JPS6215238A - カ−ボン含有スチレン改質発泡性オレフイン系樹脂粒子の製造方法 - Google Patents

カ−ボン含有スチレン改質発泡性オレフイン系樹脂粒子の製造方法

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JPS6215238A
JPS6215238A JP15577985A JP15577985A JPS6215238A JP S6215238 A JPS6215238 A JP S6215238A JP 15577985 A JP15577985 A JP 15577985A JP 15577985 A JP15577985 A JP 15577985A JP S6215238 A JPS6215238 A JP S6215238A
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particles
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (尋 発明の目的 本発明はカーボン粒子(球状体、柱状体を含む)を均一
に含有するスチレン改質発泡性オレフィン系樹脂粒子を
容易に姿造する方法に関する。
(発明の利用分野) 本発明の調法により得られるカーボン粒子含有スチレン
改質発泡性オレフィン系樹脂粒子は、カーボンを均一に
ぎ有する発泡性樹脂粒子であるので、このものを用いて
予備発泡して得られる発泡樹脂粒子を型内に入れ、スチ
ーム加熱して粒子を膨張させるとともに相互に融着させ
、ついで冷却して得られる発泡成形体は、外観及び融着
率の良好な、内部まで均一に黒色に着色され、かつ帯電
防止性及び導電性の良好な発泡樹脂成形品である。
この発泡樹脂成形品は、電磁波シールド壁材、帯電防止
容器として有用である。
(従来の技術) 家電製品や魚、果物等の各種製品を輸送する際の包装材
や通い箱に、軽量、緩衝性、価格等の面で有利な発泡ポ
リスチレン、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン、
スチレン改質発泡ポリエチレン(三菱油化バー ティツ
シエ製エレンボ fi>等の合成樹脂発泡成形体が用い
られている。しかしながら、これらの合成樹脂発泡成形
体は、静電気を帯びやすい欠点がち9、磁気ディスク、
フロッピィディスク、マイクロコンピュータ−、プリン
ター等の電気製品やIC等の名気部品の包装材や通い箱
として使用される場合は、 (イ)1発泡性樹脂粒子として、その表面に帯電防止剤
を付着させたものを用いる。
(ロ)1発泡成形体の表面に帯電防止剤を塗布する。
そっ1発泡成形体の表面に導電シートを貼着する。
に)1発泡性樹脂粒子としてカーボン粒子含有発泡性樹
脂粒子を用いる。
方法等が用いられている。
しかしながら、0)および(ロ)の方法では、帯電防止
機能が表面固有抵抗値でI X 10”〜I X 10
13Ωと低く、更に(ロ)の方法は塗布作業による発泡
成形品の価格上昇が大である。
(ハ)の方法は、導電性が良好な成形体となるが、平面
的な貼着しかできず、成形体の形状に制約を受ける。更
に(ロ)の方法と同様に貼着作業による製品の価格上昇
に繋がる。
に)の方法は、任意の形状の発泡成形品が得られ、かつ
、この製品は導電性が優れる利点を有する。
スチレン系発泡性樹脂粒子に均一にカーボンを含有せし
める方法として、■ポリスチレンをカーボン及び発泡剤
(膨張剤)と押出機中で加熱混合し、急冷によりペレッ
ト化する方法、■ポリスチレンとカーボンを押出機中で
加熱混合してペレット化したのち、密閉容器中にそのベ
レット及び発泡剤を入れて加熱して発泡剤を含浸させる
方法、■カーホンを分散せしめたスチレンモノマーを水
性媒体中で懸濁重合させ、その重合工程中又は重合後に
発泡剤を添加して含浸させる方法が知られていた。しか
し、■及び■の方法は、小粒子や大粒子の発生が少なく
、所望の大きさの粒子が比較的均一にそろったものが容
易に得られるが、粒子の形状がペレット状であるために
成形時の充填性が悪く、かつ発泡成形体の表面外観が劣
る欠点がある。■の方法は、真球状の発泡性樹脂粒子が
得られるが、不用な小粒子や大粒子の発生がさけられず
、それらを篩別する必要があるし、製品グレード間のコ
ンタミネーションを防止するために、七ツマ−とカーボ
ンの混合分散槽、樹脂粒子の乾燥ライン、篩等の多くの
設備を製品毎に専用化してそろえる必要があり、設備費
が増大する欠点がある。さらに、■の方法の重大な欠点
としては、重合時にモノマー中に分散せしめたカーボン
が重合媒体の水性相に移行し、カーボンのロスを生じ、
また廃水処理が面倒になるばかりでなく、懸濁重合系が
不安定となり、重合の遅延又は重合未完(未反応モノマ
ー量の増大)を招く欠点があげられる。
′■の方法の改良方法として、カーボンの代りに、カー
ボンの表面にスチレン、アクリル酸エステル、メタクリ
ル酸エステル、アクリロニトリルなどのモノマーをグラ
フト重合させたもの、いわゆるポリマーグラフトカーボ
ンを用いることにより、重合遅延や重合未完を防止する
方法が提案された(特開昭59−217715号公報、
特開昭60−31536号公報)。しかし、かかるポリ
マーグラ7トカーボンを使用する方法は、特殊なポリマ
ーグラフトカーボンを必要とする点において、工業的に
著しく不利である。
なお、特開昭60−31536号公報には、かかるポリ
マーグラフトカーボンの存在下の重合反応は、重合開始
剤としてベンゾイルパーオキサイドなどのようなベンゼ
ン環を有する開始剤を用いると重合遅延や重合未完を起
すことが記載されているが、この点には若干の誤りがあ
ると考えられる。すなわち、本発明者の研究によれば、
この種の懸濁重合における重合遅延や重合未完は、重合
開始剤のベンゼン環の存在によるのではなくて、開始剤
が三級アルコキシラジカルを発生しないもの、殊にカル
ボキシラジカルを発生するものの使用により発生すると
考えられる。
一方、ポリスチレン発泡成形体は、価格、成形性の面で
発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレンより優れている
が、圧縮歪回復性において後者のオレフィン系樹脂発泡
体よりも劣り、圧縮荷重により変形した発泡成形品は繰
り返し使用することができない。
一方、オレフィン系樹脂発泡体は弾性に富み、圧縮歪回
復性に富むが、成形性に劣る欠点がある。
従って、成形性を向上させるために、オンフィン系樹脂
粒子を水に分散させ、この分散液に重合開始剤を溶解し
たスチレンを供給し、ついで加熱してスチレンを重合さ
せてスチレン改質オレフィン系樹脂粒子を製造し、この
重合の途中または重合後にブタン、ペンタン、ジクロロ
ジフルオロエタン等の揮発性膨張剤を改質樹脂に含有さ
せたスチレン改質発泡性オレフィン系樹脂粒子を用いる
ことが考えられる(特公昭53−32972号、同58
−57453号)。
しかし、この改質粒子にカーボンブラック粒子を含有さ
せるときけ、カーボン粒子含有発泡性スチレン系樹脂粒
子を製造するときと同じく、カーボンの存在がスチレン
の重合を阻害する欠点がある。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、ポリマーグラフトカーボンのような特殊なカ
ーボンを使用せずに、しかも重合遅延や重合未完を起さ
ずに、カーボンを均一に含有するスチレン改質発泡性オ
レフィン系樹脂粒子を容易に製造する方法を提供しよう
とするものである。
Φ)発明の構成 (問題点を解決するだめの手段) 本発明者等は、前記の問題点を解決するために種々研究
を重ねた結果、カーボン含有オレフィン系樹脂粒子を使
用し、スチレン系モノマーを該カーボン含有オレフィン
系樹脂粒子の存在下で、かつ特定の重合開始剤を使用し
て水性媒体中で懸濁重合させれば、ポリマーグラフトカ
ーボンのような特殊なカーボンを使用せずとも、カーボ
ンを均一に含有するスチレン改質発泡性オレフィン系樹
脂粒子が容易に得られることを見出し、本発明に到達し
たのである。
すなわち、本発明のカーボン含有スチレン改質発泡性オ
レフィン系樹脂粒子の製造法は、スチレンを主成分とす
るスチレン系モノマーを水性媒体中でカーボン含有オレ
フィン系樹脂粒子の存在下で、かつ三級アルコキシラジ
カルを発生する開始剤を主成分とする重合開始剤を使用
して懸濁重合させ、その重合反応の途中又は重合反応後
にスチレン系樹脂の軟化温度より低い沸点を有する有機
発泡剤を含浸させることを特徴とする方法である。
本発明において用いるカーボン含有オレフイン系樹脂粒
子とは、たとえばカーボンとオレフィン系樹脂とを押出
機中で加熱混合してペレット化したもののようなカーボ
ン粒子がオレフィン系樹脂に均一に分散した粒子である
本発明において用いるカーボン含有オレフィン系樹脂の
製造に用いられるカーボンとしては、たとえばファーネ
スブラック、チャンネルブラック、サマーブラック、ア
セチレンブラック、黒鉛、炭素砿維等があげられる。
また、かかるカーボンを含有せしめるオレフィン系樹脂
としては、たとえば低密度ポリエチレン、線状低密度ポ
リエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン轡プロピレ
ン共M合体、エチレン−プロピレン・ブテン−1共重合
体、エチレン・ブテン−1共重合体、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体等のエチ
レン系樹脂;プロピレンホモ重合本、プロピレン・エチ
レン共重合体、プロピレン・ブテン−1共重合体、プロ
ピレン−エチレン・ブテン−1共重合体、プロピレン・
4−メチルペンテン−1共重合体等のプロピレン系樹脂
、もしくはこれらの二種以上の混合物もしくはこれらオ
レフィン系樹脂を主成分とし、これにポリスチレン、ポ
リアミド、ポリ塩化ビニル、ポリエテレンテレフタレー
ト等を含有する混合物等が利用できる。
本発明で使用するカーボン含有オレフィン系樹脂におけ
るカーボンの含有割合は、要求される発泡成形体の黒色
度や導電性等に応じて変化し、通常、カーボンはオレフ
ィン系樹脂の1〜50重量%、好ましくは2〜30重量
%の範囲から適宜に選定される。また、本発明で使用さ
れるカーボン含有オレフィン系樹脂粒子の大きさは、格
別の制限がないが、通常o、i〜5■/個程度の大きさ
が好ましい。
本発明の懸濁重合において用いられるスチレン系モノマ
ーは、スチレンを主成分とするものであり、スチレン単
独でもよいし、スチレンに50重量%未溝の割合で他の
ビニル系モノマー、たト、tばα−メチルスチレン、p
−メチルスチレン、アクリロニトリル、アクリル酸エス
テル、メタクリル酸エステル、ブタジェン等を含有スる
七ツマー混合物であっても差支えがない。
スチレン系モノマーの量は、カーボン含有オレフィン系
樹脂粒子100重量部に対して通常20〜300重量部
の割合で用いるのが望ましい。そのスチレン系モノマー
の使用量が20重量部未満になると、生成スチレン改質
発泡性オレフィン系樹脂粒子の発泡性、成形性が満足さ
れにくくなる。
また、スチレン系モノマーの使用量は、生成スチレン改
質発泡性オレフィン系樹脂粒子のカーボン含有量が0.
1〜30重量%、好ましくは1〜10重量%になるよう
にするのが望ましい。スチレン改質発泡性オレフィン系
樹脂粒子中のカーボン含有量が少なすぎると、発泡成形
体の黒色度、及び導電性や帯電防止性の付与が不充分に
なるし、多すぎると発泡成形体の機械的強度が低下する
本発明の懸濁重合において用いられる重合開始剤は、三
級アルコキシラジカル<−)CO・)を発生する開始剤
、望ましくは三級アルコキシラジカルを発生し、かつカ
ルボキシラジカル(RCOO・ )を発生しない開始剤
を主成分とする開始剤である。
三級アルコキシラジカルを発生する開始剤は重合遅延や
重合未完を起さないのに対し、カルボキシラジカルのみ
を発生する開始剤を用いると重合遅延又は重合未完を起
すからである。
本発明で使用される三級アルコキシラジカルを発生する
開始剤としては、たとえばt−ブチルパーオキシベンゾ
エート、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエ
ート、t−ブチルパーオキシヘキサハイドロテレフタレ
ート、n−7’チル−4,4−ヒス(t−7”チルパー
オキシ)パレレート、1.1−ビス(t−ブチルパーオ
キシ) −3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、ジ
クミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキシブタ
ン等があげられる。
これらの開始剤のうちで、ジクミルパーオキサイド、n
−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパー、t+シ)パ
レレート、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ) −
3,3,5−トリメチルシクロヘキサンは、カルボキシ
ラジカルを発生しないので特に好ましい。
重合開始剤には、たとえばベンゾイルパーオキサイド、
ラウロ・fルバーオキサイドなどのようなカルボキシラ
ジカルを主に発生する開始剤があるが、前述のようにか
かるカルボキシラジカルを主に発生する開始剤は、重合
反応を遅延させ、未反応モノマー量を増大させるので、
本発明で使用する開始剤として好ましくない。しかし、
かかるカルボキシラジカルを主に発生する開始剤やアゾ
ビスイソブチロニトリルのようなアゾ系開始剤は、比較
的少量であれば、本発明で使用する前記の三級アルコキ
シラジカルを発生する開始剤と併用することが可能であ
る。
本発明の実施において、オレフィン系樹脂が、融点10
0〜123℃の低密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体等のエチ
レン系樹脂である場合、重合tin始剤として10時間
の半減期を得るための分j[l1度が50〜105℃の
スチレン重合に主として用いる重合開始剤と、10時間
の半減期を得るための分解温度が105℃〜140℃の
エチレン系樹脂の架橋に主として用いる重合開始剤、例
えばジクミルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキ
サイド、t−ブチルクミルパーオキサイド等を併用する
と、得られるスチレン改質発泡性エチレン系樹脂粒子は
架橋されたものであるからスチーム発泡成形性がより向
上する。
本発明における重合開始剤の使用量は、スチレン系モノ
マー100重量部に対してo、i〜4重量部、好ましく
は0.5〜3重量部である。カルボキシラジカルを主に
発生する重合開始剤を併用する場合、その使用taスチ
レン系モノマーに対し1重量%以下が望ましい。重合開
始剤の使用量が少なすぎると重合が完結せず、未反応モ
ノマー量が多くなるし、多すぎると脆い発泡体を与える
樹脂粒子が得られる。
本発明における重合温度は、使用する重合開始剤の分解
温度、生成せしめるポリマーの重合度、及び七ツマ−の
吸収速度等を考慮してきめられ、通常50〜150℃の
範囲から適宜に選定される。
本発明における重合開始剤の添加は、スチレン系モノマ
ーの添加前に重合系に添加しておいてもよいし、モノマ
ーに溶解させて七ツマ−といっしょに添加してもよい。
スチレン系モノマーにバドルエン、キシレン、シクロヘ
キサン等の溶剤、或いは少量の重合禁止剤や連鎖移動剤
等を添加することができる。
本発明の重合反応は水性媒体中で行なわせる。
その水性媒体中には、分散安定剤として、たとえばポリ
ビニルアルコール、ポリビニルビaリドン等の水溶性高
分子物、第三リン酸カルシウム、ピロリン酸マグネシウ
ム、炭酸カルシウム等の水難溶比の無機分散剤等を添加
することができる。そして、無機分散剤を添加するとき
には、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等の界面
活性剤を併用するのが望ましい。分散剤の使用量は水に
対して0.1重量%以上が好ましい。しかし、4重量%
以上もの多量の使用は、不都合ではないが、多量の使用
に見合う効果の向上が望めないので、経済的にはむしろ
不利となる。
本発明においては、その懸濁重合の重合反応工程中又は
重合反応後に、慣用技術にしたがって有機発泡剤を添加
して、生成スチレン改質発泡性オレフィン系樹脂粒子に
該有機発泡剤を含浸させる。
その有機発泡剤としては、スチレン系モノマーの重合物
であるスチレン系樹脂の軟化点よりも低い沸点を有する
もの、たとえばヘキサン、ペンタン、ブタン、プロパン
、トリクロロモノフルオロメタン、ジクロロジフルオロ
メタン等が使用される。
本発明における有機発泡剤の添加時期は、重合工程中に
添加する場合にはモノマーの70重量%が重合してから
添加するのが望ましく、また重合が99%以上完結した
時点で添加して、引続き発泡剤の含浸を行なわせてもよ
い。さらに、重合反応を終了して得られたスチレン改質
発泡性オレフィン系樹脂粒子に新たに水性媒体を加えて
分散させ、これに発泡剤を添加して発泡剤の含浸処理を
行なわせてもよい。
(実施例等) 以下に、実施例及び比較例をあげてさらに詳述する。
実施例1〜3 内容積3tのオートクレーブ内に、純水900f及び分
散剤として第三リン酸カルシウム272およびドデシル
ベンゼンスルホン酸ソーダ0.0272を加えて水性媒
体とした。
次に、カーボン粒子としてケッチェンブラック(オラン
ダ アクゾ社製)と融点105℃の低密度ポリエチレン
1ユカロンHE−60”(三菱油化製、商品名)を表1
の割合で押出機にて混練し、ストランド状に押し出し、
これを造粒したカーボン含有ポリエチレン粒子24o2
と、ターシャリブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエ
ート2.2?、ターシャリブチルパーオキジペンゾエー
ト2.4fおよびジクミルパーオキサイド1.8 f、
をスチレンモノマー240fに溶解した重合開始剤溶液
を前記水性媒体に懸濁せしめ、1時間で74℃まで昇温
し、同温度で3時間維持した後、80℃まで昇温し、8
時間維持してスチレンを重合したのち、125℃に2時
間で昇温させ、同温度で2時間保ち、樹脂粒子の架橋を
行った。
ついで、70℃まで冷却後、752のブタンを水性媒体
中に添加し、3時間保持することによりブタンを樹脂粒
子中に含浸させた。
懸濁液を常温に冷却したのち、内容物を水と分離して取
り出し、硝酸にて第三リン酸カルシウムを溶解除去後、
水洗し、カーボン粒子含有スチレン改質発泡性改質ポリ
エチレン粒子を製造した。
この発泡性樹脂粒子を、30tパンチ式予備発泡機にて
スチームにより97〜100℃に加熱し、28 f/l
の予備発泡粒子を得た。
この予備発泡粒子を1日熟成後、縦400fi、横40
0 tm、肉厚50m+の型窩を有し、かつ蒸気透過孔
を有する金型内に充填し、スチーム圧力o、s kg/
d −Gのスチームで20秒間加熱して、予備発泡粒子
を膨張、相互融着させ、ついで、冷却して型物発泡成形
品を得た。この成形品は表1のごとく成形性、外観、融
着、導電性が良好でちった。
実施例4 ターシャリフチルバーオキシベンゾエート2.42のか
わりに、n−ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオ
キシ)パレレート2.4 fを用いる以外は実施例1と
同様に実施して型物発泡成形品を得た。得られた成形品
は表1に示した通り良好であった。
実施例5 ターシャリフチルバーオキシベンゾエート2.42のか
わりに、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ) −3
,3,5−トリメチルシクロヘキサン2.42を用いる
以外は実施例1と同様に実施して型物発泡成形品を得た
。成形品は表1に示した通り良好でちった。
比較例1 ターシャリブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート
2.22のかわりに、ベンゾイルパーオキサイド2.2
2を用いる以外は実施例1と同様に実施して型物発泡成
形品を得た。このものは、表1に示す通りセルが粗く、
外観が著しく悪い収縮変形した型物発泡成形品であった
比較例2 ターシャリブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエート
2−2 Fのかわりに、ラウロイルパーオキサイド2.
22を用いる以外は実施例1と同様に実施して型物発泡
成形品を得た。このものは表1に示す通り、セルが粗く
、外観が著しく悪い収縮変形した成形品であった。
実施例6 内容積3tのオートクレーブ内に、純水900を及び分
散剤として第三リン酸カルシウム182およびドデシル
ベンゼンスルホン酸ソーダ0.0272を加えて水性媒
体とし、次にカーボン粒子としてケッチェンブラック(
オランダのアクゾ社製)と、エチレン・プロピレンラン
ダム共重合体“三菱ノープレンFX4”(三菱油化製商
品名)を表1の割合で押出機にて混練し、造粒したカー
ボン含有エチレン・プロピレンランダム共重合体樹脂粒
子3001と、n−ブチル4,4−ビス(t−ブチルパ
ーオキシ)バレレー)2fをスチレンニ溶解したものを
前記水性媒体中に懸濁せしめ、この懸濁液を1時間で9
0℃まで昇温し、ついで同温度で3時間維持し、更に1
時間で105℃まで昇温し、同温度で1時間維持し、更
に、1.5時間で125℃まで昇温し同温度で4時間維
持したのちブタン120Fを注入し、更に1時間維持し
たのち、オートクレーブ下部のパルプを開放し、常温常
圧下の金網容器内ヘスラリ−を放出することにより3o
t/lの予備発泡粒子を得た。
この予備発泡粒子を酸洗、水洗したのち、乾燥し1日放
置した後、縦400mm、横400tm、厚さ50籠の
型窩を有し、かつ蒸気透過孔を有する型内に充填し、ス
チーム圧力3 kW/cd −Gのスチームで20秒間
予備発泡粒子を加熱して相互融着させ、ついで冷却して
表1に示す物性の型物発泡成形品を得た。
比較例3 重合開始剤として、t−ブチルパーオキシベンゾエート
を用いる以外は実施例4と同様に実施してスチレン改質
プロピレン共重合体粒子を得ようとしたが、125℃到
達時に凝固してしまった。
(以下余白) (e)  発明の効果 本発明は下記の効果を奏する。
(i)  カーボンを均一に含有する高発泡性スチレン
改質オレフィン系樹脂粒子が容易に得られ、その樹脂粒
子は発泡成形時の成形性に優れており、これを用いて得
られる発泡成形体は内部まで均一な黒色に着色されてい
て、導電性及び帯電防止性に優れ、かつ表面外観が良好
である。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)、スチレンを主成分とするスチレン系モノマーを
    水性媒体中でカーボン粒子含有オレフィン系樹脂粒子の
    存在下で、かつ三級アルコキシラジカルを発生する開始
    剤を主成分とする重合開始剤を使用して懸濁重合させ、
    その重合反応の途中又は重合反応後にスチレン系樹脂の
    軟化温度よりも低い沸点を有する有機発泡剤を添加して
    生成スチレン改質オレフィン系樹脂粒子に該有機発泡剤
    を含浸させることを特徴とするカーボン含有スチレン改
    質発泡性オレフィン系樹脂粒子の製造方法。
  2. (2)、重合開始剤として、三級アルコキシラジカルを
    発生し、かつカルボキシラジカルを発生しない開始剤を
    使用する特許請求の範囲第1項記載の製造方法。
  3. (3)、重合開始剤が、ジクミルパーオキサイド、n−
    ブチル−4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)パレレ
    ート、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3
    ,5−トリメチルシクロヘキサンより選ばれた少なくと
    も1種である特許請求の範囲第1項記載の製造方法。
  4. (4)、カーボン含有オレフィン系樹脂粒子が、オレフ
    ィン系樹脂とカーボンを押出機中で混合し、造粒して得
    られた粒子である特許請求の範囲第1項、第2項又は第
    3項記載の製造方法。
  5. (5)、オレフィン系樹脂粒子が低密度ポリエチレンで
    あり、重合開始剤がその10時間での半減期を得るため
    の分解温度が50〜105℃である重合開始剤と、10
    時間での半減期を得るための分解温度が105〜140
    ℃である重合開始剤との混合物であることを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載の製造方法。
  6. (6)、オレフィン系樹脂100重量部に対し、カーボ
    ン粒子が1〜50重量部の割合で含有されていることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の製造方法。
  7. (7)、カーボン粒子含有オレフィン系樹脂粒子100
    重量部に対し、スチレン系モノマーが20〜300重量
    部の割合で用いられることを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の製造方法。
  8. (8)、カーボン粒子がケツチエンブラツクであること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の製造方法。
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