JPH09166231A - ストップ弁 - Google Patents

ストップ弁

Info

Publication number
JPH09166231A
JPH09166231A JP7323350A JP32335095A JPH09166231A JP H09166231 A JPH09166231 A JP H09166231A JP 7323350 A JP7323350 A JP 7323350A JP 32335095 A JP32335095 A JP 32335095A JP H09166231 A JPH09166231 A JP H09166231A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
poppet
cylindrical surface
valve housing
port
stop valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7323350A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Asami
隆 浅見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hirose Valve Industries Co Ltd
Original Assignee
Hirose Valve Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hirose Valve Industries Co Ltd filed Critical Hirose Valve Industries Co Ltd
Priority to JP7323350A priority Critical patent/JPH09166231A/ja
Publication of JPH09166231A publication Critical patent/JPH09166231A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Multiple-Way Valves (AREA)
  • Details Of Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ストップ弁が連通遮断状態から連通状態に移行
するとき、突発的な液体の流れが起きる。 【解決手段】2つのポート4、5の間にポペット3の一
部とバルブハウジング1の一部とで絞り部Aを構成し、
連通を開始する初期に、絞り部Aが作動液の流れを、ま
ず暫時遮断し次いで徐々に流量を増やしつつ通過させる
ことにより、高圧ポート4側の高圧を段階的に徐々に低
圧ポート5に伝えて液圧の急上昇を防止し、またダンパ
室12aによりポペット3の開方向への移動を抑制して
連通開始後の流体の流量増加を緩慢にすることにより絞
り部Aの効果をいっそう高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種荷役機械の液
圧駆動装置において、流体の突発的な移動を有効に緩和
できるストップ弁に関する。
【0002】
【従来の技術】多数のアクチュエータを一つの油圧源お
よびタンクに接続して用いる液圧駆動装置においては、
各アクチュエータと油圧源およびタンクとの間にストッ
プ弁を設けて連通の切替を行なっている。そのような液
圧駆動装置の例を図8に示す。
【0003】この図8に示す液圧駆動装置は、全体とし
て、アクチュエータである油圧シリンダCを多数接続し
た昇降部Dに、油圧ポンプPとタンクTとを接続したも
ので、油圧ポンプPと昇降部Dとの間に昇降部Dから油
圧ポンプPへの逆流を防ぐチェック弁V1が、タンクT
と昇降部Dとの間に弁V4が設けられ、昇降部D内にお
いて液圧シリンダCごとにストップ弁V2が設けられ
る。液圧シリンダCをリフトアップするときは、弁V4
を閉じた上でストップ弁V2を開き油圧ポンプPを駆動
すると、チェック弁V1を経て昇降部Dに供給された作
動油が液圧シリンダCに供給される。液圧シリンダCを
リフトアップしたまま維持するときは、ストップ弁V2
を閉じていれば液圧シリンダCが液体を内蔵したままの
状態で停止している。液圧シリンダCをリフトダウンす
るときは、油圧ポンプPを停止した上でストップ弁V2
を弁V4とともに開くと、液圧シリンダC内の作動油
は、チェック弁V1のため油圧モータPに逆流すること
なくストップ弁V2を経てタンクTへ流出し、液圧シリ
ンダCが自重で降下する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、前記のような液
圧駆動装置の昇降部DとタンクTとの間の連通を切り替
えるストップ弁V2としては、高圧ポートとタンクポー
トの間の連通をポペットのシートへの着脱により切り替
えるものが用いられている。しかしこのようなストップ
弁を用いて、液体を供給されている状態で多数の液圧シ
リンダCが停止している昇降部DとタンクTとの間を連
通させると、連通開始時に突発的な流体の流れが起こっ
て液圧シリンダが突発的に動き、ショック音を発生する
という問題が生じる。このような突発的な流体の流れの
発生は次のような理由による。
【0005】たとえば、従来のストップ弁が、高圧ポー
トを液圧シリンダCに、タンクポートをタンクTに接続
している構成において、ポペットが連通遮断位置にある
とき、バルブハウジング内において、ポペット当たり面
とシートよりも高圧ポート側は高圧ポートと同じ高圧で
あるが、ポペット当たり面とシートよりもタンクポート
側はタンクポートと同じ低圧となる。このような状態で
ポペットを連通位置に移動させると、高圧ポート側の高
い流体圧がタンクポート側に一度に伝播する。
【0006】タンクポート側の液圧が急上昇しても、作
動油が圧縮率のない理想的な液体であるならば、タンク
ポートには高圧ポートから移動する量の作動油しか流入
せず、作動油の急な移動はなく前記の問題は生じないは
ずである。しかし実際には作動油は圧縮率を持つ。この
圧縮率によりタンクポート内の作動油の体積がたとえば
99%に減少すると、その体積減少分の液体が高圧ポー
トからタンクポートへ急に流入し、荷役を行なっている
液圧シリンダが一気に急動する。また、液圧の急上昇に
よってタンクポートにつながる配管が膨張した場合には
上記の不具合がさらに激しくなる。このようにして突発
的な液圧シリンダの急動や騒音発生をもたらされる。
【0007】このような問題を解決するため、ストップ
弁V2とタンクTとの間に流量制御弁V3を設けること
もあるが、効果は十分でなく、またコストアップにつな
がる。
【0008】本発明は、このような課題に鑑み、突発的
な液体の流れを引き起こすことなく連通遮断状態から連
通状態への移行を可能にする、ショックレス機能を有す
るストップ弁の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
を解決するためのストップ弁であって、2つのポートの
間のポペットの一部とバルブハウジングの一部とを絞り
部とし、連通初期に高圧ポート側の高圧を段階的に徐々
に低圧ポートに伝えて行くことにより低圧ポート側の圧
力急上昇を防止し、ショックレス機能を発揮する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、バルブハウジング内に
形成したシートにポペットを着脱させることによって前
記バルブハウジングの離間位置に形成した2つのポート
間を連通または遮断するストップ弁であって、両ポート
の間のポペットとバルブハウジングとの摺動隙間にポペ
ットの一部とバルブハウジングの一部を用いて絞り部を
形成することを特徴とする。
【0011】このような構成のものであれば、前記ポペ
ット当たり面と前記シートとが前記2つのポートの連通
を開始したとき、前記絞り部が、前記ポペット当たり面
と前記シートとを通過した作動液を、まず暫時遮断した
後、徐々に流量を増しつつ吐出側のポートに流入させ、
吐出側のポートから突発的に流体が流れ出すことが阻止
される。
【0012】前記絞り部に加えて、前記ポペットの端部
と前記バルブハウジング内方端との間に前記ポペットの
開方向への移動を抑制するダンパ室を設けると、前記ダ
ンパ室により前記ポペットの動きが緩慢となり、このた
め吐出側のポートに流入する流体の量の増加がいっそう
ゆるやかとなり、絞り部の効果をいっそう高める。
【0013】前記絞り部の具体的な構成としては、第1
の円筒面と、第1の円筒面に近接した位置に対向して配
設される第2の円筒面とテーパ面とを組み合わせた対向
面とからなり、ポペットが開方向へ移動するとき、まず
暫時経過するまで、第1の円筒面と対向面の第2の円筒
面とが対向し、その後第1の円筒面と対向面のテーパ面
とが対向するものが有効となる。
【0014】前記第1の円筒面と、第1の円筒面に近接
した位置に対向して平行に配設される第2の円筒面とテ
ーパ面とを組み合わせた対向面との配置としては、前記
第1の円筒面をバルブハウジングに、前記第2の円筒面
とテーパ面とを組み合わせた対向面をポペットに設ける
態様も、前記第1の円筒面をポペットに、前記第2の円
筒面とテーパ面とを組み合わせた対向面をバルブハウジ
ングに設ける態様も、ともに可能である。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例であるストップ弁1
を図1〜図7を用いて説明する。
【0016】図1にストップ弁1の連通遮断時の状態
を、図2にストップ弁1の連通状態を示す。ストップ弁
1は、バルブハウジング1内に形成したシート1cにポ
ペット3を着脱させることによってバルブハウジング1
の離間位置に形成した2つのポート4、5間を連通また
は遮断するもので、ポート4、5の間にポペット3とバ
ルブハウジング2との摺動隙間にポペット3の一部とバ
ルブハウジング1の一部とを用いて絞り部Aを形成する
とともに、ポペット3の端部とバルブハウジング1内方
端との間にポペット3の開方向への移動を抑制するダン
パ室12を設けたことを特徴とする。
【0017】詳述すると、ストップ弁1のバルブハウジ
ング1はバルブハウジング本体1aとシート部材9とか
らなるもので、バルブハウジング本体1aには前端から
後端まで貫通するハウジング孔1bが穿孔され、ハウジ
ング孔1bの直交位置に互いに離間させて、図示しない
液圧シリンダに連通するポート4と図示しないタンクに
連通するポート5が穿設される。ハウジング孔1bの一
方の開口端には、シート部材9、ポペット3、ピストン
12を挿入した後に、一方に開口する中空部7aを有す
るプラグ7が、その中空部7aを内側に向けてピストン
12をポペット3と同一軸上で摺動可能に格納しつつ、
ポート4、5を塞がないように螺着される。ハウジング
孔1bの他方の開口端には、ソレノイド6が電気信号に
応じて進退するプッシュロッド6aをそのハウジング孔
1bに挿入した状態で螺着される。
【0018】ポペット3はポペット中空部3aを有する
棒状のもので、ソレノイド6側の端部をプッシュロッド
6aに対向配置し、他端をシート部材9よりもプラグ7
側のポート4に臨む位置に延出している。バルブハウジ
ング1のシート部材9のソレノイド6側がスプリング室
2aを形成する。その内部では、ポペット中空部3aの
ソレノイド6側開口3aaを含むポペット3のソレノイ
ド6側が、スプリング31aによりバネ受け31を介し
てソレノイド6側に付勢されつつ、常にソレノイド6の
プッシュロッド6aに弾接している。シート部材9の軸
心部には、ポペット3がポペット中央部3bの個所で摺
動可能に保持される。ポペット3のプラグ7側の端3d
はシート部材9の内径より大きな直径となり、ポペット
中空部3aのプラグ7側開口3abが設けられる。
【0019】ポペット3のプラグ7側の端には精密加工
されたポペット当たり面3cが設けられ、またシート部
材9のポート4に面するプラグ側の端は断面形状が直角
でポペット当たり面3cと金属接触により密着可能なシ
ート1cとなり、ポペット当たり面3cとシート1cと
が遮断部A1を構成する。
【0020】絞り部Aは、遮断部A1を構成するポペッ
ト当たり面3cおよびシート1cよりもソレノイド6側
に、第1の円筒面であるバルブハウジング円筒面11a
がバルブハウジング1のシート部材9に設けられ、対向
面であるポペット対向面11dを構成する第2の円筒面
であるポペット円筒面11bとテーパ面であるポペット
テーパ面11cとが、第1の円筒面に近接した位置に対
向してポペット3に配設されて構成される。
【0021】図3に絞り部Aと遮断部A1とを拡大して
示す。ポペットテーパ面11cはポペット円筒面11b
と一端を共有し、共有の一端からたとえば約10度の緩
やかな傾きαでポペット3の直径を狭めるよう軸心方向
へ向かって徐々に傾斜する。絞り部Aは、ポペット対向
面11dとバルブハウジング円筒面11aとの軸方向の
幅がほぼ等しく、また遮断部A1を構成するポペット当
たり面3cおよびシート1cから等しい距離にあるよう
に構成される。ポペット円筒面11b、ポペットテーパ
面11c、バルブハウジング円筒面11aは一般的なス
プールとして同様に精密加工され、対向時に非常に近接
して流体の流れを絞る。バルブハウジング円筒面11a
とポペット円筒面11bとが一部分でも対向するとき、
対向部を境として流体をほとんど通過させない。バルブ
ハウジング円筒面11aとポペットテーパ面11cとが
対向するとき、対向部を境として流体は少しずつしか通
過せず、ポート5側の液圧の急激な上昇が阻止される。
ポペットテーパ面11cはポペット円筒面11bと共有
の一端からポペット3直径を狭めるよう軸心方向へ傾斜
しているため、ポペット3がプラグ7側へ移動するにつ
れて、バルブハウジングテーパ面11aとポペット円筒
面11bとの間隔が徐々に開いていき、徐々に多くの流
体を通過させるようになる。
【0022】図4に示すピストン12はプラグ中空部7
aとほぼ同じ直径の円柱であって、プラグ7側に開口し
てプラグ中空部7aとの間にダンパ室12aを開成し、
ダンパ室12a内のピストンスプリング12bによりソ
レノイド6側に付勢される。ピストン12前端軸心には
ダンパ孔12cが穿設され、ピストン12前端表面に設
けられダンパ孔12cの位置で交わる2本の液体導出入
溝12dを介してダンパ室12aをポート4に連通させ
る。ダンパ孔12cとポペット中空部3aとは同一軸上
に穿設されるため相互に連通する。
【0023】このように構成されたストップ弁1は、ポ
ペット当たり面3cとシート1cとが密着している連通
遮断状態から、ポペット3にプラグ7方向の力を加えて
動かすことにより、ポペット当たり面3cとシート1c
とが離れて連通状態に移行する。この移行時に絞り部A
およびピストン12が果たす作用を図5〜図7を参照し
て説明する。
【0024】絞り部Aは、遮断部A1がポート4、5間
の連通を開始する初期に、遮断部A1を通過した作動液
の流れを、まず暫時遮断し、次いで徐々に流量を増やし
つつ通過させることにより、ポート4の高圧を段階的に
ポート5に伝達し、ポート5の急激な圧力の上昇を防ぐ
ことができる。
【0025】図5に示す、バルブハウジング1のシート
部材9とポペット3に挟まれたポート4、5に連通する
空間において、横線の部分は作動油の液圧がポート4と
等しい高圧の状態を、白い部分は作動油の液圧がポート
5と等しい低圧の状態を、ドットパターンの部分は作動
油の液圧がポート5より低くポート4より高い中間の状
態を示す。(A)に示す完全な連通遮断状態から、
(B)のようにポペット3がプラグ7の方向へ少し移動
すると、遮断部A1が開いてポート4の圧力を有する流
体が遮断部A1と絞り部Aに挟まれた空間に達し、その
空間の液圧がやや上昇する。しかし絞り部Aにおいて、
バルブハウジング円筒面11aのプラグ7側の端とポペ
ット円筒面11bのソレノイド6側の端が対向してお
り、ポート4の高圧のポート5側への伝達は、この個所
の近傍でのみわずかな程度に起こる。このようにして、
連通開始直後には、ポート4の高圧が遮断部A1と絞り
部Aに挟まれた空間に達してその空間の液圧が上昇する
一方で、ポート5内においては絞り部A近傍の狭い範囲
できわめてわずかな液圧の伝播が行なわれるにとどま
り、液圧がきわめて緩やかにしか上昇せず、もとの低圧
がほぼ保たれる。
【0026】ポペット3がさらにプラグ7の方向へ移動
すると、(C)のように、絞り部Aにおいて、バルブハ
ウジング円筒面11aがポペット円筒面11bから完全
に離れ、ポート4の高圧の流体がポート5への流入を開
始し、ポート5の液圧が上昇を開始する。しかしバルブ
ハウジング円筒面11aとポペットテーパ面11cとが
十分に近接しているため、ポート5の液圧は徐々に上昇
するが急には変化しない。このためポート5内の作動油
の体積は急変せず、突発的な作動油の流れは引き起こさ
れない。ポペットテーパ面11cのポペット3直径を狭
める方向への傾斜のため、ポペット3がプラグ7側へ移
動するにつれて、バルブハウジングテーパ面11aとポ
ペット円筒面11bとの間を徐々に多くの流体が通過し
圧力上昇の速度が速くなるが、その頃には既にポート5
の液圧は十分に上昇しており、なめらかに(D)に示す
ようなポート4の高圧に等しい連通状態に達する。
【0027】絞り部Aのこのような作用を一般的な油圧
記号に従って図6に示す。
【0028】一方、ダンパ室12aを構成するピストン
12は、図7に示すように、ダンパ作用によりポペット
3の開方向への移動を抑制して連通開始後の流体の流量
増加を緩慢にすることにより、絞り部Aの作用・効果を
いっそう高める。
【0029】すなわち、連通遮断状態から連通状態へ移
行するためポペット3にプッシュロッド6aによりプラ
グ7の方向への力F1を加えたとする。既述のように、
ポペット3両端にはポペット中空部3aによりバランス
した液圧付勢力f1、f2がかかっており、ポペット3
に力F1が加えられたときのポペット3の移動を妨げな
い。しかし、ピストン12がポペット3のプラグ7側の
端にあるため、ポペット3が連通遮断状態から連通状態
へ、すなわち図7の右側に動くためには、ダンパ室12
a内にある作動油をダンパ孔12cを介して吐出する必
要がある。ダンパ孔12cの孔径が十分に小さければ作
動油が少量ずつしか吐出されず、ポペット3を押す力F
1に対して向きが反対の反力F2がこのダンパ孔12c
により生じるため、ポペット3は緩慢にしかプラグ7の
方向へ移動できない。
【0030】以上のような絞り部Aおよびダンパ室12
aの作用により、ストップ弁1を液圧回路に用いた場
合、吐出側のポート5内の液圧上昇が徐々に行なわれる
ため、連通遮断状態から連通状態に移行する際に突発的
な液体の流れが生じない。
【0031】このようなショックレス機能により、接続
する液圧シリンダの急動やショック音による騒音発生が
おこらず、タンクポートにつながる配管が一挙に膨張す
ることもない。
【0032】すなわち、ストップ弁1を各種の液圧駆動
装置に適用すれば、別体の絞り弁を設けなくとも、装置
にスムーズな始動特性を与え、装置の安全性を有効に向
上させ、周辺への騒音公害を除去することができ、コス
トダウンにもつながる。
【0033】同様な作用効果は、ストップ弁1が連通状
態から連通遮断状態へ移る場合にも生じる。
【0034】また、ポート5が低圧でポート4が高圧で
ある構成の場合にも、同様な作用効果が生じる。
【0035】なお、絞り部Aのバルブハウジング円筒面
11a、ポペット円筒面11b、ポペットテーパ面11
cの幅の設定により、絞り部Aを経由する液圧の伝播の
様子をさまざまに変更することができる。また、ダンパ
孔12cの孔径の設定により、ポペット3およびピスト
ン12の移動速度を調節することができる。
【0036】また、本発明は以上説明した実施例に限定
されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可
能である。
【0037】たとえば、ポペット当たり面3c、シート
1c、ハウジング円筒面11a、ポペット円筒面11
b、ポペットテーパ円筒面11cは、金属素材以外にた
とえばセラミック等の素材を用いても、本発明の課題を
解決しうる。
【0038】また、第1の円筒面をポペット3に、第2
の円筒面とテーパ面とを組み合わせた対向面をバルブハ
ウジング1に設ける態様によっても、同様の作用効果を
得ることが可能である。
【0039】
【発明の効果】本発明は、バルブハウジング内に形成し
たシートにポペットを着脱させることによって前記バル
ブハウジングの離間位置に形成した2つのポート間を連
通または遮断するストップ弁であって、両ポートの間の
ポペットとバルブハウジングとの摺動隙間にポペットの
一部とバルブハウジングの一部を用いて絞り部を形成し
たことを特徴とする。
【0040】このような構成のものであれば、前記ポペ
ット当たり面と前記シートとが前記2つのポートの連通
を開始したとき、前記絞り部が、前記ポペット当たり面
と前記シートとを通過した作動液を、まず暫時遮断し次
いで徐々に流量を増やしつつ通過させることにより、高
圧ポート側の高圧を段階的に徐々に低圧ポートに伝えて
液圧の急上昇を防止する。
【0041】このような絞り部のショックレス作用によ
り、本発明のストップ弁を液圧回路に用いた場合、吐出
側のポート内の液圧上昇が徐々に行なわれるため、連通
遮断状態から連通状態に移行する際に突発的な液体の流
れが生じない。このため接続する液圧シリンダの急動や
ショック音による騒音発生がおこらず、タンクポートに
つながる配管が急激に膨張することもない。
【0042】すなわち、本発明のストップ弁を各種の液
圧駆動装置に適用すれば、別体の絞り弁を設けなくと
も、装置にスムーズな始動特性を与え、装置の安全性を
有効に向上させ、周辺への騒音公害を除去することがで
き、コストダウンにもつながる。
【0043】前記ポペットの端部と前記バルブハウジン
グ内方端との間に前記ポペットの開方向への移動を抑制
するダンパ室を設ければ、前記ダンパ室が前記ポペット
の開方向への移動を抑制して連通開始後の流体の流量増
加を緩慢にすることにより、前記絞り部の効果がいっそ
う高まる。
【0044】前記絞り部の具体的な構成として、第1の
円筒面と、第1の円筒面に近接した位置に対向して配設
される第2の円筒面とテーパ面とを組み合わせた対向面
とからなり、ポペットが開方向へ移動するとき、まず暫
時経過するまで、第1の円筒面と対向面の第2の円筒面
とが対向し、その後第1の円筒面と対向面のテーパ面と
が対向するものを用いると、第1の円筒面と第2の円筒
面との対向部を境として液圧の伝達が行なわれず、第1
の円筒面とテーパ面との対向部を境として液圧が少しず
つ伝達されることにより、前記の作用・効果が達成され
る。
【0045】前記第1の円筒面をバルブハウジングに、
前記第2の円筒面とテーパ面とを組み合わせた対向面を
ポペットに設けても、前記第1の円筒面をポペットに、
前記第2の円筒面とテーパ面とを組み合わせた対向面を
バルブハウジングに設けても、前記の作用・効果は達成
される。
【0046】なお、本発明は以上の説明に限定されず、
本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の連通遮断時の断面図。
【図2】本発明の一実施例の連通時の断面図。
【図3】本発明の一実施例の絞り部の拡大端面図。
【図4】本発明の一実施例のダンパ室を構成するピスト
ンを示す図。
【図5】本発明の一実施例の絞り部の作用説明図。
【図6】本発明の一実施例の絞り部の作用を示す油圧記
号図。
【図7】本発明の一実施例のダンパ室の作用説明図。
【図8】従来のストップ弁が液圧駆動装置に適用される
様子を示す図。
【符号の説明】
1…ストップ弁 1…バルブハウジング 1c…シート 3…ポペット 4、5…ポート A…絞り部 11a…第1の円筒面(バルブハウジング円筒面) 11b…第2の円筒面(ポペット円筒面) 11c…テーパ面(ポペットテーパ面) 11d…対向面(ポペット対向面) 12a…ダンパ室

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バルブハウジング内に形成したシートにポ
    ペットを着脱させることによって前記バルブハウジング
    の離間位置に形成した2つのポート間を連通または遮断
    するストップ弁であって、両ポートの間のポペットとバ
    ルブハウジングとの摺動隙間にポペットの一部とバルブ
    ハウジングの一部を用いて絞り部を形成したことを特徴
    とするストップ弁。
  2. 【請求項2】前記ポペットの端部と前記バルブハウジン
    グ内方端との間に前記ポペットの開方向への移動を抑制
    するダンパ室を設けたことを特徴とする請求項1記載の
    ストップ弁。
  3. 【請求項3】前記絞り部が、第1の円筒面と、第1の円
    筒面に近接した位置に対向して配設される第2の円筒面
    とテーパ面とを組み合わせた対向面とからなり、ポペッ
    トが開方向へ移動するとき、まず暫時経過するまで、第
    1の円筒面と対向面の第2の円筒面とが対向し、その後
    第1の円筒面と対向面のテーパ面とが対向することを特
    徴とする請求項1または2記載のストップ弁。
JP7323350A 1995-12-12 1995-12-12 ストップ弁 Pending JPH09166231A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7323350A JPH09166231A (ja) 1995-12-12 1995-12-12 ストップ弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7323350A JPH09166231A (ja) 1995-12-12 1995-12-12 ストップ弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09166231A true JPH09166231A (ja) 1997-06-24

Family

ID=18153815

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7323350A Pending JPH09166231A (ja) 1995-12-12 1995-12-12 ストップ弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09166231A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001138894A (ja) * 1999-11-17 2001-05-22 Aisin Seiki Co Ltd 高圧流体供給装置及びその高圧流体供給装置を備えた車両の液圧ブレーキ装置
JP2002054753A (ja) * 2000-08-10 2002-02-20 Toto Ltd シングルレバー混合栓
JP2012136092A (ja) * 2010-12-24 2012-07-19 Nissin Kogyo Co Ltd ブレーキ装置用液圧ブースタ
JP2021004620A (ja) * 2019-06-25 2021-01-14 株式会社クボタ 制御弁

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5275937U (ja) * 1975-12-05 1977-06-07
JPH01275969A (ja) * 1988-04-28 1989-11-06 Komatsu Ltd 流量制御弁
JPH0298283U (ja) * 1989-01-21 1990-08-06
JPH03277883A (ja) * 1990-03-23 1991-12-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 流体制御弁

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5275937U (ja) * 1975-12-05 1977-06-07
JPH01275969A (ja) * 1988-04-28 1989-11-06 Komatsu Ltd 流量制御弁
JPH0298283U (ja) * 1989-01-21 1990-08-06
JPH03277883A (ja) * 1990-03-23 1991-12-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 流体制御弁

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001138894A (ja) * 1999-11-17 2001-05-22 Aisin Seiki Co Ltd 高圧流体供給装置及びその高圧流体供給装置を備えた車両の液圧ブレーキ装置
JP4586222B2 (ja) * 1999-11-17 2010-11-24 株式会社アドヴィックス 高圧流体供給装置及びその高圧流体供給装置を備えた車両の液圧ブレーキ装置
JP2002054753A (ja) * 2000-08-10 2002-02-20 Toto Ltd シングルレバー混合栓
JP2012136092A (ja) * 2010-12-24 2012-07-19 Nissin Kogyo Co Ltd ブレーキ装置用液圧ブースタ
JP2021004620A (ja) * 2019-06-25 2021-01-14 株式会社クボタ 制御弁

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007507671A (ja) 圧力供給弁
JP2603868B2 (ja) カウンタバランス弁
JPH09166231A (ja) ストップ弁
JP2784836B2 (ja) 電磁切換弁
JP2000227102A (ja) リリーフ弁
JP4654927B2 (ja) 油圧脈動吸収装置
JP3683096B2 (ja) 自動伸縮シリンダ装置
JPH0735122Y2 (ja) ショックレスバルブ
JP3315487B2 (ja) 背圧弁
JP2008281208A (ja) リリーフ弁
JP3068863B2 (ja) 反転防止弁
JP3164469B2 (ja) 揺戻り防止弁を有する液圧制御装置
JP2746857B2 (ja) ショックレスバルブ
JP2970819B2 (ja) 制御バルブ
JP2532799Y2 (ja) パイロット式スプール弁のショック吸収装置
JP2001050204A (ja) タイマーバルブ
JP3764582B2 (ja) 自動切換弁装置
JP3046121B2 (ja) リリーフ弁
JPH06249204A (ja) 慣性体の振れ戻り防止方法及び装置
JP2549309Y2 (ja) リリーフ弁
CN113883114A (zh) 液压控制系统
JP2022113047A (ja) ステアリング装置、船舶用ステアリング装置及び切替弁
ITTO990334A1 (it) Controllo variabile della pressione di margine
JPH06174124A (ja) リリーフ弁
JPH09242903A (ja) チェック弁

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040210

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040412

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040415

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20040514