JP2006111862A - 黒色スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子及びその発泡性樹脂粒子、それらの製造方法、予備発泡粒子及び発泡成形体 - Google Patents

黒色スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子及びその発泡性樹脂粒子、それらの製造方法、予備発泡粒子及び発泡成形体 Download PDF

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Abstract

【課題】剛性、耐衝撃性及び耐薬品性良好に保持しつつ、黒色度に優れ、かつスチレンモノマーの残留が大幅に低下した発泡成形体を与えうる黒色スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子を提供することを課題とする。
【解決手段】分散剤を含む水性懸濁液中に、カーボン含有ポリエチレン系樹脂粒子を分散させた分散液中で、スチレン系モノマーを、重合開始剤の存在下で、懸濁重合させる黒色スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子の製造方法であって、前記重合開始剤として、3級アルコキシラジカルを発生しかつ10時間半減期温度が100℃以下である第1の重合開始剤と、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタンである第2の重合開始剤とを併用することを特徴とする黒色スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子の製造方法により上記課題を解決する。
【選択図】なし

Description

本発明は、黒色スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子及びその発泡性樹脂粒子、それらの製造方法、予備発泡粒子及び発泡成形体に関する。更に詳しくは、本発明は、スチレン系モノマーの残留が極めて少ない黒色スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子及びその発泡性樹脂粒子、それらの製造方法、予備発泡粒子及び発泡成形体に関する。本発明の発泡成形体は、自動車バンパー用芯材、自動車内部に装着される緩衝材等の車両衝突時のエネルギー吸収材、及び自動車室内の構造部材として有用である。
一般に、ポリエチレン系樹脂の発泡体は、弾性が高く、耐油性及び耐衝撃性に優れているので、包装資材として使用されている。しかし、剛性が低く、圧縮強度が弱いという短所を有している。一方、ポリスチレン系樹脂の発泡体は、剛性には優れているが、脆いという短所を有している。
このような欠点を改良する方法として、特公昭51−46138号公報(特許文献1)、特公昭52−10150号公報(特許文献2)、特公昭58−53003号公報(特許文献3)、特開昭62−59642号公報(特許文献4)では、ポリエチレン系樹脂にスチレン系モノマーを含浸させて重合を行い、スチレン改質ポリエチレン系樹脂発泡粒子を得る方法が提案されている。
また、発泡体には、用途によっては、黒色で着色されることが望まれる場合がある。黒色の着色剤としては、カーボンが知られている。
ところが、このカーボンは、スチレン系モノマーの重合遅延や重合未完を生じさせることが知られている。この課題に対して、特公平5−54854号公報(特許文献5)では、三級アルコキシラジカルを発生する重合開始剤を主成分とする重合開始剤を使用して、黒色スチレン改質ポリエチレン系樹脂発泡粒子を得る方法が提案されている。
特公昭51−46138号公報 特公昭52−10150号公報 特公昭58−53003号公報 特開昭62−59642号公報 特公平5−54854号公報
特公平5−54854号公報には、重合開始剤として、ジクミルパーオキサイド、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキサイド)バハレート及び1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンが具体的に挙げられている。
しかしながら、このような重合開始剤を使用してもスチレン系モノマーの重合を十分完結させることは困難であり、結果として、樹脂粒子中には1000ppm程度と非常に多くのスチレン系モノマーが残留してしまうという問題があった。
特に、自動車室内の部材のような用途の場合、揮発性有機化合物の発生抑制が要求されるため、残存スチレン系モノマーの少ない発泡成形体を提供しうる樹脂粒子が望まれている。
本発明は、剛性、耐衝撃性及び耐薬品性を良好に保持しつつ、黒色で、かつ残留スチレン系モノマー量を大幅に低下させた黒色スチレン改質ポリエチレン系樹脂発泡成形体を得ることを目的とする。
本発明者等は、剛性、耐衝撃性及び耐薬品性を良好に保持しつつ、黒色で、かつ残留スチレンモノマー量を大幅に低下させた黒色スチレン改質ポリエチレン系樹脂発泡成形体を得るべく鋭意研究を重ねた結果、特定の重合開始剤を使用することで、上記目的を達成できることを見い出し本発明に至った。
かくして本発明によれば、分散剤を含む水性懸濁液中に、カーボン含有ポリエチレン系樹脂粒子を分散させた分散液中で、スチレン系モノマーを、重合開始剤の存在下で、懸濁重合させる黒色スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子の製造方法であって、
前記重合開始剤として、3級アルコキシラジカルを発生しかつ10時間半減期温度が100℃以下である第1の重合開始剤と、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタンである第2の重合開始剤とを併用することを特徴とする黒色スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子の製造方法が提供される。
更に、本発明によれば、分散剤を含む水性懸濁液中に、カーボン含有ポリエチレン系樹脂粒子を分散させた分散液中で、スチレン系モノマーを、重合開始剤の存在下で、懸濁重合させる黒色スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子の製造方法であって、
3級アルコキシラジカルを発生しかつ10時間半減期温度が100℃以下である第1の重合開始剤の存在下で、重合温度100℃以下で重合を行い、次いで2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタンである第2の重合開始剤の存在下で前記重合温度よりも10〜60℃高い温度に昇温して重合を行うことで、スチレン系モノマーの残存量が200ppm以下の黒色スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子を得ることを特徴とする黒色スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子の製造方法が提供される。
また、本発明によれば、分散剤を含む水性懸濁液中に、カーボン含有ポリエチレン系樹脂粒子を分散させた分散液中で、スチレン系モノマーを、重合開始剤の存在下で、懸濁重合させる工程と、
重合中もしくは重合終了後のカーボン含有ポリエチレン系樹脂粒子に揮発性発泡剤を含浸させる工程とからなる黒色スチレン改質ポリエチレン系発泡性樹脂粒子の製造方法であって、
前記重合開始剤として、3級アルコキシラジカルを発生しかつ10時間半減期温度が100℃以下である第1の重合開始剤と、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタンである第2の重合開始剤とを併用することを特徴とする黒色スチレン改質ポリエチレン系発泡性樹脂粒子の製造方法が提供される。
更に、本発明によれば、上記方法により得られ、スチレン系モノマーの残存量が200ppm以下であることを特徴とする黒色スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子が提供される。
また、本発明によれば、上記方法により得られ、スチレン系モノマーの残存量が200ppm以下であり、かつ揮発性発泡剤を含むことを特徴とする黒色スチレン改質ポリエチレン系発泡性樹脂粒子が提供される。
更に、本発明によれば、上記発泡性樹脂粒子を予備発泡させて得られた予備発泡粒子が提供される。
また、本発明によれば、上記予備発泡粒子を発泡成形させて得られた発泡成形体が提供される。
本発明によれば、剛性、耐衝撃性及び耐薬品性を良好に保持しつつ、黒色度に優れ、かつスチレン系モノマーの残留が大幅に低下した発泡成形体を与えうる黒色スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子、その発泡性樹脂粒子及び予備発泡粒子を提供できる。
本発明は、黒色スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子(以下、黒色改質樹脂粒子と称する)を製造するに際して、スチレン系モノマー用の重合開始剤として、3級アルコキシラジカルを発生しかつ10時間半減期温度が100℃以下である第1の重合開始剤と、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタンである第2の重合開始剤とを併用することで、意外にも残留スチレン系モノマー量を、例えば200ppm以下に低減できることを見い出しなされている。ところで、背景技術の欄にも記載しているが、3級アルコキシラジカルを発生する重合開始剤は、カーボン存在下でも、スチレン系モノマーを重合させうることは知られているが、特定の重合開始剤を2種併用することは知られておらず、加えてこの併用により残留スチレン系モノマー量を低減できることは、発明者等が新たに見い出した知見である。
また、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタンは、10時間半減期温度が約103℃程度であるから、第1の重合開始剤より10時間半減期温度が高いこととなる。そのため、まず100℃以下の温度で、第1の重合開始剤によるスチレン系モノマーの重合を行い、次いで10〜60℃程度昇温して第2の重合開始剤によるスチレン系モノマーの重合を行えば、より効果的に残留スチレン系モノマー量を低減できることを、本発明の発明者等は見い出している。
以下、本発明を具体的に説明する。
まず、本発明の製造方法によって得られる黒色改質樹脂粒子は、カーボンを含むポリエチレン系樹脂粒子にスチレン系モノマーを含浸及び重合させたスチレン系樹脂を含有させた基材樹脂からなる粒子である。また、黒色スチレン改質ポリエチレン系発泡性樹脂粒子(以下、黒色発泡性樹脂粒子と称する)は、前記基材樹脂に揮発性発泡剤を含ませた粒子である。
ポリエチレン系樹脂粒子としては、例えば、分岐状低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ブテン−1−共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸アルキルエステル共重合体及びエチレン−メタクリル酸エステル共重合体等、これらの架橋体等の粒子が挙げられる。中でも、分岐状低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン及びエチレン−酢酸ビニル共重合体が好ましい。
カーボンとしては、例えば、ファーネスブラック、ケッチェンブラック、チャンネルブラック、サーマルブラック、アセチレンブラック、黒鉛及び炭素繊維等が挙げられる。
カーボンは、ポリエチレン系樹脂粒子中に0.5重量%以上配合されることが好ましい。配合量が0.5重量%未満であれば、改質樹脂粒子に十分な黒色を付与し難いため好ましくない。また、10重量%程度で十分な黒色を付与できる。
更に、カーボンは、改質樹脂粒子中に0.1重量%以上配合されることが好ましい。配合量が0.1重量%未満であれば、十分な黒色を付与し難いため好ましくない。また、5重量%程度で十分な黒色を付与できる。
なお、カーボンは、粒子状でポリエチレン系樹脂中に配合されることが好ましい。カーボンの粒径は、5〜100nmが好ましく、10〜80nmが更に好ましい。なお、カーボン粒子の径は、平均粒径を意味し、電子顕微鏡による算術平均である。
ポリエチレン系樹脂粒子中には、カーボン以外に他の添加物が配合されていてもよい。具体的には、ポリエチレン系樹脂に慣用されている、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、エチレンビスステアリン酸アマイド等の核剤、難燃剤、酸化防止剤及び紫外線吸収剤等が必要に応じて配合されていてもよい。
ポリエチレン系樹脂粒子の重さに格別の制限はないが、黒色改質樹脂粒子の粒径がこれによって制御されることを考えれば、通常10〜500mg/100個程度が好ましい。
また、ポリエチレン系樹脂粒子は、粒子の長さをL、平均径をDとした場合のL/Dが0.6〜1.6である円筒状、略球状ないしは球状であり、平均粒子径が0.2〜1.5mmであることが好ましい。L/Dが0.6より小さい、もしくは1.6より大きい、すなわち扁平度が大きい場合は、発泡性樹脂粒子として予備発泡させ金型に充填して発泡成形体を得る際に、金型への充填性が悪くなり易く好ましくない。また、平均粒子径が0.2mm未満であると、得られる発泡性樹脂粒子の粒子径も小さくなり、揮発性発泡剤の保持性が低くなり、低密度化が困難となり易く好ましくない。1.5mmを超えると、得られる発泡性樹脂粒子の粒子径が大きいため、充填性が悪くなるだけでなく発泡成形体の薄肉化も困難となり易く好ましくない。なお、ポリエチレン系樹脂粒子の平均粒子径の測定方法は実施例に記載する。
ポリエチレン系樹脂粒子は、例えば、ポリエチレン系樹脂に、所定量のカーボン粒子及び必要に応じて適宜添加剤を配合し、押出機中で十分に加熱混合し、所望の粒径となるように、ストランドカット、水中カット及びホットカット等により造粒ペレット化することにより得られる。
本発明の黒色改質樹脂粒子は、通常、カーボンを配合したポリエチレン系樹脂粒子を分散剤と水系媒体とを含む水性懸濁液に分散させて分散液とした後、分散液にスチレン系モノマーと重合開始剤とを添加して、ポリエチレン系樹脂粒子に吸収させ、次いでスチレン系モノマーを重合させることにより得られる。
スチレン系モノマーは、スチレン及び側鎖置換スチレン(置換基は、ビニル基中の水素原子を置換する基であり、低級アルキル及びハロゲン原子(特に塩素原子)等)のいずれでもよい。また、スチレン系モノマーは、スチレンの他に、スチレンと上記の置換スチレンとの混合物(スチレンが優位性を占めることが好ましい)でもよい。この内、スチレンが好ましい。
また、スチレンと共重合可能な少量の他のモノマーとの混合物でもよい。他のモノマーとしては、例えばアクリロニトリル、メタクリル酸アルキルエステル(アルキル部分の炭素数が1〜8程度)、マレイン酸モノないしジアルキル(アルキル部分の炭素数が1〜4程度)、ジビニルベンゼン、エチレングリコールのモノないしジ(メタ)アクリル酸エステル、無水マレイン酸及びN-フェニルマレイド等が挙げられる。他のモノマーは、スチレン又は置換スチレン100重量部あたり30重量部以下が好ましい。
スチレン系モノマーの添加量は、ポリエチレン系樹脂粒子100重量部あたり50〜1000重量部が好ましく、50〜800重量部がより好ましく、100〜700重量部が更に好ましく、100〜500重量部が特に好ましい。スチレン系モノマーの添加量が50重量部未満になると、十分な発泡性、成形性を備えた発泡性樹脂粒子が得難いため好ましくない。一方、1000重量部を越えると、ポリエチレンの特性が発揮されにくくなるので好ましくない。
なお、スチレン系モノマーには、トルエン、キシレン、シクロヘキサン、酢酸エチル、フタル酸ジオクチル及びテトラクロルエチレン等の可塑剤、少量の油溶性重合禁止剤及び水溶性重合禁止剤、メルカプタン及びα-メチルスチレン単量体等の連鎖移動剤、難燃剤、染料等を添加してもよい。
本発明では、重合開始剤として、3級アルコキシラジカルを発生しかつ10時間半減期温度が100℃以下である第1の重合開始剤と、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタンからなる第2の重合開始剤とを併用する。
当該分野では、黒色改質樹脂粒子、発泡性樹脂粒子及び発泡成形体中のスチレン系モノマーの残存量を低減することが望まれているが、第1の重合開始剤だけでは、スチレン系モノマーの残存量の低減には不十分である。そこで、本発明では、第2の重合開始剤、すなわち2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン(10時間半減期温度約103℃)を、残留スチレン系モノマー量を低減させるために使用する。この特定の重合開始剤は、カーボン存在下でも、スチレン系モノマーを効果的に重合しうるので、結果としてスチレン系モノマーの残存量を例えば200ppm程度に低減できる。
第1の重合開始剤は、3級アルコキシラジカルを主として発生しかつ10時間半減期温度が100℃以下である重合開始剤である。この重合開始剤の10時間半減期温度を100℃以下とした理由は、一般的な重合温度において、カーボン粒子存在下でも、スチレン系モノマーを重合させる3級アルコキシラジカルを適度に分解放出し、スチレン系モノマーの重合遅延や重合未完を生じさせ難いためである。
第1の重合開始剤の具体例としては、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート(10時間半減期温度約73℃、以下同様)、t−アミルパーオキシル−2−エチルヘキサノエート(約70℃)、t−ブチルパーオキシイソブチレート(約78℃)、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート(約64℃)、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ3,5,5−トリメチルヘキサノエート(約86℃)及びジ−t−ブチルパーオキシヘキサハイドロテレフタレート(約83℃)等が挙げられる。これらの重合開始剤は単独もしくは2種類以上を混合して用いることができる。なお、重合開始剤には、カルボキシラジカルを主として発生するものもあるが、このような重合開始剤は、本発明の効果を阻害しない範囲で少量加えてもよい。
第1の重合開始剤の使用量は、スチレン系モノマー100重量部あたり0.1〜4重量部程度が好ましく、0.2〜3重量部がより好ましい。重合開始剤の使用量が0.1重量部より少ないと、スチレン系モノマーの重合を十分行い難いので好ましくない。一方、4重量部より多いと、脆い発泡成形体になり易いので好ましくない。また、経済的にも不利であるため好ましくない。
第2の重合開始剤の使用量は、スチレン系モノマー100重量部あたり0.01〜2重量部程度が好ましく、0.03〜1.5重量部がより好ましい。重合開始剤の使用量が0.01重量部より少ないと、残留スチレン系モノマー量を低減させる効果が発揮され難いので好ましくない。一方、2重量部より多いと、残留スチレン系モノマーの重合に用いられた以外の余分な重合開始剤がポリエチレン系樹脂粒子の架橋等を生じる場合があり、意図していない性質の黒色改質樹脂粒子が生成する場合があるので好ましくない。また、経済的にも不利であるため好ましくない。
第1及び第2の重合開始剤の合計量は、スチレン系モノマー100重量部あたり0.11〜5重量部程度が好ましく、0.3〜3重量部がより好ましい。重合開始剤の合計量が0.11重量部より少ないと、重合が完結しないので未反応スチレン系モノマーの量が多くなり易く、また、重合を完結させようとすると重合時間を大幅に延長する必要があり、経済的に不利であるため好ましくない。一方、5重量部より多いと、黒色改質樹脂粒子から得られる発泡成形体が脆くなり易く、経済的に不利であるため好ましくない。
更に、第1の重合開始剤の使用量は、重合時間を短縮する観点から、第2の重合開始剤の使用量より多いことが好ましい。具体的には、第1の重合開始剤を第2の重合開始剤の2〜100倍程度使用することが好ましい。
水系媒体としては、水、水と水溶性溶媒(例えば、低級アルコール)の混合溶媒等が挙げられる。
水系媒体中には、分散剤として、ポリビニルアルコール及びポリビニルピロリドン等の水性高分子型分散剤、第三リン酸カルシウム、ピロリン酸マグネシウム及び炭酸カルシウム等の水難溶性の無機分散剤等を添加することができる。そして、無機分散剤を添加するときには、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムのような界面活性剤を使用するのが望ましい。分散剤の使用量は、水系媒体に対して0.1重量%以上が好ましい。しかし、4重量%より多い使用は、不都合ではないが、多量の使用に見合う効果が望めないので、経済的にはむしろ不利となるため好ましくない。
ここで、第1及び第2の重合開始剤は、スチレン系モノマーの添加前に重合系(即ち、水性懸濁液)に添加しても、スチレン系モノマーに溶解させて重合系に添加してもよい。更に、第1の重合開始剤と第2の重合開始剤を別々に水系懸濁液に添加してもよい。第1及び第2の重合開始剤は、所定の重合温度に昇温した後、両重合開始剤を溶解したスチレン系モノマーを所定の時間をかけて同時に水性懸濁液中に滴下するのが望ましい。
スチレン系モノマーの重合に先立って、ポリエチレン系樹脂粒子中に、スチレン系モノマーを前記モノマーが実質的に重合しない温度下で含浸させることが好ましい。ポリエチレン系樹脂粒子内部にスチレン系モノマーを含浸させる時間は、30分〜3時間が適当である。前記範囲であれば、スチレン系モノマーをポリエチレン系樹脂粒子に十分に含浸させる前に重合が進行してしまい、スチレン系樹脂の重合体粉末が生成してしまうことを防止できる。モノマーが実質的に重合しない温度は、高い方が含浸速度を速めるには有利であるが、重合開始剤の分解温度を考慮して決定する必要がある。
スチレン系モノマーの重合は、100℃以下で行うことが好ましく、30〜90℃であることがより好ましく、60〜90℃であることが更に好ましい。この重合は、主に上記第1の重合開始剤によるものであり、大部分のスチレン系モノマーを重合させることができる。重合温度が100℃より高い場合、第2の重合開始剤の分解が促進されスチレン系モノマーの重合に消費されてしまい、後の残存スチレン系モノマーの強制重合の際に効果が発揮されにくくなるので好ましくない。なお、この重合温度への昇温は、一定あるいは段階的に漸次昇温(このときの昇温速度は、例えば0.1〜2℃/分である)して行うことが好ましい。
第1の重合開始剤による重合終了後、第1の重合開始剤よりも分解温度の高い前記第2の重合開始剤(2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン)を使用し、上記重合温度よりも高い温度に昇温することで、強制的に残存するスチレン系モノマーを重合させることができる。
残存するスチレン系モノマーの重合温度は、第1の重合開始剤による重合温度より、好ましくは10〜60℃の範囲で高い温度である。この範囲より低い場合、重合開始剤が分解されにくく、残存スチレン系モノマーの強制重合に膨大な時間が必要となり、経済的にはむしろ不利となるので好ましくなく、高い場合、ポリエチレン系樹脂の架橋が起こる可能性があり、意図しない性質の架橋樹脂粒子が生成する場合があるので好ましくない。より好ましい温度は10〜50℃の範囲、更に好ましい温度は25〜50℃の範囲で高い温度である。より具体的には、第2の重合開始剤による重合は、110〜140℃で行うことが好ましい。
なお、第2の重合開始剤による重合のための昇温のタイミングは、第1の重合開始剤によるスチレン系モノマーの重合率が93%以上になった後であることが好ましく、95%以上になった後がより好ましい。
得られた黒色改質樹脂粒子中のスチレン系樹脂の重量平均分子量は、20万〜60万の範囲であることが好ましい。重量平均分子量が、20万より低いと、カーボン含有改質樹脂粒子から得られる発泡成形体の強度が低下することがあるため好ましくない。一方、60万より高いと、黒色改質樹脂粒子から得られる発泡成形体の外観が悪化することがあるので好ましくない。
上記方法により黒色改質樹脂粒子を得ることができるが、ポリエチレン系樹脂粒子100重量部に対するスチレン系モノマーが300重量部を超える場合、スチレン系樹脂の重合体粉末が多くなる傾向にある。
換言すれば、上記方法において、ポリエチレン系樹脂粒子100重量部に対するスチレン系モノマーが50〜300重量部であるときは、スチレン系樹脂の重合体粉末の発生は少なく、最も安定した良好な特性を有する黒色改質樹脂粒子及び発泡性樹脂粒子を容易に得ることができる。
スチレン系モノマーが300重量部を超える場合、重合体粉末の発生を少なくするために、以下のようにスチレン系モノマーを2段階に分けてポリエチレン系樹脂粒子に含浸させることが好ましい。
まず、ポリエチレン系樹脂粒子100重量部を含む水性懸濁液中に、スチレン系モノマー30〜300重量部と重合開始剤とを分散させる。なお、予めスチレン系モノマーと重合開始剤とを混合しておいてもよい。この重合開始剤は、少なくとも上記第1の重合開始剤を含む。
次に、得られた分散液をスチレン系モノマーが実質的に重合しない温度に加熱して前記スチレン系モノマーを前記ポリエチレン系樹脂粒子に含浸させる。
更に、100℃以下の温度で、前記スチレン系モノマーの第1の重合を行う。
次に、スチレン系モノマーと重合開始剤とを第1の重合の反応液に加え、かつ100℃以下の温度で、前記ポリエチレン系樹脂粒子への前記スチレン系モノマーの含浸と第2の重合を行う。但し、ポリエチレン系樹脂粒子100重量部に対し、第1の重合と第2の重合で使用するスチレン系モノマーの合計は、50〜1000重量部であることが好ましい。なお、予めスチレン系モノマーと重合開始剤とを混合しておいてもよい。この重合開始剤は、上記第1及び第2の重合開始剤を含むことが好ましい。
2回目のスチレン系モノマーと重合開始剤の添加は、連続的でも断続的でもよいが、重合体粉末の生成をより効果的に防ぐためには、ポリエチレン系樹脂粒子内部への含浸と重合を、ほぼ同時に行うことが好ましい。添加速度は、30〜100重量部/時間が好ましい。
第2の重合開始剤による重合終了後、第2の重合温度よりも例えば10〜40℃の範囲で高い温度に昇温することで、強制的に残存するスチレン系モノマーを重合させることができる。
なお、スチレン系モノマーの含浸前に所定の温度に反応系を加熱することで、ポリエチレン系樹脂粒子の球状化を行ってもよい。球状化のための加熱温度は、目的が達成されさえすれば、特に限定されないが、110〜150℃程度である。また、スチレン系モノマーを予め含浸させた後、球状化を行えば、より容易に球状化できる。更に、含浸させるスチレン系モノマーには、球状化時の温度でスチレン系モノマーを重合させうる重合開始剤が含まれていてもよい。
本発明において、必要に応じてポリエチレン系樹脂粒子に架橋を施してもよい。架橋剤としては、代表的なものとしては、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン、ジクミルパーオキサイド及び2,5−ジメチル−2,5−ジ−t−ブチルパーオキシヘキサン等の有機過酸化物が好適に用いられる。これらの架橋剤は単独もしくは2種類以上を混合して用いてもよい。架橋剤の使用量は、ポリエチレン系樹脂粒子100重量部あたり0.05〜1.0重量部が好ましい。
架橋反応は、好ましくは120〜160℃、より好ましくは130〜150℃の範囲で行うことができる。架橋のタイミングは、スチレン系モノマーを含浸重合させる前や、含浸重合終了後等が挙げられる。この架橋剤を水系懸濁液に添加する方法は、架橋剤の単独での添加方法でもよいが、安全性を考慮して溶剤や可塑剤もしくはスチレン系モノマーに予め溶解したり、水に分散させてから添加する方法が好ましい。また、必要に応じて気泡調整剤、難燃剤、難燃助剤等を架橋反応の際に反応系内に添加してもよい。更に、架橋と球状化とを同時に行ってもよい。
上記工程により黒色改質樹脂粒子を得ることができる。
また、発泡性樹脂粒子は、上記重合中もしくは重合終了後の黒色改質樹脂粒子に揮発性発泡剤を含浸することで得ることができる。この含浸は、それ自体公知の方法により行うことができる。例えば、重合中での含浸は、重合反応を密閉式の容器中で行い、容器中に揮発性発泡剤を圧入することにより行うことができる。重合終了後の含浸は、密閉式の容器中で、揮発性発泡剤を圧入することにより行われる。
揮発性発泡剤としては、スチレン系樹脂の軟化点よりも低い沸点を有する発泡剤が好ましい。具体的には、ヘキサン、ノルマルペンタン、イソペンタン、ネオペンタン、ノルマルブタン、イソブタン、プロパン、トリクロロモノフルオロメタン及びジクロロジフルオロメタン等の単独又は混合物が挙げられる。
揮発性発泡剤の添加量は、黒色改質樹脂粒子100重量部あたり5〜25重量部が好ましい。その含浸温度は、通常50〜140℃である。また、揮発性発泡剤の含浸と共に発泡助剤を添加してもよい。
発泡助剤としては、トルエン、キシレン、エチルベンゼン及びシクロヘキサン等の溶剤や、ジイソブチルアジペート、ジアセチル化モノラウレート及びやし油等の可塑剤(高沸点溶剤)等である。発泡助剤の添加量は、黒色改質樹脂粒子100重量部あたり0.2〜2.5重量部であることが好ましい。
必要に応じて結合防止剤、融着促進剤、帯電防止剤、展着剤等の表面処理剤を揮発性発泡剤の含浸の際に含浸系内に添加してもよい。結合防止剤は、予備発泡加熱時の発泡粒子同士の結合を防止するために使用され、タルク、炭酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、水酸化アルミニウム、エチレンビスステアリン酸アミド、第三リン酸カルシウム及びジメチルシロキサン等がある。融着促進剤は、型内成形時の融着を促進するために使用され、ステアリン酸、ステアリン酸トリグリセリド、ヒドロキシステアリン酸トリグリセリド及びステアリン酸ソルビタンエステル等がある。帯電防止剤としては、ポリオキシエチレンアルキルフェノールエーテル及びステアリン酸ソルビタンエステル等がある。展着剤としては、ポリブテン、ポリエチレングリコール及びシリコンオイル等がある。
これらの表面処理剤の添加量(合計量)は、上記発泡性樹脂粒子100重量部あたり0.01〜2.0重量部であることが好ましい。
揮発性発泡剤の添加時期は、重合工程中に添加する場合には、重合率が70重量%に達してから添加するのが望ましい。また、重合率が99重量%以上の時点で添加して、引き続き揮発性発泡剤の含浸を行わせてもよい。更に、重合反応を終了して得られた黒色改質樹脂粒子を新たに水性媒体に分散させ、分散液に揮発性発泡剤を添加して含浸させてもよい。
黒色改質樹脂粒子及び発泡性樹脂粒子は、粒子の長さをL、平均径をDとした場合のL/Dが0.6〜1.6である円筒状、略球状ないしは球状であり、平均粒径が0.3〜3.0mmであることが好ましい。
L/Dが0.6より小さい、もしくは1.6より大きい、すなわち扁平度が大きい場合は、黒色改質樹脂粒子及び発泡性樹脂粒子から得られる予備発泡粒子を、金型に充填して発泡成形体を得る際に、金型への充填性が悪くなり易く好ましくない。
また形状は、充填性をよくするには略球状ないしは球状がより好ましい。
平均粒径は0.3mm未満の場合、揮発性発泡剤の保持性が低くなり、低密度化が困難となり易く好ましくない。3.0mmを超える場合、充填性が悪くなるだけでなく発泡成形体の薄肉化も困難となり易く好ましくない。
得られた発泡性樹脂粒子は、公知の方法、例えば、発泡性樹脂粒子に水蒸気を接触させる方法で、所定の嵩密度(例えば、10〜300kg/m3)に予備発泡させることで予備発泡粒子とすることができる。嵩密度の測定法は、実施例に記載する。この予備発泡粒子は、24時間程度保存して熟成させることが好ましい。
嵩密度が10kg/m3未満ではポリエチレン系樹脂の特性、例えば耐衝撃性、耐薬品性等を発現し難くなるので好ましくない。300kg/m3より高くても不都合ではないが、発泡体の特性である低密度化にならず経済的に不利であるため好ましくない。
その後、予備発泡粒子を成形金型内に充填し、例えば、金型内に加圧水蒸気を導入して、予備発泡粒子を加熱し発泡させるとともに互いに融着させた後、金型を冷却することで発泡成形体を得ることができる。発泡成形体の密度は10〜300kg/m3が好ましい。
密度が10kg/m3未満では十分な強度が得られにくく、また、ポリエチレン系樹脂の特性、例えば耐衝撃性、耐薬品性等を発現し難くなるので好ましくない。300kg/m3より高くても不都合ではないが、軽量化ができないことや、ポリエチレン系樹脂発泡成形体の特徴のひとつである弾性等が十分に発揮できない場合があるため好ましくない。
上記方法により、200ppm以下と極めて少ない残留スチレン系モノマー量の黒色改質樹脂粒子、発泡性樹脂粒子、予備発泡粒子及び発泡成形体を得ることができる。例えば、成形されて自動車室内の部材に用いられるものにおいては、スチレン系モノマーのような揮発性有機化合物の発生抑制が非常に厳しく要求されていることから、黒色改質樹脂粒子の段階で可能な限り低減させておくことが望まれる。例えば、黒色改質樹脂粒子でスチレン系モノマーを200ppm程度にできれば、予備発泡粒子で100ppm程度、発泡成形体で50ppm程度にすることができると予想される。そのため、上記自動車室内の部材のようなスチレン系モノマーの低減が望まれている分野において、本発明は特に有用である。
本発明の発泡成形体は、従来の発泡成形体と比べて、スチレン系モノマーの残留が大幅に低下しつつも黒色度に優れている。そのため自動車バンパーの芯材やドア内装緩衝材等の車両衝突エネルギー吸収材だけでなく、自動車室内の構造部材としても極めて好適に用いられる。更に、残留スチレン系モノマー量が大幅に低下しているから、住宅用建材用途、食品緩衝材用途等にも使用できる。
以下、実施例及び比較例により本発明を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、実施例及び比較例中の予備発泡及び発泡成形の条件、各種値の測定方法を下記する。
<予備発泡条件>
水蒸気で予熱した常圧予備発泡機(積水工機製作所社製SKK−70)に発泡性樹脂粒子を10〜15kg投入し、攪拌しながら約0.02MPaの設定で水蒸気を導入しつつ、空気も導入して、約2〜3分間で所定の嵩密度(嵩倍数)まで発泡させて予備発泡粒子を得る。
<型内成形条件>
予備発泡粒子を発泡成形機の金型内に充填し、以下の条件で水蒸気加熱及び冷却し、金型から取り出すことで発泡成形体を得る。
成形機:積水工機製作所社製ACE−3SP
金型寸法:300mm×400mm×50mm(厚さ)
金型加熱:5秒
一方加熱:10秒
逆一方加熱:5秒
両面加熱:20秒
水冷:40秒
真空冷却:最高面圧が0.01kgf/cm2以下になるまで
設定水蒸気圧:0.6〜1.0kgf/cm2
<平均粒子径の測定方法>
試料約50gをロータップ型篩振とう機(飯田製作所社製)を用いて、篩目開き3.35mm、2.80mm、2.36mm、2.00mm、1.70mm、1.40mm、1.18mm、1.00mm、0.85mm、0.71mm、0.60mm、0.50mm、0.425mm、0.355mm、0.300mm、0.250mm、0.212mm、0.180mmのJIS標準篩で5分間分級する。篩網上の試料重量を測定し、その結果から得られた累積重量分布曲線を元にして累積重量が50%となる粒子径(メディアン径)を平均粒子径として求める。
<ポリスチレン系樹脂の重量平均分子量>
カーボン含有改質樹脂粒子を約60mg採取し、各改質樹脂粒子をカッターを用いて二分割した上で常温にてクロロホルム10ミリリットルに24時間浸漬する。
しかる後、クロロホルムを非水系0.45μmクロマトディスクで濾過してGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフ)を用いてポリスチレン換算重量平均分子量を測定する。
測定装置:Water 社製 商品名「HPLC Detector484,Pump510」
測定条件
カラム:昭和電工社製 商品名「Shodex GPC K−806L(直径8.0×300mm)」2本
カラム温度:40℃、移動相:クロロホルム、移動相流量:1.2ミリリットル/分
注入・ポンプ温度:室温、測定時間:25分、検出:紫外線254nm
注入量:50マイクロリットル
検量線用標準ポリスチレン
昭和電工社製 商品名「Shodex」分子量:1030000
東ソー社製 分子量:5480000,3840000,355000,102000,37900,9100,2630,495
<カーボン含有改質樹脂粒子中の残留スチレン系モノマー量>
0.1体積%のシクロペンタノールDMF(ジメチルホルムアミド)溶液(内部標準液)1mlを加えて、DMFで25ml定容とし、測定試料液とする。これを精秤したカーボン含有改質樹脂粒子1gに23℃で72時間浸漬させる。これを測定装置:島津製作所社製ガスクロマトグラフGC−14A(検出器:FID)、カラム:ジーエルサイエンス社製PEG−20MPT(25% Chromosorb W AW−DMCS Mesh60/80 3mmΦ×2.5mm)を用いて、スチレンモノマー、α−メチルスチレンモノマー等のスチレン系モノマーを内部標準法にて測定する。測定条件は、カラム温度:100℃、キャリアーガス:窒素、キャリアーガス流量:40ml/分、注入口温度:230℃、検出器温度:230℃、測定試料液注入量:1.8μlとする。
<予備発泡粒子の嵩密度>
約5gの予備発泡粒子の重量(a)を小数以下2位で秤量する。次に、最小メモリ単位が5cm3である500cm3メスシリンダーに秤量した予備発泡粒子を入れる。次に、メスシリンダーの口径よりやや小さい円形の樹脂板であって、その中心に巾約1.5cm、長さ約30cmの棒状の樹脂板が直立して固定された押圧具をメスシリンダーにあてて、予備発泡粒子の体積(b)を読み取り、式(a)/(b)により発泡粒子の嵩密度(kg/m3)を求めた。なお、嵩倍数は、式1000×(b)/(a)により求めた。
<発泡成形体の落球衝撃強度>
JIS K 7211に準拠し、嵩倍数20倍の発泡成形体から切り出した215mm×40mm×20mm(厚さ)の試験片を支点間の間隔150mmの上に載置して、321gの剛球を落とし、落球衝撃値、すなわち50%破壊高さを次の計算式により算出した。なお、試験片は、6面とも表皮はないものとした。
H50=Hi+d[Σ(i・ni)/N±0.5]
上記式中、
H50:50%破壊高さ(cm)
Hi:高さ水準(i)が0のときの試験高さ(cm)であり、試験片が破壊することが予測される高さ
d:試験高さを上下させるときの高さ間隔(cm)
i:Hiのときを0とし、1つずつ増減する高さ水準
(i=…−3、−2、−1、0、1、2、3…)
ni:各水準において破壊した(又は破壊しなかった)試験片の数
N:破壊した(又は破壊しなかった)試験片の総数(N=Σni)。いずれか多いほうのデータを使用する。なお、同数の場合はどちらを使用してもよい。
±0.5:破壊したデータを使用するときは負を、破壊しなかったデータを使用するときは正をとる
実施例1
まず、ファーネスブラック1重量%含有エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂(以下、EVAと称する)粒子を次ぎのようにして作製した。すなわち、EVA粒子(日本ユニカー社製MVRN−033)13.65kgとファーネスブラック40重量%含有マスターバッチ(日本ユニカー社製28E−40)350gを混合した。混合物を押出機にて加熱混合してストランドカットにより造粒ペレット化することで、ファーネスブラック1重量%含有EVA粒子(平均粒子径約1mm)を得た。なお、ファーネスブラック1重量%含有EVA粒子の重量は100粒あたり80mgに調整した。
ファーネスブラック1重量%含有EVA粒子14kgを攪拌機付100Lオートクレーブに入れた。このオートクレーブに、水性媒体として純水40kg、ピロリン酸マグネシウム200g、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ8gを加え、攪拌してEVA粒子を懸濁させ、10分間保持し、その後90℃に昇温した。
懸濁液中に、重合開始剤としてt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート130g、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン13gを溶解したスチレンモノマー26kgを4時間かけて滴下した。
滴下終了後、90℃で1時間保持することで、スチレンモノマーの重合率を93%以上とした後に、140℃に昇温し2時間30分保持して重合を完結した。その後、常温まで冷却して黒色改質樹脂粒子を取り出した。
次に、黒色改質樹脂粒子2kgと水2Lを耐圧攪拌機付5Lオートクレーブに投入した。更に、可塑剤としてジイソブチルアジペート10g、揮発性発泡剤としてブタン(n−ブタン:i−ブタン=7:3)300gをオートクレーブに投入した。投入後、70℃に昇温し、3時間攪拌を続けた。その後、常温まで冷却し、脱水乾燥することで、発泡性樹脂粒子を得た。スチレン系樹脂の重量平均分子量は、約55万であった。
次に、発泡性樹脂粒子を、嵩倍数20倍に予備発泡させることで、予備発泡粒子を得た。
得られた予備発泡粒子を7日間室温に放置した後、400×300×50mmの大きさの成形用金型内に入れ、0.8kgf/cm2の水蒸気を40秒間導入して加熱した。その後、発泡成形体の最高面圧が0.1kgf/cm2に低下するまで冷却して、発泡成形体を取り出した。得られた発泡成形体は、外観、融着とも良好であった。
ポリエチレン系樹脂粒子の種類、カーボン種及び添加量、ポリエチレン系樹脂粒子とスチレンモノマーとの重量比、重合開始剤の種類及び添加量、重合温度、残留スチレンモノマー量、落球衝撃強度を表1に示す。
実施例2
実施例1と同様にして、ファーネスブラック1重量%含有EVA粒子を作製した。
ファーネスブラック1重量%含有EVA粒子14kgを攪拌機付100Lオートクレーブに入れた。このオートクレーブに、水性媒体として純水40kg、ピロリン酸マグネシウム200g、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ8gを加え、攪拌してEVA粒子を懸濁させ、10分間保持し、その後60℃に昇温した。
次いで、この懸濁液中にジクミルパーオキサイド9gを溶解させたスチレンモノマー6kgを30分かけて滴下した。滴下後30分保持し、ポリエチレン系樹脂粒子にスチレンモノマーを吸収させた。吸収後130℃に昇温し、この温度で1時間30分攪拌を続けることで、EVA粒子を球状化した。
その後、90℃の温度に下げ、この懸濁液中に、重合開始剤としてt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート130g、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン13gと、架橋剤としてジクミルパーオキサイド98gを溶解したスチレンモノマー20kgを4時間かけて滴下した。
以下、実施例1と同様にして、黒色改質樹脂粒子、発泡性樹脂粒子、嵩倍数20倍の予備発泡粒子、発泡成形体を得た。得られた発泡成形体は、外観、融着とも良好であった。スチレン系樹脂の重量平均分子量は、約51万であった。
ポリエチレン系樹脂粒子の種類、カーボン種及び添加量、ポリエチレン系樹脂粒子とスチレンモノマーとの重量比、重合開始剤の種類及び添加量、重合温度、残留スチレンモノマー量、落球衝撃強度を表1に示す。
実施例3
ファーネスブラックの量を3重量%とすること以外は実施例2と同様にして、黒色改質樹脂粒子、発泡性樹脂粒子、嵩倍数20倍の予備発泡粒子、発泡成形体を得た。得られた発泡成形体は、外観、融着とも良好であった。スチレン系樹脂の重量平均分子量は、約58万であった。
ポリエチレン系樹脂粒子の種類、カーボン種及び添加量、ポリエチレン系樹脂粒子とスチレンモノマーとの重量比、重合開始剤の種類及び添加量、重合温度、残留スチレンモノマー量、落球衝撃強度を表1に示す。
なお、ファーネスブラック3重量%含有EVA粒子は、次のようにして作製した。すなわち、EVA粒子12.95kgとファーネスブラック40重量%含有マスターバッチ1050gを混合し、これを押出機にて加熱混合してストランドカットにより造粒ペレット化することで、ファーネスブラック3重量%含有EVA粒子(平均粒子径約1mm)を得た。なお、ファーネスブラック3重量%含有EVA粒子の重量は100粒あたり80mgに調整した。
実施例4
実施例3の方法で作製したファーネスブラック3重量%含有EVA粒子8kgを攪拌機付100Lオートクレーブに入れ。このオートクレーブに、水性媒体として純水40kg、ピロリン酸マグネシウム200g、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ8gを加え、攪拌してEVA粒子を懸濁させ、10分間保持し、その後60℃に昇温した。
次いで、この懸濁液中にジクミルパーオキサイド5.1gを溶解させたスチレンモノマー3.4kgを30分かけて滴下した。滴下後30分保持し、ポリエチレン系樹脂粒子にスチレンモノマーを吸収させた。吸収後130℃に昇温し、この温度で1時間30分攪拌を続けることで、EVA粒子を球状化した。
その後、90℃の温度に下げ、この懸濁液中に、重合開始剤としてt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート160g、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン16gと、架橋剤としてジクミルパーオキサイド56gを溶解したスチレンモノマー28.6kgを5時間45分かけて滴下した。
以下、実施例1と同様にして、黒色改質樹脂粒子、発泡性樹脂粒子、嵩倍数20倍の予備発泡粒子、発泡成形体を得た。得られた発泡成形体は、外観、融着とも良好であった。スチレン系樹脂の重量平均分子量は、約50万であった。
ポリエチレン系樹脂粒子の種類、カーボン種及び添加量、ポリエチレン系樹脂粒子とスチレンモノマーとの重量比、重合開始剤の種類及び添加量、重合温度、残留スチレンモノマー量、落球衝撃強度を表1に示す。
実施例5
実施例3の方法で作製したファーネスブラック3重量%含有EVA粒子20kgを攪拌機付100Lオートクレーブに入れた。このオートクレーブに、水性媒体として純水40kg、ピロリン酸マグネシウム200g、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ8gを加え、攪拌してEVA粒子を懸濁させ、10分間保持し、その後60℃に昇温した。
次いで、この懸濁液中にジクミルパーオキサイド12.9gを溶解させたスチレンモノマー8.6kgを30分かけて滴下した。滴下後30分保持し、ポリエチレン系樹脂粒子にスチレンモノマーを吸収させた。吸収後130℃に昇温し、この温度で1時間30分攪拌を続けることで、EVA粒子を球状化した。
その後、90℃の温度に下げ、この懸濁液中に、重合開始剤としてt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート100g、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン10gと、架橋剤としてジクミルパーオキサイド140gを溶解したスチレンモノマー11.4kgを2時間30分かけて滴下した。
以下、実施例1と同様にして、黒色改質樹脂粒子、発泡性樹脂粒子、嵩倍数20倍の予備発泡粒子、発泡成形体を得た。得られた発泡成形体は、外観、融着とも良好であった。スチレン系樹脂の重量平均分子量は、約48万であった。
ポリエチレン系樹脂粒子の種類、カーボン種及び添加量、ポリエチレン系樹脂粒子とスチレンモノマーとの重量比、重合開始剤の種類及び添加量、重合温度、残留スチレンモノマー量、落球衝撃強度を表1に示す。
実施例6
ファーネスブラックの量を10重量%とすること以外は実施例2と同様にして、黒色改質樹脂粒子、発泡性樹脂粒子、嵩倍数20倍の予備発泡粒子、発泡成形体を得た。得られた発泡成形体は、外観、融着とも良好であった。スチレン系樹脂の重量平均分子量は、約58万であった。
ポリエチレン系樹脂粒子の種類、カーボン種及び添加量、ポリエチレン系樹脂粒子とスチレンモノマーとの重量比、重合開始剤の種類及び添加量、重合温度、残留スチレンモノマー量、落球衝撃強度を表1に示す。
なお、ファーネスブラック10重量%含有EVA粒子は、次のようにして作製した。すなわち、EVA粒子10.5kgとファーネスブラック40重量%含有マスターバッチ3.5kgを混合し、これを押出機にて加熱混合してストランドカットにより造粒ペレット化することで、ファーネスブラック10重量%含有EVA粒子(平均粒子径約1mm)を得た。なお、ファーネスブラック10重量%含有EVA粒子の重量は100粒あたり80mgに調整した。
実施例7
実施例6の方法で作製したファーネスブラック10重量%含有EVA粒子20kgを攪拌機付100Lオートクレーブに入れた。このオートクレーブに、重合開始剤としてt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート180g、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン200gと、架橋剤としてジクミルパーオキサイド140gを溶解したスチレンモノマー20kgを入れた。更に、このオートクレーブに、水性媒体として純水40kg、ピロリン酸マグネシウム200g、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ8gを加え、攪拌してEVA粒子を懸濁させた。次いで、常温(25℃)から1時間で74℃まで昇温し、この温度で3時間保持した。次いで、80℃まで昇温し、この温度で8時間保持した後、125℃に2時間で昇温し、この温度で2時間保持した。その後、常温まで冷却して黒色改質樹脂粒子を取り出した。スチレン系樹脂の重量平均分子量は、約45万であった。
更に、実施例1と同様にして、発泡性樹脂粒子、嵩倍数20倍の予備発泡粒子、発泡成形体を得た。得られた発泡成形体は、外観、融着とも良好であった。
ポリエチレン系樹脂粒子の種類、カーボン種及び添加量、ポリエチレン系樹脂粒子とスチレンモノマーとの重量比、重合開始剤の種類及び添加量、重合温度、残留スチレンモノマー量、落球衝撃強度を表1に示す。
実施例8
EVA粒子を直鎖状低密度ポリエチレン(日本ユニカー社製TUF−2032;以下、LLDPEと称する)粒子に変更し、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートをt−アミルパーオキシル−2−エチルヘキサノエートに変更したこと以外は実施例3と同様にして、黒色改質樹脂粒子、発泡性樹脂粒子、嵩倍数20倍の予備発泡粒子、発泡成形体を得た。得られた発泡成形体は、外観、融着とも良好であった。なお、LLDPE粒子の平均粒子径は、約1mmであった。また、スチレン系樹脂の重量平均分子量は、約35万であった。
ポリエチレン系樹脂粒子の種類、カーボン種及び添加量、ポリエチレン系樹脂粒子とスチレンモノマーとの重量比、重合開始剤の種類及び添加量、重合温度、残留スチレンモノマー量、落球衝撃強度を表1に示す。
実施例9
EVA粒子を低密度ポリエチレン(日本ユニカー社製DFDJ−6775;以下、LDPEと称する)に変更し、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートをt−ブチルパーオキシイソブチレートに変更したこと以外は実施例3と同様にして、黒色改質樹脂粒子、発泡性樹脂粒子、嵩倍数20倍の予備発泡粒子、発泡成形体を得た。得られた発泡成形体は、外観、融着とも良好であった。なお、LDPE粒子の平均粒子径は、約1mmであった。また、スチレン系樹脂の重量平均分子量は、約38万であった。
ポリエチレン系樹脂粒子の種類、カーボン種及び添加量、ポリエチレン系樹脂粒子とスチレンモノマーとの重量比、重合開始剤の種類及び添加量、重合温度、残留スチレンモノマー量、落球衝撃強度を表1に示す。
実施例10
ファーネスブラックを黒鉛に変更したこと以外は実施例3と同様にして、黒色改質樹脂粒子、発泡性樹脂粒子、嵩倍数20倍の予備発泡粒子、発泡成形体を得た。得られた発泡成形体は、外観、融着とも良好であった。また、スチレン系樹脂の重量平均分子量は、約56万であった。
ポリエチレン系樹脂粒子の種類、カーボン種及び添加量、ポリエチレン系樹脂粒子とスチレンモノマーとの重量比、重合開始剤の種類及び添加量、重合温度、残留スチレンモノマー量、落球衝撃強度を表1に示す。
なお、黒鉛3重量%含有EVA粒子は、次のようにして作製した。すなわち、EVA粒子12.95kgと黒鉛40重量%含有マスターバッチ(大日精化社製)1050gを混合し、これを押出機にて加熱混合してストランドカットにより造粒ペレット化することで、黒鉛3重量%含有EVA粒子(平均粒子径約1mm)を得た。なお、黒鉛3重量%含有EVA粒子の重量は100粒あたり80mgに調整した。
実施例11
スチレンモノマー20kgをα−メチルスチレン1.2kgとスチレンモノマー18.8kgに変更したこと以外は実施例3と同様にして、黒色改質樹脂粒子、発泡性樹脂粒子、嵩倍数20倍の予備発泡粒子、発泡成形体を得た。得られた発泡成形体は、外観、融着とも良好であった。また、スチレン系樹脂の重量平均分子量は、約55万であった。
ポリエチレン系樹脂粒子の種類、カーボン種及び添加量、ポリエチレン系樹脂粒子とスチレンモノマーとの重量比、重合開始剤の種類及び添加量、重合温度、残留スチレンモノマー量、落球衝撃強度を表1に示す。
実施例12
EVA粒子の球状化後、温度を100℃に下げ、懸濁液中に、重合開始剤として、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ3,5,5−トリメチルヘキサノエート(10時間半減期温度:86℃、化薬アクゾ社製カヤエステルTMB−IN)130g、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン13gと、架橋剤としてジクミルパーオキサイド98gを溶解したスチレンモノマー20kgを4時間かけて滴下したこと以外は実施例3と同様にして、黒色改質樹脂粒子、発泡性樹脂粒子、嵩倍数20倍の予備発泡粒子、発泡成形体を得た。得られた発泡成形体は、外観、融着とも良好であった。また、スチレン系樹脂の重量平均分子量は、約50万であった。
ポリエチレン系樹脂粒子の種類、カーボン種及び添加量、ポリエチレン系樹脂粒子とスチレンモノマーとの重量比、重合開始剤の種類及び添加量、重合温度、残留スチレンモノマー量、落球衝撃強度を表1に示す。
実施例13
t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートの量を520g、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタンの量を260gに変更したこと以外は実施例3と同様にして、黒色改質樹脂粒子、発泡性樹脂粒子、嵩倍数20倍の予備発泡粒子、発泡成形体を得た。得られた発泡成形体は、外観、融着とも良好であった。また、スチレン系樹脂の重量平均分子量は、約30万であった。
ポリエチレン系樹脂粒子の種類、カーボン種及び添加量、ポリエチレン系樹脂粒子とスチレンモノマーとの重量比、重合開始剤の種類及び添加量、重合温度、残留スチレンモノマー量、落球衝撃強度を表1に示す。
比較例1
2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタンの代わりにt−ブチルパーオキシベンゾエート(10時間半減期温度約104℃)に変更したこと以外は実施例1と同様にして、黒色改質樹脂粒子、発泡性樹脂粒子、嵩倍数20倍の予備発泡粒子、発泡成形体を得た。スチレン系樹脂の重量平均分子量は、約55万であった。
ポリエチレン系樹脂粒子の種類、カーボン種及び添加量、ポリエチレン系樹脂粒子とスチレンモノマーとの重量比、重合開始剤の種類及び添加量、重合温度、残留スチレンモノマー量、落球衝撃強度を表1に示す。
比較例2
2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタンの代わりにt−ブチルパーオキシベンゾエートを使用すること以外は実施例3と同様にして、黒色改質樹脂粒子、発泡性樹脂粒子、嵩倍数20倍の予備発泡粒子、発泡成形体を得た。スチレン系樹脂の重量平均分子量は、約56万であった。
ポリエチレン系樹脂粒子の種類、カーボン種及び添加量、ポリエチレン系樹脂粒子とスチレンモノマーとの重量比、重合開始剤の種類及び添加量、重合温度、残留スチレンモノマー量、落球衝撃強度を表1に示す。
比較例3
2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン13gの代わりにt−ブチルパーオキシベンゾエート26gを使用すること以外は実施例3と同様にして、黒色改質樹脂粒子、発泡性樹脂粒子、嵩倍数20倍の予備発泡粒子、発泡成形体を得た。スチレン系樹脂の重量平均分子量は、約50万であった。
ポリエチレン系樹脂粒子の種類、カーボン種及び添加量、ポリエチレン系樹脂粒子とスチレンモノマーとの重量比、重合開始剤の種類及び添加量、重合温度、残留スチレンモノマー量、落球衝撃強度を表1に示す。
比較例4
2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタンの代わりにt−ブチルパーオキシベンゾエートを使用すること以外は実施例6と同様にして、黒色改質樹脂粒子、発泡性樹脂粒子、嵩倍数20倍の予備発泡粒子、発泡成形体を得た。スチレン系樹脂の重量平均分子量は、約60万であった。
ポリエチレン系樹脂粒子の種類、カーボン種及び添加量、ポリエチレン系樹脂粒子とスチレンモノマーとの重量比、重合開始剤の種類及び添加量、重合温度、残留スチレンモノマー量、落球衝撃強度を表1に示す。
比較例5
2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタンの代わりにt−ブチルパーオキシベンゾエートを使用すること以外は実施例5と同様にして、黒色改質樹脂粒子、発泡性樹脂粒子、嵩倍数20倍の予備発泡粒子、発泡成形体を得た。スチレン系樹脂の重量平均分子量は、約51万であった。
ポリエチレン系樹脂粒子の種類、カーボン種及び添加量、ポリエチレン系樹脂粒子とスチレンモノマーとの重量比、重合開始剤の種類及び添加量、重合温度、残留スチレンモノマー量、落球衝撃強度を表1に示す。
比較例6
実施例3の方法で作製したファーネスブラック3重量%含有EVA粒子14kgを攪拌機付100Lオートクレーブに入れた。このオートクレーブに、重合開始剤としてt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート130g、t−ブチルパーオキシベンゾエート13gと、架橋剤としてジクミルパーオキサイド98gを溶解したスチレンモノマー26kgを入れた。更に、このオートクレーブに、水性媒体として純水40kg、ピロリン酸マグネシウム200g、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ8gを加え、攪拌してEVA粒子を懸濁させた。次いで、常温(25℃)から1時間で74℃まで昇温し、この温度で3時間保持した。次いで、80℃まで昇温し、この温度で8時間保持した後、125℃に2時間で昇温し、この温度で2時間保持した。その後、常温まで冷却して黒色改質樹脂粒子を取り出した。スチレン系樹脂の重量平均分子量は、約54万であった。
更に、実施例1と同様にして、発泡性樹脂粒子、嵩倍数20倍の予備発泡粒子、発泡成形体を得た。
ポリエチレン系樹脂粒子の種類、カーボン種及び添加量、ポリエチレン系樹脂粒子とスチレンモノマーとの重量比、重合開始剤の種類及び添加量、重合温度、残留スチレンモノマー量、落球衝撃強度を表1に示す。
比較例7
t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートの量を130gから234gに増量し、t−ブチルパーオキシベンゾエートの量を13gから260gに増量すること以外は比較例6と同様にして、黒色改質樹脂粒子、発泡性樹脂粒子、嵩倍数20倍の予備発泡粒子、発泡成形体を得た。スチレン系樹脂の重量平均分子量は、約43万であった。
ポリエチレン系樹脂粒子の種類、カーボン種及び添加量、ポリエチレン系樹脂粒子とスチレンモノマーとの重量比、重合開始剤の種類及び添加量、重合温度、残留スチレンモノマー量、落球衝撃強度を表1に示す。
比較例8
実施例6の方法で作製したファーネスブラック10重量%含有EVA粒子20kgを攪拌機付100Lオートクレーブに入れた。このオートクレーブに、重合開始剤としてt−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート180g、t−ブチルパーオキシベンゾエート200gと、架橋剤としてジクミルパーオキサイド140gを溶解したスチレンモノマー20kgを入れた。更に、このオートクレーブに、水性媒体として純水40kg、ピロリン酸マグネシウム200g、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ8gを加え、攪拌してEVA粒子を懸濁させた。次いで、常温(25℃)から1時間で74℃まで昇温し、この温度で3時間保持した。次いで、80℃まで昇温し、この温度で8時間保持した後、125℃に2時間で昇温し、この温度で2時間保持した。その後、常温まで冷却して黒色改質樹脂粒子を取り出した。スチレン系樹脂の重量平均分子量は、約46万であった。
更に、実施例1と同様にして、発泡性樹脂粒子、嵩倍数20倍の予備発泡粒子、発泡成形体を得た。
ポリエチレン系樹脂粒子の種類、カーボン種及び添加量、ポリエチレン系樹脂粒子とスチレンモノマーとの重量比、重合開始剤の種類及び添加量、重合温度、残留スチレンモノマー量、落球衝撃強度を表1に示す。
比較例9
EVA粒子の球状化後、重合開始剤添加時の懸濁液の温度を80℃に下げ、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートをt−ブチルパーオキシベンゾエートに変更したこと以外は実施例3と同様にして、黒色改質樹脂粒子、発泡性樹脂粒子、嵩倍数20倍の予備発泡粒子、発泡成形体を得た。また、スチレン系樹脂の重量平均分子量は、約25万であった。
ポリエチレン系樹脂粒子の種類、カーボン種及び添加量、ポリエチレン系樹脂粒子とスチレンモノマーとの重量比、重合開始剤の種類及び添加量、重合温度、残留スチレンモノマー量、落球衝撃強度を表1に示す。
比較例10
t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートをベンゾイルパーオキサイド(10時間半減期温度:74℃、日本油脂社製ナイパーBW)に変更したこと以外は実施例3と同様にして、黒色改質樹脂粒子の製造を試みた。ところが、90℃でベンゾイルパーオキサイドによるスチレンモノマーの重合は生じず、140℃に昇温した際に2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン及びジクミルパーオキサイドによりスチレンモノマーが急激に重合し、合着粒子が大量に発生した。そのため発泡性樹脂粒子、予備発泡粒子及び発泡成形体を得ることができなかった。
ポリエチレン系樹脂粒子の種類、カーボン種及び添加量、ポリエチレン系樹脂粒子とスチレンモノマーとの重量比、重合開始剤の種類及び添加量を表1に示す。
比較例11
EVA粒子の球状化後、重合開始剤添加時の懸濁液の温度を115℃に下げ、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタンを使用しなかったこと以外は実施例3と同様にして、黒色改質樹脂粒子、発泡性樹脂粒子、嵩倍数20倍の予備発泡粒子、発泡成形体を得た。また、スチレン系樹脂の重量平均分子量は、約28万であった。
ポリエチレン系樹脂粒子の種類、カーボン種及び添加量、ポリエチレン系樹脂粒子とスチレンモノマーとの重量比、重合開始剤の種類及び添加量、重合温度、残留スチレンモノマー量、落球衝撃強度を表1に示す。
Figure 2006111862
表1中の略記号は、以下の内容を意味する。
PE:ポリエチレン系樹脂 SM:スチレンモノマー EVA:エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂 α−MS:α−メチルスチレン
LLDPE:直鎖状低密度ポリエチレン LDPE:低密度ポリエチレン
tBPO:t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート
tAPO:t−アミルパーオキシル−2−エチルヘキサノエート
tBPI:t−ブチルパーオキシイソブチレート
(tBP)2B:2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン
tBPB:t−ブチルパーオキシベンゾエート
BPO:ベンゾイルパーオキサイド
*:1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ3,5,5−トリメチルヘキサノエート
上記表1において、実施例と比較例を比べると、ポリエチレン系樹脂の種類、カーボンの添加量、ポリエチレン系樹脂とスチレン系モノマーとの割合に依存せず、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタンを使用することで、残留スチレンモノマー量を低減しつつ、落球衝撃強度を維持できることがわかる。

Claims (8)

  1. 分散剤を含む水性懸濁液中に、カーボン含有ポリエチレン系樹脂粒子を分散させた分散液中で、スチレン系モノマーを、重合開始剤の存在下で、懸濁重合させる黒色スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子の製造方法であって、
    前記重合開始剤として、3級アルコキシラジカルを発生しかつ10時間半減期温度が100℃以下である第1の重合開始剤と、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタンである第2の重合開始剤とを併用することを特徴とする黒色スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子の製造方法。
  2. 分散剤を含む水性懸濁液中に、カーボン含有ポリエチレン系樹脂粒子を分散させた分散液中で、スチレン系モノマーを、重合開始剤の存在下で、懸濁重合させる黒色スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子の製造方法であって、
    3級アルコキシラジカルを発生しかつ10時間半減期温度が100℃以下である第1の重合開始剤の存在下で、重合温度100℃以下で重合を行い、次いで2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタンである第2の重合開始剤の存在下で前記重合温度よりも10〜60℃高い温度に昇温して重合を行うことで、スチレン系モノマーの残存量が200ppm以下の黒色スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子を得ることを特徴とする黒色スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子の製造方法。
  3. 前記スチレン系モノマー100重量部あたり、前記第1の重合開始剤の使用量が、0.1〜4重量部であり、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタンの使用量が、0.01〜2重量部であり、前記第1の重合開始剤及び2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタンの合計量が、0.11〜5重量部である請求項1又は2に記載の黒色スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子の製造方法。
  4. 分散剤を含む水性懸濁液中に、カーボン含有ポリエチレン系樹脂粒子を分散させた分散液中で、スチレン系モノマーを、重合開始剤の存在下で、懸濁重合させる工程と、
    重合中もしくは重合終了後のカーボン含有ポリエチレン系樹脂粒子に揮発性発泡剤を含浸させる工程とからなる黒色スチレン改質ポリエチレン系発泡性樹脂粒子の製造方法であって、
    前記重合開始剤として、3級アルコキシラジカルを発生しかつ10時間半減期温度が100℃以下である第1の重合開始剤と、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタンである第2の重合開始剤とを併用することを特徴とする黒色スチレン改質ポリエチレン系発泡性樹脂粒子の製造方法。
  5. 請求項1〜3いずれか1つに記載の方法により得られ、スチレン系モノマーの残存量が200ppm以下であることを特徴とする黒色スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子。
  6. 請求項4に記載の方法により得られ、スチレンモノマーの残存量が200ppm以下であり、かつ揮発性発泡剤を含むことを特徴とする黒色スチレン改質ポリエチレン系発泡性樹脂粒子。
  7. 請求項6に記載の発泡性樹脂粒子を予備発泡させて得られた予備発泡粒子。
  8. 請求項7に記載の予備発泡粒子を発泡成形させて得られた発泡成形体。
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