JP2000318199A - サーマルプリンタの印字エネルギー値の算出方法 - Google Patents
サーマルプリンタの印字エネルギー値の算出方法Info
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- JP2000318199A JP2000318199A JP11134327A JP13432799A JP2000318199A JP 2000318199 A JP2000318199 A JP 2000318199A JP 11134327 A JP11134327 A JP 11134327A JP 13432799 A JP13432799 A JP 13432799A JP 2000318199 A JP2000318199 A JP 2000318199A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 二色発色感熱印字媒体に対して印字可能なサ
ーマルプリンタの印字エネルギー値を容易に得る。 【解決手段】 少なくとも2以上の区間に分割したサー
マルヘッドの温度範囲の各分割区間両端を構成するサー
マルヘッドの温度毎の印字エネルギー値を少なくとも2
以上のヘッド抵抗値ランクについて二色発色感熱印字媒
体の発色色毎に実測し、その実測された各分割区間両端
を構成する各サーマルヘッドの温度での各印字エネルギ
ー値に基づいて一定の比例関係を有する直線式をヘッド
抵抗値ランク毎に求め、その直線式に基づいて各分割区
間内の所定のサーマルヘッドの温度における印字エネル
ギー値を算出することにより、所定のヘッド抵抗値ラン
クにおける各色毎及びヘッド温度毎の印字エネルギー値
が容易に算出され、それらの印字エネルギーを印加する
ための各通電パルス幅が容易に設定されるので、全ての
条件に対応する通電パルス幅を実測する必要がなくな
り、サーマルプリンタの安価での提供が可能になる。
ーマルプリンタの印字エネルギー値を容易に得る。 【解決手段】 少なくとも2以上の区間に分割したサー
マルヘッドの温度範囲の各分割区間両端を構成するサー
マルヘッドの温度毎の印字エネルギー値を少なくとも2
以上のヘッド抵抗値ランクについて二色発色感熱印字媒
体の発色色毎に実測し、その実測された各分割区間両端
を構成する各サーマルヘッドの温度での各印字エネルギ
ー値に基づいて一定の比例関係を有する直線式をヘッド
抵抗値ランク毎に求め、その直線式に基づいて各分割区
間内の所定のサーマルヘッドの温度における印字エネル
ギー値を算出することにより、所定のヘッド抵抗値ラン
クにおける各色毎及びヘッド温度毎の印字エネルギー値
が容易に算出され、それらの印字エネルギーを印加する
ための各通電パルス幅が容易に設定されるので、全ての
条件に対応する通電パルス幅を実測する必要がなくな
り、サーマルプリンタの安価での提供が可能になる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印加される印字エ
ネルギーに応じて異なる色を発色する特性を有する二色
発色感熱印字媒体(二色発色感熱紙)にドット印字する
際に印加されるサーマルプリンタの印字エネルギー値の
算出方法に関する。
ネルギーに応じて異なる色を発色する特性を有する二色
発色感熱印字媒体(二色発色感熱紙)にドット印字する
際に印加されるサーマルプリンタの印字エネルギー値の
算出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、POS(Point of Sales:販売
時点管理)端末等の商品販売登録データ処理装置は、一
取引毎に販売情報を印字してレシートとして発行するた
めのレシートプリンタ等を備えている。このようなレシ
ートプリンタには、静寂性に優れたライン型のサーマル
ヘッドを備えたサーマルプリンタを用いたものがある。
このサーマルプリンタは、具体的には、ライン型のサー
マルヘッドを構成する多数の抵抗発熱体の配列方向に直
交する方向に感熱紙からなるロール状のレシート用紙を
順次紙送りさせながら、ドット印字を行なう構造とされ
ている。また、この種のサーマルヘッドは、ヘッド自体
の温度や前回の印字動作に伴う発熱による保温層の蓄熱
(熱履歴)などの温度条件によって抵抗発熱体の発熱状
態が変化し、この変化が印字濃度の変化として現れるこ
とにより、印字品質が低下する性質を有している。その
ため、通常は、サーマルヘッドに関して各種温度毎の適
正な通電パルス幅(通電時間)を予め設定しておくとと
もに、サーマルヘッドの温度を常時検出するサーミスタ
を設け、印字動作に際してはサーミスタによって検出さ
れたサーマルヘッドの温度情報や抵抗発熱体の抵抗値等
に基づきこのサーマルヘッドの抵抗発熱体に対する通電
パルス幅を制御するようにしている。
時点管理)端末等の商品販売登録データ処理装置は、一
取引毎に販売情報を印字してレシートとして発行するた
めのレシートプリンタ等を備えている。このようなレシ
ートプリンタには、静寂性に優れたライン型のサーマル
ヘッドを備えたサーマルプリンタを用いたものがある。
このサーマルプリンタは、具体的には、ライン型のサー
マルヘッドを構成する多数の抵抗発熱体の配列方向に直
交する方向に感熱紙からなるロール状のレシート用紙を
順次紙送りさせながら、ドット印字を行なう構造とされ
ている。また、この種のサーマルヘッドは、ヘッド自体
の温度や前回の印字動作に伴う発熱による保温層の蓄熱
(熱履歴)などの温度条件によって抵抗発熱体の発熱状
態が変化し、この変化が印字濃度の変化として現れるこ
とにより、印字品質が低下する性質を有している。その
ため、通常は、サーマルヘッドに関して各種温度毎の適
正な通電パルス幅(通電時間)を予め設定しておくとと
もに、サーマルヘッドの温度を常時検出するサーミスタ
を設け、印字動作に際してはサーミスタによって検出さ
れたサーマルヘッドの温度情報や抵抗発熱体の抵抗値等
に基づきこのサーマルヘッドの抵抗発熱体に対する通電
パルス幅を制御するようにしている。
【0003】ところで、近年、サーマルヘッドを使用す
るサーマルプリンタに用いられる感熱印字媒体(感熱
紙)として、二色(例えば、黒色と青色)に発色する二
色発色感熱紙が開発され、利用に供されている。このよ
うな二色発色感熱紙としては、黒色発色層と青色発色層
との二層で構成される加色型の二色発色感熱紙と、青色
発色層と消色層と黒色発色層との三層で構成される消色
型の二色発色感熱紙とがある。加色型の二色発色感熱紙
と消色型の二色発色感熱紙とを比較した場合、加色型の
二色発色感熱紙の方が、消色層を必要としない分だけよ
り高い保存性を備えている点で優れている。
るサーマルプリンタに用いられる感熱印字媒体(感熱
紙)として、二色(例えば、黒色と青色)に発色する二
色発色感熱紙が開発され、利用に供されている。このよ
うな二色発色感熱紙としては、黒色発色層と青色発色層
との二層で構成される加色型の二色発色感熱紙と、青色
発色層と消色層と黒色発色層との三層で構成される消色
型の二色発色感熱紙とがある。加色型の二色発色感熱紙
と消色型の二色発色感熱紙とを比較した場合、加色型の
二色発色感熱紙の方が、消色層を必要としない分だけよ
り高い保存性を備えている点で優れている。
【0004】加色型の二色発色感熱紙(以下、二色発色
感熱紙という。)は、原紙の上に黒色の発色層、さらに
その上に例えば青色の発色層を順に積層させた構造とさ
れている。このような二色発色感熱紙を発色させて印字
する場合について以下に説明する。ここで、図11は二
色発色感熱紙の発色特性を示すグラフであって、縦軸は
記録濃度を示し、横軸はサーマルヘッドによって印加さ
れる印字エネルギー(mj/dot)を示す。図中破線Aは
“青色”の発色特性を示しており、図中実線Bは“黒
色”の発色特性を示している。図11に示すように、
“青色”は“黒色”に比べて低い印字エネルギーが印加
された場合に発色し、“黒色”はその“青色”が発色す
る印字エネルギーより大きな印字エネルギーが印加され
た場合に“青色”に重なって発色することになる。この
ような発色特性を有する二色発色感熱紙を利用して印字
するサーマルプリンタにおいては、例えば、“青色”で
印字する場合には印字エネルギーE1(約0.20(mj
/dot))を印加して発色させ、“黒色”で印字する場合
には印字エネルギーE2(約0.40(mj/dot))を印
加して発色させるように通電パルス幅を制御するように
している。
感熱紙という。)は、原紙の上に黒色の発色層、さらに
その上に例えば青色の発色層を順に積層させた構造とさ
れている。このような二色発色感熱紙を発色させて印字
する場合について以下に説明する。ここで、図11は二
色発色感熱紙の発色特性を示すグラフであって、縦軸は
記録濃度を示し、横軸はサーマルヘッドによって印加さ
れる印字エネルギー(mj/dot)を示す。図中破線Aは
“青色”の発色特性を示しており、図中実線Bは“黒
色”の発色特性を示している。図11に示すように、
“青色”は“黒色”に比べて低い印字エネルギーが印加
された場合に発色し、“黒色”はその“青色”が発色す
る印字エネルギーより大きな印字エネルギーが印加され
た場合に“青色”に重なって発色することになる。この
ような発色特性を有する二色発色感熱紙を利用して印字
するサーマルプリンタにおいては、例えば、“青色”で
印字する場合には印字エネルギーE1(約0.20(mj
/dot))を印加して発色させ、“黒色”で印字する場合
には印字エネルギーE2(約0.40(mj/dot))を印
加して発色させるように通電パルス幅を制御するように
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、二色発色感
熱紙に“青色”又は“黒色”を発色させるために要する
印字エネルギーは、各色毎にサーマルヘッドの抵抗発熱
体のヘッド抵抗値ランクやサーマルヘッド自体のヘッド
温度等の条件によって変化するものである。このため、
ヘッド温度の所定の範囲毎に各色毎の通電パルス幅をテ
ーブルとして設定するとともにこのようなテーブルを各
ヘッド抵抗値ランク毎に設け、全ての条件に対応する通
電パルス幅を実測値等に基づいて設定しなければなら
ず、製造コストが上昇してしまうという問題があった。
熱紙に“青色”又は“黒色”を発色させるために要する
印字エネルギーは、各色毎にサーマルヘッドの抵抗発熱
体のヘッド抵抗値ランクやサーマルヘッド自体のヘッド
温度等の条件によって変化するものである。このため、
ヘッド温度の所定の範囲毎に各色毎の通電パルス幅をテ
ーブルとして設定するとともにこのようなテーブルを各
ヘッド抵抗値ランク毎に設け、全ての条件に対応する通
電パルス幅を実測値等に基づいて設定しなければなら
ず、製造コストが上昇してしまうという問題があった。
【0006】本発明の目的は、二色発色感熱印字媒体に
対して印字可能なサーマルプリンタの印字エネルギー値
を容易に得ることができるサーマルプリンタの印字エネ
ルギー値の算出方法を得ることである。
対して印字可能なサーマルプリンタの印字エネルギー値
を容易に得ることができるサーマルプリンタの印字エネ
ルギー値の算出方法を得ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
第一の色を発色させる第一の印字エネルギーと第二の色
を発色させる前記第一の印字エネルギーより大きい第二
の印字エネルギーとの印加により二色の発色特性を有す
る二色発色感熱印字媒体に対するドット印字の際に印加
され、サーマルヘッドの各抵抗発熱体の抵抗値に基づく
ヘッド抵抗値ランク及び前記サーマルヘッドの温度に応
じて発色色毎に定まるサーマルプリンタの印字エネルギ
ー値の算出方法であって、前記二色発色感熱印字媒体の
発色色毎に、前記サーマルヘッドの温度範囲を少なくと
も2以上の区間に分割し、各分割区間両端を構成する前
記サーマルヘッドの温度毎の印字エネルギー値を少なく
とも2以上の前記ヘッド抵抗値ランクについて実測し、
その実測された各分割区間両端を構成する各サーマルヘ
ッドの温度での各印字エネルギー値に基づいて一定の比
例関係を有する直線式を前記ヘッド抵抗値ランク毎に求
め、その直線式に基づいて各分割区間内の所定の前記サ
ーマルヘッドの温度における印字エネルギー値を算出す
る。
第一の色を発色させる第一の印字エネルギーと第二の色
を発色させる前記第一の印字エネルギーより大きい第二
の印字エネルギーとの印加により二色の発色特性を有す
る二色発色感熱印字媒体に対するドット印字の際に印加
され、サーマルヘッドの各抵抗発熱体の抵抗値に基づく
ヘッド抵抗値ランク及び前記サーマルヘッドの温度に応
じて発色色毎に定まるサーマルプリンタの印字エネルギ
ー値の算出方法であって、前記二色発色感熱印字媒体の
発色色毎に、前記サーマルヘッドの温度範囲を少なくと
も2以上の区間に分割し、各分割区間両端を構成する前
記サーマルヘッドの温度毎の印字エネルギー値を少なく
とも2以上の前記ヘッド抵抗値ランクについて実測し、
その実測された各分割区間両端を構成する各サーマルヘ
ッドの温度での各印字エネルギー値に基づいて一定の比
例関係を有する直線式を前記ヘッド抵抗値ランク毎に求
め、その直線式に基づいて各分割区間内の所定の前記サ
ーマルヘッドの温度における印字エネルギー値を算出す
る。
【0008】したがって、少なくとも2以上の区間に分
割したサーマルヘッドの温度範囲の各分割区間両端を構
成するサーマルヘッドの温度毎の印字エネルギー値が少
なくとも2以上のヘッド抵抗値ランクについて二色発色
感熱印字媒体の発色色毎に実測され、その実測された各
分割区間両端を構成する各サーマルヘッドの温度での各
印字エネルギー値に基づいて一定の比例関係を有する直
線式がヘッド抵抗値ランク毎に求められ、その直線式に
基づいて各分割区間内の所定のサーマルヘッドの温度に
おける印字エネルギー値が算出されることにより、所定
のヘッド抵抗値ランクにおける各色毎及びヘッド温度毎
の印字エネルギー値が容易に算出され、それらの印字エ
ネルギーを印加するための各通電パルス幅の設定が容易
になる。
割したサーマルヘッドの温度範囲の各分割区間両端を構
成するサーマルヘッドの温度毎の印字エネルギー値が少
なくとも2以上のヘッド抵抗値ランクについて二色発色
感熱印字媒体の発色色毎に実測され、その実測された各
分割区間両端を構成する各サーマルヘッドの温度での各
印字エネルギー値に基づいて一定の比例関係を有する直
線式がヘッド抵抗値ランク毎に求められ、その直線式に
基づいて各分割区間内の所定のサーマルヘッドの温度に
おける印字エネルギー値が算出されることにより、所定
のヘッド抵抗値ランクにおける各色毎及びヘッド温度毎
の印字エネルギー値が容易に算出され、それらの印字エ
ネルギーを印加するための各通電パルス幅の設定が容易
になる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載のサ
ーマルプリンタの印字エネルギー値の算出方法におい
て、前記印字エネルギー値を実測した前記ヘッド抵抗値
ランク以外の前記ヘッド抵抗値ランクにおける前記サー
マルヘッドの温度毎及び前記二色発色感熱印字媒体の発
色色毎の各印字エネルギー値は、実測された少なくとも
2以上の前記ヘッド抵抗値ランクの各印字エネルギー値
の間に等間隔で位置するものとして算出される。
ーマルプリンタの印字エネルギー値の算出方法におい
て、前記印字エネルギー値を実測した前記ヘッド抵抗値
ランク以外の前記ヘッド抵抗値ランクにおける前記サー
マルヘッドの温度毎及び前記二色発色感熱印字媒体の発
色色毎の各印字エネルギー値は、実測された少なくとも
2以上の前記ヘッド抵抗値ランクの各印字エネルギー値
の間に等間隔で位置するものとして算出される。
【0010】したがって、実測された少なくとも2以上
のヘッド抵抗値ランクの各印字エネルギー値の間に等間
隔で位置するものとして印字エネルギー値を実測したヘ
ッド抵抗値ランク以外のヘッド抵抗値ランクの各印字エ
ネルギー値が算出されることにより、印字エネルギー値
を実測したヘッド抵抗値ランク以外のヘッド抵抗値ラン
クにおける各色毎及びヘッド温度毎の印字エネルギー値
が容易に算出され、それらの印字エネルギーを印加する
ための各通電パルス幅の設定が容易になる。
のヘッド抵抗値ランクの各印字エネルギー値の間に等間
隔で位置するものとして印字エネルギー値を実測したヘ
ッド抵抗値ランク以外のヘッド抵抗値ランクの各印字エ
ネルギー値が算出されることにより、印字エネルギー値
を実測したヘッド抵抗値ランク以外のヘッド抵抗値ラン
クにおける各色毎及びヘッド温度毎の印字エネルギー値
が容易に算出され、それらの印字エネルギーを印加する
ための各通電パルス幅の設定が容易になる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図10に基づいて説明する。本実施の形態のサーマル
プリンタは、POS端末やECRに内蔵されるレシート
プリンタであって、特に図11において説明した特性に
より青色(第一の色)と黒色(第二の色)の二色で印字
が可能な二色発色感熱印字媒体である二色発色感熱紙を
使用するサーマルプリンタへの適用例である。
し図10に基づいて説明する。本実施の形態のサーマル
プリンタは、POS端末やECRに内蔵されるレシート
プリンタであって、特に図11において説明した特性に
より青色(第一の色)と黒色(第二の色)の二色で印字
が可能な二色発色感熱印字媒体である二色発色感熱紙を
使用するサーマルプリンタへの適用例である。
【0012】ここで、図1はレシートプリンタ1の構造
を概略的に示す縦断側面図、図2はその外観斜視図であ
る。レシートプリンタ1は、上面開放の筐体構造のプリ
ンタ本体2とプリンタカバー3とを備えている。プリン
タカバー3は、プリンタ本体2に対して支軸4を中心に
開閉自在とされている。プリンタ本体2には、ローラ構
造のプラテン5と円弧状の用紙収納部6とが設けられ、
用紙収納部6にはロール状の二色発色感熱紙であるレシ
ート用紙7が収納保持されている。一方、プリンタカバ
ー3側にはプラテン5に対向接触して印字部8を構成す
るライン型のサーマルヘッド9が設けられている。これ
により、プリンタカバー3が閉じられた場合に、用紙収
納部6から印字部8を経て排紙側につながる搬送経路1
0が形成され、この搬送経路10を介してサーマルヘッ
ド9をプラテン5に所定の加圧力で当接させることがで
きるように構成されている。
を概略的に示す縦断側面図、図2はその外観斜視図であ
る。レシートプリンタ1は、上面開放の筐体構造のプリ
ンタ本体2とプリンタカバー3とを備えている。プリン
タカバー3は、プリンタ本体2に対して支軸4を中心に
開閉自在とされている。プリンタ本体2には、ローラ構
造のプラテン5と円弧状の用紙収納部6とが設けられ、
用紙収納部6にはロール状の二色発色感熱紙であるレシ
ート用紙7が収納保持されている。一方、プリンタカバ
ー3側にはプラテン5に対向接触して印字部8を構成す
るライン型のサーマルヘッド9が設けられている。これ
により、プリンタカバー3が閉じられた場合に、用紙収
納部6から印字部8を経て排紙側につながる搬送経路1
0が形成され、この搬送経路10を介してサーマルヘッ
ド9をプラテン5に所定の加圧力で当接させることがで
きるように構成されている。
【0013】ここで、サーマルヘッド9は、プラテン5
に対向接触する部分に多数の抵抗発熱体をライン方向
(レシート用紙7の搬送方向に対して直交する方向)に
一列に配列している。詳細については後述するが、この
ようなサーマルヘッド9においては、それらの抵抗発熱
体のヘッド抵抗値の仕様が適用されるPOS端末等の仕
様に応じて選択可能とされている。
に対向接触する部分に多数の抵抗発熱体をライン方向
(レシート用紙7の搬送方向に対して直交する方向)に
一列に配列している。詳細については後述するが、この
ようなサーマルヘッド9においては、それらの抵抗発熱
体のヘッド抵抗値の仕様が適用されるPOS端末等の仕
様に応じて選択可能とされている。
【0014】また、搬送経路10の排紙側出口には、カ
ッタ機構11が設けられている。このカッタ機構11
は、ともに平板長板状の固定刃12と可動刃13とを組
み合わせてなり、固定刃12に対して可動刃13が摺動
することにより搬送経路10を搬送されるレシート用紙
7を切断する構造のものである。なお、固定刃12はプ
リンタカバー3側に設けられ、可動刃13はプリンタ本
体2側に設けられた分離型構造とされている。
ッタ機構11が設けられている。このカッタ機構11
は、ともに平板長板状の固定刃12と可動刃13とを組
み合わせてなり、固定刃12に対して可動刃13が摺動
することにより搬送経路10を搬送されるレシート用紙
7を切断する構造のものである。なお、固定刃12はプ
リンタカバー3側に設けられ、可動刃13はプリンタ本
体2側に設けられた分離型構造とされている。
【0015】次に、レシートプリンタ1に内蔵された各
部の電気的接続について図3を参照して説明する。図3
に示すように、レシートプリンタ1には、全体の制御を
受け持つCPU14が設けられている。このCPU14
のI/Oポートには、サーマルヘッド9が接続されてい
る。このサーマルヘッド9は、CPU14からのクロッ
ク(CLK)、データ(DATA)及びストローブ(S
TROBE)の各信号に基づき駆動される。また、サー
マルヘッド9のヘッド基板(図示せず)にはサーミスタ
15が取り付けられており、このサーミスタ15による
検出信号(ヘッド温度情報)はA/D変換器16を介し
てデジタル値としてCPU14のI/Oポートに取り込
まれるように接続されている。
部の電気的接続について図3を参照して説明する。図3
に示すように、レシートプリンタ1には、全体の制御を
受け持つCPU14が設けられている。このCPU14
のI/Oポートには、サーマルヘッド9が接続されてい
る。このサーマルヘッド9は、CPU14からのクロッ
ク(CLK)、データ(DATA)及びストローブ(S
TROBE)の各信号に基づき駆動される。また、サー
マルヘッド9のヘッド基板(図示せず)にはサーミスタ
15が取り付けられており、このサーミスタ15による
検出信号(ヘッド温度情報)はA/D変換器16を介し
てデジタル値としてCPU14のI/Oポートに取り込
まれるように接続されている。
【0016】また、CPU14には、データバス、アド
レスバス等のバスラインを介して読み書き自在な不揮発
性のROM17,RAM18及びキャラクタジェネレー
タ用ROM19が接続されている。ROM17は固定的
なデータを格納したものであり、RAM18は可変的な
データを一時的に書き換え自在に格納したものである。
レスバス等のバスラインを介して読み書き自在な不揮発
性のROM17,RAM18及びキャラクタジェネレー
タ用ROM19が接続されている。ROM17は固定的
なデータを格納したものであり、RAM18は可変的な
データを一時的に書き換え自在に格納したものである。
【0017】ここで、図4はROM17中の記憶エリア
を示す説明図である。図4に示すように、ROM17に
は、制御プログラムを格納するプログラム記憶エリア1
7a、サーマルヘッド9のヘッド抵抗値ランクテーブル
20(図5参照)等を格納するテーブルその他の記憶エ
リア17b、サーミスタ値別ヘッド通電テーブル17c
をヘッド抵抗値ランク別に格納するサーミスタ値別ヘッ
ド通電テーブル記憶エリア17dが確保されている。
を示す説明図である。図4に示すように、ROM17に
は、制御プログラムを格納するプログラム記憶エリア1
7a、サーマルヘッド9のヘッド抵抗値ランクテーブル
20(図5参照)等を格納するテーブルその他の記憶エ
リア17b、サーミスタ値別ヘッド通電テーブル17c
をヘッド抵抗値ランク別に格納するサーミスタ値別ヘッ
ド通電テーブル記憶エリア17dが確保されている。
【0018】ここで、図5はヘッド抵抗値ランクテーブ
ル20を示す説明図である。図5に示すように、テーブ
ルその他の記憶エリア17bに格納されているヘッド抵
抗値ランクテーブル20は、ヘッド抵抗値の範囲を1〜
16なる16段階のランクについて用意したものであ
る。何れのヘッド抵抗値ランクを使用するかはジャンパ
(図示せず)によって予め設定される。
ル20を示す説明図である。図5に示すように、テーブ
ルその他の記憶エリア17bに格納されているヘッド抵
抗値ランクテーブル20は、ヘッド抵抗値の範囲を1〜
16なる16段階のランクについて用意したものであ
る。何れのヘッド抵抗値ランクを使用するかはジャンパ
(図示せず)によって予め設定される。
【0019】また、ROM17のサーミスタ値別ヘッド
通電テーブル17cは、サーミスタ15により検出され
た温度情報に対応するサーマルヘッド9の抵抗発熱体へ
の二色分(黒色と青色)の通電パルス幅が予め設定され
たものであり、ヘッド抵抗値ランク1〜16の16段階
分のテーブルが用意されている。ここに、図4(b)
に、例えばランク1のサーミスタ値別ヘッド通電テーブ
ル17cの設定内容の一例を模式的に例示する。温度ラ
ンク0〜Fに示す各ヘッド温度範囲別に設定される黒色
の通電パルス幅及び青色の通電パルス幅の各通電幅デー
タは、ヘッド温度に対して反比例するように設定されて
いる。このように設定することにより、サーマルヘッド
9の温度変動によって印字濃度にムラが発生しにくくな
っている。
通電テーブル17cは、サーミスタ15により検出され
た温度情報に対応するサーマルヘッド9の抵抗発熱体へ
の二色分(黒色と青色)の通電パルス幅が予め設定され
たものであり、ヘッド抵抗値ランク1〜16の16段階
分のテーブルが用意されている。ここに、図4(b)
に、例えばランク1のサーミスタ値別ヘッド通電テーブ
ル17cの設定内容の一例を模式的に例示する。温度ラ
ンク0〜Fに示す各ヘッド温度範囲別に設定される黒色
の通電パルス幅及び青色の通電パルス幅の各通電幅デー
タは、ヘッド温度に対して反比例するように設定されて
いる。このように設定することにより、サーマルヘッド
9の温度変動によって印字濃度にムラが発生しにくくな
っている。
【0020】次に、RAM18について説明する。ここ
で、図6はRAM18中の記憶エリアを示す説明図であ
る。図6に示すように、RAM18には、サーマルヘッ
ド9のヘッド抵抗値ランクに対応したサーミスタ値別ヘ
ッド通電テーブル17cを展開するエリア18a、受信
した印字データを一時格納する受信バッファ18b、こ
の受信バッファ18bに格納した印字データをドット展
開する編集バッファ18c、ポインタエリア18d、フ
ラグエリア18e等が確保されている。なお、例えばホ
スト装置等から送信されて受信バッファ18bに一時格
納される印字データは、図7に示すように、文字コード
等からなる1行印字データ21、この1行印字データ2
1が印字データであることを特定する印字コマンド2
2、印字データの色情報等を示す文字属性コード23、
印字データの終了を示す行終了コード24によって構成
されている。
で、図6はRAM18中の記憶エリアを示す説明図であ
る。図6に示すように、RAM18には、サーマルヘッ
ド9のヘッド抵抗値ランクに対応したサーミスタ値別ヘ
ッド通電テーブル17cを展開するエリア18a、受信
した印字データを一時格納する受信バッファ18b、こ
の受信バッファ18bに格納した印字データをドット展
開する編集バッファ18c、ポインタエリア18d、フ
ラグエリア18e等が確保されている。なお、例えばホ
スト装置等から送信されて受信バッファ18bに一時格
納される印字データは、図7に示すように、文字コード
等からなる1行印字データ21、この1行印字データ2
1が印字データであることを特定する印字コマンド2
2、印字データの色情報等を示す文字属性コード23、
印字データの終了を示す行終了コード24によって構成
されている。
【0021】さらに、図3に示すように、CPU14に
は、プラテン5を駆動してレシート用紙7を搬送するた
めのレシートモータ25がドライバIC26を介して接
続され、カッタ機構11の可動刃13を駆動してレシー
ト用紙7を切断するためのカッタモータ27がドライバ
IC28を介して接続されている。
は、プラテン5を駆動してレシート用紙7を搬送するた
めのレシートモータ25がドライバIC26を介して接
続され、カッタ機構11の可動刃13を駆動してレシー
ト用紙7を切断するためのカッタモータ27がドライバ
IC28を介して接続されている。
【0022】続いて、ROM17に格納された制御プロ
グラムがCPU14に実行させる機能の一つであって、
サーミスタ値別ヘッド通電テーブル17cに設定される
各通電パルス幅の算出機能について説明する。
グラムがCPU14に実行させる機能の一つであって、
サーミスタ値別ヘッド通電テーブル17cに設定される
各通電パルス幅の算出機能について説明する。
【0023】この各通電パルス幅の算出機能は、まず、
ヘッド抵抗値ランク1〜16の16段階の内、少なくと
も2以上のヘッド抵抗値ランク(本実施の形態において
は、ヘッド抵抗値ランク1、8、16)を指定し、か
つ、サーマルヘッド9の温度ランク0〜Fを少なくとも
2以上の温度範囲に分割し、そのサーマルヘッド9の温
度範囲の各分割区間両端を構成するサーマルヘッド9の
ヘッド温度毎の印字エネルギーをヘッド抵抗値ランク
1、8、16についてレシート用紙7の発色色毎に実測
したことを条件として実行される。なお、サーマルヘッ
ド9の温度ランク0〜Fの分割範囲は、サーマルヘッド
9のヘッド温度と印字エネルギーとの関係が近似する範
囲が望ましい。
ヘッド抵抗値ランク1〜16の16段階の内、少なくと
も2以上のヘッド抵抗値ランク(本実施の形態において
は、ヘッド抵抗値ランク1、8、16)を指定し、か
つ、サーマルヘッド9の温度ランク0〜Fを少なくとも
2以上の温度範囲に分割し、そのサーマルヘッド9の温
度範囲の各分割区間両端を構成するサーマルヘッド9の
ヘッド温度毎の印字エネルギーをヘッド抵抗値ランク
1、8、16についてレシート用紙7の発色色毎に実測
したことを条件として実行される。なお、サーマルヘッ
ド9の温度ランク0〜Fの分割範囲は、サーマルヘッド
9のヘッド温度と印字エネルギーとの関係が近似する範
囲が望ましい。
【0024】具体的には、本実施の形態の黒色印字にお
いては、図8(a)に示すように、サーマルヘッド9の
温度ランク0〜Fを三分割し、第一区間を268〜30
3(T)である温度ランク0〜7、第二区間を303〜
328(T)である温度ランク7〜C、第三区間を32
8〜343(T)である温度ランクC〜Fとする。そし
て、ヘッド抵抗値ランク1、8、16におけるサーマル
ヘッド9のヘッド温度が268、303、328、34
3(T)である場合において、黒色を発色させるために
要する印字エネルギーの実測値(a1〜a4,b1〜b
4,c1〜c4)をRAM18に一時的に入力する。通
電パルス幅の算出機能が実行する算出処理は、第一に、
RAM18に一時的に入力された各ヘッド抵抗値ランク
1、8、16の各印字エネルギーの実測値間(例えば、
a1〜a2,a2〜a3,a3〜a4等)に位置する所
定のヘッド温度における印字エネルギーをCPU14に
算出させるものである。
いては、図8(a)に示すように、サーマルヘッド9の
温度ランク0〜Fを三分割し、第一区間を268〜30
3(T)である温度ランク0〜7、第二区間を303〜
328(T)である温度ランク7〜C、第三区間を32
8〜343(T)である温度ランクC〜Fとする。そし
て、ヘッド抵抗値ランク1、8、16におけるサーマル
ヘッド9のヘッド温度が268、303、328、34
3(T)である場合において、黒色を発色させるために
要する印字エネルギーの実測値(a1〜a4,b1〜b
4,c1〜c4)をRAM18に一時的に入力する。通
電パルス幅の算出機能が実行する算出処理は、第一に、
RAM18に一時的に入力された各ヘッド抵抗値ランク
1、8、16の各印字エネルギーの実測値間(例えば、
a1〜a2,a2〜a3,a3〜a4等)に位置する所
定のヘッド温度における印字エネルギーをCPU14に
算出させるものである。
【0025】具体的には、図8(a)に示すように、各
ヘッド抵抗値ランク1、8、16の各ヘッド温度におけ
る各印字エネルギーの実測値に基づき、ヘッド抵抗値ラ
ンク1、8、16である場合の黒色を発色させるために
要する印字エネルギーの関係を一定の傾きを有する比例
関係の直線式として三分割した各区間毎に求め、その直
線式に基づいて各区間のヘッド温度が5(T)上昇する
毎の印字エネルギーを算出する。
ヘッド抵抗値ランク1、8、16の各ヘッド温度におけ
る各印字エネルギーの実測値に基づき、ヘッド抵抗値ラ
ンク1、8、16である場合の黒色を発色させるために
要する印字エネルギーの関係を一定の傾きを有する比例
関係の直線式として三分割した各区間毎に求め、その直
線式に基づいて各区間のヘッド温度が5(T)上昇する
毎の印字エネルギーを算出する。
【0026】次に、第二の通電パルス幅の算出機能につ
いて説明する。通電パルス幅の算出機能が実行する算出
処理は、第二に、ヘッド抵抗値ランク1、8、16以外
のヘッド抵抗値ランクの各印字エネルギーをCPU14
に算出させるものである。
いて説明する。通電パルス幅の算出機能が実行する算出
処理は、第二に、ヘッド抵抗値ランク1、8、16以外
のヘッド抵抗値ランクの各印字エネルギーをCPU14
に算出させるものである。
【0027】具体的には、ヘッド抵抗値ランク1とヘッ
ド抵抗値ランク8との各ヘッド温度の印字エネルギーの
差を7等分し、ヘッド抵抗値ランク2の各ヘッド温度の
印字エネルギーをその7等分した印字エネルギーを1倍
してヘッド抵抗値ランク1の各ヘッド温度の印字エネル
ギーに加えたものとして算出する。引き続き、倍数を1
ずつ増加させながらヘッド抵抗値ランク3から7までの
各ヘッド温度における印字エネルギーの算出を行う。例
えば、ヘッド抵抗値ランク7の各ヘッド温度の印字エネ
ルギーは、その7等分した印字エネルギーを6倍してヘ
ッド抵抗値ランク1の各ヘッド温度の印字エネルギーに
加えて算出される。
ド抵抗値ランク8との各ヘッド温度の印字エネルギーの
差を7等分し、ヘッド抵抗値ランク2の各ヘッド温度の
印字エネルギーをその7等分した印字エネルギーを1倍
してヘッド抵抗値ランク1の各ヘッド温度の印字エネル
ギーに加えたものとして算出する。引き続き、倍数を1
ずつ増加させながらヘッド抵抗値ランク3から7までの
各ヘッド温度における印字エネルギーの算出を行う。例
えば、ヘッド抵抗値ランク7の各ヘッド温度の印字エネ
ルギーは、その7等分した印字エネルギーを6倍してヘ
ッド抵抗値ランク1の各ヘッド温度の印字エネルギーに
加えて算出される。
【0028】また、ヘッド抵抗値ランク8とヘッド抵抗
値ランク16との各ヘッド温度の印字エネルギーの差を
8等分し、ヘッド抵抗値ランク9の各ヘッド温度の印字
エネルギーをその8等分した印字エネルギーを1倍して
ヘッド抵抗値ランク8の各ヘッド温度の印字エネルギー
に加えたものとして算出する。引き続き、倍数を1ずつ
増加させながらヘッド抵抗値ランク10から15までの
各ヘッド温度における印字エネルギーの算出を行う。例
えば、ヘッド抵抗値ランク15の各ヘッド温度の印字エ
ネルギーは、その8等分した印字エネルギーを7倍して
ヘッド抵抗値ランク8の各ヘッド温度の印字エネルギー
に加えて算出される。
値ランク16との各ヘッド温度の印字エネルギーの差を
8等分し、ヘッド抵抗値ランク9の各ヘッド温度の印字
エネルギーをその8等分した印字エネルギーを1倍して
ヘッド抵抗値ランク8の各ヘッド温度の印字エネルギー
に加えたものとして算出する。引き続き、倍数を1ずつ
増加させながらヘッド抵抗値ランク10から15までの
各ヘッド温度における印字エネルギーの算出を行う。例
えば、ヘッド抵抗値ランク15の各ヘッド温度の印字エ
ネルギーは、その8等分した印字エネルギーを7倍して
ヘッド抵抗値ランク8の各ヘッド温度の印字エネルギー
に加えて算出される。
【0029】つまり、印字エネルギーを実測したヘッド
抵抗値ランク1、8、16以外のヘッド抵抗値ランクに
おけるサーマルヘッド9の温度毎のレシート用紙7の黒
色を発色させる各印字エネルギーは、図8(b)に示す
ように、実測されたヘッド抵抗値ランク1、8、16の
各印字エネルギーの間に等間隔で位置するものとして算
出される。
抵抗値ランク1、8、16以外のヘッド抵抗値ランクに
おけるサーマルヘッド9の温度毎のレシート用紙7の黒
色を発色させる各印字エネルギーは、図8(b)に示す
ように、実測されたヘッド抵抗値ランク1、8、16の
各印字エネルギーの間に等間隔で位置するものとして算
出される。
【0030】一方、本実施の形態の青色印字において
は、図9(a)に示すように、サーマルヘッド9の温度
ランク0〜Fを三分割し、第一区間を268〜288
(T)である温度ランク0〜4、第二区間を288〜3
03(T)である温度ランク4〜7、第三区間を303
〜343(T)である温度ランク7〜Fとする。そし
て、ヘッド抵抗値ランク1、8、16におけるサーマル
ヘッド9のヘッド温度が268、288、303、34
3(T)である場合において、青色を発色させるために
要する印字エネルギーの実測値(d1〜d4,e1〜e
4,f1〜f4)をRAM18に一時的に入力する。通
電パルス幅の算出機能が実行する算出処理は、第一に、
RAM18に一時的に入力された各ヘッド抵抗値ランク
1、8、16の各印字エネルギーの実測値間(例えば、
d1〜d2,d2〜d3,d3〜d4等)に位置する所
定のヘッド温度における印字エネルギーをCPU14に
算出させるものである。
は、図9(a)に示すように、サーマルヘッド9の温度
ランク0〜Fを三分割し、第一区間を268〜288
(T)である温度ランク0〜4、第二区間を288〜3
03(T)である温度ランク4〜7、第三区間を303
〜343(T)である温度ランク7〜Fとする。そし
て、ヘッド抵抗値ランク1、8、16におけるサーマル
ヘッド9のヘッド温度が268、288、303、34
3(T)である場合において、青色を発色させるために
要する印字エネルギーの実測値(d1〜d4,e1〜e
4,f1〜f4)をRAM18に一時的に入力する。通
電パルス幅の算出機能が実行する算出処理は、第一に、
RAM18に一時的に入力された各ヘッド抵抗値ランク
1、8、16の各印字エネルギーの実測値間(例えば、
d1〜d2,d2〜d3,d3〜d4等)に位置する所
定のヘッド温度における印字エネルギーをCPU14に
算出させるものである。
【0031】具体的には、図9(a)に示すように、各
ヘッド抵抗値ランク1、8、16の各ヘッド温度におけ
る各印字エネルギーの実測値に基づき、ヘッド抵抗値ラ
ンク1、8、16である場合の青色を発色させるために
要する印字エネルギーの関係を一定の傾きを有する比例
関係の直線式として三分割した各区間毎に求め、その直
線式に基づいて各区間のヘッド温度が5(T)上昇する
毎の印字エネルギーを算出する。
ヘッド抵抗値ランク1、8、16の各ヘッド温度におけ
る各印字エネルギーの実測値に基づき、ヘッド抵抗値ラ
ンク1、8、16である場合の青色を発色させるために
要する印字エネルギーの関係を一定の傾きを有する比例
関係の直線式として三分割した各区間毎に求め、その直
線式に基づいて各区間のヘッド温度が5(T)上昇する
毎の印字エネルギーを算出する。
【0032】次に、第二の通電パルス幅の算出機能につ
いて説明する。通電パルス幅の算出機能が実行する算出
処理は、第二に、ヘッド抵抗値ランク1、8、16以外
のヘッド抵抗値ランクの各印字エネルギーをCPU14
に算出させるものである。
いて説明する。通電パルス幅の算出機能が実行する算出
処理は、第二に、ヘッド抵抗値ランク1、8、16以外
のヘッド抵抗値ランクの各印字エネルギーをCPU14
に算出させるものである。
【0033】具体的には、ヘッド抵抗値ランク1とヘッ
ド抵抗値ランク8との各ヘッド温度の印字エネルギーの
差を7等分し、ヘッド抵抗値ランク2の各ヘッド温度の
印字エネルギーをその7等分した印字エネルギーを1倍
してヘッド抵抗値ランク1の各ヘッド温度の印字エネル
ギーに加えたものとして算出する。引き続き、倍数を1
ずつ増加させながらヘッド抵抗値ランク3から7までの
各ヘッド温度における印字エネルギーの算出を行う。例
えば、ヘッド抵抗値ランク7の各ヘッド温度の印字エネ
ルギーは、その7等分した印字エネルギーを6倍してヘ
ッド抵抗値ランク1の各ヘッド温度の印字エネルギーに
加えて算出される。
ド抵抗値ランク8との各ヘッド温度の印字エネルギーの
差を7等分し、ヘッド抵抗値ランク2の各ヘッド温度の
印字エネルギーをその7等分した印字エネルギーを1倍
してヘッド抵抗値ランク1の各ヘッド温度の印字エネル
ギーに加えたものとして算出する。引き続き、倍数を1
ずつ増加させながらヘッド抵抗値ランク3から7までの
各ヘッド温度における印字エネルギーの算出を行う。例
えば、ヘッド抵抗値ランク7の各ヘッド温度の印字エネ
ルギーは、その7等分した印字エネルギーを6倍してヘ
ッド抵抗値ランク1の各ヘッド温度の印字エネルギーに
加えて算出される。
【0034】また、ヘッド抵抗値ランク8とヘッド抵抗
値ランク16との各ヘッド温度の印字エネルギーの差を
8等分し、ヘッド抵抗値ランク9の各ヘッド温度の印字
エネルギーをその8等分した印字エネルギーを1倍して
ヘッド抵抗値ランク8の各ヘッド温度の印字エネルギー
に加えたものとして算出する。引き続き、倍数を1ずつ
増加させながらヘッド抵抗値ランク10から15までの
各ヘッド温度における印字エネルギーの算出を行う。例
えば、ヘッド抵抗値ランク15の各ヘッド温度の印字エ
ネルギーは、その8等分した印字エネルギーを7倍して
ヘッド抵抗値ランク8の各ヘッド温度の印字エネルギー
に加えて算出される。
値ランク16との各ヘッド温度の印字エネルギーの差を
8等分し、ヘッド抵抗値ランク9の各ヘッド温度の印字
エネルギーをその8等分した印字エネルギーを1倍して
ヘッド抵抗値ランク8の各ヘッド温度の印字エネルギー
に加えたものとして算出する。引き続き、倍数を1ずつ
増加させながらヘッド抵抗値ランク10から15までの
各ヘッド温度における印字エネルギーの算出を行う。例
えば、ヘッド抵抗値ランク15の各ヘッド温度の印字エ
ネルギーは、その8等分した印字エネルギーを7倍して
ヘッド抵抗値ランク8の各ヘッド温度の印字エネルギー
に加えて算出される。
【0035】つまり、印字エネルギーを実測したヘッド
抵抗値ランク1、8、16以外のヘッド抵抗値ランクに
おけるサーマルヘッド9の温度毎のレシート用紙7の青
色を発色させる各印字エネルギーは、図9(b)に示す
ように、実測されたヘッド抵抗値ランク1、8、16の
各印字エネルギーの間に等間隔で位置するものとして算
出される。
抵抗値ランク1、8、16以外のヘッド抵抗値ランクに
おけるサーマルヘッド9の温度毎のレシート用紙7の青
色を発色させる各印字エネルギーは、図9(b)に示す
ように、実測されたヘッド抵抗値ランク1、8、16の
各印字エネルギーの間に等間隔で位置するものとして算
出される。
【0036】以上のようにして算出された各印字エネル
ギーに基づき、通電量との関係によって各通電パルス幅
が算出され、サーミスタ値別ヘッド通電テーブル17c
にそれぞれ設定される。
ギーに基づき、通電量との関係によって各通電パルス幅
が算出され、サーミスタ値別ヘッド通電テーブル17c
にそれぞれ設定される。
【0037】ここに、少なくとも2以上の区間(本実施
の形態においては、3区間)に分割したサーマルヘッド
9の温度範囲の各分割区間両端を構成するサーマルヘッ
ド9のヘッド温度毎の印字エネルギーをヘッド抵抗値ラ
ンク1、8、16についてレシート用紙7の発色色毎に
実測し、その実測された各分割区間両端を構成するサー
マルヘッド9の各温度での各印字エネルギー値に基づい
て一定の比例関係を有する直線式をヘッド抵抗値ランク
毎に求め、その直線式に基づいて各分割区間内の所定の
サーマルヘッド9の温度における印字エネルギー値を算
出することにより、ヘッド抵抗値ランク1、8、16に
おける各色毎及びヘッド温度毎の印字エネルギー値を容
易に算出することができ、それらの印字エネルギーを印
加するための各通電パルス幅を容易に設定することがで
きる。また、印字エネルギーを実測したヘッド抵抗値ラ
ンク1、8、16以外のヘッド抵抗値ランクの各印字エ
ネルギーについては、実測したヘッド抵抗値ランク1、
8、16の各印字エネルギーの間に等間隔で位置するも
のとして算出することにより、印字エネルギーを実測し
たヘッド抵抗値ランク1、8、16以外のヘッド抵抗値
ランクにおける各色毎及びヘッド温度毎の印字エネルギ
ーを容易に算出することができるので、それらの印字エ
ネルギーを印加するための各通電パルス幅を容易に設定
がすることができる。
の形態においては、3区間)に分割したサーマルヘッド
9の温度範囲の各分割区間両端を構成するサーマルヘッ
ド9のヘッド温度毎の印字エネルギーをヘッド抵抗値ラ
ンク1、8、16についてレシート用紙7の発色色毎に
実測し、その実測された各分割区間両端を構成するサー
マルヘッド9の各温度での各印字エネルギー値に基づい
て一定の比例関係を有する直線式をヘッド抵抗値ランク
毎に求め、その直線式に基づいて各分割区間内の所定の
サーマルヘッド9の温度における印字エネルギー値を算
出することにより、ヘッド抵抗値ランク1、8、16に
おける各色毎及びヘッド温度毎の印字エネルギー値を容
易に算出することができ、それらの印字エネルギーを印
加するための各通電パルス幅を容易に設定することがで
きる。また、印字エネルギーを実測したヘッド抵抗値ラ
ンク1、8、16以外のヘッド抵抗値ランクの各印字エ
ネルギーについては、実測したヘッド抵抗値ランク1、
8、16の各印字エネルギーの間に等間隔で位置するも
のとして算出することにより、印字エネルギーを実測し
たヘッド抵抗値ランク1、8、16以外のヘッド抵抗値
ランクにおける各色毎及びヘッド温度毎の印字エネルギ
ーを容易に算出することができるので、それらの印字エ
ネルギーを印加するための各通電パルス幅を容易に設定
がすることができる。
【0038】次に、ROM17に格納された制御プログ
ラムがCPU14に実行させる機能の一つである印字機
能について説明する。
ラムがCPU14に実行させる機能の一つである印字機
能について説明する。
【0039】ここで、図10は、印字処理の流れを概略
的に示すフローチャートである。図10に示すように、
電源が投入されると(ステップS1のY)、ジャンパに
よって設定されたサーマルヘッド9のヘッド抵抗値ラン
クを読み取ってヘッドランクを判別し(ステップS
2)、ROM17のサーミスタ値別ヘッド通電テーブル
記憶エリア17dから該当するヘッドランクのサーミス
タ値別ヘッド通電テーブル17cをRAM18のサーミ
スタ値別ヘッド通電テーブル展開エリア18aに展開し
て設定する(ステップS3)。例えば、サーマルヘッド
9のヘッド抵抗値ランクがランク0であれば、図4
(b)に示したような情報がサーミスタ値別ヘッド通電
テーブル展開エリア18aに展開されて設定される。
的に示すフローチャートである。図10に示すように、
電源が投入されると(ステップS1のY)、ジャンパに
よって設定されたサーマルヘッド9のヘッド抵抗値ラン
クを読み取ってヘッドランクを判別し(ステップS
2)、ROM17のサーミスタ値別ヘッド通電テーブル
記憶エリア17dから該当するヘッドランクのサーミス
タ値別ヘッド通電テーブル17cをRAM18のサーミ
スタ値別ヘッド通電テーブル展開エリア18aに展開し
て設定する(ステップS3)。例えば、サーマルヘッド
9のヘッド抵抗値ランクがランク0であれば、図4
(b)に示したような情報がサーミスタ値別ヘッド通電
テーブル展開エリア18aに展開されて設定される。
【0040】このような状態で例えばホスト装置等から
の印字指令の伝送に待機し(ステップS4)、印字指令
として図7に示したような印字データが伝送された場合
には(ステップS4のY)、ステップS5に進む。ステ
ップS5においては、伝送された印字データを一時的に
受信バッファ18bに格納した後、キャラクタジェネレ
ータ用ROM19を参照して印字データの1行印字デー
タ21を編集バッファ18cにドット展開する。
の印字指令の伝送に待機し(ステップS4)、印字指令
として図7に示したような印字データが伝送された場合
には(ステップS4のY)、ステップS5に進む。ステ
ップS5においては、伝送された印字データを一時的に
受信バッファ18bに格納した後、キャラクタジェネレ
ータ用ROM19を参照して印字データの1行印字デー
タ21を編集バッファ18cにドット展開する。
【0041】次に、印字データ中の文字属性コード23
から印字データの印字色が、二色発色感熱紙であるレシ
ート用紙7の黒色であるか青色であるかを判別する(ス
テップS6)。
から印字データの印字色が、二色発色感熱紙であるレシ
ート用紙7の黒色であるか青色であるかを判別する(ス
テップS6)。
【0042】編集バッファ18cにドット展開された1
行印字データ21の印字色が黒色である場合には(ステ
ップS6のY)、サーマルヘッド9のヘッド基板に取り
付けられたサーミスタ15によってヘッド温度を検出し
(ステップS7)、RAM18のサーミスタ値別ヘッド
通電テーブル展開エリア18aに設定されているサーミ
スタ値別ヘッド通電テーブル17cを参照してサーミス
タ15によって検出したヘッド温度が含まれている温度
ランクに対応した黒色の通電パルス幅を読み込み(ステ
ップS8)、その通電パルス幅をヘッドストローブ時間
として印字ドットに対応するサーマルヘッド9の抵抗発
熱体を駆動する(ステップS9)。これにより、レシー
ト用紙7への黒色印字が行われ、黒色印字処理が終了す
る。
行印字データ21の印字色が黒色である場合には(ステ
ップS6のY)、サーマルヘッド9のヘッド基板に取り
付けられたサーミスタ15によってヘッド温度を検出し
(ステップS7)、RAM18のサーミスタ値別ヘッド
通電テーブル展開エリア18aに設定されているサーミ
スタ値別ヘッド通電テーブル17cを参照してサーミス
タ15によって検出したヘッド温度が含まれている温度
ランクに対応した黒色の通電パルス幅を読み込み(ステ
ップS8)、その通電パルス幅をヘッドストローブ時間
として印字ドットに対応するサーマルヘッド9の抵抗発
熱体を駆動する(ステップS9)。これにより、レシー
ト用紙7への黒色印字が行われ、黒色印字処理が終了す
る。
【0043】一方、編集バッファ18cにドット展開さ
れた1行印字データ21の印字色が青色である場合には
(ステップS6のN)、サーマルヘッド9のヘッド基板
に取り付けられたサーミスタ15によってヘッド温度を
検出し(ステップS10)、RAM18のサーミスタ値
別ヘッド通電テーブル展開エリア18aに設定されてい
るサーミスタ値別ヘッド通電テーブル17cを参照して
サーミスタ15によって検出したヘッド温度が含まれて
いる温度ランクに対応した青色の通電パルス幅を読み込
み(ステップS11)、その通電パルス幅をヘッドスト
ローブ時間として印字ドットに対応するサーマルヘッド
9の抵抗発熱体を駆動する(ステップS12)。これに
より、レシート用紙7への青色印字が行われ、青色印字
処理が終了する。
れた1行印字データ21の印字色が青色である場合には
(ステップS6のN)、サーマルヘッド9のヘッド基板
に取り付けられたサーミスタ15によってヘッド温度を
検出し(ステップS10)、RAM18のサーミスタ値
別ヘッド通電テーブル展開エリア18aに設定されてい
るサーミスタ値別ヘッド通電テーブル17cを参照して
サーミスタ15によって検出したヘッド温度が含まれて
いる温度ランクに対応した青色の通電パルス幅を読み込
み(ステップS11)、その通電パルス幅をヘッドスト
ローブ時間として印字ドットに対応するサーマルヘッド
9の抵抗発熱体を駆動する(ステップS12)。これに
より、レシート用紙7への青色印字が行われ、青色印字
処理が終了する。
【0044】以上のように、1行印字データ21のレシ
ート用紙7への印字が終了すると、編集バッファ18c
がクリアされるとともにレシート用紙7がレシートモー
タ25の駆動によって1行紙送りされ(ステップS1
3)、ステップS4に戻って印字指令の伝送に再び待機
する。
ート用紙7への印字が終了すると、編集バッファ18c
がクリアされるとともにレシート用紙7がレシートモー
タ25の駆動によって1行紙送りされ(ステップS1
3)、ステップS4に戻って印字指令の伝送に再び待機
する。
【0045】なお、本実施の形態においては、二色発色
感熱紙が発色する色を青色と黒色との組み合わせとした
が、これに限るものではなく、赤色と黒色との組み合わ
せ等であっても良い。
感熱紙が発色する色を青色と黒色との組み合わせとした
が、これに限るものではなく、赤色と黒色との組み合わ
せ等であっても良い。
【0046】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、少なくと
も2以上の区間に分割したサーマルヘッドの温度範囲の
各分割区間両端を構成するサーマルヘッドの温度毎の印
字エネルギー値を少なくとも2以上のヘッド抵抗値ラン
クについて二色発色感熱印字媒体の発色色毎に実測し、
その実測された各分割区間両端を構成する各サーマルヘ
ッドの温度での各印字エネルギー値に基づいて一定の比
例関係を有する直線式をヘッド抵抗値ランク毎に求め、
その直線式に基づいて各分割区間内の所定のサーマルヘ
ッドの温度における印字エネルギー値を算出することに
より、所定のヘッド抵抗値ランクにおける各色毎及びヘ
ッド温度毎の印字エネルギー値を容易に算出することが
でき、それらの印字エネルギーを印加するための各通電
パルス幅を容易に設定することができるので、全ての条
件に対応する通電パルス幅を実測する必要がなくなり、
サーマルプリンタを安価で提供することができる。
も2以上の区間に分割したサーマルヘッドの温度範囲の
各分割区間両端を構成するサーマルヘッドの温度毎の印
字エネルギー値を少なくとも2以上のヘッド抵抗値ラン
クについて二色発色感熱印字媒体の発色色毎に実測し、
その実測された各分割区間両端を構成する各サーマルヘ
ッドの温度での各印字エネルギー値に基づいて一定の比
例関係を有する直線式をヘッド抵抗値ランク毎に求め、
その直線式に基づいて各分割区間内の所定のサーマルヘ
ッドの温度における印字エネルギー値を算出することに
より、所定のヘッド抵抗値ランクにおける各色毎及びヘ
ッド温度毎の印字エネルギー値を容易に算出することが
でき、それらの印字エネルギーを印加するための各通電
パルス幅を容易に設定することができるので、全ての条
件に対応する通電パルス幅を実測する必要がなくなり、
サーマルプリンタを安価で提供することができる。
【0047】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載のサーマルプリンタの印字エネルギー値の算出方法に
おいて、実測した少なくとも2以上のヘッド抵抗値ラン
クの各印字エネルギー値の間に等間隔で位置するものと
して印字エネルギー値を実測したヘッド抵抗値ランク以
外のヘッド抵抗値ランクの各印字エネルギー値を算出す
ることにより、印字エネルギー値を実測したヘッド抵抗
値ランク以外のヘッド抵抗値ランクにおける各色毎及び
ヘッド温度毎の印字エネルギー値を容易に算出すること
ができるので、それらの印字エネルギーを印加するため
の各通電パルス幅を容易に設定がすることができる。
載のサーマルプリンタの印字エネルギー値の算出方法に
おいて、実測した少なくとも2以上のヘッド抵抗値ラン
クの各印字エネルギー値の間に等間隔で位置するものと
して印字エネルギー値を実測したヘッド抵抗値ランク以
外のヘッド抵抗値ランクの各印字エネルギー値を算出す
ることにより、印字エネルギー値を実測したヘッド抵抗
値ランク以外のヘッド抵抗値ランクにおける各色毎及び
ヘッド温度毎の印字エネルギー値を容易に算出すること
ができるので、それらの印字エネルギーを印加するため
の各通電パルス幅を容易に設定がすることができる。
【図1】本発明の実施の一形態のレシートプリンタの構
造を概略的に示す縦断側面図である。
造を概略的に示す縦断側面図である。
【図2】その外観斜視図である。
【図3】レシートプリンタに内蔵された各部の電気的接
続を示すブロック図である。
続を示すブロック図である。
【図4】ROM中の記憶エリアを示す説明図である。
【図5】ヘッド抵抗値ランクテーブルを示す説明図であ
る。
る。
【図6】RAM中の記憶エリアを示す説明図である。
【図7】印字データのデータ構造を示す説明図である。
【図8】(a)は黒色印字の際のヘッドランク別のエネ
ルギー温度特性の一部を示すグラフ、(b)は黒色印字
の際のヘッドランク別のエネルギー温度特性を示すグラ
フである。
ルギー温度特性の一部を示すグラフ、(b)は黒色印字
の際のヘッドランク別のエネルギー温度特性を示すグラ
フである。
【図9】(a)は青色印字の際のヘッドランク別のエネ
ルギー温度特性の一部を示すグラフ、(b)は青色印字
の際のヘッドランク別のエネルギー温度特性を示すグラ
フである。
ルギー温度特性の一部を示すグラフ、(b)は青色印字
の際のヘッドランク別のエネルギー温度特性を示すグラ
フである。
【図10】印字処理の流れを概略的に示すフローチャー
トである。
トである。
【図11】二色発色感熱紙の発色特性を示すグラフであ
る。
る。
1 サーマルプリンタ 7 二色発色感熱印字媒体 9 サーマルヘッド E1 第一の印字エネルギー E2 第二の印字エネルギー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古山 浩之 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東芝テ ック株式会社大仁事業所内 (72)発明者 林 克宗 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 東芝テ ック株式会社大仁事業所内 Fターム(参考) 2C066 AA03 AD01 BC01 BC06 BC14 BF04 CA05 CA09 CA13 CA18 CA24
Claims (2)
- 【請求項1】 第一の色を発色させる第一の印字エネル
ギーと第二の色を発色させる前記第一の印字エネルギー
より大きい第二の印字エネルギーとの印加により二色の
発色特性を有する二色発色感熱印字媒体に対するドット
印字の際に印加され、サーマルヘッドの各抵抗発熱体の
抵抗値に基づくヘッド抵抗値ランク及び前記サーマルヘ
ッドの温度に応じて発色色毎に定まるサーマルプリンタ
の印字エネルギー値の算出方法であって、 前記二色発色感熱印字媒体の発色色毎に、前記サーマル
ヘッドの温度範囲を少なくとも2以上の区間に分割し、
各分割区間両端を構成する前記サーマルヘッドの温度毎
の印字エネルギー値を少なくとも2以上の前記ヘッド抵
抗値ランクについて実測し、その実測された各分割区間
両端を構成する各サーマルヘッドの温度での各印字エネ
ルギー値に基づいて一定の比例関係を有する直線式を前
記ヘッド抵抗値ランク毎に求め、その直線式に基づいて
各分割区間内の所定の前記サーマルヘッドの温度におけ
る印字エネルギー値を算出することを特徴とするサーマ
ルプリンタの印字エネルギー値の算出方法。 - 【請求項2】 前記印字エネルギー値を実測した前記ヘ
ッド抵抗値ランク以外の前記ヘッド抵抗値ランクにおけ
る前記サーマルヘッドの温度毎及び前記二色発色感熱印
字媒体の発色色毎の各印字エネルギー値は、実測された
少なくとも2以上の前記ヘッド抵抗値ランクの各印字エ
ネルギー値の間に等間隔で位置するものとして算出され
ることを特徴とする請求項1記載のサーマルプリンタの
印字エネルギー値の算出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11134327A JP2000318199A (ja) | 1999-05-14 | 1999-05-14 | サーマルプリンタの印字エネルギー値の算出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11134327A JP2000318199A (ja) | 1999-05-14 | 1999-05-14 | サーマルプリンタの印字エネルギー値の算出方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000318199A true JP2000318199A (ja) | 2000-11-21 |
Family
ID=15125745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11134327A Pending JP2000318199A (ja) | 1999-05-14 | 1999-05-14 | サーマルプリンタの印字エネルギー値の算出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000318199A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002219818A (ja) * | 2001-01-26 | 2002-08-06 | Seiko Epson Corp | サーマルプリンタ、プリンタドライバ、印刷制御方法及び情報記録媒体 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01153945U (ja) * | 1988-04-01 | 1989-10-24 | ||
JPH0452150A (ja) * | 1990-06-20 | 1992-02-20 | Seiko Instr Inc | 感熱記録制御回路 |
-
1999
- 1999-05-14 JP JP11134327A patent/JP2000318199A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01153945U (ja) * | 1988-04-01 | 1989-10-24 | ||
JPH0452150A (ja) * | 1990-06-20 | 1992-02-20 | Seiko Instr Inc | 感熱記録制御回路 |
Cited By (1)
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JP2002219818A (ja) * | 2001-01-26 | 2002-08-06 | Seiko Epson Corp | サーマルプリンタ、プリンタドライバ、印刷制御方法及び情報記録媒体 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040414 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040420 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040907 |