JP2000197201A - 電気自動車の地絡検出回路 - Google Patents
電気自動車の地絡検出回路Info
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Abstract
能な電気自動車の地絡検出回路を提供すること。 【解決手段】地絡インピーダンス7、検出抵抗4、主バ
ッテリ1の少なくとも一部を直列に含む地絡回路部に、
検出電源回路3がコンデンサを介することなく直列に接
続される。この検出電源回路3は一端が接地端(車体)
に接続されてこの地絡回路部に高低2レベルの直流電圧
を時間順次に加え、これにより検出抵抗4には、主バッ
テリ1の少なくとも一部の電圧と検出電源回路3の電圧
が加算されて印加される。したがって、検出電源回路3
が高レベルの直流電圧を印加した場合の検出抵抗の電圧
降下と、低レベルの直流電圧を印加した場合の電圧降下
との差から、この地絡回路部に印加される主バッテリ1
の印加電圧の影響を除外することができ、これにより地
絡インピーダンスの程度を検出することができる。
Description
された直流高圧電源系の地絡を検出する技術に関する。
車に搭載された高圧電池の地絡検出のために、高圧電池
の一部または全部、車体及び地絡検出用抵抗を直列通電
経路とする地絡検出回路を形成し、この地絡検出用抵抗
の電圧降下の大小により地絡の判定を行っている。
わち接地電位を基準とする所定の大きさの地絡検出用の
交流電圧を、検出抵抗および直流遮断コンデンサを通じ
て直流高圧電源系に印加し、この直流高圧電源系に地絡
を生じて、その分だけ、検出抵抗と直流遮断コンデンサ
との間の接続点の交流電位が所定レベル以上降下した場
合に地絡と判定する交流式地絡検出回路を提案してい
る。
直流式地絡検出方式は、高圧電池からの地絡電流そのも
のを測定するので地絡電流が小さい場合や高圧電池のほ
ぼ中間の電圧付近で地絡した場合に検出精度が悪いとい
う欠点、高圧電池の低位側の地絡回路から出力される信
号電圧がマイナスレンジとなり、検出回路構成が複雑と
なるなどの問題を有している。
出精度向上を目的として直流遮断コンデンサでの交流電
圧降下を低減するためには直流遮断コンデンサとして大
容量のものが要求され、その上、電気自動車では高圧電
池を用いるためにこの大容量の直流遮断コンデンサを高
耐圧としなければならず、機器搭載スペースの縮小によ
る全体重量の低減が強く要求される電気自動車におい
て、装置体格及び装置重量が過大となってしまうという
欠点があった。
あり、検出精度を低下させることなく小型軽量化が可能
な電気自動車の地絡検出回路を提供することをその目的
としている。
になされた請求項1記載の電気自動車の地絡検出回路に
よれば、地絡インピーダンス、検出抵抗、主バッテリの
少なくとも一部を直列に含む地絡回路部に、検出電源回
路が直流的に直列に接続される。この検出電源回路は一
端が接地端(車体)に接続されてこの地絡回路部に高低
2レベルの直流電圧を時間順次に加え、これにより検出
抵抗には、主バッテリの少なくとも一部の電圧と検出電
源回路の電圧が加算されて印加される。
流電圧を印加した場合の検出抵抗の電圧降下と、低レベ
ルの直流電圧を印加した場合の電圧降下との差から、こ
の地絡回路部に印加される主バッテリの印加電圧の影響
を除外することができ、これにより地絡インピーダンス
の程度を検出することができる。本構成によれば、検出
抵抗に印加される主バッテリの電圧と直列となるように
外部から地絡回路部に印加する直流電圧を時間的に変更
するという手段を採用しているので、高耐圧大容量の直
流遮断コンデンサを必要としないので、更にそれによる
検出精度の低下も生じることがなく、電気自動車の地絡
検出回路を高精度で小型軽量とすることができる。
さい地絡インピーダンスで短絡的に地絡する場合に備え
て、検出抵抗と直列に電流制限手段を設けているので、
このような短絡的に地絡が生じても、なんら問題は生じ
ない。なお、この電流制限手段としては、フューズ、抵
抗、PTC、入力絶縁型MOSトランジスタなどを採用するこ
とができる。
の電気自動車の地絡検出回路において更に、検出電源回
路は、車両に搭載されて負極端子が接地される補機バッ
テリから給電され、電流制限手段の一端は前記主バッテ
リの負極端子に接続される。このようにすれば、検出抵
抗の電圧降下は正方向電圧となって検出回路の電源電圧
と一致するので、検出回路の簡素化を図ることができ
る。
の電気自動車の地絡検出回路において更に、検出電源回
路は、検出抵抗の他端を補機バッテリの正極端子に接続
する第一のスイッチと、検出抵抗の他端を接地端に接続
するとともに第一のスイッチと相補的に動作する第二の
スイッチとを有する。このようにすれば、上記高低2レ
ベルの直流電圧の一方は直流電圧0とすることができる
ので、検出電源回路は実質的に例えば補機バッテリの電
圧をオンオフすればよく、回路構成が簡素となる。
3のいずれか記載の電気自動車の地絡検出回路において
更に、電流制限手段は、入力絶縁型MOSトランジスタか
らなる。このようにすれば、地絡検出時以外はこの入力
絶縁型MOSトランジスタを遮断しておけるので電気自動
車の地絡検出回路の保護性が向上するとともに、大地絡
電流検出時にはこの検出結果に基づいて地絡検出回路へ
の主バッテリ電圧の印加を高速遮断して、この地絡検出
回路を保護することができる。
れる電気自動車の他、内燃機関の発生動力を走行用電力
に変換するハイブリッド方式の自動車にも適用される。
本発明の好適な実施態様を以下の実施形態を参照して説
明する。
回路の一例を図1に示す回路図を参照して説明する。1
は走行用直流電源として走行用モータなどへ給電する定
格電圧約300Vの主バッテリ、2は制御回路やヘッド
ライト等に使用される定格電圧12Vの補機バッテリ、
3は検出電源回路、4は検出抵抗、5はいわゆるフォト
MOSトランジスタと呼ばれる入力絶縁型MOSトランジスタ
(電流制限手段)、6は検出回路である。
MOSトランジスタ5を通じて主バッテリ1の低位端に高
低2レベルの直流電圧を出力している。検出電源回路3
は、定電流負荷31とトランジスタ32とを直列接続し
てなる前段増幅回路33と、この前段増幅回路の出力電
圧により制御される相補エミッタ接地型の出力回路34
とからなる。相補出力回路34はPNPトランジスタ35
とNPNトランジスタ36とを直列接続してなる。rbはベ
ース電流制限抵抗、Dはダイオードである。なお、NPNト
ランジスタ36として双方向性のMOSトランジスタを用
いればダイオードDを省略することができる。検出電源
回路3の高位電源端子は、補機バッテリ2から電源電圧
を入力され、検出電源回路3の低位電源端子は車体に接
地されている。
出してそれに基づいて地絡電流を検出し、更に検出電源
回路3に高レベルの直流電圧を出力することを指令する
とともに、フォトMOSトランジスタ5の開閉を制御して
いる。検出回路6は、差動電圧増幅回路61と、その出
力電圧をA/D変換するA/Dコンバータ62と、その出力デ
ジタル信号を処理するマイクロコンピュータ63とから
なる。
る。地絡検出動作を行わない場合にはマイクロコンピュ
ータ63はフォトMOSトランジスタ5を遮断しており、
地絡検出時にマイクロコンピュータ63はフォトMOSト
ランジスタ5を導通させる。この地絡検出時にはまず、
マイクロコンピュータ63がトランジスタ32にローレ
ベルの信号電圧を出力し、これによりトランジスタ36
がオンし、トランジスタ35がオフすると、検出抵抗4
に0Vを出力する(接地する)。
が図1に示すように地絡抵抗7を通じて車体に地絡した
場合、トランジスタ36、検出抵抗4、フォトMOSトラ
ンジスタ5、主バッテリ1の低位側の一部、地絡抵抗7
からなる地絡回路が形成される。ここで、トランジスタ
36、フォトMOSトランジスタ5、主バッテリ1の低位
側の一部、配線の電気抵抗を無視し、主バッテリ1の低
位側の一部の電圧をVM、検出抵抗4の抵抗値をR4、地絡
抵抗7の抵抗値をR7とすれば、地絡電流I1=(V4/R4)
は、 I1=VM/(R4+R7) となる。
ジスタ32にハイレベルの信号電圧を出力し、これによ
りトランジスタ35がオン、トランジスタ36がオフし
て、検出抵抗4に補機バッテリ2の既知の電圧VBが出力
される。もし、主バッテリ1のいずれか途中の部分が図
1に示すように地絡抵抗7を通じて車体に地絡した場
合、補機バッテリ2、トランジスタ35、検出抵抗4、
フォトMOSトランジスタ5、主バッテリ1の低位側の一
部、地絡抵抗7からなる地絡回路が新たに形成される。
ランジスタ5、主バッテリ1の低位側の一部、配線の電
気抵抗を無視し、補機バッテリ2の電圧をVB、主バッテ
リ1の低位側の一部の電圧をVM、検出抵抗4の抵抗値を
R4、地絡抵抗7の抵抗値をR7とすれば、地絡電流I2=(V4
/R4)は、 I2=(VM+VB)/(R4+R7) となる。したがって、電圧値が既知である補機バッテリ
2による地絡電流Iは、 I=I2-I1=VB/(R4+R7) となり、地絡抵抗7の抵抗値R7は、 R7=(VB/I)-R4 となり、直流電圧検出方式にもかかわらず、主バッテリ
1の電圧が誤差として混入することがなく、高精度に地
絡抵抗7を検出することができる。
いて説明する。この実施例では、地絡抵抗7が大幅に小
さい場合において、検出抵抗4の主バッテリ1の電圧負
担割合が増大して、検出電源回路3や検出回路6に悪影
響を与えるのを防止するために、マイクロコンピュータ
63がフォトMOSトランジスタ5に与える制御電圧を最
初は小さくしてフォトMOSトランジスタ5を高抵抗状態
でオンすることにより検出抵抗4に流れる電流を制限す
る。
範囲を超えて大幅に小さい場合には、検出抵抗4の他端
電圧V4が許容範囲内で異常に増大するので、それをマイ
クロコンピュータ63で判定して異常地絡発生を報知す
ればよい。一方、フォトMOSトランジスタ5を高抵抗状
態でオンして検出抵抗4に流れる電流を制限する状態
で、検出抵抗4の他端電圧V4が十分に小さければ、測定
可能範囲であると判定してフォトMOSトランジスタ5に
大きな電圧を印加し、それを最小のオン抵抗値とし、上
記2段階の測定を行えばよい。 (実施例2)他の実施例を図1を参照して以下に説明す
る。
幅に小さい場合における地絡抵抗7の検出について以下
に説明する。なお、マイクロコンピュータ63は、フォ
トMOSトランジスタ5へ出力する制御電圧とフォトMOSト
ランジスタ5のオン抵抗値r5との2元関係、又は、制御
電圧と電圧V4とフォトMOSトランジスタ5のオン抵抗値r
5との3元関係を記憶しているものとする。
タ63がフォトMOSトランジスタ5に与える制御電圧を
小さくして、フォトMOSトランジスタ5を高抵抗状態で
オンして検出抵抗4に流れる電流を制限する。この状態
で、フォトMOSトランジスタ5のオン抵抗値r5を出力す
る。上記と同様に、フォトMOSトランジスタ5のオン抵
抗値r5を考慮した場合の地絡抵抗7の抵抗値R7が、 R7=(VB/I)-R4-r5 となるのは明白であるので、地絡抵抗7の抵抗値R7は簡
単に検出することができる。なお、この場合には、フォ
トMOSトランジスタ5の高いオン抵抗値による電流減少
分だけ地絡検出感度が低下する。
値R7が十分に大きいことを判定できれば、マイクロコン
ピュータ63がフォトMOSトランジスタ5に与える制御
電圧を大きくして、フォトMOSトランジスタ5の抵抗値
を低下し、再度、 R7=(VB/I)-R4-r5 を検出する。これにより前回よりも高精度の検出が可能
となる。以上、この地絡回路に流れる電流が大きくなり
過ぎない範囲でフォトMOSトランジスタ5のオン抵抗値r
5を段階的に低下させて、検出精度を安全に向上させる
ことができる。
を高抵抗状態(不飽和状態)で動作させる例を説明した
が、図4のごとく、フォトMOSトランジスタ5と並列に
第二回路5’を設け、この第二回路5’を第二のフォト
MOSトランジスタ5aと抵抗Rxとの直列接続回路で構
成することにより、上記と同様の安全性向上効果を得る
こともできる。
に、第二のフォトMOSトランジスタ5aをターンオンさ
せ、これにより、抵抗Rxと抵抗4との分圧により抵抗
4への流入電流を抑圧しつつ、検出回路6により地絡抵
抗7のインピーダンスが異常に小さくはないかを確認
し、大丈夫であればフォトMOSトランジスタ5をターン
オンして地絡抵抗7を高精度に検出する。
説明する。この実施例は、図1に示す実施例1の地絡検
出回路において、フォトMOSトランジスタ5の代わりに
正特性サーミスタ(PTC)8を用いたものである。正特性
サーミスタ(PTC)はその抵抗損失(発熱)が大きいと抵
抗値が急増して電流を制限するので、地絡抵抗7が小さ
く大電圧が検出抵抗4などに印加されるのを防止するこ
とができる。
説明する。この実施例は、図2に示す実施例3の地絡検
出回路において、フォトMOSトランジスタ5と正特性サ
ーミスタ(PTC)8との接続点をバリスタ9を通じて接地
したものである。
間に正特性サーミスタ(PTC)8を通じて大電流が検出抵
抗4に流れ込むことを更に良好に防止することができ
る。なお、実施例3、4では大地絡発生時における小さ
い地絡抵抗7の検出が困難となるが、このような大地絡
発生時には、もはや地絡抵抗7の大小ではなく、このよ
うな大地絡の発生の有無の検出の方が重要であるので、
大地絡の発生の有無の検出ができればよい。
車の地絡検出回路によれば、大型で装置体格の小型化を
阻む高耐圧大容量のコンデンサを用いることなく、高精
度の地絡検出回路を実現することができる。
を示す回路図である。
を示す回路図である。
を示す回路図である。
の変形態様を示す回路図である。
Claims (4)
- 【請求項1】車両に搭載されて電気負荷及び高圧の主バ
ッテリを含む高圧車載回路の地絡を検出する電気自動車
の地絡検出回路において、 一端が前記高圧車載回路の一端に接続される電流制限手
段と、 一端が前記電流制限手段の他端に接続される検出抵抗
と、 一端が前記検出抵抗の他端に接続されて他端が接地され
るとともに前記電流制限手段、前記検出抵抗及び前記高
圧車載回路の地絡インピーダンスを直列に有する地絡回
路部に少なくとも高低2レベルの直流電圧を時間順次に
加える検出電源回路と、 前記検出電源部が前記高レベル電圧を出力する場合の前
記検出抵抗の両端の電圧降下と前記低レベル電圧を出力
する場合の前記検出抵抗の両端の電圧降下との差に基づ
いて前記高圧車載回路の地絡状態を検出する検出回路
と、 を備えることを特徴とする電気自動車の地絡検出回路。 - 【請求項2】請求項1記載の電気自動車の地絡検出回路
において、 前記検出電源回路及び前記検出回路は、前記車両に搭載
されて負極端子が接地される補機バッテリから電源電圧
を給電され、前記電流制限手段の一端は前記主バッテリ
の負極端子に接続されることを特徴とする電気自動車の
地絡検出回路。 - 【請求項3】請求項2記載の電気自動車の地絡検出回路
において、 前記検出電源回路は、前記検出抵抗の他端を前記補機バ
ッテリの正極端子に接続する第一のスイッチと、前記検
出抵抗の他端を接地端に接続するとともに前記第一のス
イッチと逆動作する第二のスイッチとを有することを特
徴とする電気自動車の地絡検出回路。 - 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか記載の電気自動
車の地絡検出回路において、 前記電流制限手段は、入力絶縁型MOSトランジスタから
なることを特徴とする電気自動車の地絡検出回路。
Priority Applications (1)
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JP3846668B2 JP3846668B2 (ja) | 2006-11-15 |
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1998
- 1998-12-28 JP JP37326598A patent/JP3846668B2/ja not_active Expired - Fee Related
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