JP2002267010A - 油圧モータによる変速装置 - Google Patents
油圧モータによる変速装置Info
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Abstract
路内の圧力に依存することなく、左右の回路を接続する
配管を設けることなく、左右の油圧モータの容量切換速
度を一致させるようにして、コスト低減を図るととも
に、容量切換速度を安定させて変速時の走行曲がりを防
止する。 【解決手段】左側油圧回路25、26内の圧油が左側流
量制御弁35に入力されて一定の流量に制御される。左
側の可変容量型油圧モータ9の容量位置は、この左側流
量制御弁35で一定の流量に制御された圧油によって、
複数段階の容量位置に切り換えられる。同様に右側油圧
回路25′、26′内の圧油が右側流量制御弁35′に
入力されて一定の流量に制御される。右側の可変容量型
油圧モータ9′の容量位置は、この右側流量制御弁3
5′で一定の流量に制御された圧油によって、複数段階
の容量位置に切り換えられる。
Description
変速装置に関するものである。
できる可変容量型モータがある。HST車では、可変容
量型モータの容量を変化させることにより変速が行われ
る。
ティック・トランスミッションまたは、静油圧駆動)車
では左右の走行体(車輪または履帯)が、左右それぞれ
に設けられた油圧モータによって独立して駆動される。
すなわち車体の左側の走行体は左側専用に設けられた駆
動機構によって独立して駆動され独立して変速される。
同様に車体の右側の走行体は右側専用に設けられた駆動
機構によって独立して駆動され独立して変速される。各
駆動機構は油圧ポンプと油圧モータとでそれぞれ構成さ
れている。
ータで容量を変化させるとき、つまり変速させるとき
に、左右の油圧モータで容量が変化する速度が異なる
と、走行曲がりを起こすことがある。
は、左右の走行体が独立して駆動されるHST車におい
て、左右の可変容量型モータの容量を変化させる速度を
同一にし、直進走行時に変速するときに走行曲がりをな
くすようにする発明が開示されている。
明する。
て可変容量型油圧ポンプ3、可変容量型油圧モータ9が
設けられている。油圧ポンプ3と油圧モータ9は閉回路
90によって接続されている。同様に右側走行体に対応
して可変容量型油圧ポンプ3′、可変容量型油圧モータ
9′が設けられている。油圧ポンプ3′と油圧モータ
9′は閉回路90′によって接続されている。閉回路9
0と閉回路90′はチェック弁を介して油路91によっ
て接続している。
0の角度は2段階に変化し、容量(速度)が小容量(高
速)、大容量(低速)の2段階に変化する。すなわち2
位置切換弁32の切換位置に応じて、シリンダ33への
圧油供給方向が切り換えられ、これによりピストン34
の移動方向が切り換えられる。このためピストン34に
接続されたセンターシャフト10の傾動方向が切り換え
られ、左側の油圧モータ9の容量(速度)が小容量(高
速)、大容量(低速)の2段階に切り換えられる。右側
の油圧モータ9′についても同様である。
路91内の圧油つまり閉回路90、90′のうちで高圧
側の圧油が供給される。このため左側油圧モータ9は高
圧側の圧力に応じた速度で容量が切り換えられる。
も、高圧側の圧力に応じた速度で容量が切り換えられ
る。
切換に要する時間が一致することになり、直進走行時に
変速させたとしても、走行曲がりをなくすことができ
る。
ば、左右の閉回路90、90′を、油路91によって接
続しなけらればならないため、車体の左右を接続する長
大な配管が必要になる。またこの配管は高圧に耐える材
料を用いなければならない。このため配管のコストが上
昇するとともに信頼性が低下するという問題がある。
大きく、左右の油圧モータ9、9′の負荷が大きく異な
り左右の油圧モータ9、9′のセンターシャフト10、
10′を傾動させる抵抗が大きく異なっている場合に
は、油路91内の同じ圧力で左右の油圧モータ9、9′
のセンターシャフト10、10′が駆動されるため、負
荷が小さく抵抗の小さい方の油圧モータでは容量切換速
度が大きくなり、負荷が大きく抵抗の大きい方の油圧モ
ータでは容量切換速度が小さくなるという容量変化速度
のばらつきが生じる。このため容量切換速度を一致させ
て変速時の走行曲がりを防止するという初期の目的を達
成できないことがある。
90、90′内の圧力に依存した速度で容量が切り換え
られるため、容量切換速度が安定しないという問題があ
る。
のであり、直進走行時に変速させるに際して、左右の回
路内の圧力に依存することなく、左右の回路を接続する
配管を設けることなく、左右の油圧モータの容量切換速
度を一致させるようにして、コスト低減を図るととも
に、容量切換速度を安定させて変速時の走行曲がりを防
止することを解決課題とするものである。
この課題を解決するために本発明の請求項1に係る第1
発明は、左右の回転体に対応してそれぞれ設けられ、こ
れら左右の回転体をそれぞれ回転駆動する左右の可変容
量型油圧モータ(9)、(9′)と、前記左右の油圧モ
ータ(9)、(9′)にそれぞれ圧油を供給する油圧ポ
ンプ(3)、(3′)と、左側の可変容量型油圧モータ
(9)と左側の油圧ポンプ(3)とを接続する左側油圧
回路(25、26)と、右側の可変容量型油圧モータ
(9′)と右側の油圧ポンプ(3′)とを接続する右側
油圧回路(25′、26′)と、前記左右の可変容量型
油圧モータ(9)、(9′)の容量位置を変化させるこ
とによって前記左右の回転体の回転速度を変化させる左
右の速度可変手段とを備えた油圧モータによる変速装置
において、圧油を入力して一定の流量に制御する左側流
量制御弁(35)を設け、前記左側流量制御弁(35)
で一定の流量に制御された圧油によって、左側の可変容
量型油圧モータ(9)の容量位置を変化させるととも
に、圧油を入力して一定の流量に制御する右側流量制御
弁(35′)を設け、前記右側流量制御弁(35′)で
一定の流量に制御された圧油によって、右側の可変容量
型油圧モータ(9′)の容量位置を変化させることを特
徴とする。
ぞれ設けられ、これら左右の回転体をそれぞれ回転駆動
する左右の可変容量型油圧モータ(9)、(9′)と、
前記左右の油圧モータ(9)、(9′)にそれぞれ圧油
を供給する油圧ポンプ(3)、(3′)と、左側の可変
容量型油圧モータ(9)と左側の油圧ポンプ(3)とを
接続する左側油圧回路(25、26)と、右側の可変容
量型油圧モータ(9′)と右側の油圧ポンプ(3′)と
を接続する右側油圧回路(25′、26′)と、前記左
右の油圧回路(25、26、25′、26′)内の圧油
によって前記左右の可変容量型油圧モータ(9)、
(9′)の容量位置を複数段階の容量位置に切り換える
ことによって前記左右の回転体の回転速度を複数段階の
回転速度に切り換える左右の速度切換手段とを備えた油
圧モータによる変速装置において、前記左側油圧回路
(25、26)内の圧油を入力して一定の流量に制御す
る左側流量制御弁(35)を設け、前記左側流量制御弁
(35)で一定の流量に制御された圧油によって、左側
の可変容量型油圧モータ(9)の容量位置を複数段階の
容量位置に切り換えるとともに、前記右側油圧回路(2
5′、26′)内の圧油を入力して一定の流量に制御す
る右側流量制御弁(35′)を設け、前記右側流量制御
弁(35′)で一定の流量に制御された圧油によって、
右側の可変容量型油圧モータ(9′)の容量位置を複数
段階の容量位置に切り換えることを特徴とする。
る。
5、26内の圧油が左側流量制御弁35に入力されて一
定の流量に制御される。左側の可変容量型油圧モータ9
の容量位置は、この左側流量制御弁35で一定の流量に
制御された圧油によって、複数段階の容量位置に切り換
えられる。
油が右側流量制御弁35′に入力されて一定の流量に制
御される。右側の可変容量型油圧モータ9′の容量位置
は、この右側流量制御弁35′で一定の流量に制御され
た圧油によって、複数段階の容量位置に切り換えられ
る。
速させるに際して、左右の流量制御弁35、35′を設
けることによって、それぞれ一定の流量に制御された圧
油によって、左右の油圧モータ9、9′の容量位置が切
り換えられる。このため左右の油圧回路内の圧力に依存
することなく、左右の油圧回路を接続する配管を設ける
ことなく、左右の油圧モータの容量切換速度が一致す
る。これによりコストが低減するとともに、容量切換速
度が安定し変速時の走行曲がりを防止することができ
る。
連続的に変化する可変容量型油圧モータ9、9′に対し
ても適用される。また第1発明は、左右の油圧回路2
5、26、25′、26′以外の油圧源、たとえばチャ
ージポンプから流量制御弁35、35′に圧油が入力さ
れる場合にも適用される。
可変容量型油圧モータ(9)の容量位置を複数段階の容
量位置に切り換える切換弁(50)を設け、この切換弁
(50)内に前記流量制御弁(35)を内蔵したことを
特徴とする。
9の容量位置を複数段階の容量位置に切り換える切換弁
50が設けられ、この切換弁50内に流量制御弁35が
内蔵される。
御弁35を内蔵するようにしているので、装置を小型に
することができる。
切換弁(50)のスプール(61)内に、流量制御用の
スプール(62)を摺動自在に収容したことを特徴とす
る。
61内に、流量制御用のスプール62が摺動自在に収容
されている。
61内に、流量制御用のスプール62を摺動自在に収容
しているので、装置を小型にすることができる。
る変速装置の実施の形態について図面を参照して説明す
る。
る第1の実施形態について説明する。
の油圧回路図を示している。
からなる走行体がそれぞれ設けられている。なお実施形
態では走行体として履帯を想定している。左履帯は可変
容量型油圧モータ9によって回転駆動される。同様に右
履帯は油圧モータ9と同様の油圧モータ9′によって回
転駆動される。すなわち左右の履帯は左右の油圧モータ
9、9′によって回転駆動される。この前提は図2、図
3で後述する第2、第3の実施形態においても同様であ
る。
ンプ3を駆動源として駆動される。右油圧モータ9′は
左油圧ポンプ3と同様の右油圧ポンプ3′を駆動源とし
て駆動される。
9′の容量を変化させることにより行われる。左油圧モ
ータ9の容量の切り換えは、2位置切換弁32、シリン
ダ33によって行われる。同様に右油圧モータ9′の容
量の切り換えは、2位置切換弁32、シリンダ33と同
様の2位置切換弁32′、シリンダ33′によって行わ
れる。
らの構成について説明する。左側の構成要素の符号にダ
ッシュ(′)を付した構成要素は右側の構成要素である
として適宜説明を省略する。
出力軸に接続されている。つまり左油圧ポンプ3はエン
ジンによって駆動される。この油圧ポンプ3はたとえば
斜板式の油圧ポンプである。油圧ポンプ3の斜板4の傾
転角は図示しないサーボピストンの移動位置に応じて変
化される。左油圧ポンプ3は2つの吐出ポート3a、3
bを有している。つまり左油圧ポンプ3は2方向流れ可
能な油圧ポンプである。サーボピストンの位置が変化し
これに伴い斜板4の傾転角が変化されると圧油の吐出方
向が吐出ポート3aまたは3bに切り換えられるととも
に左油圧ポンプ3の容量が変化される。
油路25を介して左油圧モータ9の一方のポート9aに
連通している。左油圧ポンプ3の他方の吐出ポート3b
は油路26を介して左油圧モータ9の他方のポート9b
に連通している。
角が変化し、これにより左油圧ポンプ3から圧油が吐出
される吐出ポートが3aまたは3bに切り換えられる
と、油路25または油路26を経由して、圧油が左油圧
モータ9のポート9aまたは9bに流入する。
された場合には左油圧モータ9は正方向に回転され、こ
れに応じて左履帯は正方向(前進方向)に駆動される。
このとき左油圧モータ9のポート9aの反対側のポート
9bからは圧油が油路26に流出され、油圧ポンプ3に
環流される。
流入された場合には左油圧モータ9は逆方向に回転さ
れ、これに応じて左履帯は逆方向(後進方向)に駆動さ
れる。このとき左油圧モータ9のポート9bの反対側の
ポート9aからは圧油が油路25に流出され、油圧ポン
プ3に環流される。
についても上述したのと同様に作動する。
して元圧が供給されている。
いる。油路27aはチェック弁29の圧油流入口に連通
している。チェック弁29の圧油流出口は油路27bに
連通している。油路27bは流量制御弁35の圧油流入
口に連通している。
る。油路28aはチェック弁30の圧油流入口に連通し
ている。チェック弁30の圧油流出口は油路28bに連
通している。油路28bは流量制御弁35の圧油流入口
に連通している。
26内の圧油の圧力のうち高圧側の圧油がチェック弁2
9、30を介して油路27b、28bに流出され、流量
制御弁35に供給される。このようにして流量制御弁3
5には、左油圧モータ9に流入される圧油つまり油路2
5、26のうちで高圧側が元圧として供給される。
力をP1、下流側の圧力をP2として前後差圧ΔP(=P
1−P2)が一定つまり流量Qが一定となるように、開口
面積Arを変化させる。
は、絞り36の上流側の圧力P1がパイロット油路37
を介して作用する。流量制御弁35のバネ39と同じ側
には、絞り36の下流側の圧力P2がパイロット油路3
8を介して作用する。差圧ΔPが大きいときには、流量
制御弁35はバネ39を縮ませる側に動き、開口面積A
rを減少させる。差圧ΔPが小さいときには、流量制御
弁35はバネ39を伸ばす側に動き、開口面積Arを増
加させる。流量制御弁35の位置つまり開口面積Ar
は、バネ39のバネ力と差圧ΔPとがバランスする位置
によって定まる。この結果流量制御弁35によって圧油
の流量Qは、流量制御弁35の流入口の圧力如何によら
ずに、一定に制御される。
は、下記(1)式によって表される。
換弁32の圧油流入ポートPに連通している。2位置切
換弁32は小容量位置32a、大容量位置32bの2つ
の弁位置を有している。
に収容されており、シリンダ33内を第1受圧室33a
と第2受圧室33bとに画成している。ピストン34は
油圧モータ9のセンターシャフト10に接続している。
3の第1受圧室33aに連通している。2位置切換弁3
2のポートBはシリンダ33の第2受圧室33bに連通
している。
示しない切換弁コントローラによって行われる。切換弁
コントローラから出力された制御信号は2位置切換弁3
2の電磁ソレノイドに加えられ、2位置切換弁32の弁
位置が切り換えられる。なお、切換弁コントローラから
出力される制御信号を電気の代わりに油圧パイロット圧
として、2位置切換弁32に作用させ、2位置切換弁3
2の弁位置を切換えてもよい。
7′b、28′a、28′b、チェック弁29′、3
0′、流量制御弁35′、2位置切換弁32′、シリン
ダ33′についても同様に構成されている。
動作について説明する。
容量)位置32aに切り換えられると、流量制御弁35
によって流量一定に制御された圧油が2位置切換弁32
のポートP、ポートAを介してシリンダ33の第1受圧
室33aに供給される。なおシリンダ33の第2受圧室
33b内の圧油は2位置切換弁32のポートB、タンク
ポートを介してタンク24に排出される。
し、左油圧モータ9のセンタシャフト10を小容量側に
一定速度で傾動させる。
フト10′は小容量側に一定速度で傾動する。
の容量位置が小容量位置に同じ切換速度で切り換えら
れ、左右の油圧モータ9、9′は高回転速度で低トルク
の速度段に変速される。したがって左右の履帯の回転速
度は、最大の回転速度に切り換えられる。
(最大容量)位置32bに切り換えられると、流量制御
弁35によって流量一定に制御された圧油が2位置切換
弁32のポートP、ポートBを介してシリンダ33の第
2受圧室33bに供給される。
圧油は2位置切換弁32のポートA、タンクポートを介
してタンク24に排出される。この結果ピストン34は
一定速度で移動し、左油圧モータ9のセンタシャフト1
0を大容量側に一定速度で傾動させる。
フト10′は大容量側に一定速度で傾動する。
の容量位置が大容量位置に同じ切換速度で切り換えら
れ、左右の油圧モータ9、9′は低回転速度で高ルクの
速度段に変速される。したがって左右の履帯の回転速度
は、最小の回転速度に切り換えられる。
進走行時に変速させるに際して、左右の流量制御弁3
5、35′を設け、それぞれ一定の流量に制御された圧
油によって、左右の油圧モータ9、9′の容量位置を切
り換えるようにしている。このため左右の油圧回路内の
圧力に依存することなく左右の油圧モータ9、9′の容
量を切り換えることができる。また左右に独立して流量
制御弁35、35′をそれぞれ設ければよく、従来技術
のように左右の油圧回路を接続する配管91を設ける必
要はない。また圧油の流量一定で左右の油圧モータ9、
9′の容量を切り換えることができ、従来技術のように
左右の油圧回路内の圧力に応じて容量切換速度が変化す
ることがない。これにより装置のコストが低減するとと
もに、容量切換速度が安定し変速時の走行曲がりを防止
することができる。
える第2の実施形態について説明する。
の油圧回路図を示している。
し、右側の走行機構については省略している。右側の走
行機構の構成要素には、左側の走行機構の構成要素の符
号にダッシュ(′)を付した符号を用いて以下説明す
る。
型油圧ポンプ3を駆動源として駆動される。右油圧モー
タ9′は左油圧ポンプ3と同様の右油圧ポンプ3′を駆
動源として駆動される。
9′の容量を変化させることにより行われる。左油圧モ
ータ9の容量の切り換えは、3位置切換弁50、シリン
ダ111、シリンダ112によって行われる。同様に右
油圧モータ9′の容量の切り換えは、3位置切換弁5
0、シリンダ111、112と同様の3位置切換弁5
0′、シリンダ111′、112′によって行われる。
出力軸に接続されている。つまり左油圧ポンプ3はエン
ジンによって駆動される。この油圧ポンプ3はたとえば
斜板式の油圧ポンプである。油圧ポンプ3の斜板4の傾
転角は図示しないサーボピストンの移動位置に応じて変
化される。左油圧ポンプ3は2つの吐出ポート3a、3
bを有している。つまり左油圧ポンプ3は2方向流れ可
能な油圧ポンプである。サーボピストンの位置が変化し
これに伴い斜板4の傾転角が変化されると圧油の吐出方
向が吐出ポート3aまたは3bに切り換えられるととも
に左油圧ポンプ3の容量が変化される。
油路25を介して左油圧モータ9の一方のポート9aに
連通している。左油圧ポンプ3の他方の吐出ポート3b
は油路26を介して左油圧モータ9の他方のポート9b
に連通している。
角が変化し、これにより左油圧ポンプ3から圧油が吐出
される吐出ポートが3aまたは3bに切り換えられる
と、油路25または油路26を経由して、圧油が左油圧
モータ9のポート9aまたは9bに流入する。
された場合には左油圧モータ9は正方向に回転され、こ
れに応じて左履帯100は正方向(前進方向)に駆動さ
れる。このとき左油圧モータ9のポート9aの反対側の
ポート9bからは圧油が油路26に流出され、油圧ポン
プ3に環流される。
流入された場合には左油圧モータ9は逆方向に回転さ
れ、これに応じて左履帯100は逆方向(後進方向)に
駆動される。このとき左油圧モータ9のポート9bの反
対側のポート9aからは圧油が油路25に流出され、油
圧ポンプ3に環流される。
についても上述したのと同様に作動する。
して元圧が供給されている。
る。油路52は高圧選択弁51の一方のパイロットポー
トおよび圧油流入口に連通している。
る。油路53は高圧選択弁51の他方のパイロットポー
トおよび圧油流入口に連通している。
30と同じ機能を有した弁であり、油路25内の圧油の
圧力と油路26内の圧油の圧力のうち高圧側の圧油を選
択して流量制御弁35に供給する。
圧モータ9に流入される圧油つまり油路25、26のう
ちで高圧側が元圧として供給される。
ており、絞り36の上流側の圧力をP1、下流側の圧力
をP2として前後差圧ΔP(=P1−P2)が一定つまり
流量Qが一定となるように、開口面積Arを変化させ
る。流量制御弁35の位置つまり開口面積Arは、バネ
39のバネ力と差圧ΔPとがバランスする位置によって
定まる。この結果流量制御弁35によって圧油の流量Q
は、流量制御弁35の流入口の圧力如何によらずに、一
定に制御される。
を介して3位置切換弁50の圧油流入ポートPに連通し
ている。また流量制御弁35の出口ポートは、後述する
ように油路55を介してシリンダ111の第3受圧室1
5に連通している。3位置切換弁50は最大容量位置5
0a、中間容量位置50b、最小容量位置50cの3つ
の弁位置を有している。
が接続している。3位置切換弁50のポートBには油路
57が接続している。
動自在に収容されており、シリンダ111内を第2受圧
室14と第3受圧室15とに画成している。第1ピスト
ン11はロッド113を介して油圧モータ9のセンター
シャフト10に接続している。
介してシリンダ111の第2受圧室14に連通してい
る。
動自在に収容されており、シリンダ112内を第1受圧
室13とタンク24に連通する油室とに画成している。
ロッド113はピストン12に当接可能に配置されてい
る。
介してシリンダ112の第1受圧室13に連通してい
る。
イッチ80によって行われる。スイッチ80の操作に応
じた制御圧油が3位置切換弁50の各パイロットポート
に加えられ、3位置切換弁50の弁位置が切り換えられ
る。なお3位置切換弁50を、電磁切換弁として構成
し、スイッチ80の操作に応じた電気信号を3位置切換
弁50の各電磁ソレノイドに加えて3位置切換弁50を
切り換えるようにしてもよい。
3′、54′、55′、56′、57′、高圧選択弁5
1′、流量制御弁35′、3位置切換弁50′、シリン
ダ111′、112′についても同様に構成されてい
る。
動作について説明する。
第3受圧室15に対する圧油の供給のON、OFFと油
圧モータ9の容量との関係を示す図である。同図におい
て「ON」とあるのは受圧室に高圧の圧油が供給されて
いることを示し、「OFF」とあるのは受圧室に低圧の
圧油が供給されていることを示している。なお低圧の状
態はたとえば圧油の供給が遮断されている状態である。
FFで、第2受圧室14、第3受圧室15への圧油供給
がONのときには、油圧モータ9の容量は最大容量(最
低速度)に切り換えられる。第1受圧室13、第3受圧
室15への圧油供給がONで、第2受圧室14への圧油
供給がOFFのときには、油圧モータ9の容量は中間容
量(中間速度)に切り換えられる。第1受圧室13、第
2受圧室14への圧油供給がOFFで、第3受圧室15
への圧油供給がONのときには、油圧モータ9の容量は
最小容量(最高速度)に切り換えられる。
50aに切り換えられると、流量制御弁35によって流
量一定に制御された圧油が油路54、3位置切換弁50
のポートP、ポートB、油路57を介してシリンダ11
1の第2受圧室14に供給される(第2受圧室14への
圧油供給ON:図4の第1段「最大」参照)。また流量
制御弁35によって流量一定に制御された圧油が油路5
5を介して、シリンダ111の第3受圧室15に供給さ
れる(第3受圧室15への圧油供給ON:図4の第1段
「最大」参照)。またシリンダ112の第1受圧室13
内の圧油は油路56、3位置切換弁50のポートA、タ
ンクポートを介してタンク24に排出される(第1受圧
室13への圧油供給OFF:図4の第1段「最大」参
照)。
圧室14、第3受圧室15より高圧の圧油が作用してい
るが、受圧面積は第2受圧室14側の方が大きい。一方
で第2ピストン12の第1受圧室13側は低圧であるた
め、第2ピストン12はロッド113を押動する方向に
は移動しない。このため第1ピストン11は受圧面積差
によって第3受圧室15側に移動する。流量制御弁35
で流量一定に制御されているため第1ピストン11は一
定速度で移動しロッド113を一定速度で押動する。こ
の結果左モータ9のセンターシャフト10が大容量側に
一定速度で傾動する。
フト10′は大容量側に一定速度で傾動する。
の容量位置が大容量位置に同じ切換速度で切り換えら
れ、左右の油圧モータ9、9′は最低回転速度で最大ト
ルクの第1の速度段に変速される。したがって左右の履
帯100、100′の回転速度は、最低の回転速度に切
り換えられる。
位置50bに切り換えられると、流量制御弁35によっ
て流量一定に制御された圧油が油路54、3位置切換弁
50のポートP、ポートA、油路56を介してシリンダ
112の第1受圧室13に供給される(第1受圧室13
への圧油供給ON:図4の第2段「中間」参照)。また
流量制御弁35によって流量一定に制御された圧油が油
路55を介して、シリンダ111の第3受圧室15に供
給される(第3受圧室15への圧油供給ON:図4の第
2段「中間」参照)。またシリンダ111の第2受圧室
14内の圧油は油路57、3位置切換弁50のポート
B、タンクポートを介してタンク24に排出される(第
2受圧室14への圧油供給OFF:図4の第2段「中
間」参照)。
5側より高圧の圧油が作用しているため第1ピストン1
1は第2受圧室14側に移動しロッド113を引張する
側に移動しようとする。一方で第2ピストン12には第
1受圧室13側より高圧の圧油が作用しているため第2
ピストン12はロッド113を押動する側に移動しよう
とする。この結果第1ピストン11は、第2ピストン1
2がロッド113に当接される(規制される)位置まで
移動する。流量制御弁35で流量一定に制御されている
ため第1ピストン11は一定速度で移動する。この結果
左モータ9のセンターシャフト10が大容量側から小容
量側に中間容量位置に達するまで一定速度で傾動する。
フト10′は大容量側から小容量側に中間容量位置に達
するまで一定速度で傾動する。
の容量位置が中間容量位置に同じ切換速度で切り換えら
れ、左右の油圧モータ9、9′は中間回転速度で中間ト
ルクの第2の速度段に変速される。したがって左右の履
帯100、100′の回転速度は、中間の回転速度に切
り換えられる。
位置50cに切り換えられると、流量制御弁35によっ
て流量一定に制御された圧油が油路55を介して、シリ
ンダ111の第3受圧室15に供給される(第3受圧室
15への圧油供給ON:図4の第3段「最小」参照)。
またシリンダ111の第2受圧室14内の圧油は油路5
7、3位置切換弁50のポートB、タンクポートを介し
てタンク24に排出される(第2受圧室14への圧油供
給OFF:図4の第3段「最小」参照)。またシリンダ
112の第1受圧室13内の圧油は油路56、3位置切
換弁50のポートA、タンクポートを介してタンク24
に排出される(第1受圧室13への圧油供給OFF:図
4の第3段「最小」参照)。
5より高圧の圧油が作用している。一方で第2ピストン
12の第1受圧室13側は低圧であるため、第2ピスト
ン12はロッド113に当接したまま移動可能な状態に
なっている。このため第1ピストン11は第2受圧室1
4側に移動する。流量制御弁35で流量一定に制御され
ているため第1ピストン11は一定速度で移動しロッド
113を一定速度で引張する。この結果左モータ9のセ
ンターシャフト10が小容量側に一定速度で傾動する。
フト10′は小容量側に一定速度で傾動する。
の容量位置が小容量位置に同じ切換速度で切り換えら
れ、左右の油圧モータ9、9′は最高回転速度で最小ト
ルクの第3の速度段に変速される。したがって左右の履
帯100、100′の回転速度は、最高の回転速度に切
り換えられる。
進走行時に変速させるに際して、左右の流量制御弁3
5、35′を設け、それぞれ一定の流量に制御された圧
油によって、左右の油圧モータ9、9′の容量位置を切
り換えるようにしている。このため左右の油圧回路内の
圧力に依存することなく左右の油圧モータ9、9′の容
量を切り換えることができる。また左右に独立して流量
制御弁35、35′をそれぞれ設ければよく、従来技術
のように左右の油圧回路を接続する配管91を設ける必
要はない。また圧油の流量一定で左右の油圧モータ9、
9′の容量を切り換えることができ、従来技術のように
圧油の圧力に応じて容量切換速度が変化することがな
い。これにより装置のコストが低減するとともに、容量
切換速度が安定し変速時の走行曲がりを防止することが
できる。
である第3の実施形態について説明する。
の油圧回路図を示している。以下図2と異なる部分の構
成について説明する。
位置切換弁50内に、流量制御弁35が内蔵されてい
る。
路59を介して3位置切換弁50の圧油流入ポートPに
連通している。これにより高圧選択弁51で油路25内
の圧油の圧力と油路26内の圧油の圧力のうち高圧側の
圧油が選択され3位置切換弁50のポートPに供給され
る。
を介してシリンダ111の第2受圧室14に連通すると
ともに、シリンダ112の第1受圧室13に対向する油
室に連通している。3位置切換弁50のポートCは、油
路58を介してシリンダ111の第3受圧室15に連通
している。
動作について説明する。
50aに切り換えられると、高圧側の圧油が油路59を
介して3位置切換弁50のポートPに供給される。この
ため圧油が3位置切換弁50内の流量制御弁35によっ
て流量一定に制御された上で、ポートB、油路57を介
してシリンダ111の第2受圧室14に供給される(第
2受圧室14への圧油供給ON:図4の第1段「最大」
参照)。また3位置切換弁50内の流量制御弁35によ
って流量一定に制御された圧油が、ポートC、油路58
を介して、シリンダ111の第3受圧室15に供給され
る(第3受圧室15への圧油供給ON:図4の第1段
「最大」参照)。またシリンダ112の第1受圧室13
内の圧油は油路56、3位置切換弁50のポートA、タ
ンクポートを介してタンク24に排出される(第1受圧
室13への圧油供給OFF:図4の第1段「最大」参
照)。また3位置切換弁50内の流量制御弁35によっ
て流量一定に制御された圧油が、ポートB、油路57を
介して、シリンダ112の第1受圧室13に対向する油
室に供給される。
圧室14、第3受圧室15より高圧の圧油が作用してい
るが、受圧面積は第2受圧室14側の方が大きい。一方
で第2ピストン12の第1受圧室13側は低圧でこれに
対向する油室は高圧であるため、第2ピストン12はロ
ッド113から離間する側つまり第1受圧室13側に移
動する。このため第1ピストン11は受圧面積差によっ
て第3受圧室15側に移動する。流量制御弁35で流量
一定に制御されているため第1ピストン11は一定速度
で移動しロッド113を一定速度で押動する。この結果
左モータ9のセンターシャフト10が大容量側に一定速
度で傾動する。
フト10′は大容量側に一定速度で傾動する。
の容量位置が大容量位置に同じ切換速度で切り換えら
れ、左右の油圧モータ9、9′は最低回転速度で最大ト
ルクの第1の速度段に変速される。したがって左右の履
帯100、100′の回転速度は、最低の回転速度に切
り換えられる。
位置50bに切り換えられると、高圧側の圧油が油路5
9を介して3位置切換弁50のポートPに供給される。
このため圧油が3位置切換弁50内の流量制御弁35に
よって流量一定に制御された上で、ポートA、油路56
を介してシリンダ112の第1受圧室13に供給される
(第1受圧室13への圧油供給ON:図4の第2段「中
間」参照)。また3位置切換弁50内の流量制御弁35
によって流量一定に制御された圧油がポートC、油路5
8を介して、シリンダ111の第3受圧室15に供給さ
れる(第3受圧室15への圧油供給ON:図4の第2段
「中間」参照)。またシリンダ111の第2受圧室14
内の圧油は油路57、3位置切換弁50のポートB、タ
ンクポートを介してタンク24に排出される(第2受圧
室14への圧油供給OFF:図4の第2段「中間」参
照)。同様にシリンダ112の第1受圧室13に対向す
る油室内の圧油は油路57、3位置切換弁50のポート
B、タンクポートを介してタンク24に排出される。
5側より高圧の圧油が作用しているため第1ピストン1
1は第2受圧室14側に移動しロッド113を引張する
側に移動しようとする。一方で第2ピストン12には第
1受圧室13側より高圧の圧油が作用しているため第2
ピストン12はロッド113を押動する側に移動しよう
とする。この結果第1ピストン11は、第2ピストン1
2がロッド113に当接される(規制される)位置まで
移動する。流量制御弁35で流量一定に制御されている
ため第1ピストン11は一定速度で移動する。この結果
左モータ9のセンターシャフト10が大容量側から小容
量側に中間容量位置に達するまで一定速度で傾動する。
フト10′は大容量側から小容量側に中間容量位置に達
するまで一定速度で傾動する。
の容量位置が中間容量位置に同じ切換速度で切り換えら
れ、左右の油圧モータ9、9′は中間回転速度で中間ト
ルクの第2の速度段に変速される。したがって左右の履
帯100、100′の回転速度は、中間の回転速度に切
り換えられる。
位置50cに切り換えられると、高圧側の圧油が油路5
9を介して3位置切換弁50のポートPに供給される。
このため圧油が3位置切換弁50内の流量制御弁35に
よって流量一定に制御された上で、ポートC、油路58
を介して、シリンダ111の第3受圧室15に供給され
る(第3受圧室15への圧油供給ON:図4の第3段
「最小」参照)。またシリンダ111の第2受圧室14
内の圧油は油路57、3位置切換弁50のポートB、タ
ンクポートを介してタンク24に排出される(第2受圧
室14への圧油供給OFF:図4の第3段「最小」参
照)。同様にシリンダ112の第1受圧室13に対向す
る油室内の圧油は油路57、3位置切換弁50のポート
B、タンクポートを介してタンク24に排出される。ま
たシリンダ112の第1受圧室13内の圧油は油路5
6、3位置切換弁50のポートA、タンクポートを介し
てタンク24に排出される(第1受圧室13への圧油供
給OFF:図4の第3段「最小」参照)。
5より高圧の圧油が作用している。一方で第2ピストン
12の第1受圧室13側は低圧であるため、第2ピスト
ン12はロッド113に当接したまま移動可能な状態に
なっている。このため第1ピストン11は第2受圧室1
4側に移動する。流量制御弁35で流量一定に制御され
ているため第1ピストン11は一定速度で移動しロッド
113を一定速度で引張する。この結果左モータ9のセ
ンターシャフト10が小容量側に一定速度で傾動する。
フト10′は小容量側に一定速度で傾動する。
の容量位置が小容量位置に同じ切換速度で切り換えら
れ、左右の油圧モータ9、9′は最高回転速度で最小ト
ルクの第3の速度段に変速される。したがって左右の履
帯100、100′の回転速度は、最高の回転速度に切
り換えられる。
2の実施形態と同様に動作し同様の効果が得られる。さ
らに第3の実施形態によれば、3位置切換弁50内に流
量制御弁35を内蔵するようにしているので、装置を小
型にすることができる。
ダ111、112、ロッド113と同等の機能の位置決
め装置45、3位置切換弁50、流量制御弁35と同等
の機能の3速用スプール61、流量制御用スプール62
を内蔵した第4の実施形態について、図5〜図9を参照
して説明する。
一部を示している。なお油圧モータ9はたとえば斜軸式
のアキシャル形ピストンモータである。図5、図6、図
7は油圧モータ9の容量位置を3段階に位置決めする位
置決め装置45を示している以下図5を用いて位置決め
装置45の構造について説明する。
4に装着されたカバー41からなる。ボディ44には孔
70が形成されている。孔70の径は各部分で同一であ
る。
1および第2ピストン12が端面11a、12aを対向
させて設けられている。また第1ピストン11および第
2ピストン12は孔70の長手方向に沿って摺動自在で
ある。第1ピストン11および第2ピストン12の外径
はそれぞれ同一径となっている。さらに第1ピストン1
1および第2ピストン12はピストンの長手方向各部で
同一径となるように形成されている。第1ピストン11
にはピン43がネジ71によって固定されている。セン
ターシャフト10はこのピン43の先端に揺動自在に接
続される。
向する端面12aとこの端面12aとは反対側の端面1
2bとを有している。端面12bはカバー41に対向し
ている。ここで第2ピストン12の端面12bの受圧面
積はS1である。
向する端面11aとこの端面11aとは反対側の端面1
1bとを有している。端面11bは孔端面70aに対向
している。孔端面70aには第1ピストン案内部材42
が形成されている。第1ピストン11には第1ピストン
案内部材42の外径に応じた径の孔11cが形成されて
いる。第1ピストン案内部材42の摺動面と第1ピスト
ン11の孔11cの摺動面とが摺動しつつ第1ピストン
11が孔70内を移動する。
圧面積はS2であり端面11bの受圧面積はS3である。
12bに圧力を作用させる受圧室である。また第2受圧
室14は第1ピストン11の端面11aに圧力を作用さ
せる受圧室である。第3受圧室15は第1ピストン11
の端面11bに圧力を作用させる受圧室である。
られる。中間位置調整機構40は調整ネジ40aとナッ
ト40cとからなる。調整ネジ40aの基端はナット4
0cによってカバー41に固定される。調整ネジ40a
の先端には第2ピストン規制部40bが形成されてい
る。第2ピストン12には調整ネジ40aの外径に応じ
た径の孔12cが形成されている。第2ピストン12の
孔12cの摺動面と調整ネジ40aの摺動面とが摺動し
つつ第2ピストン12が孔70内を移動する。
12が第1ピストン11側に移動する際の停止位置を決
める。
制部40bの外径より大きな径の孔11dが形成されて
いる。
って調整される。すなわちナット40cによる調整ネジ
40aの固定状態を解除し、調整ネジ40aのねじ込み
量を調整し再度ナット40cによって調整ネジ40aを
カバー41に固定することにより中間容量位置が調整さ
れる。
いる。カバー60には、3速用スプール61が摺動自在
に収容されている。カバー60と3速用スプール61
は、図3の3位置切換弁50に相当する。
図を示すとともに、3速用スプール61がカバー60内
に収容された様子を示している。図5〜図7は位置決め
装置45がセンターシャフト10を固定できる3位置を
示している。
図8、図9を参照して説明する。
ール61がカバー60に対して相対的に「最小容量位
置」、「最大容量位置」、「中間容量位置」の各位置に
位置決めされた様子を示している。
61の構造を示している。
は更に流量制御用スプール62が摺動自在に収容されて
いる。これは図3の3位置切換弁50が流量制御弁35
を内蔵していることに相当する。
4、65、66、67がそれぞれ開口している。3速ス
プール61内には上流側パイロット油路37、下流側パ
イロット油路38が形成されている。流量制御用スプー
ル62は、スプール各端面がそれぞれ上流側パイロット
油路37、下流側パイロット油路38に面するように配
置されている。流量制御用スプール62には上流側パイ
ロット油路37の方向に付勢する向きにバネ39が付与
されている。バネ39の一端は3速用スプール61の内
壁面に当接している。
と重なり合う位置に、油路63が形成されている。また
流量制御用スプール62内には、絞り36が形成されて
いる。絞り36の上流は油路63に連通するとともに、
上流側パイロット油路37に連通している。絞り36の
下流は、下流側パイロット油路38に連通している。
66、67にそれぞれ連通している。
油路64、65、66、67にそれぞれ対向して、カバ
ー60側には、ポートP、A、B、Cが切欠き部として
形成されている。ポートPは、図3の高圧選択弁51の
出口ポート、油路59に連通している。つまりポートP
には、高圧側の圧油が供給される。
は図5(図6、図7)の第1受圧室13、第2受圧室1
4、第3受圧室15に連通している。
に、高圧側の圧油がポートPを介して元圧として供給さ
れると、圧油は流量制御用スプール62内の油路63に
流入する。そして圧油は、上流側パイロット油路37、
絞り36を介して下流側パイロット油路38に流出す
る。
ぞれ、絞り36の上流側の圧力つまり上流側パイロット
油路37内の圧力P1、絞り36の下流側の圧力つまり
下流側パイロット油路38内の圧力P2が作用する。こ
れらの差圧ΔP(=P1−P2)が大きいときには、流量
制御用スプール62はバネ39を縮ませる側に摺動し、
油路63が油路64と重なり合う面積つまり開口面積A
rを減少させる。差圧ΔPが小さいときには、流量制御
用スプール62はバネ39を伸ばす側に摺動し、油路6
3の開口面積Arを増加させる。流量制御用スプール6
2の位置つまり油路63の開口面積Arは、バネ39の
バネ力と差圧ΔPとがバランスする位置によって定ま
る。この結果流量制御用スプール62によって圧油の流
量Qは、油路64より供給される圧油の圧力如何によら
ずに、一定に制御される。一定の流量Qの大きさは、絞
り36の径とバネ39のバネ力によって任意の大きさに
設定することができる。
する。車両の直進走行時に変速する場合の動作を想定す
る。
61の両端に、パイロット圧が加えられていない状態で
は、3速用スプール61は「最大容量位置」に位置決め
されている。このとき3速用スプール61の油路64
は、カバー60側のポートPに連通し、3速用スプール
61の油路66は、カバー60側のポートBに連通し、
3速用スプール61の油路67は、カバー60側のポー
トCに連通する。しかし3速用スプール61の油路65
は、カバー60側のポートAに連通しない。
トP、3速用スプール61の油路64を介して、流量制
御用スプール62の油路63に流入する。このため圧油
が流量制御用スプール62によって流量一定に制御され
た上で、油路66を介してカバー60側のポートBに流
出するとともに、油路67を介してカバー60側のポー
トCに流出する。ポートAはタンクポートTを介してタ
ンク24に連通する。
うに動作する。
に高圧の圧油が供給される。このとき第1ピストン11
の端面11aの受圧面積S2と端面11bの受圧面積S3
との間には受圧面積差S2−S3(>0)がある。このた
め第1ピストン11には孔端面70a側に移動しようと
する力F=(S2−S3)・Pが作用する。このためピン
43に接続されたセンターシャフト10は大容量側に移
動する。
ン12から離れた位置に位置決めされる。このときセン
ターシャフト10は最大容量位置に位置決めされる。
ール61の図中右端に、パイロット圧が加えられると、
3速用スプール61は「中間容量位置」に位置決めされ
る。このとき3速用スプール61の油路64は、カバー
60側のポートPに連通し、3速用スプール61の油路
65は、カバー60側のポートAに連通し、3速用スプ
ール61の油路67は、カバー60側のポートCに連通
する。しかし3速用スプール61の油路66は、カバー
60側のポートBに連通しない。
トP、3速用スプール61の油路64を介して、流量制
御用スプール62の油路63に流入する。このため圧油
が流量制御用スプール62によって流量一定に制御され
た上で、油路65を介してカバー60側のポートAに流
出するとともに、油路67を介してカバー60側のポー
トCに流出する。ポートBはタンクポートTを介してタ
ンク24に連通する。
うに動作する。
に高圧の圧油が供給される。このとき第2ピストン12
の端面12bの受圧面積S1と第1ピストン11の端面
11bの受圧面積S3との間には受圧面積差S1−S3
(>0)がある。このため第1ピストン11および第2
ピストン12には孔端面70a側に移動しようとする力
F=(S1−S3)・Pが作用する。第2ピストン12は
調整ネジ40aの第2ピストン規制部40bに当接され
当該第2ピストン12の動きが規制される。第1ピスト
ン11は第2ピストン規制部40bにより動きが規制さ
れた第2ピストン12に当接する。こうして第1ピスト
ン11が中間位置に位置決めされる。このときピン43
に接続されたセンターシャフト10は中間容量位置に位
置決めされる。
61の図中左端に、パイロット圧が加えられると、3速
用スプール61は「最小容量位置」に位置決めされる。
このとき3速用スプール61の油路64は、カバー60
側のポートPに連通し、3速用スプール61の油路67
は、カバー60側のポートCに連通する。しかし3速用
スプール61の油路65、66はそれぞれ、カバー60
側のポートA、Bに連通しない。
トP、3速用スプール61の油路64を介して、流量制
御用スプール62の油路63に流入する。このため圧油
が流量制御用スプール62によって流量一定に制御され
た上で、油路67を介してカバー60側のポートCに流
出する。ポートA、BはタンクポートTを介してタンク
24に連通する。
うに動作する。
給される。このとき第1ピストン11の端面11bには
第2ピストン12側に移動しようとする力F=S3・P
が作用する。このため第1ピストン11は第2ピストン
12に当接しつつ移動する。
置決めされる。このときピン43に接続されたセンター
シャフト10は最小容量位置に位置決めされる。
3の実施形態と同様に動作し同様の効果が得られる。さ
らに第3の実施形態によれば、油圧モータ9内に、位置
決め装置45、3速用スプール61を内蔵するととも
に、3速用スプール61内に流量制御用スプール62を
内蔵するようにしているので、装置を更に小型にするこ
とができる。
階あるいは3段階といった複数段階に容量位置が切り換
えられる可変容量型油圧モータ9、9′を想定して説明
した。しかし本発明としては、もちろん容量位置が4段
階以上に切り換えられる油圧モータ9、9′を使用して
もよい。さらに本発明は、容量位置が無段階に、つまり
連続的に変化する可変容量型油圧モータ9、9′を使用
する場合にも適用することができる。
25、26、25′、26′内の圧油が流量制御弁3
5、35′に入力される場合を想定して説明した。しか
し、左右の油圧回路25、26、25′、26′以外の
油圧源、たとえばパイロット圧油を供給するチャージポ
ンプが備えられているのであれば、このチャージポンプ
から流量制御弁35、35′に圧油を入力する場合に
も、本発明を適用することができる。
圧モータの容量との関係を示す図である。
あり、最大容量の状態を示す図である。
あり、中間容量の状態を示す図である。
あり、最小容量の状態を示す図である。
態の3速用スプールの動きを示す図である。
を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 左右の回転体に対応してそれぞれ設け
られ、これら左右の回転体をそれぞれ回転駆動する左右
の可変容量型油圧モータ(9)、(9′)と、前記左右
の油圧モータ(9)、(9′)にそれぞれ圧油を供給す
る油圧ポンプ(3)、(3′)と、左側の可変容量型油
圧モータ(9)と左側の油圧ポンプ(3)とを接続する
左側油圧回路(25、26)と、右側の可変容量型油圧
モータ(9′)と右側の油圧ポンプ(3′)とを接続す
る右側油圧回路(25′、26′)と、前記左右の可変
容量型油圧モータ(9)、(9′)の容量位置を変化さ
せることによって前記左右の回転体の回転速度を変化さ
せる左右の速度可変手段とを備えた油圧モータによる変
速装置において、 圧油を入力して一定の流量に制御する左側流量制御弁
(35)を設け、 前記左側流量制御弁(35)で一定の流量に制御された
圧油によって、左側の可変容量型油圧モータ(9)の容
量位置を変化させるとともに、 圧油を入力して一定の流量に制御する右側流量制御弁
(35′)を設け、 前記右側流量制御弁(35′)で一定の流量に制御され
た圧油によって、右側の可変容量型油圧モータ(9′)
の容量位置を変化させることを特徴とする油圧モータに
よる変速装置。 - 【請求項2】 左右の回転体に対応してそれぞれ設け
られ、これら左右の回転体をそれぞれ回転駆動する左右
の可変容量型油圧モータ(9)、(9′)と、前記左右
の油圧モータ(9)、(9′)にそれぞれ圧油を供給す
る油圧ポンプ(3)、(3′)と、左側の可変容量型油
圧モータ(9)と左側の油圧ポンプ(3)とを接続する
左側油圧回路(25、26)と、右側の可変容量型油圧
モータ(9′)と右側の油圧ポンプ(3′)とを接続す
る右側油圧回路(25′、26′)と、前記左右の油圧
回路(25、26、25′、26′)内の圧油によって
前記左右の可変容量型油圧モータ(9)、(9′)の容
量位置を複数段階の容量位置に切り換えることによって
前記左右の回転体の回転速度を複数段階の回転速度に切
り換える左右の速度切換手段とを備えた油圧モータによ
る変速装置において、 前記左側油圧回路(25、26)内の圧油を入力して一
定の流量に制御する左側流量制御弁(35)を設け、 前記左側流量制御弁(35)で一定の流量に制御された
圧油によって、左側の可変容量型油圧モータ(9)の容
量位置を複数段階の容量位置に切り換えるとともに、 前記右側油圧回路(25′、26′)内の圧油を入力し
て一定の流量に制御する右側流量制御弁(35′)を設
け、 前記右側流量制御弁(35′)で一定の流量に制御され
た圧油によって、右側の可変容量型油圧モータ(9′)
の容量位置を複数段階の容量位置に切り換えることを特
徴とする油圧モータによる変速装置。 - 【請求項3】 前記可変容量型油圧モータ(9)の容
量位置を複数段階の容量位置に切り換える切換弁(5
0)を設け、 この切換弁(50)内に前記流量制御弁(35)を内蔵
したこと を特徴とする請求項2記載の油圧モータによる変速装
置。 - 【請求項4】 前記切換弁(50)のスプール(6
1)内に、流量制御用のスプール(62)を摺動自在に
収容したことを特徴とする請求項3記載の油圧モータに
よる変速装置。
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- 2001-03-13 JP JP2001070565A patent/JP4628568B2/ja not_active Expired - Fee Related
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