JPH0614502U - ショックレスバルブ - Google Patents

ショックレスバルブ

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JPH0614502U
JPH0614502U JP5859192U JP5859192U JPH0614502U JP H0614502 U JPH0614502 U JP H0614502U JP 5859192 U JP5859192 U JP 5859192U JP 5859192 U JP5859192 U JP 5859192U JP H0614502 U JPH0614502 U JP H0614502U
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annular
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多喜男 馬場
秀一郎 北村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コントロールバルブ等の操作性及び油圧回路
全体の耐久性を向上できると共に、小型及び低コスト化
し得るショックレスバルブを提供する。 【構成】 入力ポート12と出力ポート14との間の本
体10内に移動自在に設けられた筒状をなす第1弁16
と、第1弁16を出力ポート16方向に付勢して、第1
環状弁座10aに押接する第1スプリング18と、第1
弁16内部に移動自在に設けられた第2弁20と、第2
弁20を入力ポート12方向に付勢して、第2環状弁座
16aに押接する第2スプリング22と、第2弁20が
出力ポート14方向に移動された際、第2環状弁座16
a内を通じて入力ポート12と出力ポート14を連絡す
る流路と、第1弁16が入力ポート12側に後退された
際、第1環状弁座10a内等を通じて出力ポート14側
と入力ポート12側を接続する流路と、入力ポート12
側と出力ポート14側を常時連通する絞り連通路24と
を具備する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ショックレスバルブに関し、さらに詳細には、油圧アクチュエータ の駆動を制御するコントロールバルブと、該コントロールバルブの動作を制御す るパイロットバルブとの間等に配設され、コントロールバルブ等の動作を緩衝す るショックレスバルブに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、油圧ショベル等の油圧アクチュエータの駆動を制御するコントロー ルバルブを有する油圧回路においては、そのコントロールバルブの動作を制御す るために、パイロットバルブが使用されている。 そして、かかるパイロットバルブの操作によるコントロールバルブの衝撃的な 動作を緩衝するために、油圧アクチュエータの駆動を制御するコントロールバル ブと、該コントロールバルブの動作を制御するパイロットバルブとの間には、図 3の油圧回路図に示すように、ショックレスバルブ1を配設することが行われて いる。なお、図3において、8はパイロットバルブ、2はコントロールバルブ、 3は油圧ポンプ、5は油圧アクチュエータ部、6はパイロットバルブ用油圧ポン プ、7は油タンクである。
【0003】 従来のショックレスバルブの構成及びその作用効果を、図5の断面図に基づい て説明する。 先ず、油圧アクチュエータ5を駆動させるために、パイロットバルブ8から、 圧油を出力した場合について説明する。なお、パイロットバルブ8は、二つの減 圧弁から構成されており、パイロットバルブ用油圧ポンプ6の圧油を調整して、 所望の圧油を、コントロールバルブ2の動作を制御すべく、適宜その両サイドに 出力できる。
【0004】 パイロットバルブ8から出力された圧油が、入力ポート50側から流入すると 、本体部54に設けられた連通路56、本体部54内部の流体室58に形成され た第1環状溝60を経由し、流体室58内に長手方向に移動可能に挿入されたス プール62の第1連通穴64を通過して入力ポート側スプール内室66に流入さ れる。そして、その圧油は絞り連通孔68を通過して、出力ポート52側へ流入 する。油が絞り連通孔68を通過すると、絞り連通孔68の前後に差圧が発生し 、この差圧が第1スプリング70の付勢力より大きくなると、スプール62が、 第1スプリング70の付勢力に抗して、出力ポート52側に移動される。すると 、中立位置にあったスプール62が移動することで、第1環状溝60と第2環状 溝72とがスプールの外周溝74によって連通されるため、圧油は第2連通穴7 6を通過して出力ポート側スプール内室78内に流入する。このようにして、入 力ポート50から流入した圧油が出力ポート52から出力され、コントロールバ ルブ2のスプールをバネの付勢力に抗して一方に押圧し、該コントロールバルブ 2の制御がなされる。
【0005】 このとき、ショックレスバルブ1が、パイロットバルブ8とコントロールバル ブ2との間に介在することによって、コントロールバルブ2の動作には、図6( パイロットバルブによる制御変位量とコントロールバルブの被制御変位量との経 時的関係を示すグラフ)に示すような応答の遅れが生ずる。この応答の遅れは、 コントロールバルブ2の衝撃的な動作を緩和するように作用する。 そして、コントロールバルブ2のスプールが、所定の位置まで移動し、そのス プールを押圧する圧力と、パイロットバルブ8から出力される圧油の圧力とが釣 り合った際には、圧油の流れが停止するから、ショックレスバルプ1のスプール 62は、第1スプリング70と第2スプリング80の釣り合った位置、すなわち 、中立位置に戻る。
【0006】 次に、油圧アクチュエータ5を駆動を停止させるために、パイロットバルブ8 による圧油の出力を停止する場合について説明する。 パイロットバルブ8をレバー等によって中立位置にセットすると、パイロット バルブ8のコントロールバルブ2の両サイドに対する圧油の出力は停止し、その 制御用油圧回路は油タンク7と連通するから、ショックレスバルブ1の入力ポー ト50側の圧力は急激に低くなる。このとき、コントロールバルブ2のスプール は、該スプールの両端に配設されたスプリングの一方によって、その中立位置に 戻るべく付勢されており、この付勢力によって出力ポート側52の圧力が高い状 態にある。
【0007】 このため、圧油が、ショックレスバルブ1の出力ポート52から流体室58内 の出力ポート側スプール内室78に流入し、絞り連通孔68を通過して、入力ポ ート側スプール内室66に流入する。このようにして、圧油が絞り連通孔68を 通過することで、その絞り連通孔68の前後には差圧が発生し、これにより、ス プール62が入力ポート50側に移動する。すると、入力ポート側スプール内室 66と第1環状溝60とを連通する第1連通穴64による開口が狭められ、ここ を通過する圧油の流れは制限される。さらに、圧油が流れると、絞り連通孔68 の前後の差圧と、第2スプリング80の付勢力とが釣り合うところでスプール6 2は停止し、第1連通穴64の開口が調整されるため、出力ポート52側から入 力ポート50側への圧油の流量が一定となる。
【0008】 これにより、パイロットバルブ8の圧油の出力が急激に停止されても、図6に 示すように、コントロールバルブ2におけるスプールの戻り動作の速度を遅くす ることができる。すなわち、このショックレスバルブによれば、パイロットバル ブ8の衝撃的な出力及びその停止を緩衝し、コントロールバルブ2に伝達するこ とができ、コントロールバルブ2の動作を好適に制御することができる。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のショックレスバルブによれば、構造が複雑となり、 小型化及びコストの低減をすることが難しいという課題があった。 また、パイロットバルブ8からの出力が急激に停止された際には、圧油が一定 の流量で出力ポート52側から入力ポート50側へ流れるため、そのパイロット バルブ8によるコントロールバルブ2の衝撃的な動作を緩和することはできるが 、その動作を制御する制御時間が長くなってしまうという課題があった。
【0010】 そこで、本考案の目的は、油圧アクチュエータの駆動にかかるコントロールバ ルブ等の衝撃的な動作を短時間内に好適に緩和することにより、操作性及び油圧 回路全体の耐久性の向上を達成することができると共に、構造が簡易で小型化及 び低コスト化することができるショックレスバルブを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本考案にかかるショックレスバルブは次の構成を 備える。 すなわち、本考案は、入力ポートと出力ポートとの間の本体内に移動自在に設 けられたほぼ筒状をなす第1弁と、前記第1弁を出力ポート方向に付勢して、第 1弁の出力ポート側端面を本体内壁に形成した第1環状弁座に押接する第1スプ リングと、該第1弁内部に移動自在に設けられた第2弁と、該第2弁を入力ポー ト方向に付勢して、第2弁を第1弁内に設けた第2環状弁座に押接する第2スプ リングと、該第2スプリングの付勢力に抗して第2弁が出力ポート方向に移動さ れた際、前記第2環状弁座内を通じて入力ポートと出力ポートを連絡する流路と 、入力ポート側が減圧され、出力ポート側圧力によって第1弁が第1スプリング の付勢力に抗して入力ポート側に後退された際、第1環状弁座内、本体内壁と第 1弁外壁との間を通じて出力ポート側と入力ポート側を接続する流路と、入力ポ ート側と出力ポート側を常時連通する絞り連通路とを具備する。
【0012】 また、本考案にかかる他の構成としては、入力ポートと出力ポートとの間の本 体内に移動自在に設けられたほぼ筒状をなす第3弁と、前記第3弁を入力ポート 方向に付勢して、第3弁の入力ポート側端面を本体内壁に形成した第3環状弁座 に押接する第3スプリングと、該第3弁内部に移動自在に設けられた第4弁と、 該第4弁を出力ポート方向に付勢して、第4弁を第3弁内に設けた第4環状弁座 に押接する第4スプリングと、該第3スプリングの付勢力に抗して第3弁が出力 ポート方向に移動された際、前記第3環状弁座内を通じて入力ポートと出力ポー トを連絡する流路と、入力ポート側が減圧され、出力ポート側圧力によって第4 弁が第4スプリングの付勢力に抗して入力ポート側に後退された際、第4環状弁 座内、第3弁内壁と第4弁外壁との間を通じて出力ポート側と入力ポート側を接 続する流路と、入力ポート側と出力ポート側を常時連通する絞り連通路とを具備 する。
【0013】
【作用】
本考案にかかるショックレスバルブによれば、入力ポート側に圧力流体が流入 され、絞り連通路をこの流体が通過すると、絞り連通路の前後に差圧が発生する ため、第2弁が第2スプリングの付勢力に抗して出力ポート側に移動される。こ れにより、第1弁内に設けられた第2環状弁座と第2弁との間に流路が開口し、 圧力流体を出力ポート側から流出することができ、被制御装置を制御することが できる。
【0014】 そして、入力ポート側への圧力流体の流入が停止され、出力ポート側の圧力の 方が高くなったときには、絞り連通路を流体が通過することにより、絞り連通路 の前後に差圧が発生する。この差圧が、第1スプリングの付勢力よりも大きいと きには、第1弁が第1スプリングの付勢力に抗して入力ポート側に移動される。 これにより、本体内壁に形成された第1環状弁座と第1弁との間に流路が開口し 、圧力流体を入力ポート側に逃がすことができる。また、前記の絞り連通路の前 後に発生する差圧が、第1スプリングの付勢力よりも小さくなったときには、第 1弁は移動されず、圧力流体の流れは絞り連通路によって制限される。これによ り、被制御装置の衝撃的な動作を緩和し、被制御装置を好適に制御することがで きる。
【0015】 また、本考案にかかる第3弁と第4弁及び第3スプリングと第4スプリングの 構成を具備するショックレスバルブにおいても、前記の第1弁と第2弁及び第1 スプリングと第2スプリングの構成を具備するショックレスバルブと同様に被制 御装置を好適に制御することができる。
【0016】
【実施例】
以下、本考案の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。 図1は、本考案にかかるショックレスバルブの一実施例を示す断面図及び側面 図である。 10は本体であり、出力ポート14を有する継手状部材に、入力ポート12部 を有する継手状部材が気密・螺合されて形成されている。 16は第1弁であり、ほぼ筒状に形成され、入力ポート12と出力ポート14 の間の本体10内に軸線方向に摺動自在に嵌入されており、入力ポート12側の 端部には筒状の内径を若干小さくしたフランジ状の第2環状弁座16aが形成さ れている。また、この第1弁16の外周面には、軸線方向に複数の溝部16bが 設けられており、これにより、この第1弁16を挟んで本体10の入力ポート1 2側内部と出力ポート14側内部とを連通している。 18は第1スプリングであり、入力ポート12側の本体10内壁面と前記第1 弁16の入力ポート12側端面の間に配置され、第1弁16を出力ポート14方 向に付勢して、第1弁16の出力ポート14側に形成された斜面状の端面を、本 体10内壁に形成した第1環状弁座10aに押接している。
【0017】 20は第2弁であり、第1弁16内部に摺動自在に嵌入されており、入力ポー ト12側の端面が、前記第2環状弁座16aに当接可能に斜面状に形成されてい る。また、入力ポート12側の外径は第1弁16の内壁に摺接する部分よりも若 干小径に形成されており、この小径外形部には連通孔20aが複数個穿設されて いる。これにより、第1弁内室17と第2弁内室21とが連通されている。 22は第2スプリングであり、出力ポート14側の本体10内壁面と前記第2 弁20の出力ポート14側端面の間に配置され、第2弁20を入力ポート12方 向に付勢して、第2弁20を第1弁16内に設けた前記第2環状弁座16aに押 接している。 24は絞り連通路であり、第2弁20の内部で前記連通孔20aよりも入力ポ ート側に設けられ、オリフィス状の貫通孔に形成されおり、入力ポート12側と 出力ポート14側を常時連通する。
【0018】 上記第2スプリング22の付勢力に抗して第2弁20が出力ポート14方向に 移動された際には、第2弁20と第1弁16の第2環状弁座10aとの間が開口 し、第2環状弁座10a内、第1弁内室17、連通孔20a及び第2弁内室21 を通じて入力ポート12と出力ポート14を連通する流路が形成される。 また、入力ポート12側が減圧され、出力ポート14側圧力によって第1弁1 6が第1スプリング18の付勢力に抗して入力ポート12側に後退された際には 、第1弁16と第1環状弁座10aとの間が開口し、第1環状弁座内、及び本体 内壁と第1弁外壁との間隙部を構成する前記複数の溝部16bを通じて出力ポー ト14側と入力ポート12側を連通する流路が形成される。
【0019】 上記構成からなるショックレスバルブを、油圧アクチュエータを制御する油圧 回路に使用した場合の作用について説明する。 先ず、制御装置であるパイロットバルブから入力ポート12側に圧油が流入さ れ、絞り連通路24を圧油が通過すると、絞り連通路24の前後に差圧が発生す るため、第2弁20が第2スプリング22の付勢力に抗して出力ポート14側に 移動される。これにより、第1弁内に設けられた第2環状弁座16aと第2弁2 0の斜面状の端部間に流路が開口し、圧油を出力ポート14側から流出すること ができ、被制御装置であるコントロールバルブを制御することができる。
【0020】 そして、パイロットバルブを介して入力ポート12が油タンクに連通状態とな り、出力ポート14側の圧力の方が高くなったときには、絞り連通路24を圧油 が通過することにより、絞り連通路の前後に差圧が発生する。この差圧が、第1 スプリング18の付勢力よりも大きいときには、第1弁16が第1スプリング1 8の付勢力に抗して入力ポート12側に移動される。これにより、本体内壁に形 成された第1環状弁座10aと第1弁の斜面状の端部との間に流路が開口し、圧 油を入力ポート側12に逃がすことができる。また、前記の絞り連通路24の前 後に発生する差圧が、第1スプリング18の付勢力よりも小さくなったときには 、第1弁16は移動されず、圧油の流れは絞り連通路24によって制限される。 これにより、コントロールバルブの衝撃的な動作を緩和し、コントロールバルブ を好適に制御することができる。
【0021】 このように本考案にかかるショックレスバルブが作用する油圧回路において、 パイロットバルブのレバー等が操作されることによって生ずる制御変位量と、そ れによって制御されるコントロールバルブの被制御変位量との経時的な関係を、 図4に示す。図4に示すように、先ず、パイロットバルブのレバー等を変位させ て圧油を出力した際には、第2弁の作用等によってコントロールバルブが遅れて 動作する。 また、パイロットバルブのレバー等を中立位置であるその変位が零の位置に戻 した場合は、出力ポート14側の圧力が第1スプリング18の付勢力より大きい 状態となっている間において、本体内壁に形成された第1環状弁座10aと第1 弁の斜面状の端部との間には流路が開口するため、コントロールバルブのスプー ルは急激に戻り動作をする。そして、出力ポート14側の圧力が第1スプリング 18の付勢力より小さくなった後は、圧油の流れが絞り連通路24を通過する量 のみとなるから、コントロールバルブの動作速度は遅くなる。このようして、本 考案にかかるショックレスバルブによれば、コントロールバルブの衝撃的な動作 を緩和することができる。さらに、最初はコントロールバルブを急激に動作でき るため、制御時間を短時間にすることができる。
【0022】 次に、図2に基づいて第2の実施例を説明する。 30は本体であり、内部に流体室30aが形成され、該流体室30aの一端に は入力ポート32、他端には出力ポート34が連通されている。 36は第3弁であり、入力ポート32と出力ポート34との間の本体30内に 摺動自在に設けられ、ほぼ筒状をなし、この筒状の第3弁36の外周面には、軸 線方向に複数の溝部36bが設けられており、これにより、この第3弁36を挟 んで流体室30bの入力ポート32側と出力ポート34側を連通している。 38は第3スプリングであり、前記第3弁36を入力ポート32方向に付勢し て、第3弁36の入力ポート側に斜面状に設けられた端面を、入力ポート32側 の流体室30a内壁に形成した第3環状弁座30aに押接している。
【0023】 40は第4弁であり、第3弁36内部に設けられた流体室36cに嵌入され、 軸線方向に摺動自在に設けられている。この第4弁40の外周には、複数の溝部 40aが設けられており、第4弁40を挟んで流体室36cの入力ポート32側 と出力ポート34側を連通している。 この第4弁40のほぼ中央部には入力ポート32側と出力ポート34側を常時 連通する小径の絞り連通路44が設けられている。 42は第4スプリングであり、第4弁40を出力ポート34方向に付勢して、 第4弁40を,第3弁36内の出力ポート34側に設けたフランジ状の内径から 成る第4環状弁座36aに押接している。
【0024】 前記第3スプリング38の付勢力に抗して第3弁36が出力ポート34方向に 移動された際には、第3弁36と第3環状弁座30aとの間が開口し、第3環状 弁座内30a及び第3弁36の溝部36bを通じて入力ポート32と出力ポート 34を連絡する流路が形成される。 また、入力ポート32側が減圧され、出力ポート34側圧力によって第4弁4 0が第4スプリング42の付勢力に抗して入力ポート32側に後退された際には 、第4環状弁座36a内、第3弁36内壁と第4弁40外壁との間隙である溝部 40aを通じて出力ポート34側と入力ポート32側を接続する流路が形成され ている。
【0025】 上記第2の実施例であるショックレスバルブを、油圧アクチュエータを制御す る油圧回路に使用した場合の作用について説明する。 先ず、パイロットバルブから入力ポート32側に圧油が流入され、絞り連通路 44を圧油が通過すると、絞り連通路44の前後に差圧が発生するため、第3弁 36が第3スプリング38の付勢力に抗して出力ポート14側に移動される。こ れにより、第3環状弁座30aと第3弁36の斜面状の端部との間に流路が開口 し、圧油を出力ポート34側から流出することができ、コントロールバルブを制 御することができる。
【0026】 そして、パイロットバルブを介して入力ポート32が油タンクと連通状態とな り、出力ポート14側の圧力の方が高くなったときには、絞り連通路44を圧油 が通過することにより、絞り連通路の前後に差圧が発生する。この差圧が、第1 スプリング42の付勢力よりも大きいときには、第4弁40が第4スプリング4 2の付勢力に抗して入力ポート32側に移動される。これにより、第4環状弁座 36aと第4弁の斜面状の端部との間に流路が開口し、圧油を入力ポート側32 に逃がすことができる。また、絞り連通路44の前後に発生する差圧が、第4ス プリング42の付勢力よりも小さくなったときには、第4弁42はその斜面状の 端部が第4環状弁座と当接する元の状態に戻り、圧油の流れは絞り連通路24の みによって制限される。これにより、コントロールバルブの衝撃的な動作を緩和 し、コントロールバルブを好適に制御することができる。 このため、第2の実施例によるショックレスバルブによっても、前述した油圧 回路にあっては、図1に示す実施例と同様の作用効果を奏する。
【0027】 以上の実施例によれば、絞り連通路を一方の弁体に内嵌した側の弁体の中央部 に設けているが、この絞り連通路は第1ポート側と第2ポート側とを常時連通す ることができるのであれば、種々の位置に設けることができる。例えば、図1の 実施例においては、第2環状弁座16aまたは第2弁20の入力ポート側の斜面 状端面に溝部を形成すれば良く、図2の実施例においては、第4環状弁座36a 又は第4弁40の出力ポート34側の斜面状端面に溝部を形成すれば良い。また 、図1の実施例においては第1弁16に、図2の実施例においては第3弁36に 、第1ポート側と第2ポート側とを常時連通する絞り連通路を設けてもよい。 以上、本考案につき好適な実施例を挙げて種々説明してきたが、本考案はこの 実施例に限定されるものではなく、考案の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変 を施し得るのは勿論のことである。
【0028】
【考案の効果】
本考案にかかるショックレスバルブにによれば、コントロールバルブ等の被制 御装置の衝撃的な動作を好適に緩和することができると共に、被制御装置の動作 を短時間で制御することもできる。これにより、油圧回路の操作性及び油圧回路 全体の耐久性の向上を達成することができる。また、各構成要素を直列的に配し 、ショックレスバルブ自体の構造を簡易にできるため、小型化及び低コスト化す ることができるという著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す断面図及び側面図
【図2】本考案の他の実施例を示す断面図
【図3】ショックレスバルブの使用状態を説明する回路
【図4】本考案を使用した場合の制御装置と被制御装置
の変位関係を示すグラフ
【図5】従来の技術を示す正面図
【図6】従来の技術を使用した場合の制御装置と被制御
装置の変位関係を示すグラフ
【符号の説明】
10 本体 10a 第1環状弁座 12 入力ポート 14 出力ポート 16 第1弁 16a 第2環状弁座 18 第1スプリング 20 第2弁 22 第2スプリング 24 絞り連通路 30 本体 30a 第3環状弁座 32 入力ポート 34 出力ポート 36 第3弁 36a 第4環状弁座 38 第3スプリング 40 第4弁 42 第4スプリング 44 絞り連通路

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ポートと出力ポートとの間の本体内
    に移動自在に設けられたほぼ筒状をなす第1弁と、 前記第1弁を出力ポート方向に付勢して、第1弁の出力
    ポート側端面を本体内壁に形成した第1環状弁座に押接
    する第1スプリングと、 該第1弁内部に移動自在に設けられた第2弁と、 該第2弁を入力ポート方向に付勢して、第2弁を第1弁
    内に設けた第2環状弁座に押接する第2スプリングと、 該第2スプリングの付勢力に抗して第2弁が出力ポート
    方向に移動された際、前記第2環状弁座内を通じて入力
    ポートと出力ポートを連絡する流路と、 入力ポート側が減圧され、出力ポート側圧力によって第
    1弁が第1スプリングの付勢力に抗して入力ポート側に
    後退された際、第1環状弁座内、本体内壁と第1弁外壁
    との間を通じて出力ポート側と入力ポート側を接続する
    流路と、 入力ポート側と出力ポート側を常時連通する絞り連通路
    とを具備することを特徴とするショックレスバルブ。
  2. 【請求項2】 入力ポートと出力ポートとの間の本体内
    に移動自在に設けられたほぼ筒状をなす第3弁と、 前記第3弁を入力ポート方向に付勢して、第3弁の入力
    ポート側端面を本体内壁に形成した第3環状弁座に押接
    する第3スプリングと、 該第3弁内部に移動自在に設けられた第4弁と、 該第4弁を出力ポート方向に付勢して、第4弁を第3弁
    内に設けた第4環状弁座に押接する第4スプリングと、 該第3スプリングの付勢力に抗して第3弁が出力ポート
    方向に移動された際、前記第3環状弁座内を通じて入力
    ポートと出力ポートを連絡する流路と、 入力ポート側が減圧され、出力ポート側圧力によって第
    4弁が第4スプリングの付勢力に抗して入力ポート側に
    後退された際、第4環状弁座内、第3弁内壁と第4弁外
    壁との間を通じて出力ポート側と入力ポート側を接続す
    る流路と、 入力ポート側と出力ポート側を常時連通する絞り連通路
    とを具備することを特徴とするショックレスバルブ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08312801A (ja) * 1995-05-18 1996-11-26 Nishina Kogyo Kk ショックレスバルブ
JP2013199971A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Jpn Co Ltd 液圧アクチュエータのクッション制御バルブ、およびクッション制御システム
JP2014080870A (ja) * 2012-10-12 2014-05-08 Kyosan Denki Co Ltd 通気制御弁装置
JP2020041598A (ja) * 2018-09-10 2020-03-19 ナブテスコ株式会社 流量制御弁及び作業機械

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