JPH11166623A - 複数の油圧モータとクラッチの制御装置および制御方法 - Google Patents

複数の油圧モータとクラッチの制御装置および制御方法

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JPH11166623A
JPH11166623A JP9351993A JP35199397A JPH11166623A JP H11166623 A JPH11166623 A JP H11166623A JP 9351993 A JP9351993 A JP 9351993A JP 35199397 A JP35199397 A JP 35199397A JP H11166623 A JPH11166623 A JP H11166623A
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JP
Japan
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hydraulic motor
clutch
variable displacement
hydraulic
drive shaft
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Application number
JP9351993A
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English (en)
Inventor
Sadao Nunotani
貞夫 布谷
Morita Hayashi
盛太 林
Toshiyuki Akasaka
利幸 赤坂
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/38Control of exclusively fluid gearing
    • F16H61/40Control of exclusively fluid gearing hydrostatic
    • F16H61/44Control of exclusively fluid gearing hydrostatic with more than one pump or motor in operation

Landscapes

  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Control Of Fluid Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気センサやコントローラ等の制御装置を用
いないで、油圧装置による制御システムで車速、あるい
は駆動トルクに合わせてクラッチの接、断制御を行うよ
うにして、システムを簡素化し、コストを安くした複数
の油圧モータとクラッチの制御装置および制御方法を提
供することを目的とする。 【解決手段】 複数の油圧モータの出力で一つの駆動軸
を駆動するとともに、複数の油圧モータのいずれかをク
ラッチを介して駆動軸を駆動する複数の油圧モータとク
ラッチの制御装置において、駆動軸に直結された油圧モ
ータ(1) と、駆動軸にクラッチ(8) を介して接続された
可変容量型油圧モータ(4) と、油圧モータ(1) および可
変容量型油圧モータ(4) を駆動する油圧を受けて可変容
量型油圧モータの吐出容積(cc/rev) を可変にするサー
ボ弁(4a)と、可変容量型油圧モータ(4) の吐出容積(cc
/rev) が所定値以下になったときに、可変容量型油圧モ
ータ(4) から駆動軸への出力を遮断するためクラッチ
(8) を切る信号を出力するクラッチ切換弁(9) と、から
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の油圧モータ
とクラッチの制御装置および制御方法に係わり、特に、
ホイールローダや油圧ショベル等の作業機械の油圧駆動
装置で、複数の油圧モータの出力トルクをクラッチを介
して接続して出力する複数の油圧モータとクラッチの制
御装置および制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の油圧モータの出力トルクを
クラッチを介して接続して駆動する車両の油圧走行駆動
装置においては、車速を電気センサや別置の油圧ポンプ
で検出し、車速が所定値になったとき、クラッチの接
続、遮断制御を行って出力トルク、車速等を制御してい
る。図8は上記従来の油圧走行駆動装置の複数の油圧モ
ータとクラッチの制御装置の制御回路図である。この制
御回路は、第1油圧モータ21、第2油圧モータ22、
クラッチ23、および、グランドドリブンポンプ部24
から構成されている。第1油圧モータ21と第2油圧モ
ータ22は図示しない油圧ポンプに並列に接続され、該
油圧ポンプの吐出圧油により駆動されている。第1油圧
モータ21の第1出力軸21aにはモータ用歯車21b
が固設されるとともに、モータ用歯車21bは車両を駆
動する駆動軸25の駆動軸用歯車25aと噛み合ってい
る。第1油圧モータ21の出力トルクはモータ用歯車2
1b、駆動軸用歯車25aを介して、車両を駆動する駆
動軸25に常に伝達されている。第2油圧モータ22の
第2出力軸22aにはクラッチ23が設けられ、このク
ラッチ23の第2出力軸23aには第2モータ用歯車2
3bが固設されるとともに、第2モータ用歯車23bは
車両を駆動する駆動軸25の駆動軸用歯車25aと噛み
合っている。第2油圧モータ22の出力トルクは、クラ
ッチが接続されているときには、クラッチ23、第2モ
ータ用歯車23b、および駆動軸用歯車25aを介して
車両を駆動する駆動軸25に伝達されている。第1油圧
モータ21および第1油圧モータ22にはそれぞれ図示
しないサーボ弁が付属していて、図示しない高速あるい
は低速を選択するハイ・ロー弁(以下、HL弁とい
う。)からの信号圧によりそれぞれ油圧モータの吐出容
量D(cc/rev)が制御されている。グランドドリブンポン
プ部24はポンプ用歯車24a、第2モータ用歯車23
bにより駆動軸25の駆動軸用歯車25aに接続されて
いる。このグランドドリブンポンプ部24のFp ポート
とRp ポートとの間には絞り24bとシャトル弁24c
が並列に接続され、駆動軸25の回転数(車速)が所定
値以上になると、このグランドドリブンポンプ部24の
吐出圧が所定値に達し、管路24dを介してクラッチ2
3に作用し、このクラッチ23が断となり、駆動軸25
の回転数(車速)が所定値以下になると、グランドドリ
ブンポンプ部24の吐出圧が所定値に達しないのでクラ
ッチ23が接となるようになっている。
【0003】次に、作動について説明する。図9は低速
Lo レンジにおける油圧モータの吐出容量D(cc/rev)と
車速V(km/h)の関係を示し、曲線S9 は第1油圧モータ
21、S10は第1油圧モータ21についてのものであ
る。車速が12km/hまでは、図8に示すグランドドリブ
ンポンプ部24の吐出圧が所定値に達しないのでクラッ
チ23が接状態にあり、車両は第1油圧モータ21と第
2油圧モータ22の吐出容量の和(S9 +S10)により
大きな駆動力で駆動されるが、図示しないHL弁の低速
Lo位置により第1油圧モータ21の容量は制限されて
いるので、最大車速が12km/hまでしか上がらない。図
10は高速Hi レンジにおける油圧モータの吐出容量D
(cc/rev)と車速V(km/h)の関係を示し、曲線S11は第1
油圧モータ21、S12は第1油圧モータ22についての
ものである。車速が12km/hから15km/hまでは、図8
に示すグランドドリブンポンプ24の吐出圧が所定値に
達しないのでクラッチ23が接状態にあるが、第2油圧
モータ22の吐出容量が0のため、車両は第1油圧モー
タ21の吐出容量(S11)のみにより駆動される。この
場合はHL弁10の高速Hi位置により第1油圧モータ
21の容量は制限が解かれている。車速が15km/h以上
になると、図8に示すグランドドリブンポンプ24の吐
出圧が所定値に達しクラッチ23が断となり、車両は第
1油圧モータ21の容量(S11)のみにより駆動され、
最大車速が30km/h以上まで上がる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の油圧走行駆
動装置においては、別置の油圧ポンプの吐出量を絞り、
それにより発生する圧力により速度を検出するため、油
圧ポンプが必要になるとともに、油圧ポンプを駆動する
ための余分な駆動トルクが必要となり、消費エネルギー
が増加する。また、消費エネルギーが熱となるため、ク
ラッチ等を作動する油を冷却する余分な装置が必要にな
るとともに、場積も大きくなり、かつ、システムが複雑
になりコストも高価になる。特に、ホイールローダや油
圧ショベル等の作業機械の場合には、車両が大きくなる
とともに、その制御するシステムが複雑になり整備性、
保守点検性が困難になる。また、ベテランのサービス員
が必要になるという問題がある。また、クラッチは油圧
を用いて制御するため、その油圧機器を制御する圧力あ
るいは位置等を検出する電気センサからの信号を受ける
コントローラ等の制御装置が必要となり、電気センサ、
コントローラ等の制御装置が必要になり、制御が複雑に
なるとともに、コストも高価になるという問題がある。
【0005】本発明は上記従来の問題点に着目し、複数
の油圧モータとクラッチの制御装置および制御方法に係
わり、特に、電気センサやコントローラ等の制御装置を
用いないで、油圧装置による制御システムで車速、ある
いは駆動トルクに合わせてクラッチの接、断制御を行う
ようにして、システムを簡素化し、コストを安くした複
数の油圧モータとクラッチの制御装置および制御方法を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用効果】上記目的
を達成するために、本発明に係わる複数の油圧モータと
クラッチの制御装置の第1の発明では、複数の油圧モー
タの出力で一つの駆動軸を駆動するとともに、複数の油
圧モータのいずれかをクラッチを介して駆動軸を駆動す
る複数の油圧モータとクラッチの制御装置において、駆
動軸に直結された油圧モータと、駆動軸にクラッチを介
して接続された可変容量型油圧モータと、油圧モータお
よび可変容量型油圧モータを駆動する油圧を受けて可変
容量型油圧モータの吐出容積(cc/rev) を可変にするサ
ーボ弁と、可変容量型油圧モータの吐出容積(cc/rev)
が所定値以下になったときに、可変容量型油圧モータか
ら駆動軸への出力を遮断するためクラッチを切る信号を
出力するクラッチ切換弁と、からなり、可変容量型油圧
モータ(4) は、クラッチ(8) が遮断されると同時に吐出
量をほぼゼロに、あるいは、油の吐出入口が遮断される
構成としたものである。上記構成によれば、可変容量型
油圧モータの吐出容積(cc/rev) を可変にするサーボ弁
が、油圧モータおよび可変容量型油圧モータを駆動する
油圧を受けて可変容量型油圧モータの吐出容積(cc/re
v) を可変にするとともに、その可変容量型油圧モータ
の吐出容積(cc/rev) が所定値以下になったときに、ク
ラッチに圧油を供給するクラッチ切換弁を切り換え、可
変容量型油圧モータに連結されるクラッチを切ることに
より、車両を油圧モータにより駆動される。このとき、
油圧モータの回転数(rev/m) はその油圧モータの容量(c
c/rev)に反比例するので、油圧モータの容量を検出する
ことにより、その油圧モータの回転数、すなわち、車速
を検出することができる。したがって、油圧モータの容
量が所定値以下のとき、すなわち、車速が所定値以上の
高速で駆動トルクが余り必要でない時にクラッチを切
り、可変容量型油圧モータを駆動するエネルギーをなく
すとともに、可変容量型油圧モータの攪拌抵抗を少なく
し熱の上昇を防いでいる。また、油圧モータおよび可変
容量型油圧モータを駆動する油圧で油圧モータの容量を
制御するとともに、その油圧モータの容量が所定値以下
になったとき、クラッチを切るようにしているので、電
気センサやコントローラ等の制御装置を設ける必要がな
く、制御システムがシンプルでコストも安価にできる。
また、制御するシステムが簡単になり整備性、保守点検
性が容易になるとともに、ベテランのサービス員が不要
になる。
【0007】第2発明は、複数の油圧モータの出力で一
つの駆動軸を駆動するとともに、複数の油圧モータのい
ずれかをクラッチを介して駆動軸を駆動する複数の油圧
モータとクラッチの制御装置において、駆動軸に直結さ
れた油圧モータと、駆動軸にクラッチを介して接続され
た可変容量型油圧モータと、油圧モータおよび可変容量
型油圧モータを駆動する油圧を受けて可変容量型油圧モ
ータの吐出容積(cc/rev) を可変にするサーボ弁と、油
圧モータおよび可変容量型油圧モータを駆動する油圧が
所定値以下になったときに、可変容量型油圧モータから
駆動軸への出力を遮断するためクラッチを切る信号を出
力するクラッチ切換弁と、からなり、可変容量型油圧モ
ータ(4) は、クラッチ(8) が遮断されると同時に吐出量
をほぼゼロに、あるいは、油の吐出入口が遮断される構
成としたものである。上記構成によれば、可変容量型油
圧モータの吐出容積(cc/rev) を可変にするサーボ弁
が、油圧モータおよび可変容量型油圧モータを駆動する
油圧を受けて可変容量型油圧モータの吐出容積(cc/re
v) を可変にするとともに、その油圧が所定値以下にな
ったときに、クラッチに圧油を供給するクラッチ切換弁
を切り換え、可変容量型油圧モータに連結されるクラッ
チを切ることにより、車両を油圧モータにより駆動され
る。このとき、油圧モータの回転数(rev/m) はその油圧
モータの容量(cc/rev)に反比例するので、油圧モータの
容量を油圧に応じて変更するように制御し、その油圧に
より油圧モータの回転数、すなわち、車速を検出するこ
とができる。したがって、第1の発明と同様に、油圧モ
ータの容量が所定値以下のとき、すなわち、車速が所定
値以上の高速で駆動トルクが余り必要でない時にクラッ
チを切り、可変容量型油圧モータを駆動するエネルギー
をなくすとともに、可変容量型油圧モータの攪拌抵抗を
少なくし熱の上昇を防いでいる。また、油圧モータおよ
び可変容量型油圧モータを駆動する油圧で油圧モータの
容量を制御するとともに、その油圧が所定値以下になっ
たとき、クラッチを切るようにしているので、電気セン
サやコントローラ等の制御装置を設ける必要がなく、制
御システムがシンプルでコストも安価にできる。また、
制御するシステムが簡単になり整備性、保守点検性が容
易になるとともに、ベテランのサービス員が不要にな
る。
【0008】第3発明は、上記第1発明あるいは第2発
明において、油圧モータおよび可変容量型油圧モータを
駆動する油圧を受けて作動するサーボ弁と、サーボ弁か
らの油を受けて可変容量型油圧モータの吐出容積(cc/r
ev) を可変にするピストンと、可変容量型油圧モータか
ら駆動軸への出力を遮断するためクラッチを切る信号を
出力するクラッチ切換弁と、ピストンの位置が所定位置
に到達したときに、可変容量型油圧モータから駆動軸へ
の出力を遮断するためクラッチを切る信号を出力する電
磁クラッチ切換弁、あるいは、ピストンに連結されて移
動しクラッチを切る信号を出力するクラッチ切換弁のい
ずれかと、からなる構成としたものである。上記構成に
よれば、可変容量型油圧モータの吐出容積(cc/rev) を
可変にするサーボ弁が、油圧モータおよび可変容量型油
圧モータを駆動する油圧を受けて作動し圧油をピストン
に供給する。ピストンはその圧油を受けて移動し、ピス
トンに連結された斜板を揺動して可変容量型油圧モータ
の吐出容積(cc/rev) を可変にする。このピストンの移
動が所定位置にきたときに、電磁クラッチ切換弁、ある
いは、クラッチ切換弁のいずれかに信号を出力して切り
換え、クラッチに圧油を供給してクラッチを切る。した
がって、圧油を受けて移動するピストンが所定位置にき
たときに、電磁クラッチ切換弁、あるいは、クラッチ切
換弁のいずれかに信号を出力して切り換えるようにした
ため、構造が簡単になるとともに、制御が簡単になり故
障もなくなる。
【0009】また、本発明に係わる複数の油圧モータと
クラッチの制御方法の第1の発明では、複数の油圧モー
タの出力で一つの駆動軸を駆動するとともに、複数の油
圧モータのいずれかをクラッチを介して駆動軸を駆動す
る複数の油圧モータとクラッチの制御方法において、油
圧モータおよび可変容量型油圧モータを駆動する油圧を
受けて可変容量型油圧モータの吐出容積(cc/rev) を可
変にするとともに、可変容量型油圧モータの吐出容積
(cc/rev) が所定値以下になったときには、可変容量型
油圧モータに連結されるクラッチを切って油圧モータに
より駆動する方法としている。上記方法によれば、作業
車両の駆動開始時、あるいは低速時の高い駆動トルクが
必要なときに、油圧モータおよび可変容量型油圧モータ
で駆動するとともに、駆動圧力により、少なくとも可変
容量型油圧モータの吐出容積を可変にし、高速になり高
い駆動トルクが不必要になると、可変容量型油圧モータ
からの出力を駆動圧力でクラッチを遮断して、油圧モー
タで駆動している。したがって、第1発明の構成と同様
に、油圧モータの容量が所定値以下のとき、すなわち、
車速が所定値以上の高速で駆動トルクが余り必要でない
にクラッチを切り、可変容量型油圧モータを駆動するエ
ネルギーを無くすとともに、可変容量型油圧モータの攪
拌抵抗を少なくし熱の上昇を防いでいる。
【0010】また、制御方法の第2の発明では、複数の
油圧モータの出力で一つの駆動軸を駆動するとともに、
複数の油圧モータのいずれかをクラッチを介して駆動軸
を駆動する複数の油圧モータとクラッチの制御方法にお
いて、油圧モータを駆動する油圧を受けて可変容量型油
圧モータの吐出容積(cc/rev) を可変にするとともに、
油圧モータを駆動する油圧が所定値以上になったときに
は、可変容量型油圧モータに連結されるクラッチを接続
し油圧モータおよび可変容量型油圧モータにより駆動す
る方法としている。上記方法によれば、高速走行中に高
い駆動トルクが必要になり、油圧モータの駆動圧力が高
くなると、駆動圧力によりクラッチを接続して、可変容
量型油圧モータの出力を応援させている。また、さらに
高い駆動トルクが必要になると、可変容量型油圧モータ
の吐出容積を増し、出力トルクを増加している。作業車
両の駆動開始時、あるいは低速時の高い駆動トルクが必
要なときに、油圧モータおよび可変容量型油圧モータで
駆動するとともに、駆動圧力により、少なくとも可変容
量型油圧モータの吐出容積を可変にし、高速になり高い
駆動トルクが不必要になると、可変容量型油圧モータか
らの出力を駆動圧力でクラッチを遮断して、油圧モータ
で駆動している。したがって、作業車両のように荷物を
積み慣性エネルギーが大きい状態で走行し、速度が変化
する場合に、高い駆動トルクが必要なときに、可変容量
型油圧モータを自動的に接続するとともに、さらに高い
駆動トルクが必要なると少なくとも可変容量型油圧モー
タの吐出容積を増して、出力トルクを増すため、作業車
両の速度変化に対して追随性、作業性能が向上する。
【0011】
【発明の実施の形態および実施例】以下に、本発明に係
わる複数の油圧モータとクラッチの制御装置の実施例を
図1乃至図8により説明する。先ず、第1実施例を図1
乃至図3により説明する。図1は、複数の油圧モータと
クラッチの制御装置の制御回路図である。この制御回路
は、第1油圧モータ1、第2油圧モータ4、主回路切換
弁5、クラッチ8、クラッチ切換弁9、および、HL弁
10、から構成されている。第1油圧モータ1のF1 、
R1 ポートはそれぞれ第1管路2、3により図示しない
油圧ポンプのFP 、RP ポートに接続され、また、第2
油圧モータ4のF2、R2 ポートは主回路切換弁5を介
してそれぞれ第2管路6、7により前記第1管路2、3
に接続され、第1油圧モータ1と第2油圧モータ4は前
記図示しない油圧ポンプの吐出油により駆動されてい
る。第2油圧モータ4の第2出力軸4bにはクラッチ8
が設けられ、クラッチ8のクラッチ用出力軸8aは図示
しない歯車装置(従来技術と同様な歯車の噛み合わせ)
により、第1油圧モータ1の第1出力軸1bに接続さ
れ、車両を駆動している。
【0012】第1油圧モータ1には第1サーボ弁部1
A、および、第2油圧モータ4には第2サーボ弁部4
A、がそれぞれ付設されている。第1サーボ弁部1A
は、第1サーボ弁1a、および、第1ピストン1cとか
ら構成されている。また、第2サーボ弁部4Aは、第2
サーボ弁4a、および、第2ピストン4cとから構成さ
れている。第1サーボ弁1aおよび第2サーボ弁4a
は、一端部に後述するHL弁10からのパイロット圧を
受け、かつ、他端部は後述するシャトル弁11から油圧
モータを作動する回路圧Pacとバネ力を受けて作動し、
回路圧Pacをそれぞれ第1ピストン1cあるいは第2ピ
ストン4cに送り、それぞれのピストン1c、4cに連
結されている図示しない斜板の傾転角を制御して、第1
油圧モータ1および第2油圧モータ4の吐出容量D(cc/
rev)を可変にしている。シャトル弁11は、第1油圧モ
ータ1の第1管路2、3にそれぞれ接続されるととも
に、その高い方の回路圧Pacを取り出して、第1サーボ
弁1aおよび第2サーボ弁4aの他端部に入力するよう
になっている。また、シャトル弁11からの高い方の回
路圧Pacは、第1サーボ弁1aおよび第2サーボ弁4a
を経てそれぞれピストン1c、4cに送られ吐出容量D
(cc/rev)を可変にしている。HL弁10は、図示しない
操作手段により車両の走行速度の高速Hi 位置あるいは
低速Lo 位置に操作され、図示しないパイロットポンプ
からのコントロール圧Pc をエンジン回転信号圧Pm に
より制御変更して、配管12を介して前記サーボ弁1
a、4aの一端部に入力するようになっている。また、
配管12は、後述するクラッチ切換弁9に接続されてい
る。エンジン回転信号圧Pm はエンジンの回転速度に応
じて出力され、エンジンの回転速度が早くなると、エン
ジン回転信号圧Pm は高くなり、また、パイロットポン
プからのコントロール圧Pc もそれに伴い高い圧力信号
を出力している。
【0013】クラッチ切換弁9は、2位置3ポートの切
換弁で、入力ポート9cは管路12を介して前記HL弁
10に、出力ポート9dは管路12aを介してクラッチ
8に、また、他のポート9eはタンク13に接続されて
いる。また、クラッチ切換弁9は、図示しないスプール
等の操作端9aがリンク9bを介して前記油圧モータ4
の第1サーボ弁部4Aの第2ピストン4cに連結し、ク
ラッチ切換弁9のピストン4cが所定位置にくると、リ
ンク9bによりa位置に切り換わり、前記HL弁10か
らのコントロール圧Pc をクラッチ8に供給し、図示し
ないバネに抗してクラッチ8を離し、クラッチ8は遮断
される。また、クラッチ切換弁9はピストン4cが所定
位置にこない場合はb位置に留まり、クラッチ8のコン
トロール圧Pc はタンクに接続され、クラッチ8は図示
しないバネにより接続されている。主回路切換弁5は、
2位置4ポート弁であり、a位置で第1管路2と第2管
路6、第1管路3と第2管路7をそれぞれ連通し、b位
置で第1管路2と第2管路6、第1管路3と第2管路7
をそれぞれ遮断するようになっている。主回路切換弁5
の操作端5aは管路12bにより管路12aに接続さ
れ、クラッチ8に圧油が供給されクラッチ8が断となる
と、管路12bを介して圧油が操作端5aに作用し、b
位置に切り換わり、図示しない油圧ポンプの圧油を第2
油圧モータ4に供給しなくなる。
【0014】次に、作動について説明する。図2は低速
Lo レンジにおける油圧モータの吐出容量D(cc/rev)と
車速V(km/h)の関係を示し、曲線S1 は第1油圧モータ
1、S2 は第2油圧モータ4についてのものである。車
両が駆動され始めるときには、大きな駆動トルクが必要
になり、図示しない油圧ポンプの吐出圧力は大きくな
る。この吐出圧力は、シャトル弁11を経て、回路圧P
acとして、第1サーボ弁1aおよび第2サーボ弁4aの
他端部に作用するため、第1サーボ弁1aおよび第2サ
ーボ弁4aはc位置にあり図示の右側室はタンク13に
接続される。また、回路圧Pacは、第1ピストン1cお
よび第2ピストン4cの図示の左側室に送られ、ピスト
ンを図示の右方向に移動し、図示しない斜板の傾転角を
最大に大きくして、第1油圧モータ1および第2油圧モ
ータ4の吐出容量D(cc/rev)を最大にしている。クラッ
チ切換弁9は、前記油圧モータ4の第2サーボ弁部4A
の第2ピストン4cに連結しており、左側のb位置にあ
るので、前記HL弁10からのコントロール圧Pc はク
ラッチ8に供給されず、また、クラッチ8のコントロー
ル圧Pc はタンクに接続されているため、クラッチ8は
図示しないバネにより接続されている。また、主回路切
換弁5は、操作端5aがタンク13に接続されているた
めバネ力によりa位置にあり、第1管路2と第2管路
6、第1管路3と第2管路7をそれぞれ連通している。
したがって、車両は二つの油圧モータの最大の出力を受
けて起動を開始する。車両が走行を始め、所定速度Va
になるまではこの状態が維持される。
【0015】所定速度Vaを越えると、車両の駆動トル
クが減少して回路圧Pacが低下し、かつ、図示しないア
クセルペタルの踏み込み量が増しエンジンの回転速度が
上昇すると、エンジンの回転速度に応じて出力されるエ
ンジン回転信号圧Pm は高くなる。この低下した回路圧
Pacが第1サーボ弁1aおよび第2サーボ弁4aの他端
部に、また、高くなったコントロール圧Pc が一端部に
作用して、第1サーボ弁1aおよび第2サーボ弁4aを
c位置からd位置方向に移動する。このため、低下した
回路圧Pacは、第1ピストン1cおよび第2ピストン4
cの図示の右側室にも送られ、ピストンを図示の左方向
に移動して図示しない斜板の傾転角を最大位置から漸次
小さくし、第1油圧モータ1および第2油圧モータ4の
吐出容量D(cc/rev)を減少させる。図2では、車速が1
0km/hまでこの状態を続け、車両は二つの油圧モータの
出力を受けて、図示しないアクセルペタル等の踏み込み
量に応じて、漸次車速を高くしている。
【0016】車速が10km/h以上になると、第1サーボ
弁1aおよび第2サーボ弁4aの両端部に作用する圧力
は、コントロール圧Pc の方が高くなり、第1サーボ弁
1aおよび第2サーボ弁4aはd位置になる。第1ピス
トン1cは、図示の左方向に移動して斜板の傾転角をさ
らに小さくする。また、第2ピストン4cは、図示の左
方向に移動して所定の吐出量を保つとともに、第2ピス
トン4cに連結しているクラッチ切換弁9をa位置に切
り換え、前記HL弁10からのコントロール圧Pc をク
ラッチ8に供給し、クラッチ8を離してクラッチ8は断
となっている。クラッチ切換弁9は、図示しないスプー
ル等の操作端9aがリンク9bを介して前記油圧モータ
4の第2サーボ弁部4Aの第2ピストン4cに連結し、
第2ピストン4cが所定位置にくると、リンク9bによ
りクラッチ切換弁9がa位置に切り換わり、前記HL弁
10からのコントロール圧Pc をクラッチ8に供給し、
図示しないバネに抗してクラッチ8を離し、クラッチ8
は断としている。また、クラッチ切換弁9から管路12
a、12bを介して圧油が操作端5aに作用し、主回路
切換弁5はb位置に切り換わり、図示しない油圧ポンプ
の圧油を第2油圧モータ4に供給しなくなる。これによ
り、図1に示すクラッチ切換弁9がa位置に切り換わ
り、クラッチ8に圧油が供給されクラッチ8が断とな
り、主回路切換弁5もb位置に切り換わるので、車両は
第1油圧モータ1の容量(S1 )のみにより駆動される
が、HL弁10の低速Lo位置により第1油圧モータ1
の傾転角、すなわち、吐出容量が制限されているので、
最大車速が12km/hまでしか上がらない。
【0017】図3は高速Hi レンジにおける油圧モータ
の吐出容量D(cc/rev)と車速V(km/h)の関係を示し、曲
線S3 は第1油圧モータ1、S4 は第2油圧モータ4に
ついてのものである。車速が10km/hまでは、図1に示
すクラッチ切換弁9がb位置にあるのでクラッチ8は接
状態にあり、主回路切換弁5もa位置にあるので、車両
は、図2の低速Lo時と同様に制御され、第1油圧モー
タ1と第2油圧モータ4の吐出容量の和(S3 +S4 )
により駆動される。車速が10km/hを越えると、図1に
示すクラッチ切換弁9がa位置に切り換わり、管路12
aを介してクラッチ8に圧油が供給されクラッチ8が断
となり、主回路切換弁5もb位置に切り換わるので、車
両は第1油圧モータ1の容量(S3)のみにより駆動さ
れる。この場合はHL弁10の高速Hi位置により第1
油圧モータ1の傾転角、すなわち、吐出容量の制限が解
かれるので、最大車速が30km/h以上まで上がる。
【0018】このような第1実施例によれば、車両の駆
動圧力と、エンジンの回転速度に応じて生ずる信号によ
り、クラッチ8、第1油圧モータ1、および第2油圧モ
ータ4の容量を制御しているので、電気センサや別置の
油圧ポンプを設ける必要がなく、制御システムがシンプ
ルでコストも安い。また、油圧モータ4の容量をリンク
9bで検出し、このリンク9bでクラッチ切換弁9を作
動させて、HL弁10からの圧油によりクラッチ8を断
にするので、制御装置がシンプルで信頼性が高い。
【0019】次に、第2実施例を図4により説明する。
なお、第1実施例と同一部品には同一符号を付して説明
は省略する。本実施例は上記第1実施例において、クラ
ッチ切換弁9を電磁ソレノイドで作動するクラッチ切換
弁9Bにしたものである。すなわち、前記油圧モータ4
のサーボ弁4aのピストン4cが所定位置にくると、リ
ミットスイッチ4fが作動し、クラッチ切換弁9Bの操
作端の電磁ソレノイド9fに電流が流れ、クラッチ切換
弁9Bはa位置に切り換わる。これにより、HL弁10
からのコントロール圧Pc をクラッチ8に供給し、クラ
ッチ8は断となるようになっている。また、ピストン4
cが所定位置にこない場合は、クラッチ切換弁9Bの電
磁ソレノイド9fに電流が流れないので、クラッチ切換
弁9Bはb位置に留まりクラッチ8はタンク13に接続
され、クラッチ8は接となるようになっている。クラッ
チ切換弁9B以外は第1実施例と同一であり、説明を省
略する。
【0020】このような第2実施例によれば、油圧モー
タ4の容量をリミットスイッチ4fで検出し、クラッチ
切換弁9Bを電磁ソレノイド9fで作動させて、HL弁
10からの圧油によりクラッチ8を断にするので、制御
装置が更にシンプルになりコストも安い。
【0021】次に、第3実施例を図5乃至図7により説
明する。なお、第1実施例と同一部品には同一符号を付
して説明は省略する。本実施例は上記第1実施例とは、
第1油圧モータ1および第1サーボ弁部1Aは同じに構
成されており、第2油圧モータ4の第2サーボ弁部4A
が異なっている。図5は制御回路図である。第2油圧モ
ータ4には第2サーボ弁部40Aが付設されている。第
2サーボ弁部40Aは、第2サーボ弁40a、および、
第2ピストン40cとから構成されている。第2サーボ
弁40aは、一端部にバネ力を受け、かつ、他端部はシ
ャトル弁11から油圧モータを作動する回路圧Pacを受
けて作動し、回路圧Pacを第2ピストン40cに送り、
第2ピストン40cに連結されている図示しない斜板の
傾転角を制御して、第2油圧モータ4の吐出容量D(cc/
rev)を可変にしている。第2サーボ弁40aは、e位置
では、第2ピストン40cの左室側をタンク13に接続
して低圧にし、第2ピストン40cをバネにより図示の
左側に移動して、第2油圧モータ4の吐出容量D(cc/re
v)を小さくし、また、f位置では、第2ピストン40c
の左室側を回路圧Pacを送り、第2ピストン40cをバ
ネに抗して図示の右側に移動して、第2油圧モータ4の
吐出容量D(cc/rev)を多くしている。
【0022】クラッチ切換弁90は、2位置3ポートの
切換弁で、入力ポート9gは管路12を介して前記HL
弁10に、出力ポート9hは管路12aを介してクラッ
チ8に、また、他のポート9iはタンク13に接続され
ている。また、クラッチ切換弁90の図示しないスプー
ル等の操作端9jには、第2サーボ弁40aから第2ピ
ストン40cに作用する回路圧Pacが導かれている。ク
ラッチ切換弁90は、回路圧Pacが所定の高圧になると
g位置に切り換わり、前記HL弁10からのコントロー
ル圧Pc はクラッチ8は供給されずクラッチ8は接続さ
れている。また、回路圧Pacが所定の圧力に低下すると
h位置に戻り、前記HL弁10からのコントロール圧P
c はクラッチ8に供給されて、クラッチ8は断とされて
いる。このとき、クラッチ切換弁90はサーボ弁によ
り、構成されているため、g位置とh位置の中間部があ
り、回路圧Pacは、タンク13および第2ピストン40
cに接続される位置がある。
【0023】次に、作動について説明する。図6は低速
Lo レンジにおける油圧モータの吐出容量D(cc/rev)と
回路圧Pac(kg/cm2)の関係を示し、曲線S5 は第1油圧
モータ1、S6 は第2油圧モータ4についてのものであ
る。第1実施例と同様に、車両が駆動され始めるときに
は、大きな駆動トルクが必要になり、図示しない油圧ポ
ンプの吐出圧力(この実施例では、300Kg/cm2以上)
は大きくなる。この吐出圧力は、シャトル弁11を経
て、回路圧Pacとして、第1サーボ弁1aおよび第2サ
ーボ弁40aの他端部に作用する。このため、第1サー
ボ弁1aはc位置にあり、回路圧Pacは、第1ピストン
1cの図示の左側室に送られ、ピストンを図示の右方向
に移動し、図示しない斜板の傾転角を最大に大きくし
て、第1油圧モータ1の吐出容量D(cc/rev)を最大にし
ている。また、第2サーボ弁40aは、他端部に回路圧
Pacを受け、図示しないスプールがバネに抗して移動し
てf位置に切り換わり、回路圧Pacは、第2ピストン4
0cの図示の左側室に送られ、第2ピストン40cを図
示の右方向に移動し、図示しない斜板の傾転角を最大に
大きくして、第2油圧モータ4の吐出容量D(cc/rev)を
最大にしている。クラッチ切換弁90は、図示しないス
プール等の操作端9jに高圧の回路圧Pacが導かれてい
るためg位置に切り換わり、前記HL弁10からのコン
トロール圧Pc をクラッチ8は供給されず、また、クラ
ッチ8のコントロール圧Pc はタンクに接続されている
ため低圧となり、クラッチ8は図示しないバネにより接
続されている。したがって、車両は二つの油圧モータの
最大の出力を受けて起動を開始する。車両が走行を始
め、回路圧Pacが300kg/ cm2 までは、車両は第1油
圧モータ1と第2油圧モータ4の吐出容量の和(S5 +
S6)により駆動される。
【0024】車両の駆動トルクが減少して回路圧Pacが
低下し、かつ、図示しないアクセルペタルの踏み込み量
が増しエンジンの回転速度が上昇すると、エンジンの回
転速度に応じて出力されるエンジン回転信号圧Pm が高
くなる。このとき、回路圧Pacが300kg/ cm2 以下に
なると、この低下した回路圧Pacが第1サーボ弁1aの
他端部に、また、高くなったコントロール圧Pc が一端
部に作用して、第1サーボ弁1aをc位置からd位置方
向に移動する。このため、第1実施例と同様に、低下し
た回路圧Pacは、第1ピストン1cの図示の右側室にも
送られ、ピストンを図示の左方向に移動して図示しない
斜板の傾転角を最大位置から漸次小さくし、第1油圧モ
ータ1の吐出容量D(cc/rev)を減少させる。また、第2
サーボ弁40aは、他端部に受けていた回路圧Pacが低
下するため、図示しないスプールがバネにより戻されて
e位置方向に切り換わり、回路圧Pacを減圧してタンク
に戻すとともに、第2ピストン40cの図示の右側室の
油がタンクに送られる。このとき、第2ピストン40c
はバネにより図示の左方向に移動し、図示しない斜板の
傾転角を最小にして、第2油圧モータ4の吐出容量D(c
c/rev)を略ゼロにしている。したがって、車両は第1油
圧モータ1の出力を受けて走行する。回路圧250kg/
cm2 (車速が10km/h 相当)になると、第1油圧モー
タ1の吐出容量D(cc/rev)はさらに減少し、車速は早く
なる。また、第2サーボ弁40aは、他端部に受けてい
た回路圧Pacがさらに低下するため、図示しないスプー
ルがバネにより戻されてb位置に切り換わり、第2ピス
トン40cの図示の右側室の油がタンクに送られる。こ
のとき、第2ピストン40cは移動を規制されているた
め、第2油圧モータ4の吐出容量D(cc/rev)は略ゼロを
維持している。また、第2サーボ弁40aから第2ピス
トン40cに作用する回路圧Pacが導かれているクラッ
チ切換弁90は、回路圧Pacが低圧になるためh位置に
切り換わり、前記HL弁10からのコントロール圧Pc
をクラッチ8に供給し、図示しないバネに抗してクラッ
チ8を離し、クラッチ8は断としている。また、また、
クラッチ切換弁9への回路から分岐された管路12a、
12bを介して圧油が操作端5aに作用し、主回路切換
弁5はb位置に切り換わり、図示しない油圧ポンプの圧
油を第2油圧モータ4に供給しなくなる。図6では、回
路圧200kg/ cm2 (車速が12km/h 相当)までこの
状態を続け、車両は一つの油圧モータの出力を受けて走
行し、図示しないアクセルペタル等の踏み込み量に応じ
て、漸次車速を変化している。
【0025】図7は高速Hi レンジにおける油圧モータ
の吐出容量D(cc/rev)と回路圧Pac(kg/cm2)の関係を示
し、曲線S7 は第1油圧モータ1、S8 は第2油圧モー
タ4についてのものである。回路圧Pacが回路圧200
kg/ cm2(車速が12km/h 相当)までは、低速Loレン
ジと同様に作動するため説明は省略する。回路圧250
kg/ cm2 になると、低速Lo レンジでは、図示しない斜
板等の傾転角度は規制され、第1油圧モータ1の吐出容
量D(cc/rev)は所定の一定量になったが、高速Hi レン
ジでは、HL弁10のHi位置により油圧モータ1の吐
出容量の制限が解かれるので、最大車速が30km/h以上
まで上がる。
【0026】このような第3実施例によれば、車速の検
出に油圧モータ4Aの回路圧Pacを検出しでいるので、
電気センサや別置の油圧ポンプを設ける必要がなく、制
御システムがシンプルでコストも安い。また、油圧モー
タ4Aの回路圧Pacでクラッチ切換弁9Aを作動させ
て、HL弁10からの圧油によりクラッチ8Aを接にす
るので、全てが油圧制御となり制御装置がシンプルであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる油圧モータとクラッチの制御装
置の第1実施例を示す制御回路図である。
【図2】同、Lo レンジにおける油圧モータの吐出容量
D(cc/rev)と車速V(km/h)の関係を示す図である。
【図3】同、Hi レンジにおける油圧モータの吐出容量
D(cc/rev)と車速V(km/h)の関係を示す図である。
【図4】本発明に係わる油圧モータとクラッチの制御装
置の第2実施例を示す制御回路図である。
【図5】本発明に係わる油圧モータとクラッチの制御装
置の第3実施例を示す制御回路図である。
【図6】同、Lo レンジにおける油圧モータの吐出容量
D(cc/rev)と回路圧Pac(kg/cm2)の関係を示す図であ
る。
【図7】同、Hi レンジにおける油圧モータの吐出容量
D(cc/rev)と回路圧Pac(kg/cm2)の関係を示す図であ
る。
【図8】従来の油圧モータとクラッチの制御装置の制御
回路図である。
【図9】同、Lo レンジにおける油圧モータの吐出容量
D(cc/rev)と車速V(km/h)の関係を示す図である。
【図10】同、Hi レンジにおける油圧モータの吐出容
量D(cc/rev)と車速V(km/h)の関係を示す図である。
【符号の説明】
1 第1油圧モータ 1A 第1サーボ弁部 1a 第1サーボ弁 1c 第1ピストン 4 第2油圧モータ 4A、40A 第2サーボ弁部 4a、40a 第2サーボ弁 4c、40c 第2ピストン 4f リミットスイッチ 5 主回路切換弁 8 クラッチ 9、9B、90 クラッチ切換弁 9f 電磁ソレノイド 10 HL弁 11 シャトル弁 25 駆動軸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の油圧モータの出力で一つの駆動軸
    を駆動するとともに、複数の油圧モータのいずれかをク
    ラッチを介して駆動軸を駆動する複数の油圧モータとク
    ラッチの制御装置において、駆動軸に直結された油圧モ
    ータ(1) と、駆動軸にクラッチ(8) を介して接続された
    可変容量型油圧モータ(4) と、油圧モータ(1) および可
    変容量型油圧モータ(4) を駆動する油圧を受けて可変容
    量型油圧モータ(4) の吐出容積(cc/rev) を可変にする
    サーボ弁(4a)と、可変容量型油圧モータ(4) の吐出容積
    (cc/rev) が所定値以下になったときに、可変容量型油
    圧モータ(4) から駆動軸への出力を遮断するためクラッ
    チ(8) を切る信号を出力するクラッチ切換弁(9) とから
    なり、可変容量型油圧モータ(4) は、クラッチ(8) が遮
    断されると同時に吐出量をほぼゼロに、あるいは、油の
    吐出入口が遮断されることを特徴とする複数の油圧モー
    タとクラッチの制御装置。
  2. 【請求項2】 複数の油圧モータの出力で一つの駆動軸
    を駆動するとともに、複数の油圧モータのいずれかをク
    ラッチを介して駆動軸を駆動する複数の油圧モータとク
    ラッチの制御装置において、駆動軸に直結された油圧モ
    ータ(1) と、駆動軸にクラッチ(8) を介して接続された
    可変容量型油圧モータ(4) と、油圧モータ(1) および可
    変容量型油圧モータ(4) を駆動する油圧を受けて可変容
    量型油圧モータの吐出容積(cc/rev) を可変にするサー
    ボ弁(4a)と、油圧モータ(1) および可変容量型油圧モー
    タ(4) を駆動する油圧が所定値以下になったときに、可
    変容量型油圧モータ(4) から駆動軸への出力を遮断する
    ためクラッチ(8) を切る信号を出力するクラッチ切換弁
    (9) とからなり、可変容量型油圧モータ(4) は、クラッ
    チ(8) が遮断されると同時に吐出量をほぼゼロに、ある
    いは、油の吐出入口が遮断されることを特徴とする複数
    の油圧モータとクラッチの制御装置。
  3. 【請求項3】 油圧モータ(1) および可変容量型油圧モ
    ータ(4) を駆動する油圧を受けて作動するサーボ弁(4a)
    と、サーボ弁(4a)からの油を受けて可変容量型油圧モー
    タ(4) の吐出容積(cc/rev)を可変にするピストン(4c)
    と、可変容量型油圧モータ(4) から駆動軸への出力を遮
    断するためクラッチ(8) を切る信号を出力するクラッチ
    切換弁(9) と、ピストン(4c)の位置が所定位置に到達し
    たときに、可変容量型油圧モータ(4) から駆動軸への出
    力を遮断するためクラッチ(8) を切る信号を出力する電
    磁クラッチ切換弁(9B)、あるいは、ピストン(4c)に連結
    されて移動しクラッチ(8) を切る信号を出力するクラッ
    チ切換弁(9B)のいずれかと、からなることを特徴とする
    請求項1あるいは請求項2記載の複数の油圧モータとク
    ラッチの制御装置。
  4. 【請求項4】 複数の油圧モータの出力で一つの駆動軸
    を駆動するとともに、複数の油圧モータのいずれかをク
    ラッチを介して駆動軸を駆動する複数の油圧モータとク
    ラッチの制御方法において、油圧モータ(1) および可変
    容量型油圧モータ(4) を駆動する油圧を受けて可変容量
    型油圧モータの吐出容積(cc/rev) を可変にするととも
    に、可変容量型油圧モータの吐出容積(cc/rev) が所定
    値以下になったときには、可変容量型油圧モータに連結
    されるクラッチを切って油圧モータ(1) により駆動する
    ことを特徴とする複数の油圧モータとクラッチの制御方
    法。
  5. 【請求項5】 複数の油圧モータの出力で一つの駆動軸
    を駆動するとともに、複数の油圧モータのいずれかをク
    ラッチを介して駆動軸を駆動する複数の油圧モータとク
    ラッチの制御方法において、油圧モータ(1) を駆動する
    油圧を受けて可変容量型油圧モータの吐出容積(cc/re
    v) を可変にするとともに、油圧モータ(1) を駆動する
    油圧が所定値以上になったときには、可変容量型油圧モ
    ータに連結されるクラッチを接続し油圧モータ(1) およ
    び可変容量型油圧モータにより駆動することを特徴とす
    る複数の油圧モータとクラッチの制御方法。
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