JP2000227102A - リリーフ弁 - Google Patents

リリーフ弁

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JP2000227102A
JP2000227102A JP11343774A JP34377499A JP2000227102A JP 2000227102 A JP2000227102 A JP 2000227102A JP 11343774 A JP11343774 A JP 11343774A JP 34377499 A JP34377499 A JP 34377499A JP 2000227102 A JP2000227102 A JP 2000227102A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧ショベルの旋回駆動等を行う油圧モータ
を備えた油圧回路において、その操作性をさらに向上さ
せるために油圧モータからの排出側の戻り圧力を非常に
高く設定した場合においても、リリーフ弁のショックレ
ス機能を確実に維持することができるリリーフ弁を提供
する。 【解決手段】 ポペット66のロッド部67を囲繞する
スリーブ58の外径部に段差部58aを設け、この段差
部58とバネ座ピストン60の段差部60aとを液密に
かつ摺動自在に嵌合すると共に、バネ座ピストン60と
スリーブ58との嵌合によって形成される段差空間部を
バネ座ピストン室64として形成し、このバネ座ピスト
ン室64へポペット66のロッド部67とスリーブ58
との間に形成した環状絞り68を介して高圧室54の圧
油を導入するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベルの旋
回駆動装置等を制御するための慣性体駆動回路に適用し
得るリリーフ弁を有する油圧モータ装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、慣性体駆動回路は、油圧ポンプ
の圧油を切換弁によりその回転方向と停止とを制御し
て、油圧モータの駆動制御を行うように構成されてい
る。そこで、油圧モータが一方向へ回転中のときに、切
換弁を中立位置に戻して慣性体の駆動を停止させると、
油圧モータの戻り側通路は切換弁により閉止されるが、
慣性体には慣性回転力が残っており、戻り側の油圧力は
急上昇してエネルギーが増加し、ショックを発生して、
油圧モータの歯車等を破損させることがある。
【0003】そこで、本出願人は、先に、供給通路の圧
力が上昇した時に、バネを圧縮してリリーフ圧力を高く
するように、移動させることによってバネ座ピストンの
圧油作用面積を小さくすることができ、これにより低い
圧力ではバネ座ピストンが移動することなく、供給通路
の圧力が上昇した際に、リリーフ弁の始動時における圧
力ピークを解消し、かつショックを低減するようにした
油圧モータのリリーフ弁を開発し、特許を得た(特許第
2571928号公報)。
【0004】すなわち、この特許に係る油圧モータのリ
リーフ弁は、図11および図12に示すように、油圧ポ
ンプ10から切換弁11を介して給排される圧油により
慣性負荷を駆動する油圧モータ12の両管部に分岐して
配設され、前記油圧モータの回転を停止した際に供給口
の圧力上昇によりポペット13がその背部に一端を押接
するバネ14に抗して移動して開口し、その圧油を出口
へリリーフさせると共に、前記供給口の圧油をバネ座ピ
ストン室15へ絞り16を介して導入することにより、
前記バネ14の他端に押接されたバネ座ピストン17を
移動させて、前記バネ14を圧縮してリリーフ圧力を調
整する油圧モータ12のリリーフ弁18A、18Bにお
いて、前記バネ14を装填した内孔19より段付き小径
とした内孔20を設けて圧油作用面積を小さくしたバネ
座ピストン17を、移動可能に嵌装することにより前記
油圧モータの回転時に戻り通路に発生する背圧程度の圧
力では前記バネ座ピストン17を初期位置に保持して移
動されることのないように構成したものである。
【0005】しかるに、前記のように構成配置された差
動形直動リリーフ弁18A、18Bの動作は、図11お
よび図12において、切換弁11が図示の中立状態の
時、供給通路21A、21B、すなわち図12における
供給口22には圧力はなく、リリーフ弁18A、18B
は非作動状態であり、ポペット13の先端はバネ14の
弾性力により左方向へ押圧されてシート23の弁座に接
しており、供給口22と出口24とは遮断されている。
【0006】そこで、切換弁11を中立位置から上方位
置へ切り換えると、油圧ポンプ10の圧油は切換弁11
を介して管路25から油圧モータ12に流入されて、一
方向へ回転させると共に、油圧モータ12から排出され
る圧油は、管路26から切換弁11を介してタンク27
ヘ戻される。次いで、この油圧モータ12を回転状態か
ら停止させるために、切換弁11を中立位置に切り換え
ると、管路25、26はそれぞれ油圧ポンプ10とタン
ク27との回路が遮断されるが、慣性体28の慣性回転
力のため油圧モータ12は直ちに停止せず、管路26の
圧力は上昇する。従って、供給通路21Bを通ってリリ
ーフ弁18Bの供給口22の圧力は上昇し、ポペット1
3にはシート23の弁座径D1と、ロッド29の径D2と
の差(D1>D2 )で形成される有効断面積に供給口2
2の圧油の力が作用し、バネ14の弾性力に抗して右方
向へ移動させ、シート23の開放された弁座と横孔30
を介して、供給口22と出口24とを連通させることに
より、リリーフ作用を開始する。
【0007】同時に、供給口22の圧油は、ポペット1
3とロッド29の通路31から絞り16を介して通路3
2を通って、バネ座ピストン室15に導入され、このバ
ネ座ピストン室15の圧油は、供給口22の圧力上昇に
対応して圧力が上昇し、バネ座ピストン17をバネ14
の弾力に抗して左方向へ移動させる。この結果、バネ1
4はさらに圧縮され、リリーフ圧力は上昇する。バネ座
ピストン17の左行は、バネ座ピストン室15の圧力上
昇に伴い、バネ座ピストン17のフランジ部33の左側
面34が弁本体35に螺着されたスリーブ36の壁面3
6aに接するまで所要ストロークLを移動して停止し、
この停止した時のリリーフ圧が設定圧力である。
【0008】このようにして、リリーフされた圧油は、
出口24から図11の出口通路37Bと逆止弁38Aを
経て、管路25に至り油圧モータ12に供給される。
【0009】なお、バネ座ピストン室15への圧油の流
入は、通路31と通路32との途中に絞り16があるた
め緩やかであり、従ってリリーフ圧力の上昇も緩やかで
あり、急激な圧力上昇によるショックを緩和させてい
る。さらに、バネ座ピストン17が移動するストローク
Lを大きくすることにより、設定圧力を高くすることも
可能とされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述した図11および
図12に示す従来技術に係る油圧モータ12のリリーフ
弁18A、18Bにおいては、供給通路21A、すなわ
ち供給口22の圧力が上昇すると、この圧力はポペット
13の内部に設けた通路31を経て、バネ座ピストン室
15に流入する。また、この流入した圧油は、バネ座ピ
ストン17に作用し、これがある値以上になると、バネ
14の荷重に対向してバネ14を圧縮しつつ、図におい
て左方へ移動させる。
【0011】この移動過程では、圧油が絞り16を経て
バネ座ピストン室15へ流入するので、バネ座ピストン
17が図示の位置から室壁36aに当接する位置まで移
動するには、多少の時間を要し、かつこの過程でリリー
フ弁のポペット13が開弁動作を行うと、このポペット
13に作用するバネ14の荷重は、最終的にはバネ座ピ
ストン17が室壁36aに当接した位置での荷重となる
ので、これに対応した給油口の圧力もバネ座ピストン1
7の動きに応じて漸増する動特性が得られる。
【0012】このように、前記従来技術においては、慣
性の大きい油圧ショベルの旋回駆動用油圧モータに、リ
リーフ弁を使用し、この油圧モータを切換弁により操作
するものであり、この操作に際し油圧回路に発生する背
圧程度の圧力によってはショクレス機能が失われないよ
うに、バネ座ピストンの外径を小さくし、このバネ座ピ
ストンに圧油が作用する場合の有効面積を、バネ座ピス
トンの外径D3 および内径D2 で形成される環状面積に
して、小さく設定するものである。
【0013】しかるに、昨今においては、油圧ショベル
の旋回操作性を向上させるため、油圧モータの戻り背圧
は更に高く設定する傾向がある。この場合には、前記外
径D3 を更に小さく設定すればよいが、バネ座ピストン
の環状部の強度上に限界がある。しかも、バネ座ピスト
ンの圧油が作用する有効面積を小さくすると、このバネ
座ピストンを移動させるに必要な油量も少なくなり、従
って固定絞りのみではリリーフ弁が作動しつつ作動圧力
が上昇する際の昇圧時間を調整ないし維持することが困
難となる。
【0014】また、油圧ショベルの旋回駆動等を行う油
圧回路において、圧力上昇過程でのショックを大幅に軽
減することができるリリーフ弁からなる圧力調整弁の構
成として、本出願人は、先に実用新案登録第21111
99号(実公平4−51272号公報)を提案した。こ
の提案に係る圧力調整弁としてのリリーフ弁は、図13
に示すように、調圧用圧縮バネ40の一端を後述する圧
力補償流量制御弁46を介してポペット41に、他端を
規定ストローク内で摺動自在なピストン42の一端面に
それぞれ当接させると共に、前記ピストン42のピスト
ン背圧室43へ高圧室44の圧油を導入して、前記圧力
調整弁の作動圧力を漸次上昇させ、前記ピストン42が
ストッパ部45に当接した位置で作動圧力が一定となる
ように設定し、前記ピストン42と同軸上に圧力補償流
量調整手段としての圧力補償流量制御弁46を配設し
て、前記高圧室44の圧油を前記圧力補償流量制御弁4
6を介して前記ピストン背圧室43へ導入するように構
成したものである。なお、図13において、参照符号4
7は前記圧力補償付流量制御弁46に設けた固定オリフ
ィスを示し、48は同じく可変オリフィスを示すもので
ある。
【0015】このように構成した圧力調整弁は、前記圧
力補償流量調整手段46を設けることによって、ピスト
ン背圧室43内の圧力上昇が、時間遅れを生じると共
に、ピストン42がストッパ部45に当接した位置に止
まるまで調圧用圧縮バネ40の弾力に打ち勝って徐々に
減速しながら圧力上昇を行って、最終設定圧力に達する
ものであるが、この場合においても、前述したような作
動圧力が上昇する際の昇圧時間を、充分に調整ないし維
持することは困難であった。
【0016】そこで、本発明者等は、鋭意研究を重ねた
結果、高圧室の圧油の圧力が上昇した際に、ポペットが
これに対するバネ弾力に抗して移動開弁し、前記高圧室
の圧油を低圧室に排出するように構成した差動形直動リ
リーフ弁からなり、このリリーフ弁の作動過程において
前記バネの他端に押接されたバネ座ピストンを所要スト
ローク移動させ、このバネ座ピストンの移動過程におい
て前記バネを圧縮しつつ作動圧力を上昇させると共に、
前記高圧室の圧油を前記ポペットと同軸上に設けた絞り
を介してバネ座ピストン室へ導入するように構成したリ
リーフ弁の構造において、前記ポペットのロッド部を囲
繞するスリーブの外径部に段差部を設け、このスリーブ
の段差部と前記バネ座ピストンの内径部に設けた段差部
とを液密にかつ摺動自在に嵌合すると共に、前記バネ座
ピストンと前記スリーブとの嵌合によって形成される段
差空間部をバネ座ピストン室として形成し、このバネ座
ピストン室へ前記ポペットのロッド部とスリーブとの間
に形成した環状絞りを介して前記高圧室の圧油を導入す
る構成としたことにより、高圧室の油圧力が作用するバ
ネ座ピストンの有効面積を非常に小さく設定することが
でき、油圧モータの戻り圧力が比較的高くなった場合で
あっても、この戻り圧力によってバネ座ピストンが移動
することがなく、これにより切換弁を中立位置に戻して
慣性体を減速停止させる場合には、確実にショックレス
機能を維持することができるリリーフ弁を得ることがで
きることを突き止めた。
【0017】従って、本発明の目的は、油圧ショベルの
旋回駆動等を行う油圧モータを備えた油圧回路におい
て、その操作性をさらに向上させるために油圧モータか
らの排出側の戻り圧力を非常に高く設定した場合におい
ても、リリーフ弁のショックレス機能を確実に維持する
ことができるリリーフ弁を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、高圧室の油圧力が上昇した際
に、ポペットがこれに対するバネの弾力に抗して移動開
弁し、前記高圧室の圧油を低圧室に排出するよう構成し
た差動形直動リリーフ弁からなり、前記リリーフ弁の作
動過程において前記バネの他端に押接されたバネ座ピス
トンを所要ストローク移動させ、このバネ座ピストンの
移動過程において前記バネを圧縮しつつ作動圧力を上昇
させると共に、前記高圧室の圧油を前記ポペットと同軸
上に設けた絞りを介してバネ座ピストン室へ導入するよ
う構成したリリーフ弁において、前記ポペットのロッド
部を囲繞するスリーブの外径部に段差部を設け、このス
リーブの段差部と前記バネ座ピストンの内径部に設けた
段差部とを液密にかつ摺動自在に嵌合すると共に、前記
バネ座ピストンと前記スリーブとの嵌合によって形成さ
れる段差空間部をバネ座ピストン室として形成し、この
バネ座ピストン室へ前記ポペットのロッド部とスリーブ
との間に形成した環状絞りを介して前記高圧室の圧油を
導入するように構成したことを特徴とする。
【0019】請求項2の発明は、高圧室の油圧力が上昇
した際に、ポペットがこれに対するバネの弾力に抗して
移動開弁し、前記高圧室の圧油を低圧室に排出するよう
構成した差動形直動リリーフ弁からなり、前記リリーフ
弁の作動過程において前記バネの他端に押接されたバネ
座ピストンを所要ストローク移動させ、このバネ座ピス
トンの移動過程において前記バネを圧縮しつつ作動圧力
を上昇させると共に、前記高圧室の圧油を前記ポペット
と同軸上に配置した圧力補償流量調整手段を介してバネ
座ピストン室へ導入するよう構成したリリーフ弁におい
て、前記圧力補償流量調整手段のスプールを内包するス
リーブの外径部に段差部を設け、このスリーブの段差部
と前記バネ座ピストンの内径部に設けた段差部とを液密
にかつ摺動自在に嵌合すると共に、前記バネ座ピストン
と前記スリーブとの嵌合によって形成される段差空間部
をバネ座ピストン室として形成し、このバネ座ピストン
室に前記圧力補償流量調整手段の2次圧を導入するよう
に構成したことを特徴とする。
【0020】請求項3の発明は、高圧室の油圧力が上昇
した際に、ポペットがこれに対するバネの弾力に抗して
移動開弁し、前記高圧室の圧油を低圧室に排出するよう
構成した差動形直動リリーフ弁であって、前記バネの他
端が当接するバネ座ピストンに、前記ポペットの後端部
を摺動自在に支持する小径内径部を設けると共に該内径
部より径の大きい大径内径部とを設け、この大径内径部
にピストンを摺動自在に設けて該ピストンの前端面と前
記ポペットの後端面との間にバネ座ピストン室を画成
し、このバネ座ピストン室に前記高圧室の圧油を絞りを
介して導入して、前記小径内径部と前記大径内径部との
間に形成された段差部に作用する油圧力により前記バネ
座ピストンを所定ストローク移動させるよう構成したこ
とを特徴とする。
【0021】請求項4の発明は、請求項3記載のリリー
フ弁において、前記絞りが前記ポペットの外周面と前記
バネ座ピストンの内周面との間に形成された環状絞りで
あることを特徴とする。
【0022】請求項5の発明は、請求項3または4記載
のリリーフ弁において、前記バネ座ピストンの大径内径
部にピストンを摺動自在に設けると共に、該ピストンの
反バネ座ピストン側に油室を設け、かつ該油室に前記ピ
ストンをバネ座ピストン室側に偏寄させるバネを設け、
前記油室を絞りを介して低圧室に接続すると共に、バネ
座ピストン室の圧力が上昇した時、ピストンが前記バネ
の力に抗して移動するよう構成したことを特徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るリリーフ弁の
実施例を図面に基づいて説明する。
【0024】実施例1 図1ないし図3は、本発明に係るリリーフ弁50の第1
実施例を示すものである。すなわち、図1ないし図3に
おいて、リリーフ弁50は、ハウジング52に取付けら
れている。このハウジング52には、高圧室54と低圧
室56とが設けられており、リリーフ弁50Aのスリー
ブ51の先端に組み込まれたシート57が前記スリーブ
51を介してハウジング52の壁面に押圧されて前記高
圧室54と低圧室56とを液密的に画成している。
【0025】前記スリーブ51の内径部には、径の異な
る2つの外径すなわち小径部D3と大径部D4とを有する
スリーブ58を挿通配置したバネ座ピストン60を、液
密的にかつ摺動自在に支持している。
【0026】前記スリーブ58の段差部58aと、前記
バネ座ピストン60の対応する内径部(D3、D4)の段
差部60aとの嵌合によって形成される段差空間部をバ
ネ座ピストン室62として構成し、このバネ座ピストン
室62は、スリーブ58の横穴59を介して油室64に
連通接続している。そして、前記バネ座ピストン室62
は、ポペット66のロッド部67の外径部と、前記スリ
ーブ58の内径部との間に形成した環状隙間からなる環
状絞り68を経て、ロッド部67内の通路69に連通接
続しており、さらにこのロッド部67内の通路69は高
圧室54に連通接続している。
【0027】前記ポペット66とバネ座ピストン60と
の間には、バネ70が設けられている。このバネ70の
一端はポペット66に当接し、その他端はバネ70のバ
ネ力を調整する手段としてのスペーサ71を介してバネ
座ピストン60の端部に当接している。
【0028】また、前記スリーブ51と、このスリーブ
51の一端に組み付けられたキャップ72との間には、
低圧側油室73が形成され、この低圧側油室73はバネ
座ピストン60の鍔部61とスリーブ51の内径部の隙
間53を経て、バネ座ピストン60の外径部に設けた溝
74を経て油室75へ導入され、さらに穴76を経て低
圧室56へ連通接続されている。
【0029】そして、バネ座ピストン60は、その鍔部
61の一方の肩部61aがスリーブ51の内径部側面5
1aに当接するまでの距離Sを移動し得るように構成さ
れている。
【0030】次に、前記構成からなる本実施例における
リリーフ弁の動作につき説明する。すなわち、本実施例
のリリーフ弁50によれば、高圧室54の油圧力は、ポ
ペット66のロッド部67内に設けた通路69、環状絞
り68、油室64、横穴59を経てバネ座ピストン室6
2に連通している。
【0031】そこで、例えば高圧室54の圧力が比較的
高い場合でも、バネ70を圧縮するための高圧室54の
圧力が作用するバネ座ピストン60の作用面積は、大径
部D4の直径による面積と、小径部D3の直径による面積
との差の環状部の面積であるから、この径差を比較的小
さくすれば、高圧室54の圧力が比較的高い場合でも、
バネ座ピストン60が移動してしまうことがなく、しか
も高圧室54の圧力が設定圧力以上となった場合には、
バネ座ピストン60が図示の左方へ移動して、この際に
高圧室54の圧油はバネ座ピストン室62へ導入される
ので、環状絞り68およびバネ70の荷重の調整によ
り、バネ座ピストン室62への単位時間当たりの圧油の
量入量を極めて微少に調整することができるので、ショ
ックレス機能を確実に維持することができる。
【0032】図4は、本実施例に係るリリーフ弁50
を、例えば油圧ショベルの上部旋回体のように大きな慣
性を有す慣性体を油圧制御する油圧モータを備える建設
機械に適用した場合の油圧回路の実施例を示すものであ
る。
【0033】なお、この油圧回路は、基本的に図11に
示す従来のリリーフ弁を適用した油圧回路と共通するも
のであり、従って説明の便宜上、共通する構成要素につ
いては、同一の参照符号を付し、詳細な説明は省略す
る。すなわち、参照符号50A、50Bがそれぞれ本実
施例におけるリリーフ弁であり、差動形直動リリーフ弁
を構成している。その他の構成要素およびその油圧回路
構成は、図11に示す従来の油圧回路と同一である。
【0034】実施例2 図5および図6は、本発明に係るリリーフ弁50の第2
実施例を示すものである。本実施例のリリーフ弁50
は、前記した第1実施例におけるリリーフ弁の変形例で
あって、前記実施例1のリリーフ弁に対し、ポペットと
同軸上に圧力補償流量調整手段としての圧力補償流量制
御スプールを付設した構成からなるものである。
【0035】従って、図5および図6に示す第2実施例
の構成において、図1ないし図3に示す第1実施例の構
成と、同一の構成要素については同一の参照符号を付し
て説明する。
【0036】すなわち、本実施例のリリーフ弁50は、
一端においてポペット66のロッド部67が挿通される
スリーブ58の内径部に形成された油室64内に、圧力
補償流量調整手段としての圧力補償流量制御スプール8
0を、設けた構成からなるものである。
【0037】この圧力補償流量制御スプール80は、前
記ポペット66のロッド部67と対抗する一端に固定絞
り82を設けて、前記油室64を2つの油室64a、6
4bに画成する共に、前記スプール80の他端に鍔部8
1を設けて、この鍔部81をスリーブ58の内径部に設
けた段差部58bに対し、前記スプール80をポペット
66方向に押圧するようバネ83を介して弾力的に当接
させた構成からなる。さらに、前記スプール80の側面
には、バネ座ピストン60とスリーブ58との嵌合によ
って形成されたバネ座ピストン室62に対し、これと連
通するように設けたスリーブ58の横穴59と対応する
ように開口部84を設けて、前記バネ座ピストン室62
と前記油室64bとが連通するように構成する。前記バ
ネ83はその一端をスプール80に当接させ、他端をス
リーブ58の後端開口を閉塞するプラグ86に当接させ
ている。その他の構成は、前記第1実施例に記載のリリ
ーフ弁50の構成と全く同じである。
【0038】このように構成された本実施例のリリーフ
弁50は、これを図4に示すように、油圧ショベルの旋
回駆動用の油圧モータ10に適用すれば、切換弁11の
操作により慣性の大きい上部旋回体28を駆動した後、
切換弁11を中立に戻してこれを停止させる場合、油圧
モータ10の排出側にはブレーキ圧力が瞬時に発生する
が、この高圧室54の油圧力が、減速停止前に既に切換
弁11の排出側の抵抗により、比較的高い場合でも、バ
ネ70を圧縮するために高圧室54の圧力が作用するバ
ネ座ピストン60の作用面積は、大径部D4の直径によ
る面積と、小径部D3の直径による面積との差の環状部
の面積であるから、この径差を比較的小さくすれば、旋
回状態での油圧モータ12の戻り側となる高圧室54の
圧力が、例えば操作性向上のために100kgf/cm
程度の高い圧力でも、バネ座ピストン60が移動して
しまうことはない。従って、切換弁11を中立に戻して
旋回体28を減速停止する場合においても、リリーフ弁
50A、50Bの設定圧力を150kgf/cm、バ
ネ座ピストン60が所要ストロークSを移動した後の設
定圧力を300kgf/cmに設定しておけば、高圧
室54の油圧力が150kgf/cmに上昇した後に
バネ座ピストン60は、図示の左方へ移動し、しかもこ
の際には高圧室54の圧油は圧力補償流量制御スプール
80を介してバネ座ピストン室62へ導入されるので、
環状絞り68、固定絞り82およびバネ70等の荷重の
調整により、バネ座ピストン室62への単位時間当たり
の圧油の流入量を極めて微少に調整することができ、シ
ョックレス機能を確実に維持することができる。
【0039】実施例3 図7は本発明の第3実施例に係るリリーフ弁の断面図
で、図8は図7のVIII−VIII線に沿う断面図である。図
7及び図8において、リリーフ弁50はハウジング52
を備えており、このハウジング52の図中左側端面に
は、不図示の油圧ポンプと油圧管路を介して接続された
圧油流入口52a(図4参照)が設けられている。この
圧油流入口52aはハウジング52の内部に形成された
圧油室に連通しており、圧油室にはスリーブ51がハウ
ジング52の図中右側端面に設けられたスリーブ挿入口
を挿通して液密に挿入されている。
【0040】前記スリーブ51は径の異なる二つの内径
部51b,51cを有しており、これらの内径部51
b,51cのうち径の大きいほうの内径部51cには、
スリーブ51の後端開口を液密に閉塞するプラグ状のキ
ャップ72が液密に嵌挿されている。
【0041】また、前記リリーフ弁50はスリーブ51
の先端に弁シート57を備えている。この弁シート57
は中心部に圧油流通孔57aを有しており、ハウジング
52の圧油流入口52aから圧油室に流入した圧油は上
記圧油流通孔57aを通ってスリーブ51内に流入する
構成となっている。また、弁シート57はハウジング5
2内の圧油室の壁面に押接されており、これによりハウ
ジング52内の圧油室は高圧室54と低圧室56とに区
画されている。
【0042】前記スリーブ51の内部には、ロッド状の
弁体(ポペット)66がその先端を弁シート57に対向
させて設けられているとともに、ポペット66の後端部
をスリーブ51の軸方向に移動可能に支持する略円筒状
のバネ座ピストン60が摺動可能に設けられている。こ
のバネ座ピストン60はその外周面上にストッパとして
の環状突起(鍔部)61を有しており、バネ座ピストン
60が油圧力によって図7中左方へ所定ストロークSだ
け移動すると、環状突起61がスリーブ51の内径段差
部51aに当接する構成となっている。
【0043】また、前記バネ座ピストン60はポペット
66の後端部と摺動自在に嵌合する小径内径部60bを
有しており、この小径内径部60bの後方に隣接して形
成された大径内径部60cにはピストン100が摺動可
能に設けられている。このピストン100の前端面10
0a(図9参照)はポペット66の後端面66aと対向
しており、このポペット66の後端面66aとピストン
100の前端面100aとの間にはバネ座ピストン室6
4が画成されている。
【0044】前記ポペット66はスリーブ51の内周面
と摺接するバネ受け部66bを先端部に有しており、こ
のバネ受け部66bとバネ座ピストン60との間には、
ポペット66の先端を弁シート57に押圧すると共にバ
ネ座ピストン60の後端をプラグ72に押圧する圧縮コ
イルバネ70が設けられている。なお、前記バネ受け部
66bと弁シート57との間には空隙部90が画成され
ており、この空隙部90はスリーブ51に穿設された連
通孔92を介して低圧室56に連通している。
【0045】また、前記ポペット66は弁シート57に
向かって開口する圧油流通孔69を軸芯部に有してい
る。この圧油流通孔69は、図9に示されるように、ポ
ペット66の後端部外周面とバネ座ピストン60の内周
面との間に形成された環状絞り68に圧油流通孔102
を介して連通しており、前記環状絞り68はポペット6
6内に形成された圧油流通孔103及び104を介して
前記バネ座ピストン室64に連通している。なお、バネ
受け部66bとバネ座ピストン60との間のスリーブ5
1には、バネ受け部66bとバネ座ピストン60との間
に画成された油室75と前記低圧室56とを連通させる
連通孔76が穿設されている。また、環状突起61とキ
ャップ72との間に形成された油室73と前記油室75
は、バネ座ピストン60の外周面に形成された圧油流通
溝74,74(図8参照)を介して相互に連通してい
る。
【0046】次に、上記のように構成される本発明の第
3実施例に係るリリーフ弁の作用について説明する。本
発明の第3実施例に係るリリーフ弁を例えば油圧ショベ
ルの旋回モータ制御用リリーフ弁として使用し、切換弁
の操作により慣性の大きい上部旋回体を駆動した後、切
換弁を中立に戻して上部旋回体を減速停止させる場合を
想定する。この場合、ハウジング52の圧油流入口52
aから高圧室54を経て弁シート57の圧油流通孔57
aに流入した油は、ポペット66の圧油流通孔69及び
102、環状絞り68、圧油流通孔103及び104を
経てバネ座ピストン室64に流入する。
【0047】このような旋回操作では、操作性の向上等
を図るために、切換弁の排出側の抵抗を常に比較的高く
設定する場合がある。このような場合であっても、本発
明の第3実施例では、バネ座ピストン室64に流入した
圧油によってバネ座ピストン60が図7中左方へ移動す
るか否かは、ポペット66の後端面66aとこれに対向
するピストン100の前端面100aとの面積差、すな
わちバネ座ピストン60の内径段差部60aに作用する
油圧力によって定まる。
【0048】従って、ポペット66の後端面66aとピ
ストン100の前端面100aとの面積差を適切に設定
すれば、切換弁の排出側の抵抗が比較的高く設定されて
いてもバネ座ピストン60が動くことがない。
【0049】また、切換弁を中立に戻すと、この切換弁
の排出側にブレーキ圧力が発生し、このブレーキ圧力が
高圧室54の圧力となってリリーフ弁50を作動させる
が、上述した第3実施例ではポペット66の後端面66
aとピストン100の前端面100aとの面積差を比較
的小さくできることに加え、ピストン100の後端面に
は低圧室56の圧力が作用しているので、ピストン10
0の前端面100aに作用する高圧室54の圧力とピス
トン100の後端面に作用する低圧室56の圧力との圧
力差によってピストン100はキャップ72側へ常時押
圧される。従って、バネ座ピストン60が図中左方へ移
動したときのバネ座ピストン室64の体積はピストン1
00の前端面100aの面積×ストロークSとなるの
で、これを比較的大きく設定できる。
【0050】なお、前記した圧油流通孔102及び10
3は小径絞りとして構成することができる。また、環状
絞り68が形成されている部分のポペット66の外径を
調整することにより、小径絞りに比較し、その絞り効果
を大きく設定することができる。
【0051】実施例4 図10は、本発明の第4実施例に係るリリーフ弁の要部
を示す部分断面図である。同図に示されるように、本発
明の第4実施例では、図7に示したピストン100の代
わりに、バネ座ピストン60の大径内径部60cに第1
のピストン110と第2のピストン112とを摺動自在
に設けている。
【0052】前記第1のピストン110はポペット66
側に配置されており、この第1のピストン110の前端
面には、円形の凹状部115が形成されている。
【0053】一方、前記第2のピストン112はキャッ
プ72側に配置されており、この第2のピストン112
と前記第1のピストン112との間には、第1のピスト
ン110の前端をバネ座ピストン60の内径段差部60
aに押圧すると共に第2のピストン112の後端をキャ
ップ72に押圧する圧縮コイルバネ111が設けられて
いる。
【0054】また、第2のピストン112の後端面には
複数本の圧油導入溝116がピストン112の中心部か
ら外周部に向けて形成されており、バネ座ピストン60
の圧油流通溝74からスリーブ51とバネ座ピストン6
0との間の油室73に流入した圧油は前記圧油導入溝1
16を流通してキャップ72と第2のピストン112と
の間に形成された油室114に流入し、この油室114
に流入した圧油は第2のピストン112に形成された絞
り(小孔)113を流通して第1のピストン110と第
2のピストン112との間に形成された油室117に流
入するようになっている。
【0055】このような構成によると、高圧室54の圧
力が上昇してバネ座ピストン室64に圧油が流入する
と、先ず第1のピストン110がバネ座ピストン室64
内の圧油に押されて図中右方へ移動した後、バネ座ピス
トン60が図中左方へ移動する。従って、高圧室54の
圧力が急激に上昇した場合でもバネ座ピストン60が直
ちに移動せず、バネ座ピストン60の移動に時間遅れが
生ずるので、高圧室54の圧力が上昇してからバネ座ピ
ストン60が移動するまでの間、リリーフ弁を低圧で作
動させることができ、これによりリリーフ弁の作動直後
のショックを大幅に低減できる。
【0056】従って、旋回操作時における背圧が比較的
高い場合でもバネ座ピストン60の移動を防止でき、且
つ、環状絞り68により高圧室54からバネ座ピストン
室64に流入する圧油の単位時間当たりの流入量を微少
に設定でき、しかもバネ座ピストン60の移動に伴うバ
ネ座ピストン室64の体積増加を比較的大きく設定でき
るので、バネ座ピストン60が図示の位置から所定スト
ロークSを移動するに必要な時間を比較的長く設定でき
る。この結果、確実にショックレス機能を与えることが
できる。
【0057】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本
発明の精神を逸脱しない範囲内において多くの設計変更
が可能である。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るリリー
フ弁によれば、油圧モータの戻り圧力が比較的高くなっ
た場合であっても、この戻り圧力によってバネ座ピスト
ンが移動することがなく、従って切換弁を中立位置に戻
して慣性体を減速停止させる場合にショックレス機能を
確実に維持することができ、慣性体の旋回駆動等の操作
性をより一層を適正かつ安全に向上させることができる
等、多くの優れた利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリリーフ弁の第1実施例を示す要
部断面側面図である。
【図2】図1に示すリリーフ弁のII−II線断面図であ
る。
【図3】図1に示すリリーフ弁の要部拡大断面図であ
る。
【図4】図1に示すリリーフ弁を適用した油圧モータ装
置の油圧回路図である。
【図5】本発明に係るリリーフ弁の第2実施例を示す要
部断面側面図である。
【図6】図5に示すリリーフ弁の要部拡大断面図であ
る。
【図7】本発明に係るリリーフ弁の第3実施例を示す要
部断面側面図である。
【図8】図7のVIII−VIII線に沿う総断面図である。
【図9】図7に示すリリーフ弁の要部構成を示す断面図
である。
【図10】本発明に係るリリーフ弁の第4実施例を示す
要部断面側面図である。
【図11】従来の油圧モータのリリーフ弁の一構成例の
概略構成とその系統配置を示す説明図である。
【図12】図11に示すリリーフ弁の要部拡大断面図で
ある。
【図13】従来のリリーフ弁からなる圧力調整弁の別の
構成例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
50 リリーフ弁 51 スリーブ 51a 内径部側面 52 ハウジング 53 内径部の隙間 54 高圧室 56 低圧室 57 シート 58 スリーブ 58a 段差部 58b 段差部 59 横穴 60 バネ座ピストン 60a 段差部 61 鍔部 61a 肩部 62 バネ座ピストン室 64 油室 64a、64b 油室 66 ポペット 67 ロッド部 68 環状絞り 70 バネ 71 スペーサ 72 キャップ 74 溝 75 油室 76 穴 80 圧力補償流量制御スプール 81 鍔部 82 固定絞り 83 バネ 84 開口部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧室の油圧力が上昇した際に、ポペッ
    トがこれに対するバネの弾力に抗して移動開弁し、前記
    高圧室の圧油を低圧室に排出するよう構成した差動形直
    動リリーフ弁からなり、前記リリーフ弁の作動過程にお
    いて前記バネの他端に押接されたバネ座ピストンを所要
    ストローク移動させ、このバネ座ピストンの移動過程に
    おいて前記バネを圧縮しつつ作動圧力を上昇させると共
    に、前記高圧室の圧油を前記ポペットと同軸上に設けた
    絞りを介してバネ座ピストン室へ導入するよう構成した
    リリーフ弁において、 前記ポペットのロッド部を囲繞するスリーブの外径部に
    段差部を設け、このスリーブの段差部と前記バネ座ピス
    トンの内径部に設けた段差部とを液密にかつ摺動自在に
    嵌合すると共に、前記バネ座ピストンと前記スリーブと
    の嵌合によって形成される段差空間部をバネ座ピストン
    室として形成し、このバネ座ピストン室へ前記ポペット
    のロッド部とスリーブとの間に形成した環状絞りを介し
    て前記高圧室の圧油を導入するように構成したことを特
    徴とするリリーフ弁。
  2. 【請求項2】 高圧室の油圧力が上昇した際に、ポペッ
    トがこれに対するバネの弾力に抗して移動開弁し、前記
    高圧室の圧油を低圧室に排出するよう構成した差動形直
    動リリーフ弁からなり、前記リリーフ弁の作動過程にお
    いて前記バネの他端に押接されたバネ座ピストンを所要
    ストローク移動させ、このバネ座ピストンの移動過程に
    おいて前記バネを圧縮しつつ作動圧力を上昇させると共
    に、前記高圧室の圧油を前記ポペットと同軸上に配置し
    た圧力補償流量調整手段を介してバネ座ピストン室へ導
    入するよう構成したリリーフ弁において、 前記圧力補償流量調整手段のスプールを内包するスリー
    ブの外径部に段差部を設け、このスリーブの段差部と前
    記バネ座ピストンの内径部に設けた段差部とを液密にか
    つ摺動自在に嵌合すると共に、前記バネ座ピストンと前
    記スリーブとの嵌合によって形成される段差空間部をバ
    ネ座ピストン室として形成し、このバネ座ピストン室に
    前記圧力補償流量調整手段の2次圧を導入するように構
    成したことを特徴とするリリーフ弁。
  3. 【請求項3】 高圧室の油圧力が上昇した際に、ポペッ
    トがこれに対するバネの弾力に抗して移動開弁し、前記
    高圧室の圧油を低圧室に排出するよう構成した差動形直
    動リリーフ弁であって、 前記バネの他端が当接するバネ座ピストンに、前記ポペ
    ットの後端部を摺動自在に支持する小径内径部を設ける
    と共に該内径部より径の大きい大径内径部とを設け、こ
    の大径内径部にピストンを摺動自在に設けて該ピストン
    の前端面と前記ポペットの後端面との間にバネ座ピスト
    ン室を画成し、このバネ座ピストン室に前記高圧室の圧
    油を絞りを介して導入して、前記小径内径部と前記大径
    内径部との間に形成された段差部に作用する油圧力によ
    り前記バネ座ピストンを所定ストローク移動させるよう
    構成したことを特徴とするリリーフ弁。
  4. 【請求項4】 前記絞りは、前記ポペットの外周面と前
    記バネ座ピストンの内周面との間に形成された環状絞り
    であることを特徴とする請求項3記載のリリーフ弁。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載のリリーフ弁にお
    いて、前記バネ座ピストンの大径内径部にピストンを摺
    動自在に設けると共に、該ピストンの反バネ座ピストン
    側に油室を設け、かつ該油室に前記ピストンをバネ座ピ
    ストン室側に偏寄させるバネを設け、前記油室を絞りを
    介して低圧室に接続すると共に、バネ座ピストン室の圧
    力が上昇した時、ピストンが前記バネの力に抗して移動
    するよう構成したことを特徴とするリリーフ弁。
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