JP2004155870A - 建材用発泡性スチレン系樹脂粒子及びその発泡成形体 - Google Patents
建材用発泡性スチレン系樹脂粒子及びその発泡成形体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004155870A JP2004155870A JP2002321589A JP2002321589A JP2004155870A JP 2004155870 A JP2004155870 A JP 2004155870A JP 2002321589 A JP2002321589 A JP 2002321589A JP 2002321589 A JP2002321589 A JP 2002321589A JP 2004155870 A JP2004155870 A JP 2004155870A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- particles
- resin particles
- styrenic resin
- expandable
- molded product
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Abstract
【解決手段】粒子径が200〜600μmであって、残存スチレンの含有量が1000ppm以下であり、発泡剤としてブタンを2〜6重量部含有することを特徴とする発泡性スチレン系樹脂粒子であり、さらにこれを予備発泡し、成形することによって3〜30倍に発泡成形して得られる建材用スチレン系樹脂発泡成形体。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、発泡性スチレン系樹脂粒子に関するものである。更に詳しくは、近年重要視されている低VOCに対応しながら融着性が極めて良好である低発泡倍率に適した建材用発泡性スチレン系樹脂粒子及び発泡成形体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、発泡性スチレン系樹脂粒子から造られた発泡成形体は、経済性、軽量性、断熱性、強度、衛生性に優れ、食品容器、緩衝材、断熱材等に広く利用されている。本発明の発泡性スチレン系樹脂粒子は、住宅の床下地材用等の建材用発泡成形材料として好適である。
【0003】
従来の発泡性スチレン系樹脂粒子では、予備発泡速度を向上させたり成形時の粒子間融着を促進することを目的として、粒子内に数千ppmから数%のスチレンモノマーを残存させたり、トルエンやエチルベンゼンなどの有機溶剤を添加したりするのが一般的であった。
【0004】
しかしながら、近年、住宅用建材分野では、建材に含まれる揮発性有機化合物(VOC)が原因であると一般にいわれているシックハウス症候群問題が大きく取り上げられ、原料の低VOC化が強く求められてきている。これに対応する試みとして、特許文献1、特許文献2、特許文献3では、残存スチレンモノマーが少ない発泡性スチレン系樹脂粒子やその製造法が提案されている。
【0005】
一方、最近の動向として住宅の新築時及びリフォーム時に床暖房システムを導入するケースが増えてきている。床暖房システムは、例えば、フローリングの下に敷いたパネルに温水等が通るバイプを埋め込み、その熱で室内を暖房する場合には、(1)床からの輻射暖房なので部屋全体に温度ムラがなく、頭寒足熱となるため健康によい、(2)室内で燃料を燃やさないため空気が汚れない、といったメリットが挙げられる。ところが、一般に床下スペースは非常に狭く、パイプを埋め込む部分にいたっては数mmの厚みにする必要がある。また、高い圧縮強度が要求されるため、発泡倍率は30倍以下と低く設定される。
【0006】
床暖房用パネルとして発泡性スチレン系樹脂粒子を使用する場合、(1)厚みが数mmと極めて薄いため、予備発泡粒子を金型へ充填する際に充填不良を起こしやすいこと、(2)パネル自体が温水等の熱媒体によって加熱されるため、通常の壁材や床材、天井材として使用される場合に比べてVOCの放散量が多いこと、(3)30倍以下という比較的低倍率に予備発泡するため、粒子間の倍率ばらつきが大きい、などの課題が指摘されている。
【0007】
更に、特許文献4等では、VOC含有量が少なく、かつ、食品容器(即席麺用のカップ等)に好適な粒子径の比較的小さい発泡性スチレン系樹脂粒子が開示されているが、こうした発泡性スチレン系樹脂粒子を、薄肉部分に対して良好な充填性が要求される床暖房用パネルのごとき建材原料として使用した場合には、粒子同士の融着が悪く、十分な強度が得られなかった。
【0008】
【特許文献1】特開平4−268347号公報(1頁−5頁)
【0009】
【特許文献2】特開平10−17698号公報(1頁−5頁)
【0010】
【特許文献3】特開平11−106548号公報(1頁−6頁)
【0011】
【特許文献4】特公昭56−34172号公報(1頁−4頁)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、残存スチレンモノマーが少なく低VOC化が可能で、シックハウス症候群への対応がなされた建材用途、特に、床暖房システム等に用いられる床暖房用パネル等の床下地材等に用いられる場合のような、極めて薄肉な成形体として成形する場合であっても、金型への充填性が良好であり、比較的低倍率に予備発泡した場合において、粒子間の倍率ばらつきが小さく、かつ、融着性の良好な建材用発泡性スチレン系樹脂粒子及び発泡成形体を得ようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記した実状に鑑み鋭意研究した結果、本発明者らは、前述の食品容器に好適な発泡性スチレン系樹脂粒子は発泡剤としてペンタンを主成分として使用しているが、該発泡剤をブタンに変更することによって、粒子同士の融着が大幅に改善することを見出した。また、該ブタンの含浸量を2〜6重量部に抑えることによって、5〜30倍という比較的低倍率に発泡しても倍率の粒子間バラツキを極めて小さくできることをも見出し、本発明を完成するに至った。
【0014】
かくして、本発明によれば、粒子径が200〜600μm、残存スチレン系モノマーの含有量が1000ppm以下の発泡性スチレン系樹脂粒子であって、発泡剤として2〜6重量%のブタンを含有し、かつ、該発泡性スチレン系樹脂粒子を予備発泡及び成形して得られる発泡成形体の発泡倍率が3〜30倍であることを特徴とする建材用発泡性スチレン系樹脂粒子(請求項1)、請求項1に記載の建材が床下地材である発泡性スチレン系樹脂粒子(請求項2)、請求項2に記載の床下地材が床暖房用パネルである発泡性スチレン系樹脂粒子(請求項3)、請求項1〜3のいずれか一項に記載の発泡性スチレン系樹脂粒子を予備発泡し、成形して得られる発泡成形体(請求項4)、が提供される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態をより詳細に説明する。
【0016】
本発明におけるスチレン系樹脂粒子は、一般に知られているスチレン系樹脂の粒状物で、スチレンを主成分とするものであり、スチレンの単独重合体でも、α−メチルスチレン、パラメチルスチレン、t−ブチルスチレン、クロルスチレンなどのスチレン系誘導体、メチルアクリレート、ブチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、セチルメタクリレートなどのアクリル酸およびメタクリル酸のエステル、あるいはアクリロニトリル、ジメチルフマレート、エチルフマレートなどの各種単量体との共重合体でもよい。また、ジビニルベンゼン、アルキレングリコールジメタクリレートなどの2官能性単量体を併用してもよい。
【0017】
本発明におけるスチレン系樹脂粒子は、通常の懸濁重合法、もしくは水性懸濁液中に分散したスチレン系樹脂種粒子にスチレン系単量体を添加して該種粒子に含浸させながら重合せしめる、いわゆる懸濁シード重合法によって製造されたものを使用することができる。懸濁シード重合法に用いる樹脂種粒子は、(1)通常の懸濁重合法、(2)重合性単量体を規則的な振動下にノズルを通すことにより液滴群として水性媒体中に分散させ、合着および付加的な分散を生じせしめることなく重合させる方法、などによって得ることができる。
【0018】
上記重合の開始剤としては、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系化合物、ベンゾイルパーオーキサイド、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、ラウロイルパーオーキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5トリメチルシクロヘキサン、t−ブチルパーオキシベンゾエートなどの過酸化物を単独もしくは2種以上を併用して使用することができる。
【0019】
また、重合の際には気泡調整剤、難燃剤、難燃助剤、可塑剤など一般的に発泡性スチレン系樹脂粒子の製造に使用されている添加剤を適宜使用することができる。
【0020】
重量平均分子量は一般に発泡ポリスチレンとして使用可能な15万〜40万、好ましくは25万〜35万のものを使用することができる。
【0021】
粒子径は200〜600μmである。粒子径が200μmを下回ると、重合時の収率が極端に悪化しコストアップが避けられないのに加え、発泡剤の保持性が低下してビーズライフが短くなる傾向を有するため好ましくなく、600μmを越えると、床下地材を成形する際、金型への充填性が悪くなる傾向を有するため好ましくない。200〜600μmの粒子を得る方法としては、通常の懸濁重合を行った後ふるいを使って分級する方法、前述した懸濁シード重合法を用いる方法等が挙げられる。
【0022】
本発明における発泡性スチレン系樹脂粒子中に含まれる残存スチレン量は1000ppm以下である。残存スチレン量が1000ppmを超えると、(1)該樹脂粒子を予備発泡し、成形して建材、特に床暖房用パネルとして使用した場合に、室内に放散されるスチレン量が多くなる、(2)成形サイクルが長くなる、といった傾向を有するため好ましくない。発泡性スチレン系樹脂粒子中に含まれる残存スチレン量を1000ppm以下に下げる方法としては、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5トリメチルシクロヘキサン等のいわゆる高温分解型重合開始剤を0.05部以上使用して、110℃以上の高温下で後重合を行う方法等が用いられる。
【0023】
本発明における発泡剤としては、ブタンが用いられるが、ノルマルブタンとイソブタンの組成比は特に限定するものではない。また、マイナー成分として、プロパン、ノルマルペンタン、イソペンタン、ノルマルヘキサンなどの脂肪族炭化水素、シクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサンなどの脂環式炭化水素などが含まれていても差し支えない。本発明における発泡剤の使用量は2〜6重量%、好ましくは2.5〜5重量%、更に好ましくは3〜4.5重量%である。2重量%より少ないと、予備発泡時間が長くなるとともに成形時の融着率が低下する傾向を有するため好ましくなく、6重量%を越えると、3〜30倍という比較的低倍率に発泡する際に、粒子間の倍率ばらつきが大きくなる傾向を有するため好ましくない。これらの発泡剤は発泡性スチレン系樹脂粒子の重合工程終了後に添加される。
【0024】
本発明においては、成形時に融着促進効果のあるステアリン酸アミド等の高級脂肪酸アミド、硬化ひまし油、硬化大豆油等の高級脂肪酸グリセライド、予備発泡時の集塊化防止効果のあるステアリン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩を使用することができる。これらの添加剤は、発泡性スチレン系樹脂粒子とともにヘンシェルミキサーなどの混合機内で一定時間混合することにより、発泡性スチレン系樹脂粒子表面に被覆または付着させることができる。さらに、帯電防止剤として一般に使用されるグリセリン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、脂肪酸モノグリセライド、アルキルスルフォン酸ナトリウム、などの1種または2種以上の併用も可能である。
【0025】
本発明における発泡性スチレン系樹脂粒子の予備発泡方法は、従来公知の方法を用いることができる。例えば、回転攪拌式予備発泡装置で、水蒸気を用いて加熱することにより、予備発泡粒子を得ることができる。また、得られた予備発泡粒子を所望の形状の金型内に充填し、水蒸気等を用いて加熱することにより発泡成形体とすることができる。
【0026】
本発明における発泡性スチレン系樹脂粒子は、発泡成形体とした時の発泡倍率が3〜30倍、好ましくは5〜20倍、更に好ましくは8〜15倍となるように予備発泡し、成形して建材として使用する。発泡倍率が3倍未満では、単位体積当りの使用樹脂量が多くなりコストアップとなるだけでなく、粒子同士の融着率が低下する傾向を有するため好ましくなく、30倍を超えると圧縮強度が低下するため好ましくない。
【0027】
【実施例】
以下、実施例により更に詳細に説明するが、本発明はこれらにより限定されるものではない。
【0028】
(実施例1)
攪拌機を具備した5リットル反応器に、純水1.5リットル、第三リン酸カルシウム10g、アルファオレフィンスルフォン酸ソーダ1重量%水溶液16cc、塩化ナトリウム1.8g、粒子径が0.2〜0.3mmのスチレン系樹脂種粒子270gを入れ、攪拌下に反応器中の分散液を90℃に昇温した。次いで、ベンゾイルパーオキサイド4.4g、1,1−ビス−t−ブチルパーオキシ−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン3.6gをスチレン単量体1530gに溶解した溶液を5時間45分かけて反応器中に仕込みながら重合した。単量体溶液の仕込みが終了した後、直ちに120℃に昇温して1時間後重合を行った。その後系内にノルマルブタン72gを仕込み更に3時間120℃で保持した後、冷却した。懸濁液を取り出し脱水・乾燥・分級して、粒子径が400〜600μm、重量平均分子量が30万、残存スチレン単量体が70ppmの発泡性スチレン系樹脂粒子が得られた。
【0029】
これを回転攪拌式予備発泡装置に投入して、約105℃の水蒸気中で嵩密度が100g/L(発泡倍率:10倍)になるまで約4分間発泡して予備発泡粒子を得た。
【0030】
得られた予備発泡粒子を室温で約24時間養生乾燥した後、縦500mm×横300mm×厚さ10mm(部分的に4mm)の平板状金型内に充填し、0.08MPaの水蒸気で30秒加熱・冷却して取り出した成形体を60℃均熱乾燥機中で24時間養生した後、室温下に取り出し平板状発泡成形体を得た。評価結果を表1に示す。
【0031】
(実施例2)
ノルマルブタンの仕込量を45gにした以外は実施例1と同様にして平板状発泡成形体を得た。評価結果を表1に示す。
【0032】
(実施例3)
ノルマルブタンの仕込量を108gにした以外は実施例1と同様にして平板状発泡成形体を得た。評価結果を表1に示す。
【0033】
(実施例4)
120℃での後重合を5分に短縮した以外は実施例1と同様にして発泡性スチレン系樹脂粒子を得た。得られた粒子中の残存スチレン単量体は990ppmであった。得られた粒子を用い実施例1と同様にして平板状発泡成形体を得た。評価結果を表1に示す。
【0034】
(実施例5)
スチレン系樹脂種粒子の粒径を100〜200μm、脱水・乾燥後の分級幅を200〜400μmにした以外は実施例1と同様にして発泡性スチレン系樹脂粒子を得た。得られた粒子を用い実施例1と同様にして平板状発泡成形体を得た。評価結果を表1に示す。
【0035】
(実施例6)
予備発泡粒子の嵩密度を330g/L(発泡倍率:5倍)にする以外は実施例1と全く同様にして平板状発泡成形体を得た。評価結果を表1に示す。
【0036】
(実施例7)
予備発泡粒子の嵩密度を40g/L(発泡倍率:25倍)にする以外は実施例1と全く同様にして平板状発泡成形体を得た。評価結果を表1に示す。
【0037】
(実施例8)
ノルマルブタンをイソブタンに替えた以外は実施例1と同様にして発泡性スチレン系樹脂粒子を得た。得られた粒子を用い実施例1と同様にして平板状発泡成形体を得た。評価結果を表1に示す。
【0038】
(実施例9)
ノルマルブタンを混合ブタン(ノルマル:イソ=50:50)に替えた以外は実施例1と同様にして発泡性スチレン系樹脂粒子を得た。得られた粒子を用い実施例1と同様にして平板状発泡成形体を得た。評価結果を表1に示す。
【0039】
(比較例1)
スチレン系樹脂種粒子の粒径を450〜550μm、脱水・乾燥後の分級幅を800〜1000μmにした以外は実施例1と同様にして発泡性スチレン系樹脂粒子を得た。得られた粒子を用い実施例1と同様にして平板状発泡成形体を得た。評価結果を表1に示す。
【0040】
(比較例2)
120℃での後重合を行わない以外は実施例1と同様にして発泡性スチレン系樹脂粒子を得た。得られた粒子中の残存スチレン単量体は2000ppmであった。得られた粒子を用い実施例1と同様にして平板状発泡成形体を得た。評価結果を表1に示す。
【0041】
(比較例3)
ノルマルブタンの仕込量を27gにした以外は実施例1と同様にして平板状発泡成形体を得た。評価結果を表1に示す。
【0042】
(比較例4)
ノルマルブタンの仕込量を126gにした以外は実施例1と同様にして平板状発泡成形体を得た。評価結果を表1に示す。
【0043】
(比較例5)
予備発泡粒子の嵩密度を28g/L(発泡倍率:35倍)にする以外は実施例1と全く同様にして平板状発泡成形体を得た。評価結果を表1に示す。
【0044】
【表1】
得られた発泡性スチレン系樹脂粒子について、以下のような評価を行った。
(1)残存スチレン単量体
発泡性スチレン系樹脂粒子を塩化メチレンに溶解し、島津製作所製ガスクロマトグラフィーGC−14B(カラム充填剤:ポリエチレングリコール、カラム温度:110℃、キャリアガス:ヘリウム)を用いて、内部標準法(内部標準:シクロペンタノール)にて残存スチレンモノマー量を測定した
(2)発泡剤含有量
既知量の発泡性スチレン系樹脂粒子を150℃乾燥機中で30分ドライアップし、加熱減量を加熱前発泡性スチレン系樹脂粒子重量で割って発泡剤含有量とした。
【0045】
また、得られた発泡成形体については、以下のような評価を行った。
(3) 融着率
平板状成形体を手で割り、破断面に存在する全ての粒子の内、発泡粒子そのものが破断している粒子の割合を百分率で表した。
(4)圧縮強度
発泡成形体を縦50mm、横50mm(厚さ10mm)に切断して試験片とし、JIS K 7220に準拠して圧縮強度を測定した。
(5)予備発泡粒子の倍率ばらつき
○:目視で粒子径がほとんど均一であるもの。
△:目視で粒子径分布がわずかにあるもの。
×:目視で粒子径分布が広いもの。
【0046】
【発明の効果】
粒子径が200〜600μm、残存スチレンの含有量が1000ppm以下、発泡剤としてブタンを2〜6重量部含有する発泡性スチレン系樹脂粒子を発泡倍率3〜30倍に予備発泡し、成形することにより得られる発泡成形体は、発泡体内部から成形体外部へ放散されるスチレンモノマーの量が極めて少なく、粒子間の融着が良好で十分な強度を有するため、建材、特に床下地材として好適に使用することができる。
Claims (4)
- 粒子径が200〜600μm、残存スチレン系モノマーの含有量が1000ppm以下の発泡性スチレン系樹脂粒子であって、発泡剤として2〜6重量%のブタンを含有し、かつ、該発泡性スチレン系樹脂粒子を予備発泡及び成形して得られる発泡成形体の発泡倍率が3〜30倍であることを特徴とする建材用発泡性スチレン系樹脂粒子。
- 請求項1に記載の建材が床下地材である発泡性スチレン系樹脂粒子。
- 請求項2に記載の床下地材が床暖房用パネルである発泡性スチレン系樹脂粒子。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載の発泡性スチレン系樹脂粒子を予備発泡し、成形して得られる発泡成形体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002321589A JP4066337B2 (ja) | 2002-11-05 | 2002-11-05 | 建材用発泡性スチレン系樹脂粒子及びその発泡成形体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002321589A JP4066337B2 (ja) | 2002-11-05 | 2002-11-05 | 建材用発泡性スチレン系樹脂粒子及びその発泡成形体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004155870A true JP2004155870A (ja) | 2004-06-03 |
JP4066337B2 JP4066337B2 (ja) | 2008-03-26 |
Family
ID=32802082
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002321589A Expired - Lifetime JP4066337B2 (ja) | 2002-11-05 | 2002-11-05 | 建材用発泡性スチレン系樹脂粒子及びその発泡成形体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4066337B2 (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010084152A (ja) * | 2010-01-22 | 2010-04-15 | Sekisui Plastics Co Ltd | 発泡性スチレン系樹脂粒子 |
JP2010189535A (ja) * | 2009-02-18 | 2010-09-02 | Kaneka Corp | スチレン系樹脂粒子発泡成形体 |
JP2010222490A (ja) * | 2009-03-24 | 2010-10-07 | Kaneka Corp | 発泡性スチレン系樹脂粒子 |
JP2010254939A (ja) * | 2009-03-30 | 2010-11-11 | Sekisui Plastics Co Ltd | 住宅の床下に用いられる断熱材用発泡性ポリスチレン系樹脂粒子及び住宅の床下用断熱材 |
JP2011046790A (ja) * | 2009-08-25 | 2011-03-10 | Sekisui Plastics Co Ltd | 発泡性スチレン系樹脂粒子およびその発泡成形体 |
JP2011046791A (ja) * | 2009-08-25 | 2011-03-10 | Sekisui Plastics Co Ltd | 発泡性スチレン系樹脂粒子およびその発泡成形体 |
JP2011093953A (ja) * | 2009-10-27 | 2011-05-12 | Sekisui Plastics Co Ltd | 床暖房用断熱材製造用発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、床暖房用断熱材製造用予備発泡粒子、床暖房用断熱材及び床暖房装置 |
JP2012177033A (ja) * | 2011-02-25 | 2012-09-13 | Sekisui Plastics Co Ltd | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子、発泡粒子及び発泡成形体 |
JP2016130282A (ja) * | 2015-01-13 | 2016-07-21 | 株式会社カネカ | 発泡性熱可塑性樹脂粒子、その予備発泡粒子及び発泡体 |
WO2019026972A1 (ja) * | 2017-08-04 | 2019-02-07 | 株式会社カネカ | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子、ポリスチレン系予備発泡粒子及び発泡成形体 |
-
2002
- 2002-11-05 JP JP2002321589A patent/JP4066337B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010189535A (ja) * | 2009-02-18 | 2010-09-02 | Kaneka Corp | スチレン系樹脂粒子発泡成形体 |
JP2010222490A (ja) * | 2009-03-24 | 2010-10-07 | Kaneka Corp | 発泡性スチレン系樹脂粒子 |
JP2010254939A (ja) * | 2009-03-30 | 2010-11-11 | Sekisui Plastics Co Ltd | 住宅の床下に用いられる断熱材用発泡性ポリスチレン系樹脂粒子及び住宅の床下用断熱材 |
JP2011046791A (ja) * | 2009-08-25 | 2011-03-10 | Sekisui Plastics Co Ltd | 発泡性スチレン系樹脂粒子およびその発泡成形体 |
JP2011046790A (ja) * | 2009-08-25 | 2011-03-10 | Sekisui Plastics Co Ltd | 発泡性スチレン系樹脂粒子およびその発泡成形体 |
JP2011093953A (ja) * | 2009-10-27 | 2011-05-12 | Sekisui Plastics Co Ltd | 床暖房用断熱材製造用発泡性ポリスチレン系樹脂粒子とその製造方法、床暖房用断熱材製造用予備発泡粒子、床暖房用断熱材及び床暖房装置 |
JP2010084152A (ja) * | 2010-01-22 | 2010-04-15 | Sekisui Plastics Co Ltd | 発泡性スチレン系樹脂粒子 |
JP2012177033A (ja) * | 2011-02-25 | 2012-09-13 | Sekisui Plastics Co Ltd | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子、発泡粒子及び発泡成形体 |
JP2016130282A (ja) * | 2015-01-13 | 2016-07-21 | 株式会社カネカ | 発泡性熱可塑性樹脂粒子、その予備発泡粒子及び発泡体 |
WO2019026972A1 (ja) * | 2017-08-04 | 2019-02-07 | 株式会社カネカ | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子、ポリスチレン系予備発泡粒子及び発泡成形体 |
CN110997778A (zh) * | 2017-08-04 | 2020-04-10 | 株式会社钟化 | 发泡性聚苯乙烯系树脂颗粒、聚苯乙烯系预发泡颗粒和发泡成型体 |
US11312835B2 (en) | 2017-08-04 | 2022-04-26 | Kaneka Corporation | Expandable polystyrene resin particles, polystyrene pre-expanded particles, and foam molded body |
CN110997778B (zh) * | 2017-08-04 | 2022-06-24 | 株式会社钟化 | 发泡性聚苯乙烯系树脂颗粒、聚苯乙烯系预发泡颗粒和发泡成型体 |
JP7196078B2 (ja) | 2017-08-04 | 2022-12-26 | 株式会社カネカ | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子、ポリスチレン系予備発泡粒子及び発泡成形体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4066337B2 (ja) | 2008-03-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3732418B2 (ja) | 発泡性スチレン系樹脂粒子 | |
JP4066337B2 (ja) | 建材用発泡性スチレン系樹脂粒子及びその発泡成形体 | |
JP3970191B2 (ja) | 自己消火型発泡性スチレン系樹脂粒子、予備発泡粒子及び発泡成形体 | |
JP2007246566A (ja) | 発泡性熱可塑性樹脂粒子及び該発泡性熱可塑性樹脂粒子から得られる発泡成形体 | |
JP3970188B2 (ja) | 自己消火型発泡性スチレン系樹脂粒子、予備発泡粒子及び自己消火型発泡成形体 | |
JP5576678B2 (ja) | スチレン系重合体粒子、その製造方法、発泡性スチレン系重合体粒子及び発泡成形体 | |
JP5493606B2 (ja) | スチレン改質ポリエチレン系樹脂発泡成形体およびスチレン改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法 | |
JP5664238B2 (ja) | スチレン改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子および該スチレン改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子からなる発泡成形体 | |
JP2003335891A (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子、ポリスチレン系発泡成形体、およびその製造方法 | |
JP5026827B2 (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子および該発泡性ポリスチレン系樹脂粒子からなるポリスチレン系樹脂発泡成形体 | |
JP2017114987A (ja) | 低帯電量の発泡性スチレン系樹脂粒子、予備発泡粒子及び発泡成形体の製造方法 | |
JP5447573B2 (ja) | 改質樹脂発泡粒子及びその製造方法 | |
JP5487668B2 (ja) | 発泡性スチレン系樹脂粒子 | |
JPWO2014157538A1 (ja) | 複合樹脂発泡成形体 | |
JP2022153315A (ja) | 発泡性スチレン系樹脂粒子、予備発泡スチレン系樹脂粒子、スチレン系樹脂発泡成形体、および、発泡性スチレン系樹脂粒子の製造方法 | |
JP2004018782A (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子 | |
JP2010111827A (ja) | スチレン改質ポリエチレン系樹脂予備発泡粒子の製造方法 | |
JP2003064212A (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子およびポリスチレン系樹脂発泡成形体 | |
JP4622155B2 (ja) | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子及びこれを用いた発泡成形体 | |
JP7299043B2 (ja) | 植物性香料を含有するポリスチレン系発泡性樹脂粒子とその予備発泡粒子及び発泡成形体、並びにポリスチレン系発泡性樹脂粒子の製造方法 | |
JPWO2019189662A1 (ja) | 発泡性熱可塑性樹脂粒子、熱可塑性樹脂予備発泡粒子および熱可塑性樹脂発泡体 | |
JP4832716B2 (ja) | 小粒径スチレン系発泡性樹脂粒子、発泡ビーズ及び成形品 | |
JP5377917B2 (ja) | 難燃性発泡性ポリスチレン系樹脂粒子 | |
JP5666796B2 (ja) | スチレン系重合体粒子の製造方法 | |
JP6679390B2 (ja) | 発泡性スチレン系樹脂粒子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050929 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20071212 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071226 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071227 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110118 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4066337 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110118 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110118 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110118 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120118 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120118 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130118 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130118 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140118 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140118 Year of fee payment: 6 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |