JP3222398B2 - 車両用の開閉板の姿勢保持装置 - Google Patents
車両用の開閉板の姿勢保持装置Info
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- JP3222398B2 JP3222398B2 JP35822596A JP35822596A JP3222398B2 JP 3222398 B2 JP3222398 B2 JP 3222398B2 JP 35822596 A JP35822596 A JP 35822596A JP 35822596 A JP35822596 A JP 35822596A JP 3222398 B2 JP3222398 B2 JP 3222398B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体の静止側部材
に開閉板が回動自在に枢支され、この回動でこの開閉板
を回動させて、全開姿勢にさせたとき、この姿勢に保持
可能とさせる車両用の開閉板の姿勢保持装置に関するも
のである。
に開閉板が回動自在に枢支され、この回動でこの開閉板
を回動させて、全開姿勢にさせたとき、この姿勢に保持
可能とさせる車両用の開閉板の姿勢保持装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】上記車両用の開閉板の姿勢保持装置に
は、従来、図2、11、12で示されるものがある。
は、従来、図2、11、12で示されるものがある。
【0003】これにつき説明すると、図中符号1は、自
動車(トラック)である車両であり、矢印Frはその前
方を示している。
動車(トラック)である車両であり、矢印Frはその前
方を示している。
【0004】上記車両1の車体2の前部は、運転台3と
され、後部が荷物台4とされている。上記車体2は前車
輪7と後車輪8とで路面9上に支持されている。
され、後部が荷物台4とされている。上記車体2は前車
輪7と後車輪8とで路面9上に支持されている。
【0005】側面視である図2において、上記板金製の
荷物台4と、路面9との間には、上記荷物台4の下方
を、その外側方に向って開放させる開放空間10が設け
られている。ここで、上記荷物台4の下面側は、上記開
放空間10を通して外観上容易に見えるため、上記開放
空間10の側部を閉じる板金製のサイドパネル12が設
けられ、これにより、上記車体2の見栄えの向上が図ら
れている。
荷物台4と、路面9との間には、上記荷物台4の下方
を、その外側方に向って開放させる開放空間10が設け
られている。ここで、上記荷物台4の下面側は、上記開
放空間10を通して外観上容易に見えるため、上記開放
空間10の側部を閉じる板金製のサイドパネル12が設
けられ、これにより、上記車体2の見栄えの向上が図ら
れている。
【0006】上記後車輪8よりも前側に位置する上記サ
イドパネル12の前部は、開閉板13で構成されてい
る。この開閉板13の上縁は上記車体2の静止側部材1
4である上記荷物台4の側部下縁に前後に複数(三つ)
の枢支手段15によって枢支され、これら枢支手段15
を中心として上記開閉板13の下端側が車体2の外側方
に向って上下に回動自在とされている。
イドパネル12の前部は、開閉板13で構成されてい
る。この開閉板13の上縁は上記車体2の静止側部材1
4である上記荷物台4の側部下縁に前後に複数(三つ)
の枢支手段15によって枢支され、これら枢支手段15
を中心として上記開閉板13の下端側が車体2の外側方
に向って上下に回動自在とされている。
【0007】図2、11で示すように、上記開閉板13
が下方に回動させられて、ほぼ垂直姿勢とされたとき
が、上記開放空間10を大きく閉じる「全閉姿勢」とさ
れる。一方、図示しないが、上記開閉板13が車体2の
外側方に向って上方に回動させられ、ほぼ水平姿勢とさ
れたときが、上記開放空間10を大きく開く「全開姿
勢」とされる。
が下方に回動させられて、ほぼ垂直姿勢とされたとき
が、上記開放空間10を大きく閉じる「全閉姿勢」とさ
れる。一方、図示しないが、上記開閉板13が車体2の
外側方に向って上方に回動させられ、ほぼ水平姿勢とさ
れたときが、上記開放空間10を大きく開く「全開姿
勢」とされる。
【0008】また、上記後車輪8よりも後側に位置する
上記サイドパネル12の後部は、上記荷物台4に固定さ
れた固定板16で構成されている。
上記サイドパネル12の後部は、上記荷物台4に固定さ
れた固定板16で構成されている。
【0009】上記各枢支手段15は、上記静止側部材1
4に取り付けられた固定ブラケット17と、「全閉姿
勢」の上記開閉板13の内面上縁に取り付けられた可動
ブラケット18と、上記固定ブラケット17に可動ブラ
ケット18を枢支させる第1枢支軸19とで構成されて
いる。この第1枢支軸19の軸心は前後方向に延びてお
り、この第1枢支軸19の軸心回りで、上記したよう
に、開閉板13が上下に回動自在とされている。
4に取り付けられた固定ブラケット17と、「全閉姿
勢」の上記開閉板13の内面上縁に取り付けられた可動
ブラケット18と、上記固定ブラケット17に可動ブラ
ケット18を枢支させる第1枢支軸19とで構成されて
いる。この第1枢支軸19の軸心は前後方向に延びてお
り、この第1枢支軸19の軸心回りで、上記したよう
に、開閉板13が上下に回動自在とされている。
【0010】上記開閉板13を「全開姿勢」にさせたと
き、この姿勢のままに保持可能とさせる姿勢保持装置2
5が設けられ、この姿勢保持装置25は、前後方向の中
央部における枢支手段15の近傍に配設されている。
き、この姿勢のままに保持可能とさせる姿勢保持装置2
5が設けられ、この姿勢保持装置25は、前後方向の中
央部における枢支手段15の近傍に配設されている。
【0011】上記姿勢保持装置25は、上記第1枢支軸
19とほぼ平行な軸心を有すると共に、その径方向の下
方、かつ、車体2の車幅方向の内方側に偏位した第2枢
支軸26を有している。また、上記姿勢保持装置25は
上記第2枢支軸26により、上記静止側部材14に枢支
される長尺の保持アーム27を有し、この保持アーム2
7は上記第2枢支軸26の軸心回りに回動自在とされて
いる。
19とほぼ平行な軸心を有すると共に、その径方向の下
方、かつ、車体2の車幅方向の内方側に偏位した第2枢
支軸26を有している。また、上記姿勢保持装置25は
上記第2枢支軸26により、上記静止側部材14に枢支
される長尺の保持アーム27を有し、この保持アーム2
7は上記第2枢支軸26の軸心回りに回動自在とされて
いる。
【0012】上記保持アーム27は、一本の弾性線材で
ある鋼棒をほぼU字形状となるよう折り曲げて形成され
たものである。より具体的には、上記保持アーム27
は、上記第2枢支軸26の軸方向(前後方向)で、互い
に並設される二本の主線材28,28と、これら両主線
材28,28の各一端部を互いに一体的に連結させる連
結線材29とで構成されている。
ある鋼棒をほぼU字形状となるよう折り曲げて形成され
たものである。より具体的には、上記保持アーム27
は、上記第2枢支軸26の軸方向(前後方向)で、互い
に並設される二本の主線材28,28と、これら両主線
材28,28の各一端部を互いに一体的に連結させる連
結線材29とで構成されている。
【0013】上記両主線材28,28の他端部は、それ
ぞれ上記第2枢支軸26により上記固定ブラケット17
を介し上記静止側部材14に枢支され、この場合、上記
各第2枢支軸26は上記主線材28の各他端部に一体成
形されている。
ぞれ上記第2枢支軸26により上記固定ブラケット17
を介し上記静止側部材14に枢支され、この場合、上記
各第2枢支軸26は上記主線材28の各他端部に一体成
形されている。
【0014】上記姿勢保持装置25は、上記保持アーム
27と係合する金属製の係合体31を有している。上記
開閉板13の内面にはインナパネル32が取り付けら
れ、このインナパネル32は上記係合体31が締結具3
3により着脱自在に締結されている。つまり、上記係合
体31は上記インナパネル32と締結具33とを介して
上記開閉板13に取り付けられている。
27と係合する金属製の係合体31を有している。上記
開閉板13の内面にはインナパネル32が取り付けら
れ、このインナパネル32は上記係合体31が締結具3
3により着脱自在に締結されている。つまり、上記係合
体31は上記インナパネル32と締結具33とを介して
上記開閉板13に取り付けられている。
【0015】上記係合体31に対し、上記保持アーム2
7の長手方向の中途部35がその長手方向に摺動自在と
なるよう係合させられている。より具体的には、上記係
合体31は軸心が車幅方向に延びる短尺の円柱状をな
し、この係合体31には上記第2枢支軸26の軸方向に
おける両端面にそれぞれ係合溝36が形成されている。
なお、上記係合体31の外周面には円環状の周溝が形成
されており、この周溝により上記各係合溝36が一体的
に形成されている。上記第2枢支軸26の軸方向におけ
る上記係合体31の両端面における各係合溝36に、上
記保持アーム27の中途部35における各主線材28が
その長手方向に摺動自在に嵌入させられている。
7の長手方向の中途部35がその長手方向に摺動自在と
なるよう係合させられている。より具体的には、上記係
合体31は軸心が車幅方向に延びる短尺の円柱状をな
し、この係合体31には上記第2枢支軸26の軸方向に
おける両端面にそれぞれ係合溝36が形成されている。
なお、上記係合体31の外周面には円環状の周溝が形成
されており、この周溝により上記各係合溝36が一体的
に形成されている。上記第2枢支軸26の軸方向におけ
る上記係合体31の両端面における各係合溝36に、上
記保持アーム27の中途部35における各主線材28が
その長手方向に摺動自在に嵌入させられている。
【0016】上記係合体31において、上記係合溝36
で挟まれた径小で短尺の円柱状の部分が係合体本体37
とされている。上記保持アーム27の中途部35から回
動端38への遷移部39における両主線材28,28の
第1内幅寸法Aは、上記第2枢支軸26の軸方向におけ
る上記係合体本体37の外幅寸法B(外径)よりも小さ
くなるよう、上記各主線材28,28が折り曲げ形成さ
れている。
で挟まれた径小で短尺の円柱状の部分が係合体本体37
とされている。上記保持アーム27の中途部35から回
動端38への遷移部39における両主線材28,28の
第1内幅寸法Aは、上記第2枢支軸26の軸方向におけ
る上記係合体本体37の外幅寸法B(外径)よりも小さ
くなるよう、上記各主線材28,28が折り曲げ形成さ
れている。
【0017】また、上記保持アーム27の回動端38に
おける上記両主線材28,28の第2内幅寸法Cは、上
記係合体本体37の外幅寸法Bとほぼ同じで、少し小さ
くなるよう、上記各主線材28,28が折り曲げ形成さ
れている。この場合、上記遷移部39と、上記連結線材
29を含む保持アーム27の回動端38とは、全体的に
ほぼC字形状をなして、上記係合体31の係合体本体3
7を嵌脱自在に嵌入させる係止部40を構成している。
この場合、上記係合体本体37には上記係止部40が弾
性的に圧接して、上記係合体本体37を係脱自在に係止
している。
おける上記両主線材28,28の第2内幅寸法Cは、上
記係合体本体37の外幅寸法Bとほぼ同じで、少し小さ
くなるよう、上記各主線材28,28が折り曲げ形成さ
れている。この場合、上記遷移部39と、上記連結線材
29を含む保持アーム27の回動端38とは、全体的に
ほぼC字形状をなして、上記係合体31の係合体本体3
7を嵌脱自在に嵌入させる係止部40を構成している。
この場合、上記係合体本体37には上記係止部40が弾
性的に圧接して、上記係合体本体37を係脱自在に係止
している。
【0018】上記開閉板13をその「全閉姿勢」側から
上方に回動させると、この開閉板13には、上記係合体
31を介して、上記保持アーム27の中途部35が係合
させられているため、上記開閉板13と共に上記保持ア
ーム27も上方に回動させられることとなる。そして、
上記開閉板13の上方への回動で、この開閉板13を
「全開姿勢」にさせたとき、これに伴って回動した上記
保持アーム27の回動端38が、上記係合体31の係合
体本体37に弾性的に係脱自在に係止されるようになっ
ている。
上方に回動させると、この開閉板13には、上記係合体
31を介して、上記保持アーム27の中途部35が係合
させられているため、上記開閉板13と共に上記保持ア
ーム27も上方に回動させられることとなる。そして、
上記開閉板13の上方への回動で、この開閉板13を
「全開姿勢」にさせたとき、これに伴って回動した上記
保持アーム27の回動端38が、上記係合体31の係合
体本体37に弾性的に係脱自在に係止されるようになっ
ている。
【0019】より具体的には、上記開閉板13をその
「全閉姿勢」側から上方に回動させたとき、これに伴っ
て上方に回動する上記保持アーム27の中途部35にお
ける両主線材28は、上記係合体31の係合溝36の内
周面を摺動する。そして、上記係合体31の係合体本体
37に上記両遷移部39,39が達すると、これら遷移
部39,39が押し拡げられるよう上記両主線材28,
28が弾性変形させられて、上記係合体本体37を乗り
越え、その後、上記保持アーム27の回動端38(係止
部40)が上記係合体本体37に弾性的に圧接して外嵌
することとなり、もって、上記回動端38(係止部4
0)が上記係合体31の係合体本体37に係脱自在に係
止される。
「全閉姿勢」側から上方に回動させたとき、これに伴っ
て上方に回動する上記保持アーム27の中途部35にお
ける両主線材28は、上記係合体31の係合溝36の内
周面を摺動する。そして、上記係合体31の係合体本体
37に上記両遷移部39,39が達すると、これら遷移
部39,39が押し拡げられるよう上記両主線材28,
28が弾性変形させられて、上記係合体本体37を乗り
越え、その後、上記保持アーム27の回動端38(係止
部40)が上記係合体本体37に弾性的に圧接して外嵌
することとなり、もって、上記回動端38(係止部4
0)が上記係合体31の係合体本体37に係脱自在に係
止される。
【0020】そして、上記したように、保持アーム27
の回動端38(係止部40)が上記係合体31の係合体
本体37に弾性的に係止させられると、上記開閉板13
はそれ以上の上方への回動が阻止されると共に、上記開
閉板13がその自重で下方に回動しようとしても、これ
は、上記保持アーム27によって支持され、上記係合体
31は「全開姿勢」のままに保持される。
の回動端38(係止部40)が上記係合体31の係合体
本体37に弾性的に係止させられると、上記開閉板13
はそれ以上の上方への回動が阻止されると共に、上記開
閉板13がその自重で下方に回動しようとしても、これ
は、上記保持アーム27によって支持され、上記係合体
31は「全開姿勢」のままに保持される。
【0021】なお、上記「全開姿勢」の開閉板13をあ
る程度大きい外力で下方に回動させれば、上記とは逆の
動作により、上記係合体31の係合体本体37に対する
係止部40の係止が解除され、これにより、上記開閉板
13の下方への回動が許容されるようになっている。
る程度大きい外力で下方に回動させれば、上記とは逆の
動作により、上記係合体31の係合体本体37に対する
係止部40の係止が解除され、これにより、上記開閉板
13の下方への回動が許容されるようになっている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術では、次のような問題がある。
技術では、次のような問題がある。
【0023】第1に、上記保持アーム27の中途部35
における両主線材28,28の内幅寸法は、上記遷移部
39の第1内幅寸法Aから第2枢支軸26側に向うに従
い漸増する倒立ほぼハの字形とされている。
における両主線材28,28の内幅寸法は、上記遷移部
39の第1内幅寸法Aから第2枢支軸26側に向うに従
い漸増する倒立ほぼハの字形とされている。
【0024】このため、図11、12で示すように、上
記開閉板13を「全閉姿勢」にしたとき、上記保持アー
ム27の中途部35における上記各主線材28の部分
は、これを嵌入させている上記係合体31の係合溝36
の内周面に対し、上記第2枢支軸26の軸方向(前後方
向)で離れることとなっている。よって、上記開閉板1
3を「全閉姿勢」として、車両1が走行したときには、
上記保持アーム27の中途部35における各主線材28
が、上記係合体31の係合溝36内でがたつき、もっ
て、上記姿勢保持装置25から異音が生じるおそれがあ
る。
記開閉板13を「全閉姿勢」にしたとき、上記保持アー
ム27の中途部35における上記各主線材28の部分
は、これを嵌入させている上記係合体31の係合溝36
の内周面に対し、上記第2枢支軸26の軸方向(前後方
向)で離れることとなっている。よって、上記開閉板1
3を「全閉姿勢」として、車両1が走行したときには、
上記保持アーム27の中途部35における各主線材28
が、上記係合体31の係合溝36内でがたつき、もっ
て、上記姿勢保持装置25から異音が生じるおそれがあ
る。
【0025】第2に、上記開閉板13の「全開姿勢」で
は、上記したように、保持アーム27の回動端38(係
止部40)は、上記係合体31の係合体本体37に係止
させられている。この状態から、上記開閉板13を「全
閉姿勢」側に回動させようとして外力を加えると、上記
保持アーム27の各主線材28の弾性変形を伴いなが
ら、まず、上記遷移部39における両主線材28,28
が押し拡げられて、上記係合体31の係合体本体37を
乗り越える。
は、上記したように、保持アーム27の回動端38(係
止部40)は、上記係合体31の係合体本体37に係止
させられている。この状態から、上記開閉板13を「全
閉姿勢」側に回動させようとして外力を加えると、上記
保持アーム27の各主線材28の弾性変形を伴いなが
ら、まず、上記遷移部39における両主線材28,28
が押し拡げられて、上記係合体31の係合体本体37を
乗り越える。
【0026】ここで、前記したように、保持アーム27
の中途部35における両主線材28,28は倒立ハの字
形状をなしており、このため、上記遷移部39が上記係
合体本体37を乗り越えた直後では、上記各主線材28
が上記係合体本体37を弾性的に挟み付けている力のう
ち、上記保持アーム27の長手方向に向う分力で、上記
係合体本体37と、保持アーム27の遷移部39とが互
いに引き離されることとなり、これにより、上記開閉板
13の「全閉姿勢」に向う回動が上記各主線材28の有
する弾性で付勢されることとなる。
の中途部35における両主線材28,28は倒立ハの字
形状をなしており、このため、上記遷移部39が上記係
合体本体37を乗り越えた直後では、上記各主線材28
が上記係合体本体37を弾性的に挟み付けている力のう
ち、上記保持アーム27の長手方向に向う分力で、上記
係合体本体37と、保持アーム27の遷移部39とが互
いに引き離されることとなり、これにより、上記開閉板
13の「全閉姿勢」に向う回動が上記各主線材28の有
する弾性で付勢されることとなる。
【0027】よって、上記開閉板13の「全開姿勢」か
ら「全閉姿勢」側に向うよう、この開閉板13を回動さ
せ始めた直後には、この回動が上記保持アーム27の各
主線材28の弾性力で不意に助長されることとなり、こ
のため、上記開閉板13の回動操作時のフィーリングが
低下するという問題がある。
ら「全閉姿勢」側に向うよう、この開閉板13を回動さ
せ始めた直後には、この回動が上記保持アーム27の各
主線材28の弾性力で不意に助長されることとなり、こ
のため、上記開閉板13の回動操作時のフィーリングが
低下するという問題がある。
【0028】第3に、上記係合体31の係合溝36に上
記保持アーム27の中途部35における各主線材28が
摺動自在に嵌入させられているが、上記係合体31の係
合体本体37は断面が円形であって、上記中途部35と
は点接触となり、その摺接面積は極めて小さいものであ
る。このため、上記摺接の繰り返しにより、上記各主線
材28や係合体本体37の摩耗が激しくなって、姿勢保
持装置25の寿命が低下させられるおそれがある。
記保持アーム27の中途部35における各主線材28が
摺動自在に嵌入させられているが、上記係合体31の係
合体本体37は断面が円形であって、上記中途部35と
は点接触となり、その摺接面積は極めて小さいものであ
る。このため、上記摺接の繰り返しにより、上記各主線
材28や係合体本体37の摩耗が激しくなって、姿勢保
持装置25の寿命が低下させられるおそれがある。
【0029】第4に、上記第2枢支軸26の軸心に沿っ
た視線でみて(上記車体2の正面視、もしくは背面視
で)、上記係合溝36は、上記保持アーム27の中途部
35をその長手方向に摺動自在に嵌入させる係合通路4
2とされている。
た視線でみて(上記車体2の正面視、もしくは背面視
で)、上記係合溝36は、上記保持アーム27の中途部
35をその長手方向に摺動自在に嵌入させる係合通路4
2とされている。
【0030】上記構成において、上記開閉板13の回動
に伴って上記保持アーム27が回動するとき、これらの
各回動の中心となる上記第1枢支軸19と第2枢支軸2
6とは、その径方向で互いに偏位して同軸上にはないた
め、上記回動に伴って、上記係合通路42内の主線材2
8は上記係合通路42内のある点を揺動中心として揺動
することとなる。
に伴って上記保持アーム27が回動するとき、これらの
各回動の中心となる上記第1枢支軸19と第2枢支軸2
6とは、その径方向で互いに偏位して同軸上にはないた
め、上記回動に伴って、上記係合通路42内の主線材2
8は上記係合通路42内のある点を揺動中心として揺動
することとなる。
【0031】そこで、この係合通路42内における主線
材28の揺動を許容して、上記開閉板13と保持アーム
27の回動を可能にさせるため、上記係合通路42の通
路幅寸法Dは上記主線材28の外幅寸法Fよりも十分に
大きくされている。
材28の揺動を許容して、上記開閉板13と保持アーム
27の回動を可能にさせるため、上記係合通路42の通
路幅寸法Dは上記主線材28の外幅寸法Fよりも十分に
大きくされている。
【0032】このため、図11、12で示すように、上
記開閉板13を「全閉姿勢」にしたとき、上記保持アー
ム27の中途部35における上記各主線材28は、上記
係合通路42の互いの対向面43,43に対し、離れる
こととなっており、よって、上記開閉板13を「全閉姿
勢」として、車両1が走行したときには、上記保持アー
ム27の中途部35における各主線材28が、これを嵌
入させている上記係合体31の係合通路42内でがたつ
き、もって、上記姿勢保持装置25から異音が生じるお
それがある。
記開閉板13を「全閉姿勢」にしたとき、上記保持アー
ム27の中途部35における上記各主線材28は、上記
係合通路42の互いの対向面43,43に対し、離れる
こととなっており、よって、上記開閉板13を「全閉姿
勢」として、車両1が走行したときには、上記保持アー
ム27の中途部35における各主線材28が、これを嵌
入させている上記係合体31の係合通路42内でがたつ
き、もって、上記姿勢保持装置25から異音が生じるお
それがある。
【0033】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、開閉板を「全閉姿勢」として、車両を走
行させた場合に、保持アームの中途部における各主線材
が、これを嵌入させている係合体の係合溝や係合通路内
でがたつかないようにして、姿勢保持装置から異音が生
じないようにすることを課題とする。
されたもので、開閉板を「全閉姿勢」として、車両を走
行させた場合に、保持アームの中途部における各主線材
が、これを嵌入させている係合体の係合溝や係合通路内
でがたつかないようにして、姿勢保持装置から異音が生
じないようにすることを課題とする。
【0034】また、開閉板の「全開姿勢」から「全閉姿
勢」側に向けて、この開閉板を回動させるとき、この回
動操作のフィーリングを向上させることを課題とする。
勢」側に向けて、この開閉板を回動させるとき、この回
動操作のフィーリングを向上させることを課題とする。
【0035】また、姿勢保持装置の寿命を向上させるこ
とを課題とする。
とを課題とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の車両用の開閉板の姿勢保持装置は、次の如く
である。
の本発明の車両用の開閉板の姿勢保持装置は、次の如く
である。
【0037】請求項1の発明は、図1〜10に例示する
ように、車体2の静止側部材14に対し第1枢支軸19
により開閉板13を回動自在に枢支させ、上記第1枢支
軸19とほぼ平行な軸心を有すると共に、その径方向で
偏位した第2枢支軸26により同上静止側部材14に対
し保持アーム27を回動自在に枢支させ、この保持アー
ム27を上記第2枢支軸26の軸方向で互いに並設され
る二本の主線材28,28と、これら両主線材28,2
8の各一端部を互いに一体的に連結させる連結線材29
とで構成し、上記両主線材28,28の各他端部を上記
第2枢支軸26により上記静止側部材14に枢支させ、
上記開閉板13に係合体31を取り付けて、この係合体
31に対し上記保持アーム27の長手方向の中途部35
がその長手方向に摺動自在となるよう上記係合体31を
上記両主線材28,28で挟み付け、上記開閉板13を
回動させて「全開姿勢」にさせたとき、これに伴って回
動した上記保持アーム27の回動端38が上記係合体3
1に係脱自在に係止されるようにした場合において、
ように、車体2の静止側部材14に対し第1枢支軸19
により開閉板13を回動自在に枢支させ、上記第1枢支
軸19とほぼ平行な軸心を有すると共に、その径方向で
偏位した第2枢支軸26により同上静止側部材14に対
し保持アーム27を回動自在に枢支させ、この保持アー
ム27を上記第2枢支軸26の軸方向で互いに並設され
る二本の主線材28,28と、これら両主線材28,2
8の各一端部を互いに一体的に連結させる連結線材29
とで構成し、上記両主線材28,28の各他端部を上記
第2枢支軸26により上記静止側部材14に枢支させ、
上記開閉板13に係合体31を取り付けて、この係合体
31に対し上記保持アーム27の長手方向の中途部35
がその長手方向に摺動自在となるよう上記係合体31を
上記両主線材28,28で挟み付け、上記開閉板13を
回動させて「全開姿勢」にさせたとき、これに伴って回
動した上記保持アーム27の回動端38が上記係合体3
1に係脱自在に係止されるようにした場合において、
【0038】上記保持アーム27の中途部35における
その回動端38側を回動端側部分35aとする一方、上
記第2枢支軸26側を基部側部分35bとし、この基部
側部分35bにおける上記両主線材28,28を、その
内幅寸法が上記保持アーム27の長手方向で上記第2枢
支軸26側に向うに従い漸増するほぼハの字形とし、上
記開閉板13を回動させて「全閉姿勢」にさせたとき、
これに伴って回動した上記保持アーム27の基部側部分
35bにおける上記両主線材28,28が上記係合体3
1を弾性的に挟み付けるようにしたものである。
その回動端38側を回動端側部分35aとする一方、上
記第2枢支軸26側を基部側部分35bとし、この基部
側部分35bにおける上記両主線材28,28を、その
内幅寸法が上記保持アーム27の長手方向で上記第2枢
支軸26側に向うに従い漸増するほぼハの字形とし、上
記開閉板13を回動させて「全閉姿勢」にさせたとき、
これに伴って回動した上記保持アーム27の基部側部分
35bにおける上記両主線材28,28が上記係合体3
1を弾性的に挟み付けるようにしたものである。
【0039】請求項2の発明は、図1〜10に例示する
ように、請求項1の発明に加えて、上記第2枢支軸26
の軸方向における上記係合体31の両端面にそれぞれ上
記主線材28,28をその長手方向に摺動自在に嵌入さ
せる係合溝36を形成し、これら両係合溝36,36で
挟まれた上記係合体31の部分を係合体本体37とし、
上記保持アーム27の中途部35から回動端38への遷
移部39における両主線材28,28の第1内幅寸法A
が上記係合体本体37の外幅寸法Bよりも小さくなり、
かつ、上記保持アーム27の回動端38における両主線
材28,28の第2内幅寸法Cが上記係合体本体37の
外幅寸法Bとほぼ同じとなるよう上記各主線材28,2
8を折り曲げた場合において、
ように、請求項1の発明に加えて、上記第2枢支軸26
の軸方向における上記係合体31の両端面にそれぞれ上
記主線材28,28をその長手方向に摺動自在に嵌入さ
せる係合溝36を形成し、これら両係合溝36,36で
挟まれた上記係合体31の部分を係合体本体37とし、
上記保持アーム27の中途部35から回動端38への遷
移部39における両主線材28,28の第1内幅寸法A
が上記係合体本体37の外幅寸法Bよりも小さくなり、
かつ、上記保持アーム27の回動端38における両主線
材28,28の第2内幅寸法Cが上記係合体本体37の
外幅寸法Bとほぼ同じとなるよう上記各主線材28,2
8を折り曲げた場合において、
【0040】上記保持アーム27の中途部35の回動端
側部分35aにおける上記両主線材28,28の内幅寸
法を上記第1内幅寸法Aとほぼ同じにしたものである。
側部分35aにおける上記両主線材28,28の内幅寸
法を上記第1内幅寸法Aとほぼ同じにしたものである。
【0041】請求項3の発明は、図8〜10に例示する
ように、請求項2の発明に加えて、上記両係合溝36,
36の各底面44,44を互いにほぼ平行にしたもので
ある。
ように、請求項2の発明に加えて、上記両係合溝36,
36の各底面44,44を互いにほぼ平行にしたもので
ある。
【0042】請求項4の発明は、図8〜10に例示する
ように、請求項1の発明に加えて、上記第2枢支軸26
の軸心に沿った視線でみて、上記係合体31が、上記保
持アーム27の中途部35における上記主線材28をそ
の長手方向に摺動自在に嵌入させる係合通路42を有
し、この係合通路42を形成する互いの対向面43,4
3の各一部を三角形の頂部の形状となるよう同上係合通
路42内に向って突出させ、これら両突出部46,46
を互いに対向させると共に、これら両突出部46,46
の内幅寸法Eを上記保持アーム27の中途部35におけ
る上記主線材28の外幅寸法Fにほぼ一致させたもので
ある。
ように、請求項1の発明に加えて、上記第2枢支軸26
の軸心に沿った視線でみて、上記係合体31が、上記保
持アーム27の中途部35における上記主線材28をそ
の長手方向に摺動自在に嵌入させる係合通路42を有
し、この係合通路42を形成する互いの対向面43,4
3の各一部を三角形の頂部の形状となるよう同上係合通
路42内に向って突出させ、これら両突出部46,46
を互いに対向させると共に、これら両突出部46,46
の内幅寸法Eを上記保持アーム27の中途部35におけ
る上記主線材28の外幅寸法Fにほぼ一致させたもので
ある。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。
により説明する。
【0044】(第1の実施の形態)
【0045】図1〜7は、本発明の実施の形態を示して
いる。
いる。
【0046】なお、この実施の形態は、前記した従来の
技術と構成、作用において多くの点で共通している。そ
こで、これら共通するものについては、図面に共通の符
号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき
主に説明する。
技術と構成、作用において多くの点で共通している。そ
こで、これら共通するものについては、図面に共通の符
号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき
主に説明する。
【0047】各図中実線で示す開閉板13は、「全閉姿
勢」とされている。一方、図4中仮想線で示すように、
上記開閉板13を上方に回動させれば、この開閉板13
は「全開姿勢」とされる。
勢」とされている。一方、図4中仮想線で示すように、
上記開閉板13を上方に回動させれば、この開閉板13
は「全開姿勢」とされる。
【0048】特に、図3において、上記開閉板13を
「全閉姿勢」としたとき、この姿勢に保持可能とさせる
保持手段21が設けられている。この保持手段21は、
上記開閉板13の内面に突設される被係止部22と、上
記静止側部材14に取り付けられて上記被係止部22を
係脱自在に係止させる弾性の係止部23とを備えてい
る。
「全閉姿勢」としたとき、この姿勢に保持可能とさせる
保持手段21が設けられている。この保持手段21は、
上記開閉板13の内面に突設される被係止部22と、上
記静止側部材14に取り付けられて上記被係止部22を
係脱自在に係止させる弾性の係止部23とを備えてい
る。
【0049】上記開閉板13を下方に回動させて、「全
閉姿勢」にさせたとき、上記被係止部22が上記係止部
23に対し自動的に係止されて、それ以上の回動が阻止
されると共に、ここで弾性的に保持され、これにより、
上記開閉板13は「全閉姿勢」のままに保持されるよう
になっている。
閉姿勢」にさせたとき、上記被係止部22が上記係止部
23に対し自動的に係止されて、それ以上の回動が阻止
されると共に、ここで弾性的に保持され、これにより、
上記開閉板13は「全閉姿勢」のままに保持されるよう
になっている。
【0050】なお、上記「全閉姿勢」の開閉板13をあ
る程度大きい外力で上方に回動させれば、上記係止部2
3に対する被係止部22の係止は解除され、これにより
上記開閉板13の上方への回動が許容されるようになっ
ている。
る程度大きい外力で上方に回動させれば、上記係止部2
3に対する被係止部22の係止は解除され、これにより
上記開閉板13の上方への回動が許容されるようになっ
ている。
【0051】上記保持アーム27の中途部35における
その回動端38側の回動端側部分35aでは、両主線材
28,28は互いにほぼ平行に延びている。また、同上
保持アーム27の中途部35における第2枢支軸26側
の基部側部分35bでは、両主線材28,28の内幅寸
法が上記回動端側部分35a側から上記第2枢支軸26
側に向うに従い漸増する倒立ほぼハの字形とされてい
る。
その回動端38側の回動端側部分35aでは、両主線材
28,28は互いにほぼ平行に延びている。また、同上
保持アーム27の中途部35における第2枢支軸26側
の基部側部分35bでは、両主線材28,28の内幅寸
法が上記回動端側部分35a側から上記第2枢支軸26
側に向うに従い漸増する倒立ほぼハの字形とされてい
る。
【0052】上記開閉板13を回動させて「全閉姿勢」
にさせたとき、これに伴って回動した上記保持アーム2
7の中途部35は上記係合体31に弾性的に圧接するこ
ととされている。より具体的には、上記保持アーム27
の中途部35における両主線材28,28が上記係合体
31の係合体本体37を弾性的に挟み付け、これによっ
て、上記のように圧接することとされている。
にさせたとき、これに伴って回動した上記保持アーム2
7の中途部35は上記係合体31に弾性的に圧接するこ
ととされている。より具体的には、上記保持アーム27
の中途部35における両主線材28,28が上記係合体
31の係合体本体37を弾性的に挟み付け、これによっ
て、上記のように圧接することとされている。
【0053】このため、開閉板13を「全閉姿勢」とし
て、車両1を走行させた場合に、保持アーム27の中途
部35における各主線材28が、これを嵌入させて係合
させている係合体31の係合溝36内でがたつくという
ことは上記圧接により防止される。
て、車両1を走行させた場合に、保持アーム27の中途
部35における各主線材28が、これを嵌入させて係合
させている係合体31の係合溝36内でがたつくという
ことは上記圧接により防止される。
【0054】しかも、上記保持アーム27の中途部35
のうち、基部側部分35bにおけるほぼハの字形状の両
主線材28,28が上記係合体本体37を弾性的に挟み
付けている。
のうち、基部側部分35bにおけるほぼハの字形状の両
主線材28,28が上記係合体本体37を弾性的に挟み
付けている。
【0055】このため、上記両主線材28,28が上記
係合体本体37を挟み付けている力のうち、上記保持ア
ーム27の長手方向で上記第2枢支軸26側に向う分力
で、上記係合体本体37と上記保持アーム27の回動端
38側とが互いに引き離されることとなる。これによ
り、上記開閉板13が「全閉姿勢」側に付勢されて、こ
の「全閉姿勢」のままに上記各主線材28の有する弾性
で確実に保持され、もって、上記保持手段21との協同
で、上記開閉板13のがたつきが、より確実に防止され
る。
係合体本体37を挟み付けている力のうち、上記保持ア
ーム27の長手方向で上記第2枢支軸26側に向う分力
で、上記係合体本体37と上記保持アーム27の回動端
38側とが互いに引き離されることとなる。これによ
り、上記開閉板13が「全閉姿勢」側に付勢されて、こ
の「全閉姿勢」のままに上記各主線材28の有する弾性
で確実に保持され、もって、上記保持手段21との協同
で、上記開閉板13のがたつきが、より確実に防止され
る。
【0056】上記保持アーム27の中途部35の回動端
側部分35aにおける上記両主線材28,28の内幅寸
法は、上記第1内幅寸法Aとほぼ同じとされている。
側部分35aにおける上記両主線材28,28の内幅寸
法は、上記第1内幅寸法Aとほぼ同じとされている。
【0057】このため、保持アーム27の回動端38
(係止部40)が上記係合体31の係合体本体37に係
止させられている上記開閉板13の「全開姿勢」から、
上記開閉板13を「全閉姿勢」側に回動させようとして
外力を加えると、上記保持アーム27の各主線材28の
弾性変形を伴いながら、まず、上記遷移部39における
第1内幅寸法Aである両主線材28,28が押し拡げら
れて、上記係合体31の係合体本体37を乗り越える。
(係止部40)が上記係合体31の係合体本体37に係
止させられている上記開閉板13の「全開姿勢」から、
上記開閉板13を「全閉姿勢」側に回動させようとして
外力を加えると、上記保持アーム27の各主線材28の
弾性変形を伴いながら、まず、上記遷移部39における
第1内幅寸法Aである両主線材28,28が押し拡げら
れて、上記係合体31の係合体本体37を乗り越える。
【0058】ここで、上記したように、保持アーム27
の中途部35の回動端側部分35aにおける上記両主線
材28,28の内幅寸法は、上記第1内幅寸法Aとほぼ
同じとされており、このため、上記遷移部39が上記係
合体本体37を乗り越えた直後にも、上記各主線材2
8,28は上記係合体本体37を弾性的に挟み付けてお
り、このときの力は、上記保持アーム27の幅方向に向
うものであり、つまり、上記保持アーム27の長手方向
に向う分力が生じることは抑制されことから、このよう
な分力で上記係合体31の係合体本体37と、保持アー
ム27の遷移部39とが、上記各主線材28の有する弾
性力で互いに引き離される、ということは防止される。
の中途部35の回動端側部分35aにおける上記両主線
材28,28の内幅寸法は、上記第1内幅寸法Aとほぼ
同じとされており、このため、上記遷移部39が上記係
合体本体37を乗り越えた直後にも、上記各主線材2
8,28は上記係合体本体37を弾性的に挟み付けてお
り、このときの力は、上記保持アーム27の幅方向に向
うものであり、つまり、上記保持アーム27の長手方向
に向う分力が生じることは抑制されことから、このよう
な分力で上記係合体31の係合体本体37と、保持アー
ム27の遷移部39とが、上記各主線材28の有する弾
性力で互いに引き離される、ということは防止される。
【0059】よって、上記開閉板13の「全開姿勢」か
ら「全閉姿勢」側に向うよう、この開閉板13を回動さ
せ始めたとき、この回動が上記保持アーム27の各主線
材28の弾性力で不意に助長されるという従来における
不都合の発生が防止され、この結果、上記開閉板13の
回動操作時におけるフィーリングが向上する。
ら「全閉姿勢」側に向うよう、この開閉板13を回動さ
せ始めたとき、この回動が上記保持アーム27の各主線
材28の弾性力で不意に助長されるという従来における
不都合の発生が防止され、この結果、上記開閉板13の
回動操作時におけるフィーリングが向上する。
【0060】なお、以上は図示の例によるが、開閉板1
3は車室に設けられるインスツルメントパネルやパッケ
ージトレイなどであってもよい。また、上記保持アーム
27や係合体31はそれぞれ弾性を有する樹脂製であっ
てもよい。
3は車室に設けられるインスツルメントパネルやパッケ
ージトレイなどであってもよい。また、上記保持アーム
27や係合体31はそれぞれ弾性を有する樹脂製であっ
てもよい。
【0061】(第2の実施の形態)
【0062】図8〜10は、本発明の第2の実施の形態
を示している。
を示している。
【0063】なお、この実施の形態は、前記第1の実施
の形態と構成、作用において多くの点で共通している。
そこで、これら共通するものについては、図面に共通の
符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につ
き主に説明する。
の形態と構成、作用において多くの点で共通している。
そこで、これら共通するものについては、図面に共通の
符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につ
き主に説明する。
【0064】上記係合体31の係合体本体37の断面形
状は、ほぼ矩形とされており、これにより、上記両係合
溝36,36の各底面44,44は互いにほぼ平行とさ
れている。
状は、ほぼ矩形とされており、これにより、上記両係合
溝36,36の各底面44,44は互いにほぼ平行とさ
れている。
【0065】ここで、前記第1の実施の形態で説明した
ように、上記保持アーム27の中途部35の回動端側部
分35aにおける上記両主線材28,28の内幅寸法
は、第1内幅寸法Aとほぼ同じとされ、これら両主線材
28,28は互いにほぼ平行とされている。
ように、上記保持アーム27の中途部35の回動端側部
分35aにおける上記両主線材28,28の内幅寸法
は、第1内幅寸法Aとほぼ同じとされ、これら両主線材
28,28は互いにほぼ平行とされている。
【0066】そして、上記両主線材28,28を嵌入さ
せる両係合溝36,36の各底面44,44が上記した
ように互いにほぼ平行とされたため、上記各主線材28
と、各係合溝36の底面44とは、これらが互いに摺接
するとき、互いに面接触することとなる。
せる両係合溝36,36の各底面44,44が上記した
ように互いにほぼ平行とされたため、上記各主線材28
と、各係合溝36の底面44とは、これらが互いに摺接
するとき、互いに面接触することとなる。
【0067】よって、従来では、係合体31の係合溝3
6とこれに嵌入された上記保持アーム27の中途部35
における各主線材28とは点接触とされて、摩耗が激し
くなるおそれがあったのに対し、上記構成では、この摩
耗が抑制される。
6とこれに嵌入された上記保持アーム27の中途部35
における各主線材28とは点接触とされて、摩耗が激し
くなるおそれがあったのに対し、上記構成では、この摩
耗が抑制される。
【0068】図8において、上記係合体本体37に保持
アーム27の回動端38(係止部40)が係止させられ
た状態で、上記係合体本体37の断面における上記遷移
部39側の各角部37aは、連結線材29側の各角部3
7bに比べて小さな半径の円弧凸面とされている。
アーム27の回動端38(係止部40)が係止させられ
た状態で、上記係合体本体37の断面における上記遷移
部39側の各角部37aは、連結線材29側の各角部3
7bに比べて小さな半径の円弧凸面とされている。
【0069】このため、上記開閉板13が「全閉姿勢」
側から「全開姿勢」となるよう回動させられたときに
は、上記中途部35の回動端38(係止部40)は、上
記係合体本体37に円滑に係合して係止される。
側から「全開姿勢」となるよう回動させられたときに
は、上記中途部35の回動端38(係止部40)は、上
記係合体本体37に円滑に係合して係止される。
【0070】一方、上記中途部35の回動端38(係止
部40)が係合体本体37に係止された上記開閉板13
の「全開姿勢」から、この開閉板13が「全閉姿勢」側
に回動させられるときにおいて、上記保持アーム27の
遷移部39における両主線材28,28が上記係合体本
体37に摺接しながら押し拡げられるとき、上記係合体
本体37の上記した各角部37aが上記遷移部39に対
し、単位面積当りで大きい力で摺接しもって、上記係合
体本体37から保持アーム27の回動端38(係止部4
0)が離脱させられるときの節度感が明確に得られるこ
ととされ、これによっても、上記開閉板13の回動操作
時におけるフィーリングが向上させられている。
部40)が係合体本体37に係止された上記開閉板13
の「全開姿勢」から、この開閉板13が「全閉姿勢」側
に回動させられるときにおいて、上記保持アーム27の
遷移部39における両主線材28,28が上記係合体本
体37に摺接しながら押し拡げられるとき、上記係合体
本体37の上記した各角部37aが上記遷移部39に対
し、単位面積当りで大きい力で摺接しもって、上記係合
体本体37から保持アーム27の回動端38(係止部4
0)が離脱させられるときの節度感が明確に得られるこ
ととされ、これによっても、上記開閉板13の回動操作
時におけるフィーリングが向上させられている。
【0071】図9において、つまり、上記第2枢支軸2
6の軸心に沿った視線でみて、上記係合体31は、上記
保持アーム27の中途部35をその長手方向に摺動自在
に嵌入させる係合通路42(係合溝36)を有してい
る。この係合通路42を形成する互いの対向面43,4
3の各一部が三角形の頂部の形状となるよう同上係合通
路42内に向って突出させられている。これら両突出部
46,46は互いに対向させられ、これら両突出部4
6,46の内幅寸法Eが上記保持アーム27の中途部3
5の外幅寸法Fにほぼ一致させられている。
6の軸心に沿った視線でみて、上記係合体31は、上記
保持アーム27の中途部35をその長手方向に摺動自在
に嵌入させる係合通路42(係合溝36)を有してい
る。この係合通路42を形成する互いの対向面43,4
3の各一部が三角形の頂部の形状となるよう同上係合通
路42内に向って突出させられている。これら両突出部
46,46は互いに対向させられ、これら両突出部4
6,46の内幅寸法Eが上記保持アーム27の中途部3
5の外幅寸法Fにほぼ一致させられている。
【0072】即ち、上記開閉板13の回動に伴って、上
記保持アーム27が回動するとき、これらの各回動の中
心となる上記第1枢支軸19と第2枢支軸26とは、そ
の径方向で互いに偏位して同軸上にはないため、上記回
動に伴って、上記係合通路42内の保持アーム27の中
途部35における主線材28は上記係合通路42内のあ
る点を揺動中心として揺動することとなる。
記保持アーム27が回動するとき、これらの各回動の中
心となる上記第1枢支軸19と第2枢支軸26とは、そ
の径方向で互いに偏位して同軸上にはないため、上記回
動に伴って、上記係合通路42内の保持アーム27の中
途部35における主線材28は上記係合通路42内のあ
る点を揺動中心として揺動することとなる。
【0073】ここで、上記したように、各対向面43に
形成された突出部46,46間の内幅寸法Eは、上記保
持アーム27の中途部35における主線材28の外幅寸
法Fにほぼ一致させられており、このため、上記突出部
46,46間では上記保持アーム27の中途部35にお
ける主線材28は、上記保持アーム27の回動方向での
自由な移動が規制され、つまり、上記揺動中心47が上
記両突出部46,46間のほぼ中央に位置することとな
って、上記揺動中心47を中心として保持アーム27の
中途部35が揺動することとなる。
形成された突出部46,46間の内幅寸法Eは、上記保
持アーム27の中途部35における主線材28の外幅寸
法Fにほぼ一致させられており、このため、上記突出部
46,46間では上記保持アーム27の中途部35にお
ける主線材28は、上記保持アーム27の回動方向での
自由な移動が規制され、つまり、上記揺動中心47が上
記両突出部46,46間のほぼ中央に位置することとな
って、上記揺動中心47を中心として保持アーム27の
中途部35が揺動することとなる。
【0074】そして、上記したように、上記保持アーム
27の中途部35の移動は、上記両突出部46,46に
よって規制されることから、上記開閉板13の回動操作
時や、開閉板13を「全閉姿勢」にして車両1を走行さ
せた場合に、上記保持アーム27の中途部35における
各主線材28が、これを嵌入させている上記係合通路4
2内でがたつくということは防止される。
27の中途部35の移動は、上記両突出部46,46に
よって規制されることから、上記開閉板13の回動操作
時や、開閉板13を「全閉姿勢」にして車両1を走行さ
せた場合に、上記保持アーム27の中途部35における
各主線材28が、これを嵌入させている上記係合通路4
2内でがたつくということは防止される。
【0075】図9、10において、上記開閉板13が
「全閉姿勢」と「全開姿勢」のいずれとされたときで
も、上記保持アーム27の各主線材28は上記係合通路
42の両対向面43,43に共に面、もしくは線接触で
接合、もしくは弾性的に圧接することとされ、これによ
り、上記保持アーム27の各主線材28が上記係合通路
42内でがたつくということがより確実に防止されてい
る。
「全閉姿勢」と「全開姿勢」のいずれとされたときで
も、上記保持アーム27の各主線材28は上記係合通路
42の両対向面43,43に共に面、もしくは線接触で
接合、もしくは弾性的に圧接することとされ、これによ
り、上記保持アーム27の各主線材28が上記係合通路
42内でがたつくということがより確実に防止されてい
る。
【0076】
【発明の効果】本発明による効果は、次の如くである。
【0077】請求項1の発明は、車体の静止側部材に対
し第1枢支軸により開閉板を回動自在に枢支させ、上記
第1枢支軸とほぼ平行な軸心を有すると共に、その径方
向で偏位した第2枢支軸により同上静止側部材に対し保
持アームを回動自在に枢支させ、この保持アームを上記
第2枢支軸の軸方向で互いに並設される二本の主線材
と、これら両主線材の各一端部を互いに一体的に連結さ
せる連結線材とで構成し 、上記両主線材の各他端部を上
記第2枢支軸により上記静止側部材に枢支させ、上記開
閉板に係合体を取り付けて、この係合体に対し上記保持
アームの長手方向の中途部がその長手方向に摺動自在と
なるよう上記係合体を上記両主線材で挟み付け、上記開
閉板を回動させて「全開姿勢」にさせたとき、これに伴
って回動した上記保持アームの回動端が上記係合体に係
脱自在に係止されるようにした車両用の開閉板の姿勢保
持装置において、
し第1枢支軸により開閉板を回動自在に枢支させ、上記
第1枢支軸とほぼ平行な軸心を有すると共に、その径方
向で偏位した第2枢支軸により同上静止側部材に対し保
持アームを回動自在に枢支させ、この保持アームを上記
第2枢支軸の軸方向で互いに並設される二本の主線材
と、これら両主線材の各一端部を互いに一体的に連結さ
せる連結線材とで構成し 、上記両主線材の各他端部を上
記第2枢支軸により上記静止側部材に枢支させ、上記開
閉板に係合体を取り付けて、この係合体に対し上記保持
アームの長手方向の中途部がその長手方向に摺動自在と
なるよう上記係合体を上記両主線材で挟み付け、上記開
閉板を回動させて「全開姿勢」にさせたとき、これに伴
って回動した上記保持アームの回動端が上記係合体に係
脱自在に係止されるようにした車両用の開閉板の姿勢保
持装置において、
【0078】上記保持アームの中途部におけるその回動
端側を回動端側部分とする一方、上記第2枢支軸側を基
部側部分とし、この基部側部分における上記両主線材
を、その内幅寸法が上記保持アームの長手方向で上記第
2枢支軸側に向うに従い漸増するほぼハの字形とし、上
記開閉板を回動させて「全閉姿勢」にさせたとき、これ
に伴って回動した上記保持アームの基部側部分における
上記両主線材が上記係合体を弾性的に挟み付けるように
してある。
端側を回動端側部分とする一方、上記第2枢支軸側を基
部側部分とし、この基部側部分における上記両主線材
を、その内幅寸法が上記保持アームの長手方向で上記第
2枢支軸側に向うに従い漸増するほぼハの字形とし、上
記開閉板を回動させて「全閉姿勢」にさせたとき、これ
に伴って回動した上記保持アームの基部側部分における
上記両主線材が上記係合体を弾性的に挟み付けるように
してある。
【0079】このため、上記両主線材が上記係合体を挟
み付けている力のうち、上記保持アームの長手方向で上
記第2枢支軸側に向う分力で、上記係合体と上記保持ア
ームの回動端側とが互いに引き離されることとなる。こ
れにより、上記開閉板が「全閉姿勢」側に付勢されて、
この「全閉姿勢」のままに上記各主線材の有する弾性で
確実に保持され、もって、上記開閉板のがたつきが、よ
り確実に防止される。
み付けている力のうち、上記保持アームの長手方向で上
記第2枢支軸側に向う分力で、上記係合体と上記保持ア
ームの回動端側とが互いに引き離されることとなる。こ
れにより、上記開閉板が「全閉姿勢」側に付勢されて、
この「全閉姿勢」のままに上記各主線材の有する弾性で
確実に保持され、もって、上記開閉板のがたつきが、よ
り確実に防止される。
【0080】請求項2の発明は、上記第2枢支軸の軸方
向における上記係合体の両端面にそれぞれ上記主線材を
その長手方向に摺動自在に嵌入させる係合溝を形成し、
これら両係合溝で挟まれた上記係合体の部分を係合体本
体とし、上記保持アームの中途部から回動端への遷移部
における両主線材の第1内幅寸法が上記係合体本体の外
幅寸法よりも小さくなり、かつ、上記保持アームの回動
端における両主線材の第2内幅寸法が上記係合体本体の
外幅寸法とほぼ同じとなるよう上記各主線材を折り曲げ
た車両用の開閉板の姿勢保持装置において、
向における上記係合体の両端面にそれぞれ上記主線材を
その長手方向に摺動自在に嵌入させる係合溝を形成し、
これら両係合溝で挟まれた上記係合体の部分を係合体本
体とし、上記保持アームの中途部から回動端への遷移部
における両主線材の第1内幅寸法が上記係合体本体の外
幅寸法よりも小さくなり、かつ、上記保持アームの回動
端における両主線材の第2内幅寸法が上記係合体本体の
外幅寸法とほぼ同じとなるよう上記各主線材を折り曲げ
た車両用の開閉板の姿勢保持装置において、
【0081】上記保持アームの中途部の回動端側部分に
おける上記両主線材の内幅寸法を上記第1内幅寸法とほ
ぼ同じにしてある。
おける上記両主線材の内幅寸法を上記第1内幅寸法とほ
ぼ同じにしてある。
【0082】このため、保持アームの回動端の係止部が
上記係合体の係合体本体に係止させられている上記開閉
板の「全開姿勢」から、上記開閉板を「全閉姿勢」側に
回動させようとして外力を加えると、上記保持アームの
各主線材の弾性変形を伴いながら、まず、上記遷移部に
おける第1内幅寸法である両主線材が押し拡げられなが
ら、上記係合体の係合体本体を乗り越える。
上記係合体の係合体本体に係止させられている上記開閉
板の「全開姿勢」から、上記開閉板を「全閉姿勢」側に
回動させようとして外力を加えると、上記保持アームの
各主線材の弾性変形を伴いながら、まず、上記遷移部に
おける第1内幅寸法である両主線材が押し拡げられなが
ら、上記係合体の係合体本体を乗り越える。
【0083】ここで、上記したように、保持アームの中
途部の回動端側部分における上記両主線材の内幅寸法
は、上記第1内幅寸法とほぼ同じとされており、このた
め、上記遷移部が上記係合体の係合体本体を乗り越えた
直後にも、上記各主線材は上記係合体の係合体本体を弾
性的に挟み付けてはいるが、その力は、上記保持アーム
の幅方向に向うものであり、つまり、上記保持アームの
長手方向に向う分力は生じないことから、このような分
力で上記係合体の係合体本体と、保持アームの回動端と
が引き離される、ということは防止される。
途部の回動端側部分における上記両主線材の内幅寸法
は、上記第1内幅寸法とほぼ同じとされており、このた
め、上記遷移部が上記係合体の係合体本体を乗り越えた
直後にも、上記各主線材は上記係合体の係合体本体を弾
性的に挟み付けてはいるが、その力は、上記保持アーム
の幅方向に向うものであり、つまり、上記保持アームの
長手方向に向う分力は生じないことから、このような分
力で上記係合体の係合体本体と、保持アームの回動端と
が引き離される、ということは防止される。
【0084】よって、上記開閉板の「全開姿勢」から
「全閉姿勢」に向うよう、この開閉板を回動させ始めた
とき、この回動が上記保持アームの各主線材の弾性力で
不意に助長されるという従来における不都合の発生が防
止され、この結果、上記開閉板の回動操作時におけるフ
ィーリングが向上する。
「全閉姿勢」に向うよう、この開閉板を回動させ始めた
とき、この回動が上記保持アームの各主線材の弾性力で
不意に助長されるという従来における不都合の発生が防
止され、この結果、上記開閉板の回動操作時におけるフ
ィーリングが向上する。
【0085】請求項3の発明は、上記両係合溝の各底面
を互いにほぼ平行にしてある。
を互いにほぼ平行にしてある。
【0086】ここで、請求項2の発明で示したように、
上記保持アームの中途部の回動端側部分における上記両
主線材の内幅寸法は第1内幅寸法とほぼ同じとされ、つ
まり、これら両主線材は互いにほぼ平行とされている。
上記保持アームの中途部の回動端側部分における上記両
主線材の内幅寸法は第1内幅寸法とほぼ同じとされ、つ
まり、これら両主線材は互いにほぼ平行とされている。
【0087】そして、上記両主線材を嵌入させる両係合
溝の各底面を上記したように互いにほぼ平行としたた
め、上記各主線材と、各係合溝の底面とは互いに面接触
することとなる。
溝の各底面を上記したように互いにほぼ平行としたた
め、上記各主線材と、各係合溝の底面とは互いに面接触
することとなる。
【0088】よって、従来では、係合体の係合溝とこれ
に嵌入された上記保持アームの中途部における各主線材
とは点接触とされて、摩耗が激しくなるおそれがあった
のに対し、上記発明では、この摩耗が抑制されて、姿勢
保持装置の寿命が向上することとなる。
に嵌入された上記保持アームの中途部における各主線材
とは点接触とされて、摩耗が激しくなるおそれがあった
のに対し、上記発明では、この摩耗が抑制されて、姿勢
保持装置の寿命が向上することとなる。
【0089】請求項4の発明は、上記第2枢支軸の軸心
に沿った視線でみて、上記係合体が、上記保持アームの
中途部における上記主線材をその長手方向に摺動自在に
嵌入させる係合通路を有し、この係合通路を形成する互
いの対向面の各一部を三角形の頂部の形状となるよう同
上係合通路内に向って突出させ、これら両突出部を互い
に対向させると共に、これら両突出部の内幅寸法を上記
保持アームの中途部における上記主線材の外幅寸法にほ
ぼ一致させてある。
に沿った視線でみて、上記係合体が、上記保持アームの
中途部における上記主線材をその長手方向に摺動自在に
嵌入させる係合通路を有し、この係合通路を形成する互
いの対向面の各一部を三角形の頂部の形状となるよう同
上係合通路内に向って突出させ、これら両突出部を互い
に対向させると共に、これら両突出部の内幅寸法を上記
保持アームの中途部における上記主線材の外幅寸法にほ
ぼ一致させてある。
【0090】即ち、上記開閉板の回動に伴って、上記保
持アームが回動するとき、これらの各回動の中心となる
上記第1枢支軸と第2枢支軸とは、その径方向で互いに
偏位して同軸上にはないため、上記回動に伴って、上記
係合通路内の保持アームの中途部における主線材は上記
係合通路内のある点を揺動中心として揺動することとな
る。
持アームが回動するとき、これらの各回動の中心となる
上記第1枢支軸と第2枢支軸とは、その径方向で互いに
偏位して同軸上にはないため、上記回動に伴って、上記
係合通路内の保持アームの中途部における主線材は上記
係合通路内のある点を揺動中心として揺動することとな
る。
【0091】ここで、上記したように、各対向面に形成
された突出部間の内幅寸法は、上記保持アームの中途部
における主線材の外幅寸法にほぼ一致させられているた
め、上記突出部間では上記保持アームの中途部における
主線材は、自由な移動が規制され、つまり、上記揺動中
心が上記両突出部間に位置することとなって、上記揺動
中心を中心として保持アームの中途部が揺動することと
なる。
された突出部間の内幅寸法は、上記保持アームの中途部
における主線材の外幅寸法にほぼ一致させられているた
め、上記突出部間では上記保持アームの中途部における
主線材は、自由な移動が規制され、つまり、上記揺動中
心が上記両突出部間に位置することとなって、上記揺動
中心を中心として保持アームの中途部が揺動することと
なる。
【0092】そして、上記したように、上記保持アーム
の中途部の移動は、上記両突出部によって規制されるこ
とから、開閉板を「全閉姿勢」にして車両を走行させた
場合に、保持アームの中途部における各主線材が、これ
を嵌入させている上記係合通路内でがたつくということ
は防止される。
の中途部の移動は、上記両突出部によって規制されるこ
とから、開閉板を「全閉姿勢」にして車両を走行させた
場合に、保持アームの中途部における各主線材が、これ
を嵌入させている上記係合通路内でがたつくということ
は防止される。
【0093】よって、姿勢保持装置から異音が生じるこ
とは確実に防止される。
とは確実に防止される。
【図1】第1の実施の形態で、姿勢保持装置を車体の内
側からみた斜視図である。
側からみた斜視図である。
【図2】従来の技術と第1の実施の形態とに兼用される
図であって、車両の全体側面図である。
図であって、車両の全体側面図である。
【図3】第1の実施の形態で、図2の3‐3線矢視断面
図である。
図である。
【図4】第1の実施の形態で、図2の4‐4線矢視断面
図である。
図である。
【図5】第1の実施の形態で、図4の5‐5線矢視断面
図である。
図である。
【図6】第1の実施の形態で、開閉板の「全閉姿勢」と
「全開姿勢」における保持アームと係合体の関係を示す
図である。
「全開姿勢」における保持アームと係合体の関係を示す
図である。
【図7】第1の実施の形態で、図6の7‐7線矢視断面
図である。
図である。
【図8】第2の実施の形態で、図6に相当する図であ
る。
る。
【図9】第2の実施の形態で、図8の9‐9線矢視断面
図である。
図である。
【図10】第2の実施の形態で、図5に相当する図であ
る。
る。
【図11】従来の技術で、図1に相当する図である。
【図12】従来の技術で、図11の12‐12線矢視断
面図である。
面図である。
1 車両 2 車体 10 開放空間 13 開閉板 14 静止側部材 15 枢支手段 19 第1枢支軸 25 姿勢保持装置 26 第2枢支軸 27 保持アーム 28 主線材 29 連結線材 31 係合体 35 中途部 36 係合溝 37 係合体本体 38 回動端 39 遷移部 40 係止部 42 係合通路 43 対向面 44 底面 46 突出部 47 揺動中心 A 第1内幅寸法 B 外幅寸法 C 第2内幅寸法 D 通路幅寸法 E 内幅寸法 F 外幅寸法
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05C 17/16 B62D 33/037 E05C 17/20 E05C 17/22 E05C 17/18
Claims (4)
- 【請求項1】 車体の静止側部材に対し第1枢支軸によ
り開閉板を回動自在に枢支させ、上記第1枢支軸とほぼ
平行な軸心を有すると共に、その径方向で偏位した第2
枢支軸により同上静止側部材に対し保持アームを回動自
在に枢支させ、この保持アームを上記第2枢支軸の軸方
向で互いに並設される二本の主線材と、これら両主線材
の各一端部を互いに一体的に連結させる連結線材とで構
成し、上記両主線材の各他端部を上記第2枢支軸により
上記静止側部材に枢支させ、上記開閉板に係合体を取り
付けて、この係合体に対し上記保持アームの長手方向の
中途部がその長手方向に摺動自在となるよう上記係合体
を上記両主線材で挟み付け、上記開閉板を回動させて全
開姿勢にさせたとき、これに伴って回動した上記保持ア
ームの回動端が上記係合体に係脱自在に係止されるよう
にした車両用の開閉板の姿勢保持装置において、上記保持アームの中途部におけるその回動端側を回動端
側部分とする一方、上記第2枢支軸側を基部側部分と
し、この基部側部分における上記両主線材を、その内幅
寸法が上記保持アームの長手方向で上記第2枢支軸側に
向うに従い漸増するほぼハの字形とし、 上記開閉板を回
動させて全閉姿勢にさせたとき、これに伴って回動した
上記保持アームの基部側部分における上記両主線材が上
記係合体を弾性的に挟み付けるようにした車両用の開閉
板の姿勢保持装置。 - 【請求項2】 上記第2枢支軸の軸方向における上記係
合体の両端面にそれぞれ上記主線材をその長手方向に摺
動自在に嵌入させる係合溝を形成し、これら両係合溝で
挟まれた上記係合体の部分を係合体本体とし、上記保持
アームの中途部から回動端への遷移部における両主線材
の第1内幅寸法が上記係合体本体の外幅寸法よりも小さ
くなり、かつ、上記保持アームの回動端における両主線
材の第2内幅寸法が上記係合体本体の外幅寸法とほぼ同
じとなるよう上記各主線材を折り曲げた車両用の開閉板
の姿勢保持装置において、 上記保持アームの中途部の回動端側部分における上記両
主線材の内幅寸法を上記第1内幅寸法とほぼ同じにした
請求項1に記載の車両用の開閉板の姿勢保持装置。 - 【請求項3】 上記両係合溝の各底面を互いにほぼ平行
にした請求項2に記載の車両用の開閉板の姿勢保持装
置。 - 【請求項4】 上記第2枢支軸の軸心に沿った視線でみ
て、上記係合体が、上記保持アームの中途部における上
記主線材をその長手方向に摺動自在に嵌入させる係合通
路を有し、この係合通路を形成する互いの対向面の各一
部を三角形の頂部の形状となるよう同上係合通路内に向
って突出させ、これら両突出部を互いに対向させると共
に、これら両突出部の内幅寸法を上記保持アームの中途
部における上記主線材の外幅寸法にほぼ一致させた請求
項1に記載の車両用の開閉板の姿勢保持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35822596A JP3222398B2 (ja) | 1996-07-29 | 1996-12-26 | 車両用の開閉板の姿勢保持装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19876296 | 1996-07-29 | ||
JP8-198762 | 1996-07-29 | ||
JP35822596A JP3222398B2 (ja) | 1996-07-29 | 1996-12-26 | 車両用の開閉板の姿勢保持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1096361A JPH1096361A (ja) | 1998-04-14 |
JP3222398B2 true JP3222398B2 (ja) | 2001-10-29 |
Family
ID=26511152
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35822596A Expired - Fee Related JP3222398B2 (ja) | 1996-07-29 | 1996-12-26 | 車両用の開閉板の姿勢保持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3222398B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4994170B2 (ja) * | 2007-09-26 | 2012-08-08 | 新明和工業株式会社 | ゲートロック装置 |
-
1996
- 1996-12-26 JP JP35822596A patent/JP3222398B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1096361A (ja) | 1998-04-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |