JP2000286348A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents
不揮発性半導体記憶装置Info
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Abstract
導体記憶装置を提供する。 【解決手段】 本発明の不揮発性半導体記憶装置は、ソ
ース・ドレイン領域61,74を有するP型のシリコン
基板51上に形成されたゲート酸化膜53,69と、前
記ソース領域61の両端部にそれぞれ隣接するように前
記ゲート酸化膜53上に形成されたフローティングゲー
ト67と、前記フローティングゲート67と前記ドレイ
ン領域74に隣接するように前記ゲート酸化膜69上に
形成されたコントロールゲート70と、前記フローティ
ングゲート67にトンネル酸化膜62Bを介して隣接す
るように前記ソース領域61上に形成され、かつある間
隔を存して前記ソース領域61とコンタクト接続された
消去ゲート64とを具備したものである。
Description
憶装置に関し、更に言えば、スプリットゲート型のフラ
ッシュメモリのデバイス特性の向上並びに微細化を可能
にする不揮発性半導体記憶装置を提供するものである。
る電気的に消去可能な不揮発性半導体記憶装置、特にプ
ログラマブルROM(EEPROM:Electrically Erasable an
d Programmable ROM)においては、フローティングゲー
トとコントロールゲートとを有する2重ゲート構造のト
ランジスタによって各メモリセルが形成される。このよ
うな2重ゲート構造のメモリセルトランジスタの場合、
フローティングゲートのドレイン領域側で発生したホッ
トエレクトロンを加速してフローティングゲートに注入
することでデータの書き込みが行われる。そして、F−
N伝導(Fowler- Nordheim tunnelling)によってフロー
ティングゲートからコントロールゲートへ電荷を引き抜
くことでデータの消去が行われる。
する不揮発性半導体記憶装置のメモリセル部分を示す平
面図及び断面図である。この図においては、コントロー
ルゲートがフローティングゲートと並んで配置されるス
プリットゲート構造を示している。
COS(Local Oxidation Of Silicon)法により選択的
に厚く形成されるLOCOS酸化膜よりなる複数の素子
分離膜2(図7参照)が短冊状に形成され、素子領域が
区画される。シリコン基板1上に、酸化膜3Aを介し、
隣り合う素子分離膜2の間に跨るようにしてフローティ
ングゲート4が配置される。このフローティングゲート
4は、1つのメモリセル毎に独立して配置される。ま
た、フローティングゲート4上の選択酸化膜5は、選択
酸化法によりフローティングゲート4の中央部で厚く形
成され、フローティングゲート4の端部を鋭角にしてい
る。これにより、データの消去動作時にフローティング
ゲート4の端部で電界集中が生じ易いようにしている。
たシリコン基板1上に、フローティングゲート4の各列
毎に対応して前記酸化膜3Aと一体化されたトンネル酸
化膜3を介してコントロールゲート6が配置される。こ
のコントロールゲート6は、一部がフローティングゲー
ト4上に重なり、残りの部分が酸化膜3Aを介してシリ
コン基板1に接するように配置される。また、これらの
フローティングゲート4及びコントロールゲート6は、
それぞれ隣り合う列が互いに面対称となるように配置さ
れる。
域及び隣り合うフローティングゲート4間の基板領域に
は、N型のドレイン領域7及びソース領域8が形成され
る。ドレイン領域7は、コントロールゲート6の間で素
子分離膜2に囲まれてそれぞれが独立し、ソース領域8
は、コントロールゲート6の延在する方向に連続する。
これらのフローティングゲート4、コントロールゲート
6、ドレイン領域7及びソース領域8によりメモリセル
トランジスタが構成される。
酸化膜9を介して、金属配線10がコントロールゲート
6と交差する方向に配置される。この金属配線10は、
コンタクトホール11を通して、ドレイン領域7に接続
される。そして、各コントロールゲート6は、ワード線
となり、コントロールゲート6と平行に延在するソース
領域8は、ソース線となる。また、ドレイン領域7に接
続される金属配線10は、ビット線となる。
ランジスタの場合、フローティングゲート4に注入され
る電荷の量によってソース、ドレイン間のオン抵抗値が
変動する。そこで、フローティングゲート4に選択的に
電荷を注入することにより、特定のメモリセルトランジ
スタのオン抵抗値を変動させ、これによって生じる各メ
モリセルトランジスタの動作特性の差を記憶するデータ
に対応づけるようにしている。
ータの書き込み、消去及び読み出しの各動作は、例え
ば、以下のようにして行われる。書き込み動作において
は、コントロールゲート6の電位を2V、ドレイン領域
7(電極)の電位を0.5V、ソース領域8(電極)の
高電位を12Vとする。これにより、ソース領域8に高
電位を印加することで、コントロールゲート6及びフロ
ーティングゲート4間とフローティングゲート4及びソ
ース領域8間とのカップリング比(コントロールゲート
6及びフローティングゲート4間の容量<フローティン
グゲート4及びソース領域8間の容量)によりフローテ
ィングゲート4の電位が9V程度に持ち上げられ、ドレ
イン領域7付近で発生するホットエレクトロンがフロー
ティングゲート4側へ加速され、酸化膜3Aを通してフ
ローティングゲート4に注入されてデータの書き込みが
行われる。
7及びソース領域8の電位を0Vとし、コントロールゲ
ート6を14Vとする。これにより、フローティングゲ
ート4内に蓄積されている電荷(電子)が、フローティ
ングゲート4の角部の鋭角部分からF−N(Fowler-Nor
dheim tunnelling)伝導によって前記トンネル酸化膜3
を突き抜けてコントロールゲート6に放出されてデータ
が消去される。
ロールゲート6の電位を4Vとし、ドレイン領域7を2
V、ソース領域8を0Vとする。このとき、フローティ
ングゲート4に電荷(電子)が注入されていると、フロ
ーティングゲート4の電位が低くなるため、フローティ
ングゲート4の下にはチャネルが形成されずドレイン電
流(セル電流もしくは読み出しセル電流とも言う)は流
れない。逆に、フローティングゲート4に電荷(電子)
が注入されていなければ、フローティングゲート4の電
位が高くなるため、フローティングゲート4の下にチャ
ネルが形成されてドレイン電流が流れる。
導体記憶装置では、フローティングゲート4に蓄積され
た電荷(電子)をコントロールゲート6に引き抜くこと
で、データ消去を行っている。即ち、コントロールゲー
ト6は上記読み出し動作時の読み出し電流発生用と消去
ゲートとしての役割が持っていた。
電圧が印加されるコントロールゲート6下のゲート酸化
膜厚は、信頼性確保のために薄くできなかった。従っ
て、読み出し電流の発生効率が低いと共に、しきい値電
圧が比較的高くなるので、書き込み効率が低い、低電圧
動作に不向きといった構造上の問題があった。
には、選択されたメモリセルと同一のワード線(WL
1)に接続されている非選択のメモリセルのデータが消
去されてしまうという、いわゆるリードディスターブ不
良が発生する危険性もあった。
ティングゲート4に高電位を印加する際、実際にはソー
ス領域8に高電位を印加することでフローティングゲー
ト4を高電位にしているが、ソース領域8は拡散領域か
ら成るため、自ずと高抵抗となり、ソース電位降下によ
る書き込み動作遅延の原因となっていた。
ールゲート6との間で、それぞれ高いマスク合せ精度が
要求されるといった課題があり、更なる微細化を図ろう
とした場合に支障があった。
細化に有利な不発性半導体記憶装置を提供することを目
的とする。
性半導体記憶装置は、図1に示すようにソース・ドレイ
ン領域61,74を有するP型のシリコン基板51上に
形成されたゲート酸化膜53,69と、前記ソース領域
61の両端部にそれぞれ隣接するように前記ゲート酸化
膜53を介して形成されたフローティングゲート67
と、前記フローティングゲート67と前記ドレイン領域
74に隣接するように前記ゲート酸化膜69を介して形
成されたコントロールゲート70と、前記フローティン
グゲート67にトンネル酸化膜62Bを介して隣接する
ように前記ソース領域61上に形成され、かつある間隔
を存して前記ソース領域61とコンタクト接続された消
去ゲート64とを具備したことを特徴とするものであ
る。
1と消去ゲート64との間には、データの書き込み動作
時にはオンしてソース領域61と消去ゲート64間を導
通させ、消去動作時にはオフしてソース領域61と消去
ゲート64間を遮断するMOSトランジスタ90a,9
0bから成るスイッチ機構を具備したことを特徴とする
ものである。
憶装置に係る一実施形態について図面を参照しながら説
明する。
の第1の特徴は、図1に示すように一導電型、例えばP
型のシリコン基板51の表層に形成したソース領域61
の両端部にそれぞれ隣接するように第1のゲート酸化膜
53上に形成されたフローティングゲート67と、前記
フローティングゲート67とドレイン領域74に隣接す
るように第2のゲート酸化膜69上に形成されたコント
ロールゲート70と、前記フローティングゲート67に
トンネル酸化膜62Bを介して隣接するように前記ソー
ス領域61上に形成され、かつある間隔を存して前記ソ
ース領域61とコンタクト接続された消去ゲート64と
を具備させたことである。
記ソース領域61と消去ゲート64との間には、データ
の書き込み動作時にはオンしてソース領域61と消去ゲ
ート64間を導通させ、消去動作時にはオフしてソース
領域61と消去ゲート64間を遮断するMOSトランジ
スタ90a,90bから成るスイッチ機構を具備させた
ことである。
工程を説明しながら、本発明構造について詳しく説明す
る。
リコン基板51には素子分離膜52が形成されている。
尚、素子分離膜52はLOCOS法によるものであって
も良いが、本実施形態ではトレンチ法を用いた素子分離
膜52を形成している。このトレンチ素子分離膜は、周
知な工程により形成されているもので、例えば、前記基
板51上を熱(ゲート)酸化しておよそ80Å〜150
Åの膜厚の第1のゲート酸化膜53を形成し、その上に
およそ1500Åの膜厚のポリシリコン膜54を形成し
た後に、このポリシリコン膜54にPOCl3を熱拡散
源としてリンドープを施して導電化を図る。尚、リンイ
オンやヒ素イオン等のN型不純物をイオン注入する導電
化方法でも良い。次に、このポリシリコン膜54上にお
よそ200Åの膜厚のシリコン酸化膜を形成し、その上
におよそ500Åの膜厚のシリコン窒化膜を形成し、レ
ジスト膜をマスクにして前記シリコン窒化膜,シリコン
酸化膜,ポリシリコン膜54,シリコン酸化膜53、そ
して基板51の一部をエッチング除去して基板51の一
部にまで到達する凹部を形成した後に、この凹部を完全
に埋設するだけのシリコン酸化膜(素子分離膜52を構
成する)を全面に形成する。そして、CMP(化学的機
械研磨)法を用いて、ポリシリコン膜54上面が露出す
るまで研磨してなるものである。
(b)〜図6(c)までは、特にメモリセル部の形成工
程を説明するために用いたメモリセル部の形成領域を示
す断面図であり、図3(a)の紙面に対して垂直方向か
ら観たものである。
そ200Åの膜厚のシリコン酸化膜55を形成し、その
上におよそ4000Åの膜厚のシリコン窒化膜56を形
成し、レジスト膜57をマスクにして前記シリコン窒化
膜56,シリコン酸化膜55,ポリシリコン膜54の一
部をエッチング除去してポリシリコン膜54の一部にま
で到達する凹部58を形成する。そして、レジスト膜5
7を除去した後に、この凹部58を完全に埋設するだけ
のシリコン酸化膜を全面に形成し、CMP法を用いて全
面を研磨することで、凹部58内をシリコン酸化膜59
で埋設する(図3(c)参照)。
膜60を形成し、このレジスト膜60をマスクにして前
記シリコン窒化膜56を等方性エッチングした後に,シ
リコン酸化膜55,ポリシリコン膜54を異方性エッチ
ングする。本工程により後述する隣り合うメモリセルを
構成するフローティングゲート形成用のポリシリコン膜
54同士が分離される。続けて、リンイオンやヒ素イオ
ン等のN型不純物をイオン注入することで、この隣り合
うフローティングゲート67間の基板表層にソース領域
61を形成する。尚、ソース領域61は、後述するドレ
イン領域と共に後工程のアニール工程によりイオンが拡
散されることで、ソース・ドレイン領域となるが、ここ
では便宜的に説明している。
酸処理して前記ポリシリコン膜54上のシリコン酸化膜
59を後退させて(シリコン酸化膜59A参照)、ポリ
シリコン膜54の尖鋭部54Aを露出させた後に、全面
にLPCVD法によりおよそ250Åの膜厚のCVDシ
リコン酸化膜(例えば、HTO(High Temperature Oxi
de)膜やTEOS(Tetra Ethyl Ortho Silicate)膜
等)62を形成している。尚、このシリコン酸化膜62
が後述するトンネル酸化膜62Bとなる。また、トンネ
ル酸化膜62Bは、前記CVDシリコン酸化膜を形成し
た後に、熱酸化を行うようにしてCVDシリコン酸化膜
と熱酸化膜から構成しても良い。更に、前記尖鋭部54
Aの存在により、後述するフローティングゲート67に
蓄積されている電荷(電子)を消去ゲート64に引き抜
く際(データの消去動作時)に、この尖鋭部54Aで電
界集中が生じ易くなり、消去効率が向上する。
隣り合うフローティングゲート67間の凹部63が完全
に埋設するだけの導電化されたポリシリコン膜を形成し
た後に、CMP法により全面を研磨することで、凹部6
3内がポリシリコン膜から成る消去ゲート64により埋
設される。そして、少なくとも前記消去ゲート64を完
全に被覆するようにレジスト膜65を形成した後に(図
5(a)参照)、このレジスト膜65をマスクにして前
記シリコン酸化膜59の側部に形成されたシリコン窒化
膜56を等方性エッチングする。
酸処理してポリシリコン膜54上のシリコン酸化膜55
を除去すると共に、シリコン酸化膜59A,62を後退
させてシリコン酸化膜59B,62Aを形成した後に、
更にレジスト膜65をマスクにしてポリシリコン膜54
を異方性エッチングすることでフローティングゲート6
7を形成する。このエッチング工程により、シリコン酸
化膜53の一部も削られる(シリコン酸化膜53A参
照)。尚、完全にエッチング除去されても構わない。
VD法によりおよそ400Åの膜厚のシリコン酸化膜を
形成した後に、このシリコン酸化膜をエッチバックして
前記フローティングゲート67とシリコン酸化膜59B
の積層部の側壁部にのみ残膜させて、シリコン酸化膜6
8を形成する。このエッチバック工程により、シリコン
酸化膜53Aが完全に削られる。
(ゲート)酸化しておよそ50Åの膜厚の第2のゲート
酸化膜69を形成し、その上におよそ4000Åの膜厚
の導電化されたポリシリコン膜を形成した後に、このポ
リシリコン膜を異方性エッチングすることでシリコン酸
化膜68の側壁部にコントロールゲート70を形成す
る。尚、その後に、消去ゲート64を完全に被覆するよ
うに不図示のレジスト膜を形成し、このレジスト膜をマ
スクにして前記コントロールゲート形成用のポリシリコ
ン膜をエッチング除去することで隣り合うメモリセル用
のコントロールゲート70が完全に分離される。
オン等のN型不純物をイオン注入することで、前記コン
トロールゲート70に隣接するように基板表層に低濃度
のドレイン領域71を形成する。更に、図6(b)に示
すように全面にCVD法によりおよそ1500Åの膜厚
のシリコン酸化膜を形成した後に、このシリコン酸化膜
をエッチバックして前記コントロールゲート70の側壁
部にのみ残膜させて、側壁絶縁膜73を形成する。この
とき、シリコン酸化膜の膜厚あるいはエッチバック量を
調整することで、コントロールゲート70上部が露出す
るように設定しておくことで、後述する高濃度のドレイ
ン領域74の形成位置上のゲート酸化膜69を除去する
と共に、ゲート酸化時に消去ゲート64上に形成された
シリコン酸化膜も除去される。
等のN型不純物をイオン注入することで、前記側壁絶縁
膜73に隣接するように基板表層に高濃度のドレイン領
域74を形成して、DDD構造のドレイン領域となる。
リサイド化膜としての金属膜、例えばチタン(Ti)膜
をスパッタ形成した後に、このチタン膜を蒸着し熱処理
(ラピット・サーマル・アニール、以下RTAと称
す。)を加えることでシリサイド化を図り、側壁絶縁膜
73,シリコン酸化膜59B上の未反応のチタン膜を除
去することで、前記ドレイン領域74,コントロールゲ
ート70,消去ゲート64の表層にそれぞれ選択的、自
己整合的にチタンシリサイド(TiSi2)膜75,7
6,77を形成する。尚、RTA処理は、過剰なシリサ
イド化が進まないように2ステップで行っている。即
ち、第1回目のRTA処理をおよそ650℃〜700℃
で、10〜45秒ほど行い、続いて第2回目のRTA処
理をおよそ750℃〜850℃で、10〜45秒ほど行
っている。このドレイン領域74,コントロールゲート
70,消去ゲート64上に形成されたチタンシリサイド
(TiSi2)膜75,76,77により低抵抗化が図
られている。
BPSG膜から成る層間絶縁膜78を形成した後に、前
記ドレイン領域74上にコンタクトするコンタクトホー
ル79を形成し、このドレイン領域74上に不図示のバ
リアメタル膜(例えば、チタン膜及びチタンナイトライ
ド(TiN)膜との積層膜)を介してコンタクトプラグ
(例えば、タングステン膜から成る)80を形成し、こ
のコンタクトプラグ80上に金属膜81(例えば、A
l,Al−Si,Al−Cu,Al−Si−Cu等)を
形成し、金属配線を形成している。尚、バリアメタル膜
を介して直接、例えば、Al,Al−Si,Al−C
u,Al−Si−Cu等から成る金属配線を形成するも
のであっても良い。
置が形成される。図1(b)は、図1(a)のメモリセ
ルの各構成要素を示すためにその一部を便宜的に図示し
た平面図である。ここで、図1(b)に示す平面図にお
いて、不図示の領域で前記消去ゲート64は分割され、
下層のソース領域61が露出するように構成されてい
る。このソース領域61が露出した領域で(図2(b)
に示す模式的な平面図参照)、ソース領域61と消去ゲ
ート64とは後述するスイッチ機構を介して接続されて
いる。
な、ある間隔毎にソース領域61と消去ゲート64との
間に介在し、ソース領域61と消去ゲート64とを電気
的に接続するスイッチ機構について説明する。
スタ90a,90bから成り、図2(a)に示すように
第1の拡散領域(例えば、ソース領域)が前記消去ゲー
ト64(EG)にコンタクト接続され、第2の拡散領域
(例えば、ドレイン領域)が前記ソース領域61(S
L)にコンタクト接続され、そのゲート電極が信号線C
にコンタクト接続されているものである。
合うようにして形成される一対のメモリセルを丸で囲ん
だA,Bで示す。この一対のメモリセルA,Bが、ソー
ス領域61(SL)に沿って多数配置されており、ある
間隔毎(セル面積にもよるが、例えば、16ビットある
いは32ビット毎、それ以上)に複数のMOSトランジ
スタ90a,90b…が形成されている。もちろん、1
個でも良い。
書き込み、消去及び読み出しの各動作説明の項目に譲る
が、データの書き込み動作時には各MOSトランジスタ
90a,90bがオンすることでソース領域61と消去
ゲート64間が導通し、消去動作時にはオフすることで
ソース領域61と消去ゲート64間が遮断されるように
機能する。
ータの書き込み、消去及び読み出しの各動作は、例え
ば、以下のようにして行われる。
コントロールゲート70の電位を1V、ドレイン領域7
4(電極)の電位を0.5V、ソース領域61(電極)
の電位を10V、消去ゲート64の電位を10Vとす
る。
OSトランジスタ90a,90bの各部の電位は以下の
通りとなり、即ち、前記消去ゲート64(EG)にコン
タクト接続されたソース領域(電極)には10Vが、ま
た前記ソース領域61(SL)にコンタクト接続された
ドレイン領域(電極)にも10Vが、信号線Cにコンタ
クト接続されたゲート電極にはおよそ14Vの電位が印
加されるため、各MOSトランジスタ90a,90bが
オンしてソース領域61の電位はおよそ10Vとなる。
更に言えば、書き込み動作時において、フローティング
ゲート67への電位の供給は、従来の拡散領域構成のソ
ース領域61からの供給に加えて(拡散領域に比して低
抵抗な)導電体の消去ゲート64からも供給されること
になり、動作特性の向上が図れ、書き込み効率が向上す
る。
ト64に高電位を印加することで、コントロールゲート
70及びフローティングゲート67間とフローティング
ゲート67及び基板(ソース領域61)間とのカップリ
ング比(コントロールゲート70及びフローティングゲ
ート67間の容量<フローティングゲート67及びソー
ス領域61間の容量)によりフローティングゲート67
の電位が11V程度に持ち上げられ、ドレイン領域74
付近で発生するホットエレクトロンがフローティングゲ
ート67側へ加速され、ゲート酸化膜53を通してフロ
ーティングゲート67に注入されてデータの書き込みが
行われる。
イン領域74,ソース領域61及びコントロールゲート
70の電位を0Vとし、消去ゲート64の電位を14V
とする。尚、このときのフローティングゲート67の電
位は、フローティング状態である。これにより、フロー
ティングゲート67内に蓄積されている電荷(電子)
が、フローティングゲート67の尖鋭部54AからF−
N(Fowler-Nordheim tunnelling)伝導によって前記ト
ンネル酸化膜62Bを突き抜けてコントロールゲート7
0に放出されてデータが消去される。
90bの各部の電位は以下の通りとなり、即ち、前記消
去ゲート64(EG)にコンタクト接続されたソース領
域(電極)には14Vが、また前記ソース領域61(S
L)にコンタクト接続されたドレイン領域(電極)には
0Vが、信号線Cにコンタクト接続されたゲート電極に
は信号線Cからおよそ0Vの電位が印加されるため、各
MOSトランジスタ90a,90bがオフしてソース領
域61と消去ゲート64間が遮断される。
ば、コントロールゲート70の電位を2Vとし、ドレイ
ン領域74を1V、ソース領域61及び消去ゲート64
の電位を0Vとする。尚、このときのフローティングゲ
ート67の電位は、フローティング状態である。そし
て、このときにフローティングゲート67に電荷(電
子)が注入されていると、フローティングゲート67の
電位が低くなるため、フローティングゲート67の下に
はチャネルが形成されずドレイン電流(セル電流もしく
は読み出しセル電流とも言う)は流れない。逆に、フロ
ーティングゲート67に電荷(電子)が注入されていな
ければ、フローティングゲート67の電位が高くなるた
め、フローティングゲート67の下にチャネルが形成さ
れてドレイン電流が流れる。この場合の各MOSトラン
ジスタ90a,90bも、ソース領域61及び消去ゲー
ト64の電位が共に0Vとし、信号線CのゲートにはV
cc電圧を入れておく。これによって、読み出し動作時
のドレイン電流もソース領域61を流れるときに比して
高くできる。
構造で消去ゲートの役目も兼ねていたセル(読み出し)
電流のコントロールゲート6に代えて、消去専用の消去
ゲート64を形成したことで、消去動作時にコントロー
ルゲートに高電圧が印加されることがなくなり、その下
のゲート酸化膜69の膜厚(ゲート酸化膜69<フロー
ティングゲート67下のゲート酸化膜53<消去ゲート
64下のゲート酸化膜53+トンネル酸化膜62B)は
適正な膜厚に設定でき、従来構成に比して読み出し電流
を増大させることができる。そのため、例えば、多値化
を図る場合等にも有効である。更に、しきい値電圧が比
較的低くなり、書き込み動作時のコントロールゲート7
0−フローティングゲート67間の電界を上げられるの
で、書き込み効率が高く、低電圧動作に有利な構造であ
る。
ィングゲート67への電位の供給は、従来の拡散領域構
成のソース領域61からの供給に加えて導電体の消去ゲ
ート64からも供給されることになり、書き込み効率の
向上が図れる。
印加するコントロールゲート70が従来構造のように消
去ゲートを兼ねないため、従来の読み出し動作時に発生
していた、選択されたメモリセルと同一のワード線(W
L1)に接続されている非選択のメモリセルのデータが
消去されてしまうという、いわゆるリードディスターブ
不良の発生を回避できる。従って、トンネル酸化膜62
Bの膜厚の低減が図れ、消去動作時にこのトンネル酸化
膜62Bにトラップされる電荷(電子)の割合も膜厚に
比例して減ることになり、データの書き換え回数を増大
させることができる。
ート67とコントロールゲート70とをセルフアライン
で形成できるために、微細化に有利な構成である。
部を削って形成した凹部内にCVD法によるシリコン酸
化膜を埋め込み形成しているため、従来のLOCOS法
による素子分離膜に比して、より短い素子分離領域内に
厚い素子分離膜を形成できるため、素子分離能力が向上
する。
したことで、消去動作時にコントロールゲートに高電圧
が印加されることがなくなり、その下のゲート酸化膜厚
は適正な膜厚に設定でき、読み出し電流の発生効率を向
上させることができる。
で、書き込み効率が高く、低電圧動作に有利な構造であ
る。
ィングゲートへの電位の供給を、従来の拡散領域構成の
ソース領域からの供給に加えて消去ゲートからも供給す
ることで、動作特性の向上が図れ、書き込み効率を向上
させることができる。
発生していたリードディスターブ不良の発生を回避でき
る。
とコントロールゲートとをセルフアラインで形成できる
ために、微細化に有利な構成である。
製造方法を示す図である。
おけるソース領域と消去ゲートとの接続状態を説明する
ための図である。
製造方法を示す図である。
製造方法を示す図である。
製造方法を示す図である。
製造方法を示す図である。
る。
る。
ための図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 第1,第2の拡散領域を有する半導体基
板上にフローティングゲートとコントロールゲートとを
有する不揮発性半導体記憶装置において、 隣り合うメモリセル同士の前記フローティングゲートに
トンネル酸化膜を介して隣接するように形成され、かつ
ある間隔を存して前記第1の拡散領域とコンタクト接続
された消去ゲートとを具備したことを特徴とする不揮発
性半導体記憶装置。 - 【請求項2】 第1,第2の拡散領域を有する半導体基
板上に形成された第1,第2のゲート酸化膜と、 前記第1の拡散領域の両端部にそれぞれ隣接するように
前記第1のゲート酸化膜上に形成されたフローティング
ゲートと、 前記フローティングゲートと前記第2の拡散領域に隣接
するように第2のゲート酸化膜上に形成されたコントロ
ールゲートと、 前記フローティングゲートにトンネル酸化膜を介して隣
接するように前記第1の拡散領域上に形成され、かつあ
る間隔を存して当該第1の拡散領域とコンタクト接続さ
れた消去ゲートとを具備したことを特徴とする不揮発性
半導体記憶装置。 - 【請求項3】 前記第1の拡散領域と前記消去ゲートと
の間には、両者間を導通あるいは遮断するスイッチ機構
が形成されていることを特徴とする請求項1あるいは請
求項2に記載の不揮発性半導体記憶装置。 - 【請求項4】 前記スイッチ機構は、データの書き込み
動作時にはオンし、消去動作時にはオフするMOSトラ
ンジスタから成ることを特徴とする請求項1あるいは請
求項2あるいは請求項3に記載の不揮発性半導体記憶装
置。
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