JPH08182056A - 電子制御装置 - Google Patents
電子制御装置Info
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- JPH08182056A JPH08182056A JP6322103A JP32210394A JPH08182056A JP H08182056 A JPH08182056 A JP H08182056A JP 6322103 A JP6322103 A JP 6322103A JP 32210394 A JP32210394 A JP 32210394A JP H08182056 A JPH08182056 A JP H08182056A
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- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Selective Calling Equipment (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 1個のA/D変換器を複数のCPUで制御す
ることに着目し、複数のCPUからのA/D変換制御信
号を簡易で部品点数の少ない方法で合成することによる
電子制御装置を提供する。 【構成】 CPU1A、1Bはセンサで検出され、A/
D変換器3にて変換されたデータの入力要求をするとき
に通信線11、12を介して制御信号合成回路2に制御
信号α、βを送信する。制御信号合成回路2はこの制御
信号α、βをもとに、単一通信線21を介してA/D変
換器3に合成信号δを送信するとともに、識別信号γを
通信線15を介してCPU1A、1Bに出力する。CP
U1A、1Bはこの識別信号γに合わせて制御信号α、
βの出力およびA/D変換器3からのデータ入力を行
う。
ることに着目し、複数のCPUからのA/D変換制御信
号を簡易で部品点数の少ない方法で合成することによる
電子制御装置を提供する。 【構成】 CPU1A、1Bはセンサで検出され、A/
D変換器3にて変換されたデータの入力要求をするとき
に通信線11、12を介して制御信号合成回路2に制御
信号α、βを送信する。制御信号合成回路2はこの制御
信号α、βをもとに、単一通信線21を介してA/D変
換器3に合成信号δを送信するとともに、識別信号γを
通信線15を介してCPU1A、1Bに出力する。CP
U1A、1Bはこの識別信号γに合わせて制御信号α、
βの出力およびA/D変換器3からのデータ入力を行
う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子制御装置に関するも
のである。
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車エンジンの電子制御装置
(以下、ECU)は、制御規模が大きくなるに伴って複
数の中央処理装置(以下、CPU)で構成される場合が
多くなっている。このため複数のCPUにそれぞれ入力
信号のアナログ・デジタル(A/D)変換データを入力
させる方法として、図8中(a)に示すように、1つの
A/D変換器80を制御するためのCPU81を用意す
る。そしてこの構成において、A/D変換器80により
A/D変換された入力信号データをCPU間通信により
A/D変換器制御用のCPU81から複数のエンジン制
御のCPU82に送る。
(以下、ECU)は、制御規模が大きくなるに伴って複
数の中央処理装置(以下、CPU)で構成される場合が
多くなっている。このため複数のCPUにそれぞれ入力
信号のアナログ・デジタル(A/D)変換データを入力
させる方法として、図8中(a)に示すように、1つの
A/D変換器80を制御するためのCPU81を用意す
る。そしてこの構成において、A/D変換器80により
A/D変換された入力信号データをCPU間通信により
A/D変換器制御用のCPU81から複数のエンジン制
御のCPU82に送る。
【0003】しかし、A/D変換器制御用のCPU81
と複数のエンジン制御用のCPU82との間の通信処理
時間の遅れにより制御に支障を来す場合がある。
と複数のエンジン制御用のCPU82との間の通信処理
時間の遅れにより制御に支障を来す場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、図8中(b)に
示すように、複数のCPU84がそれぞれ、1対1で対
応するA/D変換器83を制御する構成とする。そして
この構成において、制御するA/D変換器83にて変換
されたA/D変換データの入力信号を各CPU84が直
接取り込む方法がある。
示すように、複数のCPU84がそれぞれ、1対1で対
応するA/D変換器83を制御する構成とする。そして
この構成において、制御するA/D変換器83にて変換
されたA/D変換データの入力信号を各CPU84が直
接取り込む方法がある。
【0005】しかし、同じ入力信号を並列に各A/D変
換器83に入力しなければならないため、各A/D変換
器83の精度の差に影響されるので、CPU84間に制
御の差ができ、かつ制御するCPU84の数だけA/D
変換器83を使用するため、回路面積も大きくなりコス
トも高くなってしまう。上記問題を解決するため本発明
は、1個のA/D変換器を複数のCPUで制御する点に
着目し、特別にA/D変換器制御用のCPUを設けずに
複数のCPUからのA/D変換制御信号を簡易で部品点
数の少ない方法で合成することによる電子制御装置を提
供することを目的とする。
換器83に入力しなければならないため、各A/D変換
器83の精度の差に影響されるので、CPU84間に制
御の差ができ、かつ制御するCPU84の数だけA/D
変換器83を使用するため、回路面積も大きくなりコス
トも高くなってしまう。上記問題を解決するため本発明
は、1個のA/D変換器を複数のCPUで制御する点に
着目し、特別にA/D変換器制御用のCPUを設けずに
複数のCPUからのA/D変換制御信号を簡易で部品点
数の少ない方法で合成することによる電子制御装置を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記問題点を
解決するために、外部から入力されたデータを所定の形
に変換する変換手段と、該変換手段により変換されたデ
ータに基づき所定の演算を行う複数の演算手段とを備え
る電子制御装置において、前記複数の演算手段はそれぞ
れ前記変換装置からのデータの入力を要求する信号とし
て第1の信号を出力するものとし、該第1の信号を入力
して、これを合成して前記変換手段に出力するととも
に、前記第1の信号に基づいて、前記複数の演算手段が
第1の信号を出力するか否かを判断するための第2の信
号を、前記複数の演算手段に出力する第1の信号合成手
段を備え、前記変換手段は前記合成された第1の信号に
基づいて、変換したデータを前記複数の演算手段に出力
するとともに、前記複数の演算手段は前記第2信号に応
じた時間だけ前記第1の信号の出力を中止する電子制御
装置を提供するものである。
解決するために、外部から入力されたデータを所定の形
に変換する変換手段と、該変換手段により変換されたデ
ータに基づき所定の演算を行う複数の演算手段とを備え
る電子制御装置において、前記複数の演算手段はそれぞ
れ前記変換装置からのデータの入力を要求する信号とし
て第1の信号を出力するものとし、該第1の信号を入力
して、これを合成して前記変換手段に出力するととも
に、前記第1の信号に基づいて、前記複数の演算手段が
第1の信号を出力するか否かを判断するための第2の信
号を、前記複数の演算手段に出力する第1の信号合成手
段を備え、前記変換手段は前記合成された第1の信号に
基づいて、変換したデータを前記複数の演算手段に出力
するとともに、前記複数の演算手段は前記第2信号に応
じた時間だけ前記第1の信号の出力を中止する電子制御
装置を提供するものである。
【0007】前記複数の演算手段は、前記第1の信号を
出力してから前記複数の演算手段それぞれに固有の所定
時間だけ前記変換手段により変換されたデータを入力し
てもよい。また外部から入力されたデータを所定の形に
変換する変換手段と、該変換手段により変換されたデー
タに基づき所定の演算を行う2つの演算手段とを備える
電子制御装置において、前記2つの演算手段はそれぞれ
前記変換装置からのデータの入力を要求する信号として
第1の信号を出力するものとし、該第1の信号を入力し
た際、これを合成して前記変換手段に出力するととも
に、前記第1の信号に基づいて、前記2つの演算手段が
第1の信号を出力するか否かを判断するための、それぞ
れに応じた異なるレベルの第2の信号を、前記2つの演
算手段に出力する第1の信号合成手段を備え、前記変換
手段は前記合成された第1の信号を受けて、変換したデ
ータを前記2つの演算手段に出力するとともに、前記2
つの演算手段は前記第2の信号のレベルに応じた時間だ
け前記第1の信号の出力を中止する電子制御装置を提供
するものである。
出力してから前記複数の演算手段それぞれに固有の所定
時間だけ前記変換手段により変換されたデータを入力し
てもよい。また外部から入力されたデータを所定の形に
変換する変換手段と、該変換手段により変換されたデー
タに基づき所定の演算を行う2つの演算手段とを備える
電子制御装置において、前記2つの演算手段はそれぞれ
前記変換装置からのデータの入力を要求する信号として
第1の信号を出力するものとし、該第1の信号を入力し
た際、これを合成して前記変換手段に出力するととも
に、前記第1の信号に基づいて、前記2つの演算手段が
第1の信号を出力するか否かを判断するための、それぞ
れに応じた異なるレベルの第2の信号を、前記2つの演
算手段に出力する第1の信号合成手段を備え、前記変換
手段は前記合成された第1の信号を受けて、変換したデ
ータを前記2つの演算手段に出力するとともに、前記2
つの演算手段は前記第2の信号のレベルに応じた時間だ
け前記第1の信号の出力を中止する電子制御装置を提供
するものである。
【0008】前記2つの演算手段が第1の信号の出力を
中止する時間は、前記第2の信号のレベルが所定の第1
のレベルの場合、前記2つの演算手段のうち第1の演算
手段は、もう一方の第2の演算手段が第1の信号を出力
してから前記変換手段により変換されたデータを受け取
るまでの時間より長い第2の所定時間であり、前記第2
の演算手段は、第2の演算手段が第1の信号を出力して
から前記変換手段により変換されたデータを受け取るま
での時間より長い第2の所定時間と、第1の演算手段が
第1の信号を出力してから前記変換手段により変換され
たデータを受け取るまでの時間より長い第3の所定時間
とを合わせた時間でもよい。
中止する時間は、前記第2の信号のレベルが所定の第1
のレベルの場合、前記2つの演算手段のうち第1の演算
手段は、もう一方の第2の演算手段が第1の信号を出力
してから前記変換手段により変換されたデータを受け取
るまでの時間より長い第2の所定時間であり、前記第2
の演算手段は、第2の演算手段が第1の信号を出力して
から前記変換手段により変換されたデータを受け取るま
での時間より長い第2の所定時間と、第1の演算手段が
第1の信号を出力してから前記変換手段により変換され
たデータを受け取るまでの時間より長い第3の所定時間
とを合わせた時間でもよい。
【0009】前記2つの演算手段が第1の信号の出力を
中止する時間は、前記第2の信号のレベルが前記第1の
レベルと異なる所定の第2のレベルの場合、前記2つの
演算手段のうち第2の演算手段は、もう一方の第1の演
算手段が第1の信号を出力してから前記変換手段により
変換されたデータを受け取るまでの時間より長い第3の
所定時間であり、前記第1の演算手段は、第1の演算手
段が第1の信号を出力してから前記変換手段により変換
されたデータを受け取るまでの時間より長い第3の所定
時間と、第2の演算手段が第1の信号を出力してから前
記変換手段により変換されたデータを受け取るまでの時
間より長い第2の所定時間とを合わせた時間でもよい。
中止する時間は、前記第2の信号のレベルが前記第1の
レベルと異なる所定の第2のレベルの場合、前記2つの
演算手段のうち第2の演算手段は、もう一方の第1の演
算手段が第1の信号を出力してから前記変換手段により
変換されたデータを受け取るまでの時間より長い第3の
所定時間であり、前記第1の演算手段は、第1の演算手
段が第1の信号を出力してから前記変換手段により変換
されたデータを受け取るまでの時間より長い第3の所定
時間と、第2の演算手段が第1の信号を出力してから前
記変換手段により変換されたデータを受け取るまでの時
間より長い第2の所定時間とを合わせた時間でもよい。
【0010】前記2つの演算手段は前記第1の信号を出
力してからそれぞれの演算手段に固有の第1の所定時間
だけ前記変換手段により変換されたデータを入力しても
よい。前記第1の信号合成手段は前記複数の演算手段か
ら出力されるクロックを合成して前記変換手段に出力
し、前記変換手段は変換したデータを前記合成されたク
ロックに基づいて前記複数の演算手段に出力してもよ
い。
力してからそれぞれの演算手段に固有の第1の所定時間
だけ前記変換手段により変換されたデータを入力しても
よい。前記第1の信号合成手段は前記複数の演算手段か
ら出力されるクロックを合成して前記変換手段に出力
し、前記変換手段は変換したデータを前記合成されたク
ロックに基づいて前記複数の演算手段に出力してもよ
い。
【0011】前記第2の所定時間および第3の所定時間
は同一でもよい。
は同一でもよい。
【0012】
【作用】前記構成よりなる本発明に係る、請求項1記載
の電子制御装置は、複数の演算手段はそれぞれ変換装置
からのデータの入力を要求する信号として第1の信号を
出力するものとし、第1の信号合成手段は、この第1の
信号を入力して、これを合成して変換手段に出力すると
ともに、第1の信号に基づき、複数の演算手段が第1の
信号を出力するか否かを判断するための第2の信号を、
複数の演算手段に出力する。変換手段は合成された第1
の信号に基づいて、変換したデータを出力するとともに
複数の演算手段は前記第2信号に応じた時間だけ前記第
1の信号の出力を中止する。
の電子制御装置は、複数の演算手段はそれぞれ変換装置
からのデータの入力を要求する信号として第1の信号を
出力するものとし、第1の信号合成手段は、この第1の
信号を入力して、これを合成して変換手段に出力すると
ともに、第1の信号に基づき、複数の演算手段が第1の
信号を出力するか否かを判断するための第2の信号を、
複数の演算手段に出力する。変換手段は合成された第1
の信号に基づいて、変換したデータを出力するとともに
複数の演算手段は前記第2信号に応じた時間だけ前記第
1の信号の出力を中止する。
【0013】また請求項3記載の電子制御装置は、2つ
の演算手段はそれぞれ変換装置からのデータの入力を要
求する信号として第1の信号を出力するものとし、第1
の信号合成手段は、この第1の信号を入力した際、これ
を合成して変換手段に出力するとともに、第1の信号に
基づき、2つの演算手段が第1の信号を出力するか否か
を判断するための、それぞれに応じた異なるレベルの第
2の信号を、2つの演算手段に出力する。変換手段は合
成された第1の信号を受けて、変換したデータを2つの
演算手段に出力するとともに、2つの演算手段は第2の
信号のレベルに応じた時間だけ第1の信号の出力を中止
する。
の演算手段はそれぞれ変換装置からのデータの入力を要
求する信号として第1の信号を出力するものとし、第1
の信号合成手段は、この第1の信号を入力した際、これ
を合成して変換手段に出力するとともに、第1の信号に
基づき、2つの演算手段が第1の信号を出力するか否か
を判断するための、それぞれに応じた異なるレベルの第
2の信号を、2つの演算手段に出力する。変換手段は合
成された第1の信号を受けて、変換したデータを2つの
演算手段に出力するとともに、2つの演算手段は第2の
信号のレベルに応じた時間だけ第1の信号の出力を中止
する。
【0014】また請求項4記載の電子制御装置は、2つ
の演算手段のうち一方の第1の演算手段は、第2の信号
のレベルが所定の第1のレベルの場合、もう一方の第2
の演算手段が第1の信号を出力してから変換手段により
変換されたデータを受け取るまでの時間より長い第2の
所定時間は第1の信号の出力を中止する。また第2の演
算手段は、第2の演算手段が第1の信号を出力してから
変換手段により変換されたデータを受け取るまでの時間
より長い第2の所定時間と、第1の演算手段が第1の信
号を出力してから変換手段により変換されたデータを受
け取るまでの時間より長い第3の所定時間とを合わせた
時間は第1の信号の出力を中止する。
の演算手段のうち一方の第1の演算手段は、第2の信号
のレベルが所定の第1のレベルの場合、もう一方の第2
の演算手段が第1の信号を出力してから変換手段により
変換されたデータを受け取るまでの時間より長い第2の
所定時間は第1の信号の出力を中止する。また第2の演
算手段は、第2の演算手段が第1の信号を出力してから
変換手段により変換されたデータを受け取るまでの時間
より長い第2の所定時間と、第1の演算手段が第1の信
号を出力してから変換手段により変換されたデータを受
け取るまでの時間より長い第3の所定時間とを合わせた
時間は第1の信号の出力を中止する。
【0015】また請求項5記載の電子制御装置によれ
ば、第2の信号のレベルが第1のレベルと異なる所定の
第2のレベルの場合、2つの演算手段のうち第2の演算
手段は、もう一方の第1の演算手段が第1の信号を出力
してから変換手段により変換されたデータを受け取るま
での時間より長い第3の所定時間は第1の信号の出力を
中止する。また第1の演算手段は、第1の演算手段が第
1の信号を出力してから変換手段により変換されたデー
タを受け取るまでの時間より長い第3の所定時間と、第
2の演算手段が第1の信号を出力してから変換手段によ
り変換されたデータを受け取るまでの時間より長い第2
の所定時間とを合わせた時間は第1の信号の出力を中止
する。
ば、第2の信号のレベルが第1のレベルと異なる所定の
第2のレベルの場合、2つの演算手段のうち第2の演算
手段は、もう一方の第1の演算手段が第1の信号を出力
してから変換手段により変換されたデータを受け取るま
での時間より長い第3の所定時間は第1の信号の出力を
中止する。また第1の演算手段は、第1の演算手段が第
1の信号を出力してから変換手段により変換されたデー
タを受け取るまでの時間より長い第3の所定時間と、第
2の演算手段が第1の信号を出力してから変換手段によ
り変換されたデータを受け取るまでの時間より長い第2
の所定時間とを合わせた時間は第1の信号の出力を中止
する。
【0016】
【実施例】以下、本発明を適用した電子制御装置の第1
実施例を図面を用いて説明する。図1に本発明の第1実
施例を適用した図示しないV型エンジンを制御するエン
ジンECU4の例を示す。エンジンECU4内にはA/
D変換器3(変換手段)と、エンジンへの燃料噴射量を
制御する2個のCPU1A、1B(演算手段)と、CP
U1A、1Bからの通信の制御信号を合成する制御信号
合成回路2(第1の信号合成手段)とが設けられてい
る。
実施例を図面を用いて説明する。図1に本発明の第1実
施例を適用した図示しないV型エンジンを制御するエン
ジンECU4の例を示す。エンジンECU4内にはA/
D変換器3(変換手段)と、エンジンへの燃料噴射量を
制御する2個のCPU1A、1B(演算手段)と、CP
U1A、1Bからの通信の制御信号を合成する制御信号
合成回路2(第1の信号合成手段)とが設けられてい
る。
【0017】A/D変換器3には制御対象としてのV型
エンジンの左バンクに吸入される空気量を検出する左空
気量センサ41および右バンクに吸入される空気量を検
出する右空気量センサ43から出力された各空気量信
号、さらに図示しないエンジンの冷却水温を検出する水
温センサ42からの水温信号などのアナログ信号が入力
される。これらの各センサより入力されたアナログ信号
をA/D変換器3はデジタル変換し、このA/D変換器
3によってデジタル変換された各種センサのデータが通
信線23を介してCPU1A、1Bに入力されている。
エンジンの左バンクに吸入される空気量を検出する左空
気量センサ41および右バンクに吸入される空気量を検
出する右空気量センサ43から出力された各空気量信
号、さらに図示しないエンジンの冷却水温を検出する水
温センサ42からの水温信号などのアナログ信号が入力
される。これらの各センサより入力されたアナログ信号
をA/D変換器3はデジタル変換し、このA/D変換器
3によってデジタル変換された各種センサのデータが通
信線23を介してCPU1A、1Bに入力されている。
【0018】CPU1A、1Bはこの通信線23を介し
て入力されたデータをもとに燃料噴射量の演算を行う。
CPU1A、1Bはこの演算の結果を左バンクインジェ
クタ51および右バンクインジェクタ52に出力するこ
とによりV型エンジンの左右バンクの燃料噴射量を制御
する。CPU1A、1Bは通信線11、12、13、1
4を介して制御信号合成回路2に接続されており、詳細
にいうと通信線11は制御信号合成回路2の端子A、通
信線12は制御信号合成回路2の端子B、通信線13は
制御信号合成回路2の端子G、通信線14は制御信号合
成回路2の端子Fに接続されている。CPU1Aは通信
線11を通してセンサにて検出されたデータの入力を要
求する際に制御信号αを出力する。またCPU1Bは通
信線12を通してセンサにて検出されたデータの入力を
要求する際に制御信号βを出力する。
て入力されたデータをもとに燃料噴射量の演算を行う。
CPU1A、1Bはこの演算の結果を左バンクインジェ
クタ51および右バンクインジェクタ52に出力するこ
とによりV型エンジンの左右バンクの燃料噴射量を制御
する。CPU1A、1Bは通信線11、12、13、1
4を介して制御信号合成回路2に接続されており、詳細
にいうと通信線11は制御信号合成回路2の端子A、通
信線12は制御信号合成回路2の端子B、通信線13は
制御信号合成回路2の端子G、通信線14は制御信号合
成回路2の端子Fに接続されている。CPU1Aは通信
線11を通してセンサにて検出されたデータの入力を要
求する際に制御信号αを出力する。またCPU1Bは通
信線12を通してセンサにて検出されたデータの入力を
要求する際に制御信号βを出力する。
【0019】制御信号合成回路2はCPU1A、1Bか
ら出力される制御信号α、βを合成して、端子Eに接続
されている単一通信線21上に信号δとして送出する。
同時に制御信号合成回路2は、CPU1A、1Bから出
力された制御信号α、βが重なり合わないように識別信
号γを作成してこれを通信線15を介してCPU1A、
1Bに返送する。
ら出力される制御信号α、βを合成して、端子Eに接続
されている単一通信線21上に信号δとして送出する。
同時に制御信号合成回路2は、CPU1A、1Bから出
力された制御信号α、βが重なり合わないように識別信
号γを作成してこれを通信線15を介してCPU1A、
1Bに返送する。
【0020】A/D変換器3は単一信号線21より入力
された合成信号δに応じてCPU1A、1Bのデータ入
力要求を取得し、この合成信号δに応じて各センサより
入力されたアナログ信号のA/D変換を実施する。通信
線13を介してCPU1Bのクロック号CBが、また通
信線14を介してCPU1AのクロックCAが制御信号
合成回路2に伝送される。この制御信号合成回路2はク
ロックCA、クロックCBを合成してクロックCとして
単一信号線22を伝送し、A/D変換器3に入力する。
された合成信号δに応じてCPU1A、1Bのデータ入
力要求を取得し、この合成信号δに応じて各センサより
入力されたアナログ信号のA/D変換を実施する。通信
線13を介してCPU1Bのクロック号CBが、また通
信線14を介してCPU1AのクロックCAが制御信号
合成回路2に伝送される。この制御信号合成回路2はク
ロックCA、クロックCBを合成してクロックCとして
単一信号線22を伝送し、A/D変換器3に入力する。
【0021】この制御信号合成回路2内を図2にて説明
する。CPU1A、1Bから出力された制御信号α、β
が端子A、Bよりローアクティブのセット・リセット・
フリップフロップ回路(以下、SRF/F)60に入力
されると同時に、その制御信号α、βはAND回路61
によって合成され、端子Eより出力される。制御信号α
が端子AからSRF/F60に入力されると、信号の立
ち下がりによりSRF/F60の出力がセットされ、端
子Cより「Low」の識別信号γが出力され、CPU1
A、1Bに取り込まれている。端子Bから制御信号βが
SRF/F60に入力されると、同様にSRF/F60
の出力がリセットされ、端子Cに「Hi」の識別信号γ
が出力される。
する。CPU1A、1Bから出力された制御信号α、β
が端子A、Bよりローアクティブのセット・リセット・
フリップフロップ回路(以下、SRF/F)60に入力
されると同時に、その制御信号α、βはAND回路61
によって合成され、端子Eより出力される。制御信号α
が端子AからSRF/F60に入力されると、信号の立
ち下がりによりSRF/F60の出力がセットされ、端
子Cより「Low」の識別信号γが出力され、CPU1
A、1Bに取り込まれている。端子Bから制御信号βが
SRF/F60に入力されると、同様にSRF/F60
の出力がリセットされ、端子Cに「Hi」の識別信号γ
が出力される。
【0022】CPU1A、1Bは端子Cから出力される
識別信号γのレベルにより所定の時間で制御信号α、β
を出力するため、このCPU1A、1Bからの制御信号
が合成信号δ上で重なり合うことはない。つまり出力さ
れた識別信号γのレベルに合わせて、通信線23を介し
たA/D変換器3からの信号がCPU1A、1Bに交互
に入力されるので、複数のA/D変換器にて入力するの
に比べCPU間に制御の差がなくなり精度が高まる。つ
まり、識別信号γは、A/D変換器3への制御信号α、
βが重ならないようにCPU1A、1Bに出力させる役
割を果たしている。
識別信号γのレベルにより所定の時間で制御信号α、β
を出力するため、このCPU1A、1Bからの制御信号
が合成信号δ上で重なり合うことはない。つまり出力さ
れた識別信号γのレベルに合わせて、通信線23を介し
たA/D変換器3からの信号がCPU1A、1Bに交互
に入力されるので、複数のA/D変換器にて入力するの
に比べCPU間に制御の差がなくなり精度が高まる。つ
まり、識別信号γは、A/D変換器3への制御信号α、
βが重ならないようにCPU1A、1Bに出力させる役
割を果たしている。
【0023】なお、AND回路63は端子Fより入力さ
れるCPU1Aから出力されたクロックCAと端子Gよ
り入力されるCPU1Bから出力されたクロックCBと
を合成する。この合成されたクロックCに合わせてA/
D変換器3はデータを出力する。CPU1A、1Bの制
御信号α、βの出力の作動を図3のフローチャートを用
いて説明する。
れるCPU1Aから出力されたクロックCAと端子Gよ
り入力されるCPU1Bから出力されたクロックCBと
を合成する。この合成されたクロックCに合わせてA/
D変換器3はデータを出力する。CPU1A、1Bの制
御信号α、βの出力の作動を図3のフローチャートを用
いて説明する。
【0024】CPU1A(1B)は識別信号γのレベル
により、データの入力要求を示す制御信号α(制御信号
β)を出力してから、実際に通信線23を介してCPU
1B(1A)にデータが入力されるまでの時間より長い
所定時間T2 (T1 )経過後、あるいは制御信号α(制
御信号β)を出力してから、実際に通信線23を介して
CPU1B(1A)にデータが入力されるまでの時間よ
り長い所定時間(T1+T2 )経過後、制御信号αを出
力する。
により、データの入力要求を示す制御信号α(制御信号
β)を出力してから、実際に通信線23を介してCPU
1B(1A)にデータが入力されるまでの時間より長い
所定時間T2 (T1 )経過後、あるいは制御信号α(制
御信号β)を出力してから、実際に通信線23を介して
CPU1B(1A)にデータが入力されるまでの時間よ
り長い所定時間(T1+T2 )経過後、制御信号αを出
力する。
【0025】以下、このフローチャートの各ステップに
ついて示す。CPU1Aは図3中(a)において、ステ
ップ201にて識別信号γの信号レベルを確認し、信号
レベルが「Hi」であると判断した場合、ステップ20
2に進む。ステップ202にて時間T2 経過後か否かを
判断し、時間T2 経過したと判断した場合、ステップ2
04にて制御信号αを出力し今回の処理を終了する。ま
た時間T2 経過後でないと判断した場合、そのまま今回
の処理を終了する。
ついて示す。CPU1Aは図3中(a)において、ステ
ップ201にて識別信号γの信号レベルを確認し、信号
レベルが「Hi」であると判断した場合、ステップ20
2に進む。ステップ202にて時間T2 経過後か否かを
判断し、時間T2 経過したと判断した場合、ステップ2
04にて制御信号αを出力し今回の処理を終了する。ま
た時間T2 経過後でないと判断した場合、そのまま今回
の処理を終了する。
【0026】またステップ201にて信号レベルが「L
ow」であると判断した場合、ステップ203に進む。
ステップ203にて時間(T1 +T2 )経過後か否かを
判断し、時間(T1 +T2 )経過後と判断した場合、ス
テップ204にて制御信号αを出力し、今回の処理を終
了する。ステップ203にて時間(T1 +T2 )経過後
でないと判断した場合、そのまま今回の処理を終了す
る。
ow」であると判断した場合、ステップ203に進む。
ステップ203にて時間(T1 +T2 )経過後か否かを
判断し、時間(T1 +T2 )経過後と判断した場合、ス
テップ204にて制御信号αを出力し、今回の処理を終
了する。ステップ203にて時間(T1 +T2 )経過後
でないと判断した場合、そのまま今回の処理を終了す
る。
【0027】ここでCPU1Aは、時間T1 の間に通信
線23を通じてA/D変換器3からの出力を取得し、そ
の出力に見合った燃料噴射量制御を左バンクインジェク
タ51に対し行う。また上述の時間は識別信号γのエッ
ジが検出されたときからカウントされるタイマにより計
測され、制御信号αが出力されるとクリアされる。図3
中(b)において、CPU1Bはステップ301にて識
別信号γの信号レベルを確認し、信号レベルが「Lo
w」であると判断した場合、ステップ302に進む。
線23を通じてA/D変換器3からの出力を取得し、そ
の出力に見合った燃料噴射量制御を左バンクインジェク
タ51に対し行う。また上述の時間は識別信号γのエッ
ジが検出されたときからカウントされるタイマにより計
測され、制御信号αが出力されるとクリアされる。図3
中(b)において、CPU1Bはステップ301にて識
別信号γの信号レベルを確認し、信号レベルが「Lo
w」であると判断した場合、ステップ302に進む。
【0028】ステップ302にて時間T1 経過後か否か
を判断し、時間T1 経過後と判断した場合、ステップ3
04にて制御信号βを出力し今回の処理を終了する。ま
た時間T1 経過後でないと判断した場合、そのまま今回
の処理を終了する。またステップ301にて信号レベル
が「Hi」であると判断した場合、ステップ303に進
む。
を判断し、時間T1 経過後と判断した場合、ステップ3
04にて制御信号βを出力し今回の処理を終了する。ま
た時間T1 経過後でないと判断した場合、そのまま今回
の処理を終了する。またステップ301にて信号レベル
が「Hi」であると判断した場合、ステップ303に進
む。
【0029】ステップ303にて時間(T1 +T2 )経
過後か否かを判断し、時間(T1 +T2 )経過後と判断
した場合、ステップ304にて制御信号βを出力し、今
回の処理を終了する。ステップ303にて時間(T1 +
T2 )経過後でないと判断した場合、そのまま今回の処
理を終了する。ここでCPU1Bは、時間T2 の間に通
信線23を通じてA/D変換器3からの出力を取得し、
その出力に見合った燃料噴射量制御を右バンクインジェ
クタ52に対し行う。また上述の時間は識別信号γのエ
ッジが検出されたときからカウントされるタイマにより
計測され、制御信号βが出力されるとクリアされる。
過後か否かを判断し、時間(T1 +T2 )経過後と判断
した場合、ステップ304にて制御信号βを出力し、今
回の処理を終了する。ステップ303にて時間(T1 +
T2 )経過後でないと判断した場合、そのまま今回の処
理を終了する。ここでCPU1Bは、時間T2 の間に通
信線23を通じてA/D変換器3からの出力を取得し、
その出力に見合った燃料噴射量制御を右バンクインジェ
クタ52に対し行う。また上述の時間は識別信号γのエ
ッジが検出されたときからカウントされるタイマにより
計測され、制御信号βが出力されるとクリアされる。
【0030】以上のようにCPU1A、1Bは制御信号
α、βを所定のタイミング毎に出力する。先にも述べた
とおり時間T1 、T2 は、CPU1A、1Bがデータの
入力要求を示す制御信号α、βを出力してから、実際に
通信線23を介してCPU1A、1Bにデータが入力さ
れるまでのより長い時間である。つまりCPU1A、1
Bがデータの入力要求を示す制御信号α、βを出力して
から時間T1 、T2 の間に通信線23を通じてA/D変
換器3からの出力を取得し、このデータを基に演算を行
う。そしてこの演算結果に基づく燃料噴射量制御を左バ
ンクインジェクタ51、右バンクインジェクタ52に対
し行う。
α、βを所定のタイミング毎に出力する。先にも述べた
とおり時間T1 、T2 は、CPU1A、1Bがデータの
入力要求を示す制御信号α、βを出力してから、実際に
通信線23を介してCPU1A、1Bにデータが入力さ
れるまでのより長い時間である。つまりCPU1A、1
Bがデータの入力要求を示す制御信号α、βを出力して
から時間T1 、T2 の間に通信線23を通じてA/D変
換器3からの出力を取得し、このデータを基に演算を行
う。そしてこの演算結果に基づく燃料噴射量制御を左バ
ンクインジェクタ51、右バンクインジェクタ52に対
し行う。
【0031】例えばCPU1Bから出力される制御信号
βが制御信号合成回路2を介して単一通信線21に合成
信号δとして送出されたとする。この場合、同時に制御
信号合成回路2からCPU1A、1Bに伝送される識別
信号γが「Low」のレベルにあるため、CPU1Bは
時間T2 の間にCPU1Bは通信線23にて伝えられる
各種センサから伝えられるデータを取り入れる。またC
PU1Aはこの間データを取り入れないようにしている
とともに、時間T2 経過後、データ入力要求を示す制御
信号αを出力する。
βが制御信号合成回路2を介して単一通信線21に合成
信号δとして送出されたとする。この場合、同時に制御
信号合成回路2からCPU1A、1Bに伝送される識別
信号γが「Low」のレベルにあるため、CPU1Bは
時間T2 の間にCPU1Bは通信線23にて伝えられる
各種センサから伝えられるデータを取り入れる。またC
PU1Aはこの間データを取り入れないようにしている
とともに、時間T2 経過後、データ入力要求を示す制御
信号αを出力する。
【0032】このように識別信号γの信号レベルを判断
することにより、他のCPUが制御信号を出力している
ことが判断でき、その制御信号が合成信号δにて重なり
合うことがない。また時間T1 、T2 はA/D変換器3
の変換処理スピードやA/D変換すべき信号の数に応じ
てソフトウェアで適宜選択することができる。つまり先
述の如くA/D変換が終了し、A/D変換された信号が
入力されるまでの時間より十分に長い時間T1 、T2 で
設定すればよい。
することにより、他のCPUが制御信号を出力している
ことが判断でき、その制御信号が合成信号δにて重なり
合うことがない。また時間T1 、T2 はA/D変換器3
の変換処理スピードやA/D変換すべき信号の数に応じ
てソフトウェアで適宜選択することができる。つまり先
述の如くA/D変換が終了し、A/D変換された信号が
入力されるまでの時間より十分に長い時間T1 、T2 で
設定すればよい。
【0033】もしCPU1Bが作動を停止した場合には
制御信号βが現れないため、識別信号γの信号レベルは
制御信号αの立ち下がりと同時に「Low」となり、こ
れが維持される。CPU1Aは、識別信号γが「Lo
w」のままなので、図3中(A)のステップ203とス
テップ204にて時間(T1 +T2 )経過ごとに制御信
号αを出力する。一方CPU1Aが作動を停止した場合
は、同様にして図3中(b)のステップ303とステッ
プ304とにて、時間(T1 +T2 )経過ごとにCPU
1Bから制御信号βが出力される。つまり一方のCPU
が作動を停止しても他方のCPUはこれに影響を受ける
ことなく一定周期で制御信号が出力される。
制御信号βが現れないため、識別信号γの信号レベルは
制御信号αの立ち下がりと同時に「Low」となり、こ
れが維持される。CPU1Aは、識別信号γが「Lo
w」のままなので、図3中(A)のステップ203とス
テップ204にて時間(T1 +T2 )経過ごとに制御信
号αを出力する。一方CPU1Aが作動を停止した場合
は、同様にして図3中(b)のステップ303とステッ
プ304とにて、時間(T1 +T2 )経過ごとにCPU
1Bから制御信号βが出力される。つまり一方のCPU
が作動を停止しても他方のCPUはこれに影響を受ける
ことなく一定周期で制御信号が出力される。
【0034】図4に図3のフローチャートの作動の様子
を表したタイムチャートを示す。図4において、ある時
刻TA にて出力された制御信号αをα1 、時刻TB にて
出力された制御信号βをβ1 、時刻TC にて出力された
制御信号αをα2 とする。また識別信号γのレベルは制
御信号αの立ち下がりタイミングで「Low」となり、
制御信号βの立ち下がりタイミングで「Hi」となる。
を表したタイムチャートを示す。図4において、ある時
刻TA にて出力された制御信号αをα1 、時刻TB にて
出力された制御信号βをβ1 、時刻TC にて出力された
制御信号αをα2 とする。また識別信号γのレベルは制
御信号αの立ち下がりタイミングで「Low」となり、
制御信号βの立ち下がりタイミングで「Hi」となる。
【0035】ここでCPU1Aは、識別信号γが制御信
号β1 の立ち下がりタイミングTBで「Hi」になって
時間T2 経過後の時刻TC に、各センサの出力をA/D
変換器3にA/D変換させる制御信号α2 を制御信号合
成回路2に出力する。これと同時にCPU1Aは、制御
信号合成回路2に制御信号αと同期させるためのクロッ
クCAを出力する。この信号α2 の立ち下がりと同時に
識別信号γが「Low」となる。A/D変換が終了した
あとのデータは、時刻TC から時間T1 、つまりCPU
1Bからの制御信号βが出力されるまでCPU1Aに入
力され、そのデータに基づき左バンクの燃料噴射量を演
算し、この燃料噴射量に応じた信号を左バンクインジェ
クタ51に出力する。
号β1 の立ち下がりタイミングTBで「Hi」になって
時間T2 経過後の時刻TC に、各センサの出力をA/D
変換器3にA/D変換させる制御信号α2 を制御信号合
成回路2に出力する。これと同時にCPU1Aは、制御
信号合成回路2に制御信号αと同期させるためのクロッ
クCAを出力する。この信号α2 の立ち下がりと同時に
識別信号γが「Low」となる。A/D変換が終了した
あとのデータは、時刻TC から時間T1 、つまりCPU
1Bからの制御信号βが出力されるまでCPU1Aに入
力され、そのデータに基づき左バンクの燃料噴射量を演
算し、この燃料噴射量に応じた信号を左バンクインジェ
クタ51に出力する。
【0036】またCPU1Bは、識別信号γが送信信号
α1 の立ち下がりタイミングで「Low」レベルになっ
て時間T1 経過後の時刻TB に、各センサの出力をA/
D変換器3にA/D変換させる制御信号β1 を制御信号
合成回路2に出力する。これと同時にCPU1Bは、制
御信号合成回路2に制御信号βと同期させるためのクロ
ックCBを出力する。この制御信号β1 の立ち下がりと
同時に識別信号γは「Hi」レベルになる。CPU1A
の場合と同様な方法にして、A/D変換後のデータに基
づきCPU1Bは右バンクインジェクタ52の噴射の制
御を行う。
α1 の立ち下がりタイミングで「Low」レベルになっ
て時間T1 経過後の時刻TB に、各センサの出力をA/
D変換器3にA/D変換させる制御信号β1 を制御信号
合成回路2に出力する。これと同時にCPU1Bは、制
御信号合成回路2に制御信号βと同期させるためのクロ
ックCBを出力する。この制御信号β1 の立ち下がりと
同時に識別信号γは「Hi」レベルになる。CPU1A
の場合と同様な方法にして、A/D変換後のデータに基
づきCPU1Bは右バンクインジェクタ52の噴射の制
御を行う。
【0037】このようにCPU1A、1Bは識別信号γ
に応じて制御信号α、βを出力するため、制御信号
α1 、β1 、α2 が重ならずに合成信号δとして単一通
信線21上に伝送されるそして合成信号δと、δと同期
するためのクロックCAとクロックCBとを合成したク
ロックCとが制御信号合成回路2から出力される。合成
信号δがA/D変換器3に入力されたとき、A/D変換
器3は通信線23を介してCPU1A、1Bにセンサか
らの情報を出力する。CPU1A、1Bは識別信号γの
エッジを受けてから所定の時間T1 、T2 だけデータの
受信を行う。
に応じて制御信号α、βを出力するため、制御信号
α1 、β1 、α2 が重ならずに合成信号δとして単一通
信線21上に伝送されるそして合成信号δと、δと同期
するためのクロックCAとクロックCBとを合成したク
ロックCとが制御信号合成回路2から出力される。合成
信号δがA/D変換器3に入力されたとき、A/D変換
器3は通信線23を介してCPU1A、1Bにセンサか
らの情報を出力する。CPU1A、1Bは識別信号γの
エッジを受けてから所定の時間T1 、T2 だけデータの
受信を行う。
【0038】以上のように本発明は、制御信号合成回路
において一方のCPUの要求に対するA/D変換時間と
A/D変換後そのCPUに入力されるまでの時間より十
分に長い所定の時間(CPU1Aからの要求の場合、時
間T1 、CPU1Bからの要求の場合、時間T2 )だ
け、他方のCPUにA/D変換要求を出力させないよう
に判断させる識別信号γを設けた。
において一方のCPUの要求に対するA/D変換時間と
A/D変換後そのCPUに入力されるまでの時間より十
分に長い所定の時間(CPU1Aからの要求の場合、時
間T1 、CPU1Bからの要求の場合、時間T2 )だ
け、他方のCPUにA/D変換要求を出力させないよう
に判断させる識別信号γを設けた。
【0039】この識別信号γを設けることにより、1つ
のA/D変換器から複数のCPUにデータを入力する構
成を備えたECUにおいて、複数のCPUからのデータ
受信の要求が重なることがなく、またそれぞれのCPU
はセンサからの出力されるデータのうち必要とするデー
タのみを受信することができるため、それぞれのCPU
のA/D変換器に対するデータ入力制御が可能である。
のA/D変換器から複数のCPUにデータを入力する構
成を備えたECUにおいて、複数のCPUからのデータ
受信の要求が重なることがなく、またそれぞれのCPU
はセンサからの出力されるデータのうち必要とするデー
タのみを受信することができるため、それぞれのCPU
のA/D変換器に対するデータ入力制御が可能である。
【0040】なお、本発明の第2実施例として図5に示
すように、時間T1 、T2 が同じ時間の場合であれば、
CPU1Aに端子Cより出力される識別信号γ、CPU
1Bに端子Dより出力される識別信号γの反転信号(図
5参照)を入力すれことによりプログラムの共通化が可
能である。ここで図6の反転回路62はこの識別信号γ
を反転するためのものである。
すように、時間T1 、T2 が同じ時間の場合であれば、
CPU1Aに端子Cより出力される識別信号γ、CPU
1Bに端子Dより出力される識別信号γの反転信号(図
5参照)を入力すれことによりプログラムの共通化が可
能である。ここで図6の反転回路62はこの識別信号γ
を反転するためのものである。
【0041】また本発明の第3実施例として、以上のよ
うな通信装置を用いれば、A/D変換器のみならず、図
7のようなA/D変換器と入出力バッファの機能を1個
に集約したICにおいても同様に制御可能である。
うな通信装置を用いれば、A/D変換器のみならず、図
7のようなA/D変換器と入出力バッファの機能を1個
に集約したICにおいても同様に制御可能である。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明は、特別に変換手段
制御用の演算手段を設けずに複数の演算手段からの変換
手段制御を簡易な方法で可能となり、それぞれの演算手
段の変換手段に対するデータ入力制御が演算処理の遅れ
が低減される。
制御用の演算手段を設けずに複数の演算手段からの変換
手段制御を簡易な方法で可能となり、それぞれの演算手
段の変換手段に対するデータ入力制御が演算処理の遅れ
が低減される。
【図1】本発明の第1実施例に係るA/D変換制御通信
装置の全体構成図である。
装置の全体構成図である。
【図2】本発明の第1実施例に係る制御信号合成回路内
の回路図である。
の回路図である。
【図3】本発明の作動を示すフローチャートである。
【図4】本発明の作動を示すタイムチャートである。
【図5】本発明の第2実施例に係る全体構成図である。
【図6】本発明の第2実施例に係る制御信号合成回路内
の回路図である。
の回路図である。
【図7】本発明の第3実施例に係る全体構成図である。
【図8】従来例を表した図である。
1A、1B CPU 11、12、13、14、15 通信線 2 制御信号合成回路 21、22 単一信号線 23 通信線 3 A/D変換器 4 エンジン制御ECU 41 左空気量センサ 42 水温センサ 43 右空気量センサ 51 左バンクインジェクタ 52 右バンクインジェクタ
Claims (8)
- 【請求項1】 外部から入力されたデータを所定の形に
変換する変換手段と、 該変換手段により変換されたデータに基づき所定の演算
を行う複数の演算手段とを備える電子制御装置におい
て、 前記複数の演算手段はそれぞれ前記変換装置からのデー
タの入力を要求する信号として第1の信号を出力するも
のとし、 該第1の信号を入力して、これを合成して前記変換手段
に出力するとともに、前記第1の信号に基づいて、前記
複数の演算手段が第1の信号を出力するか否かを判断す
るための第2の信号を、前記複数の演算手段に出力する
第1の信号合成手段を備え、 前記変換手段は前記合成された第1の信号に基づいて、
変換したデータを前記複数の演算手段に出力するととも
に、 前記複数の演算手段は前記第2信号に応じた時間だけ前
記第1の信号の出力を中止する電子制御装置。 - 【請求項2】 前記複数の演算手段は、前記第1の信号
を出力してから前記複数の演算手段それぞれに固有の所
定時間だけ前記変換手段により変換されたデータを入力
する請求項1に記載の電子制御装置。 - 【請求項3】 外部から入力されたデータを所定の形に
変換する変換手段と、 該変換手段により変換されたデータに基づき所定の演算
を行う2つの演算手段とを備える電子制御装置におい
て、 前記2つの演算手段はそれぞれ前記変換装置からのデー
タの入力を要求する信号として第1の信号を出力するも
のとし、 該第1の信号を入力した際、これを合成して前記変換手
段に出力するとともに、前記第1の信号に基づいて前記
2つの演算手段が第1の信号を出力するか否かを判断す
るための、それぞれに応じた異なるレベルの第2の信号
を、前記2つの演算手段に出力する第1の信号合成手段
を備え、 前記変換手段は前記合成された第1の信号を受けて、変
換したデータを前記2つの演算手段に出力するととも
に、 前記2つの演算手段は前記第2の信号のレベルに応じた
時間だけ前記第1の信号の出力を中止する電子制御装
置。 - 【請求項4】 前記2つの演算手段が第1の信号の出力
を中止する時間は、前記第2の信号のレベルが所定の第
1のレベルの場合、 前記2つの演算手段のうち第1の演算手段は、もう一方
の第2の演算手段が第1の信号を出力してから前記変換
手段により変換されたデータを受け取るまでの時間より
長い第2の所定時間であり、 前記第2の演算手段は、第2の演算手段が第1の信号を
出力してから前記変換手段により変換されたデータを受
け取るまでの時間より長い第2の所定時間と、第1の演
算手段が第1の信号を出力してから前記変換手段により
変換されたデータを受け取るまでの時間より長い第3の
所定時間とを合わせた時間である請求項3に記載の電子
制御装置。 - 【請求項5】 前記2つの演算手段が第1の信号の出力
を中止する時間は、前記第2の信号のレベルが前記第1
のレベルと異なる所定の第2のレベルの場合、 前記2つの演算手段のうち第2の演算手段は、もう一方
の第1の演算手段が第1の信号を出力してから前記変換
手段により変換されたデータを受け取るまでの時間より
長い第3の所定時間であり、 前記第1の演算手段は、第1の演算手段が第1の信号を
出力してから前記変換手段により変換されたデータを受
け取るまでの時間より長い第3の所定時間と、第2の演
算手段が第1の信号を出力してから前記変換手段により
変換されたデータを受け取るまでの時間より長い第2の
所定時間とを合わせた時間である請求項4に記載の電子
制御装置。 - 【請求項6】 前記2つの演算手段は前記第1の信号を
出力してからそれぞれの演算手段に固有の第1の所定時
間だけ前記変換手段により変換されたデータを入力する
請求項3ないし5記載の電子制御装置。 - 【請求項7】 前記第1の信号合成手段は前記複数の演
算手段から出力されるクロックを合成して前記変換手段
に出力し、 前記変換手段は変換したデータを前記合成されたクロッ
クに基づいて前記複数の演算手段に出力する請求項1な
いし6記載の電子制御装置。 - 【請求項8】 前記第2の所定時間および第3の所定時
間は同一である請求項3ないし7記載の電子制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6322103A JPH08182056A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 電子制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6322103A JPH08182056A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 電子制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08182056A true JPH08182056A (ja) | 1996-07-12 |
Family
ID=18139954
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6322103A Withdrawn JPH08182056A (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 電子制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08182056A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003017319A (ja) * | 2001-06-29 | 2003-01-17 | Denso Corp | 誘導性負荷の電流制御装置 |
JP2018096273A (ja) * | 2016-12-13 | 2018-06-21 | 株式会社デンソー | 電子制御装置 |
JP2021015613A (ja) * | 2016-12-13 | 2021-02-12 | 株式会社デンソー | 電子制御装置 |
-
1994
- 1994-12-26 JP JP6322103A patent/JPH08182056A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003017319A (ja) * | 2001-06-29 | 2003-01-17 | Denso Corp | 誘導性負荷の電流制御装置 |
JP4660987B2 (ja) * | 2001-06-29 | 2011-03-30 | 株式会社デンソー | 誘導性負荷の電流制御装置 |
JP2018096273A (ja) * | 2016-12-13 | 2018-06-21 | 株式会社デンソー | 電子制御装置 |
JP2021015613A (ja) * | 2016-12-13 | 2021-02-12 | 株式会社デンソー | 電子制御装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020305 |