JP2000302758A - ヒドロキシ−置換されたn−アルコキシ立体障害性アミン - Google Patents

ヒドロキシ−置換されたn−アルコキシ立体障害性アミン

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    • C07D211/98Nitrogen atom

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒドロキシ−置換されたN−アルコキシ立体
障害性アミンを提供する。 【解決手段】 窒素原子が−O−E−OH部分により置
換された立体障害性アミンは、酸化、熱および化学線に
よる有害な影響に対するポリオレフィンおよび自動車用
塗料材料の安定化に特に有効であり、ここでは該化合物
におけるOH基の存在が、通常の−O−E部分の使用で
は達成され得ない重要な性質を付加している。それら
は、過酸化物または有機ヒドロ過酸化物および触媒量の
金属塩または金属配位子錯体の存在下で、相当するN−
オキシル化合物とアルコールとを反応させることにより
都合よく製造される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒドロキシル基1
ないし3個を含むN−アルコキシ部分により窒素原子上
に置換された立体障害性アミン化合物に関する。これら
の物質は、ポリオレフィン、特に熱可塑性ポリオレフィ
ンを、酸素、熱および化学線の有害な影響に対して安定
化することにおいて特に有効である。また該化合物は、
酸触媒され、そして周囲硬化された塗料系を安定化する
ことにおいても有効である。
【0002】
【従来の技術】エス.ニガム(S. Nigam)等,J. Chem. S
oc., Trans. Faraday Soc. 1, 1976,72, 2324 により、
そしてケー.−ディー.アスムス(K. -D. Asmus)等,Int.
J. Radiat. Biol., 1976, 29, 211 により、4−ヒド
ロキシ−1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジンおよび4−オキソ−1−オキシル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジンを、メタノール、エタ
ノール、イソプロパノールおよび第二ブタノールから形
成された炭素中心基を捕捉するために使用されているこ
とが報告されている。米国特許第 5,627,248 号および
欧州特許第 135,280 A2 号には、それぞれ二官能性およ
び単官能性リビング遊離ラジカル重合開始剤が開示され
ており、それらの幾つかはヒドロキシ基により置換され
た立体障害性アミンエーテルを含むものである。これら
の化合物は、本発明の化合物とは構造および性質の点か
ら実質上異なるものである。欧州特許第 427,672 A1 号
および米国特許第 4,972,009 号には、例示はされてい
ないが、それぞれヒドロキシルアミンおよびニトロン構
造について言及されており、それらの幾つかは炭素原子
数1ないし4のヒドロキシアルコキシ基により置換され
た2,2,6,6−テトラメチルピペリジン誘導体を含
むものである。そのような構造は、本発明の範囲外であ
る。
【0003】米国特許第 5,204,473 号には、主に、炭
素原子および水素原子のみを含む有機化合物から製造さ
れたN−ヒドロカルビルオキシ立体障害性アミン誘導体
が開示されている。このような化合物は本発明の化合物
とは構造的に全く異なるものである。米国特許第 5,00
4,770 号には、アルコキシ部分により窒素原子上に置換
された立体障害性アミン化合物が記載されているが、該
アルコキシ基はそれ自身未置換である。これらの化合物
は、ポリブタジエン、ポリスチレン、ABS、ポリアセ
タール、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタンおよ
びポリカーボネートを含むポリマーにおいて特に有効で
ある。
【0004】本発明の化合物は2,2,6,6−テトラ
アルキルピペリジンのN−アルコキシ置換された誘導体
であって該アルコキシ基がヒドロキシ部分1ないし3個
により置換されたものである。また本発明の化合物は
2,2,6,6−テトラアルキルピペリジンのN−アル
コキシ架橋された誘導体であって該アルコキシ基がヒド
ロキシ部分1ないし3個により置換され、立体障害性ア
ミン分子2個により共有されたものである。これらの化
合物の遊離ヒドロキシ部分をカルボン酸、塩素酸または
エステルと反応させて単エステルまたはポリエステルを
形成させること、あるいはイソシアネートと反応させて
ウレタンまたはポリウレタンを形成させることが可能で
ある。特に、より塩基性の立体障害性アミン安定剤の活
性がポリマー基材もしくはそのような基材を硬化するた
めに要求された酸性触媒系との相互作用のために大きく
減少するようなポリオレフィンおよび自動車塗料の安定
化において、上述された2つの特許に引用された単純な
未置換N−アルコキシ化合物により共有された低い塩基
性のため、本発明の化合物は有効である。
【0005】本発明の化合物が有効であるポリオレフィ
ン組成物の例には、ハロゲン化難燃剤の分解からの酸性
残基がN−OR基を持たない立体障害性アミンを脱活性
化する難燃性ポリオレフィン、殺虫剤からの酸性残基が
“通常の”立体障害性アミン安定剤の活性を干渉する温
室用フィルムおよび農業用根覆いフィルム、ならびに塩
基性立体障害性アミン安定剤との顔料相互作用が基材表
面の塗料を干渉する熱可塑性ポリオレフィンが含まれ
る。本発明の化合物が有効である塗料の例には、メラミ
ン架橋された熱可塑性アクリル樹脂であって塩基性立体
障害性アミン安定剤と相互作用する強酸を使用して硬化
される樹脂が含まれる。本発明の化合物はまた、イソシ
アネート架橋剤を伴うアクリルアルキドまたはポリエス
テル樹脂において、そしてカルボン酸、酸無水物もしく
はアミン架橋剤を伴うエポキシ樹脂において有効であ
る。
【0006】従って本化合物は、補助安定剤、難燃剤
(例えばトリス(3−ブロモ−2,2−ビス(ブロモメ
チル)プロピル)ホスフェート、デカブロモジフェニル
オキシド、エチレン ビス(テトラブロモフタルイミ
ド)またはエチレン ビス(ジブロモノルボルナンジカ
ルボキシミド))、触媒(例えば、トルエンスルホン酸
のような酸、金属乾燥剤またはアミン)、充填剤も含む
組成物において、または安定化されたポリマーに接触さ
れて殺虫剤が利用される農業用途において有利に使用さ
れる。好ましくは成分(a)がポリプロピレン、ポリエ
チレン、熱可塑性ポリオレフィン(TPO)、ABSま
たは高衝撃性ポリスチレン(HIPS)であり、そして
成分(b)が(i)式(1)ないし(30)で表される
化合物;および(ii)ハロゲン化されたリン、ホウ
素、ケイ素およびアンチモン化合物、金属ヒドロキシ
ド、金属ヒドレート、金属オキシドならびにそれらの混
合物からなる群から選択された難燃剤;の有効な効力相
乗混合物である組成物である。
【0007】米国特許第 5,004,770 号および第 5,096,
950 号に開示されている未置換のN−OR化合物も上述
の章に記載された組成物において良好に作用するが、本
発明の化合物は構造および性能の両方に関して、N−ア
ルコキシ部分上に存在するヒドロキシ基1ないし3個の
存在により、従来技術の化合物とは大きく異なる。本化
合物におけるこれらのヒドロキシル基は、例えばポリウ
レタンをベースとするような更に極性な環境および水運
自動車塗料系において、また塗装された自動車用熱可塑
性オレフィン構造を安定化させることに関して、優れた
帯電防止性、相溶性を有する上記化合物を供給する。本
発明の化合物は、特に(a)従来技術のN−OE化合物
と比較して、ポリカーボネートおよびポリカーボネート
/ABSブレンドにおける優れた相溶性を供給するこ
と;および(b)従来技術のN−OE化合物と比較し
て、ポリエステルおよびポリアミドにおける優れた相溶
性を供給すること;に関して適当である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明に関して次の3
つの目的がある。 1.立体障害性アミンの1位に−O−E−OH部分を有
する新規化合物であって、該OH基が重要な性質を供給
するもの; 2.上述された新規化合物により安定化された組成物;
および 3.上記新規化合物の合成方法。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、次式(1)な
いし(15)で表されるような1−アルコキシ置換され
た立体障害性アミン誘導体であって該アルコキシ部分が
ヒドロキシ基1ないし3個により置換されたものを有す
る新規化合物;または次式(16)ないし(28)で表
されるような1−アルコキシ架橋された立体障害性アミ
ン誘導体であって該アルコキシ部分がヒドロキシ基1な
いし3個により置換され、立体障害性アミン分子2個に
より共有されたものを有する新規化合物;あるいは次式
(29)で表されるようなジアルキルエステルまたはイ
ソシアネートと4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラ
アルキルピペリジンのヒドロキシ置換されたN−アルコ
キシ誘導体との反応から得られるオリゴマー性またはポ
リマー性立体障害性アミン分子;または次式(30)で
表されるような4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジンのヒドロキシ置換されたN−アルコ
キシ誘導体の単純なジエステルもしくはウレタン誘導
体:
【化20】
【化21】
【化22】
【化23】
【化24】
【化25】
【化26】
【化27】
【化28】
【化29】 (式中、G1およびG2は独立して炭素原子数1ないし4
のアルキル基を表すか、またはG1およびG2は一緒にな
ってペンタメチレン基を表し;好ましくはG1およびG2
はそれぞれメチル基を表し;Eは直鎖または分枝鎖状の
炭素原子数1ないし18のアルキレン基、炭素原子数5
ないし18のシクロアルキレン基、炭素原子数5ないし
18のシクロアルケニレン基;フェニル基により、また
は炭素原子数1ないし4のアルキル基1もしくは2個に
より置換されたフェニル基により置換された直鎖または
分枝鎖状の炭素原子数1ないし4のアルキレン基を表
し;bは1、2または3であるが、ただしbはEまたは
Lにおける炭素原子数を超えることはできず、そしてb
が2または3である場合、それぞれのヒドロキシル基は
EまたはLの異なる炭素原子に結合し;立体障害性アミ
ン基2個は一般的に、しかし常にではないが、Lの異な
る炭素原子2個に結合し;式(1)ないし(15)のそ
れぞれにおいて、mは0または1であり;R1は水素原
子、ヒドロキシル基またはヒドロキシメチル基を表し;
2は水素原子、炭素原子数1ないし12のアルキル基
または炭素原子数2ないし12のアルケニル基を表し;
nは1ないし4であり;nが1である場合、R3は炭素
原子数1ないし18のアルキル基、炭素原子数4ないし
18のアルコキシカルボニルアルキレンカルボニル基、
炭素原子数2ないし18のアルケニル基、グリシジル
基、2,3−ジヒドロキシプロピル基;2−ヒドロキシ
もしくは2−(ヒドロキシメチル)置換炭素原子数3な
いし12のアルキル基であって該アルキル基が酸素原子
により中断されているもの;2ないし18個の炭素原子
を含む脂肪族もしくは不飽和脂肪族カルボン酸またはカ
ルバミン酸のアシル基、7ないし12個の炭素原子を含
む脂環族カルボン酸またはカルバミン酸のアシル基、あ
るいは7ないし15個の炭素原子を含む芳香族酸のアシ
ル基を表し;nが2である場合、R3は炭素原子数2な
いし18のアルキレン基、2ないし18個の炭素原子を
含む脂肪族もしくは不飽和脂肪族ジカルボン酸またはジ
カルバミン酸の二価のアシル基、7ないし12個の炭素
原子を含む脂環族ジカルボン酸またはジカルバミン酸の
二価のアシル基、あるいは8ないし15個の炭素原子を
含む芳香族ジカルボン酸の二価のアシル基を表し;nが
3である場合、R3は6ないし18個の炭素原子を含む
脂肪族、不飽和脂肪族もしくは脂環族トリカルボン酸ま
たはトリカルバミン酸の三価のアシル基、あるいは9な
いし18個の炭素原子を含む芳香族トリカルボン酸また
はトリカルバミン酸の三価のアシル基を表すか、あるい
はR3は12ないし24個の炭素原子を含むシアヌル酸
のトリス(アルキルカルバミン酸)誘導体の三価のアシ
ル基、例えば1,3,5−トリス(6−カルボキシアミ
ノヘキシル)−2,4,6−トリオキソ−s−トリアジ
ンを表し;nが4である場合、R3は脂肪族または不飽
和脂肪族テトラカルボン酸、特に1,2,3,4−ブタ
ンテトラカルボン酸、1,2,3,4−ブト−2−エン
テトラカルボン酸、1,2,3,5−ペンタンテトラカ
ルボン酸および1,2,4,5−ペンタンテトラカルボ
ン酸の四価のアシル基を表すか、あるいはR3は10な
いし18個の炭素原子を含む芳香族テトラカルボン酸の
四価のアシル基を表し;pは1ないし3であり;R4
水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基または
炭素原子数2ないし6のアシル基を表し;pが1である
場合、R5は水素原子、炭素原子数1ないし18のアル
キル基、2ないし18個の炭素原子を含む脂肪族もしく
は不飽和脂肪族カルボン酸またはカルバミン酸のアシル
基、7ないし12個の炭素原子を含む脂環族カルボン酸
またはカルバミン酸のアシル基、7ないし15個の炭素
原子を含む芳香族カルボン酸のアシル基を表すか、ある
いはR4およびR5は一緒になって−(CH25CO−、
フタロイル基またはマレイン酸の二価のアシル基を表
し;pが2である場合、R5は炭素原子数2ないし12
のアルキレン基、2ないし18個の炭素原子を含む脂肪
族もしくは不飽和脂肪族ジカルボン酸またはジカルバミ
ン酸の二価のアシル基、7ないし12個の炭素原子を含
む脂環族ジカルボン酸またはジカルバミン酸の二価のア
シル基、あるいは8ないし15個の炭素原子を含む芳香
族ジカルボン酸の二価のアシル基を表し;pが3である
場合、R5は6ないし18個の炭素原子を含む脂肪族ま
たは不飽和脂肪族トリカルボン酸の三価のアシル基、あ
るいは9ないし15個の炭素原子を含む芳香族トリカル
ボン酸の三価のアシル基を表し;nが1である場合、R
6は炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、炭素原子
数2ないし18のアルケニルオキシ基、炭素原子数1な
いし18の−NH(アルキル)基または炭素原子数2な
いし36の−N(アルキル)2基を表し;nが2である
場合、R6は炭素原子数2ないし18のアルキレンジオ
キシ基、炭素原子数2ないし18のアルケニレンジオキ
シ基、炭素原子数2ないし18の−NH−アルキレン−
NH−基または炭素原子数2ないし18の−N(アルキ
ル)−アルキレン−N(アルキル)−基を表すか、ある
いはR6は4−メチル−1,3−フェニレンジアミノ基
を表し;nが3である場合、R6は炭素原子数3ないし
18の飽和または不飽和脂肪族トリオールの三価のアル
コキシ基を表し;nが4である場合、R6は炭素原子数
4ないし18の飽和または不飽和脂肪族テトラオールの
四価のアルコキシ基を表し;R7およびR8は独立して塩
素原子、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、−O
−T1、2−ヒドロキシエチル基により置換されたアミ
ノ基、炭素原子数1ないし18の−NH(アルキル)
基;炭素原子数1ないし18のアルキル基を有する−N
(アルキル)T1基;または炭素原子数2ないし36の
−N(アルキル)2基を表し;R9は二価の酸素原子を表
すか、あるいはR9は水素原子、炭素原子数1ないし1
2のアルキル基またはT1
【化30】 により置換された二価の窒素原子を表し;R10は水素原
子またはメチル基を表し、qは2ないし8であり、R11
およびR12は独立して水素原子または基T2
【化31】 を表し;R13は水素原子、フェニル基、直鎖もしくは分
枝鎖状の炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原
子数1ないし12のアルコキシ基;フェニル基により置
換された直鎖もしくは分枝鎖状の炭素原子数1ないし4
のアルキル基;炭素原子数5ないし8のシクロアルキル
基、炭素原子数5ないし8のシクロアルケニル基、炭素
原子数2ないし12のアルケニル基、グリシジル基、ア
リルオキシ基、直鎖もしくは分枝鎖状の炭素原子数1な
いし4のヒドロキシアルキル基;または水素原子によ
り、フェニル基により、炭素原子数1ないし4のアルキ
ル基により、もしくは炭素原子数1ないし4のアルコキ
シ基により独立して3回置換されたシリル基もしくはシ
リルオキシ基を表し;R14は水素原子;または水素原子
により、フェニル基により、炭素原子数1ないし4のア
ルキル基により、もしくは炭素原子数1ないし4のアル
コキシ基により独立して3回置換されたシリル基を表
し;dは0または1であり;hは0ないし4であり;k
は0ないし5であり;xは3ないし6であり;yは1な
いし10であり;zは、該化合物が1000ないし40
00 g/ mol(原子質量単位,amu)の分子量を有するよ
うな整数であり;R15はモルホリノ基、ピペリジノ基、
1−ピペリジニル基、炭素原子数1ないし8のアルキル
アミノ基、特に第三オクチルアミノ基のような分枝鎖状
の炭素原子数3ないし8のアルキルアミノ基;炭素原子
数1ないし8のアルキル基を有する−N(アルキル)T
1基または炭素原子数2ないし16の−N(アルキル)2
基を表し;R16は水素原子、炭素原子数2ないし4のア
シル基、炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換
されたカルバモイル基;塩素原子により1回およびR15
により1回置換されたs−トリアジニル基;もしくは2
つのR15置換基が異なり得る条件でR15により2回置換
されたs−トリアジニル基を表し;R17は塩素原子;炭
素原子数1ないし8のアルキル基により、もしくはT1
により置換されたアミノ基、炭素原子数1ないし8のア
ルキル基を有する−N(アルキル)T1基、炭素原子数
2ないし16の−N(アルキル)2基または基T3
【化32】 を表し;R18は水素原子、炭素原子数2ないし4のアシ
ル基;炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換さ
れたカルバモイル基、炭素原子数2ないし16の−N
(アルキル)2基により2回置換されたs−トリアジニ
ル基もしくは炭素原子数1ないし8のアルキル基を有す
る−N(アルキル)T1基により2回置換されたs−ト
リアジニル基を表し;Lは直鎖または分枝鎖状の炭素原
子数1ないし18のアルキレン基、炭素原子数5ないし
8のシクロアルキレン基、炭素原子数5ないし8のシク
ロアルケニレン基、炭素原子数3ないし18のアルケニ
レン基;フェニル基により、または炭素原子数1ないし
4のアルキル基1もしくは2個により置換されたフェニ
ル基により置換された直鎖または分枝鎖状の炭素原子数
1ないし4のアルキレン基を表し;式(16)ないし
(28)において、R1、R2、R7、R8、R9、R10
13、R14、d、h、k、m、qおよびT1は式(1)
ないし(15)におけるものと同じ意味を有し;R19
水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素
原子数2ないし18のアルケニル基、グリシジル基、
2,3−ジヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシもし
くは2−(ヒドロキシメチル)置換炭素原子数3ないし
12のアルキル基であって該アルキル基が酸素原子によ
り中断されているもの;2ないし18個の炭素原子を含
む脂肪族もしくは不飽和脂肪族カルボン酸またはカルバ
ミン酸のアシル基、7ないし12個の炭素原子を含む脂
環族カルボン酸またはカルバミン酸のアシル基、あるい
は7ないし15個の炭素原子を含む芳香族酸のアシル基
を表し;R20は炭素原子数2ないし18のアルキレン
基、2ないし18個の炭素原子を含む脂肪族もしくは不
飽和脂肪族ジカルボン酸またはジカルバミン酸の二価の
アシル基、7ないし12個の炭素原子を含む脂環族ジカ
ルボン酸またはジカルバミン酸の二価のアシル基、ある
いは8ないし15個の炭素原子を含む芳香族ジカルボン
酸の二価のアシル基を表し;R21は水素原子、炭素原子
数1ないし18のアルキル基もしくは炭素原子数2ない
し6のアシル基を表し;R22は水素原子、炭素原子数1
ないし18のアルキル基、2ないし18個の炭素原子を
含む脂肪族もしくは不飽和脂肪族カルボン酸またはカル
バミン酸のアシル基、7ないし12個の炭素原子を含む
脂環族カルボン酸またはカルバミン酸のアシル基、ある
いは7ないし15個の炭素原子を含む芳香族カルボン酸
のアシル基を表すか、あるいはR4およびR5は一緒にな
って−(CH25CO−、フタロイル基またはマレイン
酸の二価のアシル基を表し;R23は水素原子、炭素原子
数1ないし4のアルキル基または炭素原子数2ないし6
のアシル基を表し;R24は炭素原子数2ないし18のア
ルキレン基、2ないし18個の炭素原子を含む脂肪族も
しくは不飽和脂肪族ジカルボン酸またはジカルバミン酸
の二価のアシル基、7ないし12個の炭素原子を含む脂
環族ジカルボン酸またはジカルバミン酸の二価のアシル
基、あるいは8ないし15個の炭素原子を含む芳香族ジ
カルボン酸の二価のアシル基を表し;R25は炭素原子数
1ないし18のアルコキシ基、炭素原子数2ないし18
のアルケニルオキシ基、炭素原子数1ないし18の−N
H(アルキル)基もしくは炭素原子数2ないし36の−
N(アルキル)2基を表し;R26は炭素原子数2ないし
18のアルキレンジオキシ基、炭素原子数2ないし18
のアルケニレンジオキシ基、炭素原子数2ないし18の
−NH−アルキレン−NH−基または炭素原子数3ない
し18の−N(アルキル)−アルキレン−N(アルキ
ル)−基を表し;式(29)および(30)において、
Gは第一、第二または第三アルコールG−OHから誘導
された炭素原子中心ジラジカルを表し;式中、zは上述
で定義された通りであり;そしてGは直鎖または分枝鎖
状の炭素原子数1ないし18のアルキレン基、炭素原子
数5ないし8のシクロアルキレン基、炭素原子数5ない
し8のシクロアルケニレン基、炭素原子数3ないし18
のアルケニレン基;フェニル基により、または炭素原子
数1ないし4のアルキル基1もしくは2個により置換さ
れたフェニル基により置換された直鎖または分枝鎖状の
炭素原子数1ないし4のアルキレン基を表すが、ただし
式(29)においては連続する立体障害性アミン部分は
頭−頭型でも頭−尾型でも配列することが可能であり;
4は水素原子を表すか、またはT4
【化33】 を表し;R27は直鎖または分枝鎖状の炭素原子数1ない
し18のアルキレン基、炭素原子数5ないし8のシクロ
アルキレン基もしくはシクロアルケニレン基、フェニレ
ン基または5−アミノ−1−アミノメチル−1,3,3
−トリメチルシクロヘキサンおよび−NH−キシリレン
−NH−を含む炭素原子数2ないし18の−NH−アル
キレン−NH−基を表し;R28は炭素原子数1ないし4
のアルキル基、
【化34】 または
【化35】 を表し;R29は直鎖または分枝鎖状の炭素原子数1ない
し18のアルキル基もしくは−NH−アルキル基または
炭素原子数5ないし8の−NH−シクロアルキル基を表
すが;ただし式(1)および(2)においてはbが1を
表す場合、Eはメチル基、エチル基、2−プロピル基ま
たは2−メチル−2−プロピル基を表さない。)に関す
る。
【0010】好ましくは、G1およびG2はそれぞれメチ
ル基を表す。好ましくは、式(1)ないし(28)にお
いてbは1または2であり、最も好ましくは1である。
特に技術的に重要なのは、bが1であり、そしてEがメ
チレン基、エチレン基、2−プロピレン基または2−メ
チル−2−プロピレン基を表す式(1)および(2)の
化合物である。bが1である場合、E−OHおよびL−
OHはそれぞれ好ましくは2−メチル−2−プロパノー
ル、2−プロパノール、2,2−ジメチル−1−プロパノ
ール、2−メチル−2−ブタノール、エタノール、1−
プロパノール、1−ブタノール、1−ペンタノール、1
−ヘキサノール、1−ノナノール、1−デカノール、1
−ドデカノール、1−オクタデカノール、2−ブタノー
ル、2−ペンタノール、2−エチル−1−ヘキサノー
ル、シクロヘキサノール、シクロオクタノール、アリル
アルコール、フェネチルアルコールまたは1−フェニル
−1−エタノールから形成された炭素原子中心ラジカル
またはジラジカルを表し;最も好ましくはE−OHおよ
びL−OHは2−メチル−2−プロパノールまたはシク
ロヘキサノールから形成される。bが2である場合、E
−OHおよびL−OHはそれぞれ好ましくは1,2−エ
タンジオール、1,2−プロパンジオール、1,3−プ
ロパンジオール、1,2−ブタンジオール、1,3−ブ
タンジオール、1,4−ブタンジオール、2,2−ジメ
チル−1,3−プロパンジオール、1,2−シクロヘキ
サンジオール、1,3−シクロヘキサンジオールまたは
1,4−シクロヘキサンジオールから形成された炭素原
子中心ラジカルまたはジラジカルを表し;最も好ましく
はE−OHおよびL−OHは1,4−ブタンジオール、
2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、1,2
−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジ
オールまたは1,4−シクロヘキサンジオールから形成
される。bが3である場合、E−OHおよびL−OHは
それぞれグリセロール、1,1,1−トリス(ヒドロキ
シメチル)メタン、2−エチル−2−(ヒドロキシメチ
ル)−1,3−プロパンジオール、1,2,4−ブタン
トリオールまたは1,2,6−ヘキサントリオールから
形成された炭素原子中心ラジカルまたはジラジカルを表
し;最も好ましくはE−OHおよびL−OHはグリセロ
ール、1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)メタ
ン、2−エチル−2−(ヒドロキシメチル−1,3−プ
ロパンジオールから形成される。
【0011】好ましくは式(29)および(30)にお
いて、−G−O−はエタノール、フェネチルアルコー
ル、シクロヘキサノールまたは2−メチル−2−プロパ
ノール(=第三ブチルアルコール)から形成される。好
ましくは式(3)において、mは0であり、R1は水素
原子またはヒドロキシメチル基を表し、そしてR2は水
素原子を表すか;あるいはmは1であり、R1はヒドロ
キシ基またはヒドロキシメチル基を表し、そしてR2
水素原子、メチル基またはエチル基を表す。好ましくは
式(5)において、R2は水素原子またはドデシル基を
表す。好ましくは式(6)において、nは1ないし3で
あり、そしてnが1である場合、R3はアリル基、グリ
シジル基、アクリロイル基、メタクリロイル基、オクタ
デカノイル基、ヘキサデカノイル基、テトラデカノイル
基、メトキシカルボニルプロピオニル基、メトキシカル
ボニルブチリル基、メトキシカルボニルペンタノイル基
またはメトキシカルボニルノナノイル基を表すか;ある
いはnが2である場合、R3はスクシニル基、グルタリ
ル基、アジポイル基、セバコイル基、1,6−ヘキサン
ジカルバモイル基、シス−もしくはトランス−5−カル
バモイル−1−(カルバモイルメチル)−1,3,3−
トリメチルシクロヘキサンまたはトルエン−2,4−ジ
カルバモイル基を表すか;あるいはnが3である場合、
3は1,3,5−トリス(6−カルバモイルヘキシ
ル)−2,4,6−トリオキソ−s−トリアジンを表
す。好ましくは式(7)において、pは1または2であ
り、そしてpが1である場合、R4は水素原子を表し、
そしてR5はブチル基を表すか;あるいはR4およびR5
は一緒になってマレイン酸の二価のアシル基を表すか;
あるいはpが2である場合、R4は水素原子またはアセ
チル基を表し、そしてR5は1,6−ヘキサンジイル基
を表す。好ましくは式(8)において、nは1または2
であり、そしてnが1である場合、R6はエトキシ基、
6−メチル−1−ヘプチルオキシ基、エチルアミノ基、
ブチルアミノ基またはオクチルアミノ基を表すか;ある
いはnが2である場合、R6は1,2−エタンジオキシ
基、1,4−ブタンジオキシ基、エチレンジアミノ基、
ヘキサメチレンジアミノ基または4−メチル−1,3−
フェニレンジアミノ基を表す。
【0012】好ましくは式(9)において、R7および
8は独立して塩素原子、オクチルアミノ基、第三オク
チルアミノ基;またはT1およびエチル基、ブチル基も
しくはドデシル基により置換されたアミノ基を表し;そ
してR9はエチル基、ブチル基もしくはドデシル基によ
り置換された二価の窒素原子を表す。好ましくは式(1
0)において、qは2、4または6であり、R7は塩素
原子、オクチルアミノ基、オクタデシルアミノ基;また
はT1およびエチル基、ブチル基もしくはドデシル基に
より置換されたアミノ基を表し;そしてR10は水素原子
を表す。好ましくは式(11)において、nは3であ
り、pは2であり、R2はエチル基、ブチル基またはド
デシル基を表し;そしてR11またはR12の一つはT2
表し、そしてもう一つは水素原子を表す。好ましくは式
(12)において、kは3であり、R9は二価の酸素原
子を表すか、またはエチル基、ブチル基もしくはドデシ
ル基により置換された二価の窒素原子を表し、R13は水
素原子またはメチル基を表し、そしてdが0である場
合、xは5または6であり、そしてdが1である場合、
xは3または4である。好ましくは式(13)におい
て、dは0または1であり、hは0ないし2であり、k
は0または3であり、yは1ないし8であり、R9は二
価の酸素原子;またはエチル基、ブチル基もしくはドデ
シル基により置換された二価の窒素原子を表し、R13
水素原子、メチル基、エチル基、メトキシ基またはエト
キシ基を表し、そしてR14は水素原子またはトリメチル
シリル基を表す。好ましくは式(14)において、R9
は二価の酸素原子を表し、R10は水素原子またはメチル
基を表し、mは0であり、そしてzは該化合物の分子量
が1500ないし3000原子質量単位であるような整
数である。好ましくは式(15)において、qは6であ
り、yは1ないし7であり、R15は第三オクチルアミノ
基、モルホリノ基、T1およびブチル基により置換され
たアミノ基であってT1−ブチルアミノ基とも表記され
得るものを表し、R16は水素原子、アセチル基、エチル
カルバモイル基、2,4−ビス(ジブチルアミノ)−s
−トリアジニル基、2,4−ビス(ジエチルアミノ)−
s−トリアジニル基、T1−ブチルアミノ基により2回
置換されたs−トリアジニル基またはジエチルアミノ基
もしくはジブチルアミノ基により1回、T1−ブチルア
ミノ基により1回置換されたs−トリアジニル基を表
し、R17はジブチルアミノ基、ジエチルアミノ基、T1
−ブチルアミノ基を表すか、もしくはR17はT3(式
中、R18はアセチル基またはエチルカルバモイル基を表
す。)を表す。
【0013】好ましくは式(17)において、mは0で
あり、R1は水素原子またはヒドロキシメチル基を表
し、そしてR2は水素原子を表すか;あるいはmは1で
あり、R1はヒドロキシ基またはヒドロキシメチル基を
表し、そしてR2は水素原子またはメチル基を表す。好
ましくは式(19)において、R2は水素原子またはド
デシル基を表す。好ましくは式(20)において、R19
は水素原子、アリル基、アクリロイル基、メタクリロイ
ル基、オクタデカノイル基またはヘキサデカノイル基を
表す。好ましくは式(21)において、R20はスクシニ
ル基、グルタリル基、アジポイル基、セバコイル基、
1,6−ヘキサンジカルバモイル基またはシス−もしく
はトランス−5−カルバモイル−1−(カルバモイルメ
チル)−1,3,3−トリメチルシクロヘキサン基を表
す。好ましくは式(22)において、R21は水素原子を
表し、そしてR22は水素原子またはブチル基を表すか;
あるいはR21およびR22は一緒になってマレイン酸の二
価のアシル基を表す。好ましくは式(23)において、
23は水素原子またはアセチル基を表し、そしてR24
エチレン基またはヘキサメチレン基を表す。好ましくは
式(24)において、R25はエトキシ基、6−メチル−
1−ヘプチルオキシ基、エチルアミノ基、ブチルアミノ
基またはオクチルアミノ基を表す。好ましくは式(2
5)において、R26は1,2−エタンジオキシ基、1,
4−ブタンジオキシ基、エチレンジアミノ基またはヘキ
サメチレンジアミノ基を表す。好ましくは式(26)に
おいて、R7およびR8は独立して塩素原子、オクチルア
ミノ基、第三オクチルアミノ基、オクタデシルアミノ
基、T1−エチルアミノ基、T1−ブチルアミノ基または
1−ドデシルアミノ基を表し、そしてR9はエチル基、
ブチル基またはドデシル基により置換された二価の窒素
原子を表す。
【0014】好ましくは式(27)において、qは2、
4または6であり、R7は塩素原子、オクチルアミノ
基、オクタデシルアミノ基、T1−エチルアミノ基、T1
−ブチルアミノ基またはT1−ドデシルアミノ基を表
し、そしてR10は水素原子を表す。好ましくは式(2
8)において、dは0または1であり、hは0ないし2
であり、kは0または3であり、R9は二価の酸素原
子;またはエチル基、ブチル基もしくはドデシル基によ
り置換された二価の窒素原子を表し、R13は水素原子、
メチル基、エチル基、メトキシ基またはエトキシ基を表
し、そしてR14は水素原子またはトリメチルシリル基を
表す。好ましくは式(29)において、R27はエチレン
基、トリメチレン基、テトラメチレン基、オクタメチレ
ン基、1,6−ジアミノヘキサン基または5−アミノ−
1−アミノメチル−1,3,3−トリメチルシクロヘキ
サン基を表し;zは該化合物の分子量が1500ないし
3000原子質量単位であるような整数であり、R28
メチル基またはエチル基を表し、そしてGはエチレン
基、1,2−シクロヘキサンジイル基、1,3−シクロ
ヘキサンジイル基、1,4−シクロヘキサンジイル基、
−CH(C65)CH2−または−CH2C(CH32
を表す。好ましくは式(30)において、R29はペンタ
デシル基、ヘプタデシル基、ブチルアミノ基またはシク
ロヘキシルアミノ基を表す。また、より好ましい本発明
の態様は、E−OH、L−OHおよびG−O−が2−メ
チル−2−プロパノール(=第三ブチルアルコール)ま
たはシクロヘキサノールから形成される式(1)ないし
(30)で表される化合物である。
【0015】最も好ましくは式(6)において、nが1
である場合、R3はアクリロイル基、メタクリロイル
基、グリシジル基、オクタデカノイル基、ヘキサデカノ
イル基、メトキシカルボニルプロピオニル基、メトキシ
カルボニルブチリル基、メトキシカルボニルペンタノイ
ル基またはメトキシカルボニルノナノイル基を表すか;
あるいはnが2である場合、R3はスクシニル基、グル
タリル基、アジポイル基、セバコイル基、1,6−ヘキ
サンジカルバモイル基またはシス−もしくはトランス−
5−カルバモイル−1−(カルバモイルメチル)−1,
3,3−トリメチルシクロヘキサン基またはトルエン−
2,4−ジカルバモイル基を表すか;あるいはnが3で
ある場合、R3は1,3,5−トリス(6−カルバモイ
ルヘキシル)−2,4,6−トリオキソ−s−トリアジ
ン基を表す。最も好ましくは式(7)において、pは1
または2であり、そしてpが1である場合、R4は水素
原子を表し、そしてR5は水素原子またはブチル基を表
すか;またはpが2である場合、R4は水素原子を表
し、そしてR5は1,6−ヘキサンジイル基を表す。最
も好ましくは式(9)において、R7は塩素原子、オク
チルアミノ基またはT1−ブチルアミノ基を表し、R8
塩素原子またはT1−ブチルアミノ基を表し、そしてR9
はブチル基により置換された二価の窒素原子を表す。最
も好ましくは式(10)において、qは6であり、R7
はT1−ブチルアミノ基を表し;そしてR10は水素原子
を表す。最も好ましくは式(11)において、nは3で
あり、pは2であり、そしてR 11またはR12の一つはT
2を表し、そしてもう一つは水素原子を表す。最も好ま
しくは式(12)において、kは3であり、R9は二価
の酸素原子を表し、R13は水素原子またはメチル基を表
し、そしてdが0の場合、xは5または6であり、そし
てdが1の場合、xは3または4である。最も好ましく
は式(13)において、dは0または1であり、hは0
ないし2であり、kは0または3であり、yは1ないし
8であり、R9は二価の酸素原子を表し、R13は水素原
子、メチル基、エチル基、メトキシ基またはエトキシ基
を表し、そしてR14は水素原子またはトリメチルシリル
基を表す。
【0016】最も好ましくは式(15)において、qは
6であり、yは1ないし7であり、R15はT1−ブチル
アミノ基を表し、R16は水素原子、アセチル基、エチル
カルバモイル基、2,4−ビス(ジブチルアミノ)−s
−トリアジニル基、2,4−ビス(ジエチルアミノ)−
s−トリアジニル基;T1−ブチルアミノ基により2回
置換されたs−トリアジニル基;またはジエチルアミノ
基もしくはジブチルアミノ基により1回、そしてT1
ブチルアミノ基により1回置換されたs−トリアジニル
基を表し、R17はジブチルアミノ基、ジエチルアミノ
基、T1−ブチルアミノ基を表すか、あるいはR17はT3
(式中、R18はアセチル基またはエチルカルバモイル基
を表す。)を表す。最も好ましくは式(20)におい
て、R19は水素原子、オクタデカノイル基またはヘキサ
デカノイル基を表す。最も好ましくは式(22)におい
て、R21は水素原子を表し、そしてR22は水素原子また
はブチル基を表す。最も好ましくは式(23)におい
て、R23は水素原子を表し、そしてR24はヘキサメチレ
ン基を表す。最も好ましくは式(26)において、R7
は塩素原子、オクチルアミノ基またはT1−ブチルアミ
ノ基を表し、R8は塩素原子またはT1−ブチルアミノ基
を表し、そしてR9はブチル基により置換された二価の
窒素原子を表す。最も好ましくは式(27)において、
qは6であり、R7はT1−ブチルアミノ基を表し、そし
てR9はブチル基により置換された二価の窒素原子を表
す。最も好ましくは式(29)において、R27はエチレ
ン基、トリメチレン基、テトラメチレン基またはオクタ
メチレン基を表し、zは該化合物の分子量が1500な
いし2000原子質量単位であるような整数であり、そ
してR28はメチル基を表す。最も好ましくは式(30)
において、R29はペンタデシル基またはヘプタデシル基
を表す。また、より好ましい本発明の態様は、E−O
H、L−OHおよび−G−O−が2−メチル−2−プロ
パノール(=第三ブチルアルコール)から形成される式
(1)ないし(30)で表される化合物である。
【0017】式(6)で表される特に好ましい化合物
は、nが1である場合、R3はアクリロイル基、メタク
リロイル基、グリシジル基、オクタデカノイル基、ヘキ
サデカノイル基、メトキシカルボニルプロピオニル基、
メトキシカルボニルブチリル基またはメトキシカルボニ
ルペンタノイル基を表し、そしてnが2である場合、R
3はスクシニル基、グルタリル基、アジポイル基または
セバコイル基を表すものである。式(7)で表される特
に好ましい化合物は、R4は水素原子を表し、そしてp
が1である場合、R5は水素原子またはブチル基を表す
か;またはpが2である場合、R5はヘキサメチレン基
を表すものである。式(9)で表される特に好ましい化
合物は、R7は塩素原子、オクチルアミノ基またはT1
ブチルアミノ基を表し、R8はT1−ブチルアミノ基を表
し、そしてR9はブチル基により置換された二価の窒素
原子を表すものである。式(10)で表される特に好ま
しい化合物は、qは6であり、R7はT1−ブチルアミノ
基を表し、そしてR10は水素原子を表すものである。式
(11)で表される特に好ましい化合物は、nは3であ
り、pは2であり、そしてR11またはR12の一つはT2
を表し、そしてもう一つは水素原子を表すものである。
式(12)で表される特に好ましい化合物は、dは1で
あり、kは3であり、xは3または4であり、R9は二
価の酸素原子を表し、そしてR13はメチル基を表すもの
である。式(13)で表される特に好ましい化合物は、
kは3であり、yは4ないし8であり、R9は二価の酸
素原子を表し、R13は水素原子またはメチル基を表し、
dおよびhは0であり、R14は水素原子を表すか、また
はdは1であり、hは0であり、そしてR14はトリメチ
ルシリル基を表すものである。式(14)で表される特
に好ましい化合物は、mは0であり、R9は二価の酸素
原子を表し、R10は水素原子またはメチル基を表し、そ
してzは該化合物の分子量が1500ないし3000原
子質量単位であるような整数であるものである。式(1
5)で表される特に好ましい化合物は、qは6であり、
yは1ないし7であり、R15はT1−ブチルアミノ基を
表し、R16は水素原子、アセチル基、エチルカルバモイ
ル基、2,4−ビス(ジブチルアミノ)−s−トリアジ
ニル基、2,4−ビス(ジエチルアミノ)−s−トリア
ジニル基;T1−ブチルアミノ基により2回置換された
s−トリアジニル基;またはジエチルアミノ基もしくは
ジブチルアミノ基により1回、そしてT1−ブチルアミ
ノ基により1回置換されたs−トリアジニル基を表し、
R17はジブチルアミノ基、ジエチルアミノ基を表すか、
あるいはT3(式中、R18はアセチル基またはエチルカ
ルバモイル基を表す。)を表すものである。式(20)
で表される特に好ましい化合物は、R19は水素原子、オ
クタデカノイル基またはヘキサデカノイル基を表すもの
である。式(21)で表される特に好ましい化合物は、
20はスクシニル基、グルタリル基、アジポイル基また
はセバコイル基を表すものである。式(30)で表され
る特に好ましい化合物は、R29はヘプタデシル基を表す
ものである。
【0018】本発明はまた、bが1であり、そしてEが
メチル基、エチル基、2−プロピル基または2−メチル
−2−プロピル基を表す場合は式(1)および(2)で
表される化合物を含む、上述に記載された式(1)ない
し式(30)で表される化合物から選択された一種もし
くはそれ以上の化合物の有効安定化量(b)を含むポリ
マー組成物または記録材料(a)にも関する。一般的に
本発明の化合物の有効安定化量は、成分(a)をベース
として0.01ないし10重量%、特に0.05ないし
5重量%の成分(b)の安定剤である。好ましくは、安
定化されるべき有機材料は、天然、半合成または合成ポ
リマーまたはカラー写真材料、特に熱可塑性ポリマーま
たは塗料である。最も好ましくは、ポリマーはポリオレ
フィン、特に自動車塗料および用途において有用な熱可
塑性ポリオレフィンまたはウレタンをベースとする自動
車塗料である。本発明の化合物は、安定化された組成物
中に存在する場合、優れた脱水安定性、取扱および貯蔵
安定性ならびに抽出に対する良好な耐性を示すものであ
る。
【0019】一般的に、安定化され得る有機材料には以
下のものが含まれる。 1.モノオレフィンおよびジオレフィンのポリマー、例
えばポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブテ−1
−エン、ポリ−4−メチルペンテ−1−エン、ポリイソ
プレンまたはポリブタジエン、並びにシクロオレフィ
ン、例えばシクロペンテンまたはノルボルネンのポリマ
ー、ポリエチレン(所望に架橋されることができ
る。)、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)、高密
度および高分子量ポリエチレン(HDPE−HMW)、
高密度および超高分子量ポリエチレン(HDPE−UH
MW)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリ
エチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LL
DPE)、(VLDPE)および(ULDPE)。ポリ
オレフィン、すなわち前段落において例示されたモノオ
レフィンのポリマー、好ましくはポリエチレンおよびポ
リプロピレンは、異なった、および特に以下の方法によ
って製造されることができる。 a)ラジカル重合(通常、高圧下および高温で)。 b)触媒重合であって、通常、周期表のIVb、Vb、
VIbまたはVIII群の金属原子の一種または一種よ
り多くを含む触媒を使用するもの。これらの金属原子は
通常、代表的にはπ−またはσ−配位され得るオキシ
ド、ハライド、アルコレート、エステル、エーテル、ア
ミン、アルキル、アルケニルおよび/またはアリールの
ような配位子の一種または一種より多くを有する。これ
らの金属錯体は遊離状態または代表的には活性化塩化マ
グネシウム、塩化チタン(III)、アルミナまたは酸
化ケイ素のような基材上に固定され得る。これらの触媒
は重合媒体中に可溶または不溶であり得る。触媒は重合
においてそれら自身で使用されることができ、または代
表的には金属アルキル、金属ヒドライド、金属アルキル
ハライド、金属アルキルオキシドまたは金属アルキルオ
キサンのようなさらなる活性化剤が使用されることがで
き、該金属原子は周期表のIa、IIaおよび/または
IIIa群の元素である。活性化剤はさらなるエステ
ル、エーテル、アミンまたはシリルエーテル基を用いて
都合よく変性され得る。これらの触媒系は通常、フィリ
ップス(Phillips)、スタンダード オイル インディア
ナ(Standard Oil Indiana)、チグラー(−ナッタ)(Zie
gler(-Natta)) 、TNZ(デュポン(Dupont))、メタロ
センまたはシングルサイト触媒(single site catalys
t))(SSC)と命名される。
【0020】2.上記1)に記載されたポリマーの混合
物、例えばポリプロピレンとポリイソブチレンとの混合
物、ポリプロピレンとポリエチレン(例えばPP/HD
PE、PP/LDPE)および異なる型のポリエチレン
の混合物(例えばLDPE/HDPE)。 3.モノオレフィンおよびジオレフィンの相互または他
のビニルモノマーとのコポリマー、例えばエチレン/プ
ロピレンコポリマー、線状低密度ポリエチレン(LLD
PE)およびそれらと低密度ポリエチレン(LDPE)
との混合物、プロピレン/ブト−1−エンコポリマー、
プロピレン/イソブチレンコポリマー、エチレン/ブト
−1−エンコポリマー、エチレン/ヘキセンコポリマ
ー、エチレン/メチルペンテンコポリマー、エチレン/
ヘプテンコポリマー、エチレン/オクテンコポリマー、
プロピレン/ブタジエンコポリマー、イソブチレン/イ
ソプレンコポリマー、エチレン/アルキルアクリレート
コポリマー、エチレン/アルキルメタクリレートコポリ
マー、エチレン/ビニルアセテートコポリマーおよびそ
れらと一酸化炭素とのコポリマーまたはエチレン/アク
リル酸コポリマーおよびそれらの塩(アイオノマー)並
びにエチレンとプロピレンおよびヘキサジエン、ジシク
ロペンタジエンまたはエチリデン−ノルボルネンのよう
なジエンとのターポリマー、およびそのようなコポリマ
ー相互および上記1)に記載されたポリマーとの混合
物、例えばポリプロピレン/エチレン−プロピレンコポ
リマー、LDPE/エチレン−ビニルアセテートコポリ
マー(EVA)、LDPE/エチレン−アクリル酸コポ
リマー(EAA)、LLDPE/EVA、LLDPE/
EAAおよび交互またはランダムポリアルキレン/一酸
化炭素コポリマーおよびそれらと例えばポリアミドのよ
うな他のポリマーとの混合物。 4.炭化水素樹脂(例えば炭素原子数5ないし9)であ
って、それらの水素化変性物(例えば定着付与剤)を含
むもの、およびポリアルキレンおよび澱粉の混合物。
【0021】5.ポリスチレン、ポリ(p−メチルスチ
レン)、ポリ(α−メチルスチレン)。 6.スチレンまたはα−メチルスチレンとジエンまたは
アクリル誘導体とのコポリマー、例えばスチレン/ブタ
ジエン、スチレン/アクリロニトリル、スチレン/アル
キルメタクリレート、スチレン/ブタジエン/アルキル
アクリレート、スチレン/ブタジエン/アルキルメタク
リレート、スチレン/無水マレイン酸、スチレン/アク
リロニトリル/メチルアクリレート;スチレンコポリマ
ーおよび他のポリマー、例えばポリアクリレート、ジエ
ンポリマーまたはエチレン/プロピレン/ジエンターポ
リマーの高衝撃強度性の混合物、およびスチレン/ブタ
ジエン/スチレン、スチレン/イソプレン/スチレン、
スチレン/エチレン/ブチレン/スチレンまたはスチレ
ン/エチレン/プロピレン/スチレンのようなスチレン
のブロックコポリマー。 7.スチレンまたはα−メチルスチレンのグラフトコポ
リマー、例えばポリブタジエンにスチレン、ポリブタジ
エン−スチレンまたはポリブタジエン−アクリロニトリ
ルコポリマーにスチレン、ポリブタジエンにスチレンお
よびアクリロニトリル(またはメタアクリロニトリ
ル)、ポリブタジエンにスチレン、アクリロニトリルお
よびメチルメタクリレート、ポリブタジエンにスチレン
および無水マレイン酸、ポリブタジエンにスチレン、ア
クリロニトリルおよび無水マレイン酸またはマレイミ
ド、ポリブタジエンにスチレンおよびマレイミド、ポリ
ブタジエンにスチレンおよびアルキルアクリレートまた
はメタクリレート、エチレン/プロピレン/ジエンター
ポリマーにスチレンおよびアクリロニトリル、ポリアル
キルアクリレートまたはポリアルキルメタクリレートに
スチレンおよびアクリロニトリル、アクリレート/ブタ
ジエンコポリマーにスチレンおよびアクリロニトリル、
並びに上記6)に列挙されたコポリマーとそれらの混合
物、例えば、ABS、MBS、ASAまたはAESポリ
マーとして知られているコポリマー混合物。
【0022】8.ハロゲン含有ポリマー、例えばポリク
ロロプレン、塩素化ゴム、イソブチレン−イソプレンの
塩素化および臭素化コポリマー(ハロブチルゴム)、塩
素化またはスルホ塩素化ポリエチレン、エチレンおよび
塩素化エチレンのコポリマー、エピクロロヒドリン ホ
モ−およびコポリマー、特にハロゲン含有ビニル化合物
のポリマー、例えばポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、並びに
それらのコポリマー、例えば塩化ビニル/塩化ビニリデ
ン、塩化ビニル/ビニルアセテートまたは塩化ビニリデ
ン/ビニルアセテートコポリマー。 9.α,β−不飽和酸から誘導されたポリマーおよびポ
リアクリレート並びにポリメタクリレートのようなそれ
らの誘導体、ブチルアクリレートで耐衝撃変性された(i
mpact-modified) ポリメチルメタクリレート、ポリアク
リルアミドおよびポリアクリロニトリル。 10.上記9)に記載されたモノマーの相互または他の
不飽和モノマーとのコポリマー、例えばアクリロニトリ
ル/ブタジエンコポリマー、アクリロニトリル/アルキ
ルアクリレートコポリマー、アクリロニトリル/アルコ
キシアルキルアクリレートまたはアクリロニトリル/ビ
ニルハライドコポリマーまたはアクリロニトリル/アル
キルメタクリレート/ブタジエンターポリマー。 11.不飽和アルコールおよびアミンから誘導されたポ
リマーまたはアシル誘導体またはそれらのアセタール、
例えばポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、
ポリビニルステアレート、ポリビニルベンゾエート、ポ
リビニルマレエート、ポリビニルブチラル、ポリアリル
フタレートまたはポリアリルメラミン、並びに上記1)
に記載されたオレフィンとのそれらのコポリマー。 12.ポリアルキレングリコール、ポリエチレンオキシ
ド、ポリプロピレンオキシドのような環式エーテルのホ
モポリマーおよびコポリマーまたはそれらのビスグリシ
ジルエーテルとのコポリマー。 13.ポリオキシメチレンのようなポリアセタールおよ
びコモノマーとしてエチレンオキシドを含むそれらのポ
リオキシメチレン、熱可塑性ポリウレタン、アクリレー
トまたはMBSで変性されたポリアセタール。
【0023】14.ポリフェニレンオキシドおよびスル
フィド、およびポリフェニレンオキシドとスチレンポリ
マーまたはポリアミドとの混合物。 15.一方の成分としてヒドロキシル末端基で終了され
たポリエーテル、ポリエステルまたはポリブタジエン、
および他方の成分として脂肪族または芳香族ポリイソシ
アナートから誘導されたポリウレタン、並びにそれらの
前駆物質。 16.ジアミン並びにジカルボン酸および/またはアミ
ノカルボン酸または対応するラクタムから誘導されたポ
リアミドおよびコポリアミド、例えばポリアミド4、ポ
リアミド6、ポリアミド6/6、6/10、6/9、6
/12、4/6、12/12、ポリアミド11、ポリア
ミド12、m−キシレンジアミンおよびアジピン酸から
出発した芳香族ポリアミド、ヘキサメチレンジアミンお
よびイソフタル酸または/およびテレフタル酸から変性
剤としてエラストマーを用いてまたは用いずに製造され
たポリアミド、例えばポリ−2,4,4−トリメチルヘ
キサメチレンテレフタルアミドまたはポリ−m−フェニ
レンイソフタルアミド、およびまた上記されたポリアミ
ドとポリオレフィン、オレフィンコポリマー、アイオノ
マーまたは化学結合もしくはグラフトされたエラストマ
ー、またはポリエチレングリコール、ポリプロピレング
リコールまたはポリテトラメチレングリコールのような
ポリエーテルとのブロックコポリマー、並びにEPDM
またはABSで変性されたポリアミドまたはコポリアミ
ド、および加工の間に縮合されたポリアミド(RIMポ
リアミド系)。 17.ポリ尿素、ポリイミド、ポリアミド−イミド、ポ
リエーテルイミド、ポリエステルイミド、ポリヒダント
インおよびポリベンズイミダゾール。 18.ジカルボン酸並びにジオールおよび/またはヒド
ロキシカルボン酸または対応するラクトンから誘導され
たポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、ポリ−1,4−ジメチロ
ールシクロヘキサンテレフタレートおよびポリヒドロキ
シベンゾエート、並びにヒドロキシル末端基で終了され
たポリエーテルから誘導されたブロックコポリエーテル
エステル、およびまたポリカーボネートまたはMBSで
変性されたポリエステル。
【0024】19.ポリカーボネートおよびポリエステ
ルカーボネート。 20.ポリスルホン、ポリエーテルスルホンおよびポリ
エーテルケトン。 21.一方の成分としてアルデヒド、および他方の成分
としてフェノール、尿素およびメラミンから誘導された
架橋ポリマー、例えばフェノール/ホルムアルデヒド樹
脂、尿素/ホルムアルデヒド樹脂およびメラミン/ホル
ムアルデヒド樹脂。 22.乾式および不乾式アルキド樹脂。 23.飽和および不飽和ジカルボン酸と多価アルコール
および架橋剤としてのビニル化合物とのコポリエステル
から誘導された不飽和ポリエステル樹脂、およびまた低
燃焼性のそれらのハロゲン含有変性物。 24.置換されたアクリレートから誘導された架橋可能
なアクリル樹脂、例えばエポキシアクリレート、ウレタ
ンアクリレートまたはポリエステルアクリレート。 25.メラミン樹脂、尿素樹脂、イソシアナート、イソ
シアヌレート、ポリイソシアナートまたはエポキシ樹脂
で架橋されたアルキド樹脂、ポリエステル樹脂およびア
クリレート樹脂。 26.脂肪族、環式脂肪族、ヘテロ環式または芳香族グ
リシジル化合物から誘導された架橋エポキシ樹脂、例え
ばビスフェノールAおよびビスフェノールFのジグリシ
ジルエーテルの生成物であって、無水物またはアミンの
ような慣用の硬化剤と、促進剤を用いてまたは用いずに
架橋されたもの。 27.セルロース、ゴム、ゼラチンのような天然ポリマ
ーおよび化学変性されたそれらの同質誘導体、例えばセ
ルロースアセテート、セルロースプロピオネートおよび
セルロースブチレート、またはメチルセルロースのよう
なセルロースエーテル、並びにロジンおよびそれらの誘
導体。
【0025】28.上記されたポリマーのブレンド(ポ
リブレンド)、例えばPP/EPDM、ポリアミド/E
PDMまたはABS、PVC/EVA、PVC/AB
S、PVC/MBS、PC/ABS、PBTP/AB
S、PC/ASA、PC/PBT、PVC/CPE、P
VC/アクリレート、POM/熱可塑性PUR、PC/
熱可塑性PUR、POM/アクリレート、POM/MB
S、PPO/HIPS、PPO/PA6.6およびコポ
リマー、PA/HDPE、PA/PP、PA/PPO、
PBT/PC/ABSまたはPBT/PET/PC。 29.天然起源および合成有機材料であって、純粋なモ
ノマー性化合物またはそのような化合物の混合物、例え
ば鉱物油、動物および植物脂肪、油およびワックス、ま
たは合成エステル(例えばフタレート、アジペート、ホ
スフェートまたはトリメリテート)をベースとした油、
脂肪およびワックス、および代表的には紡糸組成物とし
て使用される合成エステルと鉱物油とのあらゆる重量比
における混合物、並びにそのような材料の水性乳濁液。 30.天然または合成ゴムの水性乳濁液、例えば天然ラ
テックスまたはカルボキシル化スチレン/ブタジエンコ
ポリマーの天然ラテックス。 31.例えば米国特許第 4,259,467 号に開示された柔
らかい親水性ポリシロキサン;および例えば米国特許第
4,355,147 号に開示された硬いポリオルガノシロキサ
ン。 32.不飽和アクリルポリアセトアセテート樹脂と、ま
たは不飽和アクリル樹脂との組み合わせにおけるポリケ
トイミン。不飽和アクリル樹脂にはウレタンアクリレー
ト、ポリエーテルアクリレート、ビニルもしくはアクリ
ルコポリマーであって分枝鎖不飽和基を有するもの、お
よびアクリル化メラミンが含まれる。ポリケトイミン
は、触媒の存在下でポリアミンおよびケトンから製造さ
れる。 33.エチレン系不飽和モノマーまたはオリゴマーを含
む放射硬化性組成物およびポリ不飽和脂肪族オリゴマ
ー。 34.例えばLSE−4103(モンサント(Monsant
o))のようなエポキシ官能性共エーテル化ハイソリッド
メラミン樹脂により架橋された光安定性エポキシ樹脂の
ようなエポキシメラミン樹脂。
【0026】一般的に本発明の化合物は、安定化される
組成物の約0.01ないし約5重量%の量で使用される
が、これは特に基材および用途により変動する。平均的
な範囲は約0.05ないし約3%、そして特に0.05
ないし約1%である。本発明の安定剤を、慣用の技術に
より、それらの造形品の製造より前の何れかの簡便な段
階で有機ポリマーに容易に混入することができる。例え
ば、乾燥粉末の形態で安定剤をポリマーと混合すること
ができ、または安定剤の懸濁液もしくは乳濁液をポリマ
ーの溶液、懸濁液または乳濁液と混入することができ
る。本発明により得られた安定化組成物は、所望により
約0.01ないし約5重量%、好ましくは約0.025
ないし約2重量%、そして特に約0.1ないし1重量%
の種々の慣用の添加剤、例えば以下に列挙された物質、
またはそれらの混合物も含み得る。
【0027】1.酸化防止剤 1.1.アルキル化モノフェノール 、例えば、2,6−
ジ−第三ブチル−4−メチルフェノール、2−第三ブチ
ル−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−第三ブ
チル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル
−4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル
−4−イソブチルフェノール、2,6−ジシクロペンチ
ル−4−メチルフェノール、2−(α−メチルシクロヘ
キシル)−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジオ
クタデシル−4−メチルフェノール、2,4,6−トリ
シクロヘキシルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−
4−メトキシメチルフェノール、直鎖または側鎖におい
て枝分れ鎖であるノニルフェノール、例えば、2,6−
ジ−ノニル−4−メチルフェノール、2,4−ジメチル
−6−(1’−メチルウンデシ−1’−イル)フェノー
ル、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルヘプタデシ
−1’−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−
(1’−メチルトリデシ−1’−イル)フェノールおよ
びそれらの混合物。1.2.アルキルチオメチルフェノール 、例えば、2,
4−ジオクチルチオメチル−6−第三ブチルフェノー
ル、2,4−ジオクチルチオメチル−6−メチルフェノ
ール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−エチルフェ
ノール、2,6−ジ−ドデシルチオメチル−4−ノニル
フェノール。1.3.ヒドロキノンおよびアルキル化ヒドロキノン
例えば、2,6−ジ−第三ブチル−4−メトキシフェノ
ール、2,5−ジ−第三ブチルヒドロキノン、2,5−
ジ−第三アミルヒドロキノン、2,6−ジ−フェニル−
4−オクタデシルオキシフェノール、2,6−ジ−第三
ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシアニソール、3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシアニソール、3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニルステアレート、ビス(3,5−ジ−第
三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)アジペート。
【0028】1.4.トコフェロール、例えば、α−ト
コフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロー
ル、δ−トコフェロールおよびそれらの混合物(ビタミ
ンE)。1.5.ヒドロキシル化チオジフェニルエーテル 、例え
ば、2,2’−チオビス(6−第三ブチル−4−メチル
フェノール)、2,2’−チオビス(4−オクチルフェ
ノール)、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−3−
メチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−第三ブ
チル−2−メチルフェノール)、4,4’−チオビス
(3,6−ジ−第二アミルフェノール)、4,4’−ビ
ス(2,6−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ジス
ルフィド。1.6.アルキリデンビスフェノール 、例えば、2,
2’−メチレンビス(6−第三ブチル−4−メチルフェ
ノール)、2,2’−メチレンビス(6−第三ブチル−
4−エチルフェノール)、2,2’−メチレンビス[4
−メチル−6−(α−メチルシクロヘキシル)フェノー
ル]、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−シク
ロヘキシルフェノール)、2,2’−メチレンビス(6
−ノニル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレ
ンビス(4,6−ジ−第三ブチルフェノール)、2,
2’−エチリデンビス(4,6−ジ−第三ブチルフェノ
ール)、2,2’−エチリデンビス(6−第三ブチル−
4−イソブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス
[6−(α−メチルベンジル)−4−ノニルフェノー
ル]、2,2’−メチレンビス[6−(α,α−ジメチ
ルベンジル)−4−ノニルフェノール]、4,4’−メ
チレンビス(2,6−ジ−第三ブチルフェノール)、
4,4’−メチレンビス(6−第三ブチル−2−メチル
フェノール)、1,1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、2,6−ビス
(3−第三ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジ
ル)−4−メチルフェノール、1,1,3−トリス(5
−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)
ブタン、1,1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキ
シ−2−メチルフェニル)−3−n−ドデシルメルカプ
トブタン、エチレングリコールビス[3,3−ビス
(3’−第三ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)ブチ
レート]、ビス(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)ジシクロペンタジエン、ビス[2−
(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチル
ベンジル)−6−第三ブチル−4−メチルフェニル]テ
レフタレート、1,1−ビス(3,5−ジメチル−2−
ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5−
ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−
メチルフェニル)−4−n−ドデシルメルカプトブタ
ン、1,1,5,5−テトラ(5−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシ−2−メチルフェニル)ペンタン。
【0029】1.7.O−、N−およびS−ベンジル化
合物、例えば、3,5,3’,5’−テトラ−第三ブチ
ル−4,4’−ジヒドロキシジベンジルエーテル、オク
タデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジル
メルカプトアセテート、トリデシル−4−ヒドロキシ−
3,5−ジ−第三ブチルベンジルメルカプトアセテー
ト、トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)アミン、ビス(4−第三ブチル−3−ヒドロ
キシ−2,6−ジメチルベンジル)ジチオテレフタレー
ト、ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)スルフィド、イソオクチル−3,5−ジ−第三
ブチル−4−ヒドロキシベンジルメルカプトアセテー
ト。1.8.ヒドロキシベンジル化マロネート 、例えば、ジ
オクタデシル−2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル
−2−ヒドロキシベンジル)マロネート、ジオクタデシ
ル−2−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチ
ルベンジル)マロネート、ジドデシルメルカプトエチル
−2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)マロネート、ビス[4−(1,1,3,
3−テトラメチルブチル)フェニル]−2,2−ビス
(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
マロネート。1.9.芳香族ヒドロキシベンジル化合物 、例えば、
1,3,5−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼ
ン、1,4−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)−2,3,5,6−テトラメチルベン
ゼン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−
4−ヒドロキシベンジル)フェノール。
【0030】1.10.トリアジン化合物、例えば、
2,4−ビス(オクチルメルカプト)−6−(3,5−
ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,
5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビ
ス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニリ
ノ)−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプ
ト−4,6−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒド
ロキシフェノキシ)−1,3,5−トリアジン、2,
4,6−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロ
キシフェノキシ)−1,2,3−トリアジン、1,3,
5−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシ
ベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4
−第三ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベン
ジル)イソシアヌレート、2,4,6−トリス(3,5
−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルエチル)−
1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5
−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニ
ル)ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、1,3,
5−トリス(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキ
シベンジル)イソシアヌレート。1.11.ベンジルホスホネート 、例えば、ジメチル−
2,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホス
ホネート、ジエチル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒ
ドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル−3,
5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネ
ート、ジオクタデシル−5−第三ブチル−4−ヒドロキ
シ−3−メチルベンジルホスホネート、3,5−ジ−第
三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸のモノエ
チルエステルのカルシウム塩。1.12.アシルアミノフェノール 、例えば、4−ヒド
ロキシラウラニリド、4−ヒドロキシステアラニリド、
N−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)カルバミン酸オクチルエステル。
【0031】1.13.β−(3,5−ジ−第三ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸の以下の一価
または多価アルコールとのエステル、アルコール例、メ
タノール、エタノール、n−オクタノール、i−オクタ
ノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオー
ル、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、
1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、
チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス
(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビ
ス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカ
ノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサ
ンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシ
メチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシク
ロ[2.2.2]オクタン。1.14.β−(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−3
−メチルフェニル)プロピオン酸の以下の一価または多
価アルコールとのエステル 、アルコール例、メタノー
ル、エタノール、n−オクタノール、i−オクタノー
ル、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、
1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2
−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジ
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒド
ロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒ
ドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノー
ル、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジ
オール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチ
ル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ
[2.2.2]オクタン。
【0032】1.15.β−(3,5−ジシクロヘキシ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸の以下の一
価または多価アルコールとのエステル、アルコール例、
メタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノ
ール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオ
ール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イ
ソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)
オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタ
デカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロ
ールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−
2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタ
ン。1.16.3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル酢酸の以下の一価または多価アルコールとのエス
テル 、アルコール例、メタノール、エタノール、オクタ
ノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオー
ル、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、
1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、
チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス
(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビ
ス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカ
ノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサ
ンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシ
メチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシク
ロ[2.2.2]オクタン。1.17.β−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオン酸のアミド 、例えば、N,
N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシ
フェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジアミド、N,
N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシ
フェニルプロピオニル)トリメチレンジアミド、N,
N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシ
フェニルプロピオニル)ヒドラジド、N,N’−ビス
[2−(3−[3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル]プロピオニルオキシ)エチル]オキサミド
(ユニロイヤル(Uniroyal)社によって供給される登録商
標ナウガード(Naugard)XL−1)。
【0033】1.18.アスコルビン酸(ビタミン
C)1.19.アミン系酸化防止剤 、例えば、N,N’−ジ
−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−
ジ−第二ブチル−p−フェニレンジアミン、N,N’−
ビス(1,4−ジメチルペンチル)−p−フェニレンジ
アミン、N,N’−ビス(1−エチル−3−メチルペン
チル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1
−メチルヘプチル)−p−フェニレンジアミン、N,
N’−ジシクロヘキシル−p−フェニレンジアミン、
N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、N,
N’−ビス(2−ナフチル)−p−フェニレンジアミ
ン、N−イソプロピル−N’−フェニル−p−フェニレ
ンジアミン、N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−
フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1−メチル
ヘプチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミ
ン、N−シクロヘキシル−N’−フェニル−p−フェニ
レンジアミン、4−(p−トルエンスルファモイル)ジ
フェニルアミン、N,N’−ジメチル−N,N’−ジ−
第二ブチル−p−フェニレンジアミン、ジフェニルアミ
ン、N−アリルジフェニルアミン、4−イソプロポキシ
ジフェニルアミン、N−フェニル−1−ナフチルアミ
ン、N−(4−第三オクチルフェニル)−1−ナフチル
アミン、N−フェニル−2−ナフチルアミン、オクチル
化ジフェニルアミン、例えばp,p’−ジ−第三オクチ
ルジフェニルアミン、4−n−ブチルアミノフェノー
ル、4−ブチリルアミノフェノール、4−ノナノイルア
ミノフェノール、4−ドデカノイルアミノフェノール、
4−オクタデカノイルアミノフェノール、ビス(4−メ
トキシフェニル)アミン、2,6−ジ−第三ブチル−4
−ジメチルアミノメチルフェノール、2,4’−ジアミ
ノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメ
タン、N,N,N’,N’−テトラメチル−4,4’−
ジアミノジフェニルメタン、1,2−ビス[(2−メチ
ルフェニル)アミノ]エタン、1,2−ビス(フェニル
アミノ)プロパン、(o−トリル)ビグアニド、ビス
[4−(1’,3’−ジメチルブチル)フェニル]アミ
ン、第三オクチル化N−フェニル−1−ナフチルアミ
ン、モノ−およびジアルキル化第三ブチル/第三オクチ
ルジフェニルアミンの混合物、モノ−およびジアルキル
化ノニルジフェニルアミンの混合物、モノ−およびジア
ルキル化ドデシルジフェニルアミンの混合物、モノ−お
よびジアルキル化イソプロピル/イソヘキシルジフェニ
ルアミンの混合物、モノ−およびジアルキル化第三ブチ
ルジフェニルアミンの混合物、2,3−ジヒドロ−3,
3−ジメチル−4H−1,4−ベンゾチアジン、フェノ
チアジン、モノ−およびジアルキル化第三ブチル/第三
オクチルフェノチアジンの混合物、モノ−およびジアル
キル化第三オクチルフェノチアジンの混合物、N−アリ
ルフェノチアジン、N,N,N’,N’−テトラフェニ
ル−1,4−ジアミノブテ−2−エン、N,N−ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジ−4−イ
ル)ヘキサメチレンジアミン、ビス(2,2,6,6−
テトラメチルピペリジ−4−イル)セバケート、2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オン、2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オール。
【0034】2.UV吸収剤および光安定剤 2.1.2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリ
アゾール 、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’
−ジ−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾ
トリアゾール、2−(5’−第三ブチル−2’−ヒドロ
キシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒド
ロキシ−5’−(1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’
−ジ−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)−5−
クロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル
−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−5−ク
ロロ−ベンゾトリアゾール、2−(3’−第二ブチル−
5’−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾ
トリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクチ
ルオキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’,
5’−ジ−第三アミル−2’−ヒドロキシフェニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ビス(α,α−
ジメチルベンジル)−2’−ヒドロキシフェニル)ベン
ゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒド
ロキシ−5’−(2−オクチルオキシカルボニルエチ
ル)フェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2
−(3’−第三ブチル−5’−[2−(2−エチルヘキ
シルオキシ)−カルボニルエチル]−2’−ヒドロキシ
フェニル)−5−クロロ−ベンゾトリアゾール、2−
(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−
メトキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロ−
ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−
ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)
フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−第三ブチ
ル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−オクチルオキシカ
ルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(3’−第三ブチル−5’−[2−(2−エチルヘキシ
ルオキシ)カルボニルエチル]−2’−ヒドロキシフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−(3’−ドデシル−
2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリ
アゾール、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ
−5’−(2−イソオクチルオキシカルボニルエチル)
フェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレン−
ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−
6−ベンゾトリアゾル−2−イルフェノール]、2−
[3’−第三ブチル−5’−(2−メトキシカルボニル
エチル)−2’−ヒドロキシフェニル]−2H−ベンゾ
トリアゾールとポリエチレングリコール300とのエス
テル交換生成物、次式[R−CH2CH2−COOCH2
CH2−]2−[式中、Rは3’−第三ブチル−4’−ヒ
ドロキシ−5’−2H−ベンゾトリアゾル−2−イルフ
ェニル基を表す。]で表されるもの、2−[2’−ヒド
ロキシ−3’−(α,α−ジメチルベンジル)−5’−
(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]ベ
ンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−3’−
(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−5’−
(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]ベンゾトリア
ゾール。
【0035】2.2.2−ヒドロキシベンゾフェノン
例えば、4−ヒドロキシ、4−メトキシ、4−オクチル
オキシ、4−デシルオキシ、4−ドデシルオキシ、4−
ベンジルオキシ、4,2’,4’−トリヒドロキシおよ
び2’−ヒドロキシ−4,4’−ジメトキシ誘導体。2.3.置換および未置換安息香酸のエステル 、例え
ば、4−第三ブチル−フェニルサリチレート、フェニル
サリチレート、オクチルフェニルサリチレート、ジベン
ゾイルレゾルシノール、ビス(4−第三ブチルベンゾイ
ル)レゾルシノール、ベンゾイルレゾルシノール、2,
4−ジ−第三ブチルフェニル 3,5−ジ−第三ブチル
−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル3,5−
ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、オクタ
デシル 3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベン
ゾエートおよび2−メチル−4,6−ジ−第三ブチルフ
ェニル 3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベン
ゾエート。2.4.アクリレート 、例えば、エチル α−シアノ−
β,β−ジフェニルアクリレート、イソオクチル α−
シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチル α
−カルボメトキシシンナメート、メチル α−シアノ−
β−メチル−p−メトキシシンナメート、ブチル α−
シアノ−β−メチル−p−メトキシシンナメート、メチ
ル α−カルボメトキシ−p−メトキシシンナメートお
よびN−(β−カルボメトキシ−β−シアノビニル)−
2−メチルインドリン。2.5.ニッケル化合物 、例えば、2,2’−チオ−ビ
ス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェ
ノール]のニッケル錯体、例えば1:1または1:2錯
体であって、n−ブチルアミン、トリエタノールアミン
またはN−シクロヘキシルジエタノールアミンのような
さらなる配位子を伴うまたは伴わないもの;ニッケルジ
ブチルジチオカルバメート;4−ヒドロキシ−3,5−
ジ−第三ブチルベンジルホスホン酸のモノアルキルエス
テル、例えばメチルまたはエチルエステルのニッケル
塩、例えば2−ヒドロキシ−4−メチルフェニルウンデ
シルケトキシムのようなケトキシムのニッケル錯体;1
−フェニル−4−ラウロイル−5−ヒドロキシピラゾー
ルのニッケル錯体であって、さらなる配位子を伴うまた
は伴わないもの。
【0036】2.6.立体障害性アミン、例えば、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セ
バケート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)スクシネート、ビス(1,2,2,6,6
−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス
(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル) n−ブチル
−3,5−ジ−第三−ブチル−4−ヒドロキシベンジル
マロネート、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,
6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンおよ
びスクシン酸の縮合物、N,N’−ビス(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジ
アミンと4−第三−オクチルアミノ−2,6−ジクロロ
−1,3,5−トリアジンの直鎖または環式縮合物、ト
リス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)ニトリロトリアセテート、テトラキス(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,
3,4−ブタン−テトラカルボキシレート、1,1’−
(1,2−エタンジイル)−ビス(3,3,5,5−テ
トラメチルピペラジノン)、4−ベンゾイル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−ステアリルオキ
シ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ビス
(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−2
−n−ブチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−第
三−ブチルベンジル)マロネート,3−n−オクチル−
7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザ
スピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、ビス(1−
オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジル)セバケート、ビス(1−オクチルオキシ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジル)スクシネート、
N,N’−ビス−(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンおよび4−モル
ホリノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンの
直鎖または環式縮合物、2−クロロ−4,6−ビス(4
−n−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジル)−1,3,5−トリアジンおよび1,2−ビ
ス(3−アミノプロピルアミノ)エタンの縮合物、2−
クロロ−4,6−ジ−(4−n−ブチルアミノ−1,
2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−1,3,
5−トリアジンおよび1,2−ビス−(3−アミノプロ
ピルアミノ)エタンの縮合物、8−アセチル−3−ドデ
シル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−ト
リアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、3−
ドデシル−1−(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、3−ドデシ
ル−1−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピ
ペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、4−ヘキサデ
シロキシ−および4−ステアリルオキシ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジンの混合物、N,N’−ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘ
キサメチレンジアミンおよび4−シクロヘキシルアミノ
−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンの縮合生
成物、1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタ
ンおよび2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリア
ジンならびに4−ブチルアミノ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジンの縮合生成物(CAS Reg. No. [13
6504−96−6]);N−(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイ
ミド、N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジル)ドデシルスクシンイミド、2−ウンデシル
−7,7,9,9−テトラメチル−1−オキサ−3,8
−ジアザ−4−オキソ−スピロ[4,5]デカン、7,
7,9,9−テトラメチル−2−シクロウンデシル−1
−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキサスピロ[4,
5]デカンおよびエピクロロヒドリンの反応生成物、
1,1−ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4
−ピペリジルオキシカルボニル)−2−(4−メトキシ
フェニル)エタン、N,N’−ビス−ホルミル−N,
N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)ヘキサメチレンジアミン、4−メトキシ−メチ
レン−マロン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル−
4−ヒドロキシピペリジンのジエステル、ポリ[メチル
プロポキシ3−オキシ−4−(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)]シロキサン、マレイン酸無
水物−α−オレフィン−コポリマーと2,2,6,6−
テトラメチル−4−アミノピペリジンまたは1,2,
2,6,6−ペンタメチル−4−アミノピペリジンの反
応生成物。
【0037】2.7.オキサミド、例えば、4,4’−
ジオクチルオキシオキサニリド、2,2’−ジエトキシ
オキサニリド、2,2’−ジオクチルオキシ−5,5’
−ジ−第三ブトキサニリド、2,2’−ジドデシルオキ
シ−5,5’−ジ−第三ブトキサニリド、2−エトキシ
−2’−エチルオキサニリド、N,N’−ビス(3−ジ
メチルアミノプロピル)オキサミド、2−エトキシ−5
−第三ブチル−2’−エトキサニリド、およびその2−
エトキシ−2’−エチル−5,4’−ジ−第三ブトキサ
ニリドとの混合物、o−およびp−メトキシ−二置換オ
キサニリドの混合物、およびo−およびp−エトキシ−
二置換オキサニリドの混合物。2.8.2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,5
−トリアジン 、例えば、2,4,6−トリス(2−ヒド
ロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−1,3,5−
トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキ
シフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニ
ル)−1,3,5−トリアジン、2−(2,4−ジヒド
ロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフ
ェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2
−ヒドロキシ−4−プロピルオキシフェニル)−6−
(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジ
ン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニ
ル)−4,6−ビス(4−メチルフェニル)−1,3,
5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ドデシル
オキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフ
ェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロ
キシ−4−トリデシルオキシフェニル)−4,6−ビス
(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジ
ン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3
−ブチルオキシ−プロポキシ)フェニル]−4,6−ビ
ス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン、2
−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−オク
チルオキシ−プロピルオキシ)フェニル]−4,6−ビ
ス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン、2
−[4−(ドデシルオキシ/トリデシルオキシ−2−ヒ
ドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキシフェニル]−
4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,
5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒ
ドロキシ−3−ドデシルオキシ−プロポキシ)フェニ
ル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−
1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−
ヘキシルオキシ)フェニル−4,6−ジフェニル−1,
3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−メト
キシフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−ト
リアジン、2,4,6−トリス[2−ヒドロキシ−4−
(3−ブトキシ−2−ヒドロキシ−プロポキシ)フェニ
ル]−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ
フェニル)−4−(4−メトキシフェニル)−6−フェ
ニル−1,3,5−トリアジン、2−{2−ヒドロキシ
−4−[3−(2−エチルヘキシル−1−オキシ)−2
−ヒドロキシプロピルオキシ]フェニル}−4,6−ビ
ス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリア
ジン。
【0038】3.金属不活性化剤、例えば、N,N’−
ジフェニルオキサミド、N−サリチラル−N’−サリチ
ロイルヒドラジン、N,N’−ビス(サリチロイル)ヒ
ドラジン、N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−
4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジン、3
−サリチロイルアミノ−1,2,4−トリアゾール、ビ
ス(ベンジリデン)オキサリルジヒドラジド、オキサニ
リド、イソフタロイルジヒドラジド、セバコイルビスフ
ェニルヒドラジド、N,N’−ジアセチルアジポイルジ
ヒドラジド、N,N’−ビス(サリチロイル)オキサリ
ルジヒドラジド、N,N’−ビス(サリチロイル)チオ
プロピオニルジヒドラジド。4.ホスフィットおよびホスホナイト 、例えば、トリフ
ェニルホスフィット、ジフェニルアルキルホスフィッ
ト、フェニルジアルキルホスフィット、トリス(ノニル
フェニル)ホスフィット、トリラウリルホスフィット、
トリオクタデシルホスフィット、ジステアリルペンタエ
リトリトールジホスフィット、トリス(2,4−ジ−第
三ブチルフェニル)ホスフィット、ジイソデシルペンタ
エリトリトールジホスフィット、ビス(2,4−ジ−第
三ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィッ
ト、ビス(2,6−ジ−第三ブチル−4−メチルフェニ
ル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ジイソデシ
ルオキシペンタエリトリトールジホスフィット、ビス
(2,4−ジ−第三ブチル−6−メチルフェニル)ペン
タエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4,6−
トリス(第三ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジ
ホスフィット、トリステアリルソルビトールトリホスフ
ィット、テトラキス(2,4−ジ−第三ブチルフェニ
ル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、6−イ
ソオクチルオキシ−2,4,8,10−テトラ−第三ブ
チル−12H−ジベンズ[d,g]−1,3,2−ジオ
キサホスホシン、6−フルオロ−2,4,8,10−テ
トラ−第三ブチル−12−メチル−ジベンズ[d,g]
−1,3,2−ジオキサホスホシン、ビス(2,4−ジ
−第三ブチル−6−メチルフェニル)メチルホスフィッ
ト、ビス(2,4−ジ−第三ブチル−6−メチルフェニ
ル)エチルホスフィット、2,2’,2’’−ニトリロ
[トリエチルトリス(3,3’,5,5’−テトラ−第
三ブチル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイル)
ホスフィット]、2−エチルヘキシル(3,3’,5,
5’−テトラ−第三ブチル−1,1’−ビフェニル−
2,2’−ジイル)ホスフィット、5−ブチル−5−エ
チル−2−(2,4,6−トリ−第三ブチルフェノキ
シ)−1,3,2−ジオキサホスフィラン。
【0039】特に好ましいものは以下のホスフィットで
ある。トリス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ホス
フィット(登録商標イルガフォス(Irgafos) 168:チバ
−ガイギー(Ciba-Geigy)社製)、トリス(ノニルフェニ
ル)ホスフィット。
【化36】
【化37】
【0040】5.ヒドロキシルアミン、例えば、N,N
−ジベンジルヒドロキシルアミン、N,N−ジエチルヒ
ドロキシルアミン、N,N−ジオクチルヒドロキシルア
ミン、N,N−ジラウリルヒドロキシルアミン、N,N
−ジテトラデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジヘキ
サデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジオクタデシル
ヒドロキシルアミン、N−ヘキサデシル−N−オクタデ
シルヒドロキシルアミン、N−ヘプタデシル−N−オク
タデシルヒドロキシルアミン、水素化牛脂アミンから誘
導されたN,N−ジアルキルヒドロキシルアミン。6.ニトロン 、例えば、N−ベンジル−α−フェニル−
ニトロン、N−エチル−α−メチル−ニトロン、N−オ
クチル−α−ヘプチル−ニトロン、N−ラウリル−α−
ウンデシル−ニトロン、N−テトラデシル−α−トリデ
シル−ニトロン、N−ヘキサデシル−α−ペンタデシル
−ニトロン、N−オクタデシル−α−ヘプタデシル−ニ
トロン、N−ヘキサデシル−α−ヘプタデシル−ニトロ
ン、N−オクタデシル−α−ペンタデシル−ニトロン、
N−ヘプタデシル−α−ヘプタデシル−ニトロン、N−
オクタデシル−α−ヘキサデシル−ニトロン、水素化牛
脂アミンから誘導されたN,N−ジアルキルヒドロキシ
ルアミンから誘導されたニトロン。7.チオ相乗剤 、例えば、ジラウリルチオジプロピオネ
ートまたはジステアリルチオジプロピネート。8.過酸化物捕捉剤 、例えば、β−チオジプロピオン酸
のエステル、例えば、ラウリル、ステアリル、ミリスチ
ルまたはトリデシルエステル、メルカプトベンズイミダ
ゾールまたは2−メルカプトベンズイミダゾールの亜鉛
塩、亜鉛ジブチルジチオカルバメート、ジオクタデシル
ジスルフィド、ペンタエリトリトールテトラキス(β−
ドデシルメルカプト)プロピオネート。
【0041】9.ポリアミド安定剤、例えば、ヨウ化物
および/またはリン化合物との組合せによる銅塩ならび
に二価のマンガン塩。10.塩基性補助安定剤 、例えば、メラミン、ポリビニ
ルピロリドン、ジシアンジアミド、トリアリルシアヌレ
ート、尿素誘導体、ヒドラジン誘導体、アミン、ポリア
ミド、ポリウレタン、高級脂肪酸のアルカリ金属塩およ
びアルカリ土類金属塩、例えばカルシウムステアレー
ト、亜鉛ステアレート、マグネシウムベヘネート、マグ
ネシウムステアレート、ナトリウムリシノレートおよび
カリウムパルミテート、アンチモンピロカテコレートま
たは亜鉛ピロカテコレート。11.核剤 、例えば、タルクのような無機材料、二酸化
チタン、酸化マグネシウムのような金属酸化物、ホスフ
ェート、カーボネートまたはサルフェートであって、好
ましくはアルカリ土類金属のもの、モノ−またはポリカ
ルボン酸のような有機化合物およびそれらの塩、例え
ば、4−第三ブチル安息香酸、アジピン酸、ジフェニル
酢酸、ナトリウムスクシネートまたはナトリウムベンゾ
エート、イオン性コポリマー(”アイオノマー”)のよ
うなポリマー性化合物、特に好ましくは1,3:2,4
−ビス(3’,4’−ジメチルベンジリデン)ソルビト
ール、1,3:2,4−ジ(3’,4’−パラメチルジ
ベンジリデン)ソルビトール、1,3:2,4−ジ(ベ
ンジリデン)ソルビトール。12.充填剤および強化剤 、例えば、炭酸カルシウム、
シリケート、ガラス繊維、ガラス球、アスベスト、タル
ク、カオリン、雲母、硫酸バリウム、金属オキシドおよ
びヒドロキシド、カーボンブラック、グラファイト、木
粉および他の天然生成物の粉末または繊維、合成繊維。
【0042】13.その他の添加剤、例えば、可塑剤、
潤滑剤、乳化剤、顔料、流動性添加剤、触媒、流れ調整
剤、蛍光増白剤、難燃剤、帯電防止剤および発泡剤。14.ベンゾフラノンおよびインドリノン 、例えば、米
国特許第U.S.4325863号、米国特許第U.
S.4338244号、米国特許第U.S.51753
12号、米国特許第U.S.5216052号、米国特
許第U.S.5252643号、独国特許第DE−A−
4316611号、独国特許第DE−A−431662
2号、独国特許第DE−A−4316876号、欧州特
許第EP−A−0589839号もしくは欧州特許第E
P−A−0591102号に記載されているものや、あ
るいは3−[4−(2−アセトキシエトキシ)フェニ
ル]−5,7−ジ−第三ブチル−ベンゾフラン−2−オ
ン、5,7−ジ−第三ブチル−3−[4−(2−ステア
ロイルオキシエトキシ)フェニル]ベンゾフラン−2−
オン、3,3’−ビス[5,7−ジ−第三ブチル−3−
(4−[2−ヒドロキシエトキシ]フェニル)ベンゾフ
ラン−2−オン]、5,7−ジ−第三ブチル−3−(4
−エトキシフェニル)ベンゾフラン−2−オン、3−
(4−アセトキシ−3,5−ジメチルフェニル)−5,
7−ジ−第三ブチル−ベンゾフラン−2−オン、3−
(3,5−ジメチル−4−ピバロイルオキシフェニル)
−5,7−ジ−第三ブチル−ベンゾフラン−2−オン、
3−(3,4−ジメチルフェニル)−5,7−ジ−第三
ブチルベンゾフラン−2−オン、3−(2,3−ジメチ
ルフェニル)−5,7−ジ第三ブチル−ベンゾフラン−
2−オン。
【0043】15.アミンオキシド、例えば、米国特許
第 5,844,029 号および第 5,880,191 号に開示されたよ
うなアミンオキシド誘導体、ジデシルメチルアミンオキ
シド、トリデシルアミンオキシド、トリドデシルアミン
オキシドおよびトリヘキサデシルアミンオキシド。米国
特許第5,844,029 号および第 5,880,191 号には熱可塑
性樹脂の安定化に対して飽和炭化水素アミンオキシドを
使用することが記載されている。熱可塑性組成物には、
フェノール系酸化防止剤、立体障害性アミン光安定剤、
紫外線吸収剤、有機リン化合物、脂肪酸のアルカリ金属
塩およびチオ相乗剤から選択された更なる安定剤または
混合物が含まれ得ることが開示されている。ポリオレフ
ィンの安定化に向けてアミンオキシドと他の安定剤を一
緒に使用することは例示されていない。アミンオキシド
補助安定剤は次式(I):
【化38】 (式中、E1およびE2は独立して直鎖または分枝鎖の炭
素原子数6ないし36のアルキル基、炭素原子数6ない
し12のアリール基、炭素原子数7ないし36のアルア
ルキル基、炭素原子数7ないし36のアルカリール基、
炭素原子数5ないし36のシクロアルキル基、炭素原子
数6ないし36のアルクシクロアルキル基または炭素原
子数6ないし36のシクロアルキルアルキル基を表し;
3は直鎖または分枝鎖の炭素原子数1ないし36のア
ルキル基、炭素原子数6ないし12のアリール基、炭素
原子数7ないし36のアルアルキル基、炭素原子数7な
いし36のアルカリール基、炭素原子数5ないし36の
シクロアルキル基、炭素原子数6ないし36のアルクシ
クロアルキル基または炭素原子数6ないし36のシクロ
アルキルアルキル基を表すが;ただしE1、E2およびE
3の少なくとも一種は炭素−水素結合を含み;そして上
記アルキル基、アルアルキル基、アルカリール基、シク
ロアルキル基、アルクシクロアルキル基およびシクロア
ルキルアルキル基は−O−、−S−、−SO−、−SO
2−、−COO−、−OCO−、−CO−、−NE4−、
−CONE4−および−NE4CO−基の1ないし16個
により中断されているか、または上記アルキル基、アル
アルキル基、アルカリール基、シクロアルキル基、アル
クシクロアルキル基およびシクロアルキルアルキル基は
−OE4、−SE4、−COOE 4、−OCOE4、−CO
4、−N(E42、−CON(E4)2、−NG4COE4
ならびに−C(CH3)(CH2x)NL1(CH2x
(CH3)C−を含む5−および6-員環から選択された
基1ないし16個により置換されているか、または上記
アルキル基、アルアルキル基、アルカリール基、シクロ
アルキル基、アルクシクロアルキル基およびシクロアル
キルアルキル基は上記の基により中断および置換の両方
がされていてもよく;そしてE4は独立して水素原子ま
たは炭素原子数1ないし8のアルキル基を表し;Rx
水素原子またはメチル基、好ましくは水素原子を表し;
1は炭素原子数1ないし30の直鎖または分枝鎖のア
ルキル部分、−C(O)R30部分であって該R30が直鎖
または分枝鎖のアルキル基であるもの、または−OR30
部分であって該R30が炭素原子数1ないし30の直鎖ま
たは分枝鎖のアルキル基であるものを表し;そして式
中、該アリール基はハロゲン原子の1ないし3個、炭素
原子数1ないし8のアルキル基、炭素原子数1ないし8
のアルコキシ基またはそれらの組み合わせにより置換さ
れ得る。)で表されるものである。
【0044】式(I)で表される好ましい構造は、E1
およびE2が独立してベンジル基または置換されたベン
ジル基を表すものである。E1、E2およびE3のそれぞ
れに関して同種の残基にすることも可能である。またE
1およびE2は、好ましくは炭素原子数8ないし26のア
ルキル基を表し、そして最も好ましくは炭素原子数10
ないし26のアルキル基を表し、そしてE3は、好まし
くは炭素原子数1ないし22のアルキル基を表し、そし
て最も好ましくはメチル基または置換されたメチル基を
表す。また好ましいアミンオキシドには、E1、E2およ
びE3が同種の炭素原子数6ないし36のアルキル基を
表すものが含まれる。好ましくは、E1、E2およびE3
に関して前述の残基の全ては飽和炭化水素残基または前
述の−O−、−S−、−SO−、−CO2−、−CO−
または−CON−部分の少なくとも一種を含む飽和炭化
水素残基を表す。当業者は、本発明の価値を減ずること
なく、E1、E2およびE3のそれぞれに関して他の有用
な残基を想像できるであろう。飽和アミンオキシドはポ
リ(アミンオキシド)も包括する。ポリ(アミンオキシ
ド)とは分子あたり少なくとも2個の第三アミンオキシ
ドを含む第三アミンオキシドを意味する。例証となるポ
リ(アミンオキシド)、いわゆる“ポリ(第三アミンオ
キシド)”と呼ばれるものには、例えば1,4−ジアミ
ノブタン、1,4−ジアミノヘキサン、1,10−ジア
ミノデカンおよび1,4−ジアミノシクロヘキサンのよ
うな脂肪族および脂環族ジアミンの第三アミンオキシド
類似体;ならびに例えばジアミンアントラキノンおよび
ジアミノアニソールのような芳香族をベースとするジア
ミンが含まれる。
【0045】前述されたジアミンのオリゴマーおよびポ
リマーから誘導された第三アミンオキシドも含まれる。
有用なアミンオキシドには、例えばポリオレフィン、ポ
リアクリレート、ポリエステル、ポリアミド、ポリスチ
レンなどのようなポリマーに結合したアミンオキシドも
含まれる。アミンオキシドがポリマーに結合している場
合、ポリマーに対するアミンオキシドの平均数は広い範
囲で変動し得るので、全てのポリマー鎖がアミンオキシ
ドを含む必要はない。前述したアミンオキシドの全ては
所望により−O−、−S−、−SO−、−CO2−、−
CO−または−CONE4−部分の少なくとも一種を含
み得る。好ましい態様において、ポリマー性第三アミン
オキシドのそれぞれの第三アミンオキシドにはC1残基
が含まれる。式(I)の基E1、E2およびE3は、立体
障害性アミンを含む分子に結合され得る。立体障害性ア
ミンは従来技術において公知であり、そして本発明のア
ミンオキシドは何れかの従来の方法で、立体障害性アミ
ンの何れかの構造上位置に結合され得る。アミンオキシ
ド補助安定剤の化合物の部に次式(II)および(II
I):
【化39】 (L1およびRxは上述されたものである。)で表される
ものが含まれる場合、有効な立体障害性アミンである。
また、一分子当たり一個より多い立体障害性アミンおよ
び一個より多い飽和アミンオキシドを含むアミンオキシ
ドも含まれる。上述の立体障害性アミンはポリ(第三ア
ミンオキシド)に結合するか、または上記ポリマー基材
に結合し得る。11以下に列挙されたベンゾフラノンを
除いて、補助安定剤は、例えば安定化されるべき材料の
全重量に関して0.01ないし10%の濃度で添加され
る。更に好ましい組成物には、成分(a)および(b)
に加えて、更なる添加剤、特にフェノール系酸化防止
剤、光安定剤または加工安定剤が含まれる。特に好まし
い添加剤は、上記一覧のフェノール系酸化防止剤(項目
1)、立体障害性アミン(項目2.6)、ホスフィット
およびホスホナイト(項目4)ならびに過酸化物分解化
合物(項目5)である。また特に好ましい付加的な添加
剤(安定剤)は、例えば米国特許第 4,325,863号、第
4,338,244 号または第 5,175,312 号に記載されたよう
なベンゾフラン−2−オンである。
【0046】特に興味深いフェノール系酸化防止剤は、
n−オクタデシル 3,5−ジ−第三−ブチル−4−ヒ
ドロキシヒドロシンナメート、ネオペンタンテトライル
テトラキス(3,5−ジ−第三−ブチル−4−ヒドロ
キシヒドロシンナメート)、ジ−n−オクタデシル
3,5−ジ−第三−ブチル−4−ヒドロキシベンジルホ
スホネート、1,3,5−トリス(3,5−ジ−第三−
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、
チオジエチレンビス(3,5−ジ−第三−ブチル−4−
ヒドロキシヒドロシンナメート)、1,3,5−トリメ
チル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−第三−ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、3,6−ジオキ
サオクタメチレンビス(3−メチル−5−第三−ブチル
−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)、2,6−ジ−
第三−ブチル−p−クレゾール、2,2’−エチリデン
−ビス(4,6−ジ−第三−ブチルフェノール)、1,
3,5−トリス(2,6−ジメチル−4−第三−ブチル
−3−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,
1,3,−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−
第三−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリス
[2−(3,5−ジ−第三−ブチル−4−ヒドロキシヒ
ドロシンナモイルオキシ)エチル]イソシアヌレート、
3,5−ジ−(3,5−ジ−第三−ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)メシトール、ヘキサメチレンビス(3,
5−ジ−第三−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメ
ート)、1−(3,5−ジ−第三−ブチル−4−ヒドロ
キシアニリノ)−3,5−ジ(オクチルチオ)−s−ト
リアジン、N,N’−ヘキサメチレン−ビス(3,5−
ジ−第三−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナムアミ
ド)、カルシウム ビス(エチル 3,5−ジ−第三−ブ
チル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート)、エチレ
ンビス[3,3−ジ(3−第三−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)ブチレート]、オクチル 3,5−ジ−第
三−ブチル−4−ヒドロキシベンジルメルカプトアセテ
ート、ビス(3,5−ジ−第三−ブチル−4−ヒドロキ
シヒドロシンナモイル)ヒドラジンおよびN,N’−ビ
ス[2−(3,5−ジ−第三−ブチル−4−ヒドロキシ
ヒドロシンナモイルオキシ)−エチル]−オキサミドか
らなる群から選択される。最も好ましいフェノール系酸
化防止剤は、ネオペンタンテトライル テトラキス
(3,5−ジ−第三−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシ
ンナメート)、n−オクタデシル 3,5−ジ−第三−
ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート、1,3,
5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−第
三−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、1,
3,5−トリス(3,5−ジ−第三−ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)イソシアヌレート、2,6−ジ−第三
−ブチル−p−クレゾールまたは2,2’−エチリデン
−ビス(4,6−ジ−第三−ブチルフェノール)であ
る。
【0047】特に興味深い立体障害性アミン化合物は、
ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタ
メチルピペリジン−4−イル)セバケート、ジ(1,
2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イル)
(3,5−ジ−第三−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)ブチルマロネート、4−ベンゾイル−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン−4−ステアリルオキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、3−n−オ
クチル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−
トリアザ−スピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、
トリス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4
−イル)ニトリロトリアセテート、1,2−ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−3−オキソピペラジン−4
−イル)エタン、2,2,4,4−テトラメチル−7−
オキサ−3,20−ジアザ−21−オキソジスピロ
[5.1.11.2]ヘンエイコサン、2,4−ジクロ
ロ−6−第三−オクチルアミノ−s−トリアジンおよび
4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン)の重縮合物、1−(2−
ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−
4−ヒドロキシピペリジンおよびスクシン酸の重縮合
物、4,4’−ヘキサメチレンビス−(アミノ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン)および1,2−
ジブロモエタンの重縮合物;テトラキス(2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン−4−イル)1,2,3,
4−ブタンテトラカルボキシレート、テトラキス(1,
2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イル)
1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート;
2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−s−トリアジンお
よび4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン)の重縮合物、N,
N’,N”,N”’−テトラキス[(4,6−ビス(ブ
チル−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−
4−イル)−アミノ−s−トリアジン−2−イル]−
1,10−ジアミノ−4,7−ジアザデカン、2,4−
ジクロロ−6−モルホリノ−s−トリアジンおよび4,
4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−1,2,2,6,
6−ペンタメチルピペリジン)の重縮合物、[2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル/β,β,
β’,β’−テトラメチル−3,9−(2,4,8 ,
10−テトラオキサスピロ[5.5]−ウンデカン)ジ
エチル]1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレー
トの混合物;[1,2,2,6,6−ペンタメチルピペ
リジン−4−イル/β,β,β’,β’−テトラメチル
−3,9−(2,4,8,10−テトラオキサスピロ
[5.5]ウンデカン)ジエチル]1,2,3,4−ブ
タンテトラカルボキシレート、オキサメチレンビス
(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−カル
ボキシレート)の混合物;4,4’−エチレンビス
(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン3−オ
ン)、N−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−
4−イルn−ドデシルスクシンイミド、N−1,2,
2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イル−n−
ドデシルスクシンイミド、N−1−アセチル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イルn−ドデシ
ルスクシンイミド、1−アセチル3−ドデシル−7,
7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピ
ロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、 ジ−(1−オ
クチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−イル) セバケート、ジ−(1−シクロヘキシ
ルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−
4−イル)スクシネート、1−オクチルオキシ−2,
2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシ−ピペリジ
ン、ポリ−{[6−第三−オクチルアミノ−s−トリア
ジン−2,4−ジイル][2−(1−シクロヘキシルオ
キシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル)イミノ−ヘキサメチレン−[4−(1−シクロヘ
キシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−イル)イミノ]、2,4,6−トリス[N−
(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン−4−イル)−n−ブチルアミノ]−
s−トリアジン、2−(2−ヒドロキシエチルアミノ)
−4,6−ビス{N−[1−(シクロヘキシルオキシ)
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル]−ブチルアミノ−s−トリアジン、N−{[2−
(N−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル)ブチルアミノ]−s−トリアジン−4−イル}−
N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル)−1,6−ヘキサンジアミンのオリゴ
マーであって2,4−ビス(ジブチルアミノ)−s−ト
リアジン−6−イル基を末端基とするもの、N,N’,
N”−トリス{2,4−ビス[N−(1,2,2,6,
6−ペンタメチルピペリジン−4−イル)ブチルアミ
ノ]−s−トリアジン−6−イル}−3,3’−エチレ
ンジイミノジプロピルアミン、N,N’,N"'−トリス
{2,4−ビス[N−(1,2,2,6,6−ペンタメ
チルピペリジン−4−イル)ブチルアミノ]−s−トリ
アジン−6−イル}−3,3’−エチレンジアミノジプ
ロピルアミンおよびN,N’,N”,N’”−テトラキ
ス{2,4−ビス[N−(1,2,2,6,6−ペンタ
メチルピペリジン−4−イル)ブチルアミノ]−s−ト
リアジン−6−イル}−3,3’−エチレンジイミノジ
プロピルアミン:N,N’,N”−トリス{2,4−ビ
ス[N−(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン−4−イル)ブチルアミノ]
−s−トリアジン−6−イル}−3,3’−エチレンジ
イミノジプロピルアミン、N,N’,N'”−トリス
{2,4−ビス[N−(1−シクロヘキシルオキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)
ブチルアミノ]−s−トリアジン−6−イル}−3,
3’−エチレンジイミノジプロピルアミン、N,N’,
N”,N”’−テトラキス{2,4−ビス[N−(1−
シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル)ブチルアミノ]−s−トリアジ
ン−6−イル}−3,3’−エチレンジイミノジプロピ
ルアミン、N−{2−[(1−プロポキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ブチルア
ミノ]−s−トリアジン−4−イル}−N,N’−ビス
(1−プロポキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)−1,6−ヘキサンジアミンのオリ
ゴマーであって2,4−ビス(ジブチルアミノ)−s−
トリアジン−6−イル基を末端基とするもの、または2
−モルホリノ−4,6−ジクロロ−s−トリアジンと
N,N’−ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピ
ペリジン−4−イル)−1,6−ヘキサンジアミンの縮
合物からなる群から選択される。
【0048】最も好ましい立体障害性アミン化合物は、
ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタ
メチルピペリジン−4−イル)セバケート、ジ(1,
2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−イル)
(3,5−ジ−第三−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)ブチルマロネート、1−(2−ヒドロキシエチル)
−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペ
リジンおよびスクシン酸の重縮合物、2,4−ジクロロ
−6−第三−オクチルアミノ−s−トリアジンおよび
4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン)の重縮合物、N,N’,
N”,N”’−テトラキス[(4,6−ビス(ブチル−
(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−4−
イル)アミノ)−s−トリアジン−2−イル]−1,1
0−ジアミノ−4,7−ジアザデカン、ジ−(1−オク
チルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
−4−イル)セバケート、ジ−(1−シクロヘキシルオ
キシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル)スクシネート、1−オクチルオキシ−2,2,
6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシ−ピペリジン、
ポリ−{[6−第三−オクチルアミノ−s−トリアジン
−2,4−ジイル][2−(1−シクロヘキシルオキシ
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)イミノ−ヘキサメチレン−[4−(1−シクロヘキ
シルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
−4−イル)イミノ]、または2,4,6−トリス[N
−(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−イル)−n−ブチルアミノ]
−s−トリアジンである。
【0049】興味深い組成物は付加的に、s−トリアジ
ン、オキサニリド、ヒドロキシベンゾフェノン、ベンゾ
エートおよびα−シアノアクリレートからなる群から選
択された他の紫外線吸収剤を含み得る。特に、本組成物
は付加的に、少なくとも一種の他の2−ヒドロキシフェ
ニル−2H−ベンゾトリアゾール;もう一つのトリス−
アリール−s−トリアジン;または立体障害性アミンあ
るいはそれらの混合物の有効安定化量を含み得る。好ま
しくは、2−ヒドロキシフェニル−2H−ベンゾトリア
ゾールは、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三−
アミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール;2−
[2−ヒドロキシ−3,5−ジ(α,α−ジメチルベン
ジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール;2−
[2−ヒドロキシ−3−(α,α−ジメチルベンジル)
−5−第三−オクチルフェニル]−2H−ベンゾトリア
ゾール;2−{2−ヒドロキシ−3−第三−ブチル−5
−[2−(オメガ−ヒドロキシ−オクタ(エチレンオキ
シ)カルボニル)エチル]フェニル}−2H−ベンゾト
リアゾール;および2−{2−ヒドロキシ−3−第三−
ブチル−5−[2−(オクチルオキシ)カルボニル)エ
チル]フェニル}−2H−ベンゾトリアゾール;からな
る群から選択される。
【0050】好ましくは、2−ヒドロキシフェニル−2
H−ベンゾトリアゾールは、また、 (a)5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ
−3−α−クミル−5−第三−オクチルフェニル)−2
H−ベンゾトリアゾール: (b)5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ
−5−第三−オクチルフェニル)−2H−ベンゾトリア
ゾール: (C)5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ
−3,5−ジ−第三−オクチルフェニル)−2H−ベン
ゾトリアゾール: (d)2,2’−メチレン−ビス[6−(5−トリフル
オロメチル−2H−ベンゾトリアゾル−2−イル)−4
−第三−オクチルフェノール]: (e)メチレン−2−[4−第三−オクチル−6−(2
H−ベンゾトリアゾル−2−イル)フェノール]2’−
[4−第三−オクチル−6−(5−トリフルオロメチル
−2H−ベンゾトリアゾル−2−イル)フェノール]: (f)3−(5−トリフルオロメチル−2H−ベンゾト
リアゾル−2−イル)−5−第三−ブチル−4−ヒドロ
キシヒドロ桂皮酸: (g)メチル 3−(5−トリフルオロメチル−2H−
ベンゾトリアゾル−2−イル)−5−第三−ブチル−4
−ヒドロキシヒドロシンナメート: (h)イソオクチル 3−(5−トリフルオロメチル−
2H−ベンゾトリアゾル−2−イル)−5−第三−ブチ
ル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート: (i)5−トリフルオロメチル−2−[2−ヒドロキシ
−5−(3−ヒドロキシプロピル)フェニル]−2H−
ベンゾトリアゾール: (j)5−トリフルオロメチル−2−[2−ヒドロキシ
−5−(3−アクリロイルオキシプロピル)フェニル]
−2H−ベンゾトリアゾール: (k)5−トリフルオロメチル−2−[2−ヒドロキシ
−5−(3−メタクリロイルオキシプロピル)フェニ
ル]−2H−ベンゾトリアゾール: (l)5−トリフルオロメチル−2−[2−ヒドロキシ
−5−(3−アクリルイルアミノプロピル)フェニル]
−2H−ベンゾトリアゾール: (m)5−トリフルオロメチル−2−[2−ヒドロキシ
−5−(3−メタクリルイルアミノプロピル)フェニ
ル]−2H−ベンゾトリアゾール: (n)5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ
−3−α−クミル−5−第三−ブチルフェニル)−2H
−ベンゾトリアゾール: (o)5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ
−3−α−クミル−ノニルフェニル)−2H−ベンゾト
リアゾール: (p)5−トリフルオロメチル−2−[2−ヒドロキシ
−3−α−クミル−5−(2−ヒドロキシエチル)フェ
ニル]−2H−ベンゾトリアゾール: (q)5−トリフルオロメチル−2−[2−ヒドロキシ
−3−α−クミル−5−(3−ヒドロキシプロピル)フ
ェニル]−2H−ベンゾトリアゾール: (r)5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ
−3,5−ジ−第三−アミルフェニル)−2H−ベンゾ
トリアゾール: (s)5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ
−3,5−ジ−第三−ブチルフェニル)−2H−ベンゾ
トリアゾール: (t)5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ
−3−ドデシル−5−メチルフェニル)−2H−ベンゾ
トリアゾール: (u)5−トリフルオロメチル−2−[2−ヒドロキシ
−3−第三−ブチル−5−(3−ヒドロキシプロピル)
フェニル)−2H−ベンゾトリアゾール: (v)5−トリフルオロメチル−2−[2−ヒドロキシ
−3−第三−ブチル−5−(2−ヒドロキシエチル)フ
ェニル]−2H−ベンゾトリアゾール: (w)5−トリフルオロメチル−2−[2−ヒドロキシ
−5−(2−ヒドロキシエチル)フェニル]−2H−ベ
ンゾトリアゾール: (x)5−トリフルオロメチル−2−(2−ヒドロキシ
−3,5−ジ−α−クミルフェニル)−2H−ベンゾト
リアゾール: (y)5−フルオロ−2−(2−ヒドロキシ−3,5−
ジ−α−クミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾー
ル: (z)5−ブチルスルホニル−2−(2−ヒドロキシ−
3,5−ジ−α−クミルフェニル)−2H−ベンゾトリ
アゾール: (aa)5−ブチルスルホニル−2−(2−ヒドロキシ
−3,5−ジ−第三−ブチルフェニル)−2H−ベンゾ
トリアゾール: (bb)5−ブチルスルホニル−2−(2−ヒドロキシ
−3,5−ジ−第三−オクチルフェニル)−2H−ベン
ゾトリアゾール:および (cc)5−フェニルスルホニル−2−(2−ヒドロキ
シ−3,5−ジ−第三−ブチルフェニル)−2H−ベン
ゾトリアゾール;からなる群からも選択される。
【0051】好ましくは、他のトリス−アリール−s−
トリアジンは、2,4−ビス(2,4−ジメチルフェニ
ル)−6−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェ
ニル)−s−トリアジン:2,4−ジフェニル−6−
(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシフェニル)−s
−トリアジン:2,4−ビス(2,4−ジメチルフェニ
ル)−6−[2−ヒドロキシ−4−(3−ド−/トリ−
デシルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]
−s−トリアジン:および2−(2−ヒドロキシエチル
アミノ)−4,6−ビス[N−ブチル−N−(1−シク
ロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)アミノ]−s−トリアジン;からな
る群からも選択される。本発明により安定化されるべき
ほかの材料は記録材料である。そのような材料は、例え
ば写真複写および他の電子複写技術に関するResearch D
isclosure 1990, 31429 (47ないし480ページ) に
記載されているものを意味する。新規記録材料には、例
えば感圧複写系、マイクロカプセル写真複写系、感熱複
写系、写真材料およびインク−ジェット塗料が含まれ
る。
【0052】新規写真材料は白黒またはカラー写真材料
であり得、カラー写真材料が好ましい。カラー写真材料
の構造、および新規材料に使用され得る成分に関する更
なる詳細は、例えば、なかでも米国特許第 5,538,840
号、第27段落、第25行ないし第106段落、第16行および
そこに引用されている文献に見られ、米国特許第 5,53
8,840 号のこれらの文章は本文では参照として引用され
ている。新規化合物の使用は基本的に上記参照に紫外線
吸収剤または立体障害性アミン安定剤に関して記載され
た通りである。更に重要な成分、特にカップリング剤は
米国特許第 5,578,437 号に記載されている。本発明に
より、光、湿気および酸素に対して安定化され得るアク
リル樹脂ラッカーは慣用のアクリル樹脂焼付ラッカーま
たはアクリル/メラミンを含む熱可塑性樹脂であり、例
えばエッチ.キッテル(H. Kittel)著,"Lehrbuch and B
eschichtungeN" 第1巻,第2部,第735および742
ページ(ベルリン 1972),エッチ.ワンガー(H. Wagn
er)およびエッチ.エフ.サークス(H. F. Sarx)
著,"Lackkunstharze"(1977),第229ないし238
ページ、およびエス.パウロ(S. Paul)著,"Surface
Coatings: Science and Technology",(1985)に記載
のものである。光および湿度の作用に対して安定化され
得るポリエステルラッカーは、,エッチ.ワンガー(H.
Wagner)およびエッチ.エフ.サークス(H. F. Sar
x),op.cit.,86ないし99ページに記載された慣用
の焼付ラッカーである。
【0053】本発明により、光および湿気の作用に対し
て安定化され得るアルキド樹脂ラッカーは慣用の焼付ラ
ッカーであり、特に自動車塗料(自動車仕上げラッカ
ー)に使用されるものであり、例えばアルキド/メラミ
ン樹脂およびアルキド/アクリル/メラミン樹脂をベー
スとするラッカーである(エッチ.ワンガー(H. Wagne
r)およびエッチ.エフ.サークス(H. F. Sarx)著,"
Lackkunstharze"(1977),第99ないし123ページ参
照)。他の架橋剤にはグリコールウリル樹脂、ブロック
された、もしくはブロックされていないイソシアヌレー
トまたはエポキシ樹脂が含まれる。安定化され得る他の
ラッカーには、カルバメートおよびシロキサンのような
架橋可能な官能基を有するものが含まれる。本発明によ
り安定化されたラッカーは金属仕上げ塗料およびソリッ
ドシェード(Solid shade)仕上げの両方に適当であり、
特に修正仕上げの場合、種々のコイル被覆が適当であ
る。本発明により安定化されたラッカーは好ましくは慣
用の方法でシングル−コート法または2−コート法の2
つの方法により適用される。後者の方法では、顔料含有
ベースコートが最初に使用され、次いで透明ラッカーの
被覆コートがその上に塗布される。
【0054】本用途の重要性は主に酸触媒焼付仕上げに
向けられているが、本発明の化合物は非酸触媒による熱
可塑性樹脂、例えばエポキシ樹脂、エポキシ−ポリエス
テル樹脂、ビニル樹脂、アルキド樹脂、アクリル樹脂お
よびポリエステル樹脂であって所望によりケイ素、イソ
シアネートまたはイソシアヌレートにより変性されたも
のにおける使用に適していることも特記するべきであ
る。エポキシ樹脂およびエポキシ−ポリエステル樹脂
は、慣用の架橋剤、例えば酸、酸無水物、アミンなどに
より架橋される。相応して、上記エポキシドを、骨格構
造上の反応基の存在により変性された種々のアクリル樹
脂またはポリエステル樹脂系に架橋剤として使用するこ
とができる。本発明の安定剤化合物が使用される量は、
溶媒が存在しない結合剤を基準として0.1ないし5重
量%、好ましくは0.5ないし2重量%である。上記結
合剤を慣用の有機溶媒もしくは水に溶解または分散する
か、あるいは溶媒が存在しないままでよい。2−コート
仕上げで使用する場合、本発明の化合物を透明なコート
に、または透明コートおよび着色されたベースコートの
両方に混入することができる。最大光安定化を達成する
ために、他の慣用の光安定剤を同時に使用することは有
効である。例えば、ベンゾフェノン、ベンゾトリアゾー
ル、アクリル酸誘導体、オキサルアニリド、アリール−
s−トリアジンまたは金属含有型(例えば有機ニッケル
化合物)の紫外線吸収剤が挙げられる。2−コート系で
は、これらの付加的な光安定剤を、透明コートおよび/
または着色されたベースコートに添加することが可能で
ある。そのような組み合わせの安定剤が使用される場
合、全ての光安定剤の合計は、フィルム形成樹脂を基準
として0.2ないし20重量%、好ましくは0.5ない
し5重量%である。
【0055】水溶性、水混和性または水懸濁性塗料が望
まれる場合、樹脂に存在する酸基のアンモニウム塩が形
成される。メタクリル酸グリシジルと、選択されたアル
コール成分との反応により粉末塗料を製造することがで
きる。また水溶性インクおよび関連する極性配向された
用途により使用する場合、OH部分の存在がそのような
水性環境に関連して、より良い相溶性および性質を供給
するので、本発明の化合物は特に重要であると考えられ
る。また本発明の化合物は、酸触媒による熱可塑性樹脂
であって米国特許第 5,112,890号に記載されているのも
のの安定化にも有用であり、その関連部分は本明細書に
参照として引用されている。これらの樹脂は焼付エナメ
ルまたは焼付ラッカーに使用される。立体障害性アミン
光安定剤は、ポリマーを含む多くの有機基材の、酸素お
よび光の有害な影響からの安定化に有効であることが良
く知られている。そのような立体障害性アミン光安定剤
は、熱架橋性アルキドまたはアクリル金属焼付ラッカー
の安定化(米国特許第 4,426,472 号参照)に、そして
熱架橋性アクリルポリエステルまたはアルキル樹脂をベ
ースとする酸触媒焼付ラッカーの安定化(米国特許第
4,3,44,876 号および第 4,426,471 号参照)に使用され
てきた。これらの特許の立体障害性アミン光安定剤は、
立体障害性アミンの窒素原子上に直接的に置換されたヒ
ドロキシル基により置換されたO−を有する構造を所有
するものではない。本発明の化合物はそのような置換基
を有するものであり、加えて、本作用例114に見られ
るように、米国特許第 5,112,890 号に記載されたNO
R化合物より塩基性が低い。
【0056】その工業的用途に関して、架橋性アクリル
樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂またはアルキド
樹脂をベースとするハイソリッド含有量を有するエナメ
ルは、付加的な酸触媒により硬化される。塩基性窒素原
子基を含む光安定剤は一般的に、この用途において満足
できるものではない。酸触媒と上記光安定剤との間の塩
形成は不相溶性または不溶性および塩の沈殿を導き、そ
して硬化の減少されたレベルと減少された光保護ならび
に乏しい耐湿性を導く。酸触媒による熱可塑性エナメル
は、最終用途の条件にかなう機能のために安定化される
べきである。使用される安定剤は立体障害性アミン、好
ましくは硬化において付随する妨害を有する塩基性アミ
ンと酸触媒との沈殿を防ぐために、窒素原子上で不活性
な障害基により置換されたものであり、所望により上述
の紫外線吸収剤との組み合わせで使用される。上記安定
剤は、硬化されたエナメルに対する耐久力(20°光
沢、イメージの解明度、亀裂または白亜化により測定さ
れるようなもの)の、より大きな保持を分与するために
必要とされており、硬度、定着性、耐溶媒性および耐湿
性により測定されるように、安定剤は硬化を妨げてはい
けない(121℃での自動仕上げのための通常の焼付;
および82℃での低温焼付補修)。上記エナメルは硬化
において黄変しないべきであり、そして光暴露における
更なる変色は最小化されるべきである。上記安定剤は、
例えばメチルアミルケトン、キシレン、n−ヘキシルア
セテート、アルコールなどのような通常塗装用途に使用
される有機溶媒に溶解されるべきである。本発明の、窒
素原子上に遊離ヒドロキシル基を含有するO−置換部分
により置換された立体障害性アミン光安定剤は、これら
のそれぞれの要求を満たし、そして単独で、または硬化
酸触媒による熱可塑性エナメルの光安定化保護に顕著な
紫外線吸収剤との組み合わせで供給される。
【0057】本発明は、周囲条件下で完全に硬化され得
る樹脂系にも関する。例えば、使用され得る樹脂には、
エス.ポール(S. Paul)著“表面塗料:科学および技術
(Surface Coatings: Science and Technology)”(198
5),第70ないし310ページに記載のアルキド樹脂、ポリ
エステル樹脂およびエポキシド樹脂が含まれる。種々の
アクリル樹脂および変性アクリル樹脂はエッチ.キッテ
ル(H. Kittel)著“Lehrbuch der Lacke unde Beschicht
ungen"第1巻,第2部,第735ないし742ページ
(ベルリン,1972)ならびにエッチ.ワグナー(H. Wagne
r)による“Lack Kunstarze”(1977)およびエッチ.エ
フ.サークス(H. F. Sarx),op.cit.,第229ないし
238ページに記載されている。光および湿度の作用に
対して安定化され得る代表的な架橋性ポリエステル樹脂
は、エッチ.ワグナー(H. Wagner)およびエッチ.エ
フ.サークス(H. F. Sarx),op.cit.,第86ないし9
9ページに記載されている。安定化され得る未変性およ
び変性アルキド樹脂は、商業的に、保守および自動車再
仕上げ塗装に使用される慣用の樹脂である。例えば、そ
のような塗料はアルキド樹脂、アルキド/アクリル樹脂
およびアルキド/ケイ素樹脂(エッチ.ワグナー(H. Wag
ner)およびエッチ.エフ.サークス(H. F. Sarx),op.c
it.,第99ないし123ページ参照)であって、所望
によりイソシアネートまたはエポキシ樹脂により架橋さ
れたものである。付加的に、米国特許第 4,162,249 号
には種々のアクリル系ラッカー塗料が記載されている。
ポリイソシアネート添加剤を有する他のアクリル/アル
キド樹脂については米国特許第 4,471,083 号に記載さ
れており;そしてペンダント状アミノエステル基または
グリシジル基の両方を有するアクリル樹脂は米国特許第
4,525,521 号に記載されている。本発明の化合物によ
り安定化された周囲硬化塗料は金属仕上げ塗装およびソ
リッドシェード仕上げの両方に適当であり、特に修正仕
上げに適当である。本発明の化合物により安定化された
ラッカーは、好ましくは慣用の方法でシングル−コート
法または2−コート法の2つの方法により適用される。
後者の方法では、顔料含有ベースコートが最初に使用さ
れ、次いで透明ラッカーの被覆コートがその上に塗布さ
れる。2−コート仕上げで使用する場合、本発明の立体
障害性アミン化合物を透明なコートに、または透明コー
トおよび着色されたベースコートの両方に混入すること
ができる。
【0058】本発明の化合物は、ポリカーボネート上に
塗布するために適している耐磨耗性塗料にも関する。そ
のような塗料は、米国特許第 5,214,085 号に記載され
るように、アクリル酸シリル、水性コロイド状シリカ、
光開始剤および所望により多官能性アクリレートならび
に紫外線吸収剤からなる。そのような塗料は促進屋外暴
露後に、太陽光、湿度、熱サイクル誘因黄変、離層なら
びに微小亀裂の形成および透明性の減少に対する耐性を
もたらす。関連する立体障害性アミン安定剤は、周囲硬
化塗料系の性能を向上させるために、個々に、および紫
外線吸収剤と組み合わせて使用されてきた。そのような
改良に対抗することなく、依然、そのような周囲硬化系
の光酸化および光分解を更に遅らせる必要性があり、従
って塗料の物理的完全性を維持することにより効果の向
上がもたらされる。そのような効果は、塗料の脆化、亀
裂、腐蝕、浸蝕、光沢の損失、白亜化および黄変の防止
により明示され得る。−OR部分による立体障害性アミ
ンの窒素原子の置換、および本明細書に参照として引用
されている米国特許第 5,124,378 号に開示された周囲
硬化塗料系に、そのような誘導体を使用することにより
前述された改良が達成され得ることが今や決定された。
本発明の化合物は米国特許第5,124,378 号の化合物より
更に塩基性であり、この目的のために特に良好に適当で
ある。特に、塗料の物理的完全性は、光沢損失および黄
変の減少を伴って、高い水準で維持される。従って本発
明は、アルキド樹脂;熱可塑性アクリル樹脂;アクリル
アルキドまたはポリエステル樹脂であって所望によりケ
イ素、イソシアネート、イソシアヌレート、ケトイミン
またはオキサゾリンにより変性されたもの;およびカル
ボン酸、酸無水物、ポリアミンまたはメルカプタンによ
り架橋されたエポキシ樹脂;ならびにそれらの骨格構造
上で反応基により変性され、そしてエポキシドにより架
橋されたポリエステル樹脂系をベースとする周囲硬化塗
料を、光、湿気および酸素の有害な影響に対して安定化
するために、R部分がヒドロキシル基により更に置換さ
れているNOR化合物を所望により更なる安定剤と一緒
に使用することにも関する。本発明は、種々のトップコ
ートがその上に適用され得る、金属基盤に適用された電
着塗料にも関する。本発明の化合物を電着コート(E-coa
t)に包括することにより、該電着コートに対する耐離層
性がもたらされる。そのような電着コートの第一樹脂は
アクリルまたはエポキシ樹脂である。これらの電着コー
トは欧州特許第 0 576 943 A1 号に記載されている。本
発明はまた、不飽和アクリル樹脂、ポリウレタンアクリ
レート、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレ
ート、不飽和ポリエステル/スチレン樹脂およびシリル
アクリレートを使用した紫外線硬化塗料系にも関する。
【0059】粉末塗料 本発明はまた、耐光分解性が要求される粉末塗料配合物
にも関する。適用され得る樹脂系には、2つの酸基また
は酸無水物基により架橋されたグリシジルメタクリレー
トまたはアクリレート官能性アクリルまたはアクリルヒ
ドリド;TGICにより架橋された酸または酸無水物官
能性アクリルまたはポリエステル樹脂;イソシアネート
により架橋されたヒドロキシル官能性アクリルまたはポ
リエステル樹脂が含まれる。安定化された塗料は基材に
シングル−コートされ得るか、または水運もしくは溶媒
運ベースコート上で適用される透明コートであり得る。
安定化された塗料はまた、上述の化合物の一種からなる
紫外線吸収剤を含み得る。放射線硬化系 本発明はまた、放射線硬化塗料系にも関する。これらの
系は: a.エチレン系不飽和重合性化合物; b.少なくとも一種の光開始剤; c.本発明の安定剤化合物の一種またはそれ以上;から
なる。上記塗料化合物は、上述された分類の一種に記載
されている紫外線吸収安定剤も含み得る。上記塗料は、
不透明さ、または美しさを供給するために意図された顔
料および他の着色料も含み得る。エチレン系不飽和重合
性化合物は、オレフィン系二重結合を一個または一個よ
り多く含み得る。それらは低分子量(モノマー)または
高分子量(オリゴマー)化合物であり得る。
【0060】一個の二重結合を含むモノマーの代表例
は、アルキルまたはヒドロキシアルキルアクリレートま
たはメタクリレート、例えばメチル、エチル、ブチル、
2−エチルヘキシルおよび2−ヒドロキシエチルアクリ
レート、イソボルニルアクリレート、およびメチルおよ
びエチルメタクリレートである。これらモノマーの更な
る例は、アクリロニトリル、アクリルアミド、メタクリ
ルアミド、N−置換(メタ)アクリルアミン、ビニルエ
ステル、例えば酢酸ビニル、ビニルエーテル、例えばイ
ソブチルビニルエーテル、スチレン、アルキルスチレ
ン、ハロスチレン、N−ビニルピロリドン、塩化ビニル
および塩化ビニリデンである。一個より多くの二重結合
を含むモノマーの代表例は、エチレングリコールジアク
リレート、プロピレングリコールジアクリレート、ネオ
ペンチルグリコールジアクリレート、ヘキサメチレング
リコールジアクリレート、ビスフェノールAジアクリレ
ート、4,4’−ビス(2−アクリロイルオキシエトキ
シ)ジフェニルプロパン、トリメチロールプロパントリ
アクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート
およびテトラアクリレート、ペンタエリスリトールジビ
ニルエーテル、ビニルアクリレート、ジビニルベンゼ
ン、ジビニルスクシネート、ジアリルフタレート、トリ
アリルホスフェート、トリアリルイソシアヌレートまた
はトリス(2−アクリロイルエチル)イソシアヌレート
である。高分子量(オリゴマー)ポリ不飽和化合物の例
は、アクリル化エポキシ樹脂、アクリル化ポリエーテ
ル、アクリル化ポリウレタンおよびアクリル化ポリエス
テルである。不飽和オリゴマーの更なる例は、通常マレ
イン酸、フタル酸およびジオール一種もしくはそれ以上
から製造され約500より大きい分子量を有する不飽和
ポリエステル樹脂である。このタイプの不飽和オリゴマ
ーはプレポリマーとしても公知である。不飽和化合物の
代表例は、エチレン系不飽和カルボン酸およびポリオー
ルまたはポリエポキシドのエステルならびにポリマー鎖
または側鎖にエチレン系不飽和基を含有するポリマーで
あって;不飽和ポリエステル、ポリアミドおよびポリウ
レタンならびにそれらのコポリマー、ポリブタジエンお
よびブタジエンコポリマー、ポリイソプレンおよびイソ
プレンコポリマー、側鎖に(メタ)アクリル基を有する
ポリマーおよびコポリマーならびにそのようなポリマー
一種または一種より多くの混合物を含む。
【0061】不飽和カルボン酸の実例は、アクリル酸、
メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、桂皮酸、リノ
レン酸またはオレイン酸のような不飽和脂肪酸である。
アクリル酸およびメタクリル酸が好ましい。適当なポリ
オールは芳香族、そして好ましくは脂肪族および脂環族
ポリオールである。芳香族ポリオールは代表的にヒドロ
キノン、4,4’−ジヒドロキシジフェニル、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ならびにノ
ボラックおよびクレゾールである。ポリエポキシドは上
記ポリオール、好ましくは芳香族ポリオールおよびエピ
クロロヒドリンをベースとするものを含む。更に適当な
ポリオールは、ポリマー鎖または側基にヒドロキシル基
を含むポリマーおよびコポリマーであり、例えばポリビ
ニルアルコールおよびそれらのコポリマー、またはヒド
ロキシアルキルポリメタクリレートまたはそれらのコポ
リマーである。他の適当なポリオールはヒドロキシル末
端基を有するオリゴエステルである。脂肪族および脂環
族ポリオールの実例は、エチレングリコール、1,2−
または1,3−プロパンジオール、1,2−、1,3−
または1,4−ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘ
キサンジオール、オクタンジオール、ドデカンジオー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
好ましくは200ないし1500の分子量を有するポリ
エチレングリコール、1,3−シクロペンタンジオー
ル、1,2−、1,3−または1,4−シクロヘキサン
ジオール、1,4−ジヒドロキシメチルシクロヘキサ
ン、グリセロール、トリス(β−ヒドロキシエチル)ア
ミン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトールお
よびソルビトールを含む好ましくは2ないし12の炭素
原子を含むアルキレンジオールである。
【0062】ポリオールは部分的に、または完全に、一
種もしくは異なる不飽和カルボン酸によりエステル化さ
れていてもよく、その場合、部分的にエステルの遊離ヒ
ドロキシル基は変性、例えばエーテル化または他のカル
ボン酸とともにエステル化されてもよい。エステルの実
例は;トリメチロールプロパントリアクリレート、トリ
メチロールエタントリアクリレート、トリメチロールプ
ロパントリメタクリレート、トリメチロールエタントリ
メタクリレート、テトラメチレングリコールジメタクリ
レート、トリエチレングリコールジメタクリレート、テ
トラエチレングリコールジアクリレート、ペンタエリス
リトールジアクリレート、ペンタエリスリトールトリア
クリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレー
ト、ジペンタエリスリトールジアクリレート、ジペンタ
エリスリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリト
ールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペン
タアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリ
レート、トリペンタエリスリトールオクタアクリレー
ト、ペンタエリスリトールジメタクリレート、ペンタエ
リスリトール トリメタクリレート、ジペンタエリスリ
トールジメタクリレート、ジペンタエリスリトールテト
ラメタクリレート、トリペンタエリスリトールオクタメ
タクリレート、ペンタエリスリトールジイタコネート、
ジペンタエリスリトールトリスイタコネート、ジペンタ
エリスリトールペンタイタコネート、ジペンタエリスリ
トールヘキサイタコネート、エチレングリコールジアク
リレート、1,3−ブタンジオールジアクリレート、
1,3−ブタンジオールジメタクリレート、1,4−ブ
タンジオールジイタコネート、ソルビトールトリアクリ
レート、ソルビトールテトラアクリレート、ペンタエリ
スリトール−変性トリアクリレート、ソルビトールテト
ラメタクリレート、ソルビトールペンタクリレート、ソ
ルビトールヘキサクリレート、オリゴエステルアクリレ
ートおよびメタクリレート、グリセロールジ−およびト
リアクリレート、1,4−シクロヘキサンジアクリレー
ト、200ないし1500の分子量を有するポリエチレ
ングリコールのビスアクリレートおよびビスメタクリレ
ート、またはそれらの混合物である。多官能性モノマー
およびオリゴマーは例えば、ユー ビー シー ケミカル
ズ(UCB Chemicals),スミルナ,ジョージア州(Smyrna,
Georgia)およびサートマー(Sartomer),エクトン,ペン
シルバニア州(Exton, Pennsylvania)から入手可能であ
る。
【0063】適当なエチレン系不飽和重合性化合物もま
た、好ましくは2ないし6、より好ましくは2ないし4
個のアミノ基を有する芳香族、脂環族および脂肪族ポリ
アミンの同一の、もしくは異なる不飽和カルボン酸のア
ミドである。そのようなポリアミンは例えば、エチレン
ジアミン、1,2−または1,3−プロピレンジアミ
ン、1,2−、1,3−または1,4−ブチレンジアミ
ン、1,5−ペンチレンジアミン、1,6−ヘキシレン
ジアミン、オクチレンジアミン、ドデシレンジアミン、
1,4−ジアミノシクロヘキサン、イソホロンジアミ
ン、フェニレンジアミン、ビスフェニレンジアミン、ビ
ス(β−アミノエチル)エーテル、ジエチレントリアミ
ン、トリエチレンテトラミン、ビス(β−アミノエトキ
シ)エタンまたはビス(β−アミノプロポキシ)エタン
である。他の適当なポリアミンは、側鎖に付加的なアミ
ノ基を有するポリマーおよびコポリマーならびにアミノ
末端基を含むオリゴアミドである。そのような不飽和ア
ミドは例えば、メチレンビスアクリルアミド、1,6−
ヘキサメチレンビスアクリルアミド、ジエチレントリア
ミントリスメタクリルアミド、ビス(メタクリルアミド
プロポキシ)エタン、β−メタクリルアミノエチルメタ
クリレート、N−[(β−ヒドロキシエトキシ)エチ
ル]アクリルアミドである。適当な不飽和ポリエステル
およびポリアミドは、代表的にマレイン酸およびジオー
ルまたはジアミンから誘導される。マレイン酸は部分的
に他のジカルボン酸、例えばフマル酸、イタコン酸、シ
トラコン酸、メサコン酸またはクロロマレイン酸により
置き換えられ得る。ポリエステルの反応性を制御するた
め、そして架橋密度に影響を及ぼすため、ならびに生成
物の性質のため、不飽和ジカルボン酸に加えて、種々の
量の飽和ジカルボン酸、例えばフタル酸、イソフタル
酸、テトラフタル酸、テトラヒドロフタル酸、スクシン
酸またはアジピン酸を使用することが可能である。上記
不飽和ポリエステルを、スチレンのようなエチレン系不
飽和コモノマーと一緒に使用することもできる。ポリエ
ステルおよびポリアミドもジカルボン酸およびエチレン
系不飽和ジオールまたはジアミンから、特に代表的には
炭素原子6ないし20個を含む長鎖を有するものからも
誘導され得る。ポリウレタンは代表的に飽和または不飽
和ジイソシアネートおよび不飽和および飽和ジオールか
ら誘導されたものである。
【0064】適当なポリエステルアクリレートまたはア
クリル化ポリエステルは、オリゴマー、代表的にはエポ
キシド、ウレタン、ポリエーテルまたはポリエステルと
アクリレート、例えばヒドロキシエチルアクリレートま
たはヒドロキシプロピルアクリレートを反応させること
により得られるものである。ポリブタジエンおよびポリ
イソプレンならびにそれらのコポリマーは公知である。
適当なコモノマーには、エチレン、プロペン、ブテン、
ヘキセン、(メタ)アクリレート、アクリロニトリル、
スチレンまたは塩化ビニルのようなオレフィンが含まれ
る。側鎖に(メタ)アクリレートを含むポリマーも公知
である。それらは代表的に、ノボラックをベースとする
エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸、ポリビニルアルコ
ールのホモ−もしくはコポリマー、またはそれらのヒド
ロキシアルキル誘導体であって(メタ)アクリル酸によ
りエステル化されたもの、あるいは(メタ)アクリレー
トのホモ−およびコポリマーであってヒドロキシアルキ
ル(メタ)アクリレートによりエステル化されたものと
の反応生成物であり得る。好ましいモノマーは代表的
に、アルキル−またはヒドロキシアルキルアクリレート
またはメタクリレート、スチレン、エチレングリコール
ジアクリレート、プロピレングリコールジアクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジアクリレート、ヘキサメ
チレングリコールジアクリレートまたはビスフェノール
Aジアクリレート、4,4’−ビス(2−アクリロイル
オキシエトキシ)ジフェニルプロパン、トリメチロール
プロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリ
アクリレートまたはテトラアクリレートであり、好まし
いアクリレートは、スチレン、ヘキサメチレングリコー
ルまたはビスフェノールAジアクリレート、4,4’−
ビス(2−アクリロイルオキシエトキシ)ジフェニルプ
ロパンまたはトリメチロールプロパントリアクリレート
である。特に好ましい(オリゴマー性)ポリ不飽和化合
物は、ポリエステルアクリレートまたは不飽和ポリエス
テル樹脂であってマレイン酸、フマル酸、フタル酸およ
び一種もしくは一種より多くのジオールから製造された
ものであって、代表的に約500ないし3000の分子
量を有する。好ましい不飽和カルボン酸は、アクリル酸
およびメタクリル酸である。光重合性化合物はそれら自
体で、またはいずれかの所望の混合物中で使用される。
ポリオール(メタ)アクリレートの混合物を使用するこ
とも好ましい。
【0065】不飽和光重合性化合物に結合剤を添加する
こともできる。光重合性化合物が液体または粘性物質で
ある場合、結合剤の添加は特に有効である。結合剤の量
は、全組成物を基準として5ないし95、好ましくは1
0ないし90、そして最も好ましくは40ないし90重
量%である。結合剤の選択は使用分野およびそれらの所
望の性質、例えば水溶液および有機溶媒系で展開される
べき組成物の能力、基材への接着性および酸素への感応
性に依存する。適当な結合剤は代表的に、約5000な
いし2000000、好ましくは10000ないし10
00000の分子量を有するポリマーである。例えば、
メタクリル酸メチル/アクリル酸エチル/メタクリル酸
のコポリマー、ポリ(メタクリル酸アルキル)、ポリ
(アクリル酸アルキル)を含むアクリレートおよびメタ
クリレートのホモ−およびコポリマー;セルロースエス
テルおよびエーテル、例えば酢酸セルロース、アセト酪
酸セルロース、メチルセルロース、エチルセルロース;
ポリビニルブチラル、ポリビニルホルマル、環化ゴム、
ポリエーテル、例えばポリエチレンオキシド、ポリプロ
ピレンオキシド、ポリテトラヒドロフラン;ポリスチレ
ン、ポリカルボネート、ポリウレタン、塩素化ポリオレ
フィン、塩化ポリビニル、塩化ビニル/塩化ビニリデン
のコポリマー、塩化ビニリデンとアクリロニトリル、メ
タクリル酸メチルおよび酢酸ビニルとのコポリマー、ポ
リ酢酸ビニル、コポリ(エチレン/酢酸ビニル)、ポリ
カプロラクタムおよびポリ(ヘキサメチレンアジパミ
ド)のようなポリマー、ポリ(エチレングリコールテレ
フタレート)およびポリ(ヘキサメチレングリコールス
クシネート)のようなポリエステルである。非光重合性
フィルム形成成分との混合物においても不飽和化合物を
使用できる。これらの成分は物理的に乾燥されたポリマ
ーであるか、またはそれらの有機溶媒中溶液、例えばニ
トロセルロースまたはアセト酪酸セルロースであってよ
い。光重合性不飽和モノマーは、遊離ラジカルイオン硬
化性ブレンド、例えば遊離ラジカルカチオン硬化性ブレ
ンドの成分であり得る。熱および光誘導性硬化サイクル
の両方を受ける系、たとえば粉末塗料、積層体、ある種
の接着剤および相似被覆に使用されるものもまた重要で
ある。
【0066】プレポリマーとポリ不飽和モノマーの混合
物であって付加的に更なる不飽和モノマーを含むもの
は、しばしばペイント系に使用される。本方法における
プレポリマーは第一にペイントフィルムの性質を決定
し、これを変化させることにより、当業者は硬化フィル
ムの性質に影響を与えることができる。ポリ不飽和モノ
マーは、ペイントフィルムを不溶性にする架橋剤として
作用する。モノ−不飽和モノマーは、酸とともに反応希
釈剤として作用し、その粘度は溶媒を使用する必要がな
いほど低い。更に、硬化組成物の性質、例えば硬化速
度、架橋密度および表面特性はモノマーの選択に依存す
る。不飽和ポリエステル樹脂は通常、モノ−不飽和モノ
マー、好ましくはスチレンと一緒に二成分系で使用され
る。電子に富んだ/電子の少ない二成分モノマー系は、
しばしば厚い着色塗料において使用される。例えば、ビ
ニルエーテル/不飽和ポリエステル系が粉末塗料に使用
され、そしてスチレン/不飽和ポリエステル系はゲルコ
ートに使用される。好ましい方法は、エチレン系不飽和
重合性化合物が(i)少なくとも一種のオリゴマー化合
物;および(ii)少なくとも一種のモノマー;の混合
物である方法である。興味深い方法は、エチレン系不飽
和重合性化合物が(i)不飽和ポリエステル、特にマレ
イン酸、フマル酸および/またはフタル酸および一種も
しくは一種より多くのジオールから製造されたものであ
って、500ないし3000の分子量を有するもの;な
らびに(ii)アクリレート、メタクリレートもしくは
スチレンまたはそれらの組み合わせ;の混合物である方
法である。また、重要な方法は、エチレン系不飽和重合
性化合物が(i)不飽和ポリエステル;および(ii)
アクリレートもしくはメタクリレートまたはそれらの組
み合わせ;の混合物である方法である。他の興味深い方
法は、エチレン系不飽和重合性化合物が(i)不飽和ポ
リアクリル酸エステル;および(ii)アクリレートも
しくはメタクリレートまたはそれらの組み合わせ;の混
合物である方法である。
【0067】化合物の合成 本発明の化合物は、ニトロキシル化合物により捕捉され
る炭素中心基を製造するために、水素化トリブチル錫お
よびハロゲン置換アルコールの反応により製造され得
る。本化合物はまた、N−オキシル立体障害性アミン
と、アルコールの存在下で過エステルまたはジアルキル
過酸化物の光化学的または熱科学的分解により生じる炭
素中心基とをカップリング化することにより製造され得
る。上述に記載された架橋化合物は、2つのニトロキシ
ル基が同じ溶媒分子と結合した場合、特に溶媒の量が減
少した場合に形成され得る。本化合物の好ましい製造方
法は、N−オキシル立体障害性アミンと、金属イオン、
例えばFe2+、Fe3+、Cu2+またはCu+の水溶液ま
たはアルコール溶液および過酸化物、例えば過酸化第三
ブチルまたは過酸化水素を、アルコール溶媒の存在下、
20ないし80℃で混合することにより生成した炭素中
心基とを反応させることである。特に有効なものは、塩
化第一鉄、塩化第二鉄または硫酸第一鉄、好ましくは塩
化第一鉄、または塩化第二鉄と過酸化水素とを組み合わ
ることである。金属塩の溶解性を高めるために、または
反応温度で固体であるアルコールを溶解するために、反
応の開始時にアルコールに水を添加してもよい。2,
2’−ジピリジル、2,2’:6’,2”−ターピリジ
ルのような配位子を反応混合物に添加することもでき
る。時々、2つのニトロキシル基が同じ溶媒分子に結合
して、前述に列挙された式のいくつかに記載の架橋性化
合物が製造され得る。架橋性化合物の形成は、溶媒量が
減少された場合、より好適である。本発明のヒドロキシ
置換N−アルコキシ化合物の幾つかは、単官能性または
二官能性エステル、酸もしくは酸塩化物またはイソシア
ネートと反応して重合性エステルまたはウレタン誘導体
を形成し得る。
【0068】従って、本発明のもう一つの目的は次式I
【化40】 (式中、G1およびG2は独立して炭素原子数1ないし4
のアルキル基を表すか、またはG1およびG2は一緒にな
ってペンタメチレン基を表し;Tは立体障害性アミン窒
素原子およびG1およびG2により置換された第四炭素原
子2つを含む5ないし6員環となるために必要とされる
二価の有機基を表し;Eは(b+1)価の炭素原子数2
ないし18のアルキレン基、炭素原子数3ないし19の
アルケニレン基、炭素原子数5ないし12のシクロアル
キレン基;炭素原子数5ないし12のシクロアルケニレ
ン基またはフェニル基により、もしくは炭素原子数1な
いし4のアルキル基1ないし2個により置換されたフェ
ニル基により置換された炭素原子数2ないし4のアルキ
レン基を表し;そしてbは1,2または3であり;ただ
し、bはEにおける飽和炭素原子数を超えることはでき
ず、そしてbは2または3である場合、それぞれのヒド
ロキシル基はEの異なる炭素原子に結合している。)で
表されるN−(ヒドロキシアルコキシ)置換立体障害性
アミンを合成する方法であって;該方法は、過酸化物ま
たは有機ヒドロ過酸化物および触媒量の金属塩または金
属配位子錯体の存在下で次式(V)
【化41】 で表されるN−オキシル立体障害性アミンと次式(V
I)
【化42】 で表されるアルコールとを反応させることからなる。
【0069】イー.ジー.ロザントセブ(E. G. Rozants
ev)等による Synthesis, 1971, 192に記載されるように
式(V)で表されるN−オキシル化合物は相当するN−
H立体障害性アミンと過酸化水素およびタングステン酸
ナトリウムとの反応;あるいは米国特許第4,691,015号
に開示されたようにヒドロ過酸化第三ブチルおよびモリ
ブデン(VI)との反応により製造され得る。特に、本
方法は、式(V)で表されるN−オキシル化合物1モル
当たり、式(VI)で表されるアルコール5ないし10
0モル、過酸化水素または有機ヒドロ過酸化物1ないし
15モルおよび金属塩もしくは金属配位子錯体0.00
1ないし0.5モルの混合物の反応を包括するものであ
る。反応は好ましくは20ないし100℃の範囲の温度
で行われる。アルコールは反応物として、また反応溶媒
としての2つの機能を提供し得る。アルコールが、本方
法において反応性である炭素−水素結合の非等量を含む
場合、生成物の混合物が得られる。例えば、第三アミル
アルコールでは3種の異なる反応生成物が得られるのに
対して、第三ブチルアルコールではたった一種の生成物
が得られる。反応温度でアルコールが固体である場合、
または金属塩もしくは金属配位子錯体が非常にアルコー
ルに不溶である場合、共溶媒を使用することができる。
代表的な共溶媒は水、メタノールおよびエチレングリコ
ールである。本方法では主に過酸化物を基準として化学
量論的量より少ない量で、周期表第IVA族、第VA
族、第VIIA族、第VIIIA族または第IB族から
選択された金属(遷移金属,これらの族における最低量
の金属は、Ti、V、Mn、Fe、Co、Ni、Cuで
ある。)による遷移金属塩または金属配位子錯体が使用
されている。鉄(II)、鉄(III)、銅(I)およ
び銅(II)が最も効果的な触媒である。上記金属は、
塩化金属塩または硫酸金属塩のような単純な塩の形態で
も、酢酸のような有機酸の金属塩の形態でも、または周
期表第IA族または第IIA族からのカチオンも含み得
る金属オキシド、例えばメタバナジン酸ナトリウムの形
態でもよい。上記金属は、2,2’−ジピリジル、エチ
レンジアミン四酢酸またはその二ナトリウム塩、トリフ
ェニルホスフィンオキシド、またはアセチルアセトンの
アニオンのような配位子により錯体化されてもよい。こ
れらの金属配位子錯体は市販されており、金属塩と配位
子とを混合することにより直ちに形成され得る。配位子
の量は、その酸化段階を基準とした上記金属を完全に錯
体化するのに要求される量より少なくて良い。金属塩ま
たは金属配位子錯体をシリカゲルのような支持固体に結
合して回収および再利用することもできる。
【0070】鉱物酸またはスルホン酸を、ニトロキシ部
分1モルに対して1モル以上に相当する量で反応混合物
に添加してもよい。本方法は空気中でも、または窒素も
しくはアルゴンのような不活性雰囲気中でも実行され得
る。本方法には幾つかの変法がある。一つの変法には、
N−オキシル立体障害性アミン、アルコールおよび共溶
媒(所望により)および酸(所望により)ならびに金属
塩または金属配位子錯体の混合物であって反応のために
所望の温度まで高められたものに過酸化水素または有機
ヒドロ過酸化物水溶液を添加することが含まれる。過酸
化物添加の速度を調節することにより、そして/または
加熱もしくは冷却浴を使用することにより、適当な温度
を保つ。過酸化物を添加した後、式(V)で表される出
発原料のN−オキシル化合物が消滅するまで、または式
(IV)で表される化合物に転換されなくなるまで反応
混合物を撹拌する。薄層クロマトグラフィー、ガスクロ
マトグラフィーまたは液体クロマトグラフィーにより反
応を最良に監視する。反応進行中に金属塩または金属配
位子錯体の追加分を添加することも可能である。最初の
過酸化物を反応混合物に添加した後、更なる過酸化物を
滴下して反応を完了させる。本方法の二つ目の変法は、
過酸化物およびニトロキシル化合物の分離溶液を、アル
コール、共溶媒(所望により)、酸(所望により)およ
び金属塩または金属配位子錯体の混合物に同時に添加す
る方法である。ニトロキシル化合物は水、または反応に
使用されるアルコール溶媒に溶解され得る。過酸化物添
加開始の前にニトロキシル化合物の幾つかを反応混合物
に導入してもよく、過酸化物添加完了前に全てのニトロ
キシル化合物を添加するべきである。
【0071】本方法の他の変法には、過酸化物の分離溶
液および金属塩または金属配位子錯体の水またはアルコ
ール性溶液を、ニトロキシル化合物、アルコール、共溶
媒(所望により)および酸(所望により)の混合物に同
時に添加することが含まれる。過酸化物添加の前に金属
の幾つかを反応混合物中に導入してよい。もう一つの本
方法の他の変法は、過酸化物の分離溶液、ニトロキシル
化合物の水またはアルコール性溶液および金属塩または
金属配位子錯体の水またはアルコール性溶液を、アルコ
ール、共溶媒(所望により)および酸(所望により)の
混合物に同時添加することによる方法である。過酸化物
添加開始の前に、ニトロキシル化合物および/または金
属塩もしくは金属配位子錯体の一部を反応混合物に導入
することができる。過酸化物添加完了前に全ニトロキシ
ル化合物を添加するべきである。反応に酸を使用する場
合、反応の開始時に酸を一部で添加するか、または酸の
一部を反応開始時に添加して反応進行中に残りを添加す
るか;あるいは全ての酸を反応進行中に添加してもよ
い。金属塩を溶液として反応進行中に添加する場合、酸
の一部または全てを金属塩と混合してもよい。金属配位
子錯体を直ちに製造し、ニトロキシル化合物と接触する
前に、金属塩および配位子は最も効率的に混合される。
反応の終了時、いずれかの生成物の単離の前に、残渣の
過酸化物を注意深く分解するべきである。
【0072】好ましい方法 式(IV)および(V)においてG1およびG2は好まし
くはメチル基を表す。Tは好ましくは2−ヒドロキシ−
1,3−プロパンジイル基または2−オキソ−1,3−
プロパンジイル基を表す。bが1である場合、−E−
(OH)は好ましくは2−メチル−2−プロパノール
(=第三ブチルアルコール)、2−プロパノール、2,
2−ジメチル−1−プロパノール、2−メチル−2−ブ
タノール、エタノール、1−プロパノール、1−ブタノ
ール、1−ペンタノール、1−ヘキサノール、1−ノナ
ノール、1−デカノール、1−ドデカノール、1−オク
タデカノール、2−ブタノール、2−ペンタノール、2
−エチル−1−ヘキサノール、シクロヘキサノール、シ
クロオクタノール、アリルアルコール、フェネチルアル
コールまたは1−フェニル−1−エタノールから形成さ
れた炭素中心基を表し;そして最も好ましくはE−(O
H)は2−メチル−2−プロパノール(=第三ブチルア
ルコール)またはシクロヘキサノールから形成さる。b
が2である場合、−E−(OH)2は好ましくは1,2
−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,
2−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,2
−ジメチル−1,3−プロパンジオール、2,5−ジメ
チル−2,5−ヘキサンジオール、1,2−シクロヘキ
サンジオール、1,3−シクロヘキサンジオールまたは
1,4−シクロヘキサンジオールから形成された炭素原
子中心ラジカルまたはジラジカルを表し;そして最も好
ましくはE−(OH)2は1,4−ブタンジオール、
2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、1,2
−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキサンジ
オールまたは1,4−シクロヘキサンジオールから形成
さる。bが3である場合、−E−(OH)3は1,1,
1−トリス(ヒドロキシメチル)メタン、2−エチル−
2−(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオー
ル、1,2,4−ブタントリオールまたは1,2,6−
ヘキサントリオールから形成された炭素原子中心ラジカ
ルまたはジラジカルを表し;そして最も好ましくはE−
(OH)3は1,1,1−トリス(ヒドロキシメチル)
メタンまたは2−エチル−2−(ヒドロキシメチル)−
1,3−プロパンジオールから形成さる。bは好ましく
は1または2;最も好ましくは1である。本方法の好ま
しい生成物は、上述の式(1)ないし(30)で表され
る化合物である。好ましい過酸化物は、過酸化水素、尿
素および過酸化水素の付加化合物、ヒドロ過酸化第三ブ
チル、ヒドロ過酸化第三アミルおよびヒドロ過酸化クメ
ンである。より好ましくは、過酸化物は過酸化水素なら
びに尿素および過酸化水素の付加化合物であり、最も好
ましくは過酸化水素である。過酸化水素は15ないし5
0重量%の水溶液であり、好ましくは約30ないし50
重量%の水溶液である。好ましくは、金属は周期表の第
IVA族、第VA族、第VIIA族、第VIIIA族お
よび第IB族から選択される。より好ましくは、鉄(I
I)、鉄(III)、銅(I)、銅(II)、コバルト
(II)、コバルト(III)、マグネシウム(I
I)、マグネシウム(III)、バナジウム(II)、
バナジウム(III)、セリウム(III)およびチタ
ン(III)である。最も好ましくは鉄(II)、鉄
(III)、銅(I)および銅(II)である。
【0073】好ましくは、上述の金属の対イオンはクロ
リド、スルフェート、アセチルアセトネート(aca
c)、アセトネート、シトレート、オキサレート、ニト
レート、パークロレート、シアニド、ヒドロキシド、ホ
スフェート、ピロホスフェートおよびオキシドである。
上記金属のための配位子は、好ましくは2,2’ジピリ
ジル、2,2’:6,2”−ターピリジル、1,10−
フェナントロリン、エチレンジアミン四酢酸、エチレン
ジアミン四酢酸二ナトリウム塩、ピリジン、ピコリン
酸、2−ピラジンカルボン酸、アニリンまたは置換アニ
リンと1,2−ジケトン、例えば2,3−ブタンジオン
との反応から形成された芳香族ジイミン、ならびにトリ
フェニルホスフィンオキシドである。好ましい金属塩
は、塩化第一鉄、塩化第二鉄、アセチル酢酸第二鉄、リ
ン酸第二鉄、ピロリン酸第二鉄、リン酸第一鉄、硫酸第
一鉄、硫酸第二鉄、酢酸第一鉄、クエン酸第二鉄、オキ
サル酸第一鉄、オキサル酸第二鉄、硝酸第二鉄、ペルク
ロロ第一鉄、ペルクロロ第二鉄、塩化第一銅、塩化第二
銅、硫酸第一銅、塩化マグネシウム、メタバナジン酸ナ
トリウム、塩化第一チタン、塩化バナジウム(II)およ
び塩化バナジウム(III)である。最も好ましい金属塩
は塩化第一鉄、塩化第二鉄、アセチル酢酸第二鉄、リン
酸第二鉄、ピロリン酸第二鉄、リン酸第一鉄、硫酸第一
鉄、硫酸第二鉄および硫酸第二銅である。好ましい金属
−配位子錯体は、鉄(II)、鉄(III)、銅(I)または
銅(II)塩および2,2’−ジピリジル、トリフェニル
ホスフィンオキシド、エチレンジアミンテトラ酢酸また
はエチレンジアミンテトラ酢酸二ナトリウム塩からのも
のである。最も好ましくは、金属−配位子錯体は、塩化
第一鉄または塩化第二鉄および2,2’−ジピリジルか
らのものである。
【0074】好ましい酸は、塩酸、硫酸、メタンスルホ
ン酸、オキサル酸、トリフルオロ酢酸、ポリリン酸およ
びリン酸であり;最も好ましくは、酸はメタンスルホン
酸、ポリリン酸またはリン酸である。本方法のためのア
ルコール溶媒の好ましい量は、アルコール反応物および
立体障害性アミンニトロキシド化合物中の反応性水素原
子の相対的な数に、ある程度まで依存する。代表的に
は、ニトロキシル部分1モル当たり溶媒5ないし100
モルの比率で、好ましくはニトロキシル部分1モル当た
り10ないし50モルの比率で、最も好ましくはニトロ
キシル部分1モル当たり10ないし30モルの比率で反
応を行う。共溶媒を存在させてもよく、好ましくは水、
メタノール、エチレングリコール、またはそれらの混合
物から選択される。水素原子または有機ヒドロ過酸化物
の好ましい量は、ニトロキシル部分1モル当たり1ない
し20モルであり、より好ましい量はニトロキシル部分
1モル当たり1ないし5モルであり、最も好ましい量は
ニトロキシル部分1モル当たり1ないし3である。金属
塩または金属−配位子錯体の好ましい量は、ニトロキシ
ル部分1モル当たり0.001ないし0.5モル当量で
あり、ニトロキシル部分1モル当たり金属塩または金属
−配位子錯体0.001ないし0.05モルの比率が最
も好ましい。本方法において酸を使用する場合、酸の好
ましい量はニトロキシル部分1モル当たり0.01ない
し1モル当量であり、ニトロキシル部分1モル当たり酸
0.01ないし0.5モルの比率が最も好ましい。反応
は通常、20ないし100℃、好ましくは60ないし1
00℃で行われる。
【0075】
【実施例】以下の実施例は、説明する目的のためだけで
あり、本発明をいかなる意味においても限定するために
解釈されるべきものではない。室温とは、20ないし2
5℃の範囲の温度を表す。 略語: v 体積部 w 重量部1 Hnmr 1Hの核磁気共鳴(NMR) m/z 質量分光測定(原子単位) amu 分子量,g/モル(原子単位) 実施例P1ないしPには、本発明の化合物の新規製造方
法を説明する。実施例P1は本方法における塩化第二鉄
の使用を説明する。実施例P1 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 第三−ブチルアルコール 20mlと混合した50%過
酸化水素水溶液 9.4g(140ミリモル)の溶液
を、45ないし50℃で4時間かけて4−ヒドロキシ−
1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン 3.44g(20.0ミリモル)、無水塩化第二鉄
0.125g(0.77ミリモル)、第三−ブチルアル
コール 30mlおよび水 10mlの混合物に添加す
る。次いで、温度を45ないし50℃に19時間保つ。
ガスクロマトグラフィー分析により、1%より少ない出
発原料のニトロキシル化合物が存在することが示され
る。実施例P2に支持固体上の金属触媒の再生について
示す。
【0076】実施例P2 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 2,2’−ジピリジル(0.16g,1.0ミリモル)
およびシリカゲル上5%塩化第二鉄2.54g(0.8
0ミリモル)を、45℃に加熱した第三−ブチルアルコ
ール 30ml中で一緒に撹拌する。上記混合物に4−
ヒドロキシ−1−オキシル−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン 3.44g(20.0ミリモル)およ
び水 10mlを添加する。50%過酸化水素水溶液
9.4g(138ミリモル)と第三−ブチルアルコール
20mlとを混合した溶液を上記反応混合物に4時間か
けて45ないし50℃で添加する。温度を45ないし5
0℃に30分間保つ。ガスクロマトグラフィー分析によ
り、出発原料のニトロキシル化合物が完全に反応し、9
0%より多い表題の化合物が形成されることが示され
る。ろ過によりシリカゲルを分離し、そして回収された
シリカゲルを使用して上記実験を繰り返す。その直後、
全ての過酸化物を反応混合物に4.5時間の間で添加す
ると、ガスクロマトグラフィーにより出発原料のニトロ
キシル化合物36%が依然存在することが示される。反
応混合物を45ないし50℃で更に19時間加熱した後
には、出発原料のニトロキシル化合物5%だけが依然存
在する。実施例P3 4−ヒドロキシ−1−オキシル−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジンとイソプロピルアルコールとの反応 2,2’−ジピリジル(0.156g,1ミリモル)を
40℃でイソプロピルアルコール 30ml中塩化第一
鉄四水和物 0.20g(1ミリモル)の混合物に添加
する。この混合物に4−ヒドロキシ−1−オキシル−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 3.44g
(20ミリモル)および水10mlを添加する。イソプ
ロピルアルコール 20ml中50%過酸化水素水溶液
9.4g(138ミリモル)の溶液を上記混合物に7時
間かけて40ないし45℃で添加する。上記粗反応混合
物を冷却し、水素化ホウ素ナトリウム0.5gと反応さ
せる。ガスクロマトグラフィー/質量分光測定分析によ
り、反応混合物の主成分が4−ヒドロキシ−1−(2−
ヒドロキシプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン(m/z=231)であることが示され
る。
【0077】実施例P4 1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−オンと第三−アミルアルコールとの反応 2,2’−ジピリジル(0.078g,0.50ミリモ
ル)を25℃で第三−アミルアルコール 150ml中
塩化第一鉄四水和物 0.99g(5.0ミリモル)に
添加する。この混合物に塩化テトラブチルアンモニウム
0.2gおよび1−オキシル−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−オン 17.2g(101ミ
リモル)を添加する。50%過酸化水素水溶液 29.
5g(434ミリモル)の溶液を上記混合物に3時間か
けて25ないし30℃で添加する。亜硫酸ナトリウム水
溶液を添加し、過酸化物を分解する。酢酸エチルを使用
して上記反応混合物を完全に抽出し、オレンジ色油状物
23.4gを得る。ガスクロマトグラフィー/質量分光
測定分析により、上記オレンジ色油状物には3種の主反
応生成物がほぼ2:2:1の比率(面積%)で含まれる
ことが示される。3種の生成物は出発原料のニトロキシ
ル化合物と第三−アミルアルコールから形成されるそれ
ぞれの可能な炭素基との反応からなるものである。実施例P5 1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−オンと1−ブタノールとの反応 実施例P4の手順を、第三−アミルアルコールの代わり
にn−ブチルアルコール 150mlを使用して繰り返
す。ガスクロマトグラフィー/質量分光測定分析によ
り、生成物混合物の成分3種は、出発原料のニトロキシ
ル化合物と1−ブタノールから脱水素化により形成され
る基との反応に関することが示される。
【0078】実施例P6 1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−オンとネオペンチルグリコールとの反応 実施例P4の手順を、第三−アミルアルコールの代わり
に2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール(=ネ
オペンチルグリコール) 400mlと水 55mlの混
合物を使用して繰り返す。反応混合物の仕上げにより茶
色油状物14.0gを得る。実施例P7 1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−オンと2−オクタノールとの反応 実施例P4の手順を、第三−アミルアルコールの代わり
に2−オクタノール150mlの混合物を使用して繰り
返す。過酸化物を6時間かけて25ないし30℃で添加
し、反応混合物を一晩、室温で撹拌する。反応混合物の
仕上げによりオレンジ色油状物19.4gを得る。ガス
クロマトグラフィー/質量分光測定分析により、生成物
混合物の成分5種は、出発原料のニトロキシル化合物と
2−オクタノールから脱水素化により形成される基との
反応に関することが示される。実施例P8−P12に、
本方法における種々の鉄塩を伴う鉱物酸の使用について
示す。
【0079】実施例P8 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 水 40mlに溶解された4−ヒドロキシ−1−オキシ
ル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 17.
2g(100ミリモル)の溶液および50%過酸化水素
水溶液25.0g(0.37モル)の四分の三を同時
に、3時間かけて40℃で、硫酸第一鉄六水和物1.1
2g(4.0ミリモル)、水 25ml、98%硫酸
0.5mlおよび第三−ブチルアルコール200mlの
混合物に添加する。ニトロキシル添加の後、硫酸第一鉄
六水和物0.145g(0.5ミリモル)、98%硫酸
0.1mlおよび水 1ないし2mlを反応混合物に添
加する。上記過酸化物溶液の残りの四分の一を1時間か
けて40℃で添加する。1時間後、50%過酸化水素水
溶液2.9g(40ミリモル)の溶液を反応混合物に滴
下する。更に1.3時間後、硫酸第一鉄六水和物0.1
4g(0.5ミリモル)、98%硫酸 0.15mlお
よび水 1ないし2mlの溶液を添加する。上記混合物
を更に40分間40℃で撹拌する。過酸化物を亜硫酸ナ
トリウムにより分解した後、反応混合物を水酸化ナトリ
ウムおよび水素化ホウ素ナトリウムにより処理し、濃縮
する。酢酸エチルに残渣を溶解し、シリカゲルを通し、
白色結晶の表題の化合物20.5g(84%収率)を得
る。実施例P9 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 水75mlに溶解した4−ヒドロキシ−1−オキシル−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン34.5g
(200ミリモル)の溶液および50%過酸化水素水溶
液49.5g(0.73モル)を同時に7時間かけて4
0℃で、塩化第一鉄四水和物1.61g(8.1ミリモ
ル)、水50ml、37%塩酸1.6mlおよび第三−
ブチルアルコール390mlの混合物に添加する。添加
の約4時間後、塩化第一鉄四水和物0.22g(1.1
ミリモル)、37%塩酸0.2mlおよび水1ないし2
mlの溶液を上記反応混合物に添加する。反応混合物を
一晩室温で撹拌する。次いで、反応混合物を40℃で加
熱しながら塩化第一鉄四水和物0.11g(0.55ミ
リモル)、37%塩酸0.1mlおよび水1ないし2m
lの溶液ならびに50%過酸化水素水溶液5.8g(8
5ミリモル)を添加することにより反応を完了させる。
反応混合物をろ過して固体を除去し、亜硫酸ナトリウム
により抑制し、水酸化ナトリウムおよび水素化ホウ素ナ
トリウムにより処理し、濃縮する。酢酸エチルに残渣を
溶解し、シリカゲルを通し、白色結晶として表題の化合
物42.6g(87%収率)を得る。
【0080】実施例P10 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 水50mlに溶解した4−ヒドロキシ−1−オキシル−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン17.2g
(100ミリモル)の溶液および50%過酸化水素水溶
液25.3g(0.37モル)を同時に3ないし3.5
時間かけて40℃で、塩化第二鉄六水和物0.27g
(1.0ミリモル)、水25ml、37%塩酸1.1m
lおよび第三−ブチルアルコール200mlの混合物に
添加する。添加の約2時間後、37%塩酸0.5mlを
上記反応混合物に添加する。過酸化物を完全に添加した
後、37%塩酸1.2mlを添加し、反応混合物を3.
5時間、40ないし50℃で加熱する。反応混合物を一
晩室温で撹拌する。反応混合物を45℃で5.5時間加
熱しながら、37%塩酸0.3mlの2部を添加するこ
とにより反応を完了させる。実施例P9に記載されたよ
うに仕上げを行い、白色結晶として表題の化合物21.
5g(88%収率)を得る。ガスクロマトグラフィーに
より、生成物は96%より高い純度を有することが示さ
れる。実施例P11 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 水40mlに溶解した4−ヒドロキシ−1−オキシル−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン17.2g
(100ミリモル)の溶液および50%過酸化水素水溶
液25.0g(0.37モル)の四分の三を同時に2.
5時間かけて40℃で、アセチル酢酸第二鉄1.46g
(4.1ミリモル)、水25ml、98%硫酸0.5m
lおよび第三−ブチルアルコール200mlの混合物に
添加する。添加の約2時間後、37%塩酸0.5mlを
上記反応混合物に添加する。ニトロキシルを添加した
後、アセチル酢酸第二鉄0.18g(0.5ミリモル)
を反応混合物に添加する。残りの四分の一の過酸化物溶
液を1時間かけて40℃で添加する。2時間の加熱後、
ガスクロマトグラフィーにより、反応混合物中に10%
より少ないニトロキシル化合物が残ることが示される。
硫酸(0.3ml)および50%過酸化水素水溶液4.
9g(72ミリモル)を上記反応混合物に40℃で添加
し、そして反応混合物を一晩室温で撹拌する。実施例P
9に記載されたように仕上げを行い、白色結晶として表
題の化合物18.1g(74%収率)を得る。
【0081】実施例P12 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 実施例P11の手順を硫酸の添加なしに繰り返した場
合、1.5時間の過酸化物の添加後、出発原料のニトロ
キシル化合物69%が残る。これは実施例P11に示さ
れたように匹敵する時間で10%ニトロキシル化合物だ
けが残る結果と比較される。実施例P13 1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オン 50%過酸化水素水溶液23.6g(347ミリモル)
を7.5時間かけて1−オキシル−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン−4−オン17.0g(100ミ
リモル)、塩化第一鉄四水和物0.994g(5ミリモ
ル)、37%塩酸1ml、第三−ブチルアルコール36
0mlおよび水120mlの混合物に添加する。反応物
を塩化ナトリウムで飽和させ、第三−ブチルアルコール
で水層を抽出する。収集された有機層を濃縮し、オレン
ジ色の油状物とする。上記油状物を塩化メチレンに溶解
し、4:1(v/v)のヘキサン:酢酸エチルによりシ
リカゲル上で閃光クロマトグラフィーにより精製する。
得られた黄色油状物を結晶化し、57ないし60℃で融
解する白色固体8.3gを得る。単離された生成物をガ
スクロマトグラフ分析器に射出したところ、表題の化合
物の実際の試料と同じ保持時間を有する。実施例P1
4、P15およびP16には、次式(IV)
【化43】 で表される種々の配位子が実施例P13の化合物の形成
に及ぼす効果を説明する。
【0082】実施例P14 1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オン 塩化第一鉄四水和物0.994g(5ミリモル)および
第三−ブチルアルコール150mlの混合物に、35℃
で式(IV)でXが水素原子を表すN,N’−(1,2
−ジメチル−1,2−エタンジイリデン)ビス(ベンゼ
ンアミン)1.18g(5.0ミリモル)および1−オ
キシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4
−オン17.0g(100ミリモル)を同時に添加す
る。第三−ブチルアルコール60mlと混合した50%
過酸化水素水溶液47.5g(700ミリモル)の溶液
を8時間かけて35ないし40℃で上記混合物に添加す
る。更に16時間、40℃で反応物を撹拌する。ガスク
ロマトグラフィー分析により、4%より少ない出発原料
のニトロキシル化合物が存在することが示される。ろ過
により固体を除去し、ろ液を亜硫酸ナトリウム水溶液と
反応させて過剰の過酸化物を分解する。反応混合物を酢
酸エチルで完全に抽出し、濃縮後、ガスクロマトグラフ
ィーを基準として、93%より多い表題の化合物を含む
粗生成物21.4gを得る。実施例P15 1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オン 式(IV)でXが水素原子を表すN,N’−(1,2−
ジメチル−1,2−エタンジイリデン)ビス(ベンゼン
アミン)の代わりに、式(IV)でXがメトキシ基を表
すN,N’−(1,2−ジメチル−1,2−エタンジイ
リデン)ビス(4−メトキシベンゼンアミン)1.48
g(5ミリモル)を使用して実施例P14を繰り返す。
ガスクロマトグラフィー分析により、反応時間の最後に
3%の出発原料のニトロキシル化合物が存在することが
示される。仕上げの後、ガスクロマトグラフィーにより
示されたように、97%の表題の化合物を含むオレンジ
色油状物17.7gを得る。
【0083】実施例P16 1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オン 式(IV)でXが水素原子を表すN,N’−(1,2−
ジメチル−1,2−エタンジイリデン)ビス(ベンゼン
アミン)の代わりに、式(IV)でXが塩素原子を表す
N,N’−(1,2−ジメチル−1,2−エタンジイリ
デン)ビス(4−クロロベンゼンアミン)5.0ミリモ
ルを使用して実施例P14を繰り返す。実施例P17 4−ベンゾイルオキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メ
チルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン 第三−ブチルアルコール50mlと混合した50%過酸
化水素水溶液18.4g(0.27モル)の溶液を2時
間かけて4−ベンジルオキシ−1−オキシル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン24.9g(0.09
0モル)、塩化第一鉄四水和物7.13g(0.036
モル)、ピコリン酸3.7g(0.030モル)および
第三−ブチルアルコール150mlの混合物に60℃で
添加する。過酸化物添加が完了した後、反応温度を60
℃に5時間保つ。反応混合物をろ過して固体を除去し、
ろ液を10%亜硫酸ナトリウム溶液1リットルとともに
30分間撹拌して過剰の過酸化物を分解する。水溶液を
塩化メチレンにより3回抽出し、収集された有機層を無
水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、最後に濃縮してオレ
ンジ色油状物とする。4:1(v/v)のヘキサン:酢
酸エチルによるシリカゲル上で閃光クロマトグラフィー
により精製することにより、コハク色油状物12.0g
を得る。NMRおよび質量分光測定分析により、上記生
成物が表題の化合物であることを確認する。実施例P1
8に、実施例P17からピコリン酸を省略する影響を示
す。
【0084】実施例P18 4−ベンゾイルオキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メ
チルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン 第三−ブチルアルコール25mlと混合した50%過酸
化水素水溶液20.4g(0.30モル)の溶液を4−
ベンゾイルオキシ−1−オキシル−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン27.6g(0.10モル)、塩
化第一鉄四水和物7.13g(0.036モル)および
第三−ブチルアルコール115mlの混合物に40℃で
3時間かけて添加する。過酸化物添加が完了した後、1
2時間、反応温度を40℃に保つ。粗反応混合物をシリ
カゲル上で閃光クロマトグラフィーにより精製すること
により、表題の化合物16.2gを得る。実施例P19 ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−イル)セバケートとネオペンチルアルコ
ールとの反応 実施例P18の手順に従って、ネオペンチルアルコール
中ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル)セバケートと塩化第一鉄の混合
物に過酸化水素水溶液を添加する。実施例P20 4−ヒドロキシ−1−オキシル−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジンとネオペンチルグリコールとの反応 実施例P18の手順に従って、ネオペンチルグリコール
中4−ヒドロキシ−1−オキシル−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジンと塩化第一鉄の混合物に過酸化水
素水溶液を添加する。
【0085】実施例P21 4−オクタデカノイルオキシ−1−オキシル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジンと第三−アミルアルコ
ールとの反応 実施例P18の手順に従って、第三−アミルアルコール
中4−オクタデカノイルオキシ−1−オキシル−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジンと塩化第一鉄の混
合物に過酸化水素水溶液を添加する。実施例P22 4−オクタデカノイルオキシ−1−オキシル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジンと第三−ブチルアルコ
ールとの反応 実施例P18の手順に従って、第三−ブチルアルコール
中4−オクタデカノイルオキシ−1−オキシル−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジンと塩化第一鉄の混
合物に過酸化水素水溶液を添加する。実施例P23 4−ベンゾイルオキシ−1−オキシル−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジンとプロピレングリコールとの
反応 実施例P18の手順に従って、プロピレングリコール中
4−ベンゾイルオキシ−1−オキシル−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジンと塩化第一鉄四水和物の混合
物に過酸化水素水溶液を添加する。実施例P24 1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−オンとトリメチレングリコールとの反応 実施例P18の手順に従って、トリメチレングリコール
中1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−オンと塩化第一鉄四水和物の混合物に過酸化
水素水溶液を添加する。
【0086】実施例P25 ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−イル)セバケートと2−プロパノールと
の反応 実施例P18の手順に従って、2−プロパノール中ビス
(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル)セバケートと塩化第一鉄四水和物の混
合物に過酸化水素水溶液を添加する。実施例P26 4−ベンゾイルオキシ−1−オキシル−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジンと1,4−ブタンジオールと
の反応 実施例P18の手順に従って、1,4−ブタンジオール
中4−ベンゾイルオキシ−1−オキシル−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジンと塩化第一鉄四水和物の混
合物に過酸化水素水溶液を添加する。実施例P27 4−ヘキシルオキシ−1−オキシル−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジンとピナコールとの反応 実施例P18の手順に従って、ピナコール中4−ヘキシ
ルオキシ−1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジンと塩化第一鉄四水和物の混合物に過酸化水
素水溶液を添加する。実施例P28 4−ヒドロキシ−1−オキシル−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジンと2−エチル−1−ヘキサノールと
の反応 実施例P18の手順に従って、2−エチル−1−ヘキサ
ノール中4−ヒドロキシ−1−オキシル−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジンと塩化第一鉄四水和物の混
合物に過酸化水素水溶液を添加する。実施例P38ない
しP47に、本方法における種々の金属の効果を示す。
【0087】実施例P38 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 35ないし45℃に保たれた金属塩、所望により酸、水
25mlおよび第三−ブチルアルコール200mlの混
合物に、50%過酸化水素水溶液を一時間あたり約10
0ミリモルの速度で添加し、そして同時に水40ないし
45mlに溶解した4−ヒドロキシ−1−オキシル−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン17.2g
(100ミリモル)の溶液を一時間あたり約35ないし
50ミリモルの速度で添加する。全ての反応物を添加し
た後、反応混合物を35ないし45℃に保ち、そして幾
つかの場合、反応混合物を一晩室温で撹拌する。反応を
ガスクロマトグラフィーにより監視する。結果を以下の
表にまとめる。表I 過酸化水素および種々の金属を使用した4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ −2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの形成金属a モル% a モル% H2O2 b モル 収率 c CoCl2 4% HCl 10% 2.9 3% MnCl2 11% HCl 10% 3.6 16% NaVO3 4% なし 1.5 <1% CeCl3 4% なし 1.5 <1% TiCl3 4% HCl 60% 3.5 2% VCl2 4% HCl 10% 2.2 1%VCl3 4% HCl 10% 3.6 6% (a)ニトロキシル出発物質1モルに対するモル量; (b)ニトロキシル出発物質1モルに対して反応物に添
加された過酸化物のモル量;および (c)反応混合物中に存在する全ての立体障害性アミン
成分の全面積に対して積分された表題の化合物の面積を
基準とするガスクロマトグラフィーによる収率実施例P39 1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オン 1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−オン0.5g(2.9ミリモル)、塩化N,
N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチルサリチリデン)−
1,2−シクロヘキサンジアミノマンガン(II)(ヤ
コブセン(Jacobsen)触媒)0.1g(0.16ミリモ
ル)および第三−ブチルアルコール10mlの混合物に
第三−ブチルアルコール5ml中50%過酸化水素水溶
液1.0g(15ミリモル)の溶液を30分かけて60
℃で添加する。反応物を一晩60℃で撹拌する。ガスク
ロマトグラフィーにより表題の化合物2.5%が反応混
合物中に存在することが示される。
【0088】実施例P40 1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オン ヤコブセン触媒の代わりに塩化コバルト(II)六水和
物0.25g(1.05ミリモル)を使用して実施例P
39の手順を繰り返す。ガスクロマトグラフィーにより
表題の化合物9%が反応混合物中に存在することが示さ
れる。実施例P41 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 水5ml中硫酸銅(II)五水和物0.25g(1.0
ミリモル)を第三−ブチルアルコール120ml中2,
2’−ジピリジル0.16g(1.0ミリモル)の溶液
に添加する。この溶液に4−ヒドロキシ−1−オキシル
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン8.6g
(50ミリモル)を添加する。第三−ブチルアルコール
13mlと混合した50%過酸化水素水溶液13.6g
(200ミリモル)の溶液を23ないし40℃で3時間
かけて上記反応混合物に滴下する。次いで上記混合物を
周囲温度で72時間撹拌する。ガスクロマトグラフィー
により表題の化合物9%が反応混合物中に存在すること
が示される。実施例P42 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 水75mlに溶解された4−ヒドロキシ−1−オキシル
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン34.5g
(200ミリモル)の溶液および50%過酸化水素水溶
液48.1g(0.71モル)を同時に6時間かけて3
5ないし45℃で、塩化銅(I)0.79g(8.0ミ
リモル)、水50ml、37%塩酸1.6mlおよび第
三−ブチルアルコール400mlの混合物に添加する。
反応混合物を一晩室温で撹拌する。反応混合物を40な
いし45℃まで加熱し、塩化銅(I)1.78g、37
%塩酸4.4mlおよび50%過酸化水素水溶液85g
(1.25モル)により処理して残りのニトロキシル化
合物を完全に反応させる。実施例P9の手順に従って仕
上げを行い、ガスクロマトグラフィー分析をベースとし
て表題の化合物88%を含む黄褐色固体38.6gを得
る。
【0089】実施例P43 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 水50ml中に溶解された4−ヒドロキシ−1−オキシ
ル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン17.2
g(100ミリモル)溶液および50%過酸化水素水溶
液31.5g(0.46モル)を同時に3および4.5
時間かけて、それぞれ塩化銅(II)二水和物0.69
g(4.0ミリモル)、水25ml、37%塩酸0.8
mlおよび第三−ブチルアルコール200mlの混合物
に35ないし50℃で添加する。反応混合物を45ない
し50℃に保ち、塩化銅(II)二水和物0.32g、
37%塩酸0.6mlおよび50%過酸化水素水溶液3
5.5g(0.52モル)により処理して残りのニトロ
キシル化合物を完全に反応させる。実施例P9の方法に
従って仕上げを行い、ガスクロマトグラフィー分析をベ
ースとして表題の化合物90%を含む白色固体17.1
gを得る。実施例P44 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 水50ml中に溶解された4−ヒドロキシ−1−オキシ
ル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン17.2
g(100ミリモル)溶液および50%過酸化水素水溶
液29.3g(0.43モル)を同時に3および4.2
5時間かけて、それぞれ硫酸銅(II)五水和物1.0
g(4.0ミリモル)、水25ml、98%硫酸0.6
mlおよび第三−ブチルアルコール200mlの混合物
に35ないし50℃で添加する。反応混合物を45ない
し50℃に保ち、硫酸銅(II)五水和物0.44g、
98%硫酸0.4mlおよび50%過酸化水素水溶液
6.7g(98ミリモル)により処理して残りのニトロ
キシル化合物を完全に反応させる。実施例P9の方法に
従って仕上げを行い、ガスクロマトグラフィー分析をベ
ースとして表題の化合物95%を含む白色固体19.1
gを得る。
【0090】実施例P45 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 水5ml、氷酢酸0.5ml、第三−ブチルアルコール
60ml、および水5ml中4−ヒドロキシ−1−オキ
シル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン5.4
g(31.4ミリモル)の溶液を酢酸第一鉄0.166
g(0.95ミリモル)に連続的に添加することにより
調整された混合物に、水10ml中50%過酸化水素水
溶液7.4g(109ミリモル)の溶液を5時間かけて
43ないし60℃で添加する。次いで50%過酸化水素
水溶液4.4g(65ミリモル)および水4mlの新鮮
な溶液を上記反応混合物に60℃で添加する。上記混合
物を一晩室温で撹拌する。ガスクロマトグラフィー分析
により、上記反応混合物には最初のニトロキシル含有量
を基準として表題の化合物52%および未反応出発原料
41%が含まれることが示される。実施例P46 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 塩化第一鉄の代わりに塩化第一鉄および塩化第二鉄の混
合物を使用して実施例P9の手順を繰り返す。実施例P47 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 塩化第一鉄の代わりに塩化第二鉄および鉄粉末の混合物
を使用して実施例P9の手順を繰り返す。実施例P48
およびP49に過酸化水素の代わりに過酸化第三ブチル
を使用した場合の反応を示す。
【0091】実施例P48 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 水20mlに溶解した4−ヒドロキシ−1−オキシル−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン5.2g(3
0ミリモル)の溶液および70%過酸化第三ブチル水溶
液7.8g(61ミリモル)を同時に1時間かけて35
ないし50℃で、塩化第二鉄六水和物0.33g(1.
2ミリモル)、水8ml、37%塩酸0.2mlおよび
第三−ブチルアルコール60mlの混合物に添加する。
添加後、反応混合物を1時間45℃に保ち、次いで室温
で3日間撹拌する。ガスクロマトグラフィーにより反応
混合物中には表題の化合物3%が存在することが示され
る。実施例P49 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
塩化第二鉄の代わりに塩化第一鉄を使用して実施例P4
8の手順を繰り返す。実施例P50 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン この実施例では、50%過酸化水素水溶液の代わりに尿
素および過酸化水素から形成された付加化合物を使用す
る。水75mlに溶解された尿素−過酸化水素付加化合
物52.2g(555ミリモル)の溶液および水29m
lに溶解された濃硫酸3mlの溶液を調整する。両溶液
の一部を同時に2時間かけて40℃で、硫酸第一鉄六水
和物0.17g(61ミリモル)、4−ヒドロキシ−1
−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
34.75g(202ミリモル)、第三−ブチルアルコ
ール410mlおよび水70mlの混合物に添加する。
新たに別の部の硫酸第一鉄六水和物0.485gを添加
し、反応混合物を一晩45℃で16時間撹拌する。残り
の過酸化物および酸溶液を同時に7時間45℃で反応混
合物に添加する。濃硫酸(1.8ml)を添加し、混合
物を室温で64時間撹拌する。反応混合物を45ないし
50℃で6.5時間加熱した後、濃硫酸1.8mlおよ
び硫酸第一鉄六水和物0.101gを添加する。次いで
反応混合物を45℃で16時間加熱し、最初の値の1%
より低いニトロキシル濃度にさせる。実施例20に記載
されているものと同様の手順に従って反応混合物を仕上
げ、白色固体として生成物38.1g(77%収率)を
得る。ガスクロマトグラフィー分析により、反応生成物
には約94%の表題の化合物が含まれることが示され
る。
【0092】実施例P51 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 実施例51ないし54に本方法における種々の酸の影響
を示す。水35ml中4−ヒドロキシ−1−オキシル−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン17.2g
(100ミリモル)の溶液および50%過酸化水素水溶
液23.3g(342ミリモル)の溶液を同時に、2.
5時間および6.5時間かけてそれぞれ、43℃に保た
れた酢酸第一鉄0.527g(3.0ミリモル)、水2
0ml、トリフルオロ酢酸2.3gおよび第三−ブチル
アルコール200mlの混合物に添加する。過酸化物添
加がほぼ完了したら、水5ml中酢酸第一鉄0.347
g(2.0ミリモル)およびトリフルオロ酢酸1.25
gの溶液を上記混合物に添加する。次いで新しい部の5
0%過酸化水素水溶液5.1g(75ミリモル)を90
分かけて添加し、そして反応混合物を15時間42ない
し45℃で撹拌する。実施例P9に記載されているもの
と同様の手順に従って反応混合物を仕上げ、白色固体と
して生成物17.5g(71%収率)を得る。ガスクロ
マトグラフィー分析により、反応生成物には約92%の
表題の化合物が含まれることが示される。実施例P52 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 水35ml中4−ヒドロキシ−1−オキシル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン17.2g(100ミ
リモル)の溶液および50%過酸化水素水溶液31.6
g(464ミリモル)を同時に、2.5時間および15
時間かけてそれぞれ、43ないし65℃に保たれたオキ
サル酸第一鉄二水和物0.561g(3.1ミリモ
ル)、水20ml、オキサル酸二水和物1.26gおよ
び第三−ブチルアルコール200mlの混合物に添加す
る。過酸化物添加後、反応混合物を7時間50ないし6
0℃で撹拌する。オキサル酸二水和物(1.26g)お
よびオキサル酸第一鉄二水和物0.380g(2.2ミ
リモル)を上記反応混合物に添加し、7時間65ないし
80℃で撹拌を続ける。ガスクロマトグラフィー分析に
より、立体障害性アミン含有量を基準として反応生成物
は約86%の表題の化合物および4%より少ない出発原
料が含まれることが示される。
【0093】実施例P53 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 水35ml中4−ヒドロキシ−1−オキシル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン17.2g(100ミ
リモル)の溶液および50%過酸化水素水溶液23.4
g(344ミリモル)を同時に、2.5および6時間か
けてそれぞれ、45℃に保たれた硫酸第一鉄六水和物
0.563g(2.0ミリモル)、水10ml、メタン
スルホン酸1.3mlおよび第三−ブチルアルコール2
00mlの混合物に添加する。過酸化物添加の完了後、
上記反応混合物を45℃で2時間撹拌する。ガスクロマ
トグラフィー分析により、立体障害性アミン含有量を基
準として反応生成物は約85%の表題の化合物および2
%より少ない出発原料が含まれることが示される。実施例P54 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 第三−ブチルアルコール120.5gおよび水108m
l中4−ヒドロキシ−1−オキシル−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン46.5g(270ミリモル)
の溶液および50%過酸化水素水溶液37.4g(55
0ミリモル)を同時に、3および11.5時間かけてそ
れぞれ、80℃に保たれた塩化第一鉄六水和物3.5g
(12.9ミリモル)、水32ml、85%リン酸1.
3gおよび第三−ブチルアルコール292mlの混合物
に添加する。過酸化物添加の完了後、上記反応混合物を
80℃に30分間保つ。ガスクロマトグラフィー分析に
より、1%より少ない出発原料のニトロキシル化合物が
残ることが示される。亜硫酸ナトリウムにより過剰の過
酸化物を分解し、粗生成物をろ過し、14モル水酸化ナ
トリウム水溶液中で水素化ホウ素ナトリウムにより処理
してガスクロマトグラフィーにより分析されたように表
題の化合物71%収率を得る。
【0094】実施例P55 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン この実施例は、金属塩の溶液が反応工程を通して反応混
合物に滴下され得ることについて示す。塩化第一鉄四水
和物1.62g(8.1ミリモル)、37%塩酸2ml
および水50mlの溶液および50%過酸化水素水溶液
35.7g(525ミリモル)を同時に、13および1
6時間かけてそれぞれ、38ないし45℃に保たれた水
100mlおよび第三−ブチルアルコール400ml中
4−ヒドロキシ−1−オキシル−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン34.5g(200ミリモル)の混
合物に添加する。過酸化物添加の完了後、上記反応混合
物を40ないし45℃で8時間加熱する。ガスクロマト
グラフィー分析により、反応混合物は表題の化合物86
%および5%より少ない出発原料のニトロキシル化合物
を含むことが示される。実施例P56 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 実施例56−57に、反応温度を高めることの影響を示
す。水30ml中98%硫酸2mlの溶液および50%
過酸化水素水溶液27.1g(398ミリモル)を同時
に、5.5時間かけて43ないし45℃に保たれた硫酸
第一鉄六水和物0.119g(0.43ミリモル)、水
70ml、4−ヒドロキシ−1−オキシル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン34.6g(201ミ
リモル)および第三−ブチルアルコール410mlの混
合物に添加する。過酸化物添加の完了後、上記反応混合
物を45℃で20時間加熱する。ガスクロマトグラフィ
ー分析により、反応混合物は表題の化合物73%および
出発原料のニトロキシル化合物18%を含むことが示さ
れる。
【0095】実施例P57 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 50%過酸化水素水溶液27.7g(407ミリモル)
および水30ml中98%硫酸2.2mlの溶液の90
%を同時に、5.25時間および6.5時間かけて63
ないし68℃に保たれた硫酸第一鉄六水和物0.115
g(0.41ミリモル)、水70ml、4−ヒドロキシ
−1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン34.6g(201ミリモル)および第三−ブチル
アルコール410mlの混合物に添加する。過酸化物添
加の完了後、全過酸化物は6.5時間後に消費される。
ガスクロマトグラフィー分析により、反応混合物は表題
の化合物76%および出発原料のニトロキシル化合物1
2%を含むことが示される。実施例P58 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 水20ml中4−ヒドロキシ−1−オキシル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン10.0g(58.1
ミリモル)の溶液および50%過酸化水素水溶液15g
(220ミリモル)を同時に、1.5時間および7時間
かけてそれぞれ、63ないし81℃に保たれたリン酸第
二鉄四水和物0.394g(1.77ミリモル)、水1
3mlおよび第三−ブチルアルコール120mlの溶液
に添加する。反応混合物を一晩室温で撹拌する。新たに
50%過酸化水素水溶液1.0g(15ミリモル)を添
加し、反応混合物を24時間80℃で撹拌してニトロキ
シル化合物を最初の量の1.5%より少ない量までにさ
せる。過剰量の過酸化物を亜硫酸ナトリウムにより分解
する。ガスクロマトグラフィー分析により、反応混合物
は全立体障害性アミン含有量を基準として表題の化合物
89%を含むことが示される。
【0096】実施例P59 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 水30ml中4−ヒドロキシ−1−オキシル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン10.1g(58.7
ミリモル)の溶液および50%過酸化水素水溶液16.
3g(240ミリモル)を同時に、2時間および6時間
かけてそれぞれ、60ないし79℃に保たれたピロリン
酸第二鉄1.31g(1.76ミリモル)、水20ml
および第三−ブチルアルコール120mlの溶液に添加
する。反応混合物を一晩室温で撹拌する。上記反応混合
物に第三−ブチルアルコール15ml、ピロリン酸第二
鉄0.34g(0.46ミリモル)および50%過酸化
水素水溶液3.8g(56ミリモル)を添加する。次い
で上記混合物を10時間75ないし80℃で加熱する。
過剰量の過酸化物を亜硫酸ナトリウムにより分解する。
実施例P9に記載されたものと同様の手順で反応混合物
を仕上げて、ガスクロマトグラフィー分析によると表題
の化合物からなる白色固体として生成物10.2g(7
1%収率)を得る。実施例P60 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン この実施例は、本方法における2種の異なる金属塩の組
み合わせに関する効果を説明する。硫酸第二銅五水和物
0.13g(0.52ミリモル)、98%硫酸1mlお
よび水15mlの溶液ならびに50%過酸化水素水溶液
13.6g(200ミリモル)を同時に、3.5時間お
よび4.25時間かけてそれぞれ、水50ml中4−ヒ
ドロキシ−1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン17.4g(101ミリモル)を硫酸第一
鉄五水和物0.14g(0.50ミリモル)、水10m
lおよび第三−ブチルアルコール200mlの混合物に
添加することにより調整された溶液に添加する。添加の
間、反応混合物を40ないし45℃に保ち、次いで一晩
室温で撹拌する。ガスクロマトグラフィー分析により、
出発化合物の77%が表題の化合物に転換することが示
される。
【0097】実施例P61 ビス[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル]アジペートおよびビス[1−(2−ヒドロキシ−2
−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル]グルタレートの混合物 登録商標DBE−3(二塩基性エステル,デュポン(DuP
ont),およそ9:1ジメチルアジペート:ジメチルグル
タレートを有する。)から調整されたビス[1−オキシ
ル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル]アジペートおよびビス[1−オキシル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル]グルタレ
ートの混合物168.4g、塩化第二鉄六水和物2.0
3g(7.5ミリモル)、37%塩酸1.5ml、第三
−ブチルアルコール1.9mlおよび水262mlの混
合物に40℃で50%過酸化水素水溶液159g(2.
34モル)を滴下する。30時間の全反応時間後、温度
を70℃まで高め、50%過酸化水素水溶液71g
(1.04モル)を上記混合物に6時間かけて添加す
る。混合物を13時間65℃で撹拌後、更に50%過酸
化水素水溶液71gを6時間かけて添加し、混合物を1
7時間かけて65℃で撹拌する。過剰量の過酸化物を亜
硫酸ナトリウムにより分解する。上記混合物をろ過して
固体を除去し、第三−ブチルアルコールおよび水のほと
んどをヘプタンとの共沸により除去する。酢酸エチルに
より残渣を抽出し、飽和塩化ナトリウム溶液により上記
溶液を洗浄する。溶媒を蒸発後、ヘキサン/酢酸エチル
によりシリカゲル上閃光クロマトグラフィーにより上記
残渣を精製し、131.5ないし133℃で融解する白
色固体84.1gを得る。128ないし130℃で融解
する白色固体16.3gの二番目の収集物も得られる。
NMR分析により、白色固体の構造が、予想されていた
アジペート/グルタレート反応生成物からなることが示
される。実施例P62 ビス[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル]アジペートおよびビス[1−(2−ヒドロキシ−2
−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル]グルタレートの混合物 実施例P61に記載された登録商標DBE−3から調整
されたビス[1−オキシル−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン−4−イル]アジペートおよびビス[1
−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
−4−イル]グルタレートの代わりに、登録商標DBE
−2(二塩基性エステル,デュポン(DuPont),およそ
3:7ジメチルアジペート:ジメチルグルタレートを有
する。)から調整されたビス[1−オキシル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル]アジペー
トおよびビス[1−オキシル−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン−4−イル]グルタレートの混合物を
使用して実施例P61に示された手順を繰り返す。
【0098】実施例P63 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 水50ml中4−ヒドロキシ−1−オキシル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン34.6g(201ミ
リモル)の溶液および50%過酸化水素水溶液25.2
g(370ミリモル)を同時に、4時間および8時間か
けてそれぞれ、80ないし85℃に保たれた硫酸第一鉄
六水和物1.12g(4.0ミリモル)、水20ml、
メタンスルホン酸1mlおよび第三−ブチルアルコール
400mlの混合物に添加する。過酸化物添加の間、水
2ml中硫酸第一鉄六水和物0.506g(1.8ミリ
モル)およびメタンスルホン酸0.3mlの溶液を反応
混合物に添加する。過酸化物添加の後、上記混合物を8
0ないし85℃で30分間撹拌する。ガスクロマトグラ
フィーにより、1%より少ない出発原料のニトロキシル
が残ることが示される。実施例P9に記載されたものと
同様の手順で反応混合物を仕上げて、ガスクロマトグラ
フィー分析によると表題の化合物98%を含む白色固体
40.8gを得る。
【0099】新規化合物について説明する更なる実施例
は以下の通りである。実施例1 1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−オンとシクロヘキサノールとの反応 30%過酸化水素水溶液55g(0.49モル)を4.
25時間かけてシクロヘキサノール14g(0.14モ
ル)およびシクロヘキサン150g中1−オキシル−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オン2
3.5g(0.14モル)および塩化第一鉄四水和物
4.0g(0.020モル)の混合物に滴下する。添加
の間、反応温度を約40℃に保つ。上記過酸化物の添加
が完了した後、反応混合物を40℃で3時間撹拌する。
二番目の30%過酸化水素水溶液(10g,0.09モ
ル)を添加し、そして反応混合物を40℃で7時間加熱
する。上記混合物を室温まで冷却後、亜硫酸ナトリウム
(5g)を添加する。反応温度を1時間で60℃まで注
意深く上げ、過剰量の過酸化物を分解する。冷却下、有
機層を分離し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃
縮して茶色油状物22.6gを得る。上記油状物をシク
ロヘキサンに溶解し、シクロヘキサンおよび次いで1:
2(v/v)のエタノール/シクロヘキサンを使用して
シリカゲルに通し、黄色油状物16.5gを得る。ガス
クロマトグラフィー分析および質量分光測定分析によ
り、上記生成物は少なくとも4種の1−(ヒドロキシシ
クロヘキシルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−オンの異性体からなる混合物であるこ
とが示される。
【0100】実施例2 ビス[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル]セバケート 30%過酸化水素水溶液73g(0.64モル)を第三
−ブチルアルコール150gおよび水6g中ビス(1−
オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンイ
ル)30.0g(0.059モル)および塩化第一鉄四
水和物4.7g(0.024モル)の混合物に3.5時
間かけて滴下する。過酸化物添加の間、反応温度を約4
0℃に保つ。添加が完了した後、40℃で4時間、反応
混合物を撹拌する。反応混合物を酢酸エチル150gに
より希釈する。20%亜硫酸ナトリウム水溶液100g
を添加し、そして反応混合物を1.5時間、45ないし
60℃で撹拌して過剰量の過酸化物を分解する。酢酸エ
チル100gを使用して水層を抽出し、収集された有機
層を5%硫酸200gにより洗浄する。溶媒を蒸発さ
せ、酢酸エチル:イソプロパノール:ヘキサンの4:
1:5部(体積比)混合物を使用してシリカゲル上閃光ク
ロマトグラフィーにより精製された淡黄色の液体39.
4gを得る。1 Hnmr(CDCl3):δ=3.65ppm(4H,
−NOCH2−)
【0101】実施例3 ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−イル)セバケートとシクロヘキサノール
の混合物 30%過酸化水素水溶液70g(0.62モル)を、シ
クロヘキサノール100g中ビス(1−オキシル−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジンイル)セバケート
32.4g(0.063モル)および塩化第一鉄四水和
物5.0g(0.025モル)の混合物に2.75時間
かけて滴下する。添加の間、反応温度を40ないし45
℃に保つ。次いで反応混合物を40℃で5時間撹拌し、
そしてこの間に更に50%過酸化水素水溶液(5.0
g,0.074モル)を反応混合物に2等量部に分けて
添加する。翌日、反応混合物を40℃まで加熱し、もう
一部の50%過酸化水素水溶液 (2.5g, 0.03
7モル)を添加し、更に5時間、混合物を40℃に保
つ。20%亜硫酸ナトリウム水溶液100gを上記混合
物に添加し、そして反応温度を70℃で45分間保ち、
過剰の過酸化水素を分解する。収集された有機層を濃縮
して151gの粗生成物を得る。水を添加し、水蒸気蒸
留により残渣シクロヘキサノールを回収する。酢酸エチ
ル:エタノール:ヘキサンの10:1:10部混合物を
使用してシリカゲル上閃光クロマトグラフィーにより、
残った粗生成物50gを精製し、油状物32.9gを得
る。NMR分析により、上記油状物にはビス[1−(ト
ランス−2−ヒドロキシシクロヘキシルオキシ)−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル]セバ
ケートおよび該セバケート化合物の他の構造異性体が含
まれることが示される。
【0102】実施例4 4−ヒドロキシ−1−オキシル−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジンとシクロヘキサノールの反応 50%過酸化水素水溶液50g(0.74モル)を1.
75時間かけてシクロヘキサノール100g中4−ヒド
ロキシ−1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン35.0g(0.20モル)および塩化第一
鉄四水和物10.0g(0.050モル)の混合物に添
加する。添加の間、反応温度を約40ないし45℃に保
つ。過酸化物添加が完了した後、反応混合物を40℃で
5時間撹拌する。混合物を室温まで冷却し、20%亜硫
酸ナトリウム水溶液100gを添加する。反応混合物を
注意深く60℃で1時間加熱して過剰量の過酸化物を分
解する。アセトンを有機層に添加した後、粗生成物混合
物をろ過して固体を除去し、ろ液を濃縮する。水を添加
し、水蒸気蒸留により残渣のシクロヘキサノールを除去
する。ヘキサン:酢酸エチルの2:1(v/v)を使用
してシリカゲル上閃光クロマトグラフィーにより、粗生
成物を精製し、黄色油状物36.3gを得る。質量分光
測定分析により、上記油状物が1−(ヒドロキシ−シク
ロヘキシルオキシ)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジンおよび1−(ジヒドロキシシ
クロヘキシルオキシ)−4−ヒドロキシ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジンの異性体の混合物であるこ
とが示される。
【0103】実施例5 2,4−ビス[N−(1−オキシル−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン−4−イル)ブチルアミノ−6
−クロロ−s−トリアジンとシクロヘキサノールの反応 50%過酸化水素水溶液30g(0.44モル)を2時
間かけて、40ないし45℃でシクロヘキサノール15
0g中2,4−ビス[N−(1−オキシル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ブチルア
ミノ−6−クロロ−s−トリアジン39.4g(0.0
70モル)と塩化第一鉄四水和物7.0g(0.035
モル)の混合物に添加する。過酸化物添加が完了した
後、反応混合物を40℃で10時間撹拌し、この間、更
に50%過酸化水素水溶液19g(0.28モル)を添
加する。反応混合物を50ないし65℃で4時間加熱し
ている間、更に50%過酸化水素水溶液(25g,0.
37モル)を添加する。反応混合物を20%亜硫酸ナト
リウム100gの溶液により60℃で1時間処理し、残
渣の過酸化物を分解する。有機層を濃縮して茶色油状物
とし、シクロヘキサンにより3回および酢酸エチルによ
り一回抽出する。収集された抽出物を濃縮して黄色固体
43.4gを得る。実施例5A 2,4−ビス{N−[1−(トランス−2−ヒドロキシ
シクロヘキシルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン−4−イル]ブチルアミノ}−6−(2−
ヒドロキシエチル)アミノ−s−トリアジン 実施例5で得られた生成物とエタノールアミンおよび水
酸化ナトリウム溶液とを反応させる。粗反応混合物を酢
酸エチルで希釈し、水で洗浄する。酢酸エチルを使用し
て水層を抽出し、そして、収集された有機層を濃縮す
る。残渣を酢酸エチルに溶解し、次いでシクロヘキサン
を添加する。茶色油状物を除去する。残りの溶液を濃縮
し、粗生成物13.7gを得る。2:1(v/v)酢酸
エチル/ヘキサンおよび次いで8:1(v/v)酢酸エ
チル/メタノールを使用して、シリカゲル上閃光クロマ
トグラフィーにより粗生成物を精製して黄色油状物6.
4gを得る。エタノール中に上記油状物を溶解し、60
℃で1時間脱色炭素を使用して処理する。ろ過により固
体を除去し、そして溶媒を蒸発させて、融点67ないし
80℃を有するオフホワイト色の固体6.5gを得る。
NMR分析により、上記固体にはヒドロキシシクロヘキ
シルオキシおよびジヒドロキシシクロヘキシルオキシ構
造異性体の混合物に加えて表題の化合物が含まれること
が示される。
【0104】実施例6 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 第三−ブチルアルコール25mlと混合した50%過酸
化水素水溶液50.7g(0.75モル)を2時間かけ
て4−ヒドロキシ−1−オキシル−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン25.8g(0.15モル)、塩
化第一鉄四水和物8.95g(0.045モル)および
第三−ブチルアルコール110mlの混合物に50℃で
添加する。次いで反応混合物を50℃で6時間保ち、ガ
スクロマトグラフィーにより監視する。更に50%過酸
化水素17.7g(0.26モル)を添加し、反応混合
物を50℃で2時間以上加熱して、出発原料のニトロキ
シル化合物をほぼ完全に反応させる。反応混合物をろ過
して固体を除去し、ろ液を水で希釈する。第三−ブチル
アルコール−水 溶液を塩化メチレンで三回抽出し、水
層を酢酸エチルで徹底的に抽出し、表題の化合物7.4
gを得る。収集された有機層を飽和食塩水で一回洗浄
し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして濃縮し
てオレンジ色油状物21.7gを得る。3:2 ヘプタ
ン:酢酸エチルを使用して、シリカゲル上閃光クロマト
グラフィーにより上記オレンジ色油状物を精製して更に
表題の化合物12.4gおよび、ガスクロマトグラフィ
ーで、1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オン
の実際の試料と同じ保持時間を有する化合物4.2gを
得る。実施例6Aないし6Dに、実施例6記載の方法に
おいて配位子を添加する効果について説明する。
【0105】実施例6A 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 40℃に加熱した第三−ブチルアルコール400mlに
塩化第一鉄四水和物(0.99g、5.0ミリモル)を
添加する。上記混合物を15分間撹拌し、そして2,
2’−ジピリジル0.78g(5.0ミリモル)を上記
第三−ブチルアルコール溶液に添加する。次いで上記溶
液を5分間撹拌し、そして4−ヒドロキシ−1−オキシ
ル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン17.2
g(100ミリモル)を添加する。第三−ブチルアルコ
ール100mlと混合した50%過酸化水素水溶液49
g(0.72モル)の溶液を10時間かけて40ないし
45℃で上記反応混合物に添加する。次いで、出発原料
のニトロキシル化合物が反応するまで、反応混合物を4
5℃で4時間加熱する間に、更なる50%過酸化水素水
溶液6g(0.088モル)を添加する。ガスクロマト
グラフィー分析により、反応混合物には、実施例6にお
ける22面積%と比較して、1−(2−ヒドロキシ−2
−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−オン6面積%が含まれることが示され
る。固体をろ過により除去し、そして水素化ホウ素ナト
リウム1.5gを添加した後、ろ液を1時間撹拌する。
ろ液を水により希釈し、そして混合物を徹底的に酢酸エ
チルにより抽出する。抽出物を濃縮して、表題の化合物
の実際の試料と同じガスクロマトグラフィー保持時間を
有する明るい黄褐色の結晶固体24.2gを得る。同様
の実験で、最終生成物をヘプタンから数回結晶化し、1
27ないし131℃で融解する表題の化合物16.9g
(69%収率)を得る。
【0106】実施例6B 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 水5mlに溶解された塩化第一鉄0.80g(4ミリモ
ル)の溶液に連続的にエチレンジアミンテトラ酢酸0.
362g(1.2ミリモル)、第三−ブチルアルコール
55mlおよび4−ヒドロキシ−1−オキシル−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン17.2g(10
0ミリモル)を添加することにより製造された混合物
に、第三−ブチルアルコール35mlと混合した50%
過酸化水素水溶液32.3g(475ミリモル)の溶液
を45ないし50℃で6時間かけて添加する。ガスクロ
マトグラフィー分析により、過酸化物添加の終了時には
出発原料のニトロキシル化合物15%が残ることが示さ
れる。上記反応混合物を1時間、45ないし50℃、次
いで72時間、25℃で撹拌し、反応を完了させる。ガ
スクロマトグラフィー分析により、反応混合物には1−
(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−オン1部に対し
て7部の比率で表題の化合物が含まれる。実施例6C 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
エチレンジアミンテトラ酢酸の代わりにトリフェニルホ
スフィンオキシドを使用して実施例6Bの手順を繰り返
す。実施例6D 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン エチレンジアミンテトラ酢酸の代わりにエチレンジアミ
ンテトラ酢酸二ナトリウム塩を使用して実施例6Bの手
順を繰り返す。
【0107】実施例7 ビス[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル]アジペート 30ないし50℃で第三−ブチルアルコール中ビス(1
−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
−4−イル)アジペートおよび塩化第一鉄四水和物の混
合物に過酸化水素水溶液を添加する。亜硫酸ナトリウム
水溶液により過剰量の過酸化物を分解する。有機層を濃
縮し、シリカゲル上閃光クロマトグラフィーにより粗生
成物を精製し、表題の化合物を得る。実施例8 ビス[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル]グルタレート 30ないし50℃で第三−ブチルアルコール中ビス(1
−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
−4−イル)グルタレートおよび塩化第一鉄四水和物の
混合物に過酸化水素水溶液を添加する。亜硫酸ナトリウ
ム水溶液により過剰量の過酸化物を分解する。有機層を
濃縮し、シリカゲル上閃光クロマトグラフィーにより粗
生成物を精製し、表題の化合物を得る。実施例9 ビス[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル]スクシネート 30ないし50℃で第三−ブチルアルコール中ビス(1
−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
−4−イル)スクシネートおよび塩化第一鉄四水和物の
混合物に過酸化水素水溶液を添加する。亜硫酸ナトリウ
ム水溶液により過剰量の過酸化物を分解する。有機層を
濃縮し、シリカゲル上閃光クロマトグラフィーにより粗
生成物を精製し、表題の化合物を得る。
【0108】実施例10 ビス[1−(2−ヒドロキシ−1−フェネトキシ)−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル]
セバケート 30ないし50℃でフェネチルアルコール中ビス(1−
オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−
4−イル)セバケートおよび塩化第一鉄四水和物の混合
物に過酸化水素水溶液を添加する。亜硫酸ナトリウム水
溶液により過剰量の過酸化物を分解する。有機層を濃縮
し、シリカゲル上閃光クロマトグラフィーにより粗生成
物を精製し、表題の化合物を得る。実施例11 2,4−ビス{N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチ
ルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル]ブチルアミノ}−6−クロロ−s−ト
リアジン 第三−ブチルアルコール150gおよび水15g中2,
4−ビス[N−(1−オキシル−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−イル)ブチルアミノ−6−ク
ロロ−s−トリアジン43.2g(0.076モル)お
よび塩化第一鉄四水和物7.0g(0.035モル)の
混合物に5時間かけて、2部に分けて、全量40g
(0.59モル)の50%過酸化水素水溶液を添加す
る。温度を40ないし45℃に保ちながら、2.25時
間で、更に50%過酸化水素水溶液(3g,0.044
モル)を上記反応混合物に添加する。反応混合物を酢酸
エチル100gで希釈する。20%亜硫酸ナトリウム水
溶液100gを添加し、反応混合物を60℃で1時間加
熱し、残存する過酸化物を分解する。水層を酢酸エチル
で抽出し、収集された有機層を濃縮する。1:1(v/
v)ヘキサン/酢酸エチルを使用してシリカゲル上閃光
クロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、表題の化
合物54.1gを得る。
【0109】実施例12 2,4−ビス{N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチ
ルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル]ブチルアミノ}−6−(2−ヒドロキ
シエチル)アミノ−s−トリアジン 実施例11で製造された中間体とエタノールアミンおよ
び水酸化ナトリウムを反応させることにより表題の化合
物を製造する。水層を除去し、残りの層をシクロヘキサ
ンで抽出する。溶媒を減圧下で蒸発させ、1:2(v/
v)ヘキサン/酢酸エチルを使用してシリカゲル上閃光
クロマトグラフィーにより粗生成物を精製し、110な
いし120℃で融解する表題の化合物4.1gを得る。1 Hnmr(CDCl3):δ=3.54ppm(q,2
H,NCH2);3.59ppm(s,4H,NOC
2)。実施例13 実施例11の生成物とN,N’−ビス(3−アミノプロ
ピル)エチレンジアミンとの反応 実施例11で製造された生成物とN,N’−ビス(3−
アミノプロピル)エチレンジアミンとを3:1のモル比
で反応させる。生成物混合物には、N,N’,N”−ト
リス{2,4−ビス[N−[1−(2−ヒドロキシ−2
−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル]ブチルアミノ]−s−トリアジ
ン−6−イル}−3,3’−エチレンジイミノジプロピ
ルアミンおよびN,N’,N”’−トリス{2,4−ビ
ス[N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキ
シ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル]ブチルアミノ]−s−トリアジン−6−イル}−
3,3’−エチレンジイミノジプロピルアミンが含まれ
る。実施例14 2,4−ビス{N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチ
ルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル]ブチルアミノ}−6−オクチルアミノ
−s−トリアジン 実施例11で製造された化合物と過剰量のオクチルアミ
ンとの反応により、68ないし86℃で融解するオフホ
ワイト色ガラス状物質として表題の化合物を得る。
【0110】実施例15 N,N’−ビス{4,6−ビス{N−[1−(2−ヒド
ロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン−4−イル]ブチルアミノ}−s
−トリアジン−2−イル}−1,6−ジアミノへキサン
実施例11で製造された化合物とヘキサメチレンジアミ
ンを反応させることにより、表題の化合物を製造する。実施例16A 4−ヒドロキシ−1−オキシル−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジンと第三−ブチルアルコールとの反応 30ないし60℃で、第三−ブチルアルコール中4−ヒ
ドロキシ−1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジンと塩化第一鉄四水和物の混合物に50%過
酸化水素水溶液を添加する。亜硫酸ナトリウム水溶液
で、過剰量の過酸化物を分解する。有機層を濃縮し、シ
リカゲル上閃光クロマトグラフィーにより粗生成物を精
製し、4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メ
チルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジンの試料を得る。実施例16B 1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル メタ
クリレート 実施例16Aで製造された化合物とメタクリル酸メチル
とを反応させることにより、表題の化合物を製造する。
【0111】実施例17 4−アリルオキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル
プロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン 鉱物油中60%水素化ナトリウム8.4g(0.21モ
ル)の懸濁液を何部かに分けて50℃で、ジグリーム無
水物500ml中実施例16Aで得られる化合物49.
1g(0.20モル)の溶液に添加する。次いで上記反
応混合物に数時間かけて臭化アリル(20.8ml,2
9.1g,0.24モル)を添加し、混合物を50℃で
7時間撹拌する。反応物を冷却し、2Nの塩酸で反応を
停止させる。過剰の酸を中和するための炭酸ナトリウム
飽和溶液を添加した後、有機層を濃縮し、黄色油状物で
ある表題の化合物47.5g(83%収率)を得る。実施例18 4−(2,3−エポキシプロポキシ−1−(2−ヒドロ
キシ−2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン 実施例16Aで製造された化合物とエピクロロヒドリン
を反応させることにより、表題の化合物を得る。実施例19 1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル 3−
{[[[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキ
シ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イルオキシ]カルボニル]−アミノ]メチル}−3,
5,5−トリメチルシクロヘキシルカルバメート 実施例16Aで製造された化合物と5−イソシアナト−
1−(イソシアナトメチル)−1,3,3−トリメチル
シクロヘキサン(=イソホロン ジイソシアネート)を
反応させることにより、表題の化合物を得る。
【0112】実施例20 ビス[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル]1,6−ヘキサンジカルバメート 実施例16Aで製造された化合物とヘキサメチレン ジ
イソシアネートを反応させることにより、表題の化合物
を得る。実施例20A ビス[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル]トルエン−2,4−ジカルバメート 実施例16Aで得られた化合物とトルエン−2,4−ジ
イソシアネートを反応させることにより、表題の化合物
を得る。実施例20B 1,3,5−トリス{[1−(2−ヒドロキシ−2−メ
チルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イルオキシ]カルボニルアミノヘキシル}
−2,4,6−トリオキソ−s−トリアジン 実施例16Aで得られた化合物と1,3,5−トリス
[6−イソシアナトヘキシル]−2,4,6−トリオキ
ソ−s−トリアジン(登録商標デスモデュー(DESMODUR)
N−3390)を反応させることにより、表題の化合
物を得る。実施例21 1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル アク
リレート 実施例16Aで得られた化合物とアクリル酸メチルを反
応させることにより、表題の化合物を得る。
【0113】実施例22 2,4,6−トリス{N−[1−(2−ヒドロキシ−2
−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル]ブチルアミノ}−s−トリアジ
ン 第三−ブチルアルコール100gおよび水9g中2,
4,6−トリス[N−(1−オキシル−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン−4−イル]ブチルアミノ}
−s−トリアジン11.7g(0.011モル)および
塩化第一鉄四水和物3.0g(0.015モル)の混合
物に、1.25時間かけて30%過酸化水素水溶液40
g(0.35モル)を添加する。過酸化物添加の間は、
反応温度を60ないし65℃に保つ。反応温度を60に
9.5時間保ちながら、上記反応混合物に2等部の50
%過酸化水素水溶液(2g,0.29モル)を添加す
る。上記反応混合物を酢酸エチルで希釈し、室温まで冷
却後、20%亜硫酸ナトリウム水溶液100gを添加す
る。反応混合物を60℃で1時間加熱し、過剰量の過酸
化物を分解する。水層を酢酸エチルで抽出し、収集され
た有機層を濃縮する。2:1(v/v)シクロヘキサン
/酢酸エチルを使用して、シリカゲル上閃光クロマトグ
ラフィーにより粗生成物を精製し、得られた物質を1:
1(v/v)シクロヘキサン/アセトンにより粉末化
し、172ないし176℃で融解する白色固体として表
題の化合物4.0gを得る。実施例23A 1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−オンと第三−ブチルアルコールとの反応 30ないし60℃で、第三−ブチルアルコール中1−オ
キシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4
−オンおよび塩化第一鉄の混合物に、過酸化水素水溶液
を添加する。過剰量の過酸化物を亜硫酸ナトリウム水溶
液で分解する。有機層を濃縮し、残渣を閃光クロマトグ
ラフィーにより精製し、望ましい1−(2−ヒドロキシ
−2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン−4−オンを得る。
【0114】実施例23B 4−ブチルアミノ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチル
プロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン パル(Parr)装置を使用して3気圧で、ブチルアミン、実
施例23Aで製造された化合物および触媒量の炭素上5
%白金の混合物を水素化する。ろ過により触媒を除去
し、溶媒を蒸発させて表題の化合物を得る。実施例24 4−トリメチルシリルオキシ−1−(2−ヒドロキシ−
2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン 実施例16Aで得られた化合物12.25g(0.05
0モル)、トリエチルアミン8.5mlおよびテトラヒ
ドロフラン無水物125mlの混合物に、60℃で15
分かけてクロロトリメチルシラン(6.4ml,0.0
50モル)を添加する。反応混合物を60℃で2時間撹
拌し、次いで室温で1時間撹拌する。溶媒を蒸発させ、
残渣を水およびジクロロメタンの間で分配する。有機層
を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして濃縮して黄色
油状物として表題の化合物14.6g(92%収率)を
得る。実施例25 4−ベンゾイルオキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メ
チルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン 30ないし60℃で、第三−ブチルアルコール中4−ベ
ンゾイルオキシ−1−オキシル−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジンおよび塩化第一鉄四水和物の混合物
に50%過酸化水素水溶液をゆっくり添加する。過剰量
の過酸化物を亜硫酸ナトリウム水溶液で分解する。有機
層を濃縮し、残渣を閃光クロマトグラフィーにより精製
し、表題の化合物を得る。
【0115】実施例26 1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−
[3−(トリメチル−シリル)プロポキシ]−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン イソプロピルアルコール中で、実施例17で製造された
化合物とトリメチルシランおよび六塩化白金(IV)酸
水素とを反応させることにより、表題の化合物を製造す
る。実施例26A 1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−
[3−(ジエチルメチルシリル)プロポキシ]−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン 実施例17で得られた化合物28.5g(0.10モ
ル)、ジエチルメチルシラン14.5ml(0.10モ
ル)、およびイソプロピルアルコール中2%六塩化白金
(IV)酸水素の溶液1mlの混合物を還流下で4時間
加熱する。反応混合物を真空下で蒸留し、粘性の淡黄色
油状物を得る。質量分光測定により、上記反応生成物は
387の分子イオンを有し、これは表題の化合物の形成
と一致するものである。実施例27 テトラキス{3−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチル
プロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−イルオキシ]プロピル}−1,3,5,7−テ
トラメチルシクロテトラシロキサン 実施例17で得られた化合物30.3g(0.106モ
ル)、1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロ
キサン6.3ml(0.026モル)およびイソプロピ
ルアルコール中六塩化白金(IV)酸水素の2%溶液1
mlの混合物を100℃で4時間加熱することにより表
題の化合物を得る。反応混合物を冷却し、ジクロロメタ
ンおよび水との間で分配する。有機層をろ過して減圧下
で蒸発させ、粘性オレンジ色油状物として表題の化合物
31.7g(98%収率)を得る。実施例28 ポリ{[3−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロ
ポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−
4−イルオキシ]プロピル]メチル}シラン 実施例17で得られた化合物とポリ(メチルシラン)お
よびイソプロピルアルコール中六塩化白金(IV)酸水
素とを反応させることにより、表題の化合物を製造す
る。
【0116】実施例29 トリメチルシロキシ基を末端基とするポリ{[3−[1
−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イルオキ
シ]プロピル]メチル}シロキサン 実施例17で得られた化合物29.6g(0.104モ
ル)、ポリ(メチルヒドロシロキサン)6.8g(0.
004モル)であってトリメチルシロキシ基を末端基と
し、平均分子量が1700であるもの、およびイソプロ
ピルアルコール中六塩化白金(IV)酸水素の1%溶液
1mlの混合物を100℃で1時間加熱することによ
り、表題の化合物を製造する。得られた重合体物質を部
分的に熱ジクロロメタンに溶解し、懸濁液を熱水で抽出
する。有機層を濃縮して白色、ゴム状固体として表題の
化合物34.7gを得る。 C439.591025.5103Si27.5(出発原料においてn=25.5)に関す る元素分析: 計算値:C,58.82;H,10.21;N,3.97 実測値:C,59.62;H,10.11;N,3.08実施例30 ビス[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル]グルタレートおよびビス[1−(2−ヒドロキシ−
2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン−4−イル]アジペートの混合物 実施例16Aで製造された化合物、DBE−2 ジメチ
ルエステル混合物(デュポン(DuPont))、およびリチウ
ムアミドの混合物をキシレン中で還流下で加熱する。メ
タノールを反応混合物から蒸留する。希釈鉱物酸により
反応混合物の反応を停止させ、有機層を水により洗浄
し、そして無水硫酸マグネシウム上で乾燥させる。減圧
下でキシレン溶液を蒸発させて表題の化合物の混合物を
得る。
【0117】実施例30A ビス[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)]アジペートおよびビス[1−(2−ヒドロキシ−
2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン−4−イル)]グルタレートの混合物 塩化第二鉄、塩酸、水、第三−ブチルアルコールならび
にDBE−3二塩基性エステル(登録商標デュポン(DuP
ont))から製造されたビス(1−オキシル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アジペー
トおよびビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン−4−イル)グルタレートの混合物に
50%過酸化水素水溶液を滴下する。過剰量の過酸化物
を亜硫酸ナトリウム水溶液で分解する。反応混合物をろ
過し、そして溶媒を蒸発させる。ヘキサン/酢酸エチル
を使用して、残渣をシリカゲル上閃光クロマトグラフィ
ーにより精製し、白色固体(融点131.5ないし13
3℃)の表題の化合物を得る。実施例30B ビス[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)]グルタレートおよびビス[1−(2−ヒドロキシ
−2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン−4−イル)]スクシネートの混合物 DBE−9,ジメチルエステル混合物(デュポン(DuPon
t))を使用して実施例30の手順を繰り返し、表題の混
合物を得る。実施例31 ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−イル)セバケートとネオペンチルアルコ
ールとの反応 実施例25の手順に従って、ネオペンチルアルコール中
ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−イル)セバケートと塩化第一鉄の混合物
に過酸化水素水溶液を添加する。
【0118】実施例32 1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−オンとネオペンチルグリコールとの反応 実施例25の手順に従って、ネオペンチルアルコール中
1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−オンと塩化第一鉄の混合物に過酸化水素水溶液
を添加する。実施例33 4−オクタデカノイルオキシ−1−オキシル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジンと第三−アミルアルコ
ールとの反応 実施例25の手順に従って、第三−アミルアルコール中
4−オクタデカノイルオキシ−1−オキシル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジンと塩化第一鉄の混合物
に過酸化水素水溶液を添加する。実施例33A 4−ヒドロキシ−1−オキシル−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジンと2−メチル−2−ブタノールとの
反応 水50ml中4−ヒドロキシ−1−オキシル−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン34.5g(0.20
モル)の溶液および50%過酸化水素水溶液22.5g
を90ないし95℃で、硫酸第一鉄六水和物 全量1.
88g、メタンスルホン酸2.05g、水20mlおよ
び2−メチル−2−ブタノール(第三−アミルアルコー
ル)450mlを含む混合物に添加する。反応を6時間
で完了させる。反応混合物をろ過して固体を除去し、亜
硫酸ナトリウム、続いて塩基性水素化ホウ素ナトリウム
とともに、ろ液を撹拌する。水層を除去し、有機層を濃
縮し、ヘキサン/酢酸エチルを使用してシリカゲル上閃
光クロマトグラフィーにより精製し、黄色油状物46.
3gを得る。ガスクロマトグラフィー−質量分光測定分
析により、上記生成物は3つの主成分の混合物であるこ
とが明らかとなり、該主成分は全て分子量259であ
り、これは出発原料のニトロキシル化合物への第三−ア
ミルアルコールの付加に相当する。実施例33B 実施例33Aの反応生成物とステアリン酸メチルとのエ
ステル交換 実施例33Aで得られた反応生成物44.8g(0.1
73モル)、ステアリン酸メチル47.1g(0.15
8モル)、リチウムアミド0.223gおよびトルエン
の混合物を還流下で加熱する。反応混合物から、いくら
かのトルエンと一緒にメタノールを蒸留する。希釈酢酸
により反応混合物の反応を停止し、反応混合物を水、希
釈炭酸ナトリウム水溶液および飽和食塩水で十分に洗浄
する。上記トルエン溶液を硫酸マグネシウム上で乾燥
し、ろ過し、そして濃縮して固体を得る。ヘキサン/酢
酸エチルを使用したシリカゲル上閃光クロマトグラフィ
ーによる精製により、オフホワイトの固体生成物(融点
38ないし43℃)70.0gを得る。
【0119】実施例34 4−ベンゾイルオキシ−1−(2−ヒドロキシシクロヘ
キシルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン クロロベンゼン中2−ブロモシクロヘキサノールおよび
過剰量の4−ベンゾイルオキシ−1−オキシル−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジンの溶液に水素化ト
リブチル錫を滴下する。上記混合物を加熱し、反応を促
進する。ヘプタン、次いでヘプタン/酢酸エチルを使用
して、上記粗反応混合物をシリカゲルに通し、シス/ト
ランス異性体の混合物である表題の化合物を得る。実施例35 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシシクロヘキシル
オキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 実施例34で製造された化合物を、メタノール中水酸化
カリウム溶液中で加熱することにより、表題の化合物を
得る。実施例36 4−ベンゾイルオキシ−1−オキシル−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジンとプロピレングリコールとの
反応 実施例25の手順に従って、プロピレングリコール中4
−ベンゾイルオキシ−1−オキシル−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジンおよび塩化第一鉄四水和物の混
合物に過酸化水素水溶液を添加する。
【0120】実施例37 4−ベンゾイルオキシ−1−オキシル−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジンとトリメチレングリコールと
の反応 実施例25の手順に従って、トリメチレングリコール中
4−ベンゾイルオキシ−1−オキシル−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジンおよび塩化第一鉄四水和物の
混合物に過酸化水素水溶液を添加する。実施例38 ビス[1−(2−ヒドロキシエトキシ)−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン−4−イル]セバケート クロロベンゼン中2−ヨードメタノールおよび過剰量の
ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−イル)セバケートの溶液に水素化トリブ
チル錫を滴下する。ヘプタン、次いでヘプタン/酢酸エ
チルを使用して、上記粗反応混合物をシリカゲルに通
し、表題の化合物を得る。実施例39 ビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−イル)セバケートとイソプロパノールと
の反応 実施例25の手順に従って、イソプロパノール中ビス
(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル)セバケートおよび塩化第一鉄四水和物
の混合物に過酸化水素水溶液を添加する。
【0121】実施例40 4−ベンゾイルオキシ−1−オキシル−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジンと1,4−ブタンジオールと
の反応 実施例25の手順に従って、1,4−ブタンジオール中
4−ベンゾイルオキシ−1−オキシル−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジンおよび塩化第一鉄四水和物の
混合物に過酸化水素水溶液を添加する。実施例41 4−ヘキシルオキシ−1−オキシル−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジンとピナコールとの反応 実施例25の手順に従って、ピナコール中4−ヘキシル
オキシ−1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジンおよび塩化第一鉄四水和物の混合物に過酸化
水素水溶液を添加する。実施例42 1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−オンとグリセロールとの反応 実施例25の手順に従って、グリセロール中1−オキシ
ル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−オ
ンおよび塩化第一鉄四水和物の混合物に過酸化水素水溶
液を添加する。実施例43 4−ヒドロキシ−1−オキシル−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジンと2−エチル−1−ヘキサノールと
の反応 実施例25の手順に従って、2−エチル−1−ヘキサノ
ール中4−ヒドロキシ−1−オキシル−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジンおよび塩化第一鉄四水和物の
混合物に過酸化水素水溶液を添加する。
【0122】実施例44 1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−
ヘキサデカノイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン 実施例16Aで得られた化合物12.11g(49.4
ミリモル)、ヘキサデカン酸メチル(パルミチン酸メチ
ル)12.11g(44.8ミリモル)、リチウムアミ
ド0.76gおよびトルエンの混合物を還流下で加熱す
る。反応混合物から、いくらかのトルエンと一緒にメタ
ノールを蒸留する。希釈酢酸により反応混合物の反応を
停止し、反応混合物を水性メタノール、希釈炭酸ナトリ
ウム水溶液および飽和食塩水で十分に洗浄する。上記ト
ルエン溶液を硫酸マグネシウム上で乾燥し、ろ過し、そ
して濃縮して固体を得る。ヘキサン/酢酸エチルを使用
したシリカゲル上閃光クロマトグラフィーによる精製に
より、固体18gを得る。メタノールからの再結晶によ
り、融点60ないし64℃の白色固体として表題の化合
物10.7gを得る。実施例44A 1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−
エイコサノイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン 実施例16Aで得られた化合物8.40g(34.2ミ
リモル)、エイコサン酸メチル10.17g(31.1
ミリモル)、リチウムアミド0.35gおよびトルエン
の混合物を還流下で加熱する。希釈酢酸により反応混合
物の反応を停止し、反応混合物を水性メタノール、希釈
炭酸ナトリウム水溶液および飽和食塩水で十分に洗浄す
る。上記トルエン溶液を硫酸マグネシウム上で乾燥し、
ろ過し、そして濃縮して固体を得る。ヘキサン/酢酸エ
チルを使用したシリカゲル上閃光クロマトグラフィーに
よる精製により、融点69ないし73℃の白色固体とし
て表題の化合物9.9gを得る。実施例44B 1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−
(2−エチルヘキサノイルオキシ)−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン 実施例16Aで得られた化合物51.6g(0.210
モル)、2−エチルヘキサン酸メチル30.6g(0.
193モル)、リチウムアミド1.26gおよびトルエ
ンの混合物を還流下で加熱する。反応混合物から、いく
らかのトルエンと一緒にメタノールを蒸留する。希釈酢
酸により反応混合物の反応を停止し、反応混合物を水性
メタノール、希釈炭酸ナトリウム水溶液および飽和食塩
水で十分に洗浄する。上記トルエン溶液を硫酸マグネシ
ウム上で乾燥し、ろ過し、そして濃縮して黄色液体を得
る。ヘキサン/酢酸エチルを使用したシリカゲル上閃光
クロマトグラフィーによる精製により淡黄色油状物とし
て表題の化合物51.0gを得る。
【0123】実施例44C 1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−
ドデカノイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン 実施例16Aで得られた化合物72.7g(0.297
モル)、ドデカン酸メチル(ラウリン酸メチル)51.
9g(0.242モル)、リチウムアミド0.43gお
よびトルエンの混合物を還流下で加熱する。反応混合物
から、いくらかのトルエンと一緒にメタノールを蒸留す
る。希釈酢酸により反応混合物の反応を停止し、反応混
合物を水性メタノール、希釈炭酸ナトリウム水溶液およ
び飽和食塩水で十分に洗浄する。上記トルエン溶液を硫
酸マグネシウム上で乾燥し、ろ過し、そして濃縮して固
体を得る。ヘキサン/酢酸エチルを使用したシリカゲル
上閃光クロマトグラフィーによる精製により融点46な
いし48℃の白色固体として表題の化合物96.7gを
得る。実施例45 N,N’,N”,N”’−テトラキス{2,4−ビス
[N−(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル]ブチルアミノ]−s−トリアジ
ン−6−イル}−3,3’−エチレンジイミノジプロピ
ルアミンとシクロヘキサノールとの反応 実施例4の方法に従って、シクロヘキサノール中N,
N’,N”,N”’−テトラキス{2,4−ビス[N−
(1−オキシル−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル]ブチルアミノ]−s−トリアジン−6
−イル}−3,3’−エチレンジイミノジプロピルアミ
ン混合物と過酸化水素水溶液および塩化第一鉄四水和物
とを反応させる。133ないし175℃で融解する白色
固体を得る。
【0124】実施例46 2,4,6−トリス[N−(1−オキシル−2,2,
6,6−テトラメチル−ピペリジン−4−イル]ブチル
アミノ}−s−トリアジンとシクロヘキサノールとの反
応 実施例4の方法に従って、シクロヘキサノール中2,
4,6−トリス[N−(1−オキシル−2,2,6,6
−テトラメチル−ピペリジン−4−イル]ブチルアミ
ノ}−s−トリアジン混合物と過酸化水素水溶液および
塩化第一鉄四水和物とを反応させる。明るい茶色油状物
を得る。実施例47 ビス[1−(3−ヒドロキシプロポキシ)−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル] セバケ
ート クロロベンゼン中3−ブロモ−1−プロパノールおよび
過剰量のビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン−4−イル)セバケートの溶液に水素
化トリブチル錫を滴下する。上記混合物を加熱して反応
を促進する。ヘプタン、次いでヘプタン/酢酸エチルを
使用して、上記粗反応混合物をシリカゲルに通し、表題
の化合物を得る。実施例48 ビス[1−(12−ヒドロキシ−1−ドデシルオキシ)
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル] セバケート クロロベンゼン中12−ブロモ−1−ドデカノールおよ
び過剰量のビス(1−オキシル−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−イル)セバケートの溶液に水
素化トリブチル錫を滴下する。上記混合物を加熱して反
応を促進する。ヘプタン、次いでヘプタン/酢酸エチル
を使用して、上記粗反応混合物をシリカゲルに通し、表
題の化合物を得る。
【0125】実施例49 ビス[1−(2−ヒドロキシプロポキシ)−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル]セバケー
ト クロロベンゼン中1−ブロモ−1−プロパノールおよび
過剰量のビス(1−オキシル−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン−4−イル)セバケートの溶液に水素
化トリブチル錫を滴下する。上記混合物を加熱して反応
を促進する。ヘプタン、次いでヘプタン/酢酸エチルを
使用して、上記粗反応混合物をシリカゲルに通し、表題
の化合物を得る。実施例50 実施例11の生成物とN,N’−ビス(3−アミノプロ
ピル)エチレンジアミンとの反応 N,N’−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミ
ンと実施例11の生成物を1:3.0ないし1:3.5
モル比で反応させる。生成物混合物にはN,N’,N”
−トリス{2,4−ビス[N−[1−(2−ヒドロキシ
−2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン−4−イル]ブチルアミノ]−s−トリ
アジン−6−イル}−3,3’−エチレンジイミノジプ
ロピルアミン、N,N’,N”’−トリス{2,4−ビ
ス[N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキ
シ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル]ブチルアミノ]−s−トリアジン−6−イル}−
3,3’−エチレンジイミノジプロピルアミン、および
N,N’,N”,N”’−テトラキス{2,4−ビス
[N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキ
シ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル]ブチルアミノ]−s−トリアジン−6−イル}−
3,3’−エチレンジイミノジプロピルアミンが含まれ
る。実施例51 N,N’,N”,N”’−テトラキス{2,4−ビス
[N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキ
シ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル]ブチルアミノ]−s−トリアジン−6−イル}−
3,3’−エチレンジイミノジプロピルアミン 実施例7の手順に従って、N,N’,N”,N”’−テ
トラキス{2,4−ビス[N−(1−オキシル−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル]ブチ
ルアミノ]−s−トリアジン−6−イル}−3,3’−
エチレンジイミノジプロピルアミン、塩化第一鉄および
第三−ブチルアルコールの混合物に過酸化水素水溶液を
添加することにより、表題の化合物を製造する。
【0126】実施例51A N,N’,N”’−トリス{2,4−ビス[N−[1−
(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル]ブチルア
ミノ]−s−トリアジン−6−イル}−3,3’−エチ
レンジイミノジプロピルアミン 実施例7の手順に従って、N,N’,N”’−トリス
{2,4−ビス[N−(1−オキシル−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン−4−イル)ブチルアミノ]
−s−トリアジン−6−イル}−3,3’−エチレンジ
イミノジプロピルアミン、塩化第一鉄および第三−ブチ
ルアルコールの混合物に過酸化水素水溶液を添加するこ
とにより、表題の化合物を製造する。実施例51B N,N’,N”−トリス{2,4−ビス[N−[1−
(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロポキシ)−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル]ブチ
ルアミノ]−s−トリアジン−6−イル}−3,3’−
エチレン ジイミノジプロピルアミン 実施例7の手順に従って、N,N’,N”−トリス
{2,4−ビス[N−(1−オキシル−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン−4−イル)ブチルアミノ]
−s−トリアジン−6−イル}−3,3’−エチレンジ
イミノジプロピルアミン、塩化第一鉄および第三−ブチ
ルアルコールの混合物に過酸化水素水溶液を添加するこ
とにより、表題の化合物を製造する。実施例52 実施例11の生成物とN,N’−ビス(3−アミノプロ
ピル)エチレンジアミンとの反応 N,N’−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミ
ンと実施例11の生成物を1:4.0モル比で反応させ
る。生成物混合物にはN,N’,N”−トリス{2,4
−ビス[N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロ
ポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−
4−イル]ブチルアミノ]−s−トリアジン−6−イ
ル}−3,3’−エチレンジイミノジプロピルアミン、
N,N’,N”’−トリス{2,4−ビス[N−[1−
(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル]ブチルア
ミノ]−s−トリアジン−6−イル}−3,3’−エチ
レンジイミノジプロピルアミン、およびN,N’,
N”,N”’−テトラキス{2,4−ビス[N−[1−
(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル]ブチルア
ミノ]−s−トリアジン−6−イル}−3,3’−エチ
レンジイミノジプロピルアミンが含まれる。
【0127】実施例53A 2−{N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポ
キシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4
−イル]ブチルアミノ}−4,6−ジクロロ−s−トリ
アジン 実施例23Bで製造された化合物を等モル量の塩化シア
ヌルおよび炭酸ナトリウムと0℃で反応させ、表題の化
合物を得る。実施例53B N,N’−ビス[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
−4−イル]−1,6−ヘキサンジアミン 実施例23Aで得られた化合物、ヘキサメチレンジアミ
ン、メタノールおよび触媒量の炭素上5%白金を50p
siで水素化することにより表題の化合物を得る。実施例53C N,N’−ビス{2−[N−(2−ヒドロキシ−2−メ
チルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル]ブチルアミノ]−4−クロロ−s−
トリアジン−6−イル}−N,N’−ビス[1−(2−
ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン−4−イル]−1,6−ヘキ
サンジアミン キシレン中で、60ないし80℃で、実施例53Aおよ
び実施例53Bで製造された化合物二種を2:1モル比
で、酸捕捉剤である水酸化ナトリウムと反応させること
により表題の化合物を得る。
【0128】実施例53D 2,4−ビス(ジブチルアミノ)−s−トリアジン−6
−イル基を末端とするN−{2−[N−[1−(2−ヒ
ドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン−4−イル]ブチルアミノ]−
s−トリアジン−4−イル}−N,N’−ビス[1−
(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル]−1,6
−ヘキサンジアミンのオリゴマー 実施例53Bおよび53Cで製造された化合物を2:1
モル比で、キシレン溶液中で100ないし160℃で、
酸捕捉剤である水酸化ナトリウムと一緒に混合する。次
いで、同一条件下で反応混合物を2,4−ビス(ジブチ
ルアミノ)−6−クロロ−s−トリアジンにより処理
し、以下の構造式に見られるような、繰り返し単位数の
低い(2、4、6、8)、2,4−ビス(ジブチルアミ
ノ)−s−トリアジン−6−イル部分を末端とするオリ
ゴマー生成物を得る。
【化44】
【0129】実施例54 2,4−ビス(ジブチルアミノ)−s−トリアジン−6
−イル基を末端とするN−{2−[N−[1−(2−ヒ
ドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン−4−イル]ブチルアミノ]−
s−トリアジン−4−イル}−N,N’−ビス[1−
(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル]−1,6
−ヘキサンジアミンのオリゴマー N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル)−1,6−ヘキサンジアミンおよび
N,N’−ビス{2−[N−(2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン−4−イル)ブチルアミノ]−4−ク
ロロ−s−トリアジン−6−イル}−N,N’−ビス
(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)−1,6−ヘキサンジアミンを2:1モル比で、キ
シレン中で100ないし160℃で、酸捕捉剤である水
酸化ナトリウムと一緒に混合する。次いで、同一条件下
で反応混合物を2,4−ビス(ジブチルアミノ)−6−
クロロ−s−トリアジンにより処理する。1,2−ジク
ロロエタンのような不活性溶媒中でヒドロ過酸化第三ブ
チルおよび触媒量の酸化モリブデンとともに、得られた
オリゴマーの混合物を加熱し、相当するN−オキシル化
合物を形成させる。次いで、実施例7の手順に従って、
第三ブチルアルコール中上記N−オキシル化合物および
塩化第一鉄四水和物の混合物に過酸化水素水溶液を添加
する。最終生成物は実施例53Dにおけるようなオリゴ
マーの混合物であるが、個々の成分の比率は実施例53
Dにおけるものと同じではないであろう。
【0130】実施例55 2−ブチルアミノ−4−{N−[1−(2−ヒドロキシ
−2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン−4−イル]−ブチルアミノ−s−トリ
アジン−6−イル基を末端とするN−{2−[N−[1
−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル]ブチ
ルアミノ]−s−トリアジン−4−イル}−N,N’−
ビス[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル]−1,6−ヘキサンジアミンのオリゴマー 実施例53Aおよび53Bで製造された化合物の混合物
を1.33:1.0モル比で、キシレン中で100ない
し160℃で、酸捕捉剤である水酸化ナトリウムを使用
して、加熱することにより表題の化合物を得る。次いで
同一条件下でジブチルアミンを上記反応混合物に添加
し、反応を完了させる。生成物はオリゴマーの混合物で
あり、以下の構造式に見られるような1ないし4個の繰
り返し単位を有するものである。
【化45】
【0131】実施例56 2−ブチルアミノ−4−{N−[1−(2−ヒドロキシ
−2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン−4−イル]−ブチルアミノ−s−トリ
アジン−6−イル基を末端とするN−{2−[N−[1
−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル]ブチ
ルアミノ]−s−トリアジン−4−イル}−N,N’−
ビス[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル]−1,6−ヘキサンジアミンのオリゴマー 実施例53Bおよび53Cで製造された化合物の混合物
を0.5:1モル比で、キシレン中で100ないし16
0℃で、酸捕捉剤である水酸化ナトリウムを使用して、
加熱することにより表題の化合物を得る。次いで同一条
件下でジブチルアミンを上記反応混合物に添加し、反応
を完了させる。生成物はオリゴマーの混合物であり、以
下の構造式に見られるような1、3、5および7個の繰
り返し単位を有するものである。
【化46】
【0132】実施例57 2−ブチルアミノ−4−{N−[1−(2−ヒドロキシ
−2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン−4−イル]−ブチルアミノ−s−トリ
アジン−6−イル基を末端とするN−{2−[N−[1
−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル]ブチ
ルアミノ]−s−トリアジン−4−イル}−N,N’−
ビス[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル]−1,6−ヘキサンジアミンのオリゴマー N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル)−1,6−ヘキサンジアミンおよび
N,N’−ビス{2−[N−(2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジン−4−イル)ブチルアミノ]−4−ク
ロロ−s−トリアジン−6−イル}−N,N’−ビス
(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)−1,6−ヘキサンジアミンを0.5:1モル比
で、キシレン中で100ないし160℃で、酸捕捉剤で
ある水酸化ナトリウムとともに混合する。次いで同一条
件下でジブチルアミンを上記反応混合物に添加する。
1,2−ジクロロエタンのような不活性溶媒中でヒドロ
過酸化第三ブチルおよび触媒量の三酸化モリブデンとと
もに、得られたオリゴマーの混合物を処理し、相当する
N−オキシル化合物を形成させる。次いで、実施例7の
手順に従って、第三ブチルアルコール中上記N−オキシ
ル化合物および塩化第一鉄四水和物の混合物に過酸化水
素水溶液を添加する。最終生成物は実施例56で製造さ
れたオリゴマーの混合物であるが、個々の成分の比率は
実施例56の生成物と同じではないであろう。
【0133】実施例58 アセチル基を末端とするN−{2−[N−[1−(2−
ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン−4−イル]ブチルアミノ]
−s−トリアジン−4−イル}−N,N’−ビス[1−
(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル]−1,6
−ヘキサンジアミンのオリゴマー 実施例53Bおよび53Cで製造された化合物を2:1
モル比で、キシレン中で100ないし160℃で、酸捕
捉剤である水酸化ナトリウムを使用して、加熱すること
により表題の化合物を得る。反応が完了したら、減圧下
で反応混合物を濃縮する。室温で反応混合物に酢酸無水
物を添加し、次いで該混合物を130℃で加熱する。粗
混合物を冷却して、炭酸カリウムにより中和する。反応
混合物を減圧下で濃縮する。生成物はオリゴマーの混合
物であり、以下の構造式に見られるような2、4および
6個の繰り返し単位を有するものである。
【化47】
【0134】実施例59 アセチル基を末端とするN−{2−[N−[1−(2−
ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン−4−イル]ブチルアミノ]
−s−トリアジン−4−イル}−N,N’−ビス[1−
(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル]−1,6
−ヘキサンジアミンのオリゴマー 実施例58の手順に従って、2,4−ビス(ジブチルア
ミノ)−6−クロロ−s−トリアジンの代わりに酢酸無
水物を使用することを除いて、実施例54を繰り返す。
最終生成物は実施例58に記載されたようなオリゴマー
の混合物であるが、個々の成分の比率は実施例58で製
造された生成物と同じではないであろう。実施例60 ポリ[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル
メタクリレート 実施例16Bで得られる化合物の遊離ラジカル重合か
ら、表題の化合物を製造する。上記ポリマーの平均分子
量は1500ないし3000amuである。実施例61 ポリ[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル
アクリレート 実施例21で得られる化合物の遊離ラジカル重合から、
表題の化合物を製造する。上記ポリマーの平均分子量は
1500ないし3000amuである。
【0135】実施例62 1,4−ビス(4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン1−イルオキシ)−2−ブタノール クロロベンゼン中1,4−ジブロモ−2−プロパノール
および過剰量の4−ヒドロキシ−1−オキシル−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジンの溶液に水素化ト
リブチル錫を滴下する。混合物を加熱して反応を促進す
る。ヘプタン、次いでヘプタン/酢酸エチルを使用して
粗反応混合物をシリカゲルに通し、表題の化合物を得
る。実施例63 1,3−ビス(4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン1−イルオキシ)−2−プロパノー
ル クロロベンゼン中1,3−ジブロモ−2−プロパノール
および過剰量の4−ヒドロキシ−1−オキシル−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジンの溶液に水素化ト
リブチル錫を滴下する。混合物を加熱して反応を促進す
る。ヘプタン、次いでヘプタン/酢酸エチルを使用して
粗反応混合物をシリカゲルに通し、表題の化合物を得
る。実施例64 2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1,3−ジイル
ビス{[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキ
シ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル](1−オキシ−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン−4−イル) セバケート 実施例2で得られた粗反応生成物から高圧液体クロマト
グラフィーにより表題の化合物を単離する。
【0136】実施例65 1,3−ビス(4−オクタデカノイルオキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン1−イルオキシ)−2
−メチル−2−プロパノール 30ないし50℃で、第三−ブチルアルコール中4−オ
クタデカノイルオキシ−1−オキシル−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジンおよび塩化第一鉄四水和物の
混合物に過酸化水素水溶液を添加する。亜硫酸ナトリウ
ム水溶液により過剰量の過酸化物を分解する。有機層を
濃縮して、1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキ
シ)−4−オクタデカノイルオキシ−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジンおよび表題の化合物からなる混
合物を得る。上記混合物から高圧液体クロマトグラフィ
ーにより表題の化合物を分離する。実施例66 1,3−ビス(4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン1−イルオキシ)−2−メチル−2
−プロパノール 実施例16Aで得られた粗反応生成物から高圧液体クロ
マトグラフィーにより表題の化合物を単離する。実施例67 1,3−ビス(4−オキソ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン1−イルオキシ)−2−メチル−2−プ
ロパノール 実施例23Aで得られた粗反応生成物から高圧液体クロ
マトグラフィーにより表題の化合物を単離する。
【0137】実施例68 1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル ヘキ
サノエート 蒸留によりメタノールを除去しながら、ヘキサン酸メチ
ル、実施例16Aで製造された化合物、リチウムアミド
およびキシレンの混合物を還流下で加熱することによ
り、表題の化合物を製造する。実施例69 4−ベンゾイルオキシ−1−(2−ヒドロキシエトキ
シ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン クロロベンゼン中2−ヨードエタノールおよび4−ベン
ゾイルオキシ−1−オキシル−2,2,6,6−テトラ
メチルピペリジンの溶液に水素化トリブチル錫を滴下す
る。ヘプタン、次いでヘプタン/酢酸エチルを使用して
粗反応混合物をシリカゲルに通し、表題の化合物を得
る。実施例70 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシエトキシ)−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 実施例69で得られた化合物と水酸化カリウムのメタノ
ール溶液を加熱することにより表題の化合物を製造す
る。
【0138】実施例71 ポリ[4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシエトキ
シ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル スクシネート]スクシン酸ジメチルと実施例70
で製造された化合物の約等モル量を反応させることによ
り、表題の化合物を製造する。実施例72 ポリ[4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシシクロヘ
キシルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル スクシネート]スクシン酸ジメチルと
実施例35で製造された化合物の約等モル量を反応させ
ることにより、表題の化合物を製造する。実施例73 1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−
オクタデカノイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン ステアリン酸メチル、実施例16Aで製造された化合物
および触媒量のリチウムアミドの混合物をキシレン中
で、還流下で加熱する。反応混合物からメタノールを蒸
留する。希釈酸により反応を停止させる。有機層を濃縮
し、そして粗生成物をシリカゲル上閃光クロマトグラフ
ィーにより精製して、51ないし56℃で融解する白色
固体として表題の化合物を得る。
【0139】実施例73A 1−(4−オクタデカノイルオキシ−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン1−イルオキシ)−2−オクタ
デカノイルオキシ−2−メチルプロパン 実施例16Aで製造された化合物と過剰量のステアリン
酸メチルおよび触媒量のリチウムアミドとをキシレン中
で反応させることにより、表題の化合物を製造する。実施例74 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−1−フェネト
キシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン 実施例10で得られる化合物と水酸化カリウムとのメタ
ノール溶液を加熱することにより、表題の化合物を製造
する。実施例75 ポリ[4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−1−フ
ェニルエトキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル スクシネート] スクシン酸ジメチルと実施例74で製造された化合物の
約等モル量を反応させることにより、表題の化合物を製
造する。
【0140】実施例76 熱可塑性オレフィンの安定化 顔料、ホスフィット、フェノール系酸化防止剤またはヒ
ドロキシルアミン、金属ステアレート、紫外線吸収剤も
しくは立体障害性アミン安定剤、または紫外線吸収剤お
よび立体障害性アミン安定剤の混合物を含む熱可塑性オ
レフィン(TPO)ペレットを射出成形することにより
成形試験用試料を製造する。純粋な顔料または顔料濃縮
物、補助添加剤および市販で入手可能なTPOから、汎
用スクリュー(24:1 L/D)を有するスーペリア
/MPM 1”(Superior/MPM 1”)一軸スクリュー
押出機において400oF(200℃)で上記成分を混
合すること、水浴で冷却し、ペレット化することによ
り、着色TPOペレットを製造する。得られたペレット
を約375oF(190℃)で、ボイ30エム射出成形
装置(BOY 30M Injection Molding Machine)において
成形して60ミル(0.006インチ),2”×2”の
プラックとする。その場で反応するコポリマーであるゴ
ム変性剤とブレンドされたポリプロピレン;またはプロ
ピレンおよびエチレンのコポリマーを含み、エチリデン
ノルボルネンのような第三成分を伴う、もしくは伴わな
いブレンド生成物からなる着色TPO配合物を、N,N
−ジアルキルヒドロキシルアミンまたは立体障害性フェ
ノール系酸化防止剤からなり、有機リン化合物を伴う、
もしくは伴わない塩基性安定化系により安定化する。最
終配合物における全ての安定剤および顔料濃度を、樹脂
を基準とした重量%で表現する。
【0141】配合物には熱可塑性オレフィンおよび以下
の成分:0.0ないし2.0% 顔料;0.0ないし5
0.0% タルク;0.0ないし0.1% ホスフィッ
ト;0.0ないし1.25% フェノール系酸化防止
剤;0.0ないし0.1% ヒドロキシルアミン;0.
05ないし0.10% ステアリン酸カルシウム;0.
0ないし1.25% 紫外線吸収剤;0.0ないし1.
25% 立体障害性アミン;の一種またはそれ以上が含
まれる。押出および成形の前に、上記成分をタンブルド
ライヤーで乾燥ブレンドする。金属フレームに試験プラ
ックを置き、ブラックパネル温度70℃、340ナノメ
ートルで0.55W/M2および湿度50%で断続的な
光/闇サイクルおよび水噴霧を伴うアトラスCi65キ
セノン アーク ウェザー−オーメーターで暴露する(自
動車技師の会−SAE J 1960 試験法(Society of
Automotive Engineers - SAE J 1960 Test Procedur
e))。ASTM D 2244−79に従って、約625
キロジュール間隔で、アプライド カラー システム(App
lied ColorSystems)分光光度計で参照モードにより色測
定を実行することにより試料を試験する。得られたデー
タにはデルタE、L*、a*およびb*値が含まれる。A
STM D 523に従って、60°でBYK−ガードナ
ー曇り/光沢メーター(BYK-Gardner Haze/Gloss Mete
r)で光沢測定を行う。
【0142】紫外線暴露試験 紫外線照射に暴露した試験試料は、光安定剤系が2−
(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三−アミルフェニ
ル)−2H−ベンゾトリアゾール(登録商標チヌビン(T
INUVIN)328,チバ(Ciba))、実施例73の化合物お
よびN,N’,N”,N’”−テトラキス[4,6−ビ
ス(ブチル−(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペ
リジン−4−イル)アミノ)−s−トリアジン−2−イ
ル]−1,10−ジアミノ−4,7−ジアザデカン(登
録商標チマソルブ(CHIMASSORB)119,チバ)の組み合
わせからなる場合、光分解に対する例外的な耐性を示
す。対照試料は、紫外線安定性を分与するために工業分
野で使用されている市販の安定剤配合物からなる。全て
の試料には顔料、ピグメント レッド(Pigment Red)17
7およびタルクが含まれる。前述された試験プラックに
は以下のものが含まれる(全ての濃度は樹脂を基準とし
た重量%である。)。ポリマー基材は、市販で入手可能
なポリオレフィンブレンド;エー.シュルマン インコ
ーポレーテッド,アコロン,オハイオ州(A. Schulman
Inc. Akron,Ohio)から供給される登録商標ポリトロー
プ(POLYTROPE)TPP518−01である。カラーパッ
ケージは、0.025%レッド 3B−ピグメント レッ
ド177,C.I. #65300である。それぞれのプ
ラックには以下の成分:0.2% 登録商標チヌビン3
28;0.1% ステアリン酸カルシウム;および15
%タルク:が含まれる。対照プラックには付加的に、
0.1% 登録商標イルガノックス(IRGANOX) B225
(登録商標イルガノックス1010(チバ)(ネオペン
タンテトライル テトラキス(4−ヒドロキシ−3,5
−ジ−第三−ブチルヒドロシンナメート)および登録商
標イルガホス(IRGAFOS) 168(チバ)[トリス−
(2,4−ジ−第三−ブチルフェニル)ホスフィット]
の50:50ブレンド);0.2% 登録商標チヌビン
770(チバ)[ビス(2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン−4−イル) セバケート];0.2% 登
録商標チマソルブ944(チバ)[4,4’−ヘキサメ
チレン−ビス(アミノ−2,2,6,6−テトラメチル
ピペリジン)と2,4−ジクロロ−6−第三−オクチル
アミノ−s−トリアジンとの重縮合成生物];が含まれ
る。二種の試験プラック(NOR−1およびNOR−
2)には、それぞれ、0.05% N,N,−ジアルキ
ルヒドロキシルアミン:が含まれる。NOR−1には付
加的に:0.2% 登録商標チマソルブ119;および
0.2% 登録商標チヌビン123(チバ)[ビス(1
−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル) セバケート]:が含まれる。NO
R−2には付加的に:0.2% 登録商標チマソルブ1
19;および0.2% 実施例73の化合物:が含まれ
る。
【0143】紫外線試験の結果を以下の表に示す。 DE* 光沢値 %光沢保持性 0 3000 0 3000 0 3000試料 Kj/m2 Kj/m2 Kj/m2 Kj/m2 Kj/m2 Kj/m2 対照 0.0 4.7 66.6 5.4 100 8.1 NOR-1 0.0 4.0 65.5 16.9 100 25.8 NOR-2 0.0 3.8 64.9 45.3 100 69.8 試験プラックNOR−2に存在する実施例73の化合物
は、有効性の低い対照の系と比較して非常に改良された
光沢保持性を特に示し、また、実際、試験プラックNO
R−1に存在する相関のある立体障害性アミン化合物
(登録商標チヌビン123)よりも効果的である。紫外
線照射における変色に対する耐性もまた増加している。
不飽和の第三成分が含まれるポリマーブレンド、例えば
EPDMブレンドでは、上述された、より能率的な光安
定剤系が特に有効である。全ての場合において、上記光
安定剤配合物は、光分解に対して、上述された紫外線暴
露条件下で素早く損傷する安定化されていない試料にお
けるものより大きな耐性を示す。
【0144】実施例77 着色性TPO 実施例76に記載されているように、本発明の化合物、
顔料および他の補助安定剤を含む熱可塑性オレフィン
(TPO)ペレットを射出成形することにより成形試験
用試料を製造する。1パック−ペイント系で光安定性配
合物を着色し、TPO/ペイント相互作用に関して試験
する。ペイント後、最初に試験試料をGM998−48
01に従って洗浄し、15分間、200oF(94℃)
で乾燥する。厚さ0.2ないし0.4ミルの乾燥フィル
ムに定着剤を適用する。1Kベースコートを厚さ1.2
ないし1.4ミルのフィルムに適用する。ペイントされ
たパネルを3分間乾燥し、次いで透明コートを厚さ1.
2ないし1.5ミルの乾燥フィルムに適用し、続いて1
0分間のフラッシュ乾燥および250oF(121℃)
で30分間のオーブン焼付する。乾燥定着性試験(Aggre
ssive Adhesion Testing)(テクニカル フィニッシン
グ,インコーポレイテッド(Technical Finishing, In
c.)で導入された特許試験手順)およびテーバー スカフ
(Taber Scuff) によりペイント定着性を測定する。80
%より大きいペイント仕上げを保持するペイントされた
パネルが許容されると考えられる。乾燥定着性試験後、
5%より低いペイント損失を有する試料が許容されると
考えられる。
【0145】試料を試験して、以下のようにTPO/ペ
イント相互作用を評価する。 テーバー スカフ 乾燥 HALS配合物 * 試験 定着性試験 PKa A 100%除去 6%損失(失敗) 9.1 B 0%除去 4%損失(パス) 4.6 C 0%除去 3%損失(パス) 4.0 配合物Aには、リアクター級TPO中に登録商標チマソ
ルブ944 0.2%、登録商標チヌビン328 0.2
%、ステアリン酸カルシウム 500ppmおよびN,
N−ジアルキルヒドロキシルアミン 750ppmが含
まれる。また、Aにはビス(2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン−4−イル)セバケート(登録商標チヌ
ビン770,pKa 9.1) 0.2%も含まれる。配
合物BおよびCには、リアクター級TPO中に登録商標
チマソルブ1190.2%、登録商標チヌビン328
0.2%、ステアリン酸カルシウム 500ppmおよ
びN,N−ジアルキルヒドロキシルアミン 750pp
mが含まれる。また、Bにはビス(1−オクチルオキシ
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)セバケート(登録商標チヌビン123,pKa 4.
6) 0.2%も含まれる。また、Cには1−(2−ヒ
ドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−オクタデカノ
イルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
(実施例73の化合物,pKa 4.0) 0.2%も含
まれる。表のデータは、配合物Aはテーバー スカフお
よび乾燥定着性試験の両方において損傷しているが、配
合物BおよびCの両方はペイント定着性試験を合格して
いることを示している。しかし、pKa値の調査により
立証されたように、試験立体障害性アミン化合物に対す
るpKa値が低いほど(塩基性が低いほど)、この乾燥
定着性試験において、より低いペイント損失が結果とし
て得られる。ヒドロキシル部分を有する実施例73の化
合物は最も低いpKa値を有し、ヒドロキシル部分を持
たない従来技術の近似化合物より良好な最小のペイント
損失を有する。
【0146】実施例78 ポリプロピレン成形品の安定化 顔料、ホスフィット、フェノール系酸化防止剤またはヒ
ドロキシルアミン、金属ステアレート、紫外線吸収剤も
しくは立体障害性アミン安定剤、または紫外線吸収剤お
よび立体障害性アミン安定剤の混合物を含むポリプロピ
レンペレットを射出成形することにより成形試験用試料
を製造する。純粋な顔料または顔料濃縮物、安定剤、補
助添加剤および市販で入手可能なポリプロピレンから、
汎用スクリュー(24:1 L/D)を有するスーペリア
/MPM 1”一軸スクリュー押出機において475o
(250℃)で上記成分を混合すること、水浴で冷却
し、ペレット化することにより、着色ポリプロピレンペ
レットを製造する。得られたペレットを約475o
(250℃)、ボイ30M射出成形装置において成形し
て60ミル(0.006インチ),2”×2”プラック
とする。ポリプロピレンホモポリマーまたはポリプロピ
レンコポリマーからなる着色ポリプロピレン配合物を、
N,N−ジアルキルヒドロキシルアミンまたは立体障害
性フェノール系酸化防止剤からなり、有機リン化合物を
伴う、もしくは伴わない塩基性安定剤系により安定化す
る。最終配合物における全ての安定剤および顔料濃度
を、樹脂を基準とした重量%で表現する。
【0147】配合物にはポリプロピレンペレットおよび
以下の成分:0.0ないし2.0% 顔料;0.0ない
し50.0% タルク;0.0ないし50.0% 炭酸
カルシウム;0.0ないし0.1% ホスフィット;
0.0ないし1.25% フェノール系酸化防止剤;
0.0ないし0.1% ヒドロキシルアミン;0.05
ないし0.10% ステアリン酸カルシウム;0.0な
いし1.25% 紫外線吸収剤;0.0ないし1.25
% 立体障害性アミン安定剤;の一種またはそれ以上が
含まれる。押出および成形の前に、上記成分をタンブル
ドライヤーで乾燥ブレンドする。金属フレームに試験プ
ラックを置き、ブラックパネル温度70℃、340ナノ
メートルで0.55W/m2および湿度50%で断続的
な光/闇サイクルおよび水噴霧を伴うアトラスCi65
キセノン アーク ウェザー−オーメーターで暴露する
(自動車技師の会−SAE J 1960 試験法)。A
STM D 2244−79に従って、約625キロジュ
ール間隔で、アプライド カラー システム分光光度計で
参照モードにより色測定を実行することにより試料を試
験する。得られたデータにはデルタE、L*、a*および
*値が含まれる。ASTM D 523に従って、60
°でBYK−ガードナー曇り/光沢メーターで光沢測定
を行う。
【0148】紫外線暴露試験 紫外線照射に暴露した試験試料は、登録商標チヌビン(T
INUVIN)328、実施例73の化合物およびCGL20
20の組み合わせからなる光安定剤系により安定化され
る場合、光分解に対する例外的な耐性を示す。CGL2
020は、2,4−ビス(ジブチルアミノ)−s−トリ
アジン−6−イル基を末端とするN−{[2−(N−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)
ブチルアミノ]−s−トリアジン−4−イル}−N,
N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
−4−イル)−1,6−ヘキサンジアミンのオリゴマー
である。対照試料は、紫外線安定性を分与する工業分野
で使用されている市販の安定剤配合物からなる。全ての
試料にはピグメント レッド177が含まれる。
【表1】
【表2】 ・全ての配合物は、最終樹脂配合物においてジアルキル
ヒドロキシルアミン 0.05%により安定化された塩
基である。 ・ポリマー基材は、市販で入手可能なポリプロピレンホ
モポリマー,プロファックス(Profax)6501(販売
元:モンテルポリオレフィンズ(Montell Polyolefin
s))である。 ・カラーパッケージは、最終樹脂配合物において0.0
25%レッド 3B−ピグメント レッド177,C.
I.#65300である。 ・それぞれの配合物には、ヒドロキシフェニルベンゾト
リアゾール紫外線吸収剤−登録商標チヌビン328,2
−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三−アミルフェニ
ル)−2H−ベンゾトリアゾールが含まれる。 ・NOR2は、ビス(1−シクロヘキシルオキシ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)スク
シネートである。 ・それぞれの配合物には、ステアリン酸カルシウム
0.1%が含まれる。 ・試料は薄さ60ミルの2”×2”射出成形プラックで
ある。 ・紫外線暴露はSAE J 1960−自動車外装条件(E
xterior Automotive conditions)下で行われる。
【0149】最終配合物における全ての安定剤および顔
料濃度を、樹脂を基準とした重量%で表現する。実施例
73の目的化合物を含む配合物は、全濃度がより低い場
合でさえも有効性の低い対照の安定剤系と比較して非常
に改良された光沢保持性を特に示す。紫外線照射におけ
る変色に対する耐性もまた非常に増加している。また、
実施例73の目的の化合物は、同一分子のもう一種の固
体N−O−R HALS(NOR2)の等しい濃度と比
べて、外観の保持に非常にも有効である。全ての場合に
おいて、光安定化された配合物は、光分解に対して、上
述された紫外線暴露条件下で素早く損傷する安定化され
ていない試料におけるものより大きな耐性を示す。
【0150】実施例79 ポリプロピレン繊維 繊維級ポリプロピレンを本発明の化合物、補助添加剤お
よび顔料とともに押出することにより繊維試料を製造す
る。代表的な配合物には、本発明の化合物 0.05な
いし2.0%、ステアリン酸カルシウムのような金属ス
テアレート 0.05ないし0.5%、顔料 0ないし5
%、紫外線吸収剤 0.05ないし2.0%、ホスフィッ
ト 0ないし0.1%、フェノール系酸化防止剤 0ない
し1.25%、N,N−ジアルキルヒドロキシルアミン
0ないし0.1%および所望により他の立体障害性アミ
ン 0ないし2.0%が含まれる。最終配合物における全
ての添加剤および顔料濃度を、樹脂を基準とした重量%
で表現する。顔料濃縮物は、純粋な顔料およびポリプロ
ピレン(登録商標プロファックス(PROFAX),ヘルクルス
(Hercules))から、二種の成分を高剪断混合機において
25%顔料および75%樹脂の比率で混合し、得られた
樹脂/顔料混合物をワバッシュ圧縮成形機(Wabash Comp
ression)(モデル#30−1515−4T3)で圧縮し
て厚いシートとし、減少された濃度でポリプロピレンに
分散させるために該シートを微細チップに分割すること
により製造される。かわりとして、減少された濃度で繊
維に連続ブレンドするために、適当な担体樹脂中の顔料
懸濁液である顔料濃縮物が得られる。
【0151】ポリプロピレン、ホスフィット 0.05
ないし0.1%、フェノール系酸化防止剤 0ないし
1.25%、ジアルキルヒドロキシルアミン 0ないし
0.1%、ステアリン酸カルシウム 0.05ないし
0.1%、紫外線吸収剤 0ないし1.25%、立体障
害性アミン 0ないし1.25%を含む配合物をタンブ
ルドライヤーで乾燥ブレンドし、汎用スクリュー(2
4:1 L/D)を有するスーペリア/MPM 1”一軸
スクリュー押出機において475oF(246℃)で押
出し、水浴で冷却し、ペレット化する。得られたペレッ
トを約475oF(246℃)で、41ホールの三角形
配列の出糸突起を有するヒルズ リサーチ繊維押出機(HI
LLS Research Fiber Extruder)(モデル#REM−3P
−24)において紡糸して繊維とする。紡糸されたトウ
は3.2:1の延伸率で伸び、最終デニール615/4
1となる。繊維試料をロウソン−ヘムフィル繊維分析編
機(Lawson-HemphillFiber Analysis Knitter)で編んで
ソックスとし、適当な長さに切断し、ブラックパネル温
度89℃、340ナノメートルで0.55W/m2およ
び湿度50%でアトラスCi65キセノン アーク ウェ
ザー−オーメーターで暴露する(自動車技師の会−SA
E J 1885 試験法)。ASTM D 2244−7
9に従って、アプライド カラー システム(AppliedColo
r Systems)分光光度計で参照モードにより色測定を実行
することにより繊維試料を試験する。同一の、しかし別
々に、繊維試料を破滅的な損傷に対して試験し、そして
損傷に対する時間を記録する。本発明の化合物が含まれ
る試料では、紫外線光の有害な影響に対して良好な安定
化性能が示される。
【0152】実施例80 ブルー エム(Blue M)人工通風オーブンで実施例79で
製造されたプロピレン繊維の他のソックスを120℃で
暴露する。前述の実施例79で定められた判定基準によ
り、損傷を決定する。破滅的な損傷が起こる時間が長け
れば長いほど、その安定剤系はより効果的である。本化
合物を含むソックスは、良好な熱安定化効果を示す。実施例81 繊維級のポリエチレンと、約10重量%の試験添加剤、
例えば実施例51の化合物とを乾燥ブレンドし、次いで
200℃で“マスターバッチ”ペレット中に融解配合す
る。十分に配合された“マスターバッチ”ペレットとポ
リエチレン樹脂とを乾燥ブレンドし、所望の最終安定剤
濃度を得る。代表的な配合物には、本発明の化合物
0.05ないし2.0%、ステアリン酸カルシウムのよ
うな金属ステアレート 0.05ないし0.5%、ホスフ
ィット 0ないし0.1%、フェノール系酸化防止剤 0
ないし1.25%、N,N−ジアルキルヒドロキシルア
ミン 0ないし0.1%および所望により立体障害性ア
ミン 0ないし2.0%が含まれる。次いで、安定化さ
れ、十分に配合された樹脂を200℃でブローし、DOLC
Iフィルムラインにおいて厚さ150マイクロのフィル
ムにする。ASTM G26に従って、63℃ bpt、
340ナノメートルで0.35W/m2および噴霧サイ
クルなしで、アトラスCi65キセノン アーク ウェザ
ー−オーメーターで、上記ブローされたフィルムを暴露
する。インストロン(Instron)112引張試験を使用し
て、伸びにおけるいずれかの変化に関して、フィルムを
定期的に試験する。この試験における損傷は、フィルム
における伸びの損失率(%)を観測することにより決定
される。この損傷が起こる時間が長ければ長いほど、そ
の安定剤系はより効果的である。本化合物混合物を含む
フィルムは良好な光安定化効果を示す。
【0153】実施例82 実施例81に記載されているように、試験添加剤、例え
ば実施例51の化合物を10%添加して、フィルム級ポ
リエチレンを乾燥ブレンドし、次いで200℃で融解配
合して、十分に配合されたマスターバッチペレットとす
る。上記マスターバッチペレットとポリエチレン樹脂と
を乾燥ブレンドして、最終安定剤濃度を得る。次いで、
十分に配合された樹脂を200℃でブローし、DOLCIフ
ィルムラインを使用して厚さ150マイクロのフィルム
にする。得られたフィルムを亜鉛めっき鋼裏板上温室で
暴露する。処理には、一般的な殺虫剤(例えば、6ヶ月
毎のN−メチルジチオカルバミン酸ナトリウム,バパム
(VAPAM)、および毎月のセスメトリン(SESMETRIN))の適
用が含まれる。残った伸び率を観測することにより性能
を測定する。最初の伸び率の50%損失に相当する時間
として損傷を定義する。本化合物を含むフィルムは殺虫
剤に対して良好な抵抗を示す。実施例83 実施例81に記載されたように製造されたマスターバッ
チペレットをポリエチレン樹脂中に乾燥ブレンドし、最
終安定剤濃度を得る。次いで、十分に配合された樹脂を
200℃でブローし、DOLCIフィルムラインを使用して
厚さ25マイクロのフィルムにする。得られたフィルム
を土の上で暴露して、農業用複合フィルム条件に似せ
る。処理には、3日間、60g/m3で臭化メチル燻蒸
剤へ暴露することが含まれる。物理的脆化に対する時間
を観測することにより性能を測定する。本化合物を含む
フィルムは燻蒸剤に対して良好な抵抗を示す。
【0154】実施例84 実施例81に記載されているように温室用フィムル試料
を製造するが、本化合物に加えて金属ステアレートまた
は金属オキシドも含まれる。代表的な配合物には、本立
体障害性アミン 0.05ないし2重量%;金属ステア
レート、例えばステアリン酸カルシウム 0.05ない
し0.5重量%;および金属オキシド、例えば酸化亜鉛
または酸化マグネシウム 0.05ないし0.5重量%
が含まれる。実施例82に記載のように、効果を観測す
る。本化合物を含むフィルムは良好な光安定性を示す。実施例85 実施例79に記載されているように、ポリプロピレン繊
維を製造する。本化合物に加えて、配合物には、選択さ
れたハロゲン化難燃剤も含まれる。難燃剤はトリス(3
−ブロモ−2,2−ビス(ブロモメチル)プロピル)ホ
スフェート、デカブロモジフェニルオキシド、エチレン
ビス−(テトラブロモフタルイミド)またはエチレンビ
ス−(ジブロモ−モルボルナンジカルボキシイミド)で
ある。実施例79に記載の光安定剤に関する判断基準を
使用することにより、本化合物を含むポリプロピレン繊
維から編まれたソックスは良好な光安定性を示す。
【0155】実施例86 成形級ポリプロピレンと試験添加剤とを乾燥ブレンド
し、次いでペレット状に融解配合する。本発明の化合物
に加えて、選択された難燃剤も含まれる。難燃剤は、ト
リス(3−ブロモ−2,2−ビス(ブロモメチル)プロ
ピル)ホスフェート、デカブロモジフェニルオキシド、
エチレンビス−(テトラブロモフタルイミド)またはエ
チレンビス−(ジブロモ−ノルボルナンジカルボキシイ
ミド)である。次いで、ペレット化され、ボイ(Boy) 50
M実験室モデル射出成形機を使用して、十分に配合され
た樹脂を射出成形して試験資料とする。試験試料を置
き、ASTM G26試験手順に従って、断続的な光/
闇サイクルおよび水噴霧を伴うアトラスCi65キセノ
ン アーク ウェザー−オーメーターで暴露する。引張性
質における変化に関して定期的な間隔で試料を試験す
る。引張性質の損失の観測により、この試験における損
傷を決定する。この損傷が起こる時間が長ければ長いほ
ど、その安定化系はより効果的である。本化合物混合物
を含むフィルムは良好な光安定性を示す。実施例87 実施例76に記載されているように、熱可塑性オレフィ
ン(TPO)ペレットを射出成形することにより成形試
験試料を製造する。本化合物に加えて、選択された難燃
剤も含まれる。難燃剤は、トリス(3−ブロモ−2,2
−ビス(ブロモメチル)プロピル)ホスフェート、デカ
ブロモジフェニルオキシド、エチレンビス−(テトラブ
ロモフタルイミド)またはエチレンビス−(ジブロモ−
ノルボルナンジカルボキシイミド)である。本立体障害
性アミンを含む試料は、良好な光安定化活性を示す。
【0156】実施例88 フィルム級ポリエチレンを配合し、そして実施例82に
記載されているように、DOLCIフィルムラインを使用し
て、200℃でブローしてフィルムとする。本化合物に
加えて、選択された難燃剤も配合物中に含まれる。難燃
剤は、トリス(3−ブロモ−2,2−ビス(ブロモメチ
ル)プロピル)ホスフェート、デカブロモジフェニルオ
キシド、エチレンビス−(テトラブロモフタルイミド)
またはエチレンビス−(ジブロモ−ノルボルナンジカル
ボキシイミド)である。実施例82に記載されているよ
うに光安定化活性に関して試験した場合、本化合物を含
むフィルムは良好な安定性を示す。実施例89 実施例77に記載されているように、本化合物、顔料お
よび他の補助添加剤を含む熱可塑性オレフィン(TP
O)ペレットを射出成形することにより成形試験試料を
製造する。1−パックペイント系により試験試料を着色
し、TPO/ペイント相互作用に関して試験する。ペイ
ントの前に、最初にイソプロパノールにより試験試料を
ふき、そして空気送風していずれのゴミも除去する。5
分間の閃光の後、これらの試料を定着促進剤、次いでベ
ースコートおよび所望により透明コートによりコートす
る。これらの種々の塗膜の典型的なフィルムの厚さは、
定着促進剤に関して0.1ないし0.3ミル、ベースコ
ートに関して0.6ないし0.8ミル、そして透明コー
トに関して1.2−1.5ミルである。ペイント後、試
料を120℃以上で30分間硬化させる。TPO/ペイ
ント相互作用を評価するために、以下のように試料を試
験する:初期定着試験,3mmの十字にハッチングを施
されたペイント表面で引き離すために、透明なセロファ
ン粘着テープを使用するか;湿度試験において、ペイン
トされたプラックを240時間38℃で、98%の湿度
を有する雰囲気で暴露する。ASTM D 714に従っ
て、可視的な観測により気泡評価を試験する。本発明の
化合物を含む試料は、上述の判断基準により決定された
ように、良好なTPO/ペイント相互作用性を示す。
【0157】実施例90 熱可塑性エラストマー 例えばスチレンとブタジエンまたはイソプレンおよび/
またはエチレン−コブチレンとのコポリマー、例えばS
BS、SEBSおよびSISが含まれる、熱可塑性エラ
ストマーとして知られる一般的な種類の樹脂材料を本発
明の化合物と乾燥ブレンドし、そして溶融配合してペレ
ットとする。代表的な配合物には本発明の化合物 0.
05%ないし2.0%、ステアリン酸カルシウムのよう
な金属ステアレート 0.05ないし0.5%、顔料 0
%ないし5%、紫外線吸収剤 0.05%ないし2.0
%、ホスフィット 0.0%ないし0.1%、フェノール
系酸化防止剤 0.0%ないし1.25%、N,N−ジア
ルキルヒドロキシルアミン0.0%ないし0.1%、お
よび所望により他の立体障害性アミン安定剤 0.0%
ないし2.0%が含まれる。次いで、ペレット化され、
十分に配合された樹脂を加工して、例えばブローまたは
キャスト押出によるフィルム;射出成形による成形品;
熱成形による成形品;押出によるワイヤーおよびケーブ
ル外被;または回転成形による中空品のような有用な物
品とする。本発明の化合物を含む材料は、紫外線光およ
び熱暴露の有害な影響に対して安定性を示す。実施例91 実施例90に従って製造された物品であって、選択され
た有機顔料ならびに本発明の化合物を付加的に含むもの
も、紫外線光および熱暴露の有害な影響に対して安定性
を示す。実施例92 実施例90に従って製造された物品は、ネオペンタンテ
トライル テトラキス(3,5−ジ−第三−ブチル−4
−ヒドロキシヒドロシンナメート、オクタデシル 3,
5−ジ−第三−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメ
ート、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス
(3,5,−ジ−第三−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)ベンゼン、1,2−ビス(3,5−ジ−第三−ブチ
ル−4−ヒドロキシヒドロシンナモイル)ヒドラジン、
カルシウム[ビス(モノエチル 3,5−ジ第三−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート]、1,
3,5−トリス(3,5−ジ−第三−ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)イソシアヌレートおよび1,3,5−
トリス(3−ヒドロキシ−4−第三−ブチル−2,6−
ジメチルベンジル)イソシアヌレートからなる群から選
択された立体障害性フェノール系酸化防止剤、ならびに
本発明の化合物を付加的に含み、化学線光および熱暴露
の有害な影響に対して安定性を示す。
【0158】実施例93 実施例90に従って製造された物品は、トリス(2,4
−ジ−第三−ブチルフェニル)ホスフィット、ビス
(2,4−ジ−第三−ブチル−6−メチルフェニル)エ
チルホスフィット、2,2’,2”−ニトリロ[トリエ
チル−トリス−(3,3’,5,5’−テトラ−第三−
ブチル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイル)ホ
スフィット]、テトラキス(2,4−ジ−ブチルフェニ
ル)4,4’−ビフェニレンジホスフィット、トリス
(ノニルフェニル)ホスフィット、ビス(2,4−ジ−
第三−ブチルフェニル)ペンタエリスリチルジホスフィ
ット、2,2’−エチリデンビス(2,4−ジ−第三−
ブチルフェニル)フルオロホスフィットおよび2−ブチ
ル−2−エチルプロパン−1,3−ジイル 2,4,6
−トリ−第三−ブチルフェニルホスフィットからなる群
から選択された有機リン安定剤ならびに本発明の化合物
を付加的に含み、化学線光および熱暴露の有害な影響に
対して安定性を示す。実施例94 実施例90に従って製造された物品は、5,7−ジ−第
三−ブチル−3−(3,4−ジメチルフェニル)−2H
−ベンゾフラン−2−オンであるベンゾフラノン安定剤
ならびに本発明の化合物を付加的に含み、化学線光およ
び熱暴露の有害な影響に対して安定性を示す。実施例95 実施例90に従って製造された物品は、N,N−ジ(水
素化牛脂)アミンの直接酸化により製造されたN,N−
ジアルキルヒドロキシルアミンであるジアルキルヒドロ
キシルアミン安定剤ならびに本発明の化合物を付加的に
含み、化学線光および熱暴露の有害な影響に対して安定
性を示す。
【0159】実施例96 実施例90に従って製造された物品は、ビス(2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)セバケー
ト、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−
テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンおよびコハク
酸の重縮合物、N,N’,N”,N”’−テトラキス
[4,6−ビス(ブチル−1,2,2,6,6−ペンタ
メチルピペリジン−4−イル)アミノ−s−トリアジン
−2−イル]−1,10−ジアミノ−4,7−ジアサデ
カン、4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン)および2,4−
ジクロロ−6−第三−オクチルアミノ−s−トリアジン
の重縮合成生物、4,4’−ヘキサメチレンビス(アミ
ノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン)および
2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−s−トリアジンの
重縮合成生物、2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン−4−イルオクタデカノエート、3−ドデシル−1−
(1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル)−ピロリジン−2,5−ジオン、1,
3,5−トリス{N−シクロヘキシル−N−[2−
(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン3−オン−
4−イル)エチル]アミノ}−s−トリアジン、ポリ
[メチル 3−(2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イルオキシ)プロピル]シロキサン、2,4
−ジクロロ−6−(2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)ブチルアミノ)−s−トリアジンお
よび2,2’エチレン−ビス{[2,4−(2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ブチルア
ミノ−s−トリアジン−6−イル]アミノトリメチレン
アミノ}の重縮合物からなる群から選択された他の立体
障害性アミン安定剤ならびに本発明の化合物を付加的に
含み、化学線光および熱暴露の有害な影響に対して安定
性を示す。実施例97 実施例90に従って製造された物品は、ビス(1−オク
チルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
−4−イル)セバケート、ビス(1−オクチルオキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)
アジペート、ビス(1−シクロヘキシルオキシ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル) ア
ジペート、ビス(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)セバケー
トおよび1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン−4−イル オクタデカノエー
トからなる群から選択された他のN−ヒドロカルビルオ
キシ置換立体障害性アミン安定剤ならびに本発明の化合
物を付加的に含み、化学線光および熱暴露の有害な影響
に対して安定性を示す。実施例98 実施例90に従って製造された物品は、2−(2−ヒド
ロキシ−3,5−ジ−α−クミルフェニル)−2H−ベ
ンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−メチル
フェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、5−クロロ−
2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三−ブチルフェ
ニル)−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロ
キシ−3,5−ジ−第三−アミルフェニル)−2H−ベ
ンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−α−ク
ミル−5−第三−オクチルフェニル)−2H−ベンゾト
リアゾール、2,4−ジ−第三−ブチルフェニル3,5
−ジ−第三−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2
−ヒドロキシ−4−n−オクチルオキシベンゾフェノン
および2,4−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−6
−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−
s−トリアジンからなる群から選択されたo−ヒドロキ
シフェニル−2H−ベンゾトリアゾール、ヒドロキシフ
ェニルベンゾフェノンまたはo−ヒドロキシフェニル−
s−トリアジン紫外線吸収剤ならびに本発明の化合物を
付加的に含み、紫外線光および熱暴露の有害な影響に対
して安定性を示す。
【0160】実施例99 市販で入手可能なポリエステルポリオール(登録商標デ
スモフェン(DESMOPHEN) 670‐80)および市販で入手可
能なイソシアヌレート(登録商標デスモデュー(DESMODU
R) N-3390)をベースとする二成分ポリエステルウレタ
ン塗料中に立体障害性アミン試験安定剤を、全樹脂固体
を基準として少なくとも2重量%で混入する。全樹脂固
体を基準として0.015%のジブチル錫ジラウレート
により、上記塗料系を触媒する。約4”×6”の透明ガ
ラススライド上への引落しにより、それぞれの塗料配合
物を適用し、三重反復で約2ミル(0.002”)の厚
さのフィルムとする。これらの三重反復ガラスプレート
を以下のように加工する。 プレート1:180oF(82℃)で30分間焼付し;
室温において老化させ;そして毎日観測する。 プレート2:空気乾燥させ(周囲硬化);室温において
老化させ;そして毎日観測する。 プレート3:1日空気乾燥させ;120oF(49℃)
において老化させ;毎日観測し、そして120oF(4
9℃)において連続老化させる。時間0から開始して、
全てのプレートを可視による外観:塗膜内でのいずれか
の曇り、および塗膜の表面でのいずれかの滲出の発展:
に関して評価する。四日間の観測結果を以下に示す。
【0161】 プレート1試料* 1日目 2日目 3日目 4日目 18ヶ月 A cl cl cl cl cl 透明 B slh 曇り 曇り 曇り 曇り 曇り C cl cl cl cl cl 透明 プレート2試料* 1日目 2日目 3日目 4日目 18ヶ月 A cl cl cl cl cl 透明 B slh 曇り 曇り 曇り 曇り 曇り C cl cl cl cl cl 透明 プレート3試料* 1日目 2日目 3日目 4日目 18ヶ月 A cl cl cl cl cl 透明 B slh 曇り 曇り 曇り 曇り 曇り C cl cl cl cl cl 透明 *Aは安定化されていないものである。Bは、ビス(1
−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)セバケート(登録商標チヌビン12
3) 2重量%を含む。Cは、ビス[1−(2−ヒドロ
キシ−2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−イル]セバケート,実施例2
の化合物 2重量%を含む。これらのデータは、立体障
害性アミンの1位に結合している基に存在するヒドロキ
シル部分を有する本発明の化合物は、該ヒドロキシ部分
が不在の、類似の従来化合物では達成され得ないポリエ
ステルウレタン塗料に対する優秀な溶解性および相溶性
を供給することを示している。実験により、本発明の化
合物が、この部分的な透明コートにおいて溶解性および
相溶性である場合、それらは他の樹脂系においても確実
に相溶可能で溶解可能であることが開示される。
【0162】実施例100 実施例99に記載されている、同様に安定化され、配合
された二成分透明塗料およそ50mlを、シールされた
4オンス ジャーでゲル化する。固体化後、透明度に関
して固体化された塗料を可視的に観察する。不透明度ま
たは曇りの発展は、立体障害性アミン安定剤および配合
された塗料間の不相溶性を示すものである。 ジャーにおける固体化試料* 1日目 2日目 18ヶ月 A 透明 透明 透明 透明 B 透明 曇り 曇り 曇り C 透明 透明 透明 透明 *Aは安定化されていないものである。Bは、ビス(1
−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)セバケート(登録商標チヌビン12
3) 2重量%を含む。Cは、ビス[1−(2−ヒドロ
キシ−2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−イル]セバケート,実施例2
の化合物 2重量%を含む。これらのデータは、立体障
害性アミンの1位に結合している基に存在するヒドロキ
シル部分を有する本発明の化合物は、該ヒドロキシ部分
が不在の、類似の従来化合物では達成され得ないポリエ
ステルウレタン塗料に対する優秀な溶解性および相溶性
を供給することを示している。
【0163】実施例101 1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−
[9−(メトキシ−カルボニル)ノナノイルオキシ]−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン実施例16A
で製造された化合物と、一当量またはそれ以上のセバシ
ン酸ジメチルおよび触媒量のリチウムアミドとをキシレ
ン中で反応させることにより、表題の化合物を製造す
る。実施例102 1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−
[5−(メトキシ−カルボニル)ペンタノイルオキシ]
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンセバシン酸
ジメチルが当量のアジピン酸ジメチルにより置き換えら
れた実施例101の手順により、表題の化合物を製造す
る。実施例103 1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−
[3−(メトキシ−カルボニル)プロピオニルオキシ]
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンセバシン酸
ジメチルが当量のコハク酸ジメチルにより置き換えられ
た実施例101の手順により、表題の化合物を製造す
る。実施例104 1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−
[4−(メトキシ−カルボニル)ブチリルオキシ]−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジンセバシン酸ジ
メチルが当量のグルタル酸ジメチルにより置き換えられ
た実施例101の手順により、表題の化合物を製造す
る。
【0164】実施例104A 1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−
[5−メトキシ−カルボニル)ペンタノイルオキシ]−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジンおよび1−
(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−[4
−メトキシ−カルボニル)ブチリルオキシ]−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジンの混合物セバシン酸ジ
メチルの代わりに当量のDBE−2 二塩基エステル
(登録商標デュポン(DuPont))を使用して実施例101
の手順を繰り返す。実施例104B 1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−
[5−メトキシ−カルボニル)ペンタノイルオキシ]−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジンおよび1−
(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−[4
−メトキシ−カルボニル)ブチリルオキシ]−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジンの混合物セバシン酸ジ
メチルの代わりに当量のDBE−3 二塩基エステル
(登録商標デュポン(DuPont))を使用して実施例101
の手順を繰り返す。実施例105 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプ
ロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン
とヘキサメチレンジイソシアネートの縮合成生物であっ
て、メトキシ基を末端とするもの 約等モル量の、実施例16Aで製造された化合物および
ヘキサメチレンジイソシアネートを反応させ、次いで過
剰量のメタノールと反応させることにより、表題の化合
物を製造する。
【0165】実施例106 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシエトキシ)−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジンとヘキサメチ
レンジイソシアネートの縮合成生物であって、メトキシ
基を末端とするもの 約等モル量の、実施例70で製造された化合物およびヘ
キサメチレンジイソシアネートを反応させ、次いで過剰
量のメタノールと反応させることにより、表題の化合物
を製造する。実施例107 4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−1−フェネト
キシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンとヘ
キサメチレンジイソシアネートの縮合成生物であって、
メトキシ基を末端とするもの 約等モル量の、実施例74で製造された化合物およびヘ
キサメチレンジイソシアネートを反応させ、次いで過剰
量のメタノールと反応させることにより、表題の化合物
を製造する。
【0166】実施例108 二成分アクリル系ウレタン透明コートの安定化 実施例99に記載されているように、立体障害性アミン
試験安定剤を二成分アクリル系ウレタン塗料中に混入す
る。全樹脂固体を基準として、ジブチル錫ジラウレート
0.02重量%により上記系を触媒する。上記安定剤
を、二成分塗料のアクリルポリオール部分に適当な量で
添加し、次いでこれを適用の直前にイソシアネート成分
とあわせる。電着コート下塗剤により下塗りされたスチ
ール板3”×4”を、次いで明るいブルーメタリック
ベースコートで、次いで安定化透明コートでコートす
る。ベースコートをスプレー塗布して厚さ1.0ミル
(25ミクロン)乾燥フィルム厚とし、そして次いで安
定化された透明コートを塗布して厚さ2.0ミル(50
ミクロン)乾燥フィルム厚とする。塗料を空気乾燥し、
そして2週間老化させる。次いで、上記パネルを、以下
の条件下でキセノン−アーク ウェザー−オーメーター
において暴露する。 カム 180サイクル:光のみ40分:光および前方ス
プレー20分:光のみ60分:闇および後方スプレー復
水 ランプ フィルター:石英インナー/ボロシリケートS
アウター 輻射照度:1平方メートル当たり0.45ワット
【0167】暴露の前および暴露の間500時間ごとの
間隔で20°光沢を測定する。より高い光沢が残ってい
ることが望ましい。 20°光沢保持率(%) 試料* 4500時間 8500時間 12000時間 A 17 − − B 60 22 − C 47 17 − D 34 22 − E 41 23 − F 75 45 28 G 77 45 27 *Aは安定化されていないものである。Bは、ビス(1
−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)セバケート(登録商標チヌビン12
3) 1重量%を含む。Cは、ビス[1−(2−ヒドロ
キシ−2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−イル]セバケート,実施例2
の化合物0.9重量%を含む。Dは、2,4−ビス[N
−(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−イル)−N−ブチルアミノ]
−6−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−s−トリアジ
ン 1.04重量%を含む。Eは、実施例12の化合物
1.01重量%を含む。Fは、ビス(1−オクチルオキ
シ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)セバケート(登録商標チヌビン123) 2重量%
を含む。Gは、ビス[1−(2−ヒドロキシ−2−メチ
ルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−イル] セバケート,実施例2の化合物 1.
8重量%を含む。これらのデータは、本ヒドロキシ置換
された化合物は、等モル濃度でNOR化合物に匹敵する
20°光沢保持値を提供することを示している。
【0168】実施例109 二成分アクリル系ウレタン透明コートの安定化 実施例108で製造されたような透明コートをスピン−
塗布により1”ケイ素ディスクに適用し、およそ25ミ
クロンの乾燥フィルム厚とする。ザイス(Zeiss)干渉計
を使用して、それぞれのディスクの初期光学フィルム厚
を測定する。次いで、上記ディスクを以下の条件下でキ
セノン−アーク ウェザー−オーメーターにおいて暴露
する。 カム 180サイクル:光のみ40分:光および前方ス
プレー20分:光のみ60分:闇および後方スプレー復
水 ランプ フィルター:石英インナー/石英アウター 輻射照度:1平方メートル当たり0.55ワット 250時間ごとに光学フィルム厚を再測定し、それぞれ
の配合物に関してフィルム損失を決定する。3972お
よび5561時間後の暴露により生じるフィルム損失に
関して、以下の表にまとめる。フィルム損失に関して
は、より低い値が望ましい。フィルム損失(ミクロンによる) 試料* 3972時間 5561時間 A 23.3 完全な腐食 B 6.9 16.3 C 6.7 17.8 D 6.3 14.3 E 5.9 12.4 F 6.5 16.1 G 6.6 16.7 *Aは安定化されていないものである。Bは、ビス(1
−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペ
リジン−4−イル)セバケート(登録商標チヌビン12
3) 1重量%を含む。Cは、ビス[1−(2−ヒドロ
キシ−2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン−4−イル]セバケート,実施例2
の化合物 0.9重量%を含む。Dは、2,4−ビス
[N−(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−
テトラメチルピペリジン−4−イル)−N−ブチルアミ
ノ]−6−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−s−トリ
アジン 1.04重量%を含む。Eは、実施例12の化
合物 1.01重量%を含む。Fは、1−オクチルオキ
シ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピ
ペリジン 0.78重量%を含む。Gは、1−(2−ヒ
ドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−
テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジン,実施例16
Aの化合物 0.56重量%を含む。これらのデータ
は、本ヒドロキシ置換された化合物は、等モル濃度で類
似のNOR化合物に匹敵する腐食耐性を提供することを
示している。
【0169】実施例110 プラスチック基材上での塗料 非塩基性立体障害性アミンに関する主な用途は、プラス
チック基材上に適用される自動車トップコートの保護に
おけるものである。しかしながら、多くの低分子量、非
反応性光安定剤は、乾燥および硬化の間にプラスチック
基材中に移動してしまう。その結果、多くの部の光安定
剤がトップコートから基材中に損失してしまうので、該
トップコートを保護することに関して効果がなくなって
しまう。塗料の適用および効果の間の立体障害性アミン
安定剤の移動の程度は、プラスチック基材上に適用され
た硬化された透明コートとガラスまたはスチールのよう
な非浸透性基材上に塗布された同様の透明コートにおけ
る立体障害性アミン濃度の比較により決定される。試験
下における立体障害性アミン安定剤を、自動車プラスチ
ック基材に使用するのに適当な軟質熱可塑性アクリル系
/メラミン透明塗料中に混入する。全樹脂固体をベース
として1.5重量%の濃度で立体障害性アミンを混入す
る。自動車級RIM(反応射出成形)基材およびTPO
(熱可塑性ポリオレフィン)上に自動スプレー装置によ
り、それぞれの塗料配合物を適用する。それぞれの基材
を4”×12”プラックの形状とする。それぞれの塗料
を適用して、およそ2.0ミル(50ミクロン)の乾燥
フィルム厚とする。250oF(121℃)において2
0分間の焼付により、塗料を硬化する。それぞれの硬化
された塗料配合物の三重反復試料を、それぞれの基材か
ら除去し、粉砕して微細粉末とする。それぞれの試料の
既知量を、一晩、還流トルエン中で抽出する。存在する
立体障害性アミンを既知の体積に希釈することにより定
量的に分析し、そしてHPLCまたはSFCクロマトグ
ラフィーにより分析する。それぞれの試験安定剤化合物
に対する検量線を展開する。それぞれの抽出された塗料
の立体障害性アミン含有量は、この方法により決定され
る。N−原子において−O−E−OH部分により置換さ
れた本発明の立体障害性アミン化合物と、例えばヒドロ
キシル部分が不足している、相当する−NOR化合物と
を比較する場合、プラスチック基材上での透明コートか
らの本発明の立体障害性アミン化合物の高い回収率が見
出され、より少ない本発明の立体障害性アミン安定剤が
プラスチック基材中に移動し、そのようなプラスチック
基材上では透明トップコートがより良好に安定化され得
ることを開示している。
【0170】実施例111 水運(waterborne)木材ワニスの安定化 水運塗料は、自動車ベースコート、工業用塗料および商
用に販売されている塗料を含む広い種々の用途での使用
において、意味のある、そして増大する塗料の割合から
なる。これらの塗料は着色されているものでも、透明の
ものでもかまわない。また、その傾向は、一般的に外側
の暴露において性質を維持する光安定剤に依存する高い
固体配合物に向かっており、そして低いレベルの共溶媒
に向かっている。これは、そのような共溶媒(主として
水)における安定剤の高い溶解性、または水における実
質的な溶解性を要求するものである。上記試験安定剤
を、共溶媒ブレンドに前溶解することにより、水運懸濁
液中に混入する。水運懸濁液は市販で入手可能なアクリ
ル・ウレタンヒドリド樹脂である。共溶媒ブレンドは、
登録商標テキサノール(TEXANOL)(2,2,4−トリメ
チル−1,3−ペンタンジオール,テキサコ(Texaco))
および登録商標アルコソルベ(ARCOSOLVE)TPM(トリプロ
ピレングリコールメチルエーテル,アトランティックリ
ッチフィールド(AtlanticRichfield))1:1の混合物
である。試験安定剤0.45gを、共溶媒ブレンドに前
溶解し、次いで混入して以下の組成とする。 ppw 登録商標フレキサン(FLEXTHANE)630, 100.0 エアー プロダクト(Air Products) フォーマスター(Foamaster) VF 0.1 水 10.0 テキサノール(TEXANOL)/ 10.5 アルコソルブ(ARCOSOLVE)/立体障害性アミン 紫外線吸収剤(登録商標チヌビン1130,チバ) 1.2 BYK346 0.5 登録商標ミケムルベ(MICHEMLUBE)162 2.0 それぞれの塗料を、6”×6”区画のスギおよびマツ板
に刷毛塗布する。塗布の前および後に塗料および刷毛の
重量を測ることにより塗布された塗料の重量を規定し、
そしてそれぞれ区画に同じ量の塗料が塗布されることを
確保する。コートされた板の区画を周囲温度で2週間乾
燥させ、視覚的様子、光沢およびハンター色差L*、a*
およびb*に関して評価する。南フロリダにおいて45
°の角度で置き棚において6ヶ月間、上記区画を暴露
し、次いで戻し、そして視覚的様子、光沢、色変化およ
び他のいずれかの分解または脱離の兆候に関して評価す
る。本発明の、N−原子において−O−E−OH部分に
より置換された立体障害性アミン化合物は、可視的様
子、光沢保持性、耐色変化性ならび耐脱離性に関して、
そのようなヒドロキシル部分が不足している、相当する
−NOR化合物より良好な安定化硬化を上記区画にもた
らす。
【0171】実施例112 着色された自動車OEMベースコートの安定化 ピグメントレッド117および雲母の混合物により着色
されたベースコートを、全ベースコート固体(顔料+樹
脂)を基準として1重量%の立体障害性アミン安定剤に
より安定化する。1ミル(25ミクロン)の乾燥フィル
ム厚で、準備された4”×12”のスチールパネルに上
記ベースコートを噴霧塗布し、次いで、市販で入手可能
なハイソリッドの自動車用透明コートによりトップコー
トを塗布する。250oF(121℃)で30分間、上
記コートされたパネルを硬化する。次いで、上記パネル
を以下の条件で、キセノン−アークウェザー−オーメー
ターで暴露する。 カム 180サイクル:光のみ40分:光および前方ス
プレー20分:光のみ60分:闇および後方スプレー復
水 ランプ フィルター:石英インナー/ボロシリケートS
アウター輻射照度:1平方メートル当たり0.55ワッ
ト 暴露前および3000時間暴露の後、20°光沢、イメ
ージの差異、ハンター色差値(L*、a*、b*およびΔ
E)を測定する。本発明の、N−原子において−O−E
−OH部分により置換された立体障害性アミン化合物
は、イメージの差異、光沢保持性および色変化に対する
耐性に関して、そのようなヒドロキシル部分が不足して
いる、相当する−NOR化合物より良好な安定化硬化を
上記区画にもたらす。
【0172】実施例113 ABS成形用途 スチレンモノマーとアクリロニトリルとの共重合および
スチレンモノマーとブタジエンとの共重合から誘導され
たコポリマーの混合物からなる熱可塑性材料は、一般的
にABSと言われるものであり、本発明の化合物と乾燥
ブレンドし、そして融解配合してペレット状とする。代
表的な配合物には、本発明の化合物 0.05%ないし
2.0%、ステアリン酸カルシウムのような金属ステア
レート 0.05ないし0.5%、顔料 0%ないし5%、
紫外線吸収剤 0.05%ないし2.0%、ホスフィット
0.0%ないし0.1%、フェノール系酸化防止剤
0.0%ないし1.25%、N,N−ジアルキルヒドロ
キシルアミン 0.0%ないし0.1%および所望により
他の立体障害性アミン 0ないし2.0%が含まれる。次
いで、ペレット化され、十分に配合された樹脂を加工し
て、例えば押出によるシート、フィルム、異形材および
パイプ;成形によるボトル;射出成形による成形品;熱
成形による成形品;または回転成形による中空品のよう
な有用な物品とする。本発明の化合物を含む材料は、紫
外線光および熱暴露の有害な影響に対して安定性を示
す。
【0173】実施例114 pKa値 水に不溶性な材料のpKa値を決定するために、水中で
のpKa値が既知の有機標準試料を非水系で滴定する。
半中和点(HNP)対標準試料の既知水性pKa値のプ
ロットを作成する。試験材料のHNPを決定し、そして
試験材料の相当するpKa値を見つけるために推定す
る。そのような有機標準試料には、2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン−4−ヒドロキシ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン;1−ヒドロキシエチル−
4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン;トリアセトンアミンおよびN−メチルアニリンが
含まれる。構造的に、少なくとも末端が本発明の試験材
料と関連しており、水および1:1アセトニトリル:ク
ロロホルムの両方に溶解性である上記標準試料は、非水
性滴定(1:1アセトニトリル:クロロホルム溶媒およ
び0.1N過塩素酸/ジオキサン滴定液)系において検
量線プロットを作成するために使用される。およそ0.
5ミリ等量の試験材料を滴定ベーカー中に計り入れる。
アセトニトリル30mlを添加して、試料を溶解させ
る。滴下の前に、クロロホルム30mlを添加する。滴
定を行い、HNPを決定する。参照電極の電解質は2−
(アミノメチルピリジン)である。当量を達成するため
に電解質を添加した後、電極を溶媒系中に2時間置く。
全ての試料は2回実行される。pKa値を以下の表にま
とめる。
【0174】試料* HPN (mv) 算出されたpKa I 523 3.9 II 436 4.9 III 513 3.8 IV −− 4.6 V −− 3.8 VI −− 4.8* Iは実施例73の化合物である。IIは1−シクロヘ
キシルオキシ−4−オクタデカノイルオキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジンである。IIIは実施
例2の化合物である。IVはビス(1−オクチルオキシ
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イ
ル)セバケートである。Vは実施例50の化合物であ
る。VIは2,4−ビス[N−(1−シクロヘキシルオ
キシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−
イル)ブチルアミノ]−6−クロロ−s−トリアジンと
N,N’−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミ
ンとの反応生成物である。ピペリジン環の1位が−O−
R基により置換されているか、または−O−E−OHに
より置換されているかどうかという点のみで個々の化合
物がその他とは異なる関連化合物の上記対のそれぞれか
ら見られるように、本発明の−O−E−OH化合物は重
要な低pKa値を有し、上記本発明の化合物は矛盾のな
い低塩基性により従来技術のN−OR化合物と識別され
ることを意味する。実施例77に与えられた結果の調査
により、このような低塩基性および低pK a値は、着色
性熱可塑性ポリオレフィン(TPO)のペイント損失の
防止について、近似の関連従来技術のN−OR化合物と
比べて、本発明の化合物に関する優れた性能に移行され
得る。
【0175】実施例115 難燃性 繊維級のポリプロピレンを試験添加剤と乾燥ブレンド
し、次いで234℃(450oF)で融解配合し、ペレ
ット化する。全ての配合物は付加的に融解加工安定剤系
を含む。次いで、ペレット化され、十分に配合された樹
脂を246℃(475oF)でヒルズ(Hills)研究室モデ
ル 繊維押出機において紡糸して繊維とする。紡糸され
た41フィラメントのトウは1:3.2の延伸率で伸
び、最終デニール615/41となる。繊維試料をロウ
ソン−ヘムフィル分析編機(Lawson-Hemphill Analysis
Knitter)で編んでソックスとする。10回折り返された
それぞれの試料をNFPA 701-1996垂直燃焼法(Vertical b
urn procedure)により試験する。編まれたソックスに関
して、炎が除去された後の消火までの時間(秒)を“炎
後”として報告する。難燃剤を含まないブランクの試験
に対して、低い炎後時間が観測された場合における難燃
剤としての効力について論証する。材料からのしずく(d
rip)の燃焼時間および重量損失もまた記録される。この
データは、本発明のNOR HALSが難燃剤として有
効であることを示す。 添加剤 炎後(s) しずく燃焼 重量損失 (s) (%) ブランク,難燃剤なし 32 >50 63 実施例73の化合物, 0.5 12.5 36 1.0%
【0176】実施例116 ポリプロピレン厚形材の難燃性 成形級ポリプロピレンを試験添加剤と乾燥ブレンドし、
次いで融解配合し、ペレット化する。配合物には本発明
の化合物に加えて、ハロゲン化された難燃剤が含まれ
る。代表的な配合物は本化合物および難燃剤、例えばト
リス(3−ブロモ−2,2ビス(ブロモメチル)プロピ
ル)ホスフェート(FMC PB370);ビスフェノールA
のビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)(PE6
8); デカブロモジフェニルオキシド(DBDPO);エチ
レンビス−テトラブロモフタルイミド(SATEX BT−9
3); エチレンビス−ジブロモノルボルナンジ−カル
ボキシミド(SATEX BN−451)を含む。他の配合物に
は、臭素化された難燃剤に加えて、Sb23が含まれ
る。他の配合物にはリン原子をベースとする難燃剤、例
えばエチレンジアミンジホスフェート(EDAP)が含まれ
得る。ペレット化され、十分配合された樹脂を、次いで
ワバシュ(Wabash)圧縮成形機を使用して圧縮成形して試
験試料とする。UL−94垂直燃焼条件で試験プラック
を試験する。最小の三重反復したものを試験する。試験
試料に関して、1回目および2回目に炎が除去された後
の消火までの平均時間(秒)を報告する。低い炎後時間
が観測された場合における難燃剤としての効力について
論証する。本発明の化合物は、単独で試験されたハロゲ
ン化またはホスフェート難燃剤の難燃性を増加させる。
【0177】実施例117 TPO厚形材の難燃性 本発明の化合物を含む熱可塑性オレフィン(TPO)の
射出成形により、成形試験試料を製造した。TPO配合
物はまた、顔料、フェノール系酸化防止剤、ホスフィッ
トまたはヒドロキシルアミン、金属ステアレート、紫外
線光吸収剤(UVA)または立体障害性アミン安定剤
(HALS)または紫外線光吸収剤および立体障害性ア
ミン安定剤の混合物も含み得る。本発明の化合物に加え
て、ハロゲン化された難燃剤が配合物に含まれる。代表
的な配合物は本発明の化合物および難燃剤、例えばトリ
ス(3−ブロモ−2,2ビス(ブロモメチル)プロピ
ル)ホスフェート(FMC PB370);ビスフェノールA
のビス(2,3−ジブロモプロピルエーテル)(PE6
8);デカブロモジフェニルオキシド(DBDPO);エチ
レンビス−テトラブロモフタルイミド(SATEX BT−9
3);エチレンビス−ジブロモノルボルナンジ−カルボ
キシイミド(SATEXBN−451)を含む。他の配合物に
は、臭素化された難燃剤に加えて、Sb2 3が含まれ
る。他の配合物にはリン原子をベースとする難燃剤、例
えばエチレンジアミンジホスフェート(EDAP)が含まれ
得る。UL−94垂直燃焼条件で試験プラックを試験す
る。最小の三重反復したものを試験する。試験試料に関
して、1回目および2回目に炎が除去された後の消火ま
での平均時間(秒)を報告する。本発明の化合物は、単
独で試験されたハロゲン化またはホスフェート難燃剤の
難燃性を増加させる。
【0178】実施例118 難燃性BS成形用途における光安定化 成形級のABSを試験添加剤と乾燥ブレンドし、次いで
融解配合し、ペレット化する。本発明の化合物に加え
て、選択された難燃剤も含まれる。難燃剤はトリス(3
−ブロモ−2,2−ビス(ブロモメチル)プロピル)ホ
スフェート、デカブロモジフェニルオキシド、エチレン
ビス(テトラブロモフタルイミド)およびエチレンビス
(ジブロモノルボルナンジカルボキシミド)を含む。ペ
レット化され、十分配合された樹脂を、次いでボイ(BO
Y)50M実験室モデル射出成形機を使用して射出成形す
る。他の配合物には、臭素化された難燃剤に加えて、三
酸化アンチモン(Sb23)が含まれる。他の配合物に
はリン原子をベースとする難燃剤、例えばエチレンジア
ミンジホスフェート(EDAP)が含まれ得る。試験プラッ
クを金属フレーム上に置き、ASTM G26試験手順
に従って、断続的な光/闇サイクルおよび水噴霧を伴う
アトラスCi65キセノン アークウェザー−オーメー
ターで暴露する。引張性質における変化および色の変化
に関して定期的な間隔で試料を試験する。この性質にお
ける損傷が起こる時間が長ければ長いほど、およびΔE
により測定される色の変化が少なければ少ないほど、そ
の安定化系はより効果的である。本化合物混合物を含む
試験試料は、促進暴露の間、引張性質の良好な保持性お
よび最小の色変化を示す。
【0179】実施例119 難燃性HIPS成形用途における光安定化 成形級の高衝撃性ポリスチレンを試験添加剤と乾燥ブレ
ンドし、次いで融解配合し、ペレット化する。本発明の
化合物に加えて、選択された難燃剤も含まれる。難燃剤
はトリス(3−ブロモ−2,2−ビス(ブロモメチル)
プロピル)ホスフェート、デカブロモジフェニルオキシ
ド、エチレンビス(テトラブロモフタルイミド)および
エチレンビス(ジブロモノルボルナンジカルボキシミ
ド)を含む。ペレット化され、十分配合された樹脂を、
次いでボイ(BOY)50M実験室モデル射出成形機を使用し
て射出成形して試験試料とする。他の配合物には、臭素
化された難燃剤に加えて、三酸化アンチモン(Sb
23)が含まれる。他の配合物にはリン原子をベースと
する難燃剤、例えばエチレンジアミンジホスフェート
(EDAP)が含まれ得る。試験プラックを金属フレーム上
に置き、ASTM G26試験手順に従って、断続的な
光/闇サイクルおよび水噴霧を伴うアトラスCi65キ
セノン アークウェザー−オーメーターで暴露する。引
張性質における変化および色の変化に関して定期的な間
隔で試料を試験する。この性質における損傷が起こる時
間が長ければ長いほど、およびΔEにより測定される色
の変化が少なければ少ないほど、その安定化系はより効
果的である。本化合物混合物を含む試験試料は、促進暴
露の間、引張性質の良好な保持性および最小の色変化を
示す。
【0180】実施例120 ハイソリッドの酸触媒された熱可塑性アクリル樹脂エナ
メルの安定化 フィルム形成樹脂を基準として、0.8重量%のドデシ
ルベンゼンスルホン酸により触媒された、ハイソリッド
(50重量%)の熱可塑性アクリル樹脂エナメルを、本
発明の化合物の種々により安定化する。ハイブリッド熱
可塑性アクリル樹脂エナメル配合物(ローム アンド ハ
ス(Rohm and Haas)製,アクリロイド(Acryloid) AT 4
00)は、メタクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル
酸メチル、スチレン、アクリル酸ブチルおよびメタクリ
ル酸ブチルならびにメラミン硬化剤をベースとするもの
である。ポリエステル/エポキシ樹脂をベースとする下
塗剤によりコートされたスチールシート4”×12”
(9.16cm×30.48cm)の一片は、次いでT
iO2着色されたベースコートであって、例えばアクリ
ル酸ヒドロキシエチル、スチレン、アクリロニトリル、
アクリル酸ブチルおよびアクリル酸のようなモノマー7
0%とメラミン樹脂および酸触媒30%からなる結合剤
とをベースとするものによりコートされ、そして最終的
には透明仕上げエナメルによりコートされる。ベースコ
ートを上記シート上に噴霧し、約0.8ミル(0.02
03mm)の厚さとし、そして3分間空気乾燥させる。
次いで透明仕上げエナメルを上記シート上に噴霧し、約
2.0ミルの厚さとする。15分の空気乾燥後、コート
されたシートを121℃で30分間焼付する。試験下
で、1重量%の濃度で、熱可塑性アクリル樹脂仕上げエ
ナメルがベースコート上にコートされる前に上記安定剤
を該エナメルに添加する。空気調整された部屋(23℃
/50%湿度)で3週間貯蔵された、上記コートされた
シートを、キセノン アーク ウェザー オーメーターで
SAE J 1920に従って2000時間暴露を受けさ
せる。この装置において、180分の繰り返しサイクル
において試料を暴露する。暴露後の20°光沢保持性に
より、安定化効果を測定する。本発明の化合物により安
定化されたシートは、極限天候条件下での暴露後におけ
る20°光沢の良好な保持性を示す。
【0181】実施例121 また、焼付および過焼付された試料におけるヌープ硬度
(ASTM D−1474−68);イメージの解明度(DO
I);ハンター会合装置(Hunter Associates Apparatu
s);20°光沢(ASTM D−523−80);および可視
的観測に基づく亀裂に基づいて、実施例120で製造さ
れた試料を評価する。本発明の化合物により安定化され
た試料は、20°光沢とDOIのより大きい保持性、な
らびに暴露後の重大な亀裂が長期間生じないことの様式
を示す。実施例122 実施例120の熱可塑性アクリルエナメルを配合し、ベ
ンゾトリアゾール紫外線吸収剤3重量%および本発明の
立体障害性アミン試験化合物1.5重量%を含むものと
する。上記エナメルを白色ベースコートまたはシルバー
メタリックベースコート上にコートする。121℃での
通常の焼付または82℃での温度調節自動低焼付で焼付
を導入する。コートされたパネルをキセノンアーク暴露
装置で暴露し、20°光沢およびイメージの解明度(D
OI)値を決定する。本発明の化合物により安定化され
た試料は、20°光沢とDOIのより大きい保持性の様
式を示す。
【0182】実施例123 二種の熱可塑性アクリルエナメルを配合し、ベンゾトリ
アゾール紫外線吸収剤3重量%および本発明の立体障害
性アミン試験化合物1重量%を含むものとする。上記熱
可塑性アクリルエナメルは、例えばアクリル酸ヒドロキ
シエチル、スチレン、アクリロニトリル、アクリル酸ブ
チルおよびアクリル酸のようなモノマー70%とメラミ
ン樹脂および酸触媒30%からなる結合剤とをベースと
するものである。ポリエステル/エポキシ樹脂をベース
とする下塗剤によりコートされたスチールシート4”×
12”(9.16cm×30.48cm)の一片は、次
いでベースコートによりコートされ、そして最終的には
透明仕上げエナメルによりコートされる。ベースコート
を上記シート上に噴霧し、約0.8ミル(0.0203
mm)の厚さとし、そして3分間空気乾燥させる。次い
で透明仕上げエナメルを上記シート上に噴霧し、約2.
0ミルの厚さとする。15分の空気乾燥後、コートされ
たシートを121℃で30分間焼付する。コートされた
パネルをキセノンアーク暴露装置で暴露し、20°光沢
およびイメージの解明度(DOI)値を決定する。本発明
の化合物により安定化された試料は、20°光沢とDO
Iのより大きい保持性の様式を示す。
【0183】実施例124 この実施例では、白色ポリエステル/メラミンをベース
とするオイルであってアルキルコイル塗料を含まないも
のを安定化する。十分に配合されたペイントを針金巻線
形ロッド(wire wound rod)を使用して下塗されたスチー
ルシートに塗布し、0.6ないし0.8ミルの乾燥フィ
ルムを得る。上記パネルを約90秒間220℃で焼付
し、オーブンから取出し、そしてすぐに空気中で冷却す
る。コートされたパネルをキセノン アーク ウェザー−
オーメーター中で暴露し、そして南カリフォルニアで4
5°Sの角度で暴露する。20°光沢値を決定する。本
発明の化合物により安定化された試料は、20°光沢の
より大きい保持性の様式を示す。実施例125 ドデシルベンゼンスルホン酸0.8%を含む実施例12
4の熱可塑性アクリルエナメルを配合して、種々の濃度
のベンゾトリアゾールまたはs−トリアジン紫外線吸収
剤および本発明の立体障害性アミン試験化合物を含むも
のとする。実施例124の手順に従って上記エナメルを
シルバーメタリックベースコート上にコートし、そして
30分間、通常の焼付温度121℃で焼付する。コート
されたパネルをキセノン アーク ウェザー−オーメータ
ー中で暴露し、そして20°光沢の50%損失に対する
時間を決定する。本発明の化合物および紫外線吸収剤に
より安定化された試料は、20°光沢の優良な保持性を
示し、20°光沢の50%損失までのより長い時間が観
測される。
【0184】実施例126 例えばアクリル酸ヒドロキシエチル、スチレン、アクリ
ロニトリル、アクリル酸ブチルおよびアクリル酸のよう
なモノマー70%とメラミン樹脂および酸触媒、例えば
p−トルエンスルホン酸、ジノニルナフタレンジスルホ
ン酸またはドデシルベンゼンスルホン酸30%からなる
結合剤とをベースとする熱可塑性アクリルエナメルを形
成する。市販で入手可能な9.16cm×30.48c
mユニプライムパネルを基材として使用する。シルバー
メタリックベースコートにより、次いで透明仕上げエナ
メルによりパネルをコートする。ベンゾトリアゾール紫
外線吸収剤1%および本発明の立体障害性アミン試験化
合物(固体樹脂をベースとするもの)1%によりベース
コートを安定化し、パネル上に噴霧して約0.6ないし
0.8ミルとし、3分間空気乾燥させる。次いで上記安
定剤を含む透明コートを噴霧して1.7ないし2.0ミ
ルの厚さとし、そして10分間の空気乾燥後、コートさ
れたパネルを30分間121℃で焼付する。次いでコー
トされたパネルをキセノン アーク ウェザー−オーメー
ター中で暴露し、そして20°光沢値を決定する。本発
明の化合物および紫外線吸収剤により安定化された試料
は、20°光沢の優良な保持性を示す。 実施例127: 水運アクリルメラミンエナメルは以下のように配合される; 樹脂固 体 部 シンタクリル(Synthacryl) VSW 6483 30 (ヘキスト(Hoechst)製アクリル懸濁液) シンタクリル(Synthacryl) VSW 6484 42 (ブチルジグリコール中50%アクリル樹脂,ヘキスト) マプレナル(Maprenal) MF 915 25 (イソブタノール中70%メラミン樹脂) マプレナル(Maprenal) MF 927 (メラミン樹脂) 100 エポキシ下塗されたコイルコートされたアルミニウムパ
ネル上にシルバーメタリックの水運市販のベースコート
(BASF製)の0.6ないし0.8ミル厚のフィルム
を噴霧塗布することにより、水をベースとするベースコ
ート/透明コートエナメルを製造する。80℃で5分
間、この材料を焼付し、次いで1.6ないし1.8ミル
の水運エナメルで透明コートする。上記系を80℃で1
0分間焼付し、次いで140℃で更に30分間焼付す
る。透明コート塗布の前に、最小量の酢酸ブチルグリコ
ールに溶解された本試験および光安定剤を上記ペイント
に添加する。コートされたパネルをキセノン アーク装
置中で975時間暴露する。上記パネルのイメージ解明
度(DOI)保持性を測定する。本発明の化合物により
安定化された試料は、DOIのより良好な保持性を示
す。
【0185】実施例128 キリ油フェノール系ワニスの安定化 微細なラジカルカット(radical cut)を有する1.27
cm×20.32cm×30.48cmの西洋赤スギ片
のパネルを使用して、市販で入手可能なキリ油フェノー
ル系ワニス(供給元:マククロスキー(McCloskey))を試
験する。それぞれのパネルの二分の一を、安定化されて
いないワニスの二種のコートでコートする。(樹脂固体
を基準として)5重量%の試験安定剤を含む等量のワニ
スを二種のコートのパネルの残り半分に塗布する。周囲
温度で2週間の貯蔵の後、木材パネルを45°Sの角度
で8ヶ月間の間、屋外で暴露する。ASTM D 523
に従って、パネルのそれぞれ半分の60°光沢はパネル
の上部、中間部および下部で測定され、平均化される。
木材基材は均一性が欠けているので、同じワニスの光沢
保持性は、パネルごとにわずかに異なる傾向がある。従
って、安定化されていない対照ワニスの全てのパネルへ
の塗布は、本発明の試験化合物の存在による光沢の改良
に関して、より意味のある測定である。本発明の化合物
により安定化されたパネルは、長期暴露後に優秀な光沢
保持性を示す。実施例129 芳香族ウレタンワニスの安定化 実施例128に記載の方法と同様に、市販の芳香族ウレ
タンワニス(フレトロ−ヴァラタン#90 (Flecto-Var
athane#90))の試料を試験する。45°Sの角度で5ヶ
月間の屋外暴露の後、上記パネルの安定化されていない
部および安定化された部の60°光沢保持値を決定す
る。本発明の化合物により安定化されたパネルは、優秀
な光沢保持性を示す。
【0186】実施例130 白色二成分ポリエステルウレタン光沢エナメルの安定化 白色ポリエステルを以下に示すように配合する。 成分I デスモフェン(Desmophen) 670-90 132.4 (ポリエステルグリコール,モベイ(Mobay)) 二酸化チタン 198.6 セロソルブアセテート(Cellosolve Acetate) 98.9サンドミル デスモフェン 670-90 94.98 流動性酸(Flow Aid) 0.28 第三アミン 0.015 セロソルブアセテート 332.6成分I デモデュー(Desmodur) N-100 93.9 (ポリイソシアネート,モベイ(Mobay)) セロソルブアセテート 58.7 この材料を乾燥フィムル厚1.5ないし2.0ミルで、
市販のエポキシポリアミド保護下塗剤(シェルウィン−
ウィリアムス タイル クラド II(Sherwin-Williams T
ile Clad II))で下塗されているボンデライト(Bonderi
te) 40の冷ロールされたスチールパネル上に噴霧塗布
する。塗布の前に、本発明の試験化合物をペイントに添
加する。2週間の周囲貯蔵の後、それぞれの配合物の3
種のパネルを45°Sの角度で9ヶ月間屋外暴露する。
続いて、上部でASTM D 523−80に従って、2
0°光沢保持性を決定する。従って、それぞれの三重反
復組のパネルの9個の光沢保持性測定に関する平均値が
得られる。本発明の化合物により安定化されたパネル
は、優秀な光沢保持性を示す。
【0187】実施例131 アクリルアルキド再仕上げエナメルの安定化 破片状にされていない(non-leafing)アルミニウム顔料
および淡い明るい青で着色された市販で入手可能なアク
リルアルキドエナメルをベンゾトリアゾール紫外線吸収
剤および本発明の立体障害性アミン試験化合物で安定化
し、そしてアルキド下塗剤により下塗されたボンデライ
ト40上に噴霧塗布する。塗料を室温で14日間で硬化
させた後、パネルを45°Sの角度で8ヶ月間屋外暴露
する。暴露されたパネルの20°光沢を測定する。本発
明の化合物により安定化されたパネルは、優秀な光沢保
持性を示す。実施例132 中油アルキドエナメルの安定化 破片状にされていないアルミニウム顔料および淡い明る
い青で着色された中油アルキドエナメルをベンゾトリア
ゾール紫外線吸収剤および本発明の立体障害性アミン試
験化合物で安定化し、そしてエポキシ下塗剤により下塗
された冷ロールされたスチールパネル上に噴霧塗布す
る。塗料を室温で2週間で硬化した後、パネルをキセノ
ン アーク ウェザー−オーメーターにおいて840時間
促進暴露する。パネルの20°光沢を、暴露前および後
に測定する。本発明の化合物により安定化されたパネル
は、優秀な光沢保持性を示す。
【0188】実施例133 電着コート組成物 代表的な電着コート(E-coat)組成物は、フラスコにビス
フェノールAのグリシジルエーテル、ポリエチレンオキ
シドジオール、ビスフェノールAおよびキシレンの添加
ならびに135℃までの加熱により製造される。キシレ
ン中ジメチルベンジルアミンを触媒として添加し、そし
て温度を143℃に2時間維持する。エポキシに対する
重量(WPE)を測定し、2,4−トルエンジイソシア
ネート、トリメチロールプロパンであってアルコールに
よりブロックされているものからなる前もって製造され
た架橋剤を次いで添加し、そして温度を100℃まで減
少させる。次いで、残りのエポキシ基を異なる第二アミ
ン2種、主にジエチレントリアミンおよびメチルエタノ
ールアミンのジケトイミンにより、フェニルセルソルブ
中でキャップする。温度を1時間110℃で維持し、ア
ルコールによりブロックされたヘキサメチレンジイソシ
アネート架橋剤を添加する。温度を100℃で30分間
維持し、そして樹脂乳濁液を得るために、樹脂混合物に
脱イオン水、表面活性剤および乳酸を添加する。この樹
脂乳濁液に本発明の立体障害性アミン化合物、追加のエ
ポキシ樹脂、カーボンブラック、酸化ジブチル錫触媒、
二酸化チタン、ケイ酸鉛、水および紫外線吸収剤を添加
する。適当な粉末度を達成するためのサンドミルを使用
した懸濁の後、金属基板上に電着を行うために上記混合
物を水とともに電着コート浴中に入れる。上述の電着コ
ート(E-coat)樹脂組成物を用いてスチールコーティング
に厚さ23ないし30μmまで電着コートして、そして
20分間176ないし201℃で硬化する。有機溶媒中
アクリル塗料、顔料および紫外線吸収剤を使用して、厚
さ20ないし51μmで着色樹脂層をコートする。次い
でコートされたパネルを121ないし129℃で、顔料
層が硬化されるまで焼付する。次いで上記パネルを4ヶ
月間屋外で暴露する。本発明の立体障害性アミン化合物
を含むパネルは、特に紫外線吸収剤と使用された場合、
金属基板からの電着コート層の脱離に対して優秀な耐性
を提供する。
【0189】実施例134 耐摩擦性塗料 1,6−ヘキサンジオール50%(重量%)、3−メタ
クリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン10%お
よびコロイド状シリカ40%(34%水性懸濁液の形態
で)のイソプロパノール中溶液を真空ストリップして揮
発性物質を除去し、そして本発明の立体障害性アミン化
合物、ベンゾトリアゾール紫外線吸収剤および2,4,
6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィット光開
始剤と合わせられる。上記組成物をロール塗により塗布
して、ビスフェノールAポリカーボネートの15ミルフ
ィルムとし、そしてコートされたフィルムを水銀ランプ
下43℃、ライン速度610cm/分で圧縮する。ポリ
カーボネート基材上で無色および所望により透明な塗膜
を得るために上記組成物を硬化する。ターバー摩擦試験
(Taber Abrasion Test(ASTM D1044))により測定さ
れたように、上記塗料は耐摩擦性である。アトラスCi
65キセノン アーク ウェザー−オーメーターを使用し
て、試験試料に促進老化試験も受けさせる。その結果、
本発明の立体障害性アミン化合物を含む塗料は黄色化お
よび曇り形成に対する優秀な耐性を示すことがしめされ
る。実施例135 ポリカーボネート上での塗料 本発明の立体障害性アミン化合物の添加により二成分ポ
リエステルウレタン塗料を安定化する。イソシアネート
をベースとする樹脂(デスモデュー(Desmodue)N−33
90,バイエル(Bayer))により、ハイ ソリッド ポリ
エステルポリオール(デスモフェン(Desmophen) 670
−80,バイエル(Bayer))を架橋させる。ジラウリン
酸ジブチル錫触媒0.015重量%により、上記塗料を
触媒させる。配合された透明コートにより、およそ1.
5ミルの厚さでポリカーボネートをベースとするプラス
チック基材のプラック(キセノイ(Xenoy))4”×6”
にコートする。上記塗料を上記基材にスプレー塗布し、
次いで82℃で20分間焼付する。室温で1週間の貯蔵
の後、それぞれのプラックを切断して、それぞれの形成
に関して五重反復を有する2”×3”ストリップとす
る。それぞれのストッリップを蒸留水とともに8オンス
ジャー中に置き、シールする。全試料を54℃に置
く。1週間に1度、少なくとも2つの反復試料単位につ
いて試料が損傷(定着性損失5%)するまで、または4
0日経過までクロスハッチ定着性試験を行う。本発明の
立体障害性アミン化合物を含む試料は脱離に対して優秀
な耐性を示す。
【0190】実施例136 臭化銀、黄色カップリング剤および添加剤を含むゼラチ
ン乳濁液をポリエチレンがコートされた紙上に手作業で
塗布することにより、呈色感光性層を製造する。層の組
成は以下の表に与えられる通りである;量はmg/m2
で表される。
【表3】 7日間、換気されたキャビネット中で上記層を乾燥す
る。段階的な0.3 logE 暴露段階を通して、乾燥
された試料を白色光に暴露する。それらは、手工業者の
推薦に従い、アグファ−ゲヴァート(Agfa-Gevaert)から
のネガティブ カラー紙のためのP94加工により、展
開される。暴露および加工の後、ブルーチャンネル中で
黄色染料の規約反射率密度を測定する。次いで、60K
J/cm2の光エネルギーを達成できるようにするため
に分離紫外線フィルターの後ろでアトラス ウェザー オ
ーメーターで試料を暴露する。上記紫外線フィルター
は、例えば1g/m2 登録商標チヌビン(Tinuvin)B9
76を含む層のようなポリエステル透明支持体上にコー
トされた乳濁液からなるものである。温度は43℃、湿
度は50%である。ブルー−密度1から始まる密度損失
を決定する。表1
【表4】 これらの結果は、本発明の添加剤が黄色感光性層の光安
定性を改良することを示す。
【0191】実施例137 臭化銀、黄色カップリング剤および添加剤を含むゼラチ
ン乳濁液をポリエチレンがコートされた紙上に手作業で
塗布することにより、呈色感光性層を製造する。層の組
成は以下の表に与えられる通りである;量はmg/m2
で表される。
【表5】 7日間、換気されたキャビネット中で上記層を乾燥す
る。段階的な0.3 logE 暴露段階を通して、乾燥
された試料を白色光に暴露する。それらは、手工業者の
推薦に従い、アグファ−ゲヴァート(Agfa-Gevaert)から
のネガティブ カラー紙のためのP94加工により、展
開される。暴露および加工の後、ブルーチャンネル中で
黄色染料の規約反射率密度を測定する。次いでワイズ(W
eiss)耐候試験機中で28日間、試料を貯蔵する。ブル
ー−密度1から始まる密度損失を決定する。低いΔD数
が望ましい。表1
【表6】 これらの結果は、本発明の添加剤が黄色感光性層の闇安
定性も改良することを示す。実施例136および137
で使用された化合物は以下の通りである。
【表7】
【表8】 Xは、実施例30の化合物である。Yは、実施例73の
化合物である。Zは、実施例16Aの化合物である。
【0192】実施例138 熱可塑性ポリオレフィンの安定化 成形試験試料を製造し、試料NOR−2中のN,N−ジ
アルキルヒドロキシルアミンをベースとする安定剤を、
そのアミンオキシド、登録商標ゲノックス(Genox) EP
と置き換えて、実施例76におけるように試験する。実
施例76に概略された成分、アミンオキシドおよび本発
明の化合物の混合物からなる光安定剤配合物は、紫外線
光の有害な影響に対して良好な安定性を示す。実施例139 ペイント可能な熱可塑性ポリオレフィン 試料NOR−2中のN,N−ジアルキルヒドロキシルア
ミンをベースとする安定剤を、そのアミンオキシド、登
録商標ゲノックス(Genox) EPと置き換えて、実施例7
7におけるように成形試験試料を製造する。実施例77
に概略された成分、アミンオキシドおよび本発明の化合
物の混合物からなる配合物は、本発明の化合物に関して
ヒドロキシル部分が存在しない近似の従来技術の化合物
に代わる配合物に匹敵する良好なペイント定着性を示
す。実施例140 ポリプロピレン繊維の安定化 試料NOR−2中のN,N−ジアルキルヒドロキシルア
ミンをベースとする安定剤を、そのアミンオキシド、登
録商標ゲノックス(Genox) EPと置き換えて、実施例7
9におけるように繊維試料を製造する。実施例79に概
略された成分、アミンオキシドおよび本発明の化合物の
混合物からなる光安定剤配合物は、紫外線光の有害な影
響に対して良好な安定性を示す。
【0193】実施例141 メタクリル酸グリシジルをベースとする粉末透明コート
の安定化 ますます厳重なVOC溶媒の規約反射率の要求に応じる
ために使用され得る主要な新しい塗料技術の一つとし
て、粉末塗料が挙げられる。光安定剤の使用を必要とす
る用途には、自動車トップコートの仕上げ、庭仕事道具
の仕上げ、自動車ホイールカバーの保護のためのトップ
コートが含まれる。最適混入および保存寿命に関して、
粉末塗料に使用された安定剤は、融解が穏やか(〜10
0℃)である固体、非揮発性、および代表的な粉末塗料
焼付温度(140ないし180℃)において熱安定性で
あるべきである。試験を受ける立体障害性アミン光安定
剤の混入前に、市販で入手可能なGMAをベースとする
粉末塗料樹脂、紫外線吸収剤および流れ酸(flow acid)
のプレミックスを145℃で一緒に押出しすることによ
り製造する。次いで、試験を受ける立体障害性アミン光
安定剤を、市販で入手可能な1,12ドデカン酸架橋剤
とともに上記プレミックスの一部に混入する。最終ミッ
クスを100℃で押出し、次いで押出物を遠心ミルおよ
び粉末サイクロンで粉砕し、そしてふるいにかける。粉
末をベースコート上に静電的に噴霧し、フィルム厚60
ミクロンとする。上記塗料は30分間160℃で硬化さ
れる。上記パネルを、キセノン ウェザーオーメーター
中で、およびフロリダで南方5°の角度で暴露する。光
沢および色を測定する。本発明の化合物により安定化さ
れたパネルは、良好な光沢保持性を示す。
【0194】実施例142 木材用途のためのオイル変性ウレタン アルキドの安定
化 試験を受ける立体障害性アミン光安定剤を市販で入手可
能な溶媒により運ばれた(solvent-borne)ウレタンアル
キド マクウォーター(McWhorter)43−4355中に混
入する。2−ヒドロキシベンゾトリアゾール紫外線吸収
剤もまた、全配合物に混入する。上記立体障害性アミン
光安定剤を等しいピペリジン レベルで添加する。混合
の後、刷毛により白色マツ板に透明塗料を塗布する。そ
れぞれの板を、フィムル形成透明ワニスによりシールさ
れ、そして後ろ面および側面が白色塩素化プールペイン
トによりコートされた1/8”の深さの溝により8部に
分割する。比較のために、対照配合物がそれぞれの板に
存在することを確保するような方法で、安定化された塗
料を、三重に、3つのコートにおいて、板の部分に塗布
する。木材試料を1週間乾燥させ、次いでフロリダ、オ
ーストラリアおよびニューヨークにおいて暴露する。本
発明の化合物により安定化されたパネルは良好な色保持
性、耐亀裂性および可視的な光沢保持性を示す。
【0195】実施例143 プラスチック部への積層のために実施されたフィルム 本発明の化合物は、実施され、次いで乾燥ペイント透明
加工を介して基材に適用された保護および装飾フィルム
にも関する。これらのフィルムは担体シート、次いで積
層された自己支持、熱形成性裏材料シートに適用される
単独装飾層からなる。次いで、担体シートをフィルムの
最適側面から除去し、装飾層を暴露する。次いで複合フ
ィルム/裏材料シートを熱成形し、三面成形品とする。
付加的に、これらのフィルムは複合層からなるものでも
よく、例えば熱可塑性、熱形成性透明コートを担体シー
トに適用し、次いで硬化して光学的に透明なフィルムを形成
する。次いで、透明コートの暴露面に着色コートを適用
し、そして硬化し、担体により支持された透明コート/
着色コート ペイント フィルムを得る。次いで、上述の
ように、この複合体を熱形成性裏材料シートに積層させ
る。上述のように担体シートを除去し、そして次いで上
述のように複合透明コート/着色コート/裏材料を熱形
成する。上述の用途のためのポリマー樹脂は熱可塑性で
なければならず、そしてフルオロポリマー/アクリルブ
レンドであり得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 491/22 C07D 491/22 C08K 5/3432 C08K 5/3432 5/3477 5/3477 C08L 101/00 C08L 101/00 C09D 7/12 C09D 7/12 Z 201/00 201/00 C09K 15/30 C09K 15/30 15/32 15/32 B G03C 7/392 G03C 7/392 A // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 C09D 11/10 C09D 11/10 (72)発明者 ジェラルド アントニー カポチ アメリカ合衆国,06831 コネチカット州, グリーンウィッチ,グリーンウェイ ドラ イブ 25 (72)発明者 ナンシー ナーズ クリフ アメリカ合衆国,07456 ニュージャージ ー州,リングウッド,ロングビュー レー ン 17 (72)発明者 ロバート エドワード デトレフセン アメリカ合衆国,10579 ニューヨーク州, プトナム バレイ,ソマーセット レーン 37 (72)発明者 マイケル ペーター ディファジオ アメリカ合衆国,36695 アラバマ州,モ ビル,マグノリア プレース コート サ ウス 6421 (72)発明者 ラマナサン ラビチャンドラン アメリカ合衆国,10954 ニューヨーク州, ナヌエト,ケンシントン コート 7 (72)発明者 ペーター シェルセー ソレラ アメリカ合衆国,10901 ニューヨーク州, サファーン,イースト メイヤー ドライ ブ 20 (72)発明者 ヘンリー クラントン グレイス アメリカ合衆国,36572 アラバマ州,サ ツマ,バレンシア アベニュー 6054 (72)発明者 クリストファー クエル アメリカ合衆国,06810 コネチカット州, ダンブリー,プレサント ストリート 12

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルコキシ部分がヒドロキシ基1ないし
    3個により置換された次式(1)ないし(28) 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】 【化6】 【化7】 【化8】 【化9】 で表される1−アルコキシ置換立体障害性アミン、ある
    いは次式(29)または(30) 【化10】 で表されるそれらの誘導体(式中、G1およびG2は独立
    して炭素原子数1ないし4のアルキル基を表すか、また
    はG1およびG2は一緒になってペンタメチレン基を表
    し;Eは直鎖または分枝鎖状の炭素原子数1ないし18
    のアルキレン基、炭素原子数5ないし18のシクロアル
    キレン基、炭素原子数5ないし18のシクロアルケニレ
    ン基;フェニル基により、または炭素原子数1ないし4
    のアルキル基1もしくは2個により置換されたフェニル
    基により置換された直鎖または分枝鎖状の炭素原子数1
    ないし4のアルキレン基を表し;bは1、2または3で
    あるが、ただしbはEまたはLにおける炭素原子数を超
    えることはできず、そしてbが2または3である場合、
    それぞれのヒドロキシル基はEまたはLの異なる炭素原
    子に結合し;立体障害性アミン基2個は一般的に、しか
    し常にではないが、Lの異なる炭素原子2個に結合し;
    式(1)ないし(15)のそれぞれにおいて、mは0ま
    たは1であり;R1は水素原子、ヒドロキシル基または
    ヒドロキシメチル基を表し;R2は水素原子、炭素原子
    数1ないし12のアルキル基または炭素原子数2ないし
    12のアルケニル基を表し;nは1ないし4であり;n
    が1である場合、R3は炭素原子数1ないし18のアル
    キル基、炭素原子数4ないし18のアルコキシカルボニ
    ルアルキレンカルボニル基、炭素原子数2ないし18の
    アルケニル基、グリシジル基、2,3−ジヒドロキシプ
    ロピル基;2−ヒドロキシもしくは2−(ヒドロキシメ
    チル)置換炭素原子数3ないし12のアルキル基であっ
    て該アルキル基が酸素原子により中断されているもの;
    2ないし18個の炭素原子を含む脂肪族もしくは不飽和
    脂肪族カルボン酸またはカルバミン酸のアシル基、7な
    いし12個の炭素原子を含む脂環族カルボン酸またはカ
    ルバミン酸のアシル基、あるいは7ないし15個の炭素
    原子を含む芳香族酸のアシル基を表し;nが2である場
    合、R3は炭素原子数2ないし18のアルキレン基、2
    ないし18個の炭素原子を含む脂肪族もしくは不飽和脂
    肪族ジカルボン酸またはジカルバミン酸の二価のアシル
    基、7ないし12個の炭素原子を含む脂環族ジカルボン
    酸またはジカルバミン酸の二価のアシル基、あるいは8
    ないし15個の炭素原子を含む芳香族ジカルボン酸の二
    価のアシル基を表し;nが3である場合、R3は6ない
    し18個の炭素原子を含む脂肪族、不飽和脂肪族もしく
    は脂環族トリカルボン酸またはトリカルバミン酸の三価
    のアシル基、あるいは9ないし18個の炭素原子を含む
    芳香族トリカルボン酸またはトリカルバミン酸の三価の
    アシル基を表すか、あるいはR3は12ないし24個の
    炭素原子を含むシアヌル酸のトリス(アルキルカルバミ
    ン酸)誘導体の三価のアシル基を表し;nが4である場
    合、R3は脂肪族または不飽和脂肪族テトラカルボン酸
    の四価のアシル基を表すか、あるいはR3は10ないし
    18個の炭素原子を含む芳香族テトラカルボン酸の四価
    のアシル基を表し;pは1ないし3であり;R4は水素
    原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基または炭素
    原子数2ないし6のアシル基を表し;pが1である場
    合、R5は水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキ
    ル基、2ないし18個の炭素原子を含む脂肪族もしくは
    不飽和脂肪族カルボン酸またはカルバミン酸のアシル
    基、7ないし12個の炭素原子を含む脂環族カルボン酸
    またはカルバミン酸のアシル基、7ないし15個の炭素
    原子を含む芳香族カルボン酸のアシル基を表すか、ある
    いはR4およびR5は一緒になって−(CH25CO−、
    フタロイル基またはマレイン酸の二価のアシル基を表
    し;pが2である場合、R5は炭素原子数2ないし12
    のアルキレン基、2ないし18個の炭素原子を含む脂肪
    族もしくは不飽和脂肪族ジカルボン酸またはジカルバミ
    ン酸の二価のアシル基、7ないし12個の炭素原子を含
    む脂環族ジカルボン酸またはジカルバミン酸の二価のア
    シル基、あるいは8ないし15個の炭素原子を含む芳香
    族ジカルボン酸の二価のアシル基を表し;pが3である
    場合、R5は6ないし18個の炭素原子を含む脂肪族ま
    たは不飽和脂肪族トリカルボン酸の三価のアシル基、あ
    るいは9ないし15個の炭素原子を含む芳香族トリカル
    ボン酸の三価のアシル基を表し;nが1である場合、R
    6は炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、炭素原子
    数2ないし18のアルケニルオキシ基、炭素原子数1な
    いし18の−NH(アルキル)基または炭素原子数2な
    いし36の−N(アルキル)2基を表し;nが2である
    場合、R6は炭素原子数2ないし18のアルキレンジオ
    キシ基、炭素原子数2ないし18のアルケニレンジオキ
    シ基、炭素原子数2ないし18の−NH−アルキレン−
    NH−基または炭素原子数2ないし18の−N(アルキ
    ル)−アルキレン−N(アルキル)−基を表すか、ある
    いはR6は4−メチル−1,3−フェニレンジアミノ基
    を表し;nが3である場合、R6は炭素原子数3ないし
    18の飽和または不飽和脂肪族トリオールの三価のアル
    コキシ基を表し;nが4である場合、R6は炭素原子数
    4ないし18の飽和または不飽和脂肪族テトラオールの
    四価のアルコキシ基を表し;R7およびR8は独立して塩
    素原子、炭素原子数1ないし18のアルコキシ基、−O
    −T1、2−ヒドロキシエチル基により置換されたアミ
    ノ基、炭素原子数1ないし18の−NH(アルキル)
    基;炭素原子数1ないし18のアルキル基を有する−N
    (アルキル)T1基;または炭素原子数2ないし36の
    −N(アルキル)2基を表し;R9は二価の酸素原子を表
    すか、あるいはR9は水素原子、炭素原子数1ないし1
    2のアルキル基またはT1: 【化11】 により置換された二価の窒素原子を表し;R10は水素原
    子またはメチル基を表し、qは2ないし8であり、R11
    およびR12は独立して水素原子または基T2: 【化12】 を表し;R13は水素原子、フェニル基、直鎖もしくは分
    枝鎖状の炭素原子数1ないし12のアルキル基、炭素原
    子数1ないし12のアルコキシ基;フェニル基により置
    換された直鎖もしくは分枝鎖状の炭素原子数1ないし4
    のアルキル基;炭素原子数5ないし8のシクロアルキル
    基、炭素原子数5ないし8のシクロアルケニル基、炭素
    原子数2ないし12のアルケニル基、グリシジル基、ア
    リルオキシ基、直鎖もしくは分枝鎖状の炭素原子数1な
    いし4のヒドロキシアルキル基;または水素原子によ
    り、フェニル基により、炭素原子数1ないし4のアルキ
    ル基により、もしくは炭素原子数1ないし4のアルコキ
    シ基により独立して3回置換されたシリル基もしくはシ
    リルオキシ基を表し;R14は水素原子;または水素原子
    により、フェニル基により、炭素原子数1ないし4のア
    ルキル基により、もしくは炭素原子数1ないし4のアル
    コキシ基により独立して3回置換されたシリル基を表
    し;dは0または1であり;hは0ないし4であり;k
    は0ないし5であり;xは3ないし6であり;yは1な
    いし10であり;zは、該化合物が1000ないし40
    00原子質量単位の分子量を有するような整数であり;
    15はモルホリノ基、ピペリジノ基、1−ピペリジニル
    基、炭素原子数1ないし8のアルキルアミノ基、特に第
    三オクチルアミノ基のような分枝鎖状の炭素原子数3な
    いし8のアルキルアミノ基;T1により置換され、炭素
    原子数1ないし8のアルキル基を有する−N(アルキ
    ル)T1基または炭素原子数2ないし16の−N(アル
    キル)2基を表し;R16は水素原子、炭素原子数2ない
    し4のアシル基、炭素原子数1ないし4のアルキル基に
    より置換されたカルバモイル基;塩素原子により1回お
    よびR15により1回置換されたs−トリアジニル基;も
    しくは2つのR15置換基が異なり得る条件でR15により
    2回置換されたs−トリアジニル基を表し;R17は塩素
    原子;炭素原子数1ないし8のアルキル基により、もし
    くはT1により置換されたアミノ基、炭素原子数1ない
    し8のアルキル基を有する−N(アルキル)T1基、炭
    素原子数2ないし16の−N(アルキル)2基または基
    3: 【化13】 を表し;R18は水素原子、炭素原子数2ないし4のアシ
    ル基;炭素原子数1ないし4のアルキル基により置換さ
    れたカルバモイル基、炭素原子数2ないし16の−N
    (アルキル)2基により2回置換されたs−トリアジニ
    ル基もしくは炭素原子数1ないし8のアルキル基を有す
    る−N(アルキル)T1基により2回置換されたs−ト
    リアジニル基を表し;Lは直鎖または分枝鎖状の炭素原
    子数1ないし18のアルキレン基、炭素原子数5ないし
    8のシクロアルキレン基、炭素原子数5ないし8のシク
    ロアルケニレン基、炭素原子数3ないし18のアルケニ
    レン基;フェニル基により、または炭素原子数1ないし
    4のアルキル基1もしくは2個により置換されたフェニ
    ル基により置換された直鎖または分枝鎖状の炭素原子数
    1ないし4のアルキレン基を表し;式(16)ないし
    (28)において、R1、R2、R7、R8、R9、R10
    13、R14、d、h、k、m、qおよびT1は式(1)
    ないし(15)におけるものと同じ意味を有し;R19
    水素原子、炭素原子数1ないし18のアルキル基、炭素
    原子数2ないし18のアルケニル基、グリシジル基、
    2,3−ジヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシもし
    くは2−(ヒドロキシメチル)置換炭素原子数3ないし
    12のアルキル基であって該アルキル基が酸素原子によ
    り中断されているもの;2ないし18個の炭素原子を含
    む脂肪族もしくは不飽和脂肪族カルボン酸またはカルバ
    ミン酸のアシル基、7ないし12個の炭素原子を含む脂
    環族カルボン酸またはカルバミン酸のアシル基、あるい
    は7ないし15個の炭素原子を含む芳香族酸のアシル基
    を表し;R20は炭素原子数2ないし18のアルキレン
    基、2ないし18個の炭素原子を含む脂肪族もしくは不
    飽和脂肪族ジカルボン酸またはジカルバミン酸の二価の
    アシル基、7ないし12個の炭素原子を含む脂環族ジカ
    ルボン酸またはジカルバミン酸の二価のアシル基、ある
    いは8ないし15個の炭素原子を含む芳香族ジカルボン
    酸の二価のアシル基を表し;R21は水素原子、炭素原子
    数1ないし18のアルキル基もしくは炭素原子数2ない
    し6のアシル基を表し;R22は水素原子、炭素原子数1
    ないし18のアルキル基、2ないし18個の炭素原子を
    含む脂肪族もしくは不飽和脂肪族カルボン酸またはカル
    バミン酸のアシル基、7ないし12個の炭素原子を含む
    脂環族カルボン酸またはカルバミン酸のアシル基、ある
    いは7ないし15個の炭素原子を含む芳香族カルボン酸
    のアシル基を表すか、あるいはR4およびR5は一緒にな
    って−(CH25CO−、フタロイル基またはマレイン
    酸の二価のアシル基を表し;R23は水素原子、炭素原子
    数1ないし4のアルキル基または炭素原子数2ないし6
    のアシル基を表し;R24は炭素原子数2ないし18のア
    ルキレン基、2ないし18個の炭素原子を含む脂肪族も
    しくは不飽和脂肪族ジカルボン酸またはジカルバミン酸
    の二価のアシル基、7ないし12個の炭素原子を含む脂
    環族ジカルボン酸またはジカルバミン酸の二価のアシル
    基、あるいは8ないし15個の炭素原子を含む芳香族ジ
    カルボン酸の二価のアシル基を表し;R25は炭素原子数
    1ないし18のアルコキシ基、炭素原子数2ないし18
    のアルケニルオキシ基、炭素原子数1ないし18の−N
    H(アルキル)基もしくは炭素原子数2ないし36の−
    N(アルキル)2基を表し;R26は炭素原子数2ないし
    18のアルキレンジオキシ基、炭素原子数2ないし18
    のアルケニレンジオキシ基、炭素原子数2ないし18の
    −NH−アルキレン−NH−基または炭素原子数3ない
    し18の−N(アルキル)−アルキレン−N(アルキ
    ル)−基を表し;式(29)および(30)において、
    Gは第一、第二または第三アルコールG−OHから誘導
    された炭素原子中心ジラジカルを表し;式中、zは上述
    で定義された通りであり;そしてGは直鎖または分枝鎖
    状の炭素原子数1ないし18のアルキレン基、炭素原子
    数5ないし8のシクロアルキレン基、炭素原子数5ない
    し8のシクロアルケニレン基、炭素原子数3ないし18
    のアルケニレン基;フェニル基により、または炭素原子
    数1ないし4のアルキル基1もしくは2個により置換さ
    れたフェニル基により置換された直鎖または分枝鎖状の
    炭素原子数1ないし4のアルキレン基を表すが、ただし
    式(29)においては連続する立体障害性アミン部分は
    頭−頭型でも頭−尾型でも配列することが可能であり;
    4は水素原子を表すか、またはT4は 【化14】 を表し;R27は直鎖または分枝鎖状の炭素原子数1ない
    し18のアルキレン基、炭素原子数5ないし8のシクロ
    アルキレン基もしくはシクロアルケニレン基、フェニレ
    ン基または5−アミノ−1−アミノメチル−1,3,3
    −トリメチルシクロヘキサンおよび−NH−キシリレン
    −NH−を含む炭素原子数2ないし18の−NH−アル
    キレン−NH−基を表し;R28は炭素原子数1ないし4
    のアルキル基、 【化15】 または 【化16】 を表し;R29は直鎖または分枝鎖状の炭素原子数1ない
    し18のアルキル基もしくは−NH−アルキル基または
    炭素原子数5ないし8の−NH−シクロアルキル基を表
    すが;ただし式(1)および(2)においてはbが1を
    表す場合、Eはメチル基、エチル基、2−プロピル基ま
    たは2−メチル−2−プロピル基を表さない。)。
  2. 【請求項2】 式(1)ないし(30)においてG1
    よびG2がそれぞれメチル基を表し;そして式(1)な
    いし(28)においてbが1または2であり、bが1で
    ある場合、E−OHおよびL−OHはそれぞれ好ましく
    は2−メチル−2−プロパノール、2−プロパノール、
    2,2−ジメチル−1−プロパノール、2−メチル−2
    −ブタノール、エタノール、1−プロパノール、1−ブ
    タノール、1−ペンタノール、1−ヘキサノール、1−
    ノナノール、1−デカノール、1−ドデカノール、1−
    オクタデカノール、2−ブタノール、2−ペンタノー
    ル、2−エチル−1−ヘキサノール、シクロヘキサノー
    ル、シクロオクタノール、アリルアルコール、フェネチ
    ルアルコールまたは1−フェニル−1−エタノールから
    形成された炭素原子中心ラジカルまたはジラジカルを表
    し;最も好ましくはE−OHおよびL−OHは2−メチ
    ル−2−プロパノールまたはシクロヘキサノールから形
    成され;bが2である場合、E−OHおよびL−OHは
    それぞれ好ましくは1,2−エタンジオール、1,2−
    プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,2
    −ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−
    ブタンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパン
    ジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、1,3−
    シクロヘキサンジオールまたは1,4−シクロヘキサン
    ジオールから形成された炭素原子中心ラジカルまたはジ
    ラジカルを表し;bが3である場合、E−OHおよびL
    −OHはそれぞれグリセロール、1,1,1−トリス
    (ヒドロキシメチル)メタン、2−エチル−2−(ヒド
    ロキシメチル)−1,3−プロパンジオール、1,2,
    4−ブタントリオールまたは1,2,6−ヘキサントリ
    オールから形成された炭素原子中心ラジカルまたはジラ
    ジカルを表し;式(29)および(30)において、−
    G−O−はエタノール、フェネチルアルコール、シクロ
    ヘキサノールまたは2−メチル−2−プロパノール(=
    第三ブチルアルコール)から形成され;式(3)におい
    て、mは0であり、R1は水素原子またはヒドロキシメ
    チル基を表し、そしてR2は水素原子を表すか;あるい
    はmは1であり、R1はヒドロキシ基またはヒドロキシ
    メチル基を表し、そしてR2は水素原子、メチル基また
    はエチル基を表し;式(5)において、R2は水素原子
    またはドデシル基を表し;式(6)において、nは1な
    いし3であり、そしてnが1である場合、R3はアリル
    基、グリシジル基、アクリロイル基、メタクリロイル
    基、オクタデカノイル基、ヘキサデカノイル基、テトラ
    デカノイル基、メトキシカルボニルプロピオニル基、メ
    トキシカルボニルブチリル基、メトキシカルボニルペン
    タノイル基またはメトキシカルボニルノナノイル基を表
    すか;あるいはnが2である場合、R3はスクシニル
    基、グルタリル基、アジポイル基、セバコイル基、1,
    6−ヘキサンジカルバモイル基、シス−もしくはトラン
    ス−5−カルバモイル−1−(カルバモイルメチル)−
    1,3,3−トリメチルシクロヘキサンまたはトルエン
    −2,4−ジカルバモイル基を表すか;あるいはnが3
    である場合、R3は1,3,5−トリス(6−カルバモ
    イルヘキシル)−2,4,6−トリオキソ−s−トリア
    ジンを表し;式(7)において、pは1または2であ
    り、そしてpが1である場合、R4は水素原子を表し、
    そしてR5はブチル基を表すか;あるいはR4およびR5
    は一緒になってマレイン酸の二価のアシル基を表すか;
    あるいはpが2である場合、R4は水素原子またはアセ
    チル基を表し、そしてR5は1,6−ヘキサンジイル基
    を表し;式(8)において、nは1または2であり、そ
    してnが1である場合、R6はエトキシ基、6−メチル
    −1−ヘプチルオキシ基、エチルアミノ基、ブチルアミ
    ノ基またはオクチルアミノ基を表すか;あるいはnが2
    である場合、R6は1,2−エタンジオキシ基、1,4
    −ブタンジオキシ基、エチレンジアミノ基、ヘキサメチ
    レンジアミノ基または4−メチル−1,3−フェニレン
    ジアミノ基を表し;式(9)において、R7およびR8
    独立して塩素原子、オクチルアミノ基、第三オクチルア
    ミノ基;またはT1およびエチル基、ブチル基もしくは
    ドデシル基により置換されたアミノ基を表し;そしてR
    9はエチル基、ブチル基もしくはドデシル基により置換
    された二価の窒素原子を表し;式(10)において、q
    は2、4または6であり、R7は塩素原子、オクチルア
    ミノ基、オクタデシルアミノ基;またはT1およびエチ
    ル基、ブチル基もしくはドデシル基により置換されたア
    ミノ基を表し;そしてR10は水素原子を表し;式(1
    1)において、nは3であり、pは2であり、R2はエ
    チル基、ブチル基またはドデシル基を表し;そしてR11
    またはR12の一つはT2を表し、そしてもう一つは水素
    原子を表し、;式(12)において、kは3であり、R
    9は二価の酸素原子を表すか、またはエチル基、ブチル
    基もしくはドデシル基により置換された二価の窒素原子
    を表し、R13は水素原子またはメチル基を表し、そして
    dが0である場合、xは5または6であり、そしてdが
    1である場合、xは3または4であり;式(13)にお
    いて、dは0または1であり、hは0ないし2であり、
    kは0または3であり、yは1ないし8であり、R9
    二価の酸素原子;またはエチル基、ブチル基もしくはド
    デシル基により置換された二価の窒素原子を表し、R13
    は水素原子、メチル基、エチル基、メトキシ基またはエ
    トキシ基を表し、そしてR 14は水素原子またはトリメチ
    ルシリル基を表し;式(14)において、R9は二価の
    酸素原子を表し、R10は水素原子またはメチル基を表
    し、mは0であり、そしてzは該化合物の分子量が15
    00ないし3000原子質量単位であるような整数であ
    り;式(15)において、qは6であり、yは1ないし
    7であり、R15は第三オクチルアミノ基、モルホリノ
    基、T1およびブチル基により置換されたアミノ基であ
    ってT1−ブチルアミノ基とも表記され得るものを表
    し、R16は水素原子、アセチル基、エチルカルバモイル
    基、2,4−ビス(ジブチルアミノ)−s−トリアジニ
    ル基、2,4−ビス(ジエチルアミノ)−s−トリアジ
    ニル基、T1−ブチルアミノ基により2回置換されたs
    −トリアジニル基またはジエチルアミノ基もしくはジブ
    チルアミノ基により1回、T1−ブチルアミノ基により
    1回置換されたs−トリアジニル基を表し、R17はジブ
    チルアミノ基、ジエチルアミノ基、T 1−ブチルアミノ
    基を表すか、もしくはR17はT3(式中、R18はアセチ
    ル基またはエチルカルバモイル基を表す。)を表し;式
    (17)において、mは0であり、R1は水素原子また
    はヒドロキシメチル基を表し、そしてR2は水素原子を
    表すか;あるいはmは1であり、R1はヒドロキシ基ま
    たはヒドロキシメチル基を表し、そしてR2は水素原子
    またはメチル基を表し;式(19)において、R2は水
    素原子またはドデシル基を表し;式(20)において、
    19は水素原子、アリル基、アクリロイル基、メタクリ
    ロイル基、オクタデカノイル基またはヘキサデカノイル
    基を表し;式(21)において、R20はスクシニル基、
    グルタリル基、アジポイル基、セバコイル基、1,6−
    ヘキサンジカルバモイル基またはシス−もしくはトラン
    ス−5−カルバモイル−1−(カルバモイルメチル)−
    1,3,3−トリメチルシクロヘキサン基を表し;式
    (22)において、R21は水素原子を表し、そしてR22
    は水素原子またはブチル基を表すか;あるいはR21およ
    びR22は一緒になってマレイン酸の二価のアシル基を表
    し;式(23)において、R23は水素原子またはアセチ
    ル基を表し、そしてR24はエチレン基またはヘキサメチ
    レン基を表し;式(24)において、R25はエトキシ
    基、6−メチル−1−ヘプチルオキシ基、エチルアミノ
    基、ブチルアミノ基またはオクチルアミノ基を表し;式
    (25)において、R26は1,2−エタンジオキシ基、
    1,4−ブタンジオキシ基、エチレンジアミノ基または
    ヘキサメチレンジアミノ基を表し;式(26)におい
    て、R7およびR8は独立して塩素原子、オクチルアミノ
    基、第三オクチルアミノ基、オクタデシルアミノ基、T
    1−エチルアミノ基、T1−ブチルアミノ基またはT1
    ドデシルアミノ基を表し、そしてR9はエチル基、ブチ
    ル基またはドデシル基により置換された二価の窒素原子
    を表し;式(27)において、qは2、4または6であ
    り、R7は塩素原子、オクチルアミノ基、オクタデシル
    アミノ基、T1−エチルアミノ基、T1−ブチルアミノ基
    またはT1−ドデシルアミノ基を表し、そしてR10は水
    素原子を表し;式(28)において、dは0または1で
    あり、hは0ないし2であり、kは0または3であり、
    9は二価の酸素原子;またはエチル基、ブチル基もし
    くはドデシル基により置換された二価の窒素原子を表
    し、R13は水素原子、メチル基、エチル基、メトキシ基
    またはエトキシ基を表し、そしてR14は水素原子または
    トリメチルシリル基を表し;式(29)において、R27
    はエチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、オ
    クタメチレン基、1,6−ジアミノヘキサン基または5
    −アミノ−1−アミノメチル−1,3,3−トリメチル
    シクロヘキサン基を表し;zは該化合物の分子量が15
    00ないし3000原子質量単位であるような整数であ
    り、R28はメチル基またはエチル基を表し、そしてGは
    エチレン基、1,2−シクロヘキサンジイル基、1,3
    −シクロヘキサンジイル基、1,4−シクロヘキサンジ
    イル基、−CH(C65)CH2−または−CH2C(C
    32−を表し;そして式(30)において、R29はペ
    ンタデシル基、ヘプタデシル基、ブチルアミノ基または
    シクロヘキシルアミノ基を表す請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 式(6)において、nが1である場合、
    3はアクリロイル基、メタクリロイル基、グリシジル
    基、オクタデカノイル基、ヘキサデカノイル基、メトキ
    シカルボニルプロピオニル基、メトキシカルボニルブチ
    リル基、メトキシカルボニルペンタノイル基またはメト
    キシカルボニルノナノイル基を表すか;あるいはnが2
    である場合、R3はスクシニル基、グルタリル基、アジ
    ポイル基、セバコイル基、1,6−ヘキサンジカルバモ
    イル基またはシス−もしくはトランス−5−カルバモイ
    ル−1−(カルバモイルメチル)−1,3,3−トリメ
    チルシクロヘキサン基またはトルエン−2,4−ジカル
    バモイル基を表すか;あるいはnが3である場合、R3
    は1,3,5−トリス(6−カルバモイルヘキシル)−
    2,4,6−トリオキソ−s−トリアジン基を表し;式
    (7)において、pは1または2であり、そしてpが1
    である場合、R4は水素原子を表し、そしてR5は水素原
    子またはブチル基を表すか;またはpが2である場合、
    4は水素原子を表し、そしてR5は1,6−ヘキサンジ
    イル基を表し;式(9)において、R7は塩素原子、オ
    クチルアミノ基またはT1−ブチルアミノ基を表し、R8
    は塩素原子またはT1−ブチルアミノ基を表し、そして
    9はブチル基により置換された二価の窒素原子を表
    し;式(10)において、qは6であり、R7はT1−ブ
    チルアミノ基を表し;そしてR10は水素原子を表し;式
    (11)において、nは3であり、pは2であり、そし
    てR11またはR12の一つはT2を表し、そしてもう一つ
    は水素原子を表し;式(12)において、kは3であ
    り、R9は二価の酸素原子を表し、R13は水素原子また
    はメチル基を表し、そしてdが0の場合、xは5または
    6であり、そしてdが1の場合、xは3または4であ
    り;式(13)において、dは0または1であり、hは
    0ないし2であり、kは0または3であり、yは1ない
    し8であり、R9は二価の酸素原子を表し、R13は水素
    原子、メチル基、エチル基、メトキシ基またはエトキシ
    基を表し、そしてR14は水素原子またはトリメチルシリ
    ル基を表し;式(15)において、qは6であり、yは
    1ないし7であり、R15はT1−ブチルアミノ基を表
    し、R16は水素原子、アセチル基、エチルカルバモイル
    基、2,4−ビス(ジブチルアミノ)−s−トリアジニ
    ル基、2,4−ビス(ジエチルアミノ)−s−トリアジ
    ニル基;T1−ブチルアミノ基により2回置換されたs
    −トリアジニル基;またはジエチルアミノ基もしくはジ
    ブチルアミノ基により1回、そしてT1−ブチルアミノ
    基により1回置換されたs−トリアジニル基を表し、R
    17はジブチルアミノ基、ジエチルアミノ基、T1−ブチ
    ルアミノ基を表すか、あるいはR17はT3(式中、R18
    はアセチル基またはエチルカルバモイル基を表す。)を
    表し;式(20)において、R19は水素原子、オクタデ
    カノイル基またはヘキサデカノイル基を表し;式(2
    2)において、R21は水素原子を表し、そしてR22は水
    素原子またはブチル基を表し;式(23)において、R
    23は水素原子を表し、そしてR24はヘキサメチレン基を
    表し;式(26)において、R7は塩素原子、オクチル
    アミノ基またはT1−ブチルアミノ基を表し、R8は塩素
    原子またはT1−ブチルアミノ基を表し、そしてR9はブ
    チル基により置換された二価の窒素原子を表し;式(2
    7)において、qは6であり、R7はT1−ブチルアミノ
    基を表し、そしてR9はブチル基により置換された二価
    の窒素原子を表し;式(29)において、R27はエチレ
    ン基、トリメチレン基、テトラメチレン基またはオクタ
    メチレン基を表し、zは該化合物の分子量が1500な
    いし2000グラム/モルであるような整数であり、そ
    してR28はメチル基を表し;そして式(30)におい
    て、R29はペンタデシル基またはヘプタデシル基を表す
    請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 G1およびG2がそれぞれメチルE−O
    H、L−OHを表し、そして式(1)ないし(30)で
    表される化合物における−G−O−が2−メチル−2−
    プロパノールまたはシクロヘキサノールから形成される
    請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】 式(6)において、nが1である場合、
    3はアクリロイル基、メタクリロイル基、グリシジル
    基、オクタデカノイル基、ヘキサデカノイル基、メトキ
    シカルボニルプロピオニル基、メトキシカルボニルブチ
    リル基またはメトキシカルボニルペンタノイル基を表
    し、そしてnが2である場合、R3はスクシニル基、グ
    ルタリル基、アジポイル基またはセバコイル基を表し;
    式(7)において、R4は水素原子を表し、そしてpが
    1である場合、R5は水素原子またはブチル基を表す
    か;またはpが2である場合、R5はヘキサメチレン基
    を表し;式(9)において、R7は塩素原子、オクチル
    アミノ基またはT1−ブチルアミノ基を表し、R8はT1
    −ブチルアミノ基を表し、そしてR9はブチル基により
    置換された二価の窒素原子を表し;式(10)におい
    て、qは6であり、R7はT1−ブチルアミノ基を表し、
    そしてR10は水素原子を表し;式(11)において、n
    は3であり、pは2であり、そしてR11またはR12の一
    つはT2を表し、そしてもう一つは水素原子を表し;式
    (12)において、dは1であり、kは3であり、xは
    3または4であり、R 9は二価の酸素原子を表し、そし
    てR13はメチル基を表し;式(13)において、kは3
    であり、yは4ないし8であり、R9は二価の酸素原子
    を表し、R13は水素原子またはメチル基を表し、dおよ
    びhは0であり、R 14は水素原子を表すか、またはdは
    1であり、hは0であり、そしてR14はトリメチルシリ
    ル基を表し;式(14)において、mは0であり、R9
    は二価の酸素原子を表し、R10は水素原子またはメチル
    基を表し、そしてzは該化合物の分子量が1500ない
    し3000原子質量単位であるような整数であり;式
    (15)において、qは6であり、yは1ないし7であ
    り、R15はT1−ブチルアミノ基を表し、R16は水素原
    子、アセチル基、エチルカルバモイル基、2,4−ビス
    (ジブチルアミノ)−s−トリアジニル基、2,4−ビ
    ス(ジエチルアミノ)−s−トリアジニル基;T1−ブ
    チルアミノ基により2回置換されたs−トリアジニル
    基;またはジエチルアミノ基もしくはジブチルアミノ基
    により1回、そしてT1−ブチルアミノ基により1回置
    換されたs−トリアジニル基を表し、R17はジブチルア
    ミノ基、ジエチルアミノ基を表すか、あるいはT3(式
    中、R 18はアセチル基またはエチルカルバモイル基を表
    す。)を表し;式(20)において、R19は水素原子、
    オクタデカノイル基またはヘキサデカノイル基を表し;
    そして式(21)において、R20はスクシニル基、グル
    タリル基、アジポイル基またはセバコイル基を表し;そ
    して式(30)において、R29はヘプタデシル基を表す
    請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】 (a)ビス[1−(2−ヒドロキシ−2
    −メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチル
    ピペリジン−4−イル]セバケート; (b)ビス[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポ
    キシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4
    −イル]グルタレートおよびビス[1−(2−ヒドロキ
    シ−2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラ
    メチルピペリジン−4−イル]アジペートの混合物; (c)1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)
    −4−オクタデカノイルオキシ−2,2,6,6−テト
    ラメチルピペリジン; (d)ビス[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポ
    キシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4
    −イル]アジペート; (e)ビス[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポ
    キシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4
    −イル]グルタレ−ト; (f)ビス[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポ
    キシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4
    −イル]スクシネ−ト; (g)ビス[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポ
    キシ)−2,2,6,6−テトラメチルペラジン−4−
    イル]グルタレ−トおよびビス[1−(2−ヒドロキシ
    −2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメ
    チルピペリジン−4−イル]スクシネ−トの混合物; (h)1−(4−オクタデカノイルオキシ−2,2,
    6,6−テトラメチルピペリジン1−イルオキシ)−2
    −オクタデカノイルオキシ−2−メチルプロパン; (i)1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)
    −4−[9−(メトキシカルボニル)ノナノイルオキ
    シ]−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン; (j)1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)
    −4−[5−(メトキシカルボニル)ペンタノイルオキ
    シ]−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン; (k)1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)
    −4−[3−(メトキシカルボニル)プロピオニルオキ
    シ]−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン; (l)1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)
    −4−[4−(メトキシカルボニル)ブチリルオキシ]
    −2,2,6,6−テトラメチルピペリジン; (m)4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−2−メ
    チルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペ
    リジンとヘキサメチレンジイソシアネ−トとの縮合物で
    あって、メトキシ基を末端とするもの; (n)4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−エトキ
    シ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンとヘキ
    サエチレンジイソシアネ−トとの縮合生成物であって、
    メトキシ基を末端とするもの; (o)4−ヒドロキシ−1−(2−ヒドロキシ−1−フ
    ェンエトキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
    ジンとヘキサエチレンジイソシアネ−トとの縮合生成物
    であって、メトキシ基を末端とするもの; (p)1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)
    −4−ヘキサデカノイルオキシ−2,2,6,6−テト
    ラメチルピペリジン; (q)1−(4−ヘキサデカノイルオキシ−2,2,
    6,6−テトラメチルピペリジン1−イルオキシ)−2
    −ヘキサデカノイルオキシ−2−メチルプロパン; (r)1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)
    −4−[5−(メトキシカルボニル)ペンタノイルオキ
    シ]−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン, 1
    −(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−
    [4−(メトキシカルボニル)ブチリロオキシ]−2,
    2,6,6−テトラメチルピペリジン; (s)1,3,5−トリス{[1−(2−ヒドロキシ−
    2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチ
    ルピペリジン−4−イルオキシ]カルボニルアミノヘキ
    シル]−2,4,6−トリオキソ−s−トリアジン; (t)4−ヒドロキシ−1−オキシル−2,2,6,6
    −テトラメチルピペリジンと2−メチル−2−ブタノ−
    ルとの反応生成物; (u)4−ヒドロキシ−1−オキシル−2,2,6,6
    −テトラメチルピペリジンと2−メチル−2−ブタノ−
    ルとの反応生成物とステアリン酸メチルとのエステル交
    換反応生成物;または (v)1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)
    −4−[5−(メトキシカルボニル)ペンタノイルオキ
    シ]−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンと1−
    (2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−[4
    −(メトキシカルボニル)ブチリルオキシ]−2,2,
    6,6−テトラメチルピペリジンとの混合物;である請
    求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】 (a)熱、酸素および光の有害な影響を
    受ける有機ポリマーまたは記録材料;および(b)請求
    項1記載の式(1)ないし式(30)で表される化合物
    から選択された一種もしくはそれ以上の化合物の有効安
    定化量;からなる組成物。
  8. 【請求項8】 成分(a)が熱可塑性有機ポリマー、塗
    料結合剤、カラー写真材料またはプリントインキである
    請求項7記載の組成物。
  9. 【請求項9】 溶媒、顔料、染料、可塑剤、酸化防止
    剤、チオキソトロープ剤、染均助剤、更なる光安定剤、
    金属不動態化剤、金属オキシド、有機リン化合物、ヒド
    ロキシルアミン、紫外線吸収剤、立体障害性アミンおよ
    びそれらの混合物から選択される更なる成分を含む請求
    項7記載の組成物。
  10. 【請求項10】 2−(2−ヒドロキシフェニル)−2
    H−ベンゾトリアゾール、4−ヒドロキシベンゾエー
    ト、2−ヒドロキシベンゾフェノン、オキサルアニリ
    ド、2−ヒドロキシフェニル−s−トリアジンまたはそ
    れらの混合物の類から選択された紫外線吸収剤を含む請
    求項9記載の組成物。
  11. 【請求項11】 成分(a)を基準として0.01ない
    し10重量%の成分(b)の安定剤を含む請求項7記載
    の組成物。
  12. 【請求項12】 光、酸素および/または熱による損傷
    に対して有機ポリマーまたは記録材料を安定化する方法
    であって、請求項1記載の式(1)ないし(30)で表
    される化合物の少なくとも一種を該材料に添加すること
    または施用することからなる方法。
  13. 【請求項13】 光、酸素および/または熱による損傷
    に対して有機ポリマーまたは記録材料を安定化するため
    に、請求項1記載の式(1)ないし(30)で表される
    化合物を使用する方法。
  14. 【請求項14】 式(IV) 【化17】 (式中、G1およびG2は独立して炭素原子数1ないし4
    のアルキル基を表すか、またはG1およびG2は一緒にな
    ってペンタメチレン基を表し;Tは、立体障害性アミン
    窒素原子ならびにG1およびG2により置換されている第
    四炭素原子2個を含む5または6員環を形成するために
    必要とされる二価の有機基を表し;Eは(b+1)価の
    炭素原子数2ないし18のアルキレン基、炭素原子数3
    ないし19のアルケニレン基、炭素原子数5ないし12
    のシクロアルキレン基、炭素原子数5ないし12のシク
    ロアルケニレン基、またはフェニル基により、もしくは
    炭素原子数1ないし4のアルキル基1もしくは2個によ
    り置換されたフェニル基により置換された炭素原子数2
    ないし4のアルキレン基を表し;そしてbは1、2また
    は3であり;ただしbはEにおける飽和炭素原子の数を
    超えることはできず、そしてbが2または3である場
    合、それぞれのヒドロキシル基はEにおける異なる炭素
    原子に結合している。)で表される化合物を製造する方
    法であって、過酸化物または有機ヒドロ過酸化物および
    触媒量の金属塩または金属配位子錯体の存在下で次式
    (V) 【化18】 で表されるN−オキシル立体障害性アミンと次式(V
    I) 【化19】 で表されるアルコールとを反応させることからなる方
    法。
  15. 【請求項15】 式(IV)で表される化合物が請求項
    1記載の式(1)ないし(28)に相当する請求項14
    記載の方法。
  16. 【請求項16】 G1およびG2がそれぞれメチル基を表
    し、そしてTが2−ヒドロキシ−1,3−プロパンジイ
    ル基または2−オキソ−1,3−プロパンジイル基を表
    す請求項14記載の方法。
  17. 【請求項17】 式(VI)の化合物E−(OH)
    bが、bが1である場合、2−メチル−2−プロパノー
    ルまたはシクロヘキサノールを表し、そしてbが2であ
    る場合、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパン
    ジオール、1,2−ブタンジオール、1,4−ブタンジ
    オール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオー
    ル、2,5−ジメチル−2,5−ヘキサンジオール、
    1,2−シクロヘキサンジオール、1,3−シクロヘキ
    サンジオールまたは1,4−シクロヘキサンジオールを
    表し、そしてbが3である場合、1,1,1−トリス
    (ヒドロキシメチル)エタン、2−エチル−2−(ヒド
    ロキシメチル)−1,3−プロパンジオール、1,2,
    4−ブタントリオールまたは1,2,6−ヘキサントリ
    オールを表す請求項14記載の方法。
  18. 【請求項18】 過酸化物が過酸化水素であるか尿素と
    過酸化水素の付加化合物である請求項14記載の方法。
  19. 【請求項19】 金属が周期表のIVA、VA、VII
    A、VIIIAおよびIB族から選択された遷移金属、
    特に鉄(II)、鉄(III)、銅(I)、銅(I
    I)、コバルト(II)、コバルト(III)、マンガ
    ン(II)、マンガン(III)、バナジウム(I
    I)、バナジウム(III)、セリウム(III)また
    はチタン(III)である請求項14記載の方法。
  20. 【請求項20】 遷移金属の対イオンがクロリド、サル
    フェート、アセチルアセトネート、アセテート、シトレ
    ート、オキサレート、ニトレート、ペルクロレート、シ
    アニド、ヒドロキシド、ホスフェート、ピロホスフェー
    トまたはオキシドであり、2,2’−ジピリジル、2,
    2’,6,2’’−ターピリジル、1,10−フェナン
    トロリン、エチレンジアミンテトラ酢酸、エチレンジア
    ミンテトラ酢酸二ナトリウム塩、ピリジン、ピコリン
    酸、2−ピラジンカルボン酸、アニリンもしくは置換さ
    れたアニリンと2,3−ブタンジオンのような1,2−
    ジケトンとの反応から形成された芳香族ジイミン、また
    はトリフェニルホスフィンオキシドから選択された有機
    配位子が存在し得る請求項19記載の方法。
  21. 【請求項21】 式(V)におけるニトロキシル部分1
    モルに対して5ないし100モルの比率で式(VI)で
    表される化合物が溶媒として使用され、式(V)におけ
    るニトロキシル部分1モルに対して過酸化物または有機
    ヒドロ過酸化物の量が1ないし20モルであり、式
    (V)におけるニトロキシル部分1モルに対して金属塩
    または金属配位子錯体の量が0.001ないし0.5モ
    ル当量であり、酸が使用されないか、もしくは式(V)
    におけるニトロキシル部分1モルに対して酸が1モル当
    量までの量で使用され、そして該方法が20ないし10
    0℃の温度で行われる請求項14記載の方法。
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