JP2006303070A - 二次元画像検出器およびその製造方法 - Google Patents

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弘之 岸原
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Abstract

【課題】均一で欠陥が少なく信頼性の高い二次元画像検出器を歩留まり良く製作する。
【解決手段】 本発明にかかる二次元画像検出器は、画素配列層およびスイッチング素子を含むアクティブマトリクス基板と放射線変換膜を含む対向基板とを、スペーサとしてのビーズを混入したバンプ電極によって接続する。
【効果】 大面積にわたってバンプ電極を等ピッチかつ等厚で配置するのが非常に容易となり、隣接バンプの接触による欠陥のない高品質な二次元画像検出器を歩留まり良く製作することができる。
【選択図】 図5

Description

この発明は、X線等の放射線、可視光、赤外光等の画像を検出できる二次元画像検出器と、その製造方法に関するものである。
従来の二次元検出器は、図7に示すように、放射線に感応し入射線量に対応した電荷信号を直接出力する半導体層33と、前記半導体層33の上部に配置されたバイアス印加用の電極31と、前記半導体層33の下部に格子状に形成された対向基板側画素電極35とからなる対向基板2と、格子状に形成される画素電極223を含むアクティブマトリクス基板3とをバンプ電極4を介して貼り合せた構造となっている。かかる構造を実現する手段として、例えば非特許文献「F.Glasser他Recent developments on a CdTe based X−ray detector for digital radiography/(SPIE Medical Imaging 1997 Proc. Vol./3032 p513−519 ) 」等には、前記対向基板とアクティブマトリクス基板とを、スタッドバンプ工程によって形成したインジウムなどのメタル材料により接続する技術が開示されている。
従来の発明には、隣接する前記バンプ電極同士が接触することにより欠陥画素が発生するという第1の課題がある。すなわち、前記バンプ電極を形成するために、アクティブマトリクス基板上に加熱されたインジウムなどのメタル材料を極微量ずつ50μm〜200μmの等間隔で配置する必要があるが、前記メタル材料の量やピッチが均一であったとしても、前記アクティブマトリクス基板と前記対向基板とを、両基板の間に前記バンプ電極を形成配置した状態で加圧接続する際に、前記両基板を平行に保つことが非常に困難となり、一部の前記バンプ電極がつぶれ、隣接する前記バンプ電極同士が接触することにより欠陥画素が発生する要因となっている。
さらに、前記半導体層の実質的な有感面積が不均一となり、画像ムラが発生するという第2の課題がある。すなわち、実質的な前記半導体層の有感面積は前記各バンプ電極と前記半導体層との接触面積および隣接する前記各バンプ電極間の距離に関係しているため、前記メタル材料の量および加圧接続時の圧力等の違いにより、前記バンプ電極と前記半導体層との接触面積およびピッチが不均一になることに起因して、実質的な有感面積が不均一となっている。
本発明は、上記第1乃至第2の課題を解決し、隣接する前記バンプ電極同士が接触することによる欠陥画素の発生を防止することにより、積特に大面積の均一な有感面を有する検出器を歩留良く製作することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために次のような構成をとる。すなわち請求項1に記載の二次元画像検出器は、格子状に配列された複数のスイッチング素子と、前記スイッチング素子に接続され電荷蓄積容量を有する画素配列層と、前記画素配列層のほぼ全面に対向して形成される電極部と、前記画素配列層および前記電極部の間に形成され、光もしくは放射線を電気信号に変換する半導体層とを備えている二次元画像検出器において、前記画素配列層および前記スイッチング素子を含むアクティブマトリクス基板と、前記電極部および前記半導体層を含む対向基板とを備えており、前記アクティブマトリクス基板の画素配列層と、前記対向基板の半導体層とが対向するように両基板が配置されると共に、前記両基板はスペーサとしてのビーズが混入したバンプ電極によって接続されることを特徴とする。
また、請求項2に記載の二次元画像検出器は、請求項1記載の二次元画像検出器であって、前記バンプ電極は、導電性ペーストをスクリーン印刷することにより形成されることを特徴とする。
また、請求項3に記載された二次元画像検出器は、請求項1乃至2のいずれかに記載の二次元画像検出器であって、前記半導体層が、CdTeもしくはCdZnTeであることを特徴とする。
また、請求項4に記載された二次元画像検出器の製造方法は、格子状に配列された複数のスイッチング素子と、前記スイッチング素子に接続され電荷蓄積容量を有する画素配列層と、前記画素配列層のほぼ全面に対向して形成される電極部と、前記画素配列層および前記電極部の間に形成され、光もしくは放射線を電気信号に変換する半導体層とを備えている二次元画像検出器の製造方法において、前記画素配列層および前記スイッチング素子を含むアクティブマトリクス基板を作成する第一の工程と、前記電極部および前記半導体層を含む対向基板を作成する第二の工程と、前記アクティブマトリクス基板の前記画素配列層と前記対向基板の前記半導体層とが対向して両基板が配置されるように、前記両基板の前記画素配列層および前記半導体層を、スペーサとしてのビーズが混入したバンプ電極によって接続する第三の工程とを含んでいることを特徴とする。
本発明の作用は次の通りである。すなわち、請求項1に記載の発明によれば、前記各バンプ電極にはスペーサとしてのビーズが混入しているから、両基板の間に前記各バンプ電極を形成配置した状態で両基板を加圧することにより、前記ビーズの直径に相当する隙間が基板全体に渡って確保されるために、前記両基板がほぼ平行に保たれる。かかる作用によって、請求項1に記載の発明は前記第1の課題を解決することができる。すなわち、一部の前記バンプ電極がつぶれ、隣接する前記バンプ電極同士が接触することによる欠陥画素の発生がなく、欠陥のない高品質な画素アレイを提供できるという効果を奏する。
また、請求項2に記載の発明は次のような作用を奏する。すなわち、前記バンプ電極は導電性ペーストを用いてスクリーン印刷によって形成しているから、前記バンプ電極は、スクリーン印刷の工程で使用するホトマスクのパターンに忠実な形状で形成される。かかる作用によって、請求項2に記載の発明は前記第1の課題を解決できることに加え、前記第2の課題を解決することができる。すなわち、前記バンプ電極と前記半導体層との接触面積およびピッチが均一になるので、実質的な前記半導体層の有感面積が均一となり、画像ムラが発生しないという効果を奏する。また、大面積にわたってバンプ電極を等ピッチで配置するのが非常に容易となるという効果を奏する。さらに、隣接するバンプ電極間に等間隔の隙間が確保されることとなり、隣接バンプの接触による欠陥のない高品質な画素アレイを提供できるという効果を奏する。
また、請求項3に記載の発明は次のような作用を奏する。すなわち、前記半導体層はCdTeもしくはCdZnTeであるから、低線量の放射線が入射した場合であっても入射線量に比例したキャリアが発生し、当該キャリアがバンプ電極を通じて読み出される。かかる作用によって、前記第1乃至2の課題を解決できることに加え、より低線量の放射線での画像収集が可能となるという効果を奏する。
また、請求項4に記載の発明によれば、二次元画像検出器は次のような工程で製造される。すなわち、第一の工程によって前記画素配列層を含むアクティブマトリクス基板が作成され、第二工程によって半導体層を含む対向基板が作成され、第三の工程によって、前記アクティブマトリクス基板の画素配列層と前記対向基板の半導体層とが対向して両基板が配置されるように、前記両基板の画素配列層および半導体層を、前記バンプ電極によって接続される。かかる工程で製造された二次元画像検出器は、前記第1乃至第2の課題を解決することができる。
「F.Glasser他Recent developments on a CdTe based X−ray detector for digital radiography/(SPIE Medical Imaging 1997 Proc. Vol./3032 p513−519 ) 」
本発明に係る二次元画像検出器の一実施例を、図1乃至図6を参照しながら説明する。図1は、本発明の二次元画像検出器1を製造する第一の製造工程を示す図である。図2は、本発明の二次元画像検出器1を製造する第二の製造工程を示す図である。図3は、本発明の二次元画像検出器1を製造する第三の製造工程を示す図である。図4は、本発明の二次元画像検出器1を製造する第四の製造工程を示す図である。図5は、本発明の二次元画像検出器1の動作原理を示す図である。図6は、本発明の二次元画像検出器1の有感面積を説明する概念図である。
以下図1乃至図4を参照して、本願発明にかかる二次元画像検出器1の製造工程を第一乃至第四の工程に分けて説明する。
図1を参照して、本願発明にかかる二次元画像検出器1を製造する第一の工程、すなわちアクティブマトリクス基板2を形成する工程を説明する。前記絶縁基板21には、無アルカリガラス基板(例えばコーニング社製#7059や#1737)を用い、その上にTa(タンタル)、Al(アルミニウム)、Mo(モリブテン)等の金属膜からなるゲート電極224および基準電位電極25を形成する。前記ゲート電極224および前記基準電位電極25は、前記金属膜をスパッタ蒸着で約4000オームストロングの厚さに成膜スクリーンされる。
次に、SiNx(窒化シリコン)やSiOx(酸化シリコン)をCVD(Chemical Vapor Deposition )法で厚さ約3500オームストロングに成膜して、第一絶縁層23を形成する。前記第一絶縁層23は、ゲート絶縁膜として作用する他、画素電極223および基準電位電極25との関係において電荷蓄積容量を有する画素配列層22を形成する。なお、前記第一絶縁層23には、SiNxやSiOxだけでなく、ゲート電極224および画素電極223を陽極酸化した陽極酸化膜が併用される場合もある。
次に、a−SiをCVD法で約1000オームストロングに成膜した後、不純物を拡散させてn+層とし、所望の形状にスクリーン印刷してチャネル部227を形成する。
次に、Ta、Al、Ti(チタン)等の金属膜からなるドレイン電極226と画素電極223とが形成される。前記ドレイン電極226および画素電極223は、前記金属膜をスパッタ蒸着で約4000オームストロング厚に成膜される。上記のとおり形成された前記第一絶縁層23、前記画素電極223、前記ゲート電極224、前記ドレイン電極226、およびに前記チャネル部227よって、スイッチング素子222を構成する。なお、画素電極223にITO(Indiumu Tin Oxide )などの透明電極を使用することも可能である。
更にその後、画素電極223の開口部以外の領域を絶縁保護する目的で第二絶縁層24を形成する。前記第二絶縁層24は、SiNxやSiOxの絶縁膜をCVD法で約6000オームストロング厚に成膜される。また、前記第二絶縁層24には、無機膜の他にアクリルやポリイミド等の有機膜を使用することも可能である。
以上のように、アクティブマトリクス基板2が形成される。なお、ここでは、スイッチング素子222として、アモルファスシリコン(a−Si)を用いた逆スタガ構造のTFT素子を用いたが、これに限定されるものではなく、ポリシリコン(p−Si)を用いても良いし、スタガ構造にしても良い。
次に、図2を参照して、本願発明にかかる二次元画像検出器1を製造する第二の工程、すなわち前記アクティブマトリクス基板2上に前記バンプ電極4をスクリーン印刷により形成する工程について説明する。
図2(a)に示すように、上述のプロセスで製造された前記アクティブマトリクス基板2上にメタルマスク13を配置する。前記メタルマスク13には、前記アクティブマトリクス基板2に形成された前記各画素電極223の位置に対応した貫通穴14が設けられている。前記貫通穴14は、前記画素電極223の開口部(第二絶縁層24で覆われていない部分)と略同一形状に形成されている。なお、前記メタルマスク13に前記貫通穴14を精度良く形成するために、前述の第二絶縁層24を形成する工程と同様に、ホトリソグラフィーなどの技術によりパターン形成することができる。なお、前記貫通穴14の形状は、前記画素電極223の開口部と略同一形状としたが、前記画素電極223と同一のピッチである限りにおいて、種々変更可能である。
次に、図2(b)に示すように、前記メタルマスク13の一端にスキージ42を配置し、前記スキージ42と前記メタルマスク13との接触部分にスペーサとしてのビーズ411を混入した導電性ペースト41を配置する。
前記ビーズ411は、直径3乃至10μmの球状であって、プラスチック、ガラス、金属などの物質により構成されており、前記導電性ペースト41に対する前記ビーズ411の体積含有率を約0.1乃至1.0%とした。本実施例において前記含有率を選択すると、全体の約60%の前記バンプ電極4に前記ビーズ411が少なくとも1乃至6個程度混入し、前記アクティブマトリクス基板2と対向基板3とを加圧接続する際に均一な隙間を確保できることが分かった。また、本実施例の前記ビーズ411の直径は、前記画素電極22付近における前記第二絶縁層の厚みより少なくとも大きいことを条件として選択した。また、ビーズ411の材質としてプラスチック、ガラス、金属を例示したが、前記二次元画像検出器1を製造する工程において前記導電性ペースト41がとりうる温度範囲で固体であるという条件下で種々選択可能である。さらに、本実施例においてはビーズ411の直径は3乃至10μmであることが望ましいとしたが、接合対象である前記画素電極22と対向基板3との間に存するもの(本実施例においては前記第二絶縁層24)より厚いことを条件として種々選択可能である。また、前記導電性ペースト41に対する前記ビーズ411の体積含有率を約0.1乃至1.0%としたが、前記各バンプ電極4の体積と厚さとの関係によって前記体積含有率を変化させるべきであって、全体の約60%以上の前記バンプ電極4に前記ビーズ411が少なくとも1個混入することを条件として、その含有率を適宜変更することができる。
一方、前記導電性ペースト41は、例えばゴムを主成分とした母材に、カーボンを主成分とした導電性材料と常温で放置することにより有機物質が徐々に揮発して硬化するバインダー樹脂とを配合したものである。また、前記導電性ペースト41に含まれる導電性材料については、導電性を有していれば適宜材料を選択しても良い。例えば、母材の主成分をゴムと例示したが、その他の高分子材料でも良い。また、バインダー樹脂についても、必ずしも樹脂に限定されず、接着性および硬化性を有する素材の混合物であっても良い。また、前記導電性ペースト41には、例えば前記バインダー樹脂のように常温で放置することにより有機物質が徐々に揮発して硬化する素材が含まれていることが望ましいが、温度変化を与えることにより硬化する物質が含まれていても良い。
次に、図2(c)に示すように、前記スキージ42を前記アクティブマトリクス基板2に押し付けながら移動させることにより、前記導電性ペースト41が前記貫通穴14を通って前記画素電極223上に転移される。前記スキージ42を前記メタルマスク13全域に渡って移動させることにより、前記アクティブマトリクス基板2上に形成された全ての前記画素電極223上に前記バンプ電極4が形成される。
次に、図3を参照して、本願発明にかかる二次元画像検出器1を製造する第三の工程、すなわち対向基板3を製造する工程について説明する。図3に示すように、一方側の面のほぼ全体にITO、Au(金)等の導電膜からなる上部バイアス電極31が形成される。但し、可視光により画像を検出する二次元画像検出器とする場合は、上記上部バイアス電極31には、可視光に対して透過性を有するITO電極を用いる必要がある。
次に、前記上部バイアス電極31上のほぼ全面に、電荷阻止層32として、例えばZnTeなどからなるp型の半導体層が形成される。さらにその上に、i型の半導体により半導体層33が形成される。前記半導体層33は、CdTeやCdZnTeの多結晶膜をMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition )法を用いて約数百μmの厚みで形成することにより形成される。なお、CdTeやCdZnTeの多結晶膜の成膜方法としては、MOCVD法の他に、近接昇華法、ペースト印刷・焼成法などを用いることができる。
その後、第二電荷阻止層34として、例えばCdSなどからなるn型の半導体層を形成する。
上記のような構造の対向基板3は、第一電荷阻止層(p型の半導体層)32と第二電荷阻止層(n型の半導体層)34とに、光導電性を有するi型の半導体層33が挟まれた構造、すなわちPlN接合型の阻止型フォトダイオード構造を有している。従って、X線が照射されない時の暗電流が低減され、S/N比(X線に対する感度)の優れたセンサ特性を示すことができる。
なお、第一電荷阻止層32や第二電荷阻止層34の存在の是非、あるいは材料や構造は限定されるものではなく、必要に応じて種々の材料や組み合わせが可能である。例えば、PlN接合の他にも、ショットキー接合、MlS(Metal−Insulator Semiconductor )接合などが可能である。さらに、要求される特性に応じて、第一電荷阻止層32または第二電荷阻止層34の一方、あるいは両者を省略することも可能である。
そして、図4を参照して、本願発明にかかる二次元画像検出器1を製造する第四の工程、すなわち前記アクティブマトリクス基板2と前記対向基板3とを前記バンプ電極4により貼り合わせる工程について説明する。
図4に示すように、前記アクティブマトリクス基板2と前記対向基板3とを貼り合わせて常温で放置することにより、前記バインダー樹脂の接着作用およびカーボンによる導電作用によって、両基板2,3が電気的および機械的に接続され、二次元画像検出器1が完成する。
従って、前記アクティブマトリクス基板2の耐熱温度以上の成膜温度が要求される半導体材料であっても、前記アクティブマトリクス基板2上に直接成膜しないので、容易に前記二次元画像検出器1の前記半導体層33として使用することが可能になる。
この結果、MOCVD法、近接昇華法、ペースト印刷・焼成法などの成膜手段により、400度以上の成膜温度で成膜された多結晶性のCdTeやCdZnTeを、前記半導体層33の材料として用いることができる。これにより、前記半導体層33としてa−Seを用いた二次元画像検出器に比べてX線に対する感度が向上し、より低線量での透視撮影画像の取得が可能となる。
なお、本実施例においては前記ビーズ411を混入した前記導電性ペースト41をスクリーン印刷で転移する製造態様を例示したが、前記ビーズ411を混入したインジウムなどのメタル材料で構成されるバンプをポッティングなど既知の手法により配置形成した後に加圧接続させる方法により製造しても良い。
次に、図5および図6を参照して、前述のとおり製造された前記二次元画像検出器1の動作を説明する。図5において、前記入射放射線7は、前記対向基板3を構成する前記上部バイアス電極31および前記第一電荷阻止層32を透過して前記半導体層33に達し、放射線強度に応じた前記電子正孔対8を生成する。前記生成された電子正孔対8のうち負電荷については、前記バイアス電源9から前記上部バイアス電極31を介して印加されたバイアス電圧により前記第二電荷阻止層34および前記バンプ電極4を介して前記画素電極223へ移動され、前記電荷蓄積容量に蓄積される。
前記電荷蓄積容量に蓄積された負電荷は、前記ゲート電極224をオンすることにより、前記ドレイン電極226を介して前記増幅器11に入力される。前記前記増幅器11は、例えば電流−電圧変換を伴う増幅回路を構成しており、入力された電荷量に比例した電圧を出力する。前記出力された電圧は、A/D変換器12に入力され、デジタル値に変換される。前記デジタル値を全ての画素について収集し、図示しないモニタに表示することにより、前記被検体の陰影画像を表す放射線撮影画像として観察することができる。
このとき、前記バイアス電圧により生ずる電気力線311は、図6に示すように、前記上部バイアス電極31と前記バンプ電極4の間に形成され、前記対向基板3のうち、前記電気力線311が生じている部分に発生した前記電子正孔対8の負電荷のみが前記バンプ電極4へ移動する。従って、前記電気力線311が生じている部分の面積が一画素当たりの有感面積312となるので、等間隔に配置されたバンプ電極4により前記対向基板3の全面に渡って均一な放射線感度が得られる。
以上本実施例に係る二次元画像検出器について詳述したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形可能であることはいうまでもない。
本発明の二次元画像検出器1を製造する第一の製造工程を示す図である。 本発明の二次元画像検出器1を製造する第二の製造工程を示す図である。 本発明の二次元画像検出器1を製造する第三の製造工程を示す図である。 本発明の二次元画像検出器1を製造する第四の製造工程を示す図である。 本発明の二次元画像検出器1の動作原理を示す図である。 本発明の二次元画像検出器1の有感面積を説明する概念図である。 従来技術に係る二次元画像検出器の構造を説明する概念図である。
符号の説明
1 二次元画像検出器
2 アクティブマトリクス基板
3 対向基板
4 バンプ電極
5 コネクタ
6 画像読取制御基板
7 入射放射線
8 電子正孔対
9 バイアス電源
11 増幅器
12 A/D変換器
13 メタルマスク
14 メタルマスクの開口部
21 絶縁基板
22 画素配列層
23 第一絶縁層
24 第二絶縁層
25 基準電位電極
31 上部バイアス電極
32 第一電荷阻止層
33 半導体層
34 第二電荷阻止層
35 対向基板側画素電極
41 導電性ペースト
42 スキージ
221 電極配線
222 スイッチング素子
223 画素電極
224 ゲート電極
226 ドレイン電極
227 チャネル部
311 電気力線
312 有感面積
411 ビーズ

Claims (4)

  1. 格子状に配列された複数のスイッチング素子と、前記スイッチング素子に接続され電荷蓄積容量を有する画素配列層と、前記画素配列層のほぼ全面に対向して形成される電極部と、前記画素配列層および前記電極部の間に形成され、光もしくは放射線を電気信号に変換する半導体層とを備えている二次元画像検出器において、前記画素配列層および前記スイッチング素子を含むアクティブマトリクス基板と、前記電極部および前記半導体層を含む対向基板とを備えており、前記アクティブマトリクス基板の画素配列層と、前記対向基板の半導体層とが対向するように両基板が配置されると共に、前記両基板はスペーサとしてのビーズが混入したバンプ電極によって接続されることを特徴とする二次元画像検出器。
  2. 前記バンプ電極は、導電性ペーストをスクリーン印刷することにより形成されることを特徴とする請求項1に記載の二次元放射線検出器。
  3. 前記半導体層が、CdTeもしくはCdZnTeであることを特徴とする請求項1乃至2に記載の二次元画像検出器。
  4. 格子状に配列された複数のスイッチング素子と、前記スイッチング素子に接続され電荷蓄積容量を有する画素配列層と、前記画素配列層のほぼ全面に対向して形成される電極部と、前記画素配列層および前記電極部の間に形成され、光もしくは放射線を電気信号に変換する半導体層とを備えている二次元画像検出器の製造方法において、前記画素配列層および前記スイッチング素子を含むアクティブマトリクス基板を作成する第一の工程と、前記電極部および前記半導体層を含む対向基板を作成する第二の工程と、前記アクティブマトリクス基板の前記画素配列層と前記対向基板の前記半導体層とが対向して両基板が配置されるように、前記両基板の前記画素配列層および前記半導体層を、スペーサとしてのビーズが混入したバンプ電極によって接続する第三の工程とを含んでいることを特徴とする二次元画像検出器の製造方法

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