JP4842192B2 - 放射線画像検出装置及びそれに用いられる残存電荷量推定方法並びにプログラム - Google Patents

放射線画像検出装置及びそれに用いられる残存電荷量推定方法並びにプログラム Download PDF

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Description

本発明は、TFTスイッチを有する多数の画素が2次元状に配列された放射線画像検出器により放射線画像を検出する放射線画像検出装置及びそれに用いられる残存電荷量推定方法並びにプログラムに関するものである。
近年、TFT(thin film transistor)アクティブマトリクスアレイ上に放射線感応層を配置し、被写体を透過した放射線に応じて発生した潜像電荷を一旦蓄積し、この蓄積した潜像電荷を電気信号として読み取ることができる放射線画像検出器が知られている。
まず、図7を用いて従来の放射線画像検出器の構成について説明する。図7は4×4画素の模式的概略構成図である。図7において、111は画素、112はTFTスイッチ、113は走査線、114はデータ線である。
図7の紙面に垂直な方向から入射したX線等の放射線は放射線感応層において電荷に変換され、その電荷が各画素111に蓄積される。その後、走査線113によりTFTスイッチ112を順次動作させ、この蓄積電荷をTFTスイッチ112のソース・ドレイン電極の一方と接続されたデータ線114に転送し、信号検出器115によって読み取る。
このような放射線画像検出器において、この蓄積電荷は読取り等の処理により消去されるが、この電荷の消去が不完全である場合には、残った電荷が残存電荷として放射線画像検出器内に保持され、比較的に長い時間に亘って徐々に減衰する。この残存電荷が完全に消去されていないまま次の撮影が行われると、保持された残存電荷が次の撮影の画像信号とともに検出され、入射した放射線の線量の正確な測定値を得る上で障害となる。
この問題を解決するため、たとえば、特許文献1においては、放射線画像検出器により得られた放射線画像の画素値を用いて放射線画像検出器中に存在する残存電荷量を推定し、次の撮影により得られた放射線画像の画素値を補正する方法が提案されている。
特開2003−10159号公報
しかしながら、上記放射線画像検出器の画素アレイに所定の規定値を超える大線量の放射線が照射された領域がある場合、その入射領域の画素には放射線に応じて発生した過剰な潜像電荷が蓄積され、放射線画像検出器内に保持される残存電荷量が増加するにもかかわらず、画素値は上限の飽和値に信号の範囲が限定されるため、この飽和値より大きい線量情報を取得することができない。これにより、画素値を用いて残存電荷量を推定する特許文献1に記載の方法では、入射された放射線の線量が上記規定値を超えるものである場合には、残存電荷の量を正しく推定することができない。
本発明は、上記の事情に鑑み、入射する放射線が所定の規定値(画素値が飽和値となる値)を超える大線量のものである場合、その放射線画像検出器中に存在する残存電荷量を推定することが可能な放射線画像検出装置及びそれに用いられる残存電荷量推定方法並びにプログラムを提供することを目的とする。
本発明の残存電荷量推定方法は、放射線の照射を受けて電荷を発生する電荷発生層と、該電荷発生層において発生した電荷を収集する収集電極、該収集電極によって収集された電荷を蓄積する蓄積容量および該蓄積容量に蓄積された電荷を読み出すためのTFTスイッチを有する多数の画素とTFTスイッチをオン/オフするための多数の走査線と蓄積容量に蓄積された電荷が読み出される多数のデータ線とを備えた検出層とが積層された放射線画像検出装置中に存在する残存電荷量を推定する残存電荷量推定方法であって、TFTスイッチがオフの状態でデータ線に流れ出すリーク電流を検出し、各走査線毎に該走査線に接続されたTFTスイッチを走査線毎に順次オン状態にしてデータ線に流れ出す画像信号を読み出し、画像信号が飽和値である飽和画素が存在するデータ線のうち少なくとも1つのデータ線で検出されたリーク電流と該データ線における飽和画素の数とから単位飽和画素当りの平均リーク電流を算出し、該平均リーク電流に基づいて単位飽和画素中に存在する残存電荷量を推定することを特徴とする。
本発明の放射線画像検出装置は、放射線の照射を受けて電荷を発生する電荷発生層と、該電荷発生層において発生した電荷を収集する収集電極、該収集電極によって収集された電荷を蓄積する蓄積容量および該蓄積容量に蓄積された電荷を読み出すためのTFTスイッチを有する多数の画素とTFTスイッチをオン/オフするための多数の走査線と蓄積容量に蓄積された電荷が読み出される多数のデータ線とを備えた検出層とが積層された放射線画像検出器を用いて放射線画像を検出する放射線画像検出装置であって、TFTスイッチがオフの状態でデータ線に流れ出すリーク電流を検出するリーク電流検出手段と、各走査線毎に該走査線に接続されたTFTスイッチを走査線毎に順次オン状態にしてデータ線に流れ出す画像信号を読み出す画像信号読出手段と、画像信号が飽和値である飽和画素が存在するデータ線のうち少なくとも1つのデータ線で検出されたリーク電流と該データ線における飽和画素の数とから単位飽和画素当たりの平均リーク電流を算出する平均リーク電流算出手段と、該平均リーク電流に基づいて単位飽和画素中に存在する残存電荷量を推定する残存電荷量推定手段とを備えたことを特徴とする。
また、上記本発明の放射線画像検出装置においては、予め求めておいた時間の経過によって残存電荷量が減衰する減衰率を用いて、残存電荷量が所定の閾値以下になるまでの所要時間を算出する所要時間算出手段と、残存電荷量を推定した後所要時間が経過するまで、警告を少なくとも1回出力する警告手段とを備えるようにすることができる。
また、予め求めておいた時間の経過によって残存電荷量が減衰する減衰率を用いて、残存電荷量が所定の閾値以下になるまでの所要時間を算出する所要時間算出手段と、残存電荷量を推定した後所要時間が経過するまで、放射線画像検出器による放射線画像の撮影を制限する制限手段とを備えるようにすることができる。
また、予め求めておいた時間の経過によって残存電荷量が減衰する減衰率を用いて、残存電荷量が所定の閾値以下になるまでの所要時間を算出する所要時間算出手段と、放射線画像検出器による次の撮影時に、残存電荷量を推定した後所要時間が経過してない場合、残存電荷を消去する残存電荷消去手段とを備えるようにすることができる。
また、リーク電流検出手段は、予め求めておいた時間の経過によってリーク電流が減衰する減衰率を用いて、リーク電流の検出時における放射線の照射からの時間の経過から検出したリーク電流の値を補正するリーク電流補正手段を有するものとすることができる。
本発明の残存電荷量推定プログラムは、コンピュータに、放射線の照射を受けて電荷を発生する電荷発生層と、該電荷発生層において発生した電荷を収集する収集電極、該収集電極によって収集された電荷を蓄積する蓄積容量および該蓄積容量に蓄積された電荷を読み出すためのTFTスイッチを有する多数の画素とTFTスイッチをオン/オフするための多数の走査線と蓄積容量に蓄積された電荷が読み出される多数のデータ線とを備えた検出層とが積層された放射線画像検出器中に存在する残存電荷量の推定を実行させるためのプログラムであって、TFTスイッチがオフの状態でデータ線に流れ出すリーク電流を検出し、各走査線毎に該走査線に接続されたTFTスイッチを走査線毎に順次オン状態にしてデータ線に流れ出す画像信号を読み出し、画像信号が飽和値である飽和画素が存在するデータ線のうち少なくとも1つのデータ線で検出されたリーク電流と該データ線における飽和画素の数とから単位飽和画素当りの平均リーク電流を算出し、該平均リーク電流に基づいて単位飽和画素中に存在する残存電荷量を推定することを実行させるためのものである。
なお、上記残存電荷量の推定は、画像信号が飽和値である飽和画素が存在するデータ線のうち少なくとも1つのデータ線で検出されたリーク電流と該データ線における飽和画素の数とから単位飽和画素当りの平均リーク電流を算出し、その平均リーク電流に基づいて行う種々の方法による推定を含むものであり、画像信号が飽和値である飽和画素が存在する単一のデータ線で検出されたリーク電流と該データ線における飽和画素の数とから単位飽和画素当りの平均リーク電流を算出し、その平均リーク電流に基づいて推定するようにしてもよいし、画像信号が飽和値である飽和画素が存在する複数のデータ線で検出された複数のリーク電流と各データ線における飽和画素の数とから、その複数のデータ線の各々に対して単位飽和画素当りの平均リーク電流を算出し、それらの平均リーク電流に基づいて、例えばそれらの平均リーク電流のうち最大の平均リーク電流に基づいて推定するようにしてもよい。また、画像信号が飽和値である飽和画素が存在する複数のデータ線で検出された複数のリーク電流の合計と各データ線における飽和画素の数の合計とから、単位飽和画素当りの平均リーク電流を算出し、その平均リーク電流に基づいて残存電荷量を推定するようにしてもよい。
本発明の放射線画像検出装置及びそれに用いられる残存電荷量推定方法並びにプログラムによれば、放射線の照射を受けて電荷を発生する電荷発生層と、該電荷発生層において発生した電荷を収集する収集電極、該収集電極によって収集された電荷を蓄積する蓄積容量および該蓄積容量に蓄積された電荷を読み出すためのTFTスイッチを有する多数の画素とTFTスイッチをオン/オフするための多数の走査線と蓄積容量に蓄積された電荷が読み出される多数のデータ線とを備えた検出層とが積層された放射線画像検出器を用いて、TFTスイッチがオフの状態でデータ線に流れ出すリーク電流を検出し、各走査線毎に該走査線に接続されたTFTスイッチを走査線毎に順次オン状態にしてデータ線に流れ出す画像信号を読み出し、画像信号が飽和値である飽和画素が存在するデータ線のうち少なくとも1つのデータ線で検出されたリーク電流と該データ線における飽和画素の数とから単位飽和画素当りの平均リーク電流を算出し、該平均リーク電流に基づいて単位飽和画素中に存在する残存電荷量を推定することにより、入射する放射線が所定の規定値(画素値が飽和値となる値)を超える大線量のものである場合における放射線画像検出器中の残存電荷量を推定する性能を向上させることができる。
具体的に、放射線画像検出器においてTFTスイッチがオフの状態では各データ線に全くリーク電流を流さないことが好ましいが、画素アレイに所定の規定値を超える大線量の放射線が照射された領域がある場合、その入射領域の画素は飽和し、その飽和画素から過剰な信号電荷が各データ線に漏洩して、各データ線に、そのデータ線に接続されている全飽和画素の漏洩信号の総和となるリーク電流が流れる。そこで、データ線に流れ出すリーク電流とそのデータ線における飽和画素の数から単位飽和画素当りの平均リーク電流を算出し、その平均リーク電流から残存電荷量を推定することができる。
また、上記本発明の放射線画像検出装置が、予め求めておいた時間の経過によって残存電荷量が減衰する減衰率を用いて、残存電荷量が所定の閾値以下になるまでの所要時間を算出する所要時間算出手段と、残存電荷量を推定した後所要時間が経過するまで、警告を少なくとも1回出力する警告手段とを備えたものである場合、その警告の出力により、ユーザは残存電荷量が所定の閾値より大きいことを認識することができ、次の撮影を適切なタイミングで行うことができる。
また、予め求めておいた時間の経過によって残存電荷量が減衰する減衰率を用いて、残存電荷量が所定の閾値以下になるまでの所要時間を算出する所要時間算出手段と、残存電荷量を推定した後所要時間が経過するまで、放射線画像検出器による放射線画像の撮影を制限する制限手段とを備えたものである場合、残存電荷量が所定の閾値以下になったときのみ撮影を許可し、撮影により得られた放射線画像の画質を所定のレベル以上で維持することができる。
また、予め求めておいた時間の経過によって残存電荷量が減衰する減衰率を用いて、残存電荷量が所定の閾値以下になるまでの所要時間を算出する所要時間算出手段と、放射線画像検出器による次の撮影時に、残存電荷量を推定した後所要時間が経過してない場合、残存電荷を消去する残存電荷消去手段とを備えたものであれば、ユーザの所望する撮影タイミングに応じて撮影を行うとき、放射線画像検出器中の残存電荷量を許容範囲内に低減し、撮影により得られた放射線画像の画質を向上させることができる。
また、リーク電流検出手段が、予め求めておいた時間の経過によってリーク電流が減衰する減衰率を用いて、リーク電流の検出時における放射線の照射からの時間の経過から検出したリーク電流の値を補正するリーク電流補正手段を有するものである場合、残存電荷量の推定精度をより向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の放射線画像検出装置の一実施の形態について説明する。なお、図1のような放射線画像検出装置100の構成は、補助記憶装置に読み込まれた残存電荷量推定プログラムをコンピュータ(たとえばパーソナルコンピュータ等)上で実行することにより実現される。このとき、この残存電荷量推定プログラムは、CD−ROM等の情報記憶媒体に記憶され、もしくはインターネット等のネットワークを介して配布され、コンピュータにインストールされる。
放射線画像検出装置100は、放射線画像検出器101と、放射線画像検出器101から出力された信号を検出する信号検出器102と、放射線画像検出器101の走査線Gにスキャン信号を出力するスキャン信号制御装置103と、信号検出器102によって検出された検出信号を取得して放射線画像検出器101中の残存電荷量を推定する処理を行うとともに、スキャン信号制御装置103および信号検出器102に制御信号を出力する残存電荷量推定装置104とを備えている。
放射線画像検出器101は、バイアス電極と半導体膜と電荷収集電極とから構成される画像センサー部と、画像センサー部で検出された電荷信号を蓄積する電荷蓄積容量5と、電荷蓄積容量5に蓄積された電荷を読み出すためのTFTスイッチ4とから構成される画素Pij(i=1〜4、j=1〜4)が2次元状に多数配列されたものである。そして、上記TFTスイッチ4をオン/オフするための多数の走査線Gと上記電荷蓄積容量に蓄積された電荷が読み出される多数のデータ線Sとが設けられている。なお、本実施の形態では、発明の理解を容易にするために放射線画像検出器101が4×4個の画素が2次元状に配列されているものとする。
残存電荷量推定装置104は、信号検出器102によって検出された検出信号を用いて放射線画像検出器101における単位飽和画素当たりの平均リーク電流を算出する平均リーク電流算出手段105と、この平均リーク電流に基づいて放射線画像検出器101中に存在する残存電荷量を推定する残存電荷量推定手段106と、残存電荷量推定手段106によって得られた残存電荷量が所定の閾値以下になるまでの所要時間を算出する所要時間算出手段107と、所要時間算出手段107によって算出された所要時間を用いて各種処理を行う図示しない警告手段、制限手段、残像消去手段等の処理手段とを備えている。
ここで、放射線画像検出器101についてより詳細に説明する。図2は、放射線画像検出器101の1画素単位の構造を示す断面図、図3はその平面図である。
図2に示すように、放射線画像検出器101は、アクティブマトリックス基板10上に、放射線の照射を受けて内部に電荷(電子−正孔)を発生する半導体膜6、及び、図示しない高圧電源に接続されたバイアス電極(共通電極)7が順次形成されている。半導体膜6は、放射線による画像情報を電荷情報に変換するためのものであり、例えば、セレンを主成分とする非晶質のa−Se(アモルファスセレン)からなる。ここで、主成分とは、50%以上の含有率を有するということである。
以下に、アクティブマトリックス基板10について詳しく説明する。
アクティブマトリックス基板10は、ガラス基板1、走査線G、電荷蓄積容量電極(以下、C電極と称する)14、ゲート絶縁膜15、接続電極13、半導体層8、コンタクト層9、データ線S、絶縁保護膜17、層間絶縁膜12、電荷収集電極11とを有している。
また、走査線Gやゲート絶縁膜15、データ線S、接続電極13、半導体層8、コンタクト層9等で以て薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)4が構成されており、C電極14やゲート絶縁膜15、接続電極13等で以て電荷蓄積容量(C)5が構成されている。
ガラス基板1は支持基板であり、ガラス基板1としては、例えば、無アルカリガラス基板を用いることができる。走査線G及びデータ線Sは、格子状に配列された電極配線であり、その交点には薄膜トランジスタ(以下、TFTスイッチと称する)4が形成されている。TFTスイッチ4はスイッチング素子であり、そのソース・ドレインは、各々データ線Sと接続電極13とに接続されている。データ線Sはそのソース電極、接続電極13はそのドレイン電極である。つまり、データ線Sは、信号線としての直線部分と、TFTスイッチ4を構成するための延長部分とを備えており、接続電極13は、TFTスイッチ4と電荷蓄積容量5とをつなぐように設けられている。
ゲート絶縁膜15は、SiNや、SiO等からなっている。ゲート絶縁膜15は、走査線G及びC電極14を覆うように設けられており、走査線G上に位置する部位がTFTスイッチ4におけるゲート絶縁膜として作用し、C電極14上に位置する部位は電荷蓄積容量5における誘電体層として作用する。つまり、電荷蓄積容量5は、走査線Gと同一層に形成されたC電極14と接続電極13との重畳領域によって形成されている。なお、ゲート絶縁膜15としては、SiNやSiOに限らず、走査線G及びC電極14を陽極酸化した陽極酸化膜を併用することもできる。
また、半導体層(i層)8はTFTスイッチ4のチャネル部であり、データ線Sと接続電極13とを結ぶ電流の通路である。コンタクト層(n層)9はデータ線Sと接続電極13とのコンタクトを図る。
絶縁保護膜17は、データ線S及び接続電極13上、つまり、ガラス基板1上に、ほぼ全面(ほぼ全領域)にわたって形成されている。これにより、接続電極13とデータ線Sとを保護すると共に、電気的な絶縁分離を図っている。また、絶縁保護膜17は、その所定位置、つまり、接続電極13において電荷蓄積容量5を介してC電極14と対向している部分上に位置する部位に、コンタクトホール16を有している。
電荷収集電極11は、非晶質透明導電酸化膜からなっている。電荷収集電極11は、コンタクトホール16を埋めるようにして形成されており、データ線S上及び接続電極13上に積層されている。電荷収集電極11と半導体膜6とは電気的に導通しており、半導体膜6で発生した電荷を電荷収集電極11で収集できるようになっている。
層間絶縁膜12は、感光性を有するアクリル樹脂からなり、TFTスイッチ4の電気的な絶縁分離を図っている。層間絶縁膜12には、コンタクトホール16が貫通しており、電荷収集電極11は接続電極13に接続されている。
ガラス基板1上には、走査線G及びC電極14が設けられている。走査線Gの上方には、ゲート絶縁膜15を介して、半導体層(i層)8、及び、コンタクト層(n層)9がこの順に形成されている。コンタクト層9上には、データ線Sと接続電極13とが形成されている。接続電極13は、電荷蓄積容量5を構成する層の上方に積層されている。また、接続電極13とデータ電極3の上方には絶縁保護膜17が配されている。
絶縁保護膜17の上方には、TFTスイッチ4の層間絶縁膜12が設けられている。層間絶縁膜12の上層、すなわちアクティブマトリックス基板10の最上層には電荷収集電極11が設けられている。電荷収集電極11とTFTスイッチ4とは接続電極13を介して接続されている。
また、C電極14の上方にはゲート絶縁膜15が配されており、その上方には接続電極13が配されている。電荷収集電極11と接続電極13とは、層間絶縁膜12を貫通するコンタクトホール16によって接続されている。
バイアス電極7とC電極14との間には、図示しない高圧電源が接続されている。この高圧電源により、バイアス電極7とC電極14との間に電圧が印加される。これにより、電荷蓄積容量5を介してバイアス電極7と電荷収集電極11との間に電界を発生させることができる。このとき、半導体膜6と電荷蓄積容量5とは、電気的に直列に接続された構造になっているので、バイアス電極7にバイアス電圧を印加しておくと、半導体膜6内で電荷(電子−正孔対)が発生する。半導体膜6で発生した電子は+電極側に、正孔は−電極側に移動し、その結果、電荷蓄積容量5に電荷が蓄積される。
放射線画像検出器101全体としては、電荷収集電極11は2次元に複数配列されると共に、電荷収集電極11に個別に接続された電荷蓄積容量5と、電荷蓄積容量5に個別に接続されたTFTスイッチ4とを複数備えている。これにより、2次元の放射線情報を一旦電荷蓄積容量5に蓄積し、TFTスイッチ4を順次走査していくことで、2次元の電荷情報を簡単に読み出すことができる。
以下に、放射線画像検出器101の製造工程の一例について説明する。
まず、ガラス基板1上に、TaやAl等の金属膜をスパッタ蒸着により厚さ約300nmに成膜した後、所望の形状にパターニングすることにより、走査線G及びC電極14を形成する。
そして、この走査線G及びC電極14を覆うようにして、ガラス基板1の略全面にSiNや、SiO等からなるゲート絶縁膜15をCVD(Chemical Vapor Deposition )法により厚さ約350nmに成膜する。なお、ゲート絶縁膜15としては、SiNやSiOに限らず、走査線G及びC電極14を陽極酸化した陽極酸化膜を併用することもできる。
また、ゲート絶縁膜15を介して、走査線Gの上方に半導体層8が配されるように、CVD法により、アモルファスシリコン(以下、a−Siと称する)を、厚さ約100nmに成膜した後、所望の形状にパターニングすることにより、半導体層8を形成する。
半導体層8の上層にコンタクト層9が配されるように、CVD法によりa−Siを厚さ約40nmに成膜した後、所望の形状にパターニングすることにより、コンタクト層9を形成する。
さらに、コンタクト層9上に、TaやAl等の金属膜をスパッタ蒸着により厚さ約300nmに成膜した後、所望の形状にパターニングすることにより、データ線S及び接続電極13を形成する。
このようにしてTFTスイッチ4及び電荷蓄積容量5等を形成したガラス基板1の略全面を覆うようにSiNをCVD法で厚さ約300nmに成膜することにより、絶縁保護膜17を形成する。その後、コンタクトホール16となる接続電極13上の所定の部分に形成された、SiN膜を除去しておく。
上記絶縁保護膜17上の略全面を覆うように、感光性を有するアクリル樹脂等を厚さ約3μmに成膜し、層間絶縁膜12を形成する。そして、フォトリソグラフィ技術によるパターニングを行い、絶縁保護膜17におけるコンタクトホール16となる部分と位置合わせをしてコンタクトホール16を形成する。
層間絶縁膜12上に、ITO(Indium Tin Oxide)等の非晶質透明導電酸化膜をスパッタ蒸着法にて厚さ約200nmに成膜し、所望の形状にパターニングして電荷収集電極11を形成する。この時、絶縁保護膜17及び層間絶縁膜12に設けたコンタクトホール16を介して、電荷収集電極11と接続電極13とを電気的に導通させる(短絡させる)。
なお、本実施形態では上述したように、アクティブマトリックス基板10として電荷収集電極11がTFTスイッチ4の上方にオーバーラップする、いわゆる屋根型構造(マッシュルーム電極構造)を採用しているが、非屋根型構造を採用してもかまわない。また、スイッチング素子としてa−Siを用いたTFT4を用いたが、これに限らず、p−Si(ポリシリコン)を用いてもよい。また、データ線S及び接続電極13がゲート絶縁膜15を介して走査線Gより上方にある逆スタガ構造を採用したが、スタガ構造にしてもよい。
上記のように形成されたアクティブマトリックス基板10の画素配列領域をすべて覆うように、a−Seからなる半導体膜6を真空蒸着法により膜厚が約0.5mm〜1.5mmになるように成膜する。
最後に、半導体膜6の略全面にAu、Alなどからなるバイアス電極7を真空蒸着法により約200nmの厚さで形成する。
なお、半導体膜6と電荷収集電極11との界面に、電子又は正孔の半導体膜6への注入を阻止する電荷注入阻止層や、半導体膜6と電荷収集電極11との密着性を向上させるバッファー層を形成してもよい。また同様に、半導体膜6とバイアス電極7の界面にも電荷注入阻止層やバッファー層を形成してもよい。電荷注入阻止層やバッファー層としてはa−AsSeや、アルカリ元素イオンやハロゲン元素イオンが添加されたa−Se等を用いることが可能である。
次に、上記構造の放射線画像検出器の動作原理について説明する。バイアス電極7とC電極14との間に電圧を印加した状態で、半導体膜6に放射線が照射されると、半導体膜6内に電荷(電子−正孔対)が発生する。そして、半導体膜6と電荷蓄積容量5とは電気的に直列に接続された構造となっているので、半導体膜6内に発生した電子は+電極側に、正孔は−電極側に移動し、その結果、電荷蓄積容量5に電荷が蓄積される。
電荷蓄積容量5に蓄積された電荷は、走査線Gへの入力信号によってTFTスイッチ4をオン状態にすることによりデータ線Sを介して外部に取り出すことが可能となる。
そして、走査線Gとデータ線S、TFTスイッチ4及び電荷蓄積容量5は、すべてXYマトリクス状に設けられているため、走査線Gに入力する信号を順次走査し、データ線Sからの信号をデータ線S毎に検知することにより、二次元的に放射線の画像情報を得ることが可能となる。
次に、放射線画像検出装置100の作用を図1、図4、図5および図6を用いて説明する。
まず、上述したように放射線画像検出器101に対して放射線を照射することにより放射線画像データの書き込みが行われる。放射線の照射量に応じて半導体膜6において発生した電荷は、各電荷収集電極11に集められ、電荷収集電極11に電気的に接続された電荷蓄積容量5に蓄積される。
そして、まず、残存電荷量推定装置104からスキャン信号制御装置103および信号検出器102にリークレベル検出用の制御信号が出力される。そして、スキャン信号制御装置103により全走査線GにTFTスイッチ4がオフとなる信号を印加した状態で各データ線S1〜S4に流れ出した信号、すなわちリーク電流C1〜C4が、各データ線S1〜S4に接続された各信号検出器102により検出される。そして、各信号検出器102により検出されたリーク電流C1〜C4は、平均リーク電流算出手段に105に出力される。
なお、リーク電流は、放射線の照射から時間の経過によって減衰するため、リーク電流を検出するタイミングの変化によってリーク電流の値が変化する。そこで、予め求めておいた時間の経過によってリーク値が減衰する減衰率を用いて、リーク電流の検出時における放射線の照射からの時間の経過から、検出したリーク電流の値を任意の設定した時刻に検出して得られるリーク電流の値に補正し、補正したリーク電流の値を平均リーク電流算出手段105に出力することができる。
そして、信号検出装置104からスキャン信号制御装置103に画像信号検出用の制御信号が出力され、この制御信号に応じてスキャン信号制御装置103から各走査線G4〜G1に順次TFTスイッチ4をオン状態とするスキャン信号が出力される。また、このとき信号検出装置104から信号検出器102にも画像信号検出用の制御信号が出力され、この制御信号に応じて信号検出器102は、各信号検出器102に接続されたデータ線S1〜S4に流れ出した信号、すなわち画像信号Dを検出する。
具体的には、まず、スキャン信号制御装置103から走査線G4にTFTスイッチ4をオン状態とするスキャン信号が出力され、この走査線G4に接続された画素P41〜44における画像信号D41〜44が、それぞれの画素に接続されたデータ線S1〜S4に流れ出して各信号検出器102により検出される。次に、スキャン信号制御装置103から走査線G3にTFTスイッチ4をオン状態とするスキャン信号が出力され、この走査線G4に接続された画素P31〜34における画像信号D31〜34が、それぞれの画素に接続されたデータ線S1〜S4に流れ出して各信号検出器102により検出される。このようにして、スキャン信号制御装置103から走査線G2、G1に順次TFTスイッチ4をオン状態とするスキャン信号を出力することにより、各走査線に接続された画素における画像信号D11〜24を検出することができる。そして、検出された各画素P11〜P44の画像信号D11〜D44は、平均リーク電流算出手段に105に出力される。
そして、平均リーク電流算出手段に105において、信号検出器102によって各データ線S1〜S4で検出された各画素P11〜P44の画像信号D11〜D44が飽和値であるか否かの判断がなされ、データ線S1〜S4毎に画像信号Dが飽和値である飽和画素の数を算出される。図4は、大線量の放射線の照射により画像信号が飽和値となった画素を斜線のハッチングを用いて示した図であり、この場合、データ線S1における飽和画素の数N1は4、データ線S2における飽和画素の数N2は3、データ線S3における飽和画素の数N3は2、データ線S4における飽和画素の数N4は0である。
そして、飽和画素が存在する各データ線S、すなわち図4に示すような場合にはデータ線S1、S2、S3に対して、各データ線で検出されたリーク電流C1、C2、C3をそのデータ線における飽和画素の数N1、N2、N3で除算して、各データ線S1〜S4の飽和画素に対する単位飽和画素当りの平均リーク電流Av1、Av2、Av3を算出し、残存電荷量推定手段106に出力する。なお、ここでは1画素の飽和画素を単位飽和画素としているが、2画素以上の飽和画素を単位飽和画素としてもよい。
そして、残存電荷量推定手段106において、図5に示すような、グラフA、BまたはCのような予め求めておいた平均リーク電流−放射線量特性を用いて、平均リーク電流算出手段に105によって得られた各データ線S1、S2、S3の平均リーク電流Av1、Av2、Av3から各データ線S1、S2、S3の飽和画素に入射した放射線量の推定値を求め、その放射線量の推定値からそれらの各飽和画素中に存在する残存電荷量E1、E2、E3(残存電荷量の推定値)を求める。そして、得られた残存電荷量E1、E2、E3のうち最大残存電荷量Eが、所要時間算出手段107に出力される。
なお、残存電荷量推定手段106は、平均リーク電流算出手段に105によって得られた各データ線S1、S2、S3の平均リーク電流Av1、Av2、Av3のうち最大の平均リーク電流Avを用いて、その平均リーク電流Avから放射線画像検出器中に存在する残存電荷量の推定値の最大値を求め、所要時間算出手段107に出力するものであってもよい。
ここで、平均リーク電流Av−放射線量特性は、使用する放射線画像検出器のデバイス特性、例えば、TFTスイッチの構造、バイアス電極7とC電極14に印加する電圧の極性、放射線の変換方式(直接変換方式または間接変換方式)等によって異なる。例えば、大線量の放射線の照射により電荷蓄積容量に過剰な電荷が蓄積することによるTFT性能の低下を抑制するため、保護回路を内蔵している放射線画像検出器の場合には、放射線量が設定された値(閾値)以上であるとき、放射線の線量が大きくなるほどリーク電流が急激に大きくなるグラフCのような特性を有する。また、放射線画像検出器のデバイス特性によっては、放射線の線量が所定の閾値以上であるとき、放射線の線量にほぼ比例して平均リーク値が大きくなるグラフA、または入射される放射線にほぼ比例してリーク電流が大きくなるグラフBに示すような平均リーク電流−放射線量特性を有するもの等も存在する。このように平均リーク電流−放射線量特性は使用する放射線画像検出器の方式毎に異なるが、いかなる方式の放射線画像検出器を使用する場合にも、予め放射線量に対する平均リーク電流をモニターして、平均リーク電流−放射線量特性を容易に求めることができる。
そして、所要時間算出手段107において、図6に示すような、時間tの経過によって残存電荷量Eが減衰する減衰率特性を用いて、残存電荷量推定装置104により入力された残存電荷量Eが所定の閾値Ek以下になるまでの所要時間tkを算出し、算出した所要時間tkを後述する警告手段、制限手段、残像消去手段等の処理手段に出力する。ここで、所要時間Ekは、例えば残存電荷量の推定時を基準とし、その推定時からの所要時間とし、残存電荷量を推定した後所要時間tkが経過するまで下記に説明するように警告手段、制限手段、残像消去手段等の処理手段による種々の処理を行なうことができる。
警告手段は、残存電荷量を推定した後所要時間tkが経過するまで、例えばユーザによる次の撮影の開始指示が入力された時等に図示しないディスプレイまたはスピーカから警告を出力する。
なお、警告の出力は、ユーザによる次の撮影を開始する指示が入力された時に警告を出す方法に限らず、所要時間tkが経過するまで連続的または最適なタイミングにて段階的に警告を出力する等所要時間tkが経過するまで少なくとも1回出力するいかなる方法によるものであってもよい。
また、制限手段は、残存電荷量を推定した後所要時間tkが経過するまで、放射線画像検出装置100による放射線画像の撮影を制限するものであり、例えば、放射線画像検出装置100の設定動作モードを「撮影制限モード」に設定し、所要時間が経過するまでユーザから指示された撮影の実行を制限する。そして、所要時間tkが経過したとき、設定動作モードを「撮影可能モード」に変更し、撮影の実行を許可する。なお、所要時間tkが経過するまでの間、ユーザによる次の撮影の開始指示が入力された時に、撮影が制限されていることを知らせる警告を所要時間tkが経過するまでの残り時間とともに図示しないディスプレイまたはスピーカから出力して、ユーザに知らせるようにしてもよい。
また、残像消去手段は、ユーザから撮影の実行指示が入力されたとき、所要時間算出手段107によって算出された所要時間tkが経過してない場合、指示された撮影を実行する前に、例えば、画像信号の読取処理等の処理を行なうことにより残像を消去するものである。なお、上述した制限手段により所要時間tkが経過するまで放射線画像の撮影を制限している場合でも、撮影が制限されていることを知らせる警告に対してユーザから再度撮影の実行指示が入力された場合には、ユーザの所望する機能を優先して撮影を実行可能にするとともに、指示された撮影を実行する前に、残像を消去する処理を行うこともできる。
上記実施の形態によれば、TFTスイッチがオフの状態でデータ線に流れ出すリーク電流を検出し、各走査線毎にその走査線に接続されたTFTスイッチを順次オン状態にしてデータ線に流れ出す画像信号を読み出し、画像信号が飽和値である飽和画素が存在するデータ線のうち少なくとも1つのデータ線で検出されたリーク電流と該データ線における飽和画素の数とから単位飽和画素当りの平均リーク電流を算出し、その平均リーク電流に基づいて放射線画像検出装置中に存在する残存電荷量を推定することにより、入射する放射線が所定の規定値(画素値が飽和値となる値)を超える大線量のものである場合における放射線画像検出器中の残存電荷量を推定する性能を向上させることができる。
また、予め求めておいた時間の経過によって残存電荷量が減衰する減衰率を用いて、残存電荷量が所定の閾値以下になるまでの所要時間を算出し、残存電荷量を推定した後所要時間が経過するまで、警告を少なくとも1回出力することにより、ユーザに残存電荷量が所定の閾値より大きいことを認識させ、次の撮影が適切なタイミングで行われるようにすることができる。
また、残存電荷量を推定した後その所要時間が経過するまで、放射線画像検出装置による放射線画像の撮影を制限することにより、残存電荷量が所定の閾値以下になったときのみ撮影を許可し、撮影により得られた放射線画像の画質を所定のレベル以上で維持することができる。
また、放射線画像検出器による次の撮影時に、残存電荷量を推定した後所要時間が経過してない場合に、残存電荷を消去する処理を行なうことにより、ユーザの所望する撮影タイミングに応じて放射線画像検出器中の残存電荷量を許容範囲内に低減でき、撮影により得られた放射線画像の画質を向上させることができる。
さらに、予め求めておいた時間の経過によってリーク電流が減衰する減衰率を用いて、リーク電流の検出時における放射線の照射からの時間の経過から検出したリーク電流の値を補正することにより、残存電荷量の推定精度をより向上させることができる。
なお、上記実施形態においては、残存電荷量推定装置104において、画像信号が飽和値である飽和画素が存在する複数のデータ線で検出された複数のリーク電流と各データ線における飽和画素の数とから、その複数のデータ線の各々に対して単位飽和画素当りの平均リーク電流を算出し、それらの平均リーク電流に基づいて残存電荷量を推定する場合について説明したが、たとえば、画像信号が飽和値である飽和画素が存在する1以上のデータ線のうち適当に1本のデータ線を選択し、選択されたデータ線で検出されたリーク電流と該データ線における飽和画素の数とから単位飽和画素当りの平均リーク電流を算出し、その平均リーク電流に基づいて、そのデータ線における飽和画素中の残存電荷量、さらには放射線画像検出器全体に存在する残存電荷量を推定するようにしてもよい。また、画像信号が飽和値である飽和画素が存在する複数のデータ線で検出された複数のリーク電流の合計と各データ線における飽和画素の数の合計とから、単位飽和画素当りの平均リーク電流を算出し、その平均リーク電流に基づいてそれらの複数のデータ線における飽和画素中の残存電荷量、さらには放射線画像検出器全体に存在する残存電荷量を推定するようにしてもよい。後者のように複数のデータ線で検出された複数のリーク電流の合計と各データ線における飽和画素の数の合計とから平均リーク電流を算出する場合には、ノイズによる影響を低減することができる。
また、上記実施形態においては、全てのTFTスイッチがオフの状態で各データ線に流れ出す信号を検出することにより、各データ線に接続されている全飽和画素の漏洩信号の総和となるリーク電流を取得して、そのリーク電流を飽和画素の数で除算して得られた平均リーク電流を残存電荷量の推定に使用する場合について説明したが、以下に説明する方法により放射線画像検出器の個々の画素から漏洩したリーク電流を検出し、そのリーク電流を用いて各画素に存在する残存電荷量を個別に推定することもできる。
具体的には、画像信号を読取る前に、全てのTFTスイッチがオフの状態で各データ線に流れ出すリーク電流R1を検出する。このリーク電流R1は走査線G1〜G4に接続された全ての画素におけるリーク電流成分の総合である。次に、走査線G4におけるTFTスイッチ4のみをオン状態にし、この走査線G4に接続された画素P41〜P44における画像信号D41〜D44が読取られてから再度全てのTFTスイッチがオフの状態にして、各データ線に流れ出すリーク電流R2を検出する。このリーク電流R2は、画素P41〜P44における画像信号D41〜D44がすでに読取られて、それらの画素におおけるリーク電流が消去されたことから、走査線G1〜G3に接続された全画素におけるリーク電流成分の総合である。また、走査線G3におけるTFTスイッチ4のみオン状態にし、この走査線G3に接続された画素P31〜P34における画像信号D31〜D34が読取られてから再度全てのTFTスイッチがオフの状態にして、各データ線に流れ出すリーク電流R3を検出する。最後に、走査線G2におけるTFTスイッチ4のみオン状態にし、この走査線G2に接続された画素P21〜P24における画像信号D21〜D24が読取られてから再度全てのTFTスイッチがオフの状態にして、各データ線に流れ出すリーク電流R4を検出する。さらに、各データ線毎に検出されたリーク電流R1からリーク電流R2を、リーク電流R2からリーク電流R3を、リーク電流R3からリーク電流R4を減算することにより、各データ線に接続された個々の画素から漏洩したリーク電流を算出することができる。このようにして得られた画素毎のリーク電流を用いて各画素に存在する残存電荷量を個別に推定することができる。
また、上記実施形態においては、所要時間算出手段107により、残存電荷量の推定時を基準とし、その推定時から残存電荷量Eが所定の閾値Ek以下になるまでの所要時間Ekを算出する場合について説明したが、所要時間算出手段107は、放射線の照射による放射線画像データの書き込み時、またはこの所要時間算出時を基準として、残存電荷量Eが所定の閾値Ek以下になるまでの所要時間Ekを算出するものであってもよい。
本発明の残存電荷量推定装置の一実施の形態を適用した放射線画像検出装置の概略構成図 放射線画像検出器の1画素単位の構造を示す断面図 放射線画像検出器の1画素単位の構造を示す平面図 図1の残存電荷量推定装置の作用を説明するため図 平均リーク電流−放射線量特性を示すグラフ 残存電荷量の減衰率特性示すグラフ 従来の放射線画像検出器の概略構成図
符号の説明
4 TFTスイッチ
5 電荷蓄積容量(蓄積容量)
6 半導体層(電荷発生層)
10 アクティブマトリックス基板
11 電荷収集電極(収集電極)
101 放射線画像検出器
102 信号検出器(リーク電流検出手段、画像信号読出手段)
103 スキャン信号制御装置
104 残存電荷量推定装置
105 平均リーク電量算出手段
106 残存電荷量推定手段
107 所要時間算出手段
G(G1〜G4) 走査線
S(S1〜S4) データ線
P(P11〜P44)画素
C(C1〜C4) リーク電流
D(D11〜D44)画像信号
E 残存電荷量
Av 平均リーク電流
tk 所要時間

Claims (7)

  1. 放射線の照射を受けて電荷を発生する電荷発生層と、該電荷発生層において発生した電荷を収集する収集電極、該収集電極によって収集された電荷を蓄積する蓄積容量および該蓄積容量に蓄積された電荷を読み出すためのTFTスイッチを有する多数の画素と前記TFTスイッチをオン/オフするための多数の走査線と前記蓄積容量に蓄積された電荷が読み出される多数のデータ線とを備えた検出層とが積層された放射線画像検出器中に存在する残存電荷量を推定する残存電荷量推定方法であって、
    前記TFTスイッチがオフの状態で前記データ線に流れ出すリーク電流を検出し、
    前記各走査線毎に該走査線に接続された前記TFTスイッチを走査線毎に順次オン状態にして前記データ線に流れ出す画像信号を読み出し、
    前記画像信号が飽和値である飽和画素が存在する前記データ線のうち少なくとも1つのデータ線で検出された前記リーク電流と該データ線における前記飽和画素の数とから単位飽和画素当りの平均リーク電流を算出し、
    該平均リーク電流に基づいて前記単位飽和画素中に存在する残存電荷量を推定することを特徴とする残存電荷量推定方法。
  2. 放射線の照射を受けて電荷を発生する電荷発生層と、該電荷発生層において発生した電荷を収集する収集電極、該収集電極によって収集された電荷を蓄積する蓄積容量および該蓄積容量に蓄積された電荷を読み出すためのTFTスイッチを有する多数の画素と前記TFTスイッチをオン/オフするための多数の走査線と前記蓄積容量に蓄積された電荷が読み出される多数のデータ線とを備えた検出層とが積層された放射線画像検出器を用いて放射線画像を検出する放射線画像検出装置であって、
    前記TFTスイッチがオフの状態で前記データ線に流れ出すリーク電流を検出するリーク電流検出手段と、
    前記各走査線毎に該走査線に接続された前記TFTスイッチを走査線毎に順次オン状態にして前記データ線に流れ出す画像信号を読み出す画像信号読出手段と、
    前記画像信号が飽和値である飽和画素が存在する前記データ線のうち少なくとも1つのデータ線で検出された前記リーク電流と該データ線における前記飽和画素の数とから単位飽和画素当たりの平均リーク電流を算出する平均リーク電流算出手段と、
    該平均リーク電流に基づいて前記単位飽和画素中に存在する残存電荷量を推定する残存電荷量推定手段と
    を備えたことを特徴とする放射線画像検出装置。
  3. 予め求めておいた時間の経過によって前記残存電荷量が減衰する減衰率を用いて、前記残存電荷量が所定の閾値以下になるまでの所要時間を算出する所要時間算出手段と、
    前記残存電荷量を推定した後前記所要時間が経過するまで、警告を少なくとも1回出力する警告手段と
    を備えたことを特徴とする請求項2記載の放射線画像検出装置。
  4. 予め求めておいた時間の経過によって前記残存電荷量が減衰する減衰率を用いて、前記残存電荷量が所定の閾値以下になるまでの所要時間を算出する所要時間算出手段と、
    前記残存電荷量を推定した後前記所要時間が経過するまで、前記放射線画像検出器による放射線画像の撮影を制限する制限手段と
    を備えたことを特徴とする請求項2または3記載の放射線画像検出装置。
  5. 予め求めておいた時間の経過によって前記残存電荷量が減衰する減衰率を用いて、前記残存電荷量が所定の閾値以下になるまでの所要時間を算出する所要時間算出手段と、
    前記放射線画像検出器による次の撮影時に、前記残存電荷量を推定した後前記所要時間が経過してない場合、前記残存電荷を消去する残存電荷消去手段と
    を備えたことを特徴とする請求項2から4いずれか1項記載の放射線画像検出装置。
  6. 前記リーク電流検出手段が、予め求めておいた時間の経過によって前記リーク電流が減衰する減衰率を用いて、前記リーク電流の検出時における前記放射線の照射からの時間の経過から前記検出したリーク電流の値を補正するリーク電流補正手段を有することを特徴とする請求項2から5いずれか1項記載の放射線画像検出装置。
  7. コンピュータに、
    放射線の照射を受けて電荷を発生する電荷発生層と、該電荷発生層において発生した電荷を収集する収集電極、該収集電極によって収集された電荷を蓄積する蓄積容量および該蓄積容量に蓄積された電荷を読み出すためのTFTスイッチを有する多数の画素と前記TFTスイッチをオン/オフするための多数の走査線と前記蓄積容量に蓄積された電荷が読み出される多数のデータ線とを備えた検出層とが積層された放射線画像検出器中に存在する残存電荷量の推定を実行させるためのプログラムであって、
    前記TFTスイッチがオフの状態で前記データ線に流れ出すリーク電流を検出し、
    前記各走査線毎に該走査線に接続された前記TFTスイッチを走査線毎に順次オン状態にして前記データ線に流れ出す画像信号を読み出し、
    前記画像信号が飽和値である飽和画素が存在する前記データ線のうち少なくとも1つのデータ線で検出された前記リーク電流と該データ線における前記飽和画素の数とから単位飽和画素当りの平均リーク電流を算出し、
    該平均リーク電流に基づいて前記単位飽和画素中に存在する残存電荷量を推定することを実行させるためのプログラム。
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