JP2920441B2 - プロセスデータ処理システムおよび処理方法 - Google Patents

プロセスデータ処理システムおよび処理方法

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JP2920441B2
JP2920441B2 JP4051645A JP5164592A JP2920441B2 JP 2920441 B2 JP2920441 B2 JP 2920441B2 JP 4051645 A JP4051645 A JP 4051645A JP 5164592 A JP5164592 A JP 5164592A JP 2920441 B2 JP2920441 B2 JP 2920441B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プロセスデータ処理シ
ステムに係り、特に、複数の通信制御装置を伝送路で接
続し通信制御装置相互間のデータ交換にサイクリック通
信方式を採用したプロセスデータ処理システムにおい
て、サイクリック通信データフレーム内にコマンドデー
タとそれに対するレスポンスデータとを設け、コマンド
によりプロセス入出力装置をリモート制御する方式およ
びレスポンスを効率的に返送する方式に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のサイクリック通信方式は、送信側
通信制御装置がメモリ内の情報を一定時間間隔で送信
し、各受信側通信制御装置が一定の遅れ時間をもってそ
の情報を受信するようになっていた。各受信側通信制御
装置に接続してある計算機は、受信データがメモリ上で
一定時間間隔で更新されるため、そのデータを必要とす
る時に自由に使用でき、送信側通信制御装置が送信した
データは、他の全ての受信側通信制御装置で受信可能で
あるから、送信側通信制御装置に接続してある計算機
が、各受信局に対して一つずつデータを送信する必要が
無く、送信側の計算機の処理を軽減できるという利点が
あった。
【0003】サイクリック通信の対象となるデータは、
特開昭62−258534号や特開昭57−20692
4号等に見られるように、例えばプロセス制御用のプロ
セスデータである。
【0004】特開昭62−258534号では、計算機
が、プロセスデータを一定周期で送信しまたは受信する
サイクリック通信方式を採用している。プロセスデータ
の収集は、ネットワーク内の各通信制御装置に接続して
ある計算機が実行する。
【0005】一方、特開昭57−206924号では、
各プロセス監視制御対象毎に専用の制御装置を設置し、
それらの制御装置を通信ネットワークで接続し、負荷を
分散処理する構成を採用している。プロセス制御対象
は、複数のプロセス入出力装置を介して通信ネットワー
クに接続され、各制御装置は、配下のプロセス入出力装
置から必要なプロセス制御データを取り込んで演算処理
する一方、自己の配下にないプロセス入出力装置のデー
タが必要になったときは、そのプロセス入出力装置を支
配する制御装置との間でデータ通信を実行し、必要なデ
ータを取得する。
【0006】また、一つのステーションを構成する計算
機と通信制御装置との間で、複数フレームの送信を指令
するコマンドを送る場合、計算機の待ち時間を短縮する
方式は、例えば特開平1−232852号に提案されて
いる。この方式においては、計算機と通信制御装置との
間に、送信処理中ポインタと最新ポインタとを格納する
インターフェイステーブルを設け、最新ポインタで示さ
れたコマンドによる割込みを可能にしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来のサイクリック通
信によるプロセス制御システムでは、ネットワークを構
成する通信制御装置に接続した計算機が、プロセス入出
力装置との間でデータを入出力するので、計算機とプロ
セス入出力装置とが遠く離れている場合、プロセス入出
力装置とのデータ入出力に別の計算機を介在させる必要
があり、コスト高となる欠点があった。
【0008】本発明の目的は、多様に配置された制御対
象へのデータ入出力に専用計算機を必要とせず安価なプ
ロセスデータ処理システムを提供することである。
【0009】一方、従来の分散処理型プロセス制御装置
は、各制御装置が自己配下のプロセス入出力装置につい
てのデータのみを保有する構成になっているので、他の
制御装置の保有するデータが必要になった場合、所要の
タイミングで、そのデータを保有する計算機との間でデ
ータ通信を行う必要がある。このデータ通信処理中は、
システムの応答性が低下し、制御性能を損ねるという問
題があった。
【0010】本発明の他の目的は、プロセス入出力装置
等の更新等の場合にも制御装置側で未実装エラー等の障
害を生ずることなく、高い応答性と柔軟な運転形態およ
びシステム構築性とを有するプロセスデータ処理システ
ムを提供することである。
【0011】また、従来のプロセス制御システムでは、
プロセス入出力装置を取りはずす等の変更の際、制御装
置がデータを直接入出力していたので、プロセス入出力
装置を取りはずす等の処理が、そのプロセス入出力装置
が実装されていないことを示す未実装エラー等を招き、
制御装置の計算機にとって致命的な障害になるという問
題があった。
【0012】本発明の別の目的は、プロセス制御システ
ムの運転形態に柔軟性を持たせ、保守等の作業の際に、
プロセス入出力装置を取りはずしても全体の運用に影響
を与えないプロセスデータ処理システムを提供すること
である。
【0013】計算機と通信制御装置との間に、送信処理
中ポインタと最新ポインタとを格納するインターフェイ
ステーブルを設け、最新ポインタで示されたコマンドに
よる割込みをかける方式では、そのステーション内の緊
急送信を要するコマンドやデータの処理は合理化される
ものの、相手の装置例えばプロセス入出力装置との間に
おいては、なんら改善が見られなかった。
【0014】すなわち、計算機とプロセス入出力装置と
の間にコマンドインターフェイスを有するプロセス制御
システムでは、計算機は、レスポンスが来るまでの時間
を管理し、レスポンス待ちタイムアウトを判定している
例が多い。そのレスポンス待ちタイムアウト時間が、各
コマンド毎に異なっていると、計算機は、各コマンド毎
にレスポンス待ち時間を管理しなければならないので、
管理すべき時間の種類が多数になり、計算機側の処理が
複雑になるという問題があった。
【0015】さらに、処理時間が長大で一定時間内に処
理が終了しないようなコマンドについては、コマンド発
行からレスポンス到着までの時間管理を一元化できない
ばかりでなく、処理が複雑化し、処理時間も長くなると
いう問題があった。
【0016】本発明の最も重要な目的は、計算機が管理
すべき時間の種類を減らし、計算機側の処理を単純化し
その負担を極力減らすとともに、プロセス入出力装置の
コマンドに対するレスポンス返送の時間を短縮し、計算
機の処理時間を短縮し、システムの制御能力を高めたプ
ロセスデータ処理システムを提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、制御用計算機またはプロセス制御装置を
それぞれ接続した複数の通信制御装置を伝送路に接続
し、少なくとも1つの通信制御装置からプロセスデータ
をサイクリックに送信し、送信側通信制御装置以外の通
信制御装置がプロセスデータを受信するデータ伝送手段
を備えたプロセスデータ処理システムにおいて、計算機
が、サイクリックフレームデータ内に制御コマンドと制
御データとを入れ送信する手段を備え、プロセス制御装
置が、プロセス入出力手段とそのプロセス入出力手段に
接続された通信制御装置との間に、受信フレームデータ
に含まれた制御コマンドの合理性をチエックする手段
と、チェック完了後直ちに前記フレームデータ内に正常
終了レスポンスまたはパラメータ異常レスポンスとして
入れ返送する手段と、正常終了レスポンスを返送した場
合のみ制御コマンドと制御データとに基づき制御内容を
実行し制御結果をフレームデータ内にレスポンスとして
入れ送信する手段とを備えたプロセスデータ処理システ
ムを提案するものである。
【0018】プロセス制御装置は、受信フレームデータ
に含まれた制御コマンド識別番号が前回と同一であると
きはその制御コマンドを無視する手段を備えてもよい。
【0019】本発明は、また、上記目的を達成するため
に、伝送路に接続された複数のステーションのうち少な
くとも1つのステーションからプロセスデータを所定周
期でサイクリックに送信し、送信側ステーション以外の
ステーションが前記プロセスデータを受信するデータ伝
送方式を採用したプロセスデータ処理方法において、送
信側ステーションが、サイクリックフレームデータ内に
制御コマンドと制御データとを入れて送信し、受信ステ
ーション側が、受信フレームデータに含まれた制御コマ
ンドの合理性をチエックし、チェック完了後直ちにフレ
ームデータ内に正常終了レスポンスまたはパラメータ異
常レスポンスとして入れ返送し、正常終了レスポンスを
返送した場合のみ制御コマンドと制御データとに基づき
制御内容を実行し制御結果をフレームデータ内にレスポ
ンスとして入れ送信するプロセスデータ処理方法を提案
するものである。
【0020】このプロセスデータ処理方法においても、
受信フレームデータに含まれた制御コマンド識別番号が
前回と同一であるときは当該制御コマンドを無視するこ
とができる。
【0021】
【作用】本発明において、各計算機は、プロセス入出力
装置が持つ制御対象の全データを持つため、自己のメモ
リを参照すれば、必要なデータを取得できる。したがっ
て、データ取得のための計算機間データ通信が不要とな
り、システムの応答性と制御性能が向上する。
【0022】レスポンス送信手段は、プロセス入出力装
置の実装情報を計算機からのコマンドにより設定し、プ
ロセス入出力装置の変更時は、実装情報を変更する。そ
こでコマンドを再発行すれば、未実装エラーは発生しな
い。計算機は、レスポンス送信手段が送ってきたデータ
を自分用の通信制御装置とプロセスデータメモリとを経
由して取り込むため、計算機側では未実装エラーが全く
発生しない。
【0023】計算機は、プロセス制御対象からのデータ
を取得する場合、取得するデータのプロセス入出力制御
装置上のアドレスとそのデータを格納するメモリ上のア
ドレスとを同時に順序よくアクセスし、所定周期でサイ
クリックに送信する。その周期をプロセスの変化速度よ
りも充分に短くすると、必要な精度で最新のデータを取
得できる。
【0024】計算機は、プロセス制御装置と直接接続さ
れず、プロセスデータメモリを介して間接的に接続され
るため、システム構築性が良くなり、プロセス制御装置
を保守のために切り離すことができ、保守性も良好とな
る。
【0025】本発明においては、特に、受信フレームデ
ータに含まれた制御コマンドの合理性をチエックし、処
理すべきデータの長短にかかわりなく、チェック完了後
直ちにフレームデータ内に正常終了レスポンスまたはパ
ラメータ異常レスポンスとして入れ返送する。そして、
正常終了レスポンスを返送した場合のみ、制御コマンド
と制御データとに基づき制御内容を実行し制御結果をフ
レームデータ内にレスポンスとして入れ送信する。そこ
で、計算機は、処理すべきデータの長短にかかわりな
く、コマンド発行から一定時間経過した後、プロセス入
出力装置からのレスポンスデータを読み込み、発行した
コマンドが正常終了したか異常終了したかを判別すれば
よい。したがって、レスポンスの到着を常時監視してい
る必要がなく、計算機の負荷が軽減される。また、一定
時間経過した後にレスポンスデータを読み込みに行って
も、レスポンスが未到着の場合は、直ちにレスポンスタ
イムアウトと判定できるので、特別なタイマー管理は不
要となる。
【0026】レスポンス返送後のコマンドおよびデータ
の本来の処理は、次のコマンド以降のコマンド処理の空
き時間を使って実行する。コマンドとコマンドとの間隔
は、一定時間にしてあるため、必ず空き時間を確保でき
る。
【0027】全てのコマンドが一定時間内に終了するこ
とから、計算機側では、コマンドの処理内容を考慮し
て、レスポンス待ち時間を設定する必要がなくなり、コ
マンドに対するレスポンス待ち時間を一律に管理でき、
この点でも負担が軽減される。
【0028】
【実施例】次に、図1ないし図7を参照して、本発明に
よるプロセス制御システムの一実施例を説明する。図1
は、本発明によるプロセス制御システムの一実施例の全
体構成を示すブロック図である。プロセス制御システム
は、プロセス制御対象60のプロセスを分散して制御す
る複数の計算機1,2と、通信路70により例えば環状
に接続されている通信制御装置30,31,32,33
と、各計算機1,2と通信制御装置30,31との間に
それぞれに接続されたプロセスデータメモリ10,11
と、プロセスデータメモリ10,11の入出力およびサ
イクリック通信の周期をそれぞれ管理するメモリ制御装
置20,21とを含んでいる。
【0029】プロセス制御システムは、また、通信制御
装置32,33と制御対象60との間にそれぞれ設けら
れたプロセス入出力装置50,51と、プロセス入出力
装置50,51をそれぞれ走査するスキャン装置40,
41と、各スキャン装置40,41と通信制御装置3
2,33との間にそれぞれに接続されたプロセスデータ
メモリ12,13と、プロセスデータメモリ12,13
の入出力およびサイクリック通信の周期をそれぞれ管理
するメモリ制御装置22,23とを含んでいる。
【0030】図2は、図1の実施例の計算機とプロセス
データメモリとメモリ制御装置と通信制御装置との関係
をより詳細に示すブロック図である。計算機1は、中央
処理装置(CPU)80と、データメモリ81と、プロ
グラムメモリ82と、これらを接続するアドレスバス8
3およびデータバス84とを備えている。アドレスバス
83とデータバス84とは、プロセスデータメモリ10
とメモリ制御装置20にも接続してある。プロセスデー
タメモリ10とメモリ制御装置20は、それぞれもう一
組のアドレスバスおよびデータバスにより、通信制御装
置30に接続されている。
【0031】なお、計算機2,プロセスデータメモリ1
1,通信制御装置31の部分の構成は、計算機1,プロ
セスデータメモリ10,通信制御装置30と同じであ
る。
【0032】CPU80は、プログラムメモリ82に格
納されているプログラムに従い、データメモリ81に格
納されている制御対象60のプロセスデータ等を用いて
必要な演算を実行し、通信制御装置30を介してプロセ
ス制御対象60のプロセスを制御する。この制御を実現
するには、プロセスデータメモリ10中の送信エリアと
受信エリアおよび転写周期を決定する必要がある。
【0033】CPU80は、図4に示すように、プログ
ラムメモリ82に格納されているプログラムに従い、プ
ロセスデータメモリ10をエリアに区分する。プロセス
データメモリ10の中に図示したA,E等の大文字は送
信エリアを表し、b,c,d等の小文字は受信エリアを
表している。この大文字と小文字による表記方式は、他
のプロセスデータメモリ11,12,13についても同
様であり、大文字は送信エリアを表し、小文字は受信エ
リアを表している。CPU80は、エリアを区分するた
めの制御データと転写周期とをメモリ制御装置20に書
き込む。
【0034】通信制御装置30は、メモリ制御装置20
に書き込まれた設定情報に従い、プロセスデータメモリ
10からデータを取り出し、送信する。また、通信路7
0で送られてきた受信フレーム中のデータを取り込み、
このデータをプロセスデータメモリ10に書き込む。
【0035】したがって、計算機1は、プロセスデータ
・メモリ10にデータを書き込みまたはプロセスデータ
・メモリ10から所定のタイミングでデータを読み出す
ことにより、プロセスデータを送受信し、プロセス制御
対象60を制御できる。
【0036】図3は、プロセ入出力装置50とスキャン
装置40とプロセスデータメモリ12とメモリ制御装置
22と通信制御装置32の部分の接続をより詳細に示す
ブロック図である。スキャン装置40においては、処理
装置42,プログラムデータメモリ43,アドレスメモ
リ44,方向メモリ45が、アドレスバス83とデータ
バス84とにより接続されている。アドレスバス83と
データバス84とは、外部のプロセスデータメモリ12
とメモリ制御装置22とに接続されている。外部のプロ
セスデータメモリ12とメモリ制御装置22とは、転送
制御装置47に接続されている。転送制御装置47は、
さらに送信タイミングを知るためのカウンタ46に接続
されている。転送制御装置47は、プロセスデータメモ
リ12とプロセス入出力装置50との間のデータの読み
出しおよび書き込みを制御する。
【0037】スキャン装置40は、電源が投入された
ら、図4の12に示すa,b,c,dのように、送信エ
リアと受信エリアとを区分しておく、例えば、aエリア
は計算機1からのコマンド受信エリア、cエリアはコマ
ンドに対するレスポンス送信エリアと予め決めておく。
他のe,f,g,hエリアは、コマンドによりこれから
する区分ため、電源投入時はまだ未区分状態である。ス
キャン装置40に接続したメモリ制御装置22にコマン
ドレスポンスエリアの区分情報を設定し、計算機1から
のコマンドを受信可能な状態にしておく。
【0038】図5は、本発明によるコマンドデータの構
成の一実施例を示す図である。本実施例では、コマンド
フォーマット内に、相手装置番号A1,コマンドA2,
コマンド識別番号A3,データA4を持ち、コマンド発
行相手A1とコマンド処理内容A2,A3とコマンドに
付随するデータA4とを伝えることにする。
【0039】図6は、図1の実施例のスキャン装置のコ
マンド取込みとコマンド実行との処理手順を示すフロー
チャートである。スキャン装置40側では、図6に示す
手順でコマンドフォーマットを参照し、コマンドを処理
する。スキャン装置40は、コマンドが自分宛かどうか
判断し、自分宛のコマンドの場合は、コマンド識別番号
が前回のコマンド識別番号と違うかどうか判断する。こ
の処理は、同一コマンドを複数回処理するのを防止す
る。コマンド識別番号が前回と異なっていれば、コマン
ドを処理し、その処理結果をレスポンスとして図4の中
のエリアGに書き込む。書き込む内容は、コマンドの処
理が正常に終了したか,異常があったか,コマンドパラ
メータの異常があった等の情報である。
【0040】コマンドによる制御内容を次に述べる。ま
ず、アドレスメモリ44および方向メモリ45にデータ
を設定する。プロセスデータメモリ12のX番地とプロ
セス入出力装置50のY番地とを対応付けるデータをア
ドレスメモリ44に設定する。また、アクセスの方向が
X番地からY番地なのかY番地からX番地なのかという
方向データを方向メモリ45に設定する。次に、別コマ
ンドで、e,f,G,hエリアの区分データ、および転
写周期を設定する。スキャン装置40は、そのコマンド
により、e,f,G,hエリアの送信受信の区分と周期
と決定するデータをメモリ制御装置22に書き込む。通
信制御装置32は書き込まれた区分と周期とのデータを
もとに、この時点からエリアe,f,G,hの送信受信
の動作を開始する。最後に、スキャン装置40に対し、
プロセスデータメモリ12とプロセス入出力装置50と
の間のデータ転送の開始を指示するコマンドを発行し、
プロセスデータメモリ12とプロセス入出力装置50と
の間でプロセス制御対象60のプロセスデータを交換さ
せる。
【0041】以上の処理を各計算機1,2とスキャン装
置40,41とのすべてに対して実施すると、各プロセ
スデータメモリ10,11,12,13は、図4に示す
ように区分される。また、各スキャン装置40と41
は、各々プロセス制御対象60とプロセスデータメモリ
12,13との間のデータ転送を実行できる。
【0042】この状態では、例えば計算機1が送信エリ
アEにデータを設定すれば、各スキャン装置40,41
は、送信エリアEに設定されたデータを転送する。した
がって、各スキャン装置40,41内の転送制御装置4
7が、プロセス入出力装置50,51を経由して、プロ
セス制御対象60への制御信号を転送する。
【0043】逆方向の転送については、転送制御装置4
7が、プロセス制御対象60のプロセスデータをプロセ
スデータメモリ12,13の各送信エリアG,Hに書き
込み、計算機1,2のエリアg,hに送信するため、計
算機側ではそのプロセスデータを自由に使用できる。プ
ロセスデータメモリ10,11,12,13を図4のよ
うに設定すると、各計算機1,2は全プロセスデータを
各々保有し、計算機間のデータ通信が不要となるので、
計算機の処理の負担が軽減される。
【0044】図7は、図6における「コマンドに応じた
処理」の1つであるアドレスデータ設定すなわちアドレ
スメモリ44および方向メモリ45への本発明独自のデ
ータ設定処理手順と、それに続くレスポンス返送処理手
順とを併せて示すフローチャートである。設定するデー
タが多量の場合、従来の装置では、パラメータとしての
アドレス情報の合理性チェックとアドレスメモリ44お
よび方向メモリ45へのデータ設定に長時間を要してい
た。
【0045】これに対して、本実施例においては、パラ
メータとしてのアドレスデータおよび方向データの合理
性をチェックし、OKならば、その段階で正常終了のレ
スポンスを返送し、その後に時間の掛かるアドレスメモ
リ44へのアドレスデータの設定と方向メモリ45への
方向データの設定とを実行する方式を採用している。一
方、パラメータとしてのアドレスデータおよび/または
方向データに異常がある場合は、パラメータ異常のレス
ポンスを返送して、処理を終了する。
【0046】したがって、本実施例によれば、パラメー
タとしてのアドレスデータおよび方向データの合理性を
チェックし、OKならば、その段階で正常終了のレスポ
ンスを返送し、すなわち、処理すべきデータの長短にか
かわらず、コマンド処理が完了する前に、コマンド受信
からほぼ一定の時間でレスポンスを返送し、計算機の時
間管理処理を一元化し単純にできるので、計算機の処理
時間を短縮し、システムの制御能力を高めることが可能
となる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、処理すべきデータの長
短にかかわらず、コマンドとレスポンスとの間の時間が
一定になるので、計算機の時間管理処理を一元化して単
純にでき、計算機の処理時間を短縮し、システムの制御
能力を高められる。
【0048】スキャンすべきアドレスをコマンドにより
設定できるから、システムの構築が容易になり、スキャ
ンすべきアドレスの設定変更によりプロセス入出力装置
と計算機とを簡単に切り離して、保守作業を実行でき
る。
【0049】各計算機は、プロセス入出力装置が持つ制
御対象の全データを持つため、自己のメモリを参照すれ
ば、必要なデータを取得できる。したがって、データ取
得のための計算機間データ通信が不要となり、システム
の応答性と制御性能が向上する。
【0050】プロセス制御対象からのデータの取得は、
取得するデータのプロセス入出力制御装置上のアドレス
とそのデータを格納するメモリ上のアドレスとを同時に
順序よくアクセスし、サイクリック通信により所定周期
で送信する。その周期をプロセスの変化速度よりも充分
に短くすると、必要な精度で最新のデータを取得でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプロセス制御システムの一実施例
の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施例の計算機とプロセスデータメモリ
とメモリ制御装置と通信制御装置との関係をより詳細に
示すブロック図である。
【図3】図1の実施例のスキャン装置の詳細な構成を示
すブロック図である。
【図4】サイクリック通信のコマンドの転送方法とプロ
セスデータの転送方法とを説明する図である。
【図5】本発明によるコマンドデータの構成の一実施例
を示す図である。
【図6】図1の実施例のスキャン装置のコマンド取込み
とコマンド実行との処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図7】図6における「コマンドに応じた処理」の1つ
であるアドレスデータ設定すなわちアドレスメモリ44
および方向メモリ45への本発明独自のデータ設定処理
手順と、それに続くレスポンス返送処理手順とを併せて
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 計算機 2 計算機 10 プロセスデータメモリ 11 プロセスデータメモリ 12 プロセスデータメモリ 13 プロセスデータメモリ 20 メモリ制御装置 21 メモリ制御装置 22 メモリ制御装置 23 メモリ制御装置 30 通信制御装置 31 通信制御装置 32 通信制御装置 33 通信制御装置 40 スキャン装置 41 スキャン装置 42 処理装置 43 プログラムデータメモリ 44 アドレスメモリ 45 方向メモリ 46 カウンタ 47 転送制御装置 50 プロセス入出力装置 51 プロセス入出力装置 60 プロセス制御対象 70 通信路 83 アドレスバス 84 データバス

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御用計算機またはプロセス制御装置を
    それぞれ接続した複数の通信制御装置を伝送路に接続
    し、少なくとも1つの前記通信制御装置からプロセスデ
    ータをサイクリックに送信し、前記送信側通信制御装置
    以外の通信制御装置が前記プロセスデータを受信するデ
    ータ伝送手段を備えたプロセスデータ処理システムにお
    いて、 前記計算機が、サイクリックフレームデータ内に制御コ
    マンドと制御データとを入れ送信する手段を備え、 前記プロセス制御装置が、プロセス入出力手段と当該プ
    ロセス入出力手段に接続された通信制御装置との間に、
    受信フレームデータに含まれた前記制御コマンドの合理
    性をチエックする手段と、チェック完了後直ちに前記フ
    レームデータ内に正常終了レスポンスまたはパラメータ
    異常レスポンスとして入れ返送する手段と、前記正常終
    了レスポンスを返送した場合前記制御コマンドと前記制
    御データとに基づき制御内容を実行し制御結果を前記フ
    レームデータ内にレスポンスとして入れ送信する手段と
    を備えたことを特徴とするプロセスデータ処理システ
    ム。
  2. 【請求項2】 制御用計算機またはプロセス制御装置を
    それぞれ接続した複数の通信制御装置を伝送路に接続
    し、少なくとも1つの前記通信制御装置からプロセスデ
    ータをサイクリックに送信し、前記送信側通信制御装置
    以外の通信制御装置が前記プロセスデータを受信するデ
    ータ伝送手段を備えたプロセスデータ処理システムにお
    いて、 前記計算機が、サイクリックフレームデータ内に制御コ
    マンドと制御データとを入れ送信する手段を備え、 前記プロセス制御装置が、プロセス入出力手段と当該プ
    ロセス入出力手段に接続された通信制御装置との間に、
    受信フレームデータに含まれた制御コマンド識別番号が
    前回と同一であるときは当該制御コマンドを無視する手
    段と、無視されなかった受信フレームデータに含まれた
    前記制御コマンドの合理性をチエックする手段と、チェ
    ック完了後直ちに前記フレームデータ内に正常終了レス
    ポンスまたはパラメータ異常レスポンスとして入れ返送
    する手段と、前記正常終了レスポンスを返送した場合前
    記制御コマンドと前記制御データとに基づき制御内容を
    実行し制御結果を前記フレームデータ内にレスポンスと
    して入れ送信する手段とを備えたことを特徴とするプロ
    セスデータ処理システム。
  3. 【請求項3】 伝送路に接続された複数のステーション
    のうち少なくとも1つのステーションからプロセスデー
    タを所定周期でサイクリックに送信し、前記送信側ステ
    ーション以外のステーションが前記プロセスデータを受
    信するデータ伝送方式を採用したプロセスデータ処理方
    法において、 前記送信側ステーションが、サイクリックフレームデー
    タ内に制御コマンドと制御データとを入れて送信し、 前記受信ステーション側が、受信フレームデータに含ま
    れた前記制御コマンドの合理性をチエックし、チェック
    完了後直ちに前記フレームデータ内に正常終了レスポン
    スまたはパラメータ異常レスポンスとして入れ返送し、
    前記正常終了レスポンスを返送した場合前記制御コマン
    ドと前記制御データとに基づき制御内容を実行し制御結
    果を前記フレームデータ内にレスポンスとして入れ送信
    することを特徴とするプロセスデータ処理方法。
  4. 【請求項4】 伝送路に接続された複数のステーション
    のうち少なくとも1つのステーションからプロセスデー
    タを所定周期でサイクリックに送信し、前記送信側ステ
    ーション以外のステーションが前記プロセスデータを受
    信するデータ伝送方式を採用したプロセスデータ処理方
    法において、 前記送信側ステーションが、サイクリックフレームデー
    タ内に制御コマンドと制御データとを入れて送信し、 前記受信ステーション側が、受信フレームデータに含ま
    れた制御コマンド識別番号が前回と同一であるときは当
    該制御コマンドを無視し、無視されなかった受信フレー
    ムデータに含まれた前記制御コマンドの合理性をチエッ
    クし、チェック完了後直ちに前記フレームデータ内に正
    常終了レスポンスまたはパラメータ異常レスポンスとし
    て入れ返送し、前記正常終了レスポンスを返送した場合
    前記制御コマンドと前記制御データとに基づき制御内容
    を実行し制御結果を前記フレームデータ内にレスポンス
    として入れ送信することを特徴とするプロセスデータ処
    理方法。
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