JP2001038942A - サーマルプリンタ - Google Patents

サーマルプリンタ

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JP2001038942A
JP2001038942A JP21465299A JP21465299A JP2001038942A JP 2001038942 A JP2001038942 A JP 2001038942A JP 21465299 A JP21465299 A JP 21465299A JP 21465299 A JP21465299 A JP 21465299A JP 2001038942 A JP2001038942 A JP 2001038942A
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Katsumune Hayashi
克宗 林
Hiroaki Katahira
博明 片平
Hiroyuki Furuyama
浩之 古山
Koichi Yamada
孝一 山田
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 尾引きやかすれを防止し、印字品質の向上が
図れるサーマルプリンタを得る。 【解決手段】 二色発色感熱印字媒体の発色色に応じて
印加電力と通電パルス幅とのいずれも可変制御して得ら
れた第一の印字エネルギーまたは第二の印字エネルギー
に相当するエネルギーをサーマルヘッド9の各抵抗発熱
体に選択的に印加してドット印字を行う。これにより、
一定の印加電力の下に通電パルス幅のみを可変制御して
所定の印字エネルギー量を得てドット印字を行う場合に
比べ、ドット印字の際の印字品質を細かく調整すること
ができるので、印字品質の向上を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルプリンタ
に関し、特に、印加される印字エネルギーに応じて異な
る色を発色する特性を有する二色発色感熱印字媒体(二
色発色感熱紙)に対して印字するサーマルプリンタに関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、POS(Point of Sales:販売
時点管理)端末等の商品販売登録データ処理装置は、一
取引毎に販売情報を印字してレシートとして発行するた
めのレシートプリンタ等を備えている。このようなレシ
ートプリンタには、静寂性に優れたライン型のサーマル
ヘッドを備えたサーマルプリンタを用いたものがある。
このサーマルプリンタは、具体的には、ライン型のサー
マルヘッドを構成する多数の抵抗発熱体の配列方向に直
交する方向に感熱紙からなるロール状のレシート用紙を
順次紙送りさせながら、ドット印字を行なう構造とされ
ている。また、この種のサーマルヘッドは、ヘッド自体
の温度や前回の印字動作に伴う発熱による保温層の蓄熱
(熱履歴)などの温度条件によって抵抗発熱体の発熱状
態が変化し、この変化が印字濃度の変化として現れるこ
とにより、印字品質が低下する性質を有している。その
ため、通常は、サーマルヘッドに関して各種温度毎の適
正な通電パルス幅(通電時間)を予め設定しておくとと
もに、サーマルヘッドの温度を常時検出するサーミスタ
を設け、印字動作に際してはサーミスタによって検出さ
れたサーマルヘッドの温度情報や抵抗発熱体の抵抗値等
に基づきこのサーマルヘッドの抵抗発熱体に対する通電
パルス幅を制御するようにしている。
【0003】ところで、近年、サーマルヘッドを使用す
るサーマルプリンタに用いられる感熱印字媒体(感熱
紙)として、二色(例えば、黒色と青色)に発色する二
色発色感熱紙が開発され、利用に供されている。このよ
うな二色発色感熱紙としては、黒色発色層と青色発色層
との二層で構成される加色型の二色発色感熱紙と、青色
発色層と消色層と黒色発色層との三層で構成される消色
型の二色発色感熱紙とがある。加色型の二色発色感熱紙
と消色型の二色発色感熱紙とを比較した場合、加色型の
二色発色感熱紙の方が、消色層を必要としない分だけよ
り高い保存性を備えている点で優れている。
【0004】加色型の二色発色感熱紙(以下、二色発色
感熱紙という。)は、原紙の上に黒色の発色層、さらに
その上に例えば青色の発色層を順に積層させた構造とさ
れている。このような二色発色感熱紙を発色させて印字
する場合について以下に説明する。ここで、図13は二
色発色感熱紙の発色特性を示すグラフであって、縦軸は
記録濃度を示し、横軸はサーマルヘッドによって印加さ
れるエネルギー量(mJ/dot)を示す。図中破線Aは“青
色”の発色特性を示しており、図中実線Bは“黒色”の
発色特性を示している。図13に示すように、“青色”
は“黒色”に比べて低いエネルギーが印加された場合に
発色し、“黒色”はその“青色”が発色する印字エネル
ギーより大きなエネルギーが印加された場合に“青色”
に重なって発色することになる。このような発色特性を
有する二色発色感熱紙を利用して印字するサーマルプリ
ンタにおいては、例えば、“青色”で印字する場合には
印字エネルギーE1(約0.20(mJ/dot))に相当す
るエネルギーを印加して発色させ、“黒色”で印字する
場合には印字エネルギーE2(約0.40(mJ/dot))
に相当するエネルギーを印加して発色させるように、定
電圧(定電力)の下に通電パルス幅を可変制御するよう
にしている。
【0005】具体的には、一定の印加電圧V(24
(V))の下、“青色”を印字するために印字エネルギ
ーE1(約0.20(mJ/dot))に相当するエネルギー
を印加する場合には抵抗発熱体の通電パルス幅を短く制
御し、“黒色”を印字するために印字エネルギーE2
(約0.40(mJ/dot))に相当するエネルギーを印加
する場合には抵抗発熱体の通電パルス幅を長く制御する
ことになる。
【0006】なお、印加されるエネルギー量は、 W=V2/R … (W:印加電力(W/dot),V:印加電圧(V),R:
発熱体抵抗値(Ω)) 及び、 J=W*S … (J:エネルギー(mJ/dot),S:通電パルス幅(m
s)) により算出することができる。
【0007】この場合、印加電力Wは一定であり、印字
エネルギーE1(mJ/dot):印字エネルギーE2(mJ/d
ot)≒1:2であるため、式により、“黒色”を印字
する場合の通電パルス幅を“S(ms)”とすると、“青
色”を印字する場合の通電パルス幅は“S/2(ms)”
であることが解かる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種のサ
ーマルプリンタによってドット印字した場合には、余熱
により印字に尾引きが発生する。特に、“黒色”でドッ
ト印字した場合には、尾引きが顕著に現れるという問題
があった。ここで、図14は黒色印字の場合の抵抗発熱
体の温度の時間的推移を示すグラフである。“黒色”で
ドット印字する場合には、通電パルス幅S(ms)だけ電
圧V(24(V))を抵抗発熱体に印加することにより
抵抗発熱体の温度を温度A(℃)まで上昇させて二色発
色感熱紙を“黒色”に発色させるが、図14に示すよう
に、1ドット印字に要する時間T(ms)内では抵抗発熱
体を完全に冷却することはできなかった。したがって、
次のドット印字の際には前回のドット印字の際に冷却し
きれなかった温度B(℃)分が所定の温度A(℃)に上
乗せされることになり、その分だけ熱量が増加して印字
方向下流側に図15に示すような尾引き部分D2が顕著
に発生してしまうことになる。なお、尾引き部分D2
は,“黒色”に発色する正常なドット印字部分D1に比
べてやや“青色”に近い色で発色する。また、この尾引
きは、印字速度が高速になるほど1ドット印字に要する
時間T(ms)が短くなることにより、顕著になる。
【0009】一方、“青色”でドット印字した場合に
は、印字がかすれてしまうという問題があった。ここ
で、図16は青色印字の場合の抵抗発熱体の温度の時間
的推移を示すグラフである。“青色”でドット印字する
場合には、通電パルス幅S/2(ms)だけ電圧V(24
(V))を抵抗発熱体に印加することにより抵抗発熱体
の温度を温度C(℃)まで上昇させて二色発色感熱紙を
“青色”に発色させる。ところが、図16に示すように
1ドット印字に要する時間T(ms)内で抵抗発熱体を十
分に冷却することはできるものの、図17に示すように
“青色”に発色する正常なドット印字部分D3は通電パ
ルス幅を短く制御した分だけ“黒色”でのドット印字し
た場合のドット印字部分D1の大きさに比べてその1ド
ット分の大きさが小さくなってしまっていた。このた
め、ドットが集合した場合には、ドット間に隙間が生じ
てかすれたような印字になってしまう。
【0010】本発明の目的は、尾引きやかすれを防止
し、印字品質の向上が図れるサーマルプリンタを得るこ
とである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
第一の印字エネルギーが印加されることにより第一の色
を発色して前記第一の印字エネルギーより大きな第二の
印字エネルギーが印加されることにより第二の色を発色
する二色発色感熱印字媒体の発色色に応じて前記第一ま
たは第二の印字エネルギーに相当するエネルギーをサー
マルヘッドの各抵抗発熱体に選択的に印加してドット印
字を行うサーマルプリンタにおいて、前記二色発色感熱
印字媒体の発色色に応じ、印加電力と通電パルス幅との
いずれも可変制御して所定のエネルギー量を得る。
【0012】したがって、第一または第二の印字エネル
ギーに相当するエネルギーが印加電力と通電パルス幅と
のいずれも可変制御することによって得られることによ
り、一定の印加電力の下に通電パルス幅のみを可変制御
して所定の印字エネルギー量を得てドット印字を行う場
合に比べ、ドット印字の際の印字品質の細かな調整が可
能になるので、印字品質の向上を図ることが可能にな
る。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載のサ
ーマルプリンタにおいて、一定の印加電力の下に通電パ
ルス幅を可変制御して所定の印字エネルギー量を得る場
合に比べ、前記二色発色感熱印字媒体に前記第一の色を
発色させる場合の前記通電パルス幅を長くし、前記二色
発色感熱印字媒体に前記第二の色を発色させる場合の前
記通電パルス幅を短くする。
【0014】したがって、第一の色を発色させる場合に
は、通電パルス幅を長く制御した分だけ1ドットの大き
さが大きくなることにより、各ドット間の隙間が減少す
るので、印字のかすれを減少させることが可能になる。
また、第二の色を発色させる場合には、通電パルス幅を
短く制御した分だけ1ドット印字に要する時間内で抵抗
発熱体を冷却する時間を増加させることにより、抵抗発
熱体を完全に冷却することが可能になるので、印字の尾
引きを減少させることが可能なる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図12に基づいて説明する。本実施の形態のサーマル
プリンタは、POS端末に内蔵されるレシートプリンタ
であって、特に図13において説明した特性により青色
(第一の色)と黒色(第二の色)の二色で印字が可能な
二色発色感熱印字媒体である二色発色感熱紙を使用する
サーマルプリンタへの適用例である。
【0016】ここで、図1はレシートプリンタ1の構造
を概略的に示す縦断側面図、図2はその外観斜視図であ
る。レシートプリンタ1は、上面開放の筐体構造のプリ
ンタ本体2とプリンタカバー3とを備えている。プリン
タカバー3は、プリンタ本体2に対して支軸4を中心に
開閉自在とされている。プリンタ本体2には、ローラ構
造のプラテン5と円弧状の用紙収納部6とが設けられ、
用紙収納部6にはロール状の二色発色感熱紙であるレシ
ート用紙7が収納保持されている。一方、プリンタカバ
ー3側にはプラテン5に対向接触して印字部8を構成す
るライン型のサーマルヘッド9が設けられている。これ
により、プリンタカバー3が閉じられた場合に、用紙収
納部6から印字部8を経て排紙側につながる搬送経路1
0が形成され、この搬送経路10を介してサーマルヘッ
ド9をプラテン5に所定の加圧力で当接させることがで
きるように構成されている。
【0017】ここで、サーマルヘッド9は、プラテン5
に対向接触する部分に多数の抵抗発熱体をライン方向
(レシート用紙7の搬送方向に対して直交する方向)に
一列に配列している。詳細については後述するが、この
ようなサーマルヘッド9においては、それらの抵抗発熱
体のヘッド抵抗値の仕様が適用されるPOS端末等の仕
様に応じて選択可能とされている。
【0018】また、搬送経路10の排紙側出口には、カ
ッタ機構11が設けられている。このカッタ機構11
は、ともに平板長板状の固定刃12と可動刃13とを組
み合わせてなり、固定刃12に対して可動刃13が摺動
することにより搬送経路10を搬送されるレシート用紙
7を切断する構造のものである。なお、固定刃12はプ
リンタカバー3側に設けられ、可動刃13はプリンタ本
体2側に設けられた分離型構造とされている。
【0019】次に、レシートプリンタ1に内蔵された各
部の電気的接続について図3を参照して説明する。図3
に示すように、レシートプリンタ1には、全体の制御を
受け持つCPU14が設けられている。このCPU14
のI/Oポートには、サーマルヘッド9が接続されてい
る。このサーマルヘッド9は、CPU14からのクロッ
ク(CLK)、データ(DATA)及びストローブ(S
TROBE)の各信号に基づき駆動される。また、サー
マルヘッド9のヘッド基板(図示せず)にはサーミスタ
15が取り付けられており、このサーミスタ15による
検出信号(ヘッド温度情報)はA/D変換器16を介し
てデジタル値としてCPU14のI/Oポートに取り込
まれるように接続されている。
【0020】また、CPU14には、データバス、アド
レスバス等のバスラインを介してROM17,RAM1
8及びキャラクタジェネレータ用ROM19が接続され
ている。ROM17は固定的なデータを格納したもので
あり、RAM18は可変的なデータを一時的に書き換え
自在に格納したものである。
【0021】ここで、図4はROM17中の記憶エリア
を示す説明図である。図4に示すように、ROM17に
は、制御プログラムを格納するプログラム記憶エリア1
7a、サーマルヘッド9のヘッド抵抗値ランクテーブル
20(図5参照)等を格納するテーブルその他の記憶エ
リア17b、サーミスタ値別ヘッド通電テーブル17c
をヘッド抵抗値ランク別に格納するサーミスタ値別ヘッ
ド通電テーブル記憶エリア17dが確保されている。
【0022】ここで、図5はヘッド抵抗値ランクテーブ
ル20を示す説明図である。図5に示すように、テーブ
ルその他の記憶エリア17bに格納されているヘッド抵
抗値ランクテーブル20は、ヘッド抵抗値の範囲を1〜
16なる16段階のランクに渡って用意したものであ
る。何れのヘッド抵抗値ランクを使用するかはジャンパ
(図示せず)によって予め設定される。
【0023】また、ROM17のサーミスタ値別ヘッド
通電テーブル17cは、サーミスタ15により検出され
た温度情報に対応するサーマルヘッド9の抵抗発熱体へ
の二色分(黒色と青色)の通電パルス幅が予め設定され
たものであり、ヘッド抵抗値ランク1〜16の16段階
分のテーブルが用意されている。ここに、図4(b)
に、例えばランク1のサーミスタ値別ヘッド通電テーブ
ル17cの設定内容の一例を模式的に例示する。温度ラ
ンク0〜Fに示す各ヘッド温度範囲別に設定される黒色
の通電パルス幅及び青色の通電パルス幅の各通電幅デー
タは、ヘッド温度に対して反比例するように設定されて
いる。このように設定することにより、サーマルヘッド
9の温度変動によって印字濃度にムラが発生しにくくな
っている。なお、温度ランク0〜Fの各通電幅データに
それぞれ含まれるS0〜SFは、従来例で説明したような
一定の印加電圧の下に制御される温度ランク0〜Fのラ
ンク1における黒色の通電パルス幅である。
【0024】次に、RAM18について説明する。ここ
で、図6はRAM18中の記憶エリアを示す説明図であ
る。図6に示すように、RAM18には、サーマルヘッ
ド9のヘッド抵抗値ランクに対応したサーミスタ値別ヘ
ッド通電テーブル17cを展開するエリア18a、受信
した印字データを一時格納する受信バッファ18b、こ
の受信バッファ18bに格納した印字データをドット展
開する編集バッファ18c、ポインタエリア18d、フ
ラグエリア18e等が確保されている。なお、例えばホ
スト装置等から送信されて受信バッファ18bに一時格
納される印字データは、図7に示すように、文字コード
等からなる1行印字データ21、この1行印字データ2
1が印字データであることを特定する印字コマンド2
2、印字データの色情報等を示す文字属性コード23、
印字データの終了を示す行終了コード24によって構成
されている。
【0025】さらに、図3に示すように、CPU14に
は、プラテン5を駆動してレシート用紙7を搬送するた
めのレシートモータ25がドライバIC26を介して接
続され、カッタ機構11の可動刃13を駆動してレシー
ト用紙7を切断するためのカッタモータ27がドライバ
IC28を介して接続されている。
【0026】加えて、CPU14には、電源BTから供
給される一定の電圧V(24(V))を所定の電圧V
1,V2(V)に変更する電圧可変回路29が接続され
ている。この電圧可変回路29にはCPU14により制
御される可変抵抗(図示せず)が設けられており、この
可変抵抗の調整によってサーマルヘッド9の抵抗発熱体
に供給する電圧を電圧V1(V)またはV2(V)に切
り替える構成とされている。なお、本実施の形態におい
ては、電源BTから供給される一定の電圧V(24
(V))は、CPU14の制御の下、電圧可変回路29
によって、 V1(V)=V*√2 … または、 V2(V)=V*1/2 … のいずれかに切り替えられる。
【0027】続いて、ROM17に格納された制御プロ
グラムがCPU14に実行させる機能について説明す
る。ここで、図8は、印字処理の流れを概略的に示すフ
ローチャートである。図8に示すように、電源が投入さ
れると(ステップS1のY)、ジャンパによって設定さ
れたサーマルヘッド9のヘッド抵抗値ランクを読み取っ
てヘッドランクを判別し(ステップS2)、ROM17
のサーミスタ値別ヘッド通電テーブル記憶エリア17d
から該当するヘッドランクのサーミスタ値別ヘッド通電
テーブル17cをRAM18のサーミスタ値別ヘッド通
電テーブル展開エリア18aに展開して設定する(ステ
ップS3)。例えば、サーマルヘッド9のヘッド抵抗値
ランクがランク1であれば、図4(b)に示したような
情報がサーミスタ値別ヘッド通電テーブル展開エリア1
8aに展開されて設定される。
【0028】このような状態で例えばホスト装置等から
の印字指令の伝送に待機し(ステップS4)、印字指令
として図7に示したような印字データが伝送された場合
には(ステップS4のY)、ステップS5に進む。ステ
ップS5においては、伝送された印字データを一時的に
受信バッファ18bに格納した後、キャラクタジェネレ
ータ用ROM19を参照して印字データの1行印字デー
タ21を編集バッファ18cにドット展開する。
【0029】次に、印字データの印字色が二色発色感熱
紙であるレシート用紙7の黒色であるか青色であるかに
ついて、印字データ中の文字属性コード23に基づいて
判別する(ステップS6)。
【0030】編集バッファ18cにドット展開された1
行印字データ21の印字色が黒色である場合には(ステ
ップS6のY)、ステップS7に進み黒色印字処理を実
行する。
【0031】次に、黒色印字処理について図9を参照し
て説明する。図9に示すように、黒色印字処理は、ま
ず、印加電圧をV1(V)に切り替える(ステップS1
1)。続いて、サーマルヘッド9のヘッド基板に取り付
けられたサーミスタ15によってヘッド温度を検出し
(ステップS12)、RAM18のサーミスタ値別ヘッ
ド通電テーブル展開エリア18aに設定されているサー
ミスタ値別ヘッド通電テーブル17cを参照してサーミ
スタ15によって検出したヘッド温度が含まれている温
度ランクに対応した黒色の通電パルス幅を読み込み(ス
テップS13)、その通電パルス幅をヘッドストローブ
時間として印字ドットに対応するサーマルヘッド9の抵
抗発熱体を印加電圧V1(V)で駆動する(ステップS
14)。これにより、レシート用紙7への黒色印字が行
われ、黒色印字処理が終了する。
【0032】ここで、図10は黒色印字の場合の抵抗発
熱体の温度の時間的推移を示すグラフである。“黒色”
でドット印字する場合には、通電パルス幅S/2(ms)
(S:S0〜SF)だけ電圧V1(√2V)(V)を抵抗
発熱体に印加することになる。つまり、及び式によ
り、 J={(√2V)2/R}*(S/2) ={2V2/R}*(S/2)=(V2/R)*S=W*S となり、従来のサーマルプリンタと同様の印字エネルギ
ーE2(mJ/dot)に相当するエネルギーが得られること
になる。したがって、図10に示すように、本実施の形
態のレシートプリンタ1により“黒色”で1ドットを印
字する場合には、従来の通電パルス幅S(ms)の半分の
通電パルス幅S/2(ms)で抵抗発熱体の温度を温度A
(℃)まで上昇させて二色発色感熱紙を“黒色”に発色
させることにより、1ドット印字に要する時間T(ms)
内で抵抗発熱体を冷却する時間を増加させることがで
き、かつ、抵抗発熱体を完全に冷却することができるの
で、印字の尾引きを減少させることが可能になってい
る。
【0033】一方、編集バッファ18cにドット展開さ
れた1行印字データ21の印字色が青色である場合には
(ステップS6のN)、ステップS8に進み青色印字処
理を実行する。
【0034】次に、青色印字処理について図11を参照
して説明する。図11に示すように、青色印字処理は、
まず、印加電圧をV2(V)に切り替える(ステップS
21)。続いて、サーマルヘッド9のヘッド基板に取り
付けられたサーミスタ15によってヘッド温度を検出し
(ステップS22)、RAM18のサーミスタ値別ヘッ
ド通電テーブル展開エリア18aに設定されているサー
ミスタ値別ヘッド通電テーブル17cを参照してサーミ
スタ15によって検出したヘッド温度が含まれている温
度ランクに対応した青色の通電パルス幅を読み込み(ス
テップS23)、その通電パルス幅をヘッドストローブ
時間として印字ドットに対応するサーマルヘッド9の抵
抗発熱体を印加電圧V2(V)で駆動する(ステップS
24)。これにより、レシート用紙7への青色印字が行
われ、青色印字処理が終了する。
【0035】ここで、図12は青色印字の場合の抵抗発
熱体の温度の時間的推移を示すグラフである。“青色”
でドット印字する場合には、通電パルス幅2S(ms)
(S:S0〜SF)だけ電圧V2(V/2)(V)を抵抗
発熱体に印加することになる。つまり、及び式によ
り、 J={(V/2)2/R}*(2S) ={(V2/4)/R}*(2S)=(V2/2R)*S=W*S/2 となり、従来のサーマルプリンタと同様の印字エネルギ
ーE1(mJ/dot)に相当するエネルギーが得られること
になる。したがって、図12に示すように、本実施の形
態のレシートプリンタ1により“青色”で1ドットを印
字する場合には、従来の通電パルス幅S/2(ms)の4
倍分の通電パルス幅2S(ms)で抵抗発熱体の温度を温
度C(℃)まで上昇させて二色発色感熱紙を“青色”に
発色させることにより、通電パルス幅を長く制御した分
だけ1ドットの大きさを大きくすることができ、各ドッ
ト間の隙間を減少させることが可能になるので、印字の
かすれを減少させることが可能になっている。
【0036】以上のように、1行印字データ21のレシ
ート用紙7への印字が終了すると、編集バッファ18c
がクリアされるとともにレシート用紙7がレシートモー
タ25の駆動によって1行紙送りされ(ステップS
9)、ステップS4に戻って印字指令の伝送に再び待機
する。
【0037】ここに、第一の印字エネルギーE1(mJ/d
ot)または第二の印字エネルギーE2(mJ/dot)に相当
するエネルギーが印加電力と通電パルス幅とのいずれも
可変制御することによって得られることにより、一定の
印加電力の下に通電パルス幅のみを可変制御して所定の
印字エネルギー量を得てドット印字を行う場合に比べ、
ドット印字の際の印字品質の細かな調整が可能になるの
で、印字品質の向上を図ることが可能になる。
【0038】なお、本実施の形態においては、二色発色
感熱紙が発色する色を青色と黒色との組み合わせとした
が、これに限るものではなく、赤色と黒色との組み合わ
せ等であっても良い。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、第一の印
字エネルギーが印加されることにより第一の色を発色し
て前記第一の印字エネルギーより大きな第二の印字エネ
ルギーが印加されることにより第二の色を発色する二色
発色感熱印字媒体の発色色に応じて前記第一または第二
の印字エネルギーに相当するエネルギーをサーマルヘッ
ドの各抵抗発熱体に選択的に印加してドット印字を行う
サーマルプリンタにおいて、前記二色発色感熱印字媒体
の発色色に応じ、印加電力と通電パルス幅とのいずれも
可変制御して所定のエネルギー量を得ることにより、一
定の印加電力の下に通電パルス幅のみを可変制御して所
定の印字エネルギー量を得てドット印字を行う場合に比
べ、ドット印字の際の印字品質を細かく調整することが
できるので、印字品質の向上を図ることができる。
【0040】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載のサーマルプリンタにおいて、一定の印加電力の下に
通電パルス幅を可変制御して所定の印字エネルギー量を
得る場合に比べ、前記二色発色感熱印字媒体に前記第一
の色を発色させる場合の前記通電パルス幅を長くし、前
記二色発色感熱印字媒体に前記第二の色を発色させる場
合の前記通電パルス幅を短くすることにより、第一の色
を発色させる場合には、通電パルス幅を長く制御した分
だけ1ドットの大きさを大きくすることができるので、
各ドット間の隙間を減少させることができ、印字のかす
れを減少させることができ、また、第二の色を発色させ
る場合には、通電パルス幅を短く制御した分だけ1ドッ
ト印字に要する時間内で抵抗発熱体を冷却する時間を増
加させることができるので、抵抗発熱体を完全に冷却す
ることができ、印字の尾引きを減少させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のレシートプリンタの構
造を概略的に示す縦断側面図である。
【図2】その外観斜視図である。
【図3】レシートプリンタに内蔵された各部の電気的接
続を示すブロック図である。
【図4】ROM中の記憶エリアを示す説明図である。
【図5】ヘッド抵抗値ランクテーブルを示す説明図であ
る。
【図6】RAM中の記憶エリアを示す説明図である。
【図7】印字データのデータ構造を示す説明図である。
【図8】印字処理の流れを概略的に示すフローチャート
である。
【図9】黒色印字処理の流れを概略的に示すフローチャ
ートである。
【図10】黒色印字の場合の抵抗発熱体の温度の時間的
推移を示すグラフである。
【図11】青色印字処理の流れを概略的に示すフローチ
ャートである。
【図12】青色印字の場合の抵抗発熱体の温度の時間的
推移を示すグラフである。
【図13】二色発色感熱紙の発色特性を示すグラフであ
る。
【図14】従来の黒色印字の場合の抵抗発熱体の温度の
時間的推移を示すグラフである。
【図15】従来の黒色のドット印字の状態を示す説明図
である。
【図16】従来の青色印字の場合の抵抗発熱体の温度の
時間的推移を示すグラフ図である。
【図17】従来の青色のドット印字の状態を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 サーマルプリンタ 7 二色発色感熱印字媒体 9 サーマルヘッド E1 第一の印字エネルギー E2 第二の印字エネルギー
フロントページの続き (72)発明者 古山 浩之 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東芝テ ック株式会社大仁事業所内 (72)発明者 山田 孝一 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東芝テ ック株式会社大仁事業所内 Fターム(参考) 2C066 AA03 AD01 BF04 CC01 CC13

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の印字エネルギーが印加されること
    により第一の色を発色して前記第一の印字エネルギーよ
    り大きな第二の印字エネルギーが印加されることにより
    第二の色を発色する二色発色感熱印字媒体の発色色に応
    じて前記第一または第二の印字エネルギーに相当するエ
    ネルギーをサーマルヘッドの各抵抗発熱体に選択的に印
    加してドット印字を行うサーマルプリンタにおいて、前
    記二色発色感熱印字媒体の発色色に応じ、印加電力と通
    電パルス幅とのいずれも可変制御して所定のエネルギー
    量を得ることを特徴とするサーマルプリンタ。
  2. 【請求項2】 一定の印加電力の下に通電パルス幅を可
    変制御して所定の印字エネルギー量を得る場合に比べ、
    前記二色発色感熱印字媒体に前記第一の色を発色させる
    場合の前記通電パルス幅を長くし、前記二色発色感熱印
    字媒体に前記第二の色を発色させる場合の前記通電パル
    ス幅を短くすることを特徴とする請求項1記載のサーマ
    ルプリンタ。
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