JP2010141257A - 放射線検出器の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】多結晶化合物半導体層を備えるX線平面検出器において、多結晶化合物半導体層に入射する放射線の減衰を低減する。
【解決手段】
多結晶化合物半導体層の支持基板を全て研磨することで多結晶化合物半導体層単体を製作して、これに新たに金薄膜の電極を形成することで多結晶化合物半導体層に入射されるX線の減衰を低減することができる。また、支持基板を全て研磨するのではなく、厚みを薄くすることでも、X線の減衰量を低減することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、産業用あるいは医用の放射線検出器の製造方法に係り、特に放射線を検出する多結晶化合物半導体層の製造方法に関するものである。
従来、放射線検出器として、放射線に感応する変換層にCdTe(テルル化カドニウム)またはCdZnTe(テルル化カドニウム亜鉛)等の結晶体を用いたものが挙げられる。これらの単結晶体はワイドギャップであって重元素で構成されるので、室温動作可能で高感度な特性のものが得られる。しかしながら、二次元撮像用の大面積の単結晶体を成長させることはインゴットの作製上極めて困難であり、結晶の成長速度が遅いので非常に効率が悪い。さらには、単結晶体の材料費が非現実的に高価になるほか、単結晶体の一部にでも結晶欠陥があればその箇所の画素を得ることができないので、二次元画像検出器を作製することができない。
そこで、CdTeまたはCdZnTeは、CVD(Chemical Vapor Deposition)法やPVD(Physical Vapor Deposition)法等などの成膜法により多結晶化合物半導体層として結晶成長される。特に近接昇華法であれば、支持基板上に多結晶化合物半導体を昇華することで、大面積の多結晶化合物半導体層を形成することができる。また、多結晶化合物半導体層が形成される支持基板を予め放射線の透過性の良い導電性の材料で作製しておけば、バイアス電圧印加電極として兼用することもできる。
近接昇華法では、1〜10Torr程度に減圧された環境の下で、CdTeまたはCdZnTeの粉末が入れられた容器が加熱され、容器と対向して配置された支持基板上に多結晶構造のCdTeまたはCdZnTeの半導体層が形成される。この方法によれば、例えば、5μm/min以上の速さで成膜させることができる。
しかしながら、支持基板上に成膜した多結晶化合物半導体層は、支持基板と共に反りが発生する。この反りが発生する理由は、多結晶化合物半導体層と支持基板との熱膨張係数の違いが主な理由である。
そこで、特許文献1には、支持基板の材質を多結晶化合物半導体層の熱膨張係数と近い材料又はそれらの混合物の焼成体とすることで、支持基板の熱膨張係数を多結晶化合物半導体層の熱膨張係数に近づけて支持基板の反りを低減することが記載されている。
特開2001−242256号公報
しかしながら、支持基板の材料を改良するだけでは反りを完全になくすことは困難であった。反りが発生する要因として、上記以外にも、多結晶化合物半導体層の漏れ電流値を調節するためにCdZnTeのZnの比率を変えると、半導体層の熱膨張係数も変化することが挙げられる。CdTeの熱膨張係数は約5×10−6/degであり、ZnTeの熱膨張係数は約8×10−6/degであるので、CdZnTeは、これらの値の中間値であり、Znの比率が増加すればZnTeの値に近づく。
さらに、近接昇華法によれば、700℃程度の高温環境下において多結晶化合物半導体層が成膜される。このように、成膜時には700℃程度の高温度から実際に使用される室温までの大きな温度差も反りを発生させる理由の一つである。また、多結晶化合物半導体層をX線領域の放射線検出器として用いる場合には、検出層の厚みとしてX線を吸収するために数百μmの厚みが必要となり、薄膜としては分厚いこの厚みが反りの原因ともなる。また、成膜時に支持基板を支える支点が容器と接触している支持基板周辺部しかないことも、反りが発生する理由の1つである。このように、種々の理由により、反りを完全に無くすことは困難であった。
このような理由により、支持基板は多結晶化合物半導体層の反り強度に耐えることのできる厚さが必要とされていた。例えば、特許文献1における支持基板の厚みは1mm以上であった。しかし、支持基板の厚みが増す程、支持基板の強度は強くなるが、放射線の透過性は劣化する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、多結晶化合物半導体層に入射する放射線の減衰を低減することができる放射線検出器の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、格子状に配列された複数のスイッチング素子を含むアクティブマトリックス基板を備えた放射線検出器の製造方法であって、放射線を電気信号に変換する多結晶化合物半導体層を支持基板の面上に形成する多結晶化合物半導体層形成ステップと、前記多結晶化合物半導体層の表面を研磨する第1研磨ステップと、研磨された多結晶化合物半導体層の面上に正孔または電子の侵入を阻止する第1阻止層を形成する第1阻止層形成ステップと、前記第1阻止層の面上に導電性の薄膜を形成する導電性薄膜形成ステップと、前記多結晶化合物半導体層が形成された面の逆側から前記支持基板を研磨して除去する第2研磨ステップと、前記支持基板が除去された側の前記多結晶化合物半導体層の面上に画素電極を形成する画素電極形成ステップと、前記アクティブマトリックス基板と前記画素電極とを接続電極を介して接続する基板接続ステップとを備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、多結晶化合物半導体層を形成する時には支持基板を用いるので、多結晶化合物半導体層を安定して形成することができる。多結晶化合物半導体層の形成後、導電性薄膜を形成し、放射線を減衰させる支持基板を研磨して除去することで、多結晶化合物半導体層に入射する放射線の減衰量を低減することができる。さらには、多結晶化合物半導体層と導電性薄膜との間に第1阻止層を形成するので、ノイズの低減をすることができる。また、支持基板は多結晶化合物半導体層の形成後除去するので、支持基板の材料として非導電性の物質を用いることができる。
請求項2に記載の発明は、格子状に配列された複数のスイッチング素子を含むアクティブマトリックス基板を備えた放射線検出器の製造方法であって、放射線を電気信号に変換する多結晶化合物半導体層を支持基板の面上に形成する多結晶化合物半導体層形成ステップと、前記多結晶化合物半導体層の表面を研磨する第1研磨ステップと、研磨された多結晶化合物半導体層の面上に正孔または電子の侵入を阻止する第1阻止層を形成する第1阻止層形成ステップと、前記第1阻止層の面上に導電性の薄膜を形成する導電性薄膜形成ステップと、前記多結晶化合物半導体層が形成された面の逆側から前記支持基板を研磨して除去する第2研磨ステップと、前記支持基板が除去された側の前記多結晶化合物半導体層の面上に正孔または電子の侵入を阻止する第2阻止層を形成する第2阻止層形成ステップと、前記第2阻止層の面上に画素電極を形成する画素電極形成ステップと、前記アクティブマトリックス基板と前記画素電極とを接続電極を介して接続する基板接続ステップとを備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、多結晶化合物半導体層を形成する時には支持基板を用いるので、多結晶化合物半導体層を安定して形成することができる。多結晶化合物半導体層の形成後、導電性薄膜を形成し、放射線を減衰させる支持基板を研磨して除去することで、多結晶化合物半導体層に入射する放射線の減衰量を低減することができる。さらには、多結晶化合物半導体層と導電性薄膜との間に第1阻止層を形成し、多結晶化合物半導体層と画素電極との間に第2阻止層を形成するので、ノイズの低減をすることができる。また、支持基板は多結晶化合物半導体層の形成後除去するので、支持基板の材料として非導電性の物質を用いることができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の放射線検出器の製造方法において、前記導電性の薄膜が金または白金の薄膜であることを特徴とする放射線検出器の製造方法。
上記構成によれば、導電性の薄膜が金または白金であるので、電気伝導度が他の金属と比較して非常に良く、薄膜の厚みを薄くすることができるのでX線等の放射線の減衰量を低減することができる。
請求項4に記載の発明は、格子状に配列された複数のスイッチング素子を含むアクティブマトリックス基板を備えた放射線検出器の製造方法であって、導電性の支持基板の面上に正孔または電子の侵入を阻止する第1阻止層を形成する第1阻止層形成ステップと、 放射線を電気信号に変換する多結晶化合物半導体層を前記第1阻止層の面上に形成する多結晶化合物半導体層形成ステップと、前記多結晶化合物半導体層の表面を研磨する第1研磨ステップと、前記多結晶化合物半導体層が形成された面の逆側から前記支持基板を研磨して前記支持基板の厚みを薄くする第2研磨ステップと、研磨された前記多結晶化合物半導体層の面上に画素電極を形成する画素電極形成ステップと、前記アクティブマトリックス基板と前記画素電極とを接続電極を介して接続する基板接続ステップとを備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、多結晶化合物半導体層を形成する時には支持基板を用いるので、多結晶化合物半導体層を安定して形成することができる。多結晶化合物半導体層の形成後、支持基板の厚さを薄くなるように研磨するので、支持基板を入射する放射線の減衰量を抑制した共通電極として用いることができる。さらには、多結晶化合物半導体層と支持基板との間に第1阻止層を形成するので、ノイズの低減をすることができる。
請求項5に記載の発明は、格子状に配列された複数のスイッチング素子を含むアクティブマトリックス基板を備えた放射線検出器の製造方法であって、導電性の支持基板の面上に正孔または電子の侵入を阻止する第1阻止層を形成する第1阻止層形成ステップと、 放射線を電気信号に変換する多結晶化合物半導体層を前記第1阻止層の面上に形成する多結晶化合物半導体層形成ステップと、前記多結晶化合物半導体層の表面を研磨する第1研磨ステップと、前記多結晶化合物半導体層が形成された面の逆側から前記支持基板を研磨して前記支持基板の厚みを薄くする第2研磨ステップと、研磨された多結晶化合物半導体層の面上に正孔または電子の侵入を阻止する第2阻止層を形成する第2阻止層形成ステップと、前記第2阻止層の面上に画素電極を形成する画素電極形成ステップと、前記アクティブマトリックス基板と前記画素電極とを接続電極を介して接続する基板接続ステップとを備えたことを特徴とする。
上記構成によれば、多結晶化合物半導体層を形成する時には支持基板を用いるので、多結晶化合物半導体層を安定して形成することができる。多結晶化合物半導体層の形成後、支持基板の厚さを薄くなるように研磨するので、支持基板を入射する放射線の減衰量を抑制した共通電極として用いることができる。さらには、多結晶化合物半導体層と支持基板との間に第1阻止層を形成し、多結晶化合物半導体層と画素電極との間に第2阻止層を形成するので、ノイズの低減をすることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項4または5に記載の放射線検出器の製造方法において、前記第2研磨ステップは、前記支持基板を厚さ0.5mm以下にまで研磨することを特徴とする。
上記構成によれば、多結晶化合物半導体層の形成後、支持基板を厚さ0.5mm以下に削るので、支持基板の形状が凹または凸状であっても、入射する放射線の減衰量に偏りがほとんどない共通電極として支持基板を用いることができる。また、入射する放射線の減衰量をより低減することができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6いずれか1つに記載の放射線検出器の製造方法において、前記多結晶化合物半導体層形成ステップは近接昇華法を用いることを特徴とする。
上記構成によれば、多結晶化合物半導体層形成ステップに近接昇華法を採用することで、多結晶化合物半導体層を単結晶形成方法よりも高速に成膜することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7いずれか1つに記載の放射線検出器の製造方法において、前記接続電極は、導電性ペーストをスクリーン印刷することにより形成されることを特徴とする。
上記構成によれば、大面積にわたって接続電極を等ピッチに非常に容易に配置することができる。さらに、隣接する接続電極間に等間隔の隙間が確保されることとなり、隣接する接続電極間の接触による欠陥を防ぐことができる。
請求項9に記載の発明は、請求項1から8いずれか1つに記載の放射線検出器の製造方法において、前記多結晶化合物半導体層は、CdTeまたはCdZnTe多結晶化合物半導体であることを特徴とする放射線検出器の製造方法。
上記構成によれば、非晶質半導体層であるアモルファスセレンよりもX線等の放射線に対する感度(S/N比)が高く、応答性の良い放射線検出器を製造することができる。
請求項10に記載の発明は、請求項1から9いずれか1つに記載の放射線検出器の製造方法において、前記支持基板は、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、酸化シリコン、窒化シリコン、炭化ケイ素、炭素のうちいずれか1つまたは少なくとも2つ以上を任意の比率で混合したものの焼成体であることを特徴とする。
上記構成によれば、支持基板の熱膨張係数を多結晶化合物半導体層の熱膨張係数に近づけることができるので、支持基板に形成された多結晶化合物半導体層の反りを低減することができる。
この発明に係る放射線検出器の製造方法および放射線検出器によれば、多結晶化合物半導体層に入射する放射線の減衰を低減することができる放射線検出器の製造方法を提供することができる。
以下、図面を参照してこの発明の実施例1を説明する。
図1はX線平面検出器の平面視した構成図であり、図2はX線平面検出器の1画素を側面視した縦断面図であり、図3はX線平面検出器の1画素当たりの等価回路を示す回路図である。本実施例では、放射線検出器としてX線平面検出器(以下FPDと称す)を例に採って説明する。
<X線平面検出器>
図1に示すように、FPD1の回路構成は、X線をキャリア(電子−正孔対)に変換するX線変換層としての多結晶化合物半導体層2と、多結晶化合物半導体層2にて生成されたキャリアから誘起される電荷を蓄積するコンデンサ3と、コンデンサ3とデータ線4との間でゲート電圧信号によりスイッチング作用をする薄膜トランジスタ5と、薄膜トランジスタ5へゲート線6を介してゲート電圧信号を送るゲート駆動回路7と、コンデンサ3からデータ線4へ読み込まれた電荷信号を電圧信号へ変換する電荷電圧変換部8と、電荷電圧変換部8から出力される電圧信号を収集して1つに出力するマルチプレクサ9とを備える。FPD1は本発明における放射線検出器に相当し、薄膜トランジスタ5は本発明におけるスイッチング素子に相当する。
また、X線検出素子DUは、図2に示すように、多結晶化合物半導体層2と薄膜トランジスタ5を構成するデータ線4、ゲート線6、絶縁膜12、ゲートチャネル13、容量電極15とを備える。データ線4は薄膜トランジスタ5のドレイン電極でもあり、容量電極15は薄膜トランジスタ5のソース電極でもある。絶縁基板10のX線入射側にゲート線6とグランド線(GND線)11とが積層され、絶縁膜12を挟んでさらにゲートチャネル13がゲート線6と対向して積層される。ゲートチャネル13の両端には、それぞれデータ線4と容量電極15が一部重なって積層される。また、絶縁膜16が、絶縁膜12、ゲートチャネル13、データ線4、容量電極15上に積層されている。このようにFPDの1画素は1個のX線検出素子DUで構成されている。
容量電極15はバンプ電極18を介して対向基板19に備えられた画素電極20と接続される。X線をキャリアに変換する多結晶化合物半導体層2の上面には電荷阻止層21が積層され、さらにその上には、共通電極22が積層されている。また、多結晶化合物半導体層2の下面には画素電極20が積層されている。ここで、X線入射側を上方向とし、その逆側を下方向とする。このように、対向基板19には、共通電極22、電荷阻止層21、多結晶化合物半導体層2、画素電極20が備えられている。バンプ電極18は本発明における接続電極に相当し、電荷阻止層21は本発明における第1阻止層に相当し、共通電極22は本発明における導電性の薄膜に相当する。
以上のように、FPD1には、薄膜トランジスタ5を格子状に多数個配列して形成されたアクティブマトリックス基板17に対向基板19を接続したX線検出部DXを備えている。図1においては、説明を簡略化するために薄膜トランジスタ5が縦・横に3個×3個配置されているが、実際は例えば、1024個×1024個ほど2次元マトリックス状に配置されている。
図3に示すように、バイアス電源23よりバイアス電圧を共通電極22および電荷阻止層21を介して多結晶化合物半導体層2に印加した状態であると、入射したX線から多結晶化合物半導体層2で変換されたキャリアはコンデンサ3に電荷を誘起してコンデンサ3に電荷が蓄積される。次に、ゲート線6の電圧を印加することで各X線検出素子DUが行単位で選択され、選択された行の薄膜トランジスタ5のゲートがONされる。そして、薄膜トランジスタ5がONされるまでコンデンサ3に暫定的に蓄積されて記憶された電荷を電荷信号として、薄膜トランジスタ5を介してデータ線4に読み出す。各データ線4に読み出された電荷信号を電荷電圧変換部8で電圧信号へ変換して、マルチプレクサ9で1つの電圧信号にまとめて出力する。出力された電圧信号をA/D変換器(図示省力)でデジタル化してX線検出信号として出力する。以上の様にして、多結晶化合物半導体層2でX線から変換された電気信号がX線検出信号として取り出すことができる。
<X線平面検出器製造方法>
次に、実施例1におけるFPD1の製造方法について説明する。FPD1は図2に示すように、アクティブマトリックス基板17と対向基板19とがバンプ電極18を介して接続された構造であるように、アクティブマトリックス基板17と対向基板19とは別ステップで形成された後、両者をバンプ電極18にて接続する。そこで、まずアクティブマトリックス基板17の形成方法について以下に説明する。
図2を参照して、アクティブマトリックス基板17を形成するステップを説明する。絶縁基板10には、無アルカリガラス基板を用い、その上にTa(タンタル)、Al(アルミニウム)、Mo(モリブレン)等の金属膜からなるゲート線6およびグランド線11を形成する。ゲート線6およびグランド線11は金属膜をスパッタリングで約4000Åの厚さに成膜スクリーンされる。
次に、SiNx(窒化シリコン)やSiOx(酸化シリコン)をCVD法で厚さ約3500Åに成膜して絶縁膜12を形成する。絶縁膜12は、ゲート絶縁膜として作用する他、容量電極15およびグランド線11との関係においてコンデンサ3の絶縁膜としても作用する。なお、絶縁膜12には、SiNxやSiOxだけでなく、ゲート線6および容量電極15を陽極酸化した陽極酸化膜が併用される場合もある。
次に、a−Si(アモルファスシリコン)をCVD法で約1000Åに成膜した後、不純物を拡散させてn+層とし、所望の形状にスクリーン印刷してゲートチャネル13を形成する。
次に、Ta、Al、Ti(チタン)等の金属膜からなるデータ線4と容量電極15とが形成される。前記データ線4および容量電極15は、スパッタリングで約4000Åの膜厚に成膜される。このように形成されたゲート線6、絶縁膜12、容量電極15、データ線4、およびゲートチャネル13により、薄膜トランジスタ5を構成する。なお、容量電極15にITO(Indium Tin Oxide)などの透明電極を使用することも可能である。
更にその後、容量電極15の開口部以外の領域を絶縁保護する目的で、絶縁膜16を形成する。絶縁膜16は、SiNxやSiOxをCVD法で厚さ約6000Åに成膜される。また、絶縁膜16には、無機膜の他にアクリルやポリイミド等の有機膜を使用することも可能である。
以上のように、アクティブマトリックス基板17が形成される。なお、ここでは、スイッチング素子として、a−Siを用いたボトムゲート構造の薄膜トランジスタ5を用いたが、これに限定されるものではなく、p−Si(ポリシリコン)を用いてもよいし、トップゲート構造にしてもよい。
次に、アクティブマトリックス基板17と対向して接続する対向基板19を形成するステップを、図4〜図14を参照して説明する。図4は、FPD1の製造ステップの流れを示すフローチャートであり、図5は多結晶化合物半導体層を成膜する近接昇華法の説明図であり、図6〜図14はFPD1の製造ステップを示す縦断面図である。
(ステップS1)多結晶化合物半導体層形成
実施例1では、多結晶化合物半導体層2を近接昇華法により形成する。まず、図5に示すように、成膜器24内に支持基板25を原料であるCdTe、またはCdZnTeの粉末28が入れられた容器26と対向するように、容器26の周辺部上に載置する。成膜器24は真空ポンプ(図示省略)により減圧され、加熱器27により700℃の雰囲気温度に加熱される。やがて、CdTe、またはCdZnTeの粉末28が昇華して、支持基板25の面上に多結晶化合物半導体層2を形成する。多結晶化合物半導体層2の厚みは約300〜500μm程度である。多結晶化合物半導体層2の成膜方法としては、近接昇華法の他に、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法や、ペースト印刷・焼成法等を用いることができる。
支持基板25は、多結晶化合物半導体層2の熱膨張係数と一致させるために、Al(酸化アルミ)、AlN(窒化アルミ)、BN(窒化ホウ素)、SiO(酸化シリコン)、SiN(窒化シリコン)、SiC(炭化ケイ素)、C(炭素)のいずれか、またはこれらの材料を任意の比率で混合焼成した焼成体を支持基板25として用いる。材料の選択および混合比率は、多結晶化合物半導体層2の熱膨張係数にあわせて適宜に最適化するとよい。
支持基板25の厚みは1mm以上が好ましい。1mm以上あれば、多結晶化合物半導体層2の形成時の強度が確保でき、多結晶化合物半導体層2の剥離および反りを抑止することができる。
しかしながら、室温まで冷却すると支持基板25および多結晶化合物半導体層2に反りが発生する。図6では、反りの一例として支持基板25側に凸状態である支持基板25および多結晶化合物半導体層2を示しているが、これとは逆に多結晶化合物半導体層2側に凸状に反る場合もある。
(ステップS2)多結晶化合物半導体層研磨
次に、図7に示すように、多結晶化合物半導体層2の表面を研磨する。研磨方法は、研磨材を用いるCMP(Chemical and Mechanical Polishing)装置等を用いる。また、エッチングにより研磨してもよい。これにより、多結晶化合物半導体層2の片面が平坦化される。
(ステップS3)電荷阻止層形成
次に、図8に示すように、電荷阻止層21を形成する。電荷阻止層21の性質は共通電極22に印加されるバイアス電圧の極性(正または負)により選択することが好ましい。バイアス電圧が負バイアスの場合、電荷阻止層21は正電荷が通過するのを阻止する性質を持つことが好ましい。例えば、ZnTeなどからなるp型の半導体層が挙げられる。バイアス電圧が正バイアスの場合、電荷阻止層21は電子が通過するのを阻止する性質を持つことが好ましい。例えば、CdSなどからなるn型の半導体層が挙げられる。電荷阻止層21は、蒸着法またはスパッタリング法等で形成することができる。
(ステップS4)共通電極形成
次に、図9に示すように、電荷阻止層21の面上に共通電極22を形成する。共通電極22として、Au(金)またはPt(白金)の薄膜が挙げられる。膜厚は、100〜200Å程度あればよいので、この共通電極においてX線の減衰がほとんど生じない。共通電極22は、蒸着法またはスパッタリング法等で形成することができる。
(ステップS5)保持基板貼付
図10に示すように、共通電極22上に保持基板29を貼付する。保持基板29の材質はガラスまたはカーボン等が挙げられる。水溶性のワックスを接着材として、共通電極22と保持基板29を貼り付ける。接着材は、後のステップで剥離できるものであれば、水溶性のワックス以外のものでもよい。
(ステップS6)支持基板研磨
次に、支持基板25を研磨する。研磨方法は、研磨材を用いるCMP装置等を用いる。図11に示すように、支持基板25を完全に研磨した後、多結晶化合物半導体層2の表面も研磨して、平坦化する。
(ステップS7)画素電極形成
図12に示すように、画素電極20を所定の位置に形成する。画素電極20は、金属膜を蒸着法またはスパッタリング法等で形成することができる。
以上をもって、対向基板19が形成される。このように、対向基板19をアクティブマトリックス基板17と別ステップにて形成するので、対向基板19の多結晶化合物半導体層2の成膜温度がアクティブマトリックス基板17の薄膜トランジスタ5の耐熱温度よりも高温でも、薄膜トランジスタ5を損傷することなく形成することができる。
(ステップS8)バンプ電極形成
図13に示すように、別ステップで形成したアクティブマトリックス基板17と対向基板19とをそれぞれ対応する容量電極15と画素電極20とをバンプ電極18を介してバンプ接合する。バンプ電極18は導電性ペーストをスクリーン印刷することで形成される。また、バンプ電極18以外にも、異方導電性フィルム(ACF)を用いて接続してもよい。
導電性ペーストは、例えばゴムを主成分とした母材に、カーボンを主成分とした導電性材料と常温で放置することにより有機物質が徐々に揮発して硬化するバインダー樹脂とを配合したものである。この導電性ペーストに含まれる導電性材料については、導電性を有していれば、適宜材料を選択しても良い。例えば、母材の主成分をゴムと例示したが、その他の高分子材料でもよい。また、バインダー樹脂についても、必ずしも樹脂に限定されず、接着性および硬化性を有する素材の混合物であってもよい。
また、導電性ペーストには、例えば、バインダー樹脂のように常温で放置することにより有機物質が徐々に揮発して硬化する素材が含まれていることが望ましいが、温度変化を与えることにより硬化する物質が含まれていてもよい。この導電性ペーストをスクリーン印刷することで、アクティブマトリックス基板17上に形成された全ての容量電極15上にバンプ電極18が形成される。
(ステップS9)保持基板剥離
図14に示すように、アクティブマトリックス基板17と対向基板19とをバンプ電極18を介して接続した後、水で洗浄することで保持基板29を剥離する。これより、入射するX線に対して、多結晶化合物半導体層2上に積層されているのは共通電極22と電荷阻止層21だけであるので、X線はほとんど減衰することなく多結晶化合物半導体層2に入射することができる。この後さらに、保護フィルムを共通電極22上に貼着してもよい。これにより、対向基板19の耐環境性が向上する。以上で、X線検出部DXが製造され、この後さらに、ゲート駆動回路7、電荷電圧変換部8、およびマルチプレクサ9をX線検出部DXに接続することで、FPD1の一連の製造を終了する。
以上の様にして製造されたFPD1は、多結晶化合物半導体層2を成膜時には厚さが1mm以上の支持基板2を用いるので、多結晶化合物半導体層2が数百μmの厚みがありながら、多結晶化合物半導体層2の反りを抑止し、安定して成膜することができる。また、FPD1の完成時には、支持基板2は除去されているので多結晶化合物半導体層2へのX線入射量の減衰を格段に抑えることができる。さらに、支持基板2として導電性の無い物質を採用することもできる。これより、支持基板2の材料としての選択の幅が増える。
また、実施例1のFPD1の製造方法によれば、多結晶化合物半導体層2のX線入射面側と、アクティブマトリックス基板17側との両面を研磨して平坦化するので、多結晶化合物半導体層2の厚みがどの個所においても一定であり、多結晶化合物半導体層2の全面にわたって均一なX線感度を得ることができる。
次に、実施例2におけるFPDの製造方法について、図15〜図21を参照して説明する。実施例2におけるFPDは、実施例1におけるFPD1と比較すると、支持基板25が共通電極22を兼用する構成である。図15は、実施例2に係るFPDの製造ステップの流れを示すフローチャートであり、図16〜図21は、実施例2に係るFPDの製造ステップを示す断面図である。尚、実施例1と同一の機能を有する部材には同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。また、アクティブマトリックス基板17の製造方法は実施例1と同様であるのでその説明を省略する。
(ステップS21)電荷阻止層形成
図16に示すように、支持基板30の面上に電荷阻止層21を形成する。電荷阻止層21は、蒸着法またはスパッタリング法等で形成することができる。実施例2における支持基板30は導電性の性質を有しており、一例として焼成されたC(炭素)が挙げられる。形成方法は実施例1と同様であるので説明を省略する。
(ステップS22)多結晶化合物半導体層形成
図17に示すように、多結晶化合物半導体層2を近接昇華法により形成する。形成方法は実施例1と同様であるので説明を省略する。
(ステップS23)支持基板研磨
図18に示すように、支持基板30の片面を研磨して平坦化する。実施例2の場合、支持基板30を研磨する前は、多結晶化合物半導体層2および支持基板30は支持基板30側に凸状であったので、支持基板30を研磨すると、支持基板30の中央部の厚みは支持基板30の周辺部の厚みよりも薄くなり、支持基板30は凹状に形成される。また、本ステップにより支持基板30の厚みが0.5mm以下になるように研磨することが好ましい。
(ステップS24)多結晶化合物半導体層研磨
図19に示すように、多結晶化合物半導体層2の表面を研磨する。研磨方法は、研磨材を用いるCMP装置等を用いる。これにより、多結晶化合物半導体層2の片面が平坦化される。
(ステップS25)画素電極形成
図20に示すように、画素電極20を所定の位置に形成する。画素電極20は、蒸着法またはスパッタリング法等で形成することができる。
(ステップS26)バンプ電極形成
図21に示すように、別ステップで形成したアクティブマトリックス基板17と、対向基板31をそれぞれ対応する容量電極15と画素電極20とをバンプ電極18を介してバンプ接合する。バンプ電極の形成の方法およびバンプ接合については実施例1と同様であるので説明を省略する。バンプ電極形成後は、実施例1と同様に、支持基板30上に保護フィルムを貼着してもよい。これらにより、対向基板31の耐環境性が向上する。この後、ゲート駆動回路7、電荷電圧変換部、およびマルチプレクサを備えることで、実施例2におけるFPDの一連の製造を終了する。
実施例2の方法によれば、支持基板30を完全に除去することなく共通電極として兼用する。多結晶化合物半導体層2の成膜時には支持基板30の厚みは1mm以上あるので、多結晶化合物半導体層2が数百μmの厚みがありながら、支持基板30の強度を保つことができ安定して多結晶化合物半導体層2を成膜することができる。また、支持基板研磨ステップにより、支持基板30の厚みを0.5mm以下にまで薄くするのでX線の減衰量を低減することができる。
実施例2では、支持基板30側に凸状態に反った支持基板30および多結晶化合物半導体層2を示しているが、これとは逆に図22に示すように、多結晶化合物半導体層2に凸状に反る場合もある。この場合においても、多結晶化合物半導体層2の成膜時よりもFPDの完成時の方が支持基板30の厚みを0.5mm以下に薄くしているので、多結晶化合物半導体層2の成膜時には支持基板30の強度を保ちつつ、FPDの完成時にはX線の減衰量を低減することができる。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、多結晶化合物半導体層2と共通電極22との間に電荷阻止層21を備える構造であったが、図23に示すように、多結晶化合物半導体層2と画素電極20との間にさらなる電荷阻止層33を形成してもよい。つまり、実施例1の製造ステップにおいて、ステップS7の画素電極形成ステップの前に、先に電荷阻止層33を形成する第2阻止層形成ステップを実施すればよい。電荷阻止層33は、電荷阻止層21と対となる関係であるので、電荷阻止層21がp型半導体層であれば電荷阻止層33はn型半導体層が好ましく、電荷阻止層21がn型半導体層であれば電荷阻止層33はp型半導体層が好ましい。電荷阻止層33の形成方法は電荷阻止層21の形成方法と同様である。電荷阻止層33は本発明における第2阻止層に相当する。
(2)上述した実施例では、多結晶化合物半導体層2とバンプ電極18との間に画素電極20を介していたが、図24に示すように、多結晶化合物半導体層2とバンプ電極18を直接接合してもよい。この場合、バンプ電極18は、対向基板35とアクティブマトリックス基板17とを接続する接続電極であるとともに、多結晶化合物半導体層2に発生したキャリアの走行方向を一定にする画素電極としても機能する。また、上記変形例1で記載されたように、多結晶化合物半導体層2に積層された電荷阻止層33とアクティブマトリックス基板17とをバンプ電極18にて直接接続してもよい。
(3)上述した実施例では、支持基板25の面上に多結晶化合物半導体層2を形成した後、支持基板25よりも多結晶化合物半導体層2を先に研磨していたが、図25に示すように、多結晶化合物半導体層2よりも支持基板25を先に研磨してもよい。先に支持基板25を全て研磨する場合、多結晶化合物半導体層2に残留する反り力が解放されるので、反りがいくらか戻る。このように、多結晶化合物半導体層2を形成した時点で、多結晶化合物半導体層2と支持基板25との反りが大きい場合に有効である。その他のステップについては、実施例1と同様であるので説明を省略する。
実施例1に係るX線平面検出器を正面視した構成図である。 実施例1に係るX線平面検出器の1画素当たりの構成を示す断面図である。 実施例1に係るX線平面検出器の1画素当たりの等価回路を示す回路図である。 実施例1に係るX線平面検出器の製造の流れを示すフローチャート図である。 実施例1に係る多結晶化合物半導体層を成膜する成膜器の縦断面図である。 実施例1に係るX線平面型検出器の製造ステップを示す縦断面図である。 実施例1に係るX線平面型検出器の製造ステップを示す縦断面図である。 実施例1に係るX線平面型検出器の製造ステップを示す縦断面図である。 実施例1に係るX線平面型検出器の製造ステップを示す縦断面図である。 実施例1に係るX線平面型検出器の製造ステップを示す縦断面図である。 実施例1に係るX線平面型検出器の製造ステップを示す縦断面図である。 実施例1に係るX線平面型検出器の製造ステップを示す縦断面図である。 実施例1に係るX線平面型検出器の製造ステップを示す縦断面図である。 実施例1に係るX線平面型検出器の製造ステップを示す縦断面図である。 実施例2に係るX線平面検出器の製造の流れを示すフローチャート図である。 実施例2に係るX線平面型検出器の製造ステップを示す縦断面図である。 実施例2に係るX線平面型検出器の製造ステップを示す縦断面図である。 実施例2に係るX線平面型検出器の製造ステップを示す縦断面図である。 実施例2に係るX線平面型検出器の製造ステップを示す縦断面図である。 実施例2に係るX線平面型検出器の製造ステップを示す縦断面図である。 実施例2に係るX線平面型検出器のX線検出部の縦断面図である。 実施例2に係るX線平面型検出器のX線検出部の縦断面図である。 本発明の他の実施形態に係るX線平面型検出器のX線検出部の縦断面図である。 本発明の他の実施形態に係るX線平面型検出器のX線検出部の縦断面図である。 本発明の他の実施形態に係るX線平面型検出器の製造の流れを示すフローチャート図である。
符号の説明
1 … X線平面検出器
2 … 多結晶化合物半導体層
5 … 薄膜トランジスタ
17 … アクティブマトリックス基板
18 … バンプ電極
20 … 画素電極
21 … 電荷阻止層
22 … 共通電極
25 … 支持基板
30 … 支持基板
31 … 電荷阻止層

Claims (10)

  1. 格子状に配列された複数のスイッチング素子を含むアクティブマトリックス基板を備えた放射線検出器の製造方法であって、
    放射線を電気信号に変換する多結晶化合物半導体層を支持基板の面上に形成する多結晶化合物半導体層形成ステップと、
    前記多結晶化合物半導体層の表面を研磨する第1研磨ステップと、
    研磨された多結晶化合物半導体層の面上に正孔または電子の侵入を阻止する第1阻止層を形成する第1阻止層形成ステップと、
    前記第1阻止層の面上に導電性の薄膜を形成する導電性薄膜形成ステップと、
    前記多結晶化合物半導体層が形成された面の逆側から前記支持基板を研磨して除去する第2研磨ステップと、
    前記支持基板が除去された側の前記多結晶化合物半導体層の面上に画素電極を形成する画素電極形成ステップと、
    前記アクティブマトリックス基板と前記画素電極とを接続電極を介して接続する基板接続ステップと
    を備えたことを特徴とする放射線検出器の製造方法。
  2. 格子状に配列された複数のスイッチング素子を含むアクティブマトリックス基板を備えた放射線検出器の製造方法であって、
    放射線を電気信号に変換する多結晶化合物半導体層を支持基板の面上に形成する多結晶化合物半導体層形成ステップと、
    前記多結晶化合物半導体層の表面を研磨する第1研磨ステップと、
    研磨された多結晶化合物半導体層の面上に正孔または電子の侵入を阻止する第1阻止層を形成する第1阻止層形成ステップと、
    前記第1阻止層の面上に導電性の薄膜を形成する導電性薄膜形成ステップと、
    前記多結晶化合物半導体層が形成された面の逆側から前記支持基板を研磨して除去する第2研磨ステップと、
    前記支持基板が除去された側の前記多結晶化合物半導体層の面上に正孔または電子の侵入を阻止する第2阻止層を形成する第2阻止層形成ステップと、
    前記第2阻止層の面上に画素電極を形成する画素電極形成ステップと、
    前記アクティブマトリックス基板と前記画素電極とを接続電極を介して接続する基板接続ステップと
    を備えたことを特徴とする放射線検出器の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の放射線検出器の製造方法において、
    前記導電性の薄膜が金または白金の薄膜である
    ことを特徴とする放射線検出器の製造方法。
  4. 格子状に配列された複数のスイッチング素子を含むアクティブマトリックス基板を備えた放射線検出器の製造方法であって、
    導電性の支持基板の面上に正孔または電子の侵入を阻止する第1阻止層を形成する第1阻止層形成ステップと、
    放射線を電気信号に変換する多結晶化合物半導体層を前記第1阻止層の面上に形成する多結晶化合物半導体層形成ステップと、
    前記多結晶化合物半導体層の表面を研磨する第1研磨ステップと、
    前記多結晶化合物半導体層が形成された面の逆側から前記支持基板を研磨して前記支持基板の厚みを薄くする第2研磨ステップと、
    研磨された前記多結晶化合物半導体層の面上に画素電極を形成する画素電極形成ステップと、
    前記アクティブマトリックス基板と前記画素電極とを接続電極を介して接続する基板接続ステップと
    を備えたことを特徴とする放射線検出器の製造方法。
  5. 格子状に配列された複数のスイッチング素子を含むアクティブマトリックス基板を備えた放射線検出器の製造方法であって、
    導電性の支持基板の面上に正孔または電子の侵入を阻止する第1阻止層を形成する第1阻止層形成ステップと、
    放射線を電気信号に変換する多結晶化合物半導体層を前記第1阻止層の面上に形成する多結晶化合物半導体層形成ステップと、
    前記多結晶化合物半導体層の表面を研磨する第1研磨ステップと、
    前記多結晶化合物半導体層が形成された面の逆側から前記支持基板を研磨して前記支持基板の厚みを薄くする第2研磨ステップと、
    研磨された多結晶化合物半導体層の面上に正孔または電子の侵入を阻止する第2阻止層を形成する第2阻止層形成ステップと、
    前記第2阻止層の面上に画素電極を形成する画素電極形成ステップと、
    前記アクティブマトリックス基板と前記画素電極とを接続電極を介して接続する基板接続ステップと
    を備えたことを特徴とする放射線検出器の製造方法。
  6. 請求項4または5に記載の放射線検出器の製造方法において、
    前記第2研磨ステップは、前記支持基板を厚さ0.5mm以下にまで研磨する
    ことを特徴とする放射線検出器の製造方法。
  7. 請求項1から6いずれか1つに記載の放射線検出器の製造方法において、
    前記多結晶化合物半導体層形成ステップは近接昇華法を用いる
    ことを特徴とする放射線検出器の製造方法。
  8. 請求項1から7いずれか1つに記載の放射線検出器の製造方法において、
    前記接続電極は、導電性ペーストをスクリーン印刷することにより形成される
    ことを特徴とする放射線検出器の製造方法。
  9. 請求項1から8いずれか1つに記載の放射線検出器の製造方法において、
    前記多結晶化合物半導体層は、CdTeまたはCdZnTe多結晶化合物半導体である
    ことを特徴とする放射線検出器の製造方法。
  10. 請求項1から9いずれか1つに記載の放射線検出器の製造方法において、
    前記支持基板は、酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、酸化シリコン、窒化シリコン、炭化ケイ素、炭素のうちいずれか1つまたは少なくとも2つ以上を任意の比率で混合したものの焼成体である
    ことを特徴とする放射線検出器の製造方法。
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