JP3241821B2 - 油圧式動力伝達継手 - Google Patents

油圧式動力伝達継手

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JP3241821B2 JP25934992A JP25934992A JP3241821B2 JP 3241821 B2 JP3241821 B2 JP 3241821B2 JP 25934992 A JP25934992 A JP 25934992A JP 25934992 A JP25934992 A JP 25934992A JP 3241821 B2 JP3241821 B2 JP 3241821B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の駆動力配分に使
用する油圧式動力伝達継手に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、例えば、下記のような油圧
式動力伝達継手を提案している。この油圧式動力伝達継
手を、図4〜図12に示す。図4において、1はハウジ
ングであり、ハウジング1は図示しない出力軸に連結さ
れ、出力軸と一体的に回転する。
【0003】尚、ハウジング1は非磁性体でできたハウ
ジング非磁性部1Bと、磁性体でできた他の部分が一体
となっている。2はカムであり、カム2はハウジング1
の内側面に所定の角度回転可能に支持される。カム2
は、複数のカム山とカム谷からなるカム面2Aを有し、
その外周であって、側面にカム山があるところに位置決
め兼トルク伝達用の複数の突起2Bを有する。
【0004】カム2は、その突起2Bがハウジング1に
形成した切欠き1Aに係合して、ロータ3の回転方向に
ハウジング1と一体で回転し、ロータ3の回転方向が変
わると、カム2はロータ3とともにつれ回りし、カム2
の突起2Bがハウジング1の切欠き1Aに当るまで回転
した後に、ハウジング1と一体で回転する。ロータ3は
ハウジング1内に回転自在に収納され、入力軸4に結合
され、入力軸4と一体で回転する。
【0005】ロータ3には、軸方向に複数個のプランジ
ャー室5が形成され、プランジャー室5内は複数個のプ
ランジャー6がリターンスプリング7を介して摺動自在
に収納されている。また、ロータ3には複数の吸入吐出
孔8が各プランジャー室5に通じるように形成されてい
る。9は吸入ポート10、吸入路11および吐出ポート
12が形成されたバルブであり、バルブ9は、ハウジン
グ1の切欠き1Aに突起13を係合させることにより、
ハウジング1に位置決め固定されている。
【0006】また、吐出ポート12は高圧室14に連通
し、高圧室14は、バルブ9に形成したオリフィス(流
動抵抗発生手段)15を介して吸入ポート10に連通可
能となっている。プランジャー6が吸入行程にある場合
は、バルブ9の吸入ポート10とロータ3の吸入吐出孔
8が通じる位置関係となり、オリフィス15、吸入路1
1、吸入ポート10、ロータ3の吸入吐出孔8を通じ
て、プランジャー室5にオイルを吸入することができ
る。
【0007】また、プランジャー6が吐出行程にある場
合は、吸入行程と逆の関係となり、ロータ3の吸入吐出
孔8はバルブ9の吐出ポート12、高圧室14に通じ
る。16はベアリング54で支持された磁性体のリテー
ナであり、リテーナ16はハウジング1の内周に固定さ
れ、ハウジング1と一体で回転する。リテーナ16には
挿入孔17,18が形成され、挿入孔17,18にはバ
ルブ9の突出部19,20がそれぞれ挿入される。
【0008】22は磁気枠であり、磁気枠22は外部の
部材に固定され、継手と非接触状態に保持される。磁気
枠22は継手軸に対して同心状に配置され、磁気枠22
内にはソレノイドコイル23が収納される。24はソレ
ノイドコイル23への通電により磁気吸引力を発生する
可動磁性体であり、可動磁性体24はハウジング1内に
リテーナ16に相対して移動可能に収納される。可動磁
性体24の図中右方向へのストッパとしてはストッパリ
ング25がハウジング1の内周に設けられている。
【0009】26はロックバルブとしての第1の制御弁
であり、第1の制御弁26は一端側がバルブ9のバルブ
孔27内に摺動自在に収納され、また、他端側が可動磁
性体24に形成した挿入用切欠き部28に挿入されてい
る。第1の制御弁26と可動磁性体24の間にはリリー
フ用のスプリング29が介装されている。30はフリー
バルブとしての第2の制御弁であり、第2の制御弁30
は、一端側がバルブ孔31内に摺動自在に収納され、他
端側の溝部32が可動磁性体24に形成した挿入用切欠
き部33に挿入されている。
【0010】可動磁性体24、ソレノイドコイル23お
よび磁気枠22が全体としてアクチュエータを構成して
おり、アクチュエータは第1,第2の制御弁26,30
の作動を制御する。リテーナ16と可動磁性体24の間
には、図5および図6に示すように、上側の2ケ所にお
いて、付勢力が強いスプリング34が、また、下側の2
ケ所において、付勢力が弱いスプリング35が、それぞ
れ介装されている。スプリング34,35は可動磁性体
24の継手軸中心を通る垂直線に対して、それぞれ対称
となる位置に設けられ、スプリング34間には第2の制
御弁30が、スプリング35間には第1の制御弁26
が、それぞれ設けられている。
【0011】第1の制御弁26と第2の制御弁30は可
動磁性体24の継手軸中心から離れた対称位置に設けら
れる。36,37はリテーナ16と可動磁性体24を連
結し、スプリング34,35を挿入する抜け止めピンで
ある。図4中、38はハウジング1と一体で回転するア
キュームレータピストンであり、アキュームレータピス
トン38は、封入油の熱膨張を吸収するために設けられ
ている。アキュームレータピストン38とハウジング1
に固定したカバー39の間にはリターンスプリング40
が介装されている。
【0012】次に、動作を説明する。まず、通常特性に
ついて説明する。ソレノイドコイル23に通電しないと
きは、図7(A)に示すように、可動磁性体24は磁気
吸引力を発生せず、図示の位置に保持される。したがっ
て、スプリング34,35は圧縮されない。
【0013】このため、図8に示すように、第2の制御
弁30は高圧室14と吸入路11を連通させるバルブ孔
31を閉止した状態にある。一方、第1の制御弁26は
オリフィス15を開放しているので、オイルは矢印で示
すように流れる。すなわち、吐出ポート12に押し出さ
れたオイルは、高圧室14、オリフィス15を通って吸
入路11に供給される。このとき、オリフィス15の抵
抗により高圧室14、吐出ポート12およびプランジャ
ー室5の油圧が上昇し、プランジャー6に反力が発生す
る。このプランジャー反力に逆ってカム2を回転させる
ことによりトルクが発生し、カム2とロータ3との間で
トルクが伝達される。
【0014】このときのトルク特性は、図9のAに示さ
れ、差動回転数ΔNの2乗に比例したトルクTとなる。
次に、ロックの特性について説明する。ソレノイドコイ
ル23に弱通電したときは、図7(B)に示すように、
強いスプリング34は圧縮しないが、弱いスプリング3
5を圧縮するので、可動磁性体24の下側は、リテーナ
16に当接した状態になる。
【0015】このため、図10に示すように、第2の制
御弁30は高圧室14と吸入路11を連通するバルブ孔
31を閉止した状態のままであるが、第1の制御弁26
はリリーフ用のスプリング29の圧縮力によりオリフィ
ス15を閉止する。このときトルク特性は、図9のBに
示され、ロックの状態になる。なお、図11に示すよう
に、高圧室14のオイルの圧力が所定値を越えると、第
1の制御弁26はスプリング29に抗して開弁し、リリ
ーフ弁として作動する。
【0016】次に、フリーの特性について説明する。ソ
レノイドコイル23に強通電したときは、図7(C)に
示すように、可動磁性体24は弱いスプリング35だけ
でなく、強いスプリング34を圧縮して、移動し、全体
がリテーナ16に当接した状態になる。このため、図1
2に示すように、第1の制御弁26はオリフィス15を
閉止した状態を保持し、第2の制御弁30は、高圧室1
4と吸入路11を連通するバルブ孔31を開放する。こ
のため、高圧室14のオイルは、オリフィス15を通ら
ないで、そのまま吸入路11に流れる。
【0017】このときのトルク特性は、図9のCに示さ
れ、フリーの状態になる。このように、可動磁性体24
の変位量が従来の半分ですむため、ソレノイドコイル2
3を小さくすることができ、消費電流も少なくすること
ができ、その結果、コストを低減することができる。ま
た、第1,第2の制御弁26,30のストローク量も半
分にすることができるので、長さを短くすることがで
き、また、可動磁性体24を平行移動させるためのガイ
ド部が不要であるため、継手の長さを短くすることがで
きる。
【0018】図4において、21は接触防止部材として
のリング状部材(非磁性体)であり、リング状部材21
は吸引対象部材であるリテーナ16側または可動磁性体
24側に設けられる。これにより、通電時でも可動磁性
体24がリテーナ16に接触しないようにしている。こ
れは電流を切った時に、残留磁気によって可動磁性体2
4がリテーナ16に吸引されたままになることを防止す
る為のものであり、これにより、ハウジング1、リテー
ナ16、可動磁性体24は磁気特性の悪い安価な鋼材を
使うことができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の油圧式動力伝達継手にあっては、外部からの
制御により、高圧室を開放することにより、継手のフリ
ー状態を実現しているが、これは車両のABSに対応す
るためのものであり、フリー状態にあってもオイルポン
プのフリクション等、引きづりトルクが生じる上、高圧
室を開放してもオイルポンプは作動するため、大きな差
動が生じればトルクを充分低くすることはできない。ま
た、オイルポンプ自体、限界許容回転数も存在する為、
例えば、燃費低減を目的に車両を完全な2輪駆動状態に
して従動輪側の駆動系の一部を停止したまま、車両を運
行するような使い方はできない。
【0020】ここで、継手内に一組のクラッチ機構を付
加し、オイルポンプと入力軸又は出力軸を断続可能とす
れば、クラッチオフ時、オイルポンプは停止し、継手は
ほぼ完全にフリーとなる。また、このクラッチ機構が応
答性が良く、小さな作動荷重で動作可能であれば、前記
した高圧室を開放する弁機構は不要となる。しかし、応
答性の良いクラッチは、大きな作動荷重を要し作動荷重
を小さくしようとするとクラッチ自体大きくなり、継手
内に収まらない。
【0021】そこで、例えば、かみ合い式クラッチや、
セルフサーボ効果のある摩擦クラッチを用いたいが、こ
れらは応答性に難があり、ABSに対応し、継手をフリ
ーにしようとしたとき、応答性の面において機能を満足
するものではない。本発明は、かかる問題に鑑みてなさ
れたものであり、外部制御により、ABSに対応し、応
答性よくフリーになり、その後さらに完全なフリー状態
として高差動に対応可能な制御型の油圧式動力伝達継手
を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、相対回転可能な入出力軸間に設けられ、
オイルを密封したケーシング内に容積型のオイルポンプ
と該オイルポンプ吐出口に通じ、吐出油を集める高圧室
を備え、高圧油室からケーシング内低圧側油室へ通じる
油路に流動抵抗発生手段と、外部からの制御により前記
高圧室を開放する弁機構を設け、弁閉止時には前記入出
力軸間の回転速度差に応じたトルクを伝達し、必要に応
じ外部からの制御によって前記弁機構を開放し、伝達ト
ルクを低くすることが可能な油圧式動力伝達継手におい
て、前記入出力軸と、前記オイルポンプ間を断続可能な
機械式クラッチを設け、該クラッチと前記弁機構を待ち
機構を介して連動させたものである。
【0023】
【作用】前記目的を達成する為、本発明においては、高
圧室開放弁機構とクラッチ機構を待ち機構を介して連動
させる。これにより、まず制御信号入力に対し、応答性
よく、継手のトルクを下げ、おくれて継手をほぼ完全な
フリー状態とすることができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1および図2は本発明の一実施例を示す図であ
る。まず、構成を説明すると、図1において、41はハ
ウジングであり、ハウジング41は図示しない出力軸に
連結され、出力軸と一体で回転する。
【0025】42は内側面に2つ以上の山を有するカム
面43を形成したカムであり、カム42はハウジング4
1と別体として構成される。カム42とハウジング41
との間には、スラスト軸受44が、入力軸45をハウジ
ング41の間には、ラジアル軸受46が、それぞれ介装
されている。47はハウジング41内に回転自在に収納
されたロータであり、ロータ47は入力軸45にスプラ
インで結合され、入力軸45と一体で回転する。
【0026】ロータ47には軸方向に複数個のプランジ
ャー室48が形成され、プランジャー室48内には、複
数個のプランジャー49がリターンスプリング50を介
して摺動自在に収納されている。また、ロータ47には
複数の吸入吐出孔51がそれぞれ形成され、吸入吐出孔
51はプランジャー室48に連通している。52は表面
に図示しない吸入ポート、吸入路および吐出ポート53
が形成されたロータリバルブ(弁体)であり、このロー
タリバルブ52の裏面には吐出ポート53のそれぞれに
連通する連通溝が形成され、連通溝にはスラスト軸受5
5を介して蓋部材56が設けられ、連通溝と蓋部材56
によって高圧室54が形成されている。
【0027】また、ロータリバルブ52には吐出ポート
53に連通する油路57が形成され、油路57から低圧
室58への出口部には図示しない流動抵抗発生手段とし
てのオリフィスが形成されている。ロータリバルブ52
の収納孔59内にはスプールバルブ60が摺動自在に収
納され、非作動時には高圧室54と低圧室58の連通を
遮断し、作動時には図中左方向に移動して高圧室54を
フリーにする。
【0028】スプールバルブ60には連動ロッド61が
固定され、連動ロッド61はアーマチュア62に連結さ
れている。連動ロッド61はハウジング41と一体で回
転するスラストブロック63を貫通し、スラストブロッ
ク63は軸受64を介して入力軸45を支持している。
ハウジング41の内周には、複数個の凹部41Aが形成
され、凹部41Aとカム42の外周との間にはハウジン
グ41とカム42を断続可能なクラッチ機構としてのテ
ーパローラー65が介装されている。
【0029】テーパローラー65には連動ロッド66が
固定され、連動ロッド66は待ち機構としてのスプリン
グ67を介して連動ロッド68に連結されている。連動
ロッド68は前記アーマチュア62に連結されている。
前記連動ロッド61、これらの連動ロッド66,68、
スプリング67およびアーマチュア62がスプールバル
ブ60とテーパローラー65を連動して作動させる連動
手段69を構成している。
【0030】次に、作用を説明する。まず、通常トルク
伝達の状態について説明する。図示しないソレノイドに
通電しないときは、図1に示すように、アーマチュア6
2は磁気吸引力を発生せず、図示の位置に保持される。
したがって、スプールバルブ60は、高圧室54を閉止
しており、ハウジング41とカム42はテーパローラー
65を介してかみ合っている。すなわち、図2(A)に
示すように、ハウジング41とカム42はテーパローラ
ー65を介してかみ合っており、図2(B),(C)に
示すように、カム42からの入力トルク(矢印a、参
照)はハウジング41に出力トルク(矢印b、参照)と
して伝達される。
【0031】すなわち、カム42とロータ47との間に
回転差が生じると、吐出行程にあるプランジャー49は
カム42のカム面43により軸方向に押し込まれる。こ
の時、吸入吐出孔51は吐出ポート53と通じているた
め、プランジャー49はプランジャー室48のオイルを
吸入吐出孔51からロータリバルブ52の吐出ポート5
3に押し出す。
【0032】吐出ポート53に押し出されたオイルは、
油路57から低圧室58への出口部に形成されたオリフ
ィスを通って吸入ポートに供給される。この時、オリフ
ィスの抵抗により、吐出ポート53およびプランジャー
室48の油圧が上昇し、プランジャー49に反力が発生
する。このプランジャー反力に逆ってカム42を回転さ
せることによりトルクが発生し、カム42とロータ47
との間でトルクが伝達される。なお、各吐出ポート53
は連通されているため、吐出行程にあるすべてのプラン
ジャー室48の油圧は等しくなる。
【0033】さらに、カム42が回転すると、吸入行程
となり、吸入吐出孔51は吸入ポートと通じるため、吸
入路のオイルは、吸入ポート、吸入吐出孔51を介して
プランジャー室48に吸入され、プランジャー49はカ
ム42のカム面43に沿って戻る。次に、フリーの状態
について説明する。
【0034】図示しないソレノイドコイルに通電する
と、アーマチュア62は、図1中左方向に移動し、これ
により、連動ロッド61を介してスプールバルブ60が
左方向に移動し、高圧室54を開放する。一方、アーマ
チュア62の移動により、連動ロッド68がスプリング
67を圧縮し、スプリング67の圧縮力で連動ロッド6
6によりテーパローラー65が左側に引っぱられ、待ち
機構が作動する。やがて継手のトルクが抜けるとカム4
2とハウジング41のかみ合いははずれる。この状態は
図2(D)に示され、カム42はハウジング41に対し
て完全にフリーになる。
【0035】したがって、ロータ47とプランジャー4
9およびカム42が入力軸45と一体で回転する。その
結果、引きずりトルクをほとんどゼロとすることがで
き、燃費を改善することができる。また、高差動を許容
し、高差動に対応することができる。次に、図3は本発
明の他の実施例を示す図である。
【0036】本実施例は、クラッチ機構としてスプラグ
を用いた例である。図3において、70はハウジング4
1とカム42の間に設けられるスプラグであり、スプラ
グ70にはスプリングよりなる連動ロッド71が固定さ
れている。連動ロッド71はアーマチュア62に連結さ
れ、アーマチュア62の移動により、スプラグ70を移
動させる。
【0037】トルクがかかっている場合は、連動ロッド
71がねじりを吸収し、待ち機構として作用する。本実
施例においても、前記実施例と同様な効果を得ることが
できる。
【0038】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、高圧室を開放するとともに、ハウジングとカムのか
み合いを開放するようにしたため、完全なフリー状態に
することができる。その結果、引きずりトルクをほとん
どゼロとすることができ、燃費を改善することができ
る。また、高差動を許容し、高差動に対応することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図
【図2】クラッチ機構の状態を示す図
【図3】他の実施例を示す要部図
【図4】従来例を示す断面図
【図5】リテーナと可動磁性体を示す断面図
【図6】可動磁性体を示す図
【図7】作用説明図
【図8】制御弁の通常動作を示す図
【図9】トルク特性を示すグラフ
【図10】制御弁のロックの状態を示す図
【図11】制御弁のリリーフ弁としての動作を示す図
【図12】制御弁のフリーの状態を示す図
【符号の説明】 41:ハウジング 41A:凹部 42:カム 43:カム面 44:スラスト軸受 45:入力軸 46:ラジアル軸受 47:ロータ 48:プランジャー室 49:プランジャー 50:リターンスプリング 51:吸入吐出孔 52:ロータリバルブ(弁体) 53:吐出ポート 54:高圧室 55:スラスト軸受 56:蓋部材 57:油路 58:低圧室 59:収納孔 60:スプールバルブ 61:連動ロッド 62:アーマチュア 63:スラストブロック 64:軸受 65:テーパローラー(クラッチ機構) 66:連動ロッド 67:スプリング 68:連動ロッド 69:連動手段 70:スプラグ(クラッチ機構) 71:連動ロッド
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 31/02,39/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対回転可能な入出力軸間に設けられ、オ
    イルを密封したケーシング内に容積型のオイルポンプと
    該オイルポンプ吐出口に通じ、吐出油を集める高圧室を
    備え、高圧油室からケーシング内低圧側油室へ通じる油
    路に流動抵抗発生手段と、外部からの制御により前記高
    圧室を開放する弁機構を設け、弁閉止時には前記入出力
    軸間の回転速度差に応じたトルクを伝達し、必要に応じ
    外部からの制御によって前記弁機構を開放し、伝達トル
    クを低くすることが可能な油圧式動力伝達継手におい
    て、 前記入出力軸と、前記オイルポンプ間を断続可能な機械
    式クラッチを設け、該クラッチと前記弁機構を待ち機構
    を介して連動させたことを特徴とする油圧式動力伝達継
    手。
  2. 【請求項2】前記クラッチとしてテーパローラーを用い
    たことを特徴とする前記請求項1の油圧式動力伝達継
    手。
  3. 【請求項3】前記クラッチとしてスプラグを用いたこと
    を特徴とする前記請求項1の油圧式動力伝達継手。
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