JP3816758B2 - 油圧式動力伝達継手のドレーン機構 - Google Patents
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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧動力伝達継手に用いられるドレーン機構、特に継手油温が異常上昇したときに、トルクカット機能を有するドレーン機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従業の油圧式動力伝達継手に用いられるドレーン機構としては、図10および図11に示すようなものがある。
図10において、49はバルブであり、バルブ49は図示しないロータに連結され、ロータと一体で回転する。バルブ49には収納孔50が形成され、収入孔50にはねじ部51が形成され、スイッチプラグ52がねじ込まれている。バルブ27にはニードルベアリング37の受座53が形成され、受座53から収納孔50を貫通して、固定ピン54が挿入され、ニードルベアリング37が抜け止めとなり、固定されている。収納孔50の底部には金属製のシールワッシャ72が挿入され、さらにドレーンプラグ55が挿入され、ドレーンプラグ55は断面が略コの字型状に形成されている。ドレーンプラグ55には高圧側に連通するドレーン孔56が形成される。
【0003】
バルブ49にはドレーン孔56に連通する高圧ポート57が形成され、高圧ポート57は高圧路58を介して高圧室59に連通している。
ドレーンプラグ55内にはドレーンピン60がドレーン孔56を開閉可能に収納され、ドレーン孔56を開閉するための突起61を有する。突起61は断面が略三角形状に形成され、図11に示すように、突起61のテーパ部62がドレーン孔56の開口端部に当接する。したがって、ドレーン孔56の径が小さく形成されても、ドレーン孔56を突起61により閉止することができる。
ドレーン孔60の突起61の反対側は開放され、凹部63が形成されている。ドレーンピン60の凹部63を貫通して固定ピン54が設けられ、ドレーンピン60が移動してドレーン孔56を開いた状態では凹部63の底部が固定ピン54に当接して、ドレーンピン60の移動が規制されるようになっている。
【0004】
図10に戻って、ドレーピン60がドレーンプラグ55に収納されるドレーン室64にはドレーン通路65が開口し、高圧ポート57からドレーン孔56を通したオイルは、ドレーン通路65に入り、その後低圧室にドレーンされる。
【0005】
スイッチプラグ52内には低圧室66が形成され、低圧室66内にはサーモスイッチ67が移動自在に収納される。サーモスイッチ67の外周には階段68とスイッチプラグ52との間にはリターンスプリング69が介装され、また、サーモスイッチ67の底部とスイッチプラグ52との間にもリターンスプリング70が介装されている。サーモスイッチ67は、これらのリターンプリング69、70に付勢されて、ドレーンピン60を図中左方向に押圧し、ドレーンピン60でドレーン孔56を閉鎖している。
【0006】
サーモスイッチ67の先端部の先端部中央には頭部ピン71が一体に形成され動作前においては、頭部ピン71と固定ピン54の間にわずかな間隔が保持されている。所定温度になると、頭部ピン71が伸びて固定ピン54に当たり、反力でサーモスイッチ67がリターンスプリング69、70に抗して図中右方向に移動して、高圧ポート57からの高圧でドレーンピン60で図中右方向に移動してドレーン孔56が開くようになっている。
【0007】
サーモスイッチ67は、低圧室66内リターンスプリング69、70により付勢されて、ドレーンピン60を押圧するように収納されており、従来のように固定されていない。
【0008】
作動前においては、図10の上半分で示すように、ドレーピン60はサーモスイッチ67を介してリターンスプリング69、70により左方向に押圧され、ドレーン孔56を閉止している。すなわち、リターンスプリング69、70により左方向に付勢されたサーモスイッチ67により左方向に押圧されて、突起61がドレーン孔56を閉止している。
【0009】
サーモスイッチ67の頭部ピン71は、リターンスプリング69、70により付勢されてドレーンピン60に形成した凹部63に挿入されるが、固定ピン54には当接しないで、わずかな間隙が保持されている。
【0010】
所定温度になると、サーモスイッチ67の頭部ピン71が図10中左方向に伸びて固定ピン54に当たり、反力によりサーモスイッチ67はリターンスプリング69、70に抗して図10の下半分に示すように右方向に移動する。サーモスイッチ67が右方向に移動すると、ドレーンピン60を押圧する力がカットされ、ドレーンピン60はフリーになり高圧ポート57からの高圧により図10中右方向に移動してドレーン孔56を開く。
【0011】
このため高圧ポート57のオイルは、矢印Aで示すようにドレーン孔56を通って、ドレーン室64に入り、ドレーン通路65に入る。
【0012】
すなわち、図11に示すように、ドレーンピン60がドレーン孔56を開くと、高圧ポート57のオイルは、矢印Bで示すように、ドレーン室64に入り、その後ドレーン通路65を通って低圧室にドレーンされる。ドレーンピン60の移動は、図11に示すようにドレーンピン60の凹部63の底部が固定ピン54に当接することでこれ以上移動することが阻止される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
継手においては、例えば前後軸に異径タイヤを装着した場合、車速の上昇に伴って差動回転が上昇し、トルクが上昇して、継手が過熱して、破損に至る。この問題を解決するため、従来は高圧室の油をドレーンすることにより、トルクカットをしていた。しかし従来例においては、通常時高圧を塞いでおくためのスプリング荷重を大きくすることが必要な場合もあり、スペース増大を招く。
【0014】
それを回避し、スプリング荷重を下げ、ドレン部の受圧面積を小さくすると、ドレン能力が不足してしまう。また、従来例においてはコストが上昇するという問題点もあった。
【0015】
本発明は、小型化を図り、ドレン能力が不足することなく高圧に設定することができ、さらにコストを低減することができる油圧式動力伝達継手のドレーン機構を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明は次のように構成する。
【0017】
本発明は、入力軸と出力軸の回転速度差に応じたトルクを伝達する油圧式動力伝達継手に用いられ、
ロータに形成されたオリフィスに連通する連通溝と、トルクカットを行うための制御用溝と、連通溝と制御用溝を連通させる連通通路を有するプレートと、
油温が上昇したとき作動して連通通路を開放する位置にスプールを移動させる温度スイッチを備え、
連通通路は、スプールが収納されるスプール収納孔と、制御溝とスプール収納孔連通させる通孔と、連通溝とスプール収納孔を連通させる通孔よりなり、スプールの移動により前記連過通路は開閉されるようにした。
【0018】
このような構成を備えた本発明によれば、ロータに形成されたオリフィスに連通する連通溝とトルクカットを行うための制御用溝と、連通溝と制御用溝を連通させる連通通路を有するプレートと、油温が上昇したとき作動して連通通路を開放する位置にスプールを移動させる温度スイッチを設けるようにしたため、従来のようにスプリングを用いる必要がないため、小型化を図ることができる。
【0019】
また、ドレン能力が不足しないため、高圧を設定することができる。さらに構成が簡単になるため、コストを低減することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態を示す横断面図である。
図1において、1は内側面に2つ以上の山を有するカム面2を形成したカムであり、カム1はハウジング3に固定され、またハウジング3は、図示しない出力軸に連結され出力軸と一体で回転する。
【0021】
4はハウジング3内に回転自在に収納されたロータであり、ロータ4は入力軸5に結合され、入力軸5と一体で回転する。ロータ4には、軸方向に複数個のプランジャー室6が形成され、プランジャー室6内は複数個のプランジャー7がリターンスプリング8を介して摺動自在に収納されている。
【0022】
ロータ4の底部にはオリフィス9が形成され、ロータ4と密着して設けられているワッシャプレート(プレート)10には連通溝11が形成されている。
【0023】
連通溝11はオリフィス9を介して各プランジャー室6に連通している。オリフィス9は、プランジャー室6ごとに複数個形成され、プランジャー7の吐出行程において、流動抵抗発生手段としての機能を有し、また、プランジャー7の吸入行程において、プランジャー室6に油を吸入する吸入孔としての機能を有する。
【0024】
連通溝11の外側には排油溝30が形成されている。したがって、連通溝11から外側にリークする油は、排油溝30を通って、排出される。ロータ4の外側には各プランジャー室6に通じる複数個の補給孔12が形成され、補給孔12はプランジャー7の上死点前後の所定の区間において、プランジャー室6に油の補給ができるようになっている。すなわち、ワッシャプレート10には補給溝13が設けられ、補給溝13、補給孔12を通って油がプランジャー室6に補給される。
【0025】
14はストッパリングであり、ストッパリング14はハウジング3の内周に設けられ、カム1が図中右方向に移動するのを阻止する。ハウジング3の内周とカム1の外周の間にはOリング15が設けられ、また、入力軸5の外周とカム1の内周の間にはXリング16が設けられている。カム1には注油孔17が形成され、注油孔17はプラグ18により閉止されている。カム1の外側にはダストカバー19が設けられている。
【0026】
ハウジング3の内周と入力軸5の外周には、Xリング20が設けられ、ハウジング3の内周に設けたストッパリング21はべアリング22の位置決めをしている。ハウジング3にはボルト孔23が形成され、また、ハウジング3にアキュムレータ室24が形成されている。
【0027】
アキュムレータ室24には摺動自在にアキュムレータピストン25が収納され、アキュムレータピストン25は内圧に応じて移動し、温度変化による封入油の体積変化を収入する。26は蓋部材であり、蓋部材26はアキュムレータピストン25のストッパとしての機能も有する。アキュムレータピストン25の内部に空気27が入れられている。
【0028】
図2はハウジング3を示す図である。
図2において、3はハウジングであり、ハウジング3には周方向に4個のアキュムレータ室24が形成されている。アキュムレータ室24とアキュムレータ室24との間にはボルト孔23がそれぞれ形成されている。
【0029】
10はワッシャプレートであり、ワッシャプレート10の外周には周方向に複数個の補給溝13が形成され、補給溝13からプランジャー室6に油が補給される。
【0030】
28はハウジング3に収納された温度スイッチであり、温度スイッチ28は、油温が異常に高温になると、作動してスプール29を移動させる。スプール29の移動により、ワッシャプレート10に形成された連通溝11と後述する制御用溝が連通または遮断される。
【0031】
図3はワッシャプレート10を示す図である。
図3において、10はワッシャプレートであり、ワッシャプレート10にはカム谷に相対する位置に油を補給する補給溝13が形成されている。
【0032】
6はプランジャー室、12はロータ4の補給孔を示し、補給孔12がワッシャプレート10の補給溝13の位置にくると、補給孔12は補給溝13に連通する。
【0033】
11はワッシャプレート10に形成された連通溝、30はワッシャープレート10に形成された制御用溝である。
【0034】
連通溝11には、ロータ4に形成したオリフィス9が開口し、連通溝11の外周には油を排出するための排油溝31(制御用溝30と兼用)が形成されている。
【0035】
28は温度スイッチであり、油温が高温となって温度スイッチ28が作動すると、スプール29を移動させる。スプール29の移動により、連通溝11と制御用溝30の連通または遮断が制御される。
【0036】
図4は通常時の要部説明図である。
図4において、ロータ4にはプランジャー7が摺動自在に収納されるプランジャー室6が形成されている。ロータ4の底部にはオリフィス9が形成されている。ワッシャプレート10にはオリフィス9に連通する連通溝11が形成され、また、トルクカットを行うための制御用溝30形成されている。ワッシャプレート10の反対側には連通溝11に連通する第1の通孔32が形成され、制御用溝30に連通する第2の通孔33が形成されている。
【0037】
また、ワッシャプレート10に当接したハウジング3にはスプール収納孔34が形成され、スプール収納孔34にはスプール29が摺動自在に収納される。28はハウジング3の温度スイッチ収納孔35に収納された温度スイッチであり、温度スイッチ28はスプール29と一体的に設けられている。油温が上昇したとき、温度スイッチ28が作動すると、温度スイッチ28はスプール29を図4中左方向に移動させる。
【0038】
スプール収納孔34と連通溝11は第1の通孔32、第3の通孔36により連通し、スプール収納孔34と制御用溝30は第2の通孔33、第4通孔37により連通している。スプール収納孔34、第1の通孔32、第2の通孔33、第3の通孔36および第4の通孔37は連通通路38を構成しており、連通溝11と制御用溝30は連通通路38を介して連通可能となっている。スプール29の頭部39と頭部40との間には油室41が形成され、油室41にはプランジャー室6の油はオリフィス9、連通溝11、第1の通孔32、および第3の通孔36を通って流入する。温度スイッチ28が作動せず、スプール29が図中左方向に移動しないときは、図4に示すように連通通路38はスプール29により遮断され、制御用溝30と連通溝11は連通しない。
【0039】
プランジャー室6から吐出された油は、オリフィス9、連通溝11を通って吸入側のプランジャー室6に戻るようになっている。この際、ロータ4とワッシャプレート10の間はロータ4の押し付け力により油をシールするようにしている。しかし、連通溝11の油圧反力はロータ4とワッシャプレート10を引き離す方向に作用する。しかし、油圧反力はロータ4の押し付け力を上回るに至らず、油はシールされる。すなわち、押し付け力>油圧反力であれば、油はシールされ、通常のトルクが発生する。
【0040】
図5は温度スイッチ作動時の要部説明図である。
図5において、温度スイッチ28が作動して、スプール29が図5中左方向に移動すると、連通溝11と制御用溝30は第1の通孔32、第3の通孔36、油室41、第4の通孔37および第3の通孔33を介して連通する。油圧反力側の油が制御用溝30に導入され、押し付け力>油圧反力の関係が逆転する。
【0041】
連通溝11の油圧反力と制御用溝30の油圧反力の合計が押し付け力を上回り、ロータ4とワッシャプレート10との間には間隙が発生し、油はシールされなくなる。
【0042】
油は補給孔12より外部に逃げてしまい、流動抵抗を発生させることができず、トルクカット(2WD化)に至る。
【0043】
次に、作用を説明する。
吐出行程のときは、プランジャー7はオリフィス9による流動抵抗を受けている。このときのトルク特性は図6のAに示される。トルクT特性は差動回転ΔNの2乗に比例したものになる。なお、ロータ4の補給孔12はワッシャプレート10により閉止されている。このためプランジャー室6の油は、補給孔12から流出することはない。
【0044】
この吐出行程では、温度スイッチ28は作動せず、スプール29は図4中左方向に移動しない。このため、オリフィス9は連通溝11、第1の通孔32、第3の通孔36を介して油室41に連通しており、図7の42で示すように、連通溝11には油が導入され、油圧反力が作用し、この油圧反力42はロータ4とワッシャプレート10を引き離す方向に作用するが、ロータ4の押し付け力を上回るには至らず、油はシールされ図6に示すような通常のトルクが発生する。
【0045】
次に、温度スイッチ28が作動して、スプール29が図5に示すように左方向に移動すると、連通溝11と制御用溝30は第1の通孔32、第3に通孔36、油室41、第4の通孔37および第2の通孔33を介して連通する。油圧反力側の油が制御用溝30に導入され、押し付け力>油圧反力の関係が逆転する。
【0046】
図8の42、43で示すように、連通溝11の油圧反力と制御用溝30の油圧反力の合計が押し付け力を上回り、ロータ4とワッシャープレート10との間には間隙が発生し、油はシールされなくなる。
【0047】
こうして、油は補給孔12より外部に逃げてしまい、流動抵抗を発生させることができず、トルクカット(2WD化)に至る。このときのトルク特性は、図9のBに示すように、トルクが発生しなくなる。
【0048】
このように、異常な継手の温度上昇に対してトルクカット(2WD化)することにより、それ以上の温度上昇を防止することができ、継手の保護を図ることができる。
【0049】
本実施形態においては、従来のようにスプリングを用いる必要がないため、小型化を図ることができる。
また、ドレン能力が不足しないため、高圧を設定することができる。さらに、構成が簡単になるため、コストを低減することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、ロータに形成されたオリフィスに連通する連通溝と、トルクカットを行うための制御用溝と、連通溝と制御用溝を連通させる連通通路と、を有するプレートと、油温が上昇したとき作動して連通通路を開放する位置にスプールを移動させる温度スイッチを設けるようにしたため、従来のようにスプリングを用いる必要がないため、小型化を図ることができる。
また、ドレン能力が不足しないため、高圧を設定することができる。さらに、構成が簡単になるため、コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す断面図
【図2】ハウジングを示す図
【図3】ワッシャプレートを示す図
【図4】通常時の要部説明図
【図5】温度スイッチ動作時の要部説明図
【図6】通常時の油の流れを示す図
【図7】通常時の油の流れを示す図
【図8】温度スイッチ作動時の油の流れを示す図
【図9】トルクカット時のトルク特性を示すグラフ
【図10】従来例を示す図
【図11】従来例の動作を説明する図
【符号の説明】
1:カム
2:カム面
3:ハウジング
4:ロータ
5:入力軸
6:プランジャー室
7:プランジャー
8:リターンスプリング
9:オリフィス
10:ワッシャプレート
11:連通溝
12:補給孔
13:補給溝
14,21:ストッパリング
15:Oリング
16,20:Xリング
17:注油孔
18:プラグ
19:ダストカバー
22:ベアリング
23:ボルト孔
24:アキュムレータ室
25:アキュムレータピストン
26:蓋部材
27:空気
28:温度スイッチ
29:スプール
30:制御用溝
31:排油溝
32:第1の通孔
33:第2の通孔
34:スプール収納孔
35:温度スイッチ収納孔
36:第3の通孔
37:第4の通孔
38:連通通路
39,40:頭部
41:油室
42:油圧反力
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧動力伝達継手に用いられるドレーン機構、特に継手油温が異常上昇したときに、トルクカット機能を有するドレーン機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従業の油圧式動力伝達継手に用いられるドレーン機構としては、図10および図11に示すようなものがある。
図10において、49はバルブであり、バルブ49は図示しないロータに連結され、ロータと一体で回転する。バルブ49には収納孔50が形成され、収入孔50にはねじ部51が形成され、スイッチプラグ52がねじ込まれている。バルブ27にはニードルベアリング37の受座53が形成され、受座53から収納孔50を貫通して、固定ピン54が挿入され、ニードルベアリング37が抜け止めとなり、固定されている。収納孔50の底部には金属製のシールワッシャ72が挿入され、さらにドレーンプラグ55が挿入され、ドレーンプラグ55は断面が略コの字型状に形成されている。ドレーンプラグ55には高圧側に連通するドレーン孔56が形成される。
【0003】
バルブ49にはドレーン孔56に連通する高圧ポート57が形成され、高圧ポート57は高圧路58を介して高圧室59に連通している。
ドレーンプラグ55内にはドレーンピン60がドレーン孔56を開閉可能に収納され、ドレーン孔56を開閉するための突起61を有する。突起61は断面が略三角形状に形成され、図11に示すように、突起61のテーパ部62がドレーン孔56の開口端部に当接する。したがって、ドレーン孔56の径が小さく形成されても、ドレーン孔56を突起61により閉止することができる。
ドレーン孔60の突起61の反対側は開放され、凹部63が形成されている。ドレーンピン60の凹部63を貫通して固定ピン54が設けられ、ドレーンピン60が移動してドレーン孔56を開いた状態では凹部63の底部が固定ピン54に当接して、ドレーンピン60の移動が規制されるようになっている。
【0004】
図10に戻って、ドレーピン60がドレーンプラグ55に収納されるドレーン室64にはドレーン通路65が開口し、高圧ポート57からドレーン孔56を通したオイルは、ドレーン通路65に入り、その後低圧室にドレーンされる。
【0005】
スイッチプラグ52内には低圧室66が形成され、低圧室66内にはサーモスイッチ67が移動自在に収納される。サーモスイッチ67の外周には階段68とスイッチプラグ52との間にはリターンスプリング69が介装され、また、サーモスイッチ67の底部とスイッチプラグ52との間にもリターンスプリング70が介装されている。サーモスイッチ67は、これらのリターンプリング69、70に付勢されて、ドレーンピン60を図中左方向に押圧し、ドレーンピン60でドレーン孔56を閉鎖している。
【0006】
サーモスイッチ67の先端部の先端部中央には頭部ピン71が一体に形成され動作前においては、頭部ピン71と固定ピン54の間にわずかな間隔が保持されている。所定温度になると、頭部ピン71が伸びて固定ピン54に当たり、反力でサーモスイッチ67がリターンスプリング69、70に抗して図中右方向に移動して、高圧ポート57からの高圧でドレーンピン60で図中右方向に移動してドレーン孔56が開くようになっている。
【0007】
サーモスイッチ67は、低圧室66内リターンスプリング69、70により付勢されて、ドレーンピン60を押圧するように収納されており、従来のように固定されていない。
【0008】
作動前においては、図10の上半分で示すように、ドレーピン60はサーモスイッチ67を介してリターンスプリング69、70により左方向に押圧され、ドレーン孔56を閉止している。すなわち、リターンスプリング69、70により左方向に付勢されたサーモスイッチ67により左方向に押圧されて、突起61がドレーン孔56を閉止している。
【0009】
サーモスイッチ67の頭部ピン71は、リターンスプリング69、70により付勢されてドレーンピン60に形成した凹部63に挿入されるが、固定ピン54には当接しないで、わずかな間隙が保持されている。
【0010】
所定温度になると、サーモスイッチ67の頭部ピン71が図10中左方向に伸びて固定ピン54に当たり、反力によりサーモスイッチ67はリターンスプリング69、70に抗して図10の下半分に示すように右方向に移動する。サーモスイッチ67が右方向に移動すると、ドレーンピン60を押圧する力がカットされ、ドレーンピン60はフリーになり高圧ポート57からの高圧により図10中右方向に移動してドレーン孔56を開く。
【0011】
このため高圧ポート57のオイルは、矢印Aで示すようにドレーン孔56を通って、ドレーン室64に入り、ドレーン通路65に入る。
【0012】
すなわち、図11に示すように、ドレーンピン60がドレーン孔56を開くと、高圧ポート57のオイルは、矢印Bで示すように、ドレーン室64に入り、その後ドレーン通路65を通って低圧室にドレーンされる。ドレーンピン60の移動は、図11に示すようにドレーンピン60の凹部63の底部が固定ピン54に当接することでこれ以上移動することが阻止される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
継手においては、例えば前後軸に異径タイヤを装着した場合、車速の上昇に伴って差動回転が上昇し、トルクが上昇して、継手が過熱して、破損に至る。この問題を解決するため、従来は高圧室の油をドレーンすることにより、トルクカットをしていた。しかし従来例においては、通常時高圧を塞いでおくためのスプリング荷重を大きくすることが必要な場合もあり、スペース増大を招く。
【0014】
それを回避し、スプリング荷重を下げ、ドレン部の受圧面積を小さくすると、ドレン能力が不足してしまう。また、従来例においてはコストが上昇するという問題点もあった。
【0015】
本発明は、小型化を図り、ドレン能力が不足することなく高圧に設定することができ、さらにコストを低減することができる油圧式動力伝達継手のドレーン機構を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明は次のように構成する。
【0017】
本発明は、入力軸と出力軸の回転速度差に応じたトルクを伝達する油圧式動力伝達継手に用いられ、
ロータに形成されたオリフィスに連通する連通溝と、トルクカットを行うための制御用溝と、連通溝と制御用溝を連通させる連通通路を有するプレートと、
油温が上昇したとき作動して連通通路を開放する位置にスプールを移動させる温度スイッチを備え、
連通通路は、スプールが収納されるスプール収納孔と、制御溝とスプール収納孔連通させる通孔と、連通溝とスプール収納孔を連通させる通孔よりなり、スプールの移動により前記連過通路は開閉されるようにした。
【0018】
このような構成を備えた本発明によれば、ロータに形成されたオリフィスに連通する連通溝とトルクカットを行うための制御用溝と、連通溝と制御用溝を連通させる連通通路を有するプレートと、油温が上昇したとき作動して連通通路を開放する位置にスプールを移動させる温度スイッチを設けるようにしたため、従来のようにスプリングを用いる必要がないため、小型化を図ることができる。
【0019】
また、ドレン能力が不足しないため、高圧を設定することができる。さらに構成が簡単になるため、コストを低減することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の一実施形態を示す横断面図である。
図1において、1は内側面に2つ以上の山を有するカム面2を形成したカムであり、カム1はハウジング3に固定され、またハウジング3は、図示しない出力軸に連結され出力軸と一体で回転する。
【0021】
4はハウジング3内に回転自在に収納されたロータであり、ロータ4は入力軸5に結合され、入力軸5と一体で回転する。ロータ4には、軸方向に複数個のプランジャー室6が形成され、プランジャー室6内は複数個のプランジャー7がリターンスプリング8を介して摺動自在に収納されている。
【0022】
ロータ4の底部にはオリフィス9が形成され、ロータ4と密着して設けられているワッシャプレート(プレート)10には連通溝11が形成されている。
【0023】
連通溝11はオリフィス9を介して各プランジャー室6に連通している。オリフィス9は、プランジャー室6ごとに複数個形成され、プランジャー7の吐出行程において、流動抵抗発生手段としての機能を有し、また、プランジャー7の吸入行程において、プランジャー室6に油を吸入する吸入孔としての機能を有する。
【0024】
連通溝11の外側には排油溝30が形成されている。したがって、連通溝11から外側にリークする油は、排油溝30を通って、排出される。ロータ4の外側には各プランジャー室6に通じる複数個の補給孔12が形成され、補給孔12はプランジャー7の上死点前後の所定の区間において、プランジャー室6に油の補給ができるようになっている。すなわち、ワッシャプレート10には補給溝13が設けられ、補給溝13、補給孔12を通って油がプランジャー室6に補給される。
【0025】
14はストッパリングであり、ストッパリング14はハウジング3の内周に設けられ、カム1が図中右方向に移動するのを阻止する。ハウジング3の内周とカム1の外周の間にはOリング15が設けられ、また、入力軸5の外周とカム1の内周の間にはXリング16が設けられている。カム1には注油孔17が形成され、注油孔17はプラグ18により閉止されている。カム1の外側にはダストカバー19が設けられている。
【0026】
ハウジング3の内周と入力軸5の外周には、Xリング20が設けられ、ハウジング3の内周に設けたストッパリング21はべアリング22の位置決めをしている。ハウジング3にはボルト孔23が形成され、また、ハウジング3にアキュムレータ室24が形成されている。
【0027】
アキュムレータ室24には摺動自在にアキュムレータピストン25が収納され、アキュムレータピストン25は内圧に応じて移動し、温度変化による封入油の体積変化を収入する。26は蓋部材であり、蓋部材26はアキュムレータピストン25のストッパとしての機能も有する。アキュムレータピストン25の内部に空気27が入れられている。
【0028】
図2はハウジング3を示す図である。
図2において、3はハウジングであり、ハウジング3には周方向に4個のアキュムレータ室24が形成されている。アキュムレータ室24とアキュムレータ室24との間にはボルト孔23がそれぞれ形成されている。
【0029】
10はワッシャプレートであり、ワッシャプレート10の外周には周方向に複数個の補給溝13が形成され、補給溝13からプランジャー室6に油が補給される。
【0030】
28はハウジング3に収納された温度スイッチであり、温度スイッチ28は、油温が異常に高温になると、作動してスプール29を移動させる。スプール29の移動により、ワッシャプレート10に形成された連通溝11と後述する制御用溝が連通または遮断される。
【0031】
図3はワッシャプレート10を示す図である。
図3において、10はワッシャプレートであり、ワッシャプレート10にはカム谷に相対する位置に油を補給する補給溝13が形成されている。
【0032】
6はプランジャー室、12はロータ4の補給孔を示し、補給孔12がワッシャプレート10の補給溝13の位置にくると、補給孔12は補給溝13に連通する。
【0033】
11はワッシャプレート10に形成された連通溝、30はワッシャープレート10に形成された制御用溝である。
【0034】
連通溝11には、ロータ4に形成したオリフィス9が開口し、連通溝11の外周には油を排出するための排油溝31(制御用溝30と兼用)が形成されている。
【0035】
28は温度スイッチであり、油温が高温となって温度スイッチ28が作動すると、スプール29を移動させる。スプール29の移動により、連通溝11と制御用溝30の連通または遮断が制御される。
【0036】
図4は通常時の要部説明図である。
図4において、ロータ4にはプランジャー7が摺動自在に収納されるプランジャー室6が形成されている。ロータ4の底部にはオリフィス9が形成されている。ワッシャプレート10にはオリフィス9に連通する連通溝11が形成され、また、トルクカットを行うための制御用溝30形成されている。ワッシャプレート10の反対側には連通溝11に連通する第1の通孔32が形成され、制御用溝30に連通する第2の通孔33が形成されている。
【0037】
また、ワッシャプレート10に当接したハウジング3にはスプール収納孔34が形成され、スプール収納孔34にはスプール29が摺動自在に収納される。28はハウジング3の温度スイッチ収納孔35に収納された温度スイッチであり、温度スイッチ28はスプール29と一体的に設けられている。油温が上昇したとき、温度スイッチ28が作動すると、温度スイッチ28はスプール29を図4中左方向に移動させる。
【0038】
スプール収納孔34と連通溝11は第1の通孔32、第3の通孔36により連通し、スプール収納孔34と制御用溝30は第2の通孔33、第4通孔37により連通している。スプール収納孔34、第1の通孔32、第2の通孔33、第3の通孔36および第4の通孔37は連通通路38を構成しており、連通溝11と制御用溝30は連通通路38を介して連通可能となっている。スプール29の頭部39と頭部40との間には油室41が形成され、油室41にはプランジャー室6の油はオリフィス9、連通溝11、第1の通孔32、および第3の通孔36を通って流入する。温度スイッチ28が作動せず、スプール29が図中左方向に移動しないときは、図4に示すように連通通路38はスプール29により遮断され、制御用溝30と連通溝11は連通しない。
【0039】
プランジャー室6から吐出された油は、オリフィス9、連通溝11を通って吸入側のプランジャー室6に戻るようになっている。この際、ロータ4とワッシャプレート10の間はロータ4の押し付け力により油をシールするようにしている。しかし、連通溝11の油圧反力はロータ4とワッシャプレート10を引き離す方向に作用する。しかし、油圧反力はロータ4の押し付け力を上回るに至らず、油はシールされる。すなわち、押し付け力>油圧反力であれば、油はシールされ、通常のトルクが発生する。
【0040】
図5は温度スイッチ作動時の要部説明図である。
図5において、温度スイッチ28が作動して、スプール29が図5中左方向に移動すると、連通溝11と制御用溝30は第1の通孔32、第3の通孔36、油室41、第4の通孔37および第3の通孔33を介して連通する。油圧反力側の油が制御用溝30に導入され、押し付け力>油圧反力の関係が逆転する。
【0041】
連通溝11の油圧反力と制御用溝30の油圧反力の合計が押し付け力を上回り、ロータ4とワッシャプレート10との間には間隙が発生し、油はシールされなくなる。
【0042】
油は補給孔12より外部に逃げてしまい、流動抵抗を発生させることができず、トルクカット(2WD化)に至る。
【0043】
次に、作用を説明する。
吐出行程のときは、プランジャー7はオリフィス9による流動抵抗を受けている。このときのトルク特性は図6のAに示される。トルクT特性は差動回転ΔNの2乗に比例したものになる。なお、ロータ4の補給孔12はワッシャプレート10により閉止されている。このためプランジャー室6の油は、補給孔12から流出することはない。
【0044】
この吐出行程では、温度スイッチ28は作動せず、スプール29は図4中左方向に移動しない。このため、オリフィス9は連通溝11、第1の通孔32、第3の通孔36を介して油室41に連通しており、図7の42で示すように、連通溝11には油が導入され、油圧反力が作用し、この油圧反力42はロータ4とワッシャプレート10を引き離す方向に作用するが、ロータ4の押し付け力を上回るには至らず、油はシールされ図6に示すような通常のトルクが発生する。
【0045】
次に、温度スイッチ28が作動して、スプール29が図5に示すように左方向に移動すると、連通溝11と制御用溝30は第1の通孔32、第3に通孔36、油室41、第4の通孔37および第2の通孔33を介して連通する。油圧反力側の油が制御用溝30に導入され、押し付け力>油圧反力の関係が逆転する。
【0046】
図8の42、43で示すように、連通溝11の油圧反力と制御用溝30の油圧反力の合計が押し付け力を上回り、ロータ4とワッシャープレート10との間には間隙が発生し、油はシールされなくなる。
【0047】
こうして、油は補給孔12より外部に逃げてしまい、流動抵抗を発生させることができず、トルクカット(2WD化)に至る。このときのトルク特性は、図9のBに示すように、トルクが発生しなくなる。
【0048】
このように、異常な継手の温度上昇に対してトルクカット(2WD化)することにより、それ以上の温度上昇を防止することができ、継手の保護を図ることができる。
【0049】
本実施形態においては、従来のようにスプリングを用いる必要がないため、小型化を図ることができる。
また、ドレン能力が不足しないため、高圧を設定することができる。さらに、構成が簡単になるため、コストを低減することができる。
【0050】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、ロータに形成されたオリフィスに連通する連通溝と、トルクカットを行うための制御用溝と、連通溝と制御用溝を連通させる連通通路と、を有するプレートと、油温が上昇したとき作動して連通通路を開放する位置にスプールを移動させる温度スイッチを設けるようにしたため、従来のようにスプリングを用いる必要がないため、小型化を図ることができる。
また、ドレン能力が不足しないため、高圧を設定することができる。さらに、構成が簡単になるため、コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す断面図
【図2】ハウジングを示す図
【図3】ワッシャプレートを示す図
【図4】通常時の要部説明図
【図5】温度スイッチ動作時の要部説明図
【図6】通常時の油の流れを示す図
【図7】通常時の油の流れを示す図
【図8】温度スイッチ作動時の油の流れを示す図
【図9】トルクカット時のトルク特性を示すグラフ
【図10】従来例を示す図
【図11】従来例の動作を説明する図
【符号の説明】
1:カム
2:カム面
3:ハウジング
4:ロータ
5:入力軸
6:プランジャー室
7:プランジャー
8:リターンスプリング
9:オリフィス
10:ワッシャプレート
11:連通溝
12:補給孔
13:補給溝
14,21:ストッパリング
15:Oリング
16,20:Xリング
17:注油孔
18:プラグ
19:ダストカバー
22:ベアリング
23:ボルト孔
24:アキュムレータ室
25:アキュムレータピストン
26:蓋部材
27:空気
28:温度スイッチ
29:スプール
30:制御用溝
31:排油溝
32:第1の通孔
33:第2の通孔
34:スプール収納孔
35:温度スイッチ収納孔
36:第3の通孔
37:第4の通孔
38:連通通路
39,40:頭部
41:油室
42:油圧反力
Claims (2)
- 入力軸と出力軸の回転速度差に応じたトルクを伝達する油圧式動力伝達継手に用いられ、
ロータに形成されたオリフィスに連通する連通溝と、トルクカットを行うための制御用溝と、前記連通溝と前記制御用溝を連通させる連通通路を有するプレートと、
油圧が上昇したとき作動して前記連通通路を開放する位置にスプールを移動させる温度スイッチと、
を備えたことを特徴とする油圧式動力伝達継手のドレーン機構。 - 請求項1記載の油圧式動力伝達継手のドレーン機構において、
前記連通通路は、前記スプールが収納されるスプール収納孔と、前記制御溝とスプール収納孔を連通させる通孔と、前記連通溝とスプール収納孔を連通させる通孔よりなり、前記スプールの移動により前記連通通路は開閉されることを特徴とする油圧式動力伝達継手のドレーン機構。
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