JP2000198230A - サ―マルプリント方法及びサ―マルヘッド装置 - Google Patents

サ―マルプリント方法及びサ―マルヘッド装置

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JP2000198230A
JP2000198230A JP244899A JP244899A JP2000198230A JP 2000198230 A JP2000198230 A JP 2000198230A JP 244899 A JP244899 A JP 244899A JP 244899 A JP244899 A JP 244899A JP 2000198230 A JP2000198230 A JP 2000198230A
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driving
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JP244899A
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English (en)
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Tomoyoshi Nishimura
友良 西村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録画像の解像度、光沢を良好に維持しなが
ら高速プリントする。 【解決手段】 発熱素子アレイ30の各発熱素子は、中
間タップ用の電極36によって2個の第1発熱部40,
第2発熱部41に分割されている。イエロー画像,マゼ
ンタ画像を熱記録する際には、第1駆動モードが選択さ
れ、各画像データに基づいてトランジスタTra1〜T
ranがオン・オフされて第1発熱部40のみが通電可
能になる。深層のシアン画像を熱記録する際には、第2
駆動モードが選択され、トランジスタTra1〜Tra
nがオフし、シアン画像の画像データに基づいてトラン
ジスタTrb1〜Trbnがオン・オフされて第1発熱
部40及び第2発熱部41の両方が同時に通電可能とな
り、これらが副走査方向に長い1個の発熱部として機能
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感熱プリンタや熱
転写プリンタに用いられるサーマルプリント方法及びサ
ーマルヘッド装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】サーマルプリント方法としては、インク
フイルムのインクを記録紙に転写する熱転写記録と、感
熱記録紙を加熱して直接的に発色させる感熱記録とがあ
る。例えば感熱記録では、サーマルヘッドをカラー感熱
記録材料に接触させ、3色順次熱記録によってフルカラ
ーの画像をカラー感熱記録材料に記録する。カラー感熱
記録材料としては、例えばシアン感熱発色層,マゼンタ
感熱発色層,イエロー感熱発色層が支持体上に順次層設
されたものが用いられる。
【0003】各感熱発色層を選択的に発色させるため
に、各感熱発色層は発色に必要な熱エネルギーが異なっ
ており、深層の感熱発色層ほど高い熱エネルギーが必要
である。また、次の感熱発色層を熱記録する際に、その
上にある熱記録済みの感熱発色層が再度熱記録されない
ようにするために、熱記録済みの感熱発色層に特有な電
磁波を照射して光定着を行う。
【0004】前記各感熱発色層を発色させるには、発色
直前の熱エネルギー(以下、これをバイアス熱エネルギ
ーという)に、所望の濃度に発色させるための熱エネル
ギー(以下、これを階調表現熱エネルギーという)を加
えた発色熱エネルギーが必要である。このバイアス熱エ
ネルギーは、前述したように、深層の感熱発色層ほど大
きな値となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなサーマ
ルプリント方法におけるプリント時間を短縮するために
は、サーマルヘッドとカラー感熱記録材料や記録紙との
相対速度を高速にすると同時に、各発熱素子の発熱温度
を高くする必要がある。感熱記録の場合、表層側のイエ
ロー感熱発色層,マゼンタ感熱発色層ではバイアス熱エ
ネルギーが小さいが、深層のシアン感熱発色層ではバイ
アス熱エネルギーが大きいので、各発熱素子の発熱温度
が高くなるため、カラー感熱記録材料の表面が熱負けし
て荒れ、記録画像の光沢が低下する。また、熱転写記録
の場合も、高濃度の部分では発熱温度が高くなるので、
過剰な熱によって記録画像の光沢が低下する。また、上
記課題に対して従来は、カラー感熱記録材料単位面積当
たりの熱エネルギーを変えないで、各発熱素子の発熱温
度を低くするために、発熱素子サイズを副走査方向に長
くしてきた。但し、副走査方向の長さが長くなるため、
副走査方向のドットサイズが大きくなり、表層に近い発
色層の解像度は、低くなる傾向にあった。
【0006】本発明は、記録画像の解像度、光沢を良好
に維持しながら高速プリントできるサーマルプリント方
法及びサーマルヘッド装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のサーマルプリント方法は、副走査方向に2
分割された発熱素子を主走査方向に多数配列したサーマ
ルヘッドを用い、異なった色に発色する複数の感熱発色
層が支持体上に順次層設され、深層の感熱発色層ほど発
色のための印加熱エネルギーが高くなったカラー感熱記
録材料に多色画像を記録するサーマルプリント方法にお
いて、前記2分割された発熱素子の片側のみを駆動する
ことによりカラー感熱記録材料の表層側の感熱発色層を
熱記録し、前記2分割された発熱素子の両方を同時に駆
動することによりカラー感熱記録材料の深層側の感熱発
色層を熱記録するものである。
【0008】また、副走査方向に2分割された発熱素子
を主走査方向に多数配列したサーマルヘッドを用い、こ
れをインクフイルムの背後に押し当て、インクを記録紙
に転写するサーマルプリント方法において、前記2分割
された発熱素子の片側のみを駆動することにより低濃度
域の画像を記録紙に熱転写記録し、前記2分割された発
熱素子の両方を同時に駆動することにより高濃度域の画
像を記録紙に熱転写記録するものである。
【0009】本発明のサーマルヘッド装置は、近接して
配置された第1及び第2の発熱素子アレイと、第1の発
熱素子アレイだけを駆動する第1駆動モードと第1及び
第2の発熱素子アレイを同時に駆動する第2駆動モード
とを有する駆動手段と、第1駆動モードまたは第2駆動
モードを選択する選択手段とからなるものである。ま
た、前記選択手段は、カラー感熱記録材料に層設された
感熱発色層の種類に応じて第1駆動モードまたは第2駆
動モードを選択するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明を実施したカラー感熱プリ
ンタ10の概略を示す図2において、給紙ローラ11に
より給紙カセット12から送り出されたカラー感熱記録
材料13は、給紙通路14内を通って排出通路15に向
けて搬送される。給紙通路14と排出通路15との間に
は、カラー感熱記録材料13を直線状に往復搬送しなが
ら熱記録,定着する搬送路16が設けられている。
【0011】カラー感熱記録材料13は、図3に示すよ
うに、支持体17の上に、シアン感熱発色層18,マゼ
ンタ感熱発色層19,イエロー感熱発色層20,保護層
21が、熱記録される順番に表面から順に層設されてい
る。シアン感熱発色層18は、電子供与性染料前駆体と
電子受容性化合物を主成分として含有し、加熱されたと
きにシアンに発色する。マゼンタ感熱発色層19として
は、最大吸収波長が約365nmであるジアゾニウム塩
化合物と、これに熱反応してマゼンタに発色するカプラ
ーとを含有している。このマゼンタ感熱発色層19は、
熱記録後に365nm付近の紫外線を照射するとジアゾ
ニウム塩化合物が光分解して発色能力が失われる。イエ
ロー感熱発色層20は、最大吸収波長が約420nmで
あるジアゾニウム塩化合物と、これと熱反応してイエロ
ーに発色するカプラーとを含有している。このイエロー
感熱発色層20は420nm付近の紫外線を照射すると
光定着して発色能力が失われる。
【0012】搬送路16内には、プラテンローラ22
と、サーマルヘッド23とが設けられている。プラテン
ローラ22は、パルスモータ25によって駆動され、カ
ラー感熱記録材料13を排出通路15に向けて搬送する
正転と、給紙通路14に向けて搬送する逆転とが行われ
る。サーマルヘッド23は、プラテンローラ22に圧接
した状態の熱記録位置と、プラテンローラ22から離れ
た退避位置との間で軸23aを中心に回動自在となって
いる。
【0013】搬送路16内の排出通路15近傍には、イ
エロー用紫外線ランプ26が配置されており、このイエ
ロー用紫外線ランプ26は発光ピークがほぼ420nm
の紫外線を放出し、イエロー感熱発色層20の光定着を
行う。また、イエロー用紫外線ランプ26の隣には、マ
ゼンタ用紫外線ランプ27が配置されている。このマゼ
ンタ用紫外線ランプ27は発光ピークがほぼ365nm
の紫外線を放出してマゼンタ感熱発色層19の光定着を
行う。
【0014】サーマルヘッド23には、カラー感熱記録
材料13の搬送方向と直角方向(図面に垂直な方向)に
細長い発熱素子アレイ30が形成されている。この発熱
素子アレイ30は、図4に示すように、アルミナ基板3
1の上に半円柱状をした部分グレーズ33が形成され、
この上に発熱素子(抵抗体)34と、共通電極35,第
1電極(中間個別電極)36,第2電極(個別電極)3
7と、ガラス製の保護層38とが順次に層設されたもの
である。なお、第1電極36は、共通電極35と第2電
極37との間に設けられている。
【0015】共通電極35と第1電極36との間にある
発熱素子34の部分によって、第1発熱部40が構成さ
れ、共通電極35と第1電極36との間に電圧をかける
と第1発熱部40が発熱する。この第1発熱部40は、
発色するために必要な熱エネルギーが低いイエロー感熱
発色層20及びマゼンタ感熱発色層19を熱記録する第
1駆動モード時に使用される。
【0016】また、第1電極36と第2電極37との間
にある発熱素子34の部分によって第2発熱部41が構
成されるが、この第2発熱部41は単独で用いられるこ
とはなく、常に第1発熱部40と一緒に駆動される。す
なわち、発色するために必要な熱エネルギーが高いシア
ン感熱発色層18を熱記録する第2駆動モード時に、共
通電極35と第2電極37との間に電圧がかけられ、第
1発熱部40及び第2発熱部41の両方が同時に発熱さ
れ、副走査方向に長い1個の発熱部を構成する。これに
より、カラー感熱記録材料13を高速搬送しながらもシ
アン感熱発色層18が発色するのに必要な熱エネルギー
をカラー感熱記録材料13に十分に与えることができ、
高速プリントを行うことができる。しかも、カラー感熱
記録材料13の表面への単位面積あたりの加熱量は従来
の低速プリント時とほぼ同じになるから、カラー感熱記
録材料13の表面が熱負けして荒れ、記録画像の光沢が
損なわれるおそれがない。
【0017】また、シアン画像の熱記録では、見かけの
発熱部の長さが副走査方向に長くなるため、ドットサイ
ズが大きくなるかのようであるが、シアン感熱発色層1
8がカラー感熱記録材料13の深層にあるため、シアン
感熱発色層18が発色するドットサイズは、表層のイエ
ロー感熱発色層20,マゼンタ感熱発色層19が短い第
1発熱部40によって発色されるドットサイズとほぼ同
じになる。これにより、各層18〜20の解像度劣化及
び色ズレの発生を防ぐことができる。
【0018】また、発色層が深くなるほど各種補正のア
ルゴリズムは複雑になり、演算時間は長くかかる。本実
施形態では、深層にシアン感熱発色層を配したが、カラ
ー感熱記録材料の各感熱発色層の順番を入れ換えて、例
えば深層にイエロー感熱発色層を配置すると、低解像度
でも人間の目には検知されにくいため、解像度を他の発
色層より低下させても、実質的な画質低下はなく、演算
時間の短縮を図ることができる。
【0019】サーマルヘッド23の駆動回路を示す図1
において、フレームメモリ42には、デジタルカメラ等
から入力された画像データがイエロー,マゼンタ,シア
ンの3色毎に分離された状態で記憶される。熱記録時に
は、フレームメモリ42から、プリントすべき色の画像
データが1ラインずつ読み出されてラインメモリ43に
書き込まれる。このラインメモリ43から読み出した1
ライン分の画像データは、駆動データ発生部44に送ら
れ、各画素毎に階調表現熱エネルギーを発生するための
駆動データに変換される。また、駆動データ発生部44
は、熱記録すべき色に応じて決められたバイアス信号を
発生する。これらの駆動データとバイアス信号は、発熱
素子アレイ30の駆動手段であるヘッド駆動部45に送
られる。なお、コントローラ46は、上記フレームメモ
リ42,ラインメモリ43,駆動データ発生部44,ヘ
ッド駆動部45の他、前記パルスモータ25をドライバ
55を介して駆動する等、各部をシーケンス制御する。
【0020】駆動データは、画素数と階調ステップに応
じた個数のパルス列からなり、例えば256画素,64
階調の場合には1ラインの駆動パルス列は256×64
個のパルスから構成されている。駆動データ発生部44
は、1ライン分の画像データを作るのに、まず第1番目
の階調を示すデータと画像データとを比較し、その画素
を駆動するかどうかを判断し、駆動するならば「1」と
し、駆動しないならば「0」とする。この比較を1ライ
ンの全ての画素について行い、画像データをシリアルな
駆動データに変換する。このシリアルな駆動データは、
コントローラ46によって制御される選択手段のセレク
タ47により、第1駆動モードの場合はシフトレジスタ
48に、また第2駆動モードの場合はシフトレジスタ4
9にそれぞれクロック信号によって送られ、それぞれパ
ラレル信号に変換される。
【0021】シフトレジスタ48,49でパラレル信号
に変換された駆動データは、ラッチ信号によってラッチ
回路50,51にラッチされる。ANDゲート52,5
3は、ストローブ信号が入力されたときに、ラッチされ
た信号が「1」の場合に「H」の信号を出力する。この
ANDゲート52,53の各出力端子には、トランジス
タTra1〜Tran,Trb1〜Trbnがそれぞれ
接続されており、出力信号が「H」の場合にトランジス
タがオンする。トランジスタTra1〜Tranには第
1電極36が接続され、またトランジスタTrb1〜T
rbnには第2電極37が接続されている。そして、共
通電極35には電源54が接続されているから、トラン
ジスタTra1〜Tranがオンすると第1発熱部40
が発熱し、トランジスタTrb1〜Trbnがオンし、
トランジスタTra1〜Tranがオフすると第1発熱
部40及び第2発熱部41の両方が同時に発熱する。
【0022】次に上記実施形態の作用について説明す
る。プリント開始操作が行われると、給紙カセット12
内に収納された複数のカラー感熱記録材料13は、その
先端側が持ち上げられ、給紙ローラ11に圧接される。
この給紙ローラ11が反時計方向に回転すると、給紙カ
セット12から最上のカラー感熱記録材料13が送り出
される。送り出されたカラー感熱記録材料13は、給紙
通路14を経て搬送路16のプラテンローラ22とサー
マルヘッド23との間に給送される。このとき、パルス
モータ25が正転しており、プラテンローラ22が時計
方向に回転している。
【0023】カラー感熱記録材料13の先端部がプラテ
ンローラ22に接近すると、サーマルヘッド23が軸2
3aを中心に回転して、発熱素子アレイ30がカラー感
熱記録材料13をプラテンローラ22との間に圧接する
熱記録位置に移動する。発熱素子アレイ30の位置にカ
ラー感熱記録材料13の記録エリアの先端が到達する
と、イエロー画像の最初の1ラインの熱記録が開始され
る。
【0024】この熱記録に際しては、フレームメモリ4
2からイエロー画像の画像データが1ライン分読み出さ
れていったんラインメモリ43に書き込まれる。次に、
ラインメモリ43から画像データを読み出し、これを駆
動データ発生部44に送る。この駆動データ発生部44
は、イエロー感熱発色層20に対応したバイアス信号と
各画素毎に階調表現熱エネルギーを発生するための駆動
データとを発生してセレクタ47に送る。イエロー画像
の記録時はセレクタ47は第1駆動モードを選択して前
記バイアス信号と駆動データをシフトレジスタ48に送
出する。
【0025】ヘッド駆動部45は、電極36にバイアス
信号に応じた一定時間電流と画像データに応じた個数の
パルス電流とを供給して第1発熱部40を発熱し、イエ
ロー感熱発色層20を所望の濃度に発色させる。イエロ
ー画像の第1ラインが記録されると、プラテンローラ2
2が1画素分ステップ回転し、これとともにフレームメ
モリ42からイエロー画像の第2ラインの画像データが
読み出される。以下、同様にしてイエロー画像の第2ラ
イン目以降がカラー感熱記録材料13に熱記録される。
【0026】イエロー感熱発色層20が熱記録されたカ
ラー感熱記録材料13は、排出通路15に向けて送られ
る。そして、排出通路15の前に配置されたイエロー用
紫外線ランプ22により、ほぼ420nm付近の近紫外
線がカラー感熱記録材料13に照射され、次のマゼンタ
感熱発色層19の熱記録時にイエロー感熱発色層20が
発色しないように光定着される。
【0027】イエロー感熱発色層20への熱記録が終了
すると、カラー感熱記録材料13の後端をプラテンロー
ラ22とサーマルヘッド23とでニップした状態でプラ
テンローラ22の駆動がいったん停止される。その後、
プラテンローラ22が逆方向に駆動される。これによ
り、カラー感熱記録材料13が復動方向に沿って搬送さ
れ、再び熱記録開始位置まで戻される。
【0028】その後、プラテンローラ22が正転され、
カラー感熱記録材料13を往動方向に搬送する。記録エ
リアの先端が発熱素子アレイ30に達すると、前述のイ
エロー画像の熱記録と同様に第1発熱部40が発熱さ
れ、マゼンタ画像が1ラインずつ熱記録される。マゼン
タ画像の熱記録が行われたカラー感熱記録材料13は、
ほぼ365nm付近の紫外線がマゼンタ用紫外線ランプ
23から照射され、次のシアン感熱発色層18の熱記録
時にマゼンタ感熱発色層19が発色しないように光定着
される。
【0029】マゼンタ画像の熱記録が完了した後、プラ
テンローラ22を逆方向へ回転させ、カラー感熱記録材
料13を熱記録開始位置に戻す。そして、プラテンロー
ラ22を正転させてカラー感熱記録材料13を往動方向
に搬送させながら、シアン画像の熱記録を開始する。こ
のシアン画像の熱記録に際しては、第2駆動モードが選
択されて第1発熱部40及び第2発熱部41の両方が同
時に制御され、副走査方向に長い1個の発熱部となる。
このサイズの大きな発熱部より大きな熱エネルギーをカ
ラー感熱記録材料13に与えるから、その表面を荒らす
ことなく、カラー感熱記録材料13を高速搬送しながら
シアン感熱発色層18を高速にプリントすることができ
る。シアン画像の記録が完了したカラー感熱記録材料1
3は、排紙ローラ(図示せず)によって排出通路15経
由で外部に排紙される。なお、シアン感熱発色層18
は、発色熱エネルギーが通常の保管状態では発色しない
値となっているので熱定着性は与えられておらず、紫外
線ランプは点灯しない。
【0030】また、発熱素子アレイの構造としては、上
記発熱素子アレイ30の他、図5に示すような発熱素子
アレイ60を用いることもできる。この発熱素子アレイ
60は、第1駆動モード時に主走査方向に並んだ一対の
発熱部61を同時に駆動し、また第2駆動モード時に一
対の発熱部61と一対の発熱部62との両方を同時に駆
動するものである。このため、中間タップ用の電極64
をT字型に形成して隣り合う2個の発熱素子の中央同士
を連結し、共通電極63と相対する電極65をコの字型
に形成して一対の発熱部62の端同士を連結してある。
【0031】また、図6に示す発熱素子アレイ70は、
上記発熱素子アレイ60とほぼ同様の構成であるが、隣
り合う中間タップ用の電極64間に共通電極71に形成
した細長い端子71aが通され、各電極64と共通電極
71との間にそれぞれトランジスタTra1〜Tran
が接続してある。このトランジスタTra1〜Tran
は、各ベースが連結され、この一端子73から入力され
る制御信号により一斉にオン・オフされる。また、各電
極65にはトランジスタTrb1〜Trbnが接続さ
れ、ANDゲート74を介して画像データに基づいて作
成された駆動データによりそれぞれ個別にオン・オフさ
れる。
【0032】第1駆動モード時には、一端子73から入
力される制御信号によりトランジスタTra1〜Tra
nが一斉にオンにされる。これにより、中間タップ用の
電極64が共通電極71と同じ電位になり、例えばイエ
ロー画像の画像データに基づいて作成された駆動データ
によりトランジスタTrb1〜Trbnがそれぞれオン
・オフされると、電極64,65間の発熱部62の通電
が制御される。また、第2駆動モード時には、一端子7
3から入力される制御信号によりトランジスタTra1
〜Tranが一斉にオフにされる。これにより、シアン
画像の画像データに基づいて作成された駆動データによ
りトランジスタTrb1〜Trbnがそれぞれオン・オ
フされ、発熱部61,62の通電が同時に制御される。
なお、一対の発熱部61及び62の一つの発熱素子の主
走査方向の幅は、前記発熱部40及び41の約1/2で
ある。
【0033】また、本発明を実施するサーマルヘッドと
しては、上記のような水平型のサーマルヘッド23の代
わりに、図7に示すような幅が薄い端面型のサーマルヘ
ッド80を用いることもできる。このサーマルヘッド8
0は、幅狭の板状基部81の端面に、図面に垂直な方向
に細長い発熱素子アレイ82を形成し、板状基部81の
側面に発熱素子アレイ82のドライバIC83,84を
取り付けたものである。このドライバIC83,84
は、前記トランジスタTra1〜Tran,Trb1〜
TrbnをそれぞれIC化したものである。なお、符号
85は発熱素子アレイ82から板状基部81に伝わる熱
を発散する放熱板である。
【0034】発熱素子アレイ82の構成は、前記発熱素
子アレイ30のそれと同様に、半円柱状のグレーズ86
の上に発熱素子87を形成し、この上に共通電極88
と、中間タップ用の第1電極89と、第2電極90とを
形成したもので、この上に更にガラス製の保護層91が
形成してある。共通電極88と第1電極89との間に電
圧をかけることにより第1発熱部92が構成され、共通
電極88と第2電極90との間に電圧をかけることによ
り第2発熱部93が構成される。これらの第1発熱部9
2,第2発熱部93は、それぞれドライバIC83,8
4によって制御される。
【0035】このサーマルヘッド80は、カラー感熱記
録材料13の搬送方向における取付スペースが少なくて
済むため、例えば搬送路中に3個のサーマルヘッド80
を配置し、カラー感熱記録材料13を一方へ搬送する間
に3色面順次熱記録を行ない、フルカラー画像をカラー
感熱記録材料13に記録する3ヘッド1パス方式のサー
マルプリンタ等に用いられる。この場合、イエロー画
像,マゼンタ画像の記録に用いる2個のサーマルヘッド
80は第1発熱部92のみを駆動するようにし、シアン
画像を記録するサーマルヘッド80は第1発熱部92及
び第2発熱部93の両方を同時に駆動する。
【0036】次に、図8において、本発明を実施した熱
転写プリンタ95は、記録紙96を巻き付けたプラテン
ドラム97を回転しながら、インクフイルム98を介し
てサーマルヘッド99を記録紙96に押しつけ、インク
フイルム98のインクを記録紙96に転写する。インク
フイルム98には、周知のように、記録紙96とほぼ同
じ面積のイエロー,マゼンタ,シアン,ブラックの各イ
ンクエリアが順番に形成されている。サーマルヘッド9
9の発熱素子アレイ100は、前記発熱素子アレイ30
と同様の構造をしており、副走査方向に2個の発熱部を
有する発熱素子が主走査方向に多数並列されている。
【0037】前述のカラー感熱プリンタ10では、発色
させる感熱発色層の深浅によって駆動する発熱部を1個
にするか2個にするかを選択していたが、熱転写プリン
タ95では、低濃度域の画像を記録する際には1個の発
熱部を駆動し、高濃度域の画像を記録する際には2個の
発熱部を同時に駆動する。
【0038】高速プリントを行う場合、発熱部の発熱温
度を高くする必要があるが、低濃度域の画像記録では発
熱部の駆動時間が短いので、1個の発熱部からインクに
与えられる単位面積あたりの熱エネルギーは低速プリン
ト時とほとんど同じになり、問題は発生しない。ところ
が、高濃度域の画像を記録する際には、1個の発熱部で
は駆動時間が長くなり、発熱温度も上昇する。このた
め、インクに与えられる単位面積あたりの熱エネルギー
が高くなってインクが変質して光沢が悪化する。これに
対し、2個の発熱部を同時に駆動すると、インクに与え
られる単位面積あたりの熱エネルギーを低くすることが
できる。したがって、熱転写プリンタ95では、画像の
光沢を良好に維持しながら高速プリントできる。
【0039】以上説明したいずれの実施形態も、サーマ
ルヘッド又は記録紙を副走査方向に相対移動して記録す
るラインプリンタであったが、本発明は二次元に相対移
動して記録するシリアルプリンタに対しても適用するこ
とができる。また、各発熱素子アレイの発熱量が異なる
場合等に、第1発熱素子アレイのみを駆動するモード
と、両方を駆動するモードの他に、第2発熱素子アレイ
のみを駆動するモードを設定してもよい。
【0040】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のサ
ーマルプリント方法によれば、副走査方向に2分割され
た発熱素子を主走査方向に多数配列したサーマルヘッド
を用い、2分割された発熱素子の片側のみを駆動するこ
とによりカラー感熱記録材料の表層側の感熱発色層を熱
記録し、両方を同時に駆動することによりカラー感熱記
録材料の深層側の感熱発色層を熱記録するようにしたの
で、カラー感熱記録材料を高速搬送しながら深層側の感
熱発色層が発色するのに十分な熱エネルギーをカラー感
熱記録材料に与えることができ、高速プリントを行うこ
とができる。また、カラー感熱記録材料の表面への単位
面積あたりの加熱量は従来の低速プリント時とほぼ同じ
となるから、カラー感熱記録材料の表面が熱負けして荒
れるということがなく、記録画像の解像度、光沢を良好
に維持できる。
【0041】また、副走査方向に2分割された発熱素子
を主走査方向に多数配列したサーマルヘッドを用い、2
分割された発熱素子の片側のみを駆動することにより低
濃度域の画像を記録紙に熱転写記録し、両方を同時に駆
動することにより高濃度域の画像を記録紙に熱転写記録
するようにしたので、高濃度域の画像を記録する際にも
インクに与えられる単位面積あたりの熱エネルギーを低
くすることができるから、記録画像の光沢を良好に維持
しながら高速プリントできる。
【0042】本発明のサーマルヘッド装置によれば、近
接して配置された第1及び第2の発熱素子アレイと、第
1の発熱素子アレイだけを駆動する第1駆動モードと第
1及び第2の発熱素子アレイを同時に駆動する第2駆動
モードとを有する駆動手段と、第1駆動モードまたは第
2駆動モードを選択する選択手段とからなるようにした
ので、感熱記録ではカラー感熱記録材料表面の単位面積
あたりの加熱量をほぼ一定にしながらカラー感熱記録材
料の各感熱発色層に最適な熱エネルギーを与えることが
でき、また熱転写記録では高濃度域の画像を記録する際
にもインクに与えられる単位面積あたりの熱エネルギー
を低くすることができるから、記録画像の光沢を良好に
維持しながら高速プリントできる。また、前記選択手段
は、カラー感熱記録材料に層設された感熱発色層の種類
に応じて第1駆動モードまたは第2駆動モードを選択す
るので、カラー感熱記録材料表面の単位面積あたりの加
熱量をほぼ一定にしながらカラー感熱記録材料の各感熱
発色層に最適な熱エネルギーを与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したカラー感熱プリンタの電気的
構成を示す説明図である。
【図2】カラー感熱プリンタの概略図である。
【図3】カラー感熱記録材料の層構造を示す説明図であ
る。
【図4】サーマルヘッドの断面図である。
【図5】発熱部を一対とした別の発熱素子アレイを示す
説明図である。
【図6】更に別の発熱素子アレイを示す説明図である。
【図7】端面型のサーマルヘッドを示す説明図である。
【図8】熱転写プリンタの実施形態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10 カラー感熱プリンタ 13 カラー感熱記録材料 23,80,99 サーマルヘッド 30,60,70,82,100 発熱素子アレイ 34,87 発熱素子 35〜37,63〜65,71,88〜90 電極 40,41,61,62,92,93 発熱部 45 ヘッド駆動装置 46 コントローラ 47 セレクタ 95 熱転写プリンタ 96 記録紙 98 インクフイルム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 副走査方向に2分割された発熱素子を主
    走査方向に多数配列したサーマルヘッドを用い、異なっ
    た色に発色する複数の感熱発色層が支持体上に順次層設
    され、深層の感熱発色層ほど発色のための印加熱エネル
    ギーが高くなったカラー感熱記録材料に多色画像を記録
    するサーマルプリント方法において、 前記2分割された発熱素子の片側のみを駆動することに
    よりカラー感熱記録材料の表層側の感熱発色層を熱記録
    し、前記2分割された発熱素子の両方を同時に駆動する
    ことによりカラー感熱記録材料の深層側の感熱発色層を
    熱記録することを特徴とするサーマルプリント方法。
  2. 【請求項2】 副走査方向に2分割された発熱素子を主
    走査方向に多数配列したサーマルヘッドを用い、これを
    インクフイルムの背後に押し当て、インクを記録紙に転
    写するサーマルプリント方法において、 前記2分割された発熱素子の片側のみを駆動することに
    より低濃度域の画像を記録紙に熱転写記録し、前記2分
    割された発熱素子の両方を同時に駆動することにより高
    濃度域の画像を記録紙に熱転写記録することを特徴とす
    るサーマルプリント方法。
  3. 【請求項3】 近接して配置された第1及び第2の発熱
    素子アレイと、第1の発熱素子アレイだけを駆動する第
    1駆動モードと第1及び第2の発熱素子アレイを同時に
    駆動する第2駆動モードとを有する駆動手段と、第1駆
    動モードまたは第2駆動モードを選択する選択手段とか
    らなることを特徴とするサーマルヘッド装置。
  4. 【請求項4】 前記選択手段は、カラー感熱記録材料に
    層設された感熱発色層の種類に応じて第1駆動モードま
    たは第2駆動モードを選択することを特徴とする請求項
    3記載のサーマルヘッド装置。
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