JP2000264418A - 搬送装置及び搬送システム - Google Patents

搬送装置及び搬送システム

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JP2000264418A
JP2000264418A JP7129199A JP7129199A JP2000264418A JP 2000264418 A JP2000264418 A JP 2000264418A JP 7129199 A JP7129199 A JP 7129199A JP 7129199 A JP7129199 A JP 7129199A JP 2000264418 A JP2000264418 A JP 2000264418A
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pallet
fixed
movable
moving member
movable pallet
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Nariyuki Nagura
成之 名倉
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Nihon Sekkei Kogyo Co Ltd
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Nihon Sekkei Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス基板等の搬送物を衝突や滑りを伴うこ
となく安定して搬送し、且つ追い越し搬送、枝分かれ搬
送を可能とさせる搬送装置。 【解決手段】 搬送装置10は、エンドレスベルト12
によって往復動される移動部材14上に、上下駆動手段
32によって上下動される上下動部材18を設け、この
上下動部材18からの走行ローラ26を上段固定レール
22又は下段固定レール24上を走行させることによっ
て、可動パレット34を上下動させ、可動パレット34
の上昇時に固定パレット36上のガラス基板42を受け
取り、可動パレット34が固定パレット36の位置で下
降するとき、固定パレット36にガラス基板42を移載
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス基板などの
搬送に適した搬送装置及び搬送システムに関する。更に
詳しくは、搬送高さを切替え可能として、搬送物の飛び
越し、乗せ替えが自在の搬送装置及び搬送システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の搬送装置、例えばベルトコンベア
は、搬送中の搬送物の飛び越しができないので、このよ
うな場合は、ロボット等によって追い越されるべき搬送
物を持ち上げ、後行搬送物が通過後にコンベア上に戻す
等の方法を採っている。
【0003】又、コンベアから他のコンベアに搬送物を
乗せ替えたり、コンベアの途中から搬送物を他のコンベ
アに移載する際にも、同様にロボット等を用いている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、できる
だけ衝撃や他部材との接触が少ないことが要求されるデ
ィスプレイパネル用ガラス基板、シリコンウェハ等の搬
送に際しては、当然、ロボットの使用ができない場合も
あり、且つ、ロボットは高コストであるという問題点が
ある。
【0005】この発明は、上記従来の問題点に鑑みてな
されたものであって、ロボット等を用いることなく、
又、衝撃、接触が少なく搬送物の乗せ替え、飛び越し、
搬送装置の途中からの乗せ替え等ができるようにした搬
送装置及び搬送システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1のよ
うに、送り手段により、略水平の搬送方向に一定間隔
で、移動自在に支持された少なくとも1個の移動部材
と、この移動部材の各々に上下位置可変に支持された上
下動部材と、前記搬送手段による前記移動部材の水平移
動ラインの側方近傍位置で、各々が、前記水平移動ライ
ンと平行に、且つ、異なる高さで、フレームに取り付け
られた少なくとも2段の固定レールと、前記上下動部材
から前記固定レール側に突出して取り付けられるととも
に、前記固定レール上を走行自在の走行ロ−ラと、最下
段よりも上段の前記固定レールに長手方向の複数箇所に
間欠的に形成され、且つ、前記走行ロ−ラの上下方向移
動を許容するための貫通切欠と、前記上下動部材に対し
て水平方向に相対移動可能、且つ、上下方向に係合して
設けられ、この上下動部材を、前記走行ロ−ラが、前記
貫通切欠を通って前記複数の固定レールのうちいずれか
のレ−ル面に転接する位置に上下動させる上下駆動手段
と、前記上下動部材の上端に片持状態で略水平方向に延
在して設けられ、上面に搬送物を載置可能とされた可動
パレットと、この可動パレットの上下移動ラインの側方
近傍位置で、前記フレームに片持状態で取り付け固定さ
れ、その支持端部から前記上下移動ラインに交差するよ
うに略水平方向に延在され、上面に搬送物を載置可能と
された固定パレットと、を有してなり、前記可動パレッ
トは、平面視で、その外周端部から切り込まれた少なく
とも1つのスリット部により水平方向に離間された複数
の櫛状支持部を備えて構成され、前記固定パレットは、
平面視で、前記可動パレットの複数の櫛状支持部及びス
リット部と水平面内で隙間をもって噛み合い可能な少な
くとも1つのスリット部及び複数の櫛状固定支持部を、
前記可動パレットにおけると反対向きに備えた形状とさ
れ、この固定パレットに対して前記スリット部を通っ
て、前記可動パレットの櫛状支持部の上下方向移動が許
容されるように配置したことを特徴とする搬送装置によ
り上記目的を達成するものである。
【0007】また、第2発明は、請求項2のように、送
り手段により、略水平の搬送方向に一定間隔で、移動自
在に支持された少なくとも1個の移動部材と、この移動
部材の各々に上下位置可変に支持された上下動部材と、
前記搬送手段による前記移動部材の水平移動ラインの側
方近傍位置で、各々が、前記水平移動ラインと平行に、
且つ、異なる高さで、フレームに取り付けられた少なく
とも2段の固定レールと、前記上下動部材から前記固定
レール側に突出して取り付けられるとともに、前記固定
レール上を走行自在の走行ロ−ラと、最下段よりも上段
の前記固定レールに長手方向の複数箇所に間欠的に形成
され、且つ、前記走行ロ−ラの上下方向移動を許容する
ための貫通切欠と、前記上下動部材に対して水平方向に
相対移動可能、且つ、上下方向に係合して設けられ、こ
の上下動部材を、前記走行ロ−ラが、前記貫通切欠を通
って前記複数の固定レールのうちいずれかのレ−ル面に
転接する位置に上下動させる上下駆動手段と、前記上下
動部材の上端に片持状態で略水平方向に延在して設けら
れ、上面に搬送物を載置可能とされた可動パレットと、
を1組として、2組を、平行に、且つ、一方の可動パレ
ットと他方の可動パレットとが、前記走行ロ−ラが、前
記貫通切欠を通って上下動されるとき、平面視で上下方
向に重なる位置で対向するように配置されてなり、前記
一方の可動パレットは、平面視で、その外周端部から切
り込まれた少なくとも1つのスリット部により水平方向
に離間された複数の櫛状支持部を備えて構成され、前記
他方の可動パレットは、平面視で、前記可動パレットの
複数の櫛状支持部及びスリット部と水平面内で隙間をも
って噛み合い可能な少なくとも1つのスリット部及び複
数の櫛状支持部を、前記可動パレットにおけると反対向
きに備えた形状とされ、これら可動パレットが相互の隙
間を通って上下方向移動が許容されるように配置された
ことを特徴とする搬送装置により上記目的を達成するも
のである。
【0008】また、前記搬送装置において、前記送り手
段は、前記移動部材を、前記固定レ−ルに沿って往復動
自在に駆動する無端帯としてもよい。
【0009】さらに、搬送システムの発明は、請求項4
のように、適宜数の移動部材を一組として備えた上記の
ような搬送装置を、複数基、終端を前記固定パレットと
して順次接続して配置して上記目的を達成するものであ
る。
【0010】前記搬送システムにおいて、前記複数基の
搬送装置の、少なくとも1基の終端の固定パレットを、
その支持端部を中心として水平面内で回転自在とすると
共に、この搬送装置の搬送方向に対して交差する搬送方
向の交差搬送装置を、前記水平面内で回転自在の固定パ
レットに接続して配置してもよい。
【0011】この発明においては、固定パレット又は他
方可動パレット上に載置された搬送物が、平面視でこれ
と隙間をもって噛み合う形状の一方可動パレットが下方
から上昇してくることにより、この一方可動パレット上
に移し替えられ、一方可動パレットは固定パレット又は
他方可動パレットから持ち上げた搬送物を水平方向に所
定距離搬送し、目的の固定パレット又は他方可動パレッ
トの上方位置で、該固定パレット又は他方可動パレット
と噛み合うように下降し、その載置している搬送物を固
定パレット又は他方可動パレットに移載する。このよう
な工程を繰り返して搬送物を搬送していく。
【0012】このとき、一方可動パレットは、例えば先
行する基板が載置されている固定パレット又は他方可動
パレットの上方を通過して、更に前方の固定パレット又
は他方可動パレット上に搬送物を移載することができ
る、即ち、飛び越し搬送をすることができる。
【0013】又、搬送物は共に櫛状の固定パレット又は
他方可動パレットと一方可動パレット間で上下方向に移
載されるので、搬送物がその移載時に滑ったり衝突した
りすることがない。
【0014】更に、本搬送システムにおいては、固定パ
レットを1つの搬送装置の終端として順次複数の搬送装
置を連続させることによって、任意の長さに搬送経路を
構成することができる。又、搬送装置中の固定パレット
を、水平面内で回転可能にし、回転した固定パレットに
対して平面視で噛み合い可能な可動パレットを備えた搬
送装置を、該回転可能な固定パレットから枝別れして設
けることにより、搬送物を受け渡し時に滑らせたり衝突
させたりすることなく、任意の方向に且つ任意に枝別れ
した搬送路上を搬送することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態の例を図
面を参照して詳細に説明する。
【0016】図1〜図4に示されるように、この実施の
形態の第1例に係る搬送装置10は、エンドレスベルト
12に等間隔で取付けられ、これにより水平方向に駆動
される複数の移動部材14と、これらの移動部材14
に、各々垂直のリニアガイド16を介して上下方向位置
可変に支持された上下動部材18と、前記エンドレスベ
ルト12による前記移動部材14の水平移動ラインの側
方(図2において左側)で、各々が前記水平移動ライン
と平行に、且つ異なる高さでフレーム20に取り付けら
れた上段固定レール22及び下段固定レール24と、前
記上下動部材18から前記上段及び下段固定レール2
2、24方向に突出して、ベルト送り方向(水平移動ラ
イン方向)に一対取り付けられると共に、前記上段固定
レール22又は下段固定レール24上を走行自在の走行
ローラ26と、前記上段固定レール22の長手方向の複
数箇所に間欠的に形成され、且つ、前記走行ローラ26
の上下方向移動を許容するための複数の貫通切欠28
と、前記上下動部材18に、前記走行ローラ26と平行
に取り付けられた第2走行ローラ26Aを、前記上段及
び下段固定レール22、24と平行に走行可能に支持す
ると共に、エアシリンダ30によって上下動可能に支持
され、これにより、前記第2走行ローラ26Aを介して
前記走行ローラ26及び上下動部材18を各移動部材1
4毎に独立して上下動させる上下駆動手段32と、前記
上下動部材18の上から、エンドレスベルト12と反対
側に片持ち状で略水平方向に延在され、上面に搬送物を
載置可能とされた可動パレット34と、この可動パレッ
ト34の上下移動ラインの側方近傍位置で、前記フレー
ム20に片持ち状で取付固定され、その支持端部から前
記上下移動ラインに交差するように略水平に延在され、
上面に搬送物を載置可能とされた複数の固定パレット3
6とを備えて構成されている。
【0017】前記可動パレット34は平面視で、その外
周端部から切り込まれた3本のスリット部34Aにより
水平方向に且つエンドレスベルト12による搬送方向に
離間して形成された複数の櫛状支持部34Bと、を備え
て構成され、又、前記固定パレット36は、前記可動パ
レット34と同様のスリット部36A及び櫛状支持部3
6Bを備えてなり、両者は、一方の櫛状支持部が他方の
スリット部内に隙間をもって入り込むように相互に反対
向きに配置され、水平状態のまま相対的に上下方向に移
動可能とされている。
【0018】ここで、前記移動部材14は、エンドレス
ベルト12の下側辺に取り付けられ、モータ12Aによ
りプーリ12Bを介してエンドレスベルト12が駆動さ
れるとき、前記上段及び下段固定レール22、24に沿
って往復動できるようにされている。
【0019】又、この実施の形態の例においては、前記
上下駆動手段32は、各移動部材14に支持された全上
下動部材18を独立して上下動するように、各貫通切欠
28に対応して複数配置され、その各々は前記上段及び
下段固定レール22、24と平行に長いレール状に形成
され、第2走行ローラ26Aが転接可能なように形成さ
れている。
【0020】更に、前記貫通切欠28は、各上下動部材
18の走行ローラ26を同時に貫通できるように移動部
材14と等ピッチで形成されている。
【0021】更に又、前記上下駆動手段32による可動
パレット34の上方への移動限界は、可動パレット34
が固定パレット36よりも、少なくともその厚さ分だけ
上方に突出して、水平移動時に固定パレット36と干渉
しないようにされている。図2の符号13は、前記移動
部材14とエンドレスベルト12の下側辺とを連結する
ための結合部材、38A、38Bは前記移動部材14か
ら、前記エンドレスベルト12の上下に平行に突出した
位置に鉛直方向の軸に回転自在に配置された支持ロー
ラ、38Cは前記移動部材14に、水平軸により回転自
在に支持された支持ローラ、をそれぞれ示す。
【0022】前記上下の支持ローラ38A、38Bは、
フレーム20と一体の鉛直ガイドレール40A、40B
に、また、支持ローラ38Cは前記下段固定レール24
に、それぞれ転接可能とされることによって、移動部材
14を鉛直方向の姿勢を保った状態で水平に移動され得
るようにしている。上記走行ローラ、支持ローラはゴム
車輪を用いる。
【0023】図の符号44は前記上下駆動手段32部分
を覆うようにされたカバーであり、これによって、移動
部材14の走行時における塵埃の飛散が防止される。
【0024】次に、上記実施の形態の例に係る搬送装置
10によって、搬送物、例えば図1〜5において二点鎖
線で示されるガラス基板42を搬送する過程について説
明する。
【0025】この搬送装置10においては、前記エンド
レスベルト12を間欠的に駆動して、移動部材14を、
これに支持された前記可動パレット34が目的の固定パ
レット36の下方位置に到達したとき停止して、この停
止状態のまま上下駆動手段32によって、第2走行ロー
ラ26Aを介して、上下動部材18及び走行ローラ26
を上方に駆動させる。
【0026】図5に明確に示されるように、固定パレッ
ト36上に予め載置されているガラス基板42は、上昇
してきた可動パレット34によって固定パレット36か
ら押し上げられ、可動パレット34上に移載される。
【0027】このとき、走行ローラ26は下段固定レー
ル24上から前記貫通切欠28を通って上段固定レール
22上に上昇され、次に、エンドレスベルト12によっ
て移動部材14を水平方向に駆動させたとき、走行ロー
ラ26は上段固定レール22上を走行することになる。
【0028】この状態で、可動パレット34を次の、又
は更に下流側の固定パレット36上まで水平に移動し
て、エンドレスベルト12を停止させ、上下駆動手段3
2によって上下動部材18を下降させると、走行ローラ
26は貫通切欠28を通って下段レール24上に移動
し、且つ、可動パレット34が固定パレット36の間を
通過することによって、載置されていたガラス基板42
は固定パレット36上に移載される。
【0029】このようにして、ガラス基板42を固定パ
レットから可動パレット34、可動パレット34から次
の固定パレット36へと順次移載していくことによっ
て、ガラス基板42を滑らせたり、衝突させたりするこ
となく水平状態を維持したまま安全に搬送することがで
きる。
【0030】ここで、例えば固定パレット36から移載
されたガラス基板42を載置した可動パレット34が、
次の固定パレット36上に到達したとき、ここに他のガ
ラス基板が載置されていた場合は、このガラス基板と可
動パレット34とが衝突してしまうので、可動パレット
34はガラス基板を載置している固定パレット36を飛
び越して更に前方の固定パレット36上まで移動し、即
ち1つのガラス基板42を飛び越して移動し、空いてい
る固定パレット36上に、上記と同様の手順によってガ
ラス基板42を移載することができる。
【0031】又、必要であれば、ガラス基板42を固定
パレット36から受け取った可動パレット34を、固定
パレット36上にガラス基板42を移載することなく搬
送装置10の終端位置にまで水平移動させてもよい。
【0032】前記隣接する固定パレット36上にガラス
基板42を移載した可動パレット34を含むすべての可
動パレット34は、下降後に、下段固定レール24に沿
って前記と逆方向に水平に戻り、最初の固定パレット3
6の下方位置に待機する。
【0033】従って、各可動パレット34は、上昇、水
平移動、下降、逆方向への水平移動、というサイクルを
繰り返して、ガラス基板42を順次前方に搬送すること
ができるが、上昇、下降は独立して、又、水平移動は同
期してなされる。
【0034】又、ガラス基板42を載置した可動パレッ
ト34は、適宜数の固定パレット36を飛び越して、走
行ローラ26が上段固定レール22上の位置にあるまま
水平方向に所定距離走行してから固定パレット36上に
ガラス基板42を移載した後、元の位置に水平方向に戻
るようにしてもよい。
【0035】上記搬送装置10は、移動部材14が、支
持ローラ38A、38B、38Cによって台車構成とな
っているので、この支持ローラにゴム車輪を使用するこ
とによって、低騒音で且つ高速搬送をさせることができ
る。
【0036】上記実施の形態の第1例に係る搬送装置1
0は、固定パレット36に対して可動パレット34を上
下、且つ、水平方向に移動自在としたものであるが、こ
の搬送装置10における固定パレット36に代えて、図
6に示される本発明の実施の形態の第2例に係る搬送装
置50のように、可動パレットとしてもよい。
【0037】この搬送装置50は、前記搬送装置10か
ら固定パレット36を省略したもの一対を水平移動ライ
ンの両側に左右対称に配置して構成し、その一方が可動
パレット34、他方が前記固定パレット36と同一形状
の第2可動パレット52を前記可動パレット34と隙間
をもって噛み合い、且つ上下方向に相対移動可能に備え
たものである。但し、搬送方向の始端と終端は、固定パ
レット36とする必要がある。
【0038】この搬送装置50においては、例えば、ガ
ラス基板42を載置した可動パレット34を下降させつ
つ、第2可動パレット52を上昇させ、又次の位置では
前記と反対に、第2可動パレット52を下降させつつ可
動パレット34を上昇させてガラス基板42を第2可動
パレット52から可動パレット34に移載して搬送する
ようにしてもよく、可動パレット34又は第2可動パレ
ット52を、前記固定パレット36と同様に停止させて
もよい。
【0039】次に、上記のような搬送装置を複数組み合
わせて構成した搬送システムの実施の形態の第1例につ
いて図7を参照して説明する。
【0040】図7の搬送システム54は、直線状に複数
の搬送装置54A、54B、54C、・・・を順次接続
してなり、各搬送装置54A、54B、54C、・・・
は、前記図1〜図4に示される搬送装置10の終端の固
定パレット36を、鉛直軸を中心として水平面内で回転
自在の回転パレット56としたものであり、又、可動パ
レット34のスリット部の向きは、各搬送装置54A、
54B、54C、・・・において、相互に順次反対向に
なるように配置したものである。
【0041】この搬送システム54においては、例えば
搬送装置54Aで搬送され、その終端の回転パレット5
6上に搬送物、例えばガラス基板42が載置された後、
回転パレット56が鉛直軸回りに水平面内で180°回
転して、次の搬送装置54Bにおける可動パレット34
と反対向きとし、この搬送装置54Bの可動パレット3
4にガラス基板42を移載できるようにしている。
【0042】このようにして、各搬送装置54A、54
B、54C、・・・の終端の回転パレット56が180
°回転することによって、順次ガラス基板42を搬送す
ることができる。
【0043】次に、図8に示される本発明の実施の形態
の第2例に係る搬送システム58について説明する。
【0044】この搬送システム58は、前記図7の搬送
装置54Aと同様の搬送装置58Aと、この搬送装置5
8Aの終端の回転パレット56の位置で、搬送装置58
Aの搬送方向と直交する方向に接続して配置された直交
搬送装置58Bとを備えて構成されている。
【0045】前記直交搬送装置58Bは、複数の横向き
可動パレット60を備え、この横向き可動パレット60
は、前記搬送装置10における可動パレット34と同様
の形状であって、且つ、そのスリット部が前記回転パレ
ット56が可動パレット34と同一方向に180°回転
したとき、これと平面視で隙間をもって噛み合うように
されている。
【0046】この横向き可動パレット60は、前記搬送
装置10における可動パレット34と同様に駆動される
ものであり、説明は省略する。なお、この直交搬送装置
58Bには、横向き可動パレット60からガラス基板4
2等を受け取る、前記固定パレット36のようなパレッ
トは使用されていない。従って、ガラス基板42は、載
置された横向き可動パレット60によりそのまま直交搬
送装置58Bの終端まで搬送される。
【0047】この搬送システム58においては、搬送装
置58Aによって搬送されてきた搬送物、例えばガラス
基板42が、終端の回転パレット56上に載置した状態
で、水平面内で180°回転してそのスリットの向きを
可動パレット34と同一方向にした後、横向き可動パレ
ット60によって、回転パレット56上のガラス基板4
2を持ち上げ搬送していく。
【0048】次に、図9に示される本発明の実施の形態
の第3例に係る搬送システム62について説明する。
【0049】この搬送システム62は、前記搬送システ
ム54における搬送装置54A、54B、54Cと同様
に、搬送装置64A、64B、64Cを直列に配置する
と共に、搬送装置64Bにおける水平移動ラインの途中
の固定パレットを回転パレット56とし、この回転パレ
ット56の位置から、前記図8に示される直交搬送装置
58Bと同様の構成の第1及び第2直交搬送装置66
A、66Bを設け、更に、第2直交搬送装置66Bの終
端に、前記搬送装置64Bと同様の並列搬送装置68を
設けたものである。
【0050】前記第1直交搬送装置66Aと第2直交搬
送装置66Bとの接続部には、これらの横向き可動パレ
ット60と反対向きの受け渡し用固定パレット70が配
置され、第1直交搬送装置66Aの横向き可動パレット
60から受け渡し用固定パレット70上にガラス基板4
2を移載した後、ここから、次の第2直交搬送装置66
Bにおける横向き可動パレット60がガラス基板42を
受け取って、並列搬送装置68の先端の回転パレット5
6に移載するようにされている。
【0051】回転パレット56に移載されたガラス基板
42は、該回転パレット56が図9の状態から180°
回転した後、並列搬送装置68の可動パレット34によ
って、前記搬送装置64A、64B、64Cにおけると
同様に搬送されていく。
【0052】この実施の形態の第3例に係る搬送システ
ム62は、搬送装置64Bの途中から第1、第2直交搬
送装置66A、66Bにより搬送ラインを分岐させ、並
列搬送装置68にガラス基板42を移載することができ
る。又、これらの移載にあたって、ガラス基板42に衝
撃を与えたり、滑らせたりすることがない。
【0053】又、各搬送装置64A、64B、64Cに
おいて、必要に応じて飛び越しができるのは、前記搬送
装置10におけると同様である。
【0054】次に、図10に示される本発明の実施の形
態の第4例に係る搬送システム72について説明する。
【0055】この搬送システム72は、各搬送装置にお
ける終端の固定パレットを上下動させて、ガラス基板4
2等の搬送物の搬送ライン中における高さを変えること
ができるようにしたものである。
【0056】これは、図10に示されるように、前記搬
送システム54における搬送装置54A、54B、・・
・と同様に直線状に配置された搬送装置74A、74
B、・・・における搬送ラインを、順次高くなるように
配置したものであり、搬送装置74Aにおける終端の固
定パレット76は、他の固定パレット36よりも高い位
置にまで上下動自在とされている。
【0057】この搬送システム72においては、搬送装
置74A、74B、・・・の各終端の固定パレット76
で搬送物たるガラス基板42の位置が順次高くされるの
で、所定数の搬送装置を接続することによって、目的の
高さにガラス基板42を搬送することができる。
【0058】なお、上記搬送装置10、50、54A、
54B、54C、58A、64A、64B、64C等に
おける移動部材14は、エンドレスベルト12によって
駆動されるものであるが、本発明はこれに限定されるも
のでなく、チェーン、ロープ、ワイヤ、シリンダ装置等
によって直線的に往復動させるものであればよい。但
し、エンドレスベルト12を用いた場合は、騒音やコス
トが少なく、又、小型軽量化できるという利点がある。
【0059】又、上記各搬送装置は、固定レールが上段
及び下段の2段構成とされているが、本発明はこれに限
定されるものでなく、3段以上であってもよい。この場
合、フレーム20に新たな固定レールを取り付けること
によって容易に構成することができる。更に、上記各移
動部材における上下動部材は各々独立して上下動される
が、これは、複数又は全部の上下動部材を同期して上下
動させるようにしてもよい。
【0060】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したので、簡
単な構造で、ガラス基板等の搬送物を衝突や滑りを生じ
ることなく、安全に搬送することができると共に、先行
する搬送物を容易に飛び越して、後行の搬送物を搬送す
ることができるという優れた効果を有する。
【0061】又、搬送システムにおいては、搬送物を、
移載ロボットを用いたりすることなく、且つ、滑りや衝
突を伴うことなく、安定して、搬送ラインの途中から枝
分かれして搬送することができるという優れた効果を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例に係る搬送装置の
要部を示す平面図
【図2】図1のII−II線に沿う拡大断面図
【図3】同搬送装置の上下動部材の下段固定レール走行
時の状態を示す図1のIII−III線視図
【図4】同上段固定レール走行時の状態を示す図3と同
様の側面図
【図5】同搬送装置における可動パレットと固定パレッ
トとの関係を示す斜視図
【図6】同実施の形態の第2例に係る搬送装置を示す略
示平面図
【図7】本発明の搬送システムの実施の形態の第1例を
示す略示平面図
【図8】同第2例を示す略示平面図
【図9】同第3例を示す略示平面図
【図10】同第4例を示す略示斜視図
【符号の説明】
10、50、54A、54B、54C、58A、64
A、64B、64C、74A、74B、74C…搬送装
置 12…エンドレスベルト 14…移動部材 18…上下動部材 20…フレーム 22…上段固定レール 24…下段固定レール 26…走行ローラ 26A…第2走行ローラ 28…貫通切欠 32…上下駆動手段 34…可動パレット 36、76…固定パレット 34A、36A…スリット部 34B、36B…櫛状支持部 42…ガラス基板 52…第2可動パレット 54、58、62…搬送システム 56…回転パレット 58B…直交搬送装置 60…横向き可動パレット 66A…第1直交搬送装置 66B…第2直交搬送装置 68…並列搬送装置 70…受け渡し用固定パレット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送り手段により、略水平の搬送方向に一定
    間隔で、移動自在に支持された少なくとも1個の移動部
    材と、この移動部材の各々に上下位置可変に支持された
    上下動部材と、前記搬送手段による前記移動部材の水平
    移動ラインの側方近傍位置で、各々が、前記水平移動ラ
    インと平行に、且つ、異なる高さで、フレームに取り付
    けられた少なくとも2段の固定レールと、前記上下動部
    材から前記固定レール側に突出して取り付けられるとと
    もに、前記固定レール上を走行自在の走行ロ−ラと、最
    下段よりも上段の前記固定レールに長手方向の複数箇所
    に間欠的に形成され、且つ、前記走行ロ−ラの上下方向
    移動を許容するための貫通切欠と、前記上下動部材に対
    して水平方向に相対移動可能、且つ、上下方向に係合し
    て設けられ、この上下動部材を、前記走行ロ−ラが、前
    記貫通切欠を通って前記複数の固定レールのうちいずれ
    かのレ−ル面に転接する位置に上下動させる上下駆動手
    段と、前記上下動部材の上端に片持状態で略水平方向に
    延在して設けられ、上面に搬送物を載置可能とされた可
    動パレットと、この可動パレットの上下移動ラインの側
    方近傍位置で、前記フレームに片持状態で取り付け固定
    され、その支持端部から前記上下移動ラインに交差する
    ように略水平方向に延在され、上面に搬送物を載置可能
    とされた固定パレットと、を有してなり、前記可動パレ
    ットは、平面視で、その外周端部から切り込まれた少な
    くとも1つのスリット部により水平方向に離間された複
    数の櫛状支持部を備えて構成され、前記固定パレット
    は、平面視で、前記可動パレットの複数の櫛状支持部及
    びスリット部と水平面内で隙間をもって噛み合い可能な
    少なくとも1つのスリット部及び複数の櫛状固定支持部
    を、前記可動パレットにおけると反対向きに備えた形状
    とされ、この固定パレットのスリット部を通って、前記
    可動パレットの櫛状支持部の上下方向移動が許容される
    ように配置したことを特徴とする搬送装置。
  2. 【請求項2】送り手段により、略水平の搬送方向に一定
    間隔で、移動自在に支持された少なくとも1個の移動部
    材と、この移動部材の各々に上下位置可変に支持された
    上下動部材と、前記搬送手段による前記移動部材の水平
    移動ラインの側方近傍位置で、各々が、前記水平移動ラ
    インと平行に、且つ、異なる高さで、フレームに取り付
    けられた少なくとも2段の固定レールと、前記上下動部
    材から前記固定レール側に突出して取り付けられるとと
    もに、前記固定レール上を走行自在の走行ロ−ラと、最
    下段よりも上段の前記固定レールに長手方向の複数箇所
    に間欠的に形成され、且つ、前記走行ロ−ラの上下方向
    移動を許容するための貫通切欠と、前記上下動部材に対
    して水平方向に相対移動可能、且つ、上下方向に係合し
    て設けられ、この上下動部材を、前記走行ロ−ラが、前
    記貫通切欠を通って前記複数の固定レールのうちいずれ
    かのレ−ル面に転接する位置に上下動させる上下駆動手
    段と、前記上下動部材の上端に片持状態で略水平方向に
    延在して設けられ、上面に搬送物を載置可能とされた可
    動パレットと、を1組として、2組を、平行に、且つ、
    一方の可動パレットと他方の可動パレットとが、前記走
    行ロ−ラが、前記貫通切欠を通って上下動されるとき、
    平面視で上下方向に重なる位置で対向するように配置さ
    れてなり、前記一方の可動パレットは、平面視で、その
    外周端部から切り込まれた少なくとも1つのスリット部
    により水平方向に離間された複数の櫛状支持部を備えて
    構成され、前記他方の可動パレットは、平面視で、前記
    可動パレットの複数の櫛状支持部及びスリット部と水平
    面内で隙間をもって噛み合い可能な少なくとも1つのス
    リット部及び複数の櫛状支持部を、前記可動パレットに
    おけると反対向きに備えた形状とされ、これら可動パレ
    ットが相互の隙間を通って上下方向移動が許容されるよ
    うに配置されたことを特徴とする搬送装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、前記送り手段
    は、前記移動部材を、前記固定レ−ルに沿って往復動自
    在に駆動するようにされた無端帯であることを特徴とす
    る搬送装置。
  4. 【請求項4】適宜数の移動部材を一組として備えた請求
    項1、2又は3のいずれかの搬送装置を、複数基、順次
    接続して配置したことを特徴とする搬送システム。
  5. 【請求項5】請求項1または2の複数基の搬送装置の、
    少なくとも1基の終端の固定パレットを、その支持端部
    を中心として水平面内で回転自在とすると共に、この搬
    送装置の搬送方向に対して交差する搬送方向の交差搬送
    装置を、前記水平面内で回転自在の固定パレットに接続
    して配置したことを特徴とする搬送システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011195262A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Miyakoshi Printing Machinery Co Ltd 集積シートの搬送装置
JP2012236626A (ja) * 2011-05-11 2012-12-06 Toyo Jidoki Co Ltd 袋詰め包装機における袋底支持方法及び装置
CN108928619A (zh) * 2018-09-19 2018-12-04 苏州精濑光电有限公司 一种天桥输送装置

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