JP2000272428A - 車両用物入れの蓋体開閉機構 - Google Patents

車両用物入れの蓋体開閉機構

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JP2000272428A
JP2000272428A JP11082299A JP8229999A JP2000272428A JP 2000272428 A JP2000272428 A JP 2000272428A JP 11082299 A JP11082299 A JP 11082299A JP 8229999 A JP8229999 A JP 8229999A JP 2000272428 A JP2000272428 A JP 2000272428A
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opening
lid
friction torque
torque
opening angle
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Kazuo Nogami
和男 野上
Katsumi Kawamoto
克巳 河本
Yoshio Sanpei
義雄 三瓶
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Marelli Corp
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Calsonic Kansei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓋体の開放初期時は、ばねの弾性復元力を利
用して所望位置まで開放させ、その後は手動力で適宜位
置で開放停止させることができる構造となした車両用物
入れの蓋体開閉機構の提供。 【解決手段】 蓋体3にその開き角度に応じて反比例す
る開放トルクを付与するばね部材14と、上記蓋体3に
その開き角度によらず略一定の摩擦トルクを付与する摩
擦トルク付与部材17とを設け、上記蓋体3の開き角度
が閉塞状態から所定の開き角度位置の間では、上記ばね
部材14による開放トルクが上記摩擦トルク付与部材1
7による摩擦トルクよりも上回るように設定すると共
に、上記蓋体3の開き角度が上記所定の開き角度位置か
ら全開状態の間では、上記摩擦トルク付与部材17によ
る摩擦トルクが上記ばね部材14による開放トルクより
も上回るように設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車に設
備されるコンソールボックス、グローブボックス等の物
入れ開口部に被着される蓋体の開閉機構であって、特に
その蓋体の開放初期時は、所定位置まで開放させ、その
後は手動力で適宜位置で開放停止させることができる構
造となした車両用物入れの蓋体開閉機構に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】自動車の車室内に設備されているコンソ
ールボックス、グローブボックス等の物入れの開口部に
は、蓋体が開閉可能に被せられているのが一般的であっ
て、特にコンソールボックスのように、水平面的な開口
部を開閉するために設けられている蓋体構造は、その一
側端部がヒンジを介して開閉可能に支持されていて、常
時は蓋体の自重を利用してコンソールボックスの開口部
を閉塞している。
【0003】そしてその蓋体を開放したい場合には、手
動力でその蓋体を約90度もしくはそれ以上に回動させ
ることで蓋体の全開状態を維持させることができる蓋体
の開閉機構が周知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる従来
の蓋体の開閉機構では、その蓋体が閉塞位置から約90
度の開放位置の中間位置で蓋体を停止させることができ
ず蓋体の開度を自由に定めることが不可能であった。
【0005】そこで蓋体の開度を自由に定めることがで
きるように、蓋体に対しその全ての開き位置で蓋体自重
に抗する摩擦トルクを付与せしめてなる全摩擦保持型の
蓋体の開閉機構も知られているが、かかる蓋体の開閉機
構にあっても、その蓋体を開放させる動力は全て手動力
に頼っており蓋体の開動操作性に欠けるものであった。
【0006】本発明はかかることに着目してなされたも
ので、蓋体を閉塞状態に保持しているロック機構を解除
すると、その蓋体は物入れ開口部の閉塞状態から予め決
められた所定位置まで人手によらず自動的に開放し、そ
の所定の開放位置から蓋体の全開位置までの開動範囲内
では、蓋体を手動力により任意の位置で開放停止させる
ことを可能ならしめて、蓋体の特に開放初期時における
蓋体の開放操作性を高めることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1では、物入れ本体に設けられている
開口部を開閉可能に閉塞する蓋体を有し、上記開口部の
一側辺縁部に固定軸受金具を固定すると共に、上記蓋体
の一側辺縁部に可動軸受金具を固定し、上記固定軸受金
具と上記可動軸受金具とを支軸ボルトを介して回動可能
に軸支せしめ、さらに上記蓋体の他側辺縁部に該蓋体の
開放を阻止するロック機構を設けてなる車両用物入れの
蓋体開閉機構において、上記蓋体にその開き角度に応じ
て反比例する開放トルクを付与するばね部材と、上記蓋
体にその開き角度によらず略一定の摩擦トルクを付与す
る摩擦トルク付与部材とを設け、上記蓋体の開き角度が
閉塞状態から所定の開き角度位置の間では、上記ばね部
材による開放トルクが上記摩擦トルク付与部材による摩
擦トルクよりも上回るように設定すると共に、上記蓋体
の開き角度が上記所定の開き角度位置から全開状態の間
では、上記摩擦トルク付与部材による摩擦トルクが上記
ばね部材による開放トルクよりも上回るように設定した
車両用物入れの蓋体開閉機構であることを特徴としてい
る。
【0008】このように構成された請求項1にかかる発
明によれば、物入れ本体の開口部を開閉可能に閉塞する
蓋体の初期開放をばね部材の開放トルクを用いて容易か
つ迅速に行なうことができ、そして初期開放された蓋体
は、乗員が摩擦トルクに抗して開放操作することにより
任意の開き角度まで開放でき、かつ開放操作の手を離せ
ば、蓋体はその位置で止まるので、開放操作性に優れた
蓋体開閉機構を提供することができる。
【0009】また、本発明の請求項2では、請求項1に
加え、上記ばね部材は、上記支軸ボルトに挿着され、一
端が上記固定軸受金具に係止され、かつ他端が上記可動
軸受金具に係止されたコイルばねからなり、さらに上記
摩擦トルク付与部材は、上記支軸ボルトに挿着され、上
記固定軸受金具と上記可動軸受金具との間に摩擦トルク
を生成するワッシャーからなる車両用物入れの蓋体開閉
機構であることを特徴としている。
【0010】このように構成された請求項2にかかる発
明によれば、さらに、ばね部材と摩擦トルク付与部材と
を支軸ボルトの回りに集約構成することができ、コンパ
クトな車両用物入れの蓋体開閉機構を提供できる。
【0011】さらにまた、本発明の請求項3では、請求
項2に加え、上記コイルばねは、樹脂製のスペーサ管を
介して上記支軸ボルトに挿着された車両用物入れの蓋体
開閉機構であることを特徴としている。
【0012】このように構成された請求項3にかかる発
明によれば、さらに、スペーサ管によりコイルばねのス
ムーズな動作が確保できると共に、そのスペーサ管が樹
脂製であることから、車両走行時の振動等によるコイル
ばねとスペーサ管との接触時に生ずる異音を低減でき
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図1乃至図6に示
す実施形態に基いて詳細に説明する。
【0014】1は車室内に設備されるコンソールボック
ス(以下これを物入れ本体と称す)であって、この物入
れ本体の上面には略水平方向に開口する開口部2が形成
されており、この開口部2上には、その開口部2を開閉
する蓋体3が設けられている。上記蓋体3と物入れ本体
1とは、以下に詳細に説明する、ヒンジ機構4とロック
機構5とからなる蓋体開閉機構を介して連結されてい
る。
【0015】先ずはヒンジ機構4の構成について説明す
ると、物入れ本体1の開口部一側辺縁には左右水平方向
に隔設されかつ起立される一対の固定軸受片6A,6B
を有する固定軸受金具6が不図示の取付ねじ等によって
固定されており、上記双方の固定軸受片6A,6Bには
水平方向に穿設された軸孔7が穿設されている。
【0016】他方の蓋体3の裏側かつ一側辺縁部には、
上記固定軸受片6A及び6Bの内側面に対応位置される
可動軸受片8A,8Bを有する可動軸受金具8が取付ね
じ9により固定されている。上記可動軸受片8A,8B
にも水平方向の軸孔7が穿設されている。また上記可動
軸受金具8の中央部には、軸孔10を穿設してなる軸受
部材11がその可動軸受金具8と一体に形成されてい
る。
【0017】12A,12Bは支軸ボルトであって、一
方の支軸ボルト12Aは、固定軸受金具6に設けられて
いる固定軸受片6A、可動軸受片8A、軸受部材11の
順でそれらの軸孔7及び10内を挿通し、また他方の支
軸ボルト12Bは、固定軸受片6B、可動軸受片8B、
軸受部材11の順でそれらの軸孔7及び10内を挿通し
て、固定軸受金具6と可動軸受金具8を軸支連結させる
のであるが、その支軸ボルト12Aの連結時において、
上記可動軸受片8Aと軸受部材11との間に、支軸ボル
ト12Aの外周に位置される樹脂製のスペーサ管13と
そのスペーサ管13の外側に位置されるばね部材14
(この実施形態ではコイルばね14として説明する)を
介装すると共に、上記支軸ボルト12Aのボルト頭部と
固定軸受片6Aとの間に、その頭部側よりスプリングワ
ッシャー15、金属ワッシャー16、摩擦トルク付与部
材17(この実施形態では樹脂ワッシャー17として説
明する)の順で介装しており、さらに固定軸受片6Aと
可動軸受片8Aとの間には、樹脂ワッシャー17を介装
している。そしてその支軸ボルト12Aの先端をナット
18Aにより締結することによりボルト頭部と固定軸受
片6Aとの間及び固定軸受片6Aと可動軸受片8Aとの
間を加圧して蓋体3の開閉時における摩擦トルクを保持
せしめている。
【0018】また他方の支軸ボルト12Bの連結時にお
いても上記同様に可動軸受片8Bと軸受部材11との間
に、支軸ボルト12Bの外周に位置されるスペーサ管1
3とそのスペーサ管13の外側に位置されるコイルばね
14を介装すると共に、上記支軸ボルト12Bのボルト
頭部と固定軸受片6Bとの間に、その頭部側よりスプリ
ングワッシャー15、金属ワッシャー16、樹脂ワッシ
ャー17の順で介装しており、さらに固定軸受片6Bと
可動軸受片8Bとの間には樹脂ワッシャー17を介装し
ている。そしてその支軸ボルト12Bの先端をナット1
8Bにより締結することによりボルト頭部と固定軸受片
6Bとの間及び固定軸受片6Bと可動軸受片8Bとの間
を加圧して蓋体3の開閉時における摩擦トルクを保持せ
しめている。
【0019】そして上記双方のコイルばね14の一端は
固定軸受金具6の固定軸受片6A及び6Bに係止されて
おり、またコイルばね14の他端は可動軸受金具8と一
体の軸受部材11に係止されていて、該コイルばね14
の弾性復元力により蓋体3は常時開放する方向へ付勢さ
れている。19は可動軸受金具8と一体に形成されてい
るストッパ片であって、このストッパ片19により蓋体
3の最大開放位置が規制されるようになっている。
【0020】20は蓋体3を常時閉塞状態に保持するロ
ック機構であって、このロック機構20は、一端がプッ
シュ部21Aに形成されており他端が係止爪21Bに形
成されている操作片21と、該操作片21の略中間位置
を蓋体に軸支せしめるための水平支軸22と、該操作片
21の係止爪21Bを、物入れ本体1の開口縁部に形成
してある係止段部23へ弾圧的に係止せしめるためのば
ね部材24とからなっており、このロック機構20によ
り、蓋体3が物入れ本体の開口部を常時閉塞し得るよう
に構成されている。
【0021】以上が本実施の形態であるが、次にその作
用について述べると、物入れ本体1に固定されている固
定軸受金具6と、蓋体3に固定されている可動軸受金具
8とを、2本の支軸ボルト12A,12Bとナット18
A,18Bを用いて軸支する。この支軸ボルト12A,
12Bで固定軸受金具6と可動軸受金具8と軸支すると
き、上記説明のように、支軸ボルト12A及び12Bの
ボルト頭部と双方の固定軸受片6A及び6Bとの間に
は、スプリングワッシャー15、金属ワッシャー16、
樹脂ワッシャー17を介在し、また双方の固定軸受片6
A及び6Bと双方の可動軸受片8A及び8Bとの間には
樹脂ワッシャー17のみを介装し、さらにその双方の可
動軸受片8A及び8Bと軸受部材11との間には、スペ
ーサ管13とコイルばね14を並列的に介在せしめた上
でそれらの支軸ボルト12A,12B先端にナット18
A及び18Bを螺着し、これと同時に固定軸受金具6と
可動軸受金具8との間の摩擦トルク(以下詳細に説明す
る)が所定値となるように、その螺着力を調整する。
【0022】また上記コイルばね14の一端を固定軸受
金具6側に係止させ、その他端を可動軸受金具8側に係
止させることにより、蓋体3はコイルばね14の弾性復
元力で常時開放する方向へ付勢されているが、該蓋体3
は上記ロック機構20による係止作用で閉塞状態に維持
されている。
【0023】次に上記固定軸受金具6と可動軸受金具8
との間に作用している摩擦トルクと、上記コイルばね1
4による蓋体3の開放トルクの関係について図6を基に
して説明すると、上記固定軸受金具6と可動軸受金具8
との間でナット18A,18Bの締結力とスプリングワ
ッシャ15の作用で生じている摩擦トルクTと、コイル
ばね14による蓋体の開放トルクSとの特性図は図示の
如くであって、今、上記摩擦トルクTの値とコイルばね
14の弾性復元力による蓋体の開放トルクSの値との一
致点における蓋体の開き角度が例えば20度となるよう
に上記摩擦トルクTの値を調整すれば、 ロック機構20
によるロック解除操作を行なったとき、蓋体3はコイル
ばね14の弾性復元力で開き角度20度の位置までは開
放される。以後その開き角度20度の位置から、蓋体3
の全開位置までの間は、上記摩擦トルクTによるフリク
ション作用で、蓋体3の開放の度合を任意の角度位置で
止めることができる。
【0024】上記固定軸受金具6と可動軸受金具8との
間に摩擦トルクTを付与せしめるための手段として、支
軸ボルト12A及び12Bの頭部と、固定軸受片6A及
び6Bとの間にその頭部側よりスプリングワッシャー1
5、金属ワッシャー16、樹脂ワッシャー17の順で介
装しており、さらに固定軸受片6A及び6Bと可動軸受
片8A及び8Bとの間には樹脂ワッシャー17を介装し
ているが、そのスプリングワッシャ15を用いているこ
とで、上記摩擦トルクを有効に発生せしめることができ
る。
【0025】なお上記実施の形態においては、固定軸受
片6A及び6Bの両側面にそれぞれの樹脂ワッシャー1
7を当てがって、固定軸受金具6に対する可動軸受金具
8の回動の円滑性を図り、また支軸ボルト12A及び1
2Bの頭部と固定軸受片6A及び6Bとの間に、その頭
部側にスプリングワッシャー15を固定軸受片側に金属
ワッシャー16を介在して、そのスプリングワッシャー
の15の弾性復元力により蓋体3の開閉摩擦トルクを生
起させており、また金属ワッシャ16により樹脂ワッシ
ャー17の損傷防止を行なっているものであるが、これ
らワッシャーの組合せは、これに限るものではなく、蓋
体3の摩擦トルクの向上とその蓋体の回動の円滑性を高
めるために、上記各ワッシャーの使用枚数及び組合せを
適宜変ることは自由である。
【0026】次に、図7に基づいて他の実施形態を説明
するが、図7において、上記の図1乃至図6の実施形態
と同様又は均等な構成については同一符号を付してその
詳細説明は省略する。また、図7は左右一対ののヒンジ
機構4の一方のみの要部を示すものであり、他方のもの
も同様構成である。
【0027】この他の実施形態は、図7に示すように、
支軸ボルトとスペーサ管とに特徴がある。即ち、本発明
の支軸ボルト12を構成するこの他の実施形態の支軸ボ
ルト120Aとしては、ナット121Aが螺着されるネ
ジ部122A、Eリング25が嵌合される溝部123A
及び軸受部材11に穿設された非円形の軸孔100に挿
通される非円形の突起部124Aを有する構造のもので
あり、またスペーサ管130としては、それぞれフラン
ジ131A、132Aを有する2分割成形された樹脂製
のものである。
【0028】かかる構成の他の実施形態の組立てについ
て説明すると、まずコイルばね14を一方のスペーサ管
131に挿入しそれに他方のスペーサ管132を組付
け、スペーサ管130の周りにコイルばね14を挿着し
ておく、次に、固定軸受片6Aと可動軸受片8Aとの間
に一方の樹脂ワッシャ17を、かつ可動軸受片8Aと軸
受部材11との間にコイルばね14が装着されたスペー
サ管130をそれぞれ介在させて、その状態で、支軸ボ
ルト120Aを、固定軸受片6A、一方の樹脂ワッシャ
ー17、可動軸受片8A及びスペーサ管130の順でそ
れらの軸孔7内に挿通させ、更に支軸ボルト120の非
円形の突起部124Aを軸受部材11の非円形の軸孔1
00に挿通する。その後、支軸ボルト120の溝部12
3AにEリング25を嵌合し、更に支軸ボルト120の
ネジ部122A側に他の樹脂ワッシャー17、金属ワッ
シャー16及びスプリングワッシャー15を挿通する。
そして最後に、コイルばね14の一端を固定軸受具6の
固定軸受片6Aに、またコイルばね14の他端を軸受部
材11にそれぞれ係止する(この係止状態は図示を省
略)と共に、支軸ボルト120のネジ部122Aにナッ
ト121Aを螺着し、ナット121AとEリング25と
の間を所定のトルクで締付けることにより、ナット12
1Aと固定軸受片6Aの間、並びに固定軸受片6Aと可
動軸受片8Aの間をそれぞれ樹脂ワッシャー17を介し
て加圧して蓋体3の開閉時における摩擦トルクTを付与
せしめている。
【0029】かかる構成の他の実施形態の作用について
は、上記の実施形態と同様であり、その説明は省略する
が、この他の実施形態によれば、ナット121Aと固定
軸受片6Aの間、並びに固定軸受片6Aと可動軸受片8
Aの間の摩擦トルクの生成を、固定軸受片6Aと可動軸
受片8Aに面直に当接するナット121AとEリング2
5のみにより形成するので、安定した摩擦トルクを蓋体
3に付与することができる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明の車両用物入れの蓋
体開閉機構によれば、物入れ本体に対してロック機構の
作用で閉塞されている蓋体の上記ロック機構を操作して
その蓋体ロックを解除すると、該蓋体は、コイルばねの
弾性復元力で所定の開き角度まで手力を用いずに開かせ
ることができる。この所定の開き角度となった蓋体は、
以後手力によって開き角度を広げること及びその開き角
度を任意の位置で止めることができる。
【0031】従ってコンソールボックス等の物入れ本体
に被せられている蓋体の初期開放をばね力を用いて容易
かつ迅速に行なうことができ、そして初期開放された蓋
体は、手力で任意の開き角度で止めることができるとい
う開放操作に優れた蓋体開閉機構を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態よりなる蓋体開閉機構の実施
形態を示す概略側面図。
【図2】本発明の実施形態よりなる蓋体開閉機構の実施
形態を示す主要部の断面説明図。
【図3】本発明の実施形態よりなる蓋体開閉機構に用い
られる固定軸受金具及び可動軸受金具の側面図。
【図4】本発明の実施形態よりなる蓋体開閉機構に用い
られる各部材の斜視図。
【図5】本発明の実施形態よりなる蓋体開閉機構の軸受
部の構成を示した背面図。
【図6】本発明の実施形態よりなる蓋体の回動摩擦トル
クをコイルばね反力との関係を示した特性図。
【図7】本発明の他の実施形態よりなる蓋体開閉機構の
軸受部を示した主要部背面図。
【符号の説明】
1…物入れ本体 2…開口部 3…蓋体 4…ヒンジ機構 5…ロック機構 6…固定軸受金具 7…軸孔 8…可動軸受金具 9…取付ねじ 10…軸孔 11…軸受部材 12A,12B…支軸ボルト 13…スペーサ管 14…コイルばね 15…スプリングワッシャー 16…金属ワッシャー 17…樹脂ワッシャー 18A,18B…ナット 19…ストッパ片 20…ロック機構 21…操作片 22…水平支軸 23…係止段部 24…ばね部材 25…Eリング 100…軸孔 120A…支軸ボルト 121A…ナット 122A…ネジ部 123A…溝部 124A…突起部 130…2分割スペーサ管 131A,132A…フランジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三瓶 義雄 埼玉県大宮市日進町2丁目1910番地 株式 会社カンセイ内 Fターム(参考) 3D022 CA07 CA08 CB01 CC02 CC18 CD13 CD14 CD17 CD29

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物入れ本体(1)に設けられている開口
    部(2)を開閉可能に閉塞する蓋体(3)を有し、上記
    開口部(2)の一側辺縁部に固定軸受金具(6)を固定
    すると共に、上記蓋体(3)の一側辺縁部に可動軸受金
    具(8)を固定し、上記固定軸受金具(6)と上記可動
    軸受金具(8)とを支軸ボルト(12)を介して回動可
    能に軸支せしめ、さらに上記蓋体(3)の他側辺縁部に
    該蓋体(3)の開放を阻止するロック機構(20)を設
    けてなる車両用物入れの蓋体開閉機構において、上記蓋
    体(3)にその開き角度に応じて反比例する開放トルク
    を付与するばね部材(14)と、上記蓋体(3)にその
    開き角度によらず略一定の摩擦トルクを付与する摩擦ト
    ルク付与部材(17)とを設け、上記蓋体(3)の開き
    角度が閉塞状態から所定の開き角度位置の間では、上記
    ばね部材(14)による開放トルクが上記摩擦トルク付
    与部材(17)による摩擦トルクよりも上回るように設
    定すると共に、上記蓋体(3)の開き角度が上記所定の
    開き角度位置から全開状態の間では、上記摩擦トルク付
    与部材(17)による摩擦トルクが上記ばね部材(1
    4)による開放トルクよりも上回るように設定したこと
    を特徴とする車両用物入れの蓋体開閉機構。
  2. 【請求項2】 上記ばね部材(14)は、一端が上記固
    定軸受金具(6)に係止され、かつ他端が上記可動軸受
    金具(8)に係止されたコイルばね(14)からなり、
    さらに上記摩擦トルク付与部材(17)は、上記支軸ボ
    ルト(12)に挿着され、上記固定軸受金具(6)と上
    記可動軸受金具(8)との間に摩擦トルクを生成するワ
    ッシャー(17)からなることを特徴とする請求項1記
    載の車両用物入れの蓋体開閉機構。
  3. 【請求項3】 上記コイルばね(14)は、樹脂製のス
    ペーサ管(13)、(130)を介して上記支軸ボルト
    (12)に挿着されたことを特徴とする請求項2記載の
    車両用物入れの蓋体開閉機構。
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