JP2000307091A - 光又は放射線検出素子ならびに二次元画像検出器の製造方法 - Google Patents

光又は放射線検出素子ならびに二次元画像検出器の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 効果的な電荷阻止効果、および信頼性の向上
を実現した光又は放射線検出素子、更にこの光又は放射
線検出素子を応用した二次元画像検出器の製造方法を提
供する。 【解決手段】 対向基板2の製造工程において、支持基
板上に上部電極、第1の電荷阻止層、半導体層19がこ
の順に形成された後、該半導体層19の表面に砥粒吐出
ノズル22によりセラミック粒子23を吹き付ける。該
砥粒吐出ノズル22は、セラミック粒子23を噴射しな
がら一定の周期でX方向に高速で往復移動を繰り返し、
Y方向に移動する対向基板2の半導体層19表面全体に
対してセラミック粒子23を吹き付けて、半導体層19
表面の平坦化処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体膜を用い
た、光又は放射線検出素子あるいは二次元画像検出器の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、放射線により画像を検出する
放射線二次元画像検出器として、X線を感知して電荷
(電子−正孔)を発生する半導体センサ(光又は放射線
検出素子)を二次元状に配置し、これら半導体センサに
それぞれ電気スイッチを設けて、各行毎に電気スイッチ
を順次オンにして各列毎にこれら半導体センサの電荷を
読み出すものが知られている。このような放射線二次元
画像検出器については、例えば、特開平6−34209
8号公報等に具体的な構造や原理が記載されている。
【0003】以下、上記従来の放射線二次元画像検出器
の構成と原理について説明する。図6は、上記従来の放
射線二次元画像検出器の構造を模式的に示した図であ
る。また図7は、上記放射線二次元画像検出器の1画素
当たりの構造を模式的に示す断面図である。
【0004】ガラス基板51上にXYマトリクス状の電
極配線(ゲート電極52とデータ電極53)、薄膜トラ
ンジスタ(以降、TFTと称する。)54、電荷蓄積容
量(Cs)55等が形成されたアクティブマトリクス基
板と、該アクティブマトリクス基板上のほぼ全面に形成
された光導電層(半導体層)56、誘電体層57、上部
電極58によって構成されている。
【0005】上記光導電層56には、X線等の放射線の
照射により電荷(電子−正孔)が発生する半導体材料が
用いられる。上記文献によれば、この半導体材料とし
て、暗抵抗が高く、X線照射に対して良好な光導電特性
を示すアモルファスセレニウム(a−Se)が用いられ
ている。該光導電層(a−Se)56は、真空蒸着法に
よって300〜600μmの厚みで形成されている。
【0006】また、上記アクティブマトリクス基板に
は、液晶表示装置を製造する過程で形成されるアクティ
ブマトリクス基板を流用することが可能である。例え
ば、アクティブマトリクス型液晶表示装置(AMLC
D)に用いられるアクティブマトリクス基板は、アモル
ファスシリコン(a−Si)やポリシリコン(p−S
i)によって形成された薄膜トランジスタ(TFT)
や、XYマトリクス状の電極、電荷蓄積容量(Cs)を
備えた構造になっているので、若干の設計変更を行うだ
けで、放射線二次元検出器用のアクティブマトリクス基
板として利用することが容易である。
【0007】次に、上記のような構造の放射線二次元画
像検出器の動作原理について説明する。a−Se膜等か
らなる光導電層56に放射線が照射されると、該光導電
層56内に電荷(電子−正孔)が発生する。図6、およ
び図7に示すように、光導電層56と電荷蓄積容量(C
s)55とは電気的に直列に接続されているので、上部
電極58と電荷蓄積容量電極(Cs電極)59間に電圧
を印加しておくと、光導電層56で発生した電荷(電子
−正孔)がそれぞれ+電極側と−電極側に移動し、その
結果電荷蓄積容量(Cs)55に電荷が蓄積される仕組
みになっている。上記電荷蓄積容量(Cs)55は、電
荷蓄積容量電極(Cs電極)59と画素電極60とを備
えている。
【0008】上記の作用で、電荷蓄積容量(Cs)55
に蓄積された電荷は、ゲート電極G 1 、G2 、G3
…、Gn の入力信号によってTFT54をオープン状態
にすることで、データ電極S1 、S2 、S3 、…、Sn
により外部に取り出すことが可能である。電極配線(ゲ
ート電極52とデータ電極53)、TFT54、電荷蓄
積容量(Cs)55等は、すべてXYマトリクス状に設
けられているため、ゲート電極G1 、G2 、G3 、…、
n に入力する信号を線順次に走査することで、二次元
的にX線の画像情報を得ることが可能となる。
【0009】なお、上記放射線二次元画像検出器は、使
用する光導電層56がX線等の放射線に対する光導電性
だけでなく、可視光や赤外光に対しても光導電性を示す
場合は、可視光や赤外光の二次元画像検出器としても作
用する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の二次元検出
器では、光導電層に用いられるa−Seが、蒸着法によ
ってアクティブマトリクス基板上に直接成膜された構造
になっている。このような構造の場合、次のような問題
が生じる。
【0011】(1)仮に、光導電層として、a−Seの
代わりに他の半導体材料を使用しようとした場合、アク
ティブマトリクス基板の耐熱性の問題で使用できる半導
体材料が制限される。例えば、a−Seに比べてX線に
対する感度向上が期待できるCdTeやCdZnTeの
多結晶膜は、大面積成膜に適したMOCVD(MetalOrg
anic Chemical Vapor Deposition )法、近接昇華法、
ペースト印刷・焼成法などで成膜すると、400℃以上
の成膜温度が必要になる。これに対して、一般にアクテ
ィブマトリクス基板に形成されているスイッチング素子
には、半導体層として約300℃程度で成膜されたa−
Siが用いられているため、該TFTの耐熱温度は約3
00℃である。従って、アクティブマトリクス基板上に
CdTeやCdZnTeの多結晶膜を直接成膜すること
は困難である。
【0012】(2)一般に、アクティブマトリクス基板
は、半導体の微細加工プロセス(フォトリソグラフィ)
を繰り返し用いることによって製造されており、当然な
がらプロセスが長くなるほど歩留まりが低下する。上記
従来のような構造の場合、アクティブマトリクス基板上
に、更に電荷阻止層、光導電層、上部電極などを追加形
成している。従って、この追加形成のプロセスで不良が
発生すると、トータルでの歩留まりが急激に悪化する。
【0013】そこで、上記2点の問題を解決する手段と
して、アクティブマトリクス基板と、光導電層を含む対
向基板(光又は放射線検出素子)とを予め別に形成した
後、両基板を導電性接続材で貼り合わせて接続する方法
が考えられる。こうすることにより、光導電層である半
導体層の成膜温度の制限が緩和されるとともに、良品同
士のアクティブマトリクス基板と対向基板とをそれぞれ
組み合わせることで、歩留まりの悪化を防ぐことが可能
になる。
【0014】なお、導電性接続材に、異方導電性材料、
または画素毎に独立してパターン配置された導電性材料
を用いることで、アクティブマトリクス基板上に多数配
置されている画素が、接続面に対して法線方向にのみ導
通を得ることができる。これにより、接続面内での隣接
画素同士の電気的クロストークを防ぐことができる。
【0015】上記異方導電性材料としては、接着剤(バ
インダー樹脂)に導電粒子を分散させた、いわゆる異方
導電性接着剤が適当である。該異方導電性接着剤に用い
られる導電粒子としては、Ni(ニッケル)などの金属
粒子、Niなどの金属にAu(金)メッキを施した金属
粒子、カーボン粒子、プラスチック粒子にAu/Niメ
ッキを施した金属膜被覆プラスチック粒子、ITO(In
dium Tin Oxide)などの透明導電粒子、Ni粒子をポリ
ウレタンに混合させた導電粒子複合プラスチック等が使
用できる。また、該異方導電性接着剤に用いることがで
きる接着剤は、熱硬化型、光硬化型、または熱可塑型の
ものである。
【0016】また、画素毎に独立してパターン配置され
た導電性材料としては、フォトリソグラフィ技術により
画素電極上のみにパターン配置できる、導電性が付与さ
れた感光性樹脂や、スクリーン印刷により画素電極上の
みにパターン配置できる導電性接着剤、さらにはハンダ
バンプなどが使用できる。
【0017】ところが、上記のごとく、アクティブマト
リクス基板と、光導電性を有する半導体層(光導電層)
を含む対向基板(光又は放射線検出素子)とを予め別に
形成しておき、その後両基板を導電性接続材で貼り合せ
て接続する構造の二次元画像検出器を作成する場合、以
下のような問題が生じる。
【0018】図8は、アクティブマトリクス基板61
と、光導電性を有する半導体層(光導電層)66を含む
対向基板(光又は放射線検出素子)62とが予め別々に
形成された後、両基板が導電性接続材69により貼り合
わされて接続さている構成の二次元画像検出器におい
て、一画素あたりの構造を模式的に示している断面図で
ある。
【0019】上記二次元画像検出器において、半導体層
66を含む対向基板(光又は放射線検出素子)62の構
成は、支持基板63上のほぼ全面に、上部電極64、必
要に応じて第1の電荷阻止層65、光導電性を有する半
導体層66、必要に応じて第2の電荷阻止層67、接続
電極68が順に形成されている。
【0020】このうち、第1の電荷阻止層65および第
2の電荷阻止層67は、半導体層66の暗電流(リーク
電流)を低減させる目的のものであるので、必要に応じ
て設けると良い。また上記接続電極68は、各画素毎に
電荷を収集する目的のものである。
【0021】ここで、半導体層66として、前述のCd
TeやCdZnTeといった多結晶の半導体膜を用いる
場合、X線の吸収効率を考慮すれば、該半導体層66の
膜厚(層厚)を数百μmに設計する必要がある。ところ
が、多結晶のCdTeを数百μmの厚みで成膜すると、
表面にランダムな凹凸が発生することが判明した。この
現象は、CdTeやCdZnTeの成膜を、MOCVD
法、近接昇華法、ペースト印刷・焼成法の何れの成膜方
法を用いたとしても観察されるものである。
【0022】以上のように、半導体層66の表面に凹凸
が存在すると、次の(a)〜(c)の3点の問題が発生
する。
【0023】(a)半導体層66と第2の電荷阻止層6
7との界面で理想的な接合状態が得られず、充分な電荷
阻止効果が得られない。すなわち、半導体層66と第2
の電荷阻止層67との接合(例えばPIN接合、ショッ
トキー接合、MlS(MetalInsulator Semiconductor
)接合、ヘテロ接合)によって電荷阻止効果を得よう
としても、半導体層66表面の凹凸面上に第2の電荷阻
止層67を形成する為、半導体層66の凸部分の頂部な
どでは第2の電荷阻止層67が上手く形成されず、その
部分でリークが発生し充分な電荷阻止効果を得ることが
できない。
【0024】(b)アクティブマトリクス基板61と対
向基板62とを貼り合せる際、半導体層66表面の凹凸
に沿って対向基板62表面の接続電極68の表面にも凹
凸が存在する為、接続電極68と導電性接続材69との
接触不良が発生しやすい。
【0025】例えば、導電性接続材69として異方導電
性接着剤を用いる場合、接続電極68の凹部分に導電粒
子が埋もれてしまうため導電粒子が充分に偏平されず、
導通不良や信頼性の劣化が発生し易い。
【0026】また、導電性接続材69として画素毎にパ
ターニングされた導電性材料(例えば感光性樹脂)を用
いる場合、接続電極68と導電性接続材69との間隙に
気泡が巻き込まれやすく、信頼性の劣化が発生しやす
い。さらに、この場合導電性接続材69はパターニング
により画素毎に独立配置される必要があるが、貼り合わ
せ工程時に接続電極68表面の凹凸形状の影響で導電性
接続材69のパターン形状にバラツキが発生しやすく、
隣接画素同士の導電性接続材69が互いに接触しやすく
なる。
【0027】(c)電荷収集の役割を果たす接続電極6
8を、半導体層66上に形成された第2の電荷阻止層6
7上、あるいは半導体層66上(第2の電荷阻止層67
が設けられていない場合)に形成する場合、半導体層6
6表面の形状が凸凹であると接続電極68の微細加工を
行うことが困難である。
【0028】一方、CdTeやCdZnTeの多結晶膜
は、二次元画像検出器以外のデバイス、例えば光検出素
子の一例である太陽電池にも使用される。松下技報(Ma
tsushita Technical Journal),Vol.44,No.4,pp.477
-480,(1998)に、CdS/CdTe薄膜太陽電池の作成
例が報告されている。
【0029】簡単に、上記CdS/CdTe薄膜太陽電
池の製造工程を説明すれば、ITOからなる透明電極上
にMOCVD法によりCdS薄膜を形成した後、近接昇
華法によって、結晶粒径が約3μmのCdTe多結晶膜
を約6μmの厚みで形成する。更に熱処理によりCdT
eの結晶粒径を約5μmに成長させた後、CdTe膜上
に上部電極としてカーボンなどの導電ペーストを印刷塗
布することで太陽電池が完成する。
【0030】このとき、CdTe膜の表面には、5μm
程度の結晶粒の形状を反映して、凹部分と凸部分との高
低差が3μm(±1.5μm)程度の凹凸が存在する場
合がある。その上に導電ペーストを印刷すれば、表面の
凹凸の影響により印刷不良が発生しやすくなるといった
問題が生じる。
【0031】本発明は上記のような問題に鑑みてなされ
たもので、凹凸が存在する半導体膜表面を平坦化するこ
とにより、効果的な電荷阻止効果の向上および信頼性の
劣化の抑制を実現する光又は放射線検出素子、更にこの
光又は放射線検出素子を応用した二次元画像検出器の製
造方法を提供することを課題とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の光又は放射線検出素子の製造方
法は、基板上に半導体膜を形成する工程と、上記半導体
膜の表面を平坦化する工程と、上記半導体膜上に、電荷
阻止層または電極層を形成する工程とを含むことを特徴
としている。
【0033】上記の方法によれば、基板上に半導体膜を
形成し、その後該半導体膜の表面を平坦化してから、該
半導体膜上に電荷阻止層または電極層を形成する。従っ
て、該半導体膜上に電荷阻止層または電極層を形成する
際、該半導体膜表面には凹凸がほとんど存在せず、平坦
な状態となっている。
【0034】これにより、半導体膜上に電荷阻止層を形
成する場合、半導体膜と電荷阻止層との界面で理想的な
接続状態を得ることができる。従って、界面における半
導体膜と電荷阻止層とのリークの発生を抑制することが
でき、効果的な電荷阻止効果を得ることができる。ま
た、半導体膜上に電荷阻止層、または電極層を形成する
場合、該半導体膜表面が平坦化されているので、該電荷
阻止層または該電極層の微細加工を容易に行うことがで
きる。
【0035】請求項2に記載の光又は放射線検出素子の
製造方法は、上記の課題を解決するために、請求項1に
記載の方法において、上記電極層は、二次元マトリクス
状に複数形成されることを特徴としている。
【0036】上記の方法によれば、電極層が二次元マト
リクス状に複数形成されている。これにより、二次元画
素検出器に用いられる光又は放射線検出素子を製造する
ことができる。
【0037】請求項3に記載の光又は放射線検出素子の
製造方法は、上記の課題を解決するために、請求項1ま
たは2に記載の方法において、半導体膜の表面を平坦化
する工程において、該半導体膜の表面にセラミック粒子
を吹き付けることを特徴としている。
【0038】一般的に、ワークとなる基板に対してセラ
ミック粒子を吹き付ける方法は、基板の表面に意図的に
ランダムな凹凸を形成する目的で使用されている。従っ
て、上記の方法のように、予め表面に凹凸が存在する半
導体膜に対してセラミック粒子を吹き付けることで、逆
に半導体膜表面の平坦性を向上させることができる。こ
のようにセラミック粒子を吹き付ける方法は非常に簡便
であるので、簡単な装置で半導体膜表面の平坦化を実現
することができる。
【0039】これにより、大面積の基板に形成された半
導体膜に対しても、容易にその表面の平坦化を実現する
ことができる。
【0040】なお、ここで記されているセラミック粒子
とは、固体物質から形成される金属以外の粒子を総称し
たものである。
【0041】請求項4に記載の光又は放射線検出素子の
製造方法は、上記の課題を解決するために、請求項1ま
たは2に記載の方法において、半導体膜の表面を平坦化
する工程において、該半導体膜の表面を研磨することを
特徴としている。
【0042】上記の方法によれば、半導体膜の表面を研
磨することにより、該半導体膜の表面の平坦性を向上さ
せる。従って、半導体膜表面に特異的な突起や、巨視的
な表面うねりがある場合でも平坦化することができる。
また、例えば、化学研磨液を併用したCMP(Chemical
Mechanical Polish)技術を用いれば、研磨時に半導体
膜内に与えるストレスを最小限に抑えながら、平坦化処
理を行うことができる。
【0043】これにより、半導体膜表面の形状にかかわ
らず、完全に該半導体膜の表面を平坦化することができ
る。
【0044】請求項5に記載の光又は放射線検出素子の
製造方法は、上記の課題を解決するために、請求項1ま
たは2に記載の方法において、上記半導体膜は、CdT
eまたはCdZnTeからなる多結晶膜であることを特
徴としている。
【0045】上記の方法によれば、半導体膜が、X線等
の放射線に対して感度が優れているCdTeまたはCd
ZnTeからなる多結晶膜により形成されている。
【0046】これにより、X線等の放射線に対する感度
の優れた放射線検出素子や、高効率の光検出素子(例え
ば太陽電池)を提供することができる。
【0047】請求項6に記載の二次元画像検出器の製造
方法は、上記の課題を解決するために、格子状に配列す
る電極配線、該電極配線の各格子点近傍に設けられたス
イッチング素子、および該スイッチング素子を介して上
記電極配線に接続されている画素電極を含む電荷蓄積容
量からなる画素配列層を備えたアクティブマトリクス基
板と、支持基板上に第1の電極層および光導電性を有す
る半導体膜がこの順に設けられた対向基板と、上記アク
ティブマトリクス基板の画素配列層、および上記対向基
板の半導体膜を対面させて、これら両基板を電気的に接
続する導電性接続材とを備えた二次元画像検出器の製造
方法であって、上記支持基板上に第1の電極層を形成す
る工程と、上記第1の電極層上に半導体膜を形成する工
程と、上記半導体膜の表面を平坦化する工程と、上記半
導体膜上に、電荷阻止層または第2の電極層を形成する
工程とを含むことを特徴としている。
【0048】上記の方法によれば、画素配列層を備えた
アクティブマトリクス基板と、光導電性を有する半導体
膜を備えた対向基板とが別々に形成され、その後、これ
ら両基板が導電性接続材により電気的に接続される。該
対向基板は、支持基板上に第1の電極層、半導体膜がこ
の順に形成され、その後、該半導体膜の表面が平坦化さ
れてから、該半導体膜上に電荷阻止層または第2の電極
層が形成されて完成する。従って、該半導体膜上に電荷
阻止層または第2の電極層を形成する際、該半導体膜表
面には凹凸がほとんど存在せず、平坦な状態となってい
る。
【0049】これにより、半導体膜上に電荷阻止層を形
成する場合、半導体膜と電荷阻止層との界面で理想的な
接続状態を得ることができるので、界面における半導体
膜と電荷阻止層とのリークの発生を抑制することがで
き、効果的な電荷阻止効果を得ることができる。また、
半導体膜上に電荷阻止層、または電荷収集の役割を果た
す第2の電極層を形成する場合、該半導体膜表面が平坦
化されているので、該電荷阻止層、または該第2の電極
層の微細加工を容易に行うことができる。
【0050】請求項7に記載の二次元画像検出器の製造
方法は、上記の課題を解決するために、請求項6に記載
の方法における、半導体膜の表面を平坦化する工程にお
いて、該半導体膜の表面にセラミック粒子を吹き付ける
ことを特徴としている。
【0051】一般的に、ワークとなる基板に対してセラ
ミック粒子を吹き付ける方法は、基板の表面に意図的に
ランダムな凹凸を形成する目的で使用されている。従っ
て、上記の方法のように、表面に凹凸が存在する半導体
膜にセラミック粒子を吹き付けることで、逆に半導体膜
の平坦性を向上させることができる。このようにセラミ
ック粒子を吹き付ける方法は非常に簡便であるので、簡
単な装置で、二次元画像検出器を構成している半導体膜
の表面の平坦化を実現することができる。
【0052】これにより、二次元画像検出器における半
導体膜が、大面積の支持基板上に形成される場合であっ
ても、容易にその表面を平坦化することができる。
【0053】なお、ここで記されているセラミック粒子
とは、固体物質から形成される金属以外の粒子を総称し
たものである。
【0054】請求項8に記載の二次元画像検出器の製造
方法は、上記の課題を解決するために、請求項6に記載
の方法における、半導体膜の表面を平坦化する工程にお
いて、該半導体膜の表面を研磨することを特徴としてい
る。
【0055】上記の方法によれば、半導体膜の表面を研
磨することにより、該半導体膜の表面の平坦性を向上さ
せる。従って、半導体膜表面に特異的な突起や、巨視的
な表面うねりがある場合でも、平坦化することができ
る。また、例えば、化学研磨液を併用したCMP(Chem
ical Mechanical Polish)技術を用いれば、研磨時に半
導体膜内に与えるストレスを最小限に抑えながら、半導
体膜に対して平坦化処理を施すことができる。
【0056】これにより、二次元画像検出器を構成して
いる半導体膜表面の形状にかかわらず、完全に該半導体
膜の表面を平坦化することができる。
【0057】請求項9に記載の二次元画像検出器の製造
方法は、上記の課題を解決するために、請求項6に記載
の方法において、上記半導体膜は、CdTeまたはCd
ZnTeからなる多結晶膜であることを特徴としてい
る。
【0058】上記の方法によれば、二次元画像検出器を
構成している半導体膜が、X線等の放射線に対して感度
が優れているCdTeまたはCdZnTeからなる多結
晶膜により形成されている。
【0059】これにより、X線等の放射線に対する感度
の優れた二次元画像検出器を提供することができる。
【0060】
【発明の実施の形態】〔実施の形態1〕本発明の第1の
実施の形態について、図1ないし図4に基づいて説明す
れば、以下のとおりである。
【0061】図1は、本実施の形態に係る二次元画像検
出器の製造方法によって製造される二次元画像検出器の
構成を示す断面図である。ただし、外部に付加すべき駆
動回路、データ読み出し回路などは省略されている。
【0062】二次元画像検出器の全体の面積は、およそ
40cm×50cmであり、150μmピッチで画素が
マトリクス状に配列されたものである。アクティブマト
リクス基板1上には、後述する電荷蓄積容量を構成して
いる画素電極3、スイッチング素子である薄膜トランジ
スタ(以降、TFTと称する。)4、マトリクス状に配
された電極配線(図示せず)などが形成されている。
【0063】また対向基板2には、上部電極(図示せ
ず)、必要に応じて設けられる第1の電荷阻止層(図示
せず)、光導電性を有する半導体層(半導体膜)(図示
せず)、必要に応じて設けられる第2の電荷阻止層(図
示せず)、接続電極5などが形成されている。
【0064】本実施の形態に係る二次元画像検出器は、
上記アクティブマトリクス基板1と上記対向基板2と
が、画素毎にパターン配置された導電性接続材6で電気
的および機械的に接続されることにより構成されてい
る。
【0065】図2は、上記二次元画像検出器における単
位画素当りの構成を示す断面図である。以下、図2を用
いて、アクティブマトリクス基板1および対向基板2の
構成についてそれぞれ詳細に説明する。
【0066】本実施の形態におけるアクティブマトリク
ス基板1は、液晶表示装置を製造する過程で形成される
アクティブマトリクス基板と同じプロセスで形成するこ
とが可能である。ガラス基板7上にXYマトリクス状の
電極配線(ゲート電極8とデータ電極9)、TFT4、
電荷蓄積容量(Cs)10等が形成されている。
【0067】ガラス基板7には、無アルカリガラス基板
(例えばコーニング社製♯7059や♯1737)を用
い、その上にTa(タンタル)、Al(アルミニウ
ム)、Mo(モリブテン)等の金属膜からなるゲート電
極8を形成する。ゲート電極8は、上記金属膜をスパッ
タ蒸着で約4000Åの厚さに成膜した後、所望の形状
にパターニングすることにより形成される。この時同時
に、電荷蓄積容量(Cs)10を構成している電荷蓄積
容量電極(Cs電極)11も形成しておく。
【0068】次にSiNx(窒化シリコン)やSiOx
(酸化シリコン)をCVD(Chemical Vapor Depositio
n )法で厚さ約3500Åに成膜して、絶縁層12を形
成する。該絶縁膜12は、ゲート絶縁膜および電荷蓄積
容量(Cs)10の誘電体として作用する。なお、該絶
縁膜12には、SiNxやSiOxだけでなく、ゲート
電極8および電荷蓄積容量電極(Cs電極)11を陽極
酸化した陽極酸化膜が併用される場合もある。
【0069】次に、TFT4のチャネル部となるa−S
i膜(i層)13と、データ電極9および後述するドレ
イン電極と上記a−Si膜(i層)13とのコンタクト
を図るa−Si膜(n+ 層)14とを、CVD法で各々
約1000Å厚、約400Å厚に成膜した後、所望の形
状にパターニングして形成する。
【0070】次に、Ta、Al、Ti(チタン)等の金
属膜からなるデータ電極9とドレイン電極としても兼用
される画素電極3とが形成される。上記データ電極9お
よび画素電極3は、上記金属膜をスパッタ蒸着で約40
00Å厚に成膜した後、所望の形状にパターニングされ
て形成される。なお、画素電極3とドレイン電極とを別
々に形成しても良く、画素電極3にITO(Indiumu Ti
n Oxide )などの透明電極を使用することも可能であ
る。
【0071】更にその後、画素電極3の開口部以外の領
域を絶縁保護する目的で絶縁保護膜15を形成する。該
絶縁保護膜15は、SiNxやSiOxの絶縁膜をCV
D法で約6000Å厚に成膜した後、所望の形状にパタ
ーニングすることにより形成される。また、該絶縁保護
膜15には、無機膜の他にアクリルやポリイミド等の有
機膜を使用することも可能である。
【0072】以上のように、アクティブマトリクス基板
1が形成される。なお、ここでは、TFT4として、ア
モルファスシリコン(a−Si)を用いた逆スタガ構造
のTFT素子を用いたが、これに限定されるものではな
く、ポリシリコン(p−Si)を用いても良いし、スタ
ガ構造にしても良い。
【0073】一方、対向基板2は、支持基板(基板)1
6として、X線に対して透過性を有するガラス、セラミ
ック等の基板が用いられる。ここでは、X線と可視光と
の両方に対して透過性の優れた、厚み0.7〜1.1m
mのガラス基板が用いられている。このようなガラス基
板であれば、40〜100keVのX線をほとんど透過
することができる。
【0074】次に、該支持基板16の一方側の面のほぼ
全体に、ITO、Au(金)等の導電膜からなる上部電
極(第1の電極層)17が形成される。但し、可視光に
より画像を検出する二次元画像検出器とする場合は、上
記上部電極17には、可視光に対して透過性を有するI
TO電極を用いる必要がある。
【0075】次に、上記上部電極17上のほぼ全面に、
第1の電荷阻止層18として、例えばZnTeなどから
なるp型の半導体層が形成される。さらにその上に、光
導電性を有するi型の半導体により半導体層19が形成
される。この光導電性を有する半導体層19は、CdT
eやCdZnTeの多結晶膜をMOCVD(Metal Orga
nic Chemical Vapor Deposition )法を用いて約数百μ
mの厚みで形成することにより形成される。なお、Cd
TeやCdZnTeの多結晶膜の成膜方法としては、M
OCVD法の他に、近接昇華法、ペースト印刷・焼成法
などを用いることができる。
【0076】この時、上記半導体層19の表面には、ラ
ンダムな凹凸が発生する。そこで、次に半導体層19表
面の凹凸の平坦化処理を行う。この平坦化処理の方法に
ついては、後で詳細に説明する。
【0077】その後、第2の電荷阻止層(電荷阻止層)
20として、例えばCdSなどからなるn型の半導体層
を形成した後、ITO、Au、Pt(白金)などからな
る接続電極(電極層、第2の電極層)5を形成する。こ
のとき、第2の電荷阻止層20と接続電極5とは、隣接
画素間のリークを防ぐために、画素単位で独立するよう
にパターン形成される。該接続電極5は、各画素毎に電
荷を収集する目的で形成されているものである。なお、
対向基板2における21は絶縁保護膜である。
【0078】上記のような構造の対向基板2は、第1の
電荷阻止層(p型の半導体層)18と第2の電荷阻止層
(n型の半導体層)20とに、光導電性を有するi型の
半導体層19が挟まれた構造、すなわちPlN接合型の
阻止型フォトダイオード構造を有している。従って、X
線が照射されない時の暗電流が低減され、S/N比(X
線に対する感度)の優れたセンサ特性を示すことができ
る。
【0079】なお、第1の電荷阻止層18や第2の電荷
阻止層20の存在の是非、あるいは材料や構造は限定さ
れるものではなく、必要に応じて種々の材料や組み合わ
せが可能である。例えば、PlN接合の他にも、ショッ
トキー接合、MlS(MetalInsulator Semiconductor
)接合などが可能である。さらに、要求される特性に
応じて、第1の電荷阻止層18または第2の電荷阻止層
20の一方、あるいは両者を省略することも可能であ
る。
【0080】そして上述のプロセスで製造されたアクテ
ィブマトリクス基板1または対向基板2の一方に、画素
単位毎に独立するように導電性接続材6がパターン形成
される。該導電性接続材6は、感光性樹脂に導電性顔料
が分散された樹脂材料を用いることで、フォトグラフィ
技術によってパターン形成が可能となる。
【0081】そして、両基板1,2を貼り合わせて熱圧
着処理を施して、該両基板1,2を電気的および機械的
に接続することにより、二次元画像検出器が完成する。
両基板1,2を接続する導電性接続材6には、上述の感
光性樹脂の他に、スクリーン印刷によってパターン配置
できる導電性接着剤、さらにはハンダバンプなどを使用
することができる。
【0082】また、上記導電性接続材6として、接着剤
(バインダー樹脂)に導電粒子を分散させた、いわゆる
異方導電性接着剤を使用することも可能である。異方導
電性接着剤の場合は、それ自身が導電性の異方性を有し
ている。従って、画素単位毎にパターン形成しなくて
も、隣接画素間の絶縁性を保ちながら、アクティブマト
リクス基板1の画素電極3と対向基板2の接続電極5と
の導通を得ることが可能である。
【0083】以上のようにして得られた二次元画像検出
器は、格子状に配された電極配線(ゲート電極8および
データ電極9)、各格子点毎に設けられた複数のTFT
4、および該TFT4とそれぞれ接続された複数の画素
電極3が具備されたアクティブマトリクス基板1と、光
導電性を有する半導体層19がほぼ全面に具備された対
向基板2とが、電気的および機械的に接続されて構成さ
れている。
【0084】従って、アクティブマトリクス基板1の耐
熱温度以上の成膜温度が要求される半導体材料であって
も、アクティブマトリクス基板1上に直接成膜しないの
で、容易に二次元画像検出器の半導体層19として使用
することが可能になる。
【0085】この結果、MOCVD法、近接昇華法、ペ
ースト印刷・焼成法などの成膜手段により、400℃以
上の成膜温度で成膜された多結晶性のCdTeやCdZ
nTeを、半導体層19の材料として用いることができ
る。これにより、半導体層19としてa−Seを用いた
二次元画像検出器に比べてX線に対する感度が向上し、
動画に対応する画像データ、すなわち33msec/f
rameのレートで画像データを得ることが可能とな
る。
【0086】次に、上述した二次元画像検出器の対向基
板2に具備されている半導体層19表面の平坦化方法に
ついて詳細に説明する。
【0087】上述のようにCdTe、CdZnTeから
なる多結晶性の半導体層19は、MOCVD法、近接昇
華法、ペースト印刷・焼成法などによって成膜すること
が可能である。しかし、該半導体層19を数百μmの厚
みになるよう成膜すると、膜表面全体に凹凸が無数に発
生するといった現象が見られる。
【0088】例えば、図3は、MOCVD法によって成
膜されたCdTe多結晶膜表面の凹凸を示す写真であ
る。粒径数μmのCdTe結晶粒が、膜表面にランダム
に存在している様子が確認される。この現象は、MOC
VD法に限らず、近接昇華法やペースト焼成法によって
CdTeやCdZnTeの成膜を行った場合でも、同様
に観察されるものである。
【0089】そこで本実施の形態では、図4に示すよう
に、成膜後の半導体層19表面にセラミック粒子(砥
粒)23を吹き付けることによって表面の平坦化を試み
た。図に示すように、半導体層19が略全面に形成され
た対向基板2に対し、砥粒吐出ノズル22を用いてセラ
ミック粒子23が吹き付けられる。砥粒吐出ノズル22
は、セラミック粒子23を噴射しながら、一定の周期で
X方向に高速往復移動を繰り返している。さらに、図の
ように対向基板2をY方向に移動させることで、半導体
層19全表面の平坦化処理を行うことができる。
【0090】以上のような、半導体層19の表面の平坦
化方法は、単に半導体層19の表面にセラミック粒子を
吹き付けるだけであるため非常に簡便で、半導体層19
が大面積基板上に形成された場合でも、適用することが
できるというメリットを有する。
【0091】なお、ここで記されている「セラミック粒
子23」とは、固体物質から形成される金属以外の粒子
を総称したものを指し、Al2 3 以外にも、SiC、
4C、BN、ダイヤモンドなど各種の研磨粒子を用い
る事が可能である。また各種研磨粒子をブレンドしたも
のを用いることも可能である。さらに、水などの溶液中
にセラミック粒子23を分散させた状態で、ワークに吹
き付けることも可能である。
【0092】また、半導体層19の表面に特異的な突起
や、巨視的な表面うねりが存在する場合は、予め別の研
磨方法で粗削りを行った後、上述した平坦化方法を用い
て、半導体層19表面の平坦化を行うことも可能であ
る。
【0093】なお、半導体層19の平坦化方法として
は、上述のようにセラミック粒子23を半導体層19表
面に吹き付ける方法以外にも、従来の一般的な研磨方法
を用いることもできる。すなわち、砥石またはラッピン
グシート、砥粒が分散された研磨液、またはランダムな
突起を有する布性のシートなどを用いて、半導体層19
表面を研磨することも可能である。この従来の研磨方法
を用いれば、半導体層19表面に特異的な突起や巨視的
な表面うねりがある場合でも、完全に平坦化することが
可能になる。
【0094】また、化学研磨液を併用したCMP(Chem
ical Mechanical Polish)技術を用いれば、半導体層1
9内に与えるストレスを最小限に抑えつつ、表面の平坦
化を行うことも可能となり、さらに究極には、半導体ウ
エハレベル並みの平坦化も可能となる。
【0095】以下、上述の二次元画像検出器における半
導体層19表面の平坦化処理による、3つの効果につい
て説明する。
【0096】第1に、半導体層19の表面平坦化処理工
程を導入することで、対向基板2内の半導体層19と第
2の電荷阻止層20との界面でリークが発生しにくくな
る。従来は、半導体層19表面の凹凸の影響で、数nA
/mm2 のリーク電流が発生する場合があったが、半導
体層19の表面平坦化処理工程の導入により表面が平坦
化されるので、リーク電流を安定して数十pA/mm2
のレベルに低減でき、センサ特性のS/N比および信頼
性を飛躍的に向上させることが可能となる。
【0097】第2に、アクティブマトリクス基板1と対
向基板2とを導電性接続材6で貼り合わせる工程で、導
電性接続材6として画素毎にパターン配置された導電性
材料(例えば感光性樹脂)を用いる場合、接続電極5と
導電性接続材6との間隙に気泡が巻き込まれにくくな
る。この結果、接続不良および、信頼性の劣化を抑制す
ることができる。さらに、各画素毎に設けられる導電性
接続材6のパターン形状にバラツキが発生せず、隣接画
素同士の導電性接続材6の接触を防ぐことができる。ま
た、接続電極5の平坦性が良いため、導電性接続材6と
して異方導電性接着剤を用いた場合にも、同様の効果を
奏する。
【0098】第3に、電荷収集の役割を果たす電極層で
ある接続電極5や、半導体層19上の第2の電荷阻止層
20を画素単位に独立するようパターン形成する場合、
該半導体層19が平坦であるので、接続電極5や電荷阻
止層20も平坦となる。従って、該接続電極5上に微細
加工を容易に行うことができる。
【0099】以上のように、上述した半導体層19の表
面平坦化処理を二次元画像検出器の製造工程に導入する
ことで、二次元画像検出器の性能や信頼性を向上させる
ことが可能となる。
【0100】〔実施の形態2〕本発明の第2の実施の形
態について、図5に基づいて説明すれば以下のとおりで
ある。なお、前記した実施の形態1で説明した構成と同
様の機能を有する構成については同一の番号を付記し、
その説明を省略する。
【0101】実施の形態1で説明した半導体層19の平
坦化処理方法は、二次元画像検出器の製造に限らず他の
デバイスの製造方法にも有効に適用することが出来る。
その一例として、上記半導体層19の平坦化処理方法を
太陽電池の製造に応用した例について説明する。図5
は、CdS/CdTe接合を用いた太陽電池の構成を示
す断面図であり、これを参考に太陽電池の製造プロセス
を説明する。
【0102】先ずガラス基板(例えばコーニング社製♯
1737)(基板)31上に透明電極32であるITO
やSnO2 を形成する。その後、該透明電極32上にM
OCVD法によってCdS薄膜33を約数μmの厚みで
形成する。更にその上に近接昇華法を用いてCdTe膜
(半導体膜)34を厚み約十μmで形成する。その後、
CdCl2 水溶液を塗布して熱処理を施すことで、Cd
Te結晶が約数μmの粒径に成長する。
【0103】この時のCdTe膜34表面には、CdT
e結晶粒の影響を受けて粒径の大きさ程度の凹凸が生じ
る事がある。そこで、成膜後のCdTe膜34表面に対
して、平坦化処理を施す。平坦化処理の基本的な方法
は、実施の形態1で示した方法と同様である。すなわ
ち、CdTe膜34表面にセラミック粒子を吹き付ける
ことにより、CdTe膜34の表面を平坦化する。
【0104】これにより、CdTe膜34表面の凹凸が
低減されて、平坦性が増すことが確認された。ただし、
このようにセラミック粒子を吹き付けることによって、
CdTe膜34の平均膜厚が減少するので、この減少分
を成膜時に予め考慮しておく必要がある。
【0105】その後、CdTe膜34表面に、カーボン
ペーストをスクリーン印刷及び焼成することにより、C
電極(電極層)35が形成される。さらに、CdTe膜
34およびC電極35の表面に、Agペーストをスクリ
ーン印刷及び焼成することにより、Ag電極(電極層)
36が形成される。これら、C電極35およびAg電極
36は、上部電極として作用する。
【0106】以上のようにして、太陽電池の基本構造が
完成する。従って、CdTe膜34内の多結晶粒径を数
μm程度に保ったまま、CdTe膜34表面の平坦化が
可能となる。このため、CdTe膜34表面にペースト
印刷などで、上部電極であるC電極35およびAg電極
36を形成しても、CdTe膜34表面の凹凸に起因す
る印刷不良の発生を減らすことが可能になる。
【0107】また、上述した平坦化方法は大面積の半導
体膜に対しても適しているため、大面積のガラス基板上
に太陽電池を形成する場合にも問題なく適応できる。た
だし、CdTe膜34の平坦化処理方法はこれに限定さ
れるわけではなく、実施の形態1と同様に従来の研磨方
法を用いることも当然可能である。
【0108】ところで、本発明に係る光又は放射線検出
素子や二次元画像検出器の製造方法は、実施の形態1お
よび2で説明したデバイスに限定して用いられるもので
はなく、半導体膜を用いた他の光又は放射線検出素子や
二次元画像検出器の製造方法にも適用できることは言う
までもない。例えば、赤外線センサの製造プロセスなど
にも適用可能である。
【0109】適用可能な半導体膜の材料としても、上述
してきたCdTeやCdZnTeに限定されるものでは
なく、II−VI族化合物半導体、III −V族化合物半導
体、IV族半導体などに広く適用でき、その中でも特に
多結晶性の半導体膜表面の凹凸の平坦化が必要とされる
際に極めて有効である。
【0110】
【発明の効果】以上のように、請求項1に係る発明の光
又は放射線検出素子の製造方法は、基板上に半導体膜を
形成する工程と、上記半導体膜の表面を平坦化する工程
と、上記半導体膜上に、電荷阻止層または電極層を形成
する工程とを含む方法である。
【0111】これにより、半導体膜上に電荷阻止層を形
成する場合、半導体膜と電荷阻止層との界面で理想的な
接続状態を得ることができる。従って、界面における半
導体膜と電荷阻止層とのリークの発生を抑制することが
でき、効果的な電荷阻止効果を得ることができるという
効果を奏する。また、半導体膜上に電荷阻止層、または
電極層を形成する場合、該半導体膜表面が平坦化されて
いるので、該電荷阻止層、または該電極層の微細加工を
容易に行うことができるという効果を奏する。
【0112】請求項2に係る発明の光又は放射線検出素
子の製造方法は、上記電極層が、二次元マトリクス状に
複数形成される方法である。
【0113】これにより、請求項1の発明による効果に
加えて、二次元画素検出器に用いられる光又は放射線検
出素子を製造することができるという効果を奏する。
【0114】請求項3に係る発明の光又は放射線検出素
子の製造方法は、半導体膜の表面を平坦化する工程にお
いて、該半導体膜の表面にセラミック粒子を吹き付ける
方法である。
【0115】これにより、請求項1または2の発明によ
る効果に加えて、大面積の基板に形成された半導体膜に
対しても、容易にその表面の平坦化を実現することがで
きるという効果を奏する。
【0116】請求項4に係る発明の光又は放射線検出素
子の製造方法は、半導体膜の表面を平坦化する工程にお
いて、該半導体膜の表面を研磨する方法である。
【0117】これにより、請求項1または2の発明によ
る効果に加えて、半導体膜表面の形状にかかわらず、完
全に該半導体膜の表面を平坦化することができるという
効果を奏する。
【0118】請求項5に係る発明の光又は放射線検出素
子の製造方法は、上記半導体膜が、CdTeまたはCd
ZnTeからなる多結晶膜である方法である。
【0119】これにより、請求項1または2の発明によ
る効果に加えて、X線等の放射線に対する感度の優れた
放射線検出素子や、高効率の光検出素子(例えば太陽電
池)を提供することができるという効果を奏する。
【0120】請求項6に係る発明の二次元画像検出器の
製造方法は、格子状に配列する電極配線、該電極配線の
各格子点近傍に設けられたスイッチング素子、および該
スイッチング素子を介して上記電極配線に接続されてい
る画素電極を含む電荷蓄積容量からなる画素配列層を備
えたアクティブマトリクス基板と、支持基板上に第1の
電極層および光導電性を有する半導体膜がこの順に設け
られた対向基板と、上記アクティブマトリクス基板の画
素配列層、および上記対向基板の半導体膜を対面させ
て、これら両基板を電気的に接続する導電性接続材とを
備えた二次元画像検出器の製造方法であって、上記支持
基板上に第1の電極層を形成する工程と、上記第1の電
極層上に半導体膜を形成する工程と、上記半導体膜の表
面を平坦化する工程と、上記半導体膜上に、電荷阻止層
または第2の電極層を形成する工程とを含む方法であ
る。
【0121】これにより、半導体膜上に電荷阻止層を形
成する場合、半導体膜と電荷阻止層との界面で理想的な
接続状態を得ることができるので、界面における半導体
膜と電荷阻止層とのリークの発生を抑制することがで
き、効果的な電荷阻止効果を得ることができるという効
果を奏する。また、半導体膜上に電荷阻止層、または電
荷収集の役割を果たす第2の電極層を形成する場合、該
半導体膜表面が平坦化されているので、該電荷阻止層、
または該第2の電極層の微細加工を容易に行うことがで
きるという効果を奏する。
【0122】請求項7に係る発明の二次元画像検出器の
製造方法は、半導体膜の表面を平坦化する工程におい
て、該半導体膜の表面にセラミック粒子を吹き付ける方
法である。
【0123】これにより、請求項6の発明による効果に
加えて、二次元画像検出器における半導体膜が、大面積
の支持基板上に形成される場合であっても、容易にその
表面を平坦化することができるという効果を奏する。
【0124】請求項8に係る発明の二次元画像検出器の
製造方法は、半導体膜の表面を平坦化する工程におい
て、該半導体膜の表面を研磨する方法である。
【0125】これにより、請求項6の発明による効果に
加えて、二次元画像検出器を構成している半導体膜表面
の形状にかかわらず、完全に該半導体膜の表面を平坦化
することができるという効果を奏する。
【0126】請求項9に係る発明の二次元画像検出器の
製造方法は、上記半導体膜は、CdTeまたはCdZn
Teからなる多結晶膜である方法である。
【0127】これにより、請求項6の発明による効果に
加えて、X線等の放射線に対する感度の優れた二次元画
像検出器を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における二次元画像
検出器の構成を示す断面図である。
【図2】上記二次元画像検出器において、単位画素当た
りの構成を示す断面図である。
【図3】MOCVD法によって成膜されたCdTe多結
晶膜表面の凹凸示す写真である。
【図4】半導体層表面の平坦化方法を示す説明図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施の形態におけるCdS/C
dTe接合を用いた太陽電池の構成を概略的に示す断面
図である。
【図6】従来の二次元画像検出器の構成を模式的に示し
た斜視図である。
【図7】上記二次元画像検出器の単位画素当たりの構成
を模式的に示した断面図である。
【図8】他の従来の二次元画像検出器の単位画素当たり
の構成を、模式的に示した断面図である。
【符号の説明】
1 アクティブマトリクス基板 2 対向基板 3 画素電極 4 薄膜トランジスタ(TFT)(スイッチング素
子) 5 接続電極(電極層、第2の電極層) 6 導電性接続材 8 ゲート電極(電極配線) 9 データ電極(電極配線) 10 電荷蓄積容量 16 支持基板(基板) 17 上部電極(第1の電極層) 18 第1の電荷阻止層 19 半導体層(半導体膜) 20 第2の電荷阻止層(電荷阻止層) 23 セラミック粒子 31 ガラス基板(基板) 34 CdTe膜(半導体膜) 35 C電極(電極層) 36 Ag電極(電極層)
フロントページの続き (72)発明者 寺沼 修 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 佐藤 敏幸 京都府相楽郡精華町光台3−9 株式会社 島津製作所内 (72)発明者 徳田 敏 京都府相楽郡精華町光台3−9 株式会社 島津製作所内 (72)発明者 吉牟田 利典 京都府京都市中京区西ノ京桑原町1 株式 会社島津製作所内 Fターム(参考) 2G088 EE01 EE27 GG21 JJ05 JJ09 JJ33 JJ37 4M118 AA05 AB10 BA05 CA14 CB05 EA01 FB03 FB09 FB13 FB16 5F088 AB09 CB05 CB20 DA15 EA04 EA08 EA16 KA03 KA08 LA07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に半導体膜を形成する工程と、 上記半導体膜の表面を平坦化する工程と、 上記半導体膜上に、電荷阻止層または電極層を形成する
    工程とを含むことを特徴とする光又は放射線検出素子の
    製造方法。
  2. 【請求項2】上記電極層は、二次元マトリクス状に複数
    形成されることを特徴とする請求項1に記載の光又は放
    射線検出素子の製造方法。
  3. 【請求項3】半導体膜の表面を平坦化する工程におい
    て、該半導体膜の表面にセラミック粒子を吹き付けるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の光又は放射線
    検出素子の製造方法。
  4. 【請求項4】半導体膜の表面を平坦化する工程におい
    て、該半導体膜の表面を研磨することを特徴とする請求
    項1または2に記載の光又は放射線検出素子。
  5. 【請求項5】上記半導体膜は、CdTeまたはCdZn
    Teからなる多結晶膜であることを特徴とする請求項1
    または2に記載の光又は放射線検出素子の製造方法。
  6. 【請求項6】格子状に配列する電極配線、該電極配線の
    各格子点近傍に設けられたスイッチング素子、および該
    スイッチング素子を介して上記電極配線に接続されてい
    る画素電極を含む電荷蓄積容量からなる画素配列層を備
    えたアクティブマトリクス基板と、支持基板上に第1の
    電極層および光導電性を有する半導体膜がこの順に設け
    られた対向基板と、上記アクティブマトリクス基板の画
    素配列層、および上記対向基板の半導体膜を対面させ
    て、これら両基板を電気的に接続する導電性接続材とを
    備えた二次元画像検出器の製造方法であって、 上記支持基板上に第1の電極層を形成する工程と、 上記第1の電極層上に半導体膜を形成する工程と、 上記半導体膜の表面を平坦化する工程と、 上記半導体膜上に、電荷阻止層または第2の電極層を形
    成する工程とを含むことを特徴とする二次元画像検出器
    の製造方法。
  7. 【請求項7】半導体膜の表面を平坦化する工程におい
    て、該半導体膜の表面にセラミック粒子を吹き付けるこ
    とを特徴とする請求項6に記載の二次元画像検出器の製
    造方法。
  8. 【請求項8】半導体膜の表面を平坦化する工程におい
    て、該半導体膜の表面を研磨することを特徴とする請求
    項6に記載の二次元画像検出器の製造方法。
  9. 【請求項9】上記半導体膜は、CdTeまたはCdZn
    Teからなる多結晶膜であることを特徴とする請求項6
    に記載の二次元画像検出器の製造方法。
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