JP2003017319A - 誘導性負荷の電流制御装置 - Google Patents
誘導性負荷の電流制御装置Info
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Abstract
ストで向上させる。 【解決手段】 車両のエンジンを目標状態に制御するた
めに、少なくともリニアソレノイドL1の電流制御を行
う装置1には、A/D変換器6と、一定周期T毎に、ソ
レノイドL1の実電流値に相当する電流検出抵抗R1の
両端電圧をA/D変換器6にA/D変換させて、ソレノ
イドL1の実電流値が目標値となるように、通電用スイ
ッチング素子22,23を駆動するためのPWM信号の
デューティ比を制御する制御CPU4と、上記周期Tよ
りも長い間隔で、上記A/D変換器6を用いて、ソレノ
イドL1の制御以外の制御処理を行うのに必要なノック
信号等を検出する汎用CPU5と、フリーランタイマ1
1等とを、1パッケージ化した制御IC2が搭載されて
いる。このような制御IC2を備えた装置1によれば、
ソレノイドL1の制御と他の制御処理とを十分に且つ低
コストに実施できる。
Description
制御装置に関するものである。
る電流をフィードバック(F/B)制御する技術が、例
えば特開平11−308107号公報や特開2000−
114038号公報に開示されている。そして、上記両
公報に記載の装置では、A/D変換器と、コントローラ
としてのCPUとを内蔵したリニアソレノイド制御IC
(以下単に、制御ICという)により、複数チャンネル
のリニアソレノイドの電流制御を行っている。
の装置では、リニアソレノイドと直列に接続された電流
検出抵抗の両端の各電圧を、制御IC内の差動増幅器に
入力させている。そして、制御ICでは、CPUが、一
定周期の検出タイミング毎に、電流検出手段の検出信号
に相当する上記差動増幅器の出力電圧をA/D変換器に
A/D変換(デジタル値に変換)させて、その変換され
たデジタル値(以下、A/D変換値ともいう)をリニア
ソレノイドの実電流値(即ち、リニアソレノイドに流れ
ている電流値)として取り込み、更に、その実電流値が
目標値となるように、リニアソレノイドへの通電を断続
させるスイッチング素子の駆動信号であるPWM(パル
ス幅変調)信号のデューティ比を制御している。
の装置では、上記電流検出抵抗の両端の各電圧を、制御
IC内のA/D変換器に夫々入力させている。そして、
制御ICでは、CPUが、一定周期の検出タイミング毎
に、電流検出手段の検出信号に相当する上記両端の各電
圧をA/D変換器に夫々A/D変換させて、その両A/
D変換値の差分からリニアソレノイドの実電流値を検出
し、その実電流値が目標値となるように、上記PWM信
号のデューティ比を制御している。
IC内のCPUは、一定周期の検出タイミング毎に、電
流検出抵抗(或いは更に差動増幅器)からなる電流検出
手段からの検出信号を同制御IC内のA/D変換器にA
/D変換させて、そのA/D変換値を取り込むことによ
りリニアソレノイドの実電流値を検出し、その検出電流
値が目標値となるように、スイッチング素子へのPWM
信号のデューティ比を決定している。
−114038号公報の装置では、制御ICに内蔵され
たA/D変換器を、CPUが、エンジンのノック信号
(ノックセンサからの信号)や水温信号(冷却水温セン
サからの信号)等、リニアソレノイドの制御以外の制御
を行うのに必要な信号(即ち、リニアソレノイドの実電
流値を検出するための信号以外の他の信号)のA/D変
換にも共通使用している。
制御においては、その制御性能を高めるために、実電流
値検出のためのA/D変換及びPWM信号のデューティ
比の計算を、より短い周期で行うことが要求されてお
り、しかも、PWM信号のデューティ比を計算するため
の演算処理も複雑化している。
公報に記載の装置のように、制御IC内に1つのCPU
を設けたのでは、リニアソレノイドの電流制御と、それ
以外の他の制御処理とを、十分に実施することができな
い状況となっている。また、従来より、この種のリニア
ソレノイドの電流制御装置では、以下のような問題もあ
った。
換器は、コントローラとしてのCPUによりセットされ
たA/D変換実施時刻になったことを検知すると、電流
検出手段からの検出信号をA/D変換して、そのA/D
変換が完了したことを、例えば割込要求のかたちでCP
Uに通知するようになっている。
込要求に応じて起動される割込ルーチンにて、A/D変
換器によるA/D変換値を取り込み、そのA/D変換値
を用いてPWM信号のデューティ比を計算するための演
算処理を行う。そして、計算したデューティ比をスイッ
チング素子へのPWM信号に反映させるための処理を行
った後、最後にA/D変換器の次のA/D変換実施時刻
をセットして、当該割込ルーチンを終了する。
トしたA/D変換実施時刻に、A/D変換を実施すべき
一定周期(つまり、前述の検出タイミングの周期)Tを
加算した時刻である。また例えば、制御対象のリニアソ
レノイドが複数ある場合、A/D変換器は、A/D変換
実施時刻になったことを検知すると、リニアソレノイド
毎に設けられた各電流検出手段からの検出信号を順次A
/Dし、全てのA/D変換が終了すると、CPUに割込
要求を行う。
されているA/D変換実施時刻が時刻t1であるとす
る。この場合、A/D変換器は、時刻t1になると、リ
ニアソレノイド毎に設けられた各電流検出手段からの検
出信号を順次A/D変換し、全てのA/D変換が終了す
ると、CPUに割込要求を行う。尚、図9は、制御対象
のリニアソレノイドが4個であると共に、A/D変換器
は、特開2000−114038号公報の装置と同様
に、リニアソレノイド毎に設けられた各電流検出抵抗の
両端の各電圧を夫々A/D変換する場合を例示してい
る。このため、図9では、A/D変換器が8(=4×
2)入力分のA/D変換を行っている。
込要求に対応した割込ルーチン(以下、F/B制御ルー
チンという)にて、A/D変換器によるA/D変換値を
取り込み、各リニアソレノイドについて、PWM信号の
デューティ比を計算するための演算処理(図9では、
「ソレノイドのF/B計算」と記している)を行う。そ
して、その計算したデューティ比をスイッチング素子へ
のPWM信号に反映させる処理を行った後、時刻t1に
上記一定周期Tを加算した時刻t2を、次のA/D変換
実施時刻としてセットし、当該ルーチンを終了する。
と、再び、A/D変換器が各電流検出手段からの検出信
号を順次A/D変換し、その後、上述の動作が繰り返さ
れることとなる。ここで、例えば、A/D変換器がCP
Uに割込要求を行っても、そのときにCPUが優先度の
高い他の処理を実行していたならば、図9にて時刻t2
〜t3間の右方向の実線矢印で示すように、CPUがF
/B制御ルーチンを開始するのが遅れる。
してからCPUが少なくとも上記演算処理(ソレノイド
のF/B計算)を終えるまでの時間が、検出タイミング
の周期Tを越えてしまうと、その回のF/B制御ルーチ
ンで次のA/D変換実施時刻をセットするタイミング
が、そのセットしようとしているA/D変換実施時刻
(図9の例では時刻t3)よりも遅れてしまう。
換実施時刻t3よりも遅れたタイミング(つまり、次の
A/D変換実施時刻がセットされた時点)でA/D変換
を開始することとなる。そして、このようなA/D変換
の開始遅れが発生すると、リニアソレノイドの制御を一
定時間T毎に正確に実施することができなくなり、制御
性能が悪化してしまう。
であり、誘導性負荷の電流制御装置の制御性能を低コス
トで向上させることを目的としている。
を達成するためになされた請求項1に記載の誘導性負荷
の電流制御装置は、従来装置と同様に、誘導性負荷に流
れる電流を制御するために所定周期のPWM信号で駆動
されるスイッチング手段と、誘導性負荷に流れる電流に
応じた検出信号を出力する電流検出手段と、A/D変換
器と、電流コントローラとを備えている。そして、電流
コントローラは、一定周期の検出タイミング毎に、電流
検出手段からの検出信号を前記A/D変換器にデジタル
値へと変換(A/D変換)させて、該デジタル値を取り
込むことにより誘導性負荷に流れる電流を検出し、その
検出電流値が目標値となるように、スイッチング手段へ
のPWM信号のデューティ比を制御する。
誘導性負荷の制御以外の所定の制御処理を行う第2のコ
ントローラを備えている。そして、その第2のコントロ
ーラは、電流コントローラの前記検出タイミングの周期
よりも長い間隔で、前記A/D変換器を用いて、前記所
定の制御処理に必要な信号の値を検出する。そして更
に、この電流制御装置では、電流コントローラと、前記
第2のコントローラと、その両コントローラによって共
用される前記A/D変換器とが、1つのICとして形成
されている。
ば、誘導性負荷の電流を高速にフィードバック制御する
ために設けられるA/D変換器を、他の制御にも用いる
ことから、コストメリットが得られ、更に、誘導性負荷
の電流フィードバック制御と、他の制御とを、2つの各
コントローラで夫々行うため、それら各制御を十分に実
施することができる。特に、第2のコントローラは、電
流コントローラがA/D変換器を使用する周期(即ち、
A/D変換器に電流検出手段からの検出信号をA/D変
換させる周期)よりも長い間隔で、そのA/D変換器を
用いて、他の制御処理に必要な信号の値を検出するよう
にしているため、その第2のコントローラによる制御処
理によって、誘導性負荷の電流制御に支障を与えること
がない。
ば、特別に処理能力が高い1つのCPUを用いるよりも
低コストで済み、更に、2つのコントローラとA/D変
換器とを1つのICとして1パッケージ化しているた
め、一層の低コスト化を達成することができる。しか
も、IC化(1パッケージ化)のメリットとして、各コ
ントローラとA/D変換器との間の通信時間を短くで
き、誘導性負荷の電流フィードバック制御のための処理
や他の制御処理を効率的に行うことができるようにな
る。
制御装置によれば、その装置の制御性能を低コストで向
上させることができる。次に、請求項2に記載の誘導性
負荷の電流制御装置では、請求項1の電流制御装置にお
いて、前記ICには、電流コントローラと第2のコント
ローラとA/D変換器とが時間を計測するために用いる
フリーランタイマも内蔵されている。
は、電流コントローラと、第2のコントローラと、A/
D変換器と、前記フリーランタイマとが、同一のクロッ
ク源からのクロック信号或いはそのクロック信号の分周
信号を用いて動作するように構成されている。
ば、電流コントローラと、第2のコントローラと、A/
D変換器と、フリーランタイマとで、同一のクロック源
が用いられているため、各部の動作タイミングのずれを
無くすことができ、制御性能を一層向上させることがで
きる。しかも、クロック源が1つで済むため、更にコス
トダウンが可能となる。
制御装置も、請求項1,2の装置と同様のスイッチング
手段,電流検出手段,A/D変換器,及び電流コントロ
ーラを備えている。また、前述した従来装置と同様に、
A/D変換器は、電流コントローラによりセットされた
A/D変換実施時刻になったことを検知すると、電流検
出手段からの検出信号をデジタル値に変換して、その変
換が完了したことを電流コントローラに通知する。そし
て、電流コントローラは、A/D変換器からの上記通知
を受けると、A/D変換器によりA/D変換された検出
信号のデジタル値を取り込み、そのデジタル値を用いて
PWM信号のデューティ比を計算するための演算処理を
行うと共に、A/D変換器の次のA/D変換実施時刻を
セットする。
のかかるデューティ比計算用の演算処理を行ってから、
A/D変換器の次のA/D変換実施時刻をセットするよ
うにすると、図9を用いて述べた問題が生じる。即ち、
電流コントローラがA/D変換器からの通知を受けて処
理を開始するまでに遅れが生じるなどして、A/D変換
器がA/D変換を開始してから電流コントローラが演算
処理を終えるまで時間が、検出タイミングの周期Tを越
えてしまうと、次のA/D変換実施時刻のセットが、そ
のA/D変換実施時刻よりも後になってしまい、その結
果、A/D変換器が本来のA/D変換実施時刻よりも遅
れたタイミングで次のA/D変換を開始して、制御性能
の悪化を招いてしまう。
いて、電流コントローラは、A/D変換器からの上記通
知を受けて、そのA/D変換器によりA/D変換された
デジタル値を取り込んだ後、まず、A/D変換器の次の
A/D変換実施時刻をセットし、その後、デューティ比
計算用の演算処理を行うようにしている。
ば、電流コントローラがA/D変換器からの通知を受け
て処理を開始するまでに遅れが生じたり、電流コントロ
ーラが行う演算処理が複雑化されるなどして、A/D変
換器がA/D変換を開始してから電流コントローラが演
算処理を終えるまで時間が、検出タイミングの周期Tを
越えたとしても、次のA/D変換実施時刻のセットを、
そのA/D変換実施時刻よりも前に行うことができるよ
うになる。よって、A/D変換の開始遅れ及びそれによ
る制御性能の悪化を防ぐことができる。
ば、その装置の制御性能をコストアップを招くことなく
向上させることができる。尚、上記各請求項の電流制御
装置において、電流コントローラは、プログラムに従い
動作するCPUで構成しても、固定の動作を行う論理集
積回路(所謂ハードウエアロジック回路)で構成しても
良い。そして、このことは、第2のコントローラについ
ても同様である。
グ毎の1回の検出電流値を用いてF/B計算(つまり、
PWM信号のデューティ比を計算するための演算処理)
を実施するように構成しても良いし、複数回の検出電流
値の平均値を用いて、F/B計算を実施するようにして
も良い。
態の電子制御装置について、図面を用いて説明する。ま
ず図1は、本実施形態の電子制御装置(以下、ECUと
いう)1の構成を表すブロック図である。
れたエンジンを目標状態に制御するものであり、そのた
めに、少なくとも、エンジンに設けられた複数(本実施
形態では4個)のリニアソレノイドL1〜L4(図では
L1のみ示す)を各々に通電制御する。
イドL1〜L4の通電制御を主な目的として構成された
制御IC2と、エンジンコントロール用のホストCPU
3とが備えられており、制御IC2は、ホストCPU3
にて演算された各リニアソレノイドL1〜L4に流すべ
き電流を表すデータ(目標電流値)に従って、各リニア
ソレノイドL1〜L4に流れる電流をフィードバック制
御する。
としての制御CPU4と、第2のコントローラとしての
汎用CPU5と、A/D変換器6と、そのA/D変換器
6のA/D変換結果が格納されると共に、制御CPU4
及び汎用CPU5からアクセス可能なA/Dデータ受渡
用のRAM7と、ホストCPU3と当該IC2とのイン
ターフェースであって、ホストCPU3のRAM7への
アクセスを可能にすると共に、ホストCPU3と制御C
PU4及び汎用CPU5との間のデータ転送を実現する
ダイレクト・メモリ・アクセス回路(DMA)8とを備
えている。
L1〜L4をデューティ制御するためのPWM信号PW
M1〜PWM4を夫々生成して出力するPWM信号出力
回路9と、PWM信号出力回路9がPWM信号PWM1
〜PWM4を生成するために用いるPWMデータ(PW
M指示値)が、制御CPU4によって格納されるPWM
データ受渡用のレジスタ10と、制御CPU4,汎用C
PU5,及びA/D変換器6が時間を計測するために共
用するフリーランタイマ11と、当該IC2の外部に設
けられる発振子12に接続されて所定周波数(本実施形
態では例えば20MHz)のクロック信号CK1を出力
すると共に、そのクロック信号CK1を内蔵の分周器1
3aで分周した分周信号CK2(本実施形態では例えば
10MHz)も出力する発振回路13(クロック源に相
当)とを備えている。
4と汎用CPU5との各々には、発振回路13からのク
ロック信号CK1が動作クロックとして供給され、A/
D変換器6とPWM信号出力回路9とフリーランタイマ
11との各々には、発振回路13内の分周器13aから
出力される分周信号CK2が動作クロックとして供給さ
れる。
行するプログラムなどが格納されたROM14と、制御
CPU4が処理の実行に用いるRAM15と、汎用CP
U5が実行するプログラムなどが格納されたROM16
と、汎用CPU5が処理の実行に用いるRAM17とが
備えられている。尚、2つのROM14,16及び2つ
のRAM15,17を設ける代わりに、図2に示す如
く、制御CPU4と汎用CPU5とが、1つのROM1
8及びRAM19を共用するように構成しても良い。
U4は、各リニアソレノイドL1〜L4をデューティ制
御するためのPWM信号PWM1〜PWM4のデューテ
ィ比を定期的に計算し、その計算結果をPWMデータ
(PWM指示値)としてPWMデータ受渡用のレジスタ
10に格納する。PWMデータは、PWM信号の1周期
時間を表す周期データと、PWM信号の1周期内に該P
WM信号をアクティブレベル(リニアソレノイドに通電
する方のレベルであり、本実施形態ではハイレベル)に
保持すべきオン時間を表すオン時間データとからなって
いる。
タ10から各リニアソレノイドL1〜L4に対するPW
Mデータを定期的に読み込み、その各PWMデータが示
すデューティ比のPWM信号PWM1〜PWM4を夫々
生成して出力する。具体的に説明すると、PWM信号出
力回路9は、出力する各PWM信号PWM1〜PWM4
について、そのPWM信号の周期を、該当するPWMデ
ータの周期データが示す周期に設定すると共に、その周
期中に、該当するPWMデータのオン時間データが示す
時間だけ、そのPWM信号の出力レベルをアクティブレ
ベル(ハイレベル)にすることにより、各PWM信号P
WM1〜PWM4を、該当するPWMデータが示すデュ
ーティ比の信号にする。
ては、例えば特開平11−308107号公報や特開2
000−116182号公報に詳しく記載されている。
また、本実施形態において、PWM信号PWM1〜PW
M4の周期は一定であり、PWMデータ中の周期データ
は変更されないため、以下の説明において、PWMデー
タとは、上記オン時間データのことを指すものとする。
されたRAMから各リニアソレノイドL1〜L4の目標
電流値を読み込み、制御CPU4に入力させる。また、
本実施形態のECU1において、電流制御の対象となる
リニアソレノイドL1は、バッテリの正極(電源電圧+
B)からバッテリの負極(グランド)に至る通電経路中
に配置されている。そして、その通電経路におけるリニ
アソレノイドL1の電源電圧+B側には、所謂ハイサイ
ドスイッチとしてのPチャンネルMOSFET(スイッ
チング手段に相当し、以下単にFETという)21が設
けられており、更に、そのFET21のゲートには、エ
ミッタがグランドに接続されたNPNトランジスタ22
のコレクタが接続されている。
ゲートを接地することにより、該FET21をオンさせ
るためのものであり、このNPNトランジスタ22のベ
ースには、PWM信号出力回路9からリニアソレノイド
L1通電用のPWM信号PWM1が入力される。
ET21は、PWM信号PWM1がハイレベルであると
きに、オン状態となって、バッテリからリニアソレノイ
ドL1への通電経路を導通させ、逆に、PWM信号PW
M1がローレベルであるときに、オフ状態となり、リニ
アソレノイドL1への通電経路を遮断する。
るFET21のドレインとグランドとの間には、リニア
ソレノイドL1のフライバックエネルギーを吸収するた
めのダイオード23が、アノードをグランド側にして接
続されている。尚、図示は省略しているが、他の3つの
リニアソレノイドL2〜L4についても、リニアソレノ
イドL1と同様のスイッチング素子(NPNトランジス
タ22及びFET21)とダイオード23とが夫々設け
られており、PWM信号出力回路9から出力されるPW
M信号PWM2〜PWM4に従い、各スイッチング素子
がオン・オフして、各リニアソレノイドL2〜L4に流
れる電流がデューティ制御されるようになっている。
ンド側には、電流検出手段としての電流検出抵抗R1が
設けられている。つまり、電源電圧+Bだけ電位差のあ
る通電経路中に、スイッチング手段としてのFET21
と、誘導性負荷としてのリニアソレノイドL1と、電流
検出抵抗R1とが、直列に接続されている。
β1には、リニアソレノイドL1に流れる電流に応じた
検出信号としての電圧が発生することとなる。尚、電流
検出抵抗R1の両端α1,β1の電圧波形は図7のよう
になり、高圧側(H側)の端子α1の電圧波形は、勿
論、低圧側(L側)の端子β1の電圧波形よりも大きく
変動する。
R1の両端α1,β1は、入力保護抵抗A1,B1を介
して、制御IC2に接続されている。そして、電流検出
抵抗R1の両端α1,β1の各電圧は、制御IC2に内
蔵された同一構成のレベルシフト回路(入力電圧を所定
電圧だけシフトさせて出力する回路)C1,D1を介し
て、制御IC2内のマルチプレクサ(MPX)24に入
力され、更に、そのマルチプレクサ24を介してA/D
変換器6に入力される。
は、他の3つのリニアソレノイドL2〜L4について
も、上記電流検出抵抗R1と同様の電流検出抵抗R2〜
R4と、上記入力保護抵抗A1,B1と同様の入力保護
抵抗A2,B2〜A4,B4とが夫々設けられている。
また、制御IC2の内部においても、他の3つのリニア
ソレノイドL2〜L4に対応して、上記レベルシフト回
路C1,D1と同様のレベルシフト回路C2,D2〜C
4,D4が夫々設けられている。
には、ノックセンサ,冷却水温センサ,吸気温センサ,
及び空燃比センサ等の各種センサからのアナログ信号も
入力されている。そして、マルチプレクサ24を制御す
ることにより、4つの電流検出抵抗R1〜R4の両端の
各電圧と、上記各種センサからの信号とを、択一的にA
/D変換器6へ入力させることができるようになってい
る。
4と汎用CPU5との各々からの要求に応じて、上記4
つの電流検出抵抗R1〜R4の両端の各電圧と、上記各
種センサからの信号との何れかを、マルチプレクサ24
を介して択一的に取り込み、その取り込んだ信号をデジ
タル値に変換(A/D変換)して、該デジタル値(A/
D変換結果)をA/Dデータ受渡用のRAM7に格納す
る。
更に詳しく説明する。まず、制御IC2内の制御CPU
4は、図3にて「ソレノイドのA/D」と記した2段目
に示すように、一定周期T(本実施形態では100μ
s)の検出タイミング毎に、上記4つの電流検出抵抗R
1〜R4の両端の各電圧をA/D変換器6にA/D変換
させる。
ソレノイドL1に対応した電流検出抵抗R1の高圧側の
端子α1の電圧をA/D変換している期間を表し、「R
1L」は、同電流検出抵抗R1の低圧側の端子β1の電
圧をA/D変換している期間を表している。同様に、図
3における「R2H」,「R3H」,「R4H」は、リ
ニアソレノイドL2〜L4の各々に対応した各電流検出
抵抗R2〜R4の高圧側の端子の電圧を夫々A/D変換
している期間を表しており、図3における「R2L」,
「R3L」,「R4L」は、上記各電流検出抵抗R2〜
R4の低圧側の端子の電圧を夫々A/D変換している期
間を表している。つまり、A/D変換器6は、電流検出
抵抗R1〜R4の両端の各電圧を、R1の高圧側→R1
の低圧側→R2の高圧側→R2の低圧側→R3の高圧側
→R3の低圧側→R4の高圧側→R4の低圧側、の順に
A/D変換する。また、電流検出抵抗R1〜R4の各電
圧をA/D変換する周期Tは、図7に示すように、PW
M信号PWM1〜PWM4の周期に比べて十分に短い時
間となっている。
が上記各電圧についてのA/D変換を完了して、そのA
/D変換結果をA/Dデータ受渡用のRAM7に格納す
ると、図3にて「ソレノイドのF/B計算」と記した5
段目に示すように、そのタイミングで起動される割込ル
ーチンにより、RAM7から電流検出抵抗R1〜R4の
両端の各電圧のA/D変換値を取り込むと共に、そのA
/D変換値を用いて各リニアソレノイドL1〜L4に対
するPWM信号PWM1〜PWM4のデューティ比を計
算し、その計算結果に応じたPWMデータをPWMデー
タ受渡用のレジスタ10に格納する。
電流検出抵抗R1〜R4の両端の各電圧をA/D変換す
べき時刻(A/D変換実施時刻)が、制御CPU4から
のA/D変換要求によってセットされるようになってお
り、そのセットされたA/D変換実施時刻になったこと
をフリーランタイマ11の値に基づき検知すると、マル
チプレクサ24を制御して、電流検出抵抗R1〜R4の
両端の各電圧を上記の順に取り込んで夫々A/D変換す
ると共に、その各A/D変換値をRAM7に格納する。
そして、8(=4×2)個全てのA/D変換値をRAM
7に格納し終えると、制御CPU4へ、A/D変換の完
了を示す通知として、割込要求を出すようになってい
る。
に、A/D変換器6からの上記割込要求に応答して起動
される割込ルーチンにて、まず、レジスタ値の退避(所
謂スタック)を行い(S110)、次のS120で、R
AM7からA/D変換器6によりA/D変換された4c
h分のA/D変換値を取り込む。尚、4ch分のA/D
変換値とは、4つのリニアソレノイドL1〜L4に夫々
対応した各電流検出抵抗R1〜R4の両端の各電圧のA
/D変換値であり、合計8個のA/D変換値である。
て、A/D変換器6に対して次のA/D変換要求をかけ
る。即ち、前回セットしたA/D変換実施時刻に、A/
D変換を実施すべき一定周期(前述の検出タイミングの
周期)Tを加算した時刻を、次のA/D変換実施時刻と
してセットする。
て、各リニアソレノイドL1〜L4の目標電流値をホス
トCPU3からDSP8を介して取り込み、上記S12
0で取り込んだA/D変換値を用いて、各リニアソレノ
イドL1〜L4に流れる電流値をホストCPU3からの
目標電流値に制御するための、PWM信号PWM1〜P
WM4のデューティ比を計算する。そして、次のS15
0にて、S140での計算結果に応じた各リニアソレノ
イドL1〜L4毎のPWMデータを、PWMデータ受渡
用のレジスタ10に格納し、最後のS160にて、レジ
スタ値を復帰させた後、当該割込ルーチンを終了する。
イドL1〜L4に関するA/D変換(即ち、電流検出抵
抗R1〜R4の両端の各電圧のA/D変換)を行うタイ
ミングと、制御CPU4が図4の割込ルーチンを実行す
るタイミングは、図5のようになる。尚、図5の1段目
における各□印は、図3の2段目と同様に、A/D変換
器6が電流検出抵抗R1〜R4の両端の各電圧の何れか
を夫々A/D変換している期間を示しており、図5の2
段目における各□印は、制御CPU4が図4のS140
でPWM信号PWM1〜PWM4のうちの何れかのデュ
ーティ比を夫々計算してる期間を示している。
されているA/D変換実施時刻が時刻t1であるとす
る。この場合、A/D変換器6は、時刻t1になると、
電流検出抵抗R1〜R4の両端の各電圧を前述の順にA
/D変換し、その各電圧のA/D変換値(4ch分のA
/D変換値)を全てRAM7に格納し終えると、制御C
PU4に割込要求を行う。
チンを実行して、RAM7から4ch分のA/D変換値
を取り込み(S120)、その直後に、A/D変換器6
に対して次のA/D変換要求をかけることで、時刻t1
に一定周期Tを加算した時刻t2を、次のA/D変換実
施時刻としてセットする(S130)。そして、その
後、制御CPU4は、各PWM信号PWM1〜PWM4
のデューティ比を計算するための演算処理を行って(S
140)、各リニアソレノイドL1〜L4毎のPWMデ
ータをレジスタ10に更新して書き込む(S150)。
D変換器6が電流検出抵抗R1〜R4の両端の各電圧を
順次A/D変換し、その後、制御CPU4が再び図4の
割込ルーチンを実行することとなる。ここで、例えば、
A/D変換器6が制御CPU4に割込要求を行っても、
そのときに制御CPU4が図4の割込ルーチンよりも優
先度の高い他の処理を実行していたならば、図5にて時
刻t2〜t3間の右方向の実線矢印で示すように、制御
CPU4が図4の割込ルーチンを開始するのが遅れる。
そして、もし、その回の割込ルーチンで次のA/D変換
実施時刻をセットするタイミングが、そのセットしよう
としているA/D変換実施時刻(図5の例では時刻t2
から周期Tだけ後の時刻t3)よりも遅れてしまうと、
図9を用いて説明したように、A/D変換器6が本来の
A/D変換実施時刻よりも遅れたタイミングで次のA/
D変換を開始することとなり、リニアソレノイドL1〜
L4の制御性能が悪化する。
U4は、A/D変換器6からの割込要求に応じた割込ル
ーチンにて、RAM7から4ch分のA/D変換値を取
り込むと、まず最初に、A/D変換器6に対して次のA
/D変換要求をかけ(即ち、次のA/D変換実施時刻を
セットし)、その後で、比較的時間のかかるデューティ
比計算用の演算処理(S140)を行うようにしてい
る。
の開始が遅れたり、その割込ルーチンでのデューティ比
計算用の演算処理が複雑化されるなどして、図5の時刻
t2〜t3付近に示す如く、A/D変換器6が電流検出
抵抗R1〜R4の各電圧のA/D変換を開始してから制
御CPU4が上記演算処理を終えるまで時間が、検出タ
イミングの周期Tを越えたとしても、次のA/D変換実
施時刻t3のセットを、そのA/D変換実施時刻t3よ
りも前に行うことができる。よって、A/D変換器6
は、次のA/D変換実施時刻t3で遅れなくA/D変換
を開始することができ、A/D変換の開始遅れ及びそれ
による制御性能の悪化を防ぐことができる。
のS140で行うデューティ比計算用の演算処理(即
ち、PWMデータを求めるための演算処理であり、以
下、デューティ比演算処理という)の内容について、図
6を用いて説明する。尚、図6は、制御CPU4がPW
M信号のデューティ比(PWMデータ)を計算するため
に行うデューティ比演算処理の内容を表す機能ブロック
図である。そして、ここでは、リニアソレノイドL1に
ついてのデューティ比演算処理について説明するが、他
のリニアソレノイドL2〜L4についても、夫々同じ処
理が行われる。
アソレノイドL1に流れる電流をホストCPU3からの
目標電流値Vtに制御するためのPWMデータを求める
ために、目標値なまし部30,誤差検出部40,及び減
算部50を備えている。そして、ホストCPU3からの
目標電流値Vtが、目標値なまし部30に入力される。
力されると、その目標電流値Vtがなまし演算部31に
てなまされて、乗算部32でゲインMが乗算される。こ
こで、なまし演算部31の伝達関数は、1/(mm・s
+1)で表される。尚、mmは積分定数である。そし
て、このなまし演算部31では、入力される目標電流値
Vtに対して、例えば次式の1/256なまし演算を行
うことで、その目標電流値Vtの平均値Vtavrを求
めている。
の前回値)/256 つまり、目標電流値Vtは、例えば、0mA→500m
Aといった具合にステップ値として与えられるため、こ
の値を直接制御に用いると実際の電流値がオーバーシュ
ートを起こしてしまう。このため、それを防止する目的
で、なまし演算部31により目標電流値Vtをなますよ
うにしている。また、乗算部32にて、なまし演算部3
1の出力値VtavrにゲインMを乗算することによ
り、目標電流値Vtのなまし値と、A/D変換器6のA
/D変換値によって求められる電流値(後述するVI
O)とのLSBが調節される。
(目標なまし値)VRFは、誤差検出部40に入力され
る。また、誤差検出部40には、電流検出抵抗R1の両
端の各電圧のA/D変換値VIOH,VIOLの差分V
IOが入力されている。つまり、A/D変換器6による
電流検出抵抗R1の高圧側(H側)のA/D変換値(即
ち、端子α1側の電圧のA/D変換値)VIOHと、A
/D変換器6による電流検出抵抗R1の低圧側(L側)
のA/D変換値(即ち、端子β1側の電圧のA/D変換
値)VIOLとが、減算部50に入力され、その減算部
50にて、「VIOH−VIOL」の演算が行わて、該
減算部50の出力値(電圧差)VIOが、誤差検出部4
0に入力されている。尚、電流検出抵抗R1の両端の電
圧差VIOは、電流検出抵抗R1及びリニアソレノイド
L1に流れている実電流値に比例する値であり、リニア
ソレノイドL1に流れている電流を検出した検出電流値
に相当する。
「VRF−VIO」の演算が行われ、その算出結果X
が、積分演算部42に出力される。そして、積分演算部
42にて、減算部41からの入力X(=VRF−VI
O)が積分される。ここで、積分演算部42の伝達関数
は、1/(gg・s+1)で表される。尚、ggは積分
定数である。そして、乗算部43にて、積分演算部42
の出力Yに対して誤差ゲインGが乗算される。
し値VRFとの誤差分が算出され、その誤差分が、加算
部44にて、目標なまし値VRFに加算される。更に、
誤差検出部40では、乗算部45にて、加算部44の出
力に対しゲインPが乗算され、この乗算によりLSBが
調節されたデータが、PWM信号PWM1のデューティ
比を表すPWMデータとして、PWMデータ受け渡し用
のレジスタ10に格納されるようになっている。
目標なまし値VRFと電圧差VIOを比較し、目標なま
し値よりも実電流値が小さい場合(VIO<VRF)に
は、リニアソレノイドL1に電流をもっと流すべくPW
Mデータの値を増大させる。一方、目標なまし値よりも
実電流値が大きい場合(VIO>VRF)には、リニア
ソレノイドL1への電流を減らすべくPWMデータの値
を減少させる。
が格納されると、PWM信号出力回路9にて、そのPW
Mデータに対応したデューティ比のPWM信号PWM1
が生成され、そのPWM信号PWM1がNPNトランジ
スタ22に出力される。そして、このPWM信号PWM
1により、NPNトランジスタ22及びFET21がデ
ューティ駆動され、リニアソレノイドL1の電流が制御
される。具体的には、PWMデータの値が0ならば、N
PNトランジスタ22及びFET21がオフ状態(デュ
ーティ比=0%)とされ、リニアソレノイドL1の電流
は0Aとなる。また、PWMデータの値が大きくなるほ
ど、NPNトランジスタ22及びFET21がオンする
時間割合が増大して、リニアソレノイドL1の電流は大
きくなる。
の汎用CPU5は、図3にて「KCS等のA/D」と記
した3段目に示すように、ノックセンサ(KCS)から
のノック信号を、エンジンの回転に同期して到来する期
間であってエンジンにノッキングが発生すると見なされ
る所定のノック判定期間中に、A/D変換器6にA/D
変換させ、そのA/D変換値に基づいて、エンジンにノ
ッキングが発生しているか否かを判定するノック検出処
理を行う。尚、ノック信号のA/D変換を行うノック判
定期間が到来する時間間隔は、例えばエンジンがV型6
気筒であって、そのノック判定期間が120°CA毎に
到来すると仮定すると、10000rpmの場合でも2
msとなる。よって、汎用CPU5がA/D変換器6に
ノック信号をA/D変換させるタイミングの時間間隔
は、制御CPU4がA/D変換器6に電流検出抵抗R1
〜R4の各電圧をA/D変換させる周期Tよりも非常に
長い。
−201935号等に開示の如く空燃比センサの素子イ
ンピーダンスを測定するために、その空燃比センサへの
印加電圧を急峻に変化させてから該空燃比センサの出力
がピーク値になると見なされるタイミングが到来した時
に、その空燃比センサの出力をA/D変換器6にA/D
変換させ、そのA/D変換値に基づいて空燃比センサの
素子インピーダンスを算出する処理を行う。尚、汎用C
PU5が空燃比センサの素子インピーダンスを算出する
ためにA/D変換器6に空燃比センサの出力をA/D変
換させるタイミングは、図3の1段目に示しており、そ
のタイミングの時間間隔も、制御CPU4がA/D変換
器6に電流検出抵抗R1〜R4の各電圧をA/D変換さ
せる周期Tよりも非常に長い。
た通信により、図3にて「水温,吸気温等のA/D」と
記した4段目に示す如く、水温センサや吸気温センサか
らの信号を、上記周期Tよりも長い周期(例えば400
0μs)毎に、A/D変換器6にA/D変換させる。そ
して、そのA/D変換値を、RAM7から読み出して、
エンジンへの燃料噴射量などの計算に用いる。
(即ち、A/D変換のタイミングが重なった場合に何れ
を優先するかの順番)としては、図3に示しているよう
に、最も優先順位が高いのが、空燃比センサの素子イン
ピーダンス算出のための空燃比センサ出力のA/D変換
であり、2番目が、リニアソレノイドL1〜L4を制御
するための電流検出抵抗R1〜R4の各電圧のA/D変
換であり、その次が、ノック検出のためのノック信号の
A/D変換である。そして、最も優先順位が低いのが、
ホストCPU3からの要求による定期的な水温センサ信
号や吸気温センサ信号のA/D変換である。これは、ホ
ストCPU3は、制御IC2の外部に存在しており、該
制御IC2と通信を行って、A/D変換器6に対するA
/D変換の要求やRAM7からのA/D変換結果の取り
出しを行っているためである。
U3と制御IC2内の汎用CPU5は、制御IC2内の
制御CPU4がA/D変換器6に電流検出抵抗R1〜R
4の各電圧をA/D変換させる周期Tよりも長い時間間
隔で、A/D変換器6を使用して、リニアソレノイドの
制御以外の制御処理に必要な他の信号をA/D変換する
ようにしている。また、電流検出抵抗R1〜R4の各電
圧のA/D変換は、一定時間毎に実施される信号のA/
D変換のうちで、最も短い周期で行われるようになって
いる。
ば、リニアソレノイドL1〜L4の電流を高速にフィー
ドバック制御するために設けられるA/D変換器6を、
他の制御(空燃比センサの素子インピーダンス検出やノ
ック検出)にも用いることから、優れたコストメリット
が得られ、更に、リニアソレノイドL1〜L4の電流フ
ィードバック制御と、他の制御とを、制御IC2内の2
つのCPU4,5で夫々行うため、それら各制御を十分
に実施することができる。特に、汎用CPU5は、制御
CPU4がA/D変換器6を使用する周期(即ち、A/
D変換器6に電流検出抵抗R1〜R4の各電圧をA/D
変換させる周期)Tよりも長い間隔で、そのA/D変換
器6を用いて、他の制御処理に必要な信号の値を検出す
るようにしているため、その汎用CPU5による制御処
理によって、リニアソレノイドL1〜L4の電流制御に
支障を与えることがない。
によれば、特別に処理能力が高い1つのCPUを用いる
よりも低コストで済み、更に、2つのCPU4,5とA
/D変換器6とを1つのICとして1パッケージ化して
いるため、一層の低コスト化を達成することができる。
しかも、IC化(1パッケージ化)のメリットとして、
各CPU4,5とA/D変換器6との間の通信時間を短
くでき、リニアソレノイドL1〜L4の電流フィードバ
ック制御のための処理や他の制御処理を効率的に行うこ
とができるようになる。
と、汎用CPU5と、A/D変換器6と、フリーランタ
イマ11と、PWM信号出力回路9とが、同一の発振回
路13からのクロック信号CK1或いはそのクロック信
号CK1の分周信号CK2を用いて動作するように構成
されている。このため、クロック源としての発振回路が
1つで済み、更にコストダウンが可能となる。また、制
御CPU4と、汎用CPU5と、A/D変換器6と、フ
リーランタイマ11との、各部の動作タイミング(例え
ば、CPU4,5同士のRAMやA/D変換器6などへ
のアクセスタイミング)のずれを無くすことができ、制
御性能を一層向上させることができる。
U4は、前述したように、A/D変換器6からの割込要
求に応じた割込ルーチンにて、比較的時間のかかるデュ
ーティ比演算処理(S140)の前に、A/D変換器6
に対して次のA/D変換実施時刻をセット(S130)
するようにしているため、リニアソレノイド制御のため
のA/D変換の開始遅れ及びそれによる制御性能の悪化
を防ぐことができる。特に、この手法は、制御対象のリ
ニアソレノイドの数が増えたり、デューティ比演算処理
の内容が複雑化されるなどして、そのデューティ比演算
処理に時間がかかる場合に有効である。
たが、本発明は、種々の形態を採り得ることは言うまで
もない。例えば、上記実施形態では、4つのリニアソレ
ノイドL1〜L4の分の電流検出抵抗R1〜R4の各電
圧をまとめて順次A/D変換して、4つのリニアソレノ
イドL1〜L4の分の各PWMデータ(PWM信号PW
M1〜PWM4のデューティ比)をまとめて計算するよ
うにしたが(図3,図5)、図8(特に2段目及び5段
目)に例示するように、電流検出抵抗の電圧のA/D変
換とPWMデータの計算とを、1つのリニアソレノイド
分(1ch分)毎に夫々分けて実施するようにしても良
い。但し、上記実施形態のように、4つのリニアソレノ
イドL1〜L4の制御に関するA/D変換とPWMデー
タの計算とをまとめて実施するようにした方が、A/D
変換の間隔の隙間をまとめて確保することができ、A/
D変換器6の使用効率を上げることができるという点で
有利である。また、4つのリニアソレノイドの分のPW
Mデータの計算を一括に実施できるため、ソフト処理の
オーバーヘッドが少なくなり効率的である。
4は、DSPであっても良い。また、制御CPU4に代
えて、それと同様の動作を行うハードウエアロジック回
路を用いても良い。そして、このことは、汎用CPU5
についても同様である。また、上記実施形態において、
制御CPU4は、周期T毎の1回の電圧差(検出電流
値)VIOを用いてデューティ比演算処理を実施するよ
うにしていたが、複数回の電圧差(検出電流値)VIO
の平均値を用いて、デューティ比演算処理を実施するよ
うにしても良い。この場合、制御CPU4では、図6の
減算部50の出力を平均し、その平均値が誤差検出部4
0の減算部41に入力されるようにすれば良い。
を表すブロック図である。
タイムチャートである。
を制御するために実行する割込ルーチンを表すフローチ
ャートである。
チャートである。
WMデータ)を計算するために行うデューティ比演算処
理の内容を表す機能ブロック図である。
係、及び電流検出抵抗の両端電圧の波形を表すタイムチ
ャートである。
チャートである。
ある。
トCPU、4…制御CPU、5…汎用CPU、6…A/
D変換器、7…A/Dデータ受渡用RAM、8…ダイレ
クト・メモリ・アクセス回路(DMA)、9…PWM信
号出力回路、10…PWMデータ受渡用レジスタ、11
…フリーランタイマ、12…発振子、13…発振回路、
13a…分周器、14,16,18…ROM、15,1
7,19…RAM、21…PチャンネルMOSFET、
22…NPNトランジスタ、23…ダイオード、24…
マルチプレクサ、30…目標値なまし部、31…なまし
演算部、32,43,45…乗算部、40…誤差検出
部、41,50…減算部、42…積分演算部、44…加
算部、A1,B1…入力保護抵抗、C1,D1…レベル
シフト回路、L1…リニアソレノイド、R1…電流検出
抵抗
Claims (3)
- 【請求項1】 誘導性負荷に流れる電流を制御するため
に、所定周期のPWM信号で駆動されるスイッチング手
段と、 前記誘導性負荷に流れる電流に応じた検出信号を出力す
る電流検出手段と、 A/D変換器と、 一定周期の検出タイミング毎に、前記電流検出手段から
の検出信号を前記A/D変換器にデジタル値へと変換さ
せて、該デジタル値を取り込むことにより前記誘導性負
荷に流れる電流を検出し、その検出電流値が目標値とな
るように、前記スイッチング手段への前記PWM信号の
デューティ比を制御する電流コントローラと、 を備えた誘導性負荷の電流制御装置において、 前記誘導性負荷の制御以外の所定の制御処理を行うため
に設けられ、前記電流コントローラの前記検出タイミン
グの周期よりも長い間隔で、前記A/D変換器を用い
て、前記所定の制御処理に必要な信号の値を検出する第
2のコントローラを備え、 更に、前記電流コントローラと、前記第2のコントロー
ラと、その両コントローラによって共用される前記A/
D変換器とが、1つのICとして形成されていること、 を特徴とする誘導性負荷の電流制御装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の誘導性負荷の電流制御
装置において、 前記ICには、前記電流コントローラと前記第2のコン
トローラと前記A/D変換器とが時間を計測するために
用いるフリーランタイマも内蔵されており、 更に、前記電流コントローラと、前記第2のコントロー
ラと、前記A/D変換器と、前記フリーランタイマと
は、同一のクロック源からのクロック信号或いは該クロ
ック信号の分周信号を用いて動作すること、 を特徴とする誘導性負荷の電流制御装置。 - 【請求項3】 誘導性負荷に流れる電流を制御するため
に、所定周期のPWM信号で駆動されるスイッチング手
段と、 前記誘導性負荷に流れる電流に応じた検出信号を出力す
る電流検出手段と、 A/D変換器と、 一定周期の検出タイミング毎に、前記電流検出手段から
の検出信号を前記A/D変換器にデジタル値へと変換さ
せて、該デジタル値を取り込むことにより前記誘導性負
荷に流れる電流を検出し、その検出電流値が目標値とな
るように、前記スイッチング手段への前記PWM信号の
デューティ比を制御する電流コントローラとを備え、 更に、前記A/D変換器は、前記電流コントローラによ
りセットされたA/D変換実施時刻になったことを検知
すると、前記電流検出手段からの検出信号をデジタル値
に変換して、その変換が完了したことを前記電流コント
ローラに通知するようになっており、 前記電流コントローラは、前記通知を受けると、前記A
/D変換器にて変換されたデジタル値を取り込み、その
デジタル値を用いて前記PWM信号のデューティ比を計
算するための演算処理を行うと共に、前記A/D変換器
の次のA/D変換実施時刻をセットする誘導性負荷の電
流制御装置において、 前記電流コントローラは、前記A/D変換器からの前記
通知を受けて、前記デジタル値を取り込んだ後、まず、
前記A/D変換器の次のA/D変換実施時刻をセット
し、その後、前記演算処理を行うこと、 を特徴とする誘導性負荷の電流制御装置。
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