JP2000114038A - 誘導性負荷の電流検出装置 - Google Patents

誘導性負荷の電流検出装置

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JP2000114038A
JP2000114038A JP10286674A JP28667498A JP2000114038A JP 2000114038 A JP2000114038 A JP 2000114038A JP 10286674 A JP10286674 A JP 10286674A JP 28667498 A JP28667498 A JP 28667498A JP 2000114038 A JP2000114038 A JP 2000114038A
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Takayoshi Honda
隆芳 本多
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Abstract

(57)【要約】 【課題】負荷電流を精度よく検出することができる誘導
性負荷の電流検出装置を提供する。 【解決手段】所定の電位差を生じる電源ライン中におい
て直列に接続されたリニアソレノイドL1,L2および
FET8,10に対し、電流検出抵抗R1,R2が直列
に接続され、電源ライン中において電流検出抵抗R1,
R2の両端のうちのリニアソレノイドL1,L2が接続
されていない側の端子にオフセット抵抗Rof1,Rof2
が接続されている。CPU4はA/D変換器13による
電流検出抵抗R1,R2における低圧側端子電圧のA/
D変換値と高圧側端子電圧のA/D変換値との差分を、
リニアソレノイドL1,L2に流れる電流値相当の値と
して算出し、さらに、FET8,10をPWM制御する
ときの1周期での複数回のA/D変換に伴う差分を平均
化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は誘導性負荷の電流
検出回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、負荷の電流を検出するためには特
開平8−250989号公報のように、電流検出抵抗の
両端の電圧をA/D変換する方式があった。
【0003】特に、特開平8−250989号公報の図
2のような下流制御の場合でも、同公報の図1のように
電流検出抵抗の両端の電圧をA/D変換する方が、電流
検出精度が向上する。
【0004】つまり、図19に示すように、通常、A/
D変換器100の接地端子(A/D変換器の基準電圧)
には制御系接地端子E1を用い、電流検出抵抗101の
接地端子にはパワー系接地端子E01を用いる。このと
き、制御系接地端子E1には配線抵抗r1が、また、パ
ワー系接地端子E01には配線抵抗r01が存在する。
配線抵抗r1の両端には電位差V1が、また、配線抵抗
r01の両端には電位差V01が発生する。ここで、制
御系接地端子E1に流れる電流は小さく電位差V1は略
0である(V1≒0)である。これに対し、パワー系接
地端子E01には大電流が流れるため電位差V01は大
きな値となる。そのため、特開平8−250989号公
報の図2のように電流検出抵抗の片側のみしかA/D変
換を行わない場合、この配線抵抗値のバラツキが電流検
出抵抗101のバラツキとなり、電流検出精度が低下す
る。これに対し、電流検出抵抗101の両端の電圧をA
/D変換すると配線抵抗値のバラツキの影響を受けず電
流検出精度が向上する。
【0005】しかし、運転状況によっては、図19にお
いて、パワー系接地端子E01の電圧が制御系接地端子
E1の電圧より高くなることがあれば(E01>E
1)、低くなることもある(E01<E1)。そのた
め、特開平4−50550号公報のように、電位差補償
手段としてのレベルシフト回路102を設け、図20
(図19での各点a,b,cでの波形図)に示すよう
に、基準電圧に対して一定電圧ΔVupだけ持ち上げるこ
とが考えられる。このレベルシフト回路102を使用す
ると、一定電圧分レベルシフトできるため、E01<E
1の場合には特に有効で、E01<0の電圧が、0<E
01+αとできるため、E1基準のA/D変換器ではE
01+αはA/D変換可能となる。
【0006】しかし、電流検出抵抗101の両端の電圧
をA/D変換する場合、図20に示すように、電流検出
抵抗101の高圧側端子電圧は大きく変動するのに対し
て電流検出抵抗101の低圧側端子電圧は変動幅が小さ
い。この低圧側端子電圧の変動幅は、レベルシフト回路
102を設けても変わらない。
【0007】そのため、例えば、図21に示すように、
電流検出抵抗101の低圧側端子電圧の変動幅がA/D
変換器の1LSB以下となった場合には誤差が大きくな
り、トータルとしては、所望の電流検出精度が得られな
い(1LSB以下の精度で検出できない)。つまり、例
えば、10ビットのA/D変換器を用い、5000mV
の範囲でA/D変換する際、1LSBは4.88(=5
000/1024)mVであり、この4.88mVの範
囲にある計測値は全て同じA/D変換結果となってしま
う。具体的には、図21の波形c1,c2に対しA/D
変換結果が同じ値になってしまう。
【0008】その結果、図21のように高圧側端子電圧
については算出された電流が実際の電流と等しくなる
が、低圧側端子電圧については算出された電流と実際の
電流との間にズレが生じてしまう。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明の目
的は、負荷電流を精度よく検出することができる誘導性
負荷の電流検出装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、オフセット抵抗を、電源ライン中において電流
検出抵抗の両端のうちの誘導性負荷が接続されていない
側の端子に接続した。よって、電流検出抵抗における誘
導性負荷が接続されていない側の端子の電圧の変化が大
きくなる。また、差分算出手段はA/D変換手段による
電流検出抵抗における低圧側端子電圧のA/D変換値と
高圧側端子電圧のA/D変換値との差分を、誘導性負荷
に流れる電流値相当の値として算出する。
【0011】その結果、電流検出抵抗における変動の少
ない側のA/D変換値を大きく変動させることにより負
荷電流を精度よく検出することができる。請求項2に記
載の発明によれば、平均電流値算出手段はスイッチング
素子をPWM制御するときの1周期での複数回のA/D
変換に伴う差分算出手段による差分を平均化するので、
実用上好ましいものとなる。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、積算手段
は目標値と差分算出手段による差分値との偏差を求め、
この偏差を積算し、フィードバック手段は積算手段によ
る積算値を小さくするようにスイッチング素子のPWM
制御に反映するので、実用上好ましいものとなる。
【0013】請求項4に記載の発明によれば、電流検出
抵抗の低圧側および高圧側の端子と、A/D変換手段と
の間にノイズ除去フィルタを設けたので、ノイズを除去
することができる。
【0014】請求項5に記載の発明によれば、電流検出
抵抗の低圧側および高圧側の端子と、A/D変換手段と
の間にレベルシフト回路を設けたので、電流検出抵抗の
低圧側および高圧側の端子電圧が所定電圧分だけシフト
できる。よって、A/D変換手段(A/D変換器)の接
地端子、即ち、制御系接地端子の電圧が、パワー系接地
端子の電圧よりも大きくなった場合でも、レベルシフト
回路により電流検出抵抗の低圧側および高圧側の端子電
圧を所定電圧分だけシフトさせることにより確実にA/
D変換を行うことができる。
【0015】請求項6に記載の発明によれば、オフセッ
ト値算出手段はスイッチにより両レベルシフト回路の入
力を直結したときの差分算出手段による差分をオフセッ
ト値として算出し、補正手段はオフセット値算出手段に
よるオフセット値を用いて両レベルシフト回路の入力の
直結を解除したときの差分算出手段による差分を補正す
るので、両レベルシフト回路の特性に差異があっても、
その影響を受けることなく正確なA/D変換値が得られ
る。
【0016】請求項7に記載の発明によれば、電源ライ
ンにおけるオフセット抵抗の低圧側端子にレベルシフト
回路を設けたので、オフセット抵抗の低圧側端子が所定
電圧分だけシフトできる。よって、A/D変換手段(A
/D変換器)の接地端子、即ち、制御系接地端子の電圧
が、パワー系接地端子の電圧よりも大きくなった場合で
も、レベルシフト回路によりオフセット抵抗の低圧側端
子を所定電圧分だけシフトさせることにより確実にA/
D変換を行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、この
発明を具体化した第1の実施の形態を図面に従って説明
する。
【0018】図1は、自動車用リニアソレノイド制御装
置1の構成を表すブロック図である。本実施形態のリニ
アソレノイド制御装置1は、自動車に搭載されたエンジ
ンを目標状態に制御するために、エンジンに設けられた
複数(本実施形態では2個)のリニアソレノイドL1,
L2を各々に通電制御するためのものである。リニアソ
レノイド制御装置1にはリニアソレノイド制御IC2が
備えられている。このリニアソレノイド制御IC2は、
エンジンコントロール用のホストCPU3にて演算され
た各リニアソレノイドL1,L2に流すべき電流を表す
データ(目標電流値)に従い各リニアソレノイドL1,
L2に流れる電流をフィードバック制御する。
【0019】リニアソレノイド制御IC2は、制御CP
U4とダイレクト・メモリ・アクセス回路(DMA)5
とPWM信号出力回路6を備えている。制御CPU4
は、各リニアソレノイドL1,L2をPWM信号にてデ
ューティ駆動するためのデューティ比を演算し、その検
出結果をPWMデータ(駆動データ)としてPWMデー
タ受渡用のRAM7に格納する。DMA5は、ホストC
PU3に内蔵されたRAMから各リニアソレノイドL
1,L2の目標電流値を読み込み、制御CPU4に入力
する。PWM信号出力回路6は、PWMデータ受渡用R
AM7から各リニアソレノイドL1,L2に対するPW
Mデータを各々読み込み、各リニアソレノイドL1,L
2をデューティ駆動するためのPWM信号SG1,SG
2を各々生成する。
【0020】一方、電流制御対象となるリニアソレノイ
ドL1は、バッテリの正極(電源電圧Vb)からバッテ
リの負極(グランド)に至る電源ライン中に配置されて
いる。電源ラインにおけるリニアソレノイドL1の電源
Vb側には、いわゆるハイサイドスイッチとしてのFE
T8が設けられている。さらに、このFET8のゲート
端子にはエミッタがグランド側に設置されたNPNトラ
ンジスタ9のコレクタが接続されている。
【0021】NPNトランジスタ9は、FET8のゲー
トを接地することにより、FET8をオンさせるための
ものである。NPNトランジスタ9のベースにはPWM
信号出力回路6からリニアソレノイドL1通電用のPW
M信号SG1が入力される。この信号によりNPNトラ
ンジスタ9及びFET8はPWM信号SG1がHレベル
であるときにオン状態となり、バッテリからリニアソレ
ノイドL1への通電経路を通電させる。逆に、PWM信
号SG1がLレベルであるときにオフ状態となり、リニ
アソレノイドL1の通電経路を遮断する。
【0022】同様に、リニアソレノイドL2にもFET
10及びNPNトランジスタ11が設けられており、P
WM信号出力回路6からリニアソレノイドL2通電用の
PWM信号SG2が入力される。この信号によりNPN
トランジスタ11及びFET10はPWM信号SG2が
Hレベルであるときにオン状態となり、バッテリからリ
ニアソレノイドL2への通電経路を通電させる。逆に、
PWM信号SG2がLレベルであるときにオフ状態とな
り、リニアソレノイドL2の通電経路を遮断する。
【0023】また、リニアソレノイドL1のグランド側
には、電流検出用の抵抗R1が設けられている。つま
り、所定の電位差を生じる電源ライン中に、誘導性負荷
としてのリニアソレノイドL1およびスイッチング素子
としてのFET8が直列に接続され、この直列回路に対
し電流検出抵抗R1が直列に接続されている。この抵抗
R1は、リニアソレノイドL1に流れる電流を検出する
ためのものである。また、電源ライン中において電流検
出抵抗R1の両端α1,β1のうちのリニアソレノイド
L1が接続されていない側の端子β1にはオフセット抵
抗Rof1が接続されている。このように、電源Vbとク
ランドとの間に、リニアソレノイドL1、電流検出抵抗
R1、オフセット抵抗Rof1が接続されている。
【0024】そのため、電流検出抵抗R1の両端α1,
β1の電圧波形は図2のようになり、電流検出抵抗R1
の高圧側端子電圧(図1での端子α1の電圧)の波形
は、勿論、低圧側端子電圧(図1での端子β1の電圧)
の波形も大きく変動する。
【0025】同様に、図1のリニアソレノイドL2のグ
ランド側には、電流検出用の抵抗R2が設けられてい
る。つまり、所定の電位差を生じる電源ライン中に、誘
導性負荷としてのリニアソレノイドL2およびスイッチ
ング素子としてのFET10が直列に接続され、この直
列回路に対し電流検出抵抗R2が直列に接続されてい
る。この抵抗R2は、リニアソレノイドL2に流れる電
流を検出するためのものである。また、電源ライン中に
おいて電流検出抵抗R2の両端α2,β2のうちのリニ
アソレノイドL2が接続されていない側の端子β2には
オフセット抵抗Rof2 が接続されている。このように、
電源Vbとクランドとの間に、リニアソレノイドL2、
電流検出抵抗R2、オフセット抵抗Rof2が接続されて
いる。そのため、電流検出抵抗R2の両端α2,β2の
電圧波形は図2のようになり、電流検出抵抗R2の高圧
側端子電圧(図1での端子α2の電圧)の波形は、勿
論、低圧側端子電圧(図1での端子β2の電圧)の波形
も大きく変動する。
【0026】図1の電流検出抵抗R1の両端α1,β1
はそれぞれマルチプレクサ(MPX)12を介してA/
D変換器(A/D変換手段)13に接続できるようにな
っている。また、電流検出抵抗R2の両端α2,β2は
それぞれマルチプレクサ12を介してA/D変換器13
に接続できるようになっている。また、マルチプレクサ
12には、ノックセンサやエンジン冷却水温センサやエ
ンジン吸気温検出センサやバッテリ電圧検出ラインと接
続されている。そして、マルチプレクサ12を制御する
ことにより各端子α1,β1,α2,β2を選択してA
/D変換器13と接続することができるようになってい
る。同様に、マルチプレクサ12を制御することにより
ノック信号や水温信号や吸気温信号やバッテリ電圧をA
/D変換器13に取り込むことができる。
【0027】A/D変換器13は、マルチプレクサ12
を介して各リニアソレノイドL1,L2に流れた電流を
表す電流検出信号(電圧)、及びノック信号や水温信号
や吸気温信号やバッテリ電圧を、一定のA/D変換周期
で順に取り込み、デジタル値に変換し、そのデジタル値
をA/Dデータ受渡用のRAM14に格納する。
【0028】本例では、A/D変換器13は2つの電流
検出抵抗R1,R2の両端電圧をマルチプレクサ12を
用いて選択しながらA/D変換するようになっており2
チャンネル仕様となっているが、これに限ることなく、
1チャンネル(誘導性負荷が1つ)あるいは3チャンネ
ル(誘導性負荷が3つ)以上で用いてもよい。
【0029】A/Dデータ受渡用RAM14は制御CP
U4からもアクセスできるようになっており、制御CP
U4側ではRAM14に格納された各リニアソレノイド
L1,L2毎の検出電流用データを元に、例えばデジタ
ル・シグナル・プロセッサ(DSP)等を用いて高速演
算し、電流検出抵抗R1,R2に流れる平均電流値が各
々DMA5を介して入力される各リニアソレノイドL
1,L2の目標電流値となるようにPMW信号SG1,
SG2のデュティー比を算出し、その算出したデュティ
ー比に基づき各リニアソレノイドL1,L2通電用のP
WMデータを設定し、これをPWMデータ受渡用RAM
7に格納する。
【0030】また、A/D変換後のノック信号や水温信
号や吸気温信号やバッテリ電圧は、制御CPU4、DM
A5を通してホストCPU3にエンジン運転状態を示す
データとして取り込まれる。
【0031】なお、制御CPU4には演算処理実行用の
プログラムや各種データが格納されたROM15、及
び、演算処理実行時の制御用のデータを一時格納するた
めのRAM16が接続されている。そして、制御CPU
4は専用の発振子17にて生成されたクロック信号を受
けて動作し、PWM信号出力回路6及びA/D変換器1
3は、この発振子17とは異なるPWM信号発生用の発
振子18にて生成されたクロック信号を受けて動作す
る。つまり、PWM信号出力回路6及びA/D変換器1
3は、同一発振子17からのクロック信号により同期し
て動作し、制御CPU4はPWM信号出力回路6及びA
/D変換器13とは異なる発振子17かのクロック信号
により、これら各回路とは非同期に作動する。
【0032】次に、自動車用リニアソレノイド制御装置
1の作用を説明する。図3には、制御CPU4の機能ブ
ロック図を示す。制御CPU4での機能構成として、差
分算出部20と平均値算出部21とPID制御部22と
出力デューティー算出部23を有する。
【0033】差分算出部20は、電流検出抵抗R1,R
2における高圧側端子電圧(図1での端子α1,α2の
電圧)のA/D変換値と低圧側端子電圧(図1での端子
β1,β2の電圧)のA/D変換値を入力して両者の差
分ΔVを算出する。この差分ΔVの算出は、リニアソレ
ノイドL1,L2に流れる瞬時電流(電圧差/電流検出
抵抗値)を算出することになる。また、平均値算出部2
1は、差分算出部20による差分ΔVに対しPWM1周
期における平均値ΔVavを算出する。詳しくは、PWM
1周期分に相当する時間分の過去のA/D値を加算し、
平均化する。
【0034】PID制御部22は、目標値を入力して、
この目標値と平均値算出部21の平均値ΔVavとの偏差
を無くすためのPID演算を行う。出力デューティー算
出部23は、PID制御部22による演算結果を元に出
力デューティーを算出してPWMデータを送出する。つ
まり、実電流値と目標電流値とよりPID制御を行い、
PWMの出力を決定する。
【0035】平均値算出部21での平均化処理に関し、
より詳しくは、図4に示すように、制御CPU4は、ス
テップ100で電流検出抵抗R1,R2の高圧側端子の
電圧値をA/D変換させ、ステップ101で電流検出抵
抗R1,R2の低圧側端子の電圧値をA/D変換させ
る。そして、制御CPU4は、ステップ102で電流検
出抵抗R1,R2の高圧側端子電圧のA/D値から低圧
側端子電圧のA/D値を減算し、これをメモリの記憶領
域にストアする。
【0036】引き続き、制御CPU4は、ステップ10
3で今回の減算値ΔVn と過去のX回分の減算値の相加
平均値を算出する。つまり、今回の減算値ΔVn と過去
のX回分の減算値を加算し、Xで割ることにより平均値
を求める。
【0037】この図4の処理を図式化したのが図5であ
る。図5に示すように、電流波形に対し所定時間毎にA
/D変換し、フィードバック計算処理として、今回の減
算値と過去のX回分の減算値の相加平均値を算出してP
MW1周期分を平均化する。
【0038】なお、図5は52μs毎にA/D変換し、
208μs毎にフィードバック計算して平均値を求める
場合を示す。即ち、A/D変換を4回行った後に平均値
を求める場合を例示している。
【0039】この所定時間毎のA/D変換処理タイミン
グに関し、より詳しくは、図6に示すようにしている。
つまり、1つのA/D変換器を用いて複数の信号に対処
する場合において、第1の電流検出抵抗R1における高
圧側と低圧側の端子電圧と、第2の電流検出抵抗R2に
おける高圧側と低圧側の端子電圧と、バッテリ電圧また
は水温センサからの信号と、ノックセンサからの信号
を、A/D変換対象信号として考える。そして、第1の
電流検出抵抗R1における高圧側と低圧側の端子電圧
と、第2の電流検出抵抗R2における高圧側と低圧側の
端子電圧については、図中t1,t2で示すタイミング
にて連続してA/D変換する。つまり、t1にて高圧側
端子電圧をA/D変換し、その直後のt2にて低圧側端
子電圧をA/D変換するものとし、かつ、これを2チャ
ネルの抵抗(R1,R2)に対して交互に行う。そし
て、この電流検出のためのA/D変換タイミングの間、
即ち、2つのチャンネルの空き時間において、t10〜
t14のようにノック信号のA/D変換を行うととも
に、t20のようにバッテリ電圧または水温信号のA/
D変換を行う。
【0040】ここで、電流検出抵抗R1,R2における
高圧側と低圧側の端子電圧をA/D変換するタイミング
t1,t2として、電流検出抵抗R1,R2における高
圧側の端子電圧を優先してA/D変換することの優位性
について、図7を用いて説明を加える。図7において本
来タイミングに対し遅れがある場合、電流検出抵抗R
1,R2の高圧側と低圧側の端子電圧の変化を考える
と、電流検出抵抗R1,R2の低圧側端子の電圧値の方
が変化が小さく、遅れの影響が少なく、遅れ時間での誤
差を小さくすることができる。
【0041】つまり、グランド側に電流検出抵抗R1,
R2を設けた本構成においては、これまでも述べてきた
ように、電流検出抵抗R1,R2の高圧側端子の電圧の
振れ幅の方が低圧側端子の電圧の振れ幅よりも大きくな
り、そのため、A/D変換のタイミングをずらす本方式
において、電流検出抵抗R1,R2の高圧側端子のA/
D値のズレが電流検出抵抗R1,R2の低圧側端子のA
/D値のズレよりも大きくなる。そこで、変動の大きい
電流検出抵抗R1,R2の高圧側端子のA/D変換タイ
ミングを優先させている。
【0042】従来方式と本方式を図21と図2の波形を
用いて比較すると、次のようになる。図2,21におい
ては、PWM1周期を5分割する時間毎にA/D変換が
行われてデジタル値を得る。ここで、図21の従来方式
においては、図21の下側に示すA/D変換後において
波形c1,c2に対しA/D変換結果が同じ値になって
しまう。よって、図21の従来方式においては、低圧側
端子電圧については算出された電流と実際の電流との間
にズレが生じてしまう。このように、電圧値の振れがA
/D変換の際の分解能よりも小さいと、算出された平均
電流値は実際の平均電流値と一致しなくなってしまう。
これに対し本方式は、図2の電流検出抵抗R1,R2の
低圧側端子電圧の振れ幅が大きくA/D変換器13の1
LSB以下の精度で確実にA/D変換することができ
る。よって、図2の本方式においては、高圧側端子電圧
のA/D変換値と低圧側端子電圧のA/D変換値の差
(瞬間電位差)ΔVのうちのPWM1周期分の平均値Δ
Vavは、実際に流れた電流を確実に反映したものとな
る。
【0043】このように本実施の形態は、下記の特徴を
有する。 (イ)図1に示すように、オフセット抵抗Rof1,Rof
2を、電源ライン中において電流検出抵抗R1,R2の
両端のうちのリニアソレノイドL1,L2が接続されて
いない側の端子に接続した。よって、リニアソレノイド
L1,L2が接続されていない側の端子の電圧の変化が
大きくなる。また、A/D変換器13により、電流検出
抵抗R1,R2における低圧側および高圧側の端子電圧
をA/D変換できるようにし、差分算出手段としてのC
PU4は、A/D変換器13による電流検出抵抗R1,
R2における低圧側端子電圧のA/D変換値と高圧側端
子電圧のA/D変換値との差分を、リニアソレノイドL
1,L2に流れる電流値相当の値(瞬間電流)として算
出する。
【0044】その結果、電流検出抵抗R1,R2の低圧
側端子電圧のA/D値を大きく変動させることにより負
荷電流を精度よく検出することができる。 (ロ)平均電流値算出手段としてのCPU4は、FET
8,10をPWM制御するときの1周期での複数回のA
/D変換に伴う差分(抵抗R1,R2の低圧側端子電圧
のA/D変換値と高圧側端子電圧のA/D変換値との差
分)を平均化するので、実用上好ましいものとなる。詳
しくは、CRフィルタにより平滑化する方式に比べ、P
WM出力の1周期分を平均化し平均値を電流値とする本
方式は、CRフィルタによる遅れを低減することができ
る。
【0045】図3の処理に代わる構成として、図8に示
す構成としてもよい。差分算出部30において、電流検
出抵抗R1,R2の高圧側端子電圧のA/D値と低圧側
端子電圧のA/D値を入力して両デジタル値の差分を算
出する。そして、差動増幅部31において、差分算出部
30の出力値と目標値との偏差を求め、この偏差を偏差
積算部32において積算する。つまり、図2において、
瞬間電位差ΔVを目標値との偏差dVを求め、これを積
算していく。
【0046】さらに、図8の出力デュティー算出部33
において、偏差積算部32の積算値に基づいて出力デュ
ティーを算出してPMWデータを送出する。つまり、電
流検出抵抗R1,R2の高圧側と低圧側の電圧デジタル
値の差分を算出後、平均をとらずに、目標値との偏差d
Vを検出し、この偏差dVを積算することによりPWM
の出力を決定する。
【0047】以上のように、積算手段およびフィードバ
ック手段としてのCPU4は、リニアソレノイドL1,
L2に流そうとする目標電流値に対応する目標値と差分
値(抵抗R1,R2の低圧側端子電圧のA/D変換値と
高圧側端子電圧のA/D変換値との差分値)との偏差を
求め、この偏差を積算し、積算値を小さくするようにF
ET8,10のPWM制御に反映するので、実用上好ま
しいものとなる。
【0048】(第2の実施の形態)次に、第2の実施の
形態を、第1の実施の形態との相違点を中心に説明す
る。図9に、本実施形態における自動車用リニアソレノ
イド制御装置の構成を示す。
【0049】図9のように、電流検出抵抗R1の一端α
1は、ノイズ除去フィルタ40とレベルシフト回路41
を介してマルチプレクサ12に接続されている。電流検
出抵抗R1の他端β1は、ノイズ除去フィルタ42とレ
ベルシフト回路43を介してマルチプレクサ12に接続
されている。同様に、電流検出抵抗R2の一端α2は、
ノイズ除去フィルタ44とレベルシフト回路45を介し
てマルチプレクサ12に接続されている。電流検出抵抗
R2の他端β2は、ノイズ除去フィルタ46とレベルシ
フト回路47を介してマルチプレクサ12に接続されて
いる。
【0050】このノイズ除去フィルタ40,42,4
4,46は、小さい時定数のフィルタであり、具体的に
はCR回路にて構成している。よって、電流検出抵抗R
1,R2の両端とA/D変換器13との間に設けたノイ
ズ除去フィルタ40,42,44,46によりノイズ等
の高周波成分が除去される。ノイズ除去用CRフィルタ
の更なる効果について言及すると、ノイズ除去用CRフ
ィルタが無いと、図10に示すように波形の角部(同図
のA部)では少しA/D変換タイミングがずれると大き
く変わってしまい、特に、ソレノイドの場合、PWMの
オン/オフ切替え点で図11のような形になりやすいた
め、少しA/D変換タイミングがずれると大きく変わっ
てしまう。また、図10の波形の角部以外(同図のB
部)では高周波成分(ノイズ)の所をA/D変換してし
まう可能性がある。これに対し、ノイズ除去用CRフィ
ルタがあると、図12に示すように、波形の角部(同図
のA部)が多少丸くなるため、A/D変換タイミングが
少しずれても誤差を少なくできる。もちろん、図12の
波形の角部以外(同図のB部)のノイズ部もCRフィル
タで除去可能である。
【0051】図9のレベルシフト回路41,43,4
5,47は、一定電圧分(例えば、0.7ボルト)上に
電圧をシフトさせる。図13にはレベルシフト回路4
1,43,45,47の具体的な構成例を示す。図13
において、レベルシフト回路41,43,45,47は
Pチャネル型FET48と定電流回路49を具備してい
る。FET48のドレインが制御系接地端子Gcに、ゲ
ートが入力端TIに、ソースが出力端TOにそれぞれ接
続されている。定電流回路49はFET48のソースと
電源VDDとの間に接続され、FET48のソース・ドレ
イン間に一定の電流を供給する。定電流回路49がFE
T48のソース・ドレイン間に流す定電流(ドレイン電
流)IsdによってFET48のゲート・ソース間電圧V
gsがドレイン電流Isdに応じた一定値となる。ここで、
ゲート・ソース間電圧Vgsがシフト電圧と一致するよう
にドレイン電流Isdが設定されている。つまり、ゲート
(入力端TI)の電位がどのように変化してもソース
(出力端TO)は常にゲート・ソース間電圧Vgs(シフ
ト電圧)分だけ電位が高くなり、その結果、出力端TO
では入力端TIに印加される電圧をシフト電位分だけシ
フトさせたものが得られる。
【0052】よって、図9のA/D変換器13の接地端
子、即ち、制御系接地端子E1の電圧が、パワー系接地
端子E01の電圧よりも大きくなった場合(E1>E0
1となった場合)でも、レベルシフト回路41,43,
45,47により電流検出抵抗R1,R2の低圧側およ
び高圧側の端子電圧を所定電圧分だけシフトさせること
により確実にA/D変換を行うことができ、正しく電流
が検出できる。
【0053】なお、同レベルシフト回路41,43,4
5,47は、同一の半導体チップ上に形成されたものを
用いている。図14には、電流検出抵抗Rの両端をレベ
ルシフト回路50,51を通してA/D変換器13に接
続した場合の最適構成例を示す。このとき、制御をオフ
にした時の電流値がゼロとならずにオフセットを有する
場合の不具合を解消する工夫をしている。
【0054】図14において、2つのレベルシフト回路
50,51の入力側にはスイッチSWが設置されてお
り、このスイッチSWにより、2つのレベルシフト回路
50,51の入力側を直結することができるようになっ
ている。つまり、スイッチSWの接点を抵抗Rの高圧側
P1と低圧側P2に切り替えることができる。
【0055】そして、制御CPU4は図15に示す処理
を実行する。制御CPU4は図15の処理を一定時間
(例えば、52μsec)毎に実行する。まず、ステッ
プ200で制御CPU4は制御がオフか否か判定し、制
御がオフ時であればステップ201に移行する。制御C
PU4はステップ201でスイッチSWを図14の実線
で示す位置から一点鎖線で示す位置に切り替える。この
状態でステップ202においてレベルシフト回路50の
出力値(制御オン時の電流検出抵抗Rの高圧側端子電圧
に対応する)をA/D変換し、これをストアする。ま
た、ステップ203においてレベルシフト回路51の出
力値(制御オン時の電流検出抵抗Rの低圧側端子電圧に
対応する)をA/D変換し、これをストアする。そし
て、ステップ204に移行してレベルシフト回路50の
出力A/D値とレベルシフト回路51の出力A/D値と
の差を求め、これをオフセット電圧Vofとしてストアす
る。その後、ステップ205に移行してスイッチSWを
図14の一点鎖線で示す位置から実線で示す位置に戻
す。
【0056】一方、制御CPU4はステップ200にお
いて制御がオフ時でなければステップ206に移行す
る。制御CPU4はステップ206で電流検出抵抗Rの
高圧側端子電圧をA/D変換し、これをストアする。ま
た、ステップ207において電流検出抵抗Rの低圧側端
子電圧をA/D変換し、これをストアする。そして、ス
テップ208において、電流検出抵抗Rの高圧側端子電
圧のA/D値から低圧側端子電圧のA/D値を減算する
とともに、さらに、前述のオフセット電圧Vofを減算す
る。これが、瞬時電圧差となる。
【0057】このように、CPU4は、制御オフ時にレ
ベルシフト回路50,51のオフセット電圧Vofを求め
ておき、瞬時電圧差を算出する際に補正を加えるので、
より正確に瞬時電圧差を算出することができる。
【0058】つまり、両レベルシフト回路50,51の
入力側に両回路の入力を直結するためのスイッチSWを
設け、制御がオフ時において、オフセット値算出手段と
してのCPU4はスイッチSWにより両レベルシフト回
路50,51の入力を直結し、両レベルシフト回路5
0,51の入力を同一レベルとし、このときの差分(レ
ベルシフト回路50の出力のA/D変換値とレベルシフ
ト回路51の出力のA/D変換値との差分)をオフセッ
ト値Vofとして算出し、補正手段としてのCPU4は、
制御がオン時において、オフセット値Vofを用いて両レ
ベルシフト回路50,51の入力の直結を解除したとき
の差分(抵抗Rの低圧側端子電圧のA/D変換値と高圧
側端子電圧のA/D変換値との差分)を補正するので、
両レベルシフト回路50,51の特性に差異があって
も、その影響を受けることなく正確なA/D変換値が得
られ、実用上好ましいものとなる。
【0059】これまで、説明してきたものの他にも下記
のように実施してもよい。図9に代わる構成として、図
16のように、電源ラインにおけるオフセット抵抗Rof
1の低圧側端子にレベルシフト回路60を設けてもよ
い。このようにすると、A/D変換器13の接地端子、
即ち、制御系接地端子E1の電圧が、パワー系接地端子
E01の電圧よりも大きくなった場合でも、レベルシフ
ト回路60によりオフセット抵抗Rof1の低圧側端子を
所定電圧分だけシフト(上昇)させることにより確実に
A/D変換を行うことができる。なお、レベルシフト回
路60の具体的構成例としては、ダーリントン接続トラ
ンジスタ回路を用いる。つまり、特開平4−50550
号公報の図2の電位差補償手段26として記載されてい
るものを用いる。
【0060】また、これまでの説明においては、図17
に示すように、スイッチング素子70とグランドとの間
にリニアソレノイドLを設け、リニアソレノイドLのグ
ランド端子に電流検出抵抗Rを配置し、電流検出抵抗R
のグランド端子にオフセット抵抗Rofを配置した場合に
適用したが、図18に示すように、電源Vbとスイッチ
ング素子70との間にリニアソレノイドLを設け、リニ
アソレノイドLの電源端子に電流検出抵抗Rを配置し、
電流検出抵抗Rの電源端子にオフセット抵抗Rofを配置
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態における自動車用リニアソレ
ノイド制御装置の構成を表すブロック図。
【図2】 信号処理を説明するための波形図。
【図3】 CPUの機能ブロック図。
【図4】 作用を説明するためのフローチャート。
【図5】 信号処理を説明するための波形図。
【図6】 A/D変換タイミングを説明するための波形
図。
【図7】 A/D変換タイミングを説明するための波形
図。
【図8】 別例のCPUの機能ブロック図。
【図9】 第2の実施形態における自動車用リニアソレ
ノイド制御装置の構成を表すブロック図。
【図10】 フィルタに関する説明のための波形図。
【図11】 フィルタに関する説明のための波形図。
【図12】 フィルタに関する説明のための波形図。
【図13】 レベルシフト回路の具体的構成例を示す回
路図。
【図14】 リニアソレノイド制御装置の構成を表すブ
ロック図。
【図15】 作用を説明するためのフローチャート。
【図16】 別例のリニアソレノイド制御装置の構成を
表すブロック図。
【図17】 リニアソレノイド制御装置の構成を表すブ
ロック図。
【図18】 リニアソレノイド制御装置の構成を表すブ
ロック図。
【図19】 従来技術を説明するためのブロック図。
【図20】 従来技術を説明するための波形図。
【図21】 従来技術を説明するための波形図。
【符号の説明】
4…制御CPU、8…FET、10…FET、13…A
/D変換器、40,42.44,46…ノイズ除去回
路、41,43.45,47…レベルシフト回路、L
1,L2…リニアソレノイド、R1,R2…電流検出抵
抗、Rof1,Rof2…オフセット抵抗。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の電位差を生じる電源ライン中にお
    いて直列に接続された誘導性負荷およびスイッチング素
    子に対し直列に接続され、誘導性負荷に流れる電流を検
    出するための電流検出抵抗と、 電源ライン中において前記電流検出抵抗の両端のうちの
    前記誘導性負荷が接続されていない側の端子に接続され
    たオフセット抵抗と、 前記電流検出抵抗における低圧側および高圧側の端子電
    圧をA/D変換するA/D変換手段と、 前記A/D変換手段による前記電流検出抵抗における低
    圧側端子電圧のA/D変換値と高圧側端子電圧のA/D
    変換値との差分を、誘導性負荷に流れる電流値相当の値
    として算出する差分算出手段と、を備えたことを特徴と
    する誘導性負荷の電流検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の誘導性負荷の電流検出
    装置において、 前記スイッチング素子をPWM制御するときの1周期で
    の複数回のA/D変換に伴う前記差分算出手段による差
    分を平均化する平均電流値算出手段を備えたことを特徴
    とする誘導性負荷の電流検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の誘導性負荷の電流検出
    装置において、 目標値と前記差分算出手段による差分値との偏差を求
    め、この偏差を積算する積算手段と、 前記積算手段による積算値を小さくするように前記スイ
    ッチング素子のPWM制御に反映するフィードバック手
    段と、を備えたことを特徴とする誘導性負荷の電流検出
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の誘導性負荷の電流検出
    装置において、 前記電流検出抵抗の低圧側および高圧側の端子と、A/
    D変換手段との間にノイズ除去フィルタを設けたことを
    特徴とする誘導性負荷の電流検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の誘導性負荷の電流検出
    装置において、 前記電流検出抵抗の低圧側および高圧側の端子と、A/
    D変換手段との間にレベルシフト回路を設けたことを特
    徴とする誘導性負荷の電流検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の誘導性負荷の電流検出
    装置において、 両レベルシフト回路の入力を直結するためのスイッチ
    と、 前記スイッチにより両レベルシフト回路の入力を直結し
    たときの前記差分算出手段による差分をオフセット値と
    して算出するオフセット値算出手段と、 前記オフセット値算出手段によるオフセット値を用いて
    両レベルシフト回路の入力の直結を解除したときの前記
    差分算出手段による差分を補正する補正手段と、を設け
    たことを特徴とする誘導性負荷の電流検出装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の誘導性負荷の電流検出
    装置において、 電源ラインにおける前記オフセット抵抗の低圧側端子に
    レベルシフト回路を設けたことを特徴とする誘導性負荷
    の電流検出装置。
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