JP2931705B2 - 油圧式動力伝達継手 - Google Patents

油圧式動力伝達継手

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JP2931705B2
JP2931705B2 JP24859491A JP24859491A JP2931705B2 JP 2931705 B2 JP2931705 B2 JP 2931705B2 JP 24859491 A JP24859491 A JP 24859491A JP 24859491 A JP24859491 A JP 24859491A JP 2931705 B2 JP2931705 B2 JP 2931705B2
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switching valve
valve
power transmission
orifice
pressure
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悟 鈴木
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Fuji Yunibansu Kk
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の駆動力配分に使
用する油圧式動力伝達継手に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、特願平2−8035号にお
いて、継手温度が所定以上に上昇した場合に、アキュー
ムレータピストンに作用する内圧によりブレーキを作動
させる油圧式動力伝達継手を提案している。すなわち、
この油圧式動力伝達継手は、相対回転可能な入出力軸間
に設けられ、前記両軸の回転速度差により駆動されるポ
ンプと、該ポンプの吐出路に流動抵抗を発生する手段を
備え、前記流動抵抗により前記入出力軸間の伝達トルク
が制御される動力伝達継手において、継手内に封入した
油の膨脹収縮により移動し継手の温度が所定の値まで上
昇すると移動できなくなるアキュームレータピストン
と、前記封入油の圧力により前記入出力軸間に摩擦トル
クを発生させるブレーキ機構を設けたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の油圧式動力伝達継手にあっては、ブレーキ機
構をアキュームレータピストンの外側、すなわち、継手
の外部に設ける必要があり、機構が複雑で、かつ、大き
く、高価になるという問題があった。また、継手の内圧
が高くなるため、オイルシール等の耐圧性を高める必要
があり、高価になるという問題点があった。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、ブレーキ機構が不要で、小型
化、軽量化、低コスト化を図ることができ、オイルシー
ルも耐圧性が低いものですむ油圧式動力伝達継手を提供
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、相対回転可能な入出力軸間に設けられ、
前記両軸の差動回転によって駆動される油圧ポンプと、
該油圧ポンプの吐出油を集める高圧室と、該高圧室から
継手内低圧室への出口部に設けた流動抵抗発生手段と、
封入油の膨脹収縮を吸収するアキュームレータ機構を備
え、前記両軸の回転速度差に応じたトルクを伝達する油
圧式動力伝達継手において、前記流動抵抗発生手段とし
てのオリフィスを1個設けるとともに、前記オリフィス
と高圧室との導通状態を制御するスプール状の切り換え
弁を設け、温度が所定以上になった場合に、アキューム
レータピストンの変位により前記切り換え弁を開状態か
ら閉状態に切り換えるものである。
【0006】
【作用】本発明においては、常温状態では、アキューム
レータピストンは移動せず、オリフィスは開状態になっ
ており、通常のトルク特性が得られる。温度が所定値以
上になると、アキュームレータピストンの変位により、
切り換え弁が開状態から閉状態に切り換えられる。そし
て、切り換え弁でオリフィスが閉止されると、ロック特
性になる。
【0007】このように、ブレーキ機構が不要なため、
継手が小型、軽量でかつ、安価になる。また、継手内圧
が高くなることはなく、オイルシールの耐圧性も低くて
良い。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図4は本発明の一実施例を示す図である。
まず、構成を説明すると、図1において、1はハウジン
グであり、ハウジング1は図示しない出力軸に連結さ
れ、出力軸と一体で回転する。
【0009】2はカムであり、カム2はハウジング1の
内側面に所定の角度回転可能に支持される。カム2は、
複数のカム山とカム谷からなるカム面2Aを有し、その
外周であって、側面にカム山があるところに位置決め兼
トルク伝達用の複数の突起2Bを有する。カム2は、そ
の突起2Bがハウジング1に形成した切欠き1Aに係合
して、ロータ3の回転方向にハウジング1と一体で回転
し、ロータ3の回転方向が変わると、カム2はロータ3
とともにつれ回りし、カム2の突起2Bがハウジング1
の切欠き1Aに当るまで回転した後に、ハウジング1と
一体で回転する。
【0010】ロータ3はハウジング1内に回転自在に収
納され、また、入力軸4に結合され、入力軸4と一体で
回転する。ロータ3には、軸方向に複数個のプランジャ
ー室5が形成され、プランジャー室5内は複数個のプラ
ンジャー6がリターンスプリング7を介して摺動自在に
収納されている。また、ロータ3には複数の吸入吐出孔
8が各プランジャー室5に通じるように形成されてい
る。
【0011】9は吸入ポート10、吸入路11および吐
出ポート12が形成されたバルブ(弁体)であり、バル
ブ9は、ハウジング1の切欠き1Aに突起13を係合さ
せることにより、ハウジング1に位置決め固定されてい
る。入力軸4とバルブ9の内径部の間にはベアリング1
4を装着し、バルブ9の内径部に形成したリング状の溝
をベアリング14の外径面により密閉して高圧室15を
形成している。
【0012】吐出ポート12は図示しない通路を介して
高圧室15に連通し、高圧室15の出口部には流動抵抗
発生手段としてのオリフィス16が形成されている。オ
リフィス16は吸入路11に連通可能となっている。1
7は軸芯より離して設けられ、バルブ9の挿入孔18に
摺動可能に挿入された切り換え弁としてのスプール弁で
あり、スプール弁17はオリフィス16と高圧室15と
の導通状態を制御する。
【0013】スプール弁17は、図2に示すように、大
径部19と小径部20と段付き受圧面21を有してい
る。スプール弁17は、封入油の膨脹収縮を吸収するア
キュームレータピストン22に固定され、アキュームレ
ータピストン22と一体で移動する。アキュームレータ
ピストン22および前記高圧室15はリング形状でか
つ、継手軸に対して同心配置される。
【0014】23はアキュームレータピストン22の傾
きを防止するためのサブスプール弁であり、サブスプー
ル弁23は、バルブ9の挿入孔24に摺動可能に挿入さ
れるとともに、アキュームレータピストン22にスプー
ル弁17とは軸対称位置に固定されている。サブスプー
ル弁23もスプール弁17と同様に形成された大径部2
5と小径部26と段付き受圧面27を有している。サブ
スプール弁23は、1個に限らず、2個設けるようにし
ても良い。
【0015】なお、28はカバー、29,30はオイル
シール、31,32はニードルベアリング、33はスト
ッパリング、34はスプラインである。次に、作用を説
明する。図3(A)に示すように、常温状態において
は、高圧室15のオイルがスプール弁17の段付き受圧
面21に作用するので、アキュームレータピストン22
は図3(A)中右方向に付勢される。この常温状態にお
いては、高圧室15とオリフィス16は導通し、オリフ
ィス16は開状態となっており、矢印Aで示すようにオ
イルが流れる。
【0016】このような状態において、カム2とロータ
3との間に回転差が生じると、吐出行程にあるプランジ
ャー6はカム2のカム面2Aにより軸方向に押し込まれ
る。この時、吸入吐出孔8は吐出ポート12と通じてい
るため、プランジャー6はプランジャー室5のオイルを
吸入吐出孔8からバルブ9の吐出ポート12に押し出
す。
【0017】吐出ポート12に押し出されたオイルは、
高圧室15、オリフィス16を通って吸入路11に供給
される。このとき、オリフィス16の抵抗により高圧室
15、吐出ポート12およびプランジャー室5の油圧が
上昇し、プランジャー6に反力が発生する。このプラン
ジャー反力に逆ってカム2を回転させることによりトル
クが発生し、カム2とロータ3との間でトルクが伝達さ
れる。
【0018】さらに、カム2が回転すると、吸入行程と
なり、吸入吐出孔8は吸入ポート10と通じるため、吸
入路11のオイルは、吸入ポート10、吸入吐出孔8を
介してプランジャー室5に吸入され、プランジャー6は
カム2のカム面2Aに沿って戻る。ロータ3の回転方向
が逆になると、カム2はロータ3とともにつれ回りし、
カム2の突起2Bがハウジング1の切欠き1Aに当るま
で回転した後に、ハウジング1と一体で回転する。これ
により、正転時および逆転時でも、図4のBで示すよう
な差動回転数ΔNに対して2乗で上昇するトルク特性が
得られる。
【0019】温度が高くなると、封入油が膨脹し、アキ
ュームレータピストン22は図3中左方向に徐々に移動
するので、オリフィス16が徐々にしぼられる。このと
きのトルク特性は、図4のBとCの間のトルク特性にな
る。高温状態になると、図3(B)に示すように、アキ
ュームレータピストン22は、さらに左方向に移動し、
オリフィス16はスプール弁17で閉止される。このと
きのトルク特性は、図4のCに示すようなロック状態に
なる。
【0020】このように、本実施例においては、ブレー
キ機構が不要なため、継手が小型、軽量で、安価にな
る。また、継手内圧が高くなることはなく、オイルシー
ルの耐圧性も低くて良い。次に、図5および図6は本発
明の他の実施例を示す図である。図5において、41は
リリーフ用のスプリングであり、スプリング41はスプ
ール弁42に固定したリテーナ43とアキュームレータ
ピストン22の間に介装されている。
【0021】アキュームレータピストン22にはスプー
ル弁42は固定されず、アキュームレータピストン22
はスプリング41により段部44に当接するように付勢
される。常温状態においては、図5(A)に示すよう
に、オリフィス16は開状態となっており、図6のDに
示すような通常特性となる。
【0022】次に、高温状態で、かつ、所定以上のトル
クが加わった場合には、一旦閉止したオリフィス16が
スプール弁42の右方向への移動により、図5(B)に
示すように再び開く。すなわち、高温状態ではアキュー
ムレータピストン22はスプリング41を圧縮し、スプ
ール弁42を左方向に移動させて、オリフィス16を閉
止させるが、トルクが所定値以上になると、スプール弁
42には段付き受圧面45が形成してあるため、スプー
ル弁42は高圧室15の圧力により右方向に荷重を受
け、その荷重がスプリング41の付勢力以上になると、
右方向に移動し、オリフィス16が再び開く。この場合
のトルク特性は、図6のEで示され、タイトコーナブレ
ーキング現象を防止することができる。また、悪路走破
に必要でかつ充分なトルクTも得られる。
【0023】本実施例においても前記実施例と同様な効
果が得られる。
【0024】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、ブレーキ機構が不要であるため、継手の小型化、軽
量化、低コスト化を図ることができる。また、継手内圧
が高くなることがないので、オイルシールの耐圧性も低
くても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図
【図2】スプール弁の部分斜視図
【図3】常温状態および高温状態の作用説明図
【図4】トルク特性を示すグラフ
【図5】他の実施例を示す作用説明図
【図6】他の実施例のトルク特性を示すグラフ
【符号の説明】
1:ハウジング 1A:切欠き 2:カム 2A:カム面 2B:位置決め兼トルク伝達用の突起 3:ロータ 4:入力軸 5:プランジャー室 6:プランジャー 7:リターンスプリング 8:吸入吐出孔 9:バルブ(弁体) 10:吸入ポート 11:吸入路 12:吐出ポート 13:突起 14:ベアリング 15:高圧室 16:オリフィス(流動抵抗発生手段) 17:スプール弁(切り換え弁) 18:挿入孔 19:大径部 20:小径部 21:段付き受圧面 22:アキュームレータピストン 23:サブスプール弁 24:挿入孔 25:大径部 26:小径部 27:段付き受圧面 28:カバー 29,30:オイルシール 31,32:ニードルベアリング 33:ストッパリング 34:スプライン 41:スプリング 42:スプール弁 43:リテーナ 44:段部 45:段付き受圧面

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対回転可能な入出力軸間に設けられ、前
    記両軸の差動回転によって駆動される油圧ポンプと、 該油圧ポンプの吐出油を集める高圧室と、 該高圧室から継手内低圧室への出口部に設けた流動抵抗
    発生手段と、 封入油の膨脹収縮を吸収するアキュームレータ機構を備
    え、 前記両軸の回転速度差に応じたトルクを伝達する油圧式
    動力伝達継手において、 前記流動抵抗発生手段としてのオリフィスを1個設ける
    とともに、 前記オリフィスと高圧室との導通状態を制御するスプー
    ル状の切り換え弁を設け、温度が所定以上になった場合
    に、アキュームレータピストンの変位により前記切り換
    え弁を開状態から閉状態に切り換えることを特徴とする
    油圧式動力伝達継手。
  2. 【請求項2】吐出油の圧力を受けて前記切り換え弁をオ
    リフィスが開く方向に移動させる段付き受圧面を切り換
    え弁に設けるとともに、 前記アキュームレータピストンと切り換え弁とをばねで
    結合し、吐出油の圧力が所定の値を越えた場合に、切り
    換え弁がオリフィスを開く方向に移動することを特徴と
    する前記請求項1の油圧式動力伝達継手。
  3. 【請求項3】前記アキュームレータピストンおよび前記
    高圧室がリング形状でかつ継手軸に対して同心配置さ
    れ、前記切り換え弁を軸芯より離して設けるとともに、
    前記切り換え弁とは軸対称位置に、切り換え弁と同じ段
    付き受圧面を持ったサブスプール弁を設けるとともに、
    該サブスプール弁を前記アキュームレータピストンと結
    合したことを特徴とする前記請求項1の油圧式動力伝達
    継手。
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