JP7053355B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関し、詳しくは、遊技の進行に伴う演出を実行可能な遊技機に関するものである。
従来、この種の遊技機として、遊技領域に設けられた始動領域(始動入賞口)への遊技球の進入を契機として、遊技者にとって有利な特別遊技の実行の可否を抽選により決定するための乱数を取得し保留として記憶するとともに、予め定められた始動条件の成立を契機として、記憶された乱数を読み出し、この読み出された乱数に基づいて、上述の抽選や当該抽選の結果を報知する変動演出の態様の決定を行い、決定された態様で変動演出を実行するものが知られている。
また、近年では、上述の乱数が取得された時点で(すなわち、当該乱数に基づく変動演出が開始される前に)、当該乱数について特別遊技の実行が決定されるものであるか否かの判定(いわゆる先読み)を行った上で、この判定の結果に基づき、上述の変動演出の態様を決定するような遊技機が考案されている(特許文献1参照)。この遊技機においては、当該乱数に基づく変動演出の開始時点では当該変動演出の態様を決定することなく、当該乱数が取得された時点で既に決定された態様により変動演出が実行されるため、変動演出の開始時点におけるCPU等のハードウェア資源に係る負荷を軽減することができる。
さらに、このような遊技機としては、上述の判定の結果に基づき、上述の乱数に基づく変動演出の開始前の所定時点から当該乱数に基づく変動演出の終了後の所定時点に至るまでの間における所定期間中、特別遊技の実行の期待度が高い旨を示す高期待度背景画像を表示する演出(いわゆるステージ演出)を実行するようなものも考案されている。
特開2014-057656号公報
上述のような遊技機では、たとえば、高期待度背景画像の表示中においては、当該高期待度背景画像に応じた特殊な態様のみによって変動演出が実行されるような設定が行われる場合がある。
ここで、高期待度背景画像が表示される前に取得された乱数であって、当該高期待度背景画像が表示された後に変動演出が実行されるものについては、上述のように、当該乱数が取得された時点で変動演出の態様が決定されるものの、当該時点では高期待度背景画像が表示されていないため、変動演出の態様として、上述の特殊な態様以外の態様が決定される場合が起こり得る。すると、この場合には、変動演出の実行時点においては高期待度背景画像が表示されているにもかかわらず、特殊な態様以外の態様によって変動演出が実行されることとなり、演出上の矛盾が生じるとのおそれが生じていた、
そこで、本発明は、上述した事情によりなされたものであり、演出上の矛盾が生じる事態を防止可能な遊技機の提供を目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明は次のように構成されている。
以下、本発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。なお、下記の符号及び記載は、本発明の構成に相当する発明の実施の形態における構成の符号及び名称を示したものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)本発明は、遊技の進行に伴う演出(背景画像を表示する演出、変動演出)を実行可能な演出実行手段(サブCPU301)を備え、前記演出として、第1の態様(第2特殊背景画像の表示)及び第2の態様(通常背景画像の表示)を含む複数の態様のいずれかにより実行される第1の演出(背景画像を表示する演出)と、前記第1の演出の実行中に実行可能な演出であって、特定の態様(特殊演出図柄による停止表示)を含む複数の態様のいずれかにより実行される第2の演出(変動演出)と、を備え、前記第1の演出が前記第1の態様により実行されているときには、前記第2の演出を前記特定の態様により実行可能であり、前記第1の演出が前記第2の態様により実行されているときには、前記第2の演出を前記特定の態様により実行できないように設定された遊技機(パチンコ機P)において、所定の時点で実行される前記第2の演出の態様を、当該所定の時点以前における所定の決定タイミングにおいて、当該所定の決定タイミングにおける前記第1の演出の態様に基づいて決定する態様決定手段と、前記態様決定手段により決定された前記第2の演出の態様が前記特定の態様以外の態様である場合に、当該所定の時点で前記第1の演出が前記第1の態様により実行されるときには、前記態様決定手段により決定された前記第2の演出の態様を前記特定の態様に変更する態様変更手段と、を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、所定の時点で実行される第2の演出の態様が特定の態様以外の態様である場合において、当該所定の時点で第1の演出が第1の態様により実行されるときには、第2の演出の態様が特定の態様に変更されるようになっている。したがって、第1の演出が第1の態様により実行されるときに、実行できない態様により第2の演出が実行されることがなく、実行可能な特定の態様により第2の演出が実行されることとなるため、演出上の矛盾が生じる事態を防止することができる。
本発明によれば、演出上の矛盾が生じる事態を防止可能な遊技機を提供することができる。
パチンコ機の外観斜視図である。 パチンコ機の前扉を開けた状態の外観斜視図である。 パチンコ機の遊技盤の正面概略図である。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 パチンコ機の大当たり決定乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機の当たり図柄乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機のリーチグループ決定乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機のリーチモード決定乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機のリーチモード決定乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機の変動パターン抽選テーブルの説明図である。 パチンコ機の変動時間決定テーブルの説明図である。 パチンコ機の特別電動役物作動テーブルの説明図である。 パチンコ機の遊技状態設定テーブルの説明図である。 パチンコ機の当たり決定乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機の普通図柄変動パターン決定テーブルの説明図である。 パチンコ機の第2始動入賞口開放制御テーブルの説明図である。 パチンコ機の主制御基板におけるメイン処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板におけるタイマ割込処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板におけるセンサ検出時処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板におけるゲート検出時処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における第1始動入賞口検出時処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における事前判定処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における第2始動入賞口検出時処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における特図関連制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における特別図柄変動開始処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における変動演出パターン決定処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における特別図柄変動停止処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における停止後処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における特別遊技制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における特別遊技終了処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における普図関連制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における普通図柄変動開始処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における普通図柄変動停止処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における普通図柄停止後処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における可動片制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の変動演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機の変動演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機の変動演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機の変動演出決定テーブルの説明図である。 パチンコ機の保留表示の態様の一例を示す図である。 パチンコ機の変動演出、背景切り替え演出及び示唆演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機の変動演出、背景切り替え演出及び示唆演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機の背景切り替え演出決定テーブルの説明図である。 パチンコ機の示唆演出決定テーブルの説明図である。 パチンコ機の副制御基板におけるメイン処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板におけるタイマ割込処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板における事前判定コマンド受信処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板における取得時背景切り替え演出決定処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板における取得時示唆演出決定処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板における変動用コマンド受信処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板における図柄確定コマンド受信処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板における変動演出態様再決定処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板における変動終了時背景画像処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板における変動終了時示唆演出決定処理の概略を示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
(パチンコ機Pの外部構成)
本形態に係る遊技機は、遊技媒体として遊技球を使用するパチンコ機Pである。特に図示していないが、パチンコ機Pが設置される遊技場においては、島と呼ばれる遊技機の設置領域に、複数台のパチンコ機Pが並べて配設されるとともに、遊技球を貸し出すための遊技球貸出装置が各パチンコ機Pに隣接して設置される。また、各パチンコ機Pは対応する遊技球貸出装置Rに接続されている。
遊技球貸出装置Rは、紙幣の投入や遊技球の貸し出しに必要な価値情報が記憶される記憶媒体(カード)の挿入が可能となっている。そして、遊技球貸出装置Rに紙幣を投入(又は、カードを挿入)した上で、パチンコ機Pに対して所定の操作を行うことにより、遊技球貸出装置Rから遊技球の貸し出しを受けることができるようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pは、図1又は図2に示すように、島に固定される四角形状の枠体であって、中空部(特に図示しておらず)を有する機枠1と、この機枠1にヒンジ機構(特に図示しておらず)により開閉自在に取り付けられる四角形状の枠体であって、中空部(特に図示しておらず)を有する本体枠2と、この本体枠2にヒンジ機構(特に図示しておらず)により開閉自在に取り付けられ、正面に開口部(特に図示しておらず)が形成された前扉3と、を備えている。
機枠1の左下部には、図2に示すように、音声出力装置10としてのスピーカが設けられている。また、本体枠2の中空部には、遊技領域12を形成するための遊技盤11が収容されている。また、前扉3には、開口部を覆う透明板4と、透明板4の下方に位置し遊技球を受容可能な上皿6及び受皿7と、受皿7の右方に取り付けられ遊技球の発射操作を行うための操作ハンドル5と、透明板4の左右上方にそれぞれ1個ずつ取り付けられた音声出力装置10としてのスピーカと、が設けられている。
また、図1に示すように、前扉3の外周には、種々の色や発光パターンで発光することにより演出を行う演出照明装置としての前扉演出ランプ22が設けられている。なお、この前扉演出ランプ22は、特に図示していないが、複数色の発光が可能なLEDにより構成されている。
このパチンコ機Pでは、機枠1に対して本体枠2を閉じ、さらに、前扉3を閉じると、遊技盤11の前方に間隙を挟んで透明板4が位置することとなる。これにより、透明板4を介して、後方に位置する遊技盤11を視認することができるようになっている。
また、上皿6には、遊技球貸出装置Rにより貸し出される遊技球や、パチンコ機Pから払い出される賞球が導かれるようになっている。上皿6は、所定量の遊技球を受容可能となっているが、この上皿6が遊技球で一杯になると、その後に貸し出されたり、払い出されたりする遊技球は受皿7に導かれるようになっている。また、受皿7の底面には、特に図示していないが、貯留されている遊技球を排出するための排出孔と、排出孔を開閉可能な開閉板と、が設けられている。常態において、排出孔は開閉板により閉じられているものの、開閉板と一体に取り付けられた開閉レバー8(図1参照)を横方向に移動させることで、開閉板も同方向に移動し、排出孔が開放される。これにより、遊技球を排出孔から落下させて、受皿7の外に排出することができるようになっている。
また、操作ハンドル5は、遊技者が所定方向へ向けて回転操作できるように形成されている。そして、遊技者が操作ハンドル5を回転操作すると、上皿6に受容されている遊技球が発射装置(特に図示しておらず)に送られ、操作ハンドル5の回転角度に応じた強度で、発射装置によって遊技球が遊技領域12へ向けて発射される。このように発射された遊技球は、遊技盤11に固定された一対のレール13a、13bに案内されて上昇し、遊技領域12に到達する。
ここで、遊技領域12は、機枠1に対し本体枠2及び前扉3を閉じた状態で遊技盤11と透明板4との間に形成される空間のうち、遊技盤11に固定された一対のレール13a、13bにより略円形状に仕切られた部分であって、遊技球が流下可能な領域である。
この遊技領域12は、図3に示すように、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て左側の領域である第1遊技領域12aと、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て右側の領域である第2遊技領域12bとから構成されている。これら2つの遊技領域12は、発射装置の発射強度により、遊技球の進入可能性が異なるようになっている。具体的には、発射装置の発射強度が所定の強度未満(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達しない程度の強度)の場合には、遊技球は第1遊技領域12aに進入する。これに対して、発射装置の発射強度が所定の強度以上(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達可能な強度)の場合には、遊技球は第2遊技領域12bに進入する。
また、この遊技領域12内には、図3に示すように、遊技球の流下方向を不規則にするための風車及び多数の釘と、遊技球が入球可能な一般入賞口14と、始動領域としての第1始動入賞口15及び第2始動入賞口16と、遊技球が通過可能なゲート20と、所定条件を満たすことで作動するアタッカー装置17と、遊技球を遊技領域12外へ導くアウト口19と、遊技の進行等に伴って演出を行う演出装置としての演出表示装置21と、が設けられている。
一般入賞口14は、図3に示すように、遊技領域12の右側下部に設けられており、当該一般入賞口14へ遊技球が入球すると、所定個数(本形態では5個)の賞球が払い出される。
なお、一般入賞口14の設置個数や設置位置は特に限定されるものではない。
第1始動入賞口15は、図3に示すように、遊技領域12の中央からやや下寄りの位置に設けられている。この第1始動入賞口15へは、第1遊技領域12aを流下する遊技球が入球可能となっており、第2遊技領域12bを流下する遊技球はほぼ入球できないようになっている。これに対して、第2始動入賞口16は、図3に示すように、遊技領域12の中央から右寄りの位置(すなわち、第2遊技領域12b内)に設けられている。この第2始動入賞口16へは、第2遊技領域12bを流下する遊技球が入球可能となっており、第1遊技領域12aを流下する遊技球はほぼ入球できないようになっている。
また、第2始動入賞口16には、図3に示すように、開閉可能な可動片16b(普通電動役物)が設けられている。そして、可動片16bが閉じているときには第2始動入賞口16が閉状態となっており、第2始動入賞口16への遊技球の入球は不可能又は困難である。これに対して、可動片16bが開くと、第2始動入賞口16が開状態となるとともに、この可動片16bが遊技球を第2始動入賞口16へ向けて案内するガイド部材として機能することにより、第2始動入賞口16への遊技球の入球が容易となる。
また、この可動片16bの構成は特に限定されるものではなく、たとえば、遊技盤11に直交する軸を中心に左右方向に回動して第2始動入賞口16を開閉する一対の羽根部材や、水平な軸を中心に前後方向に回動して第2始動入賞口16を開閉する蓋部材により構成してもよいし、また、上下方向にスライドして第2始動入賞口16を開閉するシャッター部材により構成してもよい。
なお、第1始動入賞口15や第2始動入賞口16の設置位置は特に限定されるものではなく、たとえば、第1始動入賞口15や第2始動入賞口16は、いずれの遊技領域12(第1遊技領域12a、第2遊技領域12b)を流下する遊技球も入球しやすいような位置に配置してもよい。
そして、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、賞球が払い出されるとともに、予め定められた複数の特別図柄の中から1の特別図柄を決定するための抽選が行われる。各特別図柄には種々の遊技利益が対応付けられており、決定された特別図柄の種別に応じて、遊技者にとって有利な特別遊技の実行、所定の遊技状態の設定等の遊技利益を得られるようになっている。
なお、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づいて払い出される賞球は、1個以上であれば特に限定されるものではなく、いかなる個数にしてもよい。また、可動片16bが設けられている始動入賞口(第2始動入賞口16)と可動片16bが設けられていない始動入賞口(第1始動入賞口15)とでは、賞球の数を同一にしてもよいし、異ならせてもよい。
ゲート20は、図3に示すように、第2始動入賞口16の上方に設けられている。このゲート20を遊技球が通過すると、後述する普通図柄の抽選が行われる。そして、当該抽選の結果が当たりであった場合、上述の第2始動入賞口16に設けられた可動片16bが所定時間開かれるようになっている。
アタッカー装置17は、図3に示すように、第2始動入賞口16の下方に設けられている。このアタッカー装置17は、遊技球が入球可能な大入賞口18と、この大入賞口18を開閉する開閉扉18bと、を備えている。常態においては、開閉扉18bが閉じられ大入賞口18は閉鎖されているため、当該大入賞口18への遊技球の入球は不可能となっているものの、上述の特別遊技が実行されると、開閉扉18bが開き大入賞口18が開放されるとともに、開閉扉18bが遊技球を大入賞口18へ導く受皿部材として機能することにより、大入賞口18への遊技球の入球が可能となる。
そして、大入賞口18へ遊技球が入球すると、所定個数(本形態では15個)の賞球が払い出される。
また、図3に示すように、この大入賞口18へは、第2遊技領域12bを流下する遊技球が入球可能となっており、第1遊技領域12aを流下する遊技球はほぼ入球できないようになっている。
このように、第1遊技領域12aを流下する遊技球は第1始動入賞口15への入球が可能となっており、第2遊技領域12bを流下する遊技球はゲート20の通過、第2始動入賞口16への入球、大入賞口18への入球が可能となっている。
アウト口19は、図3に示すように、遊技領域12の最下部に設けられており、一般入賞口14、第1始動入賞口15、第2始動入賞口16及び大入賞口18のいずれにも入球しなかった遊技球を受け入れるものである。そして、アウト口19に受け入れられた遊技球は、遊技盤11の背面側に導かれ回収される。
演出表示装置21は、図3に示すように、遊技領域12の略中央に設けられている。本形態に係るパチンコ機Pでは、この演出表示装置21として液晶表示装置が用いられている。また、この演出表示装置21には、動画や静止画等の画像を表示するための表示部21aが設けられており、この表示部21aには、背景画像が表示されるほか、演出図柄50(ダミー図柄)が変動表示され、各演出図柄50の停止表示態様により後述する大当たりの抽選の結果を遊技者に報知する変動演出が行われるようになっている。
なお、演出表示装置21は、液晶表示装置に限定されるものではなく、たとえば、外周に図柄が付された複数のドラムを用いて各種表示を行うドラム式の表示装置等を用いてもよい。
本形態に係るパチンコ機Pは、演出装置として、演出表示装置21のほか、上述の音声出力装置10としてのスピーカや、遊技盤11に取り付けられ、種々の色や発光パターンで発光することにより演出を行う演出照明装置としての遊技盤演出ランプ23(図1参照)を備えている。なお、この遊技盤演出ランプ23は、特に図示していないが、複数色の発光が可能なLEDにより構成されている。
また、上皿6の前方位置には、遊技者が操作することにより遊技中や待機中等に実行される演出の進行や切り替えが可能な演出操作装置9が設けられている。本形態における演出操作装置9は、円形リング状の枠体であって回転操作が可能な操作ダイヤル9aと、操作ダイヤル9aに嵌め込まれており押下操作が可能な操作ボタン9bとから構成されている。そして、演出表示装置21において所定の演出が実行されているときに、操作ダイヤル9aの回転操作や操作ボタン9bの押下操作を行うと、上述の所定の演出が進行したり、異なる演出に切り替わったりするようになっている。
なお、演出操作装置9としては、操作ダイヤル9aや操作ボタン9b等に限定されるものではなく、上下左右方向の入力が可能な十字キー等を設けてもよい。また、操作ダイヤル9aや操作ボタン9b等の演出操作装置9を設けるとともに、上述の十字キーを別途設けてもよい。
また、図3に示すように、遊技盤11の右下部であって、かつ、遊技領域12の外側には、遊技についての種々の状況を表示するための装置として、第1特別図柄表示装置30、第2特別図柄表示装置31、第1特図保留表示装置38、第2特図保留表示装置39、普通図柄表示装置32及び普通図柄保留表示装置33が設けられている。
また、上述の如く、本形態に係るパチンコ機Pには、遊技球貸出装置Rが電気的に接続されているが、遊技球の貸し出しやカードの排出等の遊技球貸出装置Rに対する操作を、パチンコ機Pで受け付けられるようにしている。そのため、パチンコ機Pには、図1に示すように、カードに記憶されている価値情報(残高情報)を表示する価値情報表示装置35と、押下操作が可能な球貸ボタン36と、押下操作が可能なカード返却ボタン37と、が設けられている。
(パチンコ機Pの制御手段の構成)
次に、パチンコ機Pの遊技や演出を制御する制御手段について説明する。
上述の制御手段は各種制御基板により構成されており、具体的には、図4に示すように、パチンコ機Pの遊技の基本動作を制御する主制御基板100、遊技球の発射及び賞球の払い出しを制御する発射払出制御基板200、各種演出を制御する副制御基板300、及び、遊技球貸出装置Rへの操作を中継する遊技球貸出制御基板400を備えている。
また、図4に示すように、主制御基板100には、発射払出制御基板200及び副制御基板300が接続され、また、発射払出制御基板200には、遊技球貸出制御基板400が接続されている。
さらに、主制御基板100及び発射払出制御基板200には、遊技進行上の種々の情報をパチンコ機Pの外部(たとえば、遊技場のホールコンピュータ等)に出力するための外部情報端子基板500が接続されている。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、発射払出制御基板200が遊技球の発射及び賞球の払い出しの双方を制御しているが、遊技球の発射を制御する基板(発射制御基板)と、賞球の払い出しを制御する基板(払出制御基板)とを別個に設けてもよい。
また、特に図示していないが、本形態に係るパチンコ機Pが備える各基板には電源基板が接続されている。この電源基板にはバックアップ電源が設けられており、パチンコ機Pに供給される電源の電圧値が所定値以下になった場合に電断と判断し、主制御基板100に電断信号を出力する。
主制御基板100は、パチンコ機Pにおいて行われる遊技を制御するものであり、具体的には、遊技球が第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ入球することを契機に開始される特図遊技、及び、遊技球がゲート20を通過することを契機に開始される普図遊技を制御する。
この主制御基板100は、図4に示すように、各種演算処理を行うメインCPU101と、遊技を進行するための制御プログラム、遊技に必要なデータやテーブル等を格納するメインROM102と、演算処理時の一時記憶領域等として用いられるメインRAM103と、を備えている。
そして、メインCPU101は、後述する各検出センサやタイマからの信号に基づき、メインROM102に格納されている制御プログラムを読み出して演算処理を行うとともに、メインCPU101に接続されている各種装置の制御や、演算処理の結果に基づく他の基板へのコマンド送信等を行う。
また、図4に示すように、主制御基板100には、一般入賞口14へ遊技球が入球したことを検出する一般入賞口検出センサ14aと、第1始動入賞口15へ遊技球が入球したことを検出する第1始動入賞口検出センサ15aと、第2始動入賞口16へ遊技球が入球したことを検出する第2始動入賞口検出センサ16aと、大入賞口18へ遊技球が入球したことを検出する大入賞口検出センサ18aと、ゲート20を遊技球が通過したことを検出するゲート検出センサ20aと、遊技盤11に向けられる磁気や電波及び遊技盤11を揺らす等により生ずる振動を検出する不正検出センサ25と、が接続されている。そして、これらの各検出センサから出力される検出信号が、主制御基板100に入力されるようになっている。
さらに、主制御基板100には、制御の対象となる機器として、第2始動入賞口16の可動片16bを開閉駆動する始動入賞口ソレノイド16cと、大入賞口18の開閉扉18bを開閉駆動する大入賞口ソレノイド18cと、第1特別図柄表示装置30と、第2特別図柄表示装置31と、普通図柄表示装置32と、第1特図保留表示装置38と、第2特図保留表示装置39と、普通図柄保留表示装置33と、が接続されている。
そして、主制御基板100によって、各ソレノイドが駆動されることで第2始動入賞口16や大入賞口18の開閉制御がなされ、また、各表示装置の表示制御がなされるようになっている。
発射払出制御基板200は、特に図示していないが、主制御基板100と同様に、CPU、ROM及びRAMを備えており、主制御基板100と双方向に通信可能となるように接続されている。
図4に示すように、発射払出制御基板200には、遊技球の発射を制御するための機器として、操作ハンドル5に遊技者が触れたことを検出するタッチセンサ5aと、操作ハンドル5の操作角度(回転角度)を検出する操作ボリューム5bと、遊技球の発射を停止する発射停止スイッチ5cと、上皿6に受容されている遊技球を発射装置(図示しておらず)に送る球送りソレノイド60と、遊技球を発射する発射モータ61と、が接続されている。また、タッチセンサ5a、操作ボリューム5b及び発射停止スイッチ5cから出力される制御信号が、発射払出制御基板200に入力されるようになっている。
そして、タッチセンサ5a及び操作ボリューム5bからの制御信号が発射払出制御基板200に入力されると、球送りソレノイド60及び発射モータ61を通電して遊技球を発射させる制御がなされる。これに対して、発射停止スイッチ5cからの制御信号が発射払出制御基板200に入力されると、球送りソレノイド60及び発射モータ61の通電を止めて遊技球の発射を停止させる制御がなされる。
なお、遊技球を発射する装置としては、発射モータ61ではなく、ロータリーソレノイドを用いてもよい。
また、発射払出制御基板200には、図4に示すように、遊技球の払い出しを制御するための機器として、遊技球貯留部(特に図示しておらず)に貯留されている遊技球を賞球として払い出す払出モータ62と、払い出された遊技球を検出して計数する払出計数スイッチ63と、が接続されている。そして、主制御基板100から送信される払出数コマンドを発射払出制御基板200が受信すると、当該発射払出制御基板200は、この払出数コマンドに基づいて所定個数の遊技球(賞球)を払い出すように払出モータ62を制御する。このとき、払い出された遊技球の個数が払出計数スイッチ63によって計数され、所定個数の遊技球(賞球)が払い出されたか否かの判定が可能となっている。
さらに、発射払出制御基板200には、図4に示すように、前扉3の開放状態を検出する前扉開放検出センサ3aと、受皿7の満タン状態を検出する受皿満タン検出センサ7aと、が接続されている。
前扉開放検出センサ3aは、前扉3が開放されていることを検出すると開放検出信号を発射払出制御基板200に出力するようになっており、前扉3の開放中は、開放検出信号が連続して出力される。そして、発射払出制御基板200は、開放検出信号が入力されると、扉開放コマンドを主制御基板100に送信する。これに対して、開放検出信号の入力が止まると、前扉3が閉じられたと判断し、扉閉鎖コマンドを主制御基板100に送信する。
受皿満タン検出センサ7aは、受皿7の所定位置に設けられており、受皿7に賞球として払い出される遊技球が所定量以上貯留されて満タン状態になると、貯留された遊技球が上述の所定位置に達することとなり、検出信号が発射払出制御基板200に出力されるようになっている。そして、貯留された遊技球が上述の所定位置に達している間、検出信号が発射払出制御基板200に対して連続的に出力されることとなる。発射払出制御基板200は、検出信号が所定時間連続して入力されることにより、受皿7が満タン状態であると判断して、受皿満タンコマンドを主制御基板100に送信する。これに対して、発射払出制御基板200への検出信号の連続的な入力が途絶えると、受皿7の満タン状態が解除されたものと判断し、受皿満タン解除コマンドを主制御基板100に送信する。
また、本形態では、上述の如く、発射払出制御基板200には、遊技球貸出装置Rへの操作を中継する遊技球貸出制御基板400が接続されている。換言すれば、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、発射払出制御基板200が、遊技球貸出制御基板400を介して遊技球貸出装置Rに接続されている。
また、図4に示すように、発射払出制御基板200には、遊技球貸出制御基板400を介して、価値情報表示装置35と、球貸ボタン36の押下操作を検出する球貸スイッチ36aと、カード返却ボタン37の押下操作を検出するカード返却スイッチ37aと、が接続されている。
球貸ボタン36が押下操作されると、球貸スイッチ36aから出力される検出信号が発射払出制御基板200に入力され、当該発射払出制御基板200は、遊技球貸出装置Rに対して、遊技球の貸し出しを要求する貸出要求信号を送信する。そして、遊技球貸出装置Rが貸出要求信号を受信すると、当該遊技球貸出装置Rにより、記憶されている価値情報から所定の価値情報を減算する処理がなされるとともに、減算された価値情報に対応する個数の遊技球を払い出す制御がなされる。
また、カード返却ボタン37が押下操作されると、カード返却スイッチ37aから出力される検出信号が発射払出制御基板200に入力され、当該発射払出制御基板200は、遊技球貸出装置Rに対して、カードの返却を要求する返却要求信号を送信する。そして、遊技球貸出装置Rが返却要求信号を受信すると、当該遊技球貸出装置Rによりカードを排出する制御がなされる。
副制御基板300は、遊技中や待機中等に実行される演出を制御するものである。
この副制御基板300は、図4に示すように、各種演算処理を行うサブCPU301と、演出を実行するための制御プログラム、演出の実行に必要なデータやテーブル等を格納するサブROM302と、演算処理時の一時記憶領域等として用いられるサブRAM303と、を備えており、主制御基板100から副制御基板300への一方向に通信可能となるように接続されている。
また、サブCPU301は、主制御基板100から送信されるコマンドやタイマからの信号に基づき、サブROM302に格納されている制御プログラムを読み出して演算処理を行うとともに、画像表示を制御するための画像制御基板(特に図示しておらず)、音声出力を制御するための音声制御基板(特に図示しておらず)、照明の点灯を制御するための電飾制御基板(特に図示しておらず)に、演出実行用のコマンドを送信する。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、音声制御基板と電飾制御基板とを別個に設けているが、これらの基板の機能を集約した1枚の基板(音声電飾制御基板)を設け、当該基板により、音声出力及び照明の点灯のいずれをも制御するようにしてもよい。
また、副制御基板300には、画像制御基板を介して演出表示装置21が接続され、音声制御基板を介して音声出力装置10が接続されている。また、副制御基板300には、電飾制御基板を介して、前扉演出ランプ22と、遊技盤演出ランプ23と、操作ダイヤル9aの回転操作を検出する回転操作検出センサ9cと、操作ボタン9bの押下操作を検出する押下操作検出センサ9dと、が接続されている。
画像制御基板は、特に図示していないが、CPU、ROM、RAM及びVRAM等を備えている。この画像制御基板のROMには、演出表示装置21に表示される図柄、背景等の画像データが格納されている。そして、副制御基板300から送信されたコマンドに基づき、CPUが、ROMから読み出した画像データをVRAMに記憶することによって、演出表示装置21による画像表示を制御する。
音声制御基板は、特に図示していないが、サウンドチップ(CPU)、サウンドROM及びRAM等を備えている。サウンドROMには、音声出力装置10から出力される音声、BGM等のサウンドデータが格納されている。そして、副制御基板300から送信されたコマンドに基づき、サウンドROMから読み出したサウンドデータをRAMに記憶することによって、音声出力装置10からの音声出力を制御する。
電飾制御基板は、副制御基板300からのコマンドに基づき、演出照明装置23による照明の点灯を制御する。また、電飾制御基板は、操作ダイヤル9aの回転操作に基づき回転操作検出センサ9cから出力される回転操作検出信号、又は、操作ボタン9bの押下操作に基づき押下操作検出センサ9dから出力される押下操作検出信号が入力されると、所定のコマンドを副制御基板300に送信する。
(パチンコ機Pの遊技の概要)
次に、本形態のパチンコ機Pにおける遊技について、メインROM102に格納されている各種テーブルに基づいて説明する。
上述の如く、本形態のパチンコ機Pにおいては、特図遊技と普図遊技の遊技が並行して進行する。また、これら両遊技を進行する際の遊技状態としては、低確率遊技状態(いわゆる非確変状態)又は高確率遊技状態(いわゆる確変状態)のいずれかの遊技状態と、非時短遊技状態又は時短遊技状態のいずれかの遊技状態と、が組み合わされたいずれかの遊技状態が設定されるようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、低確率遊技状態及び非時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(以下、通常遊技状態という)、又は、高確率遊技状態及び時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(以下、高確時短遊技状態という)のいずれかの遊技状態が設定される。
ここで、低確率遊技状態は、後述する大当たりの抽選によって大当たりに当選する確率が所定の値に設定された遊技状態である。また、高確率遊技状態は、大当たりの抽選によって大当たりに当選する確率が低確率遊技状態よりも高い値に設定された遊技状態である。すなわち、低確率遊技状態中よりも高確率遊技状態中のほうが、大当たりの抽選によって大当たりに当選しやすくなっている。
また、非時短遊技状態は、可動片16bが開きにくく(すなわち、第2始動入賞口16が開状態となりにくく)、第2始動入賞口16へ遊技球が入球しにくい遊技状態である。また、時短遊技状態は、非時短遊技状態よりも可動片16bが開きやすく(すなわち、第2始動入賞口16が開状態となりやすく)、第2始動入賞口16へ遊技球が入球しやすい遊技状態である。
なお、工場出荷直後やリセット後の初期状態においては、通常遊技状態が設定されるようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、発射装置(図示しておらず)により発射され遊技領域12を流下する遊技球が第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16に入球すると、大当たりの抽選が行われる。そして、この大当たりの抽選によって大当たりに当選すると、大入賞口18が開放され当該大入賞口18へ遊技球を入球させることが可能となる特別遊技が実行され、さらに、当該特別遊技の終了後の遊技状態が高確率時短遊技状態に設定されるようになっている。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、第1遊技領域12aを流下する遊技球は、第1始動入賞口15への入球が可能となっている。また、第2遊技領域12bを流下する遊技球は、大入賞口18への入球、ゲート20の通過、第2始動入賞口16への入球、一般入賞口14への入球が可能となっている。そして、通常遊技状態中は、遊技球が第1始動入賞口15へ入球するように、遊技者に第1遊技領域12aへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる左打ち)を行わせ、高確率時短遊技状態中及び特別遊技中は、大入賞口18へ遊技球が入球し、或いは遊技球がゲート20を通過及び第2始動入賞口16又は一般入賞口14へ入球するように、遊技者に第2遊技領域12bへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる右打ち)を行わせる。
具体的には、高確率時短遊技状態中及び特別遊技中は、演出表示装置21において第2遊技領域12bへ向けて遊技球を打ち出す旨を指示する表示が行われ、通常遊技状態が設定されると、演出表示装置21において第1遊技領域12aへ向けて遊技球を打ち出す旨を指示する表示が行われる。
この大当たりの抽選は、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球することを契機に取得される種々の乱数、及び、メインROM102に格納されており当該乱数を判定するための各種テーブルに基づいて、行われる。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pは、大当たりの抽選に用いられる乱数として、大当たりの判定に用いられる大当たり決定乱数、特別図柄の種別の決定に用いられる当たり図柄乱数、並びに、上述の変動演出に関する各種決定を行うための変動モード番号、変動パターン番号の決定に用いられるリーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数を有している。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の大当たり決定乱数は、主制御基板100に内蔵されたハードウェア乱数を用いている。この大当たり決定乱数は、一定の規則に従って更新され、乱数列が一巡するごとに自動的に乱数列が変更されるとともに、システムリセット毎にスタート値が変更されるようになっている。
また、変動演出パターンの決定に用いられる乱数は上述の3種類に限定されるものではなく、たとえば、これらの乱数に加えて他の乱数を用いてもよいし、これらの乱数のうちいずれか1又は複数の乱数を用いてもよい。
そして、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、上述の乱数についてそれぞれ乱数値が取得されるとともに、各乱数値がメインRAM103の保留記憶領域に記憶されるようになっている。
この保留記憶領域は、第1始動入賞口15への遊技球の入球により取得される各乱数値(以下、第1特図乱数という)を記憶するための第1保留記憶領域、及び、第2始動入賞口16への遊技球の入球により取得される各乱数値(以下、第2特図乱数という)を記憶するための第2保留記憶領域から構成されている。そして、これらの保留記憶領域は、それぞれ第1記憶部から第4記憶部までの計4つの記憶部から構成されており、第1特図乱数を計4組、第2特図乱数を計4組記憶可能となっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、第1始動入賞口15へ遊技球が入球すると、第1特図乱数が、第1保留記憶領域の第1記憶部から順に記憶されるようになっている。たとえば、第1保留記憶領域のいずれの記憶部にも第1特図乱数が記憶されていない状態において、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合には、これを契機に取得される第1特図乱数が、第1保留記憶領域の第1記憶部に記憶される。また、第1保留記憶領域の第1記憶部に第1特図乱数が記憶されている状態において、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合には、これを契機に取得される第1特図乱数が、第1保留記憶領域の第2記憶部に記憶される。また、第1保留記憶領域の第1記憶部及び第2記憶部に第1特図乱数が記憶されている状態において、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合には、これを契機に取得される第1特図乱数が、第1保留記憶領域の第3記憶部に記憶される。また、第1保留記憶領域の第1記憶部~第3記憶部に第1特図乱数が記憶されている状態において、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合には、これを契機に取得される第1特図乱数が、第1保留記憶領域の第4記憶部に記憶される。そして、第1保留記憶領域の第1記憶部~第4記憶部に第1特図乱数が記憶されている状態において、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合には、この入球に係る第1特図乱数は記憶されない。
同様に、第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、第2特図乱数が、第2保留記憶領域の第1記憶部から順に記憶されるようになっている。具体的な記憶の処理については、上述の第1特図乱数の記憶と同様であるため、説明を省略する。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1保留記憶領域に記憶されている第1特図乱数の組数(以下、第1特図保留数という)は、第1特図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶され、第2保留記憶領域に記憶されている第2特図乱数の組数(以下、第2特図保留数という)は、第2特図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶されるようになっている。
なお、本明細書においては、上述のように、第1特図乱数や第2特図乱数が保留記憶領域に記憶されることを「保留」や「保留記憶」ともいい、また、第1特図保留数や第2特図保留数を単に「保留数」ともいう。
また、本形態に係るパチンコ機Pは、大当たりの抽選に係るテーブルとして、大当たり決定乱数判定テーブル110、当たり図柄乱数判定テーブル111、リーチグループ決定乱数判定テーブル112、リーチモード決定乱数判定テーブル113、及び、変動パターン抽選テーブル114を有している。
なお、大当たりの抽選に係るテーブルはこれらに限定されるものではなく、他に、乱数に基づく判定や決定を行う必要がある場合には、適宜、テーブルを設けてもよい。
大当たり決定乱数判定テーブル110は、大当たりか否かの判定を行うためのものであって、図5(a)及び(b)に示すように、低確率遊技状態において参照される低確率判定テーブル110aと、高確率遊技状態において参照される高確率判定テーブル110bと、を備えている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0~65535の数値範囲内で1個の大当たり決定乱数が取得される。そして、大当たりの抽選を行う時点の遊技状態に応じて、低確率判定テーブル110a又は高確率判定テーブル110bのいずれかの大当たり決定乱数判定テーブル110が選択され、取得された大当たり決定乱数と選択された大当たり決定乱数判定テーブル110とに基づいて大当たりの抽選が行われる。
図5(a)に示すように、低確率判定テーブル110aによれば、大当たり決定乱数が10001~10220であった場合に大当たりと判定され、これ以外の大当たり決定乱数(0~10000、10221~65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この低確率判定テーブル110aにおける大当たりの当選確率はおよそ1/297.8となる。
また、図5(b)に示すように、高確率判定テーブル110bによれば、大当たり決定乱数が10001~11119であった場合に大当たりと判定され、これ以外の大当たり決定乱数(0~10000、11120~65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この高確率判定テーブル110bにおける大当たりの当選確率はおよそ1/58.6となる。
すなわち、高確率判定テーブル110bは、低確率判定テーブル110aに比べて、大当たりの当選確率がおよそ5倍となるように設定されている。
なお、低確率判定テーブル110aにおいて大当たりと判定される大当たり決定乱数(10001~10220)は、高確率判定テーブル110bにおいて大当たりと判定される大当たり決定乱数(10001~11119)に含まれるように設定されている。すなわち、低確率判定テーブル110aにおいて大当たりと判定される大当たり決定乱数は、高確率判定テーブル110bにおいても大当たりと判定されることとなる。
当たり図柄乱数判定テーブル111は、特別図柄の種別を決定するためのものであって、図6(a)及び(b)に示すように、第1特図乱数によって大当たりに当選した場合に参照される第1始動入賞口判定テーブル111aと、第2特図乱数によって大当たりに当選した場合に参照される第2始動入賞口判定テーブル111bと、を備えている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0~199の数値範囲内で1個の当たり図柄乱数が取得される。そして、上述の大当たりの抽選によって大当たりに当選した場合に、遊技球が入球した始動入賞口に応じて、第1始動入賞口判定テーブル111a又は第2始動入賞口判定テーブル111bのいずれかの当たり図柄乱数判定テーブル111が選択され、取得された当たり図柄乱数と選択された当たり図柄乱数判定テーブル111とに基づいて、特別図柄の種別が決定される。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、大当たりに当選した場合に決定される特別図柄(以下、大当たり図柄という)として2種類の特別図柄(X1、X2)が設けられており、また、ハズレの場合に決定される特別図柄(以下、ハズレ図柄という)として2種類の特別図柄(Y1、Y2)が設けられている。
図6(a)に示すように、第1始動入賞口判定テーブル111aによれば、当たり図柄乱数が0~29であった場合に特別図柄X1が決定され、当たり図柄乱数が30~199であった場合に特別図柄X2が決定される。すなわち、この第1始動入賞口判定テーブル111aにおいては、特別図柄X1が決定される確率は15%、特別図柄X2が決定される確率は85%となっている。
また、図6(b)に示すように、第2始動入賞口判定テーブル111bによれば、当たり図柄乱数が0~99であった場合に特別図柄X1が決定され、当たり図柄乱数が100~199であった場合に特別図柄X2が決定される。すなわち、この第2始動入賞口判定テーブル111bにおいては、特別図柄X1が決定される確率及び特別図柄X2が決定される確率はいずれも、50%となっている。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、いずれの当たり図柄乱数判定テーブル111であっても、同一の大当たり図柄が決定されるようになっているが、これに限定されるものではなく、各テーブルにおいて異なる大当たり図柄が決定されるようにしてもよい。
また、第1特図乱数に基づく大当たりの抽選によりハズレとなった場合には、当たり図柄乱数に基づく上述の抽選を行わずに、ハズレ図柄として特別図柄Y1が決定される。また、第2特図乱数に基づく大当たりの抽選によりハズレとなった場合には、当たり図柄乱数に基づく上述の抽選を行わずに、ハズレ図柄として特別図柄Y2が決定される。
すなわち、当たり図柄乱数判定テーブル111は、大当たりに当選した場合にのみ参照され、ハズレの場合には参照されないようになっている。
リーチグループ決定乱数判定テーブル112、リーチモード決定乱数判定テーブル113及び変動パターン抽選テーブル114は、変動演出に関する各種決定を行うための変動モード番号及び変動パターン番号の決定に用いられるテーブルである。
リーチグループ決定乱数判定テーブル112は、変動モード番号及び変動パターン番号を決定するために用いられるリーチモード決定乱数判定テーブル113が属するグループを決定するためのものである。本形態に係るパチンコ機Pでは、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に、変動モード番号及び変動パターン番号を決定するにあたり、その前段階として、リーチグループ決定乱数とリーチグループ決定乱数判定テーブル112により、グループの種別が決定される。
このリーチグループ決定乱数判定テーブル112は、遊技状態、始動入賞口の種別、及び、保留数(第1特図保留数、第2特図保留数)ごとに複数設けられている。ここでは、図7(a)~(c)に示すように、遊技状態が非時短遊技状態であってかつ第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に選択されるリーチグループ決定乱数判定テーブル112、及び、遊技状態が時短遊技状態であってかつ第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に選択されるリーチグループ決定乱数判定テーブル112について説明し、他のリーチグループ決定乱数判定テーブル112については説明を省略する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0~10006の数値範囲内で1個のリーチグループ決定乱数が取得される。そして、上述の大当たりの抽選によってハズレとなった場合に、当該大当たりの抽選を行う時点の遊技状態、始動入賞口の種別、及び、保留数に応じて、リーチグループ決定乱数判定テーブル112が選択され、取得されたリーチグループ決定乱数と選択されたリーチグループ決定乱数判定テーブル112とに基づいて、グループの種別が決定される。
具体的には、遊技状態が非時短遊技状態でありかつ第1始動入賞口15への遊技球の入球により取得された第1特図乱数に基づく大当たりの抽選の結果がハズレとなったときにおいて、当該抽選時の第1特図保留数が0又は1であった場合には、第1判定テーブル112aが選択され、当該抽選時の第1特図保留数が2以上であった場合には、第2判定テーブル112bが選択される(図7(a)及び(b)参照)。
また、遊技状態が時短遊技状態でありかつ第2始動入賞口16への遊技球の入球により取得された第2特図乱数に基づく大当たりの抽選の結果がハズレとなったときは、当該抽選時の第2特図保留数が0~3であった場合に(すなわち、第2特図保留数がいかなる個数であっても)、第3判定テーブル112cが選択される(図7(c)参照)。
そして、図7(a)に示すように、第1判定テーブル112aによれば、リーチグループ決定乱数が0~499であった場合に「第1グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が500~8999であった場合に「第2グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9000~9799であった場合に「第4グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9800~9899であった場合に「第5グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9900~10006であった場合に「第6グループ」が決定される。
また、図7(b)に示すように、第2判定テーブル112bによれば、リーチグループ決定乱数が0~8999であった場合に「第1グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9000~9799であった場合に「第4グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9800~9949であった場合に「第5グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9950~10006であった場合に「第6グループ」が決定される。
さらに、図7(c)に示すように、第3判定テーブル112cによれば、リーチグループ決定乱数が0~7999であった場合に「第1グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が8000~8999であった場合に「第3グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9000~10006であった場合に「第5グループ」が決定される。
また、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合には、グループの種別を決定することなく、リーチモード決定乱数判定テーブル113が決定されるようになっている。すなわち、リーチグループ決定乱数判定テーブル112は、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合にのみ参照され、大当たりであった場合には参照されない。
リーチモード決定乱数判定テーブル113は、変動演出パターン(変動演出の態様、変動時間)の決定に用いられる変動モード番号を決定するとともに、後述する変動パターン番号の決定に用いられる変動パターン抽選テーブル114を決定するためのものである。
このリーチモード決定乱数判定テーブル113は、大別して、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に参照されるハズレ用判定テーブルと、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合に参照される大当たり用判定テーブルと、を備えている。
また、ハズレ用判定テーブルは、上述のように決定されたグループの種別ごとに複数設けられている。ここでは、図8(a)~(f)に示すように、「第1グループ」が決定された場合に参照される第1グループ用判定テーブル113a、「第2グループ」が決定された場合に参照される第2グループ用判定テーブル113b、「第3グループ」が決定された場合に参照される第3グループ用判定テーブル113c、「第4グループ」が決定された場合に参照される第4グループ用判定テーブル113d、「第5グループ」が決定された場合に参照される第5グループ用判定テーブル113e、「第6グループ」が決定された場合に参照される第6グループ用判定テーブル113fについて説明する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0~2038の数値範囲内で1個のリーチモード決定乱数が取得される。そして、上述したグループの種別の抽選によりグループが決定された場合に、この決定されたグループの種別に対応するハズレ用判定テーブルが選択され、取得されたリーチモード決定乱数と選択されたハズレ用判定テーブルとに基づいて、変動モード番号、及び、変動パターン抽選テーブル114が決定される。
具体的には、たとえば、上述したグループの種別の抽選により「第1グループ」が決定された場合に第1グループ用判定テーブル113aが選択され、「第2グループ」が決定された場合に第2グループ用判定テーブル113bが選択され、「第3グループ」が決定された場合に第3グループ用判定テーブル113cが選択され、「第4グループ」が決定された場合に第4グループ用判定テーブル113dが選択され、「第5グループ」が決定された場合に第5グループ用判定テーブル113eが選択され、「第6グループ」が決定された場合に第6グループ用判定テーブル113fが選択される(図8(a)~(f)参照)。
そして、図8(a)に示すように、第1グループ用判定テーブル113aによれば、リーチモード決定乱数が0~2038であった場合に(すなわち、リーチモード決定乱数がいかなる値であっても)、「00H」(最後尾に「H」が付された英数字は16進数表記。以下、同様)という変動モード番号が決定されるとともに、第1変動テーブル114aが選択される。
また、図8(b)に示すように、第2グループ用判定テーブル113bによれば、リーチモード決定乱数が0~2038であった場合に、「00H」の変動モード番号が決定されるとともに、第2変動テーブル114bが選択される。
また、図8(c)に示すように、第3グループ用判定テーブル113cによれば、リーチモード決定乱数が0~2038であった場合に、「00H」という変動モード番号が決定されるとともに、第3変動テーブル114cが選択される。
また、図8(d)に示すように、第4グループ用判定テーブル113dによれば、リーチモード決定乱数が0~2038であった場合に、「01H」という変動モード番号が決定されるとともに、第4変動テーブル114dが選択される。
また、図8(e)に示すように、第5グループ用判定テーブル113eによれば、リーチモード決定乱数が0~2038であった場合に、「02H」という変動モード番号が決定されるとともに、第5変動テーブル114eが選択される。
また、図8(f)に示すように、第6グループ用判定テーブル113fによれば、リーチモード決定乱数が0~1799であった場合に、「02H」の変動モード番号が決定されるとともに、第5変動テーブル114eが選択される。また、リーチモード決定乱数が1800~2038であった場合に、「03H」という変動モード番号が決定されるとともに、第5変動テーブル114eが選択される。
また、大当たり用判定テーブルは、大当たりの当選時(すなわち、大当たりの抽選時)の遊技状態、及び、大当たりとなった場合に決定された大当たり図柄の種別ごとに複数設けられている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、図9(a)及び(b)に示すように、大当たり用判定テーブルとして、非時短遊技状態において特別図柄X1又はX2が決定された場合に参照される第1大当たり用判定テーブル113g、及び、時短遊技状態において特別図柄X1又はX2が決定された場合に参照される第2大当たり用判定テーブル113hが設けられている。
そして、大当たりに当選し特別図柄の種別が決定された場合に、決定された特別図柄の種別、及び、大当たりの当選時の遊技状態に対応する大当たり用判定テーブルが選択され、上述したハズレ用判定テーブルに基づく決定と同様に、取得されたリーチモード決定乱数と選択された大当たり用判定テーブルとに基づいて、変動モード番号及び変動パターン抽選テーブル114が決定される。
具体的には、非時短遊技状態において大当たりに当選し特別図柄X1又はX2が決定された場合に、第1大当たり用判定テーブル113gが選択され、時短遊技状態において大当たりに当選し特別図柄X1又はX2が決定された場合に、第2大当たり用判定テーブル113hが選択される(図9(a)及び(b)参照)。
そして、図9(a)に示すように、第1大当たり用判定テーブル113gによれば、リーチモード決定乱数が0~199であった場合に、「A1H」という変動モード番号が決定されるとともに、第30変動テーブル114fが選択される。また、リーチモード決定乱数が200~1299であった場合に、「A2H」という変動モード番号が決定されるとともに第31変動テーブル114gが選択される。また、リーチモード決定乱数が1300~2038であった場合に、「A3H」という変動モード番号が決定されるとともに第31変動テーブル114gが選択される。
また、図9(b)に示すように、第2大当たり用判定テーブル113hによれば、リーチモード決定乱数が0~699であった場合に、「A2H」の変動モード番号が決定されるとともに第31変動テーブル114gが選択され、リーチモード決定乱数が700~2038であった場合に、「A3H」の変動モード番号が決定されるとともに第31変動テーブル114gが選択される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、大当たりの当選時の遊技状態、及び、大当たり図柄の種別ごとに大当たり用判定テーブルが設けられているが、遊技球が入球した始動入賞口の種別を考慮して、大当たりの当選時の遊技状態、始動入賞口の種別、及び、大当たり図柄の種別ごとに大当たり用判定テーブルを設けるようにしてもよい。
変動パターン抽選テーブル114は、変動演出パターン(変動演出の態様、変動時間)の決定に用いられる変動パターン番号を決定するためのものであり、多数設けられている。
ここでは、図10(a)~(g)に示すように、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に決定される第1変動テーブル114a、第2変動テーブル114b、第3変動テーブル114c、第4変動テーブル114d及び第5変動テーブル114e、並びに、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合に決定される第30変動テーブル114f及び第31変動テーブル114gについて説明する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0~249の数値範囲内で1個の変動パターン乱数が取得される。そして、取得された変動パターン乱数と、上述の変動モード番号とともに決定された変動パターン抽選テーブル114とに基づいて、変動パターン番号が決定される。
たとえば、図10(a)に示すように、第1変動テーブル114aによれば、変動パターン乱数が0~249であった場合に(すなわち、変動パターン乱数がいかなる値であっても)「00H」という変動パターン番号が決定される。また、図10(d)に示すように、第4変動テーブル114dによれば、変動パターン乱数が0~249であった場合に「05H」という変動パターン番号が決定される。
また、図10(g)に示すように、第31変動テーブル114gによれば、変動パターン乱数が0~249であった場合に「A6H」という変動パターン番号が決定される。
なお、同様に、他の変動パターンテーブル114によっても、変動パターン乱数に対応して、所定の変動パターン番号が決定されるようになっている(図10参照)。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pでは、非時短遊技状態において第1特図乱数が取得され保留として記憶されると、当該第1特図乱数に基づく変動開始前に、当該第1特図乱数について大当たりの抽選に関する各種判定を行う事前判定処理が実行されることにより、当該第1特図乱数について大当たりの抽選が行われる。そして、当該結果に基づいて上述の変動モード番号及び変動パターン番号が決定され、決定された変動モード番号及び変動パターン番号を含む事前判定コマンドが生成される。生成された事前判定コマンドは、主制御基板100から副制御基板300に送信され、副制御基板300のサブCPU301は、受信した事前判定コマンドに含まれる変動モード番号及び変動パターン番号が所定のものであった場合に、この時点で大当たりの抽選の結果を報知する変動演出の態様を決定できるようになっている。すなわち、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の場合には、第1特図乱数の取得時点で、当該乱数に基づく変動演出の態様を決定可能となっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の乱数が読み出されて大当たりの抽選が行われ特別図柄が決定された時点(上述の乱数に基づく変動演出が開始される時点)においても、当該結果に基づいて上述の変動モード番号及び変動パターン番号が決定される。そして、決定された変動モード番号に対応する変動モードコマンド、及び、決定された変動パターン番号に対応する変動パターンコマンドが生成される。生成された変動モードコマンド及び変動パターンコマンドは、主制御基板100から副制御基板300に送信される。副制御基板300のサブCPU301は、変動モードコマンド及び変動パターンコマンドを受信すると、第1特図乱数の取得時点で変動演出の態様が決定されていなかった場合に(受信した事前判定コマンドに所定の変動モード番号及び変動パターン番号が含まれていなかった場合に)、この時点で大当たりの抽選の結果を報知する変動演出の態様を決定する。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、変動演出が前半部分と後半部分に分けられている。そして、変動演出の前半部分の態様及び変動時間は、変動モード番号により決定され、変動演出の後半部分の態様及び変動時間は、変動パターン番号により決定されるようになっている。
次に、特図遊技における変動演出の変動時間の決定処理や特別遊技の制御について説明する。
本形態に係るパチンコ機Pは、上述の各種処理や特別遊技の制御を行うためのテーブルとして、変動時間決定テーブル115、特別電動役物作動テーブル116、及び、遊技状態設定テーブル117等を備えている。
変動時間決定テーブル115は、変動演出の変動時間を決定するためのものである。
本形態に係るパチンコ機Pは、この変動時間決定テーブル115として、各変動モード番号に対応する変動演出の前半部分の変動時間(以下、前半変動時間という)が定められた第1変動時間決定テーブル115a、及び、各変動パターン番号に対応する変動演出の後半部分の変動時間(以下、後半変動時間という)が定められた第2変動時間決定テーブル115bを備えている(図11(a)及び(b)参照)。
そして、変動開始時に変動モード番号が決定されると、この決定された変動モード番号及び第1変動時間決定テーブル115aに基づき、対応する前半変動時間が決定される。また、変動開始時に変動パターン番号が決定されると、この決定された変動パターン番号及び第2変動時間決定テーブル115bに基づき、対応する後半変動時間が決定される。このように決定された前半変動時間と後半変動時間の合計値が、大当たりの抽選の結果を報知する変動演出の全体の変動時間に相当する。
また、決定された変動時間に基づいて、演出表示装置21では変動演出が行われるとともに、特別図柄表示装置(第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31)では特別図柄の変動表示が行われる。具体的には、遊技球が入球した始動入賞口が第1始動入賞口15の場合には、決定された変動時間の間、第1特別図柄表示装置30が点滅表示され、遊技球が入球した始動入賞口が第2始動入賞口16の場合には、決定された変動時間の間、第2特別図柄表示装置31が点滅表示される。そして、変動時間の経過後、決定された特別図柄が停止表示される。
たとえば、決定された変動モード番号が「02H」及び変動パターン番号が「06H」であった場合には、変動モード番号「02H」に対応して「15秒」の前半変動時間が決定され、変動パターン番号「06H」に対応して「60秒」の後半変動時間が決定される。そして、これらの合計値「75秒(=15秒+60秒)」が、変動演出の全体の変動時間、すなわち特別図柄の変動表示の時間となる。
また、決定された変動モード番号が「A3H」及び変動パターン番号が「A6H」であった場合には、変動モード番号「A3H」に対応して「30秒」の前半変動時間が決定され、変動パターン番号「A6H」に対応して「60秒」の後半変動時間が決定される。そして、これらの合計値「90秒(=30秒+60秒)」が、変動演出の全体の変動時間、すなわち特別図柄の変動表示の時間となる。
なお、図11(a)に示すように、「00H」の変動モード番号には「0秒」の前半変動時間が定められており、この変動モード番号が決定された場合には、変動演出の前半部分は実行されることなく、決定された変動パターン番号に基づき変動演出の後半部分のみが実行されるようになっている。また、本形態に係るパチンコ機Pでは、大当たりの抽選の結果がハズレの場合にのみ変動モード番号「00H」が決定されるため(図8参照)、当該変動モード番号が決定された場合には必ず、変動演出においてハズレの表示が行われることとなる。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、変動モード番号及び変動パターン番号が決定されると、この決定された変動モード番号に対応する変動モードコマンド、及び、この決定された変動パターン番号に対応する変動パターンコマンドが生成され、副制御基板300に送信される。そして、副制御基板300においては、受信した変動モードコマンド及び変動パターンコマンドに基づいて、変動演出の態様が決定されるようになっている。具体的には、変動モードコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様が決定され、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様が決定されるようになっている。
なお、変動演出の態様については、変動モードコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様を決定し、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様を決定するのではなく、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様を決定し、変動モードコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様を決定するようにしてもよい。
また、変動演出は、前半部分と後半部分とに分けるのではなく、より多くの部分に分けて、変動モードコマンドや変動パターンコマンドに基づいて、それぞれの部分の態様を決定するようにしてもよい。
また、変動演出の態様は、変動モードコマンド及び変動パターンコマンドのみならず、他のコマンドに基づいて決定してもよい。また、変動モードコマンド又は変動パターンコマンドのいずれかのみに基づいて決定してもよい。
なお、上述の如く、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1特図乱数が取得され保留として記憶された時点において、変動モード番号及び変動パターン番号を決定するとともに、当該乱数に基づく変動開始時においても、変動モード番号及び変動パターン番号を決定する。変動モード番号及び変動パターン番号を決定するにあたっては、取得されたリーチグループ決定乱数、及び、当該決定を行う各時点の第1特図保留数に応じた上述のリーチグループ決定乱数判定テーブル112に基づき、グループ種別が決定される。そして、このグループ種別を参照して、変動モード番号及び変動パターン番号が決定される。
ここで、第1特図乱数が取得されてから当該乱数に基づく変動開始時に至るまでの間においては、第1始動入賞口15に遊技球が入球し新たな第1特図乱数が取得される可能性がある。そのため、変動モード番号及び変動パターン番号が決定される各時点(すなわち、第1特図乱数の取得時点、当該乱数に基づく変動開始時)では、第1特図保留数が異なる可能性があり、これに伴って、変動モード番号及び変動パターン番号の決定の際に参照されるグループ種別も異なる可能性がある。すると、同一の第1特図乱数であるにもかかわらず、当該乱数の取得時点及び当該乱数に基づく変動開始時では、決定される変動モード番号及び変動パターン番号が異なるという事態が生じ得ることとなる。
たとえば、本形態に係るパチンコ機Pでは、取得された第1特図乱数に基づく大当たりの抽選の結果がハズレであり、かつリーチグループ決定乱数が500~8999又は9900~10006であった場合には、第1特図乱数が取得された時点の第1特図保留数と当該乱数に基づく変動開始時の第1特図保留数とが異なると、両時点において参照されるリーチグループ決定乱数判定テーブル112が異なる可能性があることから、両時点で決定される変動モード番号及び変動パターン番号も異なる場合が生じ得る。
具体的には、リーチグループ決定乱数が500~8999であった場合には、各時点における第1特図乱数に応じて、「00H」の変動モード番号及び「00H」の変動パターン番号、「00H」の変動モード番号及び「01H」の変動パターン番号、又は、「00H」の変動モード番号及び「02H」の変動パターン番号のいずれかが決定される可能性がある。これらの変動モード番号及び変動パターン番号に対応する変動時間は「3秒」、「10秒」又は「13秒」のいずれかとなる(図7(a)及び(b)、図8(a)及び(b)、図10(a)及び(b)、図11(a)及び(b)参照)。
また、リーチグループ決定乱数が9900~10006であった場合には、各時点における第1特図乱数に応じて、「02H」の変動モード番号及び「06H」の変動パターン番号、又は、「03H」の変動モード番号及び「06H」の変動パターン番号のいずれかが決定される可能性がある。また、これらの変動モード番号及び変動パターン番号に対応する変動演出の全体の変動時間は「75秒」又は「90秒」となる(図7(a)及び(b)、図8(e)及び(f)、図10(e)、図11(a)及び(b)参照)。
このように、取得された第1特図乱数に基づく大当たりの抽選の結果がハズレであり、かつリーチグループ決定乱数が500~8999又は9900~10006であった場合には、当該乱数の取得時及び当該乱数に基づく変動開始時で異なる変動モード番号及び変動パターン番号が決定されることがあるため、変動時間の決定及び変動演出の態様の決定に用いられる変動モード番号及び変動パターン番号は、当該乱数の取得時においては確定せず、当該乱数に基づく変動開始時において確定する。
すなわち、リーチグループ決定乱数が500~8999又は9900~10006であった場合には、当該乱数の取得時点において決定される変動モード番号及び変動パターン番号に基づいて変動時間や変動演出の態様は確定せず、当該乱数に基づく変動開始時において決定される変動モード番号及び変動パターン番号に基づいて変動時間や変動演出の態様が確定する。したがって、取得されたリーチグループ決定乱数が上述のものであった場合には、当該乱数の取得時点において決定される変動モード番号及び変動パターン番号に基づいて、変動演出の態様を決定できないこととなる。
これに対して、取得された第1特図乱数に基づく大当たりの抽選の結果がハズレであり、かつリーチグループ決定乱数が0~499、9000~9799又は9800~9989であった場合には、第1特図乱数が取得された時点の第1特図保留数と当該乱数に基づく変動開始時の第1特図保留数とが異なっていても、両時点において参照されるリーチグループ決定乱数判定テーブル112は同一となるため、両時点で決定される変動モード番号及び変動パターン番号も同一となる。
具体的には、リーチグループ決定乱数が0~499であった場合には、各時点における第1特図乱数がいかなる値であっても、「00H」の変動モード番号及び「00H」の変動パターン番号が決定される。この変動モード番号及び変動パターン番号に対応する変動演出の全体の変動時間は「3秒」となる(図7(a)及び(b)、図8(a)、図10(a)、図11(a)及び(b)参照)。
また、リーチグループ決定乱数が9000~9799であった場合には、各時点における第1特図乱数がいかなる値であっても、「01H」の変動モード番号及び「05H」の変動パターン番号が決定される。この変動モード番号及び変動パターン番号に対応する変動演出の全体の変動時間は「23秒」となる(図7(a)及び(b)、図8(d)、図10(d)、図11(a)及び(b)参照)。
また、リーチグループ決定乱数が9800~9899であった場合には、各時点における第1特図乱数がいかなる値であっても、「02H」の変動モード番号及び「06H」の変動パターン番号が決定される。この変動モード番号及び変動パターン番号に対応する変動演出の全体の変動時間は「75秒」となる(図7(a)及び(b)、図8(e)、図10(e)、図11(a)及び(b)参照)。
このように、取得された第1特図乱数に基づく大当たりの抽選の結果がハズレであり、かつリーチグループ決定乱数が0~499、9000~9799又は9800~9899であった場合には、第1特図保留数にかかわらず、当該乱数の取得時及び当該乱数に基づく変動開始時で同一の変動モード番号及び変動パターン番号が決定されるため、変動時間の決定及び変動演出の態様の決定に用いられる変動モード番号及び変動パターン番号は、当該乱数の取得時において確定する。
すなわち、リーチグループ決定乱数が0~499、9000~9799又は9800~9899であった場合には、当該乱数の取得時点において決定される変動モード番号及び変動パターン番号に基づいて変動時間や変動演出の態様が確定する。したがって、取得されたリーチグループ決定乱数が上述のものであった場合には、当該乱数の取得時点において決定される変動モード番号及び変動パターン番号に基づいて、変動演出の態様を決定できることとなる。
なお、上述の如く、リーチグループ決定乱数が0~499であった場合には、当該乱数の取得時点において、当該乱数に基づく変動モード番号が「00H」及び変動パターン番号が「00H」であり変動時間が「3秒」に確定することを把握できる。そして、この場合には、この時点で変動モード番号が「00H」及び変動パターン番号が「00H」であり変動時間が「3秒」に確定する旨を示す示唆情報(以下、短変動固定情報という)を含む事前判定コマンドが生成されるようになっている。
これにより、事前判定コマンドを受信したサブCPU301は、この事前判定コマンドが、「00H」の変動モード番号及び「00H」の変動パターン番号を含み、かつ短変動固定情報を含むものであった場合には、この時点で変動演出の態様を決定する。
また、リーチグループ決定乱数が500~8999であった場合には、当該乱数の取得時点において、当該乱数に基づく変動モード番号が「00H」及び変動パターン番号が「00H」であり変動時間が「3秒」、当該乱数に基づく変動モード番号が「00H」及び変動パターン番号が「01H」であり変動時間が「10秒」、当該乱数に基づく変動モード番号が「00H」及び変動パターン番号が「02H」であり変動時間が「13秒」のいずれかとなることを把握できる。そして、この場合には、変動モード番号及び変動パターン番号、並びに変動時間が上述のいずれかとなるものの、いずれかに確定しない旨を示す示唆情報(以下、短変動不定情報という)を含む事前判定コマンドが生成されるようになっている。
これにより、事前判定コマンドを受信したサブCPU301は、この事前判定コマンドが、上述のいずれかの変動モード番号及び変動パターン番号を含み、かつ短変動不定情報を含むものであった場合には、この時点では変動演出の態様を決定しない。そして、変動開始時に受信する変動モードコマンドに対応する変動モード番号、及び、変動パターンコマンドに対応する変動パターン番号に基づいて、変動演出の態様を決定する。
また、上述の如く、リーチグループ決定乱数が9000~9799であった場合には、当該乱数の取得時点において、当該乱数に基づく変動モード番号が「01H」及び変動パターン番号が「05H」であり変動時間が「23秒」に確定することを把握できる。また、リーチグループ決定乱数が9800~9899であった場合には、当該乱数の取得時点において、当該乱数に基づく変動モード番号が「02H」及び変動パターン番号が「06H」であり変動時間が「75秒」に確定することを把握できる。
そして、これらの場合には、この時点で変動モード番号が「01H」及び変動パターン番号が「05H」であり変動時間が「23秒」に確定する旨を示す示唆情報、又は、この時点で変動モード番号が「02H」及び変動パターン番号が「06H」であり変動時間が「75秒」に確定する旨を示す示唆情報(以下、これらの示唆情報を長変動固定情報という)を含む事前判定コマンドが生成されるようになっている。
これにより、事前判定コマンドを受信したサブCPU301は、この事前判定コマンドが、「01H」の変動モード番号及び「05H」の変動パターン番号を含み、かつ長変動固定情報を含むものであった場合、又は、「02H」の変動モード番号及び「06H」の変動パターン番号を含み、かつ長変動固定情報を含むものであった場合には、この時点で変動演出の態様を決定する。
また、リーチグループ決定乱数が9900~10006であった場合には、当該乱数の取得時点において、当該乱数に基づく変動モード番号が「02H」及び変動パターン番号が「06H」であり変動時間が「75秒」、又は、当該乱数に基づく変動モード番号が「03H」及び変動パターン番号が「06H」であり変動時間が「90秒」のいずれかとなることを把握できる。そして、この場合には、変動モード番号及び変動パターン番号、並びに変動時間が上述のいずれかとなるものの、いずれかに確定しない旨を示す示唆情報(以下、長変動不定情報という)を含む事前判定コマンドが生成されるようになっている。
これにより、事前判定コマンドを受信したサブCPU301は、この事前判定コマンドが、上述のいずれかの変動モード番号及び変動パターン番号を含み、かつ長変動不定情報を含むものであった場合には、この時点では変動演出の態様を決定しない。そして、変動開始時に受信する変動モードコマンドに対応する変動モード番号、及び、変動パターンコマンドに対応する変動パターン番号に基づいて、変動演出の態様を決定する。
なお、取得した第1特図乱数に基づく事前判定コマンドに短変動固定情報又は短変動不定情報が含まれていた場合には、サブCPU301は、当該乱数に基づく変動モード番号及び変動パターン番号に応じた変動演出の変動時間が「13秒」以下(すなわち、「3秒」、「10秒」又は「13秒」)となることを把握できる。また、取得した第1特図乱数に基づく事前判定コマンドに長変動固定情報又は長変動不定情報が含まれていた場合には、サブCPU301は、当該乱数に基づく変動モード番号及び変動パターン番号に応じた変動演出の変動時間が「23秒」以上(短変動固定情報又は短変動不定情報が含まれていた場合の変動時間よりも長い変動時間、すなわち、「23秒」、「75秒」又は「90秒」)となることを把握できる。
なお、後述するが、取得した第1特図乱数に応じた示唆情報が長変動固定情報又は長変動不定情報であった場合(変動モード番号及び変動パターン番号に応じた変動時間が「23秒」以上となる場合)には、当該乱数に基づく変動演出の態様として、後述のリーチ表示が行われるリーチ変動パターンが決定されるようになっている。また、取得した第1特図乱数に応じた示唆情報が短変動固定情報又は短変動不定情報であった場合(変動モード番号及び変動パターン番号に応じた変動時間が「13秒」以下となる場合)には、当該乱数に基づく変動演出の態様として、リーチ表示が行われないリーチなし変動パターンが決定されるようになっている。
特別電動役物作動テーブル116は、大当たりに当選した場合に実行される特別遊技を制御するためのものであり、特別遊技の実行中に大入賞口ソレノイド18cを作動させるために参照されるものである。本形態に係るパチンコ機Pでは、図12(a)及び(b)に示すように、特別電動役物作動テーブル116として、特別図柄X1が決定された場合に参照される第1作動テーブル116aと、特別図柄X2が決定された場合に参照される第2作動テーブル116bと、が設けられている。
具体的には、特別図柄X1が決定されると、図12(a)に示すように、第1作動テーブル116aを参照して特別遊技が実行される。この第1作動テーブル116aによれば、大入賞口18が29.0秒開放するか又は大入賞口18に10個の遊技球が入球するかのいずれかの条件が成立することで終了するラウンド遊技が16回実行される。また、各ラウンド遊技の実行中、大入賞口18は1回のみ開放され、各ラウンド遊技間に大入賞口18が閉鎖する時間(すなわち、インターバル時間)は2.0秒に設定されている。
特別図柄X2が決定されると、図12(b)に示すように、第2作動テーブル116bを参照して特別遊技が実行される。この第2作動テーブル116bによれば、第1作動テーブル116aと同態様のラウンド遊技が4回実行される。また、各ラウンド遊技の実行中における大入賞口18の開閉回数及びインターバル時間は第1作動テーブル116aと同様の内容に設定されている。
なお、特別遊技中に獲得可能な賞球の期待値は、特別図柄X2が決定された場合よりも、特別図柄X1が決定された場合の方が多い。
遊技状態設定テーブル117は、特別遊技が実行された場合に、当該特別遊技の終了後の遊技状態を設定するためのものである。
本形態に係るパチンコ機Pでは、図13に示すように、特別図柄X1及び特別図柄X2のいずれが決定された場合であっても、特別遊技の終了後の遊技状態が高確率時短遊技状態に設定される。また、高確率遊技状態の継続回数(以下、高確回数という)及び時短遊技状態の継続回数(以下、時短回数という)はいずれも、100回に設定される。すなわち、特別遊技の終了後、大当たりの抽選の結果が100回導出されるまで、高確率時短遊技状態が継続する。また、この遊技状態の継続中に大当たりに当選した場合には、再度、高確回数及び時短回数が設定されるようになっている。したがって、特別遊技の終了後に高確率時短遊技状態が設定され、この遊技状態の継続中に大当たりに当選することなく、100回の抽選の結果がすべてハズレとなると、遊技状態が通常遊技状態に変更されることとなる。
なお、特別遊技の終了後の遊技状態としては、いずれの特別図柄が決定された場合にも同一の遊技状態を設定するのではなく、大当たりの抽選によって決定された特別図柄の種別に基づいて異なる遊技状態(たとえば、低確率遊技状態と時短遊技状態とを組み合わせた遊技状態、高確率遊技状態と非時短遊技状態とを組み合わせた遊技状態等)を設定するようにしてもよい。
次に、普図遊技に関する処理について説明する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、発射装置(図示しておらず)により発射され遊技領域12を流下する遊技球がゲート20を通過すると、第2始動入賞口16の可動片16bを作動させて当該可動片16bを開くか否かを決定する普通図柄の抽選が行われる。そして、この普通図柄の抽選によって当たりとなると、可動片16bが開き、第2始動入賞口16が開状態となるため、第2始動入賞口16への遊技球の入球が容易となる。
この普通図柄の抽選は、遊技球がゲート20を通過することを契機に取得される当たり決定乱数、及び、メインROM102に格納されており当該乱数を判定するための当たり決定乱数判定テーブル118に基づいて、行われる。
そして、遊技球がゲート20を通過すると、上述の当たり決定乱数が取得されるとともに、当該乱数値がメインRAM103の普図保留記憶領域に4個を上限として記憶されるようになっている。具体的には、この普図保留記憶領域は、第1記憶部から第4記憶部までの計4つの記憶部から構成されており、ゲート20の通過順に、第1記憶部から記憶されるようになっている。また、既にいくつかの記憶部に当たり決定乱数が記憶されている場合には、空きの記憶部のうち最も番号の小さい記憶部に当たり決定乱数が記憶されるようになっている。そして、普図保留記憶領域に既に4個の当たり決定乱数が記憶されている場合に、遊技球がゲート20を通過しても、この通過に係る当たり決定乱数は普図保留記憶領域に記憶されない。
なお、本形態に係るパチンコ機Pにおいて、当たり決定乱数には、主制御基板100に内蔵されたハードウェア乱数を用いている。この当たり決定乱数は、一定の規則に従って更新され、乱数列が一巡するごとに自動的に乱数列が変更されるとともに、システムリセット毎にスタート値が変更されるようになっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、普図保留記憶領域に記憶されている当たり決定乱数の数(以下、普図保留数という)は、普図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶されるようになっている。
なお、本明細書においては、上述のように、当たり決定乱数が普図保留記憶領域に記憶されることを「普図保留」ともいう。
また、当たり決定乱数判定テーブル118は、普通図柄の抽選により当たりか否かの判定を行うためのものであって、図14(a)及び(b)に示すように、非時短遊技状態において参照される非時短判定テーブル118aと、時短遊技状態において参照される時短判定テーブル118bと、を備えている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、遊技球がゲート20を通過すると、0~65535の数値範囲内で1個の当たり決定乱数が取得される。そして、普通図柄の抽選を行う時点の遊技状態が非時短遊技状態であれば、非時短判定テーブル118aが選択され、取得された当たり決定乱数と選択された非時短判定テーブル118aとに基づいて普通図柄の抽選が行われる。また、普通図柄の抽選を行う時点の遊技状態が時短遊技状態であれば、時短判定テーブル118bが選択され、取得された当たり決定乱数と選択された時短判定テーブル118bとに基づいて普通図柄の抽選が行われる。
この非時短判定テーブル118aによれば、当たり決定乱数が1であった場合に当たりと判定され、これ以外の当たり決定乱数(0、2~65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この非時短判定テーブル118aにおいて当たりとなる確率は1/65536となる。
また、時短判定テーブル118bによれば、当たり決定乱数が1~65000であった場合に当たりと判定され、これ以外の当たり決定乱数(0、65001~65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この時短判定テーブル118bにおいて当たりとなる確率は65000/65536、すなわち、およそ99/100となる。
なお、普通図柄の抽選によって当たりとなった場合には当たり図柄が決定され、ハズレとなった場合にはハズレ図柄が決定される。
また、本形態に係るパチンコ機Pは、普通図柄の変動や可動片16bの開閉の制御に係るテーブルとして、普通図柄変動パターン決定テーブル119、及び、第2始動入賞口開放制御テーブル120等を備えている。
普通図柄変動パターン決定テーブル119は、普通図柄の変動パターンを決定するためのものである。普通図柄の変動パターンには、それぞれ普通図柄の変動時間が対応付けられている。そして、上述のように、ゲート20を遊技球が通過することにより普通図柄の抽選が行われると、この普通図柄変動パターン決定テーブル119に基づいて普通図柄の変動パターン(すなわち、普通図柄の変動時間)が決定される。
本形態に係るパチンコ機Pでは、図15に示すように、遊技状態が非時短遊技状態の場合には普通図柄の変動時間が3秒に決定され、遊技状態が時短遊技状態の場合には普通図柄の変動時間が0.6秒に決定される。そして、普通図柄の変動時間が決定されると、この決定された普通図柄の変動時間の間、普通図柄表示装置32(図3参照)が点滅表示される。そして、普通図柄の抽選により当たりとなって当たり図柄が決定された場合には、普通図柄表示装置32が点灯し、ハズレとなってハズレ図柄が決定された場合には、普通図柄表示装置32が消灯する。
また、第2始動入賞口開放制御テーブル120は、第2始動入賞口16に設けられた可動片16bの作動を制御するために参照されるものである。
本形態に係るパチンコ機Pでは、普通図柄表示装置32が点灯すると、第2始動入賞口16の可動片16bが、第2始動入賞口開放制御テーブル120に定められた態様で開閉するようになっている。具体的には、遊技状態が非時短遊技状態の場合には、図16に示すように、始動入賞口ソレノイド16cが0.2秒(=0.2秒×1回)通電されるため、第2始動入賞口16の可動片16bが0.2秒開放される。また、遊技状態が時短遊技状態の場合には、図16に示すように、始動入賞口ソレノイド16cが2.4秒(=1.2秒×2回)通電されるため、第2始動入賞口16の可動片16bが合計2.4秒開放される。
以上のように、非時短遊技状態と時短遊技状態とには、それぞれ、第2始動入賞口16を開閉するための条件が定められており、この条件の内容により、時短遊技状態においては、非時短遊技状態よりも第2始動入賞口16に遊技球が入球しやすくなっている。すなわち、時短遊技状態においては、遊技球がゲート20を通過する限りにおいて、次々と普通図柄の抽選が行われ、第2始動入賞口16が頻繁に開放されるため、遊技の進行に伴う遊技球の減少を抑えながら、大当たりの抽選の機会を獲得できることとなる。
(パチンコ機Pにおける処理の概要)
次に、上述の特図遊技、普図遊技及び特別遊技の進行に伴って主制御基板100で実行される処理の概要について、フローチャートを用いて説明する。
まず、主制御基板100のメイン処理を説明する。
電源基板により電源が供給されると、メインCPU101にシステムリセットが発生し、メインCPU101は、図17のフローチャートに示すメイン処理を実行する。
ステップ100において、メインCPU101は、初期化処理として、電源投入に応じて、メインROM102から起動プログラムを読み込むとともに、メインRAM103に記憶されるフラグなどを初期化したり、副制御基板300に送信する各種のコマンドを、メインRAM103に設けられた演出用伝送データ格納領域に記憶したりする。そして、次のステップ101に進む。
ステップ101において、メインCPU101は、当たり図柄乱数を更新する際に参照される当たり図柄乱数用初期値更新乱数の更新を行う。この当たり図柄乱数用初期値更新乱数は、当たり図柄乱数の初期値を決定するためのものである。すなわち、当たり図柄乱数は、更新を開始する時点の当たり図柄乱数用初期値更新乱数を初期値として更新が行われる。そして、この乱数範囲を1周すると、その時点における当たり図柄乱数用初期値更新乱数を初期値として、当たり図柄乱数の更新が継続されるようになっている。そして、次のステップ102に進む。
ステップ102において、メインCPU101は、変動演出パターンを決定するための乱数である、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数、及び、変動パターン乱数を更新する。そして、ステップ102の処理が終了すると、以降は、所定の割込み処理が行われるまで、ステップ101とステップ102の処理を繰り返し実行する。
次に、主制御基板100のタイマ割込処理を説明する。
主制御基板100に設けられたリセット用クロックパルス発生回路により、所定の周期(本形態に係るパチンコ機Pでは、4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、図18のフローチャートに示すタイマ割込処理が実行される。
ステップ200において、メインCPU101は、各種タイマカウンタを更新するタイマ更新処理を実行する。そして、次のステップ201に進む。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、減算タイマを採用しており、主制御基板100のタイマ割込処理が実行されるたびにタイマカウンタが1ずつ減算され、0になると減算を停止するようになっている。
ステップ201において、メインCPU101は、当たり図柄乱数の更新を行う。具体的には、乱数カウンタを「1」加算して更新し、加算した結果が乱数範囲の最大値を超えた場合には、乱数カウンタを「0」に戻し、乱数カウンタが1周した場合には、その時点の当たり図柄乱数用初期値更新乱数の値から乱数を更新する。そして、次のステップ202に進む。
ステップ202において、メインCPU101は、ゲート検出センサ20a、第1始動入賞口検出センサ15a、第2始動入賞口検出センサ16aに入力があったか否かを判定し、これに基づいて所定の処理を行うセンサ検出時処理を実行する。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、メインCPU101は、特図遊技及び特別遊技に関する制御を行うための特図関連制御処理を実行する。そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、メインCPU101は、普図遊技に関する制御を行うための普図関連制御処理を実行する。そして、次のステップ205に進む。
ステップ205において、メインCPU101は、各種エラーの発生や解除に関する制御を行うためのエラー関連処理を実行する。たとえば、前扉3の開放に基づく扉開放コマンドを主制御基板100が受信した場合に、メインCPU101は、扉開放エラーコマンドを生成して演出用伝送データ格納領域に記憶(セット)する。また、受皿7の満タン状態に基づく受皿満タンコマンドを主制御基板100が受信した場合(すなわち、受皿満タンエラーが発生した場合)に、メインCPU101は、受皿満タンエラーコマンドを生成して演出用伝送データ格納領域に記憶する。これに対して、扉開放コマンドを主制御基板100が受信しなくなった場合に、メインCPU101は、扉開放エラー解除コマンドを生成して演出用伝送データ格納領域に記憶する。また、受皿満タンコマンドを主制御基板100が受信しなくなった場合(すなわち、受皿満タンエラーが解除された場合)に、メインCPU101は、受皿満タンエラー解除コマンドを生成して演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ206に進む。
ステップ206において、一般入賞口検出センサ14a、第1始動入賞口検出センサ15a、第2始動入賞口検出センサ16a、大入賞口検出センサ18aからの検出信号がメインCPU101に入力された場合に、当該メインCPU101は、それぞれの検出信号に対応して設けられている賞球カウンタを更新するとともに、それぞれの検出信号に対応する払出個数指定コマンドを発射払出制御基板200に送信する。なお、発射払出制御基板200により賞球の払い出しが行われると、当該払い出しごとに主制御基板100に払い出しコマンドが送信され、メインCPU101は、当該払い出しコマンドを受信すると、賞球カウンタを減算する。そして、次のステップ207に進む。
ステップ207において、メインCPU101は、パチンコ機Pの遊技状態を当該パチンコ機Pの外部に出力するための外部情報データ、第2始動入賞口16の可動片16bを開閉するための始動入賞口ソレノイドデータ、大入賞口18の開閉を制御するための大入賞口ソレノイドデータ、各種表示装置(第1特別図柄表示装置30、第2特別図柄表示装置31、普通図柄表示装置32、第1特図保留表示装置38、第2特図保留表示装置39及び普通図柄保留表示装置33)の表示データ等の作成を実行する。そして、次のステップ208に進む。
ステップ208において、メインCPU101は、上述のステップ207で作成した各データの信号を出力するポート出力、及び、演出用伝送データ格納領域に記憶されたコマンドを送信するコマンド送信等の処理を行う出力制御処理を実行する。そして、主制御基板100のタイマ割込処理を終了する。
次に、上述したステップ202のセンサ検出時処理について、図19のフローチャートを参照して説明する。
ステップ300において、メインCPU101は、遊技球がゲート20を通過したことに基づいて、普通図柄の抽選を行うためのゲート検出時処理を実行する。そして、次のステップ301に進む。
ステップ301において、メインCPU101は、遊技球が第1始動入賞口15に入球したことに基づいて、大当たりの抽選を行うための第1始動入賞口検出時処理を実行する。そして、次のステップ302に進む。
ステップ302において、メインCPU101は、遊技球が第2始動入賞口16に入球したことに基づいて、大当たりの抽選を行うための第2始動入賞口検出時処理を実行する。そして、センサ検出時処理を終了する。
次に、上述したステップ300のゲート検出時処理について、図20のフローチャートを参照して説明する。
ステップ400において、メインCPU101は、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、ゲート検出時処理を終了する。一方、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ401に進む。
ステップ401において、メインCPU101は、普図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における普図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、ゲート検出時処理を終了する。一方、当該値が4未満であると判定した場合、次のステップ402に進む。
ステップ402において、メインCPU101は、普図保留数カウンタの値を「1」インクリメントする。そして、次のステップ403に進む。
ステップ403において、メインCPU101は、当たり決定乱数を取得して普図保留記憶領域に記憶し、ゲート検出時処理を終了する。
次に、上述したステップ301の第1始動入賞口検出時処理について、図21のフローチャートを参照して説明する。
ステップ500において、メインCPU101は、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ501に進む。
ステップ501において、メインCPU101は、第1特図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における第1特図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、当該値が「4」未満であると判定した場合、次のステップ502に進む。
ステップ502において、メインCPU101は、第1特図保留数カウンタの値を「1」インクリメントする。そして、次のステップ503に進む。
ステップ503において、メインCPU101は、大当たり決定乱数を取得して第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ504に進む。
ステップ504において、メインCPU101は、上述のステップ201で更新された当たり図柄乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり決定乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ505に進む。
ステップ505において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチグループ決定乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり決定乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ506に進む。
ステップ506において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチモード決定乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり決定乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ507に進む。
ステップ507において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新された変動パターン乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり決定乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。以上より、取得された大当たり決定乱数、当たり図柄乱数、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数はすべて同じ第1保留記憶領域の記憶部に記憶されることとなる。そして、次のステップ508に進む。
ステップ508において、メインCPU101は、第1特図乱数が記憶されたことを示す始動入賞コマンドを生成して演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ509に進む。
ステップ509において、メインCPU101は、現時点の遊技状態が非時短遊技状態(すなわち、通常遊技状態)であるか否かを判定する。そして、非時短遊技状態でない(すなわち、時短遊技状態である)と判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、非時短遊技状態であると判定した場合、次のステップ510に進む。
ステップ510において、メインCPU101は、記憶された第1特図乱数について、当該第1特図乱数に基づく変動開始前に(第1特図乱数が保留として記憶された時点で)大当たりの抽選に関する各種判定を行う事前判定処理を実行する。そして、第1始動入賞口検出時処理を終了する。
次に、上述したステップ510の事前判定処理について、図22のフローチャートを参照して説明する。
ステップ550において、メインCPU101は、大当たり決定乱数判定テーブル110のうち、現時点の遊技状態に対応するいずれかを取得し、取得したテーブルと、上述のステップ503で第1保留記憶領域の記憶部に記憶された大当たり決定乱数とに基づいて、大当たりの抽選の結果を判定する大当たり判定処理を実行する。その後、当該判定の結果(大当たり又はハズレ)に係るデータをメインRAM103の所定の処理領域に記憶する。そして、次のステップ551に進む。
ステップ551において、メインCPU101は、特別図柄の種別を判定する特別図柄判定処理を実行する。具体的には、上述のステップ550における判定の結果が大当たりであった場合には、第1始動入賞口判定テーブル111aを取得し、当該テーブルと、上述のステップ504で第1保留記憶領域の記憶部に記憶された当たり図柄乱数とに基づいて、特別図柄の種別(大当たり図柄の種別)を判定する。一方、上述のステップ550における判定の結果がハズレであった場合には、特別図柄はY1(ハズレ図柄)であると判定する。そして、当該判定の結果(特別図柄の種別)に係るデータを、メインRAM103の所定の処理領域に記憶する。また、この特別図柄判定処理においては、現時点の遊技状態、すなわち、特別図柄を判定した時点の遊技状態が遊技状態バッファに記憶される。そして、次のステップ552に進む。
ステップ552において、メインCPU101は、上述のステップ551で判定された特別図柄が大当たり図柄であるか否かを判定する。そして、大当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ555に進む。一方、大当たり図柄であると判定した場合、次のステップ553に進む。
ステップ553において、メインCPU101は、上述のステップ552で判定された大当たり図柄、及び、現時点の遊技状態を確認する。そして、次のステップ554に進む。
ステップ554において、メインCPU101は、上述のステップ553で確認した大当たり図柄、及び、現時点の遊技状態に基づいて、対応するリーチモード決定乱数判定テーブル113(大当たり用判定テーブル)を取得する。そして、ステップ560に進む。
また、上述のステップ552で大当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ555において、メインCPU101は、現時点の遊技状態、及び、現時点の保留数(第1特図保留数)を確認する。そして、次のステップ556に進む。
ステップ556において、メインCPU101は、上述のステップ555で確認した現時点の遊技状態、保留数、及び、遊技球が入球した始動入賞口の種別(すなわち、第1始動入賞口15)に基づいて、対応するリーチグループ決定乱数判定テーブル112を取得する。そして、次のステップ557に進む。
ステップ557において、メインCPU101は、上述のステップ505で第1保留記憶領域の記憶部に記憶されたリーチグループ決定乱数と、上述のステップ556で取得されたリーチグループ決定乱数判定テーブル112とに基づいて、グループの種別を判定し、当該グループの種別をメインRAM103の所定の処理領域に記憶する。そして、次のステップ558に進む。
ステップ558において、メインCPU101は、上述のステップ557で判定されたグループの種別に基づいて、リーチモード決定乱数判定テーブル113(ハズレ用判定テーブル)を取得する。そして、次のステップ559に進む。
ステップ559において、メインCPU101は、上述のステップ505で第1保留記憶領域の記憶部に記憶されたリーチグループ決定乱数に応じた示唆情報を決定する。具体的には、リーチグループ決定乱数が0~499であった場合には、示唆情報として短変動固定情報を決定し、リーチグループ決定乱数が500~8999であった場合には、示唆情報として短変動不定情報を判定し、リーチグループ決定乱数が9000~9799又は9800~9899であった場合には、示唆情報として長変動固定情報を決定し、リーチグループ決定乱数が9900~10006であった場合には、示唆情報として長変動不定情報を決定する。そして、次のステップ560に進む。
ステップ560において、メインCPU101は、上述のステップ554で取得されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(大当たり用判定テーブル)、又は、上述のステップ558で取得されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(ハズレ用判定テーブル)と、上述のステップ506で第1保留記憶領域の記憶部に記憶されたリーチモード決定乱数とに基づいて、変動モード番号及び変動パターン抽選テーブル114を判定する変動モード番号判定処理を実行する。そして、次のステップ561に進む。
ステップ561において、メインCPU101は、上述のステップ560で判定された変動パターン抽選テーブル114を取得する。そして、次のステップ562に進む。
ステップ562において、メインCPU101は、上述のステップ561で取得された変動パターン抽選テーブル114と、上述のステップ507で第1保留記憶領域の記憶部に記憶された変動パターン乱数とに基づいて、変動パターン番号を判定する変動パターン番号判定処理を実行する。そして、次のステップ563に進む。
ステップ563において、メインCPU101は、上述のステップ550で判定された大当たりの抽選の結果(大当たり又はハズレ)、上述のステップ551で判定された特別図柄の種別、上述のステップ559で決定された示唆情報、上述のステップ560で判定された変動モード番号、及び、上述のステップ562で判定された変動パターン番号を含む事前判定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。そして、事前判定処理を終了する。
なお、特に図示していないが、本形態に係るパチンコ機Pは事前判定コマンドテーブルを有しており、この事前判定コマンドテーブルには、上述の判定結果(大当たりの抽選の結果、特別図柄の種別、示唆情報、変動モード番号及び変動パターン番号)に対応付けられて事前判定コマンドが定められている。そして、メインCPU101は、この事前判定コマンドテーブルを参照して上述の判定結果に対応する事前判定コマンドを取得できるようになっている。
またここで、上述の示唆情報は大当たりの抽選の結果がハズレの場合にのみ決定されるため、ハズレの場合に生成される事前判定コマンドには上述の示唆情報が含まれるものの、大当たりの場合に生成される事前判定コマンドには上述の示唆情報が含まれないこととなる。
以上の処理により、新たに取得され保留として記憶された第1特図乱数について、特別図柄の変動開始時に決定される大当たりの抽選の結果、特別図柄の種別、示唆情報、変動モード番号及び変動パターン番号が、事前判定コマンドによって、当該乱数が取得された時点で事前に(すなわち、変動開始前に)副制御基板300に伝達される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の事前判定処理において、保留記憶領域(第1保留記憶領域)に記憶された乱数(第1特図乱数)を判定するようになっていたが、これに限定されるものではない。たとえば、事前判定処理においては、保留記憶領域に記憶された乱数を直接判定するのではなく、他の記憶領域(たとえば、レジスタ等)に記憶された乱数を判定するようにしてもよい。
次に、上述したステップ302の第2始動入賞口検出時処理について、図23のフローチャートを参照して説明する。
ステップ600において、メインCPU101は、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、第2始動入賞口検出時処理を終了する。一方、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ601に進む。
ステップ601において、メインCPU101は、第2特図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における第2特図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、第2始動入賞口検出時処理を終了する。一方、当該値が「4」未満であると判定した場合、次のステップ602に進む。
ステップ602において、メインCPU101は、第2特図保留数カウンタの値を「1」インクリメントする。そして、次のステップ603に進む。
ステップ603において、メインCPU101は、大当たり決定乱数を取得して第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ604に進む。
ステップ604において、メインCPU101は、上述のステップ201で更新された当たり図柄乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり決定乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ605に進む。
ステップ605において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチグループ決定乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり決定乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ606に進む。
ステップ606において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチモード決定乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり決定乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ607に進む。
ステップ607において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新された変動パターン乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり決定乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。以上より、取得された大当たり決定乱数、当たり図柄乱数、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数はすべて同じ第2保留記憶領域の記憶部に記憶されることとなる。そして、次のステップ608に進む。
ステップ608において、メインCPU101は、第2特図乱数が記憶されたことを示す始動入賞コマンドを生成して演出用伝送データ格納領域に記憶し、第2始動入賞口検出時処理を終了する。
次に、上述したステップ203の特図関連制御処理について、図24のフローチャートを参照して説明する。
ステップ700において、メインCPU101は、実行フェーズデータの値をロードする。この実行フェーズデータは、当該特図関連制御処理を構成する複数の機能モジュール(サブルーチン)のうちいずれを実行するかを示すものである。具体的には、この実行フェーズデータは、後述する特別図柄変動開始処理の実行を示すデータ「00」と、後述する特別図柄変動停止処理の実行を示すデータ「01」と、後述する停止後処理の実行を示すデータ「02」と、後述する特別遊技制御処理の実行を示すデータ「03」と、後述する特別遊技終了処理の実行を示すデータ「04」と、を有している。
そして、メインCPU101は、上述のステップ700でロードした実行フェーズデータの値に基づき、特別図柄変動開始処理(ステップ701)、特別図柄変動停止処理(ステップ702)、停止後処理(ステップ703)、特別遊技制御処理(ステップ704)又は特別遊技終了処理(ステップ705)のいずれかを実行する。そして、特図関連制御処理を終了する。
次に、上述したステップ701の特別図柄変動開始処理について、図25のフローチャートを参照して説明する。
ステップ800において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別図柄変動開始処理の実行を示すデータ「00」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「00」でないと判定した場合、特別図柄変動開始処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「00」であると判定した場合、次のステップ801に進む。
ステップ801において、メインCPU101は、第2保留記憶領域の記憶部に第2特図乱数が記憶されているか否か、すなわち、第2特図保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、第2特図乱数が記憶されていると判定した場合、ステップ804に進む。一方、第2特図乱数が記憶されていないと判定した場合、次のステップ802に進む。
ステップ802において、メインCPU101は、第1保留記憶領域の記憶部に第1特図乱数が記憶されているか否か、すなわち、第1特図保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、第1特図乱数が記憶されていないと判定した場合、ステップ811に進む。一方、第1特図乱数が記憶されていると判定した場合、次のステップ803に進む。
ステップ803において、メインCPU101は、第1特図保留数カウンタの値を「1」デクリメントするとともに、第1保留記憶領域のシフト処理を実行する。具体的には、第1保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている各乱数を、メインRAM103に設けられている所定の処理領域に記憶するとともに、第1保留記憶領域の第2記憶部~第4記憶部に記憶されている各乱数を、1つ番号の小さい記憶部にシフトさせる。これにより、第1保留記憶領域に記憶された各乱数は、いわゆる先入れ先出し(FIFO)で、後述の大当たり判定処理に用いられるようになっている。そして、ステップ805に進む。
また、上述のステップ801で第2特図乱数が記憶されていると判定した場合に進むステップ804において、メインCPU101は、第2特図保留数カウンタの値を「1」デクリメントするとともに、第2保留記憶領域のシフト処理を実行する。具体的には、第2保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている各乱数を、メインRAM103に設けられている所定の処理領域に記憶するとともに、第2保留記憶領域の第2記憶部~第4記憶部に記憶されている各乱数を、1つ番号の小さい記憶部にシフトさせる。これにより、第2保留記憶領域に記憶された各乱数は、いわゆる先入れ先出し(FIFO)で、後述の大当たり判定処理に用いられるようになっている。そして、ステップ805に進む。
ステップ805において、メインCPU101は、大当たり決定乱数判定テーブル110のうち、現時点の遊技状態に対応するいずれかを選択し、選択したテーブルと上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶された大当たり決定乱数とに基づいて、大当たりの抽選の結果を導出する大当たり判定処理を実行する。そして、次のステップ806に進む。
ステップ806において、メインCPU101は、特別図柄の種別を決定する特別図柄決定処理を実行する。具体的には、上述のステップ805における抽選の結果が大当たりであった場合には、当該抽選の判定に用いられた大当たり決定乱数がいずれの始動入賞口への遊技球の入球によるものか(すなわち、第1始動入賞口15か、又は、第2始動入賞口16か)を確認した上で、これに応じた当たり図柄乱数判定テーブル111を選択し、選択したテーブルと上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶された当たり図柄乱数とに基づいて、特別図柄の種別を決定する。一方、上述のステップ805における抽選の結果がハズレであった場合には、当該抽選の判定に用いられた大当たり決定乱数が第1始動入賞口15への遊技球の入球によるものであれば特別図柄Y1を決定し、当該抽選の判定に用いられた大当たり決定乱数が第2始動入賞口16への遊技球の入球によるものであれば特別図柄Y2を決定する。そして、決定した特別図柄に対応するデータを、メインRAM103の所定の一時記憶領域に記憶する。また、この特別図柄決定処理においては、現時点の遊技状態、すなわち、特別図柄を決定した時点の遊技状態が遊技状態バッファに記憶される。そして、次のステップ807に進む。
なお、本形態に係るパチンコ機Pの特別図柄変動開始処理では、第1特図乱数及び第2特図乱数の両方が記憶されている場合には、第1特図乱数に優先して第2特図乱数が処理されるようになっているが、これに限定されるものではなく、保留記憶領域に記憶された順に処理してもよい。
ステップ807において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された特別図柄の種別を示す図柄決定コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。これにより、決定された特別図柄の種別に係る情報が、変動開始時に副制御基板300に送信されることとなる。そして、次のステップ808に進む。
ステップ808において、メインCPU101は、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶されたリーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数に基づいて、変動演出パターンの決定に係る変動演出パターン決定処理を実行する。そして、次のステップ809に進む。
ステップ809において、メインCPU101は、第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31で特別図柄の変動表示を開始するための変動表示データをセットする。これにより、第1特図乱数に基づいて特別図柄の変動表示が行われる場合には、第1特別図柄表示装置30が点滅表示を開始し、また、第2特図乱数に基づいて特別図柄の変動表示が行われる場合には、第2特別図柄表示装置31が点滅表示を開始する。ここで、点滅表示とは、各表示装置において「-」が所定の間隔で点滅することをいうものである。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1特図乱数が第1保留記憶領域に記憶されている場合には、第1特図保留数を認識できる態様で第1特図保留表示装置38が表示され、第2特図乱数が第2保留記憶領域に記憶されている場合には、第2特図保留数を認識できる態様で第2特図保留表示装置39が表示されるようになっている。そして、第1特図乱数に基づいて上述の特別図柄の変動表示が行われる場合には、変動表示の開始と同時に、第1特図保留数が1つ減ることを示すように、第1特図保留表示装置38が表示制御され、第2特図乱数に基づいて上述の特別図柄の変動表示が行われる場合には、変動表示の開始と同時に、第2特図保留数が1つ減ることを示すように、第2特図保留表示装置39が表示制御される。
そして、次のステップ810に進む。
ステップ810において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別図柄変動停止処理が実行されるように、実行フェーズデータに「01」をセットし、特別図柄変動開始処理を終了する。
また、上述のステップ802で第1保留記憶領域に第1特図乱数が記憶されていないと判定した場合に進むステップ811において、メインCPU101は、変動表示が行われていないことに基づき、演出表示装置21においてデモ表示を行うためのデモ判定処理を実行する。具体的には、メインCPU101は特別図柄の変動表示が行われていない時間を計時するとともに、特別図柄の変動表示が行われることなく所定のデモ開始時間(たとえば、30秒)が経過した場合に、演出表示装置21にデモ画面を表示するためのデモコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、特別変動開始処理を終了する。
次に、上述したステップ808の変動演出パターン決定処理について、図26のフローチャートを参照して説明する。
ステップ900において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された特別図柄が大当たり図柄であるか否かを判定する。そして、大当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ903に進む。一方、大当たり図柄であると判定した場合、次のステップ901に進む。
ステップ901において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された大当たり図柄、及び、現時点の遊技状態を確認する。そして、次のステップ902に進む。
ステップ902において、メインCPU101は、上述のステップ901で確認した大当たり図柄、及び、遊技状態に基づいて、対応するリーチモード決定乱数判定テーブル113(大当たり用判定テーブル)を選択する。そして、ステップ907に進む。
また、上述のステップ900で大当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ903において、メインCPU101は、当該抽選の判定に係る始動入賞口の種別(すなわち、当該抽選の判定に用いられた大当たり決定乱数がいずれの始動入賞口への入球により取得されたものであるか)を確認するとともに、現時点の遊技状態、及び、現時点の保留数(第1特図保留数、第2特図保留数)を確認する。そして、次のステップ904に進む。
ステップ904において、メインCPU101は、上述のステップ903で確認した始動入賞口の種別、遊技状態及び保留数に基づいて、対応するリーチグループ決定乱数判定テーブル112を選択する。そして、次のステップ905に進む。
ステップ905において、メインCPU101は、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶されたリーチグループ決定乱数と上述のステップ904で選択されたリーチグループ決定乱数判定テーブル112とに基づいて、グループの種別を決定し、当該グループの種別を所定の処理領域に記憶する。そして、次のステップ906に進む。
ステップ906において、メインCPU101は、上述のステップ905で決定されたグループの種別に基づいて、リーチモード決定乱数判定テーブル113(ハズレ用判定テーブル)を選択する。そして、次のステップ907に進む。
ステップ907において、メインCPU101は、上述のステップ902で選択されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(大当たり用判定テーブル)、又は、上述のステップ906で選択されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(ハズレ用判定テーブル)と、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶されたリーチモード決定乱数とに基づいて、変動モード番号及び変動パターン抽選テーブル114を決定し、この決定された変動モード番号を所定の一時記憶領域に記憶する。そして、次のステップ908に進む。
ステップ908において、メインCPU101は、上述のステップ907で決定された変動パターン抽選テーブル114を選択する。そして、次のステップ909に進む。
ステップ909において、メインCPU101は、上述のステップ908で選択された変動パターン抽選テーブル114と、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶された変動パターン乱数とに基づいて、変動パターン番号を決定し、この決定された変動パターン番号を所定の一時記憶領域に記憶する。そして、次のステップ910に進む。
ステップ910において、メインCPU101は、変動時間決定テーブル115と、所定の一時記憶領域に記憶された変動モード番号及び変動パターン番号とに基づいて、変動時間を決定する。また、メインCPU101は、この決定された変動時間を変動時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ911に進む。
ステップ911において、メインCPU101は、所定の一時記憶領域に記憶された変動モード番号に基づいて変動モードコマンドを生成し、所定の一時記憶領域に記憶された変動パターン番号に基づいて変動パターンコマンドを生成する。さらに、メインCPU101は、生成された変動モードコマンド及び変動パターンコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、変動演出パターン決定処理を終了する。
次に、上述したステップ702の特別図柄変動停止処理について、図27のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1000において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別図柄変動停止処理の実行を示すデータ「01」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「01」でないと判定した場合、特別図柄変動停止処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「01」であると判定した場合、次のステップ1001に進む。
ステップ1001において、メインCPU101は、ステップ910で変動時間タイマカウンタにセットされた変動時間が経過したか否かを判定する。そして、当該変動時間が経過していないと判定した場合、特別図柄変動停止処理を終了する。一方、当該変動時間が経過したと判定した場合、次のステップ1002に進む。
ステップ1002において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された特別図柄を、第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31に停止表示するための停止表示データをセットし、特別図柄の停止表示を実行する。そして、次のステップ1003に進む。
ステップ1003において、メインCPU101は、特別図柄が確定したことを示す図柄確定コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1004に進む。
ステップ1004において、メインCPU101は、特別図柄を停止表示する停止表示時間を停止表示時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ1005に進む。
ステップ1005において、メインCPU101は、特図関連制御処理において停止後処理が実行されるように、実行フェーズデータに「02」をセットする。そして、特別図柄変動停止処理を終了する。
次に、上述したステップ703の停止後処理について、図28のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1100において、メインCPU101は、実行フェーズデータが停止後処理の実行を示すデータ「02」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「02」でないと判定した場合、停止後処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「02」であると判定した場合、次のステップ1101に進む。
ステップ1101において、メインCPU101は、上述のステップ1004で停止表示時間タイマカウンタにセットされた停止表示時間が経過したか否かを判定する。そして、停止表示時間が経過していないと判定した場合、停止後処理を終了する。一方、停止表示時間が経過したと判定した場合、次のステップ1102に進む。
ステップ1102において、メインCPU101は、現時点の遊技状態を遊技状態バッファに記憶する。そして、次のステップ1103に進む。
ステップ1103において、メインCPU101は、時短回数更新処理を実行する。具体的には、メインCPU101は、現時点の遊技状態が時短遊技状態であることを示す時短遊技フラグがオンとなっているか否かを判定する。そして、時短遊技フラグがオンとなっていると判定した場合、メインRAM103に設けられた時短回数記憶領域を更新する。この時短回数記憶領域には、時短遊技状態が終了するまでの残りの変動回数が記憶されている。そして、この記憶されている残りの変動回数を「1」デクリメントする。また、残りの変動回数の更新により当該残りの変動回数が「0」となった場合には、時短遊技フラグをオフにする処理も実行する。また、時短遊技フラグがオンとなっていないと判定した場合、メインCPU101は何も処理を行わない。そして、次のステップ1104に進む。
ステップ1104において、メインCPU101は、高確回数更新処理を行う。ここでは、メインCPU101は、現時点の遊技状態が高確率遊技状態であることを示す高確遊技フラグがオンとなっているか否かを判定する。そして、高確遊技フラグがオンとなっていると判定した場合、メインRAM103に設けられた高確回数記憶領域を更新する。この高確回数記憶領域には、高確率遊技状態が終了するまでの残りの変動回数が記憶されている。そして、この記憶されている残りの変動回数を「1」デクリメントする。また、残りの変動回数の更新により当該残りの変動回数が「0」となった場合には、高確遊技フラグをオフにする処理も実行される。また、高確遊技フラグがオンとなっていないと判定した場合、メインCPU101は何も処理を行わない。そして、次のステップ1105に進む。
ステップ1105において、メインCPU101は、停止表示されている特別図柄が大当たり図柄であるか否かを判定する。そして、停止表示されている特別図柄が大当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ1111に進む。一方、停止表示されている特別図柄が大当たり図柄であると判定した場合、次のステップ1106に進む。
ステップ1106において、メインCPU101は、大当たり当選時の遊技状態及び停止表示された大当たり図柄の種別(特別図柄X1又はX2)を副制御基板300に伝達するための大当たり当選時コマンドをセットする。そして、次のステップ1107に進む。
ステップ1107において、メインCPU101は、現時点の遊技状態をリセットする。そして、次のステップ1108に進む。
ステップ1108において、メインCPU101は、特別遊技の開始時に設定される待機時間であるオープニング時間をオープニング時間タイマカウンタにセットするとともに、オープニング処理が開始されることを示すオープニングコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1109に進む。
ステップ1109において、メインCPU101は、停止表示されている大当たり図柄の種別に基づいて、メインRAM103にラウンド数をセットする。具体的には、メインCPU101は、停止表示されている大当たり図柄が特別図柄X1であれば、ラウンド数として「16」をセットし、停止表示されている大当たり図柄が特別図柄X2であれば、ラウンド数として「4」をセットする。そして、次のステップ1110に進む。
ステップ1110において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別遊技制御処理が実行されるように、実行フェーズデータに「03」をセットする。そして、停止後処理を終了する。
また、上述のステップ1105で停止表示されている特別図柄が大当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ1111において、メインCPU101は、現時点の遊技状態を確認し、当該遊技状態を示す遊技状態コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1112に進む。
ステップ1112において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別図柄変動開始処理が実行されるように、実行フェーズデータに「00」をセットする。そして、停止後処理を終了する。
次に、上述したステップ704の特別遊技制御処理について、図29のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1200において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別遊技制御処理の実行を示すデータ「03」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「03」でないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「03」であると判定した場合、次のステップ1201に進む。
ステップ1201において、メインCPU101は、上述のステップ1108でオープニング時間タイマカウンタにセットされたオープニング時間が経過しているか否かを判定する。そして、オープニング時間が経過していないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、オープニング時間が経過していると判定した場合、次のステップ1202に進む。
ステップ1202において、メインCPU101は、この特別遊技制御処理において全ラウンド遊技が終了した後に行われる待機処理であるエンディング処理中であるか否かを判定する。そして、エンディング処理中であると判定した場合、ステップ1210に進む。一方、エンディング処理中でないと判定した場合、次のステップ1203に進む。
ステップ1203において、メインCPU101は、停止表示された大当たり図柄の種別に応じた特別電動役物作動テーブル116に基づいて、大入賞口18の開閉を行う大入賞口開閉制御処理を実行する。そして、次のステップ1204に進む。
ステップ1204において、メインCPU101は、上述のステップ1203の大入賞口開閉制御に基づいてラウンド遊技が開始された時点であるか否かを判定する。そして、ラウンド遊技が開始された時点ではないと判定した場合、ステップ1206に進む。一方、ラウンド遊技が開始された時点であると判定した場合、次のステップ1205に進む。
ステップ1205において、メインCPU101は、ラウンド遊技の開始を示すラウンド遊技開始コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1206に進む。
なお、ラウンド遊技開始コマンドは、ラウンド遊技の回数ごとに設けられており、これにより、何回目のラウンド遊技が開始されたかを副制御基板300に伝達できるようになっている。
ステップ1206において、メインCPU101は、上述のステップ1203の大入賞口開閉制御に基づいてラウンド遊技が終了したか否かを判定する。そして、ラウンド遊技が終了していないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、ラウンド遊技が終了したと判定した場合、次のステップ1207に進む。
ステップ1207において、メインCPU101は、メインRAM103に記憶されているラウンド数を「1」デクリメントする。そして、次のステップ1208に進む。
ステップ1208において、メインCPU101は、上述のステップ1207でデクリメントしたラウンド数が「0」であるか否かを判定する。そして、当該ラウンド数が「0」でないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、当該ラウンド数が「0」であると判定した場合、次のステップ1209に進む。
ステップ1209において、メインCPU101は、特別遊技の終了時に設定される待機時間であるエンディング時間をエンディング時間タイマカウンタにセットし、エンディング処理が開始されることを示すエンディングコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、特別遊技制御処理を終了する。
また、上述のステップ1202でエンディング処理中であると判定した場合に進むステップ1210において、メインCPU101は、上述のステップ1209でエンディング時間タイマカウンタにセットしたエンディング時間が経過したか否かを判定する。そして、当該エンディング時間が経過していないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、当該エンディング時間が経過したと判定した場合、次のステップ1211に進む。
ステップ1211において、メインCPU101は、特別遊技が終了したことを示す特別遊技終了コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1212に進む。
ステップ1212において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別遊技終了処理が実行されるように、実行フェーズデータに「04」をセットする。そして、特別遊技制御処理を終了する。
次に、上述したステップ705の特別遊技終了処理について、図30のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1300において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別遊技終了処理の実行を示すデータ「04」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「04」でないと判定した場合、特別遊技終了処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「04」であると判定した場合、次のステップ1301に進む。
ステップ1301において、メインCPU101は、終了した特別遊技の実行契機となった大当たり図柄(メインRAM103の記憶領域に記憶)を確認するとともに、上述の大当たり図柄に応じた遊技状態設定テーブル117に基づいて、特別遊技の終了後の遊技状態を設定する。具体的には、メインCPU101は、高確遊技フラグ、時短遊技フラグ、高確回数、時短回数を設定する。本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の大当たり図柄が特別図柄X1及びX2のいずれの場合であっても、高確遊技フラグ及び時短遊技フラグをいずれもオンとするとともに、高確回数及び時短回数のいずれにも「100」をセットする。そして、次のステップ1302に進む。
ステップ1302において、メインCPU101は、上述のステップ1301で設定された遊技状態に応じて、遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。この遊技状態指定コマンドには、上述のステップ1301で設定された高確遊技フラグがオンである旨の情報、時短遊技フラグがオンである旨の情報、高確回数の情報、時短回数の情報が含まれている。そして、次のステップ1303に進む。
ステップ1303において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別図柄変動開始処理が実行されるように、実行フェーズデータに「00」をセットする。そして、特別遊技終了処理を終了する。
次に、上述したステップ204の普図関連制御処理について、図31のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1400において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータの値をロードする。この普図実行フェーズデータは、当該普図関連制御処理を構成する複数の機能モジュール(サブルーチン)のうちいずれを実行するかを示すものである。具体的には、この普図実行フェーズデータは、後述する普通図柄変動開始処理の実行を示すデータ「10」と、後述する普通図柄変動停止処理の実行を示すデータ「11」と、後述する普通図柄停止後処理の実行を示すデータ「12」と、後述する可動片制御処理の実行を示すデータ「13」と、を有している。
そして、メインCPU101は、上述のステップ1400でロードした普図実行フェーズデータの値に基づき、普通図柄変動開始処理(ステップ1401)、普通図柄変動停止処理(ステップ1402)、普通図柄停止後処理(ステップ1403)又は可動片制御処理(ステップ1404)のいずれかを実行する。そして、普図関連制御処理を終了する。
次に、上述したステップ1401の普通図柄変動開始処理について、図32のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1500において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄変動開始処理の実行を示す「10」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「10」でないと判定した場合、普通図柄変動開始処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「10」と判定した場合、次のステップ1501に進む。
ステップ1501において、メインCPU101は、普図保留記憶領域に当たり決定乱数が記憶されているか否か、すなわち、普図保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、普図保留数カウンタが「1」以上でない(すなわち、「0」)と判定した場合、普通図柄変動開始処理を終了する。一方、普図保留数カウンタが「1」以上であると判定した場合、次のステップ1502に進む。
ステップ1502において、メインCPU101は、普図保留数カウンタの値を「1」デクリメントする。そして、次のステップ1503に進む。
ステップ1503において、メインCPU101は、普図保留記憶領域のシフト処理を実行する。具体的には、第1記憶部に記憶されている当たり決定乱数を、メインRAM103に設けられている所定の処理領域に記憶するとともに、第2記憶部~第4記憶部に記憶されている当たり決定乱数を、1つ番号の小さい記憶部にシフトさせる。これにより、普図保留記憶領域に記憶された当たり決定乱数は、いわゆる先入れ先出し(FIFO)で、後述の当選判定処理に用いられるようになっている。そして、次のステップ1504に進む。
ステップ1504において、メインCPU101は、現時点の遊技状態に対応する当たり決定乱数判定テーブル118(非時短判定テーブル118a又は時短判定テーブル118bのいずれか)を選択し、当該選択したテーブルと、上述のステップ1503で所定の処理領域に記憶された当たり決定乱数とに基づいて、普通図柄の抽選の結果を導出する当選判定処理を実行する。具体的には、メインCPU101は、現在の遊技状態が非時短遊技状態である場合には、非時短判定テーブル118aを参照して、所定の処理領域に記憶された当たり決定乱数を判定する。これに対して、現在の遊技状態が時短遊技状態である場合には、時短判定テーブル118bを参照して、所定の処理領域に記憶された当たり決定乱数を判定する。そして、次のステップ1505に進む。
ステップ1505において、メインCPU101は、上述のステップ1504における当選判定処理の結果が当たりであるか否かを判定する。そして、当たりでない(すなわち、ハズレ)と判定した場合、ステップ1507に進む。一方、当たりであると判定した場合、次のステップ1506に進む。
ステップ1506において、メインCPU101は、当たり図柄データをメインRAM103の所定の普図記憶領域に記憶する。そして、ステップ1508に進む。
また、上述のステップ1505で当選判定処理の結果が当たりでないと判定した場合に進むステップ1507において、メインCPU101は、ハズレ図柄データをメインRAM103の所定の普図記憶領域に記憶する。そして、次のステップ1508に進む。
ステップ1508において、メインCPU101は、現時点の遊技状態が、非時短遊技状態又は時短遊技状態のいずれに設定されているかを確認するとともに、普通図柄変動パターン決定テーブル119を参照して、現時点の遊技状態に応じた普通図柄の変動時間を普図変動時間タイマカウンタにセットする。具体的には、メインCPU101は、現時点の遊技状態が非時短遊技状態である場合には、普図変動時間タイマカウンタに「3秒」をセットし、時短遊技状態である場合には、普図変動時間タイマカウンタに「0.6秒」をセットする。そして、次のステップ1509に進む。
ステップ1509において、メインCPU101は、普通図柄の変動表示を開始するための変動表示データをセットする。これにより、普通図柄表示装置32が点滅表示を開始する。また、本形態に係るパチンコ機Pでは、当たり決定乱数が普図保留記憶領域に記憶されている場合には、普図保留数を認識できる態様で普通図柄保留表示装置33が表示されるようになっている。そして、普通図柄の変動表示が行われる場合には、当該変動表示の開始と同時に、普図保留数が1つ減ることを示すように、普通図柄保留表示装置33が表示制御される。そして、次のステップ1510に進む。
ステップ1510において、メインCPU101は、現時点の遊技状態を変動開始時の遊技状態として遊技状態バッファに記憶する。そして、次のステップ1511に進む。
ステップ1511において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄変動停止処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「11」をセットする。そして、普通図柄変動開始処理を終了する。
次に、上述したステップ1402の普通図柄変動停止処理について、図33のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1600において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄変動停止処理の実行を示すデータ「11」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「11」でないと判定した場合、普通図柄変動停止処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「11」であると判定した場合、次のステップ1601に進む。
ステップ1601において、メインCPU101は、上述のステップ1508で普図変動時間タイマカウンタにセットされた普通図柄の変動時間が経過したか否かを判定する。そして、当該変動時間が経過していないと判定した場合、普通図柄変動停止処理を終了する。一方、当該変動時間が経過したと判定した場合、次のステップ1602に進む。
ステップ1602において、メインCPU101は、普通図柄を普通図柄表示装置32に停止表示するための停止表示データをセットし、普通図柄の停止表示を実行する。そして、次のステップ1603に進む。
ステップ1603において、メインCPU101は、普通図柄を停止表示する普図停止表示時間を普図停止表示時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ1604に進む。
ステップ1604において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄停止後処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「12」をセットする。そして、普通図柄変動停止処理を終了する。
次に、上述したステップ1403の普通図柄停止後処理について、図34のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1700において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄停止後処理の実行を示すデータ「12」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「12」でないと判定した場合、普通図柄停止後処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「12」であると判定した場合、次のステップ1701に進む。
ステップ1701において、メインCPU101は、上述のステップ1603で普図停止表示時間タイマカウンタにセットされた普図停止表示時間が経過したか否かを判定する。そして、当該普図停止表示時間が経過していないと判定した場合、普通図柄停止後処理を終了する。一方、当該普図停止表示時間が経過したと判定した場合、次のステップ1702に進む。
ステップ1702において、メインCPU101は、停止表示されている普通図柄が当たり図柄であるか否かを判定する。そして、停止表示されている普通図柄が当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ1704に進む。一方、停止表示されている普通図柄が当たり図柄であると判定した場合、次のステップ1703に進む。
ステップ1703において、メインCPU101は、普図関連制御処理において可動片制御処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「13」をセットする。そして、普通図柄停止後処理を終了する。
また、上述のステップ1702で停止表示されている普通図柄が当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ1704において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄変動開始処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「10」をセットする。そして、普通図柄停止後処理を終了する。
次に、上述したステップ1404の可動片制御処理について、図35のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1800において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが可動片制御処理の実行を示すデータ「13」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「13」でないと判定した場合、可動片制御処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「13」であると判定した場合、次のステップ1801に進む。
ステップ1801において、メインCPU101は、可動片16bが作動制御中であるか否か、すなわち、始動入賞口ソレノイド16cが通電されているか否かを判定する。そして、可動片16bが作動制御中であると判定した場合、ステップ1804に進む。一方、可動片16bが作動制御中でないと判定した場合、次のステップ1802に進む。
ステップ1802において、メインCPU101は、普通図柄の変動開始時の遊技状態が、非時短遊技状態又は時短遊技状態のいずれであったかを確認する。そして、次のステップ1803に進む。
ステップ1803において、メインCPU101は、第2始動入賞口開放制御テーブル120を参照し、上述のステップ1802で確認した遊技状態に応じて、始動入賞口ソレノイド16cの通電制御データ(開放データ)として、通電回数(開放回数)及び通電時間(開放時間)をセットする。そして、可動片制御処理を終了する。
また、上述のステップ1801で可動片16bが作動制御中であると判定した場合に進むステップ1804において、メインCPU101は、上述のステップ1803でセットされた通電時間(開放時間)を経過したか否かを判定する。そして、通電時間(開放時間)を経過していないと判定した場合、可動片制御処理を終了する。一方、通電時間(開放時間)を経過したと判定した場合、次のステップ1805に進む。
ステップ1805において、メインCPU101は、可動片16bの作動の停止、すなわち、始動入賞口ソレノイド16cの通電の停止を実行する。そして、次のステップ1806に進む。
ステップ1806において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄変動開始処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「10」をセットする。そして、可動片制御処理を終了する。
(パチンコ機Pにおける演出の概要)
上述の如く、主制御基板100において各種処理が実行されることにより、特図遊技及び普図遊技、並びに、特別遊技が進行することとなる。そして、これら遊技の進行中には、主制御基板100から種々のコマンドを副制御基板300に送信し、このコマンドを副制御基板300が受信することにより、当該副制御基板300において、遊技の進行に伴う演出の制御が行われる。
以下では、特別図柄の変動表示中に実行され、大当たりの抽選の結果を報知する変動演出、保留表示を行う保留表示演出、取得された第1特図乱数に基づく変動演出の開始前から実行可能であって、背景画像の表示を切り替える背景切り替え演出、及び、取得された第1特図乱数に基づく変動演出の開始前から実行可能であって、当該乱数に基づく変動演出の態様を示唆する示唆画像を表示する示唆演出について説明する。
なおここでは、遊技状態が非時短遊技状態(すなわち、通常遊技状態)である場合について説明し、遊技状態が時短遊技状態(すなわち、高確率時短遊技状態)である場合については説明を省略する。
(変動演出の概要)
本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、特別図柄の変動表示中に、演出図柄50の表示態様により大当たりの抽選の結果を報知する変動演出が実行される。この変動演出では、演出表示装置21の表示部21aに表示される背景画像に重ねて、演出図柄50(ダミー図柄)の変動表示が行われる。そして、変動表示した後に停止表示された演出図柄50の組み合わせ(停止表示態様)により、大当たりの抽選の結果が遊技者に報知されるようになっている。
具体的には、特別図柄の変動表示の開始後に、すべての演出図柄50が停止表示された状態から、すべての演出図柄50の変動表示が開始され(図36(a)及び(b)参照)、その後、左側に位置する演出図柄50(以下、第1停止図柄という)、右側に位置する演出図柄50(以下、第2停止図柄という)、中央に位置する演出図柄50(以下、第3停止図柄)という順番で停止表示される(図36(c)~(e)参照)。
そして、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合には、すべての演出図柄50が同一の図柄で停止表示される(図36(e)参照)。すなわち、すべての演出図柄50が同一の図柄で停止表示されることにより、大当たりの抽選の結果が大当たりであることが報知される。
これに対して、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合には、特に図示していないが、すべての演出図柄50が同一の図柄で停止表示されることはない。すなわち、少なくとも一の演出図柄50が他の演出図柄50とは異なる図柄で停止表示されることにより、大当たりの抽選の結果がハズレであることが報知される。
また、第3停止図柄は、第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31に特別図柄が停止表示するのとほぼ同時に停止表示されるようになっている。これにより、演出図柄50の停止表示に先んじて、第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31に特別図柄が停止表示され、特別図柄の種別で大当たりの抽選の結果が把握されてしまうことを防止している。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、演出図柄50の変動表示が開始されてから第2停止図柄が停止表示されるまで(後述するリーチ表示の有無が報知されるまで)が、変動演出の前半部分に相当し、第2停止図柄が停止表示されてから(リーチ表示の有無が報知されてから)第3停止図柄が停止表示されるまで(演出図柄50の変動が終了するまで)が、変動演出の後半部分に相当する。
また、変動演出の前半部分の態様としては、第1停止図柄と第2停止図柄とが異なる図柄で停止表示されるリーチなし変動パターン、及び、第1停止図柄と第2停止図柄とが同一の図柄で停止表示される(リーチ表示が行われる)リーチ変動パターンが設けられている。リーチなし変動パターン及びリーチ変動パターンはそれぞれ複数の態様を有しており、各態様には、変動の仕方や演出図柄50の表示内容等が種々設定されている。
たとえば、リーチ変動パターンとしては、特に図示していないが、変動の仕方や演出図柄50の表示内容に特段の変化が生じることなく単に第1停止図柄と第2停止図柄とが同一の図柄で停止表示されるノーマルリーチパターン、すべての演出図柄50が所定の停止表示態様で仮停止した後に変動表示を再開するという態様の表示が所定回数行われ(いわゆる擬似連演出が行われ)、その後に、リーチ表示が行われる擬似連リーチパターン等が設けられている。また、これらの態様以外に、変動演出が開始されてからリーチ表示が行われるまでの間の所定時点において所定のカットイン画像が表示され、その後、リーチ表示が行われるカットイン表示リーチパターン等を設けてもよい。
そして、本形態に係るパチンコ機Pでは、これらのリーチ変動パターンについて、大当たりに当選した場合に実行される可能性の高低がそれぞれ別個に設定されている。これにより、実行されるリーチ変動パターンに応じて、大当たりに対する遊技者の期待感を変化させることができるようになっている。
また、リーチ変動パターンにおいては、第1停止図柄と第2停止図柄とが同一の図柄で停止表示されるリーチ表示を行わず、当該リーチ表示を行う代わりにリーチが発生した旨を所定の画像を表示することにより報知するようにしてもよい。
また、上述のいわゆる擬似連演出は、リーチ変動パターンのみならず、リーチなし変動パターンにおいても実行される場合があるように設定してもよい。すなわち、擬似連演出が実行されたもののリーチ表示が行われない場合を設けてもよい。
本形態に係るパチンコ機Pでは、取得した第1特図乱数に基づいて決定された変動モード番号が「00H」であった場合にリーチなし変動パターンにより変動演出の前半部分が実行され、「00H」以外であった場合にリーチ変動パターンにより変動演出の前半部分が実行される。
変動演出の前半部分の態様がリーチ変動パターンであった場合における変動演出の後半部分の態様としては、リーチ表示後に演出表示装置21の表示部21aに所定の発展演出画像(たとえば、演出図柄50が次々と破壊されていくような動画等)を表示するリーチ発展演出が実行され、その後大当たりの抽選の結果を報知する発展ありパターン(図38参照)、及び、リーチ表示後にリーチ発展演出が実行されることなく、大当たりの抽選の結果を報知する発展なしパターンが設けられている。発展ありパターンは、大当たりに当選した場合に実行される可能性が高く設定されているため、遊技者の期待感を高めることとなる。
また、変動演出の前半部分の態様がリーチなし変動パターンであった場合における変動演出の後半部分の態様としては、特に図示していないが、後半変動時間の経過後に大当たりの抽選の結果がハズレであることが報知されるノーマルハズレ変動パターンが設けられている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、取得した第1特図乱数に基づいて決定された変動パターン番号が「05H」又は「A5H」であった場合に発展なしパターンにより変動演出の後半部分が実行され、当該変動パターン番号が「06H」又は「A6H」であった場合に発展ありパターンにより変動演出の後半部分が実行される。
また、上述の変動パターン番号が「00H」、「01H」、「02H」、「03H」又は「04H」であった場合に通常ハズレ変動パターンにより変動演出の後半部分が実行される。
また、発展なしパターン、発展ありパターン及び通常ハズレパターンの態様は複数種類設けられており、停止表示される演出図柄50の種類、発展演出画像の種類等が種々設定されている。
また、上述の演出においては、画像の表示のみならず、画像の表示に併せて、音声出力装置10(スピーカ)から所定のBGMや音声等を出力してもよいし、演出照明装置23(ランプ)を所定の点灯パターンや色で発光させてもよい。
またここで、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の演出図柄50として、数字の画像により構成される通常演出図柄(図36(a)~(e)等参照)、及び、キャラクタの画像により構成される特殊演出図柄(図37(c)~(e)等参照)の2種類が設けられている。そして、変動演出においては、通常演出図柄による停止表示、又は、特殊演出図柄による停止表示のいずれかが行われるようになっている(図36、図37等参照)。
すなわち、変動演出において通常演出図柄による停止表示が行われる場合には、第1停止図柄、第2停止図柄、第3停止図柄がいずれも通常演出図柄となる(図36(a)~(e)等参照)。また、変動演出において特殊演出図柄による停止表示が行われる場合には、第1停止図柄、第2停止図柄、第3停止図柄がいずれも特殊演出図柄となる(図37(c)~(e)等参照)。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、通常遊技状態において演出表示装置21の表示部21aに表示される背景画像として、通常背景画像(特に図示しておらず)、第1特殊背景画像(特に図示しておらず)及び第2特殊背景画像(特に図示しておらず)の3種類が設けられており、特別遊技が行われていない間(変動演出の実行中又は待機中)において、いずれかの背景画像が表示されるようになっている。
そして、本形態に係るパチンコ機Pでは、変動演出の前半部分の態様がリーチなし変動パターンであった場合には、表示されている背景画像にかかわらず、常に通常演出図柄による停止表示が実行されるようになっている。
これに対して、変動演出の前半部分の態様がリーチ変動パターンであった場合には、表示されている背景画像に応じて、通常演出図柄による停止表示又は特殊演出図柄による停止表示が実行される可能性が異なるように設定されている。具体的には、通常背景画像が表示されている場合には、通常演出図柄による停止表示のみ実行され、特殊演出図柄による停止表示は実行されないように設定されている。また、第1特殊背景画像又は第2特殊背景画像が表示されている場合には、通常演出図柄による停止表示、特殊演出図柄による停止表示のいずれもが実行可能となっている。また、第2特殊背景画像が表示されている場合の方が、第1特殊背景画像が表示されている場合よりも特殊演出図柄による停止表示が実行される可能性が高くなるように設定されている。
(変動演出の態様の決定)
次に、上述の変動演出の態様の決定について説明する。
副制御基板300のサブROM302には、変動演出の態様(変動演出の前半部分の態様、及び、変動演出の後半部分の態様)を決定するための変動演出決定テーブル121が記憶されている。
本形態に係るパチンコ機Pには、図39に示すように、変動演出決定テーブル121として、変動演出の態様を決定する時点において通常背景画像が表示されていた場合に参照される第1テーブル121aと、変動演出の態様を決定する時点において第1特殊背景画像が表示されていた場合に参照される第2テーブル121bと、変動演出の態様を決定する時点において第2特殊背景画像が表示されていた場合に参照される第3テーブル121cと、が設けられている。
そして、副制御基板300のサブCPU301は、取得された第1特図乱数に基づいて生成された事前判定コマンドを受信し、この受信した事前判定コマンドに短変動固定情報又は長変動固定情報、あるいは大当たりの当選に係る変動モード番号及び変動パターン番号(「A1H」の変動モード番号及び「A5H」の変動パターン番号、「A2H」の変動モード番号及び「A6H」の変動パターン番号、「A3H」の変動モード番号及び「A6H」の変動パターン番号)が含まれていた場合には、0~249の範囲から1の変動演出乱数を取得するとともに、この時点において表示中の背景画像に応じた変動演出決定テーブル121を選択し、選択した変動演出決定テーブル121、取得した変動演出乱数、及び、受信した事前判定コマンドに含まれる変動モード番号及び変動パターン番号に基づいて、変動演出の態様を決定する。
これに対して、受信した事前判定コマンドに短変動不定情報又は長変動不定情報が含まれていた場合には、この時点では変動演出の態様を決定しない。この場合には、副制御基板300のサブCPU301は、上述の乱数に基づいて生成された変動モードコマンド及び変動パターンコマンドを受信すると、0~249の範囲から1の変動演出乱数を取得するとともに、この時点において表示中の背景画像に応じた変動演出決定テーブル121を選択し、選択した変動演出決定テーブル121、取得した変動演出乱数、並びに、受信した変動モードコマンドに対応する変動モード番号及び変動パターンコマンドに対応する変動パターン番号に基づいて、変動演出の態様を決定する。
このように、本形態に係るパチンコ機Pでは、取得した第1特図乱数に基づく事前判定コマンドに短変動固定情報又は長変動固定情報、あるいは大当たりの当選に係る変動モード番号及び変動パターン番号が含まれていた場合には、この事前判定コマンドを受信した時点で、取得した第1特図乱数に基づく変動演出の態様を決定する。これに対して、取得した第1特図乱数に基づく事前判定コマンドに短変動不定情報又は長変動不定情報が含まれていた場合には、この事前判定コマンドを受信した時点では変動演出の態様を決定せず、取得した第1特図乱数に基づく変動モードコマンド及び変動パターンコマンドを受信した時点で、取得した第1特図乱数に基づく変動演出の態様を決定する。
そして、図39(a)に示すように、第1テーブル121aによれば、変動モード番号が「00H」、及び、変動パターン番号が「00H」、「01H」、「02H」、「03H」又は「04H」であった場合には、前半部分がリーチなし変動パターン及び後半部分がノーマルハズレパターンであって通常演出図柄による停止表示が実行される態様が決定される。
また、変動モード番号が「01H」及び変動パターン番号が「05H」であった場合、並びに、変動モード番号が「A1H」及び変動パターン番号が「A5H」であった場合には、前半部分がノーマルリーチパターン及び後半部分が発展なしパターンであって通常演出図柄による停止表示が実行される態様が決定される。
また、変動モード番号が「02H」及び変動パターン番号が「06H」であった場合、変動モード番号が「03H」及び変動パターン番号が「06H」であった場合、変動モード番号が「A2H」及び変動パターン番号が「06H」であった場合、及び、変動モード番号が「A3H」及び変動パターン番号が「06H」であった場合には、前半部分が擬似連リーチパターン及び後半部分が発展ありパターンであって通常演出図柄による停止表示が実行される態様が決定される。
また、図39(b)に示すように、第2テーブル121bによれば、変動モード番号が「00H」、及び、変動パターン番号が「00H」、「01H」、「02H」、「03H」又は「04H」であった場合には、前半部分がリーチなし変動パターン及び後半部分がノーマルハズレパターンであって通常演出図柄による停止表示が実行される態様が決定される。
また、変動モード番号が「01H」及び変動パターン番号が「05H」であった場合、並びに、変動モード番号が「A1H」及び変動パターン番号が「A5H」であった場合には、前半部分がノーマルリーチパターン及び後半部分が発展なしパターンであって通常演出図柄による停止表示が実行される態様、又は、前半部分がノーマルリーチターン及び後半部分が発展なしパターンであって特殊演出図柄による停止表示が実行される態様のいずれかが決定される。
また、変動モード番号が「02H」及び変動パターン番号が「06H」であった場合、変動モード番号が「03H」及び変動パターン番号が「06H」であった場合、変動モード番号が「A2H」及び変動パターン番号が「06H」であった場合、及び、変動モード番号が「A3H」及び変動パターン番号が「06H」であった場合には、前半部分が擬似連リーチパターン及び後半部分が発展ありパターンであって通常演出図柄による停止表示が実行される態様、又は、前半部分が擬似連リーチターン及び後半部分が発展ありパターンであって特殊演出図柄による停止表示が実行される態様のいずれかが決定される。
また、図39(c)に示すように、第3テーブル121cによれば、変動モード番号が「00H」、及び、変動パターン番号が「00H」、「01H」、「02H」、「03H」又は「04H」であった場合には、前半部分がリーチなし変動パターン及び後半部分がノーマルハズレパターンであって通常演出図柄による停止表示が実行される態様が決定される。
また、変動モード番号が「01H」及び変動パターン番号が「05H」であった場合、又は、変動モード番号が「A1H」及び変動パターン番号が「A5H」であった場合には、前半部分がノーマルリーチターン及び後半部分が発展なしパターンであって特殊演出図柄による停止表示が実行される態様が決定される。
また、変動モード番号が「02H」及び変動パターン番号が「06H」であった場合、変動モード番号が「03H」及び変動パターン番号が「06H」であった場合、変動モード番号が「A2H」及び変動パターン番号が「06H」であった場合、又は、変動モード番号が「A3H」及び変動パターン番号が「06H」であった場合には、前半部分が擬似連リーチターン及び後半部分が発展ありパターンであって特殊演出図柄による停止表示が実行される態様が決定される。
なお、図39において、変動モード番号及び変動パターン番号と変動演出の態様とが対応付けられた各選択領域に示された数字は、当該選択領域に割り振られた乱数の範囲、すなわち、当該選択領域の選択比率を示している。
(保留表示演出の概要)
保留表示演出は、第1特図乱数や第2特図乱数が取得され保留記憶がなされた場合や当該乱数が読み出された場合に、演出表示装置21において、所定の表示態様の保留画像を表示する保留表示を行うものである。ここでは、第1特図乱数の保留記憶に基づく保留表示演出についてのみ説明するものとし、第2特図乱数の保留記憶に基づく保留表示演出については説明を省略する。
図40(a)に示すように、本形態における演出表示装置21の表示部21aには、保留表示領域70が設けられている。そして、第1特図乱数が取得され保留記憶がなされると、この保留表示領域70に、保留記憶がなされた旨を示す保留表示が行われ、この保留表示により保留数が遊技者に報知されるようになっている。
具体的には、この保留表示領域70には、読み出された保留(すなわち、現時点における特別図柄の変動表示の対象である保留)に係る保留表示を行う読み出し保留表示部70aが設けられているとともに、記憶された保留に係る保留表示を記憶順に行う計4つの保留表示部(第1保留表示部70b~第4保留表示部70e)設けられており、この4つの保留表示部により第1特図保留数が示されるようになっている。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、上述したように、主制御基板100のメインRAM103に第1特図乱数を記憶する第1保留記憶領域が設けられているが、副制御基板300のサブRAM303にも、第1特図乱数に係る大当たりの判定の結果、事前判定コマンドに含まれる変動モード番号、変動パターン番号、示唆情報、事前判定コマンドの受信時に決定された変動演出の態様等の事前判定情報が記憶される第1保留記憶領域が設けられている。
このサブRAM303に設けられる第1保留記憶領域には、第1記憶部~第4記憶部の計4つの記憶部から構成されており、第1記憶部が第1保留表示部70bに対応し、以下、第2記憶部~第4記憶部が、それぞれ第2保留表示部70c~第4保留表示部70eに対応している。そして、各記憶部に事前判定情報が記憶されると、対応する保留表示部において保留表示が行われる。また、変動モードコマンドを受信すると、第1記憶部に記憶された事前判定情報が読み出され、当該事前判定情報がサブRAM303の所定の処理領域に記憶されるとともに、特別図柄の変動表示及び変動演出が開始される。そして、これに伴って、読み出し保留表示部70aにおいて読み出された保留を対象とする保留表示が行われる。
また、サブCPU301は、第1保留記憶領域におけるいずれの記憶部まで事前判定情報が記憶されているかを確認することで、第1特図保留数を把握できるようになっている。たとえば、いずれの記憶部にも事前判定情報が記憶されていない場合には、第1特図保留数は「0」であると把握することができ、第2記憶部まで事前判定情報が記憶されている場合には、第1特図保留数は「2」であると把握することができる。
たとえば、特別図柄の変動表示及び変動演出が実行されておらず第1特図保留数が「0」である場合には、読み出し保留表示部70a、第1保留表示部70b、第2保留表示部70c、第3保留表示部70d、第4保留表示部70eのいずれにも保留表示が行われていない。そして、この場合に保留記憶がなされると、第1記憶部に事前判定情報が記憶されるため、第1保留表示部70bにおいて保留表示が行われる。その後、当該保留記憶が読み出されて特別図柄の変動表示及び変動演出が開始されると、第1保留表示部70bにおける保留表示が読み出し保留表示部70aへシフトされて、読み出し保留表示部70aにおいて保留表示が行われるとともに、第1保留表示部70bにおける保留表示が消去されることとなる。
また、たとえば、特別図柄の変動表示及び変動演出の実行中であって第1特図保留数が「3」である場合には、第1記憶部~第3記憶部に事前判定情報が記憶されているため、読み出し保留表示部70aにおいて保留表示が行われるとともに、第1保留表示部70b、第2保留表示部70c、第3保留表示部70dにおいて保留表示が行われる。その後、実行中の特別図柄の変動表示及び変動演出が終了し、第1記憶部における保留記憶が読み出されて、次の特別図柄の変動表示及び変動演出が開始されると、第1保留表示部70bにおける保留表示が読み出し保留表示部70aへシフトされ、第2保留表示部70cにおける保留表示が第1保留表示部70bへシフトされ、第3保留表示部70dにおける保留表示が第2保留表示部70cへシフトされて、各保留表示部における保留表示が更新されるとともに、第3保留表示部70dにおける保留表示が消去されることとなる(図40(a)~(c)参照)。
なお、保留表示の表示態様としては、大当たりに当選した場合に表示される可能性の高低がそれぞれ別個に設定された複数のパターン(たとえば、白色の丸印が表示される態様、青色の丸印が表示される態様、赤色の丸印が表示される態様等)を設け、保留記憶がなされるといずれかの表示態様により保留表示が行われるようにしてもよい。また、保留記憶がなされた時点における保留表示の表示態様が、より大当たりの期待度の高い他の表示態様に切り替わる保留変化演出を実行できるようにしてもよい。
このように設定することで、保留表示の表示態様に応じて、大当たりに対する遊技者の期待感を変化させることができる。
(背景切り替え演出の概要)
背景切り替え演出は、上述の如く、取得された第1特図乱数に基づく変動演出の開始前から実行可能な演出であって、表示中の背景画像を切り替えるものである。
具体的には、予め定められた背景切り替え演出実行可能条件(通常背景画像の表示中であること、記憶されている事前判定情報に長変動固定情報及び長変動不定情報が含まれていないこと、並びに、背景切り替え演出が実行されていないこと(通常背景画像が第1特殊背景画像又は第2特殊背景画像に切り替わるまでの間でないこと))が成立している場合において、新たに取得された第1特図乱数に基づく事前判定コマンドに、「01H」の変動モード番号及び「05H」の変動パターン番号、「02H」の変動モード番号及び「06H」の変動パターン番号、「03H」の変動モード番号及び「06H」の変動パターン番号、「A1H」の変動モード番号及び「A5H」の変動パターン番号、「A2H」の変動モード番号及び「A6H」の変動パターン番号、又は、「A3H」の変動モード番号及び「A6H」の変動パターン番号のいずれかが含まれていたときに、表示中の通常背景画像を第1特殊背景画像又は第2特殊背景画像のいずれかに切り替える背景切り替え演出の実行を決定する。
なお、本明細書では、背景切り替え演出の実行が決定された第1特図乱数を「背景切り替え実行対象乱数」というものとする。
背景切り替え演出の実行が決定された場合には、この決定時点から背景切り替え実行対象乱数(図41及び図42において、黒色の丸印に係る保留に記憶されている乱数)に基づく変動演出が開始されるまでの間、表示中の通常背景画像が、決定された第1特殊背景画像又は第2特殊背景画像に切り替わる旨を期待させる煽り演出を実行可能となっている。煽り演出は、背景切り替え演出の実行が決定された時点から背景切り替え実行対象乱数に基づく変動演出の開始時点が近付くに連れて、背景画像に重ねて表示される所定の画像(本形態では、星型のマークである星画像)が次第に増えていくものである(図41(b)~(e)、図42(a)~(b)参照)。
そして、背景切り替え実行対象乱数に基づく変動演出が開始されると、決定された第1特殊背景画像又は第2特殊背景画像に切り替わる旨を報知する表示(本形態では、第1特殊背景画像に切り替わる場合には「チャンスステージ突入!」という文字表示(特に図示しておらず)、第2特殊背景画像に切り替わる場合には「スーパーチャンスステージ突入!」という文字表示)が行われるとともに、表示中の通常背景画像が、決定された第1特殊背景画像又は第2特殊背景画像に切り替わり(図41(f)、図42(c)参照)、背景切り替え演出が終了する。その後、背景切り替え実行対象乱数に基づく変動演出の終了時点まで当該背景画像の表示が行われる(図41(g)~(i)、図42(d)~(f)参照)。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pでは、背景切り替え演出の実行中(通常背景画像が第1特殊背景画像又は第2特殊背景画像に切り替わるまでの間)は、上述の背景切り替え演出実行可能条件が成立していないため、新たに第1特図乱数を取得し当該乱数に基づく事前判定コマンドを受信したとしても、この時点において、背景切り替え演出の実行を決定しないように設定されている。
そして、背景切り替え実行対象乱数に基づく変動演出が終了した時点において、背景切り替え演出の実行中に取得された第1特図乱数が保留として記憶されており、かつ記憶されている保留の中に「01H」の変動モード番号及び「05H」の変動パターン番号、「02H」の変動モード番号及び「06H」の変動パターン番号、「03H」の変動モード番号及び「06H」の変動パターン番号、「A1H」の変動モード番号及び「A5H」の変動パターン番号、「A2H」の変動モード番号及び「A6H」の変動パターン番号、又は、「A3H」の変動モード番号及び「A6H」の変動パターン番号のいずれかが含まれていた場合には、この第1特図乱数(図42において、斜線が付された丸印に係る保留に記憶されている乱数)に基づく変動演出の終了時点まで、引き続き第1特殊背景画像又は第2特殊背景画像の表示が行われる(図42(g)~(j)参照)。
これに対して、背景切り替え演出の実行中に第1特図乱数が取得されておらず保留が記憶されていなかった場合や、記憶されている保留の中に上述の変動モード番号及び変動パターン番号が含まれていなかった場合には、特に図示していないが、背景切り替え実行対象乱数に基づく変動演出の終了とともに、表示中の第1特殊背景画像又は第2特殊背景画像が通常背景画像に切り替わる。
なお、第1特殊背景画像又は第2特殊背景画像の表示中においては、その旨を明示する表示が表示部21aの右端において行われるようになっている(図41(g)~(i)、図42(d)~(j)参照)。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、背景切り替え演出の実行が決定された場合であっても上述の煽り演出が行われないことがあり、また、他の変動モード番号及び変動パターン番号が含まれていた場合や、上述の変動モード番号及び変動パターン番号が含まれていたものの背景切り替え演出の実行が決定されなかった場合であっても、上述の煽り演出が行われることもあるように設定されている。このように設定したことで、背景切り替え演出の実行の可否が把握困難となるため、常に背景切り替え演出の実行に対する期待感を抱かせることができるのである。
なお、背景画像は、上述のものに限定されるものではなく、他の背景画像を設けてもよい。また、通常背景画像は1種類のみならず、複数種類設けてもよい。
また、煽り演出の態様についても、上述のものに限定されるものではなく、背景切り替え演出の実行が決定された時点から背景切り替え実行対象乱数に基づく変動演出が開始されるまでの間に実行される変動演出ごとに、表示される画像が切り替わるような態様であってもよい。また、煽り演出の態様を複数種類設けるとともに、切り替わる背景画像に応じて異なる態様による煽り演出が実行されるように設定してもよい。
このように設定することで、背景切り替え演出のバリエーションが豊富となり、当該演出に対する興趣を高めることができる。
(背景切り替え演出に関する決定の概要)
副制御基板300のサブROM302には、図43に示すように、背景切り替え演出の実行の可否及び背景切り替え演出を実行する場合の背景画像の種類(第1特殊背景画像、第2特殊背景画像)を決定するための背景切り替え演出決定テーブル122が記憶されている。
副制御基板300のサブCPU301は、上述の背景切り替え演出の実行を決定する際、所定の数値範囲内(たとえば、0~249)で背景切り替え演出決定乱数を取得する。そして、背景切り替え演出決定テーブル122、主制御基板100のメインCPU101から受信した事前判定コマンドに含まれる変動モード番号及び変動パターン番号、並びに、取得された背景切り替え演出決定乱数に基づいて、背景切り替え演出の実行の可否及び背景切り替え演出を実行する場合の背景画像の種類を決定する。
なお、図43において、変動モード番号及び変動パターン番号と、背景切り替え演出の実行の可否及び背景切り替え演出を実行する場合の背景画像の種類とが対応付けられた各選択領域に示された数字は、当該選択領域に割り振られた乱数の範囲、すなわち、当該選択領域の選択比率を示している。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、図43に示すように、事前判定コマンドに「A1H」の変動モード番号及び「A5H」の変動パターン番号、「A2H」の変動モード番号及び「A6H」の変動パターン番号、又は、「A3H」の変動モード番号及び「A6H」の変動パターン番号が含まれていた場合(すなわち、大当たりの抽選の結果が大当たりの場合)には、「01H」の変動モード番号及び「05H」の変動パターン番号、「02H」の変動モード番号及び「06H」の変動パターン番号、又は、「03H」の変動モード番号及び「06H」の変動パターン番号が含まれていた場合(すなわち、大当たりの抽選の結果がハズレの場合)よりも、背景切り替え演出の実行が決定されやすいように設定されている(乱数が割り振られている)。
このように背景切り替え演出決定テーブル122を設定することで、背景切り替え演出が実行された場合には背景切り替え演出が実行されない場合よりも、大当たりの期待度が高い旨を示唆することができる。
(示唆演出の概要)
示唆演出は、上述の如く、取得された第1特図乱数に基づく変動演出の開始前から実行可能な演出であって、当該乱数に基づく変動演出の態様を示唆する示唆画像を表示するものである。
具体的には、予め定められた示唆演出実行可能条件(示唆演出が実行されていないこと、記憶されている事前判定情報に長変動固定情報及び長変動不定情報が含まれていないこと、並びに、背景切り替え演出が実行されていないこと)が成立していた場合に、第1特図乱数が新たに取得され当該乱数に基づく事前判定コマンドが受信された時点において、当該事前判定コマンドに、「01H」の変動モード番号及び「05H」の変動パターン番号、並びに長変動固定情報(すなわち、新たに取得された第1特図乱数に基づく大当たりの抽選の結果がハズレ、かつリーチグループ決定乱数が9000~9799のときに決定される変動モード番号、変動パターン番号、示唆情報)、「02H」の変動モード番号及び「06H」の変動パターン番号、並びに長変動固定情報(すなわち、新たに取得された第1特図乱数に基づく大当たりの抽選の結果がハズレ、かつリーチグループ決定乱数が9800~9899のときに決定される変動モード番号、変動パターン番号、示唆情報)、「A1H」の変動モード番号及び「A5H」の変動パターン番号、又は、「A2H」の変動モード番号及び「A6H」の変動パターン番号が含まれており、これらに基づいて、変動演出の態様(通常演出図柄による停止表示、又は、特殊演出図柄による停止表示)が決定されたときに、示唆演出の実行を決定可能となっている。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、背景切り替え演出実行可能条件及び示唆演出実行可能条件が同時に成立する場合があるため、同一の第1特図乱数に基づいて、背景切り替え演出及び示唆演出の両方の実行が決定されることがあるようになっている。また、本明細書では、示唆演出の実行対象となった第1特図乱数を「示唆演出対象乱数」という。
示唆演出の実行が決定された場合には、当該決定時点から示唆演出対象乱数(図41及び図42において、黒色の丸印に係る保留に記憶されている乱数)に基づく変動演出においてリーチ表示が行われるまでの間、示唆演出対象乱数に基づいて決定された変動演出の態様を示唆する示唆画像が表示される。具体的には、通常演出図柄による停止表示が決定された場合には「N」という文字を示すマークが輝く第1示唆画像が表示され(特に図示しておらず)、特殊演出図柄による停止表示が決定された場合には「C」という文字を示すマークが輝く第2示唆画像が表示される(図41(b)~(h)参照)。そして、示唆演出対象乱数に基づく変動演出においてリーチ表示が行われると、示唆画像が消去され、示唆演出が終了する。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pでは、示唆演出の実行中は、上述の示唆演出実行可能条件が成立していないため、新たに第1特図乱数を取得し当該乱数に基づく事前判定コマンドを受信したとしても、この時点において、示唆演出の実行を決定しないように設定されている。
そして、示唆演出対象乱数に基づく変動演出が終了した時点において、示唆演出の実行中に取得された第1特図乱数が保留として記憶されていた場合には、この記憶されていた第1特図乱数(図42において、斜線が付された丸印に係る保留に記憶されている乱数)に基づいて、示唆演出の実行を決定可能となっている。この記憶されていた第1特図乱数に基づいて示唆演出の実行が決定されると、再度、この決定時点から当該乱数に基づく変動演出においてリーチ表示が行われるまでの間、示唆画像が表示される(図42(g)~(j)参照)。
(示唆演出の実行可否の決定の概要)
副制御基板300のサブROM302には、図44に示すように、示唆演出の実行の可否及び示唆演出を実行する場合の態様(第1示唆画像の表示、第2示唆画像の表示)を決定するための示唆演出決定テーブル123が記憶されている。
副制御基板300のサブCPU301は、示唆演出の実行を決定する際、所定の数値範囲内(たとえば、0~249)で示唆演出決定乱数を取得する。そして、示唆演出決定テーブル123、示唆演出の実行決定の契機となる第1特図乱数に基づく変動モード番号及び変動パターン番号、決定された変動演出の態様(通常演出図柄による停止表示、特殊演出図柄による停止表示)、並びに、取得された示唆演出決定乱数に基づいて、示唆演出の実行の可否及び示唆演出を実行する場合の態様を決定する。
なお、図44において、変動モード番号及び変動パターン番号と示唆演出の実行の可否とが対応付けられた各選択領域に示された数字は、当該選択領域に割り振られた乱数の範囲、すなわち、当該選択領域の選択比率を示している。
具体的には、変動演出の態様として通常演出図柄による停止表示が決定された場合には、上述の第1特図乱数に基づく変動モード番号及び変動パターン番号がいずれであっても、示唆演出の非実行(示唆演出を実行しない旨)、又は、第1示唆画像の表示による示唆演出の実行が決定される。また、変動演出の態様として特殊演出図柄による停止表示が決定された場合には、上述の第1特図乱数に基づく変動モード番号及び変動パターン番号がいずれであっても、示唆演出の非実行、又は、第2示唆画像の表示による示唆演出の実行が決定される。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、図44に示すように、上述の第1特図乱数に基づく変動モード番号が「A1H」及び変動パターン番号が「A5H」であった場合又は変動モード番号が「A2H」及び変動パターン番号が「A6H」であった場合(すなわち、大当たりの抽選の結果が大当たりの場合)には、変動モード番号が「01H」及び変動パターン番号が「05H」であった場合又は変動モード番号が「02H」及び変動パターン番号が「06H」であった場合(すなわち、大当たりの抽選の結果がハズレの場合)よりも、示唆演出の実行が決定されやすいように設定されている(乱数が割り振られている)。
このように示唆演出決定テーブル123を設定することで、示唆演出が実行された場合には示唆演出が実行されない場合よりも、大当たりの期待度が高い旨を示唆することができる。
(変動演出の態様の再決定)
ここで、たとえば、背景切り替え演出実行可能条件及び示唆演出実行可能条件が成立しているときに第1特図乱数が取得され、当該第1特図乱数に基づいて背景切り替え演出及び示唆演出の実行が決定されたものとする。そして、通常背景画像を第2特殊背景画像へ切り替える背景切り替え演出及び示唆演出の実行中において、新たに第1特図乱数が取得され、最先に取得された第1特図乱数に基づいて長変動固定情報が決定(すなわち、「01H」の変動モード番号及び「05H」の変動パターン番号、並びに長変動固定情報、又は、「02H」の変動モード番号及び「06H」の変動パターン番号、並びに長変動固定情報が決定)されるものとする。
この場合には、上述の如く、第2特殊背景画像へ切り替わった後も、上述の取得された第1特図乱数に基づく変動演出の終了時点まで引き続き、第2特殊背景画像の表示が行われる。
本形態に係るパチンコ機Pでは、新たな第1特図乱数の取得に基づいて受信した事前判定コマンドに長変動固定情報が含まれていた場合には、当該時点において、表示中の背景画像に応じた変動演出決定テーブル121に基づいて変動演出の態様が決定される。すると、上述の第1特図乱数が取得された時点(事前判定コマンドを受信した時点)においては、通常背景画像が表示されているため、この通常背景画像に応じた第1テーブル121aに基づいて変動演出の態様が決定される。そして、この第1テーブル121aによれば、上述の変動モード番号及び変動パターン番号に基づいて、通常演出図柄による停止表示が行われる変動演出の態様が決定されることとなる(図39(a)参照)。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、第2特殊背景画像の表示中においてリーチ表示が行われるときには特殊演出図柄による停止表示が行われるように設定されているものの、上述の第1特図乱数が取得された時点では、変動演出の態様として通常演出図柄による停止表示が決定される。すると、この態様に基づいて変動演出を実行すると、第2特殊背景画像の表示中であるにもかかわらず通常演出図柄による停止表示が行われてしまい、演出上の矛盾が生じることとなる。
また、上述の場合においては、示唆演出の実行対象となった変動演出の終了時に、上述の第1特図乱数に基づいて新たに示唆演出の実行を決定可能となる。ここで、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1特図乱数に基づいて決定された変動演出の態様に応じて、示唆演出の実行の可否及び示唆演出を実行する場合の態様が決定されるようになっている(図44参照)。
しかし、上述の如く、上述の第1特図乱数が取得された時点では、変動演出の態様として通常演出図柄による停止表示が決定されているため、この変動演出の態様に基づいて示唆演出の実行が決定された場合には、図44に示すように、示唆演出の態様として、第1示唆画像(通常演出図柄による停止表示が行われる旨を示唆する示唆画像)の表示が決定される。すると、この態様に基づいて示唆演出を実行すると、第2特殊背景画像の表示中であるにもかかわらず、この表示中には行われることのない通常演出図柄による停止表示を示唆する示唆演出が実行されてしまい、上述と同様に、演出上の矛盾が生じることとなる。
そこで、本形態に係るパチンコ機Pでは、背景切り替え実行対象乱数(背景切り替え演出の実行が決定された第1特図乱数)に基づく変動演出の終了時点で、背景切り替え演出の実行中に取得された第1特図乱数について、受信した事前判定コマンドに含まれる事前判定情報に基づき、長変動固定情報の決定の有無が判定されるようになっている。そして、この時点で、長変動不定情報が決定された第1特図乱数よりも先に取得され、かつ長変動固定情報が決定された第1特図乱数のうち最先に取得されたものについて、変動演出の態様が再決定され、この再決定された態様により変動演出が実行されるようになっている。
同様に、示唆演出対象乱数(示唆演出の実行対象となった第1特図乱数)に基づく変動演出の終了時点で、示唆演出の実行中に取得された第1特図乱数について、受信した事前判定コマンドに含まれる事前判定情報に基づき、長変動固定情報の決定の有無が判定されるようになっている。そして、この時点で、長変動不定情報が決定された第1特図乱数よりも先に取得され、かつ長変動固定情報が決定された第1特図乱数のうち最先に取得されたものについて、変動演出の態様が再決定され、この再決定された変動演出の態様により、示唆演出の実行の可否及び示唆演出が実行される場合の態様が決定されるようになっている。
上述の場合においては、背景切り替え実行対象乱数(示唆演出対象乱数)に基づく変動演出の終了時点で、最先に取得された第1特図乱数に基づいて長変動固定情報が決定されていると判定される。したがって、最先に取得された第1特図乱数について、この時点で表示中の第2特殊背景画像に応じた第3テーブル121cに基づいて、変動演出の態様として特殊演出図柄による停止表示が再決定され(図39(c)参照)、この再決定された態様により、最先に取得された第1特図乱数に基づく変動演出が実行される。
また、この再決定された変動演出の態様(特殊演出図柄による停止表示)に基づいて、最先に取得された第1特図乱数を対象として示唆演出の実行の可否が決定されるため、示唆演出を実行する場合の態様として、第2示唆画像の表示が決定される(図43参照)。そして、第2示唆画像の表示により示唆演出が実行される。
なお、最先に取得された第1特図乱数に基づく変動演出が終了するまで、第2特殊背景画像が引き続き表示され、第2特殊背景画像の表示中には、特殊演出図柄による停止表示の変動演出を実行可能に設定されているため、変動演出及び示唆演出いずれについても、演出上の矛盾は生じないこととなる。
本形態に係るパチンコ機Pによれば、以上のように設定されていることで、背景切り替え演出の実行中や、背景切り替え演出及び示唆演出の両演出の実行中に、新たに第1特図乱数が取得された場合であっても、切り替わった背景画像の表示中に実行可能な態様により変動演出や示唆演出を実行することができるため、演出上の矛盾が生じてしまうような事態を確実に防止することができる。
次に、上述のような各種処理を実行するための副制御基板300における制御処理について説明する。
まず、副制御基板300のメイン処理について、図45に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップ2000において、電源投入に応じて、サブROM302からメイン処理プログラムを読み込むとともに、サブRAM303に記憶されるフラグなどの初期化、設定処理を実行する。たとえば、背景切り替え実行対象乱数又は示唆演出対象乱数に基づく変動演出の終了時に示唆演出の実行を決定することができない旨を示す示唆演出決定不可フラグをオフにする。そして、次のステップ2001に進む。
ステップ2001において、サブCPU301は、各演出乱数(変動演出乱数、背景切り替え演出決定乱数、示唆演出決定乱数)を更新する処理を行うとともに、以後は、割込処理が行われるまでステップ2001の処理を繰り返し実行する。ここでは、それぞれの演出乱数が非同期的に更新されている。
次に、副制御基板300のタイマ割込処理について、図46に示すフローチャートを参照して説明する。
副制御基板300には、所定の周期(4ミリ秒)でクロックパルスを発生するリセット用クロックパルス発生回路(特に図示しておらず)が設けられている。そして、このリセット用クロックパルス発生回路によるクロックパルスの発生により、サブCPU301はタイマ割込処理プログラムを読み込んで、図46に示すタイマ割込処理を開始する。
ステップ2100において、サブCPU301は、副制御基板300で用いられる各種タイマカウンタの更新処理を実行する。そして、次のステップ2101に進む。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、減算タイマを採用しており、副制御基板300のタイマ割込処理が実行されるたびにタイマカウンタが1ずつ減算され、0になると減算を停止するようになっている。
ステップ2101において、サブCPU301は、サブRAM303の受信バッファに格納されているコマンドを解析するとともに、受信したコマンドに応じた種々の処理を実行する。具体的には、副制御基板300においては、主制御基板100からコマンドが送信されると、コマンド受信割込処理が行われ、主制御基板100から送信されたコマンドが受信バッファに格納される。そして、サブCPU301は、コマンド受信割込処理によって受信バッファに格納されたコマンドを解析する。そして、次のステップ2102に進む。
ステップ2102において、サブCPU301は、実行中の変動演出等の進行状況に応じて、演出操作装置9の操作の受け付け可否を判定するとともに、回転操作検出センサ9c及び押下操作検出センサ9dからの操作信号が入力されたか否かを判定する。そして、回転操作検出センサ9c又は押下操作検出センサ9dから操作信号が入力されたときに、演出操作装置9の操作受け付け中であった場合には、演出操作装装置9が操作されたことを画像制御基板、音声制御基板、電飾制御基板等の各種制御基板に送信すべく、送信バッファにコマンドを格納する。そして、次のステップ2103に進む。
ステップ2103において、サブCPU301は、サブRAM303の送信バッファにセットされている各種コマンドを、画像制御基板、音声制御基板、電飾制御基板等の各種制御基板へ送信する。そして、副制御基板300のタイマ割込処理を終了する。
次に、上述したステップ2101のコマンド解析処理のうち、事前判定コマンドを受信した場合に実行される事前判定コマンド受信処理について、図47のフローチャートを参照して説明する。なお、上述の如く、事前判定コマンドは、主制御基板100において、事前判定処理のステップ563で記憶された後、ステップ208の出力制御処理によって副制御基板300に送信される。
ステップ2200において、サブCPU301は、受信した事前判定コマンドに基づき、当該事前判定コマンドに含まれる大当たりの抽選の結果、特別図柄の種別、変動モード番号及び変動パターン番号、示唆情報等の事前判定情報を、サブRAM303の第1保留記憶領域のうち対応する記憶部に記憶する。そして、次のステップ2201に進む。
ステップ2201において、サブCPU301は、保留表示領域70において保留表示を行うための保留表示コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた保留表示コマンドは、上述のステップ2103において、各種制御基板に送信され、当該制御基板において、新たに記憶された保留に対応する保留表示部に保留表示を行うための処理が実行されることとなる。そして、次のステップ2202に進む。
ステップ2202において、サブCPU301は、現時点で設定されている遊技状態が通常遊技状態(すなわち、非時短遊技状態)であるか否かを判定する。そして、通常遊技状態でない(すなわち、高確率時短遊技状態である)と判定した場合、事前判定コマンド受信処理を終了する。一方、通常遊技状態であると判定した場合、次のステップ2203に進む。
なお、上述の如く、遊技状態の情報を含む遊技状態指定コマンド及び遊技状態コマンドが副制御基板300に送信され、これらのコマンドに含まれる遊技状態の情報はサブRAM303の所定の記憶領域に記憶される。本形態に係るパチンコ機Pでは、サブCPU301は、上述のサブRAM303の所定の記憶領域に記憶された遊技状態の情報に基づいて、現時点で設定されている遊技状態を把握することができるようになっている。
ステップ2203において、サブCPU301は、受信した事前判定コマンドに係る事前判定情報に、この時点で変動演出の態様を決定可能とする情報が含まれているか否か、すなわち、短変動固定情報又は長変動固定情報、あるいは大当たりの当選に係る変動モード番号及び変動パターン番号(「A1H」の変動モード番号及び「A5H」の変動パターン番号、「A2H」の変動モード番号及び「A6H」の変動パターン番号、「A3H」の変動モード番号及び「A6H」の変動パターン番号)が含まれているか否かを判定する。そして、事前判定情報に上述の情報が含まれていないと判定した場合、ステップ2207に進む。一方、事前判定情報に上述の情報が含まれていると判定した場合、次のステップ2204に進む。
ステップ2204において、サブCPU301は、表示中の背景画像に応じた変動演出決定テーブル121を選択する。具体的には、通常背景画像の表示中であった場合には第1テーブル121aが選択され、第1特殊背景画像の表示中であった場合には第2テーブル121bが選択され、第1特殊背景画像の表示中であった場合には第3テーブル121cが選択される。そして、次のステップ2205に進む。
ステップ2205において、サブCPU301は、上述のステップ2001で更新された変動演出乱数を取得する。そして、次のステップ2206に進む。
ステップ2206において、サブCPU301は、上述のステップ2204で選択した変動演出決定テーブル121、上述のステップ2205で取得した変動演出乱数、及び、受信した事前判定コマンドに含まれる変動モード番号及び変動パターン番号に基づいて、変動演出の態様を決定する。また、サブCPU301は、決定された変動演出の態様の情報を、上述のステップ2200で記憶した記憶部に記憶する。そして、次のステップ2207に進む。
ステップ2207において、サブCPU301は、この時点で背景切り替え演出に関する決定を行う取得時背景切り替え演出決定処理を実行する。そして、次のステップ2208に進む。
ステップ2208において、サブCPU01は、この時点で示唆演出に関する決定を行う取得時示唆演出決定処理を実行する。そして、事前判定コマンド受信処理を終了する。
次に、上述したステップ2207の取得時背景切り替え演出決定処理について、図48のフローチャートを参照して説明する。
ステップ2300において、サブCPU301は、上述の背景切り替え演出実行可能条件が成立しているか否かを判定する。そして、背景切り替え演出実行可能条件が成立していないと判定した場合、取得時背景切り替え演出決定処理を終了する。一方、背景切り替え演出実行可能条件が成立していると判定した場合、次のステップ2301に進む。
ステップ2301において、サブCPU301は、受信した事前判定コマンドに係る事前判定情報に、所定の変動モード番号及び変動パターン番号が含まれているか否か、すなわち、「01H」の変動モード番号及び「05H」の変動パターン番号、「02H」の変動モード番号及び「06H」の変動パターン番号、「03H」の変動モード番号及び「06H」の変動パターン番号、「A1H」の変動モード番号及び「A5H」の変動パターン番号、「A2H」の変動モード番号及び「A6H」の変動パターン番号、又は、「A3H」の変動モード番号及び「A6H」の変動パターン番号のいずれかが含まれて否かを判定する。そして、事前判定情報に上述の変動モード番号及び変動パターン番号が含まれていないと判定した場合、取得時背景切り替え演出決定処理を終了する。一方、事前判定情報に上述の変動モード番号及び変動パターン番号が含まれていると判定した場合、次のステップ2302に進む。
ステップ2302において、サブCPU301は、上述のステップ2001で更新された背景切り替え演出決定乱数を取得する。そして、次のステップ2303に進む。
ステップ2303において、サブCPU301は、背景切り替え演出決定テーブル122、上述のステップ2302で取得した背景切り替え演出決定乱数、並びに、受信した事前判定コマンドに含まれる変動モード番号及び変動パターン番号に基づいて、背景切り替え演出の実行の可否及び背景切り替え演出を実行する場合の背景画像の種類を決定する。また、サブCPU301は、決定された背景切り替え演出の実行の可否の情報、背景画像の種類の情報を、上述のステップ2200で記憶した記憶部に記憶する。そして、次のステップ2304に進む。
ステップ2304において、サブCPU301は、上述のステップ2303で背景切り替え演出の実行が決定されたか否かを判定する。そして、背景切り替え演出の実行が決定されていないと判定した場合、取得時背景切り替え演出決定処理を終了する。一方、背景切り替え演出の実行が決定されたと判定した場合、次のステップ2305に進む。
ステップ2305において、サブCPU301は、当該時点から受信した事前判定コマンドに対応する変動演出の開始時点に至るまで煽り演出を実行するための煽り演出実行コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた煽り演出実行コマンドは、上述のステップ2103において、各種制御基板に送信され、当該制御基板において、煽り演出を実行するための処理が実行されることとなる。そして、取得時背景切り替え演出決定処理を終了する。
次に、上述したステップ2208の取得時示唆演出決定処理について、図49のフローチャートを参照して説明する。
ステップ2400において、サブCPU301は、上述の示唆演出実行可能条件が成立しているか否かを判定する。そして、示唆演出実行可能条件が成立していないと判定した場合、取得時示唆演出決定処理を終了する。一方、示唆演出実行可能条件が成立していると判定した場合、次のステップ2401に進む。
ステップ2401において、サブCPU301は、受信した事前判定コマンドに係る事前判定情報に、示唆演出を実行可能とする情報が含まれているか否か、すなわち、「01H」の変動モード番号及び「05H」の変動パターン番号、並びに長変動固定情報、「02H」の変動モード番号及び「06H」の変動パターン番号、並びに長変動固定情報、「A1H」の変動モード番号及び「A5H」の変動パターン番号、又は、「A2H」の変動モード番号及び「A6H」の変動パターン番号が含まれているか否かを判定する。そして、事前判定情報に示唆演出を実行可能とする情報が含まれていないと判定した場合、取得時示唆演出決定処理を終了する。一方、事前判定情報に示唆演出を実行可能とする情報が含まれていると判定した場合、次のステップ2402に進む。
ステップ2402において、サブCPU301は、ステップ2200で記憶された記憶部に変動演出の態様の情報が含まれているか否か、すなわち、事前判定コマンドを受信した時点で変動演出の態様が決定されたか否かを判定する。そして、変動演出の態様の情報が含まれていないと判定した場合、取得時示唆演出決定処理を終了する。一方、変動演出の態様の情報が含まれていると判定した場合、次のステップ2403に進む。
ステップ2403において、サブCPU301は、上述のステップ2001で更新された示唆演出決定乱数を取得する。そして、次のステップ2404に進む。
ステップ2404において、サブCPU301は、示唆演出決定テーブル123、上述のステップ2403で取得した示唆演出決定乱数、受信した事前判定コマンドに含まれる変動モード番号及び変動パターン番号、並びに、決定された変動演出の態様に基づいて、示唆演出の実行の可否及び示唆演出を実行する場合の態様を決定する。また、サブCPU301は、決定された示唆演出の実行の可否の情報、示唆演出の態様の情報を、上述のステップ2200で記憶した記憶部に記憶する。そして、次のステップ2405に進む。
ステップ2405において、サブCPU301は、上述のステップ2405で示唆演出の実行が決定されたか否かを判定する。そして、示唆演出の実行が決定されていないと判定した場合、取得時示唆演出決定処理を終了する。一方、示唆演出の実行が決定されたと判定した場合、次のステップ2406に進む。
ステップ2406において、サブCPU301は、当該時点から受信した事前判定コマンドに対応する変動演出のリーチ表示時点に至るまで示唆演出を実行するための示唆演出実行コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた示唆演出実行コマンドは、上述のステップ2103において、各種制御基板に送信され、当該制御基板において、示唆演出を実行するための処理が実行されることとなる。そして、取得時示唆演出決定処理を終了する。
次に、上述したステップ2101のコマンド解析処理のうち、変動モードコマンド及び変動パターンコマンドを受信した場合に実行される変動用コマンド受信処理について、図50のフローチャートを参照して説明する。なお、上述の如く、変動モードコマンド及び変動パターンコマンドは、主制御基板100において、変動演出パターン決定処理のステップ911で記憶された後、ステップ208の出力制御処理によって副制御基板300に送信される。
ステップ2500において、サブCPU301は、第1特図保留数が1減少するのに伴って、対応する保留表示部の保留表示をシフトする保留シフト処理を実行する。具体的には、サブCPU301は、変動モードコマンドを受信すると、第1保留記憶領域の各記憶部のシフト処理を行う。ここでは、第1記憶部に記憶されている情報(事前判定情報、変動演出の態様、背景切り替え演出の実行の可否の情報、背景画像の種類の情報、示唆演出の実行の可否の情報、示唆演出の態様の情報)をサブRAM303に設けられた所定の処理領域にシフトするとともに、第2記憶部~第4記憶部に記憶されている情報を1つ番号の小さい記憶部にシフトする。併せて、保留表示もシフトする。そして、次のステップ2501に進む。
ステップ2501において、サブCPU301は、所定の処理領域に変動演出の態様の情報が記憶されているか否か、すなわち、既に変動演出の態様が決定されているか否かを判定する。そして、変動演出の態様の情報が記憶されていると判定した場合、ステップ2505に進む。一方、変動演出の態様の情報が記憶されていないと判定した場合、次のステップ2502に進む。
ステップ2502において、サブCPU301は、表示中の背景画像に応じた変動演出決定テーブル121を選択する。そして、次のステップ2503に進む。
ステップ2503において、サブCPU301は、上述のステップ2001で更新された変動演出乱数を取得する。そして、次のステップ2504に進む。
ステップ2504において、サブCPU301は、上述のステップ2502で選択した変動演出決定テーブル121、上述のステップ2503で取得した変動演出乱数、並びに、受信した変動モードコマンドに対応する変動モード番号及び変動パターンコマンドに対応する変動パターン番号に基づいて、変動演出の態様を決定する。そして、次のステップ2505に進む。
ステップ2505において、サブCPU301は、所定の処理領域に記憶されている変動演出の態様又は上述のステップ2504で決定された変動演出の態様に対応する変動演出実行コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた変動演出実行コマンドは、上述のステップ2103において、各種制御基板へ送信されるとともに、これらの制御基板により、受信した変動演出実行コマンドに基づいて変動演出を実行する制御が行われることとなる。そして、次のステップ2506に進む。
ステップ2506において、サブCPU301は、所定の処理領域に背景切り替え演出を実行する旨の情報が記憶されているか否かを判定する。そして、背景切り替え演出を実行する旨の情報が記憶されていないと判定した場合、変動用コマンド受信処理を終了する。一方、背景切り替え演出を実行する旨の情報が記憶されていると判定した場合、次のステップ2507に進む。
ステップ2507において、サブCPU301は、表示中の背景画像を、決定された背景画像(第1特殊背景画像又は第2特殊背景画像)に切り替えるための背景切り替えコマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた背景切り替えコマンドは、上述のステップ2103において、各種制御基板に送信され、当該制御基板において、表示中の背景画像を切り替えるための処理が実行されることとなる。そして、変動用コマンド受信処理を終了する。
次に、上述したステップ2101のコマンド解析処理のうち、図柄確定コマンドを受信した場合に実行される図柄確定コマンド受信処理について、図51のフローチャートを参照して説明する。なお、上述の如く、図柄確定コマンドは、主制御基板100において、特別図柄変動停止処理のステップ1003で記憶された後、ステップ208の出力制御処理によって副制御基板300に送信される。
ステップ2600において、サブCPU301は、所定の処理領域に、背景切り替え演出を実行する旨の情報又は示唆演出を実行する旨の情報が記憶されているか否かを判定する。そして、いずれの情報も記憶されていないと判定した場合、図柄確定コマンド受信処理を終了する。一方、いずれかの情報が記憶されていると判定した場合、次のステップ2601に進む。
ステップ2601において、サブCPU301は、既に決定された変動演出の態様を再決定するための変動演出態様再決定処理を実行する。そして、次のステップ2602に進む。
ステップ2602において、サブCPU301は、この時点において表示中の背景画像を切り替える変動終了時背景画像処理を実行する。そして、次のステップ2603に進む。
ステップ2603において、サブCPU301は、この時点において示唆演出に関する決定を行う変動終了時示唆演出決定処理を実行する。そして、図柄確定コマンド受信処理を終了する。
次に、上述したステップ2601の変動演出態様再決定処理について、図52のフローチャートを参照して説明する。
ステップ2700において、サブCPU301は、任意で用いられる変数Nに1を入力する。そして、次のステップ2701に進む。
ステップ2701において、サブCPU301は、変数Nの値が第1特図保留数の上限数(ここでは、4)以下であるか否かを判定する。そして、第1特図保留数の上限数以下でない(すなわち、第1特図保留数の上限数よりも大きい)と判定した場合、変動演出態様再決定処理を終了する。一方、第1特図保留数の上限数以下であると判定した場合、次のステップ2702に進む。
ステップ2702において、サブCPU301は、サブRAM303に設けられた第1保留記憶領域における第N記憶部に事前判定情報が記憶されているか否かを判定する。そして、第N記憶部に事前判定情報が記憶されていないと判定した場合、変動演出態様再決定処理を終了する。一方、第N記憶部に事前判定情報が記憶されていると判定した場合、次のステップ2703に進む。
ステップ2703において、サブCPU301は、第N記憶部に変動演出の態様の情報が記憶されているか否か、すなわち、第N記憶部に記憶されている事前判定情報に、短変動固定情報、長変動固定情報又は大当たりの当選に係る変動モード番号及び変動パターン番号が含まれているか否かを判定する。そして、第N記憶部に変動演出の態様の情報が記憶されていないと判定した場合、ステップ2708に進む。一方、第N記憶部に変動演出の態様の情報が記憶されていると判定した場合、次のステップ2704に進む。
ステップ2704において、サブCPU301は、第N記憶部に短変動固定情報が記憶されているか否かを判定する。そして、第N記憶部に短変動固定情報が記憶されていないと判定した場合、ステップ2706に進む。一方、第N記憶部に短変動固定情報が記憶されていると判定した場合、次のステップ2705に進む。
ステップ2705において、サブCPU301は、Nの値を1インクリメントする。そして、ステップ2701に戻る。
また、上述のステップ2704で第N記憶部に短変動固定情報が記憶されていないと判定した場合に進むステップ2706において、サブCPU301は、この時点で表示中の背景画像に応じた変動演出決定テーブル121を選択し、変動演出乱数を取得した上で、選択した変動演出決定テーブル121、取得した変動演出乱数、並びに、第N記憶部に記憶されている変動モード番号及び変動パターン番号に基づいて、変動演出の態様を再決定する。また、サブCPU301は、第N記憶部に記憶されている変動演出の態様の情報を、再決定された変動演出の態様の情報に更新する。そして、次のステップ2707に進む。
ステップ2707において、サブCPU301は、示唆演出決定不可フラグをオフする。そして、変動演出態様再決定処理を終了する。
また、上述のステップ2703で第N記憶部に変動演出の態様の情報が記憶されていないと判定した場合に進むステップ2708において、サブCPU301は、第N記憶部に短変動不定情報が記憶されているか否かを判定する。そして、第N記憶部に短変動不定情報が記憶されていないと判定した場合、ステップ2710に進む。一方、第N記憶部に短変動不定情報が記憶されていると判定した場合、次のステップ2709に進む。
ステップ2709において、サブCPU301は、Nの値を1インクリメントする。そして、ステップ2701に戻る。
また、上述のステップ2708で第N記憶部に短変動不定情報が記憶されていないと判定した場合に進むステップ2710において、サブCPU301は、示唆演出決定フラグをオンにする。そして、変動演出態様再決定処理を終了する。
次に、上述したステップ2602の変動終了時背景画像処理について、図53のフローチャートを参照して説明する。
ステップ2800において、サブCPU301は、サブRAM303に設けられた第1保留記憶領域における第1記憶部~第4記憶部のいずれかに、所定の変動モード番号及び変動パターン番号(「01H」の変動モード番号及び「05H」の変動パターン番号、「02H」の変動モード番号及び「06H」の変動パターン番号、「03H」の変動モード番号及び「06H」の変動パターン番号、「A1H」の変動モード番号及び「A5H」の変動パターン番号、「A2H」の変動モード番号及び「A6H」の変動パターン番号、又は、「A3H」の変動モード番号及び「A6H」の変動パターン番号)が記憶されているか否かを判定する。そして、所定の変動モード番号及び変動パターン番号が記憶されていると判定した場合、変動終了時背景画像所定を終了する。一方、所定の変動モード番号及び変動パターン番号が記憶されていないと判定した場合、次のステップ2801に進む。
ステップ2801において、サブCPU301は、表示中の第1特殊背景画像又は第2特殊背景画像を通常背景画像に切り替えるための通常背景画像切り替えコマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた通常背景画像切り替えコマンドは、上述のステップ2103において、各種制御基板に送信され、当該制御基板において、表示中の第1特殊背景画像又は第2特殊背景画像を通常背景画像に切り替えるための処理が実行されることとなる。そして、変動終了時背景画像処理を終了する。
次に、上述したステップ2603の変動終了時示唆演出決定処理について、図54のフローチャートを参照して説明する。
ステップ2900において、サブCPU301は、示唆演出決定不可フラグがオンであるか否かを判定する。そして、示唆演出決定不可フラグがオンであると判定した場合、ステップ2905に進む。一方、示唆演出決定不可フラグがオンでない(すなわち、オフである)と判定した場合、次のステップ2901に進む。
ステップ2901において、サブCPU301は、上述のステップ2001で更新された示唆演出決定乱数を取得する。そして、次のステップ2902に進む。
ステップ2902において、サブCPU301は、示唆演出決定テーブル123、上述のステップ2901で取得した示唆演出決定乱数、上述のステップ2704で短変動固定情報が記憶されていないと判定された記憶部に記憶されている変動モード番号及び変動パターン番号、並びに、上述の記憶部に記憶されている変動演出の態様に基づいて、示唆演出の実行の可否及び示唆演出を実行する場合の態様を決定する。また、サブCPU301は、決定された示唆演出の実行の可否の情報、示唆演出の態様の情報を、上述の記憶部に記憶する。そして、次のステップ2903に進む。
ステップ2903において、サブCPU301は、上述のステップ2902で示唆演出の実行が決定されたか否かを判定する。そして、示唆演出の実行が決定されていないと判定した場合、ステップ2905に進む。一方、示唆演出の実行が決定されたと判定した場合、次のステップ2904に進む。
ステップ2904において、サブCPU301は、当該時点から上述の記憶部に記憶された情報に基づく変動演出のリーチ表示時点に至るまで示唆演出を実行するための示唆演出実行コマンドを送信バッファにセットする。そして、次のステップ2905に進む。
ステップ2905において、サブCPU301は、示唆演出決定不可フラグをオフにする。そして、変動終了時示唆演出決定処理を終了する。
次に、上述の実施の形態の変形例について説明する。
上述の実施の形態では、通常遊技状態中において、背景切り替え演出、示唆演出、変動演出の態様の再決定が実行されるようになっていたが、これに限定されるものではなく、高確率時短遊技状態中において、これらを実行するようにしてもよい。
このように設定することで、背景切り替え演出や示唆演出の実行機会を増やすことができるとともに、高確率時短遊技状態中においても、これらの演出について矛盾が生じることを防止することができる。
また、上述の実施の形態では、図柄確定コマンドの受信を契機として、変動演出の態様の再決定、示唆演出に関する決定を実行するようになっていたが、実行の契機はこれに限定されるものではない。たとえば、特別図柄の変動停止の際に主制御基板100から副制御基板300へ送信される他のコマンド(たとえば、時短回数の情報や高確回数の情報が含まれている遊技状態コマンド等)の受信を契機として、上述の処理を実行するようにしてもよい。
また、副制御基板300において生成される任意のコマンド(たとえば、副制御基板300から画像制御基板へ送信されるコマンド)のセット等を契機として、上述の処理を実行するようにしてもよい。
このように設定することで、特別図柄の変動停止に伴う処理と別個に、変動演出の態様の再決定、示唆演出に関する決定等の処理が行われるため、特別図柄の変動停止に伴う処理の際におけるサブCPU301等のハードウェア資源の負荷を軽減することができる。
また、上述の実施の形態では、背景切り替え演出や示唆演出の実行中に取得された第1特図乱数について、長変動固定情報が決定された第1特図乱数の中で最先に取得されたものに基づいて、変動演出の態様の再決定、示唆演出に関する決定を実行するようになっていたが、これに限定されるものではない。たとえば、長変動固定情報が決定された第1特図乱数の中で最後に取得されたものに基づいて、上述の処理を実行するようにしてもよい。
このように設定することで、複数回の変動演出に跨った示唆演出が実行されやすくなるため、示唆演出に対する遊技者の興趣を高めるとともに、この示唆演出について矛盾が生じることを防止することができる。
また、上述の実施の形態では、背景切り替え演出や示唆演出の実行中に取得された第1特図乱数について、長変動固定情報が決定された第1特図乱数の中で最先に取得されたものに基づいて、変動演出の態様の再決定が行われると、これよりも後に取得された第1特図乱数については変動演出の態様の再決定が行われないようになっていたが、これに限定されるものではない。たとえば、長変動固定情報が決定されたすべての第1特図乱数に基づいて、変動演出の態様の再決定を実行するようにしてもよい。そして、複数の第1特図乱数について変動演出の態様の再決定が行われた場合には、所定の条件に基づいて、示唆演出に関する決定の対象となる第1特図乱数を決定するようにしてもよい。具体的には、大当たりの当選の期待度がより高い変動演出の態様が決定された第1特図乱数を、示唆演出に関する決定の対象としてもよい。また、当該時点までに実行回数の多い変動演出の態様が決定された第1特図乱数、当該時点までに実行回数の少ない変動演出の態様が決定された第1特図乱数等を、示唆演出に関する決定の対象としてもよい。
このように設定することで、示唆演出の実行のバリエーションが変化に富んだものとなるため、示唆演出に対する遊技者の興趣を高めることができる。
また、上述の実施の形態では、遊技状態(低確率遊技状態、高確率遊技状態)ごとに設定可能な大当たりの当選確率は1パターンのみとなっていたが、遊技状態ごとに複数段階の大当たりの当選確率の中からいずれかを設定できるようにしてもよい。すなわち、大当たりの当選確率がそれぞれ別個に定められた複数段階の設定を設けてもよい。そして、この場合には、設定ごとに、示唆演出の実行の可否が決定される確率が異なるように設定してもよい。
このように設定することで、示唆演出の実行の度合いによって設定を示唆することができ、遊技者の興趣を高めることができる。
なお、上述の変形例は、可能な範囲で互いに組み合わせて構成することもできる。
また、上述の実施の形態におけるパチンコ機Pは、本発明の遊技機に相当する。また、上述の実施の形態における背景画像を表示する演出、変動演出は、本発明の遊技の進行に伴う演出に相当する。また、上述の実施の形態におけるステップ2505、ステップ2507等の処理を実行するサブCPU301は、本発明の演出実行手段に相当する。また、上述の実施の形態における第2特殊背景画像の表示は、本発明の第1の態様に相当する。また、上述の実施の形態における通常背景画像の表示は、本発明の第2の態様に相当する。また、上述の実施の形態における背景画像を表示する演出は、本発明の第1の演出に相当する。また、上述の実施の形態における特殊演出図柄による停止表示は、本発明の特定の態様に相当する。また、上述の実施の形態における変動演出は、本発明の第2の演出に相当する。また、上述の実施の形態におけるステップ2706の処理を実行するサブCPU301は、本発明の態様変更手段に相当する。また、上述の実施の形態におけるステップ805の処理を実行するメインCPU101は、本発明の決定手段に相当する。
P パチンコ機
100 主制御基板
101 メインCPU
102 メインROM
103 メインRAM
300 副制御基板
301 サブCPU
302 サブROM
303 サブRAM

Claims (1)

  1. 遊技の進行に伴う演出を実行可能な演出実行手段を備え、
    前記演出として、
    第1の態様及び第2の態様を含む複数の態様のいずれかにより実行される第1の演出と、
    前記第1の演出の実行中に実行可能な演出であって、特定の態様を含む複数の態様のいずれかにより実行される第2の演出と、を備え、
    前記第1の演出が前記第1の態様により実行されているときには、前記第2の演出を前記特定の態様により実行可能であり、前記第1の演出が前記第2の態様により実行されているときには、前記第2の演出を前記特定の態様により実行できないように設定された遊技機において、
    所定の時点で実行される前記第2の演出の態様を、当該所定の時点以前における所定の決定タイミングにおいて、当該所定の決定タイミングにおける前記第1の演出の態様に基づいて決定する態様決定手段と、
    前記態様決定手段により決定された前記第2の演出の態様が前記特定の態様以外の態様である場合に、当該所定の時点で前記第1の演出が前記第1の態様により実行されるときには、前記態様決定手段により決定された前記第2の演出の態様を前記特定の態様に変更する態様変更手段と、を備えていることを特徴とする遊技機。
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