122に基づく上述の決定を行うことなく、通常中背景切り替え演出を実行しない旨が決定されるようになっている。
副制御基板300が主制御基板100のメインCPU101から事前判定コマンドを受信すると、サブCPU301は、変動演出残り時間を確認するとともに、所定の数値範囲(0~249)から1の背景切り替え決定乱数を取得する。そして、サブCPU301は、背景画像切り替え決定テーブル122、事前判定コマンドに含まれる変動モード番号、確認した変動演出残り時間、及び、取得した背景切り替え決定乱数に基づいて、通常中背景切り替え演出の実行の可否、及び、通常中背景切り替え演出を実行する場合の態様を決定する。
また、サブCPU301が受信した事前判定コマンドに対応する変動モード番号が「02H」、「03H」、「A2H」又は「A3H」であり、かつ変動演出残り時間が上述の特定時間未満であった場合には、通常中背景切り替え演出を実行しない旨(通常中背景切り替え演出の非実行)又は第3特殊背景画像に切り替える第2背景切り替え演出の実行のいずれかが決定される。すなわち、本形態に係るパチンコ機Pでは、変動演出残り時間が上述の特定時間未満であった場合には、第1特殊背景画像に切り替える第1背景切り替え演出の実行、及び、第2特殊背景画像に切り替える第1背景切り替え演出の実行は決定されないようになっている。
まず、副制御基板300のメイン処理について、図54に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップ2000において、電源投入に応じて、サブROM302からメイン処理プログラムを読み込むとともに、サブRAM303に記憶されるフラグなどの初期化、設定処理を実行する。具体的には、副制御基板300において変動時間をカウントするためのサブ変動時間タイマカウンタの値をリセットする。また、第2背景切り替え演出の実行が決定されたものの当該演出が開始されていない旨を示す第2背景切り替え演出開始待ちフラグをオフにする。また、変動演出の実行中である旨を示す変動中フラグをオフにする。そして、次のステップ2001に進む。
ステップ2001において、サブCPU301は、各演出乱数(前半変動演出乱数、後半変動演出乱数、保留表示決定乱数、背景切り替え決定乱数)を更新する処理を行うとともに、以後は、割込処理が行われるまでステップ2001の処理を繰り返し実行する。ここでは、それぞれの演出乱数が非同期的に更新されている。
副制御基板300には、所定の周期(4ミリ秒)でクロックパルスを発生するリセット用クロックパルス発生回路(特に図示しておらず)が設けられている。そして、このリセット用クロックパルス発生回路によるクロックパルスの発生により、サブCPU301は
タイマ割込処理プログラムを読み込んで、図55に示すタイマ割込処理を開始する。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、減算タイマを採用しており、副制御基板300のタイマ割込処理が実行されるたびにタイマカウンタが1ずつ減算され、0になると減算を停止するようになっている。
ステップ2101において、サブCPU301は、サブRAM303の受信バッファに格納されているコマンドを解析するとともに、受信したコマンドに応じた種々の処理を実行する。具体的には、副制御基板300においては、主制御基板100からコマンドが送信されると、コマンド受信割込処理が行われ、主制御基板100から送信されたコマンドが受信バッファに格納される。そして、サブCPU301は、コマンド受信割込処理によって受信バッファに格納されたコマンドを解析する。そして、次のステップ2102に進む。
ステップ2103において、サブCPU301は、サブRAM303の送信バッファにセットされているコマンドを、画像制御基板、音声制御基板、電飾制御基板等の各種制御基板へ送信する。そして、副制御基板300のタイマ割込処理を終了する。
ステップ2201において、サブCPU301は、現時点で設定されている遊技状態が通常遊技状態であるか否かを判定する。そして、通常遊技状態でない(すなわち、高確率時短遊技状態である)と判定した場合、ステップ2209に進む。一方、通常遊技状態であると判定した場合、次のステップ2202に進む。なお、上述の如く、遊技状態の情報を含む遊技状態指定コマンド及び遊技状態コマンドが副制御基板300に送信され、これらのコマンドに含まれる遊技状態の情報はサブRAM303の所定の記憶領域に記憶される。本形態に係るパチンコ機Pでは、サブCPU301は、上述のサブRAM303の所定の記憶領域に記憶された遊技状態の情報に基づいて、現時点で設定されている遊技状態を把握することができるようになっている。
ステップ2203において、サブCPU301は、上述の実行禁止条件(記憶されている保留のいずれかについて保留変化演出の実行が決定されていること、記憶されている保留のいずれかについて保留変化演出が実行されていること、記憶されている保留のいずれかについて決定された変動モード番号が「01H」、「02H」、「03H」、「A2H」又は「A3H」であること(リーチ変動パターンの変動演出が実行されること)等)が成立していないか否かを判定する。そして、実行禁止条件が成立していると判定した場合、ステップ2209に進む。一方、実行禁止条件が成立していないと判定した場合、次のステップ2204に進む。
ステップ2205において、サブCPU301は、上述のステップ2204で確認した第1特図保留数に対応する保留表示決定テーブル121を取得する。そして、次のステップ2206に進む。
ステップ2207において、サブCPU301は、上述のステップ2205で取得した保留表示決定テーブル121、上述のステップ2206で取得した保留表示決定乱数及び事前判定情報に含まれる変動モード番号に基づいて、保留表示情報(保留に基づいて決定される初期保留、初期保留の保留表示を行う場合の態様、保留変化演出の実行の可否、保留変化演出を実行する場合における保留表示の切り替えの態様、切り替え示唆演出の実行の可否、切り替え示唆演出を実行する場合の態様等)を決定する。また、サブCPU301は、ここで決定された保留表示情報を、サブRAM303の第1保留記憶領域のうち対応する記憶部(すなわち、事前判定情報を記憶した記憶部と同一の記憶部)に記憶する。そして、次のステップ2208に進む。
なお、上述の記憶部には、保留変化演出に基づく保留表示の切り替えが行われる切り替えタイミング(対象3回前変動演出の開始時点、対象2回前変動演出の開始時点、対象1回前変動演出の開始時点、対象変動演出の開始時点)の情報とともに、当該時点において切り替わる保留表示の表示態様の情報が記憶されるようになっている。これにより、サブCPU301は、いつ保留表示の切り替えが行われるのか、保留表示はいずれの表示態様に切り替わるのかを把握できるようになっている。
また、上述のステップ2201で通常遊技状態でないと判定した場合、上述のステップ2202で事前判定情報に含まれる変動モード番号が「02H」、「03H」、「A2H」及び「A3H」のいずれでもないと判定した場合、上述のステップ2203で実行禁止条件は成立していると判定した場合に進むステップ2209において、サブCPU301は、所定の表示態様により、保留表示領域52において保留表示を行うための初期保留表示コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた初期保留表示コマンドは、上述のステップ2103において、各種制御基板に送信され、当該制御基板において、新たに記憶された保留に対応する保留表示部に所定の表示態様により保留表示を行うための処理が実行されることとなる。
具体的には、上述のステップ2201で通常遊技状態でないと判定した場合には、高確率時短遊技状態に応じた態様による保留表示が行われる。また、上述のステップ2202で事前判定情報に含まれる変動モード番号が「02H」、「03H」、「A2H」及び「A3H」のいずれでもないと判定した場合、及び、上述のステップ2204で実行禁止条件は成立していると判定した場合には、通常初期保留表示態様により白保留の保留表示が行われる。
そして、次のステップ2210に進む。
ステップ2300において、サブCPU301は、上述のステップ2207で特殊初期保留表示態様による初期保留の保留表示が決定されたか否か(すなわち、星保留の保留表示が決定されたか否か)を判定する。そして、特殊初期保留表示態様による初期保留の保留表示が決定されていない(すなわち、通常初期保留表示態様による初期保留の保留表示が決定された(白保留又は青保留の保留表示が決定された))と判定した場合、ステップ2302に進む。一方、特殊初期保留表示態様による初期保留の保留表示が決定されたと判定した場合、次のステップ2301に進む。
ステップ2301において、サブCPU301は、特殊初期保留表示態様により、決定された初期保留の保留表示を行うための特殊初期保留表示コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた特殊初期保留表示コマンドは、上述のステップ2103において、各種制御基板に送信され、当該制御基板において、新たに記憶された保留に対応する保留表示部に特殊初期保留表示態様により初期保留の保留表示を行うための処理が実行されることとなる。そして、初期保留表示実行処理を終了する。
ステップ2400において、サブCPU301は、現時点で設定されている遊技状態が通常遊技状態であるか否かを判定する。そして、通常遊技状態でないと判定した場合、通常中背景切り替え演出制御処理を終了する。一方、通常遊技状態であると判定した場合、次のステップ2401に進む。
ステップ2401において、サブCPU301は、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。そして、変動中フラグがオンでない(すなわち、オフである)と判定した場合、通常中背景切り替え演出制御処理を終了する。一方、変動中フラグがオンであると判定した場合、次のステップ2402に進む。
ステップ2403において、サブCPU301は、通常背景画像が表示されているか否かを判定する。そして、通常背景画像が表示されていない(すなわち、第1特殊背景画像、第2特殊背景画像又は第3特殊背景画像が表示されている)と判定した場合、通常中背景切り替え演出制御処理を終了する。一方、通常背景画像が表示されていると判定した場合、次のステップ2404に進む。
ステップ2405において、サブCPU301は、後述するサブ変動時間タイマカウンタの値に基づいて変動演出残り時間を確認する。そして、次のステップ2406に進む。
ステップ2407において、サブCPU301は、背景画像切り替え決定テーブル122、上述のステップ2405で確認した変動演出残り時間、上述のステップ2406で取得した背景切り替え決定乱数及び事前判定情報に含まれる変動モード番号に基づいて、
通常中背景切り替え演出の実行の可否、及び、通常中背景切り替え演出を実行する場合の態様を決定する。また、サブCPU301は、ここで決定された内容を、サブRAM303の第1保留記憶領域のうち対応する記憶部(事前判定情報及び保留表示情報を記憶した記憶部と同一の記憶部)に記憶する。そして、次のステップ2408に進む。
ステップ2409において、サブCPU301は、上述のステップ2407で第1背景切り替え演出の実行が決定されたか否かを判定する。そして、第1背景切り替え演出の実行が決定されていないと判定した場合、ステップ2411に進む。一方、第1背景切り替え演出の実行が決定されたと判定した場合、次のステップ2410に進む。
また、上述のステップ2409で第1背景切り替え演出の実行が決定されていないと判定した場合に進むステップ2411において、サブCPU301は、第2背景切り替え演出開始待ちフラグをオンにする。そして、通常中背景切り替え演出制御処理を終了する。
ステップ2500において、サブCPU301は、上述のステップ2207で特殊初期保留表示態様による初期保留の保留表示が決定されたか否かを判定する。そして、特殊初期保留表示態様による初期保留の保留表示が決定されていないと判定した場合、ステップ2502に進む。一方、特殊初期保留表示態様による初期保留の保留表示が決定されたと判定した場合、次のステップ2501に進む。
ステップ2501において、サブCPU301は、背景切り替えパターンQによる第1背景切り替え演出を実行するためのパターンQ切り替え実行コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされたパターンQ切り替え実行コマンドは、上述のステップ2103において、各種制御基板に送信され、当該制御基板において、背景切り替えパターンQによる第1背景切り替え演出を行うための処理が実行されることとなる。そして、第1背景切り替え演出実行処理を終了する。
ステップ2600において、サブCPU301は、受信した変動モードコマンドに係る変動モード番号に対応する前半変動時間、及び、変動パターンコマンドに係る変動パターン番号に対応する後半変動時間の合計値である変動演出の全体の変動時間を、サブ変動時間タイマカウンタにセットする。これにより、実行される変動演出の変動時間が計時されることとなる。また、上述の如く、サブ変動時間タイマカウンタには減算タイマが採用されているため、所定時点におけるサブ変動時間タイマカウンタの値は、当該時点における変動演出残り時間に相当するものとなる。
なお、特に図示していないが、本形態における副制御基板300のサブROM302には、変動モード番号に対応する前半変動時間、変動パターン番号に対応する後半変動時間を定めたサブ変動時間テーブルが設けられている。そして、サブCPU301は、このサブ変動時間テーブルを参照することにより、受信した変動モードコマンドに係る変動モード番号に対応する前半変動時間、及び、変動パターンコマンドに係る変動パターン番号に対応する後半変動時間を取得できるようになっている。なお、変動モード番号に対応する前半変動時間の情報、変動パターン番号に対応する後半変動時間の情報を主制御基板100から副制御基板300に送信するように設定し、サブCPU301がこの情報を受信することで、受信した変動モードコマンドに係る変動モード番号に対応する前半変動時間、及び、変動パターンコマンドに係る変動パターン番号に対応する後半変動時間を取得できるようにしてもよい。
そして、次のステップ2601に進む。
ステップ2602において、サブCPU301は、第1保留記憶領域に記憶された第1特図保留数が1減少するのに伴って、対応する保留表示部の保留表示をシフトする保留シフト処理を実行する。具体的には、サブCPU301は、変動モードコマンドを受信すると、第1保留記憶領域の各記憶部のシフト処理を行う。ここでは、第1記憶部に記憶されている情報(事前判定情報、保留表示情報等)をサブRAM303に設けられた所定の処理記憶部にシフトするとともに、第2記憶部~第4記憶部に記憶されている情報を1つ番号の小さい記憶部にシフトする。併せて、保留表示もシフトする。そして、次のステップ2603に進む。
たとえば、第1特図保留数が「1」であるときに新たな保留記憶がなされ、初期保留として白保留が決定され、対象1回前変動演出の開始時点において、白保留から青保留への切り替え、パターンC1による切り替え示唆演出(キャラAの表示に基づき白保留から青保留への切り替え)及び途中段階非表示態様による切り替えの実行が決定されたものとする。すると、第2記憶部に事前判定情報及び上述の保留表示情報が記憶されるとともに、第2保留表示部52cにおいて白保留による保留表示が行われる。そして、上述の保留シフト処理が実行されると、第2記憶部に記憶されていた上述の情報が第1記憶部にシフトされるとともに、白保留による保留表示が第1保留表示部52bにシフトされる。ここで、第1記憶部にシフトされた上述の情報によれば、対象1回前変動演出の開始時点において青保留の保留表示に切り替わるように定められているため、パターンC1による切り替え示唆演出が実行されるとともに、途中段階非表示態様により、第1保留表示部52bにおける白保留の保留表示が青保留の保留表示に切り替わることとなる。
そして、次のステップ2604に進む。
ステップ2605において、サブCPU301は、上述のステップ2604で取得した前半変動演出乱数、変動演出決定テーブル及び受信した変動モードコマンドに対応する変動モード番号に基づいて、変動演出の前半部分の態様を決定する。そして、次のステップ2606に進む。
ステップ2608において、サブCPU301は、上述のステップ2607で取得した後半変動演出乱数、変動演出決定テーブル及び受信した変動パターンコマンドに対応する変動パターン番号に基づいて、変動演出の後半部分の態様を決定する。そして、次のステップ2609に進む。
ステップ2610において、サブCPU301は、第2背景切り替え演出フラグがオンであるか否かを判定する。そして、第2背景切り替え演出フラグがオンでない(すなわち、オフである)と判定した場合、変動用コマンド受信処理を終了する。一方、第2背景切り替え演出フラグがオンであると判定した場合、次のステップ2611に進む。
ステップ2700において、サブCPU301は、変動中フラグをオフにする。そして、図柄確定コマンド受信処理を終了する。
上述の実施の形態における保留表示演出、保留変化演出、切り替え示唆演出は、通常遊技状態(非時短遊技状態)における第1特図乱数の保留記憶を対象として実行されるものとなっていたが、これに限定されるものではなく、非時短遊技状態における第2特図乱数、時短遊技状態(高確率時短遊技状態)における第1特図乱数や第2特図乱数の保留記憶を対象として実行してもよい。また、普通図柄の抽選に用いられる当たり決定乱数の保留記憶を対象として実行してもよい。
このように設定することで、保留表示演出、保留変化演出、切り替え示唆演出の実行機会を増やすことができるため、遊技者の興趣を高めることができる。
このように設定することで、保留変化演出の実行機会を増やすことができるため、遊技者の興趣を高めることができる。
また、このように設定した場合には、切り替え示唆演出の実行中に、他の切り替え示唆演出が実行されて、当該他の切り替え示唆演出の実行に伴って保留表示の表示態様の維持又は切り替えを実行できるように設定してもよい。
このように設定することで、切り替え示唆演出の実行態様のバリエーションが増加するため、遊技者の興趣を高めることができる。
このように設定することで、途中段階表示態様による切り替えのバリエーションが増加するため、遊技者の興趣を高めることができる。
このように設定することで、途中段階表示態様による切り替えのバリエーションが増加するため、遊技者の興趣を高めることができる。
このように設定することで、途中段階表示態様による切り替え、及び、途中段階非表示態様による切り替えが行われる機会が増加するため、遊技者の興趣を高めることができる。
このように設定することで、新たな保留記憶がなされた時点における決定処理のボリュームが少なくなるため、サブCPU301等のハードウェア資源に対する処理負荷を軽減させることができる。
このように設定することで、突然、保留表示の表示態様が切り替わることがあるため、保留表示の表示態様の切り替えに対する遊技者の興趣を高めることができるのである。
このように設定することで、通常中背景切り替え演出の実行のバリエーションが増加するため、遊技者の興趣を高めることができる。
また、通常遊技状態中には通常背景画像が表示されるようになっていたが、高確率時短遊技状態中には、当該遊技状態が設定されている旨を示す高確背景画像を表示するようにしてもよい。
このように設定することで、表示される背景画像のバリエーションが増加するため、背景画像の表示対する遊技者の興趣を高めることができるのである。
このように設定することで、第1背景切り替え演出の実行態様のバリエーションが増えることとなるため、遊技者の興趣を高めることができるのである。
なお、上述の変形例は、可能な範囲で互いに組み合わせて構成することもできる。
21 演出表示装置
52 第1保留表示領域
100 主制御基板
101 メインCPU
102 メインROM
103 メインRAM
300 副制御基板
301 サブCPU
302 サブROM
303 サブRAM
Claims (1)
- 遊技球が流下可能な遊技領域と、
前記遊技領域に設けられ遊技球が進入可能な進入領域と、
前記進入領域への遊技球の進入を契機として、所定の抽選に用いる乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数の取得に基づいて実行可能な演出である第1演出を実行する第1演出実行手段と、
前記第1演出の実行に基づいて当該第1演出が行われている間に実行される演出である第2演出を実行する第2演出実行手段と、を備え、
前記第1演出は、保留記憶がなされた旨を示す保留画像を所定の態様にて表示する保留表示演出を含み、
前記第2演出を実行する際の態様として、第1の態様及び当該第1の態様と異なる第2の態様が設けられており、
前記第2演出実行手段は、
前記保留表示演出の態様に応じたタイミングで前記第2演出の実行を開始可能であるとともに、当該タイミングに応じて、前記第1の態様又は前記第2の態様により前記第2演出を実行可能であることを特徴とする遊技機。
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