JPH1159212A - 走行機体における走行変速装置 - Google Patents
走行機体における走行変速装置Info
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- JPH1159212A JPH1159212A JP23032397A JP23032397A JPH1159212A JP H1159212 A JPH1159212 A JP H1159212A JP 23032397 A JP23032397 A JP 23032397A JP 23032397 A JP23032397 A JP 23032397A JP H1159212 A JPH1159212 A JP H1159212A
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- hydraulic
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
- F16H61/38—Control of exclusively fluid gearing
- F16H61/40—Control of exclusively fluid gearing hydrostatic
- F16H61/42—Control of exclusively fluid gearing hydrostatic involving adjustment of a pump or motor with adjustable output or capacity
- F16H61/423—Motor capacity control by fluid pressure control means
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- Motor Power Transmission Devices (AREA)
- Fluid-Pressure Circuits (AREA)
- Control Of Fluid Gearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 閉回路で接続される可変容量式の油圧ポンプ
と可変容量式の油圧モータとを用いたHST方式の走行
変速装置において、油圧モータの容量を変化させて変速
するときに操向方向が曲がってしまうことを回避する。 【解決手段】 左右のメイン油路A、B、C、Dからそ
れぞれ分岐された左右の分岐油路F、G、H、Iを合流
し、該合流油路Eの圧力で、左右の油圧モータ2L、2
Rの斜板2Lc、2Rcを変位させるための左右のピス
トン4L、4Rを移動させるように構成した。
と可変容量式の油圧モータとを用いたHST方式の走行
変速装置において、油圧モータの容量を変化させて変速
するときに操向方向が曲がってしまうことを回避する。 【解決手段】 左右のメイン油路A、B、C、Dからそ
れぞれ分岐された左右の分岐油路F、G、H、Iを合流
し、該合流油路Eの圧力で、左右の油圧モータ2L、2
Rの斜板2Lc、2Rcを変位させるための左右のピス
トン4L、4Rを移動させるように構成した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械等の走行
機体の走行変速装置の技術分野に属するものである。
機体の走行変速装置の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種走行機体のなかには、走
行変速装置として、閉回路で接続される油圧ポンプと油
圧モータとを用いた所謂ハイドロスタティックトランス
ミッション(HST、静油圧駆動式トランスミッショ
ン)方式のものを採用したものがある。この様なものと
して、従来、例えば図2に示すようなものが知られてい
る。このものは、左右の可変容量式の油圧ポンプ1L、
1R、左右の可変容量式の油圧モータ2L、2R、対応
する油圧ポンプ1L、1Rの第一、第二ポート1La、
1Lb、1Ra、1Rbと油圧モータ2L、2Rの第
一、第二ポート2La、2Lb、2Ra、2Rbとをそ
れぞれ連結する左右の第一、第二メイン油路A、B、
C、D等を用いて構成されているが、前記油圧モータ2
L、2Rは、斜板2Lc、2Rcの変位により大容量と
小容量との二段階に容量変化するものであって、大容量
のときには高速走行を、また小容量のときには低速走行
を行えるようになっているが、この油圧モータ2L、2
Rの容量変化は、操作具の操作に基づいて電磁式の切換
えバルブ5L、5Rを低速走行位置Xと高速走行位置Y
とに切換えることで行えるようになっている。つまり、
前記油圧モータ2L、2Rの斜板2Lc、2Rcは、該
斜板2Lc、2Rcに連繋されるピストン4L、4Rの
移動に基づいて変位する構成となっているが、前記切換
えバルブ5L、5Rが低速走行位置Xに切換えられてい
る場合には、後述する分岐油路FまたはG、HまたはI
からの圧油がシリンダ3L、3Rの第一油室3La、3
Raに供給され、これによりピストン4L、4Rは、斜
板2Lc、2Rcを大容量位置に変位させるべく移動す
るようになっており、また切換えバルブ5L、5Rが高
速走行位置Yに切換えられている場合には、前記分岐油
路FまたはG、HまたはIからの圧油がシリンダ3L、
3Rの第二油室3Lb、3Rbに供給され、これにより
ピストン4L、4Rは、斜板2Lc、2Rcを小容量位
置に変位させるべく移動するようになっている。また前
記分岐回路F、G、H、Iは、左右の第一、第二メイン
油路A、B、C、Dからそれぞれ分岐形成される油路で
あって、これら分岐回路F、G、H、Iは、チェック弁
8La、8Lb、8Ra、8Rbにより高圧側の圧油が
選択されてシリンダ3L、3Rの各油室3Laまたは3
Lb、3Raまたは3Rbに供給されるようになってい
る。
行変速装置として、閉回路で接続される油圧ポンプと油
圧モータとを用いた所謂ハイドロスタティックトランス
ミッション(HST、静油圧駆動式トランスミッショ
ン)方式のものを採用したものがある。この様なものと
して、従来、例えば図2に示すようなものが知られてい
る。このものは、左右の可変容量式の油圧ポンプ1L、
1R、左右の可変容量式の油圧モータ2L、2R、対応
する油圧ポンプ1L、1Rの第一、第二ポート1La、
1Lb、1Ra、1Rbと油圧モータ2L、2Rの第
一、第二ポート2La、2Lb、2Ra、2Rbとをそ
れぞれ連結する左右の第一、第二メイン油路A、B、
C、D等を用いて構成されているが、前記油圧モータ2
L、2Rは、斜板2Lc、2Rcの変位により大容量と
小容量との二段階に容量変化するものであって、大容量
のときには高速走行を、また小容量のときには低速走行
を行えるようになっているが、この油圧モータ2L、2
Rの容量変化は、操作具の操作に基づいて電磁式の切換
えバルブ5L、5Rを低速走行位置Xと高速走行位置Y
とに切換えることで行えるようになっている。つまり、
前記油圧モータ2L、2Rの斜板2Lc、2Rcは、該
斜板2Lc、2Rcに連繋されるピストン4L、4Rの
移動に基づいて変位する構成となっているが、前記切換
えバルブ5L、5Rが低速走行位置Xに切換えられてい
る場合には、後述する分岐油路FまたはG、HまたはI
からの圧油がシリンダ3L、3Rの第一油室3La、3
Raに供給され、これによりピストン4L、4Rは、斜
板2Lc、2Rcを大容量位置に変位させるべく移動す
るようになっており、また切換えバルブ5L、5Rが高
速走行位置Yに切換えられている場合には、前記分岐油
路FまたはG、HまたはIからの圧油がシリンダ3L、
3Rの第二油室3Lb、3Rbに供給され、これにより
ピストン4L、4Rは、斜板2Lc、2Rcを小容量位
置に変位させるべく移動するようになっている。また前
記分岐回路F、G、H、Iは、左右の第一、第二メイン
油路A、B、C、Dからそれぞれ分岐形成される油路で
あって、これら分岐回路F、G、H、Iは、チェック弁
8La、8Lb、8Ra、8Rbにより高圧側の圧油が
選択されてシリンダ3L、3Rの各油室3Laまたは3
Lb、3Raまたは3Rbに供給されるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記従来のも
のにおいて、ピストンは、前述したように分岐油路の圧
力を受けて移動するが、このときの移動速度は、分岐油
路の圧力、つまり該分岐油路が分岐されるメイン油路の
圧力によって異なる。このため、例えば低速走行から高
速走行に切換えるべく切換えバルブを低速走行位置から
高速走行位置に切り換えた場合、左右のメイン油路に圧
力差があると左右のピストンの移動速度が異なる、つま
り左右の油圧モータの容量変化に要する時間が異なるこ
とになって、この間は油圧モータの回転速度が左右で異
なり、これによって機体の操向方向が左または右に曲っ
てしまうという問題があり、ここに本発明が解決しよう
とする課題があった。
のにおいて、ピストンは、前述したように分岐油路の圧
力を受けて移動するが、このときの移動速度は、分岐油
路の圧力、つまり該分岐油路が分岐されるメイン油路の
圧力によって異なる。このため、例えば低速走行から高
速走行に切換えるべく切換えバルブを低速走行位置から
高速走行位置に切り換えた場合、左右のメイン油路に圧
力差があると左右のピストンの移動速度が異なる、つま
り左右の油圧モータの容量変化に要する時間が異なるこ
とになって、この間は油圧モータの回転速度が左右で異
なり、これによって機体の操向方向が左または右に曲っ
てしまうという問題があり、ここに本発明が解決しよう
とする課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、閉回路で接続される可変容量式
の油圧ポンプと可変容量式の油圧モータとを用いてそれ
ぞれ構成される左右の走行変速装置を設けてなる走行機
体において、前記左右の油圧モータの容量を変えるため
の左右のアクチュエータを、対応する油圧ポンプと油圧
モータとを連結する左右のメイン油路からそれぞれ分岐
形成された左右の分岐油路の圧力を受けて作動するよう
構成するにあたり、前記左右の分岐油路をアクチュエー
タの上流側で合流させ、該合流油路の圧力が左右両方の
アクチュエータに導かれる構成にしたものである。そし
て、この様にすることにより、左右のアクチュエータは
何れも合流油路の圧力を受けて作動することになって、
左右の油圧モータの容量変化に要する時間を略等しくで
き、この結果、左右の油圧モータの容量変化に要する時
間が一致せずに機体の操向方向が左または右に曲ってし
まうような不具合を回避することができて、安定した走
行を行える。このものは、左右のメイン油路が、油圧ポ
ンプの第一ポートと油圧モータの第一ポートとを連結す
る第一メイン油路と、油圧ポンプの第二ポートと油圧モ
ータの第二ポートとを連結する第二メイン油路とからそ
れぞれ構成され、また左右の分岐回路が、前記第一メイ
ン油路から分岐形成される第一分岐油路と、第二メイン
油路から分岐形成される第二分岐油路とからそれぞれ構
成され、そしてこれら第一、第二分岐油路のうち高圧側
の油路の圧油が選択されて合流油路に導かれる構成とな
っていて、油圧ポンプの吐出方向を変えることで油圧モ
ータの回転方向を変えるよう構成されたものにも実施で
きる。またこのものにおいて、油圧モータの容量は、予
め設定された複数段階に変化するものとし、またアクチ
ュエータは、油圧モータの容量を変えるべく前記複数段
階に対応する各位置に移動するピストンとし、該ピスト
ンは、操作具の操作に基づいて切換えられる切換えバル
ブを経由して合流油路の圧油が供給されることにより前
記各位置に移動する構成にすることができる。
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、閉回路で接続される可変容量式
の油圧ポンプと可変容量式の油圧モータとを用いてそれ
ぞれ構成される左右の走行変速装置を設けてなる走行機
体において、前記左右の油圧モータの容量を変えるため
の左右のアクチュエータを、対応する油圧ポンプと油圧
モータとを連結する左右のメイン油路からそれぞれ分岐
形成された左右の分岐油路の圧力を受けて作動するよう
構成するにあたり、前記左右の分岐油路をアクチュエー
タの上流側で合流させ、該合流油路の圧力が左右両方の
アクチュエータに導かれる構成にしたものである。そし
て、この様にすることにより、左右のアクチュエータは
何れも合流油路の圧力を受けて作動することになって、
左右の油圧モータの容量変化に要する時間を略等しくで
き、この結果、左右の油圧モータの容量変化に要する時
間が一致せずに機体の操向方向が左または右に曲ってし
まうような不具合を回避することができて、安定した走
行を行える。このものは、左右のメイン油路が、油圧ポ
ンプの第一ポートと油圧モータの第一ポートとを連結す
る第一メイン油路と、油圧ポンプの第二ポートと油圧モ
ータの第二ポートとを連結する第二メイン油路とからそ
れぞれ構成され、また左右の分岐回路が、前記第一メイ
ン油路から分岐形成される第一分岐油路と、第二メイン
油路から分岐形成される第二分岐油路とからそれぞれ構
成され、そしてこれら第一、第二分岐油路のうち高圧側
の油路の圧油が選択されて合流油路に導かれる構成とな
っていて、油圧ポンプの吐出方向を変えることで油圧モ
ータの回転方向を変えるよう構成されたものにも実施で
きる。またこのものにおいて、油圧モータの容量は、予
め設定された複数段階に変化するものとし、またアクチ
ュエータは、油圧モータの容量を変えるべく前記複数段
階に対応する各位置に移動するピストンとし、該ピスト
ンは、操作具の操作に基づいて切換えられる切換えバル
ブを経由して合流油路の圧油が供給されることにより前
記各位置に移動する構成にすることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、履帯式トラクタショベル
等の走行機体に設けられるハイドロスタティックトラン
スミッション方式の走行変速装置の系統図であるが、該
図1において、1L、1Rはエンジン動力で駆動する左
右の油圧ポンプであって、該油圧ポンプ1L、1Rは、
図示しない走行用操作具の操作に基づいて吐出方向およ
び吐出量が変化する可変容量式のものが採用されてい
る。
に基づいて説明する。図1は、履帯式トラクタショベル
等の走行機体に設けられるハイドロスタティックトラン
スミッション方式の走行変速装置の系統図であるが、該
図1において、1L、1Rはエンジン動力で駆動する左
右の油圧ポンプであって、該油圧ポンプ1L、1Rは、
図示しない走行用操作具の操作に基づいて吐出方向およ
び吐出量が変化する可変容量式のものが採用されてい
る。
【0006】また、2L、2Rは前記左右の油圧ポンプ
1L、1Rからの圧油供給に基づいてそれぞれ駆動する
左右の油圧モータであって、該左右の油圧モータ2L、
2Rと左右の油圧ポンプ1L、1Rとは、閉回路で接続
されている。つまり、各油圧ポンプ1L、1Rおよび油
圧モータ2L、2Rには、それぞれ第一、第二ポート1
La、1Lb、1Ra、1Rb、2La、2Lb、2R
a、2Rbが設けられているが、左側油圧ポンプ1Lの
第一ポート1Laは左側第一メイン油路Aを介して左側
油圧モータ2Lの第一ポート2Laに接続され、左側油
圧ポンプ1Lの第二ポート1Lbは左側第二メイン油路
Bを介して左側油圧モータ2Lの第二ポート2Lbに接
続され、また右側油圧ポンプ1Rの第一ポート1Raは
右側第一メイン油路Cを介して右側油圧モータ2Rの第
一ポート2Raに接続され、さらに右側油圧ポンプ1R
の第二ポート1Rbは右側第二メイン油路Dを介して右
側油圧モータ2Rの第二ポート2Rbに接続されてい
る。そして、例えば、左側走行用操作具の操作に基づい
て左側油圧ポンプ1Lの第一ポート1La(または第二
ポート1Lb)から圧油が吐出された場合、該圧油は左
側第一メイン油路A(または左側第二メイン油路B)を
経由して左側油圧モータ2Lの第一ポート2La(また
は第二ポート2Lb)に供給され、これにより左側油圧
モータ2Lが正転(たまは逆転)して駆動スプロケット
等の図示しない左側走行駆動装置を機体前進側(または
後進側)に駆動させるようになっており、また右側走行
用操作具が操作された場合には、同様にして右側走行駆
動装置が機体前進側(または後進側)に駆動する構成と
なっている。尚、前記油圧ポンプ1L、1Rと油圧モー
タ2L、2Rとのあいだには、図示しないが、リプレニ
ッシングやリリーフバルブ等のハイドロスタティックト
ランスミッション方式の油圧回路に通常必要な各種装置
が設けられている。
1L、1Rからの圧油供給に基づいてそれぞれ駆動する
左右の油圧モータであって、該左右の油圧モータ2L、
2Rと左右の油圧ポンプ1L、1Rとは、閉回路で接続
されている。つまり、各油圧ポンプ1L、1Rおよび油
圧モータ2L、2Rには、それぞれ第一、第二ポート1
La、1Lb、1Ra、1Rb、2La、2Lb、2R
a、2Rbが設けられているが、左側油圧ポンプ1Lの
第一ポート1Laは左側第一メイン油路Aを介して左側
油圧モータ2Lの第一ポート2Laに接続され、左側油
圧ポンプ1Lの第二ポート1Lbは左側第二メイン油路
Bを介して左側油圧モータ2Lの第二ポート2Lbに接
続され、また右側油圧ポンプ1Rの第一ポート1Raは
右側第一メイン油路Cを介して右側油圧モータ2Rの第
一ポート2Raに接続され、さらに右側油圧ポンプ1R
の第二ポート1Rbは右側第二メイン油路Dを介して右
側油圧モータ2Rの第二ポート2Rbに接続されてい
る。そして、例えば、左側走行用操作具の操作に基づい
て左側油圧ポンプ1Lの第一ポート1La(または第二
ポート1Lb)から圧油が吐出された場合、該圧油は左
側第一メイン油路A(または左側第二メイン油路B)を
経由して左側油圧モータ2Lの第一ポート2La(また
は第二ポート2Lb)に供給され、これにより左側油圧
モータ2Lが正転(たまは逆転)して駆動スプロケット
等の図示しない左側走行駆動装置を機体前進側(または
後進側)に駆動させるようになっており、また右側走行
用操作具が操作された場合には、同様にして右側走行駆
動装置が機体前進側(または後進側)に駆動する構成と
なっている。尚、前記油圧ポンプ1L、1Rと油圧モー
タ2L、2Rとのあいだには、図示しないが、リプレニ
ッシングやリリーフバルブ等のハイドロスタティックト
ランスミッション方式の油圧回路に通常必要な各種装置
が設けられている。
【0007】一方、前記左右の油圧モータ2L、2R
は、斜板2Lc、2Rcが小容量位置と大容量位置とに
変位することに基づいて容量が小容量と大容量との二段
階に変化する可変容量式のものであるが、上記斜板2L
c、2Rcは、左右のシリンダ3L、3Rを構成するピ
ストン4L、4Rの移動に連繋して変位するようになっ
ている。つまりこのピストン4L、4Rは、シリンダ3
L、3Rの第一油室3La、3Raに圧油が供給される
ことで、前記斜板2Lc、2Rcを小容量位置に変位さ
せる側に移動し、またシリンダ3L、3Rの第二油室3
Lb、3Rbに圧油が供給されることで、斜板2Lc、
2Rcを大容量位置に変位させる側に移動するように構
成されている。
は、斜板2Lc、2Rcが小容量位置と大容量位置とに
変位することに基づいて容量が小容量と大容量との二段
階に変化する可変容量式のものであるが、上記斜板2L
c、2Rcは、左右のシリンダ3L、3Rを構成するピ
ストン4L、4Rの移動に連繋して変位するようになっ
ている。つまりこのピストン4L、4Rは、シリンダ3
L、3Rの第一油室3La、3Raに圧油が供給される
ことで、前記斜板2Lc、2Rcを小容量位置に変位さ
せる側に移動し、またシリンダ3L、3Rの第二油室3
Lb、3Rbに圧油が供給されることで、斜板2Lc、
2Rcを大容量位置に変位させる側に移動するように構
成されている。
【0008】ところで、前記左右のシリンダ3L、3R
の各油室3La、3Ra、3Lb、3Rbへの圧油供給
は、後述する合流油路Eから左右の切換えバルブ5L、
5Rを経由して行われる。つまり、上記切換えバルブ5
L、5Rは四ポート電磁切換弁であって、このものは、
図示しない変速用操作具を「低速走行」と「高速走行」
とに切り換えることに基づいて低速走行位置Xと高速走
行位置Yとに切換わるが、その第一ポート5La、5R
aは前記合流油路Eに、第二ポート5Lb、5Rbは油
タンク6に、第三ポート5Lc、5Rcは絞り弁7L、
7Rを介して前記シリンダ3L、3Rの第一油室3L
a、3Raに、また第四ポート5Ld、5Rdはシリン
ダ3L、3Rの第二油室3Lb、3Rbにそれぞれ接続
されている。そして、この切換えバルブ5L、5Rが低
速走行位置Xに切り換えられているときには、前記合流
油路Eからシリンダ第一油室3La、3Raに圧油が供
給されて油圧モータ2L、2Rは小容量となり、また切
換えバルブ5L、5Rが高速走行位置Yに切り換えられ
ているときには、合流油路Eからシリンダ第二油室3L
b、3Rbに圧油が供給されて油圧モータ2L、2Rは
大容量となるように構成されている。
の各油室3La、3Ra、3Lb、3Rbへの圧油供給
は、後述する合流油路Eから左右の切換えバルブ5L、
5Rを経由して行われる。つまり、上記切換えバルブ5
L、5Rは四ポート電磁切換弁であって、このものは、
図示しない変速用操作具を「低速走行」と「高速走行」
とに切り換えることに基づいて低速走行位置Xと高速走
行位置Yとに切換わるが、その第一ポート5La、5R
aは前記合流油路Eに、第二ポート5Lb、5Rbは油
タンク6に、第三ポート5Lc、5Rcは絞り弁7L、
7Rを介して前記シリンダ3L、3Rの第一油室3L
a、3Raに、また第四ポート5Ld、5Rdはシリン
ダ3L、3Rの第二油室3Lb、3Rbにそれぞれ接続
されている。そして、この切換えバルブ5L、5Rが低
速走行位置Xに切り換えられているときには、前記合流
油路Eからシリンダ第一油室3La、3Raに圧油が供
給されて油圧モータ2L、2Rは小容量となり、また切
換えバルブ5L、5Rが高速走行位置Yに切り換えられ
ているときには、合流油路Eからシリンダ第二油室3L
b、3Rbに圧油が供給されて油圧モータ2L、2Rは
大容量となるように構成されている。
【0009】また、F、G、H、Iは前記左右の第一、
第二メイン油路A、B、C、Dからそれぞれ分岐形成さ
れて前記合流油路Eに合流する左右の第一、第二分岐油
路であって、これら分岐油路F、G、H、Iは、メイン
油路A、B、C、Dから合流油路Eへの圧油の流れは許
容するが逆方向への流れを阻止するチェック弁8La、
8Lb、8Ra、8Rbがそれぞれ設けられている。そ
して、走行用操作具の操作に基づいて左右の油圧ポンプ
1L、1Rが駆動した場合、第一、第二メイン油路A、
B、C、Dのうち吐出側ポートに接続されるメイン油路
AまたはB、CまたはDが高圧となり、該高圧側の分岐
油路FまたはG、HまたはIのチェック弁8Laまたは
8Lb、8Raまたは8Rbが開いて該分岐油路Fまた
はG、HまたはIから合流油路Eに圧油が流れ、さらに
該合流油路Eから前記切換えバルブ5L、5Rを経由し
て左右のシリンダ3L、3Rに圧油が供給されるように
なっている。
第二メイン油路A、B、C、Dからそれぞれ分岐形成さ
れて前記合流油路Eに合流する左右の第一、第二分岐油
路であって、これら分岐油路F、G、H、Iは、メイン
油路A、B、C、Dから合流油路Eへの圧油の流れは許
容するが逆方向への流れを阻止するチェック弁8La、
8Lb、8Ra、8Rbがそれぞれ設けられている。そ
して、走行用操作具の操作に基づいて左右の油圧ポンプ
1L、1Rが駆動した場合、第一、第二メイン油路A、
B、C、Dのうち吐出側ポートに接続されるメイン油路
AまたはB、CまたはDが高圧となり、該高圧側の分岐
油路FまたはG、HまたはIのチェック弁8Laまたは
8Lb、8Raまたは8Rbが開いて該分岐油路Fまた
はG、HまたはIから合流油路Eに圧油が流れ、さらに
該合流油路Eから前記切換えバルブ5L、5Rを経由し
て左右のシリンダ3L、3Rに圧油が供給されるように
なっている。
【0010】叙述の如く構成されたものにおいて、左右
の走行駆動装置の前後進の切換え、および走行速度の調
節は、走行用操作具の操作に基づいて左右の油圧ポンプ
1L、1Rの吐出方向および吐出量が変化することによ
り行われ、さらに、「高速走行」と「低速走行」との走
行変速は、変速用操作具の操作に基づいて左右の油圧モ
ータ2L、2Rの容量が大容量と小容量とに切換えられ
ることにより行われるが、この左右の油圧モータ2L、
2Rの容量を切換えるにあたり、斜板2Lc、2Rcを
変位させるための左右のピストン4L、4Rは、左右の
第一、第二メイン油路A、B、C、Dからそれぞれ分岐
形成された左右の第一、第二分岐油路F、G、H、Iが
合流する合流油路Eからの圧油が左右のシリンダ3L、
3Rに供給されることにより移動する。
の走行駆動装置の前後進の切換え、および走行速度の調
節は、走行用操作具の操作に基づいて左右の油圧ポンプ
1L、1Rの吐出方向および吐出量が変化することによ
り行われ、さらに、「高速走行」と「低速走行」との走
行変速は、変速用操作具の操作に基づいて左右の油圧モ
ータ2L、2Rの容量が大容量と小容量とに切換えられ
ることにより行われるが、この左右の油圧モータ2L、
2Rの容量を切換えるにあたり、斜板2Lc、2Rcを
変位させるための左右のピストン4L、4Rは、左右の
第一、第二メイン油路A、B、C、Dからそれぞれ分岐
形成された左右の第一、第二分岐油路F、G、H、Iが
合流する合流油路Eからの圧油が左右のシリンダ3L、
3Rに供給されることにより移動する。
【0011】この様に、本発明が実施された形態のもの
では、左右の油圧モータ2L、2Rの容量を切換えるに
あたり、左右のピストン4L、4Rは何れも合流油路E
の圧油の圧力を受けて移動することになって、左右のピ
ストン4L、4Rの移動速度を略等しく、つまり左右の
油圧モータ2L、2Rの容量切換えに要する時間を略等
しくすることができる。この結果、変速時に、従来のよ
うに左右の油圧モータの容量切換えに要する時間が一致
せずに機体の操向方向が左または右に曲ってしまうよう
な不具合が発生する惧れがなく、安定した走行を行うこ
とができることになって、走行操作性が向上する。
では、左右の油圧モータ2L、2Rの容量を切換えるに
あたり、左右のピストン4L、4Rは何れも合流油路E
の圧油の圧力を受けて移動することになって、左右のピ
ストン4L、4Rの移動速度を略等しく、つまり左右の
油圧モータ2L、2Rの容量切換えに要する時間を略等
しくすることができる。この結果、変速時に、従来のよ
うに左右の油圧モータの容量切換えに要する時間が一致
せずに機体の操向方向が左または右に曲ってしまうよう
な不具合が発生する惧れがなく、安定した走行を行うこ
とができることになって、走行操作性が向上する。
【0012】尚、本発明は、上記実施の形態に限定され
ないことは勿論であって、車輪式の走行機体にも実施す
ることができる。また駆動方式としては、二輪駆動方式
に限定されず四輪駆動等多輪駆動方式にも採用できるこ
とはいうまでもない。
ないことは勿論であって、車輪式の走行機体にも実施す
ることができる。また駆動方式としては、二輪駆動方式
に限定されず四輪駆動等多輪駆動方式にも採用できるこ
とはいうまでもない。
【図1】走行変速装置の系統図である。
【図2】従来例を示す走行変速装置の系統図である。
1L 左側油圧ポンプ 1R 右側油圧ポンプ 2L 左側油圧モータ 2R 右側油圧モータ 4L 左側ピストン 4R 右側ピストン 5L 左側切換えバルブ 5R 右側切換えバルブ A 左側第一メイン油路 B 左側第二メイン油路 C 右側第一メイン油路 D 右側第二メイン油路 E 合流油路 F 左側第一分岐油路 G 左側第二分岐油路 H 右側第一分岐油路 I 右側第二分岐油路
Claims (3)
- 【請求項1】 閉回路で接続される可変容量式の油圧ポ
ンプと可変容量式の油圧モータとを用いてそれぞれ構成
される左右の走行変速装置を設けてなる走行機体におい
て、前記左右の油圧モータの容量を変えるための左右の
アクチュエータを、対応する油圧ポンプと油圧モータと
を連結する左右のメイン油路からそれぞれ分岐形成され
た左右の分岐油路の圧力を受けて作動するよう構成する
にあたり、前記左右の分岐油路をアクチュエータの上流
側で合流させ、該合流油路の圧力が左右両方のアクチュ
エータに導かれる構成にした走行機体における走行変速
装置。 - 【請求項2】 請求項1において、左右のメイン油路
は、油圧ポンプの第一ポートと油圧モータの第一ポート
とを連結する第一メイン油路と、油圧ポンプの第二ポー
トと油圧モータの第二ポートとを連結する第二メイン油
路とからそれぞれ構成され、また左右の分岐回路は、前
記第一メイン油路から分岐形成される第一分岐油路と、
第二メイン油路から分岐形成される第二分岐油路とから
それぞれ構成され、そしてこれら第一、第二分岐油路の
うち高圧側の油路の圧油が選択されて合流油路に導かれ
る構成である走行機体における走行変速装置。 - 【請求項3】 請求項1または2において、油圧モータ
の容量は、予め設定された複数段階に変化するものと
し、またアクチュエータは、油圧モータの容量を変える
べく前記複数段階に対応する各位置に移動するピストン
とし、該ピストンは、操作具の操作に基づいて切換えら
れる切換えバルブを経由して合流油路の圧油が供給され
ることにより前記各位置に移動する構成である走行機体
における走行変速装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23032397A JPH1159212A (ja) | 1997-08-12 | 1997-08-12 | 走行機体における走行変速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23032397A JPH1159212A (ja) | 1997-08-12 | 1997-08-12 | 走行機体における走行変速装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1159212A true JPH1159212A (ja) | 1999-03-02 |
Family
ID=16906038
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23032397A Pending JPH1159212A (ja) | 1997-08-12 | 1997-08-12 | 走行機体における走行変速装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1159212A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002267010A (ja) * | 2001-03-13 | 2002-09-18 | Komatsu Ltd | 油圧モータによる変速装置 |
WO2005092691A1 (ja) * | 2004-03-26 | 2005-10-06 | Komatsu Ltd. | 作業車両の走行制御装置および走行制御プログラムあるいは作業車両の制御装置および制御プログラム |
JP2010538901A (ja) * | 2007-09-14 | 2010-12-16 | ディーア・アンド・カンパニー | 自動軌道張力付加システム |
WO2013059536A1 (en) * | 2011-10-21 | 2013-04-25 | Caterpillar Inc. | Hydraulic system having multiple closed-loop circuits |
JP2017058001A (ja) * | 2015-09-18 | 2017-03-23 | 株式会社クボタ | 農作業機 |
-
1997
- 1997-08-12 JP JP23032397A patent/JPH1159212A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040422 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040819 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |