JP2000302903A - 食品容器用ポリスチレン系樹脂、食品容器用ポリスチレン系樹脂発泡シート及びポリスチレン系樹脂発泡シート食品容器 - Google Patents

食品容器用ポリスチレン系樹脂、食品容器用ポリスチレン系樹脂発泡シート及びポリスチレン系樹脂発泡シート食品容器

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JP2000302903A
JP2000302903A JP11111005A JP11100599A JP2000302903A JP 2000302903 A JP2000302903 A JP 2000302903A JP 11111005 A JP11111005 A JP 11111005A JP 11100599 A JP11100599 A JP 11100599A JP 2000302903 A JP2000302903 A JP 2000302903A
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JP
Japan
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polystyrene
polystyrene resin
based resin
styrene
food container
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JP11111005A
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English (en)
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Takamasa Imai
貴正 今井
Toshiaki Sugita
利明 杉田
Tatsuya Henmi
龍哉 逸見
Hidekazu Ohara
英一 大原
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スチレンダイマー及びスチレントリマーの含
有量が少ないポリスチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂
発泡シート、およびポリスチレン系樹脂発泡シート製食
品容器を提供する。 【解決手段】 水性分散媒中に懸濁せしめたポリスチレ
ン系樹脂種粒子に、スチレン系単量体を連続的もしくは
断続的に添加して、該種粒子に吸収させながら重合させ
ポリスチレン系樹脂を得、それを基材樹脂とするポリス
チレン系樹脂発泡シートとし、更にそれを成形してポリ
スチレン系樹脂発泡シート製食品容器とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品容器用ポリス
チレン系樹脂、食品容器用ポリスチレン系樹脂発泡シー
ト及びポリスチレン系樹脂発泡シート食品容器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ポリスチレン系樹脂発泡シートは,熱成
形に優れ,得られた成形品の外観が美麗で,しかも軽量
で断熱性に優れるなどの特徴を有する為,食品容器等の
熱成形用として近年大量に使用されている。即席麺のカ
ップも、主にポリスチレン系樹脂発泡シートで作られて
いる。しかし,ポリスチレン系樹脂発泡シート中には、
内分泌攪乱物質の疑いがあると一部で言われているスチ
レンダイマー及びスチレントリマーが相当量含まれてい
るという問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は,スチレンダ
イマー及びスチレントリマーの含有量が極めて少ないポ
リスチレン系樹脂発泡シートからなる食品容器及びそれ
に適した、ポリスチレン系樹脂発泡シート,ポリスチレ
ン系樹脂を得ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決する為に鋭意検討した結果、懸濁重合法にて製造し
たポリスチレン系樹脂中のスチレンダイマー及びスチレ
ントリマー量は、塊状重合法で製造したポリスチレン系
樹脂のそれに比べて極めて少なくなること、及び、水性
分散媒中に懸濁せしめたポリスチレン系樹脂種粒子に、
スチレン系単量体を連続的もしくは断続的に添加して該
種粒子に吸収させながら重合を行ういわゆるシード重合
法を用いると、通常の懸濁重合法よりも得られるポリス
チレン系樹脂中のスチレンダイマー及びスチレントリマ
ー量が更に少なくなることを見出した。また、この樹脂
を使用したポリスチレン系樹脂発泡シート及びその食品
容器中のスチレンダイマー及びスチレントリマー量も、
従来の懸濁重合樹脂を用いたポリスチレン系樹脂発泡シ
ート及びその食品容器中のスチレンダイマー及びスチレ
ントリマー量と比較して少なくなる事を見いだし、本発
明を完成させるに至った。
【0005】すなわち本発明は、(1)水性分散媒中に
懸濁せしめたポリスチレン系樹脂種粒子に、スチレン系
単量体を連続的もしくは断続的に添加して、該種粒子に
吸収させながら重合せしめることを特徴とする、食品容
器に適したポリスチレン系樹脂(請求項1)、(2)後
重合温度が120℃以下であることを特徴とする、請求
項1記載のポリスチレン系樹脂(請求項2)、(3)請
求項1記載のポリスチレン系樹脂を基材樹脂として用い
ることを特徴とする食品容器に適したポリスチレン系樹
脂発泡シート(請求項3)、(4)請求項1記載のポリ
スチレン系樹脂に対して、安定剤を添加することを特徴
とする請求項3記載のポリスチレン系樹脂発泡シート
(請求項4)、(5)安定剤がビタミンEである請求項
4記載のポリスチレン系樹脂発泡シート(請求項5)、
(6)安定剤量が、ポリスチレン系樹脂100重量部に
対して0.03〜0.5重量部である請求項4または5
記載のポリスチレン系樹脂発泡シート(請求項6)、
(7)水性分散媒中に懸濁せしめたポリスチレン系樹脂
種粒子に、スチレン系単量体を連続的もしくは断続的に
添加して、該種粒子に吸収させながら重合せしめること
を特徴とするポリスチレン系樹脂を基材樹脂として用い
るポリスチレン系樹脂発泡シートより製造したポリスチ
レン系樹脂発泡シート食品容器(請求項7)、(8)ポ
リスチレン系樹脂に対して、安定剤を添加したポリスチ
レン系樹脂発泡シートより製造した請求項7に記載のポ
リスチレン系樹脂発泡シート食品容器(請求項8)、
(9)安定剤がビタミンEである請求項8記載のポリス
チレン系樹脂発泡シート(請求項9)、に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のポリスチレン系樹脂は,
スチレン単独重合体でも良く,スチレンを50重量%以
上含めば共重合体であっても良い。水性分散媒中に懸濁
せしめたポリスチレン系樹脂種粒子に、スチレン系単量
体を連続的もしくは断続的に添加して該種粒子に吸収さ
せながら重合を行う、いわゆるシード重合法によって製
造される。
【0007】本発明におけるポリスチレン系樹脂種粒子
は、一般に知られているスチレン系樹脂の粒状物であ
り、このような粒子としては、スチレン、α−メチルス
チレン、パラメチルスチレン、t-ブチルスチレン、クロ
ルスチレン等のスチレン系誘導体、メチルアクリレー
ト、ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチ
ルメタクリレート、セチルメタクリレート等のアクリル
酸及びメタクリル酸のエステル、あるいはアクリロニト
リル、ジメチルフマレート、エチルフマレート等の各種
単量体の単独重合粒子、または混合による共重合体粒子
等が挙げられる。また、ジビニルベンゼン、アルキレン
グリコールジメタクリレート等の2官能性単量体を併用
してもよい。このような樹脂種粒子は、(1)通常の懸
濁重合法、(2)重合性単量体を規則的な振動下にノズ
ルを通すことにより液滴群として水性媒体中に分散さ
せ、合着及び付加的な分散を生じせしめることなく重合
させる方法、などによって得られる。
【0008】本発明において用いられるスチレン系単量
体としては、スチレンの他に、α−メチルスチレン、パ
ラメチルスチレン、t−ブチルスチレン、クロルスチレ
ンなどのスチレン誘導体、メチルアクリレート、ブチル
アクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリ
レート、セチルメタクリレートなどのアクリル酸および
メタクリル酸のエステル、あるいはアクリル酸、メタク
リル酸、アクリロニトリル、ジメチルフマレート、エチ
ルフマレート、ブタジエンなどの各種単量体が挙げら
れ、最終樹脂の50重量%以上がスチレン単位で構成さ
れるように、これらの単量体を単独もしくは2種以上混
合して用いることができる。また、ジビニルベンゼン、
アルキレングリコールジメタクリレートなどの2官能性
単量体を併用してもよい。
【0009】本発明における上記単量体の重合開始剤と
しては、一般に熱可塑性重合体の製造に用いられるラジ
カル発生型重合開始剤を用いることができ、代表的なも
のとしては、例えばベンゾイルパーオーキサイド、ラウ
ロイルパーオーキサイド、t-ブチルパーベンゾエート、
t-ブチルパーピバレート、t-ブチルパーオキシイソプロ
ピルカーボネート、t-ブチルパーオキシアセテート、
2,2-ジ-t-ブチルパーオキシブタン、t-ブチルパーオ
キシ3,3,5トリメチルシクロヘキサノエート、ジ-t
-ブチルパーオキシヘキサハイドロテレフタレート、
1,1-ジ-t-ブチルパーオキシ3,3,5トリメチルシ
クロヘキサン等の有機過酸化物や、アゾビスイソブチロ
ニトリル、アゾビスジメチルバレロニトリル等のアゾ化
合物が挙げられる。これらの重合開始剤は単独もしくは
2種以上を混合して用いることができる。
【0010】本発明においては、残存モノマーを減少さ
せる為に、モノマー添加終了後に後重合を行う方が好ま
しい。後重合温度は120℃以下が好ましく、115℃
以下が更に好ましい。120℃を越えるとスチレンダイ
マー・スチレントリマーの生成量が多くなり好ましくな
い。
【0011】本発明に於いて用いられるポリスチレン系
樹脂の重量平均分子量は,好ましくは20万以上45万
以下,更に好ましくは25万以上40万以下である。重
量平均分子量が小さすぎると得られるポリスチレン系樹
脂シートが脆くなり,容器の強度が小さくなってしま
う。また,重量平均分子量が大きすぎると,成形性が低
下する。
【0012】本発明において用いる分散剤は、一般によ
く知られた例えばポリビニルアルコール、メチルセルロ
ース、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド等の
水溶性高分子や、第三燐酸カルシウム、ハイドロキシア
パタイト、燐酸マグネシウム、ピロリン酸マグネシウム
等の水に難溶な無機物質等が挙げられる。水に難溶な無
機物質を用いる場合は、ドデシルベンゼンスルホン酸ソ
ーダ等のアニオン界面活性剤を併用すると分散安定効果
は増大する。また、水溶性高分子と水に難溶性の無機物
質の併用も効果的である。
【0013】本発明のポリスチレン系樹脂発泡シート
は、通常押し出し発泡によって製造される。
【0014】本発明に用いられる安定剤としては、フェ
ノール系又は燐系の抗酸化剤又はこれらを組み合わせて
使用される。フェノール系抗酸化剤としては,n−オク
タデシル3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート,ペンタエリスリチル−テ
トラキス(3−(3,5−ジ−t-ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート),2−t−ブチル−6−
(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジ
ル)−4−メチルフェニルアクリレート、2(1−(2
−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ペンチルフェニル)エ
チル)−4,6−ジ−t−ペンチルフェニルアクリレー
ト等の市販されている一般的なものに加えて、ビタミン
C、ビタミンE、カテキン等の特に食品用途に適したも
のも用いられる。燐系の抗酸化剤としては,トリス
(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイト等の
市販されている一般的なものが使用できる。これらの中
でも、ビタミンEを用いるのが好ましい。また、安定剤
は,押し出し前に樹脂にブレンドするのが一般的である
が,懸濁重合中に含浸させておいても良い。安定剤は、
ポリスチレン系樹脂100重量部に対して好ましくは
0.03〜0.5重量部、更に好ましくは0.05〜
0.3重量部用いることができる。添加量が0.03部
以下では、押し出し発泡工程でのスチレンダイマー及び
スチレントリマーの発生防止効果が少なく、0.5重量
部を越えると発泡セルが細かくなり過ぎたり、逆に発泡
セルが大きくなり過ぎたりして、得られる発泡シートの
成形性・シート強度等に適したセル径の制御が難しくな
り好ましくない。
【0015】本発明に用いられる発泡剤としては、プロ
パン、ノルマルブタン、イソブタン,ノルマルペンタ
ン,イソペンタン,ノルマルヘキサンなど脂肪族炭化水
素類、シクロペンタン,シクロヘキサンなどの脂環式炭
化水素類、及びフッ化炭化水素類などがあげられる。ま
た、発泡剤量はポリスチレン系樹脂100重量部に対
し、2〜5重量部用いるのが好ましい。これらは、単独
もしくは2種以上を併せて用いることができ、ポリスチ
レン系樹脂製造時に添加含浸しても良いし、押し出し発
泡シート化時に添加しても良い。
【0016】本発明において用いる造核剤としては、特
に限定はなく,通常使用しうる造核剤であれば使用しう
る。具体例としては,タルク,炭酸カルシウム,硫酸バ
リウム,シリカ,酸化チタン,クレー,酸化アルミニウ
ム,ベントナイト,ケイソウ土などの無機化合物であっ
て,平均粒径が0.1〜20ミクロン,好ましくは1〜
10ミクロン程度のもの;クエン酸,酒石酸,シュウ
酸,などの有機酸;ホウ酸などの酸とナトリウム,カリ
ウム,アンモニウムなどの重炭酸塩または炭酸塩との組
み合わせからなるものなどがあげられる。これらの造核
剤は,通常単独で使用されるが,2種以上組み合わせて
用いても良い。これらの内,タルク,炭酸カルシウム,
シリカ,アルミナなどの無機化合物が安価であり,かつ
取り扱いやすい点で好ましい。
【0017】また該ポリスチレン系樹脂発泡シートに
は,充填剤・難燃剤・着色剤・紫外線吸収剤・酸化防止
剤などを含有していても良い。
【0018】本発明のポリスチレン系樹脂発泡シート容
器は減圧アシストプラグ成型等によって製造される。ま
た、ポリスチレン系樹脂発泡シートを容器に成形するに
当たり、ポリスチレン系樹脂発泡シートを単体で使用す
る場合もあるが食品容器を成形する場合には通常20〜
250ミクロンのポリスチレン系樹脂フィルムを少なく
ともポリスチレン系樹脂発泡シートの片面に積層する。
積層するフィルムの厚みは容器の強度・印刷適正等によ
り随時選択される。積層方法はフィルムを熱ロールで加
熱した後ポリスチレン系樹脂発泡シート面に圧着する方
法、又は、ポリスチレン系樹脂発泡シート表面にTダイ
を使用して溶融した樹脂をフィルム状に垂らして積層す
る方法がある。
【0019】
【実施例】次に、本発明を実施例、比較例によってさら
に詳細に説明するが,本発明はこれら実施例に限定され
るものではない。 *スチレンダイマー及びスチレントリマーの測定 ポリスチレン系樹脂発泡シート容器、ポリスチレン系樹
脂発泡シートまたはポリスチレン系樹脂をクロロホルム
に溶解しガスクロマトグラフィーにて測定した。
【0020】GC:ヒューレットパッカード製 GC−
5890シリーズII カラム:J&WScientific社製 DB−5 0.25mm
i.d.×30m 膜厚0.25ミクロン カラム温度:40℃(0.5分)→10℃/分→100
℃→20℃/分→280℃(15分) 検出器:FID *独立気泡率の測定 ベックマン社製 ピクノメーターCATNo.930を
用いて定法に従って測定した。 *ポリスチレン系樹脂種粒子の作製 攪拌機を具備した反応器に,純水700kg,第三リン
酸カルシウム2.45kg,ドデシルベンゼンスルフォ
ン酸ナトリウム0.046kg,塩化ナトリウム3.3
kg入れ攪拌し水懸濁液とした後,スチレン700kg
に重合開始剤として,ベンゾイルパーオキサイド1.4
kg,1,1−ビス−t−ブチルパーオキシ−3,3,
5−トリメチルシクロヘキサン0.6kgを溶解し,反
応器に加え,98℃に昇温してから4.5時間かけて重
合した。次いで,110℃に昇温して1時間保持した後
冷却して,その内容物を取り出し脱水・乾燥し,ポリス
チレン樹脂を得た。得られた粒子群を種粒子と称する。
【0021】(実施例1)攪拌機を具備した反応器に、
純水700kg、第三リン酸カルシウム3kg、ドデシ
ルベンゼンスルフォン酸ソーダ0.084kg、塩化ナ
トリウム3.3kg、種粒子70kgを入れ、攪拌下に
反応器中の分散液を90℃に昇温した。次いで、ベンゾ
イルパーオーキサイド1.26kg、1,1ビス−t−
ブチルパーオキシ3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン0.85kgをスチレン単量体630kgに溶解した
溶液を7時間かけて反応器中に仕込みながら重合した。
単量体溶液の仕込みが終了した後、114℃まで昇温し
て6時間後重合を行い、冷却してその内容物を取り出
し、脱水・乾燥してポリスチレン樹脂を得た。得られた
樹脂粒子中のスチレンダイマー及びスチレントリマー量
を表1に示す。
【0022】得られたポリスチレン樹脂に造核剤として
タルク0.04重量部混合したものを孔径40mmと5
0mmの2連押し出し機に供給し,発泡剤としてイソリ
ッチブタン(イソブタン含量70重量%)3.3重量部
を圧入した後,サーキュレーターダイより押し出し発泡
させ厚さ2mm,密度0.125g/cm3,厚さ方向
1mmあたりのセル数8個の発泡シートを得た。
【0023】上記発泡シートの表面にTダイを使用して
ハイインパクトポリスチレン樹脂を押し出し、145ミ
クロンのフィルムを積層した。
【0024】フィルムを積層したポリスチレン系樹脂発
泡シートをポリスチレン発泡シート成形用の連続成形機
を使用して、口径141mm,深さ78mmの丼状容器
を成形した。得られたポリスチレン系樹脂発泡シートと
丼状容器中のスチレンダイマー及びスチレントリマー量
を表1に示す。また発泡シートの独立気泡率も表1に示
す。
【0025】(実施例2)後重合温度を120℃にした
以外は実施例1と同様にした。得られたポリスチレン系
樹脂粒子、ポリスチレン系樹脂発泡シート、丼状容器中
のスチレンダイマー及びスチレントリマー量を表1に示
す。また発泡シートの独立気泡率も表1に示す。
【0026】(実施例3)後重合温度を130℃にした
以外は実施例1と同様にした。得られたポリスチレン系
樹脂粒子、ポリスチレン系樹脂発泡シート、丼状容器中
のスチレンダイマー及びスチレントリマー量を表1に示
す。また発泡シートの独立気泡率も表1に示す。
【0027】(実施例4)スチレン630kgの代わり
に、スチレン560kgとメチルメタクリレート70k
gの混合モノマーを用いる以外は、実施例1と同様にし
た。得られたポリスチレン系樹脂粒子、ポリスチレン系
樹脂発泡シート、丼状容器中のスチレンダイマー及びス
チレントリマー量を表1に示す。また発泡シートの独立
気泡率も表1に示す。
【0028】(実施例5)スチレン630kgの代わり
に、スチレン490kgとメチルメタクリレート140
kgの混合モノマーを用いる以外は、実施例1と同様に
した。得られたポリスチレン系樹脂粒子、ポリスチレン
系樹脂発泡シート、丼状容器中のスチレンダイマー及び
スチレントリマー量を表1に示す。また発泡シートの独
立気泡率も表1に示す。
【0029】(実施例6)スチレン630kgの代わり
に、スチレン560kgとメチルアクリレート70kg
の混合モノマーを用いる以外は、実施例1と同様にし
た。得られたポリスチレン系樹脂粒子、ポリスチレン系
樹脂発泡シート、丼状容器中のスチレンダイマー及びス
チレントリマー量を表1に示す。また発泡シートの独立
気泡率も表1に示す。
【0030】(実施例7)スチレン630kgの代わり
に、スチレン490kgとメチルアクリレート140k
gの混合モノマーを用いる以外は、実施例1と同様にし
た。得られたポリスチレン系樹脂粒子、ポリスチレン系
樹脂発泡シート、丼状容器中のスチレンダイマー及びス
チレントリマー量を表1に示す。また発泡シートの独立
気泡率も表1に示す。
【0031】(実施例8)押し出し発泡シート化時に安
定剤としてビタミンEを0.1重量部使用する以外は、
実施例1と同様にした。得られたポリスチレン系樹脂発
泡シートと丼状容器中のスチレンダイマー及びスチレン
トリマー量を表2に示す。また発泡シートの独立気泡率
も表2に示す。
【0032】(実施例9)押し出し発泡シート化時に安
定剤としてビタミンEを1.0重量部使用する以外は、
実施例1と同様にした。得られたポリスチレン系樹脂発
泡シートと丼状容器中のスチレンダイマー及びスチレン
トリマー量を表2に示す。また発泡シートの独立気泡率
も表2に示す。
【0033】(実施例10)押し出し発泡シート化時に
安定剤として2−t−ブチル−6−(3−t−ブチル−
2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフ
ェニルアクリレートを0.2重量部使用する以外は、実
施例1と同様にした。得られたポリスチレン系樹脂発泡
シートと丼状容器中のスチレンダイマー及びスチレント
リマー量を表2に示す。また発泡シートの独立気泡率も
表2に示す。
【0034】(実施例11)押し出し発泡シート化時に
安定剤としてビタミンEを0.1重量部使用する以外
は、実施例2と同様にした。得られたポリスチレン系樹
脂発泡シートと丼状容器中のスチレンダイマー及びスチ
レントリマー量を表2に示す。また発泡シートの独立気
泡率も表2に示す。
【0035】(実施例12)押し出し発泡シート化時に
安定剤としてビタミンEを0.1重量部使用する以外
は、実施例4と同様にした。得られたポリスチレン系樹
脂発泡シートと丼状容器中のスチレンダイマー及びスチ
レントリマー量を表2に示す。また発泡シートの独立気
泡率も表2に示す。
【0036】(実施例13)押し出し発泡シート化時に
安定剤としてビタミンEを0.1重量部使用する以外
は、実施例5と同様にした。得られたポリスチレン系樹
脂発泡シートと丼状容器中のスチレンダイマー及びスチ
レントリマー量を表2に示す。また発泡シートの独立気
泡率も表2に示す。
【0037】(実施例14)押し出し発泡シート化時に
安定剤としてビタミンEを0.1重量部使用する以外
は、実施例6と同様にした。得られたポリスチレン系樹
脂発泡シートと丼状容器中のスチレンダイマー及びスチ
レントリマー量を表2に示す。また発泡シートの独立気
泡率も表2に示す。
【0038】(実施例15)押し出し発泡シート化時に
安定剤としてビタミンEを0.1重量部使用する以外
は、実施例7と同様にした。得られたポリスチレン系樹
脂発泡シートと丼状容器中のスチレンダイマー及びスチ
レントリマー量を表2に示す。また発泡シートの独立気
泡率も表2に示す。
【0039】(比較例1)市販の塊状重合によるポリス
チレン系樹脂(旭化成製)を用いる以外は実施例1と同
様にした。用いたポリスチレン系樹脂、ポリスチレン系
樹脂発泡シート、丼状容器中のスチレンダイマー及びス
チレントリマー量を表3に示す。また発泡シートの独立
気泡率も表3に示す。
【0040】(比較例2)攪拌機を具備した反応器に,
純水700kg,第三リン酸カルシウム1.05kg,
ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウム0.046k
g,塩化ナトリウム3.3kg入れ攪拌し水懸濁液とし
た後,スチレン700kgに重合開始剤として,ベンゾ
イルパーオキサイド1.12kg,1,1−ビス−t−
ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキ
サン0.7kgを溶解し,反応器に加え,90℃に昇温
してから6時間かけて重合した。次いで,114℃に昇
温して6時間保持した後冷却して,その内容物を取り出
し脱水・乾燥し,ポリスチレン樹脂を得た。得られた樹
脂粒子中のスチレンダイマー及びスチレントリマー量を
表3に示す。
【0041】また実施例1と同様にして発泡シート及び
容器を成形した。得られたポリスチレン系樹脂発泡シー
トと丼状容器中のスチレンダイマー及びスチレントリマ
ー量を表3に示す。また発泡シートの独立気泡率も表3
に示す。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
【0045】
【発明の効果】本発明によれば,内分泌攪乱物質の疑い
があると一部で言われているスチレンダイマー及びスチ
レントリマーの含有量が極めて少ないポリスチレン系樹
脂発泡シート食品容器を得ることができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/00 C08L 25/04 4J100 C08L 25/04 B29C 67/22 (72)発明者 大原 英一 兵庫県高砂市高砂町宮前町1丁目8番地 鐘淵化学工業株式会社内 Fターム(参考) 4F071 AA22 AC11 AE05 AH05 BB03 BC04 4F074 AA32 AD12 AG03 BA35 BC12 CA22 CE02 CE48 CE98 DA02 DA03 DA23 DA34 4F212 AA13 AB02 AB06 AG20 AH55 AH56 AH58 UA10 UB01 UF06 4J002 BC031 EA017 EJ026 FD036 FD327 GG01 4J011 JA03 JA04 JA12 JB02 JB16 JB26 4J100 AB02P AB03P AB04P AB08P AB16Q AL03Q AL34Q AL62Q AM02Q CA01 CA04 CA31 DA01 EA06 HC01 HC29 HC33 HC34 HC59 HE32 JA58

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水性分散媒中に懸濁せしめたポリスチレン
    系樹脂種粒子に、スチレン系単量体を連続的もしくは断
    続的に添加して、該種粒子に吸収させながら重合せしめ
    ることを特徴とする、食品容器に適したポリスチレン系
    樹脂。
  2. 【請求項2】後重合温度が120℃以下であることを特
    徴とする、請求項1記載のポリスチレン系樹脂。
  3. 【請求項3】請求項1記載のポリスチレン系樹脂を基材
    樹脂として用いることを特徴とする食品容器に適したポ
    リスチレン系樹脂発泡シート。
  4. 【請求項4】請求項1記載のポリスチレン系樹脂に対し
    て、安定剤を添加することを特徴とする請求項3に記載
    のポリスチレン系樹脂発泡シート。
  5. 【請求項5】安定剤がビタミンEである請求項4記載の
    ポリスチレン系樹脂発泡シート。
  6. 【請求項6】安定剤量が、ポリスチレン系樹脂100重
    量部に対して0.03〜0.5重量部である請求項4ま
    たは5記載のポリスチレン系樹脂発泡シート。
  7. 【請求項7】水性分散媒中に懸濁せしめたポリスチレン
    系樹脂種粒子に、スチレン系単量体を連続的もしくは断
    続的に添加して、該種粒子に吸収させながら重合せしめ
    ることを特徴とするポリスチレン系樹脂を基材樹脂とし
    て用いるポリスチレン系樹脂発泡シートより製造したポ
    リスチレン系樹脂発泡シート食品容器。
  8. 【請求項8】ポリスチレン系樹脂に対して、安定剤を添
    加したポリスチレン系樹脂発泡シートより製造した請求
    項7に記載のポリスチレン系樹脂発泡シート食品容器。
  9. 【請求項9】安定剤がビタミンEである請求項8記載の
    ポリスチレン系樹脂発泡シート食品容器。
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