JP3807585B2 - 油圧式動力伝達継手のドレーン機構 - Google Patents

油圧式動力伝達継手のドレーン機構 Download PDF

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    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D43/00Automatic clutches
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    • F16D43/284Automatic clutches actuated by fluid pressure controlled by angular speed
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D31/00Fluid couplings or clutches with pumping sets of the volumetric type, i.e. in the case of liquid passing a predetermined volume per revolution
    • F16D31/02Fluid couplings or clutches with pumping sets of the volumetric type, i.e. in the case of liquid passing a predetermined volume per revolution using pumps with pistons or plungers working in cylinders

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧式動力伝達継手に用いられるドレーン機構、特に強度耐久性を向上させ、さらに高圧を設定することができるドレーン機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の油圧式動力伝達継手に用いられるドレーン機構としては、例えば図4、図5および図6に示すようなものがある。
【0003】
図4において、101はバルブであり、バルブ101は図示しないロータに連結され、ロータと一体で回転する。ロータは後輪に直結したメインシャフトにスプライン結合され、メインシャフトと一体で回転する。バルブ101には高圧室102が形成され、高圧室102はロータに形成した吐出孔に連通している。バルブ101には図示しないオリフィスが形成され、オリフィスは高圧室102に連通している。
【0004】
バルブ101の端面には固定部材103が設けられ、固定部材103によりサーモスイッチ104が高圧室102内に挿入された状態でバルブ101にねじ止め、固定されている。バルブ101には高圧室102に連通するドレーン孔105が形成され、また、バルブ101にはドレーン孔105を介して高圧室102に連通する収納孔106が形成されている。収納孔106内には収納孔106に形成した弁座107に着座してドレーン孔105を閉止するチェックボール108とチェックボール108を付勢するリターンスプリング109が収納されている。また、バルブ101には収納孔106に連通するドレーン通路110が形成されている。サーモスイッチ104のピン111はドレーン孔105に挿入され、チェックボール108を押圧して、ドレーン孔105を開放するようになっている。
【0005】
サーモスイッチ104は高圧室102に挿入して固定部材103により固定されており、所定温度に達すると、図5の矢印Aで示すように、サーモスイッチ104のピン111が伸びてチェックボール108を押圧し、ドレーン孔105を開いて、オイルをドレーンさせる。チェックボール108はピン111で押圧されると、リターンスプリング109に抗して弁座107から離れて図5中右方向に移動し、オイルは矢印B,Cで示す方向に流れ、矢印Dで示すように、ドレーン通路110から低圧室にドレーンされる。
【0006】
所定温度以下になると、リターンスプリング109の付勢力によりチェックボール108が押し戻され、ピン111が元の位置に戻り、ドレーン孔105を閉止し、オイルのドレーンが止められる。
【0007】
また、従来の他のドレーン機構としては、図6に示すようなものもある。
【0008】
図6において、111はサーモスイッチ104のピンであり、ピン111の先端部には弁体112が一体に形成されている。弁体112はリターンスプリング109により押圧されてドレーン孔105を閉止している。所定温度に達すると、ピン111が図6中右方向に移動し、弁体112がリターンスプリング109に抗して右方向に移動し、ドレーン孔105を開く。オイルは高圧室102からドレーン孔105を通って、リターンスプリング109を収納した収納孔16に入り、ドレーン通路110から低圧室にドレーンされる。所定温度以下になると、リターンスプリング109が弁体112を押圧してドレーン孔105を閉止し、オイルのドレーンを止める。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の油圧式動力伝達継手のドレーン機構にあっては、サーモスイッチが高圧室内にあるため、強度上の耐久性能が低いという問題があった。また、サーモスイッチのピンでチェックボールを押す構造とすると、ピンの分だけドレーン孔の径が大きくなりチェックボールが受ける受圧荷重が大きくなってしまうが、リターンスプリング力に限界があるため、高圧に上げられない(ドレーン孔の径が小さいと高圧になる。)という問題もあった。さらに、サーモスイッチを固定する部品が必要となり、その分ドレーン機構が大きくなるという問題もあった。
【0010】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたのものであって、強度耐久性を向上させることができ、高圧に設定することができ、さらに小型化を図ることができる油圧式動力伝達継手のドレーン機構を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明は次のように構成する。
【0012】
請求項1の発明は、入力軸と出力軸の回転速度差に応じたトルクを伝達する油圧式動力伝達継手に用いられ、
バルブ内に収納され高圧室からのオイルを排出するドレーン孔が形成されたドレーンプラグと、
該ドレーンプラグ内に摺動自在に設けられ前記ドレーン孔を開閉するドレーンピンと、
前記バルブに挿入固定されサーモスイッチをドレーン方向に移動させるための固定ピンと、
前記バルブの低圧室内にリターンスプリングに付勢されて前記ドレーンピンを押圧し前記ドレーン孔を閉止するように設けられ所定温度になると前記固定ピンに当接して前記ドレーン孔を開く方向に移動するサーモスイッチと、を備える。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1の油圧式動力伝達継手のドレーン機構において、
前記ドレーンピンの後端側に開放された凹部を形成し、
該凹部に前記固定ピンを貫通させるとともに、前記サーモスイッチの頭部ピンを前記固定ピンに当接可能に挿入した。
【0014】
このような構成を備えた本発明によれば、バルブ内に収納され高圧室からのオイルを排出するドレーン孔が形成されたドレーンプラグと、
ドレーンプラグ内に摺動自在に設けられドレーン孔を開閉するドレーンピンと、
バルブに挿入固定されサーモスイッチをドレーン方向に移動させるための固定ピンと、
バルブの低圧室内にリターンスプリングに付勢されてドレーンピンを押圧しドレーン孔を閉止するように設けられ所定温度になると固定ピンに当接してドレーン孔を開く方向に移動するサーモスイッチと、を有し、サーモスイッチを低圧室内に移動自在に配置するようにしたため、サーモスイッチに高圧が作用しなくなり、強度耐久性を向上させることができる。
【0015】
また、ドレーン孔に従来のようにサーモスイッチのピンを挿入する必要がなくなるので、ドレーン孔の径を小さくすることができ、高圧側の油圧を高く設定することができる。さらにサーモスイッチを完全に固定するための特別の部材が不要となり、同じ性能で小型化を図ることができる。
【0016】
また、ドレーンピンの後端側に開放された凹部を形成し、
凹部に固定ピンを貫通させるとともに、サーモスイッチの頭部ピンを固定ピンに当接可能に挿入したので、ドレーンピンの移動を確実に規制することができ、また、サーモスイッチを確実に作動することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は本発明のドレーン機構が用いられる油圧式動力伝達継手の断面図である。
【0018】
図1において、1はコンパニオンフランジであり、コンパニオンフランジ1は前輪駆動軸(一方の軸)である図示しないプロペラシャフトに連結されている。コンパニオンフランジ1にはカムハウジング軸部2が挿入され、スプライン結合されている。カムハウジング軸部2の外周にはフロントベアリング3が設けられ、フロントベアリング3を介してカムハウジング軸部2はデフケース4に支持されている。デフケース4とコンパニオンフランジ1との間にはシール部材5およびカバー6が設けられ、シール部材5およびカバー6によりごみなどの異物の侵入およびデフオイルの流出を防止している。カムハウジング軸部2には溶接部7でハウジング8が固定され、内側面には2つ以上の山を有するカム面9が形成されている。カムハウジング軸部2はこのカム面9によりカムとしての機能を持つ。また、カムハウジング軸部2にはオイルを継手内部に注入し、または排出するためのプラグ10,11が挿入されている。
【0019】
12はハウジング8内に回転自在に収納されたロータであり、ロータ12はメインシャフト(他方の軸)13に係合され、メインシャフト13と一体で回転する。メインシャフト13内にはドライブピニオンギア14が挿入、固定され、メインシャフト13はドライブピニオンギア14と一体で回転する。
【0020】
ロータ12には、軸方向に複数個のプランジャ室15が形成されプランジャ室15内は複数個のプランジャ16がリターンスプリング17を介して摺動自在に収納されている。
【0021】
プランジャ16の頭部側には吸入路18が形成され、吸入路18は低圧室19に連通している。吸入路18とプランジャ室15は連通孔20により連通し、連通孔20はボールよりなる吸入用のワンウェイバルブ21により開閉される。
【0022】
プランジャ室15の内部には弁座22が形成され、弁座22にはワンウェイバルブ21が着座する。弁座22の段部にはチェックプラグ23が設けられ、チェックプラグ23とワンウェイバルブ21との間にはワンウェイバルブ21を押圧し、位置決めるためのチェックスプリング(図示しない)が介装されている。
【0023】
チェックプラグ23とロータ12の底部との間には前記のリターンスプリング17が介装されている。ロータ12には吐出孔24が形成され、吐出孔24はプランジャ室15に連通している。吐出孔24にはボールよりなる吐出用のワンウェイバルブ25が設けられている。すなわち、吐出孔24には弁座26が形成され、弁座26にはワンウェイバルブ25が着座する。
【0024】
27はバルブであり、バルブ27にはロータ12の吐出孔24に連通する高圧室28が形成されている。高圧室28に規制部材29が突出してバルブ27に設けられ、規制部材29はワンウェイバルブ25を所定の位置に位置決めする。
【0025】
バルブ27にはオリフィス30が設けられたオリフィス部材31が設けられ、高圧室28はオリフィス30に連通している。バルブ27とロータ12はピン32により位置決めされ、ボルト33で固定されている。
【0026】
プランジャ16が吸入工程にあるときは、プランジャ16の頭部に設けた吸入用のワンウェイバルブ21が開き、低圧室19、吸入路18、連通孔20を通じて、プランジャ室15にオイルを吸入する。このとき、ロータ12の吐出孔24に設けた吐出用のワンウェイバルブ25は閉じて、高圧室28からのオイルの逆流を阻止する。また、プランジャ16が吐出工程にあるときは、吐出側のワンウェイバルブ25が開き、プランジャ室15のオイルは、吐出孔24、高圧室28からオリフィス30に供給される。このとき、吸入用のワンウェイバルブ21は閉じて連通孔20、吸入路18から低圧室19にオイルがリークするのを防止する。
【0027】
34はベアリングリテーナであり、ベアリングリテーナ34はハウジング8に圧入、固定され、スナップリング35により位置決めされている。
【0028】
ベアリングリテーナ34はハウジング8と一体で回転する。ベアリングリテーナ34は通孔36が形成され、通孔36は低圧室19に連通している。また、ベアリングリテーナ34とバルブ27およびベアリングリテーナ34とメインシャフト13との間にはニードルベアリング37,38がそれぞれ介装され、また、ベアリングリテーナ34とメインシャフト13との間にはオイルシール39が設けられ、オイルシール39によりオイルの流出を防止している。
【0029】
ベアリングリテーナ34の外側にはオイルの熱膨張、収縮を吸収するためのアキュムレータピストン40が摺動自在に設けられ、アキュムレータピストン40によりアキュムレータ室41が画成されている。アキュムレータ室41はベアリングリテーナ34の通孔36を介して低圧室19に連通している。
【0030】
アキュムレータピストン40とハウジング8との間およびアキュムレータピストン40とベアリングリテーナ34との間にはオイルのもれを防止するOリング42,43がそれぞれ介装されている。44はアキュームリテーナであり、アキュームリテーナ44の外周端部はハウジング8に固定されている。アキュームリテーナ44とアキュムレータピストン40の底部との間にはリターンスプリング45,46が介装されている。
【0031】
ベアリングリテーナ34の延在部の外周にはリアベアリング47が設けられ、リアベアリング47を介してベアリングリテーナ34はデフケース4に支持されている。なお、48はメインシャフト13の開口部に設けられた潤滑用油溝、49はシール部材である。
【0032】
図2は本発明の一実施形態を示す断面図である。
【0033】
図2の上半分は作動前の状態を示し、下半分は作動後の状態を示す。
【0034】
図2において、27はバルブであり、バルブ27はロータ12に連結され、ロータ12と一体で回転する。バルブ27には収納孔50が形成され、収納孔50にはねじ部51が形成され、スイッチプラグ52がねじ込まれている。バルブ27にはニードルベアリング37の受座53が形成され、受座53から収納孔50を貫通して、固定ピン54が挿入され、ニードルベアリング37が抜け止めとなり、固定されている。収納孔50の底部には金属製のシールワッシャ72が挿入され、さらにドレーンプラグ55が挿入され、ドレーンプラグ55は断面が略コの字形状に形成されている。ドレーンプラグ55には高圧側に連通するドレーン孔56が形成されている。
【0035】
バルブ27にはドレーン孔56に連通する高圧ポート57が形成され、高圧ポート57は高圧路58を介して高圧室59に連通している。
【0036】
ドレーンプラグ55内にはドレーンピン60がドレーン孔56を開閉可能に収納され、ドレーン孔56を開閉するための突起61を有する。突起61は断面が略三角形に形成され、突起61がドレーン孔56の開口部端に当接する。したがって、ドレーン孔56の径が小さく形成されても、ドレーン孔56を突起61により閉止することができる。
【0037】
突起61の部分を拡大して示す図3のようにドレーンピン60の突起61の反対側は解放され、凹部63が形成されている。ドレーンピン60の凹部63を貫通して固定ピン54が設けられ、ドレーンピン60が移動してドレーン孔56を開いた状態では凹部63の底部が固定ピン54に当接して、ドレーンピン60の移動が規制されるようになっている。
【0038】
図2に戻って、ドレーンピン60がドレーンプラグ55に収納されるドレーン室64にはドレーン通路65が開口し、高圧ポート57からドレーン孔56を貫通したオイルは、ドレーン通路65に入り、その後低圧室にドレーンされる。
【0039】
スイッチプラグ52内には低圧室66が形成され、低圧室66内にはサーモスイッチ67が移動自在に収納される。サーモスイッチ67の外周には段部68が形成され、段部68とスイッチプラグ52との間にはリターンスプリング69が介装され、また、サーモスイッチ67の底部とスイッチプラグ62との間にもリターンスプリング70が介装されている。サーモスイッチ67は、これらのリターンスプリング69,70に付勢されて、ドレーンピン60を図中左方向に押圧し、ドレーンピン60でドレーン孔56を閉止している。
【0040】
サーモスイッチ67の先端部中央には頭部ピン71が一体に形成され、作動前においては、頭部ピン71と固定ピン54の間にはわずかな間隙が保持されている。所定温度になると、頭部ピン71が伸びて固定ピン54に当り、反力でサーモスイッチ67がリターンスプリング69,70に抗して図中右方向に移動して、高圧ポート57からの高圧でドレーンピン60で図中右方向に移動してドレーン孔56が開くようになっている。
【0041】
サーモスイッチ67は低圧室66内にリターンスプリング69,70により付勢されて、ドレーンピン60を押圧するように収納されており、従来のように固定されていない。
【0042】
次に、作用を説明する。
【0043】
作動前においては、図2の上半分で示すように、ドレーンピン60はサーモスイッチ67を介してリターンスプリング69,70により左方向に押圧され、ドレーン孔56を閉止している。すなわち、ドレーンピン60はリターンスプリング69,70により左方向に付勢されたサーモスイッチ67により左方向に押圧されて、突起61がドレーン孔56を閉止している。
【0044】
サーモスイッチ67の頭部ピン71は、リターンスプリング69,70により付勢されてドレーンピン60に形成した凹部62に挿入されるが、固定ピン54には当接しないで、わずかな間隙が保持されている。
【0045】
所定温度になると、サーモスイッチ67の頭部ピン71が図2中左方向に伸びて固定ピン54に当たり、反力によりサーモスイッチ67はリターンスプリング69,70に抗して図2の下半分に示すように右方向に移動する。サーモスイッチ67が右方向に移動すると、ドレーンピン60を押圧する力がカットされ、ドレーンピン60はフリーになり高圧ポート57からの高圧により図2中右方向に移動してドレーン孔56を開く。このため、高圧ポート57のオイルは、矢印Aで示すように、ドレーン孔56を通って、ドレーン室64に入り、ドレーン通路65に入る。
【0046】
すなわち、図3に示すように、ドレーンピン60がドレーン孔56を開くと、高圧ポート57のオイルは、矢印Bで示すように、ドレーン室64に入り、その後ドレーン通路65を通って低圧室にドレーンされる。ドレーンピン60の移動は、図3に示すようにドレーンピン60の凹部63の底部が固定ピン54に当接することでこれ以上移動することが阻止される。
【0047】
このように、サーモスイッチ67を低圧室66内に移動自在に配置するようにしたため、サーモスイッチ67に高圧が作用しなくなり、強度耐久性を向上させることができる。
【0048】
また、ドレーン孔56に従来のようにサーモスイッチのピンを挿入する必要がなくなるので、ドレーン孔56の径を小さくすることができ、高圧側の油圧を高く設定することができる。さらにサーモスイッチ67を完全に固定するための特別の部材が不要となり、同じ性能で小型化を図ることができる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、バルブ内に収納され高圧室からのオイルを排出するドレーン孔が形成されたドレーンプラグと、
ドレーンプラグ内に摺動自在に設けられドレーン孔を開閉するドレーンピンと、
バルブに挿入固定されサーモスイッチをドレーン方向に移動させるための固定ピンと、
バルブの低圧室内にリターンスプリングに付勢されてドレーンピンを押圧しドレーン孔を閉止するように設けられ所定温度になると固定ピンに当接してドレーン孔を開く方向に移動するサーモスイッチと、を有し、サーモスイッチを低圧室内に移動自在に配置するようにしたため、サーモスイッチに高圧が作用しなくなり、強度耐久性を向上させることができる。
【0050】
また、ドレーン孔に従来のようにサーモスイッチのピンを挿入する必要がなくなるので、ドレーン孔の径を小さくすることができ、高圧側の油圧を高く設定することができる。さらにサーモスイッチを完全に固定するための特別の部材が不要となり、同じ性能で小型化を図ることができる。
【0051】
また、ドレーンピンの後端側に開放された凹部を形成し、
凹部に固定ピンを貫通させるとともに、サーモスイッチの頭部ピンを固定ピンに当接可能に挿入したので、ドレーンピンの移動を確実に規制することができ、また、サーモスイッチを確実に作動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のドレーン機構が用いられる油圧式動力伝達継手の断面図
【図2】本発明の一実施形態を示すドレーン機構の断面図
【図3】ドレーンピンの断面図
【図4】従来例を示す断面図
【図5】図4の作用説明図
【図6】他の従来例を示す断面図
【符号の説明】
1:コンパニオンフランジ
2:カムハウジング軸部
3:フロントベアリング
4:デフケース
5,49:シール部材
6:カバー
7:溶接部
8:ハウジング
9:カム面
10,11:フラグ
12:ロータ
13:メインシャフト
14:ドライブピニオンギア
15:プランジャ室
16:プランジャ
17:リターンスプリング
18:吸入路
19:低圧室
20:連通孔
21:吸入用のワンウェイバルブ
22,26:弁座
23:チェックプラグ
24:吐出孔
25:吐出用のワンウェイバルブ
27:バルブ
28:高圧室
29:規制部材
30:オリフィス
31:オリフィス部材
32:ピン
33:ボルト
34:ベアリングリテーナ
35:スナップリング
36:通孔
37,38:ニードルベアリング
39:オイルシール
40:アキュムレータピストン
41:アキュムレータ室
42,43:Oリング
44:アキュームリテーナ
45,46:リターンスプリング
47:リアベアリング
48:潤滑用油溝
50:収納孔
51:ねじ部
52:スイッチプラグ
53:受座
54:固定ピン
55:ドレーンプラグ
56:ドレーン孔
57:高圧ポート
58:高圧路
59:高圧室
60:ドレーンピン
61:突起
62:テーパ部
63:凹部
64:ドレーン室
65:ドレーン通路
66:低圧室
67:サーモスイッチ
68:段部
69,70:リターンスプリング
71:頭部ピン
72:シールワッシャ

Claims (2)

  1. 入力軸と出力軸の回転速度差に応じたトルクを伝達する油圧式動力伝達継手に用いられ、
    バルブ内に収納され高圧室からのオイルを排出するドレーン孔が形成されたドレーンプラグと、
    該ドレーンプラグ内に摺動自在に設けられ前記ドレーン孔を開閉するドレーンピンと、
    前記バルブに挿入固定されサーモスイッチをドレーン方向に移動させるための固定ピンと、
    前記バルブの低圧室内にリターンスプリングに付勢されて前記ドレーンピンを押圧し前記ドレーン孔を閉止するように設けられ所定温度になると前記固定ピンに当接して前記ドレーン孔を開く方向に移動するサーモスイッチと、
    を備えたことを特徴とする油圧式動力伝達継手のドレーン機構。
  2. 請求項1の油圧式動力伝達継手のドレーン機構において、
    前記ドレーンピンの後端側に開放された凹部を形成し、
    該凹部に前記固定ピンを貫通させるとともに、前記サーモスイッチの頭部ピンを前記固定ピンに当接可能に挿入したことを特徴とする油圧式動力伝達継手。
JP13545099A 1999-05-17 1999-05-17 油圧式動力伝達継手のドレーン機構 Expired - Lifetime JP3807585B2 (ja)

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