JP4834316B2 - カーボン含有スチレン改質ポリエチレン系発泡性樹脂粒子、その製造方法、予備発泡粒子及び発泡成形体 - Google Patents
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Description
前記カーボン含有ポリエチレン系樹脂中のポリエチレン系樹脂が、5.5〜8重量%の酢酸ビニルと94.5〜92重量%のエチレンとを共重合させたエチレン−酢酸ビニル共重合体であり、かつ30〜40%の結晶化度を有し、
前記カーボン含有スチレン改質ポリエチレン系発泡性樹脂粒子が、前記カーボン含有スチレン改質ポリエチレン系発泡性樹脂粒子100重量部に対して1〜8重量部のハロゲン系難燃剤と5〜25重量部の発泡剤とを含み、
前記カーボンが、カーボンとポリエチレン系樹脂とスチレン系樹脂との合計に対して、0.2〜9重量%の割合で含まれることを特徴とするカーボン含有スチレン改質ポリエチレン系発泡性樹脂粒子が提供される。
更に、本発明によれば、上記予備発泡粒子を型内発泡成形して得た発泡成形体が提供される。
次いで、得られた分散液に、前記カーボン含有ポリエチレン系樹脂粒子100重量部に対して、120〜400重量部のスチレン系モノマーと重合開始剤とを供給し、スチレン系モノマーを懸濁重合させてカーボン含有スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子を得る工程と、
前記懸濁重合中の前記カーボン含有ポリエチレン系樹脂粒子もしくは重合終了後の前記カーボン含有スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子に、前記カーボン含有スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子100重量部に対し1〜8重量部含まれるようにハロゲン系難燃剤と、揮発性発泡剤とを含浸させる工程とからなり、
前記カーボンが、カーボンとポリエチレン系樹脂とスチレン系樹脂との合計に対して、0.2〜9重量%の割合で含まれるカーボン含有スチレン改質ポリエチレン系発泡性樹脂粒子の製造方法が提供される。
(カーボン含有スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子)
まず、カーボン含有スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子(以下、カーボン含有改質樹脂粒子ともいう)は、カーボン含有ポリエチレン系樹脂にスチレン系樹脂が含まれた粒子からなる。
ポリエチレン系樹脂は、高圧法のような公知の方法で製造された樹脂をいずれも使用することができる。
カーボン含有改質樹脂粒子は、以下のようにして製造できる。
まず、分散剤を含む水性懸濁液中に、5.5〜8重量%の酢酸ビニルとエチレンとの共重合体であり、かつ30〜40%の結晶化度を有するエチレン−酢酸ビニル共重合体にカーボンを含有させたカーボン含有ポリエチレン系樹脂粒子(以下、ポリエチレン系樹脂粒子とも称する)を分散させる。
次に、得られた分散液に、ポリエチレン系樹脂粒子100重量部に対して、120〜400重量部のスチレン系モノマーと重合開始剤とを供給し、スチレン系モノマーを懸濁重合させる。この懸濁重合により、カーボン含有改質樹脂粒子が得られる。
スチレン系モノマーの添加量は、ポリエチレン系樹脂粒子100重量部に対して通常120〜400重量部が好ましく、150〜250重量部がより好ましい。スチレン系モノマーの添加量が120重量部未満になると、カーボン含有改質樹脂粒子由来の発泡性樹脂粒子の発泡性、成形性が満足されにくくなるため好ましくない。一方、400重量部を越えると、カーボン含有改質樹脂粒子由来の発泡成形体の強度が満足されにくくなるため好ましくない。
ハロゲン系難燃剤は、上記カーボン含有改質樹脂粒子の欄に記載した難燃剤を使用できる。
架橋のタイミングは、スチレン系モノマーを重合させる前に予めポリエチレン系樹脂粒子を架橋させる場合や、重合が終了してから架橋させる場合がある。架橋剤は、架橋剤を単独で重合系へ添加してもよいが、安全性を考慮して溶剤、可塑剤又はスチレン系モノマーに予め溶解又は水に分散させてから重合系に添加するのが好ましい。また、必要に応じて気泡調整剤、難燃剤、難燃助剤等を上記架橋反応の際に反応系内に添加してもよい。
本発明の発泡性樹脂粒子は、発泡剤が上記カーボン含有改質樹脂粒子に含浸されていること以外は、上記カーボン含有改質樹脂粒子と同様の構成からなる。
発泡性樹脂粒子の製造方法は、発泡剤の含浸工程が更に付与されること以外は、上記カーボン含有改質樹脂粒子の製造方法と同じである。
発泡剤の含浸方法は、特に限定されず、公知の方法をいずれも使用できる。カーボン含有改質樹脂粒子を発泡性樹脂粒子にする場合は、添加するスチレン系モノマーの重合の前後を問わず、慣用技術に従って発泡剤を添加して、カーボン含有改質樹脂粒子に揮発性有機発泡剤を含浸させることができる。
結合防止剤は、以下で説明する予備発泡粒子製造時の加熱による発泡性粒子同士の結合を防止する役割を果たす。結合防止剤としては、タルク、炭酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、水酸化アルミニウム、エチレンビスステアリン酸アミド、第三リン酸カルシウム、ジメチルシロキサン等が挙げられる。
展着剤としては、ポリブテン、ポリエチレングリコール、シリコンオイル等が挙げられる。
上記方法によってカーボン含有改質樹脂粒子から発泡性樹脂粒子を製造できる。
予備発泡粒子は、上記で得られた発泡性樹脂粒子に水蒸気を接触させて所定の嵩密度(嵩倍数)まで発泡させることにより得られる。好ましい予備発泡粒子の嵩倍数は、自動車室内の構造部材に使用することを考慮すると20〜40倍程度である。
この予備発泡粒子は、通常24時間程度保存して熟成させることが好ましい。
上記予備発泡粒子を金型内に充填し、金型内に加圧水蒸気を導入して、発泡粒子を加熱し発泡させるとともに互いに融着させた後、金型を冷却してから取り出し発泡成形体を得ることができる。ここで使用される金型、成形条件等は、特に限定されず、公知の金型及び成形条件を採用できる。
<平均粒子径の測定方法>
試料約50gをロータップ型篩振とう機((株)飯田製作所製)を用いて、篩目開き3.35mm、2.80mm、2.36mm、2.00mm、1.70mm、1.40mm、1.18mm、1.00mm、0.85mm、0.71mm、0.60mm、0.50mm、0.425mm、0.355mm、0.300mm、0.250mm、0.212mm、0.180mmのJIS標準篩で5分間分級し、篩網上の試料重量を測定し、その結果から得られた累積重量分布曲線を元にして累積重量が50%となる粒子径(メディアン径)を平均粒子径として求める。
スチームで予熱した常圧予備発泡機に発泡性樹脂粒子を10〜15kg投入し、攪拌しながら約0.02MPaの設定でスチームを導入しつつ、空気も供給して、約2〜3分間で所定の嵩密度(嵩倍数)まで発泡させる。
発泡機:積水工機製作所社製 SKK−70
予備発泡粒子を成形機の金型内に充填し、次の条件でスチーム加熱及び冷却した後に発成形体を金型から取り出す。
成形機:積水工機製作所社製 ACE−3SP
金型寸法:300mm×400mm×50mm(厚さ)
成形条件
金型加熱:5秒
一方加熱:10秒
逆一方加熱:5秒
両面加熱:20秒
水冷:40秒
真空冷却:最高面圧が0.01kgf/cm2以下になるまで
設定スチーム圧:0.6〜1.0kgf/cm2
測定装置:ガスクロマトグラフAuto System(パーキンエルマー社製)及びキューリーポイントパイロライザー JHP−3型(日本分析工業社製)
カラム:DB−5(0.25μm×φ0.25mm×30m)
検出器:FID
測定条件:パイロホイル(445℃−5sec)、オーブン温度(280℃)、ニードル温度(300℃)カラム温度:(50℃(3min)、昇温40℃/min、320℃(2.25min))、カラム入口圧力(12psi)、注入口温度(300℃)、検出器温度(300℃)、Att=16、試料量(約200μg)、スプリット比(1/40)、定量法(絶対検量線法)
JIS K7121:1987「プラスチックの転移温度測定方法」、JIS K7122:1987「プラスチックの転移熱測定方法」記載の方法により測定した。
即ち、示差走査熱量計装置DSC200型(セイコー電子工業社製)を用い、測定容器に試料を7mg充てんして、窒素ガス流量30ml/minのもと10℃/minの昇温冷却速度で昇温冷却しながら結晶化熱量と融解熱量を測定し、結晶化度を次式により求めた。
結晶化度(%)
=(結晶化熱量(mJ)/完全結晶の融解熱量(mJ))×100
但し、完全結晶融解熱量(理論値)をポリエチレン(PE):285.7mJ/mgとした。
約5gの予備発泡粒子の重量(a)を小数以下2位で秤量する。次に、最小メモリ単位が5cm3である500cm3メスシリンダーに秤量した予備発泡粒子を入れ、これにメスシリンダーの口径よりやや小さい円形の樹脂板であって、その中心に巾約1.5cm、長さ約30cmの棒状の樹脂板が直立して固定された押圧具をあてて、予備発泡粒子の体積(b)を読み取り、式(a)/(b)により予備発泡粒子の嵩密度(g/cm3)を求めた。なお、嵩倍数は嵩密度の逆数、すなわち式(b)/(a)とした。
FMVSS 302(米国自動車安全基準)に準拠し、燃焼速度を測定した。なお、試験片は、倍数30倍、350mm×100mm×12mm(厚さ)で少なくとも350mm×100mmの2面は表皮が有るものとした。
FMVSS 302によれば、発泡成形体を自動車室内の構造部材として用いる場合、倍数30倍で燃焼速度80mm/min以下であることが望まれている。そこで、以下の基準を設けた。
評価基準:燃焼速度80mm/min以下を○、燃焼速度80mm/minより大きい場合を×とした
JIS K 7211に準拠し、倍数30倍の発泡成形体から切り出した215mm×40mm×20mm(厚さ)の試験片を、間隔150mmの2つの支点上に載置して、321gの剛球を落とし、落球衝撃値、すなわち50%破壊高さを次の計算式により算出した。なお、試験片は、6面とも表皮はないものとした。
H50=Hi+d[Σ(i・ni)/N±0.5]
ここに、H50:50%破壊高さ(cm)
Hi:高さ水準(i)が0のときの試験高さ(cm)であり、試験片が破壊することが予測される高さ
d:試験高さを上下させるときの高さ間隔(cm)
i:Hiのときを0とし、1つずつ増減する高さ水準
(i=…−3、−2、−1、0、1、2、3…)
ni:各水準において破壊した(又は破壊しなかった)試験片の数
N:破壊した(又は破壊しなかった)試験片の総数(N=Σni)。いずれか多いほうのデータを使用する。なお、同数の場合はどちらを使用してもよい。
±0.5:破壊したデータを使用するときは負を、破壊しなかったデータを使用するときは正をとる。
評価基準:落球衝撃強度60cm以上を○、落球衝撃強度60cm以下を×とした
エチレン・酢酸ビニル共重合体樹脂(以下、EVAと称する)に、ファーネスブラックを3重量%含有させた粒子は、EVA粒子(日本ポリエチレン社製、LV-211)15.52kgとファーネスブラック(三菱化学社製、♯650B)480gを混合し、これを押出機にて加熱混合してストランドカットにより造粒ペレット化することで得た(ファーネスブラック3重量%含有EVA粒子は100粒あたり80mgに調整した、平均粒子径約1mm)。
この滴下終了後、125℃で1時間保持した後に140℃に昇温し3時間保持して重合を完結した。
その後、常温まで冷却して発泡性樹脂粒子を取り出し、脱水乾燥した。
その後、発泡性樹脂粒子を嵩倍数30倍に予備発泡させ、予備発泡粒子を得た。
実施例1において、EVA粒子を日本ユニカー社製、NUC−3270に変更したこと以外は同様にして、カーボン含有改質樹脂粒子、発泡性樹脂粒子、予備発泡粒子及び発泡成形体を得た。
実施例1のファーネスブラック3重量%含有EVA粒子12kgを、攪拌機付100Lオートクレーブに入れ、水性媒体として純水40kg、ピロリン酸マグネシウム200g、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ8gを加え、攪拌して水性媒体中に分散させ、10分間保持し、その後60℃に昇温した。
次いで、この分散液中にジクミルパーオキサイド12gを溶解させたスチレンモノマー6kgを30分滴下した。滴下後30分保持し、130℃に昇温し、この温度で2時間攪拌を続けた。
滴下終了後、125℃で1時間保持した後に140℃に昇温し3時間保持して重合を完結した。
重合完結後、実施例1と同様にしてカーボン含有改質樹脂粒子、発泡性樹脂粒子、予備発泡粒子及び発泡成形体を得た。
実施例1のファーネスブラック3重量%含有EVA粒子16kgを、攪拌機付100Lオートクレーブに入れ、水性媒体として純水40kg、ピロリン酸マグネシウム200g、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ8gを加え、攪拌して水性媒体中に分散させ、10分間保持し、その後60℃に昇温した。
重合完結後、難燃剤を2000g使用すること以外は、実施例1と同様にしてカーボン含有改質樹脂粒子、発泡性樹脂粒子、予備発泡粒子及び発泡成形体を得た。
使用したEVA粒子の融点は、104.2℃であった。また、カーボン含有改質樹脂粒子は非常に発泡成形に適していた。倍数30倍の発泡成形体の燃焼速度は、70.8mm/min、落球衝撃強度は、68.5cmであった。
実施例1のファーネスブラック3重量%含有EVA粒子を黒鉛3重量%含有EVA粒子と変更すること以外は実施例1と同様にしてカーボン含有改質樹脂粒子、発泡性樹脂粒子、予備発泡粒子及び発泡成形体を得た。
実施例1のファーネスブラック3重量%含有EVA粒子をファーネスブラック10重量%含有EVA粒子と変更すること以外は実施例1と同様にしてカーボン含有改質樹脂粒子、発泡性樹脂粒子、予備発泡粒子及び発泡成形体を得た。
EVA粒子を日本ユニカー社製、NUC−3221に変更したこと以外は実施例1と同様にしてカーボン含有改質樹脂粒子、発泡性樹脂粒子、予備発泡粒子及び発泡成形体を得た。
EVA粒子を日本ユニカー社製、NUC−3756に変更したこと以外は実施例1と同様にしてカーボン含有改質樹脂粒子及び発泡性樹脂粒子を得た。
EVA粒子を日本ユニカー社製、NUC−3770に変更したこと以外は実施例1と同様にしてカーボン含有改質樹脂粒子及び発泡性樹脂粒子を得た。
実施例1のファーネスブラック3%含有EVA粒子22kgを攪拌機付100Lオートクレーブに入れ、水性媒体として純水40kg、ピロリン酸マグネシウム200g、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ8gを加え、攪拌して水性媒体中に分散させ、10分間保持し、その後60℃に昇温した。
滴下終了後、125℃で1時間保持した後に140℃に昇温し3時間保持して重合を完結した。
カーボン含有改質樹脂粒子中のポリスチレン成分が少ないために、予備発泡粒子は嵩倍数30倍まで発泡しなかった。
実施例1のファーネスブラック3%含有EVA粒子6kgを攪拌機付100Lオートクレーブに入れ、水性媒体として純水40kg、ピロリン酸マグネシウム200g、ドデシルベンゼンスルホン酸ソーダ8gを加え、攪拌して水性媒体中に分散させ、10分間保持し、その後60℃に昇温した。
滴下終了後、125℃で1時間保持した後に140℃に昇温し3時間保持して重合を完結した。
この後、実施例1と同様にしてカーボン含有改質樹脂粒子、発泡性樹脂粒子、予備発泡粒子及び発泡成形体を得た。
実施例1のファーネスブラック3重量%含有EVA粒子をファーネスブラック25重量%含有EVA粒子と変更すること以外は実施例1と同様にしてカーボン含有改質樹脂粒子、発泡性樹脂粒子、予備発泡粒子及び発泡成形体を得た。
ポリエチレン樹脂粒子に、3重量%のファーネスブラックを含ませること以外は特許第3093552号の実施例1を追試した。なお、カーボンが存在するとベンゾイルパーオキサイドではスチレンの重合が進行しないため、この重合開始剤の代わりに、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートを使用した。
上記実施例及び比較例の原料、製造条件及び評価をまとめて表1に示す。
EVA粒子を住友化学社製D−2051−M468に変更したこと以外は実施例1と同様にしてカーボン含有改質樹脂粒子、発泡性樹脂粒子、予備発泡粒子及び発泡成形体を得た。
上記実施例及び比較例の原料、製造条件及び評価をまとめて表1に示す。
Claims (5)
- カーボン含有ポリエチレン系樹脂100重量部に対して、120〜400重量部のスチレン系樹脂と、発泡剤とが含まれたカーボン含有スチレン改質ポリエチレン系発泡性樹脂粒子であって、
前記カーボン含有ポリエチレン系樹脂中のポリエチレン系樹脂が、5.5〜8重量%の酢酸ビニルと94.5〜92重量%のエチレンとを共重合させたエチレン−酢酸ビニル共重合体であり、かつ30〜40%の結晶化度を有し、
前記カーボン含有スチレン改質ポリエチレン系発泡性樹脂粒子が、前記カーボン含有スチレン改質ポリエチレン系発泡性樹脂粒子100重量部に対して1〜8重量部のハロゲン系難燃剤と5〜25重量部の発泡剤とを含み、
前記カーボンが、カーボンとポリエチレン系樹脂とスチレン系樹脂との合計に対して、0.2〜9重量%の割合で含まれることを特徴とするカーボン含有スチレン改質ポリエチレン系発泡性樹脂粒子。 - 請求項1に記載のカーボン含有スチレン改質ポリエチレン系発泡性樹脂粒子を予備発泡させて得た予備発泡粒子。
- 請求項2に記載の予備発泡粒子を型内発泡成形して得た発泡成形体。
- 前記発泡成形体が、発泡倍数30倍において80mm/min以下の燃焼速度を有する請求項3に記載の発泡成形体。
- 分散剤を含む水性懸濁液中に、5.5〜8重量%の酢酸ビニルと94.5〜92重量%のエチレンとの共重合体であり、かつ30〜40%の結晶化度を有するエチレン−酢酸ビニル共重合体にカーボンを含有させたカーボン含有ポリエチレン系樹脂粒子を分散させる工程と、
次いで、得られた分散液に、前記カーボン含有ポリエチレン系樹脂粒子100重量部に対して、120〜400重量部のスチレン系モノマーと重合開始剤とを供給し、スチレン系モノマーを懸濁重合させてカーボン含有スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子を得る工程と、
前記懸濁重合中の前記カーボン含有ポリエチレン系樹脂粒子もしくは重合終了後の前記カーボン含有スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子に、前記カーボン含有スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子100重量部に対し1〜8重量部含まれるようにハロゲン系難燃剤と、揮発性発泡剤とを含浸させる工程とからなり、
前記カーボンが、カーボンとポリエチレン系樹脂とスチレン系樹脂との合計に対して、0.2〜9重量%の割合で含まれるカーボン含有スチレン改質ポリエチレン系発泡性樹脂粒子の製造方法。
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