JPH11245733A - 自動車用天井設置型収納装置 - Google Patents

自動車用天井設置型収納装置

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JPH11245733A
JPH11245733A JP4655498A JP4655498A JPH11245733A JP H11245733 A JPH11245733 A JP H11245733A JP 4655498 A JP4655498 A JP 4655498A JP 4655498 A JP4655498 A JP 4655498A JP H11245733 A JPH11245733 A JP H11245733A
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snuffer
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Toshio Miyake
敏夫 三宅
Norihiko Tsuruta
紀彦 鶴田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の衝撃加速度でボックスが開いてしまう
ことを防止する。 【解決手段】 ケース3と、ボックス2と、ボックス2
を開方向に付勢する第1スプリング6と、ボックス2が
閉位置にあるときに開方向にボックス2をロックするロ
ック装置10と、ボックス2が閉位置から押し込まれた
時にボックスに押されて押込み方向と逆方向の付勢力を
発生する第2スプリング14を有する衝撃力対応の補助
装置と、からなる自動車用天井設置型収納装置。第2ス
プリングには荷重調整装置を介してスナッファ15が取
り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、押し開き式(手で
押して手を離すと自動的に開く方式)のボックスを有す
る自動車用天井設置型収納装置(オーバヘッドコンソー
ルともいう)に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用天井設置型収納装置は、たとえ
ば特開平8−150880号公報などにより知られてい
る。図1に、従来の自動車用天井設置型収納装置(たと
えば、小物入れ)の全体と、それを構成部品に分解した
状態を、自動車への実際の組付け状態と天地を逆にし
て、示している。図2は収納装置全体の自動車への実際
の組付け状態における状態を、断面で示している。図
1、図2において、オーバヘッドコンソールのベース1
は、自動車の天井に取り付けられ車両前後方向に延びて
いる。ベース1には、小物入れA、フロントスポットラ
イトB、ルームランプC、リアスポットライトDが、組
付けられている。ケース3には、ボックス2が第1ピン
4と第2ピン5により回動可能に支持され、開閉可能に
組付けられている。第1スプリング6は第1ピン4とケ
ース3に設定トルクを付与して取り付けられ、ボックス
2を開方向に付勢している。ダンパ7はダンパケース8
にセットされ、ケース3に組付けられ、開閉のスピード
に緩衝作用を与えている。ボックス2には収納物の異音
対策としてクッション12が貼りつけられている。ケー
ス3には、アーム9がスクリュウ11により回動可能に
取り付けられており、アーム9の先端にはピン10bが
取り付けられている。一方、ボックス2にはハートカム
10aが固定されており、ボックス2がケース3に対し
て移動した時に、ハートカム10aはピン10bに対し
て移動する。ハートカム10aおよびピン10bはロッ
ク装置10を構成する。ロック装置10は、ボックス2
を閉位置で開方向に拘束してロックし、ボックス2を押
し込むとロックが外れて第1スプリング6の付勢でボッ
クス2は開動作する、いわゆるプッシュオープン式のロ
ック装置となっている。ボックス2がケース3に組付け
られた後に、ケース3はベース1にスクリュウ13によ
り組付けられ、車両用収納装置となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】車両の衝突時など衝撃
加速度による衝撃力がボックスに作用してもボックスが
自動的に開くことは好ましくない。ボックス2に衝撃力
がかかった時の、回動軸芯(ピン5、6の軸芯と同じ)
まわりのモーメントは、つぎの通りである。 M1 = G × W1 × l1 2 = T + W1 × l1 ここで、M1 :ボックスに作用するプッシュ方向(押込
み方向)のモーメント M2 :ボックスに作用する、M1 と逆方向のモーメント G: 衝撃加速度 T: 第1スプリングの、ボックスを開方向に付勢する
トルク W1 :ボックスの重量 l1 :ボックス重心とボックス回動軸芯との間の距離 衝撃加速度Gが大きくなってM1 >M2 となると、ボッ
クス2は押込み方向に回動し、ミニマムストローク以上
回動して衝撃加速度がかからなくなるとロックが外れて
ボックス2は開く。米国規定FMVSS201では、設
計用の衝撃加速度Gは前後方向に30g、上下方向に1
0g(ただし、gは重力の加速度)と定められている。
このGでボックス2が開放しないように、すなわちM1
<M2 とするために、第1スプリングのトルクTを大き
くすると、通常使用時に手でボックスをプッシュオープ
ンした時のボックス2の開スピードが早くなり、収納物
がボックスから飛び出してしまう虞れがある。ボックス
の開スピードを抑えるためにダンパ7を使用している場
合には、第1スプリング6のトルクに合うダンパ荷重を
得るためにダンパ7が大型化して、周囲のスペース内に
設置することが困難になる場合がある。また、開となっ
たボックス2を閉める時に、手でボックス2を回動する
力も増して、閉操作のフィーリングが悪くなる。本発明
の目的は、第1スプリングのトルクを大にすることな
く、所定の衝撃加速度(たとえば前後方向30g、上下
方向10g)でボックスが開いてしまうことを防止でき
るプッシュオープン式の自動車用天井設置型収納装置を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明はつぎのとおりである。 (1) ケースと、ケースに回動可能に組付けられた開
閉可能なボックスと、ボックスを開方向に付勢する第1
スプリングと、ボックスが閉位置にある時にボックスを
開方向にロックしボックスが閉位置から押し込み方向に
移動された時に前記ロックを解除するロック装置と、を
備えた自動車天井設置型収納装置であって、衝撃力対応
の補助装置をさらに備えており、該補助装置はボックス
が閉位置から押し込み方向に移動された時にボックスに
押されて押し込み方向と逆方向の付勢力を発生する第2
スプリングを有している、自動車天井設置型収納装置。 (2) 前記第2スプリングの一端部は前記ケースに固
定されており、前記第2スプリングの他端部には、閉位
置にあるボックスに一端が当接可能なスナッファの他端
が荷重調整機構を介して取り付けられている(1)記載
の自動車天井設置型収納装置。
【0005】上記(1)の収納装置では、衝撃力対応の
補助装置が設けられているので、閉位置にあるボックス
に衝撃加速度がかかってボックスが押し込まれても、第
2スプリングに付加により衝撃力対応モーメントが大き
くなっているので、衝撃力によるモーメントが第1スプ
リングと第2スプリングによる対応モーメント以内であ
ればロック装置のロックが外れることはなく、ボックス
が衝撃力で開いてしまうことはない。第2スプリングを
第1スプリングとは別に設けているので、衝撃力対応の
ために第1スプリングを大型化する必要がなく、開位置
から閉位置までボックスを手で回動する時の操作フィー
リングを悪化させることがなく、かつ閉位置にあるボッ
クスを押し込んで開く時の押し込み操作のフィーリング
を悪くすることもない。上記(2)の収納装置では、組
付誤差などにより閉位置にあるボックスとスナッファと
の間に隙間が存在しても、第2スプリングへのスナッフ
ァの取付位置を荷重調整機構により調整することによ
り、閉位置にあるボックスとスナッファとの間の隙間を
0にすることができる。これによって、ボックスが閉位
置から押し込み方向に回動し始めた途端に第2スプリン
グの衝撃力対応付勢力が効き始める。また、隙間が存在
してそれを0にできない場合には同じ回動角に対して第
2スプリングの効きが悪くなるからその分第2スプリン
グの付勢力を増大しておかなければならないが、荷重調
整機構が設けられることにより隙間を0にできるので、
第2スプリングの付勢力増大は必要でなくなり、その
分、プッシュオープン時のボックス押込み操作のフィー
リングを向上できる。
【0006】
【発明の実施の形態】図3〜図8は、本発明の第1実施
例の自動車用天井設置型収納装置を示す。図3は、本発
明の第1実施例の自動車用天井設置型収納装置を車室と
反対側(すなわち、自動車のルーフパネル側)から見た
状態を示しており、図4は、図3のB−B断面を示して
いる。本発明の第1実施例の自動車用天井設置型収納装
置は、従来装置に第2スプリングを含む衝撃力対応補助
装置を付加したものであり、この衝撃力対応補助装置以
外の部分の構成は、図1、図2の従来装置の構成に準じ
る。したがって、図1、図2の構成の説明は、本発明実
施例にも準用される。
【0007】図3〜図6に示すように、本発明の第1実
施例の自動車天井設置型収納装置は、ケース3と、回動
軸芯O(図1のピン4、5の軸芯と同じ)まわりに回動
可能にケース3に組付けられた開閉可能なボックス2
と、ボックス2を開方向に常時付勢する第1スプリング
6(図1参照)と、ボックス2が閉位置にある時にボッ
クス2を開方向に拘束してロックしボックス2が閉位置
から押し込み方向にミニマムストローク以上移動(回
動)された時にロックを解除するロック装置10と、を
備えている。
【0008】ロック装置10は、ハートカム10aおよ
びピン10bからなる。ケース3には、アーム9がスク
リュウ11により回動可能に取り付けられており、アー
ム9の先端にはピン10bが取り付けられている。一
方、ボックス2にはハートカム10aが固定されてお
り、ボックス2がケース3に対して移動した時に、ハー
トカム10aはピン10bに対して移動する。図6に示
すように、ボックス2が回動してハートカム10aがピ
ン10bに対して上方に移動するとピン10bがルート
1 を通ってR2 の位置に至り、そこでボックス2を開
方向に拘束してロックする。プッシュオープン時にボッ
クス2をミニマムストロークθ3 (θ3 は閉位置θ1
りは大で最大押し込みストロークθ2 よりは小である)
以上押し込むと、ピン10bがルートR3 を通ってハー
トカム10aから外れ、ロックが解除される。ここまで
は、図1、図2の従来装置と同じである。
【0009】本発明の第1実施例では、図3〜図6に示
すように、自動車天井設置型収納装置は、さらに衝撃力
対応補助装置を備えている。衝撃力対応補助装置は、ボ
ックス2が閉位置(θ1 )から押し込み方向(θ1 から
θ2 の方向)に移動された時にボックス2に押されて押
し込み方向と逆方向の付勢力を発生する第2スプリング
(衝撃力対応スプリング)14と、スナッファ15を、
有している。第2スプリング14のばね力は、閉位置に
ある時のボックス2に設計衝撃加速度Gが上下方向およ
び/または前後方向にかかってボックス2が押し込み方
向に回動しても、ロック解除のミニマム角度ストローク
θ3 (ただし、θ1 <θ3 <θ2 )において衝撃荷重が
第1スプリング6の付勢力と第2スプリング14の付勢
力の和よりも小となるように、設定しておく。第2スプ
リング14は、たとえば、板ばねからなる。第2スプリ
ング14の一端はケース3に固定されており、第2スプ
リング14の他端にスナッファ15が取り付けられてい
る。スナッファ15はケース3を貫通してボックス2側
に向って延びている。
【0010】ケース3の裏面(自動車搭載状態において
車室と反対側の面)には、第2スプリング14を取付け
るボス3aと第2スプリングガイド用リブ3bとが形成
されている。また、ケース3には、スナッファ15を挿
通させる開口部3cが設けられている。第2スプリング
14はその一端部をボス3aにスクリュウ17にてねじ
止めされている。第2スプリング14の他端部には、ス
クリュウ16によりスナッファ15が取り付けられてい
る。
【0011】スクリュウ16の締めつけ時にスナッファ
15がスクリュウ16と共回りすることを防止するため
に、図5に示すように、スナッファ15には二面幅部1
5aが形成されており、治具を二面幅部15aに係合さ
せて共回りしないようにした状態でスクリュウ16を締
めつけることが望ましい。また、スナッファ15の先端
は、ボックス2との接触面積の低減および作動時の円滑
な動作のために、半球状とされている。
【0012】つぎに、本発明の第1実施例の作動を説明
する。図7において、実線はプッシュオープンのため
に、ボックス2を閉位置さらに押し込んだ状態を示して
おり、二点鎖線はボックス2の開状態および閉状態を示
している。角度θ=0はボックス2が開の状態であり、
この状態で小物品を収納装置に出し入れする。角度θ=
θ1 はボックス2を閉じた状態である。角度θが0から
θ1 までは、第1スプリング6の付勢力に抗してボック
ス2を手で押してボックス2を回動させる。
【0013】プッシュオープン時には、第1スプリング
6と第2スプリング14の付勢力に抗して、ボックス2
を角度θ=θ1 からさらにミニマムストロークθ=θ3
以上押し込み、通常はフルストロークである角度θ=θ
2 の位置まで押し込んで、ロック装置10のロックを解
除し、そこで手をボックス2から離すと、ボックス2は
第1スプリング6と第2スプリング14の付勢力によっ
て角度θ=θ1 の位置まで戻りそこからは第1スプリン
グ6の付勢力によって全開位置(角度θ=0)まで開
く。
【0014】図8の特性S1 は、本発明の第1実施例に
おけるボックス2の開閉角度θと荷重との関係を示す。
ボックス2が閉位置(角度θ=θ1 )にある時衝撃加速
度Gが上下方向および/または前後方向にかかってボッ
クス2に押し込み方向の荷重がかかると、ボックス2は
第1スプリング6および第2スプリング14の付勢力に
抗して角度θ=θ2 側に回動するが、第2スプリング1
4のばね力が、ロック解除のミニマム角度ストロークθ
3 において衝撃荷重が第1スプリング6の付勢力と第2
スプリング14の付勢力の和よりも小となるように、設
定してあるので、ボックス2は角度θ=θ3 までは回動
せず、ボックス2が衝撃荷重で勝手に開くことはない。
【0015】この場合、もしも衝撃力対応を第1スプリ
ング6のトルクだけで対応させると、図8の特性S2
示すように、第1スプリング6は初期荷重から高い荷重
を示すので、ボックス2を全開位置θ=0から閉位置θ
=θ1 を経て、プッシュ時の最押し込み位置θ=θ2
で回動させる時の操作フィーリングが悪くなる。この場
合、図8において特性S1 およびS2 より下側の面積が
それぞれの仕事量であり、仕事量が小さい程、回動操作
のフィーリングは良い。本発明では、補助装置の第2ス
プリング14を設けても、第2スプリング14は、ボッ
クス2の回動角度がθ=0から閉位置θ=θ1 までは効
かず、閉位置から押し込むと効き始めるので、とくに開
位置から閉位置までボックス2を閉める時の操作フィー
リングを損なうことはない。
【0016】本発明の第1実施例では、スナッファ15
の第2スプリング14への組付けをスクリュウによるも
のを示したが、熱かしめによる固定に変更してもよい。
また、第2スプリング14のケース3への組付けにおい
ても、スクリュウに代えて、図9に示すように第2スプ
リング14のスナップ力を利用してケースに形成した溝
内に圧入したものであってもよい。また、スナッファ1
5の代わりに、第2スプリング14を屈曲させ、表面に
樹脂コーティングを施し、それをボックス2に直接当て
るようにしてもよい。
【0017】図10〜図14は本発明の第2実施例を示
す。本発明の第2実施例が本発明の第1実施例と異なる
ところは、スナッファ15が第2スプリング14へ荷重
調整機構(スナッファ15の第2スプリング14への取
付位置を調整可能としてスナッファ15からボックス2
にかかる荷重を調整可能とする機構)を介して取り付け
られていることである。その他は、第1実施例に準じる
ので、準じる部分に第1実施例と同じ符号を付してあ
る。
【0018】本発明の第2実施例においては、図10に
示すように、スナッファ15の、第2スプリング14へ
の取付側の端部の外周には、ねじ15bが形成されてお
り、また端面にはドライバ係合用溝15cが形成されて
いる。一方、第2スプリング14には、樹脂などにより
形成されたボス18が取付けられており、ボス18の内
面にはねじ18aが形成されている。スナッファ15の
ねじ15bをボス18のねじ18aに螺合させてスナッ
ファ15を第2スプリング14に取付ける。この場合、
螺合位置を調整することにより、スナッファ15の第2
スプリング14への取付位置およびスナッファ15のボ
ックス2を押す荷重を調整することができる。したがっ
て、スナッファ15の第2スプリング14との螺合構造
は荷重調整機構を構成している。
【0019】つぎに、本発明の第2実施例の作用を図1
1〜図13を参照して説明する。図11はスナッファ1
5とボックス2との間に隙間が無い理想組付状態を示
し、図12はボックス2が変形したり組付誤差などによ
りボックス閉時にスナッファ15とボックス2との間に
隙間が生じている状態を示している。ボックス閉時にス
ナッファ15とボックス2との間に隙間があると、図1
3に示すように、ミニマム角度ストロークθ3 だけボッ
クス2が回動したにもかかわらず隙間分だけ第2スプリ
ング14の撓みが少なくなるので第2スプリングからの
反力も小さくなり、設計荷重S3 が低減する側にばらつ
いて荷重S4 となり、ミニマム角度ストロークθ3 でG
対応荷重を下まわることがある。
【0020】組付誤差などにより設計荷重S3 がばらつ
いてもミニマム角度ストロークθ3にてG対応荷重を下
まわらないようにするために、設計荷重S3 を始めから
ばらつき分だけ高く設定して対応すると、閉位置からプ
ッシュオープンする時の操作フィーリングが悪化してし
まう。しかし、本発明の第2実施例では、荷重調整機構
が設けられているので、ボックス閉時の、スナッファ1
5とボックス2間の隙間を荷重調整機構を調整すること
により無くすことができ、設計荷重S3 の荷重S4 への
低下を防止することができる。したがって、設計荷重S
3 を、組付誤差などによる設計荷重のばらつきを考慮し
て予め大きくとっておく必要がなくなり、ロック解除ミ
ニマムストロークθ3 で丁度G対応荷重となるように、
最小の設計荷重S5 とすることができる。そして、設計
荷重をS3 からS5 に下げた分、ボックス2のプッシュ
オープン時の操作フィーリングが向上する。
【0021】上記の第2実施例の実施形態は、ボックス
2とスナッファ15との間に隙間ができ、荷重調整機構
はその隙間をなくすように働くものであったが、逆の場
合もあり得る。すなわち、第2スプリング14の付勢力
が強過ぎる場合、ボックス2の変形が著しい場合、組付
け誤差が著しい場合、ボックス2とスナッファ15が過
度に係合すると、ボックス2をプッシュオープンするた
めに押し込む際、操作荷重が重くなり、使用性が悪くな
ることが考えられる。この問題を解決するため、図14
に示すように、スナッファ15と第2のスプリング14
との間に、荷重調整機構として、ワッシャ19などの介
在物を設けるようにしてもよい。これによって、ボック
ス2とスナッファ15が適度の係合または隙間0を保つ
ことができる。
【0022】
【発明の効果】請求項1の自動車用天井設置型収納装置
によれば、衝撃力対応の補助装置を設けたので、ボック
ス閉時に衝撃加速度がボックスに作用しても、その衝撃
力でロックが外れてボックスが開いてしまうことが防止
される。また、衝撃力対応補助装置の第2スプリングを
第1スプリングとは別に設けるので、第1スプリングを
大型化して対応する必要がなく、開位置にあるボックス
を閉位置にしさらにプッシュオープンする時の操作フィ
ーリングを悪化させることがない。請求項2の自動車用
天井設置型収納装置によれば、スナッファの第2スプリ
ングへの取付部に荷重調整機構を設けたので、荷重調整
機構を調整することによりボックス閉時におけるスナッ
ファとボックス間の隙間を無くすことができ、衝撃力対
応の設計荷重を必要最小限の荷重に設定でき、プッシュ
オープン時の操作フィーリングを向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の(補助装置以外の部分は本発明にも適用
できる)オーバヘッドコンソールの天地を逆にして示し
た斜視図および部品の分解斜視図である。
【図2】図1の装置のA−A断面図である。
【図3】本発明の第1実施例の自動車用天井設置型収納
装置のケースおよび衝撃力対応補助装置の、車室と反対
側から見た斜視図および衝撃力対応補助装置の部品の分
解斜視図である。
【図4】図3の装置のB−B断面図である。
【図5】図3の装置のC−C線断面図である。
【図6】図4の装置のうちロック装置の正面図である。
【図7】図3の装置のボックスの開閉の各位置を示す断
面図である。
【図8】図3の装置の操作荷重対回転角度図である。
【図9】図3の装置の第2スプリングのケースの変更態
様を示す部分断面図である。
【図10】本発明の第2実施例の自動車用天井設置型収
納装置の荷重調整機構の部品の分解斜視図である。
【図11】本発明の第2実施例の自動車用天井設置型収
納装置の理想組付状態(ボックス閉時にスナッファとボ
ックスとの間に隙間が無い状態)の断面図である。
【図12】本発明の第2実施例の自動車用天井設置型収
納装置の誤差組付状態(ボックス閉時にスナッファとボ
ックスとの間に隙間がある状態)の断面図である。
【図13】本発明の第2実施例の自動車用天井設置型収
納装置の荷重対回転角度(ストローク)図である。
【図14】本発明の第2実施例の自動車用天井設置型収
納装置において荷重調整機構として介在物を設けた場合
の部分断面図である。
【符号の説明】
2 ボックス 3 ケース 4 第1ピン 5 第2ピン 6 第1スプリング 10 ロック装置 10a ハートカム 10b ピン 14 第2スプリング 15 スナッファ 19 ワッシャ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースと、 ケースに回動可能に組付けられた開閉可能なボックス
    と、 ボックスを開方向に付勢する第1スプリングと、 ボックスが閉位置にある時にボックスを開方向にロック
    しボックスが閉位置から押し込み方向に移動された時に
    前記ロックを解除するロック装置と、を備えた自動車天
    井設置型収納装置であって、 衝撃力対応の補助装置をさらに備えており、該補助装置
    はボックスが閉位置から押し込み方向に移動された時に
    ボックスに押されて押し込み方向と逆方向の付勢力を発
    生する第2スプリングを有している、自動車天井設置型
    収納装置。
  2. 【請求項2】 前記第2スプリングの一端部は前記ケー
    スに固定されており、前記第2スプリングの他端部に
    は、閉位置にあるボックスに一端が当接可能なスナッフ
    ァの他端が荷重調整機構を介して取り付けられている請
    求項1記載の自動車天井設置型収納装置。
JP04655498A 1998-02-27 1998-02-27 自動車用天井設置型収納装置 Expired - Lifetime JP3967451B2 (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7017956B2 (en) 2003-01-22 2006-03-28 Nifco Inc. Lock mechanism and opening-closing device
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