JP2000318197A - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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JP2000318197A JP13432599A JP13432599A JP2000318197A JP 2000318197 A JP2000318197 A JP 2000318197A JP 13432599 A JP13432599 A JP 13432599A JP 13432599 A JP13432599 A JP 13432599A JP 2000318197 A JP2000318197 A JP 2000318197A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印加される印字エネルギーに応じて異なる色
を発色する特性を有する二色発色感熱印字媒体(二色発
色感熱紙)が発色する二色の内、小さな印字エネルギー
の印加で発色する第一の色を鮮明に発色させることがで
きるサーマルプリンタを得る。 【解決手段】 第二の色に比べて小さな印字エネルギー
の印加で発色する第一の色のドット印字を行う際には、
サーマルヘッドの各抵抗発熱体を駆動することにより二
色発色感熱印字媒体を発色させない程度に印字エネルギ
ーを一時的に印加した後(ステップS21)、第一の印
字エネルギーに達するまで上乗せしてエネルギーを印加
する(ステップS22〜23)。これにより、二色発色
感熱印字媒体に対して印字エネルギーを徐々に印加する
ことができるので、第一の色を鮮明に発色させることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルプリンタ
に関し、特に、印加される印字エネルギーに応じて異な
る色を発色する特性を有する二色発色感熱印字媒体(二
色発色感熱紙)に対して印字するサーマルプリンタに関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、POS(Point of Sales:販売
時点管理)端末等の商品販売登録データ処理装置は、一
取引毎に販売情報を印字してレシートとして発行するた
めのレシートプリンタ等を備えている。このようなレシ
ートプリンタには、静寂性に優れたライン型のサーマル
ヘッドを備えたサーマルプリンタを用いたものがある。
このサーマルプリンタは、具体的には、ライン型のサー
マルヘッドを構成する多数の抵抗発熱体の配列方向に直
交する方向に感熱紙からなるロール状のレシート用紙を
順次紙送りさせながら、ドット印字を行なう構造とされ
ている。また、この種のサーマルヘッドは、ヘッド自体
の温度や前回の印字動作に伴う発熱による保温層の蓄熱
(熱履歴)などの温度条件によって抵抗発熱体の発熱状
態が変化し、この変化が印字濃度の変化として現れるこ
とにより、印字品質が低下する性質を有している。その
ため、通常は、サーマルヘッドに関して各種温度毎の適
正な通電パルス幅(通電時間)を予め設定しておくとと
もに、サーマルヘッドの温度を常時検出するサーミスタ
を設け、印字動作に際してはサーミスタによって検出さ
れたサーマルヘッドの温度情報や抵抗発熱体の抵抗値等
に基づきこのサーマルヘッドの抵抗発熱体に対する通電
パルス幅を制御するようにしている。
【0003】ところで、近年、サーマルヘッドを使用す
るサーマルプリンタに用いられる感熱印字媒体(感熱
紙)として、二色(例えば、黒色と青色)に発色する二
色発色感熱紙が開発され、利用に供されている。このよ
うな二色発色感熱紙としては、黒色発色層と青色発色層
との二層で構成される加色型の二色発色感熱紙と、青色
発色層と消色層と黒色発色層との三層で構成される消色
型の二色発色感熱紙とがある。加色型の二色発色感熱紙
と消色型の二色発色感熱紙とを比較した場合、加色型の
二色発色感熱紙の方が、消色層を必要としない分だけよ
り高い保存性を備えている点で優れている。
【0004】加色型の二色発色感熱紙(以下、二色発色
感熱紙という。)は、原紙の上に黒色の発色層、さらに
その上に例えば青色の発色層を順に積層させた構造とさ
れている。このような二色発色感熱紙を発色させて印字
する場合について以下に説明する。ここで、図11は二
色発色感熱紙の発色特性を示すグラフであって、縦軸は
記録濃度を示し、横軸はサーマルヘッドによって印加さ
れる印字エネルギー(mj/dot)を示す。図中破線Aは
“青色”の発色特性を示しており、図中実線Bは“黒
色”の発色特性を示している。図11に示すように、
“青色”は“黒色”に比べて低い印字エネルギーが印加
された場合に発色し、“黒色”はその“青色”が発色す
る印字エネルギーより大きな印字エネルギーが印加され
た場合に“青色”に重なって発色することになる。この
ような発色特性を有する二色発色感熱紙を利用して印字
するサーマルプリンタにおいては、例えば、“青色”で
印字する場合には印字エネルギーE1(約0.20(mj
/dot))を印加して発色させ、“黒色”で印字する場合
には印字エネルギーE2(約0.40(mj/dot))を印
加して発色させるように通電パルス幅を制御するように
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
この種のサーマルプリンタにおいては、例えば“青色”
を印字するために印字エネルギーE1(約0.20(mj
/dot))を印加する場合には抵抗発熱体の通電パルス幅
を短く制御し、“黒色”を印字するために印字エネルギ
ーE2(約0.40(mj/dot))を印加する場合には抵
抗発熱体の通電パルス幅を長く制御していた。このた
め、印字エネルギーE2に比べてエネルギーの小さな印
字エネルギーE1で発色する“青色”でドット印字する
場合にはその印字に必要な印字エネルギーE1が急激に
印加されてしまっていたので、エネルギーの大きな印字
エネルギーE2で発色する“黒色”の影響を受けてしま
い“青色”が鮮明に発色しないという問題があった。
【0006】本発明の目的は、印加される印字エネルギ
ーに応じて異なる色を発色する特性を有する二色発色感
熱印字媒体(二色発色感熱紙)が発色する二色の内、小
さな印字エネルギーの印加で発色する第一の色を鮮明に
発色させることができるサーマルプリンタを得ることで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
第一の色を発色させる第一の印字エネルギーと第二の色
を発色させる前記第一の印字エネルギーより大きい第二
の印字エネルギーとの印加により二色の発色特性を有す
る二色発色感熱印字媒体に対し、サーマルヘッドの各抵
抗発熱体を選択的に駆動して前記第一または第二の印字
エネルギーを印加することでドット印字を行うサーマル
プリンタにおいて、前記第一の色のドット印字を行う際
には、前記サーマルヘッドの各抵抗発熱体を駆動するこ
とにより前記二色発色感熱印字媒体を発色させない程度
に印字エネルギーを一時的に印加した後、前記二色発色
感熱印字媒体に対して前記第一の印字エネルギーに達す
るまで上乗せしてエネルギー印加する。
【0008】したがって、第二の色に比べて小さな印字
エネルギーの印加で発色する第一の色のドット印字を行
う際には、サーマルヘッドの各抵抗発熱体を駆動させる
ことにより二色発色感熱印字媒体を発色させない程度の
印字エネルギーを一時的に印加して温めた後、第一の印
字エネルギーに達するまで上乗せしてエネルギー印加さ
せることにより、二色発色感熱印字媒体に対して印字エ
ネルギーを徐々に印加させることが可能になるので、第
一の色の発色を鮮明にすることが可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図10に基づいて説明する。本実施の形態のサーマル
プリンタは、POS端末やECRに内蔵されるレシート
プリンタであって、特に図11において説明した特性に
より青色(第一の色)と黒色(第二の色)の二色で印字
が可能な二色発色感熱印字媒体である二色発色感熱紙を
使用するサーマルプリンタへの適用例である。
【0010】ここで、図1はレシートプリンタ1の構造
を概略的に示す縦断側面図、図2はその外観斜視図であ
る。レシートプリンタ1は、上面開放の筐体構造のプリ
ンタ本体2とプリンタカバー3とを備えている。プリン
タカバー3は、プリンタ本体2に対して支軸4を中心に
開閉自在とされている。プリンタ本体2には、ローラ構
造のプラテン5と円弧状の用紙収納部6とが設けられ、
用紙収納部6にはロール状の二色発色感熱紙であるレシ
ート用紙7が収納保持されている。一方、プリンタカバ
ー3側にはプラテン5に対向接触して印字部8を構成す
るライン型のサーマルヘッド9が設けられている。これ
により、プリンタカバー3が閉じられた場合に、用紙収
納部6から印字部8を経て排紙側につながる搬送経路1
0が形成され、この搬送経路10を介してサーマルヘッ
ド9をプラテン5に所定の加圧力で当接させることがで
きるように構成されている。
【0011】ここで、サーマルヘッド9は、プラテン5
に対向接触する部分に多数の抵抗発熱体をライン方向
(レシート用紙7の搬送方向に対して直交する方向)に
一列に配列している。詳細については後述するが、この
ようなサーマルヘッド9においては、それらの抵抗発熱
体のヘッド抵抗値の仕様が適用されるPOS端末等の仕
様に応じて選択可能とされている。
【0012】また、搬送経路10の排紙側出口には、カ
ッタ機構11が設けられている。このカッタ機構11
は、ともに平板長板状の固定刃12と可動刃13とを組
み合わせてなり、固定刃12に対して可動刃13が摺動
することにより搬送経路10を搬送されるレシート用紙
7を切断する構造のものである。なお、固定刃12はプ
リンタカバー3側に設けられ、可動刃13はプリンタ本
体2側に設けられた分離型構造とされている。
【0013】次に、レシートプリンタ1に内蔵された各
部の電気的接続について図3を参照して説明する。図3
に示すように、レシートプリンタ1には、全体の制御を
受け持つCPU14が設けられている。このCPU14
のI/Oポートには、サーマルヘッド9が接続されてい
る。このサーマルヘッド9は、CPU14からのクロッ
ク(CLK)、データ(DATA)及びストローブ(S
TROBE)の各信号に基づき駆動される。また、サー
マルヘッド9のヘッド基板(図示せず)にはサーミスタ
15が取り付けられており、このサーミスタ15による
検出信号(ヘッド温度情報)はA/D変換器16を介し
てデジタル値としてCPU14のI/Oポートに取り込
まれるように接続されている。
【0014】また、CPU14には、データバス、アド
レスバス等のバスラインを介してROM17,RAM1
8及びキャラクタジェネレータ用ROM19が接続され
ている。ROM17は固定的なデータを格納したもので
あり、RAM18は可変的なデータを一時的に書き換え
自在に格納したものである。
【0015】ここで、図4はROM17中の記憶エリア
を示す説明図である。図4に示すように、ROM17に
は、制御プログラムを格納するプログラム記憶エリア1
7a、サーマルヘッド9のヘッド抵抗値ランクテーブル
20(図5参照)等を格納するテーブルその他の記憶エ
リア17b、サーミスタ値別ヘッド通電テーブル17c
をヘッド抵抗値ランク別に格納するサーミスタ値別ヘッ
ド通電テーブル記憶エリア17dが確保されている。
【0016】ここで、図5はヘッド抵抗値ランクテーブ
ル20を示す説明図である。図5に示すように、テーブ
ルその他の記憶エリア17bに格納されているヘッド抵
抗値ランクテーブル20は、ヘッド抵抗値の範囲を1〜
16なる16段階のランクに渡って用意したものであ
る。何れのヘッド抵抗値ランクを使用するかはジャンパ
(図示せず)によって予め設定される。
【0017】また、ROM17のサーミスタ値別ヘッド
通電テーブル17cは、サーミスタ15により検出され
た温度情報に対応するサーマルヘッド9の抵抗発熱体へ
の二色分(黒色と青色)の通電パルス幅が予め設定され
たものであり、ヘッド抵抗値ランク1〜16の16段階
分のテーブルが用意されている。ここに、図4(b)
に、例えばランク1のサーミスタ値別ヘッド通電テーブ
ル17cの設定内容の一例を模式的に例示する。温度ラ
ンク0〜Fに示す各ヘッド温度範囲別に設定される黒色
の通電パルス幅及び青色の通電パルス幅の各通電幅デー
タは、ヘッド温度に対して反比例するように設定されて
いる。このように設定することにより、サーマルヘッド
9の温度変動によって印字濃度にムラが発生しにくくな
っている。
【0018】次に、RAM18について説明する。ここ
で、図6はRAM18中の記憶エリアを示す説明図であ
る。図6に示すように、RAM18には、サーマルヘッ
ド9のヘッド抵抗値ランクに対応したサーミスタ値別ヘ
ッド通電テーブル17cを展開するエリア18a、受信
した印字データを一時格納する受信バッファ18b、こ
の受信バッファ18bに格納した印字データをドット展
開する編集バッファ18c、ポインタエリア18d、フ
ラグエリア18e等が確保されている。なお、例えばホ
スト装置等から送信されて受信バッファ18bに一時格
納される印字データは、図7に示すように、文字コード
等からなる1行印字データ21、この1行印字データ2
1が印字データであることを特定する印字コマンド2
2、印字データの色情報等を示す文字属性コード23、
印字データの終了を示す行終了コード24によって構成
されている。
【0019】さらに、図3に示すように、CPU14に
は、プラテン5を駆動してレシート用紙7を搬送するた
めのレシートモータ25がドライバIC26を介して接
続され、カッタ機構11の可動刃13を駆動してレシー
ト用紙7を切断するためのカッタモータ27がドライバ
IC28を介して接続されている。
【0020】続いて、ROM17に格納された制御プロ
グラムがCPU14に実行させる機能について説明す
る。ここで、図8は、印字処理の流れを概略的に示すフ
ローチャートである。図8に示すように、電源が投入さ
れると(ステップS1のY)、ジャンパによって設定さ
れたサーマルヘッド9のヘッド抵抗値ランクを読み取っ
てヘッドランクを判別し(ステップS2)、ROM17
のサーミスタ値別ヘッド通電テーブル記憶エリア17d
から該当するヘッドランクのサーミスタ値別ヘッド通電
テーブル17cをRAM18のサーミスタ値別ヘッド通
電テーブル展開エリア18aに展開して設定する(ステ
ップS3)。例えば、サーマルヘッド9のヘッド抵抗値
ランクがランク1であれば、図4(b)に示したような
情報がサーミスタ値別ヘッド通電テーブル展開エリア1
8aに展開されて設定される。
【0021】このような状態で例えばホスト装置等から
の印字指令の伝送に待機し(ステップS4)、印字指令
として図7に示したような印字データが伝送された場合
には(ステップS4のY)、ステップS5に進む。ステ
ップS5においては、伝送された印字データを一時的に
受信バッファ18bに格納した後、キャラクタジェネレ
ータ用ROM19を参照して印字データの1行印字デー
タ21を編集バッファ18cにドット展開する。
【0022】次に、印字データの印字色が二色発色感熱
紙であるレシート用紙7の黒色であるか青色であるかに
ついて、印字データ中の文字属性コード23に基づいて
判別する(ステップS6)。
【0023】編集バッファ18cにドット展開された1
行印字データ21の印字色が黒色である場合には(ステ
ップS6のY)、ステップS7に進み黒色印字処理を実
行する。次に、黒色印字処理について図9を参照して説
明する。図9に示すように、黒色印字処理は、まず、サ
ーマルヘッド9のヘッド基板に取り付けられたサーミス
タ15によってヘッド温度を検出し(ステップS1
1)、RAM18のサーミスタ値別ヘッド通電テーブル
展開エリア18aに設定されているサーミスタ値別ヘッ
ド通電テーブル17cを参照してサーミスタ15によっ
て検出したヘッド温度が含まれている温度ランクに対応
した黒色の通電パルス幅を読み込み(ステップS1
2)、その通電パルス幅をヘッドストローブ時間として
印字ドットに対応するサーマルヘッド9の抵抗発熱体を
駆動する(ステップS13)。これにより、レシート用
紙7への黒色印字が行われ、黒色印字処理が終了する。
【0024】一方、編集バッファ18cにドット展開さ
れた1行印字データ21の印字色が青色である場合には
(ステップS6のN)、ステップS8に進み青色印字処
理を実行する。次に、青色印字処理について図10を参
照して説明する。図10に示すように、青色印字処理
は、まず、プレヒート処理を実行する(ステップS2
1)。プレヒート処理は、具体的には、レシート用紙7
が発色しない程度、つまり、レシート用紙7の発色温度
よりは低い温度にサーマルヘッド9の抵抗発熱体を発熱
させることにより実行される。このプレヒート処理にお
けるサーマルヘッド9のヘッド温度は、サーマルヘッド
9のヘッド基板に取り付けられたサーミスタ15によっ
て検出され、制御される。所定の温度に達した後、サー
マルヘッド9のヘッド基板に取り付けられたサーミスタ
15によってヘッド温度を検出し(ステップS22)、
RAM18のサーミスタ値別ヘッド通電テーブル展開エ
リア18aに設定されているサーミスタ値別ヘッド通電
テーブル17cを参照してサーミスタ15によって検出
したヘッド温度が含まれている温度ランクに対応した青
色の通電パルス幅を読み込み(ステップS23)、その
通電パルス幅をヘッドストローブ時間として印字ドット
に対応するサーマルヘッド9の抵抗発熱体を駆動する
(ステップS24)。これにより、レシート用紙7への
青色印字が行われ、青色印字処理が終了する。
【0025】以上のように、1行印字データ21のレシ
ート用紙7への印字が終了すると、編集バッファ18c
がクリアされるとともにレシート用紙7がレシートモー
タ25の駆動によって1行紙送りされ(ステップS
9)、ステップS4に戻って印字指令の伝送に再び待機
する。
【0026】ここに、黒色に比べて小さな印字エネルギ
ーの印加で発色する青色のドット印字を行う際には、サ
ーマルヘッド9の各抵抗発熱体を駆動させることにより
二色発色感熱紙であるレシート用紙7を発色させない程
度の印字エネルギーを一時的に印加して温めた後、印字
エネルギーE1(約0.20(mj/dot))に達するまで
上乗せして二色発色感熱紙であるレシート用紙7に対し
てエネルギーを印加させる。これにより、青色の印字の
際には、印字エネルギーを徐々に印加させることが可能
になるので、青色の発色を鮮明にすることができる。ま
た、黒色については、従来通り印字エネルギーを急激に
印加することができ、鮮明に発色させることができる。
【0027】なお、本実施の形態においては、二色発色
感熱紙が発色する色を青色と黒色との組み合わせとした
が、これに限るものではなく、赤色と黒色との組み合わ
せ等であっても良い。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、第二の色
に比べて小さな印字エネルギーの印加で発色する第一の
色のドット印字を行う際には、サーマルヘッドの各抵抗
発熱体を駆動することにより二色発色感熱印字媒体が発
色しない程度の印字エネルギーを一時的に印加して温め
た後、第一の印字エネルギーに達するまで上乗せしてエ
ネルギーを印加することにより、二色発色感熱印字媒体
に対して印字エネルギーを徐々に印加することができる
ので、第一の色を鮮明に発色させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のレシートプリンタの構
造を概略的に示す縦断側面図である。
【図2】その外観斜視図である。
【図3】レシートプリンタに内蔵された各部の電気的接
続を示すブロック図である。
【図4】ROM中の記憶エリアを示す説明図である。
【図5】ヘッド抵抗値ランクテーブルを示す説明図であ
る。
【図6】RAM中の記憶エリアを示す説明図である。
【図7】印字データのデータ構造を示す説明図である。
【図8】印字処理の流れを概略的に示すフローチャート
である。
【図9】黒色印字処理の流れを概略的に示すフローチャ
ートである。
【図10】青色印字処理の流れを概略的に示すフローチ
ャートである。
【図11】二色発色感熱紙の発色特性を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 サーマルプリンタ 7 二色発色感熱印字媒体 9 サーマルヘッド E1 第一の印字エネルギー E2 第二の印字エネルギー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古山 浩之 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東芝テ ック株式会社大仁事業所内 (72)発明者 林 克宗 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東芝テ ック株式会社大仁事業所内 Fターム(参考) 2C066 AA03 AB05 AD01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の色を発色させる第一の印字エネル
    ギーと第二の色を発色させる前記第一の印字エネルギー
    より大きい第二の印字エネルギーとの印加により二色の
    発色特性を有する二色発色感熱印字媒体に対し、サーマ
    ルヘッドの各抵抗発熱体を選択的に駆動して前記第一ま
    たは第二の印字エネルギーを印加することでドット印字
    を行うサーマルプリンタにおいて、 前記第一の色のドット印字を行う際には、前記サーマル
    ヘッドの各抵抗発熱体を駆動することにより前記二色発
    色感熱印字媒体を発色させない程度に印字エネルギーを
    一時的に印加した後、前記二色発色感熱印字媒体に対し
    て前記第一の印字エネルギーに達するまで上乗せしてエ
    ネルギー印加することを特徴とするサーマルプリンタ。
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