JPH0544588Y2 - - Google Patents

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JPH0544588Y2
JPH0544588Y2 JP18348187U JP18348187U JPH0544588Y2 JP H0544588 Y2 JPH0544588 Y2 JP H0544588Y2 JP 18348187 U JP18348187 U JP 18348187U JP 18348187 U JP18348187 U JP 18348187U JP H0544588 Y2 JPH0544588 Y2 JP H0544588Y2
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、油圧クラツチを緩やかに作動させる
昇圧制御弁に関する。
(従来技術及びその課題) 例えば、トラクタ等において、油圧クラツチを
接続動作する場合、作動油の圧力上昇が急である
と、原動機から従動軸へのトルク伝達が急激に行
われ、乗り心地や操作性がよくなく、トルク伝達
系に弊害が発生する。したがつて、従来から緩や
かに圧力を上昇させる昇圧制御弁が知られてい
る。
この種の昇圧制御弁に関して本件出願人は第3
図の先行技術を開発している(実公昭62−15060
号)。第3図の昇圧制御弁は、略筒状のケーシン
グ10に形成された1次側通路11と2次側通路
12を開閉する有底筒状のプランジヤ14を、そ
のケーシング10内に第1スプリング15で閉弁
方向に付勢して変位自在に設け、前記プランジヤ
14の内方に形成されたバランス室16と前記1
次側通路11とを連通する絞り通路17を形成
し、前記バランス室16内に第2スプリング18
で付勢することにより変位自在なピストン19
を、前記プランジヤ14と同心状に設けてある。
第3図の昇圧制御弁では、圧力制御状態でのプ
ランジヤ14のリフト量が極僅かであるので、微
細な塵芥がプランジヤ14とケーシング10の弁
座10aとの間に噛み込み易いという点で改善の
余地がある。
(考案の目的) 本考案は、プランジヤと弁座の間に塵芥を噛み
込むことを防止できる油圧クラツチ用昇圧制御弁
を提供することを目的としている。
(考案の構成) (1) 技術的手段 本考案は略筒状のケーシング31の一端部31
a内に形成された1次側通路33と前記1次側通
路33の他端側に順次シリンダ部50と環状溝5
1を介して大気に連通する2次側通路34とを開
閉する他端側に開放した有底筒状のプランジヤ3
7を、前記ケーシング31の中間部31b内の大
径シリンダ部64に第1スプリング36で一端側
閉弁方向に付勢して摺動自在に設け、前記プラン
ジヤ37の中径シリンダ部65の底面と前記中径
シリンダ部65内に嵌合したピストン40との間
に形成されたバランス室38と前記1次側通路3
3とを連通する絞り孔39をプランジヤ37の底
部66に形成し、前記中径シリンダ部65内のピ
ストン40を第2スプリング41で前記一端側に
付勢し、前記シリンダ部50に摺動自在に嵌合し
かつ1次側通路33に向かつて開いた略有底円筒
状の摺動部52を前記プランジヤ37の底部66
に一体に形成し、前記円筒状の摺動部52に前記
1次側通路33と2次側通路34とを開閉する半
径方向の貫通孔54を形成して前記プランジヤ3
7が最も一端側にある閉弁状態から他端側へ僅か
に移動してから前記貫通孔54の縁がシリンダ部
50の他端の制御エツジ51aを通過するにつれ
て貫通孔54の開度が次第に増加するようにした
ことを特徴とする油圧クラツチ用昇圧制御弁であ
る。
(2) 作用 圧力制御状態において、作動油は貫通孔と制御
エツジによつて形成される半円状の開口部を通つ
て流れるので、1次側圧力と開口部と通過する流
量によつて決まる開口面積を確保するためには、
プランジヤのリフト量が比較的大きくなり、微細
な塵芥は前記開口部に引掛からず、塵芥の噛み込
みがなくなる。
(実施例) 本考案の昇圧制御弁を採用した例えばトラクタ
の油圧クラツチ回路を示す第1図で、20は油圧
ポンプである。油圧ポンプ20にはリリーフ弁2
1、切換弁22が接続し、油圧クラツチ用シリン
ダ23には配管24が繋がつている。配管24の
途中から配管25が分岐し、この配管25に本考
案の要旨である昇圧制御弁30が接続している。
昇圧制御弁30のケーシング31は略円筒形を
なし、ケーシング31の一端部31aの外周面に
はねじ部32が形成してある。ねじ部32の内方
には1次側通路33が穿孔され、この1次側通路
33に隣接するごとく2次側通路34をケーシン
グ31の側面に複数個穿孔してある。1次側通路
33と2次側通路34との間にシリンダ部50、
環状溝51を設け、両者により制御エツジ51a
を形成している。
1次側通路33と2次側通路34は、ケーシン
グ31内のスプリング室35に収容された第1ス
プリング36により図中の左方(閉弁方向)に付
勢されているプランジヤ37で、詳しくは後述す
るように1次側通路33のシリンダ部50におい
て、連通或は遮断されるようになつている。この
第1スプリング36は1次側通路33と後述する
バランス室38との圧力が等しくなつたとき、プ
ランジヤ37の摺動部52をシリンダ部50にし
つくりと嵌合して摺動部52の貫通孔54を閉塞
するように押圧する機能を備えている。
前記プランジヤ37の先端部37aにはプラン
ジヤ37の内方に形成されたバランス室38と1
次側通路33とを連通する絞り孔39が穿孔して
ある。この先端部37aに連続して絞り孔39を
囲むように、1次側通路33に向かつて開いた前
記摺動部52が円筒面状のシリンダ部50に油密
状態で摺動自在にしつくりと嵌合している。
この摺動部52には貫通孔54が円周方向の2
箇所に略等間隔を隔てて穿孔してある。したがつ
て、この貫通孔54がシリンダ部50で閉塞され
ている間は、1次側通路33と2次側通路34は
遮断され、貫通孔54がシリンダ部50から外れ
た時に、貫通孔54と制御エツジ51aによつて
形成される開口部により、1次側通路33と2次
側通路34が連通するようになつている。
また、プランジヤ37の図中右端部には外向き
フランジ状のストツパ56が一体に突出し、スト
ツパ56はケーシング31の段部58に昇圧制御
弁30の非作動時には衝合してプランジヤ37の
左方への摺動を規制している。
前記バランス室38は中径シリンダ部65内に
摺動自在に嵌合したピストン40の一端側(第1
図の左側)に形成されている。ピストン40の外
周面には油溝60が形成され、ピストン40の摺
動を滑らかにしている。このピストン40はスプ
リング室35に収容された第2スプリング41で
図中の左方へ付勢されている。第2スプリング4
1はバランス室38の圧力がある値以上になるま
で、ピストン40を静止しておく機能を果たす。
前記ケーシング31のスプリング室35の後端
は、シール42を介した蓋体43により閉止され
ており、これが前記第1スプリング36と第2ス
プリング41の他端を保持するとともに、前記ピ
ストン40の背部から突出したロツド44の端面
44aが当接して、ピストン40の移動を阻止す
るようになつている。
なお、スプリング室35が外気に連通する孔4
5がケーシング31に穿孔されており、この孔4
5は主としてピストン40の動きによりロツド4
4が排除するスプリング室35内の空気を排出す
るためのものである。
次に作用を説明する。前記切換弁22をクラツ
チ接続方向へ切換えると、1次側通路33及び油
圧クラツチ用シリンダ23の圧力がP1(第2図)
まで上昇し、油圧クラツチ用シリンダ23内のピ
ストン63が移動を開始する。時間T1が経過し
てピストン63の移動が終わると、油圧クラツチ
用シリンダ23内の圧力が更に上昇を続け、トル
クが伝達され始める。
このとき、1次側通路33からバランス室38
へ作動油が流れるので、絞り孔39の前後におい
て圧力差が生じる。この圧力差によりプランジヤ
37が第1スプリング36に抗して図中の右方へ
移動すると、プランジヤ37の摺動部52がシリ
ンダ部50を摺動し、貫通孔54がシリンダ部5
0の右端(他端)の制御エツジ51aから外れて
開口する。したがつて、作動油の一部が1次側通
路33から2次側通路34へ流出し、図示しない
油タンクに排出される。
ここで、バランス室38の圧力は第2スプリン
グ41のばね力に対応する圧力となり、バランス
室38の圧力と第1スプリング36のばね力の和
と、1次側通路33の圧力とがバランスするよう
にプランジヤ37を移動して、1次側通路33の
圧力すなわち油圧クラツチ用シリンダ23内の油
圧を調整する。
前記貫通孔54の断面積は比較的小さいので、
1次側通路33内の圧力と貫通孔54の開口部を
通過する流量によつて決まる開口面積を確保する
ために、プランジヤ37は比較的大きくリフトす
る。すなわち第2a図に示すように、同一の開口
面積を得るために、従来では特性70のように例え
ば0.1mm(100μ)のストロークしかプランジヤ1
4(第3図)は摺動しないが、第1図の場合では
特性71のように例えば1mm摺動する。したがつ
て、第3図の従来のように弁座10aとプランジ
ヤ14との間に塵芥が噛み込むことはなく、塵芥
は貫通孔54を通つて流れて終う。なお、貫通孔
54の断面積及び個数は、作動油の流量とプラン
ジヤ37の必要なリフト量に対応して適宜に調整
可能である。
圧力制御状態においては、1次側通路33の圧
力は、バランス室38の圧力よりも第1スプリン
グ36のばね力だけ高い圧力、すなわち、第2ス
プリング41のばね力と第1スプリング36のば
ね力の和に釣り合う圧力となつている。
その結果、ピストン40が移動して第2スプリ
ング41の撓み量が増加していくと、1次側通路
33の圧力もピストン40の移動に応じて第2図
のP2にまで上昇する。
更にピストン40の移動が進み、ロツド44が
スプリング室35端の蓋体43に当接すると、バ
ランス室38への作動油の流入が止まり、絞り孔
39を通過する作動油の流れが無くなるので、絞
り孔39の前後に生じていた圧力差も無くなり、
1次側通路33とバランス室38の圧力が等しく
なる。
このとき、プランジヤ37は第1スプリング3
6によつて左方に押される。プランジヤ37の摺
動部52がシリンダ部50内に挿入され、貫通孔
54がシリンダ部50で閉塞されると、1次側通
路33と2次側通路34が遮断される。この間の
時間T2において、例えば第2図の線Aで示すよ
うに油圧クラツチ用シリンダ23の圧力がP2ま
で上昇すると、クラツチの伝達回転数も同図に示
すように滑らかに上昇する。
このように1次側通路33、2次側通路34の
連通が遮断された時点において、1次側通路33
の圧力はこの昇圧制御弁30による圧力調整から
解放され、油圧クラツチ用シリンダ23の圧力は
本来の上昇速度で所定のクラツチ接続圧力である
P3まで上昇する。
(考案の効果) 以上説明したように本考案による油圧クラツチ
用昇圧制御弁では、ケーシング31の1次側通路
33のプランジヤ37の先端部37aに対向する
部分に、シリンダ部50を形成し、このシリンダ
部50に摺動自在に嵌合しかつ1次側通路33に
向かつて開いた略円筒状の有底の摺動部52を、
前記プランジヤ37と一体に形成し、この摺動部
52に前記1次側通路33と2次側通路34を開
閉する貫通孔54を形成したので、昇圧制御弁3
0による圧力調整時にプランジヤ37は必要な開
口面積を確保するために、比較的大きくリフトす
ることになる。したがつて、第3図の従来のよう
に弁座10aとプランジヤ14との間に塵芥が噛
み込むことはなく、この塵芥の噛み込みによつて
第2図の時間T2以後に油圧クラツチ用シリンダ
23の油圧が上昇しなくなることを防止できる。
以上により、昇圧制御弁30は塵芥が多く混入
した作動油を使用する場合においても、確実に作
動するため従来の構成と比して作動油中の塵芥に
対する信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を採用した昇圧制御弁を示す構
造略図、第2図は時間とクラツチ圧力及びクラツ
チ回転数のグラフ、第2a図は開口面積とストロ
ークのグラフ、第3図は従来例の縦断面図であ
る。 30……昇圧制御弁、31……ケーシング、3
3……1次側通路、34……2次側通路、36…
…第1スプリング、37……プランジヤ、38…
…バランス室、39……絞り孔、50……シリン
ダ部、52……摺動部、54……貫通孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 略筒状のケーシング31の一端部31a内に形
    成された1次側通路33と前記1次側通路33の
    他端側に順次シリンダ部50と環状溝51を介し
    て大気に連通する2次側通路34とを開閉する他
    端側に開放した有底筒状のプランジヤ37を、前
    記ケーシング31の中間部31b内の大径シリン
    ダ部64に第1スプリング36で一端側閉弁方向
    に付勢して摺動自在に設け、前記プランジヤ37
    の中径シリンダ部65の底面と前記中径シリンダ
    部65内に嵌合したピストン40との間に形成さ
    れたバランス室38と前記1次側通路33とを連
    通する絞り孔39をプランジヤ37の底部66に
    形成し、前記中径シリンダ部65内のピストン4
    0を第2スプリング41で前記一端側に付勢し、
    前記シリンダ部50に摺動自在に嵌合しかつ1次
    側通路33に向かつて開いた略有底円筒状の摺動
    部52を前記プランジヤ37の底部66に一体に
    形成し、前記円筒状の摺動部52に前記1次側通
    路33と2次側通路34とを開閉する半径方向の
    貫通孔54を形成して前記プランジヤ37が最も
    一端側にある閉弁状態から他端側へ僅かに移動し
    てから前記貫通孔54の縁がシリンダ部50の他
    端の制御エツジ51aを通過するにつれて貫通孔
    54の開度が次第に増加するようにしたことを特
    徴とする油圧クラツチ用昇圧制御弁。
JP18348187U 1987-11-30 1987-11-30 Expired - Lifetime JPH0544588Y2 (ja)

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JPH0187339U JPH0187339U (ja) 1989-06-09
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