JP2000253094A - シリアル通信方法及びシリアル通信装置 - Google Patents

シリアル通信方法及びシリアル通信装置

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JP2000253094A JP11048221A JP4822199A JP2000253094A JP 2000253094 A JP2000253094 A JP 2000253094A JP 11048221 A JP11048221 A JP 11048221A JP 4822199 A JP4822199 A JP 4822199A JP 2000253094 A JP2000253094 A JP 2000253094A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コマンドに対応する処理に時間を要する場合に
も通信速度を向上させる。 【解決手段】第1,第2のマイコン10,20はマスタ
/スレーブの関係にあり、周知のCPU、ROM、RA
Mの他、通信制御部及びシリアル通信ブロック等の構成
を各々有する。第2のマイコン20には、第1のマイコ
ン10から一定周期でシリアル通信クロック(SCL
K)が連続送信される。各マイコンのシリアル通信ブロ
ック17,29は、切替可能な一対のシフトレジスタを
有する。そして、通信制御部16,28は、相手側のマ
イコンから送信される信号(SRXD)を所定クロック
数分読み取り、次の所定クロック数の間に、前記読み取
った信号(SRXD)中の処理コマンドに従って処理を
行い、更にその次の所定クロック数の間に、前記処理コ
マンドに対応した処理結果(STXD)を相手側のマイ
コンに送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両用エン
ジンの電子制御装置(エンジンECU)におけるシリア
ル通信技術に係り、複数のマイクロコンピュータ(マイ
コン)間でシリアル通信を行うシリアル通信方法及びシ
リアル通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術として、特開平9−2
82265号公報の装置が知られており、同公報の装置
はマスタ/スレーブの関係を有する2つのマイコン間で
双方向にデータ(メッセージ)をシリアル通信するもの
として構成されている。例えば、マスタ側マイコンは点
火時期制御や燃料噴射制御等、主要なエンジン制御を司
り、スレーブ側マイコンはエンジン制御に必要な各種セ
ンサによるセンシングデータのA/D変換、負荷演算や
その他補助的な制御を行う。ここで、同公報の装置にあ
ってはシリアル通信クロックに同期してメッセージが送
信され、マイコン間で授受されるメッセージには、例え
ばA/D変換やRAM読み出しのデータの他に、それら
各処理の要求コマンドが含まれる。
【0003】実際のデータ通信に際しては、クロックの
最初の立ち下がりに同期して処理完了信号(同公報図6
のEOCT信号)がひとまず論理ハイレベルに立ち上げ
られると共に、各マイコンのシフトレジスタに各々セッ
トされているメッセージが交換される。そして、1セッ
ト分のメッセージ交換が終了すると、クロックが一旦停
止され、それに伴い処理完了信号(EOCT)が論理ロ
ーレベルに立ち下げられる。その後、スレーブ側マイコ
ンは、マスタ側マイコンから受信したメッセージ内の要
求コマンドに従いA/D変換、RAMデータ読み出し
等、所定の処理を実行し、その処理が終了した時点で処
理完了信号(EOCT)を再び論理ハイレベルに立ち上
げる。マスタ側マイコンは、処理完了信号が論理ハイレ
ベルに立ち上げられたことによりデータ送信の準備がで
きた旨を判断し、クロックを再起動させて次のメッセー
ジをスレーブ側マイコンへ送信する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開平
9−282265号公報の装置では、スレーブ側マイコ
ンが要求コマンドに応じた所定の処理を実行している間
(同公報の図6で言えば、EOCT=Lの間)、クロッ
クが停止して通信が中断される。特に、マスタ側マイコ
ンからの要求がA/D変換である場合など、スレーブ側
マイコンでの処理時間を要する場合には通信停止の時間
が長くなる。従って、通信している時間に比べて通信が
停止している時間が大きくなり、通信速度を向上させる
ことが困難となる。またかかる装置では、スレーブ応答
用通信線(EOCT線)が不可欠となり、構成の簡素化
を図る上で不都合であった。
【0005】上記装置に対し、スレーブ応答用通信線
(EOCT線)を用いず、一定時間の経過後に次のメッ
セージ(コマンド及びデータ)を送信する方法も考えら
れる。すなわち、スレーブ側マイコンでは、クロックに
同期してメッセージを受信した後、要求コマンドに従っ
て所定の処理(A/D変換やRAM書き込みの処理)を
行い、更にその後、当該スレーブ側マイコンの処理が確
実に終了する一定時間(例えば40μs)毎に次のメッ
セージを受信する。ここで、スレーブ側マイコンの処理
が終了しようと終了しまいと、マスタ側マイコンは一定
時間40μs毎に次のメッセージを送信する。なお、ス
レーブ側マイコンでの処理が正しく終了したかどうか
は、送信されてきたメッセージ内の識別ビットから判断
される。
【0006】しかしこの場合、スレーブ応答用通信線
(EOCT線)は不要となるものの、スレーブ側マイコ
ンでの処理が確実に終了する一定時間(40μs)を待
ってから次のメッセージを送信する必要があるため、特
開平9−282265号公報の装置よりも更に通信時間
が長くなるという問題があった。
【0007】また既存の通信方法として、特開平9−2
82265号公報とは異なり、全てのメッセージの送信
が終了するまでクロックを停止させないものもあるが、
マスタ側マイコンからの要求コマンドがRAMデータの
読み出しや書き込みの他、A/D変換等、処理時間を要
するものを含む場合、スレーブ側マイコンでの処理時間
を要し、実質上、適用が不可能となる。
【0008】因みに、他の従来技術として特許第271
9734号公報のシリアル通信装置では、マスタ側及び
スレーブ側の間にクロック、マスタデータ及びスレーブ
データ用の各通信線と、同期初期化要求及びスレーブ応
答用の各制御線とを設けている。そして、マスタ側装置
は、マスタデータの送信開始時又はスレーブデータ受信
開始時に同期初期化要求を送信し、他方、スレーブ側装
置は、マスタデータの受信後とスレーブデータ送信前に
スレーブ応答を送信する。ところが、かかる装置におい
ても、コマンドの実施に際して通信が中断される、スレ
ーブ応答用通信線を要する、といった問題があった。
【0009】本発明は、上記問題に着目してなされたも
のであって、第1の目的は、コマンドに対応する処理に
時間を要する場合にも通信速度を向上させることができ
るシリアル通信方法及びシリアル通信装置を提供するこ
とである。また第2の目的は、構成の簡素化を図ること
ができるシリアル通信装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のシリアル通信方
法及びシリアル通信装置では、一定周期で連続送信され
るシリアル通信クロックに同期して、相手側のマイクロ
コンピュータからの処理コマンドを受信すると共に該処
理コマンドに対応した処理結果を送信することを前提と
する。
【0011】請求項1に記載の発明ではその特徴とし
て、相手側のマイクロコンピュータから送信される信号
を所定クロック数分読み取り、次の所定クロック数の間
に、前記読み取った信号中の処理コマンドに従って処理
を行い、更にその次の所定クロック数の間に、前記処理
コマンドに対応した処理結果を相手側のマイクロコンピ
ュータに送信する。
【0012】上記発明によれば、所定クロック数分を1
セットとする通信データは、一定周期で連続送信される
シリアル通信クロックに同期して途切れることなく送信
される。このとき、所定クロック数毎の任意の一期間で
は、所定クロック数分のデータが相手側のマイクロコン
ピュータから受信される他、前回受信したコマンドに対
応した処理結果がセットされると共に、その時のデータ
受信と引き替えに、前々回受信したコマンドの処理結果
が送信されることとなる。すなわち、データの送受信と
コマンドの実施とが同時進行され、こうした動作が通信
中に繰り返される。従って、処理コマンドに対応する処
理が例えばA/D変換であり、その処理に時間を要する
場合であってもコマンド毎に通信が中断されることはな
く、通信速度を向上させることができる。この場合、同
一の通信時間で比較すると、従来の通信方法よりも大量
のデータ転送が可能となる。
【0013】請求項2に記載の発明では、切り替え可能
な一対のレジスタと、所定クロック数毎に前記レジスタ
の通信/非通信の状態を交互に切り替える切替手段と、
一方のレジスタでシリアル通信が行われる時、他方のレ
ジスタを使い、前回受信した処理コマンドに従って処理
を行いその処理結果をセットする通信制御手段と、を備
える。
【0014】本発明によれば、レジスタの一方のみを使
ってデータ通信が行われ、それと同時に、データ通信を
行っていない他方のレジスタでは、前回受信した処理コ
マンドに従って処理が行われると共にその処理結果がセ
ットされる。そして、所定クロック数後にレジスタが切
り替えられると、それまで通信を行っていたレジスタで
はコマンドの実施に伴う処理結果がセットされると共
に、他方のレジスタでは、切り替え前にセットされた処
理結果が相手側のマイクロコンピュータへ送信される。
なお、このデータ送信と引き替えに、所定クロック数分
の新たなデータが受信される。
【0015】こうして一対のレジスタを交互に使い通信
を行うことで、受信直後の処理コマンドを一時的に退避
させ、その退避先で所定の処理を行わせることができ
る。従って、処理コマンドに対応する処理が例えばA/
D変換であり、その処理に時間を要する場合であっても
コマンド毎に通信が中断されることはなく、通信速度を
向上させることができる。また更に、所定クロック数分
の通信毎に通信準備が完了したかどうかをチェックする
必要がないため、スレーブ応答用通信線(例えば特開平
9−282265号公報のEOCT線)が削除でき、構
成の簡素化を図ることができる。
【0016】また、請求項3に記載の発明では、相手側
のマイクロコンピュータとの間で通信データを送受信す
るための第1のレジスタと、該第1のレジスタの通信デ
ータを一時的に格納するための第2のレジスタと、第1
のレジスタにて所定クロック数分のデータを受信する
と、当該データを第2のレジスタに読み出し且つその中
の処理コマンドに対応した処理結果を第2のレジスタに
セットし、所定クロック数が経過した時点で、前記処理
結果を第1のレジスタに書き込むと共に、次の受信デー
タを第2のレジスタに読み出す通信制御手段と、を備え
る。
【0017】本発明によれば、第2のレジスタでは、所
定クロック数分の受信データを読み出すと、該データ中
における処理コマンドに従って処理が行われると共に、
その処理結果がセットされる。そして、所定クロック数
が経過した時点で、前記処理結果が第1のレジスタに書
き込まれると共に、次の受信データが第2のレジスタに
読み出される。その後、前記処理結果が第1のレジスタ
から相手側のマイクロコンピュータへ送信され、このデ
ータ送信と引き替えに、所定クロック数分の新たなデー
タが第1のレジスタで受信される。
【0018】こうして通信専用の第1のレジスタと処理
専用の第2のレジスタとを使い通信を行うことで、受信
直後の処理コマンドを一時的に退避させ、その退避先で
所定の処理を行わせることができる。従って、処理コマ
ンドに対応する処理が例えばA/D変換であり、その処
理に時間を要する場合であってもコマンド毎に通信が中
断されることはなく、通信速度を向上させることができ
る。また更に、所定クロック数分の通信毎に通信準備が
完了したかどうかをチェックする必要がないため、スレ
ーブ応答用通信線(例えば特開平9−282265号公
報のEOCT線)が削除でき、構成の簡素化を図ること
ができる。
【0019】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の発明において、前記第2のレジスタは、所定クロッ
ク数分のデータをそれぞれ格納可能な一対のレジスタか
らなり、前記通信制御手段は、第1のレジスタにて受信
した所定クロック数分のデータを一方の第2のレジスタ
に読み出し、該読み出した処理コマンドの実施後、処理
結果を他方の第2のレジスタにセットする。
【0020】つまり、第1のレジスタでの所定クロック
数分のデータ受信が完了したタイミングでは、 ・第1のレジスタの受信データを第2のレジスタに読み
出す。 ・第2のレジスタの処理結果を第1のレジスタに書き込
む。 といった各処理を行うが、上記の如く一対の第2のレジ
スタを用いることで、それら各処理を効率良く行うこと
ができる。
【0021】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の発明において、前記第1のレジスタは、所定クロッ
ク数分のデータを受信するための受信部と、同じく所定
クロック数分のデータを送信するための送信部とを持
つ。
【0022】上記構成によれば、第1のレジスタが受信
部と送信部とを各々持つことで、第1のレジスタでのデ
ータ受信後には、受信部の受信データが第2のレジスタ
に読み出され、それと同時に、第2のレジスタの処理結
果が送信部に書き込まれる。つまり、これらデータ読み
出し/書き込みの処理を同時に行うことができ、その処
理時間が短縮される。従って、シリアル通信の更なる高
速化が可能となる。
【0023】請求項6に記載の発明では、請求項2〜5
の何れかに記載の発明において、所定周期で通信同期の
ための通信同期初期化信号を受信する。本構成によれ
ば、ノイズ等に起因してクロックのずれが発生しても、
通信同期初期化信号を定期的に受信することでその不都
合な状態が解消される。すなわち、通信の同期化が改め
てなされ、適正なるシリアル通信が継続できる。
【0024】請求項7に記載の発明では、請求項2〜6
の何れかに記載の発明において、連続A/D変換要求の
コマンドを受信した時、通信とは独立して該連続A/D
変換を行ってその結果を順次メモリに記憶し、その間に
相手側の他のコマンドを実行し、連続A/D変換の終了
後、A/D結果取り込みのコマンドを受信すると、前記
A/D変換の結果を送信する。
【0025】本構成によれば、連続A/D変換の要求に
伴い該A/D変換に長い時間を要する場合にも、それに
より通信が中断されることはなく、そのA/D変換時間
を利用して相手側の他のコマンドが実施される。連続A
/D変換の結果はメモリに一旦記憶された後、取り込み
コマンドに従い相手側に送信される。従って、通信の効
率化並びに迅速化が実現できる。
【0026】請求項8に記載の発明では、請求項2〜7
の何れかに記載の発明において、受信したコマンドが定
義されていない不当コマンドであれば、それ以降の通信
を強制停止させるべく停止信号を出力する。この場合、
クロックずれ等に起因して不正な通信が行われ誤った処
理が実施される、といった不具合が未然に防止できる。
【0027】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、この
発明のシリアル通信方法及びシリアル通信装置を具体化
した一実施の形態を図面に従って説明する。
【0028】第1の実施の形態では、各種のエンジン制
御を司る車両用電子制御ユニット(エンジンECU)に
あってマスタ/スレーブの関係にある2つのマイコンを
備える。そして、同ECUでは、両マイコン間を接続す
る各種通信線を介してシリアル通信が行われる。先ずは
図1を参照して、同実施の形態の装置が適用されるエン
ジンECUについてその全体の構成を説明する。
【0029】本通信システムにおいて、第1のマイコン
10は、図示しないエンジンの燃料噴射量制御や点火時
期制御を行うマイコンであり、本シリアル通信の主導権
を握るマスタ側マイコンとしての役割を担う。また、第
2のマイコン20は、エンジンに取り付けられた各種セ
ンサ(図示略)からそれらセンシングデータを取り込む
と共に、例えばノック制御や負荷制御等の補助的な制御
を主に実行するマイコンであり、スレーブ側マイコンと
しての役割を担う。第2のマイコン20には、空気流量
や水温等、各種センシングデータのA/D変換を行うA
/D変換器が内蔵されており、当該第2のマイコン20
は第1のマイコン10からの要求に従いA/D変換を実
施する。
【0030】なお因みに、例えば第2のマイコン20に
よるノック制御の実施に際しては、車種毎に設定される
仕様別データが第1のマイコン10から第2のマイコン
20に送信され、この送信された仕様別データに基づき
ノック制御が実施される。つまり、本実施の形態のエン
ジンECUでは、車種毎の仕様変更に関係なく第2のマ
イコン20が共通化されるようになっている。
【0031】第1のマイコン10は、制御量としての燃
料噴射量や点火時期等を演算するCPU11、プログラ
ムメモリとして用いられるROM12、データメモリと
して用いられるRAM13、点火信号や燃料噴射信号な
どを出力する出力バッファ14をはじめ、クロック発生
回路15、通信制御部16及びシリアル通信ブロック1
7を備える。これらCPU11、ROM12、RAM1
3、出力バッファ14及び通信制御部16は、共通のバ
スB1を介して接続されている。
【0032】クロック発生回路15は、所定の周波数で
シリアル通信用のシフトクロックSCLKを発生する発
振子151と、通信制御部16によりオン/オフされる
スイッチ152とを備える。通信制御部16は、CPU
11によって起動されることによりシリアル通信ブロッ
ク17を操作し、ROM12やRAM13に格納されて
いるデータを第2のマイコン20に転送したり、同第2
のマイコン20から必要なデータを取り込む部分であ
る。
【0033】シリアル通信ブロック17は、スイッチS
W1,SW2により切替可能な一対のシフトレジスタ1
7a,17bを備える。スイッチSW1,SW2は通信
制御部16により切替操作され、16クロック分のカウ
ント毎に図のc側又はd側に切り替えられる。シフトレ
ジスタ17a,17bは、一方がシリアル通信中、他方
では前回受信したメッセージが解析されるものである
が、その詳細は後述する。
【0034】一方、第2のマイコン20は、ノック制御
や負荷制御にかかる制御量を演算するCPU21、プロ
グラムメモリとして用いられるROM22、データメモ
リとして用いられるRAM23をはじめ、A/D変換器
24、マルチプレクサ25、入力バッファ26、出力バ
ッファ27、通信制御部28及びシリアル通信ブロック
29を備える。これらCPU21、ROM22、RAM
23、A/D変換器24、入力バッファ26、出力バッ
ファ27及び通信制御部28は、共通のバスB2を介し
て接続されている。
【0035】ここで、空気流量や水温など、各種アナロ
グ信号はアナログマルチプレクサ25に一旦取り込ま
れ、上記CPU21或いは通信制御部28によってA/
D変換チャネルとして指定されたチャネルに対応する信
号だけが該マルチプレクサ25により選択されて、A/
D変換器24によりアナログ/デジタル変換される。ま
た、入力バッファ26は、A/C(エアコン)スイッチ
の状態やニュートラルスイッチの状態等を示す入力を一
時格納し、出力バッファ27は、O2 センサヒータに対
するオン/オフ指令やウォーニングランプに対するオン
/オフ指令等の出力を一時格納する。すなわち、各バッ
ファ26,27は、PBポート(入出力ポート)の状態
を一時的に格納する。
【0036】通信制御部28は、第1のマイコン10側
の通信制御部16から受信される要求コマンドに基づ
き、A/D変換器24を起動してA/D変換処理やその
処理結果の返信、並びにRAM23へのデータ書き込み
やRAM23からのデータ読み出しにかかるメモリアク
セス等を行う部分である。すなわち、通信制御部28
は、シフトクロックに基づくいわゆるハンドシェイクで
のシリアルデータ交換に際し、その受信されたメッセー
ジ中の要求コマンドを解析してA/D変換器24やRA
M23に対するアクセスを実行する。
【0037】シリアル通信ブロック29は、前記シリア
ル通信ブロック17と同様の構成を持つ。すなわち、ス
イッチSW3,SW4により切替可能な一対のシフトレ
ジスタ29a,29bを備える。スイッチSW3,SW
4は通信制御部28により切替操作され、16クロック
分のカウント毎に図のa側又はb側に切り替えられる。
シフトレジスタ29a,29bは、一方がシリアル通信
中、他方では前回受信したメッセージが解析されるもの
であるが、その詳細は後述する。
【0038】第1,第2のマイコン10,20間は、シ
フトクロックSCLKを送信するためのクロック線や、
その他、通信同期初期化信号IORESB,マスタ信号
SRXD,スレーブ信号STXD用の各種通信線を介し
て接続されている。ここで、通信制御部16,28には
クロック発生回路15からシフトクロックSCLKが送
信され、通信制御部16から通信制御部28に向けては
通信同期初期化信号IORESBが送信される。通信途
中においてはシフトクロックSCLKは停止されること
なく、一定周期で連続的に送信される。通信同期初期化
信号IORESBは、所定周期(例えば4ms毎)に送
信される。
【0039】シリアル通信ブロック17,29の各シフ
トレジスタは、図示の態様でループ状に接続されてお
り、シフトクロックSCLKに基づいて互いのデータが
交換されるようになる。このとき、シリアル通信ブロッ
ク17からシリアル通信ブロック29に向けてはマスタ
信号SRXDが送信され、逆のシリアル通信ブロック2
9からシリアル通信ブロック17に向けてはそのマスタ
信号SRXDに応答するスレーブ信号STXDが送信さ
れる。
【0040】すなわちこれらシフトレジスタでは、シフ
トクロックSCLKの1クロック毎に例えば、 ・シフトレジスタ17aのMSBがシフトレジスタ29
aのLSBに転送される。 ・シフトレジスタ29aのMSBがシフトレジスタ17
aのLSBに転送される。 といったシフト動作が同時に実行され、ここでの例の場
合、シフトクロックSCLKが16クロック出力される
ことで、それら各シフトレジスタ17a,29aにセッ
トされている16ビット分の信号(メッセージ)が全て
交換されるようになる。
【0041】通信制御部16において、シリアル通信ブ
ロック17のシフトレジスタ17a,17bにセットす
る16ビットのマスタ信号SRXDには、授受の対象と
なる通常1バイト(8ビット)からなるデータの他に、 (A)A/D変換要求コマンド (B)RAM23へのデータ書き込み要求コマンド (C)RAM23からのデータ読み出し要求コマンド 等のコマンドが含まれる。
【0042】以下に、同システムにおいて実行されるデ
ータ通信の具体例について、上記各コマンドによる要求
内容との対応のもとに順次列記する。また併せて、図2
を参照し、上記(A)〜(C)の各要求に際して第1の
マイコン10(マスタ側マイコン)のシフトレジスタ1
7a,17bにセットされるシリアルデータのデータ構
造、並びに第2のマイコン20(スレーブ側マイコン)
のシフトレジスタ29a,29bにセットされるシリア
ルデータのデータ構造を説明する。
【0043】(A)A/D変換要求 第1のマイコン10自身は、先の図1に示されるように
A/D変換器を持たない。このため、前述した燃料噴射
量制御や点火時期制御に際して、例えば冷却水温等につ
いてのセンシングデータを取り込む必要が生じた場合に
は、第2のマイコン20に対してA/D変換要求を発
し、前記A/D変換器24を通じてA/D変換処理され
た結果を転送してもらうこととなる。
【0044】こうしたA/D変換要求に際し、第1のマ
イコン10から第2のマイコン20へは図2(a)に示
されるように、 ・A/D変換コマンド、 ・A/D変換の指定チャネル、 ・ダミーデータ、 といったデータ構造にて16ビットからなるマスタ信号
SRXDが送信される。
【0045】一方、上記信号SRXDを受信した第2の
マイコン20からは図2(b)に示されるように、 ・指定されたA/D変換チャネル、 ・当該A/D変換が正常終了したか否かを示す識別ビッ
トF、 ・A/D変換結果、 といったデータ構造にて、これも16ビットからなるス
レーブ信号STXDが返信される。
【0046】(B)RAM23へのデータ書き込み要求 第1のマイコン10から第2のマイコン20のRAM2
3に対して書き込み要求されるデータとしては、例え
ば、 ・ノック判定補正値のマップデータ、 ・フェイル判定レベルのマップデータ、 ・ゲート区間のマップデータ、 等からなるノック制御用のデータがあり、同制御データ
は第1のマイコン10のROM12に予め登録されてい
る。
【0047】同データ書き込み要求に際し、第1のマイ
コン10から第2のマイコン20へは図2(c)に示さ
れるように、 ・RAM書き込みコマンド、 ・RAM23内の書き込みアドレス、 ・各マップデータ等の書き込みデータ、 といったデータ構造にて16ビットからなるマスタ信号
SRXDが送信される。
【0048】一方、上記信号SRXDを受信した第2の
マイコン20からは図2(d)に示されるように、 ・RAM書き込みコマンド、 ・RAM23内の書き込みアドレス、 ・当該データ書き込みが正常終了したか否かを示す識別
ビットF、 ・ダミーデータ といったデータ構造にて、これも16ビットからなるス
レーブ信号STXDが返信される。
【0049】(C)RAM23からのデータ読み出し要
求 第1のマイコン10が第2のマイコン20のRAM23
から読み出し要求するデータとしては、同第2のマイコ
ン20による例えば負荷状態等についての演算値があ
る。
【0050】同データ読み出し要求に際し、第1のマイ
コン10から第2のマイコン20へは図2(e)に示さ
れるように、 ・RAM読み出しコマンド、 ・RAM23内の読み出しアドレス、 ・ダミーデータ、 といったデータ構造にて16ビットからなるマスタ信号
SRXDが送信される。
【0051】一方、上記信号SRXDを受信した第2の
マイコン20からは図2(f)に示されるように、 ・RAM読み出しコマンド、 ・RAM23内の読み出しアドレス、 ・当該データ読み出しが正常終了したか否かを示す識別
ビットF、 ・RAM23からの指定された読み出しデータ、 といったデータ構造にて、これも16ビットからなるス
レーブ信号STXDが返信される。
【0052】上記(A),(B),(C)以外の要求を
第2のマイコン20が受信した場合、不当コマンドと処
理され、第2のマイコン20からは図2(g)に示され
るように、 ・要求コマンド、 ・要求アドレス、 ・不当コマンドとして処理されたことを示す識別ビット
F、 ・ダミーデータ、 といったデータ構造にて、これも16ビットからなるス
レーブ信号STXDが返信される(但しこのとき、識別
ビットF=0である)。
【0053】図3は、第1のマイコン10の通信用RA
Mについてその構造を模式的に示す図である。図3
(a)に示されるように、送信用データを格納するRA
Mは、各16ビットのm〜m+kまでの複数の領域(ブ
ロック)を有する。また、図3(b)に示されるよう
に、受信用データを格納するRAMは、各16ビットの
n〜n+kまでの複数の領域(ブロック)を有する。
【0054】ところで、本実施の形態における装置で
は、既述の通りシフトクロックSCLKが通信途中に停
止されることなく、一定周期で連続的に送信される。そ
して、A/D変換など、コマンドに対応する処理に時間
を要する場合にも、次のコマンド受信中に前回のコマン
ドに従って処理を行い、更にその次のコマンド受信時に
全二重方式にて通信を行うことで、シフトクロックSC
LKを止めることなく通信を行うこととしている。
【0055】上記装置の実現として、シリアル通信ブロ
ック17,29内の各々2つのシフトレジスタのうち、
一方を「送信用レジスタ」、他方を「処理用レジスタ」
として用い、それら送信用及び処理用のレジスタを所定
クロック毎に交互に切り替えることとする。この場合、
送信用レジスタ側にて16ビット分の信号(メッセー
ジ)を全て交換した後、通信を止めることなくそれに引
き続いて前記要求コマンドに応じたA/D変換等の処理
を実施すべく、受信し終わった16クロック分の信号を
処理用レジスタ側に退避させる。
【0056】すなわち、送信用レジスタとしての一方の
シフトレジスタでシリアル通信が行われる際、それと同
時に、処理用レジスタとしての他方のシフトレジスタで
は前回受信したコマンドが解析され、そのコマンドに従
った所定の処理が行われる。そして、その処理結果が当
該処理用レジスタにセットされ、送信用レジスタでの1
6クロック分のシリアル通信が終了するのを待った後、
それまでの処理用レジスタが送信用に切り替えられて該
送信用レジスタから前記セットされた処理結果が送信さ
れる。また、16クロック分のデータを受信したレジス
タがその受信後に処理用レジスタに切り替えられること
で、受信し終えたコマンド等のデータが非通信状態のレ
ジスタに一旦退避される。従って、コマンド毎にデータ
通信が途切れることはない。
【0057】上述したデータ構造を持つ各信号が第1,
第2のマイコン10,20間で授受される際、図4に示
されるように、例えば周波数1MHzで連続送信される
シフトクロックSCLKに同期して、同クロックSCL
Kの16クロック分を1セットとしてデータ部分及びコ
マンド部分からなる信号が送信される。このとき、第1
のマイコン10から第2のマイコン20へは、16μs
間に16ビットのマスタ信号SRXDが送信される。
【0058】図5は、第2のマイコン20側の動作を主
として、各マイコン10,20で上記データ構造を持つ
各信号が授受されるデータ転送態様を示したタイムチャ
ートであり、この図5を併せ参照して、シリアル通信の
概要を説明する。なお、図5では、通信初期においてA
/D変換データがシリアル通信され、その後、RAMデ
ータやPBポートデータがシリアル通信されるようにな
っている。
【0059】通信開始当初において、第1のマイコン1
0は、通信同期初期化信号IORESBを一時的に論理
ローレベルとし(時刻t1)、それに伴いシリアル通信
ブロック等のレジスタが初期化される。このとき、シリ
アル通信ブロック29内のシフトレジスタ29a,29
bには初期値(例えば00・・・0)が代入される。ま
た、シフトレジスタ29a,29bのMSB,LSB側
のスイッチSW3,SW4は何れもa側に接続されてお
り、この初期状態ではシフトレジスタ29aが送信用レ
ジスタとなり、シフトレジスタ29bが処理用レジスタ
となる。
【0060】時刻t2以降、1MHzのシフトクロック
SCLKが発信され、第1のマイコン10は、コマンド
及びデータからなるマスタ信号SRXD(図の「AD要
求1」)をシフトクロックSCLKに同期させて送信す
る。すなわち、このA/D変換要求に際し、前記図2
(a)に示したデータ構造のマスタ信号SRXDが第2
のマイコン20に送信される。このとき、同クロックS
CLKの16クロック出力に基づき、第1のマイコン1
0からの送信データとシフトレジスタ29a内のデータ
とが交換される。その結果、シフトレジスタ29aにお
いては、A/D変換要求コマンドをはじめ、A/D変換
の指定チャネルが受信される。
【0061】16クロック分のデータ送受信が完了する
と(時刻t3)、スイッチSW3,SW4がb側に切り
替えられ、それまでとは逆に、シフトレジスタ29aが
処理用レジスタとなり、シフトレジスタ29bが送信用
レジスタとなる。
【0062】時刻t3以降、第1のマイコン10は、シ
フトクロックSCLKを停止させることなく、前記同
様、図2(a)に示したデータ構造のマスタ信号SRX
D(図の「AD要求2」)を同クロックSCLKに同期
させて送信する。その結果、シフトレジスタ29bにお
いては、A/D変換要求コマンドをはじめ、A/D変換
の指定チャネルが受信される。
【0063】時刻t3〜t4の「AD要求2」の受信と
同時に、第2のマイコン20は、前記シフトレジスタ2
9aに受信した処理コマンドを解析してその処理コマン
ドに応じた所定の処理(ここではA/D変換処理)を行
う。すなわち、A/D変換器24を起動してその指定さ
れたチャネルのA/D変換を行わせ、その結果を取り込
むなど、同要求に応ずるべく所定の処理を実行した後、
前記図2(b)に示したデータ構造のスレーブ信号ST
XDを処理用レジスタ(シフトレジスタ29a)にセッ
トする。そして、送信用レジスタ(シフトレジスタ29
b)の通信終了を待つ。なおスレーブ信号STXDに
は、コマンドが正しかったか、処理が正しく終了したか
等の判定結果を示す識別ビットFも併せてセットされ
る。
【0064】16クロック分のデータ送受信が完了する
と(時刻t4)、スイッチSW3,SW4が再びa側に
切り替えられ、シフトレジスタ29aが送信用レジスタ
に戻り、シフトレジスタ29bが処理用レジスタに戻
る。
【0065】時刻t4〜t5でもやはり、第1のマイコ
ン10は、シフトクロックSCLKを停止させることな
く、前記同様、図2(a)に示したデータ構造のマスタ
信号SRXD(図の「AD要求3」)を同クロックSC
LKに同期させて送信する。このとき、第2のマイコン
20は、A/D変換要求コマンドをはじめ、A/D変換
の指定チャネル等をシフトレジスタ29aで受信すると
共に、それと引き替えに、当該レジスタ29aに既にセ
ットされているスレーブ信号STXDを第1のマイコン
10に送信する。このとき、前記「AD要求1」に応答
したA/D変換結果をはじめ、A/D変換チャネル、識
別ビットFが第1のマイコン10に送信される。
【0066】第1のマイコン10では、その時の送信用
レジスタであるシフトレジスタ17aでスレーブ信号S
TXDを受信した後(時刻t5後)、前記図1のスイッ
チSW1,SW2の操作によりシフトレジスタ17aを
処理用レジスタに切り替え、当該処理用レジスタ内のデ
ータ(上記A/D変換結果)を自身の通信用RAMに格
納する。
【0067】以後は、通信の終了に伴い第1のマイコン
10からのシフトクロックSCLKが停止するまで、上
記に準じた処理が繰り返し実行される。要するに、例え
ば「AD要求1」に基づくデータ通信に着目すると、最
初の16クロック(時刻t2〜t3)で第1のマイコン
10からの要求コマンドが読み取られ、次の16クロッ
ク(時刻t3〜t4)でそのコマンドに応じた処理が行
われ、更にその次の16クロック(時刻t4〜t5)で
前記コマンドに対応した処理結果が第1のマイコン10
に返信されることとなる。
【0068】因みに図6において、例えば時刻t11〜
t12,t12〜t13では、RAM書き込み要求コマ
ンドを含む、前記図2(c)に示したデータ構造のマス
タ信号SRXDが、スイッチSW3,SW4の状態に応
じてシフトレジスタ29a,29bに交互に送信され
る。そして、時刻t12〜t13では、その直前の時刻
t11〜t12で受信したSRXD信号中のRAM書き
込み要求コマンドに応答してRAM書き込み処理が実行
されると共に、前記図2(d)に示したデータ構造のス
レーブ信号STXDがその時の処理用レジスタにセット
される。また、その次の時刻t13〜t14では、第1
のマイコン10からの新たな送信データと引き替えに、
RAM書き込みの処理結果を含むスレーブ信号STXD
が第1のマイコン10に送信される。
【0069】一連の通信処理を終えると最後に、第1の
マイコン10から2つのダミーデータが送信されてく
る。従って、第2のマイコン20は、そのダミーデータ
と引き替えに、シフトレジスタ29a,29bの最後の
処理データを第1のマイコン10へ送信する。
【0070】通信同期初期化信号IORESBは、各マ
イコン10,20の通信の同期化を定期的に行う目的
で、例えば4ms毎に論理ローレベルに操作される。こ
れにより、基準タイミングがその都度調整され、ノイズ
等に起因するクロック信号のずれが解消される。
【0071】次に、第1,第2のマイコン10,20を
通じて実行される通信処理の詳細な内容を図6〜図9の
フローチャートを参照しながら説明する(但し、実際に
はこれと同等の処理がハードウェアによる論理演算によ
って実現される)。
【0072】図6は、各通信制御部16,28を通じて
実行されるクロックエッジ割込み処理を示すフローチャ
ートである。図6の処理では、シフトクロックSCLK
の状態に基づいて相手側のマイコンからの受信メッセー
ジの有無を常時監視しており、受信メッセージの到来が
あると、これに含まれるコマンドを解析し、該解析した
コマンドの内容に従い上述した各要求に応じた処理を実
行する。
【0073】詳細には、先ずステップ101において、
今回の割込みがシフトクロックSCLKの立ち下がりエ
ッジであるか否かを判別し、YESであればステップ1
02に進み、送信用レジスタのMSBデータを送信用端
子より送信する。その後、本処理を一旦終了する。
【0074】ステップ101がNOであればステップ1
03に進み、今回の割込みがシフトクロックSCLKの
立ち上がりエッジであるか否かを判別する。そして、ス
テップ103がYESであればステップ104に進み、
送信用レジスタを上位ビット側(図1の左側)へシフト
させる。その後、ステップ105では、相手側のマイコ
ンから受信したデータを送信用レジスタのLSBにセッ
トし、続くステップ106では、その時のクロックカウ
ンタを「1」デクリメントする。
【0075】ステップ107では、クロックカウンタが
「0」であるか否かを判別し、NOであればそのまま本
処理を終了する。つまり、カウンタ≠0の場合、上述し
た通り、 ・送信用レジスタのMSBデータを送信する(ステップ
102)、 ・受信データを送信用レジスタのLSBへセットする
(ステップ105)、等の処理を繰り返し行う。
【0076】16クロック分のデータ送受信が終了して
ステップ107がYESになるとステップ108に進
み、クロックカウンタに「16」をセットする。その
後、ステップ109では、第1,第2のマイコン10,
20について個々のデータ処理を起動させる。ここで、
第1のマイコン10については、後述する図7に示すデ
ータ処理を起動させ、第2のマイコン20については、
後述する図8に示すデータ処理を起動させる。そして、
データ処理の実施後、当該処理を一旦終了する。
【0077】第1のマイコン10にて実行される図7の
データ処理において、先ずステップ201では、シリア
ル通信ブロック17内のスイッチSW1,SW2を操作
して送信用レジスタと処理用レジスタとを入れ替える。
ここで、例えばシフトレジスタ17aでの通信終了時に
は、当該レジスタ17aが処理用レジスタに切り替えら
れると共に、シフトレジスタ17bが送信用レジスタに
切り替えられることとなる。
【0078】その後、ステップ202では、処理用レジ
スタの内容を通信用RAMのnブロックに保管し、続く
ステップ203では、通信用RAMのmブロックの内容
を処理用レジスタに書き込む。また、ステップ204で
は、通信用RAMのブロックをn+1,m+1とし、本
処理を終了する。
【0079】次に、第2のマイコン20にて実行される
データ処理手順を、図8のフローチャートに従い説明す
る。ステップ301では、シリアル通信ブロック29内
のスイッチSW3,SW4を操作して送信用レジスタと
処理用レジスタとを入れ替える。ここで、例えばシフト
レジスタ29aでの通信終了時には、当該レジスタ29
aが処理用レジスタに切り替えられると共に、シフトレ
ジスタ29bが送信用レジスタに切り替えられることと
なる。
【0080】その後、ステップ302では、処理用レジ
スタ中のコマンドを解析し、続くステップ303では、
コマンドの内容を判定する。ここでは、 (A)A/D変換要求コマンド (B)RAM23へのデータ書き込み要求コマンド (C)RAM23からのデータ読み出し要求コマンド の何れであるかを判定する。そして、各コマンドにそれ
ぞれ対応した処理を実行する。
【0081】すなわちいま、上記解析したコマンドが
「A/D変換要求」であった場合、ステップ304に進
み、処理用レジスタ中のデータに指定されているA/D
変換チャネル(ch)を選択し、A/D変換器24を起
動する。続くステップ305では、A/D変換チャネル
(ch)とA/D変換結果と識別ビットFとを処理用レ
ジスタにセットし、当該処理を一旦終了する。
【0082】また、上記解析したコマンドが「RAM2
3へのデータ書き込み要求」であった場合、ステップ3
06に進み、処理用レジスタ中のデータに含まれる書き
込みアドレスと書き込みデータとに従いRAM23への
書き込みを行う。続くステップ307では、書き込みア
ドレスと識別ビットFとを処理用レジスタにセットし、
当該処理を一旦終了する。
【0083】更に、上記解析したコマンドが「RAM2
3からのデータ読み出し要求」であった場合、ステップ
308に進み、処理用レジスタ中のデータに含まれる読
み出しアドレスに従いRAM23からのデータ読み出し
を行う。続くステップ309では、読み出しアドレスと
読み出しデータと識別ビットFとを処理用レジスタにセ
ットし、当該処理を一旦終了する。
【0084】図9は、第1マイコン10での一定周期毎
(例えば4ms毎)の割込み処理を示すフローチャート
である。同処理によれば、各マイコンの通信の同期化が
行われる。先ずステップ401では、通信同期初期化信
号IORESBを論理ローレベルとし、続くステップ4
02ではそのままの状態で所定時間(例えば10μs)
待つ。その後、ステップ403では、通信同期初期化信
号IORESBを論理ハイレベルに戻す。更に、ステッ
プ404では、シフトクロックSCLKを起動させ、当
該処理を一旦終了する。
【0085】以上詳述した本実施の形態によれば、以下
に示す効果が得られる。 (a)シフトクロックSCLKに同期して処理コマンド
の受信と、該処理コマンドに対応した処理結果の送信と
を行うシリアル通信に際し、クロックが途切れたり、そ
れに伴い通信が中断されたりすることがないので通信速
度が向上する。つまり、処理コマンドに対応する処理が
例えばA/D変換であり、その処理に時間を要する場合
であってもコマンド毎に通信が中断されることはなく、
通信速度を向上させることができる。この場合、同一の
通信時間で比較すると、従来の通信方法よりも大量のデ
ータ転送が可能となる。
【0086】(b)通信/非通信の状態で交互に切り替
えられる一対のシフトレジスタを用いたので、受信直後
の処理コマンドを一時的に退避させ、その退避先で所定
の処理を行わせることができる。従って、処理コマンド
に対応する処理が例えばA/D変換であり、その処理に
時間を要する場合であってもコマンド毎に通信が中断さ
れることはなく、通信速度を向上させることができる。
【0087】(c)また上記構成では、16クロック分
の通信毎に通信準備が完了したかどうかをチェックする
必要がないため、スレーブ応答用通信線(例えば特開平
9−282265号公報のEOCT線)が削除でき、構
成の簡素化を図ることができる。
【0088】(d)所定周期で通信同期初期化信号IO
RESBを受信するので、ノイズ等に起因してクロック
のずれが発生してもその不都合な状態が解消される。す
なわち、通信の同期化が改めてなされ、適正なるシリア
ル通信が継続できる。
【0089】次に、本発明における第2〜第5の実施の
形態を説明する。但し、以下の各実施の形態の構成にお
いて、上述した第1の実施の形態と同等であるものにつ
いては図面に同一の記号を付すと共にその説明を簡略化
する。そして、以下には第1の実施の形態との相違点を
中心に説明する。
【0090】(第2の実施の形態)本第2の実施の形態
は、要求コマンドに応じたスレーブ側マイコンでの処理
時間が所定クロック数分の所要時間よりも長くなる場合
にも、通信を中断させることなく継続して実施するため
のシリアル通信装置に関する。すなわち、 ・連続A/D変換要求により複数のA/D変換が連続し
て行われる場合、 ・A/D変換時間(20μs)>16クロックの時間
(16μs)の場合、 ・複数の装置にてA/D変換器を共有するため、A/D
変換処理が待たされる場合、 等においても、シリアル通信を好適に行うためのシリア
ル通信装置を提案する。
【0091】ここでは、連続A/D変換要求が到来する
場合を例にとり、その要求時において、通信とは独立さ
せて連続A/D変換を行わせる。つまり、第1,第2の
マイコン10,20間の通信には、A/D変換データ以
外に、RAMデータ(ノック制御の適合値など)の通信
がある。そこで、そのRAMデータの通信時間を有効に
利用して、当該通信とは独立したバックグランドで連続
A/D変換を行わせることとする。
【0092】上記連続A/D変換が実施される場合、第
1のマイコン10から送信されるマスタ信号SRXDに
は、 ・連続A/D変換要求コマンド、 ・連続A/D変換結果の取り出し要求コマンド、 等のコマンドが含まれる。
【0093】より詳細には、第1のマイコン10から第
2のマイコン20に向けて連続A/D変換要求が出力さ
れる際、第1のマイコン10からは図10(a)に示さ
れるように、 ・連続A/D変換要求コマンド、 ・A/D変換開始の指定チャネル、 ・A/D変換の指定チャネル数、 ・ダミーデータ、 といったデータ構造にて16ビットからなるマスタ信号
SRXDが送信される。
【0094】また、連続A/D変換の処理終了後におけ
るA/D変換結果の取り込み要求に際し、同じく第1の
マイコン10からは図10(b)に示されるように、 ・連続A/D変換結果の取り出し要求コマンド、 ・連続A/D変換結果の取り出しチャネル、 ・ダミーデータ、 といったデータ構造にて16ビットからなるマスタ信号
SRXDが送信される。
【0095】一方、上記マスタ信号SRXDを受信した
第2のマイコン20からは図10(c)に示されるよう
に、 ・連続A/D変換結果の取り出しチャネル、 ・連続A/D変換が正常終了したか否かを示す識別ビッ
トF、 ・連続A/D変換結果、 といったデータ構造にて、これも16ビットからなるス
レーブ信号STXDが返信される。
【0096】図11は、第2のマイコン20側の動作を
主として、各マイコン10,20で上記データ構造を持
つ各信号が授受されるデータ転送態様を示したタイムチ
ャートである。以下、前記図5との相違点を中心に説明
する。
【0097】通信同期初期化信号IORESBのリセッ
ト後、時刻t21〜t22では、第1のマイコン10
は、連続A/D変換要求コマンドを含む、前記図10
(a)に示したデータ構造のマスタ信号SRXDをシフ
トクロックSCLKに同期させて第2のマイコン20に
送信する。例えば「ch1〜ch4までA/D変換を実
行」というコマンドを送信する。
【0098】このとき、第1のマイコン10からの送信
データとシフトレジスタ29a(送信用レジスタ)内の
データとが交換され、シフトレジスタ29aには、連続
A/D変換要求コマンドをはじめ、A/D変換開始の指
定チャネル、A/D変換の指定チャネル数が受信され
る。
【0099】16クロック分のデータ送受信が完了する
と(時刻t22)、スイッチSW3,SW4がa側から
b側に切り替えられ、それまでとは逆に、シフトレジス
タ29aが処理用レジスタとなり、シフトレジスタ29
bが送信用レジスタとなる。
【0100】その後、時刻t22〜t23,t23〜t
24では、RAM書き込み要求コマンドを含む、前記図
2(c)に示したデータ構造のマスタ信号SRXDが、
スイッチSW3,SW4の状態に応じてシフトレジスタ
29a,29bに交互に送信される。そして、時刻t2
3〜t24では、その直前の時刻t22〜t23で受信
したSRXD信号中のRAM書き込み要求コマンドに応
答してRAM書き込み処理が実行されると共に、前記図
2(d)に示したデータ構造のスレーブ信号STXDが
その時の処理用レジスタにセットされる。また、その次
の時刻t24〜t25では、第1のマイコン10からの
新たな送信データと引き替えに、RAM書き込みの処理
結果を含むスレーブ信号STXDが第1のマイコン10
に送信される。
【0101】また時刻t22以降、第2のマイコン20
は、通信とは独立したバックグランドにて、前記時刻t
21〜t22にて受信したマスタ信号SRXD中のA/
D変換開始の指定チャネルやA/D変換の指定チャネル
数に従い、「AD1,AD2,AD3・・・」といった
連続A/D変換処理を行う。そして、該A/D変換した
結果を順次RAM23に格納していく。
【0102】RAM書き込み要求等に応じた一連の通信
が終了すると、第1のマイコン10は、次に連続A/D
変換結果の取り込みを行う。すなわち、時刻t26〜t
27では、第1のマイコン10は、連続A/D変換結果
の取り出し要求コマンドを含む、前記図10(b)に示
したデータ構造のマスタ信号SRXD(図の「AD結果
取出し要求1」)をシフトクロックSCLKに同期させ
て第2のマイコン20に送信する。このとき、第1のマ
イコン10からの送信データとシフトレジスタ29a
(送信用レジスタ)内のデータとが交換され、シフトレ
ジスタ29aには、連続A/D変換結果の取り出し要求
コマンドをはじめ、連続A/D変換結果の取り出しチャ
ネルが受信される。
【0103】その後、時刻t27では送信用と処理用の
レジスタが切り替えられる。また、時刻t27〜t28
では、前記時刻t26〜t27と同様、第1のマイコン
10は、連続A/D変換結果の取り出し要求コマンドを
含む、前記図10(b)に示したデータ構造のマスタ信
号SRXD(図の「AD結果取出し要求2」)をシフト
クロックSCLKに同期させて第2のマイコン20に送
信する。このとき、第1のマイコン10からの送信デー
タとシフトレジスタ29b(送信用レジスタ)内のデー
タとが交換され、シフトレジスタ29bには、連続A/
D変換結果の取り出し要求コマンドをはじめ、連続A/
D変換結果の取り出しチャネルが受信される。
【0104】時刻t27〜t28の「AD結果取出し要
求2」の受信と同時に、第2のマイコン20は、その直
前の時刻t26〜t27で受信した処理コマンドに従い
A/D変換結果の取り出し処理を行う。すなわち、前記
RAM23に格納した連続A/D変換結果を読み出し、
それを前記図10(c)に示したデータ構造のスレーブ
信号STXDとして、処理用レジスタ(シフトレジスタ
29a)にセットする。そして、送信用レジスタ(シフ
トレジスタ29b)の通信終了を待つ。
【0105】時刻t28では、再び送信用と処理用のレ
ジスタが切り替えられる。また、時刻t28〜t29で
は、第2のマイコン20は、送信用レジスタ(シフトレ
ジスタ29a)にセットされているスレーブ信号STX
Dを第1のマイコン10に送信する。すなわち、連続A
/D変換結果等が第1のマイコン10に送信される。第
1のマイコン10では、スレーブ信号STXDを受信し
た後、上記連続A/D変換結果を自身の通信用RAMに
格納する。
【0106】次に、第2のマイコン20にて実行される
データ処理手順を、図12のフローチャートに従い説明
する。この処理は、例えば前記図8の処理に置き替えて
実行される。
【0107】ステップ501では、シリアル通信ブロッ
ク29内の送信用レジスタと処理用レジスタとを入れ替
える(前記図8のステップ301に同じ)。その後、ス
テップ502では、処理用レジスタ中のコマンドを解析
し、続くステップ503では、コマンドの内容を判定す
る。ここでは、 ・A/D変換要求コマンド、 ・RAMへのデータ書き込み要求コマンド、 ・RAMからのデータ読み出し要求コマンド、 といった、前記図8で判定した各コマンドに加えその他
に、 ・連続A/D変換要求コマンド、 ・連続A/D変換結果の取り出し要求コマンド、 の何れであるかを判定する。そして、各要求にそれぞれ
対応した処理を実行する。
【0108】すなわちいま、上記解析したコマンドが
「連続A/D変換要求」であった場合、ステップ504
に進み、処理用レジスタ中のデータに指定されているA
/D変換開始の指定チャネル(ch)と指定チャネル数
とをセットし、順次A/D変換器24を起動する。続く
ステップ505では、同じくA/D変換開始の指定チャ
ネル(ch)と指定チャネル数と識別ビットFとを処理
用レジスタにセットし、当該処理を一旦終了する。
【0109】また、上記解析したコマンドが「連続A/
D変換結果の取り出し要求」であった場合、ステップ5
06に進み、処理用レジスタ中のデータに含まれる連続
A/D変換結果の取り出しチャネルに対応させつつ、A
/D変換結果をRAM23から読み出す。その後、ステ
ップ507では、連続A/D変換結果の取り出しチャネ
ルと連続A/D変換結果と識別ビットFとを処理用レジ
スタにセットし、当該処理を一旦終了する。
【0110】以上第2の実施の形態によれば、連続A/
D変換の要求に伴い該A/D変換に長い時間を要する場
合にも、それにより通信が中断されることはなく、その
A/D変換時間を利用して第1のマイコン10からの他
のコマンドが実施される。従って、通信の効率化並びに
迅速化が実現できる。
【0111】(第3の実施の形態)複数のマイコン間の
シリアル通信では、ノイズ等によりシフトクロックSC
LKが1個でもずれると、不当コマンドか、全く異なっ
た処理を行うコマンドとなってしまう。そこで本実施の
形態では、定義されていない不当コマンドを一度でも受
信したら、それ以降の通信を強制的に停止させ、誤った
処理の実行を未然に防止する。
【0112】図13は、本実施の形態におけるエンジン
ECUの構成を示すブロック図である。前記図1の構成
との相違として図13では、第2のマイコン20から第
1のマイコン10に対してチェック信号CHKを送信す
る。このチェック信号CHKは、第2のマイコン20が
不当コマンド等を受信した際、それ以降の通信を強制停
止させるものである。
【0113】図14は、第2のマイコン20側の動作を
主として、各マイコン10,20でのデータ転送態様を
示したタイムチャートである。以下、前記図5との相違
点を中心に説明する。
【0114】時刻t31では、通信同期初期化信号IO
RESBのリセットに伴い、チェック信号CHKも一旦
リセットされる。信号IORESB,CHKのリセット
動作により、これら各信号の通信線が断線しているかど
うかが第1のマイコン10にて確認される。
【0115】時刻t32〜t33,t33〜t34,t
34〜t35の各期間では、前記図5の時刻t2〜t
3,t3〜t4,t4〜t5の各期間と同様に、第1の
マイコン10は、1MHzで連続発信されるシフトクロ
ックSCLKに同期させて、A/D変換要求コマンドを
含む、マスタ信号SRXD(図の「AD要求1,2,
3」)を順次送信する。また、16クロック毎に送信用
レジスタと処理用レジスタとを切り替え、第2のマイコ
ン20では、その時々の送信用レジスタにてA/D変換
要求コマンドを受け取ると共に、当該レジスタが処理用
レジスタに切り替わった際、要求コマンドに応じた処理
結果(A/D変換結果等)をその処理用レジスタにセッ
トする。そして、処理用レジスタが送信用レジスタに戻
ると、第2のマイコン20は、前記処理結果を第1のマ
イコン10へ送信する。
【0116】その後、時刻t41において、ノイズ等に
よりシフトクロックSCLKが数個分だけずれると、第
2のマイコン20では、受信したコマンドが不当コマン
ドとして認識される(時刻t42)。同時刻t42にお
いて、第2のマイコン20はチェック信号CHKを論理
ローレベルに立ち下げる。第1のマイコン10では、チ
ェック信号CHKの立ち下がりエッジを受け、シリアル
通信を強制的に停止させると共に、通信同期初期化信号
IORESBを論理ローレベルに立ち下げる。
【0117】その後、時刻t43では、通信同期初期化
信号IORESBを論理ローレベルから論理ハイレベル
に立ち上げる。これにより、チェック信号CHKも同時
に論理ハイレベルに復帰する。
【0118】次に、第2のマイコン20にて実行される
データ処理の一部を、図15のフローチャートに従い説
明する。この処理は、例えば前記図8のステップ302
の直後(又は前記図12のステップ502の直後)に実
行される。
【0119】ステップ601では、受信したコマンドが
不当コマンドであるか否かを判別し、NOであれば、そ
のまま図示しない後続の処理(図8のステップ303、
又は図12のステップ503)に進む。また、不当コマ
ンドであればステップ602に進み、チェック信号CH
Kを論理ローレベルとし、続くステップ603で異常発
生の旨を表す識別ビットを処理用レジスタにセットす
る。
【0120】また、第1のマイコン10では、前記チェ
ック信号CHKの立ち下げに伴い、図16の割込み処理
を起動させる。すなわち、図16において先ずステップ
701では、その時のチェック信号CHKが論理ローレ
ベルであるか否かを判別する。仮にCHK=Hの場合、
チェック信号CHKの立ち下げ時であると誤検出された
のであるから、ステップ702に進んで異常割込み発生
の旨を判定し、所定のフェイルセーフ処理を実行する。
【0121】また、CHK=Lであればステップ703
に進み、強制的に通信を終了させる。続くステップ70
4では、通信同期初期化信号IORESBを論理ローレ
ベルに立ち下げ、当該処理を終了する。
【0122】一方、第1のマイコン10は、一定周期毎
(例えば4ms毎)に図17に示す処理を起動させる。
この処理は、例えば前記図9の処理に置き替えて実行さ
れる。図17において、ステップ801では、通信同期
初期化信号IORESBを論理ローレベルとし、続くス
テップ802では、第2のマイコン20から送信されて
くる前記チェック信号CHKが論理ローレベルか否かを
判別する。通常はIORESB=Lに伴いCHK=Lと
なる筈であるため、ステップ802がNO(CHK=
H)であればステップ803に進み、チェック線断線
(H固定)とみなして当該異常に対するフェイルセーフ
処理を実行する。
【0123】また、ステップ802がYES(CHK=
L)であればステップ804に進み、通信同期初期化信
号IORESBを論理ハイレベルに戻し、続くステップ
805では、前記チェック信号CHKが論理ハイレベル
か否かを判別する。通常はIORESB=Hに伴いCH
K=Hとなる筈であるため、ステップ805がNO(C
HK=L)であればステップ806に進み、チェック線
断線(L固定)とみなして当該異常に対するフェイルセ
ーフ処理を実行する。
【0124】また、ステップ805がYES(CHK=
L)であればステップ807に進み、シフトクロックS
CLKを起動させ、本処理を一旦終了する。こうした図
15の処理によれば、定期的にクロックが再起動され
る。
【0125】以上本実施の形態によれば、クロックずれ
等が原因で通信が不正状態に陥り誤った処理が実施され
る、といった不具合が未然に防止できる。また、仮に前
記図14のタイムチャートで示した通り一時的にクロッ
クずれが発生し、それに伴いチェック信号CHKが論理
ローレベルに立ち下げられても、すなわち通信が強制停
止されても、定期的な同期初期化の処理(図17の処
理)により通信の正常復帰が可能となる。
【0126】(第4の実施の形態)上記各実施の形態で
は、各マイコンのシリアル通信ブロック内に一対のシフ
トレジスタを設け、それらの通信/非通信の状態(送信
用レジスタ及び処理用レジスタとなる状態)を所定クロ
ック数毎に切り替えていたが、本実施の形態では同シリ
アル通信ブロックの構成を変更する。
【0127】図18に示されるように、例えば第2のマ
イコン20側のシリアル通信ブロック31は、「第1の
レジスタ」としての1つのシフトレジスタ31aと、
「第2のレジスタ」としての2つの処理用レジスタ31
b,31cとを備える。これら各レジスタは何れも16
ビットで構成される。ここで、通信制御部28は、シフ
トレジスタ31aで受信した16クロック分のデータを
一方の処理用レジスタ31bに読み出し、更にその後、
要求コマンドに対応した処理結果を他方の処理用レジス
タ31cにセットし、16クロック経過のタイミングで
同処理結果をシフトレジスタ31aに書き込むものであ
る。
【0128】詳細には、以下に示す一連の通信処理が行
われる。なお、通信の基本動作は前記図5と同じである
ため、ここでは図5を併せ参照しながら動作を説明する
(但し、図5中のSW3,SW4の動作は無関係であ
る)。 (1)シフトクロックSCLKに同期して、16クロッ
ク分のデータがシフトレジスタ31aにて受信される
(時刻t2〜t3)。 (2)16クロック分のデータ受信が完了すると、 ・シフトレジスタ31aのデータが処理用レジスタ31
bに瞬時に読み出され、 ・処理用レジスタ31cのデータがシフトレジスタ31
aに瞬時に書き込まれる(時刻t3)。 (3)処理用レジスタ31bに入っているコマンドに対
応する処理(指定チャネルのA/D変換、RAM書き込
み、RAM読み出し等)が行われ、処理結果が処理用レ
ジスタ31cにセットされる(時刻t3〜t4)。 (4)前記(3)と同時に、次の16クロック分の送信
データがシフトレジスタ31aにて受信される(時刻t
3〜t4)。 (5)更に16クロックが経過すると、前記(2)と同
じく、 ・シフトレジスタ31aのデータが処理用レジスタ31
bに瞬時に読み出され、 ・処理用レジスタ31cのデータがシフトレジスタ31
aに瞬時に書き込まれる(時刻t4)。 (6)前記(3)と同じく、処理用レジスタ31bに入
っているコマンドに対応する処理が行われ、処理結果が
処理用レジスタ31cにセットされる(時刻t4〜t
5)。 (7)前記(6)と同時に、次の16クロック分の送信
データがシフトレジスタ31aにて受信され、それと引
き替えに、前記処理結果が第1のマイコン10に送信さ
れる。以降、上記(5)〜(7)の動作が、シフトクロ
ックSCLKが停止するまで繰り返し実行される。
【0129】以上第4の実施の形態によれば、シフトレ
ジスタ31aと処理用レジスタ31b,31cとを使い
通信を行うことで、受信直後の処理コマンドを一時的に
退避させ、その退避先で所定の処理を行わせることがで
きる。従って、上記第1の実施の形態と同様に、処理コ
マンドに対応する処理に時間を要する場合であってもコ
マンド毎に通信が中断されることはなく、通信速度を向
上させることができる。また更に、16クロック分の通
信毎に通信準備が完了したかどうかをチェックする必要
がないため、スレーブ応答用通信線(例えば特開平9−
282265号公報のEOCT線)が削除でき、構成の
簡素化を図ることができる。特に本実施の形態では、上
記の如く一対の処理用レジスタ31b,31cを用いる
ので、データ読み出し/書き込みの処理を効率良く行う
ことができる。
【0130】(第5の実施の形態)第5の実施の形態で
は、上記第4の実施の形態の一部を変更してシリアル通
信装置を具体化する。上記第4の実施の形態では既述の
通り、クロック数が16クロックに達すると、 ・シフトレジスタ31aのデータを処理用レジスタ31
bに瞬時に読み出す。 ・処理用レジスタ31cのデータをシフトレジスタ31
aに瞬時に書き込む。 といった2つの処理を順次実施したが、それら「シフト
レジスタ⇔処理用レジスタ間」の処理は、シフトクロッ
クSCLKの立ち上がりから次の立ち下がりまでの極短
時間(SCLK=1MHzの場合、0.5μs以内)に
て実施しなくてはならず、かなりの高速処理が強いられ
る。そこで本実施の形態では、「シフトレジスタ⇔処理
用レジスタ間」のデータ処理を早期に行うことのできる
通信装置について説明する。
【0131】図19は、本実施の形態におけるシリアル
通信ブロックの構成を示す図である。第2のマイコン2
0のシリアル通信ブロック41は、「第1のレジスタ」
としての32ビットのシフトレジスタ41aと、「第2
のレジスタ」としての16ビットの処理用レジスタ41
b,41cとを備える。また、シフトレジスタ41a
は、上位側16ビットの送信部αと下位側16ビットの
受信部βとからなる。下位側の受信部βでは、第1のマ
イコン10から送信されてくるマスタ信号SRXDが取
り込まれ、同信号が16クロック毎に処理用レジスタ4
1bに読み出される。また、上位側の送信部αでは、処
理用レジスタ41cから処理後のデータが書き込まれ、
該データがスレーブ信号STXDとして第1のマイコン
10に送信される。
【0132】詳細には、以下に示す一連の通信処理が行
われる。なお、通信の基本動作は前記図5と同じである
ため、ここでは図5を併せ参照しながら動作を説明する
(但し、図5中のSW3,SW4の動作は無関係であ
る)。 (1)シフトクロックSCLKに同期して、16クロッ
ク分のデータがシフトレジスタ41aの受信部βにて受
信される(時刻t2〜t3)。このとき、送信データは
シフトレジスタ41aのLSBに入り、シフトレジスタ
41aのMSBのデータが第1のマイコン10に送信さ
れる。 (2)クロック数が16クロックに達し、レジスタ41
aのデータの半分が入れ替わると、 ・受信部βのデータが処理用レジスタ41bに瞬時に読
み出され、 ・それと同時に、処理用レジスタ41cのデータが送信
部αに瞬時に書き込まれる(時刻t3)。 (3)処理用レジスタ41bに入っているコマンドに対
応する処理(指定チャネルのA/D変換、RAM書き込
み、RAM読み出し等)が行われ、処理結果が処理用レ
ジスタ41cにセットされる(時刻t3〜t4)。 (4)前記(3)と同時に、次の16クロック分の送信
データが受信部βにて受信される(時刻t3〜t4)。 (5)更に16クロックが経過すると、前記(2)と同
じく、 ・受信部βのデータが処理用レジスタ41bに瞬時に読
み出され、 ・それと同時に、処理用レジスタ41cのデータが送信
部αに瞬時に書き込まれる(時刻t4)。 (6)前記(3)と同じく、処理用レジスタ41bに入
っているコマンドに対応する処理が行われ、処理結果が
処理用レジスタ41cにセットされる(時刻t4〜t
5)。 (7)前記(6)と同時に、次の16クロック分の送信
データが受信部βにて受信され、それと引き替えに、前
記処理結果が第1のマイコン10に送信される。以降、
上記(5)〜(7)の動作が、シフトクロックSCLK
が停止するまで繰り返し実行される。
【0133】なお、前記(1)で受信部βに入ってきた
16ビットデータ(処理要求)は、(2)で処理用レジ
スタ41bに瞬時に読み出されるが、その際、受信部β
のデータは消えないため、(4)の処理にて送信部α側
にシフトする。その後、(5)の処理にて処理用レジス
タ41cのデータが送信部αに書き込まれ、スレーブ信
号STXDとして出力される。
【0134】以上第5の実施の形態によれば、シフトレ
ジスタ41が送信部αと受信部βとを各々持つことで、
受信部βから処理用レジスタ41bへのデータ読み出し
と、処理用レジスタ41cから送信部αへのデータ書き
込みとを同時に行うことができ、その処理時間が短縮さ
れる。従って、シリアル通信の更なる高速化が可能とな
る。
【0135】なお本発明は、上記以外に次の形態にて具
体化できる。上記第4,第5の実施の形態においても既
述の通り、 ・第2のマイコン20は、所定周期で通信同期初期化信
号IORESBを受信する。 ・第2のマイコン20は、受信データ中の不当コマンド
を認識すると、チェック信号CHKをH→Lとし、通信
を強制停止させる。 といった各処理を併せて行うようにしてもよい。
【0136】シリアル通信ブロック内に設けたシフトレ
ジスタは、リングバッファ構成であってもよい。このリ
ングバッファは16個の記憶領域を持ち、16クロック
毎に全領域のデータを取り替える構成となる。
【0137】上記各実施の形態では、車両用エンジンE
CUを例にとり、本発明のシリアル通信装置を具体化し
たが、勿論それに限定されることなく、他の通信システ
ムに適用してもよい。すなわち、一定周期で連続送信さ
れるシリアル通信クロックに同期して、相手側のマイコ
ンからの処理コマンドを受信すると共に該処理コマンド
に対応した処理結果を送信するシリアル通信システムで
あれば、他の如何なるシステムにも本発明が適用でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態におけるエンジンECUの概
要を示す構成図。
【図2】各種要求時のシリアルデータ構造例を示す略
図。
【図3】RAM構造を示す模式図。
【図4】データ転送の基本動作を示すタイムチャート。
【図5】処理要求時のデータ転送態様を示すタイムチャ
ート。
【図6】クロックエッジ割込み処理を示すフローチャー
ト。
【図7】第1のマイコンによるデータ処理を示すフロー
チャート。
【図8】第2のマイコンによるデータ処理を示すフロー
チャート。
【図9】第1のマイコンによる一定周期毎の割込み処理
を示すフローチャート。
【図10】連続A/D変換要求時のシリアルデータ構造
例を示す略図。
【図11】第2の実施の形態においてデータ転送態様を
示すタイムチャート。
【図12】第2の実施の形態において第2のマイコンに
よるデータ処理を示すフローチャート。
【図13】第3の実施の形態において各マイコンの構成
図。
【図14】第3の実施の形態においてデータ転送態様を
示すタイムチャート。
【図15】第3の実施の形態において第2のマイコンに
よるデータ処理の一部を示すフローチャート。
【図16】第3の実施の形態においてチェック信号立ち
下げ時の割込み処理を示すフローチャート。
【図17】第3の実施の形態において一定周期毎の割込
み処理を示すフローチャート。
【図18】第4の実施の形態においてシリアル通信ブロ
ックの構成を示す図。
【図19】第5の実施の形態においてシリアル通信ブロ
ックの構成を示す図。
【符号の説明】
10…第1のマイコン、11…CPU、15…クロック
発生回路、16…通信制御手段としての通信制御部、1
7…シリアル通信ブロック、17a,17b…シフトレ
ジスタ、20…第2のマイコン、21…CPU、28…
通信制御手段としての通信制御部、29…シリアル通信
ブロック、29a,29b…シフトレジスタ、31,4
1…シリアル通信ブロック、31a,41a…第1のレ
ジスタとしてのシフトレジスタ、31b,31c,41
b,41c…第2のレジスタとしての処理用レジスタ、
α…送信部、β…受信部、SW1〜SW4…切替手段と
してのスイッチ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一定周期で連続送信されるシリアル通信ク
    ロックに同期して、相手側のマイクロコンピュータから
    の処理コマンドを受信すると共に該処理コマンドに対応
    した処理結果を送信するシリアル通信方法において、 相手側のマイクロコンピュータから送信される信号を所
    定クロック数分読み取り、 次の所定クロック数の間に、前記読み取った信号中の処
    理コマンドに従って処理を行い、 更にその次の所定クロック数の間に、前記処理コマンド
    に対応した処理結果を相手側のマイクロコンピュータに
    送信することを特徴とするシリアル通信方法。
  2. 【請求項2】データ通信線を介して相手側のマイクロコ
    ンピュータとシリアル通信可能に接続され、一定周期で
    連続送信されるシリアル通信クロックに同期して、相手
    側のマイクロコンピュータからの処理コマンドを受信す
    ると共に該処理コマンドに対応した処理結果を送信する
    シリアル通信装置において、 切り替え可能な一対のレジスタと、 所定クロック数毎に前記レジスタの通信/非通信の状態
    を交互に切り替える切替手段と、 一方のレジスタでシリアル通信が行われる時、他方のレ
    ジスタを使い、前回受信した処理コマンドに従って処理
    を行いその処理結果をセットする通信制御手段と、を備
    えることを特徴とするシリアル通信装置。
  3. 【請求項3】データ通信線を介して相手側のマイクロコ
    ンピュータとシリアル通信可能に接続され、一定周期で
    連続送信されるシリアル通信クロックに同期して、相手
    側のマイクロコンピュータからの処理コマンドを受信す
    ると共に該処理コマンドに対応した処理結果を送信する
    シリアル通信装置において、 相手側のマイクロコンピュータとの間で通信データを送
    受信するための第1のレジスタと、 該第1のレジスタの通信データを一時的に格納するため
    の第2のレジスタと、 第1のレジスタにて所定クロック数分のデータを受信す
    ると、当該データを第2のレジスタに読み出し且つその
    中の処理コマンドに対応した処理結果を第2のレジスタ
    にセットし、所定クロック数が経過した時点で、前記処
    理結果を第1のレジスタに書き込むと共に、次の受信デ
    ータを第2のレジスタに読み出す通信制御手段と、を備
    えることを特徴とするシリアル通信装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載のシリアル通信装置におい
    て、 前記第2のレジスタは、所定クロック数分のデータをそ
    れぞれ格納可能な一対のレジスタからなり、 前記通信制御手段は、第1のレジスタにて受信した所定
    クロック数分のデータを一方の第2のレジスタに読み出
    し、該読み出した処理コマンドの実施後、処理結果を他
    方の第2のレジスタにセットするシリアル通信装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のシリアル通信装置におい
    て、 前記第1のレジスタは、所定クロック数分のデータを受
    信するための受信部と、同じく所定クロック数分のデー
    タを送信するための送信部とを持つシリアル通信装置。
  6. 【請求項6】所定周期で通信同期のための通信同期初期
    化信号を受信する請求項2〜5の何れかに記載のシリア
    ル通信装置。
  7. 【請求項7】連続A/D変換要求のコマンドを受信した
    時、通信とは独立して該連続A/D変換を行ってその結
    果を順次メモリに記憶し、その間に相手側の他のコマン
    ドを実行し、連続A/D変換の終了後、A/D結果取り
    込みのコマンドを受信すると、前記A/D変換の結果を
    送信する請求項2〜6の何れかに記載のシリアル通信装
    置。
  8. 【請求項8】受信したコマンドが定義されていない不当
    コマンドであれば、それ以降の通信を強制停止させるべ
    く停止信号を出力する請求項2〜7の何れかに記載のシ
    リアル通信装置。
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