JP6902385B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関し、詳しくは、保留が記憶されることを契機として、所定の表示態様で保留表示を行う遊技機に関するものである。
従来、この種の遊技機として、遊技領域に設けられた始動領域(始動入賞口)への遊技球の進入を契機として、大当たりの抽選のための各種乱数を、所定数を上限に、保留として記憶するとともに、予め定められた始動条件の成立を契機として、記憶されている保留を読み出し、この読み出された保留に係る乱数に基づいて、大当たりの抽選や変動演出の態様の決定を行い、決定された態様で変動演出を実行するものが知られている。
また、近年では、演出効果を向上すべく、新たな保留が記憶されることを契機として所定の表示態様で保留表示を行う演出を実行可能な遊技機が考案されている。さらに、このような遊技機としては、所定の実行条件を満たした場合には、所定の表示態様の代わりに、遊技者に所定の操作を行わせる旨を示唆する操作示唆態様で保留表示を行い、遊技者が所定の操作を行うと、操作示唆態様による保留表示が所定の表示態様に切り替わるような演出を実行するものが知られている(特許文献1及び2参照)。
特開2013−013527号公報 特開2016−007331号公報
しかし、上述のような遊技機においては、操作示唆態様で保留表示が行われ遊技者が所定の操作を行った場合には、常に同一の表示態様による保留表示に切り替わるようになっている。したがって、操作示唆態様で保留表示が行われても、所定の操作を行った場合に切り替わる保留表示の表示態様を把握できてしまうため、保留表示に関する演出に対する遊技者の興趣を低下させるおそれが生じているとともに、当該保留表示に関する演出の演出効果を十分に高められていないとの問題が生じていた。
そこで、本発明は、上述した事情によりなされたものであり、保留表示に関する演出に対する遊技者の興趣が低下してしまうのを防止できるとともに、保留表示に関する演出の演出効果を向上させることが可能な遊技機の提供を目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明は次のように構成されている。
以下、本発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。なお、下記の符号及び記載は、本発明の構成に相当する発明の実施の形態における構成の符号及び名称を示したものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1)本発明は、遊技の進行に伴って行われる演出を実行可能な表示部(演出表示装置21)と、遊技者が操作可能な操作部(操作ボタン9b)と、遊技球が流下可能な遊技領域12と、前記遊技領域12に設けられ遊技球が進入可能な始動領域(第1始動入賞口15)と、前記始動領域への遊技球の進入を契機として、少なくとも、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かの決定に係る特別遊技実行決定乱数(大当たり決定乱数)を取得する乱数取得手段(メインCPU101)と、前記乱数取得手段により取得された特別遊技実行決定乱数を、所定数を上限に、保留として記憶する保留記憶手段(第1保留記憶領域)と、前記保留記憶手段による保留の記憶に基づき、前記表示部において、所定の表示態様により当該保留が記憶された旨を示唆する第1保留表示(白保留、青保留、赤保留、紫保留又は金保留による保留表示)又は前記操作部による操作を促す旨を示す態様により当該保留が記憶された旨を示唆する第2保留表示(押下操作保留態様による保留表示)のいずれかを実行可能な保留表示実行手段(サブCPU301)と、前記保留表示実行手段により前記第2保留表示が行われた場合、前記操作部による操作が行われることに基づき、当該第2保留表示を前記第1保留表示に切り替え可能な保留表示切り替え手段(サブCPU301)と、予め定められた始動条件の成立により、前記保留記憶手段が記憶した保留を読み出して、前記特別遊技の実行の可否を決定するための抽選を行う抽選手段(メインCPU101)と、前記抽選手段による決定の結果を報知する変動演出を実行する変動演出実行手段(サブCPU301)と、備え、新たな保留の記憶が行われたことに基づき、当該保留の記憶が行われてから当該保留に基づく変動演出の実行中に至るまでの遊技の進行に対応した前記第1保留表示の表示態様を決定し、前記第1保留表示が行われている場合、当該第1保留表示の表示態様を所定の切り替え時点で対応する表示態様に切り替え可能に設定された遊技機(パチンコ機P)において、前記保留表示切り替え手段は、前記操作部による操作が行われた時点が前記第2保留表示の実行対象の保留に基づく変動演出の開始前であるか否かに応じて、当該第2保留表示を異なる表示態様による前記第1保留表示に切り替え可能であり、前記操作部による操作が行われた時点が前記第2保留表示の実行対象の保留に基づく変動演出の開始前であった場合には、前記第2保留表示を、当該変動演出の開始時点において表示され得る表示態様による前記第1保留表示に切り替え可能であることを特徴とする。
(2)また、本発明は、遊技の進行に伴って行われる演出を実行可能な表示部と、遊技者が操作可能な操作部と、遊技球が流下可能な遊技領域と、前記遊技領域に設けられ遊技球が進入可能な始動領域と、前記始動領域への遊技球の進入を契機として、少なくとも、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かの決定に係る特別遊技実行決定乱数を取得する乱数取得手段と、前記乱数取得手段により取得された特別遊技実行決定乱数を、所定数を上限に、保留として記憶する保留記憶手段と、前記保留記憶手段による保留の記憶に基づき、前記表示部において、所定の表示態様により当該保留が記憶された旨を示唆する第1保留表示又は前記操作部による操作を促す旨を示す態様により当該保留が記憶された旨を示唆する第2保留表示のいずれかを実行可能な保留表示実行手段と、前記保留表示実行手段により前記第2保留表示が行われた場合、前記操作部による操作が行われることに基づき、当該第2保留表示を前記第1保留表示に切り替え可能な保留表示切り替え手段と、予め定められた始動条件の成立により、前記保留記憶手段が記憶した保留を読み出して、前記特別遊技の実行の可否を決定するための抽選を行う抽選手段と、前記抽選手段による決定の結果を報知する変動演出を実行する変動演出実行手段と、を備え、新たな保留の記憶が行われたことに基づき、当該保留の記憶が行われてから当該保留に基づく変動演出の実行中に至るまでの遊技の進行に対応した前記第1保留表示の表示態様を決定し、前記第1保留表示が行われている場合、当該第1保留表示の表示態様を所定の切り替え時点で対応する表示態様に切り替え可能に設定された遊技機において、前記保留表示切り替え手段は、前記操作部による操作が行われた時点が前記第2保留表示の実行対象の保留に基づく変動演出の開始前であるか否かに応じて、当該第2保留表示を異なる表示態様による前記第1保留表示に切り替え可能であり、前記操作部による操作が行われた時点が前記第2保留表示の実行対象の保留に基づく変動演出の開始後であった場合には、前記第2保留表示を、当該変動演出の開始後において最後に表示され得る表示態様による前記第1保留表示に切り替え可能であることを特徴とする。
ここで、始動条件の成立としては、遊技領域12に設けられた始動領域に遊技球が進入すること、実行中の変動が終了すること等が挙げられる。
本発明係る遊技機によれば、第2保留表示が行われた場合には、当該第2保留表示は、操作部による操作が行われたタイミングが上述の変動演出の開始前であるか否かに応じて異なる表示態様による第1保留表示に切り替わるため、表示態様の切り替えのバリエーションが豊富になるとともに、遊技者は、操作部による操作が行われた時点で第1保留表示へ切り替わった際の表示態様を把握することが困難となる。これにより、保留表示に関する演出に対する遊技者の興趣が低下してしまうのを防止できるとともに、保留表示に関する演出の演出効果を向上させることが可能となるのである。
本発明によれば、保留表示に関する演出に対する遊技者の興趣が低下してしまうのを防止できるとともに、保留表示に関する演出の演出効果を向上させることが可能な遊技機を提供することができる。
パチンコ機の外観斜視図である。 パチンコ機の前扉を開けた状態の外観斜視図である。 パチンコ機の遊技盤の正面概略図である。 パチンコ機の電気的構成を示すブロック図である。 パチンコ機の大当たり決定乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機の当たり図柄乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機のリーチグループ決定乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機のリーチモード決定乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機のリーチモード決定乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機の変動パターン抽選テーブルの説明図である。 パチンコ機の変動時間決定テーブルの説明図である。 パチンコ機の特別電動役物作動テーブルの説明図である。 パチンコ機の遊技状態設定テーブルの説明図である。 パチンコ機の当たり決定乱数判定テーブルの説明図である。 パチンコ機の普通図柄変動パターン決定テーブルの説明図である。 パチンコ機の第2始動入賞口開放制御テーブルの説明図である。 パチンコ機の主制御基板におけるメイン処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板におけるタイマ割込処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板におけるセンサ検出時処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板におけるゲート検出時処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における第1始動入賞口検出時処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における事前判定処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における第2始動入賞口検出時処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における特図関連制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における特別図柄変動開始処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における変動演出パターン決定処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における特別図柄変動停止処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における停止後処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における特別遊技制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における特別遊技終了処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における普図関連制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における普通図柄変動開始処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における普通図柄変動停止処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における普通図柄停止後処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の主制御基板における可動片制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の変動演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機の変動演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機の変動演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機の変動演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機の保留表示演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機の保留変化演出及び第1態様による保留特殊演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機の保留変化演出及び第2態様による保留特殊演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機の保留態様決定テーブルの説明図である。 パチンコ機の保留特殊演出決定テーブルの説明図である。 パチンコ機の維持開始タイミング決定テーブルの説明図である。 パチンコ機の保留操作演出、保留変化演出及び第1態様による保留特殊演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機の保留操作演出及び保留変化演出の態様の一例を示す図である。 パチンコ機の保留操作演出決定テーブルの説明図である。 パチンコ機の副制御基板におけるメイン処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板におけるタイマ割込処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板における事前判定コマンド受信処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板における保留特殊演出決定処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板における変動モードコマンド受信処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板における変動パターンコマンド受信処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板における仮停止時維持開始制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板における仮停止時切り替え表示制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板における仮停止時保留表示切り替え制御処理の概略を示すフローチャートである。 パチンコ機の副制御基板における保留操作演出切り替え処理の概略を示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
(パチンコ機Pの外部構成)
本形態に係る遊技機は、遊技媒体として遊技球を使用するパチンコ機Pである。特に図示していないが、パチンコ機Pが設置される遊技場においては、島と呼ばれる遊技機の設置領域に、複数台のパチンコ機Pが並べて配設されるとともに、遊技球を貸し出すための遊技球貸出装置が各パチンコ機Pに隣接して設置される。また、各パチンコ機Pは対応する遊技球貸出装置Rに接続されている。
遊技球貸出装置Rは、紙幣の投入や遊技球の貸し出しに必要な価値情報が記憶される記憶媒体(カード)の挿入が可能となっている。そして、遊技球貸出装置Rに紙幣を投入(又は、カードを挿入)した上で、パチンコ機Pに対して所定の操作を行うことにより、遊技球貸出装置Rから遊技球の貸し出しを受けることができるようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pは、図1又は図2に示すように、島に固定される四角形状の枠体であって、中空部(特に図示しておらず)を有する機枠1と、この機枠1にヒンジ機構(特に図示しておらず)により開閉自在に取り付けられる四角形状の枠体であって、中空部(特に図示しておらず)を有する本体枠2と、この本体枠2にヒンジ機構(特に図示しておらず)により開閉自在に取り付けられ、正面に開口部(特に図示しておらず)が形成された前扉3と、を備えている。
機枠1の左下部には、図2に示すように、音声出力装置10としてのスピーカが設けられている。また、本体枠2の中空部には、遊技領域12を形成するための遊技盤11が収容されている。また、前扉3には、開口部を覆う透明板4と、透明板4の下方に位置し遊技球を受容可能な上皿6及び受皿7と、受皿7の右方に取り付けられ遊技球の発射操作を行うための操作ハンドル5と、透明板4の左右上方にそれぞれ1個ずつ取り付けられた音声出力装置10としてのスピーカと、が設けられている。
このパチンコ機Pでは、機枠1に対して本体枠2を閉じ、さらに、前扉3を閉じると、遊技盤11の前方に間隙を挟んで透明板4が位置することとなる。これにより、透明板4を介して、後方に位置する遊技盤11を視認することができるようになっている。
また、上皿6には、遊技球貸出装置Rにより貸し出される遊技球や、パチンコ機Pから払い出される賞球が導かれるようになっている。上皿6は、所定量の遊技球を受容可能となっているが、この上皿6が遊技球で一杯になると、その後に貸し出されたり、払い出されたりする遊技球は受皿7に導かれるようになっている。また、受皿7の底面には、特に図示していないが、貯留されている遊技球を排出するための排出孔と、排出孔を開閉可能な開閉板と、が設けられている。常態において、排出孔は開閉板により閉じられているものの、開閉板と一体に取り付けられた開閉レバー8(図1参照)を横方向に移動させることで、開閉板も同方向に移動し、排出孔が開放される。これにより、遊技球を排出孔から落下させて、受皿7の外に排出することができるようになっている。
また、操作ハンドル5は、遊技者が所定方向へ向けて回転操作できるように形成されている。そして、遊技者が操作ハンドル5を回転操作すると、上皿6に受容されている遊技球が発射装置(特に図示しておらず)に送られ、操作ハンドル5の回転角度に応じた強度で、発射装置によって遊技球が遊技領域12へ向けて発射される。このように発射された遊技球は、遊技盤11に固定された一対のレール13a、13bに案内されて上昇し、遊技領域12に到達する。
ここで、遊技領域12は、機枠1に対し本体枠2及び前扉3を閉じた状態で遊技盤11と透明板4との間に形成される空間のうち、遊技盤11に固定された一対のレール13a、13bにより略円形状に仕切られた部分であって、遊技球が流下可能な領域である。
この遊技領域12は、図3に示すように、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て左側の領域である第1遊技領域12aと、パチンコ機Pに対向する遊技者から見て右側の領域である第2遊技領域12bとから構成されている。これら2つの遊技領域12は、発射装置の発射強度により、遊技球の進入可能性が異なるようになっている。具体的には、発射装置の発射強度が所定の強度未満(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達しない程度の強度)の場合には、遊技球は第1遊技領域12aに進入する。これに対して、発射装置の発射強度が所定の強度以上(発射装置により発射される遊技球が遊技領域12の最高地点に到達可能な強度)の場合には、遊技球は第2遊技領域12bに進入する。
また、この遊技領域12内には、図3に示すように、遊技球の流下方向を不規則にするための風車及び多数の釘と、遊技球が入球可能な一般入賞口14と、始動領域としての第1始動入賞口15及び第2始動入賞口16と、遊技球が通過可能なゲート20と、所定条件を満たすことで作動するアタッカー装置17と、遊技球を遊技領域12外へ導くアウト口19と、遊技の進行等に伴って演出を行う演出装置としての演出表示装置21と、が設けられている。
一般入賞口14は、図3に示すように、遊技領域12の左側下部に設けられており、当該一般入賞口14へ遊技球が入球すると、所定個数(本形態では5個)の賞球が払い出される。
なお、一般入賞口14の設置個数や設置位置は特に限定されるものではない。
第1始動入賞口15は、図3に示すように、遊技領域12の中央からやや下寄りの位置に設けられている。この第1始動入賞口15へは、第1遊技領域12aを流下する遊技球が入球可能となっており、第2遊技領域12bを流下する遊技球はほぼ入球できないようになっている。これに対して、第2始動入賞口16は、図3に示すように、遊技領域12の中央から右寄りの位置(すなわち、第2遊技領域12b内)に設けられている。この第2始動入賞口16へは、第2遊技領域12bを流下する遊技球が入球可能となっており、第1遊技領域12aを流下する遊技球はほぼ入球できないようになっている。
また、第2始動入賞口16には、図3に示すように、開閉可能な可動片16b(普通電動役物)が設けられている。そして、可動片16bが閉じているときには第2始動入賞口16が閉状態となっており、第2始動入賞口16への遊技球の入球は不可能又は困難である。これに対して、可動片16bが開くと、第2始動入賞口16が開状態となるとともに、この可動片16bが遊技球を第2始動入賞口16へ向けて案内するガイド部材として機能することにより、第2始動入賞口16への遊技球の入球が容易となる。
また、この可動片16bの構成は特に限定されるものではなく、たとえば、遊技盤11に直交する軸を中心に左右方向に回動して第2始動入賞口16を開閉する一対の羽根部材や、水平な軸を中心に前後方向に回動して第2始動入賞口16を開閉する蓋部材により構成してもよいし、また、上下方向にスライドして第2始動入賞口16を開閉するシャッター部材により構成してもよい。
なお、第1始動入賞口15や第2始動入賞口16の設置位置は特に限定されるものではなく、たとえば、第1始動入賞口15や第2始動入賞口16は、いずれの遊技領域12(第1遊技領域12a、第2遊技領域12b)を流下する遊技球も入球しやすいような位置に配置してもよい。
そして、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、賞球が払い出されるとともに、予め定められた複数の特別図柄の中から1の特別図柄を決定するための抽選が行われる。各特別図柄には種々の遊技利益が対応付けられており、決定された特別図柄の種別に応じて、遊技者にとって有利な特別遊技の実行、所定の遊技状態の設定等の遊技利益を得られるようになっている。
なお、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づいて払い出される賞球は、1個以上であれば特に限定されるものではなく、いかなる個数にしてもよい。また、可動片16bが設けられている始動入賞口(第2始動入賞口16)と可動片16bが設けられていない始動入賞口(第1始動入賞口15)とでは、賞球の数を同一にしてもよいし、異ならせてもよい。
ゲート20は、図3に示すように、第2始動入賞口16の上方に設けられている。このゲート20を遊技球が通過すると、後述する普通図柄の抽選が行われる。そして、当該抽選の結果が当たりであった場合、上述の第2始動入賞口16に設けられた可動片16bが所定時間開かれるようになっている。
アタッカー装置17は、図3に示すように、第2始動入賞口16の下方に設けられている。このアタッカー装置17は、遊技球が入球可能な大入賞口18と、この大入賞口18を開閉する開閉扉18bと、を備えている。常態においては、開閉扉18bが閉じられ大入賞口18は閉鎖されているため、当該大入賞口18への遊技球の入球は不可能となっているものの、上述の特別遊技が実行されると、開閉扉18bが開き大入賞口18が開放されるとともに、開閉扉18bが遊技球を大入賞口18へ導く受皿部材として機能することにより、大入賞口18への遊技球の入球が可能となる。
そして、大入賞口18へ遊技球が入球すると、所定個数(本形態では15個)の賞球が払い出される。
また、図3に示すように、この大入賞口18へは、第2遊技領域12bを流下する遊技球が入球可能となっており、第1遊技領域12aを流下する遊技球はほぼ入球できないようになっている。
このように、第1遊技領域12aを流下する遊技球は第1始動入賞口15への入球が可能となっており、第2遊技領域12bを流下する遊技球はゲート20の通過、第2始動入賞口16への入球、大入賞口18への入球が可能となっている。
アウト口19は、図3に示すように、遊技領域12の最下部に設けられており、一般入賞口14、第1始動入賞口15、第2始動入賞口16及び大入賞口18のいずれにも入球しなかった遊技球を受け入れるものである。そして、アウト口19に受け入れられた遊技球は、遊技盤11の背面側に導かれ回収される。
演出表示装置21は、図3に示すように、遊技領域12の略中央に設けられている。本形態に係るパチンコ機Pでは、この演出表示装置21として液晶表示装置が用いられている。また、この演出表示装置21には、動画や静止画等の画像を表示するための表示部21aが設けられており、この表示部21aには、背景画像が表示されるほか、演出図柄50(ダミー図柄)が変動表示され、各演出図柄50の停止表示態様により後述する大当たりの抽選の結果を遊技者に報知する変動演出が行われるようになっている。
なお、演出表示装置21は、液晶表示装置に限定されるものではなく、たとえば、外周に図柄が付された複数のドラムを用いて各種表示を行うドラム式の表示装置等を用いてもよい。
本形態に係るパチンコ機Pは、演出装置として、演出表示装置21のほか、上述の音声出力装置10としてのスピーカや、種々の色や点灯パターンで発光することにより演出を行う演出照明装置23としてのランプ(図1参照)を備えている。
また、上皿6の前方位置には、遊技者が操作することにより遊技中や待機中等に実行される演出の進行や切り替えが可能な演出操作装置9が設けられている。本形態における演出操作装置9は、円形リング状の枠体であって回転操作が可能な操作ダイヤル9aと、操作ダイヤル9aに嵌め込まれており押下操作が可能な操作ボタン9bとから構成されている。そして、演出表示装置21において所定の演出が実行されているときに、操作ダイヤル9aの回転操作や操作ボタン9bの押下操作を行うと、上述の所定の演出が進行したり、異なる演出に切り替わったりするようになっている。
なお、演出操作装置9としては、操作ダイヤル9aや操作ボタン9b等に限定されるものではなく、上下左右方向の入力が可能な十字キー等を設けてもよい。また、操作ダイヤル9aや操作ボタン9b等の演出操作装置9を設けるとともに、上述の十字キーを別途設けてもよい。
また、図3に示すように、遊技盤11の右下部であって、かつ、遊技領域12の外側には、遊技についての種々の状況を表示するための装置として、第1特別図柄表示装置30、第2特別図柄表示装置31、第1特図保留表示装置38、第2特図保留表示装置39、普通図柄表示装置32及び普通図柄保留表示装置33が設けられている。
また、上述の如く、本形態に係るパチンコ機Pには、遊技球貸出装置Rが電気的に接続されているが、遊技球の貸し出しやカードの排出等の遊技球貸出装置Rに対する操作を、パチンコ機Pで受け付けられるようにしている。そのため、パチンコ機Pには、図1に示すように、カードに記憶されている価値情報(残高情報)を表示する価値情報表示装置35と、押下操作が可能な球貸ボタン36と、押下操作が可能なカード返却ボタン37と、が設けられている。
(パチンコ機Pの制御手段の構成)
次に、パチンコ機Pの遊技や演出を制御する制御手段について説明する。
上述の制御手段は各種制御基板により構成されており、具体的には、図4に示すように、パチンコ機Pの遊技の基本動作を制御する主制御基板100、遊技球の発射及び賞球の払い出しを制御する発射払出制御基板200、各種演出を制御する副制御基板300、及び、遊技球貸出装置Rへの操作を中継する遊技球貸出制御基板400を備えている。
また、図4に示すように、主制御基板100には、発射払出制御基板200及び副制御基板300が接続され、また、発射払出制御基板200には、遊技球貸出制御基板400が接続されている。
さらに、主制御基板100及び発射払出制御基板200には、遊技進行上の種々の情報をパチンコ機Pの外部(たとえば、遊技場のホールコンピュータ等)に出力するための外部情報端子基板500が接続されている。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、発射払出制御基板200が遊技球の発射及び賞球の払い出しの双方を制御しているが、遊技球の発射を制御する基板(発射制御基板)と、賞球の払い出しを制御する基板(払出制御基板)とを別個に設けてもよい。
また、特に図示していないが、本形態に係るパチンコ機Pが備える各基板には電源基板が接続されている。この電源基板にはバックアップ電源が設けられており、パチンコ機Pに供給される電源の電圧値が所定値以下になった場合に電断と判断し、主制御基板100に電断信号を出力する。
主制御基板100は、パチンコ機Pにおいて行われる遊技を制御するものであり、具体的には、遊技球が第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ入球することを契機に開始される特図遊技、及び、遊技球がゲート20を通過することを契機に開始される普図遊技を制御する。
この主制御基板100は、図4に示すように、各種演算処理を行うメインCPU101と、遊技を進行するための制御プログラム、遊技に必要なデータやテーブル等を格納するメインROM102と、演算処理時の一時記憶領域等として用いられるメインRAM103と、を備えている。
そして、メインCPU101は、後述する各検出センサやタイマからの信号に基づき、メインROM102に格納されている制御プログラムを読み出して演算処理を行うとともに、メインCPU101に接続されている各種装置の制御や、演算処理の結果に基づく他の基板へのコマンド送信等を行う。
また、図4に示すように、主制御基板100には、一般入賞口14へ遊技球が入球したことを検出する一般入賞口検出センサ14aと、第1始動入賞口15へ遊技球が入球したことを検出する第1始動入賞口検出センサ15aと、第2始動入賞口16へ遊技球が入球したことを検出する第2始動入賞口検出センサ16aと、大入賞口18へ遊技球が入球したことを検出する大入賞口検出センサ18aと、ゲート20を遊技球が通過したことを検出するゲート検出センサ20aと、遊技盤11に向けられる磁気や電波及び遊技盤11を揺らす等により生ずる振動を検出する不正検出センサ35と、が接続されている。そして、これらの各検出センサから出力される検出信号が、主制御基板100に入力されるようになっている。
さらに、主制御基板100には、制御の対象となる機器として、第2始動入賞口16の可動片16bを開閉駆動する始動入賞口ソレノイド16cと、大入賞口18の開閉扉18bを開閉駆動する大入賞口ソレノイド18cと、第1特別図柄表示装置30と、第2特別図柄表示装置31と、普通図柄表示装置32と、第1特図保留表示装置38と、第2特図保留表示装置39と、普通図柄保留表示装置33と、が接続されている。
そして、主制御基板100によって、各ソレノイドが駆動されることで第2始動入賞口16や大入賞口18の開閉制御がなされ、また、各表示装置の表示制御がなされるようになっている。
発射払出制御基板200は、特に図示していないが、主制御基板100と同様に、CPU、ROM及びRAMを備えており、主制御基板100と双方向に通信可能となるように接続されている。
図4に示すように、発射払出制御基板200には、遊技球の発射を制御するための機器として、操作ハンドル5に遊技者が触れたことを検出するタッチセンサ5aと、操作ハンドル5の操作角度(回転角度)を検出する操作ボリューム5bと、遊技球の発射を停止する発射停止スイッチ5cと、上皿6に受容されている遊技球を発射装置(図示しておらず)に送る球送りソレノイド60と、遊技球を発射する発射モータ61と、が接続されている。また、タッチセンサ5a、操作ボリューム5b及び発射停止スイッチ5cから出力される制御信号が、発射払出制御基板200に入力されるようになっている。
そして、タッチセンサ5a及び操作ボリューム5bからの制御信号が発射払出制御基板200に入力されると、球送りソレノイド60及び発射モータ61を通電して遊技球を発射させる制御がなされる。これに対して、発射停止スイッチ5cからの制御信号が発射払出制御基板200に入力されると、球送りソレノイド60及び発射モータ61の通電を止めて遊技球の発射を停止させる制御がなされる。
なお、遊技球を発射する装置としては、発射モータ61ではなく、ロータリーソレノイドを用いてもよい。
また、発射払出制御基板200には、図4に示すように、遊技球の払い出しを制御するための機器として、遊技球貯留部(特に図示しておらず)に貯留されている遊技球を賞球として払い出す払出モータ62と、払い出された遊技球を検出して計数する払出計数スイッチ63と、が接続されている。そして、主制御基板100から送信される払出数コマンドを発射払出制御基板200が受信すると、当該発射払出制御基板200は、この払出数コマンドに基づいて所定個数の遊技球(賞球)を払い出すように払出モータ62を制御する。このとき、払い出された遊技球の個数が払出計数スイッチ63によって計数され、所定個数の遊技球(賞球)が払い出されたか否かの判定が可能となっている。
さらに、発射払出制御基板200には、図4に示すように、前扉3の開放状態を検出する前扉開放検出センサ3aと、受皿7の満タン状態を検出する受皿満タン検出センサ7aと、が接続されている。
前扉開放検出センサ3aは、前扉3が開放されていることを検出すると開放検出信号を発射払出制御基板200に出力するようになっており、前扉3の開放中は、開放検出信号が連続して出力される。そして、発射払出制御基板200は、開放検出信号が入力されると、扉開放コマンドを主制御基板100に送信する。これに対して、開放検出信号の入力が止まると、前扉3が閉じられたと判断し、扉閉鎖コマンドを主制御基板100に送信する。
受皿満タン検出センサ7aは、受皿7の所定位置に設けられており、受皿7に賞球として払い出される遊技球が所定量以上貯留されて満タン状態になると、貯留された遊技球が上述の所定位置に達することとなり、検出信号が発射払出制御基板200に出力されるようになっている。そして、貯留された遊技球が上述の所定位置に達している間、検出信号が発射払出制御基板200に対して連続的に出力されることとなる。発射払出制御基板200は、検出信号が所定時間連続して入力されることにより、受皿7が満タン状態であると判断して、受皿満タンコマンドを主制御基板100に送信する。これに対して、発射払出制御基板200への検出信号の連続的な入力が途絶えると、受皿7の満タン状態が解除されたものと判断し、受皿満タン解除コマンドを主制御基板100に送信する。
また、本形態では、上述の如く、発射払出制御基板200には、遊技球貸出装置Rへの操作を中継する遊技球貸出制御基板400が接続されている。換言すれば、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、発射払出制御基板200が、遊技球貸出制御基板400を介して遊技球貸出装置Rに接続されている。
また、図4に示すように、発射払出制御基板200には、遊技球貸出制御基板400を介して、価値情報表示装置35と、球貸ボタン36の押下操作を検出する球貸スイッチ36aと、カード返却ボタン37の押下操作を検出するカード返却スイッチ37aと、が接続されている。
球貸ボタン36が押下操作されると、球貸スイッチ36aから出力される検出信号が発射払出制御基板200に入力され、当該発射払出制御基板200は、遊技球貸出装置Rに対して、遊技球の貸し出しを要求する貸出要求信号を送信する。そして、遊技球貸出装置Rが貸出要求信号を受信すると、当該遊技球貸出装置Rにより、記憶されている価値情報から所定の価値情報を減算する処理がなされるとともに、減算された価値情報に対応する個数の遊技球を払い出す制御がなされる。
また、カード返却ボタン37が押下操作されると、カード返却スイッチ37aから出力される検出信号が発射払出制御基板200に入力され、当該発射払出制御基板200は、遊技球貸出装置Rに対して、カードの返却を要求する返却要求信号を送信する。そして、遊技球貸出装置Rが返却要求信号を受信すると、当該遊技球貸出装置Rによりカードを排出する制御がなされる。
副制御基板300は、遊技中や待機中等に実行される演出を制御するものである。
この副制御基板300は、図4に示すように、各種演算処理を行うサブCPU301と、演出を実行するための制御プログラム、演出の実行に必要なデータやテーブル等を格納するサブROM302と、演算処理時の一時記憶領域等として用いられるサブRAM303と、を備えており、主制御基板100から副制御基板300への一方向に通信可能となるように接続されている。
また、サブCPU301は、主制御基板100から送信されるコマンドやタイマからの信号に基づき、サブROM302に格納されている制御プログラムを読み出して演算処理を行うとともに、画像表示を制御するための画像制御基板(特に図示しておらず)、音声出力を制御するための音声制御基板(特に図示しておらず)、照明の点灯を制御するための電飾制御基板(特に図示しておらず)に、演出実行用のコマンドを送信する。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、音声制御基板と電飾制御基板とを別個に設けているが、これらの基板の機能を集約した1枚の基板(音声電飾制御基板)を設け、当該基板により、音声出力及び照明の点灯のいずれをも制御するようにしてもよい。
また、副制御基板300には、画像制御基板を介して演出表示装置21が接続され、音声制御基板を介して音声出力装置10が接続されている。また、副制御基板300には、電飾制御基板を介して、演出照明装置23と、操作ダイヤル9aの回転操作を検出する回転操作検出センサ9cと、操作ボタン9bの押下操作を検出する押下操作検出センサ9dと、が接続されている。
画像制御基板は、特に図示していないが、CPU、ROM、RAM及びVRAM等を備えている。この画像制御基板のROMには、演出表示装置21に表示される図柄、背景等の画像データが格納されている。そして、副制御基板300から送信されたコマンドに基づき、CPUが、ROMから読み出した画像データをVRAMに記憶することによって、演出表示装置21による画像表示を制御する。
音声制御基板は、特に図示していないが、サウンドチップ(CPU)、サウンドROM及びRAM等を備えている。サウンドROMには、音声出力装置10から出力される音声、BGM等のサウンドデータが格納されている。そして、副制御基板300から送信されたコマンドに基づき、サウンドROMから読み出したサウンドデータをRAMに記憶することによって、音声出力装置10からの音声出力を制御する。
電飾制御基板は、副制御基板300からのコマンドに基づき、演出照明装置23による照明の点灯を制御する。また、電飾制御基板は、操作ダイヤル9aの回転操作に基づき回転操作検出センサ9cから出力される回転操作検出信号、又は、操作ボタン9bの押下操作に基づき押下操作検出センサ9dから出力される押下操作検出信号が入力されると、所定のコマンドを副制御基板300に送信する。
(パチンコ機Pの遊技の概要)
次に、本形態のパチンコ機Pにおける遊技について、メインROM102に格納されている各種テーブルに基づいて説明する。
上述の如く、本形態のパチンコ機Pにおいては、特図遊技と普図遊技の遊技が並行して進行する。また、これら両遊技を進行する際の遊技状態としては、低確率遊技状態(いわゆる非確変状態)又は高確率遊技状態(いわゆる確変状態)のいずれかの遊技状態と、非時短遊技状態又は時短遊技状態のいずれかの遊技状態と、が組み合わされたいずれかの遊技状態が設定されるようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、低確率遊技状態及び非時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(以下、通常遊技状態という)又は高確率遊技状態及び時短遊技状態を組み合わせた遊技状態(以下、高確率時短遊技状態という)のいずれかの遊技状態が設定される。
ここで、低確率遊技状態は、後述する大当たりの抽選によって大当たりに当選する確率が所定の値に設定された遊技状態である。また、高確率遊技状態は、大当たりの抽選によって大当たりに当選する確率が低確率遊技状態よりも高い値に設定された遊技状態である。すなわち、低確率遊技状態中よりも高確率遊技状態中のほうが、大当たりの抽選によって大当たりに当選しやすくなっている。
また、非時短遊技状態は、可動片16bが開きにくく(すなわち、第2始動入賞口16が開状態となりにくく)、第2始動入賞口16へ遊技球が入球しにくい遊技状態である。また、時短遊技状態は、非時短遊技状態よりも可動片16bが開きやすく(すなわち、第2始動入賞口16が開状態となりやすく)、第2始動入賞口16へ遊技球が入球しやすい遊技状態である。
なお、工場出荷直後やリセット後の初期状態においては、通常遊技状態が設定されるようになっている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、発射装置(図示しておらず)により発射され遊技領域12を流下する遊技球が第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16に入球すると、大当たりの抽選が行われる。そして、この大当たりの抽選によって大当たりに当選すると、大入賞口18が開放され当該大入賞口18へ遊技球を入球させることが可能となる特別遊技が実行され、さらに、当該特別遊技の終了後の遊技状態が高確率時短遊技状態に設定されるようになっている。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、第1遊技領域12aを流下する遊技球は、第1始動入賞口15への入球が可能となっている。また、第2遊技領域12bを流下する遊技球は、大入賞口18への入球、ゲート20の通過、第2始動入賞口16への入球が可能となっている。そして、通常遊技状態中は、遊技球が第1始動入賞口15へ入球するように、遊技者に第1遊技領域12aへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる左打ち)を行わせ、高確率時短遊技状態中及び特別遊技中は、大入賞口18へ遊技球が入球し、或いは遊技球がゲート20を通過及び第2始動入賞口16へ入球するように、遊技者に第2遊技領域12bへ向けての遊技球の打ち出し(いわゆる右打ち)を行わせる。
具体的には、高確率時短遊技状態中及び特別遊技中は、演出表示装置21において第2遊技領域12bへ向けて遊技球を打ち出す旨を指示する表示が行われ、通常遊技状態が設定されると、演出表示装置21において第1遊技領域12aへ向けて遊技球を打ち出す旨を指示する表示が行われる。
この大当たりの抽選は、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球することを契機に取得される種々の乱数、及び、メインROM102に格納されており当該乱数を判定するための各種テーブルに基づいて、行われる。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pは、大当たりの抽選に用いられる乱数として、大当たりの判定に用いられる大当たり決定乱数、特別図柄の種別の決定に用いられる当たり図柄乱数、並びに、上述の変動演出のパターン(以下、変動演出パターンという)を決定するための変動モード番号、変動パターン番号の決定に用いられるリーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数を有している。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の大当たり決定乱数は、主制御基板100に内蔵されたハードウェア乱数を用いている。この大当たり決定乱数は、一定の規則に従って更新され、乱数列が一巡するごとに自動的に乱数列が変更されるとともに、システムリセット毎にスタート値が変更されるようになっている。
また、変動演出パターンの決定に用いられる乱数は上述の3種類に限定されるものではなく、たとえば、これらの乱数に加えて他の乱数を用いてもよいし、これらの乱数のうちいずれか1又は複数の乱数を用いてもよい。
そして、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、上述の乱数についてそれぞれ乱数値が取得されるとともに、各乱数値がメインRAM103の保留記憶領域に記憶されるようになっている。
この保留記憶領域は、第1始動入賞口15への遊技球の入球により取得される各乱数値(以下、第1特図乱数という)を記憶するための第1保留記憶領域、及び、第2始動入賞口16への遊技球の入球により取得される各乱数値(以下、第2特図乱数という)を記憶するための第2保留記憶領域から構成されている。そして、これらの保留記憶領域は、それぞれ第1記憶部から第4記憶部までの計4つの記憶部から構成されており、第1特図乱数を計4組、第2特図乱数を計4組記憶可能となっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、第1始動入賞口15へ遊技球が入球すると、第1特図乱数が、第1保留記憶領域の第1記憶部から順に記憶されるようになっている。たとえば、第1保留記憶領域のいずれの記憶部にも第1特図乱数が記憶されていない状態において、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合には、これを契機に取得される第1特図乱数が、第1保留記憶領域の第1記憶部に記憶される。また、第1保留記憶領域の第1記憶部に第1特図乱数が記憶されている状態において、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合には、これを契機に取得される第1特図乱数が、第1保留記憶領域の第2記憶部に記憶される。また、第1保留記憶領域の第1記憶部及び第2記憶部に第1特図乱数が記憶されている状態において、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合には、これを契機に取得される第1特図乱数が、第1保留記憶領域の第3記憶部に記憶される。また、第1保留記憶領域の第1記憶部〜第3記憶部に第1特図乱数が記憶されている状態において、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合には、これを契機に取得される第1特図乱数が、第1保留記憶領域の第4記憶部に記憶される。そして、第1保留記憶領域の第1記憶部〜第4記憶部に第1特図乱数が記憶されている状態において、第1始動入賞口15へ遊技球が入球した場合には、この入球に係る第1特図乱数は記憶されない。
同様に、第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、第2特図乱数が、第2保留記憶領域の第1記憶部から順に記憶されるようになっている。具体的な記憶の処理については、上述の第1特図乱数の記憶と同様であるため、説明を省略する。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1保留記憶領域に記憶されている第1特図乱数の組数(以下、第1特図保留数という)は、第1特図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶され、第2保留記憶領域に記憶されている第2特図乱数の組数(以下、第2特図保留数という)は、第2特図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶されるようになっている。
なお、本明細書においては、上述のように、第1特図乱数や第2特図乱数が保留記憶領域に記憶されることを「保留」や「保留記憶」ともいい、また、第1特図保留数や第2特図保留数を単に「保留数」ともいう。
また、本形態に係るパチンコ機Pは、大当たりの抽選に係るテーブルとして、大当たり決定乱数判定テーブル110、当たり図柄乱数判定テーブル111、リーチグループ決定乱数判定テーブル112、リーチモード決定乱数判定テーブル113、及び、変動パターン抽選テーブル114を有している。
なお、大当たりの抽選に係るテーブルはこれらに限定されるものではなく、他に、乱数に基づく判定や決定を行う必要がある場合には、適宜、テーブルを設けてもよい。
大当たり決定乱数判定テーブル110は、大当たりか否かの判定を行うためのものであって、図5(a)及び(b)に示すように、低確率遊技状態において参照される低確率判定テーブル110aと、高確率遊技状態において参照される高確率判定テーブル110bと、を備えている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0〜65535の数値範囲内で1個の大当たり決定乱数が取得される。そして、大当たりの抽選を行う時点の遊技状態に応じて、低確率判定テーブル110a又は高確率判定テーブル110bのいずれかの大当たり決定乱数判定テーブル110が選択され、取得された大当たり決定乱数と選択された大当たり決定乱数判定テーブル110とに基づいて大当たりの抽選が行われる。
図5(a)に示すように、低確率判定テーブル110aによれば、大当たり決定乱数が1000〜1219であった場合に大当たりと判定され、これ以外の大当たり決定乱数(0〜999、1220〜65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この低確率判定テーブル110aにおける大当たりの当選確率はおよそ1/297.9となる。
また、図5(b)に示すように、高確率判定テーブル110bによれば、大当たり決定乱数が1000〜2119であった場合に大当たりと判定され、これ以外の大当たり決定乱数(0〜999、2120〜65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この高確率判定テーブル110bにおける大当たりの当選確率はおよそ1/58.5となる。
すなわち、高確率判定テーブル110bは、低確率判定テーブル110aに比べて、大当たりの当選確率がおよそ5倍となるように設定されている。
なお、低確率判定テーブル110aにおいて大当たりと判定される大当たり決定乱数(1000〜1219)は、高確率判定テーブル110bにおいて大当たりと判定される大当たり決定乱数(1000〜2119)に含まれるように設定されている。すなわち、低確率判定テーブル110aにおいて大当たりと判定される大当たり決定乱数は、高確率判定テーブル110bにおいても大当たりと判定されることとなる。
当たり図柄乱数判定テーブル111は、特別図柄の種別を決定するためのものであって、図6(a)及び(b)に示すように、第1特図乱数によって大当たりに当選した場合に参照される第1始動入賞口判定テーブル111aと、第2特図乱数によって大当たりに当選した場合に参照される第2始動入賞口判定テーブル111bと、を備えている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0〜199の数値範囲内で1個の当たり図柄乱数が取得される。そして、上述の大当たりの抽選によって大当たりに当選した場合に、遊技球が入球した始動入賞口に応じて、第1始動入賞口判定テーブル111a又は第2始動入賞口判定テーブル111bのいずれかの当たり図柄乱数判定テーブル111が選択され、取得された当たり図柄乱数と選択された当たり図柄乱数判定テーブル111とに基づいて、特別図柄の種別が決定される。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、大当たりに当選した場合に決定される特別図柄(以下、大当たり図柄という)として2種類の特別図柄(X1、X2)が設けられており、また、ハズレの場合に決定される特別図柄(以下、ハズレ図柄という)として2種類の特別図柄(Y1、Y2)が設けられている。
図6(a)に示すように、第1始動入賞口判定テーブル111aによれば、当たり図柄乱数が0〜29であった場合に特別図柄X1が決定され、当たり図柄乱数が30〜199であった場合に特別図柄X2が決定される。すなわち、この第1始動入賞口判定テーブル111aにおいては、特別図柄X1が決定される確率は15%、特別図柄X2が決定される確率は85%となっている。
また、図6(b)に示すように、第2始動入賞口判定テーブル111bによれば、当たり図柄乱数が0〜99であった場合に特別図柄X1が決定され、当たり図柄乱数が100〜199であった場合に特別図柄X2が決定される。すなわち、この第2始動入賞口判定テーブル111bにおいては、特別図柄X1が決定される確率、及び、特別図柄X2が決定される確率はいずれも50%となっている。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、いずれの当たり図柄乱数判定テーブル111であっても、同一の大当たり図柄が決定されるようになっているが、これに限定されるものではなく、各テーブルにおいて異なる大当たり図柄が決定されるようにしてもよい。
また、第1特図乱数に基づく大当たりの抽選によりハズレとなった場合には、当たり図柄乱数に基づく上述の抽選を行わずに、ハズレ図柄として特別図柄Y1が決定される。また、第2特図乱数に基づく大当たりの抽選によりハズレとなった場合には、当たり図柄乱数に基づく上述の抽選を行わずに、ハズレ図柄として特別図柄Y2が決定される。
すなわち、当たり図柄乱数判定テーブル111は、大当たりに当選した場合にのみ参照され、ハズレの場合には参照されないようになっている。
リーチグループ決定乱数判定テーブル112、リーチモード決定乱数判定テーブル113及び変動パターン抽選テーブル114は、変動演出パターンを決定するための変動モード番号及び変動パターン番号の決定に用いられるテーブルである。
本形態に係るパチンコ機Pでは、上述のように大当たりの抽選によって特別図柄が決定されると、当該決定の結果に基づいて変動演出パターンを決定するための変動モード番号及び変動パターン番号が決定されるとともに、決定された変動モード番号に対応する変動モードコマンド、及び、決定された変動パターン番号に対応する変動パターンコマンドが生成される。そして、生成された変動モードコマンド及び変動パターンコマンドは、主制御基板100から副制御基板300に送信され、副制御基板300は、受信した変動モードコマンド及び変動パターンコマンドに基づいて、大当たりの抽選の結果を報知する変動演出の具体的な態様(たとえば、演出表示装置21の表示部21aに表示する画像等)を決定する。変動モードコマンド及び変動パターンコマンドは、変動演出の変動時間及び態様の決定に用いられるコマンドである。
そして、リーチグループ決定乱数判定テーブル112は、変動モード番号及び変動パターン番号を決定するために用いられるリーチモード決定乱数判定テーブル113が属するグループを決定するためのものである。本形態に係るパチンコ機Pでは、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に、変動モード番号及び変動パターン番号を決定するにあたり、その前段階として、リーチグループ決定乱数とリーチグループ決定乱数判定テーブル112により、グループの種別が決定される。
このリーチグループ決定乱数判定テーブル112は、遊技状態、始動入賞口の種別、及び、保留数(第1特図保留数、第2特図保留数)ごとに複数設けられている。ここでは、図7(a)〜(c)に示すように、遊技状態が非時短遊技状態であってかつ第1始動入賞口15への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に選択されるリーチグループ決定乱数判定テーブル112、及び、遊技状態が時短遊技状態であってかつ第2始動入賞口16への遊技球の入球に基づく大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に選択されるリーチグループ決定乱数判定テーブル112について説明する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0〜10006の数値範囲内で1個のリーチグループ決定乱数が取得される。そして、上述の大当たりの抽選によってハズレとなった場合に、当該大当たりの抽選を行う時点の遊技状態、始動入賞口の種別、及び、保留数に応じて、リーチグループ決定乱数判定テーブル112が選択され、取得されたリーチグループ決定乱数と選択されたリーチグループ決定乱数判定テーブル112とに基づいて、グループの種別が決定される。
具体的には、遊技状態が非時短遊技状態でありかつ第1始動入賞口15への遊技球の入球により取得された第1特図乱数に基づく大当たりの抽選の結果がハズレとなったときにおいて、当該抽選時の第1特図保留数が0又は1であった場合には、第1判定テーブル112aが選択され、当該抽選時の第1特図保留数が2以上であった場合には、第2判定テーブル112bが選択される(図7(a)及び(b)参照)。
また、遊技状態が時短遊技状態でありかつ第2始動入賞口16への遊技球の入球により取得された第2特図乱数に基づく大当たりの抽選の結果がハズレとなったときは、当該抽選時の第2特図保留数が0〜3であった場合に(すなわち、第2特図保留数がいかなる個数であっても)、第3判定テーブル112cが選択される(図7(c)参照)。
そして、図7(a)に示すように、第1判定テーブル112aによれば、リーチグループ決定乱数が0〜299であった場合に「第1グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が300〜8999であった場合に「第2グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9000〜9899であった場合に「第4グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9900〜10006であった場合に「第5グループ」が決定される。
また、図7(b)に示すように、第2判定テーブル112bによれば、リーチグループ決定乱数が0〜8999であった場合に「第2グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9000〜9899であった場合に「第4グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9900〜10006であった場合に「第5グループ」が決定される。
さらに、図7(c)に示すように、第3判定テーブル112cによれば、リーチグループ決定乱数が0〜7999であった場合に「第1グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が8000〜8999であった場合に「第3グループ」が決定され、リーチグループ決定乱数が9000〜10006であった場合に「第5グループ」が決定される。
また、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合には、グループの種別を決定することなく、リーチモード決定乱数判定テーブル113が決定されるようになっている。すなわち、リーチグループ決定乱数判定テーブル112は、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合にのみ参照され、大当たりであった場合には参照されない。
なお、後述する如く、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、非時短遊技状態中に第1特図乱数が記憶されると、当該第1特図乱数に基づく変動開始前に、当該第1特図乱数について大当たりの抽選に関する各種判定を行う事前判定処理が実行される。そして、本形態に係るパチンコ機Pでは、変動開始時においてグループ種別、変動モード番号及び変動パターン番号を決定するとともに、上述の事前判定処理においても、上述のリーチグループ決定乱数判定テーブル112に基づいてグループ種別を決定し、さらに、後述の変動モード番号及び変動パターン番号を決定する。
ここで、グループ種別の決定を行うにあたっては、この決定を行う時点の保留数に応じたリーチグループ決定乱数判定テーブル112、すなわち、第1判定テーブル112a又は第2判定テーブル112bのいずれかが参照されるようになっているが、本形態における第1判定テーブル112a及び第2判定テーブル112bはいずれも、リーチグループ決定乱数が0〜8999の場合に、第1グループ又は第2グループのいずれかが決定され、リーチグループ決定乱数が9000〜10006の場合に、第4グループ又は第5グループのいずれかが決定されるように、設定されている(図7(a)及び(b)参照)。
したがって、変動開始時の保留数と、上述の事前判定処理を実行する際の保留数とが異なっていたとしても、上述の事前判定処理において第1グループ又は第2グループのいずれかのグループ種別が決定された場合には、変動開始時においても、第1グループ又は第2グループのいずれかのグループ種別が決定される。また、上述の事前判定処理において第4グループ又は第5グループのいずれかのグループ種別が決定された場合には、変動開始時において、事前判定処理で決定されたグループ種別と同一のグループ種別が決定される。そして、後述するように、各グループに変動モード番号及び変動パターン抽選テーブル114が対応付けられているため、事前判定処理において第4グループ又は第5グループのいずれかのグループ種別が決定された場合には、事前判定処理時及び変動開始時のいずれの時点でも、同一の変動モード番号及び変動パターン番号が決定される。
本形態に係るパチンコ機Pでは、非時短遊技状態中に第1特図乱数が記憶されると上述の事前判定処理が実行されるようになっているが、これに限定されるものではなく、非時短遊技状態中に第2特図乱数が記憶された場合や、時短遊技状態中に第1特図乱数又は第2特図乱数が記憶された場合にも、同様の事前判定処理を実行して、変動開始前に大当たりの抽選に関する各種判定を行ってもよい。
リーチモード決定乱数判定テーブル113は、変動演出パターン(変動演出の態様、変動時間)の決定に用いられる変動モード番号を決定するとともに、後述する変動パターン番号の決定に用いられる変動パターン抽選テーブル114を決定するためのものである。
このリーチモード決定乱数判定テーブル113は、大別して、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に参照されるハズレ用判定テーブルと、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合に参照される大当たり用判定テーブルと、を備えている。
また、ハズレ用判定テーブルは、上述のように決定されたグループの種別ごとに複数設けられている。ここでは、図8(a)〜(e)に示すように、「第1グループ」が決定された場合に参照される第1グループ用判定テーブル113a、「第2グループ」が決定された場合に参照される第2グループ用判定テーブル113b、「第3グループ」が決定された場合に参照される第3グループ用判定テーブル113c、「第4グループ」が決定された場合に参照される第4グループ用判定テーブル113d、「第5グループ」が決定された場合に参照される第5グループ用判定テーブル113eについて説明する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0〜2038の数値範囲内で1個のリーチモード決定乱数が取得される。そして、上述したグループの種別の抽選によりグループが決定された場合に、この決定されたグループの種別に対応するハズレ用判定テーブルが選択され、取得されたリーチモード決定乱数と選択されたハズレ用判定テーブルとに基づいて、変動モード番号、及び、変動パターン抽選テーブル114が決定される。
具体的には、たとえば、上述したグループの種別の抽選により「第1グループ」が決定された場合に第1グループ用判定テーブル113aが選択され、「第2グループ」が決定された場合に第2グループ用判定テーブル113bが選択され、「第3グループ」が決定された場合に第3グループ用判定テーブル113cが選択され、「第4グループ」が決定された場合に第4グループ用判定テーブル113dが選択され、「第5グループ」が決定された場合に第5グループ用判定テーブル113eが選択される(図8(a)〜(e)参照)。
そして、図8(a)に示すように、第1グループ用判定テーブル113aによれば、リーチモード決定乱数が0〜2038であった場合に(すなわち、リーチモード決定乱数がいかなる値であっても)、「00H」(最後尾に「H」が付された英数字は16進数表記。以下、同様)という変動モード番号が決定されるとともに、第1変動テーブル114aが選択される。
また、図8(b)に示すように、第2グループ用判定テーブル113bによれば、リーチモード決定乱数が0〜2038であった場合に、「00H」の変動モード番号が決定されるとともに、第2変動テーブル114bが選択される。
また、図8(c)に示すように、第3グループ用判定テーブル113cによれば、リーチモード決定乱数が0〜2038であった場合に、「00H」という変動モード番号が決定されるとともに、第3変動テーブル114cが選択される。
また、図8(d)に示すように、第4グループ用判定テーブル113dによれば、リーチモード決定乱数が0〜2038であった場合に、「01H」という変動モード番号が決定されるとともに、第4変動テーブル114dが選択される。
また、図8(e)に示すように、第5グループ用判定テーブル113eによれば、リーチモード決定乱数が0〜1799であった場合に、「02H」という変動モード番号が決定されるとともに、第5変動テーブル114eが選択される。また、リーチモード決定乱数が1800〜2038であった場合に、「03H」という変動モード番号が決定されるとともに、第5変動テーブル114eが選択される。
また、大当たり用判定テーブルは、大当たりの当選時(すなわち、大当たりの抽選時)の遊技状態、及び、大当たりとなった場合に決定された大当たり図柄の種別ごとに複数設けられている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、図9(a)及び(b)に示すように、大当たり用判定テーブルとして、非時短遊技状態において特別図柄X1又はX2が決定された場合に参照される第1大当たり用判定テーブル113f、及び、時短遊技状態において特別図柄X1又はX2が決定された場合に参照される第2大当たり用判定テーブル113gが設けられている。
そして、大当たりに当選し特別図柄の種別が決定された場合に、決定された特別図柄の種別、及び、大当たりの当選時の遊技状態に対応する大当たり用判定テーブルが選択され、上述したハズレ用判定テーブルに基づく決定と同様に、取得されたリーチモード決定乱数と選択された大当たり用判定テーブルとに基づいて、変動モード番号及び変動パターン抽選テーブル114が決定される。
具体的には、非時短遊技状態において大当たりに当選し特別図柄X1又はX2が決定された場合に、第1大当たり用判定テーブル113fが選択され、時短遊技状態において大当たりに当選し特別図柄X1又はX2が決定された場合に、第2大当たり用判定テーブル113gが選択される(図9(a)及び(b)参照)。
そして、図9(a)に示すように、第1大当たり用判定テーブル113fによれば、リーチモード決定乱数が0〜199であった場合に、「01H」の変動モード番号が決定されるとともに、第30変動テーブル114fが選択される。また、リーチモード決定乱数が200〜1299であった場合に、「02H」の変動モード番号が決定されるとともに第31変動テーブル114gが選択される。また、リーチモード決定乱数が1300〜2038であった場合に、「03H」の変動モード番号が決定されるとともに第32変動テーブル114hが選択される。
また、図9(b)に示すように、第2大当たり用判定テーブル113gによれば、リーチモード決定乱数が0〜699であった場合に、「02H」の変動モード番号が決定されるとともに第31変動テーブル114gが選択され、リーチモード決定乱数が700〜1399であった場合に、「03H」の変動モード番号が決定されるとともに第32変動テーブル114hが選択され、リーチモード決定乱数が1400〜2038であった場合に、「04H」の変動モード番号が決定されるとともに第33変動テーブル114iが選択される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、大当たりの当選時の遊技状態、及び、大当たり図柄の種別ごとに大当たり用判定テーブルが設けられているが、遊技球が入球した始動入賞口の種別を考慮して、大当たりの当選時の遊技状態、始動入賞口の種別、及び、大当たり図柄の種別ごとに大当たり用判定テーブルを設けるようにしてもよい。
変動パターン抽選テーブル114は、変動演出パターン(変動演出の態様、変動時間)の決定に用いられる変動パターン番号を決定するためのものであり、多数設けられている。
ここでは、図10(a)〜(i)に示すように、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合に決定される第1変動テーブル114a、第2変動テーブル114b、第3変動テーブル114c、第4変動テーブル114d及び第5変動テーブル114e、並びに、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合に決定される第30変動テーブル114f、第31変動テーブル114g、第32変動テーブル114h及び第33変動テーブル114iについて説明する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、第1始動入賞口15又は第2始動入賞口16へ遊技球が入球すると、0〜249の数値範囲内で1個の変動パターン乱数が取得される。そして、取得された変動パターン乱数と、上述の変動モード番号とともに決定された変動パターン抽選テーブル114とに基づいて、変動パターン番号が決定される。
たとえば、図10(a)に示すように、第1変動テーブル114aによれば、変動パターン乱数が0〜249であった場合に(すなわち、変動パターン乱数がいかなる値であっても)「00H」という変動パターン番号が決定される。また、図10(d)に示すように、第4変動テーブル114dによれば、変動パターン乱数が0〜249であった場合に「05H」という変動パターン番号が決定される。
また、図10(g)に示すように、第31変動テーブル114gによれば、変動パターン乱数が0〜249であった場合に「A6H」という変動パターン番号が決定される。また、図10(h)に示すように、第32変動テーブル114hによれば、変動パターン乱数が0〜89であった場合に「A6H」という変動パターン番号が決定され、変動パターン乱数が90〜249であった場合に「A7H」という変動パターン番号が決定される。
なお、同様に、他の変動パターンテーブル114によっても、変動パターン乱数に対応して、所定の変動パターン番号が決定されるようになっている(図10参照)。
本形態に係るパチンコ機Pでは、変動開始時(すなわち、後述する特別図柄の変動表示の開始時(変動演出の開始時))に、上述のような大当たりの抽選が行われるとともに、大当たりの抽選が行われると、大当たりの抽選の結果、大当たりの抽選時の遊技状態や保留数(第1特図保留数、第2特図保留数)等に応じて、変動モード番号及び変動パターン番号が決定される。上述の如く、変動モード番号及び変動パターン番号は、変動演出パターンを決定するためのものであり、変動モード番号及び変動パターン番号により、変動演出の態様及び変動時間が定められるようになっている。ここで、本形態に係るパチンコ機Pでは、変動演出が前半部分と後半部分に分けられている。そして、変動演出の前半部分の態様及び変動時間は、変動モード番号により決定され、変動演出の後半部分の態様及び変動時間は、変動パターン番号により決定されるようになっている。
次に、特図遊技における変動演出の変動時間の決定処理や特別遊技の制御について説明する。
本形態に係るパチンコ機Pは、上述の各種処理や特別遊技の制御を行うためのテーブルとして、変動時間決定テーブル115、特別電動役物作動テーブル116、及び、遊技状態設定テーブル117等を備えている。
変動時間決定テーブル115は、変動演出の変動時間を決定するためのものである。
本形態に係るパチンコ機Pは、この変動時間決定テーブル115として、各変動モード番号に対応する変動演出の前半部分の変動時間(以下、前半変動時間という)が定められた第1変動時間決定テーブル115a、及び、各変動パターン番号に対応する変動演出の後半部分の変動時間(以下、後半変動時間という)が定められた第2変動時間決定テーブル115bを備えている(図11(a)及び(b)参照)。
そして、変動モード番号が決定されると、この決定された変動モード番号及び第1変動時間決定テーブル115aに基づき、対応する前半変動時間が決定される。また、変動パターン番号が決定されると、この決定された変動パターン番号及び第2変動時間決定テーブル115bに基づき、対応する後半変動時間が決定される。このように決定された前半変動時間と後半変動時間の合計値が、大当たりの抽選の結果を報知する変動演出の全体の変動時間に相当する。
また、決定された変動時間に基づいて、演出表示装置21では変動演出が行われるとともに、特別図柄表示装置(第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31)では特別図柄の変動表示が行われる。具体的には、遊技球が入球した始動入賞口が第1始動入賞口15の場合には、決定された変動時間の間、第1特別図柄表示装置30が点滅表示され、遊技球が入球した始動入賞口が第2始動入賞口16の場合には、決定された変動時間の間、第2特別図柄表示装置31が点滅表示される。そして、変動時間の経過後、決定された特別図柄が停止表示される。
たとえば、決定された変動モード番号が「03H」及び変動パターン番号が「07H」であった場合には、変動モード番号「03H」に対応して「30秒」の前半変動時間が決定され、変動パターン番号「07H」に対応して「60秒」の後半変動時間が決定される。そして、これらの合計値「90秒(=30秒+60秒)」が、変動演出の全体の変動時間、すなわち特別図柄の変動表示の時間となる。
なお、図11(a)に示すように、「00H」又は「04H」の変動モード番号には「0秒」の前半変動時間が定められており、この変動モード番号が決定された場合には、変動演出の前半部分は実行されることなく、決定された変動パターン番号に基づき変動演出の後半部分のみが実行されるようになっている。また、本形態に係るパチンコ機Pでは、大当たりの抽選の結果がハズレの場合にのみ変動モード番号「00H」が決定されるため(図8及び図9参照)、当該変動モード番号が決定された場合には必ず、変動演出においてハズレの表示が行われることとなる。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、変動モード番号及び変動パターン番号が決定されると、この決定された変動モード番号に対応する変動モードコマンド、及び、この決定された変動パターン番号に対応する変動パターンコマンドが生成され、副制御基板300に送信される。そして、副制御基板300においては、受信した変動モードコマンド及び変動パターンコマンドに基づいて、変動演出の態様が決定されるようになっている。具体的には、変動モードコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様が決定され、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様が決定されるようになっている。
なお、変動演出の態様については、変動モードコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様を決定し、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様を決定するのではなく、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様を決定し、変動モードコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様を決定するようにしてもよい。
また、変動演出は、前半部分と後半部分とに分けるのではなく、より多くの部分に分けて、変動モードコマンドや変動パターンコマンドに基づいて、それぞれの部分の態様を決定するようにしてもよい。
また、変動演出の態様は、変動モードコマンド及び変動パターンコマンドのみならず、他のコマンドに基づいて決定してもよい。また、変動モードコマンド又は変動パターンコマンドのいずれかのみに基づいて決定してもよい。
特別電動役物作動テーブル116は、大当たりに当選した場合に実行される特別遊技を制御するためのものであり、特別遊技の実行中に大入賞口ソレノイド18cを作動させるために参照されるものである。本形態に係るパチンコ機Pでは、図12(a)及び(b)に示すように、特別電動役物作動テーブル116として、特別図柄X1が決定された場合に参照される第1作動テーブル116aと、特別図柄X2が決定された場合に参照される第2作動テーブル116bと、が設けられている。
具体的には、特別図柄X1が決定されると、図12(a)に示すように、第1作動テーブル116aを参照して特別遊技が実行される。この第1作動テーブル116aによれば、大入賞口18が29.0秒開放するか又は大入賞口18に10個の遊技球が入球するかのいずれかの条件が成立することで終了するラウンド遊技が16回実行される。また、各ラウンド遊技の実行中、大入賞口18は1回のみ開放され、各ラウンド遊技間に大入賞口18が閉鎖する時間(すなわち、インターバル時間)は2.0秒に設定されている。
特別図柄X2が決定されると、図12(b)に示すように、第2作動テーブル116bを参照して特別遊技が実行される。この第2作動テーブル116bによれば、第1作動テーブル116aと同態様のラウンド遊技が4回実行される。また、各ラウンド遊技の実行中における大入賞口18の開閉回数及びインターバル時間は第1作動テーブル116aと同様の内容に設定されている。
なお、特別遊技中に獲得可能な賞球の期待値は、特別図柄X2が決定された場合よりも、特別図柄X1が決定された場合の方が多い。
遊技状態設定テーブル117は、特別遊技が実行された場合に、当該特別遊技の終了後の遊技状態を設定するためのものである。
本形態に係るパチンコ機Pでは、図13に示すように、特別図柄X1及び特別図柄X2のいずれが決定された場合であっても、特別遊技の終了後の遊技状態が高確率時短遊技状態に設定される。また、高確率遊技状態の継続回数(以下、高確回数という)及び時短遊技状態の継続回数(以下、時短回数という)はいずれも、100回に設定される。すなわち、特別遊技の終了後、大当たりの抽選の結果が100回導出されるまで、高確率時短遊技状態が継続する。また、この遊技状態の継続中に大当たりに当選した場合には、再度、高確回数及び時短回数が設定されるようになっている。したがって、特別遊技の終了後に高確率時短遊技状態が設定され、この遊技状態の継続中に大当たりに当選することなく、100回の抽選の結果がすべてハズレとなると、遊技状態が通常遊技状態に変更されることとなる。
なお、特別遊技の終了後の遊技状態としては、いずれの特別図柄が決定された場合にも同一の遊技状態を設定するのではなく、大当たりの抽選によって決定された特別図柄の種別に基づいて異なる遊技状態(たとえば、低確率遊技状態と時短遊技状態とを組み合わせた遊技状態、高確率遊技状態と非時短遊技状態とを組み合わせた遊技状態等)を設定するようにしてもよい。
次に、普図遊技に関する処理について説明する。
本形態に係るパチンコ機Pでは、発射装置(図示しておらず)により発射され遊技領域12を流下する遊技球がゲート20を通過すると、第2始動入賞口16の可動片16bを作動させて当該可動片16bを開くか否かを決定する普通図柄の抽選が行われる。そして、この普通図柄の抽選によって当たりとなると、可動片16bが開き、第2始動入賞口16が開状態となるため、第2始動入賞口16への遊技球の入球が容易となる。
この普通図柄の抽選は、遊技球がゲート20を通過することを契機に取得される当たり決定乱数、及び、メインROM102に格納されており当該乱数を判定するための当たり決定乱数判定テーブル118に基づいて、行われる。
そして、遊技球がゲート20を通過すると、上述の当たり決定乱数が取得されるとともに、当該乱数値がメインRAM103の普図保留記憶領域に4個を上限として記憶されるようになっている。具体的には、この普図保留記憶領域は、第1記憶部から第4記憶部までの計4つの記憶部から構成されており、ゲート20の通過順に、第1記憶部から記憶されるようになっている。また、既にいくつかの記憶部に当たり決定乱数が記憶されている場合には、空きの記憶部のうち最も番号の小さい記憶部に当たり決定乱数が記憶されるようになっている。そして、普図保留記憶領域に既に4個の当たり決定乱数が記憶されている場合に、遊技球がゲート20を通過しても、この通過に係る当たり決定乱数は普図保留記憶領域に記憶されない。
なお、本形態に係るパチンコ機Pにおいて、当たり決定乱数には、主制御基板100に内蔵されたハードウェア乱数を用いている。この当たり決定乱数は、一定の規則に従って更新され、乱数列が一巡するごとに自動的に乱数列が変更されるとともに、システムリセット毎にスタート値が変更されるようになっている。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、普図保留記憶領域に記憶されている当たり決定乱数の数(以下、普図保留数という)は、普図保留数カウンタ(特に図示しておらず)に記憶されるようになっている。
なお、本明細書においては、上述のように、当たり決定乱数が普図保留記憶領域に記憶されることを「普図保留」ともいう。
また、当たり決定乱数判定テーブル118は、普通図柄の抽選により当たりか否かの判定を行うためのものであって、図14(a)及び(b)に示すように、非時短遊技状態において参照される非時短判定テーブル118aと、時短遊技状態において参照される時短判定テーブル118bと、を備えている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、遊技球がゲート20を通過すると、0〜65535の数値範囲内で1個の当たり決定乱数が取得される。そして、普通図柄の抽選を行う時点の遊技状態が非時短遊技状態であれば、非時短判定テーブル118aが選択され、取得された当たり決定乱数と選択された非時短判定テーブル118aとに基づいて普通図柄の抽選が行われる。また、普通図柄の抽選を行う時点の遊技状態が時短遊技状態であれば、時短判定テーブル118bが選択され、取得された当たり決定乱数と選択された時短判定テーブル118bとに基づいて普通図柄の抽選が行われる。
この非時短判定テーブル118aによれば、当たり決定乱数が1であった場合に当たりと判定され、これ以外の当たり決定乱数(0、2〜65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この非時短判定テーブル118aにおいて当たりとなる確率は1/65536となる。
また、時短判定テーブル118bによれば、当たり決定乱数が1〜65000であった場合に当たりと判定され、これ以外の当たり決定乱数(0、65001〜65535)であった場合にハズレと判定される。したがって、この時短判定テーブル118bにおいて当たりとなる確率は65000/65536、すなわち、およそ99/100となる。
なお、普通図柄の抽選によって当たりとなった場合には当たり図柄が決定され、ハズレとなった場合にはハズレ図柄が決定される。
また、本形態に係るパチンコ機Pは、普通図柄の変動や可動片16bの開閉の制御に係るテーブルとして、普通図柄変動パターン決定テーブル119、及び、第2始動入賞口開放制御テーブル120等を備えている。
普通図柄変動パターン決定テーブル119は、普通図柄の変動パターンを決定するためのものである。普通図柄の変動パターンには、それぞれ普通図柄の変動時間が対応付けられている。そして、上述のように、ゲート20を遊技球が通過することにより普通図柄の抽選が行われると、この普通図柄変動パターン決定テーブル119に基づいて普通図柄の変動パターン(すなわち、普通図柄の変動時間)が決定される。
本形態に係るパチンコ機Pでは、図15に示すように、遊技状態が非時短遊技状態の場合には普通図柄の変動時間が3秒に決定され、遊技状態が時短遊技状態の場合には普通図柄の変動時間が0.6秒に決定される。そして、普通図柄の変動時間が決定されると、この決定された普通図柄の変動時間の間、普通図柄表示装置32(図3参照)が点滅表示される。そして、普通図柄の抽選により当たりとなって当たり図柄が決定された場合には、普通図柄表示装置32が点灯し、ハズレとなってハズレ図柄が決定された場合には、普通図柄表示装置32が消灯する。
また、第2始動入賞口開放制御テーブル120は、第2始動入賞口16に設けられた可動片16bの作動を制御するために参照されるものである。
本形態に係るパチンコ機Pでは、普通図柄表示装置32が点灯すると、第2始動入賞口16の可動片16bが、第2始動入賞口開放制御テーブル120に定められた態様で開閉するようになっている。具体的には、遊技状態が非時短遊技状態の場合には、図16に示すように、始動入賞口ソレノイド16cが0.2秒(=0.2秒×1回)通電されるため、第2始動入賞口16の可動片16bが0.2秒開放される。また、遊技状態が時短遊技状態の場合には、図16に示すように、始動入賞口ソレノイド16cが2.4秒(=1.2秒×2回)通電されるため、第2始動入賞口16の可動片16bが合計2.4秒開放される。
以上のように、非時短遊技状態と時短遊技状態とには、それぞれ、第2始動入賞口16を開閉するための条件が定められており、この条件の内容により、時短遊技状態においては、非時短遊技状態よりも第2始動入賞口16に遊技球が入球しやすくなっている。すなわち、時短遊技状態においては、遊技球がゲート20を通過する限りにおいて、次々と普通図柄の抽選が行われ、第2始動入賞口16が頻繁に開放されるため、遊技の進行に伴う遊技球の減少を抑えながら、大当たりの抽選の機会を獲得できることとなる。
(パチンコ機Pにおける処理の概要)
次に、上述の特図遊技、普図遊技及び特別遊技の進行に伴って主制御基板100で実行される処理の概要について、フローチャートを用いて説明する。
まず、主制御基板100のメイン処理を説明する。
電源基板により電源が供給されると、メインCPU101にシステムリセットが発生し、メインCPU101は、図17のフローチャートに示すメイン処理を実行する。
ステップ100において、メインCPU101は、初期化処理として、電源投入に応じて、メインROM102から起動プログラムを読み込むとともに、メインRAM103に記憶されるフラグなどを初期化したり、副制御基板300に送信する各種のコマンドを、メインRAM103に設けられた演出用伝送データ格納領域に記憶したりする。そして、次のステップ101に進む。
ステップ101において、メインCPU101は、当たり図柄乱数を更新する際に参照される当たり図柄乱数用初期値更新乱数の更新を行う。この当たり図柄乱数用初期値更新乱数は、当たり図柄乱数の初期値を決定するためのものである。すなわち、当たり図柄乱数は、更新を開始する時点の当たり図柄乱数用初期値更新乱数を初期値として更新が行われる。そして、この乱数範囲を1周すると、その時点における当たり図柄乱数用初期値更新乱数を初期値として、当たり図柄乱数の更新が継続されるようになっている。そして、次のステップ102に進む。
ステップ102において、メインCPU101は、変動演出パターンを決定するための乱数(以下、変動演出用乱数という)である、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数、及び、変動パターン乱数を更新する。そして、ステップ102の処理が終了すると、以降は、所定の割込み処理が行われるまで、ステップ101とステップ102の処理を繰り返し実行する。
次に、主制御基板100のタイマ割込処理を説明する。
主制御基板100に設けられたリセット用クロックパルス発生回路により、所定の周期(本形態に係るパチンコ機Pでは、4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、図18のフローチャートに示すタイマ割込処理が実行される。
ステップ200において、メインCPU101は、各種タイマカウンタを更新するタイマ更新処理を実行する。そして、次のステップ201に進む。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、減算タイマを採用しており、主制御基板100のタイマ割込処理が実行されるたびにタイマカウンタが1ずつ減算され、0になると減算を停止するようになっている。
ステップ201において、メインCPU101は、当たり図柄乱数の更新を行う。具体的には、乱数カウンタを「1」加算して更新し、加算した結果が乱数範囲の最大値を超えた場合には、乱数カウンタを「0」に戻し、乱数カウンタが1周した場合には、その時点の当たり図柄乱数用初期値更新乱数の値から乱数を更新する。そして、次のステップ202に進む。
ステップ202において、メインCPU101は、ゲート検出センサ20a、第1始動入賞口検出センサ15a、第2始動入賞口検出センサ16aに入力があったか否かを判定し、これに基づいて所定の処理を行うセンサ検出時処理を実行する。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、メインCPU101は、特図遊技及び特別遊技に関する制御を行うための特図関連制御処理を実行する。そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、メインCPU101は、普図遊技に関する制御を行うための普図関連制御処理を実行する。そして、次のステップ205に進む。
ステップ205において、メインCPU101は、各種エラーの発生や解除に関する制御を行うためのエラー関連処理を実行する。具体的には、前扉3の開放に基づく扉開放コマンドや、受皿7の満タン状態に基づく受皿満タンコマンド等を、主制御基板100が受信した場合に、メインCPU101は、対応するエラー指定コマンド(たとえば、扉開放指定コマンド、満タン状態指定コマンド等)を生成して演出用伝送データ格納領域に記憶(セット)する。また、上述のコマンドを主制御基板100が受信しなくなった場合に、メインCPU101は、対応するエラー解除指定コマンド(たとえば、扉閉鎖指定コマンド、満タン解除指定コマンド等)を生成して演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ206に進む。
ステップ206において、一般入賞口検出センサ14a、第1始動入賞口検出センサ15a、第2始動入賞口検出センサ16a、大入賞口検出センサ18aからの検出信号がメインCPU101に入力された場合に、当該メインCPU101は、それぞれの検出信号に対応して設けられている賞球カウンタを更新するとともに、それぞれの検出信号に対応する払出個数指定コマンドを発射払出制御基板200に送信する。なお、発射払出制御基板200により賞球の払い出しが行われると、当該払い出しごとに主制御基板100に払い出しコマンドが送信され、メインCPU101は、当該払い出しコマンドを受信すると、賞球カウンタを減算する。そして、次のステップ207に進む。
ステップ207において、メインCPU101は、パチンコ機Pの遊技状態を当該パチンコ機Pの外部に出力するための外部情報データ、第2始動入賞口16の可動片16bを開閉するための始動入賞口ソレノイドデータ、大入賞口18の開閉を制御するための大入賞口ソレノイドデータ、各種表示装置(第1特別図柄表示装置30、第2特別図柄表示装置31、普通図柄表示装置32、第1特図保留表示装置38、第2特図保留表示装置39及び普通図柄保留表示装置33)の表示データ等の作成を実行する。そして、次のステップ208に進む。
ステップ208において、メインCPU101は、上述のステップ207で作成した各データの信号を出力するポート出力、及び、演出用伝送データ格納領域に記憶されたコマンドを送信するコマンド送信等の処理を行う出力制御処理を実行する。そして、主制御基板100のタイマ割込処理を終了する。
次に、上述したステップ202のセンサ検出時処理について、図19のフローチャートを参照して説明する。
ステップ300において、メインCPU101は、遊技球がゲート20を通過したことに基づいて、普通図柄の抽選を行うためのゲート検出時処理を実行する。そして、次のステップ301に進む。
ステップ301において、メインCPU101は、遊技球が第1始動入賞口15に入球したことに基づいて、大当たりの抽選を行うための第1始動入賞口検出時処理を実行する。そして、次のステップ302に進む。
ステップ302において、メインCPU101は、遊技球が第2始動入賞口16に入球したことに基づいて、大当たりの抽選を行うための第2始動入賞口検出時処理を実行する。そして、センサ検出時処理を終了する。
次に、上述したステップ300のゲート検出時処理について、図20のフローチャートを参照して説明する。
ステップ400において、メインCPU101は、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、ゲート検出時処理を終了する。一方、ゲート検出センサ20aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ401に進む。
ステップ401において、メインCPU101は、普図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における普図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、ゲート検出時処理を終了する。一方、当該値が4未満であると判定した場合、次のステップ402に進む。
ステップ402において、メインCPU101は、普図保留数カウンタの値を「1」インクリメントする。そして、次のステップ403に進む。
ステップ403において、メインCPU101は、現時点の当たり決定乱数を取得して普図保留記憶領域に記憶し、ゲート検出時処理を終了する。
次に、上述したステップ301の第1始動入賞口検出時処理について、図21のフローチャートを参照して説明する。
ステップ500において、メインCPU101は、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、第1始動入賞口検出センサ15aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ501に進む。
ステップ501において、メインCPU101は、第1特図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における第1特図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、当該値が「4」未満であると判定した場合、次のステップ502に進む。
ステップ502において、メインCPU101は、第1特図保留数カウンタの値を「1」インクリメントする。そして、次のステップ503に進む。
ステップ503において、メインCPU101は、大当たり決定乱数を取得して第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ504に進む。
ステップ504において、メインCPU101は、上述のステップ201で更新された当たり図柄乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり決定乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ505に進む。
ステップ505において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチグループ決定乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり決定乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ506に進む。
ステップ506において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチモード決定乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり決定乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ507に進む。
ステップ507において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新された変動パターン乱数を取得して、上述のステップ503で大当たり決定乱数を記憶した第1保留記憶領域の記憶部に記憶する。以上より、取得された大当たり決定乱数、当たり図柄乱数、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数はすべて同じ第1保留記憶領域の記憶部に記憶されることとなる。そして、次のステップ508に進む。
ステップ508において、メインCPU101は、第1特図乱数が記憶されたことを示す始動入賞コマンドを生成して演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ509に進む。
ステップ509において、メインCPU101は、現時点の遊技状態が非時短遊技状態(すなわち、通常遊技状態)であるか否かを判定する。そして、非時短遊技状態でない(すなわち、時短遊技状態である)と判定した場合、第1始動入賞口検出時処理を終了する。一方、非時短遊技状態であると判定した場合、次のステップ510に進む。
ステップ510において、メインCPU101は、記憶された第1特図乱数について、当該第1特図乱数に基づく変動開始前に(第1特図乱数が保留として記憶された時点で)大当たりの抽選に関する各種判定を行う事前判定処理を実行する。そして、第1始動入賞口検出時処理を終了する。
次に、上述したステップ510の事前判定処理について、図22のフローチャートを参照して説明する。
ステップ550において、メインCPU101は、大当たり決定乱数判定テーブル110のうち、現時点の遊技状態に対応するいずれかを取得し、取得したテーブルと、上述のステップ503で第1保留記憶領域の記憶部に記憶された大当たり決定乱数とに基づいて、大当たりの抽選の結果を判定する大当たり判定処理を実行する。その後、当該判定の結果(大当たり又はハズレ)に係るデータをメインRAM103の所定の処理領域に記憶する。そして、次のステップ551に進む。
ステップ551において、メインCPU101は、特別図柄の種別を判定する特別図柄判定処理を実行する。具体的には、上述のステップ550における判定の結果が大当たりであった場合には、第1始動入賞口判定テーブル111aを取得し、当該テーブルと、上述のステップ504で第1保留記憶領域の記憶部に記憶された当たり図柄乱数とに基づいて、特別図柄の種別(大当たり図柄の種別)を判定する。一方、上述のステップ550における判定の結果がハズレであった場合には、特別図柄はY1(ハズレ図柄)であると判定する。そして、当該判定の結果(特別図柄の種別)に係るデータを、メインRAM103の所定の処理領域に記憶する。また、この特別図柄判定処理においては、現時点の遊技状態、すなわち、特別図柄を判定した時点の遊技状態が遊技状態バッファに記憶される。そして、次のステップ552に進む。
ステップ552において、メインCPU101は、上述のステップ551で判定された特別図柄が大当たり図柄であるか否かを判定する。そして、大当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ555に進む。一方、大当たり図柄であると判定した場合、次のステップ553に進む。
ステップ553において、メインCPU101は、上述のステップ552で判定された大当たり図柄、及び、現時点の遊技状態を確認する。そして、次のステップ554に進む。
ステップ554において、メインCPU101は、上述のステップ553で確認した大当たり図柄、及び、現時点の遊技状態に基づいて、対応するリーチモード決定乱数判定テーブル113(大当たり用判定テーブル)を取得する。そして、ステップ559に進む。
また、上述のステップ552で大当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ555において、メインCPU101は、現時点の遊技状態、及び、現時点の保留数(第1特図保留数)を確認する。そして、次のステップ556に進む。
ステップ556において、メインCPU101は、上述のステップ555で確認した現時点の遊技状態、保留数、及び、遊技球が入球した始動入賞口の種別(すなわち、第1始動入賞口15)に基づいて、対応するリーチグループ決定乱数判定テーブル112を取得する。そして、次のステップ557に進む。
ステップ557において、メインCPU101は、上述のステップ505で第1保留記憶領域の記憶部に記憶されたリーチグループ決定乱数と、上述のステップ556で取得されたリーチグループ決定乱数判定テーブル112とに基づいて、グループの種別を判定し、当該グループの種別をメインRAM103の所定の処理領域に記憶する。そして、次のステップ558に進む。
ステップ558において、メインCPU101は、上述のステップ557で判定されたグループの種別に基づいて、リーチモード決定乱数判定テーブル113(ハズレ用判定テーブル)を取得する。そして、次のステップ559に進む。
ステップ559において、メインCPU101は、上述のステップ554で取得されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(大当たり用判定テーブル)、又は、上述のステップ558で取得されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(ハズレ用判定テーブル)と、上述のステップ506で第1保留記憶領域の記憶部に記憶されたリーチモード決定乱数とに基づいて、変動モード番号及び変動パターン抽選テーブル114を判定する変動モード番号判定処理を実行する。そして、次のステップ560に進む。
ステップ560において、メインCPU101は、上述のステップ559で判定された変動パターン抽選テーブル114を取得する。そして、次のステップ561に進む。
ステップ561において、メインCPU101は、上述のステップ560で取得された変動パターン抽選テーブル114と、上述のステップ507で第1保留記憶領域の記憶部に記憶された変動パターン乱数とに基づいて、変動パターン番号を判定する変動パターン番号判定処理を実行する。そして、次のステップ562に進む。
ステップ562において、メインCPU101は、上述のステップ550で判定された大当たりの抽選の結果(大当たり又はハズレ)、上述のステップ551で判定された特別図柄の種別、上述のステップ559で判定された変動モード番号、及び、上述のステップ561で判定された変動パターン番号に対応する事前判定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
なお、特に図示していないが、本形態に係るパチンコ機Pは事前判定コマンドテーブルを有しており、この事前判定コマンドテーブルには、上述の判定結果(大当たりの抽選の結果、特別図柄の種別、変動モード番号及び変動パターン番号)に対応付けられて事前判定コマンドが定められている。そして、メインCPU101は、この事前判定コマンドテーブルを参照して上述の判定結果に対応する事前判定コマンドを取得できるようになっている。そして、事前判定処理を終了する。
以上の処理により、新たに記憶された第1特図乱数(保留)について、特別図柄の変動開始時に決定される大当たりの抽選の結果、特別図柄の種別、変動モード番号及び変動パターン番号が、事前判定コマンドによって、当該保留が記憶された時点で事前に(すなわち、変動開始前に)副制御基板300に伝達される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の事前判定処理において、保留記憶領域(第1保留記憶領域)に記憶された乱数(第1特図乱数)を判定するようになっていたが、これに限定されるものではない。たとえば、事前判定処理においては、保留記憶領域に記憶された乱数を直接判定するのではなく、他の記憶領域(たとえば、レジスタ等)に記憶された乱数を判定するようにしてもよい。
次に、上述したステップ302の第2始動入賞口検出時処理について、図23のフローチャートを参照して説明する。
ステップ600において、メインCPU101は、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されていないと判定した場合、第2始動入賞口検出時処理を終了する。一方、第2始動入賞口検出センサ16aからの検出信号が入力されたと判定した場合、次のステップ601に進む。
ステップ601において、メインCPU101は、第2特図保留数カウンタの値(すなわち、現時点における第2特図保留数)が「4」未満であるか否かを判定する。そして、当該値が「4」未満でない(すなわち、「4」)と判定した場合、第2始動入賞口検出時処理を終了する。一方、当該値が「4」未満であると判定した場合、次のステップ602に進む。
ステップ602において、メインCPU101は、第2特図保留数カウンタの値を「1」インクリメントする。そして、次のステップ603に進む。
ステップ603において、メインCPU101は、大当たり決定乱数を取得して第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ604に進む。
ステップ604において、メインCPU101は、上述のステップ201で更新された当たり図柄乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり決定乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ605に進む。
ステップ605において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチグループ決定乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり決定乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ606に進む。
ステップ606において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新されたリーチモード決定乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり決定乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。そして、次のステップ607に進む。
ステップ607において、メインCPU101は、上述のステップ102で更新された変動パターン乱数を取得して、上述のステップ603で大当たり決定乱数を記憶した第2保留記憶領域の記憶部に記憶する。以上より、取得された大当たり決定乱数、当たり図柄乱数、リーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数はすべて同じ第2保留記憶領域の記憶部に記憶されることとなる。そして、次のステップ608に進む。
ステップ608において、メインCPU101は、第2特図乱数が記憶されたことを示す始動入賞コマンドを生成して演出用伝送データ格納領域に記憶し、第2始動入賞口検出時処理を終了する。
次に、上述したステップ203の特図関連制御処理について、図24のフローチャートを参照して説明する。
ステップ700において、メインCPU101は、実行フェーズデータの値をロードする。この実行フェーズデータは、当該特図関連制御処理を構成する複数の機能モジュール(サブルーチン)のうちいずれを実行するかを示すものである。具体的には、この実行フェーズデータは、後述する特別図柄変動開始処理の実行を示すデータ「00」と、後述する特別図柄変動停止処理の実行を示すデータ「01」と、後述する停止後処理の実行を示すデータ「02」と、後述する特別遊技制御処理の実行を示すデータ「03」と、後述する特別遊技終了処理の実行を示すデータ「04」と、を有している。
そして、メインCPU101は、上述のステップ700でロードした実行フェーズデータの値に基づき、特別図柄変動開始処理(ステップ701)、特別図柄変動停止処理(ステップ702)、停止後処理(ステップ703)、特別遊技制御処理(ステップ704)又は特別遊技終了処理(ステップ705)のいずれかを実行する。そして、特図関連制御処理を終了する。
次に、上述したステップ701の特別図柄変動開始処理について、図25のフローチャートを参照して説明する。
ステップ800において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別図柄変動開始処理の実行を示すデータ「00」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「00」でないと判定した場合、特別図柄変動開始処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「00」であると判定した場合、次のステップ801に進む。
ステップ801において、メインCPU101は、第2保留記憶領域の記憶部に第2特図乱数が記憶されているか否か、すなわち、第2特図保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、第2特図乱数が記憶されていると判定した場合、ステップ804に進む。一方、第2特図乱数が記憶されていないと判定した場合、次のステップ802に進む。
ステップ802において、メインCPU101は、第1保留記憶領域の記憶部に第1特図乱数が記憶されているか否か、すなわち、第1特図保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、第1特図乱数が記憶されていないと判定した場合、ステップ811に進む。一方、第1特図乱数が記憶されていると判定した場合、次のステップ803に進む。
ステップ803において、メインCPU101は、第1特図保留数カウンタの値を「1」デクリメントするとともに、第1保留記憶領域のシフト処理を実行する。具体的には、第1保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている各乱数を、メインRAM103に設けられている所定の処理領域に記憶するとともに、第1保留記憶領域の第2記憶部〜第4記憶部に記憶されている各乱数を、1つ番号の小さい記憶部にシフトさせる。これにより、第1保留記憶領域に記憶された各乱数は、いわゆる先入れ先出し(FIFO)で、後述の大当たり判定処理に用いられるようになっている。そして、ステップ805に進む。
また、上述のステップ801で第2特図乱数が記憶されていると判定した場合に進むステップ804において、メインCPU101は、第2特図保留数カウンタの値を「1」デクリメントするとともに、第2保留記憶領域のシフト処理を実行する。具体的には、第2保留記憶領域の第1記憶部に記憶されている各乱数を、メインRAM103に設けられている所定の処理領域に記憶するとともに、第2保留記憶領域の第2記憶部〜第4記憶部に記憶されている各乱数を、1つ番号の小さい記憶部にシフトさせる。これにより、第2保留記憶領域に記憶された各乱数は、いわゆる先入れ先出し(FIFO)で、後述の大当たり判定処理に用いられるようになっている。そして、ステップ805に進む。
ステップ805において、メインCPU101は、大当たり決定乱数判定テーブル110のうち、現時点の遊技状態に対応するいずれかを取得し、取得したテーブルと上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶された大当たり決定乱数とに基づいて、大当たりの抽選の結果を導出する大当たり判定処理を実行する。そして、次のステップ806に進む。
ステップ806において、メインCPU101は、特別図柄の種別を決定する特別図柄決定処理を実行する。具体的には、上述のステップ805における抽選の結果が大当たりであった場合には、当該抽選の判定に用いられた大当たり決定乱数がいずれの始動入賞口への遊技球の入球によるものか(すなわち、第1始動入賞口15か、又は、第2始動入賞口16か)を確認した上で、これに応じた当たり図柄乱数判定テーブル111を取得し、取得したテーブルと上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶された当たり図柄乱数とに基づいて、特別図柄の種別を決定する。一方、上述のステップ805における抽選の結果がハズレであった場合には、当該抽選の判定に用いられた大当たり決定乱数が第1始動入賞口15への遊技球の入球によるものであれば特別図柄Y1を決定し、当該抽選の判定に用いられた大当たり決定乱数が第2始動入賞口16への遊技球の入球によるものであれば特別図柄Y2を決定する。そして、決定した特別図柄に対応するデータを、メインRAM103の所定の一時記憶領域に記憶する。また、この特別図柄決定処理においては、現時点の遊技状態、すなわち、特別図柄を決定した時点の遊技状態が遊技状態バッファに記憶される。そして、次のステップ807に進む。
なお、本形態に係るパチンコ機Pの特別図柄変動開始処理では、第1特図乱数及び第2特図乱数の両方が記憶されている場合には、第1特図乱数に優先して第2特図乱数が処理されるようになっているが、これに限定されるものではなく、保留記憶領域に記憶された順に処理してもよい。
ステップ807において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された特別図柄の種別を示す図柄決定コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。これにより、決定された特別図柄の種別に係る情報が、変動開始時に副制御基板300に送信されることとなる。そして、次のステップ808に進む。
ステップ808において、メインCPU101は、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶されたリーチグループ決定乱数、リーチモード決定乱数及び変動パターン乱数に基づいて、変動演出パターンの決定に係る変動演出パターン決定処理を実行する。そして、次のステップ809に進む。
ステップ809において、メインCPU101は、第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31で特別図柄の変動表示を開始するための変動表示データをセットする。これにより、第1特図乱数に基づいて特別図柄の変動表示が行われる場合には、第1特別図柄表示装置30が点滅表示を開始し、また、第2特図乱数に基づいて特別図柄の変動表示が行われる場合には、第2特別図柄表示装置31が点滅表示を開始する。ここで、点滅表示とは、各表示装置において「−」が所定の間隔で点滅することをいうものである。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、第1特図乱数が第1保留記憶領域に記憶されている場合には、第1特図保留数を認識できる態様で第1特図保留表示装置38が表示され、第2特図乱数が第2保留記憶領域に記憶されている場合には、第2特図保留数を認識できる態様で第2特図保留表示装置39が表示されるようになっている。そして、第1特図乱数に基づいて上述の特別図柄の変動表示が行われる場合には、変動表示の開始と同時に、第1特図保留数が1つ減ることを示すように、第1特図保留表示装置38が表示制御され、第2特図乱数に基づいて上述の特別図柄の変動表示が行われる場合には、変動表示の開始と同時に、第2特図保留数が1つ減ることを示すように、第2特図保留表示装置39が表示制御される。
そして、次のステップ810に進む。
ステップ810において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別図柄変動停止処理が実行されるように、実行フェーズデータに「01」をセットし、特別図柄変動開始処理を終了する。
また、上述のステップ802で第1保留記憶領域に第1特図乱数が記憶されていないと判定した場合に進むステップ811において、メインCPU101は、変動表示が行われていないことに基づき、演出表示装置21においてデモ表示を行うためのデモ判定処理を実行する。具体的には、メインCPU101は特別図柄の変動表示が行われていない時間を計時するとともに、特別図柄の変動表示が行われることなく所定のデモ開始時間(たとえば、30秒)が経過した場合に、演出表示装置21にデモ画面を表示するためのデモコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、特別変動開始処理を終了する。
次に、上述したステップ808の変動演出パターン決定処理について、図26のフローチャートを参照して説明する。
ステップ900において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された特別図柄が大当たり図柄であるか否かを判定する。そして、大当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ903に進む。一方、大当たり図柄であると判定した場合、次のステップ901に進む。
ステップ901において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された大当たり図柄、及び、現時点の遊技状態を確認する。そして、次のステップ902に進む。
ステップ902において、メインCPU101は、上述のステップ901で確認した大当たり図柄、及び、遊技状態に基づいて、対応するリーチモード決定乱数判定テーブル113(大当たり用判定テーブル)を取得する。そして、ステップ907に進む。
また、上述のステップ900で大当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ903において、メインCPU101は、当該抽選の判定に係る始動入賞口の種別(すなわち、当該抽選の判定に用いられた大当たり決定乱数がいずれの始動入賞口への入球により取得されたものであるか)を確認するとともに、現時点の遊技状態、及び、現時点の保留数(第1特図保留数、第2特図保留数)を確認する。そして、次のステップ904に進む。
ステップ904において、メインCPU101は、上述のステップ903で確認した始動入賞口の種別、遊技状態及び保留数に基づいて、対応するリーチグループ決定乱数判定テーブル112を取得する。そして、次のステップ905に進む。
ステップ905において、メインCPU101は、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶されたリーチグループ決定乱数と上述のステップ904で選択されたリーチグループ決定乱数判定テーブル112とに基づいて、グループの種別を決定し、当該グループの種別を所定の処理領域に記憶する。そして、次のステップ906に進む。
ステップ906において、メインCPU101は、上述のステップ905で決定されたグループの種別に基づいて、リーチモード決定乱数判定テーブル113(ハズレ用判定テーブル)を取得する。そして、次のステップ907に進む。
ステップ907において、メインCPU101は、上述のステップ902で取得されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(大当たり用判定テーブル)、又は、上述のステップ906で取得されたリーチモード決定乱数判定テーブル113(ハズレ用判定テーブル)と、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶されたリーチモード決定乱数とに基づいて、変動モード番号及び変動パターン抽選テーブル114を決定し、この決定された変動モード番号を所定の一時記憶領域に記憶する。そして、次のステップ908に進む。
ステップ908において、メインCPU101は、上述のステップ907で決定された変動パターン抽選テーブル114を取得する。そして、次のステップ909に進む。
ステップ909において、メインCPU101は、上述のステップ908で取得された変動パターン抽選テーブル114と、上述のステップ803又はステップ804で所定の処理領域に記憶された変動パターン乱数とに基づいて、変動パターン番号を決定し、この決定された変動パターン番号を所定の一時記憶領域に記憶する。そして、次のステップ910に進む。
ステップ910において、メインCPU101は、変動時間決定テーブル115と、所定の一時記憶領域に記憶された変動モード番号及び変動パターン番号とに基づいて、変動時間を決定する。また、メインCPU101は、この決定された変動時間を変動時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ911に進む。
ステップ911において、メインCPU101は、所定の一時記憶領域に記憶された変動モード番号に基づいて変動モードコマンドを生成し、所定の一時記憶領域に記憶された変動パターン番号に基づいて変動パターンコマンドを生成する。さらに、メインCPU101は、生成された変動モードコマンド及び変動パターンコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、変動演出パターン決定処理を終了する。
次に、上述したステップ702の特別図柄変動停止処理について、図27のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1000において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別図柄変動停止処理の実行を示すデータ「01」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「01」でないと判定した場合、特別図柄変動停止処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「01」であると判定した場合、次のステップ1001に進む。
ステップ1001において、メインCPU101は、ステップ910で変動時間タイマカウンタにセットされた変動時間が経過したか否かを判定する。そして、当該変動時間が経過していないと判定した場合、特別図柄変動停止処理を終了する。一方、当該変動時間が経過したと判定した場合、次のステップ1002に進む。
ステップ1002において、メインCPU101は、上述のステップ806で決定された特別図柄を、第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31に停止表示するための停止表示データをセットし、特別図柄の停止表示を実行する。そして、次のステップ1003に進む。
ステップ1003において、メインCPU101は、特別図柄が確定したことを示す図柄確定コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1004に進む。
ステップ1004において、メインCPU101は、特別図柄を停止表示する停止表示時間を停止表示時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ1005に進む。
ステップ1005において、メインCPU101は、特図関連制御処理において停止後処理が実行されるように、実行フェーズデータに「02」をセットする。そして、特別図柄変動停止処理を終了する。
次に、上述したステップ703の停止後処理について、図28のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1100において、メインCPU101は、実行フェーズデータが停止後処理の実行を示すデータ「02」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「02」でないと判定した場合、停止後処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「02」であると判定した場合、次のステップ1101に進む。
ステップ1101において、メインCPU101は、上述のステップ1004で停止表示時間タイマカウンタにセットされた停止表示時間が経過したか否かを判定する。そして、停止表示時間が経過していないと判定した場合、停止後処理を終了する。一方、停止表示時間が経過したと判定した場合、次のステップ1102に進む。
ステップ1102において、メインCPU101は、現時点の遊技状態を遊技状態バッファに記憶する。そして、次のステップ1103に進む。
ステップ1103において、メインCPU101は、時短回数更新処理を実行する。具体的には、メインCPU101は、現時点の遊技状態が時短遊技状態であることを示す時短遊技フラグがオンとなっているか否かを判定する。そして、時短遊技フラグがオンとなっていると判定した場合、メインRAM103に設けられた時短回数記憶領域を更新する。この時短回数記憶領域には、時短遊技状態が終了するまでの残りの変動回数が記憶されている。そして、この記憶されている残りの変動回数を「1」デクリメントする。また、残りの変動回数の更新により当該残りの変動回数が「0」となった場合には、時短遊技フラグをオフにする処理も実行する。また、時短遊技フラグがオンとなっていないと判定した場合、メインCPU101は何も処理を行わない。そして、次のステップ1104に進む。
ステップ1104において、メインCPU101は、高確回数更新処理を行う。ここでは、メインCPU101は、現時点の遊技状態が高確率遊技状態であることを示す高確遊技フラグがオンとなっているか否かを判定する。そして、高確遊技フラグがオンとなっていると判定した場合、メインRAM103に設けられた高確回数記憶領域を更新する。この高確回数記憶領域には、高確率遊技状態が終了するまでの残りの変動回数が記憶されている。そして、この記憶されている残りの変動回数を「1」デクリメントする。また、残りの変動回数の更新により当該残りの変動回数が「0」となった場合には、高確遊技フラグをオフにする処理も実行される。また、高確遊技フラグがオンとなっていないと判定した場合、メインCPU101は何も処理を行わない。そして、次のステップ1105に進む。
ステップ1105において、メインCPU101は、停止表示されている特別図柄が大当たり図柄であるか否かを判定する。そして、停止表示されている特別図柄が大当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ1111に進む。一方、停止表示されている特別図柄が大当たり図柄であると判定した場合、次のステップ1106に進む。
ステップ1106において、メインCPU101は、大当たり当選時の遊技状態及び停止表示された大当たり図柄の種別(特別図柄X1又はX2)を副制御基板300に伝達するための大当たり当選時コマンドをセットする。そして、次のステップ1107に進む。
ステップ1107において、メインCPU101は、現時点の遊技状態をリセットする。そして、次のステップ1108に進む。
ステップ1108において、メインCPU101は、特別遊技の開始時に設定される待機時間であるオープニング時間をオープニング時間タイマカウンタにセットするとともに、オープニング処理が開始されることを示すオープニングコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1109に進む。
ステップ1109において、メインCPU101は、停止表示されている大当たり図柄の種別に基づいて、メインRAM103にラウンド数をセットする。具体的には、メインCPU101は、停止表示されている大当たり図柄が特別図柄X1であれば、ラウンド数として「16」をセットし、停止表示されている大当たり図柄が特別図柄X2であれば、ラウンド数として「4」をセットする。そして、次のステップ1110に進む。
ステップ1110において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別遊技制御処理が実行されるように、実行フェーズデータに「03」をセットする。そして、停止後処理を終了する。
また、上述のステップ1105で停止表示されている特別図柄が大当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ1111において、メインCPU101は、現時点の遊技状態を確認し、当該遊技状態を示す遊技状態コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1112に進む。
ステップ1112において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別図柄変動開始処理が実行されるように、実行フェーズデータに「00」をセットする。そして、停止後処理を終了する。
次に、上述したステップ704の特別遊技制御処理について、図29のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1200において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別遊技制御処理の実行を示すデータ「03」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「03」でないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「03」であると判定した場合、次のステップ1201に進む。
ステップ1201において、メインCPU101は、上述のステップ1108でオープニング時間タイマカウンタにセットされたオープニング時間が経過しているか否かを判定する。そして、オープニング時間が経過していないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、オープニング時間が経過していると判定した場合、次のステップ1202に進む。
ステップ1202において、メインCPU101は、この特別遊技制御処理において全ラウンド遊技が終了した後に行われる待機処理であるエンディング処理中であるか否かを判定する。そして、エンディング処理中であると判定した場合、ステップ1210に進む。一方、エンディング処理中でないと判定した場合、次のステップ1203に進む。
ステップ1203において、メインCPU101は、停止表示された大当たり図柄の種別に応じた特別電動役物作動テーブル116に基づいて、大入賞口18の開閉を行う大入賞口開閉制御処理を実行する。そして、次のステップ1204に進む。
ステップ1204において、メインCPU101は、上述のステップ1203の大入賞口開閉制御に基づいてラウンド遊技が開始された時点であるか否かを判定する。そして、ラウンド遊技が開始された時点ではないと判定した場合、ステップ1206に進む。一方、ラウンド遊技が開始された時点であると判定した場合、次のステップ1205に進む。
ステップ1205において、メインCPU101は、ラウンド遊技の開始を示すラウンド遊技開始コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1206に進む。
なお、ラウンド遊技開始コマンドは、ラウンド遊技の回数ごとに設けられており、これにより、何回目のラウンド遊技が開始されたかを副制御基板300に伝達できるようになっている。
ステップ1206において、メインCPU101は、上述のステップ1203の大入賞口開閉制御に基づいてラウンド遊技が終了したか否かを判定する。そして、ラウンド遊技が終了していないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、ラウンド遊技が終了したと判定した場合、次のステップ1207に進む。
ステップ1207において、メインCPU101は、メインRAM103に記憶されているラウンド数を「1」デクリメントする。そして、次のステップ1208に進む。
ステップ1208において、メインCPU101は、上述のステップ1207でデクリメントしたラウンド数が「0」であるか否かを判定する。そして、当該ラウンド数が「0」でないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、当該ラウンド数が「0」であると判定した場合、次のステップ1209に進む。
ステップ1209において、メインCPU101は、特別遊技の終了時に設定される待機時間であるエンディング時間をエンディング時間タイマカウンタにセットし、エンディング処理が開始されることを示すエンディングコマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、特別遊技制御処理を終了する。
また、上述のステップ1202でエンディング処理中であると判定した場合に進むステップ1210において、メインCPU101は、上述のステップ1209でエンディング時間タイマカウンタにセットしたエンディング時間が経過したか否かを判定する。そして、当該エンディング時間が経過していないと判定した場合、特別遊技制御処理を終了する。一方、当該エンディング時間が経過したと判定した場合、次のステップ1211に進む。
ステップ1211において、メインCPU101は、特別遊技が終了したことを示す特別遊技終了コマンドを演出用伝送データ格納領域に記憶する。そして、次のステップ1212に進む。
ステップ1212において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別遊技終了処理が実行されるように、実行フェーズデータに「04」をセットする。そして、特別遊技制御処理を終了する。
次に、上述したステップ705の特別遊技終了処理について、図30のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1300において、メインCPU101は、実行フェーズデータが特別遊技終了処理の実行を示すデータ「04」であるか否かを判定する。そして、実行フェーズデータが「04」でないと判定した場合、特別遊技終了処理を終了する。一方、実行フェーズデータが「04」であると判定した場合、次のステップ1301に進む。
ステップ1301において、メインCPU101は、終了した特別遊技の実行契機となった大当たり図柄(メインRAM103の記憶領域に記憶)を確認するとともに、上述の大当たり図柄に応じた遊技状態設定テーブル117に基づいて、特別遊技の終了後の遊技状態を設定する。
具体的には、メインCPU101は、高確遊技フラグ、時短遊技フラグ、高確回数、時短回数を設定する。本形態に係るパチンコ機Pでは、大当たり図柄が特別図柄X1及びX2のいずれの場合であっても、高確遊技フラグ及び時短遊技フラグをいずれもオンとするとともに、高確回数及び時短回数のいずれにも「100」をセットする。
そして、次のステップ1302に進む。
ステップ1302において、メインCPU101は、上述のステップ1301で設定された遊技状態に応じて、遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。この遊技状態指定コマンドには、上述のステップ1301で設定された高確遊技フラグがオンである旨の情報、時短遊技フラグがオンである旨の情報、高確回数の情報、時短回数の情報が含まれている。そして、次のステップ1303に進む。
ステップ1303において、メインCPU101は、特図関連制御処理において特別図柄変動開始処理が実行されるように、実行フェーズデータに「00」をセットする。そして、特別遊技終了処理を終了する。
次に、上述したステップ204の普図関連制御処理について、図31のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1400において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータの値をロードする。この普図実行フェーズデータは、当該普図関連制御処理を構成する複数の機能モジュール(サブルーチン)のうちいずれを実行するかを示すものである。具体的には、この普図実行フェーズデータは、後述する普通図柄変動開始処理の実行を示すデータ「10」と、後述する普通図柄変動停止処理の実行を示すデータ「11」と、後述する普通図柄停止後処理の実行を示すデータ「12」と、後述する可動片制御処理の実行を示すデータ「13」と、を有している。
そして、メインCPU101は、上述のステップ1400でロードした普図実行フェーズデータの値に基づき、普通図柄変動開始処理(ステップ1401)、普通図柄変動停止処理(ステップ1402)、普通図柄停止後処理(ステップ1403)又は可動片制御処理(ステップ1404)のいずれかを実行する。そして、普図関連制御処理を終了する。
次に、上述したステップ1401の普通図柄変動開始処理について、図32のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1500において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄変動開始処理の実行を示す「10」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「10」でないと判定した場合、普通図柄変動開始処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「10」と判定した場合、次のステップ1501に進む。
ステップ1501において、メインCPU101は、普図保留記憶領域に当たり決定乱数が記憶されているか否か、すなわち、普図保留数カウンタが「1」以上であるか否かを判定する。そして、普図保留数カウンタが「1」以上でない(すなわち、「0」)と判定した場合、普通図柄変動開始処理を終了する。一方、普図保留数カウンタが「1」以上であると判定した場合、次のステップ1502に進む。
ステップ1502において、メインCPU101は、普図保留数カウンタの値を「1」デクリメントする。そして、次のステップ1503に進む。
ステップ1503において、メインCPU101は、普図保留記憶領域のシフト処理を実行する。具体的には、第1記憶部に記憶されている当たり決定乱数を、メインRAM103に設けられている所定の処理領域に記憶するとともに、第2記憶部〜第4記憶部に記憶されている当たり決定乱数を、1つ番号の小さい記憶部にシフトさせる。これにより、普図保留記憶領域に記憶された当たり決定乱数は、いわゆる先入れ先出し(FIFO)で、後述の当選判定処理に用いられるようになっている。そして、次のステップ1504に進む。
ステップ1504において、メインCPU101は、現時点の遊技状態に対応する当たり決定乱数判定テーブル118(非時短判定テーブル118a又は時短判定テーブル118bのいずれか)を選択し、当該選択したテーブルと、上述のステップ1503で所定の処理領域に記憶された当たり決定乱数とに基づいて、普通図柄の抽選の結果を導出する当選判定処理を実行する。具体的には、メインCPU101は、現在の遊技状態が非時短遊技状態である場合には、非時短判定テーブル118aを参照して、所定の処理領域に記憶された当たり決定乱数を判定する。これに対して、現在の遊技状態が時短遊技状態である場合には、時短判定テーブル118bを参照して、所定の処理領域に記憶された当たり決定乱数を判定する。そして、次のステップ1505に進む。
ステップ1505において、メインCPU101は、上述のステップ1504における当選判定処理の結果が当たりであるか否かを判定する。そして、当たりでない(すなわち、ハズレ)と判定した場合、ステップ1507に進む。一方、当たりであると判定した場合、次のステップ1506に進む。
ステップ1506において、メインCPU101は、当たり図柄データをメインRAM103の所定の普図記憶領域に記憶する。そして、ステップ1508に進む。
また、上述のステップ1505で当選判定処理の結果が当たりでないと判定した場合に進むステップ1507において、メインCPU101は、ハズレ図柄データをメインRAM103の所定の普図記憶領域に記憶する。そして、次のステップ1508に進む。
ステップ1508において、メインCPU101は、現時点の遊技状態が、非時短遊技状態又は時短遊技状態のいずれに設定されているかを確認するとともに、普通図柄変動パターン決定テーブル119を参照して、現時点の遊技状態に応じた普通図柄の変動時間を普図変動時間タイマカウンタにセットする。具体的には、メインCPU101は、現時点の遊技状態が非時短遊技状態である場合には、普図変動時間タイマカウンタに「3秒」をセットし、時短遊技状態である場合には、普図変動時間タイマカウンタに「0.6秒」をセットする。そして、次のステップ1509に進む。
ステップ1509において、メインCPU101は、普通図柄の変動表示を開始するための変動表示データをセットする。これにより、普通図柄表示装置32が点滅表示を開始する。また、本形態に係るパチンコ機Pでは、当たり決定乱数が普図保留記憶領域に記憶されている場合には、普図保留数を認識できる態様で普通図柄保留表示装置33が表示されるようになっている。そして、普通図柄の変動表示が行われる場合には、当該変動表示の開始と同時に、普図保留数が1つ減ることを示すように、普通図柄保留表示装置33が表示制御される。そして、次のステップ1510に進む。
ステップ1510において、メインCPU101は、現時点の遊技状態を変動開始時の遊技状態として遊技状態バッファに記憶する。そして、次のステップ1511に進む。
ステップ1511において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄変動停止処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「11」をセットする。そして、普通図柄変動開始処理を終了する。
次に、上述したステップ1402の普通図柄変動停止処理について、図33のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1600において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄変動停止処理の実行を示すデータ「11」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「11」でないと判定した場合、普通図柄変動停止処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「11」であると判定した場合、次のステップ1601に進む。
ステップ1601において、メインCPU101は、上述のステップ1508で普図変動時間タイマカウンタにセットされた普通図柄の変動時間が経過したか否かを判定する。そして、当該変動時間が経過していないと判定した場合、普通図柄変動停止処理を終了する。一方、当該変動時間が経過したと判定した場合、次のステップ1602に進む。
ステップ1602において、メインCPU101は、普通図柄を普通図柄表示装置32に停止表示するための停止表示データをセットし、普通図柄の停止表示を実行する。そして、次のステップ1603に進む。
ステップ1603において、メインCPU101は、普通図柄を停止表示する普図停止表示時間を普図停止表示時間タイマカウンタにセットする。そして、次のステップ1604に進む。
ステップ1604において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄停止後処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「12」をセットする。そして、普通図柄変動停止処理を終了する。
次に、上述したステップ1403の普通図柄停止後処理について、図34のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1700において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが普通図柄停止後処理の実行を示すデータ「12」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「12」でないと判定した場合、普通図柄停止後処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「12」であると判定した場合、次のステップ1701に進む。
ステップ1701において、メインCPU101は、上述のステップ1603で普図停止表示時間タイマカウンタにセットされた普図停止表示時間が経過したか否かを判定する。そして、当該普図停止表示時間が経過していないと判定した場合、普通図柄停止後処理を終了する。一方、当該普図停止表示時間が経過したと判定した場合、次のステップ1702に進む。
ステップ1702において、メインCPU101は、停止表示されている普通図柄が当たり図柄であるか否かを判定する。そして、停止表示されている普通図柄が当たり図柄でない(すなわち、ハズレ図柄である)と判定した場合、ステップ1704に進む。一方、停止表示されている普通図柄が当たり図柄であると判定した場合、次のステップ1703に進む。
ステップ1703において、メインCPU101は、普図関連制御処理において可動片制御処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「13」をセットする。そして、普通図柄停止後処理を終了する。
また、上述のステップ1702で停止表示されている普通図柄が当たり図柄でないと判定した場合に進むステップ1704において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄変動開始処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「10」をセットする。そして、普通図柄停止後処理を終了する。
次に、上述したステップ1404の可動片制御処理について、図35のフローチャートを参照して説明する。
ステップ1800において、メインCPU101は、普図実行フェーズデータが可動片制御処理の実行を示すデータ「13」であるか否かを判定する。そして、普図実行フェーズデータが「13」でないと判定した場合、可動片制御処理を終了する。一方、普図実行フェーズデータが「13」であると判定した場合、次のステップ1801に進む。
ステップ1801において、メインCPU101は、可動片16bが作動制御中であるか否か、すなわち、始動入賞口ソレノイド16cが通電されているか否かを判定する。そして、可動片16bが作動制御中であると判定した場合、ステップ1804に進む。一方、可動片16bが作動制御中でないと判定した場合、次のステップ1802に進む。
ステップ1802において、メインCPU101は、普通図柄の変動開始時の遊技状態が、非時短遊技状態又は時短遊技状態のいずれであったかを確認する。そして、次のステップ1803に進む。
ステップ1803において、メインCPU101は、第2始動入賞口開放制御テーブル120を参照し、上述のステップ1802で確認した遊技状態に応じて、始動入賞口ソレノイド16cの通電制御データ(開放データ)として、通電回数(開放回数)及び通電時間(開放時間)をセットする。そして、可動片制御処理を終了する。
また、上述のステップ1801で可動片16bが作動制御中であると判定した場合に進むステップ1804において、メインCPU101は、上述のステップ1803でセットされた通電時間(開放時間)を経過したか否かを判定する。そして、通電時間(開放時間)を経過していないと判定した場合、可動片制御処理を終了する。一方、通電時間(開放時間)を経過したと判定した場合、次のステップ1805に進む。
ステップ1805において、メインCPU101は、可動片16bの作動の停止、すなわち、始動入賞口ソレノイド16cの通電の停止を実行する。そして、次のステップ1806に進む。
ステップ1806において、メインCPU101は、普図関連制御処理において普通図柄変動開始処理が実行されるように、普図実行フェーズデータに「10」をセットする。そして、可動片制御処理を終了する。
(パチンコ機Pにおける演出の概要)
以上のように、主制御基板100において各種処理が実行されることにより、特図遊技、普図遊技及び特別遊技が進行することとなる。そして、これら遊技の進行中には、主制御基板100から種々のコマンドを副制御基板300に送信し、このコマンドを副制御基板300が受信することにより、当該副制御基板300が、遊技の進行に伴う演出の制御を実行する。
以下では、特別図柄の変動表示中に実行され、大当たりの抽選の結果を報知する変動演出、所定の表示態様で保留表示を行う保留表示演出、及び、操作ボタン9bの押下操作を促す態様で保留表示が行われ、操作ボタン9bが押下操作されることにより所定の表示態様による保留表示に切り替わる保留操作演出について説明する。なおここでは、遊技状態が非時短遊技状態(すなわち、通常遊技状態)である場合の各演出の内容について説明し、遊技状態が時短遊技状態(すなわち、高確率時短遊技状態)である場合の各演出の内容については説明を省略する。
(変動演出の概要)
本形態に係るパチンコ機Pで実行される変動演出では、演出表示装置21に表示される背景画像に重ねて、演出図柄50(ダミー図柄)の変動表示が行われる。そして、変動表示した後に停止表示された演出図柄50の組み合わせ(停止表示態様)により、大当たりの抽選の結果が遊技者に報知されるようになっている。
具体的には、特別図柄の変動表示の開始後に、すべての演出図柄50が停止表示された状態から、すべての演出図柄50の変動表示が開始され(図36(a)及び(b)、図37(a)及び(b)参照)、その後、左側に位置する演出図柄50(以下、第1停止図柄という)、右側に位置する演出図柄50(以下、第2停止図柄という)、中央に位置する演出図柄50(以下、第3停止図柄)という順番で停止表示される(図36(c)〜(e)、図37(c)〜(e)参照)。
そして、大当たりの抽選の結果が大当たりであった場合には、すべての演出図柄50が同一の図柄で停止表示される(図37(e)参照)。すなわち、すべての演出図柄50が同一の図柄で停止表示されることにより、大当たりの抽選の結果が大当たりであることが報知される。
これに対して、大当たりの抽選の結果がハズレであった場合には、すべての演出図柄50が同一の図柄で停止表示されることはない(図36(e)参照)。すなわち、少なくとも一の演出図柄50が他の演出図柄50とは異なる図柄で停止表示されることにより、大当たりの抽選の結果がハズレであることが報知される。
また、第3停止図柄は、第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31に特別図柄が停止表示するのとほぼ同時に停止表示されるようになっている。これにより、演出図柄50の停止表示に先んじて、第1特別図柄表示装置30又は第2特別図柄表示装置31に特別図柄が停止表示され、特別図柄の種別で大当たりの抽選の結果が把握されてしまうことを防止している。
また、変動演出の前半部分の態様としては、第1停止図柄と第2停止図柄とが異なる図柄で停止表示されるリーチなし変動パターン、及び、第1停止図柄と第2停止図柄とが同一の図柄で停止表示される(いわゆるリーチ表示が行われる)リーチ変動パターンが設けられている。リーチなし変動パターン及びリーチ変動パターンはそれぞれ複数の態様を有しており、各態様には、変動の仕方や演出図柄50の表示内容等が種々設定されている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、受信した変動モードコマンドに対応する変動モード番号が「00H」であった場合にリーチなし変動パターンにより変動演出の前半部分が実行され、「00H」以外であった場合にリーチ変動パターンにより変動演出の前半部分が実行される。
リーチ変動パターンとしては、変動モード番号が「01H」であった場合に実行可能な態様であるノーマルリーチパターン、並びに、変動モード番号が「02H」又は「03H」であった場合に実行可能な態様である特殊リーチパターンが設けられている。
ノーマルリーチパターンは、変動の仕方や演出図柄50の表示内容に特段の変化が生じることなく単に第1停止図柄と第2停止図柄とが同一の図柄で停止表示されるものである(図37参照)。また、特殊リーチパターンは、すべての演出図柄50が所定の停止表示態様で仮停止した後に変動表示を再開するという態様の表示が所定回数行われ(いわゆる擬似連が行われ)、その後に、リーチ表示がなされるものである(図38参照)。本形態における特殊リーチパターンでは、1回又は2回の仮停止が行われるようになっている。また、変動演出が開始されてから6秒後に1回目の仮停止が行われ、1回目の仮停止が行われてから6秒後に(変動演出が開始されてから12秒後に)2回目の仮停止が行われるようになっている。
なお、リーチ変動パターンは、上述の態様に限定されるものではない。たとえば、リーチ表示が行われるまでの間に所定のカットイン画像が表示される態様(カットイン演出)、操作ボタン9bが押下操作されることにより所定の示唆や報知を行う態様(ボタン操作演出)、役物演出装置が所定態様で作動する態様(役物作動演出)等を設けてもよい。また、同一種類の演出や異なる種類の演出が複数回実行される態様等を設けてもよい。
また、特殊リーチパターンによる変動演出において仮停止を行う回数、仮停止を行うタイミングは、上述の内容に限定されるものではなく、種々の回数や種々の時点を設定することができる。
また、リーチ変動パターンにおいては、第1停止図柄と第2停止図柄とが同一の図柄で停止表示されるリーチ表示を行わず、当該リーチ表示を行う代わりにリーチが発生した旨を所定の画像を表示することにより報知するようにしてもよい。
変動演出の前半部分の態様がリーチ変動パターンであった場合における変動演出の後半部分の態様としては、リーチ表示後に演出表示装置21に所定の発展演出画像(たとえば、演出図柄50が次々と破壊されていくような動画等)を表示するリーチ発展演出が実行され、その後大当たりの抽選の結果を報知する発展ありパターン(図39参照)、及び、リーチ表示後にリーチ発展演出が実行されることなく、大当たりの抽選の結果を報知する発展なしパターン(図37参照)が設けられている。発展ありパターン及び発展なしパターンはそれぞれ複数の態様を有しており、各態様には、変動の仕方や演出図柄50の表示内容等が種々設定されている。
また、変動演出の前半部分の態様がリーチなし変動パターンであった場合における変動演出の後半部分の態様としては、後半変動時間の経過後に大当たりの抽選の結果がハズレであることが報知されるハズレ変動パターン(図36参照)が設けられている。
本形態に係るパチンコ機Pでは、受信した変動パターンコマンドに対応する変動パターン番号が「05H」であった場合に発展なしパターンにより変動演出の後半部分が実行され、当該変動パターン番号が「06H」、「07H」、「A6H」又は「A7H」であった場合に発展ありパターンにより変動演出の後半部分が実行される。また、受信した変動パターンコマンドに対応する変動パターン番号が「00H」、「01H」、「02H」、「03H」又は「04H」であった場合にハズレ変動パターンにより変動演出の後半部分が実行される。
なお、発展ありパターンは、上述の態様に限定されるものではない。たとえば、リーチ発展演出中に、表示されている発展演出画像よりも大当たりの当選の期待度が高い旨を示唆する高期待度発展演出画像の表示に切り替わる態様(チャンスアップ演出)、リーチ発展演出中に所定のカットイン画像が表示される態様(カットイン演出)、操作ボタン9bが押下操作されることにより所定の示唆や報知を行う態様(ボタン操作演出)、役物演出装置が所定態様で作動する態様(役物作動演出)等を設けてもよい。また、同一種類の演出や異なる種類の演出が複数回実行される態様等を設けてもよい。
また、これらの演出においては、画像の表示のみならず、画像の表示に併せて、音声出力装置10(スピーカ)から所定のBGMや音声等を出力してもよいし、演出照明装置23(ランプ)を所定の点灯パターンや色で発光させてもよい。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、演出図柄50の変動表示が開始されてからリーチ表示の有無が報知されるまで(すなわち、第2停止図柄が停止表示されるまで)が、変動演出の前半部分に相当し、リーチ表示の有無が報知されてから第3停止図柄が停止表示されるまで(すなわち、演出図柄50の変動が終了するまで)が、変動演出の後半部分に相当する。
また、特に図示していないが、本形態に係るパチンコ機Pでは、副制御基板300のサブROM302に、変動演出の態様(停止表示される演出図柄50の種類、発展ありパターンの態様等)を決定するための種々の変動演出決定テーブルが記憶されている。副制御基板300のサブCPU301は、主制御基板100から送信された変動モードコマンド及び変動パターンコマンドを受信することにより、所定の条件に応じた変動演出決定テーブルを選択するとともに、所定の数値範囲内(たとえば、0〜249)で演出乱数(前半変動演出乱数、後半変動演出乱数)を取得する。そして、選択された変動演出決定テーブル、主制御基板100のメインCPU101から受信した変動モードコマンド、変動パターンコマンド及び取得された演出乱数(前半変動演出乱数、後半変動演出乱数)に基づいて、変動演出の態様を決定する。
具体的には、本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、変動モードコマンドに基づいて変動演出の前半部分の態様が決定され、変動パターンコマンドに基づいて変動演出の後半部分の態様(リーチ発展演出の有無等)が決定されるようになっている。これにより、決定された態様に基づいた変動演出が、演出表示装置21において実行されることとなる。
なお、特に図示していないが、変動演出の前半部分の態様として特殊リーチパターン(すなわち、演出図柄50の仮停止が実行される態様)を実行するか否か、及び、特殊リーチパターンの態様(仮停止が行われる回数等)については、変動演出の開始時点ではなく、保留記憶がなされた時点で決定されるようになっている。すなわち、特殊リーチパターンの実行の可否は、変動モードコマンドに基づいて決定されるのではなく、事前判定コマンドに基づいて決定される。これにより、サブCPU301は、保留記憶がなされた時点で、当該保留記憶に基づく変動演出の前半部分において特殊リーチパターンが実行されるか否かを把握できるようになっている。
(保留表示演出の概要)
保留表示演出は、保留記憶がなされた場合や保留記憶が読み出された場合に、演出表示装置21において、所定の表示態様で保留表示を行うものである。ここでは、第1特図乱数の保留記憶に基づく保留表示演出についてのみ説明するものとし、第2特図乱数の保留記憶に基づく保留表示演出については説明を省略する。
図40等に示すように、演出表示装置21における表示部21aの下部には、第1特図乱数の保留表示領域52が設けられている。そして、第1特図乱数について保留記憶がなされると、この保留表示領域52に、保留記憶がなされた旨を示す保留表示が行われ、この保留表示により保留数が遊技者に報知されるようになっている。
具体的には、保留表示領域52の最左部に、読み出された保留(すなわち、現時点における特別図柄の変動表示の対象である保留)を表示する読み出し保留表示部52aが設けられているとともに、読み出し保留表示部52aの右側に、記憶された保留を記憶順に表示する第1保留表示部52b、第2保留表示部52c、第3保留表示部52d、第4保留表示部52eが設けられている。そして、第1保留表示部52b、第2保留表示部52c、第3保留表示部52d、第4保留表示部52eの4つの保留表示部により第1特図保留数が示されるようになっている。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、上述したように、主制御基板100のメインRAM103に第1特図乱数を記憶する第1保留記憶領域が設けられているが、副制御基板300のサブRAM303にも、第1特図乱数に係る大当たり情報、事前判定コマンドが有する変動モード番号及び変動パターン番号、事前判定コマンドの受信に基づいて決定された特殊リーチパターンの実行の可否、特殊リーチパターンの態様、後述する保留変化演出の実行の可否、保留表示の表示態様の切り替えの態様、保留特殊演出の実行の可否、保留特殊演出の態様、維持開始タイミング等の保留情報(事前判定情報)が記憶される第1保留記憶領域が設けられている。
このサブRAM303に設けられる第1保留記憶領域には、第1記憶部〜第4記憶部の計4つの記憶部から構成されており、第1記憶部が第1保留表示部52bに対応し、以下、第2記憶部〜第4記憶部が、それぞれ第2保留表示部52c〜第4保留表示部52eに対応している。そして、各記憶部に保留情報が記憶されると、対応する保留表示部において保留表示が行われる。また、変動モードコマンドを受信すると、第1記憶部に記憶された保留情報が読み出され、当該保留情報がサブRAM303の所定の処理領域に記憶されるとともに、特別図柄の変動表示及び変動演出が開始される。そして、これに伴って、読み出し保留表示部52aにおいて読み出された保留を対象とする保留表示が行われる。
また、サブCPU301は、第1保留記憶領域におけるいずれの記憶部まで保留情報が記憶されているかを確認することで、第1特図保留数を把握できるようになっている。たとえば、いずれの記憶部にも保留情報が記憶されていない場合には、第1特図保留数は「0」であると把握することができ、第2記憶部まで保留情報が記憶されている場合には、第1特図保留数は「2」であると把握することができる。
たとえば、特別図柄の変動表示及び変動演出が実行されておらず第1特図保留数が「0」である場合には、読み出し保留表示部52a、第1保留表示部52b、第2保留表示部52c、第3保留表示部52d、第4保留表示部52eのいずれにも保留表示が行われていない。そして、この場合に保留記憶がなされると、第1記憶部に保留情報が記憶されるため、第1保留表示部52bにおいて保留表示が行われる。その後、当該保留記憶が読み出されて特別図柄の変動表示及び変動演出が開始されると、第1保留表示部52bにおける保留表示が読み出し保留表示部52aへシフトされて、読み出し保留表示部52aにおいて保留表示が行われるとともに、第1保留表示部52bにおける保留表示が消去されることとなる。
また、たとえば、特別図柄の変動表示及び変動演出の実行中であって第1特図保留数が「3」である場合には、第1記憶部〜第3記憶部に保留情報が記憶されているため、読み出し保留表示部52aにおいて保留表示が行われるとともに、第1保留表示部52b、第2保留表示部52c、第3保留表示部52dにおいて保留表示が行われる。その後、実行中の特別図柄の変動表示及び変動演出が終了し、第1記憶部における保留記憶が読み出されて、次の特別図柄の変動表示及び変動演出が開始されると、第1保留表示部52bにおける保留表示が読み出し保留表示部52aへシフトされ、第2保留表示部52cにおける保留表示が第1保留表示部52bへシフトされ、第3保留表示部52dにおける保留表示が第2保留表示部52cへシフトされて、各保留表示部における保留表示が更新されるとともに、第3保留表示部52dにおける保留表示が消去されることとなる(図40(a)〜(c)参照)。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、保留表示の表示態様として、白色の丸印が表示される態様(以下、白保留という)、青色の丸印が表示される態様(以下、青保留という)、赤色の丸印が表示される態様(以下、赤保留という)、紫色の丸印が表示される態様(以下、紫保留という)、金色の丸印が表示される態様(以下、金保留)が設けられており(図40等参照)、保留記憶がなされるといずれかの表示態様により保留表示が行われる。そして、これらの保留表示の表示態様については、大当たりに当選した場合に表示される可能性の高低がそれぞれ別個に設定されている。これにより、保留表示における態様に応じて、大当たりに対する遊技者の期待感を変化させることができるようになっている。
なお、図面において、「白」の文字が付された丸印は白保留を示し、「青」の文字が付された丸印は青保留を示し、「赤」の文字が付された丸印は赤保留を示し、「紫」の文字が付された丸印は紫保留を示し、「金」の文字が付された丸印は金保留を示している。
さらに、本形態に係るパチンコ機Pでは、保留記憶がなされた時点における保留表示の表示態様が、より大当たりの期待度の高い他の表示態様に切り替わる保留変化演出を実行できるようになっている(図41等参照)。なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、所定の実行禁止条件(たとえば、記憶されている保留のいずれかについて保留変化演出の実行が決定されていること、記憶されている保留のいずれかについて保留変化演出が実行されていること等)が成立していない場合に、新たに記憶された保留を対象として保留変化演出の実行を決定できるようになっている。そして、新たに記憶された保留を対象として保留変化演出の実行が決定された場合には、その後に実行される変動演出の開始時点(すなわち、その後の保留表示のシフトが行われるタイミング)又は当該保留に基づく変動演出における演出図柄50の仮停止が行われるタイミングにおいて、保留変化演出の実行対象の保留について保留表示の表示態様を切り替えることができるように設定されている。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、保留表示の表示態様の切り替えに関し所定のキャラクターによる所定のアクションの表示が行われる保留特殊演出を実行できるようになっている(図41等参照)。この保留特殊演出では、所定のキャラクターが出現し、当該キャラクターが保留表示の表示態様を切り替える表示が行われる態様(以下、第1態様という)や、所定期間保留表示の表示態様を切り替えることなく維持する表示が行われた後に所定のキャラクターが出現し、当該キャラクターが、維持されていた保留表示の表示態様を切り替える表示が行われる態様(以下、第2態様という)による演出が実行される。
本形態に係るパチンコ機Pでは、上述のように、新たに記憶された保留を対象として保留変化演出の実行が決定された場合、決定された保留表示の表示態様の切り替えを対象として、上述の保留特殊演出を実行するか否かの決定、及び、保留特殊演出の態様(第1態様又は第2態様)の決定が行われる。
そして、第1態様による保留特殊演出の実行が決定された場合には、当該保留特殊演出の実行対象となった保留表示の表示態様の切り替えのタイミングに至ると、所定のキャラクターが出現し、当該キャラクターが保留表示の表示態様を切り替える表示が行われるとともに、保留表示の表示態様の切り替えが行われる。
また、第2態様による保留特殊演出の実行が決定された場合には、保留表示の表示態様の維持を開始する維持開始タイミングを決定する。そして、この決定された維持開始タイミングから、保留表示の表示態様を維持する表示が行われ、当該保留特殊演出の実行対象となった保留表示の表示態様の切り替えのタイミングに至ると、所定のキャラクターが出現し、当該キャラクターが保留表示の表示態様を切り替える表示が行われるとともに、保留表示の表示態様の切り替えが行われる。
なお、所定のキャラクターが出現するタイミングは、保留表示の表示態様の切り替えのタイミングに限定されるものではない。たとえば、保留表示の表示態様の切り替えのタイミングよりも前に所定のキャラクターを出現させてもよい。そして、このように設定した場合には、上述のタイミングまで所定のキャラクターが待機する表示を行った上で、当該タイミングに至ると、当該キャラクターが保留表示の表示態様を切り替える表示を行ってもよい。
以下、保留変化演出及び保留特殊演出について、具体例を挙げて説明する。
たとえば、特別図柄の変動表示及び変動演出の実行中であって第1特図保留数が「0」である場合に新たな保留記憶がなされ、第1記憶部に当該新たな保留に係る保留情報が記憶されたものとする。なお、読み出し保留表示部52aにおいては白保留の保留表示がなされていたものとする(図41(a)参照)。そして、この新たに記憶された保留について、保留記憶がなされた時点で青保留による保留表示が行われ、次の変動演出が開始された時点(すなわち、上述の新たに記憶された保留についての変動演出が開始された時点)で、青保留による保留表示から赤保留による保留表示に切り替わる保留変化演出の実行、及び、当該青保留による保留表示から赤保留による保留表示への切り替えを対象として第1態様による保留特殊演出の実行が決定されたものとする。
すると、保留記憶がなされた時点から、第1保留表示部52bにおいて青保留による保留表示が行われる(図41(b)及び(c)参照)。そして、実行中の変動演出が終了し、第1記憶部に記憶された保留情報(すなわち、保留変化演出の実行の対象となった保留の保留情報)に係る保留情報が読み出されて当該保留情報に基づく変動演出が開始されると、第1保留表示部52bにおいて行われていた青保留による保留表示が読み出し保留表示部52aへ移動する(図41(d)参照)。ここで、上述の如く、第1態様による保留特殊演出の実行が決定されているため、所定のキャラクターが出現し、当該キャラクターが保留表示の表示態様を切り替える表示(本形態では、スマイルマークとともに「CHANGE!」という文字が出現し、保留表示の表示態様を切り替える表示)が行われ、これに伴って、読み出し保留表示部52aにおける青保留による保留表示が赤保留による保留表示に切り替わることとなる(図41(e)及び(f)参照)。これにより、読み出し保留表示部52aにおいて、赤保留による保留表示が行われる。
また、たとえば、特別図柄の変動表示及び変動演出の実行中であって第1特図保留数が「2」である場合に新たな保留記憶がなされ、第3記憶部に当該新たな保留に係る保留情報が記憶されたものとする。なお、読み出し保留表示部52a、第1保留表示部52b及び第2保留表示部52cにおいてはいずれも、白保留の保留表示がなされていたものとする(図42(a)参照)。そして、この新たに記憶された保留に基づく変動演出の前半部分の態様として特殊リーチパターンが決定され、特殊リーチパターンの態様として仮停止が2回行われるパターンが決定されたものとする。また、この新たに記憶された保留について、保留記憶がなされた時点で白保留による保留表示が行われ、次の変動演出が開始された時点で白保留による保留表示から青保留による保留表示に切り替わり、その次の変動演出が開始された時点では保留表示の切り替えは行われず、さらにその次の変動演出が開始された時点(すなわち、上述の新たに記憶された保留に基づく変動演出が開始された時点)で、青保留による保留表示から赤保留による保留表示に切り替わり、さらに当該変動演出の前半部分において特殊リーチパターンの1回目の仮停止が行われる時点で、赤保留による保留表示から紫保留による保留表示に切り替わる保留変化演出の実行が決定されたものとする。また、当該赤保留による保留表示から紫保留による保留表示への切り替えを対象として第2態様による保留特殊演出の実行が決定されるとともに、保留表示の表示態様の維持を開始する維持開始タイミングとして、保留記憶が行われた時点で実行されていた変動演出の次の変動演出の実行時点(すなわち、白保留による保留表示から青保留による保留表示に切り替わる時点)が決定されたものとする。
すると、保留記憶がなされた時点から、第3保留表示部52dにおいて白保留による保留表示が行われる(図42(b)参照)。そして、実行中の変動演出が終了し、第1記憶部に記憶されていた保留情報が読み出されて当該保留情報に基づく変動演出が開始されると、第3保留表示部52dにおいて行われていた白保留による保留表示が第2保留表示部52cへ移動するとともに、第2保留表示部52cにおける白保留による保留表示が青保留による保留表示に切り替わることとなる(図42(c)及び(d)参照)。そして、上述の如く、第2態様による保留特殊演出の実行が決定され、かつ、この青保留による保留表示への切り替えが行われる時点が維持開始タイミングとして決定されているため、この時点で、保留表示の表示態様を維持する表示(本形態では、対象となる保留表示の上側における「HOLD!」という文字の表示)が開始される(図42(d)参照)。また、実行中の変動演出が終了し、第1記憶部に記憶されていた保留情報が読み出されて当該保留情報に基づく変動演出が開始されると、第2保留表示部52cにおいて行われていた青保留による保留表示が第1保留表示部52bへ移動する(図42(e)及び(f)参照)。このとき、保留変化は行われないとともに、上述のように、保留表示の表示態様が維持されているため、第1保留表示部52bにおいて青保留による保留表示及び保留表示の表示態様を維持する表示が継続して行われる(図42(f)参照)。そして、さらに、実行中の変動演出が終了し、第1記憶部に記憶されていた保留情報(すなわち、保留変化演出の実行の対象となった保留の保留情報)が読み出されて当該保留情報に基づく変動演出が開始されると、第1保留表示部52bにおいて行われていた青保留による保留表示が読み出し保留表示部52aへ移動する(図42(g)及び(h)参照)。このとき、青保留による保留表示が赤保留による保留表示に切り替わる旨が決定されているものの、保留表示の表示態様が維持されているため、読み出し保留表示部52aにおいて青保留による保留表示及び保留表示の表示態様を維持する表示が継続して行われる(図42(h)参照)。そして、この変動演出の前半部分において、特殊リーチパターンの1回目の仮停止が行われると、第2態様による保留特殊演出の実行が決定されているため、所定のキャラクターが出現し、当該キャラクターが保留表示の表示態様を切り替える表示が行われ、これに伴って、読み出し保留表示部52aにおける青保留による保留表示が紫保留による保留表示に切り替わることとなる(図42(i)及び(j)参照)。これにより、読み出し保留表示部52aにおいて、紫保留による保留表示が行われる。
すなわち、この場合には、保留変化演出の実行の対象となった保留に基づく変動演出が開始された時点で、青保留による保留表示が赤保留による保留表示に切り替わる旨が決定されていたものの、この時点では保留表示の表示態様が維持されている。したがって、赤保留による保留表示への切り替えは行われることなく、保留表示の維持が終了する時点(1回目の仮停止が行われる時点)で切り替わることとなっていた保留表示の表示態様(すなわち、紫保留による保留表示)に直接切り替わることとなる。
なお、特に図示していないが、保留表示の維持が終了して保留表示の表示態様が切り替わった後の所定のタイミングで保留表示の表示態様の切り替えが決定されていた場合には、この決定されていた切り替えは予定通り実行されるようになっている。たとえば、上述の例において、2回目の仮停止が行われる時点で、紫保留による保留表示が金保留による保留表示に切り替わる旨が決定されていた場合には、上述のように、1回目の仮停止が行われる時点で保留表示の維持が終了して紫保留による保留表示に切り替わった後、2回目の仮停止が行われる時点で紫保留による保留表示が金保留による保留表示に切り替わることとなる。
また、保留変化演出における保留表示の切り替えの態様は複数設けられており、これらの態様について、大当たりに当選した場合に実行される可能性の高低がそれぞれ別個に設定されている。これにより、保留表示の切り替えの態様に応じて、大当たりに対する遊技者の期待感を変化させることができるようになっている。
(保留表示の表示態様、保留変化演出の実行可否等に関する各種決定の概要)
保留記憶がなされた時点における当該記憶された保留についての保留表示の表示態様(以下、初期保留表示態様という)、保留変化演出の実行の可否、保留変化演出を実行する場合における保留表示の切り替えの態様は、保留記憶がなされた時点において主制御基板100から取得する事前判定コマンドに含まれる変動パターン番号、保留記憶がなされた時点における第1特図保留数、及び、当該記憶された保留に基づく変動演出において実行される仮停止の回数(すなわち、事前判定コマンドに含まれる変動モード番号に基づいて決定された特殊リーチパターンの実行の可否及び態様)に基づいて決定されるようになっている。
具体的には、副制御基板300のサブROM302には、初期保留表示態様、保留変化演出の実行の可否、保留表示の切り替えの態様を決定するための保留態様決定テーブル121が複数記憶されている。本形態に係るパチンコ機Pでは、保留記憶がなされた時点における第1特図保留数(0〜3のいずれか)、及び、当該保留に基づく変動演出において実行される仮停止の回数(本形態では0〜2のいずれか)ごとに、それぞれ対応する保留態様決定テーブル121が設けられている。そして、サブCPU301は、上述の第1特図保留数及び仮停止の回数に応じた保留態様決定テーブル121を参照して、初期保留表示態様、保留変化演出の実行の可否、保留表示の切り替えの態様を決定するようになっている。なお、特別図柄の変動表示及び変動演出が行われていないときに保留記憶がなされた場合、並びに、特別図柄の変動表示及び変動演出の実行中であって第1特図保留数が「0」のときに保留記憶がなされた場合はいずれも、第1特図保留数「0」に対応する保留態様決定テーブル121が参照されるようになっている。
ここでは、保留記憶がなされた時点における第1特図保留数が「0」であり、かつ当該記憶された保留に基づく変動演出において実行される仮停止の回数が2回であった場合に参照される保留態様決定テーブル121(以下、保留態様決定テーブルAという)、及び、保留記憶がなされた時点における第1特図保留数が「3」であり、かつ当該記憶された保留に基づく変動演出において実行される仮停止の回数が2回であった場合に参照される保留態様決定テーブル121(以下、保留態様決定テーブルBという)について説明し、他の保留態様決定テーブル121については説明を省略する。
各保留態様決定テーブル121には、保留記憶がなされた時点において主制御基板100から取得する事前判定コマンドに含まれる変動パターン番号、及び、所定の数値範囲(本形態では0〜249)内で取得される保留態様決定乱数ごとに対応付けられて、初期保留表示態様、保留変化演出の実行の可否、保留表示の切り替えの態様が定められている。
副制御基板300のサブCPU301が主制御基板100のメインCPU101から事前判定コマンドを受信すると、上述の如く、事前判定コマンドに含まれる変動モード番号に基づいて、記憶された保留に基づく変動演出の前半部分における特殊リーチパターンの実行の可否及び態様(仮停止の回数が1回又は2回)が決定される。これにより、当該変動演出における仮停止の回数(0回(特殊リーチパターンの実行が決定されなかった場合)、1回又は2回)が決定される。そして、サブCPU301は、当該決定の内容に基づく仮停止の回数、及び、当該時点における第1特図保留数を確認し、当該第1特図保留数及び仮停止の回数に対応する保留態様決定テーブル121を取得するとともに、所定の数値範囲(0〜249)から1の保留態様決定乱数を取得する。そして、サブCPU301は、取得した保留態様決定テーブル121、事前判定コマンドに含まれる変動パターン番号、及び、保留態様決定乱数に基づいて、初期保留表示態様、保留変化演出の実行の可否、保留表示の切り替えの態様を決定する。
具体的には、図43(a)に示すように、保留態様決定テーブルAによれば、サブCPU301が受信した事前判定コマンドに対応する変動パターン番号が「06H」、「07H」、「A6H」又は「A7H」であった場合に、初期保留表示態様として、白保留又は青保留のいずれかが決定される。そして、初期保留表示態様として白保留が決定された場合には、保留変化の非実行(すなわち、白保留のまま保留変化しない態様)、記憶された保留に基づく変動演出の開始時点→当該変動演出において1回目の仮停止が行われる時点→当該変動演出において2回目の仮停止が行われる時点の順に、白保留→青保留→青保留となる態様、青保留→青保留→青保留となる態様、青保留→青保留→赤保留となる態様、青保留→赤保留→赤保留となる態様、青保留→赤保留→紫保留となる態様のいずれかが決定される。また、初期保留表示態様として青保留が決定された場合には、保留変化の非実行(すなわち、青保留のまま保留変化しない態様)、記憶された保留に基づく変動演出の開始時点→当該変動演出において1回目の仮停止が行われる時点→当該変動演出において2回目の仮停止が行われる時点の順に、青保留→赤保留→赤保留となる態様、赤保留→赤保留→赤保留となる態様、赤保留→赤保留→紫保留となる態様、赤保留→紫保留→紫保留となる態様、赤保留→紫保留→金保留となる態様のいずれかが決定される。
また、図43(b)に示すように、保留態様決定テーブルBによれば、サブCPU301が受信した事前判定コマンドに対応する変動パターン番号が「06H」、「07H」、「A6H」又は「A7H」であった場合に、初期保留表示態様として、白保留又は青保留のいずれかが決定される。そして、初期保留表示態様として白保留が決定された場合には、保留変化の非実行(すなわち、白保留のまま保留変化しない態様)、記憶された保留に基づく変動演出の3回前に実行される変動演出の開始時点→記憶された保留に基づく変動演出の2回前に実行される変動演出の開始時点→記憶された保留に基づく変動演出の1回前に実行される変動演出の開始時点→記憶された保留に基づく変動演出の開始時点→当該変動演出において1回目の仮停止が行われる時点→当該変動演出において2回目の仮停止が行われる時点の順に、白保留→白保留→青保留→青保留→赤保留→赤保留となる態様、白保留→青保留→青保留→青保留→赤保留→赤保留となる態様、白保留→青保留→青保留→赤保留→赤保留→赤保留となる態様、白保留→青保留→青保留→赤保留→赤保留→紫保留となる態様、白保留→青保留→赤保留→赤保留→紫保留→紫保留となる態様、白保留→青保留→赤保留→赤保留→紫保留→金保留となる態様のいずれかが決定される。また、初期保留表示態様として青保留が決定された場合には、保留変化の非実行(すなわち、青保留のまま保留変化しない態様)、記憶された保留に基づく変動演出の3回前に実行される変動演出の開始時点→記憶された保留に基づく変動演出の2回前に実行される変動演出の開始時点→記憶された保留に基づく変動演出の1回前に実行される変動演出の開始時点→記憶された保留に基づく変動演出の開始時点→当該変動演出において1回目の仮停止が行われる時点→当該変動演出において2回目の仮停止が行われる時点の順に、青保留→青保留→赤保留→赤保留→赤保留→赤保留となる態様、青保留→青保留→赤保留→赤保留→赤保留→紫保留となる態様、青保留→赤保留→赤保留→赤保留→赤保留→赤保留となる態様、青保留→赤保留→赤保留→赤保留→赤保留→紫保留となる態様、青保留→赤保留→赤保留→赤保留→紫保留→紫保留となる態様、青保留→赤保留→赤保留→紫保留→紫保留→紫保留となる態様、青保留→赤保留→赤保留→紫保留→紫保留→金保留となる態様のいずれかが決定される。
また、図43において変動パターン番号と上記内容とが対応付けられた各選択領域に記された数字は、上述と同様に、当該選択領域に割り振られた乱数の範囲(当該選択領域の選択比率)を示している。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、記憶された保留を対象として保留変化演出の実行が決定された場合には、その後に実行される変動演出の開始時点(すなわち、記憶されている各保留に基づく変動演出の開始時点、換言すれば、その後の保留表示のシフトが行われるタイミング)又は当該保留に基づく変動演出において仮停止が行われる時点で、保留変化演出の実行対象の保留について保留表示の表示態様を切り替えることができるように設定されていたが、保留表示の表示態様を切り替えるタイミングはこれに限定されるものではない。
たとえば、各変動演出中における所定のタイミングで、保留表示の表示態様が切り替わるように設定してもよい。このように設定することで、保留表示の表示態様が切り替わるタイミングのバリエーションが増えることとなるため、保留変化演出に対する遊技者の興趣を高めることができる。
また、記憶された保留に基づく変動演出中においては、保留表示の表示態様が切り替わらないように設定してもよい。このように設定することで、当該保留に基づく変動演出中は、当該変動演出のみに遊技者を着目させることができる。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、変動パターン番号が「06H」、「07H」、「A6H」又は「A7H」であった場合、すなわち、変動演出においてリーチ表示が行われてリーチ発展演出が実行される場合に、保留変化演出を実行できるように設定されていたが、変動演出においてリーチ表示が実行されない場合や、リーチ表示が行われるもののリーチ発展演出が実行されない場合にも、保留変化演出を実行できるように設定してもよい。このように設定することで、保留変化演出の実行機会が増えることとなるため、保留変化演出に対する遊技者の興趣を高めることができる。
なお、保留表示の表示態様も、上記した内容に限定されるものではなく、たとえば、他の色の丸印が表示される態様や、他の形(星印、キャラクター等)が表示される態様を設けてもよい。また、大当たりに当選している場合にのみ表示される保留表示の表示態様を設けてもよい。また、保留表示の切り替えの態様も、上記した内容に限定されるものではない。また、大当たりに当選している場合にのみ選択される保留表示の切り替えの態様を設けてもよい。このように設定することで、保留変化演出に対する遊技者の興趣を高めることができる。
(保留特殊演出の決定の概要)
本形態に係るパチンコ機Pでは、上述のように、記憶された保留を対象として、保留変化演出の実行が決定され保留表示の表示態様の切り替えの態様が決定されると、決定された保留表示の表示態様の切り替えを対象とした保留特殊演出の実行の可否、及び、保留特殊演出を実行する場合の態様(第1態様又は第2態様)が決定される。
具体的には、副制御基板300のサブROM302には、保留特殊演出の実行の可否、保留特殊演出の態様を決定するための保留特殊演出決定テーブル122が記憶されている。
保留特殊演出決定テーブル122には、保留変化演出の実行対象となった保留が記憶された時点において主制御基板100から取得する事前判定コマンドに含まれる変動パターン番号、及び、所定の数値範囲(本形態では0〜249)内で取得される保留特殊演出決定乱数ごとに対応付けられて、保留特殊演出の実行の可否、及び、保留特殊演出の態様が定められている。
記憶された保留を対象として、保留変化演出の実行が決定され保留表示の表示態様の切り替えの態様が決定されると、サブCPU301は、所定の数値範囲(0〜249)から1の保留特殊演出決定乱数を取得するとともに、保留特殊演出決定テーブル122、事前判定コマンドに含まれる変動パターン番号、及び、取得した保留特殊演出決定乱数に基づいて、決定された保留表示の表示態様の切り替えを対象とした保留特殊演出の実行の可否、保留特殊演出の態様を決定する。
具体的には、図44に示すように、保留特殊演出決定テーブル122によれば、サブCPU301が受信した事前判定コマンドに対応する変動パターン番号が「06H」、「07H」、「A6H」又は「A7H」であった場合に、決定された保留表示の表示態様の切り替えを対象として、保留特殊演出の非実行(すなわち、保留特殊演出を実行しない旨)、第1態様による保留特殊演出の実行、又は、第2態様による保留特殊演出の実行のいずれかが決定される。
また、図44において変動パターン番号と上記内容とが対応付けられた各選択領域に記された数字は、上述と同様に、当該選択領域に割り振られた乱数の範囲(当該選択領域の選択比率)を示している。本形態に係るパチンコ機Pでは、変動パターン番号が「A6H」又は「A7H」であった場合(すなわち、大当たりの場合)の方が、変動パターン番号が「06H」又は「07H」であった場合(すなわち、ハズレの場合)よりも、保留特殊演出が実行される可能性が高くなるように設定されている。したがって、保留特殊演出が実行された場合には、保留特殊演出が実行されなかった場合よりも大当たりに対する期待度が高いこととなる。
なおここで、本形態に係るパチンコ機Pでは、決定された保留表示の表示態様の切り替えの態様によっては、記憶された保留を対象として保留表示の表示態様の切り替えが複数回行われる場合がある。この場合には、最後に行われる保留表示の表示態様の切り替えから最初に行われる保留表示の表示態様の切り替えに向けて、各保留表示の表示態様の切り替えを対象として保留特殊演出の実行の可否、保留特殊演出の態様を決定する。そして、いずれかの保留表示の表示態様の切り替えを対象として保留特殊演出の実行が決定されると、保留特殊演出の実行の可否の決定を終了するようになっている。
たとえば、保留表示の表示態様の切り替えの態様として、記憶された保留に基づく変動演出の3回前に実行される変動演出の開始時点→記憶された保留に基づく変動演出の2回前に実行される変動演出の開始時点→記憶された保留に基づく変動演出の1回前に実行される変動演出の開始時点→記憶された保留に基づく変動演出の開始時点→当該変動演出において1回目の仮停止が行われる時点→当該変動演出において2回目の仮停止が行われる時点の順に、青保留→赤保留→赤保留→紫保留→紫保留→金保留となる態様が決定されたものとする。
すると、紫保留から金保留への切り替え(記憶された保留に基づく変動演出において2回目の仮停止が行われる時点の切り替え)、赤保留から紫保留への切り替え(記憶された保留に基づく変動演出の開始時点の切り替え)、青保留から赤保留への切り替え(記憶された保留に基づく変動演出の2回前に実行される変動演出の開始時点の切り替え)の順に、各切り替えを対象として保留特殊演出の実行の可否が決定される。そして、たとえば、紫保留から金保留への切り替えを対象として保留特殊演出の実行が決定された場合には、ここで保留特殊演出の実行の可否の決定を終了し、残りの切り替えについては保留特殊演出の実行の可否は決定されないようになっている。すなわち、本形態に係るパチンコ機Pでは、記憶された保留を対象として保留表示の表示態様の切り替えが複数回行われる場合であっても、保留特殊演出は1回のみ行われるようになっている。
なお、保留特殊演出が行われる回数は1回のみに限定されるものではなく、複数回としてもよい。たとえば、上述のように保留表示の表示態様の切り替えが複数回行われる場合には、この複数回の切り替えごとに対応するキャラクターを出現させて、この切り替えごとに保留特殊演出を実行するように設定してもよい。なお、このように設定した場合には、いずれの保留特殊演出においても同一のキャラクターを出現させてもよいし、保留特殊演出ごとに異なるキャラクターを出現させてもよい。
(維持開始タイミングの決定の概要)
また、上述のように第2態様による保留特殊演出の実行が決定されると、保留表示の表示態様の維持を開始する維持開始タイミングが決定される。
具体的には、副制御基板300のサブROM302には、維持開始タイミングを決定するための維持開始タイミング決定テーブル123が複数記憶されている。本形態に係るパチンコ機Pでは、保留変化演出の実行対象となる保留が記憶された時点における第1特図保留数(0〜3のいずれか)、及び、当該保留に基づく変動演出において実行される仮停止の回数(0〜2のいずれか)ごとに、それぞれ対応する維持開始タイミング決定テーブル123が設けられている。そして、サブCPU301は、上述の第1特図保留数及び仮停止の回数に応じた維持開始タイミング決定テーブル123を参照して、維持開始タイミングを決定するようになっている。なお、特別図柄の変動表示及び変動演出が行われていないときに保留記憶がなされた場合、並びに、特別図柄の変動表示及び変動演出の実行中であって第1特図保留数が「0」のときに保留記憶がなされた場合はいずれも、第1特図保留数「0」に対応する維持開始タイミング決定テーブル123が参照されるようになっている。
ここでは、保留変化演出の実行対象となる保留が記憶された時点における第1特図保留数が「0」であり、かつ当該保留に基づく変動演出において実行される仮停止の回数が2回であった場合に参照される維持開始タイミング決定テーブル123(以下、維持開始タイミング決定テーブルAという)、及び、保留変化演出の実行対象となる保留が記憶された時点における第1特図保留数が「3」であり、かつ当該保留に基づく変動演出において実行される仮停止の回数が2回であった場合に参照される維持開始タイミング決定テーブル123(以下、維持開始タイミング決定テーブルBという)について説明し、他の維持開始タイミング決定テーブル123については説明を省略する。
各維持開始タイミング決定テーブル123には、第2態様による保留特殊演出の実行対象となる保留表示の表示態様の切り替えが実行される時点(以下、第2態様実行時点という)、及び、所定の数値範囲(本形態では0〜249)内で取得される維持開始タイミング決定乱数ごとに対応付けられて、維持開始タイミングが定められている。
そして、サブCPU301は、上述のように第2態様による保留特殊演出の実行が決定されると、第2態様実行時点を確認し、第1特図保留数及び仮停止の回数に対応する維持開始タイミング決定テーブル123を取得するとともに、所定の数値範囲(0〜249)から1の維持開始タイミング決定乱数を取得する。そして、サブCPU301は、取得した維持開始タイミング決定テーブル123、第2態様実行時点、及び、取得した維持開始タイミング決定乱数に基づいて、維持開始タイミングを決定する。
具体的には、図45(a)に示すように、維持開始タイミング決定テーブルAによれば、決定された第2態様実行時点が、保留変化演出の実行対象となる保留に基づく変動演出の開始時点であった場合には、維持開始タイミングとして、当該保留が記憶された時点が決定される。また、決定された第2態様実行時点が、保留変化演出の実行対象となる保留に基づく変動演出において1回目の仮停止が行われる時点であった場合には、維持開始タイミングとして、当該保留が記憶された時点、又は、当該保留に基づく変動演出の開始時点のいずれかが決定される。また、決定された第2態様実行時点が、保留変化演出の実行対象となる保留に基づく変動演出において2回目の仮停止が行われる時点であった場合には、維持開始タイミングとして、当該保留が記憶された時点、当該保留に基づく変動演出の開始時点、又は、当該保留に基づく変動演出において1回目の仮停止が行われる時点のいずれかが決定される。
また、図45(b)に示すように、維持開始タイミング決定テーブルBによれば、決定された第2態様実行時点が、保留変化演出の実行対象となる保留に基づく変動演出の3回前に実行される変動演出の開始時点であった場合には、維持開始タイミングとして、当該保留が記憶された時点が決定される。また、決定された第2態様実行時点が、保留変化演出の実行対象となる保留に基づく変動演出の2回前に実行される変動演出の開始時点であった場合には、維持開始タイミングとして、当該保留が記憶された時点、又は、当該保留に基づく変動演出の3回前に実行される変動演出の開始時点のいずれかが決定される。また、決定された第2態様実行時点が、保留変化演出の実行対象となる保留に基づく変動演出の1回前に実行される変動演出の開始時点であった場合には、維持開始タイミングとして、当該保留が記憶された時点、当該保留に基づく変動演出の3回前に実行される変動演出の開始時点、又は、当該保留に基づく変動演出の2回前に実行される変動演出の開始時点のいずれかが決定される。また、決定された第2態様実行時点が、保留変化演出の実行対象となる保留に基づく変動演出の開始時点であった場合には、維持開始タイミングとして、当該保留が記憶された時点、当該保留に基づく変動演出の3回前に実行される変動演出の開始時点、当該保留に基づく変動演出の2回前に実行される変動演出の開始時点、又は、当該保留に基づく変動演出の1回前に実行される変動演出の開始時点のいずれかが決定される。また、決定された第2態様実行時点が、保留変化演出の実行対象となる保留に基づく変動演出において1回目の仮停止が行われる時点であった場合には、維持開始タイミングとして、当該保留が記憶された時点、当該保留に基づく変動演出の3回前に実行される変動演出の開始時点、当該保留に基づく変動演出の2回前に実行される変動演出の開始時点、当該保留に基づく変動演出の1回前に実行される変動演出の開始時点、又は、当該保留に基づく変動演出の開始時点のいずれかが決定される。また、決定された第2態様実行時点が、保留変化演出の実行対象となる保留に基づく変動演出において2回目の仮停止が行われる時点であった場合には、維持開始タイミングとして、当該保留が記憶された時点、当該保留に基づく変動演出の3回前に実行される変動演出の開始時点、当該保留に基づく変動演出の2回前に実行される変動演出の開始時点、当該保留に基づく変動演出の1回前に実行される変動演出の開始時点、当該保留に基づく変動演出の開始時点、又は、当該保留に基づく変動演出において1回目の仮停止が行われる時点のいずれかが決定される。
また、図45において変動パターン番号と上記内容とが対応付けられた各選択領域に記された数字は、上述と同様に、当該選択領域に割り振られた乱数の範囲(当該選択領域の選択比率)を示している。
(保留操作演出の概要)
保留操作演出は、保留記憶がなされた場合に操作ボタン9bの押下操作を促す態様で保留表示が行われ、操作ボタン9bが押下操作されることにより所定の表示態様による保留表示に切り替わるものである。
本形態に係るパチンコ機Pでは、新たに記憶された保留を対象として保留変化演出の実行が決定され、かつ、上述の第2態様による保留特殊演出の実行が決定されていない場合に、当該保留を対象として保留操作演出の実行を決定できるようになっている。保留操作演出の実行が決定された場合には、保留変化演出の実行対象の保留について操作ボタン9bの押下操作を促す態様(本形態では「押」という文字が付されたボタン画像が表示される態様。以下、押下操作保留態様という)により保留表示が行われる(図46等参照)。
そして、当該保留表示が行われてから、保留変化演出及び保留操作演出の実行対象の保留の変動演出中において押下操作保留態様による保留表示が終了する保留操作演出終了タイミング(本形態では、リーチ表示がおこなわれる時点)に至るまでの間に、操作ボタン9bが押下操作された場合には、押下操作保留態様による保留表示が、白保留、青保留、赤保留、紫保留又は金保留のいずれかの保留表示に切り替わる(図44等参照)。また、操作ボタン9bが押下操作されることなく上述の保留操作演出終了タイミングに至った場合にも、上述と同様に、押下操作保留態様による保留表示が、白保留、青保留、赤保留、紫保留又は金保留のいずれかの保留表示に切り替わる。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pにおいては、保留変化演出の実行にあたり決定された保留表示の切り替えの態様、及び、操作ボタン9bの押下操作のタイミングに応じて、押下操作保留態様による保留表示が、白保留、青保留、赤保留、紫保留又は金保留のいずれかの保留表示に切り替わるようになっている。
以下、保留操作演出について、具体例を挙げて説明する。
(具体例1)
たとえば、特別図柄の変動表示及び変動演出の実行中であって第1特図保留数が「1」である場合に新たな保留記憶がなされ、第2記憶部に当該新たな保留に係る保留情報が記憶されたものとする。なお、読み出し保留表示部52a及び第1保留表示部52bにおいてはいずれも、白保留の保留表示がなされていたものとする。そして、この新たに記憶された保留に基づく変動演出の前半部分の態様として特殊リーチパターンが決定され、特殊リーチパターンの態様として仮停止が2回行われるパターンが決定されたものとする。また、この新たに記憶された保留について、保留記憶がなされた時点で白保留による保留表示が行われ、次の変動演出が開始された時点で白保留による保留表示から青保留による保留表示に切り替わり、その次の変動演出が開始された時点(すなわち、上述の新たに記憶された保留に基づく変動演出が開始された時点)で、青保留による保留表示から赤保留による保留表示に切り替わり、さらに当該変動演出の前半部分において特殊リーチパターンの1回目の仮停止が行われる時点で、赤保留による保留表示から紫保留による保留表示に切り替わる保留変化演出の実行が決定されるとともに、保留操作演出の実行が決定されたものとする。また、赤保留による保留表示から紫保留による保留表示への切り替えを対象として第1態様による保留特殊演出の実行が決定されたものとする。
この場合には、上述の新たな保留記憶がなされた時点から、第2保留表示部52cにおいて押下操作保留態様による保留表示が行われる(図46(a)及び(b)参照)。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pでは、保留変化演出及び保留操作演出の実行対象となった保留が記憶された時点から当該保留に基づく変動演出の開始時点までの間に操作ボタン9bが押下操作された場合には、押下操作保留態様による保留表示が、当該変動演出の開始時点で表示される予定の表示態様に切り替わるように設定されている。
たとえば、上述の場合において、第2保留表示部52cにおいて押下操作保留態様による保留表示が行われているとき(現時点における変動演出の実行中)に操作ボタン9bが押下操作されたとする。上述の如く、この時点(新たな保留記憶がなされた時点)では初期保留表示態様である白保留による保留表示が行われ、次の変動演出が開始された時点で白保留による保留表示から青保留による保留表示に切り替わり、その次の変動演出が開始された時点(新たに記憶された保留に基づく変動演出が開始された時点)で、青保留による保留表示から赤保留による保留表示に切り替わる旨が決定されている。したがって、操作ボタン9bが押下操作されると、第2保留表示部52cにおいて行われている押下操作保留態様による保留表示は赤保留による保留表示に切り替わる(図46(c)参照)。すなわち、新たに記憶された保留に基づく変動演出が開始されるよりも前に表示される予定の白保留による保留表示及び青保留による保留表示は行われず、直接、赤保留による保留表示が行われる。
その後は、保留変化演出の実行対象となった保留に基づく変動演出の開始時点までは、赤保留による保留表示が継続して実行され、当該変動演出の開始後は、決定されている保留変化演出の切り替えの態様に従って、当該保留変化演出の実行対象となった保留の保留表示が切り替わる。
すなわち、現時点で実行中の変動演出が終了し、第1記憶部に記憶されていた保留情報が読み出されて当該保留情報に基づく変動演出が開始されると、第2保留表示部52cにおいて行われていた赤保留による保留表示が第1保留表示部52bへ移動する(図46(d)及び(e)参照)。さらに、現時点で実行中の変動演出が終了し、第1記憶部に記憶されていた保留情報(すなわち、保留変化演出及び保留操作演出の実行対象となった保留の保留情報)が読み出されて当該保留情報に基づく変動演出が開始されると、第1保留表示部52bにおいて行われていた赤保留による保留表示が読み出し保留表示部52aへ移動する(図46(f)及び(g)参照)。そして、開始された上述の変動演出において1回目の仮停止が行われると、第1態様による保留特殊演出の実行が決定されているため、所定のキャラクターが出現し、当該キャラクターが保留表示の表示態様を切り替える表示が行われ、これに伴って、読み出し保留表示部52aにおける赤保留による保留表示が紫保留による保留表示に切り替わることとなる(図46(h)及び(i)参照)。これにより、読み出し保留表示部52aにおいて、紫保留による保留表示が行われる。
また、特に図示していないが、上述の例において、第2保留表示部52cにおいて押下操作保留態様による保留表示が行われているときに操作ボタン9bが押下操作されなかった場合には、現時点で実行中の変動演出が終了し、第1記憶部に記憶されていた保留情報が読み出されて当該保留情報に基づく変動演出が開始されると、第2保留表示部52cにおいて行われていた押下操作保留態様による保留表示が第1保留表示部52bへ移動する。すなわち、第1保留表示部52bにおいても引き続き、押下操作保留態様による保留表示が行われる。
そして、第1保留表示部52bにおいて押下操作保留態様による保留表示が行われているときに操作ボタン9bが押下操作されたとすると、上述の例と同様に、第1保留表示部52bにおいて行われている押下操作保留態様による保留表示が赤保留による保留表示に切り替わる。その後は、上述の例と同様の流れで、保留表示の表示態様の切り替え及び保留特殊演出が実行される。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、新たな保留記憶がなされた時点から保留変化演出の実行対象となった保留に基づく変動演出の開始時点までの間に操作ボタン9bが押下操作され、押下操作保留態様による保留表示が当該変動演出の開始時点で表示される予定の表示態様に切り替わった場合において、操作ボタン9bが押下操作された時点から当該変動演出の開始時点までの間に第1態様による保留特殊演出の実行が決定されていたときには、この保留特殊演出の実行はキャンセルされるようになっている。
これにより、所定態様での保留表示が継続して行われるにもかかわらず、保留表示の表示態様を切り替える表示を行う保留特殊演出が実行されてしまうことで、演出の矛盾が生じるのを防止することができる。
(具体例2)
また、たとえば、特別図柄の変動表示及び変動演出の実行中であって第1特図保留数が「0」である場合に新たな保留記憶がなされ、第1記憶部に当該新たな保留に係る保留情報が記憶されたものとする。なお、読み出し保留表示部52aにおいては、白保留の保留表示がなされていたものとする。そして、この新たに記憶された保留に基づく変動演出の前半部分の態様として特殊リーチパターンが決定され、特殊リーチパターンの態様として仮停止が2回行われるパターンが決定されたものとする。また、この新たに記憶された保留について、保留記憶がなされた時点で白保留による保留表示が行われ、次の変動演出が開始された時点(上述の新たに記憶された保留に基づく変動演出が開始された時点)では保留表示の表示態様は切り替わらず、当該変動演出の前半部分において特殊リーチパターンの1回目の仮停止が行われる時点で、白保留による保留表示から青保留による保留表示に切り替わり、さらに当該変動演出の前半部分において特殊リーチパターンの2回目の仮停止が行われる時点で、青保留による保留表示から赤保留による保留表示に切り替わる保留変化演出の実行が決定されるとともに、保留操作演出の実行が決定されたものとする。
この場合には、上述の新たな保留記憶がなされた時点から、第1保留表示部52bにおいて押下操作保留態様による保留表示が行われる(図47(a)及び(b)参照)。
ここで、本形態に係るパチンコ機Pでは、保留変化演出及び保留操作演出の実行対象となった保留に基づく変動演出が開始された後に操作ボタン9bが押下操作された場合には、押下操作保留態様による保留表示が、当該変動演出中において表示される予定の最後の表示態様に切り替わるように設定されている。
たとえば、上述の場合において、保留変化演出及び保留操作演出の実行対象となった保留に基づく変動演出中の1回目の仮停止が行われた時点で操作ボタン9bが押下操作されたものとする。すると、上述の時点までは、第1保留表示部52b、読み出し保留表示部52aにおいて、押下操作保留態様による保留表示が行われることとなる(図47(a)〜(e)参照)
上述の如く、上述の変動演出において1回目の仮停止が行われる時点で、白保留による保留表示から青保留による保留表示に切り替わり、当該変動演出において2回目の仮停止が行われる時点で、青保留による保留表示から赤保留による保留表示に切り替わる旨が決定されている。したがって、1回目の仮停止が行われた時点で操作ボタン9bが押下操作されると、読み出し保留表示部52aにおいて行われている押下操作保留態様による保留表示は赤保留による保留表示に切り替わる(図47(f)参照)。すなわち、2回目の仮停止が行われるよりも前に表示される予定の白保留による保留表示及び青保留による保留表示は行われず、直接、赤保留による保留表示が行われる。
その後は、赤保留による保留表示が継続して実行されることとなる。
(保留操作演出の実行可否の決定の概要)
本形態に係るパチンコ機Pでは、上述の如く、保留変化演出の実行が決定された場合に、保留操作演出の実行を決定できるようになっている。そして、保留操作演出の実行の可否は、保留記憶がなされた時点において主制御基板100から取得する事前判定コマンドに含まれる変動パターン番号に基づいて決定されるようになっている。
具体的には、副制御基板300のサブROM302には、図48に示すように、保留操作演出の実行の可否を決定するための保留操作演出決定テーブル124が記憶されている。
保留操作演出決定テーブル124には、主制御基板100のメインCPU101から受信する事前判定コマンドに含まれる変動パターン番号、及び、所定の数値範囲(本形態では0〜249)内で取得される保留操作演出決定乱数ごとに対応付けられて、保留操作演出の実行の可否が定められている。そして、主制御基板100のメインCPU101から受信した事前判定コマンドに基づいて保留変化演出の実行が決定されると、副制御基板300のサブCPU301は、所定の数値範囲(0〜249)から1の保留操作演出決定乱数を取得するとともに、取得した保留操作演出決定乱数、事前判定コマンドに対応する変動パターン番号及び保留操作演出決定テーブル124に基づいて、保留操作演出の実行の可否が決定される。
また、図48において変動パターン番号と保留操作演出の実行の可否とが対応付けられた各選択領域に記された数字は、上述と同様に、当該選択領域に割り振られた乱数の範囲(当該選択領域の選択比率)を示している。
本形態に係るパチンコ機Pでは、サブCPU301が受信した事前判定コマンドに対応する変動パターン番号が「06H」又は「07H」であった場合(すなわち、ハズレの場合)よりも、「A6H」又は「A7H」であった場合(すなわち、大当たりの場合)の方が、保留操作演出が実行される可能性が高くなるように設定されている。したがって、保留操作演出が実行された場合には、保留操作演出が実行されない場合よりも大当たりに対する期待度が高いこととなる。
以上のように、本形態に係るパチンコ機Pでは、新たに記憶された保留を対象として保留変化演出の実行、及び、保留表示の表示態様の切り替えの態様を決定した上で、第2態様による保留特殊演出の実行、及び、当該保留特殊演出において保留表示の表示態様の維持を開始する維持開始タイミングを決定するようになっている。すなわち、保留表示の表示態様の切り替えの態様と、第2態様による保留特殊演出における維持開始タイミングとを別個独立に決定するため、保留表示の表示態様の切り替えの態様に依存することなく、自由に上述の維持開始タイミングを決定することができる。また、保留表示の表示態様の切り替えの態様と維持開始タイミングとを対応付けて記憶しておく必要が無いため、サブROM302の記憶容量が増加してしまうのを防止することができる。
以上より、本形態に係るパチンコ機Pによれば、サブROM302等のハードウェア資源に対する負荷が大きくなるのを抑止しつつも、保留表示の表示態様の維持のバリエーションを増加させることができるのである。
また、本形態に係るパチンコ機Pでは、保留操作演出が実行されたときには、往査ボタン9bが押下操作されたタイミングが、当該保留操作演出の実行対象となった保留に基づく変動演出の開始前であるか否かによって、その後に視認可能となる保留表示の態様が異なるようになっている。
具体的には、保留操作演出が実行されてから当該保留操作演出の実行対象となった保留に基づく変動演出が開始される前までに操作ボタン9bが押下操作された場合には、当該変動演出の開始時点で表示される表示態様の保留表示に切り替わり、当該変動演出の開始後は予め決定されている態様に基づいて、保留表示の表示態様が切り替わる。これに対して、当該変動演出が開始された後に操作ボタン9bが押下操作された場合には、当該変動演出において最後に表示される表示態様の保留表示に切り替わる。すなわち、当該保留操作演出の実行対象となった保留に基づく変動演出の開始前であるか否かによって、保留表示の表示態様の切り替えの有無が変化するようになっている。
このように、本形態に係るパチンコ機Pによれば、保留操作演出が実行されたときには、操作ボタン9bの押下操作タイミングを遊技者が決定することにより、保留表示の表示態様の切り替えの有無が変化するため、保留表示に対する遊技者の興趣を高めることができるのである。
なお、保留変化演出としては、所定のタイミングで保留表示の表示態様が変化するのみならず、これに併せて、保留表示の表示態様が変化してから次に保留表示の表示態様が変化するまでの時間をカウントダウンする表示を併せて実行するようなものを設けることもできる。ここで、このような保留変化演出とともに保留操作演出を実行する場合、操作ボタン9bを押下操作する旨を示唆する態様による保留表示を行うとともに、上述のようなカウントダウン表示を行うと、遊技者が保留表示の切り替えを認識できてしまい、保留操作演出の演出効果が低下することとなる。そのため、上述のような保留変化演出とともに保留操作演出を実行する場合には、保留操作演出の実行に不都合となるような表示(すなわち、カウントダウン表示)を行わないように設定してもよい。
次に、上述のような各種処理を実行するための副制御基板300における制御処理について説明する。
まず、副制御基板300のメイン処理について、図49に示すフローチャートを参照して説明する。
ステップ2000において、電源投入に応じて、サブROM302からメイン処理プログラムを読み込むとともに、サブRAM303に記憶されるフラグなどの初期化、設定処理を実行する。そして、次のステップ2001に進む。
ステップ2001において、サブCPU301は、各演出乱数(前半変動演出乱数、後半変動演出乱数、保留態様決定乱数、保留特殊演出決定乱数、維持開始タイミング決定乱数、保留操作演出決定乱数)を更新する処理を行うとともに、以後は、割込処理が行われるまでステップ2001の処理を繰り返し実行する。ここでは、それぞれの演出乱数が非同期的に更新されている。
次に、副制御基板300のタイマ割込処理について、図50に示すフローチャートを参照して説明する。
副制御基板300には、所定の周期(4ミリ秒)でクロックパルスを発生するリセット用クロックパルス発生回路(特に図示しておらず)が設けられている。そして、このリセット用クロックパルス発生回路によるクロックパルスの発生により、サブCPU301は
タイマ割込処理プログラムを読み込んで、図50に示すタイマ割込処理を開始する。
ステップ2100において、サブCPU301は、副制御基板300で用いられる各種タイマカウンタの更新処理を実行する。そして、次のステップ2101に進む。
なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、減算タイマを採用しており、副制御基板300のタイマ割込処理が実行されるたびにタイマカウンタが1ずつ減算され、0になると減算を停止するようになっている。
ステップ2101において、サブCPU301は、サブRAM303の受信バッファに格納されているコマンドを解析するとともに、受信したコマンドに応じた種々の処理を実行する。具体的には、副制御基板300においては、主制御基板100からコマンドが送信されると、コマンド受信割込処理が行われ、主制御基板100から送信されたコマンドが受信バッファに格納される。そして、サブCPU301は、コマンド受信割込処理によって受信バッファに格納されたコマンドを解析する。そして、次のステップ2102に進む。
ステップ2102において、サブCPU301は、演出図柄50の仮停止時点で実行予定の第2態様による保留特殊演出に基づく保留表示の維持の開始を制御する仮停止時維持開始制御処理を実行する。そして、次のステップ2103に進む。
ステップ2103において、サブCPU301は、演出図柄50の仮停止時点で実行予定の所定のキャラクターによる保留表示の切り替えの表示を制御する仮停止時切り替え表示制御処理を実行する。そして、次のステップ2104に進む。
ステップ2104において、サブCPU301は、演出図柄50の仮停止時点で実行予定の保留表示の切り替えを制御する仮停止時保留表示切り替え制御処理を実行する。そして、次のステップ2105に進む。
ステップ2105において、サブCPU301は、実行中の保留操作演出に関して保留表示の切り替えを制御する保留操作演出切り替え処理を実行する。そして、次のステップ2106に進む。
ステップ2106において、サブCPU301は、サブRAM303の送信バッファにセットされているコマンドを、画像制御基板(特に図示しておらず)、音声制御基板(特に図示しておらず)、電飾制御基板(特に図示しておらず)等の各種制御基板へ送信する。そして、副制御基板300のタイマ割込処理を終了する。
次に、上述したステップ2101のコマンド解析処理のうち、事前判定コマンドを受信した場合に実行される事前判定コマンド受信処理について、図51のフローチャートを参照して説明する。なお、上述の如く、事前判定コマンドは、主制御基板100において、事前判定処理のステップ562で記憶された後、ステップ208の出力制御処理によって副制御基板300に送信される。
ステップ2200において、サブCPU301は、受信した事前判定コマンドに基づき、当該事前判定コマンドに含まれる大当たりの抽選の結果、特別図柄の種別、変動モード番号及び変動パターン番号等の事前判定情報を、サブRAM303の第1保留記憶領域のうち対応する記憶部に記憶する。そして、次のステップ2201に進む。
ステップ2201において、サブCPU301は、現時点で設定されている遊技状態が非時短遊技状態であるか否かを判定する。そして、非時短遊技状態でない(すなわち、時短遊技状態である)と判定した場合、ステップ2218に進む。一方、非時短遊技状態であると判定した場合、次のステップ2202に進む。なお、上述の如く、遊技状態の情報を含む遊技状態指定コマンド及び遊技状態コマンドが副制御基板300に送信され、これらのコマンドに含まれる遊技状態の情報はサブRAM303の所定の記憶領域に記憶される。本形態に係るパチンコ機Pでは、サブCPU301は、上述のサブRAM303の所定の記憶領域に記憶された遊技状態の情報に基づいて、現時点で設定されている遊技状態を把握することができるようになっている。
ステップ2202において、サブCPU301は、受信した事前判定コマンドに含まれる変動パターン番号が「06H」、「07H」、「A6H」又は「A7H」であるか否かを判定する。そして、「06H」、「07H」、「A6H」及び「A7H」のいずれでもないと判定した場合、ステップ2214に進む。一方、「06H」、「07H」、「A6H」又は「A7H」であると判定した場合、次のステップ2203に進む。
ステップ2203において、サブCPU301は、受信した事前判定コマンドに対応する保留に基づく変動演出において特殊リーチパターンを実行するか否か、及び、特殊リーチパターンを実行する場合の態様(仮停止が1回行われる態様、仮停止が2回行われる態様)を決定する。また、サブCPU301は、ここで決定された特殊リーチパターンに関する情報(特殊リーチパターンを実行の可否、特殊リーチパターンの態様)を、サブRAM303の第1保留記憶領域のうち対応する記憶部(すなわち、事前判定情報を記憶した記憶部と同一の記憶部)に記憶する。そして、次のステップ2204に進む。
ステップ2204において、サブCPU301は、上述の実行禁止条件(記憶されている保留のいずれかについて保留変化演出の実行が決定されていること、記憶されている保留のいずれかについて保留変化演出が実行されていること等)が成立していないか否かを判定する。そして、実行禁止条件が成立していると判定した場合、ステップ2218に進む。一方、実行禁止条件が成立していないと判定した場合、次のステップ2205に進む。
ステップ2205において、サブCPU301は、現時点において第1保留記憶領域に記憶されている保留記憶の数(すなわち、現時点の第1特図保留数)を確認するとともに、上述のステップ2203で第1保留記憶領域のうち対応する記憶部に記憶された特殊リーチパターンに関する情報に基づいて、仮停止の回数(0回、1回又は2回)を確認する。そして、次のステップ2206に進む。
ステップ2206において、サブCPU301は、上述のステップ2205で確認した第1特図保留数及び仮停止の回数に対応する保留態様決定テーブル121を取得する。そして、次のステップ2207に進む。
ステップ2207において、サブCPU301は、上述のステップ2001で更新された保留態様決定乱数を取得する。そして、次のステップ2208に進む。
ステップ2208において、サブCPU301は、上述のステップ2206で取得した保留態様決定テーブル121、上述のステップ2207で取得した保留態様決定乱数及び事前判定情報に含まれる変動パターン番号に基づいて、初期保留表示態様、保留変化演出の実行の可否、及び、保留変化演出を実行する場合における保留表示の切り替えの態様を決定する。また、サブCPU301は、ここで決定された保留表示に関する情報(初期保留表示態様、保留変化演出の実行の可否、保留表示の切り替えの態様等)を、サブRAM303の第1保留記憶領域のうち対応する記憶部(すなわち、事前判定情報を記憶した記憶部と同一の記憶部)に記憶する。そして、次のステップ2209に進む。
なお、上述の記憶部には、保留変化演出に基づく保留表示の切り替えが行われる時点(当該記憶部に対応する保留に基づく変動演出よりも前に行われる変動演出の開始時点、当該保留に基づく変動演出の開始時点、当該保留に基づく変動演出において仮停止が行われる時点等)の情報とともに、当該時点において切り替わる保留表示の表示態様の情報が記憶されるようになっている。これにより、サブCPU301は、いつ保留表示の切り替えが行われるのか、保留表示はいずれの表示態様に切り替わるのかを把握できるようになっている。
ステップ2209において、サブCPU301は、上述のステップ2208で保留変化演出の実行が決定されたか否かを判定する。そして、保留変化演出の実行が決定されていないと判定した場合、ステップ2218に進む。一方、保留変化演出の実行が決定されたと判定した場合、次のステップ2210に進む。
ステップ2210において、サブCPU301は、上述のステップ2208で対応する記憶部に記憶された保留表示に関する情報から、当該記憶部に対応する保留に基づく変動演出の開始時点における保留表示の表示態様、及び、当該変動演出が開始された後に最後に表示されることとなる保留表示の表示態様を取得して、サブRAM303の所定の記憶領域に記憶する。そして、次のステップ2211に進む。
ステップ2211において、サブCPU301は、保留特殊演出に関する各種決定を行う保留特殊演出決定処理を実行する。そして、次のステップ2212に進む。
ステップ2212において、サブCPU301は、上述のステップ2211で第2態様による保留特殊演出の実行が決定されたか否かを判定する。そして、第2態様による保留特殊演出の実行が決定されたと判定した場合、ステップ2218に進む。一方、第2態様による保留特殊演出の実行が決定されていないと判定した場合、次のステップ2213に進む。
ステップ2213において、サブCPU301は、上述のステップ2001で更新された保留操作演出決定乱数を取得する。そして、次のステップ2214に進む。
ステップ2214において、サブCPU301は、上述のステップ2213で取得した保留操作演出決定乱数、保留操作演出決定テーブル124及び事前判定情報に含まれる変動パターン番号に基づいて、保留操作演出の実行の可否を決定する。また、サブCPU301は、ここで決定された保留操作演出の実行の可否の情報を、サブRAM303の第1保留記憶領域のうち対応する記憶部(すなわち、事前判定情報及び保留表示に関する情報を記憶した記憶部と同一の記憶部)に記憶する。そして、次のステップ2215に進む。
ステップ2215において、サブCPU301は、上述のステップ2214で保留操作演出の実行が決定されたか否かを判定する。そして、保留操作演出の実行が決定されていないと判定した場合、ステップ2218に進む。一方、保留操作演出の実行が決定されたと判定した場合、次のステップ2216に進む。
ステップ2216において、サブCPU301は、保留操作演出の実行中である旨を示す保留操作演出中フラグをオンにする。なお、初期状態においては、保留操作演出中フラグはオフとなっている。そして、次のステップ2217に進む。
ステップ2217において、サブCPU301は、押下操作保留態様により、保留表示領域52(第1保留表示部52b、第2保留表示部52c、第3保留表示部52d又は第4保留表示部52eのいずれか)において保留表示を行うための保留操作表示コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた保留操作表示コマンドは、上述のステップ2106において、各種制御基板に送信され、当該制御基板において、新たに記憶された保留に対応する保留表示部に押下操作保留態様により保留表示を行うための処理が実行されることとなる。そして、事前判定コマンド受信処理を終了する。
また、上述のステップ2201で非時短遊技状態でないと判定した場合、上述のステップ2202で事前判定情報に含まれる変動パターン番号が「06H」、「07H」、「A6H」及び「A7H」のいずれでもないと判定した場合、上述のステップ2204で実行禁止条件は成立していると判定した場合、上述のステップ2209で保留変化演出の実行が決定されていないと判定した場合、上述のステップ2212で第2態様による保留特殊演出の実行が決定されたと判定した場合、並びに、上述のステップ2215で保留操作演出の実行が決定されていないと判定した場合に進むステップ2218において、サブCPU301は、所定の表示態様により、保留表示領域52において保留表示を行うための初期保留表示コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた初期保留表示コマンドは、上述のステップ2106において、各種制御基板に送信され、当該制御基板において、新たに記憶された保留に対応する保留表示部に所定の表示態様により保留表示を行うための処理が実行されることとなる。
具体的には、上述のステップ2201で非時短遊技状態でないと判定した場合には、時短遊技状態に応じた態様による保留表示が行われる。また、上述のステップ2202で事前判定情報に含まれる変動パターン番号が「06H」、「07H」、「A6H」及び「A7H」のいずれでもないと判定した場合、並びに、上述のステップ2204で実行禁止条件は成立していると判定した場合には、白保留による保留表示が行われる。また、上述のステップ2209で保留変化演出の実行が決定されていないと判定した場合、上述のステップ2212で第2態様による保留特殊演出の実行が決定されたと判定した場合、及び、上述のステップ2215で保留操作演出の実行が決定されていないと判定した場合には、ステップ2208で決定された初期保留表示態様による保留表示が行われる。
そして、事前判定コマンド受信処理を終了する。
次に、上述したステップ2211の保留特殊演出決定処理について、図52のフローチャートを参照して説明する。
ステップ2250において、上述のステップ2208で第1保留記憶領域のうちの対応する記憶部に記憶された保留表示に関する情報から、最後に行われる保留表示の切り替えに関する情報(切り替えの実行時点、切り替え後の表示態様等)を、保留特殊演出に係る決定を行う決定対象情報として取得する。そして、次のステップ2251に進む。
ステップ2251において、サブCPU301は、上述のステップ2001で更新された保留特殊演出決定乱数を取得する。そして、次のステップ2252に進む。
ステップ2252において、サブCPU301は、上述のステップ2251で取得した保留特殊演出決定乱数、保留特殊演出決定テーブル122及び事前判定情報に含まれる変動パターン番号に基づき、上述のステップ2250で決定対象情報として取得した保留表示の切り替えを対象とした保留特殊演出の実行の可否、及び、保留特殊演出を実行する場合における態様(第1態様又は第2態様)を決定する。また、サブCPU301は、ここで決定された保留特殊演出の実行の可否及び態様の情報を、サブRAM303の第1保留記憶領域のうち対応する記憶部(すなわち、事前判定情報及び保留表示に関する情報を記憶した記憶部と同一の記憶部)に記憶する。そして、次のステップ2253に進む。
ステップ2253において、サブCPU301は、上述のステップ2252で保留特殊演出の実行が決定されたか否かを判定する。そして、保留特殊演出の実行が決定されていないと判定した場合、ステップ2258に進む。一方、保留特殊演出の実行が決定されたと判定した場合、次のステップ2254に進む。
ステップ2254において、サブCPU301は、上述のステップ2252で第2態様による保留特殊演出の実行が決定されたか否かを判定する。そして、第2態様による保留特殊演出の実行が決定されていないと判定した場合、保留特殊演出決定処理を終了する。一方、第2態様による保留特殊演出の実行が決定されたと判定した場合、次のステップ2255に進む。
ステップ2255において、サブCPU301は、上述のステップ2205で確認した第1特図保留数及び仮停止の回数に対応する維持開始タイミング決定テーブル123を取得する。そして、次のステップ2256に進む。
ステップ2256において、サブCPU301は、上述のステップ2001で更新された維持開始タイミング決定乱数を取得する。そして、次のステップ2257に進む。
ステップ2257において、サブCPU301は、上述のステップ2255で取得した維持開始タイミング決定テーブル123、上述のステップ2256で取得した維持開始タイミング決定乱数、及び、決定対象情報(保留特殊演出の決定対象である保留表示の切り替え)に基づいて、維持開始タイミングを決定する。また、サブCPU301は、ここで決定された維持開始タイミングを、サブRAM303の第1保留記憶領域のうち対応する記憶部(すなわち、事前判定情報及び保留表示に関する情報を記憶した記憶部と同一の記憶部)に記憶する。そして、保留特殊演出決定処理を終了する。
また、上述のステップ2253で保留特殊演出の実行が決定されていないと判定した場合に進むステップ2258で、サブCPU301は、決定対象情報として、第1保留記憶領域のうちの対応する記憶部に記憶された保留表示に関する情報のうち最初に行われる保留表示の切り替えに関する情報を取得しているか否かを判定する。そして、最初に行われる保留表示の切り替えに関する情報を取得していると判定した場合、保留特殊演出決定処理を終了する。一方、最初に行われる保留表示の切り替えに関する情報を取得していないと判定した場合、次のステップ2259に進む。
ステップ2259において、サブCPU301は、取得している決定対象情報に係る保留表示の切り替えの1つ前に行われる保留表示の切り替えに関する情報を、新たに決定対象情報として取得する。そして、ステップ2251に戻る。
次に、上述したステップ2101のコマンド解析処理のうち、変動モードコマンドを受信した場合に実行される変動モードコマンド受信処理について、図53のフローチャートを参照して説明する。なお、上述の如く、変動モードコマンドは、主制御基板100において、変動演出パターン決定処理のステップ911で記憶された後、ステップ208の出力制御処理によって副制御基板300に送信される。
ステップ2300において、サブCPU301は、第1保留記憶領域に記憶された第1特図保留数が1減少するのに伴って、対応する保留表示部の保留表示をシフトする保留シフト処理を実行する。具体的には、サブCPU301は、変動モードコマンドを受信すると、第1保留記憶領域の各記憶部のシフト処理を行う。ここでは、第1記憶部に記憶されている情報(事前判定情報、特殊リーチパターンに関する情報(特殊リーチパターンの実行の可否、態様)、保留表示に関する情報(初期保留表示態様、保留変化演出の実行の可否、保留表示の切り替えの態様)、保留特殊演出に関する情報(保留特殊演出の実行の可否、態様、第2態様における維持開始タイミング)、保留操作演出の実行の可否の情報等)をサブRAM303に設けられた所定の処理記憶部にシフトするとともに、第2記憶部〜第4記憶部に記憶されている情報を1つ番号の小さい記憶部にシフトする。併せて、保留表示もシフトする。なお、いずれかの保留表示部において押下操作保留態様により保留表示が行われていた場合には、押下操作保留態様のまま保留表示がシフトされる。そして、次のステップ2301に進む。
ステップ2301において、サブCPU301は、保留操作演出中フラグがオンであるか否かを判定する。そして、保留操作演出中フラグがオンであると判定した場合、ステップ2303に進む。一方、保留操作演出中フラグがオンでない(すなわち、オフである)と判定した場合、次のステップ2302に進む。
ステップ2302において、サブCPU301は、上述のステップ2300でシフトされた情報に基づいて、対応する保留表示部の保留表示を切り替える。
たとえば、第1特図保留数が「1」であるときに新たな保留記憶がなされ、初期保留表示態様として白保留が決定され、保留変化演出を実行する旨が決定されるとともに、新たに記憶された保留に基づく変動演出の1回前の変動演出の開始時点で青保留による保留表示に切り替わり、当該保留に基づく変動演出の開始時点で赤保留による保留表示に切り替わる態様が決定されたものとする。すると、第2記憶部に事前判定情報及び上述の保留表示に関する情報が記憶されるとともに、第2保留表示部52cにおいて白保留による保留表示が行われる。そして、上述の保留シフト処理が実行されると、第2記憶部に記憶されていた上述の情報が第1記憶部にシフトされるとともに、白保留による保留表示が第1保留表示部52bにシフトされる。ここで、第1記憶部にシフトされた上述の情報によれば、記憶された保留に基づく変動演出の1回前の変動演出の開始時点で青保留による保留表示に切り替わるように定められているため、第1保留表示部52bの白保留による保留表示が、青保留による保留表示に切り替わることとなる。
そして、次のステップ2303に進む。
ステップ2303において、サブCPU301は、所定の処理記憶部に、仮停止が行われる時点における保留表示の表示態様の切り替えの情報が記憶されているか否か、すなわち、開始された変動演出における仮停止が行われる時点で保留表示の表示態様の切り替えが行われるか否かを判定する。そして、当該情報が記憶されてないと判定した場合、ステップ2306に進む。一方、当該情報が記憶されていると判定した場合、次のステップ2304に進む。
ステップ2304において、サブCPU301は、変動演出の開始時点から保留表示の表示態様の切り替えが行われるタイミング(すなわち、仮停止が行われる時点)までの時間である切り替え開始時間を、切り替え開始時間タイマカウンタにセットする。これにより、切り替え開始時間の計時が開始される。なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、1回目の仮停止が行われる時点が保留表示の表示態様の切り替えが行われるタイミングとして決定されていた場合には、上述の切り替え開始時間は6秒となり、2回目の仮停止が行われる時点が保留表示の表示態様の切り替えが行われるタイミングとして決定されていた場合には、上述の切り替え開始時間は12秒となる。そして、次のステップ2305に進む。
ステップ2305において、サブCPU301は、切り替え開始時間を計時している旨を示す切り替え開始時間計時中フラグをオンにする。なお、初期状態においては、切り替え開始時間計時中フラグはオフとなっている。そして、ステップ2306に進む。
ステップ2306において、サブCPU301は、所定の処理記憶部に記憶されている特殊リーチパターンの実行の可否の情報を確認する。そして、次のステップ2307に進む。
ステップ2307において、サブCPU301は、上述のステップ2001で更新された前半変動演出乱数を取得する。そして、次のステップ2308に進む。
ステップ2308において、サブCPU301は、上述のステップ2306で確認した特殊リーチパターンの実行の可否、上述のステップ2307で取得した前半変動演出乱数、変動演出の態様を決定するための変動演出決定テーブル及び受信した変動モードコマンドに対応する変動モード番号に基づいて、変動演出の前半部分の態様を決定する。そして、次のステップ2309に進む。
ステップ2309において、サブCPU301は、変動演出の前半部分の態様を定めた前半変動演出実行コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた前半変動演出実行コマンドは、上述のステップ2106において、各種制御基板へ送信されるとともに、これらの制御基板により、受信した前半変動演出実行コマンドに基づいて変動演出の前半部分を実行する制御が行われることとなる。そして、変動モードコマンド受信処理を終了する。
次に、上述したステップ2101のコマンド解析処理のうち、変動パターンコマンドを受信した場合に実行される変動パターンコマンド受信処理について、図54のフローチャートを参照して説明する。なお、上述の如く、変動パターンコマンドは、主制御基板100において、変動演出パターン決定処理のステップ911で記憶された後、ステップ208の出力制御処理によって副制御基板300に送信される。
ステップ2400において、サブCPU301は、上述のステップ2001で更新された後半変動演出乱数を取得する。そして、次のステップ2401に進む。
ステップ2401において、サブCPU301は、上述のステップ2400で取得した後半変動演出乱数、変動演出決定テーブル及び受信した変動パターンコマンドに対応する変動パターン番号に基づいて、変動演出の後半部分の態様を決定する。そして、次のステップ2402に進む。
ステップ2402において、サブCPU301は、上述のステップ2401で決定した変動演出の後半部分の態様に対応する後半変動演出実行コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた後半変動演出実行コマンドは、上述のステップ2106において、各種制御基板へ送信されるとともに、これらの制御基板により、受信した後半変動演出実行コマンドに基づいて変動演出の後半部分を実行する制御が行われることとなる。そして、次のステップ2403に進む。
ステップ2403において、サブCPU301は、所定の処理記憶部に、第2態様による保留特殊演出における保留表示の維持を開始する維持開始タイミングの情報が記憶されているか否か、すなわち、開始された変動演出において保留表示を維持する表示が開始されるか否かを判定する。そして、当該情報が記憶されてないと判定した場合、ステップ2408に進む。一方、当該情報が記憶されていると判定した場合、次のステップ2404に進む。
ステップ2404において、サブCPU301は、維持開始タイミングは、開始された変動演出における仮停止が行われる時点であるか否かを判定する。そして、仮停止が行われる時点でない(すなわち、変動演出の開始時点である)と判定した場合、ステップ2407に進む。一方、仮停止が行われる時点であると判定した場合、次のステップ2405に進む。
ステップ2405において、サブCPU301は、変動演出の開始時点から維持開始タイミング(すなわち、仮停止が行われる時点)までの時間である維持開始時間を、維持開始時間タイマカウンタにセットする。これにより、維持開始時間の計時が開始される。なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、1回目の仮停止が行われる時点のみが維持開始タイミングとして決定可能となっているため、上述の維持開始時間は6秒となる。そして、次のステップ2406に進む。
ステップ2406において、サブCPU301は、維持開始時間を計時している旨を示す維持開始時間計時中フラグをオンにする。なお、初期状態においては、維持開始時間計時中フラグはオフとなっている。そして、ステップ2408に進む。
また、上述のステップ2404で維持開始タイミングは仮停止が行われる時点でないと判定した場合に進むステップ2407において、サブCPU301は、第2態様による保留特殊演出における保留表示を維持する表示を開始するための維持開始コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた維持開始コマンドは、上述のステップ2106において、各種制御基板へ送信されるとともに、これらの制御基板により、受信した維持開始コマンドに基づいて保留表示を維持する表示の制御が行われることとなる。そして、次のステップ2408に進む。
ステップ2408において、サブCPU301は、所定の処理記憶部に、第1態様又は第2態様による保留特殊演出を実行する旨の情報が記憶されているか否か、すなわち、開始された変動演出において所定のキャラクターが保留表示の表示態様を切り替える表示が行われるか否かを判定する。そして、当該情報が記憶されてないと判定した場合、ステップ2413に進む。一方、当該情報が記憶されていると判定した場合、次のステップ2409に進む。
ステップ2409において、サブCPU301は、保留特殊演出の実行タイミング(すなわち、所定のキャラクターが保留表示の表示態様を切り替える表示が行われるタイミング)は、開始された変動演出における仮停止が行われる時点であるか否かを判定する。そして、仮停止が行われる時点でない(すなわち、変動演出の開始時点である)と判定した場合、ステップ2412に進む。一方、仮停止が行われる時点であると判定した場合、次のステップ2410に進む。
ステップ2410において、サブCPU301は、変動演出の開始時点から所定のキャラクターによる保留表示の表示態様を切り替える表示が行われるタイミング(すなわち、仮停止が行われる時点)までの時間である切り替え表示開始時間を、切り替え表示開始時間タイマカウンタにセットする。これにより、切り替え表示開始時間の計時が開始される。なお、本形態に係るパチンコ機Pでは、1回目の仮停止が行われる時点が上述の表示が行われるタイミングとして決定されていた場合には、上述の切り替え表示開始時間は6秒となり、2回目の仮停止が行われる時点が上述の表示が行われるタイミングとして決定されていた場合には、上述の切り替え表示開始時間は12秒となる。そして、次のステップ2411に進む。
ステップ2411において、サブCPU301は、切り替え表示開始時間を計時している旨を示す切り替え表示開始時間計時中フラグをオンにする。なお、初期状態においては、切り替え表示開始時間計時中フラグはオフとなっている。そして、ステップ2413に進む。
また、上述のステップ2409で保留特殊演出の実行タイミングは仮停止が行われる時点でないと判定した場合に進むステップ2412において、サブCPU301は、所定のキャラクターが保留表示の表示態様を切り替える表示を行うための切り替え表示実行コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた切り替え表示実行コマンドは、上述のステップ2106において、各種制御基板へ送信されるとともに、これらの制御基板により、受信した切り替え表示実行コマンドに基づいて、所定のキャラクターが保留表示の表示態様を切り替える表示の制御が行われることとなる。そして、次のステップ2413に進む。
ステップ2413において、サブCPU301は、所定の処理記憶部に保留変化演出を実行する旨の情報が記憶されているか否か、すなわち、開始された変動演出は保留変化演出の実行対象の保留に基づくものであるか否かを判定する。そして、当該情報が記憶されていないと判定した場合、変動パターンコマンド受信処理を終了する。一方、当該情報が記憶されていると判定した場合、次のステップ2414に進む。
ステップ2414において、サブCPU301は、保留操作演出中フラグがオンであるか否かを判定する。そして、保留操作演出中フラグがオンでないと判定した場合、変動パターンコマンド受信処理を終了する。一方、保留操作演出中フラグがオンであると判定した場合、次のステップ2415に進む。
ステップ2415において、サブCPU301は、変動演出の開始から保留操作演出終了タイミングに至るまでの時間である保留操作演出終了時間を、保留操作演出終了時間タイマカウンタにセットする。これにより、保留操作演出終了時間の計時が開始される。そして、次のステップ2416に進む。
ステップ2416において、サブCPU301は、保留操作演出終了時間を計時している旨を示す終了時間計時中フラグをオンにする。なお、初期状態においては、計時中フラグはオフとなっている。そして、変動パターンコマンド受信処理を終了する。
次に、上述のステップ2102の仮停止時維持開始制御処理について、図55のフローチャートを参照して説明する。
ステップ2430において、サブCPU301は、維持開始時間計時中フラグがオンであるか否かを判定する。そして、維持開始時間計時中フラグがオンでない(すなわち、オフである)と判定した場合、仮停止時維持開始制御処理を終了する。一方、維持開始時間計時中フラグがオンであると判定した場合、次のステップ2431に進む。
ステップ2431において、サブCPU301は、維持開始時間タイマカウンタにセットされた維持開始時間が経過したか否かを判定する。そして、維持開始時間が経過していないと判定した場合、仮停止時維持開始制御処理を終了する。一方、維持開始時間が経過したと判定した場合、次のステップ2432に進む。
ステップ2432において、サブCPU301は、上述の維持開始コマンドを送信バッファにセットする。そして、次のステップ2433に進む。
ステップ2433において、サブCPU301は、維持開始時間計時中フラグをオフにする。そして、仮停止時維持開始制御処理を終了する。
次に、上述のステップ2103の仮停止時切り替え表示制御処理について、図56のフローチャートを参照して説明する。
ステップ2450において、サブCPU301は、切り替え表示開始時間計時中フラグがオンであるか否かを判定する。そして、切り替え表示開始時間計時中フラグがオンでない(すなわち、オフである)と判定した場合、仮停止時切り替え表示制御処理を終了する。一方、切り替え表示開始時間計時中フラグがオンであると判定した場合、次のステップ2451に進む。
ステップ2451において、サブCPU301は、切り替え表示開始時間タイマカウンタにセットされた切り替え表示開始時間が経過したか否かを判定する。そして、切り替え表示開始時間が経過していないと判定した場合、仮停止時切り替え表示制御処理を終了する。一方、切り替え表示開始時間が経過したと判定した場合、次のステップ2452に進む。
ステップ2452において、サブCPU301は、上述の切り替え表示実行コマンドを送信バッファにセットする。そして、次のステップ2453に進む。
ステップ2453において、サブCPU301は、切り替え表示開始時間計時中フラグをオフにする。そして、仮停止時切り替え表示制御処理を終了する。
次に、上述のステップ2104の仮停止時保留表示切り替え制御処理について、図57のフローチャートを参照して説明する。
ステップ2480において、サブCPU301は、切り替え開始時間計時中フラグがオンであるか否かを判定する。そして、切り替え開始時間計時中フラグがオンでない(すなわち、オフである)と判定した場合、仮停止時保留表示切り替え制御処理を終了する。一方、切り替え開始時間計時中フラグがオンであると判定した場合、次のステップ2481に進む。
ステップ2481において、サブCPU301は、切り替え開始時間タイマカウンタにセットされた切り替え開始時間が経過したか否かを判定する。そして、切り替え開始時間が経過していないと判定した場合、仮停止時保留表示切り替え制御処理を終了する。一方、切り替え開始時間が経過したと判定した場合、次のステップ2482に進む。
ステップ2482において、サブCPU301は、シフトされた情報に基づく保留表示の表示態様の切り替えを行うための保留表示切り替え実行コマンドを送信バッファにセットする。ここでセットされた保留表示切り替え実行コマンドは、上述のステップ2106において、各種制御基板へ送信されるとともに、これらの制御基板により、受信した保留表示切り替え実行コマンドに基づいて、シフトされた情報に基づく保留表示の表示態様の切り替えの制御が行われることとなる。そして、次のステップ2483に進む。
ステップ2483において、サブCPU301は、切り替え開始時間計時中フラグをオフにする。そして、仮停止時保留表示切り替え制御処理を終了する。
次に、上述のステップ2105の保留操作演出切り替え処理について、図58のフローチャートを参照して説明する。
ステップ2500において、サブCPU301は、保留操作演出中フラグがオンであるか否かを判定する。そして、保留操作演出中フラグがオンでないと判定した場合、保留操作演出切り替え処理を終了する。一方、保留操作演出中フラグがオンであると判定した場合、次のステップ2501に進む。
ステップ2501において、サブCPU301は、終了時間計時中フラグがオンであるか否かを判定する。そして、終了時間計時中フラグがオンでない(すなわち、オフである)と判定した場合、ステップ2505に進む。一方、終了時間計時中フラグがオンであると判定した場合、次のステップ2502に進む。
ステップ2502において、サブCPU301は、保留操作演出終了時間タイマカウンタにセットされた保留操作演出終了時間が経過したか否かを判定する。そして、保留操作演出終了時間が経過したと判定した場合、ステップ2504に進む。一方、保留操作演出終了時間が経過していないと判定した場合、次のステップ2503に進む。
ステップ2503において、サブCPU301は、操作ボタン9bが押下操作されたか否かを判定する。そして、操作ボタン9bが押下操作されていないと判定した場合、保留操作演出切り替え処理を終了する。一方、操作ボタン9bが押下操作されたと判定した場合、次のステップ2504に進む。
ステップ2504において、サブCPU301は、終了時間計時中フラグをオフにする。そして、ステップ2506に進む。
また、上述のステップ2501で終了時間計時中フラグがオンでないと判定した場合に進むステップ2505において、サブCPU301は、操作ボタン9bが押下操作されたか否かを判定する。そして、操作ボタン9bが押下操作されていないと判定した場合、保留操作演出切り替え処理を終了する。一方、操作ボタン9bが押下操作されたと判定した場合、次のステップ2506に進む。
ステップ2506において、サブCPU301は、所定の処理記憶部に保留変化演出を実行する旨の情報が記憶されているか否か、すなわち、実行中の変動演出は保留変化演出の実行対象の保留に基づくものであるか否かを判定する。そして、当該情報が記憶されていないと判定した場合、ステップ2509に進む。一方、当該情報が記憶されていると判定した場合、次のステップ2507に進む。
ステップ2507において、サブCPU301は、押下操作保留態様による保留表示を、保留変化演出の実行対象の保留に基づく変動演出が開始された後に最後に表示されることとなる保留表示の表示態様(上述のステップ2210でサブRAM303の所定の記憶領域に記憶されている表示態様)に切り替える。たとえば、保留変化演出の実行対象の保留に基づく変動演出における1回目の仮停止が行われる時点で、白保留による保留表示から青保留による保留表示に切り替わり、さらに、当該変動演出おける2回目の仮停止が行われる時点で、青保留による保留表示から赤保留による保留表示に切り替わる旨が決定されていた場合には、最後に表示されるのは赤保留による保留表示であるため、押下操作保留態様による保留表示が赤保留による保留表示に切り替わることとなる。そして、次のステップ2508に進む。
ステップ2508において、サブCPU301は、処理記憶部に記憶されている情報のうち、保留変化演出の実行対象の保留に基づく変動演出が開始された後の保留表示の切り替えに関する情報を更新する。すなわち、当該変動演出中において上述の表示態様による保留表示が継続するように、保留表示の切り替えに関する情報が書き換えられる。たとえば、上述の例では、1回目の仮停止が行われる時点で白保留による保留表示から青保留による保留表示に切り替わり、2回目の仮停止が行われる時点で青保留による保留表示から赤保留による保留表示に切り替わる旨の情報が処理記憶部に記憶されているが、保留表示の切り替えは行われず、赤保留による保留表示が行われる旨を示す情報に書き換えられることとなる。そして、ステップ2511に進む。
また、上述のステップ2506で所定の処理記憶部に保留変化演出を実行する旨の情報が記憶されていないと判定した場合に進むステップ2509において、サブCPU301は、押下操作保留態様による保留表示を、保留変化演出の実行対象の保留に基づく変動演出が開始される時点で表示されることとなる保留表示の表示態様(上述のステップ2210でサブRAM303の所定の記憶領域に記憶されている表示態様)に切り替える。たとえば、保留変化演出の実行対象の保留に基づく変動演出の2回前の変動演出が開始される時点で、白保留による保留表示から青保留による保留表示に切り替わり、保留変化演出の実行対象の保留に基づく変動演出の1回前の変動演出が開始される時点で、青保留による保留表示から赤保留による保留表示に切り替わり、保留変化演出の実行対象の保留に基づく変動演出が開始される時点で、赤保留による保留表示から紫保留による保留表示に切り替わる旨が決定されていた場合には、保留変化演出の実行対象の保留に基づく変動演出が開始される時点で表示されるのは赤保留による保留表示であるため、押下操作保留態様による保留表示が赤保留による保留表示に切り替わることとなる。そして、次のステップ2510に進む。
ステップ2510において、サブCPU301は、保留変化演出の実行対象の保留に関する各種情報が記憶されている記憶部を確認し、当該記憶部に記憶されている情報のうち、当該保留に基づく変動演出が開始されるまでの保留表示の切り替えに関する情報を更新する。すなわち、当該保留に基づく変動演出が開始されるまで上述の表示態様による保留表示が継続するように、保留表示の切り替えに関する情報が書き換えられる。たとえば、上述の例では、保留変化演出の実行対象の保留に基づく変動演出の2回前の変動演出が開始される時点で、白保留による保留表示から青保留による保留表示に切り替わり、保留変化演出の実行対象の保留に基づく変動演出の1回前の変動演出が開始される時点で、青保留による保留表示から赤保留による保留表示に切り替わり、保留変化演出の実行対象の保留に基づく変動演出が開始される時点で、赤保留による保留表示から紫保留による保留表示に切り替わる旨の情報が、対応する記憶部に記憶されているが、保留表示の切り替えは行われず、赤保留による保留表示が行われる旨を示す情報に書き換えられることとなる。なお、保留変化演出の実行対象の保留に基づく変動演出が開始された後に行われる保留表示の切り替えに関する情報は更新されないため、仮停止が行われる時点で保留表示の切り替えが決定されていた場合には、当該決定の内容に基づいて保留表示の切り替えが行われることとなる。そして、次のステップ2511に進む。
ステップ2511において、サブCPU301は、保留操作演出中フラグをオフにする。そして、保留操作演出切り替え処理を終了する。
次に、上述の実施の形態の変形例について説明する。
上述の実施の形態における保留表示演出、保留変化演出、保留特殊演出及び保留操作演出は、非時短遊技状態における第1特図乱数の保留記憶を対象として実行されるものとなっていたが、これに限定されるものではなく、非時短遊技状態における第2特図乱数、時短遊技状態(高確率時短遊技状態)における第1特図乱数や第2特図乱数の保留記憶を対象として実行してもよい。
このように設定することで、保留変化演出、保留特殊演出及び保留操作演出の実行機会が増加することとなるため、保留表示に対する遊技者の興趣をより高めることができるのである。
また、上述の実施の形態では、演出表示装置21における画像表示により保留表示が行われていたが、これに限定されるものではない。たとえば、保留表示を行うための装置として、LEDやランプ等を設け、これらの点灯色や点灯態様(点滅の態様等)により保留表示を行ってもよい。なお、LEDやランプ等により保留表示を行う場合には、保留表示を視認不可とする遮蔽部材(たとえば、シャッター等)を設け、この遮蔽部材によりLEDやランプ等を遮蔽し、操作ボタン9bの押下操作が行われた場合に当該遮蔽部材による遮蔽を終了するように設定することで、保留操作演出を実行することができる。また、保留表示の維持や保留表示を切り替える旨を示唆するための特定の役物を設け、当該役物を作動させることで、保留特殊演出を実行することができる。
このように設定することで、保留表示の表示態様のバリエーションが増加することとなるため、遊技者の興趣を高めることができるのである。
また、上述の形態における保留操作演出では、押下操作保留態様による保留表示を切り替えるための装置として操作ボタン9bが用いられていたが、これに限定されるものではなく、傾倒操作が可能なレバー、接触操作が可能なタッチパネルやタッチセンサ等を用いてもよい。
また、上述の実施の形態では、新たな保留記憶がなされた時点で、保留変化演出の実行の可否及び保留変化演出の実行が決定された場合の保留表示の表示態様の切り替え態様が決定されるようになっていたが、新たな保留記憶がなされた時点で決定する内容としては、これに限定されるものではない。たとえば、新たな保留記憶がなされた時点では、保留変化演出の実行の可否のみを決定するとともに、保留変化演出の実行が決定された場合には、その後の所定タイミングで保留表示の表示態様を切り替える態様を決定するようにしてもよい。
このように設定することで、新たな保留記憶がなされた時点における決定処理のボリュームが少なくなるため、サブCPU301等のハードウェア資源に対する処理負荷を軽減させることができるのである。
また、押下操作保留態様による保留表示が実行されているときに、変動演出において、所定の操作有効期間の間に操作ボタン9bの押下操作を行わせる操作演出を実行してもよい。そして、押下操作保留態様による保留表示の実行中に変動演出において当該操作演出が実行された場合には、上述の操作有効期間の間、一時的に、押下操作保留態様による保留表示を無効なものとして、操作ボタン9bの押下操作が行われても押下操作保留態様による保留表示が切り替わらないように制御してもよい。換言すれば、保留操作演出中フラグがオンであるときに、変動演出において上述の操作演出が実行された場合には、操作有効期間が経過するまでの間、保留操作演出中フラグを一時的にオフにすることにより、押下操作保留態様による保留表示を無効なものとして、操作ボタン9bの押下操作が行われても押下操作保留態様による保留表示が切り替わらないようにしてもよい。
また、押下操作保留態様による保留表示が実行されているとき(すなわち、保留操作演出中フラグがオンであるとき)には、変動演出において上述の操作演出が実行されないように制御してもよい。
このように設定することで、操作ボタン9bの押下操作を伴う演出が重複して実行されることを防止でき、操作ボタン9bの押下操作に基づいて適切に演出を制御することが可能となるのである。
また、いずれかの保留表示部において行われていた押下操作保留態様による保留表示が次の保留表示部へ移動する場合、特別図柄が停止表示されてから当該特別図柄を停止表示する停止表示時間が経過する(すなわち、特別図柄が確定する)までの期間は、保留操作演出中フラグを一時的にオフにすることで、押下操作保留態様による保留表示を無効なものとして、操作ボタン9bの押下操作が行われても押下操作保留態様による保留表示が切り替わらないように制御してもよい。
このように設定することで、特別図柄の確定と押下操作保留態様による保留表示の切り替えとが同時に行われることを防止でき、ひいては両演出が把握困難となるのを防止することができるのである。
また、上述の期間であっても、保留操作演出中フラグをオンのままとして、操作ボタン9bの押下操作が行われたときには押下操作保留態様による保留表示が切り替わるように制御してもよい。
このように設定することで、特別図柄の確定時点において、操作ボタン9bの押下操作を行ったにもかかわらず押下操作保留態様による保留表示が切り替わらないために、遊技者に違和感を与えるのを防止することができるのである。
また、押下操作保留態様による保留表示の実行中には、決定された保留表示の切り替えの態様に応じて、押下操作保留態様による保留表示が切り替わった後の保留表示に対して遊技者に期待感を抱かせるための演出を実行してもよい。たとえば、所定色でのランプの点灯、所定の画像の表示等を行ってもよい。
また、上述の演出としては、押下操作保留態様による保留表示自体が異なる態様に変化するような演出(たとえば、ボタン画像の表示色が変化する演出、ボタン画像の大きさが変化する演出等)を行ってもよい。
このように設定することで、押下操作保留態様による保留表示の演出効果を向上させることができるのである。
また、上述の実施の形態では、押下操作保留態様による保留表示が行われている場合において、操作ボタン9bの押下操作が行われた時点が保留操作演出の実行対象の保留に基づく変動演出の開始前であった場合には、当該変動演出の開始時点で表示される表示態様による保留表示に切り替わるようになっていたが、これに限定されるものではない。たとえば、操作ボタン9bの押下操作が行われた時点において表示される予定の表示態様による保留表示に切り替わるように設定してもよい。また、このように設定した場合には、その後も保留表示の表示態様が切り替わるように設定してもよい。
また、押下操作保留態様による保留表示が行われている場合において、操作ボタン9bの押下操作が行われた時点が保留操作演出の実行対象の保留に基づく変動演出の開始後であった場合には、当該変動演出の開始後において最後に表示される表示態様による保留表示に切り替わるようになっていたが、これに限定されるものではない。たとえば、上述と同様に、操作ボタン9bの押下操作が行われた時点において表示される予定の表示態様による保留表示に切り替わるように設定してもよい。また、このように設定した場合にも、上述と同様に、その後も保留表示の表示態様が切り替わるように設定してもよい。
このように設定することで、保留表示の表示態様のバリエーションが増加することとなるため、遊技者の興趣を高めることができるのである。
また、上述の実施の形態では、第2態様による保留特殊演出における保留表示の維持が終了する時点は、保留表示の表示態様が切り替わる時点と一致していたが、これに限定されるものではない。たとえば、第2態様による保留特殊演出における保留表示の維持が終了する時点は、保留表示の表示態様が切り替わる時点よりも所定時間だけ早い時点に設定してもよい。このように設定した場合には、保留表示の維持が終了してから所定時間が経過した後に保留表示の表示態様が切り替わることとなる。
このように設定することで、保留特殊演出の実行態様のバリエーションが増加することとなるため、遊技者の興趣を高めることができるのである。
なお、上述の変形例は、可能な範囲で互いに組み合わせて構成することもできる。
また、上述の実施の形態における演出表示装置21は、本発明の表示部に相当する。また、上述の実施の形態における操作ボタン9bは、本発明の操作部に相当する。また、上述の実施の形態における第1始動入賞口15は、本発明の始動領域に相当する。また、上述の実施の形態における大当たり決定乱数は、本発明の特別遊技実行決定乱数に相当する。また、上述の実施の形態におけるステップ503の処理を実行するメインCPU101は、本発明の乱数取得手段に相当する。また、上述の実施の形態における第1保留記憶領域は、本発明の保留記憶手段に相当する。また、上述の実施の形態における白保留、青保留、赤保留、紫保留又は金保留による保留表示は、本発明の第1保留表示に相当する。また、上述の実施の形態における押下操作保留態様による保留表示は、本発明の第2保留表示に相当する。また、上述の実施の形態におけるステップ2217及びステップ2218等の処理を実行するサブCPU301は、本発明の保留表示実行手段に相当する。また、上述の実施の形態におけるステップ2507及びステップ2509の処理を実行するサブCPU301は、本発明の保留表示切り替え手段に相当する。また、上述の実施の形態におけるステップ805の処理を実行するメインCPU101は、本発明の抽選手段に相当する。また、上述の実施の形態におけるステップ2309及びステップ2402の処理を実行するサブCPU301は、本発明の変動演出実行手段に相当する。また、上述の実施の形態におけるパチンコ機Pは、本発明の遊技機に相当する。また、上述の実施の形態におけるステップ2208の処理を実行するサブCPU301は、本発明の切り替え態様決定手段に相当する。
P パチンコ機
21 演出表示装置
52 第1保留表示領域
100 主制御基板
101 メインCPU
102 メインROM
103 メインRAM
300 副制御基板
301 サブCPU
302 サブROM
303 サブRAM

Claims (2)

  1. 遊技の進行に伴って行われる演出を実行可能な表示部と、
    遊技者が操作可能な操作部と、
    遊技球が流下可能な遊技領域と、
    前記遊技領域に設けられ遊技球が進入可能な始動領域と、
    前記始動領域への遊技球の進入を契機として、少なくとも、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かの決定に係る特別遊技実行決定乱数を取得する乱数取得手段と、
    前記乱数取得手段により取得された特別遊技実行決定乱数を、所定数を上限に、保留として記憶する保留記憶手段と、
    前記保留記憶手段による保留の記憶に基づき、前記表示部において、所定の表示態様により当該保留が記憶された旨を示唆する第1保留表示又は前記操作部による操作を促す旨を示す態様により当該保留が記憶された旨を示唆する第2保留表示のいずれかを実行可能な保留表示実行手段と、
    前記保留表示実行手段により前記第2保留表示が行われた場合、前記操作部による操作が行われることに基づき、当該第2保留表示を前記第1保留表示に切り替え可能な保留表示切り替え手段と、
    予め定められた始動条件の成立により、前記保留記憶手段が記憶した保留を読み出して、前記特別遊技の実行の可否を決定するための抽選を行う抽選手段と、
    前記抽選手段による決定の結果を報知する変動演出を実行する変動演出実行手段と、
    を備え、
    新たな保留の記憶が行われたことに基づき、当該保留の記憶が行われてから当該保留に基づく変動演出の実行中に至るまでの遊技の進行に対応した前記第1保留表示の表示態様を決定し、前記第1保留表示が行われている場合、当該第1保留表示の表示態様を所定の切り替え時点で対応する表示態様に切り替え可能に設定された遊技機において、
    前記保留表示切り替え手段は、
    前記操作部による操作が行われた時点が前記第2保留表示の実行対象の保留に基づく変動演出の開始前であるか否かに応じて、当該第2保留表示を異なる表示態様による前記第1保留表示に切り替え可能であり、前記操作部による操作が行われた時点が前記第2保留表示の実行対象の保留に基づく変動演出の開始前であった場合には、前記第2保留表示を、当該変動演出の開始時点において表示され得る表示態様による前記第1保留表示に切り替え可能であることを特徴とする遊技機。
  2. 遊技の進行に伴って行われる演出を実行可能な表示部と、
    遊技者が操作可能な操作部と、
    遊技球が流下可能な遊技領域と、
    前記遊技領域に設けられ遊技球が進入可能な始動領域と、
    前記始動領域への遊技球の進入を契機として、少なくとも、遊技者に有利な特別遊技を実行するか否かの決定に係る特別遊技実行決定乱数を取得する乱数取得手段と、
    前記乱数取得手段により取得された特別遊技実行決定乱数を、所定数を上限に、保留として記憶する保留記憶手段と、
    前記保留記憶手段による保留の記憶に基づき、前記表示部において、所定の表示態様により当該保留が記憶された旨を示唆する第1保留表示又は前記操作部による操作を促す旨を示す態様により当該保留が記憶された旨を示唆する第2保留表示のいずれかを実行可能な保留表示実行手段と、
    前記保留表示実行手段により前記第2保留表示が行われた場合、前記操作部による操作が行われることに基づき、当該第2保留表示を前記第1保留表示に切り替え可能な保留表示切り替え手段と、
    予め定められた始動条件の成立により、前記保留記憶手段が記憶した保留を読み出して、前記特別遊技の実行の可否を決定するための抽選を行う抽選手段と、
    前記抽選手段による決定の結果を報知する変動演出を実行する変動演出実行手段と、
    を備え、
    新たな保留の記憶が行われたことに基づき、当該保留の記憶が行われてから当該保留に基づく変動演出の実行中に至るまでの遊技の進行に対応した前記第1保留表示の表示態様を決定し、前記第1保留表示が行われている場合、当該第1保留表示の表示態様を所定の切り替え時点で対応する表示態様に切り替え可能に設定された遊技機において、
    前記保留表示切り替え手段は、
    前記操作部による操作が行われた時点が前記第2保留表示の実行対象の保留に基づく変動演出の開始前であるか否かに応じて、当該第2保留表示を異なる表示態様による前記第1保留表示に切り替え可能であり、前記操作部による操作が行われた時点が前記第2保留表示の実行対象の保留に基づく変動演出の開始後であった場合には、前記第2保留表示を、当該変動演出の開始後において最後に表示され得る表示態様による前記第1保留表示に切り替え可能であることを特徴とする遊技機。
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