JP2815742B2 - 油圧式動力伝達継手 - Google Patents

油圧式動力伝達継手

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JP2815742B2
JP2815742B2 JP3338216A JP33821691A JP2815742B2 JP 2815742 B2 JP2815742 B2 JP 2815742B2 JP 3338216 A JP3338216 A JP 3338216A JP 33821691 A JP33821691 A JP 33821691A JP 2815742 B2 JP2815742 B2 JP 2815742B2
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悟 鈴木
剛央 山田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の駆動力配分に使
用する油圧式動力伝達継手に関する。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、特願平3−283426号
において、下記のような油圧式動力伝達継手を提案して
いる。すなわち、この油圧式動力伝達継手は、相対回転
可能な入出力軸間に設けられ、該入出力軸の差動回転に
よって駆動される油圧ポンプと、該油圧ポンプの出口部
に設けられ吐出油圧の流動抵抗を制御する制御弁と、外
部からの信号によって該制御弁を作動させるアクチュエ
ータを備え、上記入出力軸の回転速度差および外部から
の制御信号に応じたトルクを伝達する油圧式動力伝達継
手において、外部の部材に固定され、ソレノイドコイル
を取り巻いて、継手と非接触状態に保持される磁気枠
と、上記ソレノイドコイルへの通電によって磁気吸引力
を発生する可動磁性体と、上記可動磁性体の移動に伴っ
て段階的に荷重が変化するバネ部材と、上記ソレノイド
コイルへの通電電流を段階的に変化させることで、上記
可動磁性体を段階的に変位させるアクチュエータを構成
するとともに、上記可動磁性体の変位に応じて開口面積
が変化し、且つ圧油からの油圧反力を受けない弁を設け
たものである。
【0003】ソレノイドコイルに通電しないときは、図
13に示すように、可動磁性体101は移動せず、第2
の制御弁102は、弁体103の高圧室104と吸入路
105の連通を遮断し、第1の制御弁106は、高圧室
104から吸入路105に連通するオリフィス107を
開放している。したがって、この状態にあっては、通常
のトルク特性を得ることができる。
【0004】ソレノイドコイルに弱通電したときは、図
14に示すように、可動磁性体101は左方向に平行移
動し、これにより第1の制御弁106および第2の制御
弁102もともに左方向に平行移動して、第2の制御弁
102は高圧室104と吸入路105の連通を遮断した
状態を保持し、第1の制御弁106はオリフィス107
を閉止する。これにより、ロックの特性を得ることがで
きる。
【0005】ソレノイドコイルに強通電したときは、図
15に示すように、可動磁性体101はさらに左方向に
平行移動し、これにより第1の制御弁106および第2
の制御弁102もともにリテーナ108に当接する迄左
方向に平行移動して、第2の制御弁102は高圧室10
4と吸入路105を連通させ、第1の制御弁106はオ
リフィス107を閉止した状態を保持する。これによ
り、フリーの特性を得ることができる。なお、109は
ハウジング、110はカバー、111はアキュームレー
タピストン、112はストッパリングである。
【0006】また、特願平3−245463号におい
て、下記のような油圧式動力伝達継手を提案している。
すなわち、この油圧式動力伝達継手は、相対回転可能な
入出力軸間に設けられ、前記両軸の差動回転によって駆
動される油圧ポンプと;該油圧ポンプの出口部に設けら
れ吐出油の流動抵抗を制御する制御弁と;外部からの信
号によって、該制御弁を作動させるアクチュエータを備
え;前記両軸の回転速度差および外部からの制御信号に
応じたトルクを伝達する油圧式動力伝達継手において;
前記油圧ポンプからの吐出油を集めるリング状の高圧室
と、外部の部材に固定され、ソレノイドコイルを収納
し、継手と非接触状態に保持される磁気枠と、前記ソレ
ノイドコイルへの通電によって磁気吸引力を発生する前
記アクチュエータとしてのリング状の可動磁性体を備
え、前記各部分が継手軸に対して同心状に配置されると
ともに、前記可動磁性体の磁気吸引力に応じて前記高圧
室の圧力を制御する前記制御弁としてのリリーフ弁を継
手軸中心部から離して設けたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の油圧式動力伝達継手にあっては、誤ってロッ
ク状態のまま、急発進すると、継手に過大なトルクが加
わり、破損する危険があり、それをさける為にじょうぶ
な設計をすると継手が大きく、コストも高くなるという
問題があった。
【0008】また、ロック状態のまま舗装路に出ると、
タイトコーナーブレーキング現象がひどかった。さら
に、前者の場合にはロックに対するリターンスプリング
か弱い場合、スプール弁がスティックすると戻り不良に
より、ロックしたままになる危険があった。
【0009】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、ロック時に所定の油圧でリリ
ーフさせることにより、継手の破損を防止し、タイトコ
ーナーブレーキング現象を回避し、ロックしたままにな
る危険を防止することができる油圧式動力伝達継手を提
供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、相対回転可能な入出力軸間に設けられ、
前記両軸の差動回転によって駆動される油圧ポンプと;
該油圧ポンプの出口部に設けられ吐出油の流動抵抗を制
御する制御弁と;外部からの信号によって、該制御弁を
作動させるアクチュエータを備え;前記両軸の回転速度
差および外部からの制御信号に応じたトルクを伝達する
油圧式動力伝達継手において;アクチュエータが動作し
ない時に、前記油圧ポンプからの吐出口を所定の面積で
絞るオリフィスと、アクチュエータの動作によって、前
記オリフィスを流出側から塞ぐように閉止する前記制御
弁と、該制御弁とアクチュエータの間にあって、制御弁
を所定の荷重で付勢するばね部材を備え、アクチュエー
タの動作によってオリフィスを閉止した場合でも、油圧
ポンプの圧力がばね部材の荷重によって決まる所定の値
を超えた場合には、制御弁がばね荷重に打ち勝って移動
し、オリフィスを開くようにしたものである。
【0011】
【作用】本発明においては、例えば、油圧ポンプのリリ
ーフ圧を、ラフロード走行時のタイヤスリップ限界トル
ク以上で、かつ、舗装路走行時のタイヤスリップ限界ト
ルク以下となるように設定する。これにより、誤ってロ
ック状態のまま、急発進して継手に過大なトルクが加わ
っても、オリフィスを開き、加わるトルクを低下させる
ので、継手が破損するのを防止することができる。
【0012】また、ロック状態のまま舗装路に出ても、
舗装路でのタイヤスリップ限界より小さいトルクしか発
生しない為、完全にロックした場合に比べてタイトコー
ナーブレーキング現象を緩和することができる。さら
に、制御弁のスティックを防止することができ、ロック
したままになる危険を防止することができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜図11は本発明の一実施例を示す図であ
る。まず、構成を説明すると、図1において、1はハウ
ジングであり、ハウジング1は図示しない出力軸に連結
され、出力軸と一体的に回転する。
【0014】尚、ハウジング1は非磁性体でできたハウ
ジング非磁性部1Bと磁性体でできた他の部分が一体と
なっている。2はカムであり、カム2はハウジング1の
内側面に所定の角度回転可能に支持される。カム2は、
複数のカム山とカム谷からなるカム面2Aを有し、その
外周であって、側面にカム山があるところに位置決め兼
トルク伝達用の複数の突起2Bを有する。
【0015】カム2は、その突起2Bがハウジング1に
形成した切欠き1Aに係合して、ロータ3の回転方向に
ハウジング1と一体で回転し、ロータ3の回転方向が変
わると、カム2はロータ3とともにつれ回りし、カム2
の突起2Bがハウジング1の切欠き1Aに当るまで回転
した後に、ハウジング1と一体で回転する。ロータ3は
ハウジング1内に回転自在に収納され、入力軸4に結合
され、入力軸4と一体で回転する。
【0016】ロータ3には、軸方向に複数個のプランジ
ャー室5が形成され、プランジャー室5内は複数個のプ
ランジャー6がリターンスプリング7を介して摺動自在
に収納されている。また、ロータ3には複数の吸入吐出
孔8が各プランジャー室5に通じるように形成されてい
る。9は吸入ポート10、吸入路11および吐出ポート
12が形成されたバルブであり、バルブ9は、ハウジン
グ1の切欠き1Aに突起13を係合させることにより、
ハウジング1に位置決め固定されている。
【0017】また、吐出ポート12は高圧室14に連通
し、高圧室14は、バルブ9に形成したオリフィス(流
動抵抗発生手段)15を介して吸入ポート10に連通可
能となっている。プランジャー6が吸入工程にある場合
は、バルブ9の吸入ポート10とロータ3の吸入吐出孔
8が通じる位置関係となり、オリフィス15、吸入路1
1、吸入ポート10、ロータ3の吸入吐出孔8を通じ
て、プランジャー室5にオイルを吸入することができ
る。
【0018】また、プランジャー6が吐出工程にある場
合は、吸入工程と逆の関係となり、ロータ3の吸入吐出
孔8はバルブ9の吐出ポート12、高圧室14に通じ
る。16はベアリング54で支持された磁性体のリテー
ナであり、リテーナ16はハウジング1の内周に固定さ
れ、ハウジング1と一体で回転する。リテーナ16には
挿入孔17,18が形成され、挿入孔17,18にはバ
ルブ9の突出部19,20がそれぞれ摺動自在に挿入さ
れる。なお、21はオイルシール43の抜け止めを行う
スナップリングである。
【0019】22は磁気枠であり、磁気枠22は外部の
部材に固定され、継手と非接触状態に保持される。磁気
枠22は継手軸に対して同心状に配置され、磁気枠22
内にはソレノイドコイル23が収納される。24はソレ
ノイドコイル23への通電により磁気吸引力を発生する
可動磁性体であり、可動磁性体24はハウジング1内に
リテーナ16に相対して移動可能に収納される。可動磁
性体24の図中右方向へのストッパとしてはストッパリ
ング25がハウジング1の内周に設けられている。
【0020】26はロックバルブとしての第1の制御弁
であり、第1の制御弁26は一端側がバルブ9のバルブ
孔27内に摺動自在に収納され、また、他端側が可動磁
性体24に形成した挿入用切欠き部28に挿入されてい
る。第1の制御弁26と可動磁性体24の間にはリリー
フ用のスプリング(ばね部材)29が介装されている。
【0021】可動磁性体24の作動により、第1の制御
弁26でオリフィス15を閉止した場合でも、高圧室1
5の圧力がリリーフ用のスプリング29の荷重によって
決まる所定の値を越えた場合には、第1の制御弁26が
スプリング29のばね荷重に打ち勝って図中右方向に移
動し、オリフィス15を開く。リリーフ圧としては、例
えばラフロード走行時のタイヤスリップ限界トルク以上
で、かつ、舗装路におけるタイヤスリップ限界トルク以
下となるように設定する。
【0022】30はフリーバルブとしての第2の制御弁
であり、第2の制御弁30は、一端側がバルブ孔31内
に摺動自在に収納され、他端側の溝部32が可動磁性体
24に形成した挿入よあ切欠き部33に挿入されてい
る。可動磁性体24、ソレノイドコイル23および磁気
枠22が全体としてアクチュエータを構成しており、ア
クチュエータは第1,第2の制御弁26,30の作動を
制御する。
【0023】リテーナ16と可動磁性体24の間には、
図2および図3に示すように、上側の2ケ所において、
付勢力が強いスプリング34が、また、下側の2ケ所に
おいて、付勢力が弱いスプリング35が、それぞれ介装
されている。スプリング34,35は可動磁性体24の
継手軸中心を通る垂直線に対して、それぞれ対称となる
位置に設けられ、スプリング34間には第2の制御弁3
0が、スプリング35間には第1の制御弁26が、それ
ぞれ設けられている。
【0024】第1の制御弁26と第2の制御弁30は可
動磁性体24の継手軸中心から離れた対称位置に設けら
れる。36,37はリテーナ16と可動磁性体24を連
結し、スプリング34,35を挿入する抜け止めピンで
ある。図1中、38はハウジング1と一体で回転するア
キュームレータピストンであり、アキュームレータピス
トン38は、封入油の熱膨張を吸収するために設けられ
ている。アキュームレータピストン38とハウジング1
に固定したカバー39の間にはリターンスプリング40
が介装されている。
【0025】なお、41はスプライン、42,43はオ
イルシール、44はベアリング、45はニードルベアリ
ング、46,47,50はシールリングである。また、
前記スプリング34,35は、図4および図5に示すよ
うに、可動磁性体24の上側にのみ設けるようにしても
良い。図4および図5において、48は付勢力が強いス
プリングであり、スプリング48はリテーナ16と可動
磁性体24の間に、これらの上側において、介装されて
いる。スプリング48は可動磁性体24の継手軸中心を
通る垂直線に対して対称となる位置に一対配置され、リ
テーナ16と可動磁性体24の下側にはスプリングは介
装されない。なお、49は支点になるスナップリングで
ある。この場合には、弱いスプリングが不要となる。
【0026】次に、動作を説明する。まず、通常特性に
ついて説明する。ソレノイドコイル23に通電しないと
きは、図6(A)に示すように、可動磁性体24は磁気
吸引力を発生せず、図示の位置に保持される。したがっ
て、スプリング34,35は圧縮されない。
【0027】このため、図7に示すように、第2の制御
弁30は高圧室14と吸入路11を連通させるバルブ孔
31を閉止した状態にある。一方、第1の制御弁26は
オリフィス15を開放しているので、オイルは矢印で示
すように流れる。すなわち、吐出ポート12に押し出さ
れたオイルは、高圧室14、オリフィス15を通って吸
入路11に供給される。このとき、オリフィス15の抵
抗により高圧室14、吐出ポート12およびプランジャ
ー室5の油圧が上昇し、プランジャー6に反力が発生す
る。このプランジャー反力に逆ってカム2を回転させる
ことによりトルクが発生し、カム2とロータ3との間で
トルクが伝達される。
【0028】このときのトルク特性は、図8のAに示さ
れ、差動回転数ΔNの2乗に比例したトルクTとなる。
次に、ロックの特性について説明する。ソレノイドコイ
ル23に弱通電したときは、図6(B)に示すように、
強いスプリング34は圧縮しないが、弱いスプリング3
5を圧縮するので、可動磁性体24の下側は、リテーナ
16に当接した状態になる。
【0029】このため、図9に示すように、第2の制御
弁30は高圧室14と吸入路11を連通するバルブ孔3
1を閉止した状態のままであるが、第1の制御弁26は
リリーフ用のスプリング29の圧縮力によりオリフィス
15を閉止する。このときトルク特性は、図8のBに示
され、ロックの状態になる。次に、リリーフ特性を説明
する。
【0030】ロックした状態において、図10で示すよ
うに、高圧室14の油圧がリリーフ用のスプリング29
の荷重によって決まる所定の値を越えると、第1の制御
弁26はリリーフバルブとして作動し、図10中右方向
に移動して、オリフィス15を開く。この場合のトルク
特性は、図8のDに示すようなリリーフ特性となる。
【0031】図8中Eはラフロード走行時のタイヤスリ
ップ限界トルクを、Fは舗装路走行時のタイヤスリップ
限界トルクを、それぞれ示し、リリーフ圧を、トルクE
以上でトルクF以下となるように、設定する。したがっ
て、誤ってロック状態のまま急発進して、継手に過大ト
ルクが加わるときも、油圧をリリーフするため、トルク
を低下させ、通常のトルク特性とすることができるの
で、継手の破損を防止することができる。
【0032】また、図8のDのリリーフ特性が得られる
ので、ロック状態で舗装路に出たとき生じるタイトコー
ナーブレーキング現象を回避することができる。さら
に、第1の制御弁26がスティックすることを防止する
ことができるので、ロックしたままになる危険を防止す
ることができる。次に、フリーの特性について説明す
る。
【0033】ソレノイドコイル23に強通電したとき
は、図6(C)に示すように、可動磁性体24は弱いス
プリング35だけでなく、強いスプリング34を圧縮し
て、移動し、全体がリテーナ16に当接した状態にな
る。このため、図11に示すように、第1の制御弁26
はオリフィス15を閉止した状態を保持し、第2の制御
弁30は、高圧室14と吸入路11を連通するバルブ孔
31を開放する。このため、高圧室14のオイルは、オ
リフィス15を通らないで、そのまま吸入路11に流れ
る。
【0034】このときのトルク特性は、図8のCに示さ
れ、フリーの状態になる。図1において、51は接触防
止部材としてのリング状部材(非磁性体)であり、リン
グ状部材51は吸引対象部材であるリテーナ16側また
は可動磁性体24側に設けられる。これにより、通電時
でも可動磁性体24がリテーナ16に接触しないように
している。
【0035】これは電流を切った時に、残留磁気によっ
て可動磁性体24がリテーナ16に吸引されたままにな
ることを防止する為のものであり、これにより、ハウジ
ング1、リテーナ16、可動磁性体24は磁気特性の悪
い安価な鋼材を使うことができる。次に、図12は本発
明の他の実施例を示す図である。
【0036】図12において、52は抜け止めピンであ
り、抜け止めピン52により、リテーナ16と可動磁性
体24は上部において当接した状態で連結されている。
26はロックバルブおよびリリーフバルブとして作動す
る第1の制御弁であり、第1の制御弁26と可動磁性体
24の間にはリリーフ用のスプリング29が介装されて
いる。
【0037】可動磁性体24の作動により、第1の制御
弁26がオリフィス15を閉止した場合でも、高圧室1
4の油圧がリリーフ用のスプリング29の荷重によって
決めた所定の値を越えると、第1の制御弁26はスプリ
ング29の荷重に打ち勝って、図12中右方向に移動
し、オリフィス15を開く。したがって、図8のDに示
すようなリリーフ特性が得られる。本実施例においても
前記実施例と同様な効果が得られる。
【0038】なお、可動磁性体24が傾斜した後に移動
する例、または、傾斜した状態から移動する例について
説明したが、これに限らず、可動磁性体24が平行移動
する場合にも、本発明を適用することができる。また、
フリー用制御弁がない場合にも適用することができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、誤ってロック状態のまま、急発進し、継手に過大な
トルクが加わるとき、継手の破損を防止することができ
る。また、ロック状態のまま舗装路に出たとき生じるタ
イトコーナーブレーキング現象を回避することができ
る。さらに、制御弁のスティック状態を防止することが
できるため、ロックしたままになる危険を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図
【図2】リテーナと可動磁性体の断面図
【図3】可動磁性体の正面図
【図4】リテーナと可動磁性体の他の断面図
【図5】可動磁性体の他の正面図
【図6】可動磁性体の動作説明図
【図7】通常特性の動作説明図
【図8】トルク特性を示すグラフ
【図9】ロック特性の動作説明図
【図10】ロック時のリリーフ弁の作動説明図
【図11】フリー特性の動作説明図
【図12】本発明の他の実施例を示す断面図
【図13】従来の通常特性の説明図
【図14】従来のロック特性の説明図
【図15】従来のフリー特性の説明図
【符号の説明】
1:ハウジング 1A:切欠き 2:カム 2A:カム面 2B:突起 3:ロータ 4:入力軸 5:プランジャー室 6:プランジャー 7:リターンスプリング 8:吸入吐出孔 9:バルブ 10:吸入ポート 11:吸入路 12:吐出ポート 13:突起 14:高圧室 15:オリフィス 16:リテーナ(吸引対象部材) 17,18:挿入孔 19,20:突出部 21:スナップリング 22:磁気枠 23:ソレノイドコイル 24:可動磁性体 25:ストッパリング 26:第1の制御弁 27:バルブ孔 28:挿入用切欠き部 29:リリーフ用のスプリング(ばね部材) 30:第2の制御弁 31:バルブ孔 32:溝部 33:挿入用切欠き部 34:強いスプリング 35:弱いスプリング 36,37:抜け止めピン 38:アキュームレータピストン 39:カバー 40:リターンスプリング 41:スプライン 42,43:オイルシール 44:ベアリング 45:ニードルベアリング 46,47:シールリング 48:強いスプリング 49:スナップリング 50:シールリング 51:リング状部材 52:抜け止めピン 54:ベアリング
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16D 31/00 F16D 31/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相対回転可能な入出力軸間に設けられ、前
    記両軸の差動回転によって駆動される油圧ポンプと;該
    油圧ポンプの出口部に設けられ吐出油の流動抵抗を制御
    する制御弁と;外部からの信号によって、該制御弁を作
    動させるアクチュエータを備え;前記両軸の回転速度差
    および外部からの制御信号に応じたトルクを伝達する油
    圧式動力伝達継手において;アクチュエータが動作しな
    い時に、前記油圧ポンプからの吐出口を所定の面積で絞
    るオリフィスと、 アクチュエータの動作によって、前記オリフィスを流出
    側から塞ぐように閉止する前記制御弁と、 該制御弁とアクチュエータの間にあって、制御弁を所定
    の荷重で付勢するばね部材を備え、 アクチュエータの動作によってオリフィスを閉止した場
    合でも、油圧ポンプの圧力がばね部材の荷重によって決
    まる所定の値を超えた場合には、制御弁がばね荷重に打
    ち勝って移動し、オリフィスを開くことを特徴とする油
    圧式動力伝達継手。
  2. 【請求項2】前記アクチュエータがコイルに流す電流に
    応じた荷重を発生する電磁式アクチュエータであること
    を特徴とする前記請求項1の油圧式動力伝達継手。
JP3338216A 1991-12-20 1991-12-20 油圧式動力伝達継手 Expired - Lifetime JP2815742B2 (ja)

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JP3215404B2 (ja) * 1989-07-26 2001-10-09 株式会社富士鉄工所 油圧式動力伝達継手

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