JP2000309257A - プレビューブレーキ制御装置 - Google Patents

プレビューブレーキ制御装置

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JP2000309257A
JP2000309257A JP11251971A JP25197199A JP2000309257A JP 2000309257 A JP2000309257 A JP 2000309257A JP 11251971 A JP11251971 A JP 11251971A JP 25197199 A JP25197199 A JP 25197199A JP 2000309257 A JP2000309257 A JP 2000309257A
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直樹 丸古
Minoru Tamura
実 田村
Akihiko Kobayashi
明彦 小林
Hideaki Inoue
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転者のブレーキ操作に先立って発生させる
ブレーキ予圧を、運転者に違和感を与えないように走行
状況に応じた最適値に設定すると共に、ブレーキ操作の
緊急度に応じてブレーキ予圧を減圧する。 【解決手段】 自車速V、車間距離Lに基づいて判断距
離LO又は目標減速度Gbを算出し、これらが車間距離
Lが判断距離L0以下となるか目標減速度Gbが設定値
Gsを越えると要ブレーキ予圧状態であると判断し、ア
クセルペダルが解放された時点で車速V、アクセル戻し
速度Av等に応じてブレーキ予圧Pstを設定し、これ
に応じたブレーキ圧を発生させてプレビューブレーキ制
御を開始し、ブレーキペダルが踏込まれた時点で通常ブ
レーキ状態に移行する。ブレーキ予圧は加速操作の終了
時から時間の経過と共に減圧するか、所定時間保持して
から減圧し、制動操作が遅い場合にはブレーキ予圧が零
まで減圧される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、前方障害物を検
知して、車両に自動制御過程のブレーキ圧を設定するプ
レビューブレーキ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のプレビューブレーキ制御装置とし
ては、例えば特開平7−144588号公報に記載の技
術のように、前方障害物と自車との車間距離が所定の安
全距離に満たない場合に追突を未然に防ぐ様に自動ブレ
ーキ制御を行うようにしたものや、特開平6−2430
2号公報記載の技術のように、運転者の違いによるアク
セル情報を踵止めに載せた運転者の足の踵を検出する踵
検出手段等により検知して、ブレーキ操作前に予備制動
を行うようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のプレ
ビューブレーキ制御装置にあっては、緊急接近の状態に
おける自動(予備)ブレーキの設定圧は、大きく設定す
るほうが空走距離の短縮や、運転者がブレーキを踏込ん
だ際の応答性の向上に効果があるものの、車間距離セン
サの精度により、同一線上の前方障害物以外の物を検出
したり、運転者のアクセル開閉操作頻度が多い場合など
には、不用意に自動ブレーキ制御が作動する可能性があ
る。この場合、自動ブレーキ制御により発生する減速度
が運転者に違和感を与えることにもなりかねないという
未解決の課題がある。
【0004】そこで、本発明は、上記従来例の未解決の
課題に着目してなされたものであり、自動制御過程にお
いては、減速度を感じない程度の微小のブレーキ予圧を
作動させることで車両の挙動を抑え、同一線上にない障
害物を検知した場合に自動ブレーキ制御が行われたとし
ても、運転者に違和感を与えることなく、その後にブレ
ーキ操作が行われた場合には、応答性のよいブレーキ制
御を実現することができるプレビューブレーキ制御装置
を提供することを目的としている。
【0005】また、本発明は、上記微小のブレーキ予圧
を作動させたときに、ブレーキ操作の緊急性を必要とし
ない場合に、ブレーキ予圧をアクセルペダルの解放時か
らの経過時間に応じて減少させ、ある程度経過したら零
にすることにより、不要なプレビューブレーキ制御の継
続を抑制して運転者に違和感を与えることを防止するこ
とができるプレビューブレーキ制御装置を提供すること
を他の目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係るプレビューブレーキ制御装置は、車
両前方の制動対象物に対する相対距離を検出する制動対
象物検出手段と、該制動対象物検出手段で検出した制動
対象物に対する相対距離に基づいてブレーキ予圧を必要
とする要ブレーキ予圧状態であるか否かを判断するブレ
ーキ予圧開始判断手段と、該ブレーキ予圧開始判断手段
で、要ブレーキ予圧状態であると判断されたときに、運
転者のブレーキ操作に先立って車両走行状態に応じた微
小ブレーキ予圧を発生させるブレーキ圧発生手段とを備
えたことを特徴としている。
【0007】この請求項1に係る発明においては、自車
両前方の自車両より低速で走行している先行車両や停止
している車両又は障害物等の制動対象物に対する相対距
離に基づいてブレーキ予圧を必要とする要ブレーキ予圧
状態であるか否かを判断し、要ブレーキ予圧状態ではな
いとき即ち制動対象物との相対距離が十分にあるときに
は、ブレーキ予圧を行わないが、要ブレーキ予圧状態で
あるとき即ち制動対象物との相対距離が小さいときに
は、ブレーキ圧発生手段で運転者のブレーキ操作に先立
って車両走行状態に応じた運転者に違和感を与えない微
小ブレーキ予圧を発生させることにより制動状態とし
て、その後に運転者によるブレーキ操作が行われた場合
に、応答性のよいブレーキ制御を実現することができ
る。
【0008】また、請求項2に係るプレビューブレーキ
制御装置は、請求項1に係る発明において、前記要ブレ
ーキ予圧開始判断手段は、加速操作の終了動作を監視
し、加速操作が終了した時点を要ブレーキ予圧状態とし
て検出するように構成されていることを特徴とする。こ
の請求項2に係る発明においては、運転者の例えばアク
セルペダルの踏込み状態を監視することにより、加速操
作の終了即ちアクセルペダルの踏込みが解除された時点
で要ブレーキ予圧状態として判断するので、ブレーキペ
ダルが踏込まれるまでの間にブレーキ予圧を発生させる
ことができ、より確実に応答性を向上させることができ
る。
【0009】さらに、請求項3に係るプレビューブレー
キ制御装置は、請求項1又は2に係る発明において、前
記要ブレーキ予圧開始判断手段は、自車速、制動対象物
に対する相対距離及び制動対象物に対する相対速度に基
づいて算出される目標減速度が所定値以上であるときに
要ブレーキ予圧状態として検出するように構成されてい
ることを特徴としている。
【0010】この請求項3に係る発明においては、自車
速と、自車両と制動対象物との相対距離及び相対速度と
に基づいて必要とする目標減速度を算出し、この目標減
速度が所定値以上となったときに、要ブレーキ予圧状態
と判断することにより、ブレーキ予圧の発生タイミング
を適正化することができる。さらにまた、請求項4にプ
レビューブレーキ制御装置は、請求項1乃至3の何れか
の発明において、前記ブレーキ圧発生手段が、発生させ
るブレーキ予圧を自車速が大きくなる程大きな値に設定
するように構成されていることを特徴としている。
【0011】この請求項4に係る発明においては、要ブ
レーキ予圧状態で発生させるブレーキ予圧が自車速が大
きくなる程大きな値に設定されるので、低車速域では小
さいブレーキ予圧となるが、高車速域では大きなブレー
キ予圧となり、運転者に違和感を与えることなく、適正
なブレーキ予圧を設定することができる。なおさらに、
請求項5に係るプレビューブレーキ制御装置は、請求項
1乃至3の何れかの発明において、前記ブレーキ圧発生
手段は、発生させるブレーキ予圧を車両重量が大きくな
る程大きな値に設定するように構成されていることを特
徴としている。
【0012】この請求項5に係る発明においては、要ブ
レーキ予圧状態で発生させるブレーキ予圧が車両重量が
小さいときには小さな値とし、車両重量が大きいときに
は大きな値として設定されるので、車両重量の大小によ
る慣性力差に適応したブレーキ予圧を発生させることが
できる。また、請求項6に係るプレビューブレーキ制御
装置は、請求項1乃至3の何れかの発明において、前記
ブレーキ圧発生手段は、発生させるブレーキ予圧をアク
セル開度の戻し速度が大きくなる程大きな値に設定する
ように構成されていることを特徴としている。
【0013】この請求項6に係る発明においては、要ブ
レーキ予圧状態で発生させるブレーキ予圧がアクセル開
度の戻し速度が小さいときには、緊急ブレーキの可能性
が低いものと判断して小さいブレーキ予圧とし、アクセ
ル開度の戻し速度が大きいときには、緊急ブレーキの可
能性が高いものと判断して大きなブレーキ予圧として、
応答性をより向上させる。
【0014】さらに、請求項7に係るプレビューブレー
キ制御装置は、請求項1乃至3の何れかの発明におい
て、前記ブレーキ圧発生手段は、発生させるブレーキ予
圧を路面摩擦係数が大きくなる程大きな値に設定するよ
うに構成されていることを特徴としている。この請求項
7に係る発明においては、要ブレーキ予圧状態で発生さ
せるブレーキ予圧が路面摩擦係数が小さいとき即ち雪
路、凍結路等の滑り易い路面ではブレーキ予圧を小さい
値に設定し、乾燥した舗装路面等の高摩擦係数路面では
ブレーキ予圧を大きい値に設定して、路面摩擦係数に応
じて運転者に違和感を与えない最適なブレーキ予圧を設
定することができる。
【0015】さらにまた、請求項8に係るプレビューブ
レーキ制御装置は、請求項1乃至3の何れかの発明にお
いて、前記ブレーキ圧発生手段は、発生させるブレーキ
予圧を変速機のシフト位置が低速段となる程大きな値に
設定するように構成されていることを特徴としている。
この請求項8に係る発明においては、要ブレーキ予圧状
態で発生させるブレーキ予圧が変速機のシフト位置が低
速段であるときにはエンジンブレーキ力が大きいので、
これに合わせて大きなブレーキ予圧を発生させ、逆にシ
フト位置が高速段であるときにはエンジンブレーキ力が
小さいので、これに合わせて小さなブレーキ予圧を発生
させて、エンジンブレーキ力に適応させて運転者に違和
感を与えないブレーキ予圧を設定することができる。
【0016】なおさらに、請求項9に係るプレビューブ
レーキ制御装置は、請求項1乃至3の何れかの発明にお
いて、前記ブレーキ圧発生手段は、発生させるブレーキ
予圧を時間の経過に応じて減圧するように構成されてい
ることを特徴としている。この請求項9に係る発明にお
いては、ブレーキ予圧を時間の経過とともに減圧するこ
とにより、アクセルペダルを解放して要ブレーキ予圧状
態となっても、その後にブレーキペダルが踏込まれるま
での時間が長い場合には、緊急制動の可能性が少ないも
のと判断して、時間の経過とともに減圧して不必要な制
動力の発生を抑制する。
【0017】また、請求項10に係るプレビューブレー
キ制御装置は、請求項9に係る発明において、前記ブレ
ーキ圧発生手段は、発生させるブレーキ予圧を予圧開始
時から時間の経過に伴って徐々に減圧するように構成さ
れていることを特徴としている。この請求項10に係る
発明においては、ブレーキ予圧を予圧開始時から時間の
経過に伴って徐々に減圧するので、運転者のブレーキ操
作による緊急制動度合いに応じたブレーキ予圧制御を行
うことができる。
【0018】さらに、請求項11に係るプレビューブレ
ーキ制御装置は、請求項9に係る発明において、前記ブ
レーキ圧発生手段は、発生させるブレーキ予圧を予圧開
始時から所定の第1の経過時間が経過したのちに時間の
経過に伴って徐々に減圧するように構成されていること
を特徴としている。この請求項11に係る発明において
は、ブレーキ予圧の予圧開始時即ちアクセルペダルの解
放時点から所定の第1の経過時間が経過するまでは設定
されたブレーキ予圧を保持し、第1の経過時間が経過し
てからブレーキ予圧を徐々に減圧するようにしているの
で、緊急制動の可能性がある第1の経過時間が経過する
までは緊急制動に応じた応答性を確保することができ、
その後緊急性が低下するに応じてブレーキ予圧が徐々に
減圧される。
【0019】さらにまた、請求項12に係るプレビュー
ブレーキ制御装置は、請求項9乃至11に係る発明にお
いて、前記ブレーキ圧発生手段は、ブレーキ予圧を発生
させてから所定の第2の経過時間が経過したときにブレ
ーキ予圧を解除するように構成されていることを特徴と
している。この請求項12に係る発明においては、ブレ
ーキ予圧を発生させてから所定の第2の経過時間が経過
したときには運転者によるブレーキ操作の可能性が少な
いものと判断してブレーキ予圧を解除する。
【0020】なおさらに、請求項13に係るプレビュー
ブレーキ制御装置は、請求項9乃至11に係る発明にお
いて、前記ブレーキ圧発生手段は、運転者の加速操作又
は制動操作を検出したときに、ブレーキ予圧を解除する
ように構成されていることを特徴としている。この請求
項13に係る発明においては、運転者の加速操作又は制
動操作を検出したときに、ブレーキ予圧を解除するの
で、運転者の意図する加速状態又は減速状態に移行する
ことができる。
【0021】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、自車両前
方の制動対象物に対する相対距離に基づいてブレーキ予
圧を必要とする要ブレーキ予圧状態であるか否かを判断
し、制動対象物との相対距離が小さい要ブレーキ予圧状
態であるときに、ブレーキ圧発生手段で運転者のブレー
キ操作に先立って車両走行状態に応じた微小ブレーキ予
圧を発生させることにより制動状態とするので、運転者
に違和感をあたえることなく、ブレーキ予圧を発生する
ことができ、その後に運転者によるブレーキ操作が行わ
れた場合に、応答性のよいブレーキ制御を実現すること
ができるという効果が得られる。
【0022】また、請求項2に係る発明によれば、運転
者の加速操作の終了即ちアクセルペダルの踏込みが解除
された時点で要ブレーキ予圧状態として判断するので、
ブレーキペダルが踏込まれるまでの間にブレーキ予圧を
発生させることができ、より確実に応答性を向上させる
ことができるという効果が得られる。さらに、請求項3
に係る発明によれば、自車速と、自車両と制動対象物と
の相対距離及び相対速度とに基づいて必要とする目標減
速度を算出し、この目標減速度が所定値以上となったと
きに、要ブレーキ予圧状態と判断するので、ブレーキ予
圧の発生タイミングを適正化することができるという効
果が得られる。
【0023】さらにまた、請求項4に係る発明によれ
ば、要ブレーキ予圧状態で発生させるブレーキ予圧が自
車速が大きくなる程大きな値に設定されるので、低車速
域では小さいブレーキ予圧となるが、高車速域では大き
なブレーキ予圧となり、運転者に違和感を与えることな
く、適正なブレーキ予圧を設定することができるという
効果が得られる。
【0024】なおさらに、請求項5に係る発明によれ
ば、要ブレーキ予圧状態で発生させるブレーキ予圧が車
両重量が小さいときには小さな値とし、車両重量が大き
いときには大きな値として設定されるので、車両重量の
大小による慣性力差に適応させて運転者に違和感を与え
ないしブレーキ予圧を発生させることができるという効
果が得られる。
【0025】また、請求項6に係る発明によれば、要ブ
レーキ予圧状態で発生させるブレーキ予圧がアクセル開
度の戻し速度が小さいときには、緊急ブレーキの可能性
が低いものと判断して小さいブレーキ予圧とし、アクセ
ル開度の戻し速度が大きいときには、緊急ブレーキの可
能性が高いものと判断して大きなブレーキ予圧として、
応答性をより向上させることができるという効果が得ら
れる。
【0026】さらに、請求項7に係る発明によれば、要
ブレーキ予圧状態で発生させるブレーキ予圧が路面摩擦
係数が小さいとき即ち雪路、凍結路等の滑り易い路面で
はブレーキ予圧を小さい値に設定し、乾燥した舗装路面
等の高摩擦係数路面ではブレーキ予圧を大きい値に設定
して、路面摩擦係数に応じて運転者に違和感を与えない
最適なブレーキ予圧を設定することができるという効果
が得られる。
【0027】さらにまた、請求項8に係る発明によれ
ば、要ブレーキ予圧状態で発生させるブレーキ予圧が変
速機のシフト位置が低速段であるときにはエンジンブレ
ーキ力が大きいので、これに合わせて大きなブレーキ予
圧を発生させ、逆にシフト位置が高速段であるときには
エンジンブレーキ力が小さいので、これに合わせて小さ
なブレーキ予圧を発生させて、エンジンブレーキ力に適
応させて運転者に違和感を与えないブレーキ予圧を設定
することができるという効果が得られる。
【0028】なおさらに、請求項9に係る発明によれ
ば、ブレーキ予圧を時間の経過とともに減圧することに
より、アクセルペダルを解放して要ブレーキ予圧状態と
なっても、その後にブレーキペダルが踏込まれるまでの
時間が長い場合には、緊急制動の可能性が少ないものと
判断して、時間の経過とともに減圧して不必要な制動力
の発生を抑制することができるという効果が得られる。
【0029】また、請求項10に係る発明によれば、ブ
レーキ予圧を予圧開始時から時間の経過に伴って徐々に
減圧するので、運転者のブレーキ操作による緊急制動度
合いに応じたブレーキ予圧制御を行うことができるとい
う効果が得られる。さらに、請求項11に係る発明によ
れば、緊急制動の可能性がある第1の経過時間が経過す
るまでは緊急制動に応じた応答性を確保することがで
き、その後緊急性が低下するに応じてブレーキ予圧が徐
々に減圧されるので、緊急制動の可能性に応じて最適な
ブレーキ予圧を発生させることができるという効果が得
られる。
【0030】さらにまた、請求項12に係る発明によれ
ば、ブレーキ予圧を発生させてから所定の第2の経過時
間が経過したときには運転者によるブレーキ操作の可能
性が少ないものと判断してブレーキ予圧を解除するの
で、運転者のブレーキ操作の可能性に応じた最適なブレ
ーキ予圧を設定することができる。なおさらに、請求項
13に係る発明によれば、運転者の加速操作又は制動操
作を検出したときに、ブレーキ予圧を解除するので、運
転者の意図する加速状態又は減速状態に直ちに移行する
ことができるという効果が得られる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施形態を
示すシステム構成図であり、図中、21FL,21FR
は自動車の前輪、21RL,21RRは自動車の後輪で
あって、これら前輪21FL,21FR及び後輪21R
L,21RRには夫々例えばディスクブレーキで構成さ
れるブレーキアクチュエータ22FL,22FR及び2
2RL,22RRが装着されている。
【0032】各ブレーキアクチュエータ22FL〜22
RRの夫々は、供給される制動圧に応じた制動力を発生
するように構成され、各ブレーキアクチュエータ22F
L〜22RRがブレーキペダル23に電子式負圧ブース
タ24を介して連結されたマスタシリンダ25に連結さ
れている。ここで、電子式負圧ブースタ24は、図2に
示すように、変圧室1と負圧室2とがダイヤフラム14
によって画成され、変圧室1はブレーキ非作動時はエン
ジン負圧によって定まる負圧状態となって、負圧室2と
圧力釣り合い状態にあり、ブレーキ作動時には大気が導
入され、負圧室2との差圧が生じて、マスタシリンダ2
5に倍力された荷重が伝達される。負圧室2は、エンジ
ン始動中は常に所定の負圧に維持されている。
【0033】そして、ダイヤフラム14の中央部には軸
筒17が固定され、この軸筒17内に負圧室2と変圧室
1とを連通する連通路11が形成され、この連通路11
の右端側開口部に真空弁3が配設され、この真空弁3は
運転者によってブレーキペダル23がストロークしたと
き或いは電磁弁5が励磁されたときに閉じ、負圧室2と
変圧室1との連通を遮断する。
【0034】また、変圧室1と大気との間には大気弁4
が配設され、この大気弁4は、後述する摺動筒体5bに
形成された弁体12と協働して動作し、運転者によりブ
レーキペダル23がストロークしたとき或いは電磁弁5
が励磁されたときに開き、変圧室1に大気が導入され
る。電磁弁5は、軸筒17の内周部に配設されたソレノ
イド5aと、このソレノイド5aと対向して摺動自在に
配設された摺動筒体5bとで構成され、摺動筒体5bの
右端側に前述した真空弁3及び大気弁4を作動させる係
合部18が形成されている。
【0035】この摺動筒体5bは、負圧室2内に配設さ
れたリターンスプリング15によって右方向に付勢され
ているとともに、内部には、オペレーティングロッド6
が配設され、このオペレーティングロッド6の先端がプ
ッシュロッド8を介してマスタシリンダ25に連結され
ている。また、オペレーティングロッド6と軸筒17及
び真空弁3,大気弁4との間に夫々リターンスプリング
13a及び13bが配設されていると共に、オペレーテ
ィングロッド6と摺動筒体5bとの間にリターンスプリ
ング16が配設されている。
【0036】図1に戻って、オペレーティングロッド6
には、プレーキペダル23が取付けられていると共に、
このブレーキペダル23の踏込みを検出するブレーキス
イッチ26が配設されている。一方、アクセルペダル2
7には、そのストロークを検出するアクセルストローク
センサ28が配設されている。
【0037】さらに、マスタシリンダ25の出力側配管
にはブレーキ圧を検出するブレーキ圧センサ33が配設
されている。そして、電子式負圧ブースタ25の電磁弁
5が制御装置29によって制御される。この制御装置2
9には、ブレーキスイッチ26、アクセルストロークセ
ンサ28、ブレーキ圧センサ33の各検出信号が入力さ
れると共に、例えば変速機の出力側に設けられた車速セ
ンサ30からの自車速V、車両前方のフロントグリルに
配設されたレーザーレーダ、ミリ波レーダ等で構成され
る制動対象物検出手段としての車間距離センサ31から
の車間距離L及びサスペンションと車体との間に介挿さ
れた荷重センサ32からの車体重量mが入力され、これ
らに基づいてブレーキ予圧を必要とする要ブレーキ予圧
状態であるか否かを判断する判断距離L0を算出し、車
間距離Lが判断距離L0以下となったときにブレーキ予
圧Pstを設定し、制動圧センサ33で検出した制動圧
がブレーキ予圧Pstと一致するように電磁弁5を制御
する。ここで、荷重センサ32としては、ロードセンシ
ングバルブを用いて、フロント及びリヤの輪荷重を計測
して車体重量mを求めるように構成されている。
【0038】次に、上記第1の実施形態の動作を制御装
置29の処理手順を示す図3のフローチャートを伴って
説明する。制御装置29は、図3の制御処理を所定時間
(例えば10msec)毎のタイマ割込処理として実行
し、先ず、ステップ100で、ブレーキスイッチ26の
スイッチ信号を読込み、これがオン状態であるか否かを
判定し、オン状態であるときにはブレーキペダル23が
踏込まれているものと判断してステップ102に移行
し、車速センサ30から入力される自車速Vを読込み、
これが“0”即ち停車中であるか否かを判定し、V=0
である停車中であるときには、ステップ103に移行し
て、荷重センサ32で検出した車体重量mを読込んでか
らステップ110に移行し、V>0である走行中である
ときには直接ステップ110に移行する。
【0039】ステップ110では、ブレーキ予圧Pst
を“0”に設定し、次いでステップ111に移行して、
電磁弁5を非通電状態に制御してマスタシリンダ25で
発生するブレーキ予圧を“0”としてからタイマ割込処
理を終了して所定のメインプログラムに復帰する。一
方、ステップ100の判定結果が、ブレーキスイッチ2
6がオフ状態であるときには、ブレーキペダル23が解
放されているものと判断して、ステップ101に移行
し、車速センサ30で検出した自車速Vを読込み、次い
でステップ104に移行して、車間距離センサ31で検
出した現在の車間距離L(n) を読込むと共に、この現在
の車間距離L(n) と前回読込んだ車間距離L(n-1) との
偏差をタイマ割込周期Tで除算して車間距離変化量即ち
車間距離の微分値dL/dtでなる相対速度dVを算出
する。
【0040】次いで、ステップ105に移行して、前方
の自車両より遅い先行車、停止している先行車、道路上
の障害物等の制動対象物に対する緊急接近時のブレーキ
予圧を必要とする要ブレーキ予圧状態であるか否かを判
断するための判断距離L0を下記(1)式に従って演算
する。 L0={V2 −(V−dV)2 }/2×X×9.8 …………(1) ここで、Xは緊急判断減速度(G)である。
【0041】次いで、ステップ106に移行して、現在
の車間距離L(n) が判断距離L0以下であるか否かを判
定し、L(n) >L0であるときには要ブレーキ予圧状態
ではないものと判断して前記ステップ110に移行し、
L(n) ≦L0であるときには要ブレーキ予圧状態である
と判断してステップ107に移行し、ブレーキ予圧開始
車速V0を読込み、次いでステップ108に移行して、
ブレーキ予圧開始車速V0と停車時に測定した車体重量
mとに基づいて図4に示すブレーキ予圧算出マップを参
照してブレーキ予圧Pstを算出してからステップ10
9に移行する。
【0042】ここで、ブレーキ予圧算出マップは、図4
に示すように、自車速Vと自動制御自のブレーキ圧Ps
tの設定値との関係を表し、要ブレーキ予圧状態となっ
たときの自車速がVが高い程、ブレーキ圧は同じでも運
転者が感じる減速度は小さく、低速時にはこの感じ方は
大きいことを考慮して、特性曲線を低速部A1で一定の
最小値Pminを持ち、高速部A3で一定の最大値Pm
axを持ち、中速部a2では最小値Pminと最大値P
maxとの直線的補間値をとるように設定されている。
さらに、図4の特性曲線に車体重量mに対応して設定圧
の補正を行い、車体重量が大きい程ブレーキ圧の影響も
少ないことから、設定圧を高めに補正する。
【0043】ステップ109では、ブレーキ圧センサ3
3で検出したブレーキ圧Pbを読込み、このブレーキ圧
Pbがブレーキ予圧Pstに一致するように電磁弁5を
通電制御してからタイマ割込処理を終了して所定のメイ
ンプログラムに復帰する。この図3の処理において、ス
テップ101、104〜106の処理が要ブレーキ予圧
状態判断手段に対応し、ステップ102、103、10
7〜111の処理がブレーキ圧発生手段に対応してい
る。
【0044】したがって、今、自車両がブレーキペダル
23を踏込んで停車しているものとすると、この状態で
は、図3の制御処理において、ステップ100からステ
ップ102に移行し、自車両だ停車中で自車速Vが
“0”であるので、ステップ103に移行し、荷重セン
サ32で検出した車体重量mを読込み、次いでステップ
110に移行して、ブレーキ予圧Pstを“0”に設定
し、次いでステップ111に移行して、ブレーキ予圧P
stが“0”に設定されているので、電磁弁5に対する
通電を遮断状態として、ブレーキ予圧Pstを“0”と
しているが、運転者がブレーキペダル23を踏込んでい
るので、マスタシリンダ25からブレーキペダル23の
踏込量に応じたブレーキ圧を発生して、停車状態を維持
している。
【0045】この停車状態から、ブレーキペダルを23
を解放し、これに代えてアクセルペダル27を踏込むこ
とにより、自車両を発進させて走行状態とし、この走行
状態で、先行車がいないか又は先行車との車間距離が制
動を必要としていない程度に十分であるときには、図3
の制御処理において、ステップ100からステップ10
1〜105に移行し、自車速Vを読込むと共に、車間距
離L(n) を読込んで相対速度dVを算出し、これらに基
づいて前記(1)式に従って要ブレーキ予圧状態である
か否かを判断する判断距離L0を演算する。
【0046】このとき、先行車がいないか又は先行車と
の車間距離Lが十分に長いので、ステップ106でL>
L0となり、要ブレーキ予圧状態ではないと判断される
ので、ステップ100に移行し、ブレーキ予圧Pstが
“0”に設定されて、電磁弁5の非通電状態が維持され
る。この走行状態から、自車速Vより遅い先行車或いは
渋滞、信号待ち等で停車している先行車に追いつくか又
は先行車が減速することにより、車間距離Lが判断距離
L0以下となると、図3の処理において、ステップ10
6からステップ107に移行し、ブレーキ予圧開始時車
速V0を読込み、次いでステップ108に移行して、車
体重量mとブレーキ予圧開始時車速V0とに基づいて図
4のブレーキ予圧算出マップを参照してブレーキ予圧P
stを設定し、次いでステップ109に移行して、ブレ
ーキ圧センサ33で検出したブレーキ圧Pbを読込み、
これが設定されたブレーキ予圧Pstに一致するよう
に、電磁弁5の通電量を制御する。このため、負圧ブー
スタ24の真空弁3が閉じ逆に大気弁4が開くことによ
り、負圧ブースタ24の変圧室1に大気圧が導入され
て、軸筒17が左方に移動してプッシュロッド8を左動
させ、マスタシリンダ25から運転者のブレーキ操作に
先立ってブレーキ予圧Pstに応じたブレーキ圧が発生
されて制動状態となる。
【0047】このとき、ブレーキ予圧Pstは、自車速
Vが低い程小さい値となり、かつ車体重量mが大きい程
大きな値となるので、低車速域で乗員数や積載物が少な
くて車体重量mが小さい場合にはブレーキ予圧Pstも
小さい値となるため、ブレーキ予圧Pstに応じたブレ
ーキ圧による制動状態となっても、運転者に違和感を与
えることがなく、運転者のブレーキ操作を見越したプレ
ビューブレーキ制御を行うことができる。
【0048】このブレーキ予圧Pstに応じた制動力が
発生されている状態で、運転者がアクセルペダル27を
解放して、これに代えてブレーキペダル23を踏込む
と、これがブレーキスイッチ26によって検出されるの
で、図3の制御処理において、ステップ100からステ
ップ102に移行し、自車両が走行中であり、自車速V
がV>0であるので、直接ステップ110に移行し、ブ
レーキ予圧Pstが“0”に設定されて、電磁弁5に対
する通電が遮断されるので、マスタシリンダ25で発生
されているブレーキ予圧が“0”となり、これに代え
て、ブレーキペダル23が踏込まれることにより、その
踏込量に応じたブレーキ圧が発生される。
【0049】このとき、運転者がブレーキペダル23を
踏込む前にブレーキ予圧が発生されており、これに続い
てブレーキペダル23の踏込みによるブレーキ圧が発生
されるので、ブレーキ応答性を向上させると共に、空走
距離を短縮して制動距離を短くすることができる。次
に、本発明の第2の実施形態を図5及び図6について説
明する。
【0050】この第2の実施形態は、ブレーキ予圧を必
要とする要ブレーキ予圧状態を車間距離Lと判断距離L
0に基づいて判断する場合にかえて加速操作から制動操
作に移行する際のアクセルペダル20の戻り速度に基づ
いて判断するようにしたものである。この第2の実施形
態では、図5に示すように、前述した第1の実施形態に
おける図3の制御処理におけるステップ107〜109
の処理が省略され、これらに代えて、ステップ106の
判定結果が、L>L0であるときにはステップ206に
移行して、後述するアクセル戻し速度Avの最大値Av
maxを“0”にクリアすると共に、アクセル戻し状態
であることを表す状態フラグFSを“0”にリセットし
てから前記ステップ110に移行し、L≦L0であると
きに、ステップ207に移行して、アクセルペダル27
が踏込まれてアクセル操作が行われているか否かを判定
する。この判定は、アクセルストロークセンサ28で検
出したアクセルストロークを読込み、これが零でないか
否かを判定することにより行い、アクセルペダル27が
踏込まれてアクセル操作が行われているときには、ステ
ップ208に移行して、アクセクペダル27の戻し速度
Avを演算する。この戻し速度Avの演算は、アクセク
ストロークセンサ28で検出した前回のアクセクストロ
ーク値La(n-1) から今回のアクセルストローク値La
(n) を減算した減算値が負となったときに、この減算値
をタイマ割込周期Tで除算することにより算出する。
【0051】次いで、ステップ209に移行して、算出
したアクセル戻し速度Avが負であるか否かを判定し、
Av<0であるときには、ステップ210に移行して、
アクセル戻し速度Avを“0”に設定してからステップ
211に移行し、Av≧0であるときにはそのままステ
ップ211に移行する。このステップ211では、算出
したアクセル戻し速度Avが最大値Avmaxを超えて
いるか否かを判定し、Av≦Avmaxであるときには
直接ステップ213に移行し、Av>Avmaxである
ときには、現在のアクセル戻し速度Avが最大値である
と判断してステップ212に移行し、現在のアクセル戻
し速度Avを最大値Avmaxに設定してからステップ
213に移行する。
【0052】ステップ213では、最大値Avmaxを
もとに図6に示すブレーキ予圧算出マップを参照して、
ブレーキ予圧Pstを算出する。ここで、ブレーキ予圧
算出マップは、図6に示すように、運転者のアクセク操
作を計測し、アクセル戻し速度が遅い場合は、運転者が
感じる緊急の度合いが低いため、その後にブレーキ予圧
が発生された場合に減速度の感じ方は敏感であり、速い
場合は緊急の度合も高く戻した際に感じる減速度は遅い
場合に比較して小さいことを考慮して低速部B1で一定
の最小値Pminを持ち、高速部B3で一定の最大値P
maxを持ち、中速部でB2では最小値Pminと最大
値Pmaxの直線的補間値をとるように設定選定されて
いる。
【0053】次いで、ステップ214に移行して、アク
セル戻し状態であるか否かを表す状態フラグFSをアク
セル戻し状態を表す“1”にセットし、次いでステップ
215に移行して、ブレーキ圧センサ33で検出したブ
レーキ圧Pbを読込み、これが設定されたブレーキ予圧
Pstに一致するように電磁弁5の通電量を制御してし
てからタイマ割込処理を終了してメインプログラムに復
帰する。
【0054】一方、ステップ207の判定結果がアクセ
ル操作が行われていないものであるときには、ステップ
216に移行して、状態フラグFSが“1”にセットさ
れているか否かを判定し、これが“1”にセットされて
いるときにはそのままステップ215に移行し、“0”
にリセットされているときには、ステップ217に移行
して、ブレーキ予圧Pstを最小値Pminに設定して
から前記ステップ215に移行する。
【0055】この図5の処理において、ステップ206
〜217の処理がブレーキ圧発生手段に対応している。
この第2の実施形態によると、自車両が先行車がいない
か又は先行車に対して十分な車間距離を維持して走行し
ているときには、前記第1の実施形態と同様にブレーキ
ペダル23が解放されていることにより、ステップ10
1、104及び105の処理で判断距離L0を算出し、
ステップ106でL>L0と判断されることにより、ス
テップ206に移行して、アクセル戻し速度Avの最大
値Avmaxが“0”にクリアされると共に、状態フラ
グFSが“0”にリセットされる。
【0056】この走行状態で、自車両が自車速より遅い
か又は停車している先行車に追いついて、先行車との車
間距離Lが判断距離L0以下となると、アクセルペダル
27が既に解放されている場合には、ステップ207か
らステップ214に移行し、状態フラグFSが“0”に
リセットされたままであるので、ステップ217に移行
して、ブレーキ予圧Pstとして最小値Pminを設定
してからステップ215に移行するので、マスタシリン
ダ25で最小値Pminのブレーキ予圧Pstを発生さ
せることになり、運転者が違和感を感じることがない程
度のブレーキ予圧Pstに応じたブレーキ圧を発生して
軽い制動状態とする。
【0057】また、自車両が先行車に接近することによ
り、車間距離Lが判断距離L0以下となった時点で、運
転者がアクセルペダル27の踏込みを継続している場合
には、ステップ207からステップ208に移行して、
アクセル戻し速度Avの演算を行う。ここでは、アクセ
ルペダル27の踏込みが継続されているので、前回のア
クセルストローク値La(n-1) から今回のアクセルスト
ローク値La(n) を減算した減算値が“0”又は負とな
るので、減算値が負であるときにはステップ210でア
クセル戻し速度Avが“0”に設定されるので何れにし
てもアクセル戻し速度Avが“0”となり、最大値Av
maxは更新されることなく“0”を維持する。このた
め、ステップ213で図6を参照して算出されるブレー
キ予圧Pstは最小値Pminに設定され、次いでステ
ップ214で状態フラグFSが“1”にセットされてか
らステップ215で電磁弁5が最小値Pminのブレー
キ圧Pbを発生するように制御される。
【0058】このアクセルペダル27の踏込状態から、
制動状態とするために、アクセルペダル27を戻す状態
となると、ステップ208で算出されるアクセル戻し速
度Avが正の値となることにより、最大値Avmaxが
現在のアクセル戻し速度Avに更新される。このため、
緊急ブレーキを必要として運転者が素早くアクセルペダ
ル27を解放すると、アクセル戻し速度Avも大きな値
となることにより、ステップ213で算出されるブレー
キ予圧Pstも大きな値となり、マスタシリンダ25で
ブレーキ予圧Pstに応じたブレーキ圧Pbが発生され
てプレビューブレーキ状態となる。
【0059】これに対して、緊急ブレーキをさほど必要
とせず、アクセルペダル27を比較的ゆっくりと戻す場
合には、アクセル戻し速度Avが小さい値となることか
ら、ブレーキ予圧Pstも最小値Pmin又はこれに近
い小さい値となり、軽いプレビューブレーキ状態とな
る。そして、アクセルペダル20が完全に解放される
と、アクセルストロークセンサ28で検出されるアクセ
ルストローク値Laが“0”となることにより、図3の
制御処理において、ステップ207からステップ214
に移行するが、状態フラグFSが“1”にセットされて
いることにより、そのままステップ215に移行して、
前回設定されたブレーキ予圧Pstに基づいてプレビュ
ーブレーキ制御が継続される。
【0060】その後、ブレーキペダル23が踏込まれる
と、図5の制御処理において、ステップ100からステ
ップ102に移行して、ブレーキ予圧Pstが“0”に
設定されるが、マスタシリンダ25ではブレーキペダル
23の踏込量に応じたブレーキ圧を発生させて制動状態
を継続する。次に、本発明の第3の実施形態を図7及び
図8について説明する。
【0061】この第3の実施形態では、要ブレーキ予圧
状態となってプレビューブレーキ制御か開始された状態
で、ブレーキペダル23が踏込まれるまでの間の経過時
間に応じて緊急度合いを判断して、ブレーキ予圧を調整
するようにしたものである。すなわち、第3の実施形態
では、制御装置29で図7に示す制御処理を実行する。
【0062】この制御処理も、前述した第1及び第2の
実施形態と同様に所定時間(例えば10msec)毎の
タイマ割込処理として実行され、先ず、ステップ300
で自車速Vを読込み、次いでステップ301で前記第1
の実施形態におけるステップ104と同様に車間距離L
を読込むと共に、相対速度dVを演算してからステップ
302に移行する。
【0063】このステップ302では、自車速V、相対
速度dV及び車間距離Lをもとに下記(2)式の演算を
行って目標減速度Gbを算出する。 Gb={V2 −(V−dV)2 }/2L …………(2) 次いで、ステップ303に移行して、後述する要ブレー
キ状態となった時点からの経過時間を計測するカウンタ
のカウント値Tpが“0”であるか否かを判定し、Tp
=0であるときには、要ブレーキ予圧状態となっていな
いものと判断してステップ304に移行し、ステップ3
02で算出した目標減速度Gbが予め設定した設定値G
sを越えているか否かを判定し、Gb≦Gsであるとき
には、ブレーキ予圧の必要がないものと判断してそのま
まタイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに
復帰し、Gb>Gsであるときには、ブレーキ予圧を必
要とする要ブレーキ予圧状態であると判断してステップ
305に移行する。
【0064】このステップ305では、アクセルストロ
ークセンサ28で検出したアクセルストローク値Laを
読込んで、アクセルペダル27が踏込まれているか否か
を判定し、アクセルペダル27が踏込まれているときに
は、ブレーキ予圧の必要がないものと判断してそのまま
タイマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復
帰し、アクセルペダル27が解放されているときには、
ステップ306に移行する。
【0065】このステップ306では、前述した第1の
実施形態におけるステップ107及び108と同様の処
理を行ってブレーキ予圧Pstを算出し、次いで、ステ
ップ307に移行して、ブレーキ予圧にPstに、ブレ
ーキ圧Pbが一致するように電磁弁5を制御してからス
テップ308に移行して、要ブレーキ予圧状態となった
時点からの経過時間を計測するソフトウェアカウンタの
カウント値Tpを“1”だけインクリメントしてからタ
イマ割込処理を終了して所定のメインプログラムに復帰
する。
【0066】一方、前記ステップ303の判定結果が、
カウンタのカウント値TpがTp>0であるときには、
ステップ309に移行して、ブレーキスイッチ23のス
イッチ信号を読込み、ブレーキペダル23が踏込まれて
いるか否かを判定し、ブレーキペダル23が踏込まれて
いるときには、ステップ310に移行して、ブレーキ予
圧Pstを“0”に設定し、次いでステップ311に移
行して、電磁弁5を非通電状態に制御してからステップ
312に移行し、カウンタのカウント値Tpを“0”に
クリアしてからタイマ割込処理を終了して所定のメイン
プログラムに復帰し、ブレーキペダル23が解放されて
いるときにはステップ313に移行する。
【0067】このステップ313では、アクセルストロ
ークセンサ28で検出したアクセルストローク値Laを
読込み、これに基づいてアクセルペダル27が踏込まれ
ているか否かを判定し、アクセルペダル27が踏込まれ
ているときには、ブレーキ予圧の必要性がない要ブレー
キ予圧状態ではないものと判断して前記ステップ310
に移行し、アクセルペダル27が解放されているときに
は要ブレーキ予圧状態であると判断して、ステップ31
4に移行する。
【0068】このステップ314では、カウンタのカウ
ント値Tpが緊急ブレーキ時にアクセルペダル27を解
放してからブレーキペダル21が踏込まれるまでの最大
経過時間でなる第1の所定時間に相当する設定値Tsに
達したか否かを判定し、Tp<Tsであるときにはステ
ップ315に移行して、前回設定されたブレーキ予圧P
st(n-1)をそのまま今回のブレーキ予圧Pstとして
設定してから前記ステップ307に移行し、Tp≦Ts
であるときには緊急ブレーキの必要性が低下したものと
判断してステップ316に移行して、前回のブレーキ予
圧Pst(n-1)から所定値ΔPを減算した値を今回のブ
レーキ予圧Pstとして設定してからステップ317に
移行して、ブレーキ予圧Pstが“0”又は負値である
か否かを判定し、Pst>0であるときには、前記ステ
ップ307に移行し、Pst>0であるときには、前記
ステップ311に移行する。
【0069】この図7の制御処理において、ステップ3
00〜305の処理が要ブレーキ予圧状態検出手段に対
応し、ステップ306〜317の処理がブレーキ圧発生
手段に対応している。この第3の実施形態によると、先
行車がいない場合、先行車がいても十分な車間距離とな
っている場合及び自車両と先行車とが等速で走行してい
る場合には、車間距離センサ31で検出される車間距離
Lが十分に大きな値となっていることか、ステップ30
2で算出される目標減速度Gbが略零となることによ
り、ステップ304で要ブレーキ予圧状態ではないもの
と判断されて、そのままタイマ割込処理を終了するの
で、ブレーキ予圧Pstは発生されず、通常の走行状態
を維持する。
【0070】この通常走行状態から自車両より低速で走
行している先行車又は停止している先行車に追いつくこ
とにより、車間距離センサ31で検出される車間距離L
が急速に減少してステップ301で算出される相対速度
dVが大きな値となると、ステップ302で算出される
目標減速度Gbも正の大きな値となる。このため、ステ
ップ304からステップ305に移行するが、運転者が
アクセルペダル27を踏込んでいる場合には、そのまま
タイマ割込処理を終了することになり、通常走行状態を
継続するが、制動状態に移行するためにアクセルペダル
27を解放すると、ステップ305からステップ306
に移行して、第1の実施形態と同様に車体重量m及びブ
レーキ予圧開始車速V0に基づいて図4のブレーキ予圧
算出マップを参照してブレーキ予圧Pstが図8に示す
ように設定され、これに基づいてステップ307で電磁
弁5が制御されて、マスタシリンダ25から出力される
ブレーキ圧Pbがブレーキ予圧Pstに制御されてプレ
ビューブレーキ制御状態となると共に、ステップ308
で計時カウンタのカウント値Tpがインクリメントされ
て“0”から“1”となる。
【0071】このため、次のタイマ割込周期で、ステッ
プ303からステップ309に移行して、ブレーキスイ
ッチ26のスイッチ信号がオフ状態即ちブレーキペダル
23が踏込まれていないときには、ステップ313に移
行して、アクセルペダル27が解放されているので、ス
テップ314に移行して、カウント値Tpが“1”であ
るので、ステップ315に移行して、ブレーキ予圧Ps
tとして前回設定したブレーキ予圧Pst(n-1) を保持
し、ブレーキ予圧Pstに応じたブレーキ圧Pbの発生
させてプレビューブレーキ制御状態を継続する。
【0072】そして、緊急ブレーキを必要として、運転
者がアクセルペダル27の解放後計時カウンタのカウン
ト値Tpが設定値Tsに達する以前に、ブレーキペダル
23を踏込むと、ステップ309からステップ310に
移行して、ブレーキ予圧Pstが図8で実線図示のよう
に“0”に設定され、次いでステップ311で電磁弁5
に対する通電が遮断されて、これが非通電状態に制御さ
れることにより、ブレーキ予圧Pstに相当するブレー
キ圧Pbは解消されるが、ブレーキペダル23が踏込ま
れていることにより、そのブレーキストロークに応じた
ブレーキ圧がマスタシリンダ25から出力されて、緊急
ブレーキ状態となり、これと同時にステップ312で計
時カウンタのカウント値Tpが“0”にクリアされる。
【0073】このように緊急ブレーキ時には、運転者の
ブレーキ操作に先立ってプレビューブレーキ制御によっ
てブレーキ予圧Pstに応じたブレーキ圧Pbが発生さ
れているので、ブレーキペダル23の踏込みに対して高
応答性をもって制動状態に移行することができる。一
方、要ブレーキ予圧状態となってから先行車が加速した
り停止していた先行車が発進することにより、運転者が
アクセルペダル27の解放後直ちにブレーキペダル23
を踏込まないときには、計時カウンタのカウント値Tp
が設定値Tsに達するまでの間はステップ314からス
テップ315に移行することにより、図8で破線図示の
ように最初に設定されブレーキ予圧Pstを維持する
が、計時カウンタのカウント値Tpが設定に達すると、
ステップ314からステップ316に移行して、前回の
ブレーキ予圧Pst(n-1) から所定値ΔPを減算した値
を新たなブレーキ予圧Pstとして設定することによ
り、ブレーキ予圧Pstが時間の経過と共に徐々に減少
され、これに応じてマスタシリンダ25で発生されるブ
レーキ圧Pbも徐々に減少し、ステップ316で算出さ
れるブレーキ予圧Pstが零又は負となると、ステップ
311に移行して、電磁弁5が非通電状態に制御され、
これに応じてマスタシリンダ25で発生されるブレーキ
圧Pbも“0”となり、次いでステップ312に移行し
て、計時カウンタのカウント値Tpが“0”にクリアさ
れてプレビューブレーキ制御が停止される。
【0074】また、カウント値Tpが設定値Tsを越え
てブレーキ予圧Pstの減圧状態となっている状態で、
ブレーキペダル23が踏込まれると、これに応じてブレ
ーキスイッチ26がオン状態となることにより、ステッ
プ309からステップ310に移行して、ブレーキ予圧
Pstが“0”に設定され、プレビューブレーキ状態か
ら通常ブレーキ状態に移行する。
【0075】このように、第3の実施形態よれば、目標
減速度Gbが設定値Gsを越える要ブレーキ予圧状態と
なってから緊急ブレーキ操作に相当する経過時間が経過
するまでの間は車体重量m及びブレーキ予圧開始車速V
0に基づいて設定されたブレーキ予圧Pstを維持する
ことにより、運転者がブレーキペダル23を踏込んだと
きに、高応答性をもって確実に制動状態に移行すること
ができるが、アクセルペダル27を解放してからブレー
キペダル23を踏込むまでの時間が長い場合には、緊急
度合いが小さいものと判断して時間の経過と共にブレー
キ予圧Pstを徐々に減少させて、終いにはブレーキ予
圧Pstが解除されるので、不必要にプレビューブレー
キ制御を継続することがなく、運転者に違和感を与える
ことを確実に防止することができる。
【0076】なお、上記第3の実施形態においては、計
時カウンタのカウント値Tpが設定値Tsに達するまで
の間最初に設定したブレーキ予圧Pstを維持する場合
について説明したが、これに限定されるものではなく、
図9に示すように、ブレーキ予圧Pstが設定されてか
ら時間の経過と共にブレーキ予圧を徐々に減圧するよう
にしてもよく、また図9で一点鎖線図示のように経過時
間が所定時間に達するまので間は比較的緩い勾配でブレ
ーキ予圧Pstを減少させ、所定時間を越えると比較的
急な勾配でブレーキ予圧Pstを減少させるようにして
もよく、さらには、直線的に減少させる場合に代えて曲
線的に減少させるようにしてもよい。
【0077】また、上記第1〜第3の実施形態において
は、自車速V又はアクセル戻し速度Avに基づいてブレ
ーキ予圧Pstを設定する場合について説明したが、こ
れに限定されるものではなく、路面状態を検出して路面
摩擦係数が小さくなるに応じてブレーキ予圧Pstを小
さくするようにしてもよい。さらに、図10に示すよう
に、ブレーキ予圧Pstを変速機のシフト位置が1速位
置であるときに最大値Pmaxに設定し、これよりシフ
ト位置が高速側となるに従ってブレーキ予圧Pstを徐
々に低下させるようにしてもよく、この場合には、シフ
ト位置が低速側に行くに従いエンジンブレーキ力が大き
くなることから、大きなブレーキ予圧を与えても、運転
者が違和感を抱くことがなく、より高い応答性をもって
プレビューブレーキ制御を行うことができる。
【0078】さらに、上記第1〜第3の実施形態におい
ては、加速操作の終了をアクセルペダル27のストロー
クから検出する場合について説明したが、これに限定さ
れるものではなく、スロットル開度が“0”であること
を検出するようにしてもよく、さらにはアクセルペダル
27にその踏込みを検出するアクセルスイッチを設ける
ようにしてもよい。
【0079】同様に、ブレーキ操作についてもブレーキ
スイッチ26に限らず、ブレーキペダル23のストロー
クから検出したり、ブレーキ圧センサ33で検出したブ
レーキ圧がブレーキ予圧以上となったときにブレーキ操
作を開始したものとして検出するようにしてもよい。さ
らにまた、上記第1〜第3の実施形態においては、車体
重量mをパラメータとしてブレーキ予圧を設定する場合
について説明したが、これに限定されるものではなく、
車体重量mを所定値に固定してブレーキ予圧を算出する
ようにしてもよい。
【0080】なおさらに、上記実施形態においては、車
間距離センサ31で先行車を検出している場合について
説明したが、これに限定されるものではなく、道路上の
落下物等のブレーキ操作を必要とする障害物を検出した
場合も上記と同様にプレビューブレーキ制御が行われ
る。また、上記第1〜第3の実施形態においては、演算
によって相対速度を算出する場合について説明したが、
これに限定されるものではなく、相対速度を検出するこ
とができる車間距離センサを適用した場合は、検出した
相対速度をそのまま使用することができる。
【0081】さらに、上記第1〜第3の実施形態におい
ては、負圧ブースタ24に電磁弁5を組込むことによ
り、ブレーキ予圧Pstに応じたブレーキ圧Pbを発生
させるようにした場合について説明したが、これに限定
されるものではなく、別途油圧ポンプ等の流体圧源を設
け、この流体圧源の流体圧を圧力制御弁等で圧力制御し
てブレーキ予圧Pstを発生させ、これをブレーキアク
チュエータに供給するようにしてもよい。
【0082】さらにまた、上記第1〜第3の実施形態に
おいては、マスタシリンダ25を使用してブレーキ圧を
発生させる場合について説明したが、これに限定される
ものではなく、ブレーキアクチュエータとして電動モー
タを使用して制動力を発生させる場合には、ブレーキ予
圧Pstに基づいて電動モータの駆動電流を制御するよ
うにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すシステム構成図
である。
【図2】第1の実施形態に適用し得る電子式負圧ブース
タの断面図である。
【図3】第1の実施形態における制御装置の制御処理手
順の一例を示すフローチャートである。
【図4】車体重量をパラメータとした自車速とブレーキ
予圧との関係を表すブレーキ予圧算出マップを示す特性
線図である。
【図5】本発明の第2の実施形態における制御装置の制
御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】車体重量をパラメータとしたアクセル戻し速度
とブレーキ予圧との関係を表すブレーキ予圧算出マップ
を示す特性線図である。
【図7】本発明の第3の実施形態における制御装置の制
御処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】ブレーキ予圧の変化を示すタイムチャートであ
る。
【図9】ブレーキ予圧の他の制御例を示すタイムチャー
トである。
【図10】変速機シフト位置とブレーキ予圧との関係を
示す特性線図である。
【符号の説明】
21FL〜21RR 車輪 22FL〜22RR ブレーキアクチュエータ 23 ブレーキペダル 24 電子式負圧ブースタ 25 マスタシリンダ 26 ブレーキスイッチ 27 アクセルペダル 28 アクセルストロークセンサ 29 制御装置 30 車速センサ 31 車間距離センサ 32 荷重センサ 33 ブレーキ圧センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 明彦 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 井上 秀明 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3D044 AA25 AA45 AB01 AC16 AC24 AC26 AC35 AC59 AD21 AE04 AE21 3D046 BB00 BB18 CC02 EE01 HH05 HH07 HH20 HH22 HH26 HH29 HH46 JJ00 JJ05 JJ18 JJ19 KK11

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両前方の制動対象物に対する相対距離
    を検出する制動対象物検出手段と、該制動対象物検出手
    段で検出した制動対象物に対する相対距離に基づいてブ
    レーキ予圧を必要とする要ブレーキ予圧状態であるか否
    かを判断するブレーキ予圧開始判断手段と、該ブレーキ
    予圧開始判断手段で、要ブレーキ予圧状態であると判断
    されたときに、運転者のブレーキ操作に先立って車両走
    行状態に応じた微小ブレーキ予圧を発生させるブレーキ
    圧発生手段とを備えたことを特徴とするプレビューブレ
    ーキ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記要ブレーキ予圧開始判断手段は、加
    速操作の終了動作を監視し、加速操作が終了した時点を
    要ブレーキ予圧状態として検出するように構成されてい
    ることを特徴とする請求項1記載のプレビューブレーキ
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記要ブレーキ予圧開始判断手段は、自
    車速、制動対象物に対する相対速度及び制動対象物に対
    する距離に基づいて算出される目標減速度が所定値以上
    であるときに要ブレーキ予圧状態として検出するように
    構成されていることを特徴とする請求項1記載のプレビ
    ューブレーキ制御装置。
  4. 【請求項4】 前記ブレーキ圧発生手段は、発生させる
    ブレーキ予圧を自車速が大きくなる程大きな値に設定す
    るように構成されていることを特徴とする請求項1乃至
    3の何れかに記載のプレビューブレーキ制御装置
  5. 【請求項5】 前記ブレーキ圧発生手段は、発生させる
    ブレーキ予圧を車両重量が大きくなる程大きな値に設定
    するように構成されていることを特徴とする請求項1乃
    至3の何れかに記載のプレビューブレーキ制御装置。
  6. 【請求項6】 前記ブレーキ圧発生手段は、発生させる
    ブレーキ予圧をアクセル開度の戻し速度が大きくなる程
    大きな値に設定するように構成されていることを特徴と
    する請求項1乃至3の何れかに記載のプレビューブレー
    キ制御装置。
  7. 【請求項7】 前記ブレーキ圧発生手段は、発生させる
    ブレーキ予圧を路面摩擦係数が大きくなる程大きな値に
    設定するように構成されていることを特徴とする請求項
    1乃至3の何れかに記載のプレビューブレーキ制御装
    置。
  8. 【請求項8】 前記ブレーキ圧発生手段は、発生させる
    ブレーキ予圧を変速機のシフト位置が低速段となる程大
    きな値に設定するように構成されていることを特徴とす
    る請求項1乃至3の何れかプレビューブレーキ制御装
    置。
  9. 【請求項9】 前記ブレーキ圧発生手段は、発生させる
    ブレーキ予圧を時間の経過に応じて減圧するように構成
    されていることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに
    記載のプレビューブレーキ制御装置。
  10. 【請求項10】 前記ブレーキ圧発生手段は、発生させ
    るブレーキ予圧を予圧開始時から時間の経過に伴って徐
    々に減圧するように構成されていることを特徴とする請
    求項9記載のプレビューブレーキ制御装置。
  11. 【請求項11】 前記ブレーキ圧発生手段は、発生させ
    るブレーキ予圧を予圧開始時から所定の第1の経過時間
    が経過したのちに時間の経過に伴って徐々に減圧するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項9記載のプ
    レビューブレーキ制御装置。
  12. 【請求項12】 前記ブレーキ圧発生手段は、ブレーキ
    予圧を発生させてから所定の第2の経過時間が経過した
    ときにブレーキ予圧を解除するように構成されているこ
    とを特徴とする請求項9乃至11の何れかに記載のプレ
    ビューブレーキ制御装置。
  13. 【請求項13】 前記ブレーキ圧発生手段は、運転者の
    加速操作又は制動操作を検出したときに、ブレーキ予圧
    を解除するように構成されていることを特徴とする請求
    項9乃至11の何れかに記載のプレビューブレーキ制御
    装置。
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