JP2007198395A - 制御回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】 油圧パイロット弁から出力される圧油により方向制御弁の切換操作を行う制御回路において、油圧パイロット弁の急激な切換操作を行っても油圧パイロット弁に連通した管路内での油撃音の発生を防止できる制御回路を提供する。
【解決手段】 油圧パイロット弁1と方向制御弁6との間に、弁体の両端部がバネ22で付勢され3位置弁として構成された補助切換弁5を配設する。補助切換弁は、中立位置で油圧パイロット弁1から出力される圧油を遮断し、方向制御弁6の両端をそれぞれタンク7に接続する。油圧パイロット弁1からの圧油により補助切換弁5が中立位置から切換えられると、油路11又は油路12の圧油を方向制御弁6の一方に供給するとともに、方向制御弁6の他方をタンク7に接続しておく。これにより、方向制御弁のパイロットポートで発生した負圧を、油路12又は油路11に伝達されるのが防止できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、油圧パイロット弁から出力される圧油により、方向制御弁の切換操作を行う制御回路に関するものである。
この種の制御回路では、一般に図5に示すように一対の管路56,57を介して油圧パイロット弁51a,51bと方向制御弁53とが直結された構成となっている。このとき、例えば、油圧パイロット弁51a,51bを操作する操作レバー52に対して、L方向への回動操作状態からR方向への逆フル操作を行うと、方向制御弁53は急激にC位置から中立位置Bを通り越してA位置に切換わろうとする。
方向制御弁53の弁体がC位置からA位置へ急激に摺動することによって、管路58を介してタンク55に連通していた管路57内は、タンク圧状態から負圧状態になり、その後急激に圧力上昇することになる。この管路57内における圧力変化を、方向制御弁53側のS位置における圧力変化と油圧パイロット弁51b側のT位置における圧力変化として示すと、図6(a)、(b)のようになる。
図6(a)は、管路57内における方向制御弁53側のS位置での圧力変化を示しており、図6(b)は、管路57内における油圧パイロット弁51b側のT位置での圧力変化を示している。尚、図6(a)、(b)において、横軸は共通した時間を示し、縦軸はそれぞれ管路57内における圧力を示している。
図6(a)、(b)で示すように、操作レバー52がL方向からR方向に逆フル操作されると、最初に図6(a)で示すS位置における圧力がタンク圧状態から負圧状態になった後、図6(b)で示すT位置における圧力が後追いする形でタンク圧状態から負圧状態となる。そして、油圧パイロット弁51bから高圧の圧油が出力されると、図6(b)で示すT位置においてピーク圧が発生する。その後、T位置とS位置とにおける圧力は、略等しくなって同じような変化を示すことになる。
即ち、方向制御弁53の弁体がC位置から中立位置を通ってA位置に摺動するのに伴ってパイロットポート53b側が吸引される状態となり、パイロットポート53b側のS位置における圧力はタンク圧状態から負圧状態となる。パイロットポート53bで発生した負圧は、管路57を伝わって油圧パイロット弁51b側にまで伝達されることになる。このため、油圧パイロット弁51b側のT位置における負圧の発生は、S位置での負圧の発生よりも時間的に遅れた状態となって現れる。
油圧ポンプ54からの吐出圧を減圧して油圧パイロット弁51bから出力された高圧の圧油が管路57に供給されると、管路57内では負圧状態の圧油に高圧状態の圧油が急激に衝突することとなり、油撃が発生する。この油撃が、図6(b)で示すピーク圧となって現れることになる。油圧パイロット弁51b側で発生したピーク圧は、方向制御弁53に伝達されるまでの間に減衰し、図6(a)で示すように、方向制御弁53側のS位置では多少残っているとしてもその圧力は小さなものとなっている。
管路57内において負圧の圧油に高圧の圧油が衝突して発生した油撃は、カチャカチャといった音となって管路57から外部に聞こえてくることになる。
油圧パイロット弁と方向制御弁とを繋ぐ管路において、油撃音の発生を防止することに関するものではないが、方向制御弁とタンクとの距離を短く構成した油圧パイロット操作回路が特許文献1に記載されている。
即ち、油圧パイロット弁と方向制御弁とを結ぶ管路長が長いと、油圧パイロット弁を中立位置に戻す際、特に、急操作によって中立位置に戻す際、戻り管路での圧力損失が大きくなり、方向制御弁の中立位置への戻りが遅くなる問題が生じる。この問題を解決するため、特許文献1に記載された油圧パイロット操作回路では、油圧パイロット弁61a,61bと方向制御弁63の各パイロットポート63a,63bとの間に、切換手段としてのクイックエクゾースト弁71a,71bをそれぞれ配設して、方向制御弁63とタンク65との距離を短く構成している。
特許文献1に記載された油圧パイロット操作回路を本発明における従来例2として、図7にその油圧回路図を示す。図7に示すように、クイックエグゾースト弁71a,71bは、それぞれ方向制御弁63に近接して、あるいは直接取り付けられている。クイックエグゾースト弁71a,71bは、油圧パイロット弁61a,61bからの出力圧によって、a位置からb位置に切換わることができ、油圧パイロット弁61a,61bから出力圧が供給されないときには、a位置にある。
特許文献1に記載された油圧パイロット操作回路の動作を、操作レバー62が図示のR方向に回動操作された場合を例に挙げて説明する。操作レバー62のR方向への回動操作によって、油圧パイロット弁61bからは圧力P1の圧油が管路68に出力される。即ち、油圧ポンプ64からの吐出圧Prが油圧パイロット弁61bで減圧され、操作レバー62のR方向への回動操作量に比例した圧力となって、圧力P1の圧油が管路68に出力されることになる。
管路68に出力された圧力P1によってクイックエグゾースト弁71bは、a位置からb位置に切換わる。クイックエグゾースト弁71bに供給された圧力P1の圧油は、バネ72のバネ力に打ち勝って、圧力P2の圧油としてクイックエグゾースト弁71bから出力される。クイックエグゾースト弁71bから出力された圧力P2の圧油は、管路69を通って方向制御弁63のパイロットポート63bに導入され、方向制御弁63をA位置に切換える。
このとき、他方のクイックエグゾースト弁71aは、管路67と管路74とを接続するa位置にあるので、方向制御弁63のパイロットポート63aは、従来よりも短い管路長でタンク65と連通することができる。
これによって、パイロットポート63aに背圧を立てずに方向制御弁63はA位置に直ちに切換わることができ、作動アクチュエータであるシリンダ73のピストンロッド73aの応答性を高めることができるとしている。
また、操作レバー62をR方向に回動操作された位置から中立位置に戻すと、クイックエグゾースト弁71bは、b位置からa位置に切換わり、管路75を介して管路69内の油をタンク65に戻すことができる。これによって、方向制御弁63は中立位置であるB位置に切換わることができ、ピストンロッド73aの動きが応答性よく停止することができるとしている。
実願昭62−23787号(実開昭63−132102号)のマイクロフィルム
特許文献1に記載された油圧パイロット操作回路において、例えば、操作レバー62をR方向からL方向に急激に逆フル操作した場合、方向制御弁63の弁体は、A位置からC位置へ急激に摺動することになる。方向制御弁63の弁体がA位置からC位置に摺動することに伴って、タンク圧状態であった管路67内は負圧状態となる。このとき、管路66内はタンク圧状態となっているため、管路67内の負圧と管路66内のタンク圧とによって、クイックエグゾースト弁71aはバネ72に抗してa位置からb位置に切換わってしまうことになる。
即ち、クイックエグゾースト弁71aを介して、管路66と管路67とが連通した状態となる。このことは、油圧パイロット弁61aと方向制御弁63とが直結された状態となり、バネ72による応答性の遅れにともなって管路67と連通した管路66内は負圧状態になってしまう。このため、上述した一般的な制御回路で説明した場合と同様に、管路66において油撃音を発生させてしまうことになる。
このように、従来からの油圧パイロット弁から出力される圧油により方向制御弁の切換操作を行う制御回路では、油圧パイロット弁に対して逆フル操作を行った場合や油圧パイロット弁に対して急激な操作を行って中立位置に戻した場合などには、油撃音が発生する。しかしながら、油撃音の発生を防止することに関して、対策は何ら講じられていなかった。
本発明では、油圧パイロット弁から出力される圧油により方向制御弁の切換操作を行う制御回路において、油圧パイロット弁の急激な切換操作を行っても油圧パイロット弁に連通した管路内での油撃音の発生を防止できる制御回路を提供することにある。
本願発明の課題は請求項1又は2に記載された各発明により達成することができる。
即ち、本願発明では請求項1に記載したように、油圧パイロット弁から出力される圧油により、方向制御弁の切換操作を行う制御回路において、前記油圧パイロット弁と前記方向制御弁との間に補助切換弁を配設し、前記補助切換弁は、弁体の両端がそれぞれバネで付勢された3位置弁であり、かつ、前記油圧パイロット弁から出力された一方の圧油を前記弁体の一端面に受けて、中立位置から一方の切換位置に切換わり、かつ、前記油圧パイロット弁から出力された他方の圧油を前記弁体の他端面に受けて、前記中立位置から他方の切換位置に切換わり、前記一方の切換位置では、前記油圧パイロット弁から出力された前記一方の圧油を前記方向制御弁の一方に導き、かつ、前記方向制御弁の他方の圧油をタンクに導き、前記他方の切換位置では、前記油圧パイロット弁から出力された前記他方の圧油を前記方向制御弁の他方に導き、かつ、前記方向制御弁の一方の圧油をタンクに導き、前記中立位置では、前記油圧パイロット弁からの圧油を遮断し、かつ前記方向制御弁の両方の圧油をタンクに導いてなることを最も主要な特徴となしている。
また、本願発明では請求項2に記載したように、作業車両のキャビンに対する油圧パイロット弁、補助切換弁及び方向制御弁の配設位置を特定したことを主要な特徴となしている。
本願発明では、弁体の両端がそれぞれバネで付勢された3位置弁である補助切換弁を油圧パイロット弁と方向制御弁との間に配設し、前記補助切換弁を介して方向制御弁と油圧パイロット弁及びタンクとを接続した制御回路に特徴を有している。本願発明における制御回路によって、油圧パイロット弁の急操作時においても、油圧パイロット弁と補助切換弁とを接続する管路に油撃が発生するのを防止することができる。
また、補助切換弁を介して方向制御弁とタンクとの距離を短く設定することができるので、方向制御弁を迅速に中立位置へ戻すことが可能となり、方向制御弁で制御されるアクチュエータ等の応答性を向上させることができる。
本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて以下において具体的に説明する。本願発明の制御回路の構成としては、以下で説明する形状、配置構成以外にも本願発明の課題を解決することができる形状、配置構成であれば、それらの形状、配置構成を採用することができるものである。このため、本発明は、以下に説明する実施例に限定されるものではなく、多様な変更が可能である。
図1には、本発明の実施形態に係わる制御回路の回路図を示している。また、図2〜図4には、操作レバー3を操作したときの補助切換弁5及び方向制御弁6の作動状態を示している。尚、図1〜図4において、方向制御弁6によって切換えられる油路の構成及び方向制御弁6によって制御されるアクチュエータ、油圧回路等の構成に関しては、本発明の特徴を成すものではないのでその図示を省略している。方向制御弁6によって切換えられる油路の構成及び方向制御弁6によって制御されるアクチュエータ、油圧回路等の構成に関しては、従来から用いられているそれぞれの構成を適宜採用することができる。
図1に示すように、油圧ポンプ4から吐出した圧油は油路10を通って、操作レバー3によって操作される油圧パイロット弁1に供給される。図3に示すように操作レバー3をR方向に回動させると油路10と油路12とが連通し、油路10を介して油圧パイロット弁1に供給された圧油を減圧してR方向への回動量に比例した圧油として、油路12に出力することができる。
即ち、図3に示すように操作レバー3のR方向への回動操作によって、ピストン2bを押圧して油圧パイロット弁1bを、油路10と油路12との接続位置に切換える。油路10と油路12とが接続されるときの接続面積の大きさは、操作レバー3のR方向への回動量に比例して増大することができ、操作レバー3のR方向への回動量に比例した圧油を油路12に出力することができる。
同様に、図4に示すように操作レバー3をL方向に回動させると、油路10と油路11とが連通し、油路10を介して油圧パイロット弁1に供給された圧油を減圧してL方向への回動量に比例した圧油として、油路11に出力することができる。また、操作レバー3に対する操作を行わずに操作レバー3を中立位置にしたときには、図2に示すように油路10と油路11,12との接続を遮断するとともに、油路11及び油路12をそれぞれ油路17を介してタンク7に接続しておくことができる。
図1に示すように、油圧パイロット弁1と方向制御弁6との間には補助切換弁5が配設されている。補助切換弁5は、5ポート5a〜5eを有し3位置(I)〜(III)に切換えることができる。また、補助切換弁5における弁体の両端部には、それぞれバネ22が配設され、弁体を中立位置に保持しておくことができる。
補助切換弁5におけるポート5aは、油路11に接続している。また、油路11から補助切換弁5に供給される油圧は、補助切換弁5における弁体を作動させるパイロット圧として前記弁体の一端部側に作用している。ポート5bは、油路12に接続しており、油路12から補助切換弁5に供給される油圧は、補助切換弁5における弁体を作動させるパイロット圧として前記弁体の他端部側に作用している。
油路11又は油路12から補助切換弁5に供給される圧油によって、補助切換弁5の弁体はバネ22の付勢力に抗して摺動し、補助切換弁5を中立位置(II)から(I)の切換位置又は(III)の切換位置に切換えることができる。
ポート5cは、油路13に接続しており、油路13は方向制御弁6の一方におけるパイロットポートに接続している。ポート5dは、油路14に接続しており、油路14は方向制御弁6の他方におけるパイロットポートに接続している。また、ポート5eは、タンク7に接続したタンクポートとして構成されている。
方向制御弁6は、油路13又は油路14から供給される圧油によって作動し、図示せぬ油圧ポンプから方向制御弁6に供給された圧油を、図示せぬアクチュエータ、油圧回路等に制御して供給することができる。方向制御弁6に接続したアクチュエータの容量が大きいときなどには、図1に示すように方向制御弁6を複数並列に配設しておくこともできる。尚、本発明では、方向制御弁を複数並列に配設しておく構成に限定されるものではなく、単一の方向制御弁として構成しておくことができるものである。
次に図2〜図4を用いて、補助切換弁5及び方向制御弁6の作動構成を中心として、本発明に係わる制御回路の作動について説明する。図2は、操作レバー3が中立位置にある状態を示し、図3は、操作レバー3をR方向に回動させた状態を示している。また、図4は、操作レバー3をL方向に回動させた状態を示している。
補助切換弁5の中空室には、外周面に3つの環状溝26a〜26cが形成された弁体としてのスプール20を摺動自在に内装している。また、補助切換弁5の両端部には、エンドキャップ23a,23bが密着して取り付けられており、エンドキャップ23a,23b内面との間に形成される空間部を左右のパイロットポート30a,30bとして構成している。
スプール20の両端部には、それぞれ連通穴24a,24bが形成されている。連通穴24aは貫通孔25aを介し環状溝26aと連通し、連通穴24bは貫通孔25bを介し環状溝26cと連通している。また、左右のパイロットポート30a,30b内には、バネ22により付勢されたリテーナ21a,21bがそれぞれ配設されている。
スプール20が中立位置にあるときにはリテーナ21a,21bは、それぞれバネ22の付勢力によってスプール20の端部側に形成した段差部及び補助切換弁5に形成した中空室の端部に当接している。リテーナ21aと中空室の端部との当接により、リテーナ21aが図2において向かって右方向へ移動するのを規制している。また、リテーナ21bと中空室の端部との当接により、リテーナ21bが図2において向かって左方向へ移動するのを規制している。
一対のリテーナ21a,21bの作用によって、スプール20の端部に対してバネ22の付勢力に抗するような圧油が作用していないときには、スプール20は図2で示す中立位置に保持されることになる。パイロットポート30aに油路11から圧油が供給されると、スプール20はリテーナ21bを介してパイロットポート30b内のバネ22を圧縮しながら図2において向かって右方向に摺動することができる。
このとき、リテーナ21aは、当接している中空室の端部によってその移動が規制されている。逆に、パイロットポート30bに油路12から圧油が供給されると、スプール20はリテーナ21aを介してパイロットポート30a内のバネ22を圧縮しながら図2において向かって左方向に摺動することができる。このときは、リテーナ21bは、当接している中空室の端部によってその移動が規制されている。
油路11に接続したポート5aは、環状溝26a、貫通孔25a、連通穴24aを介してパイロットポート30aと常時連通している。また、油路12に接続したポート5bは、環状溝26c、貫通孔25b、連通穴24bを介してパイロットポート30bと常時連通している。
図2に示すように、スプール20が中立位置にあるときには、環状溝26aと環状溝26bとを画成するスプール20のランド部が補助切換弁本体の中空室のランド部27aに当接して、ポート5aと油路13に接続したポート5cとの接続を遮断している。またこのとき、環状溝26bと環状溝26cとを画成するスプール20のランド部が補助切換弁本体の中空室のランド部27dに当接して、ポート5bと油路14に接続したポート5dとの接続を遮断している。更にこのときには、ポート5c及びポート5dは、環状溝26bを介してタンク7に接続したポート5eに連通している。
方向制御弁6は、一対のワッシャ9a,9b及び一対のバネ28により中立位置に保持されるスプール8を備え、スプール8の両端部側にはそれぞれパイロットポート6a,6bが形成されている。各ワッシャ9a,9b及び一対のバネ28はパイロットポート6a,6b内にそれぞれ配設され、各ワッシャ9a,9bは方向制御弁6の本体部に形成された、スプール8を摺動自在に内装する中空室の端部とスプール8の端部側に形成した段差部とにそれぞれ当接している。
即ち、スプール8が図2において向かって右方向に摺動して図3に示す状態となるときには、ワッシャ9aは方向制御弁6に形成した中空室の端部に当接した状態となり、ワッシャ9bはスプール8が向かって右方向への摺動にともなって、スプール8とともにバネ28を圧縮しながら向かって右方向に移動することができる。同様に、図4に示すようにスプール8が向かって左方向に摺動する場合には、ワッシャ9bは方向制御弁6に形成した中空室の端部に当接した状態となり、ワッシャ9aはスプール8とともにバネ28を圧縮しながら向かって左方向に移動することができる。
このように、油路13又は油路14を介してパイロットポート6a又はパイロットポート6bに導入された圧油によって、スプール8は図2において向かって右方向又は左方向に摺動することができる。パイロットポート6aとパイロットポート6bとにおける油圧が等しくなると、スプール8は一対のバネ28の付勢力によって図2に示すように中立位置に復帰することができる。
図3に示すように、操作レバー3がR方向に回動されると、油圧パイロット弁1bから出力された圧油が、油路12を介して補助切換弁5のポート5bに供給される。ポート5bに供給された圧油は、環状溝26c、貫通孔25b及び連通穴24bを介してパイロットポート30bに供給される。パイロットポート30bに供給された圧油によるスプール20に対する押圧力が、パイロットポート30a内に配設したバネ22の付勢力に抗すると、スプール20は図2において向かって左方向に摺動して図3に示す状態に切換わる。
スプール20が向かって左方向へ摺動することによって、環状溝26cはポート5dに連通することができ、このとき、環状溝26bと環状溝26cとを画成するスプール20のランド部が補助切換弁本体の中空室のランド部27cに当接して、ポート5dとタンクポートであるポート5eとの接続を遮断する。即ち、環状溝26bを介して連通していたポート5dとポート5eとの連通状態は遮断される。
これによって、油圧パイロット弁1bから出力された圧油は、補助切換弁5を通り、油路14に出力される。油路14に出力された圧油は方向制御弁6のパイロットポート6bに供給される。パイロットポート6bに供給された圧油によるスプール8に対する押圧力が、パイロットポート6a内に配設したバネ28の付勢力に抗すると、スプール8は図2において向かって左方向に摺動して図3に示す状態に切換わる。
このとき、パイロットポート6aは、油路13、ポート5c及び環状溝26bを介してタンク7に接続したポート5eと連通した状態となっている。しかも、パイロットポート6aとタンク7との接続油路の長さを短く構成しておくことができるので、パイロットポート6a側に背圧を立てずにパイロットポート6a内の油をタンク7に迅速に排出することができる。
これにより、操作レバー3のR方向への回動量に比例して方向制御弁6を制御することができ、しかも、方向制御弁6の操作レバー3に対する応答性を向上させておくことができる。
同様にして図4に示すように、操作レバー3をL方向に回動すると、補助切換弁5のスプール20は図において向かって右方向に摺動して、油路11と油路13とを連通させることができ、同時に、環状溝26aと環状溝26bとを画成するスプール20のランド部が補助切換弁本体の中空室のランド部27bに当接して、ポート5cとタンクポートであるポート5eとの接続を遮断する。即ち、油路11と油路13とを連通させ、油路13とタンク7との接続を遮断する。
このとき、油路14をタンク7に連通させた状態は維持される。これにより、操作レバー3のL方向への回動量に比例して方向制御弁6のスプール8を図において向かって右方向に摺動させることができる。
この場合においても、操作レバー3をR方向に回動した場合で説明したと同様に、パイロットポート6bとタンク7との接続距離を短く構成しておくことができるので、パイロットポート6b側に背圧を立てずにパイロットポート6b内の油をタンク7に迅速に排出することができる。これにより、方向制御弁6の操作レバー3に対する応答性を向上させておくことができる。即ち、方向制御弁6で制御されるアクチュエータ、油圧回路の応答性を向上させておくことができる。
次に、図4に示すように操作レバー3をL方向に回動させた状態から、操作レバー3をR方向に逆フル操作した場合について説明する。
操作レバー3をL方向の回動状態からR方向に逆フル操作すると、油圧パイロット弁1aは、油圧ポンプ4からの吐出圧管路である油路10と油路11との接続状態を遮断して、油路17を介して油路11をタンク7に接続する。即ち、油路13及び油路11においては、矢印で示す方向に油が流れることになり、方向制御弁6のパイロットポート6aにおける圧力を低下させることができる。
しかしこのとき、補助切換弁5のパイロットポート30aにおいて油路13からの油圧が立っている間は、補助切換弁5のスプール20は向かって右方向に摺動した状態にあり、環状溝26aはポート5cとポート5aとを連通した状態を維持し、環状溝26bはポート5dとポート5eとを連通した状態を維持する。これにより、方向制御弁6のパイロットポート6bに対しては、タンク7内の油を吸引して供給することができる。
補助切換弁5のパイロットポート30aとパイロットポート30bとがバランスする状態となるまで、方向制御弁6のパイロットポート6aは、油路13、環状溝26a、油路11及び油路17を介してタンク7に接続した状態になる。しかもこのときには、方向制御弁6のパイロットポート6bが負圧状態となっても、環状溝26b及び油路14を介してタンク7内の油を吸引できる状態となっている。
このように、方向制御弁6のパイロットポート6bが負圧状態となっても、油圧パイロット弁1bに接続した油路12と方向制御弁6のパイロットポート6bに接続した油路14とは、遮断された状態が維持されることになる。しかも、油路12はポート5b側が閉じられて油を充満したタンク圧状態となっているので、タンク圧状態の油路12に油圧パイロット弁1bからの高圧の圧油が流れ込んでも、高圧の圧油と負圧とが衝突する状況が回避され、油路12内において油撃が発生するのを防止できる。即ち、一端部が閉じられて油が充満してタンク圧状態の油路12に、高圧の圧油を供給したとしても油路12内での圧力が上昇するだけで、油撃の発生は防止できる。
補助切換弁5のパイロットポート30aとパイロットポート30bとがバランスする状態となった後に、油路12から供給される圧油によって図3で示すように補助切換弁5のスプール20は向かって左方向に摺動して、油路12と油路14とが連通する。これによって始めて、油圧パイロット弁1bから出力された圧油が、方向制御弁6のパイロットポート6bに供給されることになる。
同様に、操作レバー3をR方向に回動操作した状態からL方向に逆フル操作したとしても、補助切換弁5のパイロットポート6aに発生した負圧状態は、油路11に伝達されて油路11内を負圧状態にすることがない。このため、油路11は負圧状態となることが防止され、油路11に油圧パイロット弁1aから出力された高圧油が供給されても油撃の発生は防止される。
このため、油路11に対して油圧パイロット弁1aから高圧の圧油が供給されても、油路11においては油撃の発生が防止される。従って、操作レバー3をどの向きに逆フル操作したとしても、油圧パイロット弁1a,1bと補助切換弁5とを接続する油路11,12において油撃が発生するのを防止できる。操作レバー3及び油圧パイロット弁1a,1bを作業車両のキャビン内に配設しても、補助切換弁5及び方向制御弁6をキャビン外部に配設しておけば、キャビン内での油撃音の発生は防止される。
方向制御弁6の各パイロットポート6a,6bとタンク7との接続距離を、補助切換弁5を介することによって短く構成することができるので、操作レバー3に対する方向制御弁6の応答性を向上させることができる。
尚、上記説明では、操作レバー3を逆フル操作した場合について、油圧パイロット弁1と補助切換弁5との間を接続する油路11,12内に油撃の発生を防止することができる旨の説明を行ったが、例えば操作レバー3をR方向又はL方向から急操作によって中立位置に戻した場合であっても、油圧パイロット弁1と補助切換弁5との間を接続する油路11,12内に油撃が発生するのを防止することができる。
即ち、このとき補助切換弁5のスプール20は、パイロットポート30a又はパイロットポート30bにおける圧力がバランスするまで、油圧パイロット弁1a,1bと方向制御弁6との間を遮断しておくことができる。このため、補助切換弁5のスプール20が中立位置に復帰するまでの間、方向制御弁6のパイロットポート6a又はパイロットポート6bに負圧が発生したとしても、油圧パイロット弁1a又は油圧パイロット弁1bに接続した油路11又は油路12は、補助切換弁5によって負圧状態となった油圧パイロット弁1a又は油圧パイロット弁1bに接続することが防止される。
しかも、油路11又は油路12は、一端側が遮断された管路構成となってタンク圧の油が充満している状態としておくことができるので、油圧パイロット弁1a又は油圧パイロット弁1bからの高圧の圧油が油路11又は油路12に供給されても、油路11又は油路12内で油撃が発生するのを防止できる。
本願発明は、本願発明の技術思想を適用することができる装置等に対しては、本願発明の技術思想を適用することができる。
制御回路の回路図である。(実施例) 操作レバーを中立位置としたときの制御回路の回路図である。(実施例) 操作レバーをR方向に回動させたときの制御回路の回路図である。(実施例) 操作レバーをL方向に回動させたときの制御回路の回路図である。(実施例) 制御回路の回路図である。(従来例1) 操作レバーを逆フル操作したときの油路における圧力変化を示す図である。(従来例1) 油圧パイロット操作回路の回路図である。(従来例2)
符号の説明
1(1a,1b)・・・油圧パイロット弁、3・・・操作レバー、5・・・補助切換弁、 6・・・方向制御弁、6a,6b・・・パイロットポート、 8・・・スプール(方向制御弁)、20・・・スプール(補助切換弁)、26a,26b,26c・・・環状溝、30a,30b・・・パイロットポート、51a,51b・・・油圧パイロット弁、53・・・方向制御弁、61a,61b・・・油圧パイロット弁、63・・・方向制御弁、71a,71b・・・クイックエクゾースト弁。

Claims (2)

  1. 油圧パイロット弁から出力される圧油により、方向制御弁の切換操作を行う制御回路において、
    前記油圧パイロット弁と前記方向制御弁との間に補助切換弁を配設し、
    前記補助切換弁は、弁体の両端がそれぞれバネで付勢された3位置弁であり、かつ、
    前記油圧パイロット弁から出力された一方の圧油を前記弁体の一端面に受けて、中立位置から一方の切換位置に切換わり、かつ、
    前記油圧パイロット弁から出力された他方の圧油を前記弁体の他端面に受けて、前記中立位置から他方の切換位置に切換わり、
    前記一方の切換位置では、前記油圧パイロット弁から出力された前記一方の圧油を前記方向制御弁の一方に導き、かつ、前記方向制御弁の他方の圧油をタンクに導き、
    前記他方の切換位置では、前記油圧パイロット弁から出力された前記他方の圧油を前記方向制御弁の他方に導き、かつ、前記方向制御弁の一方の圧油をタンクに導き、
    前記中立位置では、前記油圧パイロット弁からの圧油を遮断し、かつ前記方向制御弁の両方の圧油をタンクに導いてなることを特徴とする制御回路。
  2. 前記油圧パイロット弁を作業車両のキャビン内に配設し、前記補助切換弁及び前記方向制御弁を前記キャビン外部に配設してなることを特徴とする請求項1記載の制御回路。
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