JP3545247B2 - 二次元画像検出器 - Google Patents

二次元画像検出器 Download PDF

Info

Publication number
JP3545247B2
JP3545247B2 JP05614499A JP5614499A JP3545247B2 JP 3545247 B2 JP3545247 B2 JP 3545247B2 JP 05614499 A JP05614499 A JP 05614499A JP 5614499 A JP5614499 A JP 5614499A JP 3545247 B2 JP3545247 B2 JP 3545247B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
dimensional image
image detector
active matrix
divided
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP05614499A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000022120A (ja
Inventor
良弘 和泉
修 寺沼
敏幸 佐藤
敏 徳田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Sharp Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp, Sharp Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP05614499A priority Critical patent/JP3545247B2/ja
Priority to US09/298,169 priority patent/US6342700B1/en
Publication of JP2000022120A publication Critical patent/JP2000022120A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3545247B2 publication Critical patent/JP3545247B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/08Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof in which radiation controls flow of current through the device, e.g. photoresistors
    • H01L31/10Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof in which radiation controls flow of current through the device, e.g. photoresistors characterised by potential barriers, e.g. phototransistors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/14665Imagers using a photoconductor layer
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L27/00Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate
    • H01L27/14Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation
    • H01L27/144Devices controlled by radiation
    • H01L27/146Imager structures
    • H01L27/14683Processes or apparatus peculiar to the manufacture or treatment of these devices or parts thereof

Landscapes

  • Power Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Hardware Design (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)
  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線などの放射線、可視光、赤外光などの画像を検出できる二次元面像検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、放射線の二次元面像検出器として、X線を感知して電荷(電子−正孔)を発生する半導体センサーを二次元状に配置し、これらのセンサーにそれぞれ電気スイッチを設けて、各行毎に電気スイッチを順次オンにして各列毎にセンサーの電荷を読み出すものが知られている。このような放射線二次元画像検出器は、例えば、文献「D.L.Lee,et al., “A New Digital Detector for Projection Radiography ”, SPIE, 2432, pp.237−249,1995 」、「L.S.Jeromin, et al.,“Application of a−Si Active−Matrix Technology in a X−Ray Detector Panel”, SID 97 DIGEST, pp.91−94, 1997 」、および特開平6−342098号公報などに具体的な構造や原理が記載されている。
【0003】
以下、前記従来の放射線二次元画像検出器の構成と原理について説明する。
【0004】
図12は、前記従来の放射線二次元画像検出器の構造を模式的に示した説明図である。また、図13は、図12の1画素当たりの構成を示した断面図である。
【0005】
前記放射線二次元画像検出器は、図12および図13に示すように、ガラス基板51上にXYマトリクス状の電極配線(ゲート電極52とソース電極53)、薄膜トランジスタ(TFT)54、電荷蓄積容量(Cs)55などが形成されたアクティブマトリクス基板を備えている。また、このアクティブマトリクス基板上には、そのほぼ全面に、光導電膜56、誘電体層57および上部電極58が形成されている。
【0006】
前記電荷蓄積容量55は、電荷蓄積容量電極(Cs電極)59と、前記薄膜トランジスタ54のドレイン電極に接続された画素電極60とが、絶縁層61を介して対向している構成である。
【0007】
前記光導電膜56には、X線などの放射線が照射されることで電荷(電子−正孔)が発生する半導体材料が用いられるが、前記文献によれば、暗抵抗が高く、X線照射に対して良好な光導電特性を示すアモルファスセレニウム(a−Se)が用いられている。この光導電膜(a−Se)56は、真空蒸着法によって300〜600μmの厚みで形成されている。
【0008】
また、前記アクティブマトリクス基板は、液晶表示装置を製造する過程で形成されるアクティブマトリクス基板を流用することが可能である。例えば、アクティブマトリクス型液晶表示装置(AMLCD)に用いられるアクティブマトリクス基板は、アモルファスシリコン(a−Si)やポリシリコン(p−Si)によって形成された薄膜トランジスタ(TFT)や、XYマトリクス電極、電荷蓄積容量(Cs)を備えた構造になっている。したがって、若干の設計変更を行うだけで、放射線二次元画像検出器用のアクティブマトリクス基板として利用することが容易である。
【0009】
次に、前記構造の放射線二次元画像検出器の動作原理について説明する。
【0010】
前記a−Se膜などの光導電膜56に放射線が照射されると、光導電膜56内に電荷(電子−正孔)が発生する。図12および図13に示すように、光導電膜56と電荷蓄積容量(Cs)55とは電気的に直列に接続された構造になっているので、上部電極58と電荷蓄積容量電極(Cs電極)59との間に電圧を印加しておくと、光導電膜56で発生した電荷(電子−正孔)がそれぞれ+電極側と−電極側に移動し、その結果、電荷蓄積容量(Cs)55に電荷が蓄積される仕組みになっている。なお、光導電膜56と電荷蓄積容量(Cs)55との間には、薄い絶縁層からなる電荷阻止層62が形成されており、これが一方側からの電荷の注入を阻止する阻止型フォトダイオードの役割を果たしている。
【0011】
前記の作用で、電荷蓄積容量(Cs)55に蓄積された電荷は、ゲート電極G1,G2,G3,…,Gnの入力信号によって薄膜トランジスタ(TFT)54をオープン状態にすることで、ソース電極S1,S2,S3,…,Snより外部に取り出すことが可能である。電極配線(ゲート電極52とソース電極53)、薄膜トランジスタ(TFT)54、および電荷蓄積容量(Cs)55などは、すべてXYマトリクス状に設けられているため、ゲート電極G1,G2,G3,…,Gnに入力する信号を線順次に走査することで、二次元的にX線の画像情報を得ることが可能となる。
【0012】
なお、前記二次元画像検出器が、使用する光導電膜56がX線などの放射線に対する光導電性だけでなく可視光や赤外光に対しても光導電性を示す場合は、可視光や赤外光の二次元画像検出器としても作用する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来の放射線二次元画像検出器では、光導電膜56としてa−Seを用いている。このa−Seは、アモルファス材料特有の光電流の分散型伝導特性を有していることから応答性が悪く、また、X線に対する感度(S/N比)が十分でないため、長時間X線を照射して電荷蓄積容量(Cs)55を十分に充電してからでないと情報を読み出すことができないといった欠点を持ち合わせている。
【0014】
また、X線の照射時の漏れ電流が原因で生じる、電荷蓄積容量(Cs)55への電荷の蓄積の防止、およびリーク電流(暗電流)の低減や高電圧保護の目的で、光導電膜(a−Se)56と上部電極58との間に誘電体層57が設けられている。しかし、この場合、この誘電体層57に残留する電荷を1フレーム毎に除去するシーケンスが付加される必要があるため、前記放射線二次元画像検出器は静止画の撮影にしか利用することができないといった問題を有していた。
【0015】
これに対し、動画に対応した面像データを得るためには、a−Seの代わりに、結晶(もしくは多結晶)材料で、かつX線に対する感度(S/N比)の優れた光導電膜56を利用する必要がある。光導電膜56の感度が向上すれば、短時間のX線照射でも電荷蓄積容量(Cs)55を十分に充電できるようになり、また、光導電膜56に高電圧を印加する必要がなくなるため、誘電体層57自身も不要となる。
【0016】
このような、X線に対する感度が優れた光導電材料としては、CdTeやCdZnTeなどが知られている。一般に、X線の光電吸収は吸収物質の実効原子番号の5乗に比例するため、例えば、Seの原子番号が34、CdTeの実効原子番号が50とすると、約6.9倍の感度の向上が期待できる。ところが、前記放射線二次元画像検出器の光導電膜として、a−Seの代わりにCdTeやCdZnTeを利用しようとすると、以下のような問題が生じる。
【0017】
従来のa−Seの場合、成膜方法としては真空蒸着法を用いることができ、この時の成膜温度は常温で可能なため、上述したアクティブマトリクス基板上への成膜が容易であった。これに対して、CdTeやCdZnTeの場合は、MBE(Morlecular Beam Epitaxy )法やMOCVD(Metal Organic Chemical VaporDeposition )法による成膜法が知られており、特に大面積基板への成膜を考慮するとMOCVDが適した方法と考えられる。
【0018】
しかしながら、MOCVD法でCdTeやCdZnTeを成膜する場合、原料である有機カドミウム(DMCd)の熱分解温度が約300℃、有機テルル(DETeやDiPTe)の熱分解温度が各々約400℃、約350℃であるため、成膜には約400℃の高温が要求される。
【0019】
一般に、アクティブマトリクス基板に形成されている前述の薄膜トランジスタ(TFT)は、半導体層としてa−Si膜やp−Si膜を用いているが、半導体特性を向上させるために300〜350℃程度の温度で水素(H)を付加しながら成膜されている。このようにして形成されるTFT素子の耐熱温度は約300℃であり、TFT素子をこれ以上の高温に曝すとa−Si膜やp−Si膜から水素が抜け出し半導体特性が劣化してしまう。
【0020】
したがって、上述のアクティブマトリクス基板上に、MOCVD法を用いてCdTeやCdZnTeを成膜することは、成膜温度の観点から事実上困難であった。
【0021】
本発明は、上記の問題点に臨みてなされたもので、アクティブマトリクス基板上に300℃以下の低温でCdTeやCdZnTeなどの半導体材料を形成することにより、応答性がよく、動画像にも対応できる二次元画像検出器を提供することを課題とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1記載の二次元画像検出器は、格子状に配列された電極配線と、各格子点毎に設けられた複数のスイッチング素子と、該スイッチング素子を介して前記電極配線に接続される画素電極を含む電荷蓄積容量とからなる画素配列層と、前記画素配列層のほぼ全面に対向して形成される電極部と、前記画素配列層および電極部の間に形成され、光導電性を有する半導体層とを備えた二次元画像検出器において、前記画素配列層を含むアクティブマトリクス基板と、前記電極部および半導体層を含む対向基板とを備え、前記アクティブマトリクス基板の画素配列層と前記対向基板の半導体層とが対向するように両基板が配置されるとともに、該両基板の前記電荷蓄積容量と前記半導体層とが導電性材料によって電気的に接続されてなり、前記アクティブマトリクス基板と前記対向基板との少なくとも一方の基板は、複数に分割されていることを特徴としている。
【0023】
さらに、請求項2記載の二次元画像検出器は、上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明において、上記導電性材料は、上記画素配列層および上記半導体層の対向面の法線方向にのみ導電性を有する異方導電性材料であることを特徴としている。
【0024】
上記請求項1の構成によれば、画素配列層を含むアクティブマトリクス基板と、電極部および半導体層を含む対向基板とを、導電性材料によって接続することで、前記アクティブマトリクス基板と対向基板とを別々に作成することが可能となっている。
【0025】
この点に関し、従来では、既に画素配列層が形成されている基板上に半導体層を形成していたため、半導体層の形成時に該画素配列層のスイッチング素子に対して悪影響を与える熱処理を必要とする半導体材料を使用することができなかった。しかし、上記の構成により、アクティブマトリクス基板と対向基板とを別々に作成することが可能となるので、従来ではスイッチング素子の耐熱温度の観点から使用できなかった材料を上記半導体層として使用することが可能になる。
【0026】
ここで、通常、アクティブマトリクス基板は、その製造過程において、半導体層の微細加工などの高度な製造技術を必要としているため、該アクティブマトリクス基板の大面積化に伴って製造工程での歩留まりが急激に低下し、生産コストが上昇してしまうという課題を有している。
【0027】
また、対向基板においては、例えば、該対向基板自身を半導体結晶ウエハーで形成する場合に、ウエハーの大面積化が難しいといった課題を有している。さらに、別の支持基板上に半導体膜を成膜する場合においても、100μm以上の膜厚の半導体膜を必要とするため、大面積化に伴う膜応力により、膜剥がれや、膜厚および膜質の面内ばらつきの増大というような成膜不良が発生し易い。従って、急激に歩留まりか低下して生産コストが上昇してしまうといった課題も有している。
【0028】
このような点に関し、本発明の請求項1に記載の二次元画像検出器は、アクティブマトリクス基板および対向基板のうち少なくとも一方の基板を複数に分割した構成であるので、分割されて小型化された各基板を、歩留まり良く安価に製造することが可能となっている。
【0029】
これにより、アクティブマトリクス基板、または対向基板が大面積化されても、歩留りを低下させることなく、生産コストの上昇を抑えた二次元画像検出器を提供することができる。
【0030】
なお、このときに複数に分割する基板は、アクティブマトリクス基板だけであっても対向基板だけであっても良く、また両基板ともに分割しても構わない。この場合には、それぞれ分割する度合いに応じてコストダウンが可能になる。
【0031】
また、上記二次元画像検出器は、アクティブマトリクス基板と対向基板とが導電性材料によって電気的に接続された構成となっているが、面内での隣接画素間のクロストークを防ぐために、請求項2に記載の二次元画像検出器の構成のように、上記導電性材料としては、面内方向には絶縁されて、上下方向(アクティブマトリクス基板の画素配列層、および対向基板の半導体層の対向面の法線方向)にのみ導電性を示す異方導電性材料を用いることが好ましい。特に、同時に両基板を機械的に接着できる材料が好ましく、このような異方導電性材料としては、例えば、接着剤中に導電粒子を分散させた異方導電性接着剤が有望である。
【0032】
なお、上記のような異方導電性接着剤は、通常、アクティブマトリクス基板と対向基板とに挟み込んで、10〜30kgf/cmの加圧を行った状態で接着剤を硬化させるというプロセスを必要とする。これは、安定した導通を得るために異方導電性接着剤中に分散されている導電粒子をある程度変形させて、電極と導電粒子との接触面積を増加させる必要があるからである。
【0033】
しかしながら、このような異方導電性接着剤で大面積の基板を貼り合わせようとすると、面積に比例して非常に大きな加圧力と、加圧力の均一性とが必要になり、そのためのプレス装置も極めて大掛かりなものとなってしまう。例えば、20kgf/cmの加圧を必要とする異方導電性接着剤で、430mm×350mmの面積の基板を貼り合わせようとすると、約30000kgfもの加圧が必要になる。
【0034】
ところが、アクティブマトリクス基板と対向基板とのうち、少なくとも一方の基板を分割して貼り合わせることにより、分割する枚数に応じて加圧力を低減することが可能になる。例えば、後述する発明の実施の形態でも述べるが、対向基板を12枚に分割して順次貼り合わせていくことで、分割された対向基板1枚当たりを貼り合わせる際に必要なプレス力は、約2500kgfで済む。このように、加圧力を1桁以上低減することができるとともに、それに伴って加圧装置の小型化も可能にしている。また、分割された対向基板1枚当たりの面積も1/12となるため、面内での加圧の均一性も得やすくなっている。
【0035】
請求項3記載の二次元画像検出器は、上記の課題を解決するために、請求項1または2に記載の発明において、前記半導体層は、放射線に対して感度を有することを特徴としている。
【0036】
上記の構成によれば、上記半導体層は放射線に対して感度を有するので、放射線に対する二次元画像検出器を実現することが可能となっている。
【0037】
請求項4記載の二次元画像検出器は、上記の課題を解決するために、請求項3に記載の発明において、前記半導体層は、CdTeもしくはCdZnTe化合物半導体であることを特徴としている。
【0038】
上記の構成によれば、上記半導体層として、CdTeもしくはCdZnTe化合物半導体が用いられている。
【0039】
これにより、これまで用いられてきたa−Seからなる半導体層と比較して、放射線に対する感度が向上し、動画の撮影が可能となる。
【0040】
請求項5記載の二次元画像検出器は、上記の課題を解決するために、請求項1乃至4の何れかに記載の発明において、前記アクティブマトリクス基板が複数に分割されているとともに、該複数に分割されたアクティブマトリクス基板は、同一の配線パターンを有する複数のマザー基板から形成されており、該アクティブマトリクス基板の配置位置に応じてマザー基板の所定の箇所を切断することにより形成されていることを特徴としている。
【0041】
上記の構成によれば、前記複数に分割されたアクティブマトリクス基板は、該基板の配置位置に応じて同一配線パターンを有するマザー基板の所定の箇所を切断することによって形成されている。
【0042】
これにより、複数に分割されたアクティブマトリクス基板の配置位置に応じた、専用の配線パターンを有する基板を製造する必要がないので、コストダウンが可能となる。
【0043】
請求項6記載の二次元画像検出器は、上記の課題を解決するために、請求項1乃至5の何れかに記載の発明において、前記対向基板は、光導電性を有する半導体層自身が支持基板であることを特徴としている。
【0044】
上記の構成によれば、前記対向基板は、光導電性を有する半導体層自身を支持基板としている。
【0045】
これにより、ブリッジマン法やグラディエントフリーズ法、トラベルヒーティング法などによって得られる結晶性半導体基板を、容易に利用することが可能となる。
【0046】
請求項7記載の二次元画像検出器は、上記の課題を解決するために、請求項1乃至6の何れかに記載の発明において、前記対向基板は、検出する光や放射線を透過する基板を支持基板とし、該支持基板上に光導電性を有する半導体膜が形成されていることを特徴としている。
【0047】
上記の構成によれば、前記対向基板は、検出する光や放射線を透過する基板を支持基板とし、該支持基板上に光導電性を有する半導体膜が形成されている。
【0048】
これにより、対向基板自身の強度を大幅に増強することができる。
【0049】
請求項8記載の二次元画像検出器は、上記の課題を解決するために、請求項1乃至7の何れかに記載の発明において、前記複数に分割された基板は、前記アクティブマトリクス基板や前記対向基板とは別の支持基板の同一平面上に隣接するように並べられて配置、固定されていることを特徴としている。
【0050】
上記の構成によれば、複数に分割された上記基板は、別の大型支持基板の同一平面上に隣接するようにタイル状に並べられて配置、固定されている。
【0051】
これにより、複数に分割された各基板間のつなぎ目の機械的強度を大幅に補強することができる。
【0052】
請求項9記載の二次元画像検出器は、上記の課題を解決するために、請求項1乃至8の何れかに記載の発明において、前記導電性材料が異方導電性接着剤であるとともに、該異方導電性接着材は、前記複数に分割された基板に応じて分割されていることを特徴としている。
【0053】
上記の構成によれば、上記導電性材料が異方導電性接着剤であるとともに、該異方導電性接着剤は、該複数に分割された基板に応じて分割されている。
【0054】
これにより、使用する異方導電性接着剤自身が、製造上の制限やコスト面での制限などにより大面積化することが困難な場合、例えば特開平8−306415号公報に記載されているような、特殊な構造の異方導電性接着剤であるため大面積化を行うとコストが増大するという場合でも、コストを抑えて、容易に大面積の二次元画像検出器を実現することが可能となる。
【0055】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の第1の実施の形態について図1ないし図4に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0056】
図1(a),(b)および図2は、本実施の形態に係る二次元画像検出器の構成を示したものである。図1(a)は、二次元画像検出器の全体の構成を概略的に示す断面図であり、図1(b)は、上記二次元画像検出器を上から(対向基板2側から)見た平面図である。また、図2は、図1に示す二次元面像検出器の1画素当たりの構成を示す断面図である。
【0057】
なお、図1(a)では、便宜上、1画素を大きくして(画素数を少なくして)記載しているが、実際の二次元画像検出器は、例えば全受像面積430mm×350mmに対して、600万画素程度の画素密度を有している。
【0058】
本実施の形態における二次元画像検出器は、図1(a)に示すように、スイッチング素子としての薄膜トランジスタ(TFT)5と画素電極14とが形成されたアクティブマトリクス基板1と、接続電極(図示せず)が形成された対向基板2とが、異方導電性材料である異方導電性接着剤3により貼り合わされて構成されている。なお、ここでの異方導電性材料とは、導電特性に異方性を有する材料の総称であり、本実施の形態に係る異方導電性接着剤3としては、絶縁性の接着剤3aに導電粒子3bが混入されたものを用いている。
【0059】
また、上記アクティブマトリクス基板1は、液晶表示装置を製造する過程で形成されるアクティブマトリクス基板と同じプロセスで形成することが可能である。具体的に説明すれば、図2に示すように、ガラス基板7上に、XYマトリクス状の電極配線(ゲート電極8とソース電極9)、薄膜トランジスタ(TFT)5、電荷蓄積容量(Cs)を構成している画素電極14および電荷蓄積容量電極(Cs電極)4などにより画素配列層が構成されている、
前記ガラス基板7には、無アルカリガラス基板(例えばコーニング社製#7059や#1737)を用い、その上にTa(タンタル)などの金属膜からなるゲート電極8を形成する。該ゲート電極8は、Taなどをスパッタ蒸着で厚さ約3000Åに成膜した後、所望の形状にパターニングして得られる。この際、同時に電荷蓄積容量電極(Cs電極)4も形成される。
【0060】
次に、SiNxやSiOxからなる絶縁膜11を、CVD(Chemical Vapor Deposition )法で厚さ約3500Åに成膜して形成する。この絶縁膜11は、前記薄膜トランジスタ(TFT)5のゲート絶縁膜および電荷蓄積容量(Cs)の電極(電荷蓄積容量電極(Cs電極)4および画素電極14)間の誘電層として作用する。なお、絶縁膜11としては、SiNxやSiOxだけでなく、ゲート電極8と電荷蓄積容量電極(Cs電極)4とを陽極酸化した陽極酸化膜を併用してもよい。
【0061】
次に、薄膜トランジスタ(TFT)5のチャネル部となるa−Si膜(i層)12と、ソース・ドレイン電極とのコンタクトを図るa−Si膜(n層)13とを、CVD法で各々厚さ約1000Å、約400Åに成膜した後、所望の形状にパターニングする。
【0062】
次に、Ta,A1(アルミニウム),Ti(チタン)などの金属膜からなるソース電極9と画素電極14(ドレイン電極を兼用)とを形成する。このソース電極9と画素電極14とは、前記金属膜をスパッタ蒸着で厚さ約3000Åに成膜した後、所望の形状にパターニングすることで得られる。なお、この画素電極14とドレイン電極とは別々に形成してもよく、画素電極14としてITO(Indium Thin Oxide)などの透明電極を使用することも可能である。
【0063】
その後、画素電極14の開口部以外の領域を絶縁保護する目的で、絶縁保護膜15を形成する。この絶縁保護膜15は、SiNxやSiOxからなる絶縁膜をCVD法で厚さ約3000Åに成膜した後、所望の形状にパターニングすることで得られる。なお、この絶縁保護膜15には、無機材料からなる絶縁膜の他に、アクリルやポリイミドなどの有機材料からなる絶縁膜を使用することも可能である。このようにして、アクティブマトリクス基板1が形成される。
【0064】
なお、ここでは、前記アクティブマトリクス基板1のTFT素子として、a−Siを用いた逆スタガ構造のTFT5を用いたが、これに限定されるものではなく、p−Siを用いても良いし、スタガ構造にしても良い。また、前記アクティブマトリクス基板1は、液晶表示装置を製造する過程で形成されるアクティブマトリクス基板と同じプロセスで形成されることが可能である。
【0065】
一方、対向基板2は、図2にも示すように、X線などの放射線に対して光導電性を有する半導体基板(光導電体基板)16を支持基板としている。ここでは、CdTeもしくはCdZnTeといった化合物半導体が用いられる。この半導体基板16の厚みは約0.5mmである。この半導体基板16は、ブリッジマン法やグラディエントフリーズ法、トラベルヒーティング法などによって、容易に結晶基板として形成されることが可能である。
【0066】
前記半導体基板16の一方の面のほぼ全面に、Au(金),Pt,ITOなどの導電膜によって上部電極17を形成する。また、他方の面には、厚さ約300ÅのA1Oxからなる絶縁層である電荷阻止層18をほぼ全面に形成した後、AuやITOなど金属膜をスパッタ蒸着で厚さ約2000Å成膜し、所望の形状にパターニングすることで接続電極6を形成する。前記接続電極6は、アクティブマトリクス基板1に形成された画素電極14と対応する位置に形成される。
【0067】
なお、本実施の形態においては、図1(a),(b)に示すように、上述した対向基板2の大きさを上記アクティブマトリクス基板1の大きさの約1/12としており、このような12枚に分割された状態の対向基板2は、タイル状に12枚並べられて、前記アクティブマトリクス基板1と略同等の大きさになるように設計されている。
【0068】
以上のようにして作成されたアクティブマトリクス基板1および対向基板2は、画素電極14および接続電極6が画素毎に各々対向するようにして配置されており、これら両基板の間隙には、図2にも示すように、異方導電性接着剤3が存在している。このときの異方導電性接着剤3は、アクティブマトリクス基板1に形成された画素電極14と、対向基板2に形成された接続電極6とを電気的に接続する役割を果たしている。
【0069】
次に、図3(a)〜(c)を用いて、上述したアクティブマトリクス基板1と対向基板2との貼り合わせの方法について、さらに詳細に説明する。
【0070】
まず、アクティブマトリクス基板1上に、後述する異方導電性接着剤3を塗布または転写した後、図3(a)〜(c)に示すように、熱プレス機10を用いて12枚に分割された対向基板2を順次加圧して貼り合わせていく。このときの両基板1,2は、接続電極6と画素電極14との位置が一致するように貼り合わされる。そして、分割された12枚の対向基板2の貼り合わせが完了することで、本実施の形態における二次元画像検出器が完成する。
【0071】
なお、このときの上記異方導電性接着剤3は、アクティブマトリクス基板1上でなく、対向基板2上に設けるようにしてもよい。また、機械的な強度を増加させるために、複数に分割された対向基板2同士の隙間に接着剤を充填して補強してもよい。
【0072】
次に、本実施の形態で用いられている異方導電性接着剤3について詳細に説明する。一般に、異方導電性接着剤3は、絶縁性の接着剤3aに導電粒子3bを分散させたものが用いられる。
【0073】
ここで使用できる導電粒子3bとしては、Ni(ニッケル),Ag(銀)などの金属粒子、Niなどの金属粒子にAuメッキを施した金属粒子、カーボン粒子、プラスチック粒子にAu/Niメッキを施した金属膜被覆プラスチック粒子、ITOなどの透明導電粒子、Ni粒子をポリウレタンに混合させた導電粒子複合プラスチックなどがある。本実施の形態においては、上下の両基板(アクティブマトリクス基板1および対向基板2)の厚みのばらつきを吸収するために、弾力性の優れた金属膜被覆プラスチック粒子が用いられている。
【0074】
また、使用できる接着剤3aとしては、熱硬化型、熱可塑型、光硬化型のものがあるが、本実施の形態では、接着強度や信頼性を重視して、エポキシ系の熱硬化型接着剤を採用した。
【0075】
なお、このような異方導電性接着剤3には、その形状によってぺーストタイプとフィルムタイプとがある。ぺーストタイプの接着剤は、大面積基板に対してスクリーン印刷法などで簡便に塗布することが可能である。フィルムタイプの接着剤は、接着剤自身が厚みの均一性に優れているため、大面積の基板を貼り合わせる際にも均一な接着剤の厚みを容易に実現することができる。本実施の形態では、どちらのタイプを使用することも可能であるが、ここではフィルムタイプの接着剤を採用した。
【0076】
なお、異方導電性接着剤3としては、上述の形態以外にも、絶縁性の接着性フィルムに、該フィルムの表裏面を貫通する多数の微細金属柱が形成されたものが開発されており(例えば、特開平8−306415号公報等に記載されている異方導電性接着剤)、このような他の異方導電性接着剤を、本実施の形態における異方導電性接着剤3として用いることも可能である。
【0077】
ここで、図2および図4を用いて、上述した二次元画像検出器の動作原理について説明する。図4は、本実施の形態に係る二次元画像検出器の1画素当たりの等価回路を示す回路図である。
【0078】
CdTeやCdZnTeからなる半導体基板(光導電体基板)16にX線が入射すると、光導電効果によりこの半導体基板16に電荷(電子−正孔)が発生する。この時、電荷蓄積容量電極(Cs電極)4と半導体基板16とは、画素電極14/異方導電性接着剤3/接続電極6を介して直列に接続された構造になっている。従って、上部電極17と電荷蓄積容量電極(Cs電極)4との間に電圧を印加しておくと、半導体基板16内で発生した電荷(電子−正孔)がそれぞれ+電極側と−電極側に移動し、その結果、電荷蓄積容量(Cs)(画素電極14および電荷蓄積容量電極(Cs電極)4などにより構成されている。)に電荷が蓄積される仕組みになっている。
【0079】
なお、半導体基板16と接続電極6との間には、薄い絶縁層からなる電荷阻止層18が形成されている。該電荷阻止層18は、一方面側からの電荷の注入を阻止するMIS(Metal−Insulator−Semiconductor )構造の阻止型フォトダイオードの役割を果たしており、X線が入射しない時の暗電流の低減に寄与している。すなわち、上部電極17側に正電圧を印加した場合、電荷阻止層18は接続電極6から半導体基板(光導電体基板)16への電子の注入を阻止する動きをする。
【0080】
なお、半導体基板(光導電体基板)16と上部電極17との間にも絶縁層を設け、上部電極17から半導体基板(光導電体基板)16への正孔の注入も阻止し、更なる暗電流低減を図る場合もある。
【0081】
上記阻止型フォトダイオードの構造としては、前記MIS構造の他にも、CdTe/CdSなどの積層膜を用いたヘテロ接合構造、PIN接合構造、ショットキー接合構造を用いることも、もちろん可能である。
【0082】
上述したように、電荷蓄積容量(Cs)に蓄積された電荷は、ゲート電極8の入力信号によって薄膜トランジスタ(TFT)5をオープン状態にすることでソース電極9より外部に取り出すことが可能である。電極配線(ゲート電極8とソース電極9)、薄膜トランジスタ(TFT)5、電荷蓄積容量電極(Cs)4および画素電極14を電極とする電荷蓄積容量(Cs)などは、従来例の図12にも示すように、すべてXYマトリクス状に設けられているため、ゲート電極G1,G2,G3,…,Gnに入力する信号を線順次に走査することで、二次元的にX線の面像情報を得ることが可能となる。このように、基本的な動作原理は、従来例に示した二次元画像検出器と同様である。
【0083】
以上のように、本実施の形態に係るる二次元画像検出器は、格子状の電極配線(ゲート電極8とソース電極9)と各格子点毎に設けられた複数の薄膜トランジスタ(TFT)5と複数の画素電極14とが具備されたアクティブマトリクス基板1と、光導電性を有する半導体基板16がほぼ全面に具備された対向基板2とが、導電粒子3bが接着剤3a中に分散された異方導電性接着剤3により電気的に接続されている構成であることを特徴としている。
【0084】
したがって、従来の二次元画像検出器のように、光導電半導体を直接アクティブマトリクス基板上に成膜する場合に問題となっていた、アクティブマトリクス基板の耐熱性に起因する光導電体の成膜温度の制限が、本実施の形態の構成では緩和される。この結果、従来ではアクティブマトリクス基板上に直接成膜できなかった半導体材料を、容易に二次元画像検出器に使用することが可能になる。
【0085】
また、前記理由により、半導体基板(光導電体基板)16としてCdTeやCdZnTeを用いることができるため、従来のa−Seを用いた二次元画像検出器に比べてX線に対する感度が向上するとともに、半導体基板16と上部電極17間に誘電体層を設ける必要がなくなり、動画に対応する画像データ、すなわち33mse/frameのレートで画像データを得ることが可能になる。
【0086】
ここで、本実施の形態においては、対向基板2が半導体基板16自身を支持基板として形成される例を示した。前述のごとく、これらの半導体基板16は、ブリッジマン法やグラディエントフリーズ法、トラベルヒーティング法などによって得られる結晶基板により形成されることが可能であるものの、大面積化には多大な設備投資が必要となり、安価に入手することは困難であった。
【0087】
また、上述した対向基板2の代わりに、別の支持基板上に半導体膜を成膜した対向基板を用いることも可能である。このような場合においても、100μm以上の膜厚の半導体膜を成膜する必要があるため、大面積化に伴う膜応力による膜剥がれ、膜厚や膜質の面内ばらつき増大といった成膜不良が発生し易く、安価に対向基板を製造することが困難であった。
【0088】
このような点に関し、本実施の形態では、対向基板2を12枚に分割して二次元画像検出器を構成しているため、汎用的な半導体ウエハーを使用して該二次元画像検出器を形成することができる。また、対向基板2は分割されているので、成膜される面積が小さくなる。これにより、成膜歩留まりが向上するため、対向基板2を安価に製造することが可能となる。
【0089】
なお、この対向基板2の分割枚数は12枚に限られるものではなく、二次元画像検出器の大きさや結晶ウエハーの価格などによって、適宜任意の数に分割して製造することが可能である。さらに、複数に分割された対向基板2の形状についても四角形に限られるものではなく、円形の結晶ウエハーから六角形の基板を切り出して最密充填状に並べて使用することなども可能である。
【0090】
また、上述した異方導電性接着剤3は、通常、両基板1,2に挟み込んで10〜30kgf/cmの加圧を行った状態で硬化させるプロセスを必要とするが、これは、安定した導通を得るために、異方導電性接着剤3中に分散されている導電粒子3bをある程度変形させて、上下両基板(アクティブマトリクス基板1および対向基板2)に形成された電極(画素電極14、接続電極6)と導電粒子3bとの接触面積を増加させる必要があるからである。
【0091】
しかしながら、このような異方導電性接着剤3で大面積の基板を貼り合わせようとすると、面積に比例して非常に大きな加圧力と、その加圧力の均一性が必要となり、プレス装置が極めて大掛かりなものとなってしまっていた。例えば、20kgf/cmの加圧を必要とする異方導電性接着剤3で、430mm×350mmの面積の基準を貼り合わせようとすると、約30000kgf/cmもの加圧が必要となってしまう。
【0092】
ところが、本実施の形態に係る二次元画像検出器のように、対向基板2を複数に分割して構成することにより、分割枚数に応じて加圧力を低減することが可能になる。例えば、前述の対向基板2を12枚に分割して順次貼り合わせていくことにより、対向基板2の1枚当たりのプレス力は、約2500kgf/cmで充分となり、加圧力を1桁以上低減させ、加圧装置を小型化することが可能となる。さらに、分割された対向基板2の1枚当たりの面積が1/12となるため、面内での加圧の均一性も得やすくなるという効果も奏している。
【0093】
〔実施の形態2〕
本発明に係る二次元画像検出器は、図1および図2に示した構造に限定されるものではなく、上述した実施の形態1で示した二次元画像検出器の他の構成である本発明の第2の実施の形態について、図5ないし図7に基づき、以下に説明する。
【0094】
図5(a),(b)および図6は、本実施の形態に係る二次元画像検出器を示したものである。図5(a)は、二次元画像検出器の全体の構成を概略的に示す断面図であり、図5(b)は、上記二次元画像検出器を上から(対向基板35側から)見た平面図である。また、図6は、図5に示す二次元画像検出器の1画素当たりの構成を示す断面図である。
【0095】
なお、本実施の形態に係る二次元画像検出器の構成は、図1および図2に示した実施の形態1に係る二次元画像検出器の構成と類似しているため、図1および図2で用いた部材と同一の機能を有する部材については同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
【0096】
本実施の形態に係る二次元画像検出器は、図5(a)に示すように、スイッチング素子としての薄膜トランジスタ(TFT)5と画素電極14とが形成されたアクティブマトリクス基板30と、接続電極(図示せず)が形成された対向基板35とが、異方導電性材料である異方導電性接着剤3により貼り合わされて構成されている。なお、本実施の形態に係る異方導電性接着剤3としては、絶縁性の接着剤3aに導電粒子3bが混入されたものを用いた。
【0097】
ここで、このアクティブマトリクス基板30は、上述した実施の形態1で示したアクティブマトリクス基板1と基本的な構成は同様であるが、本実施の形態におけるアクティブマトリクス基板30が4枚の基板に分割されている点が異なっている。なお、アクティブマトリクス基板30の基本的な構成部材は実施の形態1と同様であるため、説明は省略する。
【0098】
また、上述した実施の形態1の対向基板2では半導体基板16自身を支持基板とした構造のものが用いられたが、本実施の形態では、別の支持基板36上に半導体膜37が形成された構造の対向基板35を用いた。
【0099】
具体的には、図6に示すように、支持基板36としては、X線に対して透過性を有する基板を用いる必要があり、ガラス、セラミック、シリコン基板などが用いられる。なお、ここでは、X線と可視光との両方に対して透過性の優れた、厚みが0.7〜1.1mmのガラス基板を用いている。このようなガラス基板であれば、40〜100keVのX線をほとんど透過する。
【0100】
次に、上記支持基板36の一方の面のほぼ全面に、Ti,Au,Pt,ITOなどの導電膜により上部電極17が形成される。但し、この二次元画像検出器を可視光による像の検出に用いる場合には、前記上部電極17として、可視光に対して透明なITO電極を用いる。
【0101】
次に、この上部電極17上に、半導体膜37として、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition )法を用いてCdTeやCdZnTeの多結晶膜が約0.5mmの厚みで形成される。MOCVD法は、大面積基坂への成膜に適しており、原料である有機カドミウム(ジメチルカドミウム[DMCd]など)、有機テルル(ジエチルテルル[DETe]やジイソプロピルテルル[DiPTe]など)、有機亜鉛(ジエチル亜鉛〔DEZn〕やジイソプロピル亜鉛[DiPZn]やジメチル亜鉛[DMZn]など)を用いて、400〜500℃の成膜温度で成膜が可能である。
【0102】
更に、上記多結晶膜の上に、AlOxの薄い絶縁層からなる電荷阻止層18をほぼ全面に形成した後、AuやITOなどの金属膜を厚さ約2000Åに成膜し、所望の形状にパターニングすることで接続電極6を形成する。この接続電極6は、アクティブマトリクス基板30に形成された画素電極14と対応する位置に形成するとよい。
【0103】
ここで、本実施の形態では、上述したように、アクティブマトリクス基板30の分割された一基板の大きさが前記対向基板35の約1/4となっている。該アクティブマトリクス基板30をタイル状に4枚並べることで、前記対向基板35と略同等の大きさになるように設計されている。
【0104】
そして、このような4枚に分割されたアクティブマトリクス基板30と、上記構造の対向基板35とを、実施の形態1と同様に、画素電極14と接続電極6とが画素領域毎に各々対向するように配置され、両者の間隙に図6に示すような形態で異方導電性接着剤3を介在させて貼り合わせることで、本実施の形態に係る二次元画像検出器が完成する。
【0105】
なお、両基板30,35を貼り合わせる方法としては、実施の形態1において説明したような、図3に示した方法と同様である。本実施の形態においては、対向基板35上に異方導電性接着剤3を塗布または転写した後で、4枚に分割されたアクティブマトリクス基板30を順次貼り合わせた。このときの両基板30,35は、接続電極6と画素電極14との位置が対応(一致)するように貼り合わせられる。そして、4枚のアクティブマトリクス基板30の貼り合わせが完了することで、本実施の形態に係る二次元画像検出器が完成する。
【0106】
このとき用いられる異方導電性接着剤3の種類や、完成した二次元画像検出器の基本動作原理については、上述した実施の形態1に示したものと同様であるため、説明を省略する。
【0107】
ここで、本実施の形態の特徴としては、アクティブマトリクス基板30が4枚に分割されて構成されている点である。通常、アクティブマトリクス基板30は、その製造過程において半導体の微細加工などの高度な製造技術を必要とするため、大面積化に伴い製造工程での歩留まりが急激に低下して、コストが上昇するというような課題を有していた。
【0108】
ところが、本実施の形態に係る二次元画像検出器のように、アクティブマトリクス基板30を複数に分割して構成することにより、この分割された基板を歩留まりよく安価に製造することが可能となる。また、アクティブマトリクス基板30を複数に分割して構成することにより、分割数に応じて加圧力を低減することが可能になり、面内での加圧力の均一性も得やすくなるという効果をもたらしている。
【0109】
また、機械的強度を増すために、複数に分割されたアクティブマトリクス基板30同士の隙間に接着剤を充填して補強してもよい。さらに、このアクティブマトリクス基板30の分割数は4枚に限られるものではなく、二次元画像検出器の大きさや結晶ウエハーの価格などによって、適宜任意の数に分割して製造することが可能である。しかし、XYマトリクス状に配線が形成されている場合には、アクティブマトリクス基板30の配線エリアの周辺部にゲート配線とソース配線との取り出し部を設ける必要があることから、2枚あるいは4枚に分割することが望ましい。
【0110】
この点に関し、図7は、複数に分割された基板を作成するためのマザー基板20を示す平面図である。図中21は、マトリクス配線が形成されたエリアを示しており、22,23は、それぞれソース配線(またはゲート配線)およびゲート配線(またはソース配線)の端子取り出し部を示している。
【0111】
上述したような4枚に分割されたアクティブマトリクス基板30としては、それぞれの配置位置に応じた専用の配線パターンを有するような4枚別々の基板を製造すると、基板を分割することによるコストダウンの効果が半減してしまう。従って、図7に示すように、同一配線パターンを有する複数枚のマザー基板20の所定の箇所をそれぞれ切断することにより、それぞれの配置位置に応じた、分割されたアクティブマトリクス基板30を形成することで、分割によるコストダウンの効果を最大限に発揮することが可能になる。
【0112】
例えば、図5(b)に示す平面図において、Hの部分に配置される分割後のアクティブマトリクス基板30としては、図7に示すマザー基板20の分断ライン▲1▼と▲4▼とで分断したものを用い、同様にIの部分については分断ライン▲1▼と▲3▼、Jの部分については分断ライン▲2▼と▲4▼、Kの部分については分断ライン▲2▼と▲3▼とで分断したものを用いることになる、
このことにより、分断後のアクティブマトリクス基板30の配置位置に応じた専用の配線パターンを有する基板をそれぞれ別々に作成する必要がなくなり、全て同一のマザー基板20から各配置位置に応じたアクティブマトリクス基板30を作成することが可能となる。
【0113】
〔実施の形態3〕
本発明に係る二次元画像検出器は、図1および図2、または図5および図6に示した構造に限定されるものではなく、上述した実施の形態1または2で示した二次元画像検出器の他の構成である、本発明の第3の実施の形態について、図8および図9に基づき、以下に説明する。
【0114】
図8(a),(b)は、本実施の形態に係る二次元画像検出器を示したものであり、図8(a)は、二次元画像検出器の全体の構成を概略的に示す断面図であり、図8(b)は、上記二次元画像検出器を上から(対向基板45側から)見た平面図である。
【0115】
なお、本実施の形態に係る二次元画像検出器の構成も、図1および図2に示した実施の形態1に係る二次元画像検出器の構成と類似しているため、図1および図2で用いた部材と同一の機能を有する部材については同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
【0116】
ここで、本実施の形態3では、アクティブマトリクス基板40および対向基板45は、ともに複数の基板に分割されて二次元画像検出器を構成している。具体的には、図8(a),(b)に示すように、アクティブマトリクス基板40を4枚の基板に分割し、同様に対向基板45も4枚の基板に分割している。なお、基本的な基板構成部材については、実施の形態1と同様であるため、説明は省略する。
【0117】
図8(a)にも示すように、両基板40,45が同様に田の字状に分断されているため、各基板40,45を固定するための支持基板41が別途必要となってくる。図8(a)は、4枚に分割されたアクティブマトリクス基板40が支持基板41上に接着剤(または粘着剤)42で固定された状態を示している。
【0118】
上記支持基板41としては、ガラス基板や金属基板、その他セラミック基板などを使用することができる。ただし、アクティブマトリクス基板40と支持基板41との熱膨張係数が異なると、加熱プロセスなどによりアクティブマトリクス基板40、支持基板41の反りが発生し易くなるため、アクティブマトリクス基板40と支持基板41には、できるだけ熱膨張係数が同じガラス基板を用いることが望ましい。
【0119】
また、支持基板41は、対向基板45側に配置してもよく、アクティブマトリクス基板40側と対向基板45側との両側に配置してもよい。このように、別の支持基板41上に各分割基板(アクティブマトリクス基板40および対向基板45)を並べて固定することにより、複数に分割された基板40,45のつなぎ目における機械的強度を補強することが可能になる。
【0120】
なお、本実施の形態における二次元画像検出器の構造は、アクティブマトリクス基板40と対向基板45との両基板が、製造上の制限やコスト面での制限などにより、大面積化することが困難な場合に適した構造である。
【0121】
また、上述した構成に加えて、さらに対向基板45のみを細分化した構造とすることも可能である。図9(a),(b)は、図8の対向基板45のみをさらに細分化して対向基板46とした構成の二次元画像検出器を示したものである。図9(a)は、二次元画像検出器の全体の構成を概略的に示す断面図であり、図9(b)は、上記二次元画像検出器を上から(対向基板46側から)見た平面図である。
【0122】
図9(b)に示すように、アクティブマトリクス基板40は4枚の基板に分割され、対向基板46は16枚の基板に分割されている。なお、その他の構成および製造工程については、上述した実施の形態1〜3と全く同様である。
【0123】
〔実施の形態4〕
本発明の二次元画像検出器の第4の実施の形態について、図10および図11に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
【0124】
上述した実施の形態3においては、アクティブマトリクス基板40と対向基板45,46とがともに複数の基板に分割されて二次元画像検出器を構成しており、異方導電性接着剤3は、該二次元画像検出器のほぼ全面を覆う形でアクティブマトリクス基板40と対向基板45,46との間に配置されている。
【0125】
上記異方導電性接着剤3としては、フィルム状のもの(通称ACF:Anisotropic Conductiv Paste )を用いる場合と、ペースト状のもの(通称ACP:Anisotropic Conductiv Paste )を用いる場合とがある。
【0126】
フィルム状の異方導電性接着剤3を用いる場合、ACF自身のサイズに限界があるため、二次元画像検出器の全面を覆うことが困難な場合がある。一方、ペースト状の異方導電性接着剤3を用いる場合、既存のペースト印刷機が大面積に適用できず、新規の大面積向けの印刷機の導入が必要となることもある。
【0127】
そこで、本実施の形態に係る二次元画像検出器は、複数に分割されたアクティブマトリクス基板40と対向基板45とを用いるだけでなく、異方導電性接着剤3も同様に分割された異方導電性接着剤47を用いる構成となっている。
【0128】
図10(a)は、本実施の形態に係る二次元画像検出器の全体の構成を概略的に示す断面図であり、図10(b)は、上記二次元画像検出器を上から(対向基板45側から)みた平面図である。
【0129】
なお、本実施の形態に係る二次元画像検出器の構成は、上述した実施の形態3に係る二次元画像検出器の構成と類似しているため、実施の形態3に係る二次元画像検出器で用いられた部材と同一の機能を有する部材については同一の部材番号を付記し、その説明を省略する。
【0130】
本実施の形態に係る二次元画像検出器は、複数に分割されたアクティブマトリクス基板40、対向基板45、および異方導電性接着剤47を有している。具体的には、図10(a),(b)に示すように、上記アクティブマトリクス基板40および対向基板45は、各々、左右対称となるように4つのほぼ同形の形状に分割されている。上記異方導電性接着剤47も、上記アクティブマトリクス基板40および対向基板45と同様に分割されている。なお、本実施の形態のアクティブマトリクス基板40および対向基板45における基本的な構成部材は、実施の形態1の場合と同様であるので、その具体的な説明は省略する。また、異方導電性接着剤47にも実施の形態1の場合と同様に、絶縁性の接着剤47aに導電粒子47bを分散させたものが用いられている。
【0131】
図10(b)に示すように、両基板40,45が同様に田の字状に分断されているため、これら両基板40,45を固定するための支持基板41が別途必要となる。図10(a)には、4枚に分割されたアクティブマトリス基板40が支持基板41上に接着剤(または粘着剤)42で固定された状態を示している。なお、該支持基板41の基本的な構成は、実施の形態3の場合と同様であるので、その具体的な説明は省略する。
【0132】
図11(a)〜(d)は、図10(a),(b)に示された二次元画像検出器の製造工程を示す工程図である。以下に、図11(a)〜(d)に基づいて、上記二次元画像検出器の製造手順を順を追って説明する。
【0133】
(a)先ず、最終的な二次元画像検出器の約1/4サイズの、アクティブマトリクス基板40と対向基板45とを、これらの基板40,45とほぼ同サイズの異方導電性接着剤47を用いて貼り合わせて接続する。なお、ここでは、アクティブマトリクス基板40と対向基板45とが貼り合わせ接続されたものを、パネルと称する。
【0134】
(b)次に、各パネル間の接続に使用される辺となる、各パネルの接続辺の不要部分を精度良く切断して切り落とす。
【0135】
(c)次に、上記(b)の工程で切断されたパネルの切断面(パネルの接続端面)を研磨し、平坦性を向上させる。
【0136】
(d)最後に、4枚のパネルを支持基板41上に接着剤(または粘着剤)42により固定する。このとき、4枚の各パネルはアクティブマトリクス基板40側を支持基板41に対向させて配置される。さらに、このとき、それぞれのパネルの切断面(パネルの接続端面)同士を可能な限り近接させて配置する。
【0137】
以上のように、本実施の形態に係る二次元画像検出器は、アクティブマトリクス基板40および対向基板45だけでなく、異方導電性接着剤47自身も分割されている構成である。
【0138】
従って、アクティブマトリクス基板40および対向基板45だけでなく、異方導電性接着剤47自身が、製造上の制限やコスト面の制限などにより、大面積化することが困難な場合であっても、歩留り低下を抑制し、コストを抑えた大面積の二次元画像検出器を製造することができる。
【0139】
なお、二次元画像検出器において、異方導電性接着剤47自身を分割する構成は、実施の形態3の二次元画像検出器に適用できるだけではなく、実施の形態1および2の二次元画像検出器にも適用できることは言うまでもない。
【0140】
また、異方導電性接着剤として、上述したような特開平8−306415号公報等に記載されているような特殊な構造の異方導電性接着剤を用いる場合は、異方導電性接着剤の大面積化に伴いコストが増大するという問題が生じるので、本実施の形態の場合のように、分割された異方導電性接着剤47を用いる構成は、特に有効であるといえる。
【0141】
なお、上述した実施の形態1〜4では、主にX線(放射線)に対する二次元画像検出器の場合について説明してきたが、使用する半導体(光導電体)がX線などの放射線に対する光導電性だけでなく、可視光や赤外光に対しても光導電性を示す場合には、可視光や赤外光の二次元画像検出器として使用することも可能である。
【0142】
ただし、その時には、半導体(光導電体)からみて光入射側に配置される上部電極材料には、可視光や赤外光を透過するITOなどの透明電極材料を用いる必要がある。また、半導体(光導電体)の厚みも可視光や赤外光の吸収効率に応じて最適化する必要がある。
【0143】
また、上述した実施の形態1〜4では、光導電性を示す半導体材料として、CdTeもしくはCdZnTeを用いた例を示したが、本発明の概念は、これらの半導材料に限定されるものではなく、Si,Seなどの他の光導電性を示す半導体材料を用いる場合にも有効である。また、対向基板の構造が、X線を可視光に変換する変換層(例えば、CsI)と可視光に対するフォトダイオードとを組み合わせた構造の場合にも有効である。
【0144】
さらに、アクティブマトリクス基板に形成されるスイッチング素子としても、上述した薄膜トランジスタ(TFT)に限るものではなく、MIM(Metal Insulator Metal )、バリスタなどの2端子非線形素子や、ダイオードリンク、バックツーバックなど複数のダイオードを組み合わせた非線形素子を用いることも可能である。
【0145】
さらに、上述した実施の形態1〜4においては、分割された対向基板や分割されたアクティブマトリクス基板をマザー基板から所定の形状に切り出す際に、非常に精度の高い分断技術が要求される。そこで、ダイヤモンドブレードを用いたダイシング分断法や、レーザー照射による熱応力を用いたレーザー割断法を用いて分断すると、50μm以下の分断精度を得ることができるため、特に有効である。
【0146】
さらに、上述した実施の形態1〜4に係る二次元画像検出器では、アクティブマトリクス基板と対向基板とを異方導電性接着剤で貼り合わせた例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、画素毎に設けられた感光性導電材料、ハンダバンプ、インジウムバンプなどを用いて電気的および機械的に両基板を接続したものであってもよい。
【0147】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に係る発明の二次元画像検出器は、画素配列層を含むアクティブマトリクス基板と、電極部および半導体層を含む対向基板とを備え、前記アクティブマトリクス基板の画素配列層と前記対向基板の半導体層とが対向するように両基板が配置されるとともに、該両基板の前記電荷蓄積容量と前記半導体層とが導電性材料によって電気的に接続されてなり、前記アクティブマトリクス基板と前記対向基板との少なくとも一方の基板は、複数に分割されている構成である。
【0148】
上記二次元画像検出器によれば、画素配列層を含むアクティブマトリクス基板と、電極部および半導体層を含む対向基板とを、導電性材料によって接続するようにしているので、前記アクティブマトリクス基板と対向基板とを別々に作成することが可能であり、従来まで使用できなかった材料を上記半導体層として使用することが可能であるという効果を奏する。
【0149】
さらに、上記二次元画像検出器は、アクティブマトリクス基板と対向基板との少なくとも一方の基板が複数に分割されて、1基板あたりの大きさが小さくなった構成としているので、これら小型化された基板は歩留まり良く安価に製造することができ、それぞれ分割する度合いに応じて、コストダウンが可能であるという効果も併せて奏する。
【0150】
請求項2に係る発明の二次元画像検出器は、上記導電性材料は、上記画素配列層および上記半導体層の対向面の法線方向にのみ導電性を有する異方導電性材料である構成である。
【0151】
これにより、請求項1の発明による効果に加えて、両基板間は電気的に接続されつつ、面内方向は絶縁されているので、面内での隣接画素間のクロストークを防ぐことができるという効果を奏する。
【0152】
請求項3に係る発明の二次元画像検出器は、前記半導体層が、放射線に対して感度を有する構成である。
【0153】
これにより、請求項1または2の何れかの発明による効果に加えて、放射線に対する二次元画像検出器を実現することができるという効果を奏する。
【0154】
請求項4に係る発明の二次元画像検出器は、前記半導体層が、CdTeもしくはCdZnTe化合物半導体である構成である。
【0155】
上記二次元画像検出器は、前記半導体層として、CdTeもしくはCdZnTe化合物半導体を用いているので、請求項3の発明による効果に加えて、これまで用いられてきたa−Seからなる半導体層と比較して、放射線に対する感度が向上し、動画の撮影が可能であるという効果を奏する。
【0156】
請求項5に係る発明の二次元画像検出器は、前記アクティブマトリクス基板が複数に分割されているとともに、該複数に分割されたアクティブマトリクス基板は、同一の配線パターンを有する複数のマザー基板から形成されており、該アクティブマトリクス基板の配置位置に応じてマザー基板の所定の箇所を切断することにより形成されている構成である。
【0157】
前記複数に分割されたアクティブマトリクス基板は、該基板の配置位置に応じて同一配線パターンを有するマザー基板の所定の箇所を切断することによって形成されているので、請求項1乃至4の何れかの発明による効果に加えて、複数に分割されたアクティブマトリクス基板の配置位置に応じた専用の配線パターンを有する基板を製造する必要がなく、コストダウンが可能であるという効果を奏する。
【0158】
請求項6に係る発明の二次元画像検出器は、前記対向基板は、光導電性を有する半導体層自身が支持基板である構成である。
【0159】
前記対向基板は、光導電性を有する半導体層自身を支持基板としているので、請求項1乃至5の何れかの発明による効果に加えて、ブリッジマン法やグラディエントフリーズ法、トラベルヒーティング法などによって得られる結晶性半導体基板を容易に利用することが可能であるという効果を奏する。
【0160】
請求項7に係る発明の二次元画像検出器は、前記対向基板は、検出する光や放射線を透過する基板を支持基板とし、該支持基板上に光導電性を有する半導体膜が形成されている構成である。
【0161】
前記対向基板は、検出する光や放射線を透過する基板を支持基板とし、該支持基板上に光導電性を有する半導体膜が形成されている構成としているので、請求項1乃至6の何れかの発明による効果に加えて、対向基板自身の強度を大幅に増強することが可能であるという効果を奏する。
【0162】
請求項8に係る発明の二次元画像検出器は、前記複数に分割された基板は、前記アクティブマトリクス基板や前記対向基板とは別の支持基板の同一平面上に隣接するように並べられて配置、固定されている構成である。
【0163】
前記複数に分割された各基板を、別の大型支持基板の同一平面上に、互いに隣接するようにタイル状に並べて配置、固定しているので、請求項1乃至7の何れかの発明による効果に加えて、複数に分割された基板同士のつなぎ目の機械的強度を大幅に補強することが可能であるという効果を奏する。
【0164】
請求項9に係る発明の二次元画像検出器は、前記導電性材料が異方導電性接着剤であるとともに、該異方導電性接着材は、前記複数に分割された基板に応じて分割されている構成である。
【0165】
これにより、請求項1乃至8の何れかの発明による効果に加えて、使用する異方導電性接着剤自身が、製造上の制限やコスト面での制限などにより大面積化することが困難な場合でも、容易に大面積の二次元画像検出器を実現することが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、本発明の第1の実施の形態に係る二次元画像検出器の全体の構成を概略的に示す断面図であり、図1(b)は、該二次元画像検出器の平面図である。
【図2】上記二次元面像検出器の1画素当たりの構成を概略的に示す断面図である。
【図3】図3(a)〜(c)は、上記二次元画像検出器におけるアクティブマトリクス基板と対向基板との貼り合わせの工程を示したプロセス図である。
【図4】上記二次元画像検出器の1画素当たりの等価回路を示す回路図である。
【図5】図5(a)は、本発明の第2の実施の形態に係る二次元画像検出器の全体の構成を概略的に示す断面図であり、図5(b)は、該二次元画像検出器の平面図である。
【図6】上記二次元画像検出器の1画素当たりの構成を概略的に示す断面図である。
【図7】図7は、分割基板を得るためのマザー基板を示す平面図である。
【図8】図8(a)は、本発明の第3の実施の形態に係る二次元画像検出器の全体の構成を概略的に示す断面図であり、図8(b)は、該二次元画像検出器の平面図である。
【図9】図9(a)は、本発明の第3の実施の形態に係る別の二次元面像検出器の全体の構成を概略的に示す断面図であり、図9(b)は、該二次元面像検出器の平面図である。
【図10】図10(a)は、本発明の第4の実施の形態に係る二次元画像検出器の全体の構成を概略的に示す断面図であり、図10(b)は、該二次元画像検出器の平面図である。
【図11】図11(a)〜(d)は、上記二次元画像検出器の製造工程を示す工程図である。
【図12】従来の二次元画像検出器の構造を模式的に示した説明図である。
【図13】従来の二次元画像検出器の1画素当たりの構成を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1 アクティブマトリクス基板
2 対向基板
3 異方導電性接着剤
3a 接着剤
3b 導電粒子
4 電荷蓄積容量電極
5 薄膜トランジスタ(TFT)
6 接続電極
7 ガラス基板
8 ゲート電極
9 ソース電極
10 熱プレス機
11 絶縁膜
12 a−Si膜(i層)
13 a−Si膜(n層)
14 画素電極
15 絶縁保護膜
16 半導体基板
17 上部電極
18 電荷阻止層
20 マザー基板
21 マトリクス配線エリア
22 配線端子取り出し部
23 配線端子取り出し部
30 アクティブマトリクス基板
35 対向基板
36 支持基板
37 半導体膜(光導電膜)
40 アクティブマトリクス基板
41 支持基板
42 接着剤(粘着剤)
45 対向基板
46 対向基板
47 異方導電性接着剤
47a 接着剤
47b 導電粒子
51 ガラス基板
52 ゲート電極
53 ソース電極
54 薄膜トランジスタ(TFT)
55 電荷蓄積容量
56 光導電膜(Se)
57 誘電体層
58 上部電極
59 電荷蓄積容量電極(Cs電極)
60 画素電極
61 絶縁膜
62 電荷阻止層

Claims (9)

  1. 格子状に配列された電極配線と、各格子点毎に設けられた複数のスイッチング素子と、該スイッチング素子を介して前記電極配線に接続される画素電極を含む電荷蓄積容量とからなる画素配列層と、
    前記画素配列層のほぼ全面に対向して形成される電極部と、
    前記画素配列層および電極部の間に形成され、光導電性を有する半導体層とを備えた二次元画像検出器において、
    前記画素配列層を含むアクティブマトリクス基板と、
    前記電極部および半導体層を含む対向基板とを備え、
    前記アクティブマトリクス基板の画素配列層と前記対向基板の半導体層とが対向するように両基板が配置されるとともに、該両基板の前記電荷蓄積容量と前記半導体層とが導電性材料によって電気的に接続されてなり、
    前記アクティブマトリクス基板と前記対向基板との少なくとも一方の基板は、複数に分割されていることを特徴とする二次元画像検出器。
  2. 上記導電性材料は、上記画素配列層および上記半導体層の対向面の法線方向にのみ導電性を有する異方導電性材料であることを特徴とする請求項1に記載の二次元画像検出器。
  3. 前記半導体層が、放射線に対して感度を有することを特徴とする請求項1または2に記載の二次元画像検出器。
  4. 前記半導体層が、CdTeもしくはCdZnTe化合物半導体であることを特徴とする請求項3に記載の二次元画像検出器。
  5. 前記アクティブマトリクス基板が複数に分割されているとともに、
    該複数に分割されたアクティブマトリクス基板は、同一の配線パターンを有する複数のマザー基板から形成されており、該アクティブマトリクス基板の配置位置に応じてマザー基板の所定の箇所を切断することにより形成されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の二次元画像検出器。
  6. 前記対向基板は、光導電性を有する半導体層自身が支持基板であることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の二次元画像検出器。
  7. 前記対向基板は、検出する光や放射線を透過する基板を支持基板とし、該支持基板上に光導電性を有する半導体膜が形成されていることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の二次元画像検出器。
  8. 前記複数に分割された基板は、前記アクティブマトリクス基板や前記対向基板とは別の支持基板の基板の同一平面上に隣接するように並べられて配置、固定されていることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の二次元画像検出器。
  9. 前記導電性材料が異方導電性接着剤であるとともに、
    該異方導電性接着材は、前記複数に分割された基板に応じて分割されていることを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の二次元画像検出器。
JP05614499A 1998-04-27 1999-03-03 二次元画像検出器 Expired - Lifetime JP3545247B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05614499A JP3545247B2 (ja) 1998-04-27 1999-03-03 二次元画像検出器
US09/298,169 US6342700B1 (en) 1998-04-27 1999-04-23 Two-dimensional image detector

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11633398 1998-04-27
JP10-116333 1998-04-27
JP05614499A JP3545247B2 (ja) 1998-04-27 1999-03-03 二次元画像検出器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000022120A JP2000022120A (ja) 2000-01-21
JP3545247B2 true JP3545247B2 (ja) 2004-07-21

Family

ID=26397078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05614499A Expired - Lifetime JP3545247B2 (ja) 1998-04-27 1999-03-03 二次元画像検出器

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6342700B1 (ja)
JP (1) JP3545247B2 (ja)

Families Citing this family (26)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3847494B2 (ja) * 1998-12-14 2006-11-22 シャープ株式会社 二次元画像検出器の製造方法
JP2001264442A (ja) * 2000-03-22 2001-09-26 Fuji Photo Film Co Ltd 画像記録媒体
JP2001313384A (ja) * 2000-04-28 2001-11-09 Shimadzu Corp 放射線検出器
JP2002261262A (ja) * 2001-03-01 2002-09-13 Mitsubishi Heavy Ind Ltd イメージセンサ及びその製造方法
ATE338345T1 (de) * 2002-03-03 2006-09-15 Interon As Aktiverpixelsensormatrix und dessen herstellungsverfahren
US7170062B2 (en) * 2002-03-29 2007-01-30 Oy Ajat Ltd. Conductive adhesive bonded semiconductor substrates for radiation imaging devices
JP2004296453A (ja) * 2003-02-06 2004-10-21 Sharp Corp 固体撮像装置、半導体ウエハ、光学装置用モジュール、固体撮像装置の製造方法及び光学装置用モジュールの製造方法
JP2006013462A (ja) * 2004-05-21 2006-01-12 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置及びその作製方法
CN100594619C (zh) 2004-05-21 2010-03-17 株式会社半导体能源研究所 半导体器件及其制造方法
US6970031B1 (en) 2004-05-28 2005-11-29 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Method and apparatus for reducing charge injection in control of MEMS electrostatic actuator array
WO2006046434A1 (ja) * 2004-10-28 2006-05-04 Sharp Kabushiki Kaisha 二次元画像検出装置およびその製造方法
US7291842B2 (en) * 2005-06-14 2007-11-06 Varian Medical Systems Technologies, Inc. Photoconductor imagers with sandwich structure
US7396159B2 (en) 2006-06-07 2008-07-08 General Electric Company X-ray detector panel methods and apparatus
JP2008085227A (ja) * 2006-09-28 2008-04-10 Sanyo Electric Co Ltd 太陽電池モジュール
JP4842192B2 (ja) * 2007-03-30 2011-12-21 富士フイルム株式会社 放射線画像検出装置及びそれに用いられる残存電荷量推定方法並びにプログラム
WO2009083849A2 (en) * 2007-12-20 2009-07-09 Koninklijke Philips Electronics, N.V. Direct conversion detector
US8071953B2 (en) * 2008-04-29 2011-12-06 Redlen Technologies, Inc. ACF attachment for radiation detector
WO2010142036A1 (en) * 2009-06-12 2010-12-16 Karim Karim S Radiation detector with integrated readout
JP2012127734A (ja) * 2010-12-14 2012-07-05 Fujifilm Corp 放射線画像撮影用グリッド及びその製造方法、並びに、放射線画像撮影システム
JP5027339B1 (ja) * 2011-03-09 2012-09-19 誠 雫石 撮像装置及び製造方法
US8748828B2 (en) * 2011-09-21 2014-06-10 Kla-Tencor Corporation Interposer based imaging sensor for high-speed image acquisition and inspection systems
JP6002062B2 (ja) 2013-02-28 2016-10-05 浜松ホトニクス株式会社 半導体光検出装置
JPWO2015125443A1 (ja) * 2014-02-19 2017-03-30 パナソニックIpマネジメント株式会社 受光デバイスおよびその製造方法
US10468450B2 (en) * 2014-04-04 2019-11-05 Dose Smart Imaging Apparatus for radiation detection in a radiography imaging system
JP2018512599A (ja) 2015-04-07 2018-05-17 シェンゼン・エクスペクトビジョン・テクノロジー・カンパニー・リミテッド 半導体x線検出器の製造方法
US11431898B2 (en) * 2017-10-19 2022-08-30 Sony Corporation Signal processing device and imaging device

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5319206A (en) 1992-12-16 1994-06-07 E. I. Du Pont De Nemours And Company Method and apparatus for acquiring an X-ray image using a solid state device
US5563421A (en) * 1995-06-07 1996-10-08 Sterling Diagnostic Imaging, Inc. Apparatus and method for eliminating residual charges in an image capture panel
US5635718A (en) * 1996-01-16 1997-06-03 Minnesota Mining And Manufacturing Company Multi-module radiation detecting device and fabrication method
US5895936A (en) * 1997-07-09 1999-04-20 Direct Radiography Co. Image capture device using a secondary electrode

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000022120A (ja) 2000-01-21
US6342700B1 (en) 2002-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3545247B2 (ja) 二次元画像検出器
US6262408B1 (en) Two-dimensional image detector and process for manufacturing the same
JP3976915B2 (ja) 二次元画像検出器およびその製造方法
JP3430040B2 (ja) 二次元画像検出器およびその製造方法
JP3847494B2 (ja) 二次元画像検出器の製造方法
JP3597392B2 (ja) 二次元画像検出器
JP3432770B2 (ja) 二次元画像検出器の製造方法
JP3792433B2 (ja) 光又は放射線検出素子ならびに二次元画像検出器の製造方法
JP3549039B2 (ja) 二次元画像検出器
CN109830563B (zh) 探测面板及其制作方法
US20020074503A1 (en) Radiation detecting apparatus, methods of producing apparatus, and radiographic imaging system
JP4205134B2 (ja) 二次元画像検出器
JP3978971B2 (ja) 2次元画像検出器およびその製造方法
US6603106B2 (en) Two-dimensional image detector and fabrication method of the same
JP4202315B2 (ja) 二次元画像検出器
JP3798145B2 (ja) 二次元画像検出器およびその製造方法
JP3437461B2 (ja) 二次元画像検出器
JP2001091656A (ja) 二次元画像検出器
JP3670161B2 (ja) 二次元画像検出器
JP3587991B2 (ja) 二次元画像検出器およびその製造方法
JP2006303070A (ja) 二次元画像検出器およびその製造方法
KR102520453B1 (ko) X선 검출기
JP2003234461A (ja) 二次元画像検出器
JPH11274453A (ja) 二次元画像検出器およびその製造方法
JPH11295144A (ja) 二次元画像検出器およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040106

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040301

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040406

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040407

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090416

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090416

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100416

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100416

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110416

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110416

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120416

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130416

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140416

Year of fee payment: 10

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term