JP5536357B2 - スチレン改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法及びスチレン改質ポリエチレン系樹脂発泡成形体 - Google Patents
スチレン改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法及びスチレン改質ポリエチレン系樹脂発泡成形体 Download PDFInfo
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Description
〔1〕 耐圧容器中に、スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子を水系分散媒に、可塑剤存在下にて分散させ、前記耐圧容器内に発泡剤を入れて加熱し、スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子に発泡剤を含浸させた後、該耐圧容器の一端を開放してスチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子と水系分散媒を含んでなる混合物を耐圧容器内よりも低圧域に放出するスチレン改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法であって、
可塑剤がセバシン酸ジブチルであることを特徴とする、スチレン改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法。
〔2〕 前記可塑剤の使用量が、スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子100重量部に対して0.1重量部以上5重量部以下であることを特徴とする、〔1〕に記載のスチレン改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法。
〔3〕 〔1〕または〔2〕に記載の製造方法によって得られるスチレン改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子。
〔4〕 〔3〕記載のスチレン改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子を型内発泡成形してなるスチレン改質ポリエチレン系樹脂発泡成形体。
発泡圧力2.3MPaで発泡した時の嵩倍率を発泡力として定義し、30倍以上を合格とした。得られたスチレン改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子を容積3000mLの容器にすり切れ一杯採取して、その樹脂重量を測定し、下式に基づいて嵩倍率とした。
嵩倍率(倍) = 3000(mL)÷樹脂重量(g)×樹脂比重(g/mL)
得られたスチレン改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子を脱水・乾燥した後に、室温で2日間養生させた予備発泡粒子(直後)、および約35℃の乾燥室で残存発泡剤量が予備発泡粒子に対して1重量%以下となるまで乾燥した予備発泡粒子(経日)を用いて、型内発泡成形を行い、型内発泡成形後に約35℃の乾燥室に1日保管した発泡成形体について目視観察にて評価した。数値が大きい方が粒子同士の隙間が少ない表面状態であり、5点満点で表現した3以上を合格とした。
5:隙間が見当たらない
4:部分的に隙間があるがほとんどわからない
3:所々隙間があるが全体としては許容レベル
2:隙間が目立つ
1:隙間が多い
200メッシュの金網袋中に0.4gの予備発泡粒子を入れ、大気圧下で沸騰させたキシレン450ml中に2時間浸漬して冷却後に一旦取り出し、更に新たに沸騰させたキシレン中に樹脂を1時間浸漬して冷却後にキシレンから取り出す。その後、同様に2時間、1時間の浸漬、溶出を繰り返し、その後、常温下で1晩液切りをした後に150℃のオーブン中で1時間乾燥させ、常温まで自然冷却させ、冷却後の残留分をゲル成分とし、初期の予備発泡粒子に対するゲル成分の量の重量比率をゲル成分とした。
スチレン改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子0.02gを常温のテトラヒドロフラン20mlに24時間浸漬させることで抽出された成分を、0.2μmのフィルターでろ過したものを、ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC:東ソーHCL−8220GPC、検出器:RI8020、カラム:TSKgel−GMHHR×2本)により標準ポリスチレン試料を基準に求めた。
ポリエチレン系樹脂として住友化学株式会社製「エバテートF1103−1」を使用し、ポリエチレン系樹脂100重量部に対してタルク0.2重量部を混合し押出機内で溶融混合して造粒し、水中に押出した直後にカッティングすることで粒重量約1mg/粒の球状のポリエチレン系樹脂粒子を作製した。
10Lオートクレーブに水300重量部、セバシン酸ジブチル0.5重量部、第3リン酸カルシウム2.0重量部、n−パラフィンスルホン酸ソーダ0.02重量部、スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子100重量部を仕込んだ。発泡剤としてノルマルリッチブタン(ノルマルブタン/イソブタン=70/30)22重量部をオートクレーブに添加した後、140℃に昇温し50分保持することで発泡剤の含浸と架橋反応を進行させた。その後、2.30MPa(ゲージ圧)の発泡圧力で、オートクレーブより開口径5mmのオリフィスを通して水系分散媒と共にスチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子を大気圧下に放出し、スチレン改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子を得た。大気圧下に放出している間、高圧窒素を導入することでオートクレーブ内の圧力が一定に保持されるように調整した(以下、発泡工程と呼ぶこともある)。
10Lオートクレーブでの発泡工程にて、セバシン酸ジブチルを1.0重量部とした以外は実施例1と同様にし、スチレン改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子を得た。得られたスチレン改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子は、実施例1と同様に型内発泡成形して評価した。
10Lオートクレーブでの発泡工程にて、セバシン酸ジブチルを5.0重量部とした以外は実施例1と同様にし、スチレン改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子を得た。得られたスチレン改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子は、実施例1と同様に型内発泡成形して評価した。
10Lオートクレーブでの発泡工程にて、セバシン酸ジブチルの替わりにトルエンを5重量部とした以外は実施例1と同様にし、スチレン改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子を得た。得られたスチレン改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子は、実施例1と同様に型内発泡成形して評価した。
10Lオートクレーブでの発泡工程にて、セバシン酸ジブチルの替わりにシクロヘキサンを5重量部とした以外は実施例1と同様にし、スチレン改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子を得た。得られたスチレン改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子は、実施例1と同様に型内発泡成形して評価した。
10Lオートクレーブでの発泡工程にて、セバシン酸ジブチルを0重量部とした以外は実施例1と同様にし、スチレン改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子を得た。得られたスチレン改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子は、実施例1と同様に型内発泡成形して評価した。
Claims (4)
- 耐圧容器中に、スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子を水系分散媒に、可塑剤存在下にて分散させ、前記耐圧容器内に発泡剤を入れて加熱し、スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子に発泡剤を含浸させた後、該耐圧容器の一端を開放してスチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子と水系分散媒を含んでなる混合物を耐圧容器内よりも低圧域に放出するスチレン改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法であって、
可塑剤がセバシン酸ジブチルであることを特徴とする、スチレン改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法。 - 前記可塑剤の使用量が、スチレン改質ポリエチレン系樹脂粒子100重量部に対して0.1重量部以上5重量部以下であることを特徴とする、請求項1に記載のスチレン改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法。
- 請求項1または2に記載の製造方法によって得られるスチレン改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子。
- 請求項3記載のスチレン改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子を型内発泡成形してなるスチレン改質ポリエチレン系樹脂発泡成形体。
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