JP2009088060A - 不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】消去ゲートとコントロールゲートとの間のシリサイド・ショートの発生確率を低減させる消去ゲートを備えた不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板1上に形成されたフローティングゲート3と、フローティングゲート3上に形成された消去ゲート10と、半導体基板表層のチャネル領域上にフローティングゲート3と並設され、フローティングゲート3及び消去ゲート10の一方の側面に形成されたコントロールゲート22と、消去ゲート10の上面に形成された第1シリサイド膜27と、コントロールゲート22の上面に形成された第2シリサイド膜26と、を備え、コントロールゲート22の上面の高さは、消去ゲート10の上面の高さと同じ若しくはそれよりも下方に位置することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法に関し、特に消去ゲートを備えた不揮発性半導体記憶装置及びその製造方法に関する。
電源を切ったとしても記憶データの保持が可能である不揮発性半導体記憶装置として、フローティングゲートを備えた不揮発性半導体記憶装置が知られている。このような不揮発性半導体記憶装置は、フローティングゲートに対する電荷の蓄積・放出を行うことで、記憶データの書き込み・消去を行うことができる。
また、フローティングゲートを備えた不揮発性半導体記憶装置の一種として、種々のスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置が提案されている。図46は、従来のスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置の一例を示す。
図46に示されるように、基板50の表層にソース拡散領域51及びドレイン拡散領域52が形成されている。また、基板50上には、ゲート絶縁膜53を介してフローティングゲート54及びコントロールゲート55が形成されている。コントロールゲート55は、さらにトンネル絶縁膜56によって、フローティングゲート54と電気的に絶縁されている。フローティングゲート54のコントロールゲート55に対向する箇所は、先端が尖った形状(Tip部)となっている。
図46に記載のスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置では、コントロールゲート55、ソース拡散領域51及びドレイン拡散領域52に所定の電圧を印加することによって、書き込み動作及び読み出し動作を行う。また、消去動作は、コントロールゲート55に12V程度の高電圧を印加し、フローティングゲート54に注入されている電子を、FN(Fowler−Nordheim)トンネル方式によって、トンネル絶縁膜56を通じてコントロールゲート55へ引き抜くことによって行われる。その際、特にTip部周辺には、その形状により強い電界が発生し、電子は主にそのTip部からコントロールゲート55へ移動する。
このように、図46にスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置では、コントロールゲート55が消去ゲートの役割も兼ね備えていることがわかる。しかし、消去動作時には、コントロールゲート55に高電圧(12V程度)を印加する必要があるが、そのためには、コントロールゲート55下のゲート絶縁膜53の耐圧確保のため、ゲート絶縁膜53の膜厚を所定の膜厚以下に薄くすることができなかった。すなわち、読み出し動作時の電流(メモリセル電流)を大きくとることが出来ず、メモリの高速化、微細化、低電圧化を妨げる要因になっていた。
このような問題を解決するために、上記のような構造に加え、さらに消去ゲートを備えるスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置が提案されている(特許文献1、特許文献2、特許文献3)。消去ゲートを備えることによって、コントロールゲートが担う消去ゲートの役割を分離することが可能となり、その結果、ゲート絶縁膜の膜厚をさらに薄く出来る構成が実現できる。
図47は、特許文献1に記載の消去ゲートを備えるスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置の断面を示す。図47に示されるように、半導体基板60の表層に、ソース領域61とドレイン領域62が形成されている。また、半導体基板60上には、ゲート酸化膜63を介して、フローティングゲート64とコントロールゲート65が形成されている。コントロールゲート65の下に形成されているゲート酸化膜63の膜厚は、フローティングゲート64の下に形成されているゲート酸化膜63の膜厚よりも薄く形成されている。
フローティングゲート64の直上には、選択酸化膜66及びトンネル酸化膜67を介して消去ゲート68が形成されている。消去ゲート68の直上には、酸化膜69が形成されている。フローティングゲート64、選択酸化膜66、トンネル酸化膜67、消去ゲート68及び消去ゲート68上の酸化膜69から成る積層構造の側壁を覆うように、側壁酸化膜70が形成されている。この側壁酸化膜70により、フローティングゲート64及び消去ゲート68は、コントロールゲート65と電気的に分離される。また、ソース領域61側の側壁酸化膜70及びコントロールゲート65の側壁を覆うように側壁酸化膜71が形成されている。
なお、フローティングゲート64は、図47の断面方向に垂直な断面方向において、上面中央部に窪みを形成するように選択酸化されている。これにより、フローティングゲート64の上面両端の角部が、尖鋭形状となっている。
このように、特許文献1に記載の不揮発性半導体記憶装置は、上面に尖鋭形状を有するフローティングゲート64と、フローティングゲート64の直上に形成された消去ゲート68と、フローティングゲート64及び消去ゲート68の側壁に形成されたコントロールゲート65と、フローティングゲート64下の領域とコントロールゲート65下の領域とで膜厚が異なるゲート酸化膜63を備える。
次に、特許文献1に記載の不揮発半導体記憶装置の書き込み、読み出し、消去の各動作について説明する。書き込み動作においては、コントロールゲート65に1V、消去ゲート68に10V、ソース領域61に9V、ドレイン領域62に0Vの電圧をそれぞれ印加する。消去ゲート68及びソース領域61には、高電圧が印加されるため、ソース拡散領域61とフローティングゲート64との間の結合容量、及び、消去ゲート68とフローティングゲート64との間の結合容量によりフローティングゲート64の電位が持ち上げられ、フローティングゲート64とコントロールゲート65が並設された領域下のチャネル領域付近で発生したホットエレクトロンが、半導体基板60の表面から絶縁膜へのエネルギー障壁を越えてフローティングゲート64に注入されることで、データの書き込みが行われる。このとき、ソース領域61の電位の他に、消去ゲート68の電位が加わるため、フローティングゲート64の電位を効率良く高めることができる。
読み出し動作においては、コントロールゲート65に2V、消去ゲート68に0V、ソース領域61に0V、ドレイン領域62に1Vの電圧をそれぞれ印加する。このとき、フローティングゲート64に電荷(電子)が注入されている場合には、フローティングゲート64の電位が低くなるため、フローティングゲート64の下には、チャネルが形成されず、電流が流れない。一方、フローティングゲート64に電荷(電子)が注入されていない場合には、フローティングゲート64の電位は高くなるため、フローティングゲート64の下にチャネルが形成され、メモリセル電流が流れる。また、コントロールゲート65下の領域のゲート酸化膜63の膜厚は薄く形成されているため、コントロールゲート65に印加する電圧を低くしても同じ電流を得ることができる。
消去動作においては、コントロールゲート65に0V、消去ゲート68に10V、ソース領域61に0V、ドレイン領域62に0Vの電圧をそれぞれ印加する。これにより、フローティングゲート64に注入されている電子は、フローティングゲート64の上面の尖鋭形状を経由して、FNトンネルにより、トンネル絶縁膜67を突き抜けて消去ゲート68へ放出される。また、コントロールゲート65下の領域のゲート酸化膜63とトンネル酸化膜67は、独立して形成することができるため、消去動作に適したトンネル酸化膜67の膜厚を独自に設定することが可能となる。その結果、さらなる低電圧化が可能となる。
続いて、図47に示される消去ゲートを備えたスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置の製造方法について、図48〜図51を参照して説明する。半導体基板60上に、ゲート酸化膜63、フローティングゲート用のポリシリコン膜、選択酸化膜66、トンネル酸化膜67、消去ゲート用のポリシリコン膜及び酸化膜69が、積層して形成されている。図48(a)に示されるように、酸化膜69上にパターニングされたレジスト膜(不図示)を塗布し、当該レジスト膜をマスクにして、酸化膜69、消去ゲート用ポリシリコン膜、トンネル酸化膜67、選択酸化膜66及びフローティングゲート用のポリシリコン膜を選択除去する。その結果、フローティングゲート64及び消去ゲート68が形成される。このとき、露出したゲート酸化膜63の一部がエッチングされ、後の工程で形成されるコントロールゲート65下の領域におけるゲート酸化膜63が薄くなる。
また、図48(b)は、図48(a)に直行する方向の断面を示す。各メモリセルは、素子分離膜(LOCOS)72により、電気的に分離されている。また、フローティングゲート64の上面は、中央部に窪みを形成するように選択酸化膜が形成されており、フローティングゲート64の両端の角部は、尖鋭形状となっている。
次に、図49に示されるように、消去ゲート68上の酸化膜69、消去ゲート68、トンネル酸化膜67、選択酸化膜66及びフローティングゲート64の側面を覆うように、側壁酸化膜70を形成する。
次に、半導体基板60の全面にポリシリコン膜を形成し、異方性エッチングを行って側壁酸化膜70を被覆するように側壁導電体膜を形成する。その後、図50に示されるように、レジスト膜73をマスクとして、側壁導電体膜の一方を除去する。これにより、残った側壁導電体膜は、コントロールゲート65となる。
次に、図51に示されるように、レジスト膜73をマスクにして、イオン注入を行い、ソース領域61を形成する。その後、レジスト膜73を除去し、ソース領域61側の側壁酸化膜70及びコントロールゲート65の側面に側壁酸化膜71を形成する。そして、ソース領域61を覆うレジスト膜を形成し、イオン注入を行ってドレイン領域62を形成する。このようにして、図47に示される消去ゲートを備えるスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置が完成する。
また、特許文献2には、特許文献1とは異なる消去ゲートを備えるスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置が記載されている。特許文献2に記載の不揮発性半導体記憶装置のデバイス構造について、図52及び図53を参照して説明する。
図52に示されるように、シリコン基板80の表層に、ソース領域81及びドレイン領域82が形成されている。また、シリコン基板80上のゲート酸化膜83を介して、フローティングゲート84、コントロールゲート85及び消去ゲート86が並設して形成されている。フローティングゲート84、コントロールゲート85及び消去ゲート86は、シリコン酸化膜87、88によって、それぞれ電気的に分離されている。なお、ドレイン領域82、コントロールゲート85及び消去ゲート86の表層は、シリサイド化されている(89、90、91は、チタンシリサイド膜)ため、低抵抗化が実現できている。
特許文献2の消去ゲート86は、特許文献1とは異なり、フローティングゲート84の直上には位置せず、ソース領域81の直上に位置する。そのため、図53に示されるように、ソース領域81とのコンタクトを取るために、消去ゲート86は分割され、下層のソース領域81の一部は露出するように形成されている。また、消去ゲート86とソース領域81は、トランジスタ92を介して接続される。データの書き込み時には、トランジスタ92はONして、消去ゲート86とソース領域81とは、導通状態となる。一方、データの消去時には、トランジスタ92はOFFして、消去ゲート86とソース領域81とは、非導通状態となる。
また、特許文献3には、特許文献1及び特許文献2とは異なる消去ゲートを備えるスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置が記載されている。特許文献3に記載の不揮発性半導体記憶装置のデバイス構造について、図54を参照して説明する。
図54に示されるように、シリコン基板100の表層に、ソース領域101及びドレイン領域102が形成されている、また、シリコン基板100上の浮遊ゲート絶縁膜104及び制御ゲート絶縁膜103を介して、フローティングゲート106とコントロールゲート105が並設して形成されている。消去ゲート107は、消去ゲート絶縁膜108及びシリコン酸化膜109を介して、フローティングゲート106、コントロールゲート105及びソース配線110を覆うように形成されている。
図54では、3個のメモリセルが示されている(点線で区切られた領域が1個のメモリセルとなる)。隣接するメモリセルとは、ソース領域101(ソース配線110)及びドレイン領域102が共通とされ、ソース領域101及びドレイン領域102を対称にして各電極が反転した形で配置されている。また、消去ゲート107及びソース配線110は、図54の断面方向に対して垂直な方向に隣接するメモリセルとつながっている。
このように特許文献2及び特許文献3では、特許文献1のようにフローティングゲートの直上に消去ゲートが位置する構造ではなく、ソース領域(ソース配線)やコントロールゲートの上層に消去ゲートが位置する構造になっている。フローティングゲートの直上に消去ゲートが位置する構造では、フローティングゲート用の導電体膜と消去ゲート用の導電体膜を同時にエッチングすることにより、フローティングゲートと消去ゲートが対になって形成される。すなわち、特許文献1では、特許文献2及び特許文献3の構造とは異なり、フローティングゲート1個に対して消去ゲート1個が形成される構造となるため、消去の単位を小さくすることができる。また、特許文献2では消去ゲートを分割する際に、特許文献3では消去ゲートを形成する際に、マスクを使用する必要があるため、製造工程の複雑化及び煩雑化を招くことになる。
特開2001−230330 特開2000−286348 特開2001−85543
近年、フラッシュメモリ内蔵マイクロコントローラでは、動作速度の高速化、低消費電力化及び高機能化がますます進んできている。そのため、内蔵されているフラッシュメモリに対しても、動作速度の高速化、低電圧化、微細化が要求されるようになってきている。
動作速度の高速化、低電圧化のためには、コントロールゲート及び消去ゲート等のシリサイド化により低抵抗化を実現することが有効であるが、形成したシリサイド膜同士の接触(シリサイド・ショート)に十分留意が必要である。特に、微細化が進む昨今では、シリサイド・ショートの危険性がますます高まっている。
しかしながら、特許文献1の消去ゲートとコントロールゲートの上面をそれぞれシリサイド化する場合には、シリサイド・ショートの危険性が非常に高い。特許文献1のコントロールゲートの上部は、消去ゲートの上面を覆う酸化膜の側壁に形成されている。すなわち、消去ゲートの上面をシリサイド化するために消去ゲート上の酸化膜をエッチング除去すると、コントロールゲートの上部と消去ゲートの上面の角部が非常に接近することがわかる。この状態で、コントロールゲート及び消去ゲートの上面に対して低抵抗化のためのシリサイド化を試みると、シリサイド・ショートが生じる可能性は極めて高いと言わざるを得ない。
本発明の不揮発性半導体記憶装置は、半導体基板と、前記半導体基板を覆う第1ゲート絶縁膜上に形成されたフローティングゲートと、トンネル絶縁膜を介して前記フローティングゲート上に形成された消去ゲートと、前記半導体基板表層のチャネル領域上に前記フローティングゲートと並設され、第1側壁絶縁膜を介して前記フローティングゲート及び前記消去ゲートの一方の側面に形成されたコントロールゲートと、前記消去ゲートの上面に形成された第1シリサイド膜と、前記コントロールゲートの上面に形成された第2シリサイド膜と、を備え、前記コントロールゲートの上面の高さは、前記消去ゲートの上面の高さと同じ若しくはそれよりも下方に位置することを特徴とする。
このようなデバイス構造により、消去ゲートの上面とコントロールゲートの上面の距離が離れているため、消去ゲートの上面に形成される第1シリサイド膜とコントロールゲートの上面に形成される第2シリサイド膜との間でのシリサイド・ショートの発生確率を著しく低減させることができる。
本発明の不揮発性半導体記憶装置の製造方法は、半導体基板を覆う第1ゲート酸化膜上にフローティングゲート用の第1導電体膜を形成する工程と、前記第1導電体膜上にトンネル絶縁膜を介して消去ゲート用の第2導電体膜を形成する工程と、前記第2導電体膜上に開口部を有する窒化膜を形成する工程と、前記窒化膜の開口部の側壁に第1側壁絶縁膜を形成する工程と、前記窒化膜を除去した後、前記第1側壁絶縁膜をマスクに前記第1導電体膜及び第2導電体膜を選択的に除去してフローティングゲート及び消去ゲートを形成する工程と、前記フローティングゲート及び前記消去ゲートの側面を覆う第2側壁絶縁膜を形成する工程と、前記半導体基板の全面を覆うコントロールゲート用の第3導電体膜を形成する工程と、前記第3導電体膜をエッチングして、前記第2側壁絶縁膜の側壁に上面の高さが前記消去ゲート上面の高さと同じ若しくはそれよりも下方に位置するコントロールゲートを形成する工程と、前記第1側壁絶縁膜を除去する工程と、前記消去ゲートの上面及び前記コントロールゲートの上面をシリサイド化する工程と、を備えることを特徴とする。
このようなプロセス工程により、コントロールゲートの上面をエッチングすることで消去ゲートの上面とコントロールゲートの上面の距離を離して、コントロールゲートが形成される。そのため、消去ゲートの上面に形成される第1シリサイド膜とコントロールゲートの上面に形成される第2シリサイド膜との間でのシリサイド・ショートの発生確率を著しく低減させることができる。
本発明によれば、消去ゲートを備える不揮発性半導体記憶装置の更なる動作速度の高速化、微細化、低電圧化を達成できる。
添付図面を参照して、本発明の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の構造、動作及び製造方法について説明する。
1.構造
図1乃至図3は、本発明の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の平面図及び断面図を示す。図1には、上方向から見たときの平面図(平面レイアウト)が示されている。図1では、4個のメモリセル(1bit分のデータが記憶可能なメモリセルが4個)が示されており、図面の点線で囲われた部分が、1bit分のメモリセルに相当する。
図1に示されるように、第1ソース/ドレイン拡散層15に接続するプラグ(PLUG)17、消去ゲート(EG)10及びコントロールゲート(CG)22は、B−B’に対して平行な方向に形成されている。消去ゲート10及びコントロールゲート22は、プラグ17に対して対称に配置されている。フラグ17、消去ゲート10及びコントロールゲート22は、絶縁膜(例えば、酸化膜)によって、それぞれ電気的に分離されている。プラグ17、消去ゲート10及びコントロールゲート22は、B−B’方向に延伸するため、上下に並んで配置されるメモリセルにおいてこれらは共通となる。また、プラグ17、消去ゲート10及びコントロールゲート22は、導電体膜(例えば、ポリシリコン膜)によって構成されており、その表層部分(上面部分)は、シリサイド化されている。プラグ17、消去ゲート10及びコントロールゲート22には、所定の間隔で電圧を印加するためのコンタクトが形成されている。プラグ17、消去ゲート10及びコントロールゲート22は、ポリシリコン膜で構成される配線層となるが、シリサイド化により抵抗値の低減が十分に達成できている。その結果、本発明の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置では、書き込み、読み出し、消去の各動作を、低電圧でかつ高速に行うことが可能となっている。
一方、A−A’に対して平行な方向には、素子分離領域であるShallow Trench Isolation(STI)6が形成され、素子間の電気的な分離を図っている。消去ゲート10の下層には、STI6で電気的に分離されたフローティングゲート(FG)3が位置している。また、A−A’方向において互いに隣接する各メモリセルは、第1ソース/ドレイン拡散層15に接続するプラグ17及び第2ソース/ドレイン拡散層23に接続するコンタクトプラグ(タングステン膜)31を互いに共用する。第2ソース/ドレイン拡散層23の表層部分は、シリサイド化されているため、コンタクトプラグ31との接触部分は、低抵抗化されている。なお、プラグ17、消去ゲート10及びコントロールゲート22の上層には、コンタクトプラグ31と接続する金属配線層(bit−line)32が形成されている。
図2は、図1のA−A’に沿って切断したときの断面を示す。プラグ17を対称(共用する形)として形成された2個のメモリセルが図示されている。図2に示されるように、半導体基板であるシリコン基板1内には、P型のウェルであるPウェル7と、N型の不純物領域でありソースあるいはドレインとなる第1ソース/ドレイン拡散層15及び第2ソース/ドレイン拡散層23が、それぞれ形成されている。第2ソース/ドレイン拡散層23の表層(上面)は、コバルトシリサイド膜25が形成されており、コンタクトプラグ31との接触部分は、低抵抗化が実現できている。
第1ソース/ドレイン拡散層15の上層には、これと接続するプラグ17が形成されている。プラグ17の上面部分は、コバルトシリサイド膜28が形成されているため、プラグ17(第1ソース/ドレイン拡散層15に接続する配線層)は、シリサイド化により低抵抗化が実現できている。また、プラグ17の側面には、第2酸化膜サイドウォールスペーサー16が形成され、プラグ17とフローティングゲート3等との電気的分離がなされている。
プラグ17の両側には、第2酸化膜サイドウォールスペーサー16を挟んで、フローティングゲート3が形成されている。フローティングゲート3は、第1ポリシリコン膜3aと第2ポリシリコン膜3bとから構成されており、ポリシリコン膜の2層構造となっている。第2ポリシリコン膜3bの上面角部には、A−A’方向の断面に垂直な方向(B−B’方向)に突出した鋭角部3cを有する(図3参照)。フローティングゲート3とシリコン基板1(Pウェル7)との間には、第1ゲート酸化膜2が形成されている。フローティングゲート3は、第1ソース/ドレイン拡散層15の一部とオーバーラップしており、第1ゲート酸化膜2を通して、フローティングゲート3と第1ソース/ドレイン拡散層15は、容量結合している。また、第2酸化膜サイドウォールスペーサー16に対向する側のフローティングゲート3の側面には、第3酸化膜サイドウォールスペーサー19及び第2ゲート酸化膜20が形成されており、フローティングゲート3の上面には、酸化膜8及びトンネル酸化膜9が形成されている。このようにフローティングゲート3は、周囲を第2酸化膜サイドウォールスペーサー16、第1ゲート絶縁膜2、第3酸化膜サイドウォールスペーサー19及び第2ゲート酸化膜20、酸化膜8及びトンネル酸化膜9で囲まれており、外部から電気的に隔離されている。このフローティングゲート3中に保持される電荷量に依存して、メモリセルの閾値電圧が変化する。
フローティングゲート3の直上には、酸化膜8及びトンネル酸化膜9を介して、消去ゲート10が形成されている。消去ゲート10の両側面には、フローティングゲート3と同様に、第2酸化膜サイドウォールスペーサー16、第3酸化膜サイドウォールスペーサー19及び第2ゲート酸化膜20が形成されている。消去ゲート10の上面部分は、シリサイド化され、コバルトシリサイド膜27が形成されている。このため、消去ゲート10は、低抵抗化を実現できている。このように、本発明の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置では、後述するコントロールゲート22と別個独立して、消去のための専用電極である消去ゲート10が形成されている。すなわち、本発明の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置は、消去ゲート10を備えることにより、コントロールゲート22から消去動作の係る役割を分離する構造となっている。
シリコン基板1(Pウェル7)の表層のチャネル領域上に、絶縁膜を介して、フローティングゲート3と並設するように、コントロールゲート22が形成されている。コントロールゲート22とシリコン基板1(Pウェル7)との間には、第2ゲート酸化膜20が形成されている。このようなメモリセル構造によって、過剰消去に起因するエラー発生を防止することが可能となる。コントロールゲート22の一方の側面は、第3酸化膜サイドウォールスペーサー19及び第2ゲート酸化膜20を介して、消去ゲート10、トンネル酸化膜9、酸化膜8、コントロールゲート3(第1ポリシリコン膜3a+第2ポリシリコン膜3b)及び第1ゲート酸化膜2に接触し、コントロールゲート22は、これらの側壁導電体膜(側壁ポリシリコン膜)として形成されている。コントロールゲート22の他方の側面には、第4酸化膜サイドウォールスペーサー24が形成されている。また、コントロールゲート22の上部は、シリサイド化され、コバルトシリサイド膜26が形成されている。このため、コントロールゲート22は、低抵抗化を実現できている。
このように、本発明の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置においては、第2ソース/ドレイン拡散層23、コントロールゲート22、消去ゲート10及びプラグ17の上面の全てがシリサイド化されている。これにより、配線抵抗を十分に低減することが可能となる。
また、本発明の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置においては、第1ゲート酸化膜2、第2ゲート酸化膜20、トンネル酸化膜9、第3酸化膜サイドウォールスペーサー19の膜厚をそれぞれ異なる膜厚に自由に設定することが可能である。特に、コントロールゲート22とシリコン基板1(Pウェル7)との間の絶縁膜(第2ゲート酸化膜20)は、適切な膜厚に設定することができるため、低電圧でも読み出しの際のメモリセル電流を大きく取ることが可能になる。
さらに、本発明の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置においては、コントロールゲート22、フローティングゲート3、消去ゲート10、プラグ17及び酸化膜サイドウォールスペーサー等の各種絶縁膜が、自己整合的に形成される。これらの構造的特徴は、後述する特有な製造方法により現れる。
なお、図2に示されるように、本発明の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置においては、隣接するメモリセル同士は、第1ソース/ドレイン拡散層15(プラグ17)を共用する。そして、それぞれのメモリセルは、第1ソース/ドレイン拡散層15(プラグ17)に対して、対称に形成されている。つまり、第1ソース/ドレイン拡散層15(プラグ17)に対して、フローティングゲート3、消去ゲート10及びコントロールゲート22等が、対称に形成されている。また、反対側に隣接するメモリセル同士は、第2ソース/ドレイン拡散層23(コンタクトプラグ31)を共用する(不図示)。そして、それぞれのメモリセルは、第2ソース/ドレイン拡散層23(コンタクトプラグ31)に対して、対称に形成されている。つまり、第2ソース/ドレイン拡散層23(コンタクトプラグ31)に対して、フローティングゲート3、消去ゲート10及びコントロールゲート22等が、対称に形成されている。
図3は、図1のB−B’に沿って切断したときの断面(メモリセル2個分)を示している。特徴すべき点は、フローティングゲート3の形である。フローティングゲート3は、下部を第1ポリシリコン膜3aで、上部を第2ポリシリコン膜3bで構成されている(2層構造)。フローティングゲート3の上部(第2ポリシリコン膜3b)は、酸化されたことにより中央部が窪んだ形となっている。また、上面角部は、素子分離酸化膜6側に張り出すような形状となっている。これにより、上面角部は、30〜40度の鋭角形状(鋭角部3c)となっている。
フローティングゲート3と消去ゲート10の距離は、フローティングゲート3の鋭角部3cの箇所で一番近くなっている。その距離は、トンネル酸化膜9の膜厚になる。これにより、消去動作時に効率よく、フローティングゲート3の鋭角部3cから消去ゲート10へ電荷(電子)を放出させることができる。
2.動作
次に、本発明の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の動作(書き込み、読み出し、消去)について説明する。図4には、図1のA−A’における断面を用いた書き込み動作を説明するための概念図が示されている。書き込みは、ソースサイドチャネルホットエレクトロン(CHE:Channel Hot Electron)注入よって行われる。書き込み動作時においては、第1ソース/ドレイン拡散層15は、ドレイン(D)として、第2ソース/ドレイン拡散層23はソース(S)として、それぞれ機能する。例えば、コントロールゲート22には、+1.6Vの電圧が印加され、第1ソース/ドレイン拡散層15には、+7.6Vの電圧が印加され、第2ソース/ドレイン拡散層23には、+0.3Vの電圧が印加される。第2ソース/ドレイン拡散層23から放出された電子は、チャネル領域の強電界により加速され、CHEとなる。特に、第1ソース/ドレイン拡散層15とフローティングゲート3との容量結合によってフローティングゲート3の電位も高くなっており、コントロールゲート22とフローティングゲート3との間の狭いギャップには、強電界が発生する。その強電界により生成された高エネルギーのCHEが、ゲート酸化膜2を通じてフローティングゲート3に注入される。このような注入は、ソースサイドインジェクション(SSI:Source Side Injection)と呼ばれ、SSIによれば、電子注入効率が向上し、印加電圧を低く設定することが可能となる。フローティングゲート3に電子が注入されることにより、メモリセルの閾値電圧が上昇する。
また、書き込み動作時、消去ゲート10に電圧を印加してもよい(例えば、4〜5V)。すなわち、消去ゲート10がフローティングゲート3の電位を持ち上げる役割を担っても良い。この場合には、第1ソース/ドレイン拡散層15に印加する電圧を下げることができるため、第1ソース/ドレイン拡散層15と第2ソース/ドレイン拡散層23の間(ソース−ドレイン間)のパンチスルー耐性を上げることが可能になる。
図5には、図1のA−A’における断面を用いた読み出し動作を説明するための概念図が示されている。読み出し動作時には、第1ソース/ドレイン拡散層15は、ソース(S)として、第2ソース/ドレイン拡散層23は、ドレイン(D)として、それぞれ機能する。例えば、コントロールゲート22には、+2.7Vの電圧が印加され、第2ソース/ドレイン拡散層23には、+0.5Vの電圧が印加され、第1ソース/ドレイン拡散層15及びシリコン基板1の電圧は、0Vに設定される。消去セル(例えば、フローティングゲート3に電荷が注入されていない状態のメモリセル)の場合、閾値電圧は低く、読み出し電流(メモリセル電流)が流れる。一方、書き込み(プログラム)セル(例えば、フローティングゲート3に電荷が注入されている状態のメモリセル)の場合、閾値電圧は高く、読み出し電流(メモリセル電流)がほとんど流れない。この読み出し電流(メモリセル電流)を検出することによって、プログラムセルか消去セルかを判定(データ0が記憶されているのかデータ1が記憶されているのかを判定)することができる。
図6(a)には、図1のA−A’における断面を用いた消去動作を説明するための概念図が、図6(b)には、図1のB−B’における断面を用いた消去動作を説明するための概念図が示されている。消去は、FNトンネル方式で行われる。例えば、消去ゲート10には、10Vの電圧が印加され、コントロールゲート22、第1ソース/ドレイン拡散層15、第2ソース/ドレイン拡散層23及びシリコン基板1の電圧は、0Vに設定される。その結果、消去ゲート10とフローティングゲート3との間のトンネル絶縁膜9に高電界が印加され、FNトンネル電流が流れる。これによりフローティングゲート3内の電荷(電子)が、トンネル絶縁膜9を通じて、消去ゲート10に引き抜かれる。また、前述のように、消去動作時においては、コントロールゲート22、第1ソース/ドレイン拡散層15、第2ソース/ドレイン拡散層23及びシリコン基板1の電圧は、0Vである。コントロールゲート22に電圧を印加しないため、コントロールゲート22−シリコン基板1間の電位差は、0Vであり、消去動作による第2ゲート酸化膜20(コントロールゲート22とシリコン基板1(Pウェル7)との間の絶縁膜)の劣化は、発生しない。
特に、フローティングゲート3の鋭角部3c周辺には、尖り形状により強い電界が発生し、フローティングゲート3内の電荷(電子)は、主としてその鋭角部3cから消去ゲート10に放出される。従って、強電界が発生する鋭角部3cは、電荷(電子)の引き抜き効率を向上させていると言える。フローティングゲート3から電荷(電子)が引き抜かれることにより、メモリセルの閾値電圧が減少する。
なお、過消去によりフローティングゲート3に関する閾値電圧が負になった場合、フローティングゲート3の下部のシリコン基板1(Pウェル7)内には、チャネルが常時発生し得る。しかしながら、チャネル領域上にはコントロールゲート22も設けられているため、メモリセルが常にオン状態となってしまうことを防止できる。このように、本発明の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置は、過剰消去エラーが防止されるという利点を有する。
3.製造方法
図7乃至図45は、本発明の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法を示す断面図である。なお、図7乃至図45における(a)は、図1のA−A’に沿って切断したときの断面を、(b)は、図1のB−B’に沿って切断したときの断面を示すものとする。
まず、図7(a)、(b)に示されるように、シリコン基板1上に熱酸化法を用いて、800〜900℃の温度で、8〜10nm程度の膜厚の第1ゲート酸化膜2を形成する。第1ゲート酸化膜2は、最終的に不揮発性半導体記憶装置におけるフローティングゲート3とシリコン基板1(Pウェル7)とを絶縁するゲート絶縁膜として機能する。第1ゲート酸化膜2の形成後、その上層にCVD法によりフローティングゲート用の第1ポリシリコン膜3a(導電体膜)を80〜100nm程度の膜厚で形成する。この第1ポリシリコン膜3aは、フローティングゲート3の一部を形成するものである。続いて、CVD法により第1ポリシリコン膜3a上にフィールド窒化膜4を100nm〜150nm程度の膜厚で形成する。
次に、図8(a)、(b)に示されるように、フィールド窒化膜4上に素子分離領域形成のための第1レジストマスク5を形成する。第1レジストマスク5は、A−A’に平行な方向に開口部を有するパターニングが施されている。
次に、図9(b)に示されるように、第1レジストマスク5をマスクとして、異方性ドライエッチングにより、フィールド窒化膜4、第1ポリシリコン膜3a、第1ゲート酸化膜2を順次選択的に除去する。そして、さらにシリコン基板1を300nm程度の深さまでエッチングを行い、トレンチを形成する。その後、第1レジストマスク5を剥離する。
次に、プラズマCVD法を用いて酸化膜からなる絶縁膜を600〜700nm程度の膜厚で形成し、図9の工程で形成したトレンチを酸化膜で埋める。図10(b)に示されるように、その後、酸化膜の表面をChemical Mechanical Polishing(CMP)技術を用いて、フィールド窒化膜4の上面と同じ高さになるように平坦化する。これより、素子分離酸化膜(STI)6が形成される。
次に、図11(a)、(b)に示されるように、140〜160℃程度のリン酸液中に、30〜40分程度の時間浸すことによって、フィールド窒化膜4を除去する。
次に、図12(a)、(b)に示されるように、例えば、注入エネルギー130〜150keV、ドーズ量4.0×1012〜6.0×1012cm−2で、ボロン(B)のイオン注入を行う。ボロンは、第1ポリシリコン膜3a及び第1ゲート酸化膜2を通過してシリコン基板1へ注入される。その後、窒素雰囲気中で900〜1000℃程度の熱処理により活性化を行い、シリコン基板1内にPウェル7が形成される。
次に、図13(b)に示されるように、3〜4分のフッ酸による酸化膜ウェットエッチングを行い、素子分離酸化膜6の上面角部が傾斜面を持つようにラウンドさせる。また、このとき、素子分離酸化膜6の傾斜面が、第1ポリシリコン膜3aの下面(第1ゲート酸化膜2の上面)よりも上方に位置するように留意する。
次に、図14(a)、(b)に示されるように、第2ポリシリコン膜3b(導電体膜)を全面に300〜400nm程度の膜厚で形成する。この第2ポリシリコン膜3bは、フローティングゲート3の一部を構成するものである。すなわち、フローティングゲート3は、第1ポリシリコン膜3a及び第2ポリシリコン膜3bから構成される。
次に、図15(a)、(b)に示されるように、CMP技術を用いて、素子分離酸化膜6の上面と同じ高さになるまで第2ポリシリコン膜3bを研磨して平坦化する。その結果、素子分離酸化膜6の間に、第1ポリシリコン膜3a及び第2ポリシリコン膜3bが埋め込まれた形になる。また、第2ポリシリコン膜3bは、素子分離酸化膜6の上方に張り出すような形状になる。これにより、第2ポリシリコン膜3bには、素子分離酸化膜6上面に形成された傾斜面とCMP技術によって平坦化された第2ポリシリコン膜の上面とで、50〜60度程度の鋭角部3cが2箇所に形成される。
次に、図16(a)、(b)に示されるように、全面にN型不純物、例えば、砒素(As)を注入エネルギー5keV、ドーズ量1.0×1015cm−2で、第1ポリシリコン膜3a及び第2ポリシリコン膜3bに注入し、導電化を行う。なお、砒素の代わりにリン(P)を注入しても構わない。また、リン酸トリクロリド(POCL)を熱拡散源として第1ポリシリコン膜3a及び第2ポリシリコン膜3bにリンドープを行ってもよい。その後、窒素雰囲気中で800℃程度の熱処理により活性化を行う。
次に、図17(a)、(b)に示されるように、熱酸化法を用いて、第2ポリシリコン膜3bの表面を酸化する。この酸化により、第2ポリシリコン膜3bは、酸化膜8で覆われる。第2ポリシリコン膜3b上の酸化膜8の膜厚は、中央部が最も厚く、端部に近づくほど薄くなるように形成されるため、第2ポリシリコン膜3bの上面は、窪み形状を有するようになる。これにより、鋭角部3cは、さらに鋭くなり、30〜40度程度の鋭角形状になる。
次に、図18(a)、(b)に示されるように、酸化膜8及び素子分離酸化膜6の表面を、フッ酸を用いて10nm程度エッチング除去し、鋭角部3cのみを露出させる。
次に、図19(a)、(b)に示されるように、CVD法によりトンネル酸化膜9を14〜16nm程度の膜厚で形成する。なお、トンネル酸化膜9を形成した後、熱酸化を行ってCVD酸化膜と熱酸化膜の構成としてもよい。また、窒素を含むアニール処理を施し、酸化膜を窒化してもよい。
次に、図20(a)、(b)に示されるように、CVD法により消去ゲート用の第3ポリシリコン膜10a(導電体膜)を形成する。この第3ポリシリコン膜10aは、最終的に消去ゲート10を構成する。
次に、図21(a)、(b)に示されるように、全面にCVD法により窒化膜11を200〜300nm程度の膜厚で形成する。
次に、図22(a)に示されるように、B−B’に平行な方向に開口部を有する第2レジストマスク12を形成する。
次に、図23(a)、(b)に示されるように、窒化膜11を異方性ドライエッチングにより選択的に除去する。これにより、窒化膜11には、B−B’に平行な方向に開口部を有するパターニングが施される。その後、第2レジストマスク12を剥離する。
次に、図24(a)、(b)に示されるように、全面にCVD法により酸化膜を150〜200nm程度の膜厚で形成し、形成した酸化膜をエッチバックすることにより窒化膜11の開口部側面に第1酸化膜サイドウォールスペーサー13を形成する。この第1酸化膜サイドウォールスペーサー膜の膜厚は、フローティングゲート3のゲート長を決定するものとなる。
次に、図25(a)に示されるように、第1酸化膜サイドウォールスペーサー13をマスクとして、異方性ドライエッチングにより、第3ポリシリコン膜10a、トンネル酸化膜9、第2ポリシリコン膜3b上の酸化膜8、第2ポリシリコン膜3b、第1ポリシリコン膜3a、第2ゲート酸化膜2を、順次選択的に除去する。これにより、シリコン基板1(Pウェル7)上に開口部が形成される。
次に、図26(a)、(b)に示されるように、全面に10〜20nm程度の膜厚の酸化膜14を形成する。続いて、N型不純物のイオン注入を行った後、窒素雰囲気中で1000℃程度の熱処理により活性化を行う。これにより、開口部に対応する位置のシリコン基板1(Pウェル7)内に、第1ソース/ドレイン拡散層15が形成される。イオン注入は、例えば、注入エネルギー40keV、ドーズ量1.0×1014cm−2で、砒素(As)を注入し、さらに、注入エネルギー30keV、ドーズ量1.0×1014cm−2で、リン(P)を注入することで行われる。なお、第1ソース/ドレイン拡散層15の一部は、第1ゲート酸化膜2の下に潜り込む、すなわち、第1ポリシリコン膜3a及び第2ポリシリコン膜3bにオーバーラップするように形成される。
次に、図27(a)、(b)に示されるように、酸化膜14を異方性ドライエッチングによりエッチバックを行う。これにより、第1ソース/ドレイン拡散層15上の開口部の側壁、すなわち、第1酸化膜サイドウォールスペーサー13、第3ポリシリコン膜10a、トンネル酸化膜9、第2ポリシリコン膜3b上の酸化膜8、第2ポリシリコン膜3b、第1ポリシリコン膜3a及び第2ゲート酸化膜2の側壁を覆うように第2酸化膜サイドウォールスペーサー16が形成される。
次に、図28(a)、(b)に示されるように、1.0×1019cm−2〜5.0×1020cm−2程度のリンがドープされたプラグ用の第4ポリシリコン膜(導電体膜)17aを500〜600nmの膜厚で形成して、第1ソース/ドレイン拡散層15上の開口部を埋め込む。または、ノンドープのポリシリコン膜を500〜600nm程度の膜厚で形成した後、例えば、注入エネルギー50keV、ドーズ量3.0×1015cm−2で、リン(P)を注入し、800〜900℃程度の熱処理により活性化を行う方法で、第4ポリシリコン膜17aを形成しても構わない。なお、この第4ポリシリコン膜17aは、最終的に第1ソース/ドレイン拡散層15に接続するプラグ17を構成する。
次に、図29(a)、(b)に示されるように、CMP技術により窒化膜11表面と同じ高さ(窒化膜11の表面が露出する)まで第4ポリシリコン膜17aを平坦化させる。
次に、図30(a)、(b)に示されるように、第4ポリシリコン膜17aの上面が第3ポリシリコン膜10aの上面から30〜50nm程度上方になるように、第4ポリシリコン膜17aの上面をエッチングして、第4ポリシリコン膜17aの高さを低くする。
次に、図31(a)、(b)に示されるように、第1酸化膜サイドウォールスペーサー13の高さが第4ポリシリコン膜17aの上面と同じ高さになるまで、第1酸化膜サイドウォールスペーサー13の上面をエッチングする。
ここで、第1酸化膜サイドウォールスペーサー13の高さを調整している理由は、次の通りである。消去ゲート10(第3ポリシリコン膜10a)の上面をシリサイド化するためには、消去ゲート10(第3ポリシリコン膜10a)上に存在するこの第1酸化膜サイドウォールスペーサー13を最終的に除去する必要がある。この除去の工程は、後述する図41の工程にあたるが、図41の工程では、他の酸化膜(第2ソース/ドレイン拡散層23上の第2ゲート酸化膜20及びプラグ17上のプラグ酸化膜18)もシリサイド化のために、同時にエッチング除去しなければならない。特に、第2ゲート酸化膜20は、第1酸化膜サイドウォールスペーサー13の膜厚に比べると非常に薄い。膜厚が異なる複数の酸化膜に対して同時にエッチング除去を試みると、膜厚の薄い酸化膜が先に除去され、下地が露出する。すなわち、下地は、エッチング時間が長くなればなるほど、オーバーエッチングによるダメージを受けることになる。図41の工程において、エッチング対象となる第2ゲート酸化膜20の下地は、第2ソース/ドレイン拡散層23であり、エッチング時間が長くなればなるほど、第2ソース/ドレイン拡散層23はダメージを受けることになる。そこで、図41の工程において、第2ソース/ドレイン拡散層23の受けるエッチングダメージをなるべく軽減するように、本エッチング工程において、第1酸化膜サイドウォールスペーサー13の膜厚を少しでも第2ゲート酸化膜20の膜厚に近づけるべく、第1酸化膜サイドウォールスペーサー13の高さを低く(膜厚を薄く)するようにしている。
また、図31の工程により第1酸化膜サイドウォールスペーサー13の高さを所望の高さに調整するのではなく、図24の工程においてはじめから所望の高さになるように第1酸化膜サイドウォールスペーサー13を形成しておけばいいということも考えることができる。しかしながら、後述の図35の工程で示されるように、フローティングゲート3のゲート長は、第1酸化膜サイドウォールスペーサー13の横幅で決まることがわかる。第1酸化膜サイドウォールスペーサー13は、窒化膜11の側壁として形成されるため、窒化膜11の膜厚にも影響される。すなわち、所望のフローティングゲート3のゲート長を得るためには、それに対応するだけの膜厚(高さ)も必要となり、はじめから第1酸化膜サイドウォールスペーサー13の膜厚を薄く(低く)しておくことはできない。
次に、図32(a)に示されるように、第4ポリシリコン膜17aの上面が第3ポリシリコン膜10aの上面から30〜50nm程度下方になるように、第4ポリシリコン膜17aの上面をエッチングして、第4ポリシリコン膜17aの高さをさらに低くする。これにより、第1ソース/ドレイン拡散層15に接続するプラグ17が完成する。消去ゲート10及びプラグ17の上面は、低抵抗化のために、後述の工程において、シリサイド化される。シリサイド化する際に、消去ゲート10上面とプラグ17の上面が近すぎると、それぞれの上面に形成されるシリサイド膜がシリサイド化反応過程においてつながってしまう(シリサイド・ショートを起こす)恐れがある。そこで、本工程において、プラグ17の上面を第3ポリシリコン膜10aの上面よりも下方(プラグ17の上面を第3ポリシリコン膜10aの上面と同じかそれ以下)にするためのエッチング工程を設けている。
なお、シリサイド・ショートを防ぐという意味では、プラグ17の上面は、第3ポリシリコン膜10aの下方に位置すればするほど好ましいと言える。しかしながら、後で、コントロールゲート22の側壁に第4酸化膜サイドウォールスペーサー24を形成する工程がある(図41の工程)が、その際、プラグ17が低すぎると、プラグ17の上面両端上において第2酸化膜サイドウォールスペーサー16の側壁に酸化膜が形成されてしまうことになり、その分、プラグ17の上部表面が狭くなってしまう(極端な場合には、酸化膜でプラグ17上面が完全に埋まってしまう)。プラグ17上面に酸化膜が形成されると、プラグ17上面のシリサイド化できる領域が減ることになるため、シリサイド化しても十分に低抵抗化が出来なくなる恐れがある。そのため、プラグ17の上面は、下げすぎないようにするのが望ましい。
また、図32の工程において第3ポリシリコン膜10aの上面よりも下方にくるようにプラグ17の上面をエッチングする前に、図30の工程において第3ポリシリコン膜10aの上面よりも30〜50nm程度上方にくる位置までプラグ17の上面をエッチングしている。すなわち、本発明では、プラグ17の上面を2段階のステップに分けてエッチングを行っている。その理由は、もし図30の工程においてプラグ17の上面の高さが第3ポリシリコン膜10aの上面よりも下方にくるまでプラグ17の上面を一気にエッチングしてしまうと、その後に行われる第1酸化膜サイドウォールスペーサー13の上面をエッチングする工程(図31の工程)の際に、第2酸化膜サイドウォールスペーサー16の上部に対するエッチングも同時に進んでしまうことになるからである。第2酸化膜サイドウォールスペーサー16の上部が完全に除去されてしまうと、第3ポリシリコン膜10aの一部が露出してしまうことになる。このため、プラグ17の上面を下げすぎない、すなわち、第2酸化膜サイドウォールスペーサー16の上部がプラグ17の上部である程度覆われている状態で、第1酸化膜サイドウォールスペーサー13の上面に対するエッチングを行うことが好ましい。特に第2酸化膜サイドウォールスペーサー16の上部は先細りの形状となっているため、留意が必要である。なお、第1酸化膜サイドウォールスペーサー13の膜厚をどの程度まで薄くできるかは、第1酸化膜サイドウォールスペーサー13の側壁傾斜面の形状や第2酸化膜サイドウォールスペーサー16の上部の形状に依存する。
次に、図33(a)に示されるように、800〜900℃で熱酸化を行うことにより、プラグ17の上面にプラグ酸化膜18を20〜50nmの膜厚で形成する。なお、このプラグ酸化膜18は、プラグ17上部のシリサイド化の妨げになるため、最終的にはエッチング除去される。後述の図41の工程において、第1酸化膜サイドウォールスペーサー13と同時にエッチング除去できるように、プラグ酸化膜18の膜厚は調整されて形成される。
次に、図34(a)に示されるように、140〜160℃程度のリン酸液中に、60〜100分程度の時間浸すことによって、窒化膜11を除去する。
次に、図35(a)に示されるように、第1酸化膜サイドウォールスペーサー13、第2酸化膜サイドウォールスペーサー16及びフラグ酸化膜18をマスクにして、異方性ドライエッチングにより、第3ポリシリコン膜10a、トンネル酸化膜9、第2ポリシリコン膜3b上の酸化膜8、第2ポリシリコン膜3b、第1ポリシリコン膜3aを、順次選択的に除去する。このとき、第1ゲート酸化膜2の露出している領域は、ドライエッチングの影響で、膜厚が5nm程度に薄くなる。これにより、第1ポリシリコン膜3a及び第2ポリシリコン膜3bから構成されるフローティングゲート3と、第3ポリシリコン膜10aから構成される消去ゲート10が完成する。
次に、図36(a)、(b)に示されるように、20〜30nmの膜厚の酸化膜を成長させ、その後、異方性のドライエッチングを行う。これにより、第1酸化膜サイドウォールスペーサー13、消去ゲート10、トンネル酸化膜9、第2ポリシリコン膜3b上の酸化膜8、フローティングゲート3(第2ポリシリコン膜3b+第1ポリシリコン膜3a)及び第1ゲート酸化膜2の側壁に第3酸化膜サイドウォールスペーサー19が形成される。なお、このドライエッチングにおいて、露出していた5nm程度の膜厚の第1ゲート酸化膜2はエッチング除去される。また、このドライエッチングより、第1酸化膜サイドウォールスペーサー13の上面がエッチングされ、第1酸化膜サイドウォールスペーサー13の膜厚がその分薄くなる。
次に、図37(a)、(b)に示されるように、CVD法により5〜7nm程度の膜厚の第2ゲート酸化膜20を形成する。このとき、第2ゲート酸化膜20は、シリコン基板1(Pウェル7)が露出している領域の他、第3酸化膜サイドウォールスペーサー19の側壁にも形成されるため、第1酸化膜サイドウォールスペーサー13、消去ゲート10、トンネル酸化膜9、第3ポリシリコン膜3b上の酸化膜8、フローティングゲート3(第2ポリシリコン膜3b+第1ポリシリコン膜3a)及び第1ゲート酸化膜2の側壁には、2層の酸化膜(第3酸化膜サイドウォールスペーサー19+第2ゲート酸化膜20)が形成されることになる。続いて、1000℃程度の酸素雰囲気や窒素雰囲気、若しくは酸素と窒素の混合された雰囲気でアニール処理を行ってもよい。また、800〜900℃で熱酸化を行うことにより、シリコン基板1(Pウェル7)上に5〜7nm程度の膜厚の熱酸化膜を形成してもよい。この場合にも、第3酸化膜サイドウォールスペーサー19の側壁に熱酸化膜が形成される。
次に、図38(a)、(b)に示されるように、リンドープされた第5ポリシリコン膜(導電体膜)21を200〜300nm程度形成する。
次に、図39(a)、(b)に示されるように、第5ポリシリコン膜21をエッチバックし、第3酸化膜サイドウォールスペーサー19及び第2ゲート酸化膜20を介して、消去ゲート10、トンネル酸化膜9、第3ポリシリコン膜3b上の酸化膜8、フローティングゲート3(第2ポリシリコン膜3b+第1ポリシリコン膜3a)及び第1ゲート酸化膜2の側壁にコントロールゲート22を形成する。また、このドライエッチングにより、コントロールゲート22に隣接する領域に露出した第2ゲート酸化膜20は、2〜4nm程度の膜厚で残存する。
本発明では、コントロールゲート22の上面は、消去ゲート10の上面よりも下方になるように形成する。後述の図44の工程において、コントロールゲート22と消去ゲート10の上面は、共にシリサイド化されるが、シリサイド化の際に、コントロールゲート22と消去ゲート10が近すぎると、これらの上面に形成されるシリサイド膜同士が結合する(シリサイド・ショートを起こす)可能性がある。そのため、敢えてコントロールゲート22の上面を消去ゲート10の上面よりも下方(コントロールゲート22の上面を消去ゲート10の上面と同じかそれ以下)に位置するように調整してコントロールゲート22は形成されるようにしている。
なお、シリサイド・ショートを防止するという意味では、コントロールゲート22の上面を消去ゲート10の上面から離せば離すほど好ましいと考えられる。しかしながら、あまりコントロールゲート22を低くしすぎると、後の工程(図41の工程)で形成される第4酸化膜サイドウォールスペーサー24(コントロールゲート22の側壁酸化膜)が適切な高さで形成することができなくなってしまう。その場合には、今度は、コントロールゲート22上面のシリサイド膜と第2ソース/ドレイン拡散層23表層(上面)のシリサイド膜との間で、シリサイド・ショートを生じる危険性が高くなってしまう。そのため、コントロールゲート22の上面を極端に下げすぎないように留意する。
また、コントロールゲート22と消去ゲート10の距離を離す方法として、その間に存在する第3酸化膜サイドウォールスペーサー19の膜厚を厚くすることも考えることができる。しかしながら、第3酸化膜サイドウォールスペーサー19の膜厚を厚くすると、ギャップが広がりすぎて、シリコン基板1(Pウェル7)表層に形成されるべきチャネルがつながらなくなってしまう恐れがある。そのため、第3酸化膜サイドウォールスペーサー19の膜厚を所定の膜厚以上に厚くすることは好ましくない。
次に、図40(a)、(b)に示されるように、全面にN型不純物のイオン注入を行う。その後、窒素雰囲気中で1000℃程度の熱処理により活性化を行い、2〜4nm程度の膜厚の第2ゲート酸化膜20が残存している位置に対応するシリコン基板1(Pウェル7)内に、低濃度の拡散層23aを形成する。なお、このときのイオン注入は、例えば、注入エネルギー10〜20keV、ドーズ量1.0×1013cm−2で、砒素(As)を注入することで行われる。
次に、図41(a)、(b)に示されるように、酸化膜を80〜100nm程度の膜厚で形成し、エッチバックを行うことによって、コントロールゲート22の側壁に第4酸化膜サイドウォールスペーサー24を形成する。
このエッチバックの際に、第2ソース/ドレイン拡散層23上の第2ゲート酸化膜20と、消去ゲート10上の酸化膜(第1酸化膜サイドウォールスペーサー13及び第2ゲート酸化膜20)と、プラグ17上のプラグ酸化膜18とが、同時にエッチング除去される。第2ソース/ドレイン拡散層23上に残存する第2ゲート酸化膜20は、非常に薄い(2〜4nm程度)ため、エッチング除去は短時間で完了する。前述(図31の工程の説明)のように、エッチング時間が長くなると、第2ソース/ドレイン拡散層23へのダメージが大きくなってしまう。第2ソース/ドレイン拡散層23がエッチングにより大きなダメージを受けると、拡散層リーク電流が増加する危険性がある。しかしながら、同時にエッチング除去される消去ゲート10上の第1酸化膜サイドウォールスペーサー13の膜厚は、図31の工程におけるエッチングによって薄くされている。また、同じく同時にエッチング除去されるプラグ17上のプラグ絶縁膜18の膜厚は、図33の工程において十分に留意されて設定されている。そのため、第2ソース/ドレイン拡散層23に対するオーバーエッチング時間を極力削減しながら、第2ソース/ドレイン拡散層23上の第2ゲート酸化膜20と、消去ゲート10上の酸化膜(第1酸化膜サイドウォールスペーサー13及び第2ゲート酸化膜20)と、プラグ17上のプラグ酸化膜18とが、同時にエッチング除去されることを可能にしている。
また、このエッチバックでは、第4酸化膜サイドウォールスペーサー24の形成と同時に、消去ゲート10上の酸化膜等もエッチング除去しなければならないため、その分のエッチング時間が長くなる。エッチング時間が長くなると、第4酸化膜サイドウォールスペーサー24が必要以上に削られてしまう恐れがある。第4酸化膜サイドウォールスペーサー24は、LDD構造の第2ソース/ドレイン拡散層23を形成するために必要であると共に、コントロールゲート22上面のシリサイド膜と第2ソース/ドレイン拡散層23表層のシリサイド膜がシリサイド・ショートを起こさないように、これらを分離する役割も担っている。そのため、第4酸化膜サイドウォールスペーサー24は、シリサイド・ショートを起こさない程度の高さと幅が必要になる。そこで、図39(a)に示されるように、フローティングゲート3及びコントロールゲート22を含む断面において、コントロールゲート22は、側面に角部を有する(肩を残す)形状に形成されることが望ましい。
コントロールゲート22の側面に角部を有する(肩のような)形状があると、コントロールゲート22の側面には、垂直な方向に面が形成される。このような面の付近には、十分な高さを有する酸化膜が成膜される。そのため、酸化膜のエッチバック後に、十分な高さ及び幅を備える第4酸化膜サイドウォールスペーサー24が形成され得る。なお、このような形状を有するコントロールゲート22を形成する方法の1例としては、レジストマスクを使用する方法がある。詳細には、第5ポリシリコン膜21をエッチバックしてコントロールゲート22を形成した後、コントロールゲート22の一部を覆うようにレジスト膜を形成する。その後、このレジスト膜をマスクとしてコントロールゲート22の露出部(第3酸化膜サイドウォールスペーサー19とは逆側の端部)をエッチング除去することにより、コントロールゲート22の側面に角部と平らな側面(肩のような形状)が形成される。通常、単に導電体膜をエッチバックして側壁導電体膜を形成すると、なだらかな傾斜側面を有する側壁導電体膜が形成される。そこで、前述のように、なだらかな傾斜側面の一部をレジスト膜で覆い、露出した部分をエッチング除去すれば、なだらかな傾斜側面に角部と平らな側面を形成することができる。
次に、図42(a)、(b)に示されるように、全面にN型不純物のイオン注入を行う。その後、窒素雰囲気中で1000℃程度の熱処理により活性化を行って、第4酸化膜サイドウォールスペーサー24に隣接する低濃度の拡散層23aが形成された領域付近に、高濃度の拡散層23bを形成する。これにより、LDD構造の第2ソース/ドレイン拡散層23が形成される。なお、このときのイオン注入は、例えば、注入エネルギー30〜60keV、ドーズ量3.0×1015cm−2〜5.0×1015cm−2で、砒素(As)を注入することで行われる。また、同時に、例えば、注入エネルギー20〜40keV、ドーズ量1.0×1014cm−2〜3.0×1014cm−2で、リン(P)を注入しても構わない。
次に、全面にシリサイド化膜としての金属膜、例えばコバルト膜を30〜40nm程度スパッタ法により形成した後、ラビット・サーマル・アニール(RTA)法による熱処理によりシリサイド化を行う。その後、酸化膜(第2酸化膜サイドウォールスペーサー16、第3酸化膜サイドウォールスペーサー19、第2ゲート酸化膜20及び第4酸化膜サイドウォールスペーサー24)上の未反応のコバルト膜を除去する。これにより、図43(a)、(b)に示されるように、第2ソース/ドレイン拡散層23、コントロールゲート22、消去ゲート10及びプラグ17上に、選択的にかつ自己整合的にコバルトシリサイド(CoSi)膜25〜28が形成される。なお、RTA処理は、過剰なシリサイド反応が進まないように2ステップに分けて行うことが望ましい。例えば、第1回目のRTA処理は、650〜700℃程度で10〜45秒程度行い、第2回目のRTA処理は、750〜850℃程度で10〜45秒ほど行う。このようにして、第2ソース/ドレイン拡散層23、コントロールゲート22、消去ゲート10及びプラグ17上を、シリサイド化により低抵抗化することができる。
次に、図44(a)、(b)に示されるように、全面に層間絶縁膜(BPSG膜、PSG膜)29を形成する。その後、CMP技術により平坦化を行う。
次に、図45(a)に示されるように、パターニングされたレジストマスク(不図示)をマスクとして、ドライエッチングを用いて、第2ソース/ドレイン拡散層23へのコンタクトを取るためのコンタクトホール30を開口する。このとき、コントロールゲート22上のコンタクトホール、消去ゲート10上のコンタクトホール及びプラグ17上のコンタクトホールも同時に開口されている(何れも不図示)。
次に、第2ソース/ドレイン拡散層23上に、不図示のバリアメタル膜(例えば、チタン膜、及びチタンナイトライド膜との積層膜)を介して、コンタクトプラグ(例えば、タングステン膜)31を形成する。その後、コンタクトプラグ31上に金属膜(Al、Cu、Al−Si、Al−Cu、Al−Si−Cu)を形成し、所望のパターニングを行うことで金属配線層(Bit−Line)32を形成する。このようにして、図1乃至図3に示された本発明の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置が完成する。
以上の通り説明された製造プロセスによれば、リソグラフィー技術の使用は極力抑えられ、ほとんどの部材、例えば、フローティングゲート3、コントロールゲート22、消去ゲート10、第1ソース/ドレイン拡散層15(プラグ17)及び第2ソース/ドレイン拡散層23が自己整合的に形成される。すなわち、フォトリソグラフィ技術の使用回数が削減されるため、製造が容易になり、また、メモリセルのサイズ縮小が可能となる。
本発明の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置では、第1ソース/ドレイン拡散層15に接続するプラグ17、第2ソース/ドレイン拡散層23、コントロールゲート22及び消去ゲート10上面の全てがシリサイド化されており、配線抵抗値の低減を十分に実現できている。プラグ17、第2ソース/ドレイン拡散層23、コントロールゲート22及び消去ゲート10が同時に全てシリサイド化できる理由は、プラグ17、消去ゲート10、コントロールゲート22及び第2ソース/ドレイン拡散層23が形成された後、第4酸化膜サイドウォールスペーサー24の形成工程(図41の工程)において、それぞれの上面に形成されている酸化膜(プラグ17上のプラグ酸化膜18、消去ゲート10上の第1酸化膜サイドウォールスペーサー13及び第2ゲート酸化膜20、第2ソース/ドレイン拡散層23上の第2ゲート酸化膜20)を、第2ソース/ドレイン拡散層23や露出している素子分離酸化膜6に対するオーバーエッチングによるダメージが極力入らないようにしつつ、全て同時に除去できているからである。
消去ゲート10を備えることによって、コントロールゲート22下の第2ゲート酸化膜20を極力薄くすることが可能になり、その結果、低電圧でも読み出し動作時の電流(メモリセル電流)を大きくすることができるようになった。しかしながら、第2ソース/ドレイン拡散層23上の第2ゲート酸化膜20は、非常に薄いため、短時間のエッチングで第2ゲート酸化膜20は完全に除去されてしまう。すなわち、エッチング時間が長くなればなるほど、露出した第2ソース/ドレイン拡散層23がうけるエッチングダメージが大きくなり、時には、拡散層に穴を開けてしまうこともある。このような場合、拡散層リーク電流の増加を招き、書き込み動作や消去動作の劣化を生じさせるため、非常に問題となる。従って、第2ソース/ドレイン拡散層23上の第2ゲート酸化膜20に対するエッチングをする場合には、オーバーエッチング量を極力減らすことが重要となる。
本発明の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造方法では、プラグ17、第2ソース/ドレイン拡散層23、コントロールゲート22及び消去ゲート10の上部に形成されている酸化膜を除去する前に、それらの酸化膜の膜厚が互いに近くなるように、膜厚を調整している。特に、消去ゲート10上の第1酸化膜サイドウォールスペーサー13は、フローティングゲート3のゲート長を決定するための役割も果たすため、所定以上の膜厚(高さ)が必要になる。しかしながら、本発明の製造方法によれば、フローティングゲート3のゲート長を決定した後、第1酸化膜サイドウォールスペーサー13の膜厚を薄くするためのエッチング工程を追加している(図31の工程)。この追加のドライエッチングの工程により、第1酸化膜サイドウォールスペーサー13は、第2ソース/ドレイン拡散層23に大きなダメージを与えることなく、第2ソース/ドレイン拡散層23上の第2ゲート酸化膜20と同時にエッチング除去することを可能にしている。このようにして、本発明の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置では、プラグ17、第2ソース/ドレイン拡散層23、コントロールゲート22及び消去ゲート10の上部全てのシリサイド化を実現できている。
また、複数の領域を同時にシリサイド化する際には、互いの領域に形成されるシリサイド膜同士がシリサイド化反応中に結合して、シリサイド・ショートを起こす危険性につき、十分に留意をする必要がある。本発明の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置では、消去ゲート10上面のコバルトシリサイド膜27とプラグ17上面のコバルトシリサイド膜28、消去ゲート10上面のコバルトシリサイド膜27とコントロールゲート22上面のコバルトシリサイド膜26、コントロールゲート22上面のコバルトシリサイド膜26と第2ソース/ドレイン拡散層23上面のコバルトシリサイド膜25において、シリサイド・ショートの危険性を考慮する必要がある。
しかしながら、消去ゲート10上面のコバルトシリサイド膜27とプラグ17上面のコバルトシリサイド膜28のシリサイド・ショートにおいては、図32の工程において、プラグ17の上面を消去ゲート10の上面により下方に位置するように、プラグ17の上面の高さを調整している。そのため、消去ゲート10上面のコバルトシリサイド膜27とプラグ17上面のコバルトシリサイド膜28との間で生じ得るシリサイド・ショートの発生確率は、非常に低いものとなっている。
また、消去ゲート10上面のコバルトシリサイド膜27とコントロールゲート22上面のコバルトシリサイド膜26のシリサイド・ショートにおいては、図39の工程において、コントロールゲート22の上面を消去ゲート10の上面により下方に位置するように、コントロールゲート22の上面の高さを調整している。そのため、消去ゲート10上面のコバルトシリサイド膜27とコントロールゲート22上面のコバルトシリサイド膜26との間で生じ得るシリサイド・ショートの発生確率は、非常に低いものとなっている。
また、コントロールゲート22上の面のコバルトシリサイド膜26と第2ソース/ドレイン拡散層23上面のコバルトシリサイド膜25においては、図41の工程において、十分な高さを確保した第4酸化膜サイドウォールスペーサー24を形成している。また、特に、角部と平らな面を有する形状のコントロールゲート22(垂直方向の面を有するコントロールゲート22)を形成することによって、コントロールゲート22の側壁には、十分な横幅を持つ第4酸化膜サイドウォールスペーサー24を形成することができる。そのため、コントロールゲート22上面のコバルトシリサイド膜26と第2ソース/ドレイン拡散層23上面のコバルトシリサイド膜25との間で生じ得るシリサイド・ショートの発生確率は、非常に低いものとなっている。
このように、本発明の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置で、プラグ17の上面の高さ及びコントロールゲート22の上面の高さの調整、並びに、コントロールゲート22の側壁に形成される第4酸化膜サイドウォールスペーサー24によって、シリサイド・ショートの発生確率を抑制しながら、配線抵抗値の低減を目的とした、プラグ17、第2ソース/ドレイン拡散層23、消去ゲート10及びコントロールゲート22の上面の全てのシリサイド化を実現できている。
これに対し、特許文献1では、図47に示されるように、ソース領域61及びドレイン領域62の上方に、導電体膜(ポリシリコン膜)で形成される配線層がない、つまり、本発明のようなプラグ(ソース配線)がソース領域61上に形成される構造とはなっていない。本発明のような拡散層上の開口部に埋め込まれて形成されるプラグがない場合には、層間絶縁膜の成膜後、ソース領域61にコンタクトを取るためのコンタクトホールを形成しなければならない。コンタクトホールの形成には、マスクを使用するが、このときマスクずれを起こすとコンタクトホールが消去ゲート68につながってしまう恐れがある。そのため、十分なマスクずれマージンを確保しなければならない。従って、特許文献1では、ソース領域61側にマージンを必要とする分、メモリセルのサイズの縮小化を妨げる(微細化を阻害する)結果となる。また、特許文献1では、ソース領域61及びドレイン領域62の形成にマスクを使用している。さらには、ソース領域61へのコンタクトホールの形成時にもマスクを使用する。そのため、本発明に比べて製造工程の複雑化及び煩雑化を助長することになる。
また、特許文献1では、図47に示されるように、ソース領域61、ドレイン領域62、コントロールゲート65及び消去ゲート68の上面の全てに酸化膜が存在する。従って、ソース領域61、ドレイン領域62、コントロールゲート65及び消去ゲート68の上面のシリサイド化を行うためには、その前提として、まずこれらの上面に存在する種々の酸化膜を全て除去しなければならない。しかしながら、これらの除去すべき酸化膜の膜厚は全て異なっており、特に消去ゲート68上の酸化膜29の膜厚は、その他のものに比べて非常に厚くなっている。このため、消去ゲート68上の酸化膜29をエッチング除去しようとすると、ソース領域61やドレイン領域62の拡散層に大きなダメージを与えることになり、拡散層リーク電流の増加の危険性が非常に高い。また、素子分離膜72も露出しているため、素子分離膜72もダメージを受ける可能性がある(隣接素子間でリークが発生する)。
さらに、特許文献1では、シリサイド化した場合のシリサイド・ショートの危険性が高い。コントロールゲート65上面と消去ゲート68の上面を比べると、コントロールゲート65の上面のほうが高い。また、コントロールゲート65と消去ゲート68を電気的に分離する側壁酸化膜70は、上にいくほど先細りの形状になっている。このような状態で、コントロールゲート65上の側壁酸化膜71及び消去ゲート68上の酸化膜29をエッチング除去した後にシリサイド化すると、コントロールゲート65の上面と消去ゲート68の上面が近すぎるため、シリサイド・ショートが生じる可能性は非常に高いと言える。一方、コントロールゲート62がなだらかな形状をしているために、側壁酸化膜71の横幅が期待できず、エッチングの際に、コントロールゲート65上の側壁酸化膜71のほとんどが削れてしまう可能性が高い。そのため、ドレイン領域62とコントロールゲート65とのシリサイド・ショートの危険性についても、高いと言わざるを得ない。
特許文献2に関しては、図52に示されるように、ドレイン領域82、コントロールゲート85及び消去ゲート86の上面のシリサイド化は実現できている。しかしながら、ソース領域81のシリサイド化については言及されておらず、また、シリサイド化したくても、上層の消去ゲート86が障害となり、全てのソース領域のシリサイド化は不可能である。
さらに、特許文献2に記載の不揮発性半導体記憶装置は、フローティングゲート84の直上に消去ゲート86が位置する構造でなく、ソース領域81の上層に消去ゲート86が位置する構造になっている。このため、図53に示されるように、ソース領域81に対し所定の間隔でコンタクトを取るために、消去ゲート86を分割しなければならない。この分割は、マスクを使用するため、製造工程の複雑化及び煩雑化を招く。また、ソース領域81は、シリサイド化できない(若しくは、十分にシリサイド化できない)ため、コンタクトを取る間隔を狭める必要がある。当然のことながら、コンタクト領域では、メモリセルを配置することができない。すなわち、微細化の要求に十分に応えることができない構造だと言える。
特許文献3に関しては、図54に示されるように、消去ゲート107は、自己整合的に形成されていないため、マスクずれマージンを考慮して設計しなければならない。従って、特許文献3に記載の技術は、メモリセルのサイズの縮小化を妨げる(微細化を妨げる)と共に、製造工程の複雑化及び煩雑化を招く。
また、特許文献3では、図54に示されるように、ソース配線110の上層に消去ゲート107が位置し、コントロールゲート105の上層には、シリコン酸化膜109及び消去ゲート107が位置している。このため、コントロールゲート105及びソース配線110のシリサイド化は、不可能である。
以上のように、本発明の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置では、第1ソース/ドレイン拡散層15に接続するプラグ17、第2ソース/ドレイン拡散層23、コントロールゲート22及び消去ゲート10に対するシリサイド化によって、配線抵抗値の低減を達成している。そのため、低電圧下における高速動作を可能にするとともに、低電圧化に伴い半導体素子の微細化も実現している。また、配線抵抗の低減によりコントロールゲート22、消去ゲート10、プラグ17に電圧を印加するためのコンタクトを形成する領域を従来に比べて少なく出来ることも半導体素装置の微細化に貢献する。
また、本発明の実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置では、消去ゲート10がフローティングゲート3の上層に位置する構造となり、1個のフローティングゲート3に対して1個の消去ゲート10が対応する形となる。従って、消去の単位を小さくできる。また、フローティングゲート3、コントロールゲート22、消去ゲート10、第1ソース/ドレイン拡散層15(プラグ17)及び第2ソース/ドレイン拡散層23等を自己整合的に形成することができる。その結果、マスクずれによるマージンを考慮する必要がないため、メモリセルサイズの縮小化を可能にすると共に、製造工程にマスクを使用しないことにより、製造工程の簡素化を達成できる。
なお、本発明の実施の形態について説明したが、上記の内容は、本発明の技術的思想を具体化する方法を例示するものであり、本発明を限定するものでなく、例えば、成膜条件、使用ガス、材料等を特定するものではない。特に、酸化膜に関しては、電気的に絶縁可能な膜(絶縁膜)であればよい。
は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の平面図(平面レイアウト)である。 は、図1のA−A’における断面図である。 は、図1のB−B’における断面図である。 は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の書き込み動作を説明するための概念図である。 は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の読み出し動作を説明するための概念図である。 (a)及び(b)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の消去動作を説明するための概念図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 (a)は、実施の形態に係る不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す図1のA−A’における断面図であり、(b)は、図1のB−B’における断面図である。 は、従来のスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置の構造を示す断面図である。 は、従来のスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置の構造を示す断面図である。 (a)及び(b)は、従来のスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す断面図である。 は、従来のスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す断面図である。 は、従来のスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す断面図である。 は、従来のスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置の製造工程を示す断面図である。 は、従来のスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置の構造を示す断面図である。 は、従来のスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置の構造を示す断面図である。 は、従来のスプリットゲート型不揮発性半導体記憶装置の構造を示す断面図である。
符号の説明
1、80、100 シリコン基板
2 第1ゲート酸化膜
3、54、64、84、106 フローティングゲート
3a 第1ポリシリコン膜
3b 第2ポリシリコン膜
3c 鋭角部
4 フィールド窒化膜
5 第1レジストマスク
6 素子分離酸化膜
7 Pウェル
8、14、69 酸化膜
9、67 トンネル酸化膜
10、68、86、107 消去ゲート
10a 第3ポリシリコン膜
11 窒化膜
12 第2レジストマスク
13 第1酸化膜サイドウォールスペーサー
15 第1ソース/ドレイン拡散層
16 第2酸化膜サイドウォールスペーサー
17 プラグ
17a 第4ポリシリコン膜
18 プラグ酸化膜
19 第3酸化膜サイドウォールスペーサー
20 第2ゲート酸化膜
21 第5ポリシリコン膜
22、55、65、85、105 コントロールゲート
23 第2ソース/ドレイン拡散層
23a 低濃度の拡散層
23b 高濃度の拡散層
24 第4酸化膜サイドウォールスペーサー
25〜28 コバルトシリサイド膜
29 層間絶縁膜
30 コンタクトホール
31 コンタクトプラグ
32 金属配線層
50 基板
51 ソース拡散領域
52 ドレイン拡散領域
53 ゲート絶縁膜
56 トンネル絶縁膜
60 半導体基板
61、81、101 ソース領域
62、82、102 ドレイン領域
63、83 ゲート酸化膜
66 選択酸化膜
70、71 側壁酸化膜
72 素子分離膜(LOCOS)
73 レジスト膜
87、88、109 シリコン酸化膜
89、90、91 チタンシリサイド膜
92 トランジスタ
103 制御ゲート絶縁膜
104 浮遊ゲート絶縁膜
108 消去ゲート絶縁膜
110 ソース配線

Claims (8)

  1. 半導体基板と、
    前記半導体基板を覆う第1ゲート絶縁膜上に形成されたフローティングゲートと、
    トンネル絶縁膜を介して前記フローティングゲート上に形成された消去ゲートと、
    前記半導体基板表層のチャネル領域上に前記フローティングゲートと並設され、第1側壁絶縁膜を介して前記フローティングゲート及び前記消去ゲートの一方の側面に形成されたコントロールゲートと、
    前記消去ゲートの上面に形成された第1シリサイド膜と、
    前記コントロールゲートの上面に形成された第2シリサイド膜と、
    を備え、
    前記コントロールゲートの上面の高さは、前記消去ゲートの上面の高さと同じ若しくはそれよりも下方に位置する
    不揮発性半導体記憶装置。
  2. 請求項1に記載の不揮発性半導体記憶装置であって、
    前記コントロールゲートに隣接する位置の前記半導体基板内に形成された第1拡散層と、
    前記コントロールゲートの側壁に形成された第2側壁絶縁膜と、
    前記第1拡散層の上面に形成された第3シリサイド膜と、をさらに備える
    不揮発性半導体記憶装置。
  3. 請求項2に記載の不揮発性半導体記憶装置であって、
    前記フローティングゲート及び前記コントロールゲートを含む断面において、前記コントロールゲートは、前記第1拡散層が形成された側の側面に角部を有する
  4. 請求項2に記載の不揮発性半導体記憶装置であって、
    前記半導体基板と前記コントロールゲートとの間には、前記第1ゲート絶縁膜とは異なる第2ゲート絶縁膜が形成されている
    不揮発性半導体記憶装置。
  5. 半導体基板を覆う第1ゲート酸化膜上にフローティングゲート用の第1導電体膜を形成する工程と、
    前記第1導電体膜上にトンネル絶縁膜を介して消去ゲート用の第2導電体膜を形成する工程と、
    前記第2導電体膜上に開口部を有する窒化膜を形成する工程と、
    前記窒化膜の開口部の側壁に第1側壁絶縁膜を形成する工程と、
    前記窒化膜を除去した後、前記第1側壁絶縁膜をマスクに前記第1導電体膜及び第2導電体膜を選択的に除去してフローティングゲート及び消去ゲートを形成する工程と、
    前記フローティングゲート及び前記消去ゲートの側面を覆う第2側壁絶縁膜を形成する工程と、
    前記半導体基板の全面を覆うコントロールゲート用の第3導電体膜を形成する工程と、
    前記第3導電体膜をエッチングして、前記第2側壁絶縁膜の側壁に上面の高さが前記消去ゲート上面の高さと同じ若しくはそれよりも下方に位置するコントロールゲートを形成する工程と、
    前記第1側壁絶縁膜を除去する工程と、
    前記消去ゲートの上面及び前記コントロールゲートの上面をシリサイド化する工程と、
    を備える
    不揮発性半導体装置の製造方法。
  6. 請求項5に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、
    前記コントロールゲートに隣接する位置の前記半導体基板内に第1拡散層を形成する工程と、
    前記シリサイド化する工程の前に、前記コントロールゲートの側壁に第3側壁絶縁膜を形成する工程をさらに備え、
    前記シリサイド化する工程は、
    前記第1拡散層の上面をシリサイド化する工程を含む
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  7. 請求項6に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、
    前記コントロールゲートを形成する工程は、
    前記第3導電体膜をエッチングして、前記第2側壁絶縁膜の側壁になだらかな傾斜を有する側壁導電体膜を形成する工程と、
    なだらかな傾斜となっている前記側壁導電体膜の側面上部の一部を覆うレジスト膜を形成する工程と、
    前記レジスト膜をマスクに前記側壁導電体膜の一部をエッチング除去する工程と、を含む
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
  8. 請求項6に記載の不揮発性半導体記憶装置の製造方法であって、
    前記第3導電体膜を形成する前に、前記第2側壁絶縁膜及び露出している前記半導体基板を覆う第2ゲート絶縁膜を形成する工程と、をさらに備える
    不揮発性半導体記憶装置の製造方法。
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