JP2000310247A - 油圧式動力伝達継手 - Google Patents

油圧式動力伝達継手

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JP2000310247A
JP2000310247A JP11116422A JP11642299A JP2000310247A JP 2000310247 A JP2000310247 A JP 2000310247A JP 11116422 A JP11116422 A JP 11116422A JP 11642299 A JP11642299 A JP 11642299A JP 2000310247 A JP2000310247 A JP 2000310247A
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忠彦 加藤
Kazuhisa Shimada
和寿 嶌田
Hiroyuki Nakano
裕幸 中野
Makoto Sato
佐藤  誠
Toshiharu Takasaki
俊治 高崎
Hirotaka Kusukawa
博隆 楠川
Shigeo Murata
茂雄 村田
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度が所定値以上になったとき、ロックし、
タイトコーナーブレーキング現象の発生を防止する。 【解決手段】 油圧が所定値以上に上昇すると移動して
保持していた弁体38をフリーとして流動抵抗発生手段
としてのオリフィス49を閉止させるロックピン部材4
2と、ロックピン部材42との間に油圧室67を形成す
るとともにロックピン部材42を付勢するスプリング5
6を保持するプラグ部材52とを備え、温度が所定値以
上になると、温度スイッチ63によりプラグ部材52に
形成したドレーン孔58を開閉するボール59を押して
前記ドレーン孔58を開く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の駆動力配分
に使用され、特に所定の温度以上になるとロックする油
圧式動力伝達継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の油圧式動力伝達継手としては、例
えば下記のようなものがある。
【0003】この油圧式動力伝達継手は、相対回転可能
な入出力軸間に設けられ、前記一方の軸に連結され、内
側面に2つ以上の山を有するカム面に形成したカムハウ
ジングと;前記他方の軸に連結されるとともに、前記カ
ムハウジング内に回転自在に収納され、複数のプランジ
ャー室を軸方向に形成したロータと;前記複数のプラン
ジャー室のそれぞれに、リターンスプリングの押圧を受
けて往復移動自在に収納されるとともに、前記両軸の相
対回転時に前記カム面によって駆動される複数のプラン
ジャーと;前記ロータに形成され、前記プランジャー室
に通じる吸入吐出孔と;前記ロータの端面に回転自在に
摺接するとともに、前記カムハウジングとの間で所定の
関係に位置決めされ、前記吸入吐出孔との位置関係によ
って吸入弁および吐出弁の作用をする複数の吸入ポー
ト、吐出ポートを表面に形成したロータリバルブと、前
記プランジャーの駆動による吐出油の流動により流動抵
抗を発生する流動抵抗発生手段を備え;前記両軸の回転
速度差に応じたトルクを伝達する。
【0004】このような油圧式動力伝達継手において、
連続して砂地等、高トルクが発生する場所を走行すると
油圧式動力伝達継手が冷却しきれずに過熱して、破損が
発生してしまう。
【0005】このような問題を解決するために、継手を
保護するために、一定油温以上になると、温度スイッチ
が作動し、強制的にリリーフバルブを開いて、トルクの
発生を防止する温度感応式リリーフ機構も提案されてい
る。
【0006】また、一定油温以上になると、形状記憶合
金等を利用して、高圧回路を閉止し、差動回転を発生し
ないようにし、発熱エネルギーを減少させる機構も提案
されている。
【0007】リリーフバルブは、例えば図10に示すよ
うに使用される。図10において、201は潤滑油(オ
イル)を貯留するオイルバスであり、オイルバス201
内のオイルはポンプ202により吸い上げられ、チェッ
ク弁203を介してピストン204を作動させる。ピス
トン204はプレート205を押圧し、クラッチ206
を締結させる。油路207内の油温が一定値以上になる
と、リリーフバルブ208が開き、オイルはオイルスト
レーナ201に戻される。
【0008】このリリーフバルブ208は、図11に示
すように、油路207のリリーフ孔209を閉止するボ
ール210と、ボール210を付勢するスプリング21
1を有する。油路207には温度スイッチ212が挿入
され、温度スイッチ212は一定油温以上になると、ボ
ール210を押してドレーン孔209を開く。
【0009】ボール210は、図12に示すように、ド
レーン孔209の開口部に形成されたテーパ面の弁座2
13に着座し、スプリング211により弁座213に押
し付けられるように付勢されている。この状態において
は、ドレーン孔209は閉止されている。油温が一定値
以上になると、図11の温度スイッチ212が作動し、
ボール210は温度スイッチ212に押されて、ドレー
ン孔209を開く。油路207からのオイルは、ドレー
ン孔209を通ってドレーンし、油圧のリリーフが行わ
れる。
【0010】また、図13および図14に示すように、
形状記憶合金のスプリングを用いてロックさせるものも
ある。
【0011】図13および図14において、ロータリバ
ルブ221内には収納孔222が形成され、収納孔22
2内にはロックピン部材223が移動自在に収納され
る。ロックピン部材223の外周に形成された大径部2
24と収納孔222の内壁との間には形状記憶合金より
なるスプリング225が介装され、大径部224と収納
孔222を閉止するプラグ226との間には通常のスプ
リング227,228が介装されている。温度が所定値
未満のときは、スプリング225は変形せず、ロックピ
ン部材223はスプリング227,228により矢印a
で示すように付勢されて、ロックピン部材223は先端
部が孔229から突出している。この状態においては、
通常のトルク特性が得られる。
【0012】温度が所定値以上になると、形状記憶合金
よりなるスプリング225が変形して、ロックピン部材
223は矢印bで示す方向に移動する、こうして、オリ
フィスを閉じて、ロック状態とし、リジット4WDの状
態を得る。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の油圧式動力伝達継手にあっては、図10〜図
12に示すリリーフバルブを使用した場合には、砂地、
深雪地などトルクが必要な走行時に、油温が上昇して、
所定値を越えると、トルクが低下し走破性が低下すると
いう問題があった。
【0014】また、図13および図14に示すように、
形状記憶合金を使用した場合には、走破性の問題は解決
するが、一度リジット4WDになると、ある時間が経過
し、油温が下がらないと、オリフィスが開き、前後輪の
差動回転を吸収することができるようにならないため、
ロックした状態で高μ路コーナを走行すると、タイトコ
ーナーブレーキング現象が発生するという問題があっ
た。
【0015】本発明は、このような従来の問題点を解決
するためになされたものであって、走行性をそこなうこ
とがなく、一定トルク以上が発生しないとロックしない
ためタイトコーナーブレーキング現象も発生しない油圧
式動力伝達継手を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、相対
回転可能な入出力軸間に設けられ、前記一方の軸に連結
され、内側面に2つ以上の山を有するカム面に形成した
カムハウジングと;前記他方の軸に連結されるととも
に、前記カムハウジング内に回転自在に収納され、複数
のプランジャー室を軸方向に形成したロータと;前記複
数のプランジャー室のそれぞれに、リターンスプリング
の押圧を受けて往復移動自在に収納されるとともに、前
記両軸の相対回転時に前記カム面によって駆動される複
数のプランジャーと;前記ロータに形成され、前記プラ
ンジャー室に通じる吸入吐出孔と;前記ロータの端面に
回転自在に摺接するとともに、前記カムハウジングとの
間で所定の関係に位置決めされ、前記吸入吐出孔との位
置関係によって吸入弁および吐出弁の作用をする複数の
吸入ポート、吐出ポートを表面に形成したロータリバル
ブと、前記プランジャーの駆動による吐出油の流動によ
り流動抵抗を発生する流動抵抗発生手段を備え;前記両
軸の回転速度差に応じたトルクを伝達する油圧式動力伝
達継手において、油圧が所定値以上に上昇すると移動し
て保持していた弁体をフリーとして前記流動抵抗発生手
段としてのオリフィスを閉止させるロックピン部材と、
該ロックピン部材との間に油圧室を形成するとともにロ
ックピン部材を付勢するスプリングを保持するプラグ部
材とを備え、該プラグ部材に形成したドレーン孔を開閉
するボールと、温度が所定値以上になると前記ボールを
押して前記ドレーン孔を開く温度スイッチを設けた。
【0017】請求項2の発明は、油圧が所定値以上に上
昇すると移動して保持していた弁体をフリーとして前記
流動抵抗発生手段としてのオリフィスを閉止させるロッ
クピン部材と、該ロックピン部材との間にオリフィスが
開口するダンパ室を形成するとともにピストン部材を介
してロックピン部材を付勢するスプリングを保持するプ
ラグ部材とを備え、プラグ部材に形成したドレーン孔を
開閉するボールと、温度が所定値以上になると前記ボー
ルを押して前記ドレーン孔を開く温度スイッチを設け
た。
【0018】請求項3の発明は、油圧が所定値以上に上
昇すると移動して保持していた弁体をフリーとして前記
流動抵抗発生手段としてのオリフィスを閉止させるロッ
クピン部材と、該ロックピン部材との間にダンパ室を形
成するとともにロックピン部材を付勢するスプリングを
保持するプラグ部材とを備え、該プラグ部材に前記ダン
パ室と低圧側と通過しロックピン部材の移動を遅らせる
オリフィスと、該オリフィスを開閉するボールと、温度
が所定値未満のときは該ボールを押し付けてオリフィス
を閉止し温度が所定値以上のとき変形してボールを移動
させてオリフィスを開くバイメタルよりなる開閉部材と
を設けた。
【0019】このような構成を備えた本発明によれば、
温度が所定値以上になると、プラグ部材に形成したドレ
ーン孔を開閉するボールを、温度スイッチにより押し
て、ドレーン孔を開くようにしたので、温度が所定値以
上になったとき、トルクが低下することがなく、走破性
をそこなうことがなく、また、一定トルク以上が発生し
ないと、ロックしないため、タイトコーナーブレーキン
グ現象も発生しない。
【0020】また、油温がある温度以上では上昇しない
高エネルギー発生状態ではロックして、差動回転数がほ
ぼゼロとなるため、発熱を抑制することができる。
【0021】また、温度が所定値以上になると、プラグ
部材に形成したドレーン孔を開閉するボールを、温度ス
イッチにより押してドレーン孔を開くようにした前記の
機構と、ロックピン部材とプラグ部材に収納したピスト
ン部材との間にダンパ室を形成し、ダンパ室にオリフィ
スを開口するロックダンパ機構とをセットしたので、前
記のような効果が得られるだけではなく、ロックショッ
クを感じることがなく、温度が所定値以上のときは遅滞
なくロック状態にすることができる。
【0022】さらに、温度が所定値以上のときは、バイ
メタルよりなる開閉部材がボールをフリーとしてオリフ
ィスを開放してロックピン部材が移動できるようにする
ので前記のような効果を得られ、さらにロックショック
を感じることがない。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態を示す
断面図である。
【0024】図1において、1は内側面に2つ以上の山
を有するカム面2を形成したカムであり、カム1は図示
しない出力軸に連結され、出力軸と一体で回転する。ま
た、カム1は溶接部3でカムハウジング4に固定され、
カム1はカムハウジング4と一体で回転する。
【0025】5はカムハウジング4内に回転自在に収納
されたロータであり、ロータ5は入力軸6に結合され、
入力軸6と一体で回転する。
【0026】ロータ5には、軸方向に複数個のプランジ
ャー室7が形成され、プランジャー室7内は複数個のプ
ランジャー8がリターンスプリング9を介して摺動自在
に収納されている。また、ロータ5には複数の吸入吐出
孔10が各プランジャー室7に通じるように形成されて
いる。
【0027】11は表面に吸入ポート12、吸入路13
および吐出ポート14が形成されたロータリバルブであ
り、このロータリバルブ11の裏面には吐出ポート14
のそれぞれに連通する連通溝15が形成されている。ま
た、前記裏面には密着して蓋部材16が設けられ、連通
溝15を閉止している。
【0028】また、ロータリバルブ11はカムハウジン
グ4の内周に形成した切欠き17に係合する位置決め用
の突起18を有する。
【0029】ロータリバルブ11は、吸入吐出孔10の
開閉タイミングを決定するタイミング部材を構成し、切
欠き17と突起18がカム1とロータリバルブ11の位
相関係を規制する位置決め機構を構成している。
【0030】プランジャー8が吸入工程にある場合は、
ロータリバルブ11の吸入ポート12とロータ5の吸入
吐出孔10が通じる位置関係となり、後述するオリフィ
ス、吸入ポート12、吸入路13、ロータ5の吸入吐出
孔10を通じて、プランジャー室7に油を吸入すること
ができる。
【0031】また、プランジャー8が吐出工程にある場
合は、吸入工程と逆の関係となり、ロータ5の吸入吐出
孔10はロータリバルブ11の吐出ポート14を介して
連通溝15に通じる。
【0032】19はカムハウジング4と一体で回転する
ベアリングリテーナーであり、ベアリング20を介して
入力軸6を支持している。ベアリングリテーナー19と
ロータリバルブ11との間にはスラストニードルベアリ
ング21が介装され、このスラストニードルベアリング
21側のフリクショントルクはロータ5とロータリバル
ブ11の間のフリクショントルクより小さくなるように
設定されている。
【0033】したがって、差動回転の方向が変わると、
ロータリバルブ11はロータ5とともにつれ回りし、ロ
ータリバルブ11の位置決め用の突起18がカムハウジ
ング4の切欠き17に当たるまで回転した後、カムハウ
ジング4と一体で回転する。これにより、正転時または
逆転時にも所定のタイミングで吸入吐出孔10は強制的
に切替わる。
【0034】ベアリングリテーナー19と入力軸6の間
にはオイルシール22が設けられ、また、入力軸6の内
部には油の熱膨張・収縮を吸収するためのアキュムレー
タピストン23が摺動自在に収納されている。24はア
キュムレータ室25のOリング摺動部への泥水の侵入を
防止する蓋部材である。
【0035】アキュムレータ室25は油路26,27を
介して継手の内部に連通している。ロータリバルブ11
には前記吐出ポート14に連通する高圧室28が形成さ
れ、高圧室28の出口部はプラグ29により閉止されて
いる。なお、30は注油孔、31はニードルベアリン
グ、32はねじ孔、33,34はOリング、35,36
はスナップリング、37は取付孔である。
【0036】図2はロータリバルブ11の断面図であ
る。
【0037】図2において、11はロータリバルブであ
り、ロータリバルブ11にはボール(弁体)38を移動
自在に収納する収納室39が形成されている。収納室3
9は高圧路40を介して吐出ポート14に連通してい
る。ロータリバルブ11には収納孔41が形成され、収
納孔41内にはロックピン部材42を移動自在に収納す
る収納部材43が挿入されている。収納部材43の底壁
には収納部材43の内部に形成された室44と収納室3
9を連通させる連通孔45が形成されている。連通孔4
5の入口部には弁座46が形成され、弁座46にはロッ
ク状態時ボール38が着座して連通孔45を閉止する。
【0038】ロックピン部材42は小径のピン部47と
大径の大径部48を有し、ボール38はロックピン部材
42によりその位置が制御される。ピン部47と連通孔
45との間の間隙は、流動抵抗発生手段としてのオリフ
ィス49となっている。したがって、連通孔45の孔径
を大きく形成することができ、孔径精度もラフにするこ
とができる。
【0039】ボール38がロックピン部材42により保
持されているときは、オリフィス49は開放されている
が、ボール38がフリーになると、ボール38は収納部
材43の弁座46の着座して、オリフィス49を閉止す
る。
【0040】ロックピン部材42の大径部48の外周に
は凹部50が形成され、凹部50にはシール部材51が
介装されている。収納孔41に収納された収納部材43
に続いてプラグ52がねじ込まれ、プラグ52の内部に
は開口部54を有するスプリング保持部材55が設けら
れている。スプリング保持部材55とロックピン部材4
2との間には二つのスプリング56,57が介装されて
いる。ロックピン部材42は通常時はスプリング56,
57により図中左方向に付勢され、ボール38を保持し
ている。プラグ52にはドレーン孔58が形成され、ド
レーン孔58は通常時にはスプリング56,57を保持
するスプリング保持部材55で押圧されたボール59に
よって閉止されている。
【0041】ドレーン孔58に連通する溝60がプラグ
52に形成され、また排出孔61がプラグ52とロータ
リバルブ11にそれぞれ形成されている。
【0042】プラグ52には凹部62が形成され、凹部
62には温度スイッチ63が挿入され、温度スイッチ6
3のピン部64はボール59に当接するように、ドレー
ン孔58に挿入されている。ロータリバルブ11にはL
字型の板金部材65がボルト66により固定され、板金
部材65により温度スイッチ69を保持している。
【0043】温度スイッチ63は温度が所定値以上にな
ると、ピン部64が突出してボール59を押し、ボール
59はスプリング56,57に抗してスプリング保持部
材55を押圧し、ドレーン孔58が開放される。なお、
プラグ52とロックピン部材42との間には油圧室67
が形成され、油圧室67内にはオイルが充満している。
【0044】次に、作用を説明する。
【0045】図1において、カム1とロータ5との間に
回転差が生じないときは、プランジャー8は作動せず、
トルクは伝達されない。なお、このとき、プランジャー
8はリターンスプリング9によりカム面2に押し付けら
れている。
【0046】次に、カム1とロータ5との間に回転差が
生じると、吐出行程にあるプランジャー8はカム1のカ
ム面2により軸方向に押し込まれる。
【0047】この時、吸入吐出孔10は吐出ポート14
と通じているため、プランジャー8はプランジャー室7
の油を吸入吐出孔10からロータリバルブ11の吐出ポ
ート14に押し出す。
【0048】吐出ポート14に押し出された油は、オリ
フィスを通って吸入路13から吸入ポート12に供給さ
れる。このとき、オリフィスの抵抗により吐出ポート1
4、プランジャー室7などの油圧が上昇し、プランジャ
ー8に反力が発生する。
【0049】このプランジャー反力に逆ってカム1を回
転させることによりトルクが発生し、カム1とロータ5
との間でトルクが伝達される。なお、吐出ポート14は
連通溝15で連通されているため、吐出行程にあるすべ
てのプランジャー室7の油圧は等しくなる。
【0050】さらに、カム1が回転すると、吸入行程と
なり、吸入吐出孔10は吸入ポート12と通じるため、
吸入路13の油は、吸入ポート12、吸入吐出孔10を
介してプランジャー室7に吸入され、プランジャー8は
カム1のカム面2に沿って戻る。
【0051】図2において、通常走行時にはスプリング
56,57を保持するスプリング保持部材55によりボ
ール59がドレーン孔58に押圧されて、ドレーン孔5
8を閉止しており、油圧室67内のオイルは逃げられな
いため、ロックピン部材42は移動しない。したがっ
て、ロックピン部材42は弁体としてのボール38を保
持しており、ボール38は連通孔45を開放しているた
め、吐出ポート14からの吐出圧は、高圧路40、収納
室39からオリフィス49を通過して、低圧側に排出さ
れる。
【0052】したがって、図3のAで示すように通常の
トルク特性を示す。図3において、Bは高トルク×高差
動域を示し、この高トルク×高差動域Bを通過する通常
トルク特性が得られる。
【0053】次に、図3の高トルク×高差動域Bで長時
間運転すると、発熱エネルギーが高いため、継手内の油
温が上昇し、所定値以上になると、温度スイッチ63が
作動して、そのピン部64がボール59を押圧する。
【0054】ボール59はスプリング56,57に抗し
てスプリング保持部材55を押圧し、ドレーン孔58か
ら離れてドレーン孔58を開放する。油圧室67内のオ
イルは、ドレーン孔58、溝62、排出孔61を通って
低圧側にドレーンする。このため、ロックピン部材42
は移動可能となり、ロックピン部材42のピン部47に
作用する油圧が所定値以上になると、ロックピン部材4
2は図中右方向に移動し、ボール38はフリーとなっ
て、連通孔45を閉止し、オリフィス49を閉止する。
このように、一定トルク以上ではスプリング56,57
のスプリング力に打ち勝ってロックピン部材42は移動
し、ロック状態になる。
【0055】このときのトルク特性は、図4のCで示す
ようなロック特性となる。高トルク×高差動域Bより小
さい値のとき、ロック状態になる。
【0056】このように、温度が所定値以上になったと
きは、2WDにはならないので、走破性がそこなわれる
ことがなく、また、一定トルク以上が発生しないと、ロ
ックしないため、タイトコーナーブレーキング現象も発
生しない。また、継手の油温がある温度以上に上昇する
高エネルギー発生状態{ΔN×ΔT≧C(一定値)}で
はロックし、差動回転数ΔN≒0となるため、発熱は抑
制される。
【0057】図5〜図7は本発明の第2の実施形態を示
す要部断面図である。
【0058】図5において、ロータリバルブ11には吐
出ポート14と吸入ポート12が周方向に交互に形成さ
れ、吸入ポート12は吸入路13に連通している。ロー
タリバルブ11の外周に形成した突起18はカムハウジ
ング4の内周に形成した切欠き17に係合する。ロータ
リバルブ11には収納孔71が形成され、収納孔71内
には弁体としてのボール72を収納する収納室73が形
成された収納部材74が挿入され、収納部材74に続い
てプラグ75がねじ込まれ、収納孔71が閉止されてい
る。収納室73にはボール72が移動自在に収納され、
収納室73は図示しない高圧路により吐出ポート14に
連通している。
【0059】ロータリバルブ11にはロックピン部材7
6が移動自在に収納される別の収納孔77が形成され、
収納孔77はロータリバルブ11に形成した連通孔78
および収納部材74に形成した連通孔79を介して収納
室73に連通している。収納孔77には低圧孔80が形
成されている。低圧孔80からオイルが低圧側に排出さ
れる。ロックピン部材76は連通孔78,79に移動自
在に挿入され、通常時にボール72を押圧して保持する
小径のピン部81と、外周に形成した溝82にシール部
材83が挿入された大径の大径部84と、ロックピン部
材76の移動量を一定に規定するストッパ部85とを有
する。
【0060】ロックピン部材76のピン部81とロータ
リバルブ11に形成した連通孔78との間隙が流動抵抗
発生手段としてのオリフィス86を形成している。ロッ
クピン部材76が図中左方向に移動し、ボール72がフ
リーとなると、ボール72は連通孔79を閉止し、オリ
フィス86が閉止されて、ロック状態になる。
【0061】また、ロータリバルブ11には収納孔77
に連通する収納孔87が形成され、収納孔87内には油
圧室88が形成されたプラグ89がねじ込まれている。
油圧室88内にはばね90により図中右方向に付勢され
るピストン部材91が移動自在に収納され、ピストン部
材91の外周に形成した溝92にはシール部材93が介
装されている。ピストン部材91とロックピン部材76
との間にはロックピン部材76を図中右方向に付勢する
スプリング94が介装され、スプリング94が収納され
るダンパ室95が形成されている。ダンパ室95にはオ
リフィス96が開口しており、オリフィス96は低圧側
に連通し、ロックピン部材76の移動を遅らせるもの
で、ロックによる感じるショックを防止する。油圧室8
8は、ピストン部材91に設けたシール部材93により
シールされており、油圧室88のオイルは、ダンパ室9
5に流れて、オリフィス96から流出することはないよ
うにしている。
【0062】また、ロータリバルブ11にはダンパ室9
5に連通するさらに別の収納孔97が形成され、収納孔
97にはプラグ98がねじ込まれている。プラグ98に
はダンパ室95とロータリバルブ11の外側の低圧側と
を連通する吸入孔99が形成され、吸入孔99はボール
100により開閉される。ロックするときは、ボール1
00は吸入孔99を閉止し、ロック解除のときはボール
100は吸入孔99を開放し、オイルをダンパ室95に
吸入させる。
【0063】プラグ89に形成した油圧室88とロータ
リバルブ11の外側の低圧側とを連通するドレーン孔1
01がプラグ89に形成され、ドレーン孔101はボー
ル102により開閉される。プラグ89に形成した凹部
103には温度スイッチ104が収納され、温度スイッ
チ104のピン部105はドレーン孔101に移動自在
に挿入される。
【0064】温度が所定値以上になると、温度スイッチ
104は作動し、ピン部105がボール102を押し
て、ドレーン孔101を開く。ドレーン孔101が開く
と、ピストン部材91は移動可能となり、ロックピン部
材76のストッパ部85により押圧されて、図中左方向
に移動する。温度スイッチ104の外側には蓋部材10
6が設けられ、温度スイッチ104は蓋部材106によ
り、プラグ89からはずれるのが防止される。蓋部材1
06にはドレーン孔101に連通する排出孔107が設
けられている。
【0065】次に、作用を説明する。
【0066】通常走行時には、図5に示すようにロック
ピン部材76は移動せず、ボール72を保持している。
連通孔78とロックピン部材76のピン部81との間隙
よりなるオリフィス86は開いており、吐出ポート14
からの吐出圧(内圧)は、収納室73、連通孔79、オ
リフィス86を通過して低圧孔80から低圧側に排出さ
れる。
【0067】また、温度が所定値未満では、温度スイッ
チ104は作動せず、ドレーン孔101はボール102
により閉止されている。ピストン部材91は左方向に移
動できない。このときのトルク特性は、図3のAに示す
ように、通常のトルク特性を示す。
【0068】次に、図6に示すように、前後輪差動回転
数ΔNが所定値を越えると、収納室73の油圧が上昇
し、収納室73の油圧によるロックピン部材76を押す
力がスプリング94によるロックピン部材76を押す力
より大きくなるため、ロックピン部材76が左方向に移
動しようとするが、ロックピン部材76の背後のダンパ
室95内にはオイルが充満しており、オイルはオリフィ
ス96を通過するため、ロックピン部材76の移動は遅
れる。
【0069】したがって、低μ路の発進時にピークトル
クが発生してもその瞬時にはロックピン部材76は左方
向に移動しないため、ロックしない。その結果、ロック
ショックを感じることはない。
【0070】図7に示すように、温度が所定値以上にな
ると、温度スイッチ104が作動し、温度スイッチ10
4のピン部105がボール102を押して、ドレーン孔
101を開く。ロックピン部材76はさらに左方向に移
動し、ストッパ部85でピストン部材91を押して、急
速に左方向に移動する。このため、ボール72は連通孔
79を閉止し、オリフィス86を閉止するため、ロック
状態となる。このときのトルク特性は、図4のCに示す
ようなロック特性となる。
【0071】収納室73の油圧が低下し、収納室73の
油圧によるロックピン部材76を押す力よりもスプリン
グ94によるロックピン部材76を押す力が大きくなる
と、ロックピン部材76は図中右方向に移動し、ボール
72を保持し、オイルはオリフィス86を通過するよう
になる。また、温度が所定値未満になると、温度スイッ
チ104は作動しなくなり、元の状態に戻って、ボール
102がドレーン孔101を閉止する。このようなロッ
ク解除では、ボール100が吸入孔99を開き、オイル
がダンパ室95に吸入され、ロック解除を瞬時に行うこ
とができる。
【0072】本実施形態においても前記実施形態と同様
な効果が得られ、さらに、ロックショックを感じること
がなく、ロック時には遅滞なくロック状態にすることが
できる。
【0073】図8および図9は本発明の第3の実施形態
を示す要部断面図である。
【0074】図8において、ロータリバルブ11には吐
出ポート14に連通する高圧室111が形成され、高圧
室111内には硬化したカラー部材112が収納され
る。
【0075】カラー部材112内には弁体としてのボー
ル113が移動自在に収納される収納室114が形成さ
れている。収納室114は開口部115を介して連通孔
116に連通している。
【0076】連通孔116は、ロックピン部材117を
収納する収納孔118に連通し、収納孔118内にはロ
ックピン部材117が摺動自在に収納される。ロックピ
ン部材117は小径のピン部119と大径の大径部12
0とストッパ部121を有し、ボール113はロックピ
ン部材117によりその位置が制御される。ロックピン
部材117の大径部120には溝122が形成され、溝
122にはオイルシール123が介装される。
【0077】ピン部119と連通孔116との間の間隙
は、流動抵抗発生手段としてのオリフィス124になっ
ている。したがって、連通孔116の孔径は大きく形成
することができ、孔径精度もラフにすることができる。
【0078】ピン部119側の収納孔118には低圧側
に連通する低圧孔125が形成されている。オリフィス
124を通過したオイルは低圧孔125から低圧側に排
出される。
【0079】ボール113がロックピン部材117によ
り保持されているときは、オリフィス124は開放され
ているが、ボール113がフリーになると、ボール11
3はカラー部材112に形成された弁座126に着座
し、オリフィス124を閉止する。
【0080】収納孔118にはプラグ127がねじ込ま
れ、プラグ127により閉止されている。プラグ127
の内部には段部128が形成され、段部128にはスプ
リング受け部129が設けられている。スプリング受け
部129とロックピン部材117との間にはスプリング
130が介装されている。
【0081】収納孔118内に収納されたロックピン部
材117はスプリング130により付勢されて、ボール
113を保持し、ボール113を収納する収納室114
内の油圧がある所定値以上に上昇すると、ロックピン部
材117はスプリング130に抗して右方向に移動し、
ストッパ部121がスプリング受け部129に当接す
る。ロックピン部材117のストッパ部121はロック
ピン部材117の一定距離以上の移動を阻止する。
【0082】スプリング受け部129には連通孔131
が形成され、ロックピン部材117の背後の室132と
ボール133を収納する室134とは連通孔131によ
り連通している。室132と室134がロックピン部材
117が右方向に移動するのを遅らせるためのダンパ室
を形成している。
【0083】プラグ127の端部にはバイメタルよりな
る開閉部材135が取り付けられる係止部材136が係
止されている。プラグ127と係止部材136には、吸
入孔137,138が形成され、吸入孔137,138
はボール133により開閉される。ロックするときは、
ボール133が吸入孔137,138を閉止し、ロック
解除のときはボール133は吸入孔137,138を開
放して室132および室134はオイルを吸入する。
【0084】プラグ127にはロックピン部材117の
移動を遅らせるオリフィス139が形成され、オリフィ
ス139の出口側にはボール140を収納する収納部1
41が形成されている。バイメタルよりなる開閉部材1
35は温度が所定値未満のときは、変形せず、ボール1
40を押圧してオリフィス139を閉止し、温度が所定
値以上になると、変形してボール140から離れ、オリ
フィス139を開く。
【0085】次に、作用を説明する。
【0086】通常走行時には、温度が所定値未満である
ため、バイメタルよりなる開閉部材135は、変形せ
ず、ボール140を押圧し、オリフィス139を閉止し
ている。また、ボール133は吸入孔137,138を
閉止している。室132および室134のオイルは、逃
げられないため、ロックピン部材117は移動しない。
このため、ロックピン部材117はボール113を保持
しており、吐出ポート14からのオイルは、収納室11
4、開口部115、オリフィス124を通過して低圧孔
125から低圧側に排出される。このため、トルク特性
は、図3のAに示すような通常のトルク特性を示す。
【0087】図3のBで示す高トルク×高差動域で長時
間運転すると、発熱エネルギーが高いため、油温が上昇
し、所定値以上になると、バイメタルよりなる開閉部材
135が変形し、ボール140がオリフィス139から
はずれて、オリフィス139を開く。このため、室13
2および室134のオイルは、オリフィス139からド
レーンすることができ、ロックピン部材117は移動可
能となる。
【0088】この場合、室132および室134内に充
満しているオイルはオリフィス139を通過するため、
ロックピン部材117の移動は遅れる。
【0089】このため、低μ路の発進時にピークトルク
が発生してもその瞬時にはロックピン部材117は右方
向に移動しないため、ロックしない。その結果、ロック
ショックを感じることはない。
【0090】一方、高い駆動力が必要な場合(高トルク
が持続する場合)では、ロックピン部材117の背後の
室132および室134に充満しているオイルは、オリ
フィス139を通過して低圧側に排出され、ロックピン
部材117は遅延して数秒後には右方向に移動するた
め、ロックピン部材117によって保持されていたボー
ル113はフリーとなり、オリフィス124を閉止す
る。このときのトルク特性は、図4のCに示すようなロ
ック特性となる。したがって、このロック状態において
は、車両の走破性は保持される。
【0091】収納室114の油圧が低下し、収納室11
4の油圧によるロックピン部材117を押す力よりもス
プリング130によるロックピン部材117を押す力が
大きくなると、ロックピン部材117は図中左方向に移
動し、ボール113を保持し、オイルはオリフィス12
4を通過するようになる。このようなロック解除では、
ボール133が吸入孔137から離れてフリーとなり、
吸入孔137,138が開放され、オイルは室132お
よび室134に吸入し、ロック解除が瞬時に行える。こ
のようにダンパ効果を保持しながら、ロック解除を瞬時
に行うことができる。
【0092】また、温度が所定値未満に低下すると、バ
イメタルよりなる開閉部材135は、元の状態に戻り、
ボール140を押圧してオリフィス139を閉止する。
【0093】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、温度が所定値以上になると、プラグ部材に形成した
ドレーン孔を開閉するボールを、温度スイッチにより押
して、ドレーン孔を開くため、温度が所定値以上になっ
たとき、トルクが低下することがなく、走破性をそこな
うことがなく、また、一定トルク以上が発生しないと、
ロックしないため、タイトコーナーブレーキング現象も
発生しない。
【0094】また、油温がある温度以上では上昇しない
高エネルギー発生状態ではロックして、差動回転数がほ
ぼゼロとなるため、発熱を抑制することができる。
【0095】また、温度が所定値以上になると、プラグ
部材に形成したドレーン孔を開閉するボールを、温度ス
イッチにより押してドレーン孔を開くようにした前記の
機構と、ロックピン部材とプラグ部材に収納したピスト
ン部材との間にダンパ室を形成し、ダンパ室にオリフィ
スを開口するロックダンパ機構とをセットしたため、前
記のような効果が得られるだけではなく、ロックショッ
クを感じることがなく、温度が所定値以上のときは遅滞
なくロック状態にすることができる。
【0096】さらに、温度が所定値以上のときは、バイ
メタルよりなる開閉部材がボールをフリーとしてオリフ
ィスを開放してロックピン部材が移動できるようにする
ため、前記のような効果を得られ、さらにロックショッ
クを感じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す断面図
【図2】本発明の第1の実施形態を示す要部断面図
【図3】通常のトルク特性を示すグラフ
【図4】通常のトルク特性からロック特性への移行を示
すグラフ
【図5】本発明の第2の実施形態を示す要部断面図(そ
の一)
【図6】本発明の第2の実施形態を示す要部断面図(そ
の二)
【図7】本発明の第2の実施形態を示す要部断面図(そ
の三)
【図8】本発明の第3の実施形態を示す要部断面図(そ
の一)
【図9】本発明の第3の実施形態を示す要部断面図(そ
の二)
【図10】従来のリリーフバルブの使用例を示す図
【図11】従来のリリーフバルブと温度スイッチを示す
【図12】従来のリリーフバルブの断面図
【図13】従来の形状記憶合金を用いたロック機構を示
す図(その一)
【図14】従来の形状記憶合金を用いたロック機構を示
す図(その二)
【符号の説明】
1:カム 2:カム面 3:溶接部 4:カムハウジング 5:ロータ 6:入力軸 7:プランジャー室 8:プランジャー 9:リターンスプリング 10:吸入吐出孔 11:ロータリバルブ 12:吸入ポート 13:吸入路 14:吐出ポート 15:連通溝 16:蓋部材 17:切欠き 18:突起 19:ベアリングリテーナー 20:ベアリング 21:スラストニードルベアリング 22:オイルシール 23:アキュムレータピストン 24:蓋部材 25:アキュムレータ室 26,27:油路 28:高圧室 29:プラグ 30:注油孔 31:ニードルベアリング 32:ねじ孔 33,34:Oリング 35,36:スナップリング 37:取付孔 38:ボール(弁体) 39:収納室 40:高圧路 41:収納孔 42:ロックピン部材 43:収納部材 44:室 45:連通孔 46:弁座 47,64:ピン部 48:大径部 49:オリフィス(流動抵抗発生手段) 50,62:凹部 51:シール部材 52:プラグ(プラグ部材) 54:開口部 55:スプリング保持部材 56,57:スプリング 58:ドレーン孔 59:ボール 60:溝 61:排出孔 63:温度スイッチ 65:板金部材 66:ボルト 67:油圧室 71,77,87,97:収納孔 72,100,102:ボール 73:収納室 74:収納部材 75,89,98:プラグ 76:ロックピン部材 78,79:連通孔 80:低圧孔 81,105:ピン部 82,92:溝 83,93:シール部材 84:大径部 85:ストッパ部 86,96:オリフィス 88:油圧室 90:皿ばね 91:ピストン部材 94:スプリング 95:ダンパ室 99:吸入孔 101:ドレーン孔 103:凹部 104:温度スイッチ 106:蓋部材 107:排出孔 111:高圧室 112:カラー部材 113:ボール(弁体) 114:収納室 115:開口部 116,131:連通孔 117:ロックピン部材 118:収納孔 119:ピン部 120:大径部 121:ストッパ部 122:溝 123:オイルシール 124,139:オリフィス 125:低圧孔 126:弁座 127:プラグ 128:段部 129:スプリング受け部 130:スプリング 132,134:室 133,140:ボール 135:開閉部材 136:係止部材 137,138:吸入孔 139:オリフィス 141:収納部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 嶌田 和寿 静岡県湖西市鷲津2418番地 株式会社フジ ユニバンス内 (72)発明者 中野 裕幸 静岡県湖西市鷲津2418番地 株式会社フジ ユニバンス内 (72)発明者 佐藤 誠 静岡県湖西市鷲津2418番地 株式会社フジ ユニバンス内 (72)発明者 高崎 俊治 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 楠川 博隆 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 村田 茂雄 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対回転可能な入出力軸間に設けられ、前
    記一方の軸に連結され、内側面に2つ以上の山を有する
    カム面に形成したカムハウジングと;前記他方の軸に連
    結されるとともに、前記カムハウジング内に回転自在に
    収納され、複数のプランジャー室を軸方向に形成したロ
    ータと;前記複数のプランジャー室のそれぞれに、リタ
    ーンスプリングの押圧を受けて往復移動自在に収納され
    るとともに、前記両軸の相対回転時に前記カム面によっ
    て駆動される複数のプランジャーと;前記ロータに形成
    され、前記プランジャー室に通じる吸入吐出孔と;前記
    ロータの端面に回転自在に摺接するとともに、前記カム
    ハウジングとの間で所定の関係に位置決めされ、前記吸
    入吐出孔との位置関係によって吸入弁および吐出弁の作
    用をする複数の吸入ポート、吐出ポートを表面に形成し
    たロータリバルブと、 前記プランジャーの駆動による吐出油の流動により流動
    抵抗を発生する流動抵抗発生手段を備え;前記両軸の回
    転速度差に応じたトルクを伝達する油圧式動力伝達継手
    において、 油圧が所定値以上に上昇すると移動して保持していた弁
    体をフリーとして前記流動抵抗発生手段としてのオリフ
    ィスを閉止させるロックピン部材と、 該ロックピン部材との間に油圧室を形成するとともにロ
    ックピン部材を付勢するスプリングを保持するプラグ部
    材とを備え、 該プラグ部材に形成したドレーン孔を開閉するボール
    と、温度が所定値以上になると前記ボールを押して前記
    ドレーン孔を開く温度スイッチを設けたことを特徴とす
    る油圧式動力伝達継手。
  2. 【請求項2】相対回転可能な入出力軸間に設けられ、前
    記一方の軸に連結され、内側面に2つ以上の山を有する
    カム面に形成したカムハウジングと;前記他方の軸に連
    結されるとともに、前記カムハウジング内に回転自在に
    収納され、複数のプランジャー室を軸方向に形成したロ
    ータと;前記複数のプランジャー室のそれぞれに、リタ
    ーンスプリングの押圧を受けて往復移動自在に収納され
    るとともに、前記両軸の相対回転時に前記カム面によっ
    て駆動される複数のプランジャーと;前記ロータに形成
    され、前記プランジャー室に通じる吸入吐出孔と;前記
    ロータの端面に回転自在に摺接するとともに、前記カム
    ハウジングとの間で所定の関係に位置決めされ、前記吸
    入吐出孔との位置関係によって吸入弁および吐出弁の作
    用をする複数の吸入ポート、吐出ポートを表面に形成し
    たロータリバルブと、 前記プランジャーの駆動による吐出油の流動により流動
    抵抗を発生する流動抵抗発生手段を備え;前記両軸の回
    転速度差に応じたトルクを伝達する油圧式動力伝達継手
    において、 油圧が所定値以上に上昇すると移動して保持していた弁
    体をフリーとして前記流動抵抗発生手段としてのオリフ
    ィスを閉止させるロックピン部材と、 該ロックピン部材との間にオリフィスが開口するダンパ
    室を形成するとともにピストン部材を介してロックピン
    部材を付勢するスプリングを保持するプラグ部材とを備
    え、 プラグ部材に形成したドレーン孔を開閉するボールと、 温度が所定値以上になると前記ボールを押して前記ドレ
    ーン孔を開く温度スイッチを設けたことを特徴とする油
    圧式動力伝達継手。
  3. 【請求項3】相対回転可能な入出力軸間に設けられ、前
    記一方の軸に連結され、内側面に2つ以上の山を有する
    カム面に形成したカムハウジングと;前記他方の軸に連
    結されるとともに、前記カムハウジング内に回転自在に
    収納され、複数のプランジャー室を軸方向に形成したロ
    ータと;前記複数のプランジャー室のそれぞれに、リタ
    ーンスプリングの押圧を受けて往復移動自在に収納され
    るとともに、前記両軸の相対回転時に前記カム面によっ
    て駆動される複数のプランジャーと;前記ロータに形成
    され、前記プランジャー室に通じる吸入吐出孔と;前記
    ロータの端面に回転自在に摺接するとともに、前記カム
    ハウジングとの間で所定の関係に位置決めされ、前記吸
    入吐出孔との位置関係によって吸入弁および吐出弁の作
    用をする複数の吸入ポート、吐出ポートを表面に形成し
    たロータリバルブと、 前記プランジャーの駆動による吐出油の流動により流動
    抵抗を発生する流動抵抗発生手段を備え;前記両軸の回
    転速度差に応じたトルクを伝達する油圧式動力伝達継手
    において、 油圧が所定値以上に上昇すると移動して保持していた弁
    体をフリーとして前記流動抵抗発生手段としてのオリフ
    ィスを閉止させるロックピン部材と、 該ロックピン部材との間にダンパ室を形成するとともに
    ロックピン部材を付勢するスプリングを保持するプラグ
    部材とを備え、 該プラグ部材に前記ダンパ室と低圧側と通過しロックピ
    ン部材の移動を遅らせるオリフィスと、 該オリフィスを開閉するボールと、 温度が所定値未満のときは該ボールを押し付けてオリフ
    ィスを閉止し温度が所定値以上のとき変形してボールを
    移動させてオリフィスを開くバイメタルよりなる開閉部
    材とを設けたことを特徴とする油圧式動力伝達継手。
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CN108317080A (zh) * 2018-04-17 2018-07-24 山东省章丘鼓风机股份有限公司 一种防爆的罗茨鼓风机
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