JP3069257B2 - 油圧式動力伝達継手 - Google Patents

油圧式動力伝達継手

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JP3069257B2
JP3069257B2 JP7004545A JP454595A JP3069257B2 JP 3069257 B2 JP3069257 B2 JP 3069257B2 JP 7004545 A JP7004545 A JP 7004545A JP 454595 A JP454595 A JP 454595A JP 3069257 B2 JP3069257 B2 JP 3069257B2
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忠彦 加藤
和寿 嶌田
真樹 中村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の駆動力配分に使
用する油圧式動力伝達継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の油圧式動力伝達継手としては、そ
の要部を示すと、例えば図19および図20に示すよう
なものがある。図19および図20において、1は油圧
式動力伝達継手のロータリバルブであり、ロータリバル
ブ1には高圧室2が形成され、高圧室2は図示しない吐
出ポートに連通している。高圧室2内には弁体としての
ボール3が移動可能に収納され、ボール3は通常時には
ピン部材4により押圧、保持される。ピン部材4はボー
ル5を介して弾性部材としてのスプリング6により付勢
され、スプリング6は、ロータリバルブ1に形成して収
納孔7内に収納されている。ピン部材4はボール5を介
してピン部材8により移動が阻止される。高圧室2はプ
ラグ9により閉止され、高圧室2には低圧室に連通する
オリフィス10が開口している。
【0003】図19(A),(B)に示すように、通常
時、すなわち、ロックトルク以下の回転差域では高圧室
2の油圧によるピン部材4を押す力よりスプリング6に
よりボール5を介してピン部材4を押す力の方が大きい
ため、ピン部材4がボール3を押える。このため、流動
抵抗発生手段としてのオリフィス10は開放されてお
り、油がオリフィス10を通過する。通常時には矢印a
で示すように、スプリング6によるピン部材4を押す力
が大きい。矢印bはオリフィス10を通過する油の流れ
を示す。
【0004】したがって、この通常時におけるトルク特
性は、図21のcで示される。なお、図中Trはロック
トルク、dはロックトルクTr以下の回転差域を示す。
一方、図20(A),(B)に示すように、ロックトル
ク以上の回転差域では高圧室2の油圧によるピン部材4
を押す力a1がスプリング6によるピン部材4を押す力
より大きくなるため、ピン部材4が移動し、スプリング
6が圧縮され、ボール3がフリーとなって、オリフィス
10を閉止する。こうして継手はロックとなる。
【0005】このときのトルク特性は、図22のeに示
すようなロック特性となる。解除時はボール3を押しの
ける力が必要となり、図20(B)のオリフィス10と
ボール3との接触位置とピン部材4とボール3との接触
位置との調整で自由に設定する。ハンチング防止のた
め、高圧室2の油圧が若干低下してから解除することが
望ましい。すなわち、解除時にはトルクTはロックトル
クTrよりも低いトルクTkとする。
【0006】次に、図23は他の従来例を示す図であ
る。図23において、11は油圧式動力伝達継手のロー
タリバルブであり、ロータリバルブ11の表面側には高
圧室12が形成され、裏面側には高圧室12に連通する
連通溝13が形成されている。また、ロータリバルブ1
1には収納孔14が形成され、収納孔14内に弁体とし
てのボール15が揺動可能に収納される。
【0007】収納孔14と高圧室12はオリフィス16
により連通しており、オリフィス16はスプリング17
により押圧されるボール15により閉止され、スプリン
グ17は収納孔14を閉止するプラグ18とボール15
の間に介装されている。また、油圧を逃がすための吐出
孔19が収納孔14に開口している。高圧室12内の油
圧が所定値以上に上昇すると、ボール15はスプリング
17に抗して移動し、オリフィス16を解放する。
【0008】したがって、このときのトルク特性は、図
24のfに示され、gで示す分だけ初期トルクがアップ
する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】油圧式動力伝達継手
は、車両性向上の目的で種々のトルク特性が要求され
ている。例えば、低μ路における車両操安性の向上のた
めには、図24に示すような初期トルクのアップと図2
5に示すような2段トルク特性が要求される。
【0010】また、走破性の向上のためには、図22に
示すようなオートロックのトルク特性が要求される。さ
らに、パワートレイン系小型軽量化のためには、図26
に示すようなトルクリミッターのトルク特性が要求され
る。しかしながら、図19および図20に示す従来例に
おいては、図22に示すようなオートロックのトルク特
性が得られ、また、図23に示す従来例においては、図
24に示すような初期トルクアップが得られるが、これ
らの従来例にあっては、それぞれ単独の性能しか得られ
ず、また、各機能毎に構造を大幅に変えないと成立しな
いという問題があった。また、図25に示すような2段
トルク特性、図26に示すようなトルクリミッターのト
ルク特性は得られなかった。また、例えば、図27に示
すように、オートロックのトルク特性と初期トルクアッ
プの組み合わせも得られなかった。さらに、オートロッ
クのトルク特性が得られる従来例にあっては、その構成
が複雑になり、コストがかかるという問題もあった。
【0011】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、車両操安性向上のための2段
トルク特性、パワートレイン系小型軽量化のためのトル
クリミッターのトルク特性、さらに、各要求トルク特性
の組み合わせを簡単な構成で得ることができる油圧式動
力伝達継手を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、相対回転可能な入出力軸間に設けられ、
前記一方の軸に連結され、内側面に2つ以上の山を有す
るカム面を形成したカムハウジングと;前記他方の軸に
連結されるとともに、前記カムハウジング内に回転自在
に収納され、複数のプランジャー室を軸方向に形成した
ロータと;前記複数のプランジャー室のそれぞれに、リ
ターンスプリングの押圧を受けて往復移動自在に収納さ
れるとともに、前記両軸の相対回転時に前記カム面によ
って駆動される複数のプランジャーと;前記ロータに形
成され、前記プランジャー室と通じる吸入吐出孔と;前
記ロータの端面に回転自在に摺接するとともに、前記カ
ムハウジングとの間で所定の関係に位置決めされ、前記
吸入吐出孔との位置関係によって吸入弁および吐出弁の
作用をする複数の吸入ポート、吐出ポートを表面に形成
したロータリバルブと、前記プランジャーの駆動による
吐出油の流動により流動抵抗を発生する流動抵抗発生手
段を備え;前記両軸の回転速度差に応じたトルクを伝達
する油圧式動力伝達継手において、前記ロータリバルブ
に、第1の収納孔を形成し、第1の収納孔内に第1のス
プールバルブと、第1のスプールバルブを押圧する第1
のスプリングと、第1のスプールバルブにより移動する
第1のピン部材を設けるとともに第1のスプールバルブ
側に前記吐出ポートを含む高圧室側に連通する第1の連
通孔と、第1のピン部材側に前記カムハウジングと前記
ロータリバルブとの間に形成される低圧室側に連通する
第2の連通孔を設け、前記第1の収納孔に連通し第1の
収納孔より小径の第2の収納孔を形成し、第2の収納孔
内に第1のスプールバルブより小径の第2のスプールバ
ルブと、第2のスプールバルブの移動により圧縮される
第2のスプリングと、第2のスプールバルブの活動を停
止させる第2のピン部材を設けるとともに、第2のスプ
ールバルブ側に前記低圧室側に連通する第3の連通孔
と、第2のピン部材側に前記高圧室側に連通する第4の
連通孔と、第3の連通孔と第4の連通孔の間に第2のス
プールバルブの移動により閉止される前記流動抵抗発生
手段としてのオリフィスを設けた。
【0013】また、本発明は、前記第1のスプールバル
ブの移動により、前記低圧室側に連通する第5の連通孔
を前記第1の連通孔と前記第2の連通孔の間に設けた。
また、本発明は、相対回転可能な入出力軸間に設けら
れ、前記一方の軸に連結され、内側面に2つ以上の山を
有するカム面を形成したカムハウジングと;前記他方の
軸に連結されるとともに、前記カムハウジング内に回転
自在に収納され、複数のプランジャー室を軸方向に形成
したロータと;前記複数のプランジャー室のそれぞれ
に、リターンスプリングの押圧を受けて往復移動自在に
収納されるとともに、前記両軸の相対回転時に前記カム
面によって駆動される複数のプランジャーと;前記ロー
タに形成され、前記プランジャー室と通じる吸入吐出孔
と;前記ロータの端面に回転自在に摺接するとともに、
前記カムハウジングとの間で所定の関係に位置決めさ
れ、前記吸入吐出孔との位置関係によって吸入弁および
吐出弁の作用をする複数の吸入ポート、吐出ポートを表
面に形成したロータリバルブと、前記プランジャーの駆
動による吐出油の流動により流動抵抗を発生する流動抵
抗発生手段を備え;前記両軸の回転速度差に応じたトル
クを伝達する油圧式動力伝達継手において、前記ロータ
リバルブに第1の収納孔を形成し、第1の収納孔内に第
1の大径部と第2の大径部を有する第1のスプールバル
ブと、第1のスプールバルブを押圧する第1のスプリン
グと、第1のスプールバルブにより移動する第1のピン
部材を設けるとともに、第1のスプールバルブ側に前記
吐出ポートを含む高圧室側に連通する第1の連通孔と、
第1のピン部材側に前記カムハウジングと前記ロータリ
バルブとの間に形成される低圧室側に連通する第2の連
通孔と、前記第1の大径部と前記第2の大径部の間であ
って高圧室側に連通する第6の連通孔と、第1のスプー
ルバルブの移動により第1の大径部により閉止され続い
て第2の大径部により閉止される前記流動抵抗発生手段
としてのオリフィスを設け、前記第1の収納孔に連通し
第1の収納孔より小径の第2の収納孔を形成し、第2の
収納孔内に第1のスプールバルブより小径の第2のスプ
ールバルブと、第2のスプールバルブの移動により圧縮
される第2のスプリングと、第2のスプールバルブの活
動を停止させる第2のピン部材を設けるとともに、第2
のスプールバルブ側に前記低圧室側に連通する第3の連
通孔と、第2のピン部材側に前記高圧室側に連通する第
4の連通孔を設けた。
【0014】また、本発明は、前記第1のスプールバル
ブの第2の大径部と前記第6の連通孔をなくし、前記第
3の連通孔と前記第4の連通孔の間に常時解放されてい
る前記流動抵抗発生手段としてのオリフィスを設けた。
また、本発明は、前記第1のスプールバルブの移動によ
り、前記低圧室側に連通する第5の連通孔を前記第1の
連通孔と前記第6の連通孔の間に設けるとともに、前記
第2の大径部の軸方向の寸法を前記第1の大径部の軸方
向の寸法より長くした。
【0015】
【作用】このような構成を備えた本発明の油圧式動力伝
達継手によれば、ロータリバルブに、第1の収納孔を形
成し、第1の収納孔内に第1のスプールバルブと、第1
のスプールバルブを押圧する第1のスプリングと、第1
のスプールバルブにより移動する第1のピン部材を設け
るとともに第1のスプールバルブ側に前記吐出ポートを
含む高圧室側に連通する第1の連通孔と、第1のピン部
材側に前記カムハウジングと前記ロータリバルブとの間
に形成される低圧室側に連通する第2の連通孔を設け、
前記第1の収納孔に連通し第1の収納孔より小径の第2
の収納孔を形成し、第2の収納孔内に第1のスプールバ
ルブより小径の第2のスプールバルブと、第2のスプー
ルバルブの移動により圧縮される第2のスプリングと、
第2のスプールバルブの活動を停止させる第2のピン部
材を設けるとともに、第2のスプールバルブ側に前記
圧室側に連通する第3の連通孔と、第2のピン部材側に
前記高圧室側に連通する第4の連通孔と、第3の連通孔
と第4の連通孔の間に第2のスプールバルブの移動によ
り閉止される前記流動抵抗発生手段としてのオリフィス
を設けたため、簡単な構成でオートロックの特性を得る
ことができる。
【0016】また、前記の構成に、第1のスプールバル
ブの移動により、低圧室側に連通する第5の連通孔を第
1の連通孔と第2の連通孔の間に設けるだけで、パワー
トレイン系の小型軽量化のためのトルクリミッターの特
性を得ることができる。また、ロータリバルブに第1の
収納孔を形成し、第1の収納孔内に第1の大径部と第2
の大径部を有する第1のスプールバルブと、第1のスプ
ールバルブを押圧する第1のスプリングと、第1のスプ
ールバルブにより移動する第1のピン部材を設けるとと
もに第1のスプールバルブ側に前記吐出ポートを含む
圧室側に連通する第1の連通孔と、第1のピン部材側に
前記カムハウジングと前記ロータリバルブとの間に形成
される低圧室側に連通する第2の連通孔と、第1の大径
部と第2の大径部の間であって高圧室側に連通する第6
の連通孔と、第1のスプールバルブの移動により第1の
大径部により閉止され続いて第2の大径部により閉止さ
れる流動抵抗発生手段としてのオリフィスを設け、第1
の収納孔に連通し第1の収納孔より小径の第2の収納孔
を形成し、第2の収納孔内に第1のスプールバルブより
小径の第2のスプールバルブと、第2のスプールバルブ
の移動により圧縮される第2のスプリングと、第2のス
プールバルブの活動を停止させる第2のピン部材を設け
るとともに、第2のスプールバルブ側に前記低圧室側に
連通する第3の連通孔と、第2のピン部材側に前記高圧
室側に連通する第4の連通孔を設けることにより、オー
トロックの特性と初期トルクアップの組み合わせを得る
ことができる。
【0017】また、前記の構成に第1のスプールバルブ
の第2の大径部と第6の連通孔をなくし、第3の連通孔
と第4の連通孔の間に常時解放されている流動抵抗発生
手段としてのオリフィスを設けることにより、2段トル
ク特性を得ることができる。また、前記の構成に第1の
スプールバルブの移動により、低圧室側に連通する第5
の連通孔を第1の連通孔と第6の連通孔の間に設けると
ともに、第2の大径部の軸方向の寸法を前記第1の大径
部の軸方向の寸法より長くしたため、オートロックの特
性とトルクリミッターの特性の組み合わせを得ることが
できる。
【0018】すなわち、バルブ構造を変更することによ
り、簡単な構成で車両操安性向上のための2段トルク特
性、パワートレイン系小型軽量化のためのトルクリミッ
ターの特性を得ることができ、さらに、各種要求トルク
特性の組み合わせを得ることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図5は本発明の第1実施例を示す図であ
る。図2は本発明の第1実施例に係る継手の断面図であ
る。まず、構成を説明すると、図2において、31は内
側面に2つ以上の山を有するカム面32を形成したカム
であり、カム31は図示しない出力軸に連結され、出力
軸と一体で回転する。また、カム31は溶接部33でカ
ムハウジング34に固定され、カム31はカムハウジン
グ34と一体で回転する。
【0020】35はカムハウジング34内に回転自在に
収納されたロータであり、ロータ35は入力軸36に結
合され、入力軸36と一体で回転する。ロータ35に
は、軸方向に複数個のプランジャー室37が形成され、
プランジャー室37内は複数個のプランジャー38がリ
ターンスプリング39を介して摺動自在に収納されてい
る。また、ロータ35には複数の吸入吐出孔40が各プ
ランジャー室37に通じるように形成されている。
【0021】41は表面に吸入ポート42、吸入路43
および吐出ポート44が形成されたロータリバルブであ
り、このロータリバルブ41の裏面には吐出ポート44
のそれぞれに連通する連通溝45が形成されている。ま
た、前記裏面には密着して蓋部材46が設けられ、連通
溝45を閉止している。また、ロータリバルブ41はカ
ムハウジング34の内周に形成した切欠き47に係合す
る位置決め用の突起48を有する。
【0022】ロータリバルブ41は、吸入吐出孔40の
開閉タイミングを決定するタイミング部材を構成し、切
欠き47と突起48がカム31とロータリバルブ41の
位相関係を規制する位置決め機構を構成している。プラ
ンジャー38が吸入行程にある場合は、ロータリバルブ
41の吸入ポート42とロータ35の吸入吐出孔40が
通じる位置関係となり、後述するオリフィス、吸入ポー
ト42、吸入路43、ロータ35の吸入吐出孔40を通
じて、プランジャー室37に油を吸入することができ
る。
【0023】また、プランジャー38が吐出行程にある
場合は、吸入行程と逆の関係となり、ロータ35の吸入
吐出孔40はロータリバルブ41の吐出ポート44を介
して連通溝45に通じる。49はカムハウジング34と
一体で回転するベアリングリテーナーであり、ベアリン
グ50を介して入力軸36を支持している。ベアリング
リテーナー49とロータリバルブ41との間にはスラス
トニードルベアリング51が介装され、このスラストニ
ードルベアリング51側のフリクショントルクはロータ
35とロータリバルブ41の間のフリクショントルクよ
り小さくなるように設定されている。したがって、差動
回転の方向が変わると、ロータリバルブ41はロータ3
5とともにつれ回りし、ロータリバルブ41の位置決め
用の突起48がカムハウジング34の切欠き47に当た
るまで回転した後、カムハウジング34と一体で回転す
る。これにより、正転時または逆転時にも所定のタイミ
ングで吸入吐出孔40は強制的に開閉する。
【0024】ベアリングリテーナー49と入力軸36の
間にはオイルシール52が設けられ、また、入力軸36
の内部には油の熱膨張・収縮を吸収するためのアキュム
レータピストン53が摺動自在に収納されている。54
はアキュムレータ室55への泥水の侵入を防止する蓋部
材である。アキュムレータ室55は油路56,57を介
して継手の内部に連通している。
【0025】ロータリバルブ41には前記吐出ポート4
4に連通する高圧室58が形成され、高圧室58の出口
部はプラグ59により閉止されている。なお、60は注
油孔、61はニードルベアリング、62はねじ孔、6
3,64はOリング、65,66はスナップリング、6
7は取付孔である。次に、図3はロータリバルブの正面
図である。
【0026】図3において、41は前記ロータリバルブ
であり、ロータリバルブ41の表面には周方向に複数個
の吸入ポート42と複数個の吐出ポート44が交互に形
成され、吸入ポート42には吸入路43がそれぞれ連通
している。ロータリバルブ41には、第1の収納孔68
が形成され、また、第1の収納孔68と連通部69を介
して連通する第2の収納孔70が形成されている。第2
の収納孔70は第1の収納孔68より小径に形成されて
いる。第1の収納孔68は第1の連通孔71を介して吐
出ポート44に連通し、第2の収納孔70は第4の連通
孔72を介して吐出ポート44に連通している。
【0027】次に、図1は図3のA−A断面矢視図であ
る。図1において、第1の収納孔68はシール部材73
を介してストッパピン74により閉止され、第1の収納
孔68内には第1のスプールバルブ75が移動自在に収
納される。第1のスプールバルブ75とシール部材73
の間には第1の高圧室76が形成され、第1の高圧室7
6は第1の連通孔71を介して吐出ポート44に連通
し、第1の高圧室76には高圧が供給される。第1のス
プールバルブ75と第1の収納孔68の内壁との間には
第1のスプリング77が介装され、第1のスプリング7
7は第1のスプールバルブ75を左方向に付勢する。第
1の収納孔68には第1のスプールバルブ75に続いて
第1のピン部材78が収納され、第1のピン部材78は
一端が第1のスプールバルブ75により押圧され、他端
が連通部69に摺動自在に支持されている。第1のピン
部材78および第1のスプリング77が収納される第1
の収納孔68内は第1の低圧室79が形成され、第1の
低圧室79は第2の連通孔80を介して低圧室側に連通
している。
【0028】第2の収納孔70内には、第1のスプール
バルブ75より小径の第2のスプールバルブ81が移動
可能に収納され、第2のスプールバルブ81は第1のピ
ン部材78により押圧されて図中右方向に移動する。第
2の収納孔70には第3の連通孔82が開口し、第3の
連通孔82は低圧室側に連通している。また、第2の収
納孔70内には第2のスプリング83が収納され、第2
のスプリング83には第2のピン部材84が収納されて
いる。第2のスプリング83は第2のスプールバルブ8
1により圧縮され、第2のピン部材84は第2のスプー
ルバルブ81の移動を阻止する。第2の収納孔70には
低圧室側に連通する流動抵抗発生手段としてのオリフィ
ス85が開口し、オリフィス85は第2のスプールバル
ブ81の移動により閉止されるようになっている。第2
のスプールバルブ81の右側であって、第2のスプリン
グ83および第2のピン部材84が収納される第2の収
納孔70内には第2の高圧室86が形成され、第2の高
圧室86は第4の連通孔72を介して吐出ポート44に
連通している。吐出ポート44からの高圧は、第4の連
通孔72を介して第2の高圧室86に入り、オリフィス
85を通過するとともに、第2のスプールバルブ81を
左方向に押圧して第3の連通孔82を閉止させる。オリ
フィス85は、第2のピン部材84の先端より左側に形
成され、第2のスプールバルブ81が第2のピン部材8
4に当接すると、完全に閉止される。第2の収納孔70
はシール部材87を介してストッパピン88により閉止
されている。
【0029】次に、作用を説明する。カム31とロータ
35との間に回転差が生じないときは、プランジャー3
8は作動せず、トルクは伝達されない。なお、このと
き、プランジャー38はリターンスプリング39により
カム面32に押し付けられている。次に、カム31とロ
ータ35との間に回転差が生じると、吐出行程にあるプ
ランジャー38はカム31のカム面32により軸方向に
押し込まれる。
【0030】この時、吸入吐出孔40は吐出ポート44
と通じているため、プランジャー38はプランジャー室
37の油を吸入吐出孔40からロータリバルブ41の吐
出ポート44に押し出す。吐出ポート44に押し出され
た油は、第4の連通孔72、第2の収納孔70、オリフ
ィス85を通って吸入路43から吸入ポート42に供給
される。このとき、オリフィス85の抵抗により第2の
収納孔70、第4の連通孔72、吐出ポート44、プラ
ンジャー室37などの油圧が上昇し、プランジャー38
に反力が発生する。このプランジャー反力に逆ってカム
31を回転させることによりトルクが発生し、カム31
とロータ35との間でトルクが伝達される。なお、吐出
ポート44は連通溝45で連通されているため、吐出行
程にあるすべてのプランジャー室37の油圧は等しくな
る。
【0031】さらに、カム31が回転すると、吸入行程
となり、吸入吐出孔40は吸入ポート42と通じるた
め、吸入路43の油は、吸入ポート42、吸入吐出孔4
0を介してプランジャー室37に吸入され、プランジャ
ー38はカム31のカム面32に沿って戻る。初期状態
においては、図4(A)に示すように、差動回転数ΔN
が小さく、油圧が高くないので、第1の連通孔71を介
して第1の高圧室76に油圧が供給されるが、第1のス
プールバルブ75および第1のピン部材78は、第1の
スプリング77と第2のスプールバルブ81により右方
向への移動が阻止される。一方、第4の連通孔72を介
して第2の高圧室86に入った油圧は、第2のスプール
バルブ81を左方向に押圧するとともに、オリフィス8
5を通過して低圧室側に供給される。
【0032】したがって、図5(A)のhに示すような
トルク特性となる。差動回転数ΔNがある所定値に達
し、油圧が所定値になり、油圧により第1のスプールバ
ルブ75にかかる力と、第2のスプールバルブ81にか
かる力の差が、第1のスプリング77のスプリング力よ
り大きくなると、図4(B)に示すように、第1の連通
孔71を介して第1の高圧室76に供給された油圧によ
り第1のスプールバルブ75は第1のスプリング77に
抗して右方向に移動し、第1のピン部材78も第1のス
プールバルブ75により押圧されて、右方向に移動し、
第2のスプールバルブ81を押圧し、第2のスプリング
83に当たるまで移動する。さらに油圧が高くなり、第
1のスプールバルブ75にかかる力と第2のスプールバ
ルブ81にかかる力との差が、第1のスプリング77と
第2のスプリング83のスプリング力の和より大きくな
ると、第2のスプールバルブ81はオリフィス85を閉
止しはじめる。こうして、ロックが開始される。このと
きのトルク特性は図5(B)のiに示すようになる。
【0033】油圧がさらに高くなると、図4(C)に示
すように、第2のスプールバルブ81はさらに右方向に
移動して、オリフィス85を完全に閉止する。これによ
りロックが完了する。また、第2のスプールバルブ81
がさらに右方向に移動すると、図4(D)に示すよう
に、第2のピン部材84に当接して、移動が阻止され
る。これが底付きの状態である。ロック開始に続くロッ
ク完了後のトルク特性は、図5(C)のjに示される。
【0034】このように、簡単な構成で走破性向上のた
めのオートロックの特性を得ることができる。次に、図
6は本発明の第2実施例を示す要部断面図である。本実
施例は、パワートレイン系小型軽量化のためにトルクリ
ミッターの特性を得ようとするものである。
【0035】図6において、89は第1の収納孔68に
開口する第5の連通孔であり、第5の連通孔89は、第
1の連通孔71と第2の連通孔80の間に形成される。
第5の連通孔89は、低圧室側に連通し、第1の高圧室
76の油圧を低圧室側に逃がす。すなわち、第5の連通
孔89は初期状態にあっては第1のスプールバルブ75
により閉止されており、油圧がある所定値に達すると、
第1のスプールバルブ75により開口し、第1の高圧室
76に連通する。なお、その他の構成は第1実施例と同
様であり、説明を省略する。
【0036】差動回転数ΔNが小さく、油圧がある所定
値に達するまでの初期状態においては、図7(A)に示
すように、第1の連通孔71を介して第1の高圧室76
に油圧が供給されるが、第1のスプリング77および第
2のスプールバルブ81により第1のスプールバルブ7
5および第1のピン部材78は右方向に移動しない。一
方、第4の連通孔72を介して第2の高圧室86に油圧
が供給されると、油圧は第2のスプールバルブ81を左
方向に移動させるとともに、オリフィス85を通過し
て、低圧室側に供給される。この初期状態においては、
第5の連通孔89は、第1のスプールバルブ75により
閉止されている。
【0037】したがって、図8(A)のhに示すような
トルク特性となる。次に、差動回転数ΔNが大きくな
り、油圧がある所定値に達し、油圧により第1のスプー
ルバルブ75にかかる力と第2のスプールバルブ81に
かかる力との差が、第1のスプリング77のスプリング
力より大きくなると、図7(B)に示すように、第1の
スプールバルブ75が第1のスプリング77に抗して右
方向に移動し、第1のピン部材78が第2のスプールバ
ルブ81を右方向に押圧する。
【0038】第1のスプールバルブ75が右方向に移動
すると、第5の連通孔89が開きはじめ、低圧室側に油
圧を逃がす。これにより、第1の高圧室76の油圧が低
下すると、第1のスプールバルブ75は左方向に移動し
て、第5の連通孔89を閉止する。また、第2のスプー
ルバルブ81がオリフィス85を閉止すると、第2の高
圧室86の油圧が上昇して第2のスプールバルブ81は
左方向に移動して再びオリフィス85を開く。このよう
な調圧状態において、図8(B)のkに示すように、ト
ルクリミッターのトルク特性が得られる。
【0039】このように、本実施例においては、第1実
施例に対して、第5の連通孔89を追加するだけで、ト
ルクリミッターのトルク特性を得ることができる。次
に、図9は本発明の第3実施例を示す要部断面図であ
る。本実施例は、オートロックのトルク特性と初期トル
クアップの組み合わせを得ようとするものである。
【0040】図9において、90は第1の収納孔68内
に収納される第1のスプールバルブであり、第1のスプ
ールバルブ90は、第1の大径部91と、第2の大径部
92と、第1の大径部91と第2の大径部92を連結す
る小径部93を有する。第1の大径部91と第2の大径
部92の間には第3の高圧室94が形成され、第3の高
圧室94には第6の連通孔95が開口する。第6の連通
孔95は、図10に示すように、吐出ポート44に連通
し、第3の高圧室94に油圧が供給される。
【0041】第6の連通孔95の略反対側には流動抵抗
発生手段としてのオリフィス96が形成されている。な
お、その他の構成は第1実施例と同様になっている。第
1の大径部91の軸方向長さはオリフィス96の径より
大きく形成され、ある所定の油圧に達するまでの初期状
態においてはオリフィス96は第1の大径部91により
閉止されている。
【0042】第1のスプールバルブ90が右方向に移動
すると、オリフィス96は第3の高圧室94と連通し、
さらに、第1のスプールバルブ90が右方向に移動する
と、オリフィス96は第2の大径部92により閉止され
るようになっている。すなわち、図11(A)に示すよ
うに、油圧がある所定値に達するまでの初期状態では、
第1のスプールバルブ90は移動せず、オリフィス96
は第1の大径部91に閉止されている。したがって、図
12(A)のlに示すように初期トルクアップが得られ
る。
【0043】油圧が上昇し、第1の連通孔71を介して
第1の高圧室76に供給される油圧および第6の連通孔
95を介して第3の高圧室94に供給される油圧によ
り、第1のスプールバルブ90が右方向に移動すると、
図11(B)に示すように、オリフィス96が開放され
る。すなわち、オリフィス96と第3の高圧室94が連
通し、第3の高圧室94の油圧がオリフィス96に供給
される。
【0044】このオリフィス96の開放完了により、ト
ルク特性は図12(B)のmに示すようなものになる。
さらに、油圧が上昇すると、第1のスプールバルブ90
は、右方向へ移動し、図11(C)に示すように第2の
大径部92がオリフィス96を閉止しはじめる。これに
よりロックが開始される。このときのトルク特性は、図
12(C)のnに示すようなものになる。
【0045】さらに、油圧が上昇すると、図11(D)
に示すように、オリフィス96は第2の大径部92によ
り閉止され、ロックが完了する。さらに、油圧が上昇す
ると、図11(E)に示すように、第2のスプールバル
ブ81が第2のピン部材84に当接して底付きの状態に
なる。この場合、オリフィス96は第2の大径部92に
より閉止されたままである。ロック完了、底付きの状態
においては、図12(D)のoに示すようなトルク特性
になる。
【0046】本実施例においては、第1のスプールバル
ブ90の形状とオリフィス96の位置を変えるだけで、
オートロックのトルク特性と初期トルクアップの組み合
わせを得ることができる。次に、図13は本発明の第4
実施例を示す要部断面図である。本実施例は、2段トル
ク特性を得ようとするものである。
【0047】図13において、97は第1の収納孔68
内に収納された第1のスプールバルブであり、第1のス
プールバルブ97は大径部98と大径部98に一体に連
結されたピン部材99よりなる。流動抵抗発生手段とし
ての第2のオリフィス100は、第1の連通孔71と第
2の連通孔80の間に形成され、初期状態においては大
径部98により閉止され、油圧がある所定値以上になる
と、開放される。
【0048】また、第3の連通孔82と第4の連通孔7
2の間であって、第2のピン部材84の先端より右側に
は流動抵抗発生手段としての第1のオリフィス101が
形成されている。第1のオリフィス101は第2のスプ
ールバルブ81が右方向に移動してきても、第2のピン
部材84に当接して停止するので、第2のスプールバル
ブ81により閉止されることがなく、常時開放されてい
る。前記第3の実施例と比べて第2の大径部92、第6
の連通孔95、第3の高圧室94がなく、第1のオリフ
ィス101が追加されている。
【0049】初期状態においては、図14(A)に示す
ように、第1のスプールバルブ97は移動せず、第2の
オリフィス100は大径部98により閉止され、第1の
オリフィス101は開放されている。したがって、この
場合のトルク特性は、図15(A)のhに示すようなも
のになる。
【0050】油圧が上昇してある所定値以上になると、
図14(B)に示すように、第1のスプールバルブ97
が右方向に移動して、第2のオリフィス100を開放す
る。この場合、第1のオリフィス101は開放されたま
まである。このように、第1のオリフィス101と第2
のオリフィス100に油圧が供給されるので、図15
(B)のpに示すようなトルク特性となる。
【0051】このように、前記第3実施例に対して、第
1のスプールバルブの形状を変え、第6の連通孔95を
なくし、第1のオリフィス101を追加することによ
り、2段トルク特性を得ることができる。次に、図16
は本発明の第5実施例を示す要部断面図である。本実施
例は、初期トルクアップとトルクリミッターのトルク特
性の組み合わせを得ようとするものである。
【0052】図16において、102は第1の収納孔6
8内に格納された第1のスプールバルブであり、第1の
スプールバルブ102は第1の大径部91と、第2の大
径部103と、第1の大径部91と第2の大径部103
を連結する小径部93を有し、第2の大径部103は第
1の大径部91より軸方向の寸法が長くなっている。第
1の連通孔71と第6の連通孔95の間には第5の連通
孔89が形成され、第5の連通孔89は低圧室側に連通
している。
【0053】第5の連通孔89は、初期状態およびオリ
フィス96の開放時には第2の大径部103に閉止さ
れ、第1のスプールバルブ102がさらに移動すると、
開放され、油圧を低圧室側に逃がすようになっている。
図17(A)に示すように、初期状態においては、第1
のスプールバルブ102は右方向に移動せず、第5の連
通孔89は第2の大径部103により閉止され、また、
オリフィス96は第1の大径部91により閉止されてい
る。
【0054】したがって、図18(A)のlに示すよう
な初期トルクアップが得られる。油圧がある所定値以上
に上昇すると、図17(B)に示すように、オリフィス
96は第1の大径部91により開放される。この油圧で
は、第5の連通孔89は第2の大径部103により閉止
されたままである。このオリフィス96の開放が完了す
ると、図18(B)のmに示すようなトルク特性とな
る。さらに油圧が上昇すると、第1のスプールバルブ1
02はさらに右方向に移動し、第2の大径部103は第
5の連通孔89を開口し、調圧が開始される。第2のス
プールバルブ81が第2のピン部材84に当接する底付
き状態においては、オリフィス96は第2の大径部10
3により閉止される直前の状態となり、図18(C)の
Qに示すようなトルク特性が得られる。
【0055】このように、前記第3実施例に対して、第
1のスプールバルブ102の形状を変え、第の連通孔
89を形成することにより、オートロックのトルク特性
とトルクリミッターのトルク特性の組み合わせを得るこ
とができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、バルブ構造を変更することにより、簡単な構成で、
車両操安性向上のための2段トルク特性、パワートレイ
ン系小型軽量化のためのトルクリミッター特性、さら
に、各種要求トルク特性の組み合わせを得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す要部断面図
【図2】継手の断面図
【図3】ロータリバルブの正面図
【図4】第1実施例の動作説明図
【図5】第1実施例のトルク特性を示す図
【図6】本発明の第2実施例を示す要部断面図
【図7】第2実施例の動作説明図
【図8】第2実施例のトルク特性を示す図
【図9】本発明の第3実施例を示す要部断面図
【図10】第3実施例のロータリバルブの正面図
【図11】第3実施例の動作説明図
【図12】第3実施例のトルク特性を示す図
【図13】本発明の第4実施例を示す要部断面図
【図14】第4実施例の動作説明図
【図15】第4実施例のトルク特性を示す図
【図16】本発明の第5実施例を示す要部断面図
【図17】第5実施例の動作説明図
【図18】第5実施例のトルク特性を示す図
【図19】従来例(通常時)を示す図
【図20】従来例(ロック時)を示す図
【図21】通常時のトルク特性を示す図
【図22】ロック時のトルク特性を示す図
【図23】他の従来例を示す図
【図24】初期トルクアップのトルク特性を示す図
【図25】2段トルク特性を示す図
【図26】トルクリミッターのトルク特性を示す図
【図27】初期トルクアップとオートロックのトルク特
性の組み合わせを示す図
【符号の説明】
31:カム 32:カム面 33:溶接部 34:カムハウジング 35:ロータ 36:入力軸 37:プランジャー室 38:プランジャー 39:リターンスプリング 40:吸入吐出孔 41:ロータリバルブ 42:吸入ポート 43:吸入路 44:吐出ポート 45:連通溝 46:蓋部材 47:切欠き 48:突起 49:ベアリングリテーナ 50:ベアリング 51:スラストニードルベアリング 52:オイルシール 53:アキュムレータピストン 54:蓋部材 55:アキュムレータ室 56,57:油路 58:高圧室 59:プラグ 60:注油孔 61:ニードルベアリング 62:ねじ孔 63,64:Oリング 65,66:スナップリング 67:取付孔 68:第1の収納孔 69:連通部 70:第2の収納孔 71:第1の連通孔 72:第4の連通孔 73:シール部材 74:ストッパピン 75:第1のスプールバルブ 76:第1の高圧室 77:第1のスプリング 78:第1のピン部材 79:第1の低圧室 80:第2の連通孔 81:第2のスプールバルブ 82:第3の連通孔 83:第2のスプリング 84:第2のピン部材 85:オリフィス(流動抵抗発生手段) 86:第2の高圧室 87:シール部材 88:ストッパピン 89:第5の連通孔 90:第1のスプールバルブ 91:第1の大径部 92:第2の大径部 93:小径部 94:第3の高圧室 95:第6の連通孔 96:オリフィス(流動抵抗発生手段) 97:第1のスプールバルブ 98:大径部 99:ピン部材 100:第2のオリフィス(流動抵抗発生手段) 101:第1のオリフィス(流動抵抗発生手段) 102:第1のスプールバルブ 103:第2の大径部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−244835(JP,A) 特開 平7−310764(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 31/02

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対回転可能な入出力軸間に設けられ、前
    記一方の軸に連結され、内側面に2つ以上の山を有する
    カム面を形成したカムハウジングと; 前記他方の軸に連結されるとともに、前記カムハウジン
    グ内に回転自在に収納され、複数のプランジャー室を軸
    方向に形成したロータと; 前記複数のプランジャー室のそれぞれに、リターンスプ
    リングの押圧を受けて往復移動自在に収納されるととも
    に、前記両軸の相対回転時に前記カム面によって駆動さ
    れる複数のプランジャーと; 前記ロータに形成され、前記プランジャー室と通じる吸
    入吐出孔と; 前記ロータの端面に回転自在に摺接するとともに、前記
    カムハウジングとの間で所定の関係に位置決めされ、前
    記吸入吐出孔との位置関係によって吸入弁および吐出弁
    の作用をする複数の吸入ポート、吐出ポートを表面に形
    成したロータリバルブと、 前記プランジャーの駆動による吐出油の流動により流動
    抵抗を発生する流動抵抗発生手段を備え; 前記両軸の回転速度差に応じたトルクを伝達する油圧式
    動力伝達継手において、 前記ロータリバルブに、第1の収納孔を形成し、第1の
    収納孔内に第1のスプールバルブと、第1のスプールバ
    ルブを押圧する第1のスプリングと、第1のスプールバ
    ルブにより移動する第1のピン部材を設けるとともに第
    1のスプールバルブ側に前記吐出ポートを含む高圧室側
    に連通する第1の連通孔と、第1のピン部材側に前記カ
    ムハウジングと前記ロータリバルブとの間に形成される
    低圧室側に連通する第2の連通孔を設け、 前記第1の収納孔に連通し第1の収納孔より小径の第2
    の収納孔を形成し、第2の収納孔内に第1のスプールバ
    ルブより小径の第2のスプールバルブと、第2のスプー
    ルバルブの移動により圧縮される第2のスプリングと、
    第2のスプールバルブの活動を停止させる第2のピン部
    材を設けるとともに、 第2のスプールバルブ側に前記低圧室側に連通する第3
    の連通孔と、第2のピン部材側に前記高圧室側に連通す
    る第4の連通孔と、第3の連通孔と第4の連通孔の間に
    第2のスプールバルブの移動により閉止される前記流動
    抵抗発生手段としてのオリフィスを設けたことを特徴と
    する油圧式動力伝達継手。
  2. 【請求項2】前記第1のスプールバルブの移動により、
    前記低圧室側に連通する第5の連通孔を前記第1の連通
    孔と前記第2の連通孔の間に設けたことを特徴とする請
    求項1記載の油圧式動力伝達継手。
  3. 【請求項3】相対回転可能な入出力軸間に設けられ、前
    記一方の軸に連結され、内側面に2つ以上の山を有する
    カム面を形成したカムハウジングと; 前記他方の軸に連結されるとともに、前記カムハウジン
    グ内に回転自在に収納され、複数のプランジャー室を軸
    方向に形成したロータと; 前記複数のプランジャー室のそれぞれに、リターンスプ
    リングの押圧を受けて往復移動自在に収納されるととも
    に、前記両軸の相対回転時に前記カム面によって駆動さ
    れる複数のプランジャーと; 前記ロータに形成され、前記プランジャー室と通じる吸
    入吐出孔と; 前記ロータの端面に回転自在に摺接するとともに、前記
    カムハウジングとの間で所定の関係に位置決めされ、前
    記吸入吐出孔との位置関係によって吸入弁および吐出弁
    の作用をする複数の吸入ポート、吐出ポートを表面に形
    成したロータリバルブと、 前記プランジャーの駆動による吐出油の流動により流動
    抵抗を発生する流動抵抗発生手段を備え; 前記両軸の回転速度差に応じたトルクを伝達する油圧式
    動力伝達継手において、 前記ロータリバルブに第1の収納孔を形成し、第1の収
    納孔内に第1の大径部と第2の大径部を有する第1のス
    プールバルブと、第1のスプールバルブを押圧する第1
    のスプリングと、第1のスプールバルブにより移動する
    第1のピン部材を設けるとともに、第1のスプールバル
    ブ側に前記吐出ポートを含む高圧室側に連通する第1の
    連通孔と、第1のピン部材側に前記カムハウジングと前
    記ロータリバルブとの間に形成される低圧室側に連通す
    る第2の連通孔と、前記第1の大径部と前記第2の大径
    部の間であって高圧室側に連通する第6の連通孔と、第
    1のスプールバルブの移動により第1の大径部により閉
    止され続いて第2の大径部により閉止される前記流動抵
    抗発生手段としてのオリフィスを設け、 前記第1の収納孔に連通し第1の収納孔より小径の第2
    の収納孔を形成し、第2の収納孔内に第1のスプールバ
    ルブより小径の第2のスプールバルブと、第2のスプー
    ルバルブの移動により圧縮される第2のスプリングと、
    第2のスプールバルブの移動を停止させる第2のピン部
    材を設けるとともに、 第2にスプールバルブ側に前記低圧室側に連通する第3
    の連通孔と、第2のピン部材側に前記高圧室側に連通す
    る第4の連通孔を設けたことを特徴とする油圧式動力伝
    達継手。
  4. 【請求項4】前記第1のスプールバルブの第2の大径部
    と前記第6の連通孔をなくし、前記第3の連通孔と前記
    第4の連通孔の間に常時解放されている前記流動抵抗発
    生手段としてのオリフィスを設けたことを特徴とする請
    求項3記載の油圧式動力伝達継手。
  5. 【請求項5】前記第1のスプールバルブの移動により、
    前記低圧室側に連通する第5の連通孔を前記第1の連通
    孔と前記第6の連通孔の間に設けるとともに、前記第2
    の大径部の軸方向の寸法を前記第1の大径部の軸方向の
    寸法より長くしたことを特徴とする請求項3記載の油圧
    式動力伝達継手。
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